JPH11160955A - 荷電装置 - Google Patents

荷電装置

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JPH11160955A
JPH11160955A JP9321298A JP32129897A JPH11160955A JP H11160955 A JPH11160955 A JP H11160955A JP 9321298 A JP9321298 A JP 9321298A JP 32129897 A JP32129897 A JP 32129897A JP H11160955 A JPH11160955 A JP H11160955A
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JP
Japan
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charging
electrode
charging device
cylindrical body
charging electrode
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Withdrawn
Application number
JP9321298A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Nagamori
由貴 長森
Tsutomu Sugimoto
勉 杉本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、長期間にわたり安定した帯電も
しくは除電を行うことのできる帯電装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】荷電装置1は、矢印A方向に移動する電荷
受容体6に接触点P1で接触しながら矢印B方向に回転
する、半導電性のフィルム状部材を筒状体に形成してな
る帯電電極2と、帯電電極2に帯電用電圧を印加する直
流電源4と、接触点P4で帯電電極2の外周面に接触し
直流電源4からの帯電用電圧を帯電電極2に供給する給
電電極5と、この帯電電極2の形状を所定の形状に保持
することにより帯電電極2の回転を安定化するための、
接触点P2で帯電電極2の外周面に接触するブラシ状の
形状保持部材3aと接触点P3で帯電電極2の外周面接
触するパッド状の形状保持部材3bとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置において、電荷受容体に電荷を与えて帯電さ
せる帯電器、あるいは電荷受容体に蓄積された電荷を除
去する除電器として用いられる荷電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機やプリンタ
などの画像形成装置には、感光体の表面を一様に帯電す
る一次帯電器、感光体上に形成されたトナー像を被転写
体に転写する転写器、感光体や中間転写体に蓄積した電
荷を除去する除電器など種々の荷電装置が用いられてい
る。画像形成装置に用いられる荷電装置は、コロナ放電
を利用したコロトロン、スコロトロンなどの非接触帯電
方式と、微小ギャップでの放電を利用した帯電ロールな
どの接触帯電方式とに大別することができる。
【0003】コロナ放電を利用した非接触帯電方式は、
シールドケース内に放電ワイヤを張架して荷電装置を構
成し、この荷電装置を電荷受容体の表面からギャップを
隔てた位置に配置し、放電ワイヤに高電圧を印加してコ
ロナ放電を発生させて電荷受容体に所定の電荷を付与す
るものである。この帯電方式は帯電の均一性に優れてい
るが、オゾンやNOxなどの放電生成物が大量に発生す
るためそれに対処する必要があり、装置の大型化や高コ
スト化を招きやすいという問題がある。また、使用中に
空気中のごみやトナー、放電生成物、フューザオイルな
どにより放電ワイヤが汚れて帯電が不均一となり、得ら
れる画像に欠陥を生じる恐れがある。
【0004】そのため、最近では、電荷受容体に帯電電
極を直接接触させて帯電する接触帯電方式が検討されて
