JPH11157011A - 熱伝導性複合シートおよびその連続製法並びにそれを用いたプラズマディスプレイ - Google Patents

熱伝導性複合シートおよびその連続製法並びにそれを用いたプラズマディスプレイ

Info

Publication number
JPH11157011A
JPH11157011A JP33412697A JP33412697A JPH11157011A JP H11157011 A JPH11157011 A JP H11157011A JP 33412697 A JP33412697 A JP 33412697A JP 33412697 A JP33412697 A JP 33412697A JP H11157011 A JPH11157011 A JP H11157011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composite sheet
sheet
silicone rubber
conductive composite
reinforcing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33412697A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoaki Kamiya
清秋 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rubber Industries Ltd filed Critical Tokai Rubber Industries Ltd
Priority to JP33412697A priority Critical patent/JPH11157011A/ja
Publication of JPH11157011A publication Critical patent/JPH11157011A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】貼り合わせ作業時に気泡が入らない熱伝導性複
合シートを提供する。また、製造効率が良好で、生産性
に優れた熱伝導性複合シートの連続製法を提供する。さ
らに、放熱をスムーズに行うことができ、高解像度な画
質を実現することができるプラズマディスプレイを提供
する。 【解決手段】熱伝導性充填剤を含有するシリコーンゴム
からなるシリコーンゴム層31と、このシリコーンゴム
層31内に設けられた補強材用シート層32とを備え、
上記シリコーンゴム層31のアスカーC硬度(X)が下
記の不等式(1)の範囲に設定されている。 【数1】50<X≦90 …(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)等の放熱に用いられる熱伝導性複
合シートおよびその連続製法並びにそれを用いたプラズ
マディスプレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の映像機器の飛躍的進歩に伴い、様
々な受像機が創出されている。こうしたなかで、フラッ
トパネル型の受像機(壁掛けテレビ)が、大画面で臨場
感にあふれるハイビジョンテレビの特徴をより引き出す
ものとして期待されている。このフラットパネル型受像
機の代表例としては、プラズマディスプレイがあげられ
る。このディスプレイには、放電によって紫外線を発生
させその紫外線を蛍光体に照射させて発光するパネルが
取り付けられている。したがって、このパネルは、放電
に伴う発熱によって熱損傷を受けるおそれがあるため、
放熱システムを必要とする。さらに、きめ細かく高解像
度な画質を追求しようとすると、高輝度を確保する必要
があり、これによって発熱量が増大するため、より優れ
た放熱システムが求められている。
【0003】こうした要求を満足すべく、放熱システム
に関しては、種々検討がなされており、例えば、図3に
示すように、パネル1の裏面に、熱伝導性を備えた高分
子シート2を介してアルミシャーシ3を取り付けたシス
テムが提案されている。このような放熱システムによ
り、パネル1表面で発生する熱は高分子シート2からア
ルミシャーシ3へと伝導し、放散されるようになってい
る。しかも、放熱媒体である高分子シート2は、シート
状で、かつ表面が略均質なものであるため、画像パター
ンの相違に基づく局所的な温度勾配を均一化できるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記放熱システムで使
用される高分子シート2は、上述したとおり、熱伝導性
が良好で、表面が均質であることが求められるが、それ
と同時に上記パネル1,アルミシャーシ3に対する密着
追従性が良好であることが望まれている。すなわち、高
分子シート2がパネル1等に密着することによって、パ
ネル1表面で発生した熱を効率良く伝導させることがで
