JPH11158252A - 熱硬化性樹脂組成物、並びにその硬化物からなる保護膜及びその形成方法 - Google Patents
熱硬化性樹脂組成物、並びにその硬化物からなる保護膜及びその形成方法Info
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- JPH11158252A JPH11158252A JP24772498A JP24772498A JPH11158252A JP H11158252 A JPH11158252 A JP H11158252A JP 24772498 A JP24772498 A JP 24772498A JP 24772498 A JP24772498 A JP 24772498A JP H11158252 A JPH11158252 A JP H11158252A
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Abstract
シブルプリント配線板やテープキャリアパッケージの製
造に用いられるソルダーレジスト、又はエレクトロルミ
ネッセントパネル等の製造に用いられる保護膜に要求さ
れる耐屈曲性、耐折性、柔軟性、耐めっき性、耐熱性、
PCT耐性、はんだ耐熱性、電気絶縁性、基材への密着
性に優れた可撓性の被膜形成に適した熱硬化性樹脂組成
物、並びにその硬化物からなる保護膜及びその形成方法
を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂組成物は、(A)1分子中
に2個以上のカルボキシル基を有し、酸価が20〜12
0mgKOH/gで、ガラス転移温度が−60〜40℃
で、かつ重量平均分子量が5,000〜100,000
であるポリカルボン酸樹脂、(B)1分子中に2個以上
のエポキシ基を有する樹脂、及び(C)有機溶剤を含有
する。好適な態様においては、さらに(D)メルカプト
化合物を含有する。
Description
製造、特にフレキシブルプリント配線板の製造やテープ
キャリアパッケージの製造に用いられるソルダーレジス
トインキ、又は液晶ディスプレイのバックライトや情報
表示用のディスプレイ等に使用されるエレクトロルミネ
ッセントパネルの背面電極用保護膜や、携帯電話、時
計、カーステレオ等の表示パネルの保護膜などに有用な
熱硬化性樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、熱硬化後
に反りを生ずることがなく、フレキシブルプリント配線
板やテープキャリアパッケージ用のソルダーレジストイ
ンキ又はエレクトロルミネッセントパネル用保護膜など
に要求される基材との密着性、耐屈曲性、耐折性、柔軟
性、耐めっき性、耐熱性、PCT耐性、はんだ耐熱性、
電気絶縁性に優れた可撓性の被膜形成に適した熱硬化性
樹脂組成物、並びにその硬化物からなる保護膜及びその
形成方法に関する。
ブルプリント配線板やテープキャリアパッケージの製造
に用いられるソルダーレジストとしては、カバーレイフ
ィルムと呼ばれるポリイミドフィルムをパターンに合わ
せた金型で打ち抜いた後、接着剤を用いて貼り付けるタ
イプや、可撓性を有する被膜を形成する紫外線硬化型、
熱硬化型のソルダーレジストインキ又は液状ポリイミド
インキをスクリーン印刷により塗布するタイプや、可撓
性を有する被膜を形成する液状フォトソルダーレジスト
インキのタイプがある。
銅箔との追随性に問題があるため、高精度なパターンを
形成することが出来ない。一方、紫外線硬化型ソルダー
レジストインキ及び液状フォトソルダーレジストインキ
では、基材のポリイミドとの密着性が悪く、充分な可撓
性が得られない。また、ソルダーレジストインキの硬化
収縮及び硬化後の冷却収縮が大きいため反りが生じてし
まい、問題となっている。液状ポリイミドインキでは、
特開平1−121364号に開示されているような可溶
性芳香族ポリイミドが用いられるが、高価であること
と、印刷時に滲みが生じてしまい、充分な作業性が得ら
れず、問題である。
ンキとしては、特公平5−75032号に開示されてい
るようなエポキシ樹脂と二塩基酸無水物を必須成分とす
るエポキシ樹脂系レジストインキ組成物があるが、形成
される被膜に可撓性を付与するように調整した場合、基
材のポリイミドとの密着性が悪くなり、耐めっき性、P
CT耐性並びにはんだ耐熱性が低下するという問題があ
る。
保護膜に用いられるインキとしては、グラビアインキと
呼ばれる塩化ビニル系の熱乾燥型インキや、メラミン樹
脂系の熱硬化型インキ、又は可撓性を有する被膜を形成
する紫外線硬化型インキを、スクリーン印刷により塗布
するタイプがある。しかしながら、グラビアインキで