いる。この接触帯電方式は、電荷受容体表面に半導電性
部材からなる帯電電極を接触させて配置し、この帯電電
極に電圧を印加して電荷受容体との接触部近傍の微小空
隙で放電を発生させることにより電荷受容体を帯電する
ものである。この方式の帯電電極に用いられる導電性部
材としては、ロール状やブラシ状のものが広く用いられ
ている。この方式は、コロナ放電を利用していないた
め、オゾン発生量が極めて少ないという利点がある。ま
た、帯電電極が電荷受容体に直接接触しているため、装
置の小型化、軽量化に適しており、最近はこの方式の荷
電装置を備えた画像形成装置が製品化されている。この
ほかにも、例えば、特開平1−93760号公報、特開
平2−282279号公報には、クリーニングブレード
に帯電電極としての機能を兼用させたクリーナ兼荷電装
置が開示されている。また、特開平4−249270号
公報には、フィルム状の導電性部材を帯電電極として用
いる荷電装置が開示されており、さらにこれらのほかに
も各種の接触荷電装置の実用化研究が進められている。
【0005】しかし、上記の接触荷電装置のうち、ロー
ル状の導電性部材を用いる方式では、ロールの支持機構
などが必要となるため荷電装置の構造が複雑になりやす
いという問題がある。また、ロールの材質としてゴムな
どの弾性体が用いられることが多いが、均一な帯電を行
うためには電荷受容体とロールを均一に密着させて安定
した微小空隙を形成する必要があり、ゴムロールの硬度
を低くするなどの対策が必要である。そのため、ゴム中
に多量のプロセスオイルを含有させる必要があるが、こ
のプロセスオイルが電荷受容体を変質させて画質に悪影
響を及ぼすことがある。このような問題を解決するため
にはロール製造時の加工精度を上げるという方法もある
が、弾性体の外形精度を上げることは容易ではなく歩留
まりの低下などによりコストアップを招きやすい。
【0006】また、ブラシ状の導電性部材を用いる方式
は、弾性体ロールを用いる方式に比べて導電性部材を電
荷受容体に均一に接触させることは容易であるが、ブラ
シの製作に手間がかかる上、ブラシの掃き目が帯電ムラ
として画像に現れやすいという問題がある。また、クリ
ーニングブレードに帯電電極としての機能を兼ねさせる
方式では、クリーニング性能の保持と、放電に必要な微
小空隙の形成とを両立させることが困難であり、均一か
つ良好な帯電の可能なクリーニングブレードを得ること
は難しい。このブレード方式は、たとえクリーニング機
能を兼用させない場合でも、電荷受容体に対してブレー
ドが常に静止状態を保っているため、転写後の電荷受容
体上に付着している残留トナーや外添剤などの汚れが溜
まりやすく、画質欠陥や異常放電を生じるという問題が
ある。
【0007】一方、上述の特開平4−249270号公
報に開示されている、フィルム状の電極を用いる荷電装
置は、他の接触荷電装置に比べて構成が簡単であり、電
極と電荷受容体との間に安定した接触状態を得やすく、
部材のコストも低いという利点がある。しかし、この方
式は、フィルム状の電極を電荷受容体に押し付けたまま
帯電を行うものであるため、摩擦による帯電や帯電電極
の振動により帯電電位が不安定になりやすいという問題
がある。また、ブレード方式の荷電装置と同様に接触ニ
ップにトナーなどの異物が付着して帯電電位が不均一と
なるという問題もある。
【0008】このような問題を改善する方法として、フ
ィルム状の電極に交流電圧を重畳した直流電圧を印加す
る方法もあるが、この方法では電荷受容体の表面エネル
ギが増加してしまうため、クリーニング不良が発生しや
すく、また、電荷受容体の摩耗が増加するという問題が
ある。また、フィルム状の電極に交流の周波数に応じた
振動が起こり、帯電音が発生するという問題もある。ま
た、交流電圧を重畳した直流電圧を用いた場合は、荷電
装置のエネルギ消費効率が低下するという問題がある。
すなわち、交流電圧を重畳した直流電圧を印加したロー
ル式の荷電装置の全消費エネルギに対する電荷受容体を
帯電させる静電エネルギの割合は約2.6%という低レ
ベルである。これは、スコロトロンの約0.5%程度の
エネルギ消費効率よりは高いものの、効率として考えれ
ば極めて低いといえる。