きるからである。このため、密着追従性に優れるゲルを
主体とするシートを用いることが考えられるが、軟らか
いため、貼り合わせる際に伸びてしまい寸法安定性に欠
けるという問題がある。また、貼り合わせ作業時に、部
分的に気泡が入りやすく、また気泡が入った場合に、圧
着ローラ等を用いて気泡を抜くようにすると、しわ,変
形,破れ等が発生するという問題がある。
【0005】一方、各種の電気機器の放熱シートとして
は、熱伝導性充填剤を分散し、内部に補強材用シート層
を設けたものが知られている。この放熱シートは、通
常、つぎのようにして製造されている。すなわち、まず
熱伝導性充填剤を含有する高分子材料からなる液状組成
物と、布、ガラス製メッシュ、穴空きフィルム等の補強
材用シートとを準備する。つぎに、図4に示すように、
上記液状組成物4の一部を金型5の内部に注入し、その
上面に補強材用シート6を載置し、さらにその上面に液
状組成物4の残部を注入する。そして、金型5の上下両
面からプレスすることにより放熱シートが得られる(プ
レス成形)。
【0006】しかしながら、上記プレス成形では、補強
材用シート6を組成物4で挟み込んだものを一体的に賦
形するため、厚み精度といった面で問題がある。また、
得られる放熱シートの形状は、金型5内やプレス機の形
状によって制約を受けるため、多様な形状のシート(特
に、形状が大きいシート)を得にくいという問題があ
る。さらに、プレス成形は、金型5内に材料を装填し、
プレスし、成形品を取り出すというバッチ方式であり、
製造効率が悪く、生産性が悪いという問題がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、貼り合わせ作業時に気泡が入らない熱伝導性複
合シートの提供をその目的とする。また、製造効率が良
好で、生産性に優れた熱伝導性複合シートの連続製法の
提供をその目的とする。さらに、放熱をスムーズに行う
ことができ、解像度が高く優れた画質を実現することが
できるプラズマディスプレイの提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の熱伝導性複合シートは、熱伝導性充填剤を
含有するシリコーンゴムからなるシリコーンゴム層と、
このシリコーンゴム層内に設けられた補強材用シート層
とを備え、上記シリコーンゴム層のアスカーC硬度
(X)が下記の不等式(1)の範囲に設定されているこ
とを第1の要旨とする。
【0009】
【数2】50<X≦90 …(1)
【0010】本発明の熱伝導性複合シートは、粘着性を
有していることを第2の要旨とする。また、本発明の熱
伝導性複合シートは、非粘着性を有していることを第3
の要旨とする。
【0011】また、本発明の熱伝導性複合シートの連続
製法は、熱伝導性充填剤およびシリコーンゴムを含有す
る液状組成物と補強材用シートと離型性ベルトとを準備
する工程と、上記離型性ベルトを連続的に走行させなが
らその表面に補強材用シートを案内する工程と、案内さ
れた補強材用シートに向けて液状組成物を供給して補強
材用シートとともに層状体を形成する工程と、上記層状
体における液状組成物を加硫固化する工程とを備えるこ
とを第1の要旨とする。
【0012】本発明の熱伝導性複合シートの連続製法
は、上記熱伝導性複合シートが粘着性を有していること
を第2の要旨とする。また、上記熱伝導性複合シートが
非粘着性を有していることを第3の要旨とする。
【0013】本発明のプラズマディスプレイは、プラズ
マディスプレイパネルの裏面に、直接的もしくは間接的
に上記熱伝導性複合シートが取り付けられていることを
要旨とする。
【0014】すなわち、本発明の熱伝導性複合シート
は、上述したように、熱伝導性充填剤を含有するシリコ
ーンゴムからなるシリコーンゴム層と、このシリコーン
ゴム層内に設けられた補強材用シート層とを備え、上記
シリコーンゴム層のアスカーC硬度が特定の範囲に設定
されている。このため、熱伝導性複合シートの強度が高
くなって、貼り合わせ作業の前後で寸法変化が生じなく
なるという利点がある。また、貼り合わせ作業を行いや
すく、界面への気泡の混入を防ぐことができるという利
点がある。さらに、仮に気泡が入ったとしても、圧着ロ
ーラ等での圧着しごきによって気泡が抜きやすく、熱伝
導性複合シート自体にしわ,変形,破れ等を生じないと
いう利点がある。
【0015】また、この発明者は、製造効率が良好で、
生産性に優れた熱伝導性複合シートの連続製法について
一連の研究を重ねた。その過程で、熱伝導性複合シート
の形成材料が液状組成物であることに着目した。すなわ
ち、液状であると、供給操作が容易なため、連続的に走
行するベルトの表面に、補強材用シートを案内し、さら
に液状組成物を供給し、この液状組成物を加硫固化すれ
ば、所期の目的を達成できることを見いだし、本発明に
到達した。また、本発明により、長尺シートの作製が可
能となり、適宜の形状に切断して、多様な形状のシート
を得ることができる。