は、絶縁性がないため電気容量を低下させてしまい、充
分な発光の輝度が得られず、実用上問題である。また、
紫外線硬化型インキでは、硬化後にエレクトロルミネッ
セントパネルに反りが生じてしまうため、蛍光体に電子
が衝突・励起して発光する際に音響ノイズが発生し、問
題である。
形成するためのソルダーレジストインキ又は保護膜につ
いての前述の課題を解決するためなされたものであり、
その第一の態様として、(A)1分子中に2個以上のカ
ルボキシル基を有し、酸価が20〜120mgKOH/
gで、ガラス転移温度が−60〜40℃で、かつ重量平
均分子量が5,000〜100,000であるポリカル
ボン酸樹脂、(B)1分子中に2個以上のエポキシ基を
有する樹脂、及び(C)有機溶剤を含有することを特徴
とする熱硬化性樹脂組成物が提供される。さらに、第二
の態様として、(A)1分子中に2個以上のカルボキシ
ル基を有し、酸価が20〜120mgKOH/gで、ガ
ラス転移温度が−60〜40℃で、かつ重量平均分子量
が5,000〜100,000であるポリカルボン酸樹
脂、(B)1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹
脂、(C)有機溶剤、及び(D)メルカプト化合物を含
有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物が提供され
る。
の被保護部表面に形成された前記熱硬化性樹脂組成物の
硬化物からなる保護膜が提供され、さらに、被保護部表
面に前記熱硬化性樹脂組成物を塗布した後、所定温度に
加熱して硬化させることを特徴とする保護膜形成方法も
提供される。上記保護膜の適用対象としては、プリント
配線板、テープキャリアパッケージ、エレクトロルミネ
ッセントパネルの背面電極、又は、携帯電話、時計もし
くはカーステレオの表示パネルなどの製品もしくは部品
が挙げられ、また、前記熱硬化性樹脂組成物の塗布方法
としては、スクリーン印刷法、スリットコーティング
法、ロールコート法、スプレイコート法、カーテンコー
ト法などが用いられる。
配線板やテープキャリアパッケージの製造に用いられる
ソルダーレジスト、又はエレクトロルミネッセントパネ
ル等の製造に用いられる保護膜を形成する組成物とし
て、ポリカルボン酸樹脂と多官能のエポキシ樹脂からな
る熱硬化反応系を採用するが、これらの成分の架橋密度
を充分な可撓性を有する被膜が得られる程度の適度な範
囲に抑制すると共に、熱硬化後の反りを生じないように
するために、用いるポリカルボン酸樹脂の酸価及びガラ
ス転移温度を特定の範囲に規制するものである。反応生
成物の架橋密度が低くなる程、形成される被膜の可撓性
が増大し、また、架橋密度及びガラス転移温度が低くな
る程、熱硬化後の被膜の反りは少なくなる。しかしなが
ら、架橋密度が低くなると、得られる被膜の耐熱性、耐
めっき性、耐薬品性等の特性も低下し易くなる。従っ
て、架橋密度をこれらの相反する特性がバランスした適
度な範囲となるように組成系を設計する必要があるが、
本発明者らの研究によると、上記熱硬化性樹脂組成物を
加熱して硬化反応させた後に得られる生成物のガラス転
移温度は、計算値よりも測定値の方が高くなる。また、
用いるポリカルボン酸樹脂の酸価が高い程架橋密度が上
がり、ガラス転移温度が高くなり易いが、必ずしもこれ
らの間に比例関係はなく、ポリカルボン酸樹脂のガラス
転移温度が低すぎると、酸価が高くても架橋密度は上が
らなくなる。従って、用いるポリカルボン酸樹脂を酸価
とガラス転移温度の両方から規制することが必要にな
る。
研究の結果、ポリカルボン酸樹脂と多官能のエポキシ樹
脂からなる熱硬化反応系を採用すると共に、ポリカルボ
ン酸樹脂の酸価を20〜120mgKOH/gの範囲
に、かつガラス転移温度を−60〜40℃の範囲に規制
することにより、熱硬化後の反りを生ずることなく、充
分な可撓性を有すると共に、耐屈曲性、耐折性、柔軟
性、耐めっき性、PCT耐性、はんだ耐熱性、耐薬品
性、下地への密着性等に優れた被膜が得られることを見
い出し、かつ、ポリカルボン酸樹脂の重量平均分子量を
5,000〜100,000の範囲にすることにより印
刷性が向上することを見い出し、本発明を完成するに至
ったものである。さらに本発明者らの研究によると、前
記成分の他にメルカプト化合物が存在することにより、
基材のポリイミドや銅との密着性が向上し、耐めっき性
をさらに向上させることができることを見い出した。以
下、本発明の熱硬化性樹脂組成物の各成分について詳細
に説明する。
(A)ポリカルボン酸樹脂としては、酸価、ガラス転移
温度及び重量平均分子量が前記範囲内にある限り、公知
慣用のポリカルボン酸樹脂が使用できるが、特に好まし