【0009】この低効率の問題や電荷受容体の劣化の問
題を解決するものとして、前述の半導電性部材の帯電電
極に直流電圧を印加する荷電装置が再び見直されてい
る。この方式ではエネルギ消費効率を27.3%程度に
改善することができるが、帯電電位が放電開始電圧と帯
電電極の抵抗とにより一義的に決定されてしまうため、
帯電電極の抵抗ムラや抵抗値の環境変動などによって帯
電電位が不均一になるという問題がある。特に、帯電電
極の表面材料として使用される高分子材料は、抵抗のバ
ラツキが0.5桁〜1桁程度ある上、雰囲気の温湿度に
よって2桁程度変動するという性質を持っている。さら
に、帯電電極を電荷受容体に押し付けて接触させるの
で、トナーや放電生成物、空気中のほこり、紙粉などの
汚れが帯電電極表面に付着しやすく、これらの汚れが帯
電電極表面に付着すると異常放電や不安定な放電が発生
し、かぶりなどの画質欠陥が起こりやすいという問題が
ある。この汚れに対する不安定性は、帯電電極に直流電
圧を印加した場合に特に顕著に現れる。このように大量
の汚れが付着しやすく帯電電位が不均一となり勝ちな荷
電装置は、特に、高画質画像を得ることを目的とする画
像形成装置の荷電装置としては不向きである。
【0010】そこで、上記の問題を回避するものとし
て、特開平4−232977号公報および特開平5−7
2869号公報には、可撓性を有するフィルム状部材を
筒状に形成して帯電電極としたものを、帯電電極よりも
径の小さい支持ロールの周囲に囲繞させて支持すること
により帯電電極の撓んだ部分を電荷受容体に接触させ、
支持ロールを通じて帯電電極に印加された帯電用電圧に
より電荷受容体を帯電させる荷電装置が開示されてい
る。この荷電装置では、支持ロールを回転させることに
より帯電電極の周面が無端移動し、電荷受容体と帯電電
極とが接触する放電領域において帯電電極は電荷受容体
と同一方向に移動するように構成されている。また、帯
電電極を支持ロールに安定して接触させるため、帯電電
極を支持ロールの外周面に押し付ける押圧部材が設けら
れている。
【0011】この荷電装置では、帯電電極と電荷受容体
との摩擦帯電が極めて少なく、また、帯電電極の振動に
よる帯電不良の発生という問題もほとんど解消される。
さらに、トナーなどの異物が帯電電極に付着しにくく均
一な帯電を行うことができる。また、帯電電極に異物が
付着しても帯電電極は回転しているため、付着した異物
が同一個所に留まることがなく縦筋状の画質欠陥の発生
も少ない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方式の
荷電装置にも次のような問題がある。すなわち、これら
の荷電装置では、帯電電極と電荷受容体との接触を均一
にするために、前述の特開平4−249270号公報に
開示された帯電電極に比べて、フィルム状電極の厚さを
極めて薄いものとする必要がある。そのため、帯電電極
が変形しやすくなり、給電電極から放電領域までの距離
および放電領域の形状が変動して帯電電位のムラが発生
しやすいという問題がある。
【0013】また、押圧部材を用いて帯電電極を支持ロ
ールに密着させるように押圧して帯電電極を電荷受容体
に押し付けるように接触させると、押圧部材と帯電電極
との間の摩擦力により無端移動する帯電電極に歪が生
じ、電荷受容体との接触圧の分布が不均一になりやす
い。このため、帯電電極の回転が不安定になり均一な電
位を安定的に維持することが難しいという問題がある。
【0014】さらに、この荷電装置に用いられるフィル
ム状電極は電荷受容体よりも小径であることが多いた
め、シームレスチューブであることが要求される。ま
た、最近の小型化の趨勢により従来のロール状の帯電電
極の径と同等もしくはそれ以下の径であることが必須要
件とされ、高度の小型化技術が要求される。このよう
に、フィルムを薄肉化するとともにそれをシームレスチ
ューブとして形成するためには高度の加工技術が必要で
あるが、さらに、この円筒状電極の肉厚、抵抗値、真直
度、同軸度などの精度をより高いレベルに引き上げる必
要があり、歩留まりの低下の問題もからみ、技術上、経
済上の問題点が極めて多い。
【0015】本発明は、上記の事情に鑑み、簡単な構成