【0016】そして、本発明によれば、放熱がスムーズ
に行われ、高画質化が実現できるプラズマディスプレイ
を得ることができる。
【0017】なお、「粘着性を有する」とは、得られる
成形品の表面にポリエチレンテレフタレートを走査さ
せ、JIS C 2107による180°剥離粘着力試
験における剥離力が、幅25mmで50g以上であるこ
とを意味する。そして、「非粘着性を有する」とは、上
記180℃剥離粘着力試験における剥離力が、幅25m
mで50g未満であることを意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0019】本発明の熱伝導性複合シート(以下単に
「複合シート」という)は、例えば図1に示すように、
シリコーンゴム層31と補強材用シート層32とから構
成されている。図において、補強材用シート層32は、
シリコーンゴム層31の中央部に設けられており、一枚
の補強材用シートからなっている。
【0020】本発明では、上記複合シート33の形成材
料として、例えば、熱伝導性充填剤およびシリコーンゴ
ムを含有する液状組成物と、補強材用シートとを用い
る。
【0021】上記液状組成物に用いる熱伝導性充填剤と
しては、特に限定されるものではなく、酸化アルミニウ
ム(アルミナ)、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、酸化
亜鉛、酸化マグネシウム、炭化珪素、石英、水酸化アル
ミニウム等があげられる。なかでも、シリコーンゴムに
対する分散性の観点から、酸化アルミニウムが好まし
い。これらは単独で用いてもよいし、二種以上併用して
もよい。
【0022】上記熱伝導性充填剤とともに用いるシリコ
ーンゴムとしては、例えば、液状シリコーンゴムがあげ
られる。なかでも、主剤および硬化剤を含有する二液型
の付加型液状シリコーンゴムが好ましい。上記主剤とし
ては、例えば一分子中にアルケニル基を少なくとも二個
有するアルケニル基含有オルガノポリシロキサンがあげ
られる。上記アルケニル基としては、ビニル基、アリル
基等があげられるが、ビニル基が特に好ましい。上記硬
化剤としては、例えば一分子中に珪素原子に結合した水
素原子を少なくとも二個有するオルガノハイドロジエン
ポリシロキサンがあげられる。
【0023】上記二液型の付加型液状シリコーンゴムの
硬化体は、上記主剤および硬化剤、必要に応じて白金族
金属系触媒を混合することにより調製できる。
【0024】本発明で用いる液状組成物は、上記熱伝導
性充填剤およびシリコーンゴムを適宜の割合で配合し、
混合することにより調製される。なお、上記二液型の付
加型液状シリコーンゴムを用いた場合は、主剤および硬
化剤ならびに必要に応じて白金族金属系触媒とともに、
熱伝導性充填剤を配合し、混合することにより調製され
る。上記熱伝導性充填剤およびシリコーンゴムの混合割
合としては、特に限定されるものではないが、液状組成
物における熱伝導性充填剤の量が、組成物全体に対し
て、25〜90重量%の範囲に設定されていることが好
ましい。より好ましくは、40〜80重量%の範囲であ
る。すなわち、熱伝導性充填剤の量が少なすぎると、十
分な熱伝導性を確保できないおそれがあるからであり、
逆に多すぎると、液状組成物における粘度が高くなりす
ぎて成形性が悪くなるおそれがあるからである。
【0025】上記液状組成物とともに用いられる補強材
用シートとしては、特に限定されるものではないが、ガ
ラスクロス、ポリエステル、耐熱ナイロン、木綿等から
なるメッシュクロスや、ポリイミド樹脂、ポリアミドイ
ミド樹脂、耐熱ナイロン、アクリル樹脂等からなる多孔
性の樹脂フィルムや、ネット状のフィルム、織布、不織
布等があげられる。なかでも、熱伝導性の観点から、ガ
ラスクロス、ポリエステルからなるメッシュクロスが好
ましい。より好適には、ポリエステルからなるメッシュ
クロスである。また、耐熱性の観点から、ポリイミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂からなる多孔性の樹脂フィル
ムが好ましい。
【0026】本発明の複合シートは、後述する連続製法
によって得ることができるが、この製法に限定されるも
のではなく、先述したプレス成形等によっても得ること
ができる。
【0027】本発明の複合シートにおいて、シリコーン
ゴム層31のアスカーC硬度が、下記の不等式(1)の
範囲に設定されていなければならない。なかでも、アス
カーC硬度が55〜60の範囲に設定されていることが
好ましい。すなわち、アスカーC硬度が50以下である
と、軟らかすぎて貼り合わせ作業時に気泡が入りやすい
からである。また、仮に気泡が入った場合、圧着ローラ
等で気泡を抜こうとすると、複合シート自体にしわ,変
形,破れ等が発生しやすいからである。逆に、アスカー
C硬度が90を超えると、硬すぎてパネルやアルミシャ
ーシ等の部材に対する密着追従性が悪くなるからであ