いものとして、1分子中に1つの重合性不飽和結合と1
つのカルボキシル基を有する化合物を必須のモノマー成
分とする共重合樹脂がある。上記1分子中に1つの重合
性不飽和結合と1つのカルボキシル基を有する化合物と
しては、アクリル酸、メタアクリル酸、及びヒドロキシ
ル基含有の(メタ)アクリレートに多塩基酸無水物を付
加したモノ(2−アクリロイルオキシエチル)コハク
酸、モノ(2−アクリロイルオキシエチル)フタル酸、
モノ(2−アクリロイルオキシエチル)ヘキサヒドロフ
タル酸、モノ(2−アクリロイルオキシプロピル)コハ
ク酸、モノ(2−アクリロイルオキシプロピル)フタル
酸、モノ(2−アクリロイルオキシプロピル)ヘキサヒ
ドロフタル酸、モノ(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)コハク酸、モノ(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)フタル酸、モノ(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)ヘキサヒドロフタル酸、モノ(2−メタクリロイル
オキシプロピル)コハク酸、モノ(2−メタクリロイル
オイルオキシプロピル)フタル酸、モノ(2−メタクリ
ロイルオキシプロピル)ヘキサヒドロフタル酸などが挙
げられ、これらを単独で又は2種類以上混合して用いる
ことができる。また、これらの1分子中に1つの重合性
不飽和結合と1つのカルボキシル基を有する化合物のポ
リカルボン酸樹脂中の含有割合は、後述の(メタ)アク
リル酸エステルと共重合した時、酸価が20〜120m
gKOH/gとなることが必要である。酸価が20mg
KOH/g未満となった場合、架橋密度が低くなり、耐
熱性、耐溶剤性等が低下する。逆に、酸価が120mg
KOH/gを越えた場合、熱硬化時の硬化収縮による反
りが増大したり、折り曲げた時の反発力が強くなるなど
の問題が発生する。
和結合と1つのカルボキシル基を有する化合物と共重合
する重合性モノマーとしては、公知慣用の重合性モノマ
ーが使用できるが、共重合樹脂のガラス転移点を下げる
目的と耐めっき性を上げる目的から、炭素数6〜21の
(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。具体的な例と
しては、n−プロピルアクリレート、i−プロピルアク
リレート、n−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリ
レート、t−ブチルアクリレート、i−アミルアクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレート、ベンジルアクリレート、i−ボロニル
アクリレート、i−デシルアクリレート、n−ラウリル
アクリレート、n−ステアリルアクリレート及びこれら
のメタクリレートなどが挙げられる。これらの中でも、
疎水性付与の面から、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−ラウリル
アクリレート、n−ラウリルメタクリレートが特に好ま
しく、これらを用いることにより、形成される被膜に対
するめっき液の浸透防止、湯洗時の浮き、剥れ防止の効
果が得られ、耐めっき性が向上する。
1つのカルボキシル基を有する化合物と、炭素数6〜2
1の(メタ)アクリル酸エステルを必須成分とする共重
合樹脂(ポリカルボン酸樹脂)のガラス転移点(Tg)
は、各モノマー単独の重合物のTgと、各成分の重量分
率から、下記式(1)により、近似的に求めることがで
き、このTgが−60〜40℃、特に好ましくは−40
〜20℃になるようにモノマー組成を決定する。 1/Tg=W1 /Tg1 +W2 /Tg2 +・・・+Wn /Tgn ・・・(1) 式中、Tgは、共重合体のガラス転移点(°K)を示
し、Tg1 ,Tg2 ,・・・,Tgn は、各成分単独の
ポリマーのガラス転移点(°K)を示す。また、W1 ,
W2 ,・・・,Wn は、各成分の重量分率(W1 +W2
+・・・+Wn =1)を示す。このようにして得られた
共重合樹脂(ポリカルボン酸樹脂)のガラス転移点が、
40℃を越えた場合、熱硬化後の冷却時の反りが増大
し、一方、−60℃より低い場合、熱硬化後の塗膜の硬
度が低下する。
脂)の重量平均分子量は、5,000〜100,000
の範囲内にあることが好ましい。重量平均分子量が5,
000未満の場合、共重合樹脂として作製することが難
しく、安定した樹脂の供給が得られなくなる。また、1
分子当りのカルボキシル基の濃度が低くなるため、熱硬
化後に良好な塗膜特性が得られなくなる。一方、10