で、長期間にわたり安定した帯電もしくは除電を行うこ
とのできる荷電装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の荷電装置は、所定の方向に移動する電荷受容体に
接触し、電荷受容体との摩擦により回転しながら電荷受
容体を帯電させる筒状体と、その筒状体に電圧を印加す
る電圧印加手段とを備えた荷電装置において、上記筒状
体の回転方向に関する、筒状体の、筒状体が上記電荷受
容体と接触する部位以外の少なくとも2つの部位それぞ
れにおいて、筒状体の外周面もしくは内周面に接触して
筒状体の形状を保持する、少なくとも2つの形状保持部
材を備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。本発明の荷電装置における筒状体の材料とし
ては、半導電性を有するものであればどのようなもので
もよく、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチ
レン、ポリカーボネ−ト、ポリオレフィン、ポリウレタ
ン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、PEN、PE
K、PES、PPS、PFA、PVdF、ETFE、C
TFE等の樹脂、もしくはシリコンゴム、EPDM、エ
チレンプロピレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウ
レタンゴム、ニトリルゴム等の合成ゴムにカーボンブラ
ックや金属粉末、金属酸化物などの導電性の粉末を混入
したものを使用することができる。
【0018】また、エピクロルヒドリンゴム、クロロプ
レンゴム、EPDMゴムなどの有極性ゴムや、酸化チタ
ン、アモルファスシリコンなどの半導電性の無機材料を
絶縁体の基体上に薄膜もしくは厚膜蒸着して形成しても
よい。ただし、有極性ゴムなどは付着力が高いため、低
付着材料などで表面をコーティングするといった工夫が
必要である。また、薄膜もしくは厚膜蒸着して形成した
場合は、硬度が大きいため、電荷受容体に対して非接触
に配置することが好ましい。
【0019】このとき、好ましい体積抵抗率となるよう
に導電性粒子の混入量を調整する必要があり、102 Ω
・cm以下では火花放電が発生しやすく、1011Ω・c
m以上ではドット状の帯電不良を起こしやすいため、1
3 Ω・cm〜1010Ω・cmの範囲で使用するのが望
ましい。特に、104 Ω・cm〜107 Ω・cmでは、
帯電器に印加する帯電電圧を比較的低く設定することが
可能である上、プロセススピードが150mm/sec
以上の高速機で使用する場合には、電位変動を小さく抑
えることが可能になるため、最も好ましい。
【0020】帯電電極に印加する帯電電圧は、直流電
圧、あるいは直流電圧に帯電開始電圧の2倍以上の交流
電圧を重畳した電圧のいずれでもよい。しかし、直流電
圧に交流電圧を重畳した電圧では、電荷受容体および荷
電装置表面の表面エネルギーを上昇させ、さらには電荷
受容体に対して悪影響を及ぼすことから、直流電圧を用
いることが望ましい。
【0021】筒状体の厚さとしては、10μm〜1mm
程度のものが好適に用いられる。最適な厚さは、上述の
バインダー材料として何を選択するかによって異なる
が、電荷受容体に対して柔らかく当たる方が好ましいた
め、薄い程よいといえる。しかし、あまり薄すぎると耐
久性が低下してしまうため、厚さのおおよその目安とし
ては、ヤング率を指標にするとよい。本発明によれば、
ヤング率が500[kg/cm2 ]〜30000[kg
/cm2 ]となるように成形された筒状体が好適に用い
られる。特に電荷受容体に対して低ストレスであること
を要求される場合には、23000[kg/cm2 ]以
下であることが望ましい。ただし、ヤング率は、同じ材
料の場合、厚さを変えても一定の物理量であるが、実際
の硬度という観点では、同じ材料の場合は薄いほど柔ら
かくなる。したがって、上記の目安を参考に、ヤング率
が大きい場合には材料の厚さを薄くすることによって柔
軟性を引き出すことができ、ヤング率が小さい場合に
は、材料の厚さを厚くすることによって耐久性を向上さ