る。なお、アスカーC硬度とは、SRIS0101(日
本ゴム協会規格)およびJIS S 6050に基づ
き、スプリング式硬さ試験機アスカーC型を使用して測
定した硬さである。
【0028】
【数3】50<X≦90 …(1)
【0029】本発明の複合シートは、図1に示すよう
に、補強材用シート層32がシリコーンゴム層31の中
央部に設けられていることが好ましいが、これに限定さ
れるものではなく、シリコーンゴム層31内であればど
こに設けてもよい。例えば、補強材用シート層32がシ
リコーンゴム層31の表面付近に設けられてあってもよ
い。また、補強材用シート層32は、斜行した状態であ
ってもよいし、蛇行した状態であってもよい。さらに、
補強材用シート層32は一層に限定されるものではな
く、二枚以上の補強材用シートを用いて、多段に補強材
用シート層32を設けてもよい。
【0030】つぎに、本発明の複合シートの連続製法を
説明する。
【0031】上記連続製法は、前記各材料を用い、例え
ば図2に示すような装置により実施することができる。
【0032】まず、図示のように、ベルト供給ロール1
0から離型性ベルト(以下単に「ベルト」という)11
を繰り出し、成形ドラム12と巻き取りドラム13の間
に張架し、その状態のまま連続的に繰り出すようにす
る。上記成形ドラム12および巻き取りドラム13の間
のベルト11は、撓みがない状態で水平に張架されてい
ることが好ましい。これによって、より厚み精度の高い
複合シートを得ることができるからである。また、ベル
ト11の速度としては、液状組成物がベルト11上で安
定に存在できる程度に設定されていることが好ましい。
【0033】上記ベルト11としては、上記液状組成物
の固化体を剥離できるものであれば特に限定されるもの
ではなく、適宜のものが用いられる。例えば、フッ素樹
脂製ベルトや、フッ素コーティング製ベルトや、ポリメ
チルペンテン(TPX)製ベルトや、トリアリルシアヌ
レート(TAC)製ベルト等があげられる。そして、こ
のベルト11は、表面が離型処理されたものであっても
よいし、ガラスクロス等で補強されたものであってもよ
い。なかでも、離型性に優れた、ガラスクロス補強フッ
素樹脂製ベルトが好ましい。
【0034】つぎに、シート供給ロール14から補強材
用シート15を繰り出し、上記成形ドラム12上を走行
するベルト11の表面に案内する。上記補強材用シート
15の繰り出し部には、ベルト11に対して平行に供給
されるよう、ガイド(図示せず)が設けられていること
が好ましい。また、上記補強材用シート15は、ベルト
11表面にて波打たないよう、ベルト11の繰り出し速
度と同様の速度で繰り出すことが好ましい。
【0035】そして、案内された補強材用シート15
は、ベルト11と重なった状態で連続的に巻き取りドラ
ム13の方へ走行する。
【0036】一方、成形ドラム12の上方に設けられた
供給管16から液状組成物を、上記ベルト11と補強材
用シート15の重なり部に向かって供給する。上記供給
管16からの供給量は、得られる複合シートの厚みに応
じて適宜に設定されるが、通常、1〜10kg/分程度
が好ましい。また、供給は、供給管16に取り付けられ
たトラバーサー等の均一供給装置(図示せず)により補
強材用シート15の幅方向(ベルト11の進行方向に対
して垂直方向)に均一になされることが好ましい。そし
て、供給された液状組成物は、ベルト11との間隙が調
節されたドクターナイフ17によって不要分が除去さ
れ、補強材用シート15とともに均一厚みの層状体18
を形成する。
【0037】そして、形成された層状体18は、ベルト
11とともに連続的に巻き取りドラム13の方へ走行す
る。そして、トンネル炉19内を通過する際に、液状組
成物が加硫することにより固化する。上記トンネル炉1
9は、その内壁にヒータ(図示せず)が配設されてお
り、液状の層状体18に対して全方向から熱を付与でき
るようになっている。これにより、層状体18の加硫固
化を均一に行うことができる。また、上記ヒータの温度
設定としては、100〜180℃程度が好ましい。
【0038】なお、上記層状体18は、液状組成物が補
強材用シート15を貫通して下部まで浸透し、補強材用
シート15の上下両面に液状組成物が存在した状態にな
っていることが好ましい。このため、ドクターナイフ1
7からトンネル炉19までの距離が、所定の距離に設定
できるようになっていることが好ましい。
【0039】このようにして、帯状の複合シート20が
得られる。そして、この帯状の複合シート20は、セパ
レータ供給ロール21から繰り出されるセパレータ22
を挟み込んだ状態で、ベルト11ごと、巻き取りドラム
13に巻き取られ、巻装体とされる。なお、上記巻装体
から帯状の複合シート20を繰り出し、所望の形状に切
断することにより、図1に示す複合シート31の他、様
々な形状の複合シートを得ることができる。
【0040】上記連続製法によれば、複合シートの製造