0,000を越える場合、樹脂組成物を基材に印刷する
際に滲みや版離れが発生し、転写が悪くなり、作業性や
熱硬化後の塗膜の特性も低下する。
基を有する樹脂としては、ビスフェノールA型、水添ビ
スフェノールA型、ビスフェノールF型、ビスフェノー
ルS型、フェノールノボラック型、クレゾールノボラッ
ク型、ビスフェノールAのノボラック型、ビフェノール
型、ビキシレノール型、トリスフェノールメタン型等の
グリシジルエーテル、ジグリシジルフタレート等のグリ
シジルエステル、トリグリシジルイソシアヌレートやテ
トラグリシジルメタキシリレンジアミン等のグリシジル
アミン等の公知慣用のエポキシ樹脂を単独で又は2種以
上組み合わせて用いることができる。これらの中で特に
好ましいものとしては、有機溶剤等に難溶性のエポキシ
樹脂、例えばトリグリシジルイソシアヌレート(構造異
性体として、α体とβ体があるが、α体が特に好まし
い。)などが挙げられる。これらのエポキシ樹脂の配合
割合は、前記(A)ポリカルボン酸樹脂のカルボキシル
基1当量に対して、0.6〜2.0当量であることが、
硬化塗膜の耐めっき性、PCT耐性、はんだ耐熱性など
の特性面から好ましい。
セロソルブ類、カルビトール類、セロソルブアセテート
類、カルビトールアセテート類、プロピレングリコール
エーテル類、ジプロピレングリコールエーテル類、プロ
ピレングリコールエーテルアセテート類、ジプロピレン
グリコールアセテート類、芳香族系炭化水素類などが挙
げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて用い
てもよい。さらに、これらの有機溶剤の沸点が140〜
180℃であることが、組成物の印刷性を考慮した場合
好ましく、滲みを生ずることなくスクリーン印刷でき
る。
知慣用のメルカプト化合物が使用できるが、特に好まし
いものとして、2−メルカプトプロピオン酸、トリメチ
ロールプロパントリス(2−チオプロピオネート)、2
−メルカプトエタノール、2−アミノチオフェノール、
3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール、3−メル
カプト−プロピルトリメトキシシランなどのメルカプト
基含有シランカップリング剤などが挙げられる。これら
は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上組み合わ
せて用いてもよい。その配合量は、前記(A)ポリカル
ボン酸樹脂100重量部当たり、1〜10重量部の範囲
が適当である。メルカプト化合物の配合量が上記範囲よ
りも少ない場合、基材のポリイミドとの密着性が得られ
ない場合があり好ましくない。逆に、上記範囲を越えた
場合、架橋反応に必要な前記エポキシ樹脂のエポキシ基
を消費し(エポキシ基と反応し)、架橋密度が下がるた
め好ましくない。
必要に応じて、エポキシ樹脂の硬化反応を促進するため
に公知・慣用のエポキシ樹脂用硬化促進剤を添加するこ
とができ、例えば、イミダゾール、2−メチルイミダゾ
ール、2−エチルイミダゾール、2−エチル−4−メチ
ルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、4−フェ
ニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェニルイ
ミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−
4−メチルイミダゾール等のイミダゾール誘導体、アセ
トグアナミン、ベンゾグアナミン等のグアナミン類、ベ
ンジルジメチルアミン、4−(ジメチルアミノ)−N,
N−ジメチルベンジルアミン、4−メトキシ−N,N−
ジメチルベンジルアミン、4−メチル−N,N−ジメチ
ルベンジルアミン、ジシアンジアミド、メラミン等のア
ミン化合物が挙げられる。市販されているものとして
は、例えば四国化成工業(株)製の2MZ−A、2MZ
−OK、2PHZ、2P4BHZ、2P4MHZ(いず
れもイミダゾール系化合物の商品名)、サンアプロ社製
のU−CAT3503N、U−CAT3502T(いず
れもジメチルアミンでブロックされたブロックイソシア
ネート化合物の商品名)などがある。
要に応じて、密着性、硬度、耐熱性等の特性を上げる目
的で、硫酸バリウム、タルク、シリカ、クレー等の公知
慣用の無機充填剤を配合でき、その配合量は前記(A)
ポリカルボン酸樹脂100重量部当たり100重量部以
下が適当であり、好ましくは5〜65重量部の割合であ
る。無機充填剤の配合量が上記割合を越えると、硬化塗
膜の耐屈曲性及び耐折性が低下し、好ましくない。さら
に、必要に応じて公知慣用の着色顔料、熱重合禁止剤、