せることができる。
【0022】筒状体に帯電電圧を供給する方法として
は、後述するように、筒状体の形状を保持する形状保持
部材や回転ロールを用いることも可能であり、またそれ
とは別に、筒状体外周面に接触するように給電電極を設
けてもよい。筒状体に帯電電圧を供給する給電電極の材
料としては、導電性を有するものであればどのようなも
のでもよく、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
エチレン、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリウ
レタン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、PEN、
PEK、PES、PPS、PFA、PVdF、ETF
E、CTFEなどの樹脂、もしくはシリコンゴム、エチ
レンプロピレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレ
タンゴム、ニトリルゴムなどの合成ゴムにカーボンブラ
ックや金属粉末などの導電性の粉末を混入したものを使
用することができる。また、エピクロルヒドリンゴム、
クロロプレンゴム、EPDMゴムなどの有極性ゴムや、
アモルファスシリコンなどの半導電性の無機材料を絶縁
体の基体上に薄膜もしくは厚膜蒸着して形成してもよ
い。ただし、有極性ゴムなどは付着力が高いため、低付
着材料などで表面をコーティングするといった工夫が必
要である。さらに、上記のような高分子材料に限ったも
のではなく、例えば、ステンレス、アルミニウム、黄銅
などの金属、水、アルコール、液体金属などの導電性液
体なども使用することができる。ただし、導電性液体を
使用する場合は、導電性液体が筒状体などに付着・飛散
したり、蒸発したりするのを防止するための機構が必要
である。
【0023】給電電極の形状は、筒状体表面もしくは裏
面に接触することが可能であればどのような形状でもよ
く、たとえば、スポンジ、繊維、フェルト、ゴム、不織
布、フォーム、ブラシ、ウエブ、ブレード、パドル、ゲ
ル、樹脂、金属などからなるブロック体やロールなどの
回転体、もしくは往復運動をする刷毛状の部材などが好
適に用いられる。ただし、荷電装置の形状によっては、
接触部の圧力が小さいほうが望ましい場合があり、ブラ
シ、フェルト、不織布、スポンジ、ロールなどが好適に
用いられる。
【0024】給電電極の抵抗値としては、基本的には筒
状体の抵抗値よりも小さければ十分にその機能を果たす
ことができる。しかし、環境変化や経時変化による抵抗
値の変動を考慮すると抵抗値はできるだけ小さい方が、
より安定した給電を行うことができる。本実験では10
3 Ω・cm以下に調整すると、最も安定した結果が得ら
れる。
【0025】本発明による荷電装置が組み込まれる画像
形成装置としては、従来の感光体(被帯電体)のクリー
ニング装置が備えられている、白黒、カラー複写機、プ
リンタなどが好適である。また、クリーニング装置が備
えられていないクリーナレスの画像形成装置、もしく
は、疑似的なクリーニング装置が備えられている画像形
成装置においても好適に用いることが可能である。
【0026】次に、図面を参照しながら本発明の実施形
態について説明する。図1は、本発明の荷電装置の第1
の実施形態の概略構成図である。図1に示すように、こ
の荷電装置1は、矢印A方向に移動する電荷受容体6に
接触点P1で接触しながら矢印B方向に回転する、半導
電性のフィルム状部材を筒状体に形成してなる帯電電極
2と、帯電電極2に帯電用電圧を印加する直流電源4
と、接触点P4で帯電電極2の外周面に接触し直流電源
4からの帯電用電圧を帯電電極2に供給する給電電極5
とが備えられている。さらに、この帯電電極2の形状を
所定の形状に保持することにより帯電電極2の回転を安
定化するための、接触点P2で帯電電極2の外周面に接
触するブラシ状の形状保持部材3aと接触点P3で帯電
電極2の外周面接触するパッド状の形状保持部材3bと
が備えられている。
【0027】なお、本実施形態における帯電電極2は、
本発明にいう筒状体に相当するものであり、直流電源4