効率が向上し、また大量生産が可能となる。また、従来
のプレス成形のように、金型5やプレス機の形状によっ
て制約を受けるといったことがないため、多様な形状の
複合シートの製造が可能となる。特に、非常に長尺なシ
ートが製造できるようになる。
【0041】本発明の複合シートは、各種の電気機器の
放熱シートとして用いることができるが、厚みが小さく
ても高い放熱機能を発揮できるため、特に薄型化が要求
されるプラズマディスプレイの放熱シート(例えば、図
3に示す高分子シート2)として用いることができる。
このとき、粘着性を有する複合シートの場合は、そのま
ま図3に示すようにパネル1およびアルミシャーシ3に
貼着して用いることができる。また、非粘着性を有する
複合シートの場合は、従来公知の粘着剤を用いて貼着し
て用いることができる。
【0042】上記複合シートを用いたプラズマディスプ
レイは、薄型化が実現でき、かつパネル表面で生ずる熱
をスムーズに除去できるという利点を有する。また、解
像度の高い、優れた画質を実現できるという利点を有す
る。
【0043】つぎに、実施例および比較例について説明
する。
【0044】
【実施例1】以下のようにして、複合シートを作製し
た。すなわち、まず熱伝導性充填剤として、アルミナ
(昭和電工社製のAS−30)を準備し、シリコーンゴ
ムとして、液状シリコーンゴム(東芝シリコーン社製の
TSE3051)を準備した。そして、両者を、重量基
準配合比でアルミナ/液状シリコーンゴム=60/40
となるよう混合して、液状組成物(粘度800cps)
を調製した。一方、補強材用シートとしてポリエステル
メッシュ(厚み0.28mm、目の数40個/cm 2
開口率64%)を準備するとともに、ベルトとしてガラ
スクロス補強フッ素樹脂製シート(幅略1m)を準備し
た。そして、図2に示す装置にて、上記ベルトを張架
し、速度50cm/分で走行させた。そして、下記の製
造条件で、帯状の粘着性を有する複合シート(厚み2m
m)を得た。その後、所定の形状に切断した。
【0045】 〔製造条件〕 補強材用シート15の繰り出し速度 :50cm/分 液状組成物の供給量 :2.5kg/分 ベルト11とドクターナイフ17との間隙 :2mm ドクターナイフ17からトンネル炉19までの距離:2m トンネル炉19内の設定温度 :130〜150℃ トンネル炉19の長さ :10m
【0046】
【実施例2】以下のようにして、複合シートを作製し
た。すなわち、まず熱伝導性充填剤として、アルミナ
(昭和電工社製のAS−30)を準備し、シリコーンゴ
ムとして、液状シリコーンゴム(東芝シリコーン社製の
TSE3331)を準備した。そして、両者を、重量基
準配合比でアルミナ/液状シリコーンゴム=60/40
となるよう混合して、液状組成物(粘度1500cp
s)を調製した。一方、補強材用シートとしてポリエス
テルメッシュ(厚み0.28mm、目の数40個/cm
2 、開口率64%)を準備するとともに、ベルトとして
ガラスクロス補強フッ素樹脂製シート(幅略1m)を準
備した。そして、図2に示す装置にて、上記ベルトを張
架し、速度50cm/分で走行させた。そして、下記の
製造条件で、帯状の非粘着性である複合シート(厚み2
mm)を得た。その後、所定の形状に切断した。
【0047】 〔製造条件〕 補強材用シート15の繰り出し速度 :50cm/分 液状組成物の供給量 :2.5kg/分 ベルト11とドクターナイフ17との間隙 :2mm ドクターナイフ17からトンネル炉19までの距離:2m トンネル炉19内の設定温度 :130〜150℃ トンネル炉19の長さ :10m
【0048】上記実施例1,2によれば、従来のプレス
成形によって同様の複合シートを得る場合と比較して、
製造効率が5〜10倍向上した。
【0049】
【実施例3〜5,比較例1,2】シリコーンゴムとし
て、シリコーンゴム層のアスカーC硬度が、52(実施
例3),55(実施例4),90(実施例5),45
(比較例1),95(比較例2)となるシリコーンゴム
を用いる以外は、実施例1と同様にして、粘着性を有す
る各複合シートを作製した。
【0050】上記各複合シートを用い、つぎのようにし
て密着追従性の評価を行った。すなわち、まず、アルミ
シャーシ上に複合シートの片面を貼着した。貼着後、ア
ルミシャーシと複合シートの界面を目視することにより
貼着性を評価した。ついで、圧着ローラによって圧着脱
気した。脱気後、複合シートの貼着状態を目視すること
により圧着脱気性を評価した。その後、複合シートの裏
面にガラス製のパネルを貼着した。貼着後、アルミシャ
ーシと複合シートの界面および複合シートとガラスの界
面を目視することにより密着性を評価した。これらの評
価結果を下記の表1に示した。なお、上記各評価の評価
基準は下記に示すとおりである。
【0051】
【表1】
【0052】〔貼着性の評価基準〕 ○…複合シートがアルミシャーシの一面に完全に貼着さ
れていた。 △…複合シートの一部が剥がれやすい状態になってい