増粘剤、消泡剤、レベリング剤、シランカップリング剤
等を添加できる。
成物は、回路形成されたフレキシブルプリント配線板や
テープキャリアパッケージ又はエレクトロルミネッセン
トパネルにスクリーン印刷法により塗布し、例えば12
0〜180℃の温度に加熱して熱硬化させることによ
り、硬化収縮及び冷却収縮による反りがなく、基材に対
する密着性、耐屈曲性、耐折性、柔軟性、耐めっき性、
PCT耐性、はんだ耐熱性、電気絶縁性等に優れたソル
ダーレジスト膜や保護膜が形成される。
ルミネッセントパネルに適用する形態の一例を、図面を
参照して説明する。図1は、エレクトロルミネッセント
素子の一例の概略構成を示しており、PET(ポリエチ
レンテレフタレート)フィルム等の透明基材(前面板)
1の上にはITO膜等の導電性膜からなる全面又はパタ
ーン状の透明電極2が被覆され、該透明電極2の上に
は、誘電体からなる第一絶縁膜3と第二絶縁膜5とでサ
ンドイッチされた状態のパターン状の発光層4が形成さ
れている。さらにこれらの上にはカーボン電極等からな
るパターン状の背面電極6が形成され、さらに本発明の
熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなる保護膜7で全面覆
われている。図1においては、下方が前面側を示してい
る。なお、本発明が図1に示す態様のものに限定される
ものでないことは勿論であり、種々の形態のエレクトロ
ルミネッセントパネルの背面電極の保護膜として適用可
能である。また、本発明の熱硬化性樹脂組成物の硬化物
は、前記したような優れた特性を示すため、携帯電話、
時計、カーステレオ等の表示パネルの保護膜としても有
用である。
いて具体的に説明する。なお、以下において「部」及び
「%」とあるのは、特に断りのない限り全て重量基準で
ある。
フラスコに、カルビトールアセテート214.3部、ア
ゾビスイソブチロニトリル24.0部を入れ、窒素雰囲
気下で70℃に加熱せしめた。そこに、アクリル酸1
8.0部、i−ブチルメタクリレート162.5部、及
び2−エチルヘキシルメタクリレート319.5部の混
合モノマーを3時間かけて滴下した。その後さらに4時
間撹拌・反応させ、不揮発分70%、固形分酸価28.
1mgKOH/g、重量平均分子量16,000、Tg
の計算値=9.7℃のポリカルボン酸樹脂溶液を得た。
以下、このポリカルボン酸樹脂溶液をAワニスと称す。
フラスコに、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル214.3部、アゾビスイソブチロニトリル20.0
部を入れ、窒素雰囲気下で70℃に加熱せしめた。そこ
に、アクリル酸36.0部、n−ブチルメタクリレート
189.0部、及びn−ラウリルメタクリレート27
5.0部の混合モノマーを3時間かけて滴下した。その
後さらに4時間撹拌・反応させ、不揮発分70%、固形
分酸価56.1mgKOH/g、重量平均分子量25,
000、Tgの計算値=−30.5℃のポリカルボン酸
樹脂溶液を得た。以下、このポリカルボン酸樹脂溶液を
Bワニスと称す。
フラスコに、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル300.0部、アゾビスイソブチロニトリル12.0
部を入れ、窒素雰囲気下で70℃に加熱せしめた。そこ
に、アクリル酸72.0部、i−ブチルメタクリレート
428.0部、及び2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト200.0部の混合モノマーを3時間かけて滴下し
た。その後さらに4時間撹拌・反応させ、不揮発分70
%、固形分酸価80.1mgKOH/g、重量平均分子
量45,000、Tgの計算値=55.2℃のポリカル
ボン酸樹脂溶液を得た。以下、このポリカルボン酸樹脂
溶液をCワニスと称す。
を、3本ロールミルにて練肉し、熱硬化性樹脂組成物を
得た。 Aワニス 100部 フタロシアニングリーン 2部 DICY−7A 1部 (油化シェルエポキシ(株)製ジシアンジアミド) TEPIC−H 10部 (日産化学工業(株)製α−トリグリシジルイソシアヌレート) シリコーンKS−66 1部 (信越シリコーン(株)製のシリコーン系消泡剤) 硫酸バリウム 20部 結晶性シリカ 5部 プロピレングリコールモノブチルエーテル 10部 ──────────────────────────────── 合 計 149部
を、3本ロールミルにて練肉し、熱硬化性樹脂組成物を
得た。 Bワニス 100部 フタロシアニングリーン 2部 DICY−7A 1部 TEPIC−H 10部 シリコーンKS−66 1部 硫酸バリウム 20部 結晶性シリカ 5部 プロピレングリコールモノブチルエーテル 10部 ──────────────────────────────── 合 計 149部