は、本発明にいう電圧印加手段に相当するものである。
電荷受容体6は、例えば導体基板6b上に光導電層6a
が積層された構成のものであり、導体基板6bは電気的
に設置されている。そして、電荷受容体6と帯電電極2
とが接触する接触点P1近傍の微小空隙で放電が発生す
ることによって電荷受容体6の表面が帯電されるように
なっている。
【0028】帯電電極2は、帯電電圧を印加していない
時は自重により接触点P1で電荷受容体6と接触してい
るが、電圧が印加されると電荷受容体6との間に働く静
電吸引力によってA方向に移動する電荷受容体6に密着
しながら引っ張られて電荷受容体6の移動方向にやや引
っ張られた撓んだ形状となる。さらに電荷受容体6が矢
印A方向に移動するとそれにつれて矢印A方向に無端移
動しやがて電荷受容体6から離れて矢印B方向に移動す
る。
【0029】この帯電電極2を構成するフィルム部材と
しては、厚さが30μm〜200μm程度の、可撓性を
有する半導電性の部材が用いられている。このフィルム
部材は、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリオレフィ
ン、ポリウレタン、ポリフッ化ビニリデン、アクリルな
どの高分子材料から形成されるフィルム中にカーボンブ
ラックなどの導電性粒子を混入することにより形成され
ており、好ましい体積抵抗率:103 Ω・cm〜1010
Ω・cmとなるように導電性粒子の混入量が調整されて
いる。また、電荷受容体6に直接接触することを考慮に
入れてフィルムは引張り弾性率10kg/mm2 〜28
0kg/mm2 程度に設定されている。
【0030】形状保持部材3aおよび3bは、帯電電極
2と電荷受容体6との接触点P1からそれぞれ中心角1
20度の位置に配置されており、帯電電極2の表面を軽
く押さえるようになっている。この形状保持部材3aお
よび3bが帯電電極2の与える押圧力により、帯電電極
2はやや撓んだ状態になると同時に、同位置から移動す
ることなく回転する。
【0031】形状保持部材3aおよび3bを構成する材
料としては、絶縁性、導電性を問わずどのような材料で
形成してもよい。絶縁性の材料としては、例えば、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチレン、ポ
リカーボネート、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリ
フッ化ビニリデン、アクリル、POM、フェノール、フ
ッ素などの高分子材料が好適に用いられる。また、導電
性の材料としては、上記の材料に、導電性の材料、例え
ば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエチ
レン、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリウレタ
ン、ポリフッ化ビニリデン、PEN、PEK、PES、
PPS、PFA、PVdF、ETFE、CTFEなどの
樹脂もしくはシリコンゴム、エチレンプロピレンゴム、
ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴ
ムなどの合成ゴムにカーボンブラックや金属粉末などの
導電性粉末を混入したものを用いることができる。ま
た、エピクロルヒドリンゴム、クロロプレンゴム、EP
DMゴムなどの有極性ゴムや、アモルファスシリコンな
どの半導電性の無機材料を絶縁性の基体上に薄膜蒸着も
しくは厚膜蒸着で形成してもよい。また、アルミニウ
ム、ステンレスなどの金属を用いてもよい。
【0032】形状保持部材3aおよび3bとしては、ス
ポンジ状、フェルト状、ブラシ状、フォーム状の弾性材
料からなるもの、あるいは不織布などを用いることがで
きるが、特にこれらに限られるものではない。例えば、
ゴム、ゲル、プレート、パドルなどや、樹脂、金属など
からなるブロック体、ロールなどの回転体、往復運動す
る部材なども用いることができる。
【0033】直流電源4は、帯電電極2に直流電圧を印
加できるものが用いられる。なお、直流電圧に代わり直
流電圧に交流電圧を重畳した電圧を用いることもでき