た。
【0053】〔圧着脱気性の評価基準〕 ◎…気泡の混入が全くみられず、また複合シートにし
わ,変形,破れ等が全くみられず、アルミシャーシへの
貼り合わせが容易であった。 ○…気泡の混入が見られず、また複合シートにしわ,変
形,破れ等がみられなかったものの、アルミシャーシへ
の貼り合わせがやや行いにくかった。 ×…複合シートにしわ,変形,破れ等がみられ、また気
泡の混入もみられた。
【0054】〔密着性の評価基準〕 ○…アルミシャーシと複合シートとパネルとが完全に密
着していた。 △…アルミシャーシと複合シートの界面もしくは複合シ
ートとガラスの界面の一部に密着が不十分なところがあ
った。ただし、画質に悪影響をおよぼすほどではなかっ
た。 ×…アルミシャーシと複合シートの界面および複合シー
トとガラスの界面の少なくとも一方に密着が不十分なと
ころがあった。
【0055】つぎに、上記のようにして得られたもの
を、プラズマディスプレイに組み込み、パネル表面に画
像を表示することにより、プラズマディスプレイの発熱
度合いおよび表示画面の解像度合いを評価した。その結
果、実施例3品〜5品を用いたプラズマディスプレイ
は、効率良く放熱されており、また画面の上下左右の端
部まで、高解像度を実現していた。これに対して、比較
例1品,2品を用いたプラズマディスプレイは、上記実
施例3品〜5品を用いたプラズマディスプレイに比べ
て、熱くなっていた。また、表示画面も、上記実施例3
品〜5品を用いたプラズマディスプレイに比べて、劣っ
ていた。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明の複合シートは、
熱伝導性充填剤を含有するシリコーンゴムからなるシリ
コーンゴム層と、このシリコーンゴム層内に設けられた
補強材用シート層とを備え、上記シリコーンゴム層のア
スカーC硬度が特定の範囲に設定されている。このた
め、シートの強度が高くなって、貼り合わせ作業の前後
で寸法変化が生じない。また、貼り合わせ作業を行いや
すく、界面への気泡の混入を防ぐことができる。そし
て、仮に気泡が入ったとしても、圧着ローラ等での圧着
しごきによって気泡を抜きやすく、また圧着しごきによ
って、複合シートにしわ,変形,破れ等といった不具合
を生じないという利点を有する。
【0057】特に、本発明の複合シートが粘着性を有し
ている場合は、パネルやアルミシャーシ等の部材と密着
した後、その密着状態をそのまま維持できるという利点
がある。
【0058】また、本発明の複合シートが非粘着性を有
している場合は、複合シートの搬送が容易に行えるとい
う利点がある。
【0059】そして、本発明の複合シートの連続製法
は、熱伝導性充填剤および液状シリコーンゴムを含有す
る液状組成物と、補強材用シートと、離型性ベルトとを
準備する工程と、上記離型性ベルトを連続的に走行させ
ながらその表面に補強材用シートを案内する工程と、案
内された補強材用シートに向けて液状組成物を供給して
補強材用シートとともに層状体を形成する工程と、上記
層状体における液状組成物を加硫固化する工程とを備え
る。このため、複合シートの連続的な製造が可能とな
る。したがって、製造効率が向上して、生産性が増大す
る。
【0060】特に、上記複合シートが、粘着性を有する
ものであっても、連続的な製造が可能であるという利点
を有する。
【0061】本発明の複合シートをプラズマディスプレ
イに用いた場合は、薄型化が実現でき、かつパネル表面
で生ずる熱をスムーズに除去することができるという利
点がある。そして、解像度の高い、優れた画質を実現で
きるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合シートの一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の複合シートの連続製法の一例を示す模
式的な説明図である。
【図3】プラズマディスプレイの放熱システムを示す模
式的な説明図である。
【図4】従来の製法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
31 シリコーンゴム層 32 補強材用シート層 33 熱伝導性複合シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導性充填剤を含有するシリコーンゴ
    ムからなるシリコーンゴム層と、このシリコーンゴム層
    内に設けられた補強材用シート層とを備え、上記シリコ
    ーンゴム層のアスカーC硬度(X)が下記の不等式
    (1)の範囲に設定されていることを特徴とする熱伝導
    性複合シート。 【数1】50<X≦90 …(1)
  2. 【請求項2】 上記熱伝導性複合シートが、粘着性を有
    している請求項1記載の熱伝導性複合シート。
  3. 【請求項3】 上記熱伝導性複合シートが、非粘着性を