を、3本ロールミルにて練肉し、熱硬化性樹脂組成物を
得た。 Bワニス 100部 フタロシアニングリーン 2部 DICY−7A 1部 TEPIC−H 10部 シリコーンKS−66 1部 結晶性シリカ 40部 プロピレングリコールモノブチルエーテル 10部 A−189 3部 (日本ユニカ(株)製3−メルカプト−プロピルトリメトキシシラン) ──────────────────────────────── 合 計 167部
を、3本ロールミルにて練肉し、熱硬化性樹脂組成物を
得た。 Bワニス 100部 フタロシアニングリーン 2部 2PHZ 1部 エピコート 828 20部 (油化シェルエポキシ(株)製ビスフェノールA型エポキシ樹脂) シリコーンKS−66 1部 硫酸バリウム 30部 タルク 10部 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 10部 A−189 3部 ──────────────────────────────── 合 計 177部
を、3本ロールミルにて練肉し、熱硬化性樹脂組成物を
得た。 Bワニス 100部 フタロシアニングリーン 2部 2PHZ 1部 メラミン 1部 DEN 431 20部 (ダウケミカルズ社製フェノールノボラック型エポキシ樹脂) シリコーンKS−66 1部 結晶性シリカ 30部 クレー 20部 ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 10部 A−189 3部 ──────────────────────────────── 合 計 188部
分を、3本ロールミルにて練肉し、熱硬化性樹脂組成物
を得た。 Cワニス 100部 フタロシアニングリーン 2部 DICY−7A 1部 TEPIC−H 10部 シリコーンKS−66 1部 硫酸バリウム 20部 結晶性シリカ 5部 ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート 10部 ──────────────────────────────── 合 計 149部
を、3本ロールミルにて練肉し、熱硬化性樹脂組成物を
得た。 Aワニス 100部 フタロシアニングリーン 2部 DICY−7A 1部 エピコート 828 4部 シリコーンKS−66 1部 硫酸バリウム 20部 結晶性シリカ 5部 ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート 10部 ──────────────────────────────── 合 計 143部
(ジョンクリル68、重量平均分子量10,000、T
g=70℃、固形分酸価195mgKOH/g)を60
部量り取り、カルビトールアセテート40部に加熱溶解
した。以下このワニスをDワニスと称す。このDワニス
を用いた以下の配合成分を、3本ロールミルにて練肉
し、熱硬化性樹脂組成物を得た。 Dワニス 100部 フタロシアニングリーン 2部 DICY−7A 1部 エピコート 828 60部 シリコーンKS−66 1部 硫酸バリウム 20部 結晶性シリカ 5部 ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート 20部 ──────────────────────────────── 合 計 209部
成物を、それぞれ接着剤付きカプトン材(厚さ50μ
m)及びPETフィルム上にスクリーン印刷で全面印刷
し、150℃で30分間硬化させた(乾燥膜厚20μ
m)。その硬化塗膜の密着性をJIS D0202に従
い、以下の基準で評価した。 ○:碁盤目の数が完全に残った場合 △:碁盤目の数が100個未満、60個以上残った場合 ×:碁盤目の数が60個未満しか残らなかった場合
成物を、それぞれカプトン材(厚さ50μm)上にスク
リーン印刷で全面印刷し、150℃で30分間硬化させ
た(乾燥膜厚20μm)。その硬化塗膜の耐屈曲性をI
PC−SM−840B TM2.4.29に従って直径
1/8インチ、10サイクルの条件にて以下の基準で評
価した。 ○:硬化塗膜にクラックがないもの △:硬化塗膜に若干クラックがあるもの ×:硬化塗膜にクラックがあるもの
成物を、それぞれカプトン材(厚さ25μm)上にスク
リーン印刷で全面印刷し、150℃で30分間硬化させ
た(乾燥膜厚20μm)。得られた硬化塗膜を180゜
折り曲げ、以下の基準で評価した。 ○:硬化塗膜にクラックがないもの △:硬化塗膜に若干クラックがあるもの ×:硬化塗膜にクラックがあるもの