    有している請求項1記載の熱伝導性複合シート。
  4. 【請求項4】 熱伝導性充填剤およびシリコーンゴムを
    含有する液状組成物と補強材用シートと離型性ベルトと
    を準備する工程と、上記離型性ベルトを連続的に走行さ
    せながらその表面に補強材用シートを案内する工程と、
    案内された補強材用シートに向けて液状組成物を供給し
    て補強材用シートとともに層状体を形成する工程と、上
    記層状体における液状組成物を加硫固化する工程とを備
    えることを特徴とする熱伝導性複合シートの連続製法。
  5. 【請求項5】 上記熱伝導性複合シートが、粘着性を有
    している請求項4記載の熱伝導性複合シートの連続製
    法。
  6. 【請求項6】 上記熱伝導性複合シートが、非粘着性を
    有している請求項4記載の熱伝導性複合シートの連続製
    法。
  7. 【請求項7】 プラズマディスプレイパネルの裏面に、
    直接的もしくは間接的に請求項1記載の熱伝導性複合シ
    ートが取り付けられていることを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイ。
JP33412697A 1997-09-24 1997-12-04 熱伝導性複合シートおよびその連続製法並びにそれを用いたプラズマディスプレイ Pending JPH11157011A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33412697A JPH11157011A (ja) 1997-09-24 1997-12-04 熱伝導性複合シートおよびその連続製法並びにそれを用いたプラズマディスプレイ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25874797 1997-09-24
JP9-258747 1997-09-24
JP33412697A JPH11157011A (ja) 1997-09-24 1997-12-04 熱伝導性複合シートおよびその連続製法並びにそれを用いたプラズマディスプレイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11157011A true JPH11157011A (ja) 1999-06-15

Family

ID=26543816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33412697A Pending JPH11157011A (ja) 1997-09-24 1997-12-04 熱伝導性複合シートおよびその連続製法並びにそれを用いたプラズマディスプレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11157011A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048285A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Toyo Chem Co Ltd 熱伝導シート
KR100674072B1 (ko) * 2002-09-02 2007-01-26 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 열전도성 복합 시트 및 그의 제조 방법
JP2008112894A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着性放熱シート
US7537837B2 (en) 2002-10-04 2009-05-26 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Heat conductive silicone rubber composite sheet
JP2010093045A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Komotech Co Ltd 放熱シート
EP2270080A1 (en) 2009-06-29 2011-01-05 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Heat-conductive silicone rubber composite sheet
EP2308676A1 (en) 2009-10-08 2011-04-13 Shin-Etsu Chemical Company, Ltd. Thermal conductive silicone rubber composite sheet
CN104015433A (zh) * 2013-02-28 2014-09-03 信越化学工业株式会社 热传导性复合硅酮橡胶片材
CN114230838A (zh) * 2021-12-29 2022-03-25 苏州艾乐格新材料有限公司 一种导热绝缘复合材料及其制备方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003048285A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Toyo Chem Co Ltd 熱伝導シート
KR100674072B1 (ko) * 2002-09-02 2007-01-26 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 열전도성 복합 시트 및 그의 제조 방법
US7537837B2 (en) 2002-10-04 2009-05-26 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Heat conductive silicone rubber composite sheet
JP2008112894A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着性放熱シート
JP2010093045A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Komotech Co Ltd 放熱シート
EP2270080A1 (en) 2009-06-29 2011-01-05 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Heat-conductive silicone rubber composite sheet
EP2308676A1 (en) 2009-10-08 2011-04-13 Shin-Etsu Chemical Company, Ltd. Thermal conductive silicone rubber composite sheet
CN104015433A (zh) * 2013-02-28 2014-09-03 信越化学工业株式会社 热传导性复合硅酮橡胶片材
CN114230838A (zh) * 2021-12-29 2022-03-25 苏州艾乐格新材料有限公司 一种导热绝缘复合材料及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102873949B1 (ko) 경화 반응성 실리콘 조성물 및 그 경화물 및 이들의 용도
KR101149013B1 (ko) 씰 부재 및 그의 제조방법
JPH11157011A (ja) 熱伝導性複合シートおよびその連続製法並びにそれを用いたプラズマディスプレイ
JPWO2018181983A1 (ja) プリプレグシート、その製造方法、表皮材付き単位層、繊維強化複合材料成形品の製造方法、及び繊維強化複合材料成形品
JP2002026202A (ja) 熱伝導性シート及びその製造方法
JP2001168246A (ja) 熱伝導性シート及びその製造方法
JP2006224583A (ja) 搬送部材の粘着力回復方法、搬送装置及び画像記録装置
KR20070121713A (ko) 발포 부재, 발포 부재 적층체 및 발포 부재가 사용된 전기전자 기기류
WO2020138055A1 (ja) 硬化反応性シリコーン粘着剤組成物及びその硬化物並びにそれらの用途
CN105121115A (zh) 纤维强化的树脂基材或树脂成形体的制造方法以及该制造方法中使用的塑化吐出机
CN1257445A (zh) 多层热塑性树脂片材的制造方法及多层热塑性树脂片材
JP5685403B2 (ja) テレビ用緩衝材、テレビ用緩衝材の製造方法、および、テレビ
JP3008814B2 (ja) プリプレグの製造方法及びその装置
JP2001011402A (ja) プラズマディスプレイ
TW202219210A (zh) 雙面黏著帶
JP2003048219A (ja) 加硫成形方法及びその加硫成形方法により製造されるゴム製品
JP3006450B2 (ja) 複合材料の製造方法及びその装置
JP4610947B2 (ja) 導電性シート状弾性体およびその製造方法
JP4154666B2 (ja) 機能性シートまたは機能性シート複合体の製造方法
JP2002337472A (ja) ブランケットおよびその製造法
JP2022037484A (ja) 離型フィルム
TWI320751B (en) Flexible monitor forming method
JP4829608B2 (ja) 半導電性シームレスベルトの製造方法
JP7560091B2 (ja) 粘着テープ、エンドレスベルト及び粘着テープの製造方法
JP4341257B2 (ja) 微細凹凸形状を有するシ−トの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040817