成物を、それぞれカプトン材(厚さ50μm)上にスク
リーン印刷で全面印刷し、150℃で30分間硬化させ
た(乾燥膜厚20μm)。得られた硬化塗膜を幅10m
m、長さ約90mmに加工し、電子秤上にて3mmまで
折り曲げたときの反発力を以下の基準で評価した。 ○:10g未満(カプトン材50μm相当) △:10〜30g未満 ×:30g以上
成物を、それぞれカプトン材(150×110mm、厚
さ25μm)上にスクリーン印刷で全面印刷し、150
℃で30分間硬化させた(乾燥膜厚20μm)。冷却
後、得られた硬化塗膜の反りを以下の基準で評価した。 ○:反りがないもの △:若干反りがあるもの ×:反りがあるもの
成物を、それぞれプリント回路基板(厚さ1.6mm)
上にパターン印刷し、150℃で30分間硬化させた
(乾燥膜厚20μm)。得られた硬化塗膜の耐めっき性
を以下の基準で評価した。 めっき浴:シプレイ・ファーイースト社製LT−34;
70℃×10分 湯 洗:80℃×10分 ○:硬化塗膜にふくれ、剥がれ、変色がないもの △:硬化塗膜に若干ふくれ、剥がれ、変色があるもの ×:硬化塗膜にふくれ、剥がれ、変色があるもの
成物を、それぞれプリント回路基板(厚さ1.6mm)
上にパターン印刷し、150℃で30分間硬化させた
(乾燥膜厚20μm)。得られた硬化塗膜のPCT耐性
を条件121℃、飽和50時間にて以下の基準で評価し
た。 ○:硬化塗膜にふくれ、剥がれ、変色がないもの △:硬化塗膜に若干ふくれ、剥がれ、変色があるもの ×:硬化塗膜にふくれ、剥がれ、変色があるもの
成物を、それぞれプリント回路基板(厚さ1.6mm)
上にパターン印刷し、150℃で30分間硬化させた
(乾燥膜厚20μm)。得られた硬化塗膜にロジン系フ
ラックスを塗布し、260℃のはんだ槽に10秒間浸漬
し、硬化塗膜の状態を以下の基準で評価した。 ○:硬化塗膜にふくれ、剥がれ、変色がないもの △:硬化塗膜に若干ふくれ、剥がれ、変色があるもの ×:硬化塗膜にふくれ、剥がれ、変色があるもの
成物を、それぞれIPCで定められたプリント回路基板
(厚さ1.6mm)のBパターン上にパターン印刷し、
150℃で30分間硬化させた(乾燥膜厚20μm)。
得られた硬化塗膜の電気絶縁性を以下の基準にて評価し
た。 加湿条件:温度85℃、湿度85%RH、印加電圧10
0V、500時間 測定条件:測定時間60秒、印加電圧500V ○:加湿後の絶縁抵抗値109 Ω以上、銅のマイグレー
ションなし △:加湿後の絶縁抵抗値109 Ω以上、銅のマイグレー
ションあり ×:加湿後の絶縁抵抗値108 Ω以下、銅のマイグレー
ションあり
結果から明らかなように、本発明の熱硬化性樹脂組成物
から形成した硬化塗膜は、反りがなく、基材への密着
性、耐屈曲性、耐折性、柔軟性、耐めっき性、PCT耐
性並びにはんだ耐熱性に優れていた。また、電気絶縁性
においても良好な結果であった。
に優れたフレキシブルプリント配線板やテープキャリア
パッケージの製造に用いられるソルダーレジストイン
キ、又はエレクトロルミネッセントパネル等の製造に用
いられる保護膜として有用な熱硬化性樹脂組成物が提供
される。このようなソルダーレジストインキは熱硬化後
に反りがないため、フレキシブルプリント配線板やテー
プキャリアパッケージへの部品又はチップの装着が容易
である。また、本発明の熱硬化性樹脂組成物は、従来使
用されている液状ポリイミドインキと比較すると安価に
生産可能である。一方、保護膜として用いた場合、同様
に熱硬化後に反りがないため、エレクトロルミネッセン
ト素子が発光する際の音響ノイズを低下させることがで
きる。また、従来使用されているグラビアインキに比べ
て絶縁性が良いため、電荷量の放散が効果的に防止さ
れ、発光の輝度を向上することができる。従って、本発
明の熱硬化性樹脂組成物は、フレキシブルプリント配線
板やテープキャリアパッケージの製造に用いられるソル
ダーレジストインキ又はエレクトロルミネッセントパネ
ルの製造に用いられる保護膜として有用であり、可撓性
及び耐屈曲性、耐折性、柔軟性、耐めっき性、PCT耐
性、はんだ耐熱性、電気絶縁性、下地への密着性等の諸
特性に優れた保護膜を低コストで生産性良く形成でき
る。
たエレクトロルミネッセント素子の一例の概略部分断面
図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 (A)1分子中に2個以上のカルボキシ
ル基を有し、酸価が20〜120mgKOH/g、ガラ
ス転移温度が−60〜40℃で、かつ重量平均分子量が
5,000〜100,000であるポリカルボン酸樹
脂、(B)1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹
脂、及び(C)有機溶剤を含有することを特徴とする熱
硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)1分子中に2個以上のカルボキシ
ル基を有し、酸価が20〜120mgKOH/gで、ガ
ラス転移温度が−60〜40℃で、かつ重量平均分子量
が5,000〜100,000であるポリカルボン酸樹
脂、(B)1分子中に2個以上のエポキシ基を有する樹
脂、(C)有機溶剤、及び(D)メルカプト化合物を含
有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記(D)メルカプト化合物が、3−メ
ルカプト−プロピルトリメトキシシランであることを特
徴とする請求項2に記載の熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記(A)ポリカルボン酸樹脂が、1分
子中に1つの重合性不飽和結合と1つのカルボキシル基
を有する化合物を必須のモノマー成分とする共重合樹脂
であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
に記載の熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項5】 前記(A)ポリカルボン酸樹脂が、炭素
数6〜21の(メタ)アクリル酸エステルを必須のモノ
マー成分とする共重合樹脂であることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれか一項に記載の熱硬化性樹脂組成
物。 - 【請求項6】 前記(B)エポキシ基を有する樹脂の配
合量が、(A)ポリカルボン酸樹脂のカルボキシル基1
当量当たり、0.6〜2.0当量であることを特徴とす
る請求項1乃至5のいずれか一項に記載の熱硬化性樹脂
組成物。 - 【請求項7】 前記(D)メルカプト化合物の配合量
が、(A)ポリカルボン酸樹脂100重量部当たり、1
〜10重量部であることを特徴とする請求項2乃至6の
いずれか一項に記載の熱硬化性樹脂組成物。 - 【請求項8】 製品もしくは部品の被保護部表面に形成
された前記請求項1乃至7のいずれか一項に記載の熱硬
化性樹脂組成物の硬化物からなる保護膜。 - 【請求項9】 前記製品もしくは部品が、プリント配線
板、テープキャリアパッケージ、エレクトロルミネッセ
ントパネルの背面電極、又は、携帯電話、時計もしくは
カーステレオの表示パネルである請求項8に記載の保護
膜。 - 【請求項10】 被保護部表面に前記請求項1乃至7の
いずれか一項に記載の熱硬化性樹脂組成物を塗布した
後、所定温度に加熱して硬化させることを特徴とする保
護膜形成方法。 - 【請求項11】 前記塗布がスクリーン印刷法、スリッ
トコーティング法、ロールコート法、スプレイコート
法、又はカーテンコート法により行われる請求項10に
記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24772498A JP4009371B2 (ja) | 1997-09-08 | 1998-08-19 | 熱硬化性樹脂組成物、並びにその硬化物からなる保護膜及びその形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-257953 | 1997-09-08 | ||
| JP25795397 | 1997-09-08 | ||
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|---|---|
| JPH11158252A true JPH11158252A (ja) | 1999-06-15 |
| JP4009371B2 JP4009371B2 (ja) | 2007-11-14 |
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ID=26538386
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| Country | Link |
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| JP (1) | JP4009371B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-08-19 JP JP24772498A patent/JP4009371B2/ja not_active Expired - Lifetime
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