る。印加電圧については後述する。この荷電装置では、
直流電源4から導電性の給電電極5を介して帯電電極2
に所定の電圧が印加されると、帯電電極2と電荷受容体
6との接触部近傍に形成される微小な空隙で空気のイオ
ン化が発生する。給電電極5に直流電源4の負極性側が
接続されていれば、マイナスイオンまたは電子が電荷受
容体6側へ流れてこれを帯電し、プラスイオンは帯電電
極2側へ到達して中和される。さらに、電圧の印加によ
って帯電電極2が電荷受容体6の移動方向に引っ張ら
れ、接触点P1における帯電電極2と電荷受容体6との
接触が安定な状態となる。また、帯電電極2は抵抗が十
分大きいため、放電は安定し、火花放電に至ることはな
い。さらに、帯電電極2に半導電性抵抗体を用いたこと
により、空隙のどの部分にも過大な電流が流れるのを防
止することが可能であり、電荷受容体6に対して均一な
帯電を行うことが可能である。
【0034】一方、帯電電極2は可撓性を有しているた
め、その製造上の制約から、同軸度や真直度などがばら
つきやすい。そのため、帯電電極2が静電吸引力で回転
し始めると、帯電電極2は帯電電極2の軸方向に移動す
る、いわゆるウオーク現象が発生したり、帯電電極2の
外径ムラなどにより回転が不安定になり、バウンドなど
が発生するという問題がある。そこで、図1に示すよう
に、形状保持部材3a,3bを、帯電電極2と電荷受容
体6との接触点P1からそれぞれ中心角120度の位置
に配置することにより、すなわち、形状保持部材3a,
3bの帯電電極2との接触点P2,P3、および帯電電
極2と電荷受容体6との接触点P1を、帯電電極2の回
転方向に関し略等間隔に配置することにより帯電電極2
のバタツキを効果的に抑えこむことができる。また、形
状保持部材3a,3bの帯電電極2との接触点P2,P
3の配置位置を調節することによりウオークがほとんど
発生しないようにすることができる。
【0035】形状保持部材3a,3bの配置位置、すな
わち接触点P2,P3の位置は、上記のように接触点P
1からそれぞれ中心角120度の位置とすることが好ま
しいが、必ずしも中心角120度の位置に限られるもの
ではなく、接触点P1からそれぞれ中心角90度以上1
80度以下の位置であればよく、また、形状保持部材3
a,3bは互いに対称の位置である必要もない。
【0036】次に、本発明の荷電装置の帯電性能を測定
する帯電性測定装置およびその測定結果について説明す
る。図2は、本発明の荷電装置の帯電性能を測定する帯
電性測定装置の概略構成図である。図2に示すように、
この測定装置には、矢印A方向に回転する感光体ドラム
16(電荷受容体)の周囲に、接触点P1で感光体ドラ
ム16に接触し感光体ドラム16を帯電させる荷電装置
10と、荷電装置10に帯電用電圧を印加する直流電源
14と、感光体ドラム16の表面電位を検知する表面電
位センサ11および表面電位計12と、感光体ドラム1
6の表面電位を除去する除電ランプ13とが備えられて
いる。
【0037】荷電装置10は、図1に示した荷電装置1
と同様、筒状体に形成された帯電電極10_2、接触点
P2で帯電電極10_2の外周面に接触し帯電電極10
_2の回転を安定化させるブラシ状の形状保持部材10
_3aおよび接触点P3で帯電電極10_2の外周面に
接触し帯電電極10_2の回転を安定化させるパッド状
の形状保持部材10_3b、接触点P4で帯電電極10
_2の外周面に接触し、直流電源14からの帯電用電圧
を帯電電極2に供給する給電電極10_5を備えてい
る。接触点P1,P2,P3の相対的位置関係は図1に
おけるのと同一に設定されている。
【0038】直流電源14は、帯電電極10_2への印
加電圧を任意に変更することができ、印加電圧の増減に
伴って変化する感光体ドラム16の表面電位を表面電位
センサ11および表面電位計12により測定するよう構
成されている。帯電電極10_2の材質としては、体積
抵抗率をそれぞれ103 Ω・cm、105 Ω・cm、1
7 Ω・cmとなるように調製したPVdF、ナイロ
ン、およびポリカーボネートの3種類を選び、これらを
厚さ30μm、50μm、および500μmの筒状体の
帯電電極に形成した。帯電電極10_2の内周は12.
5mmである。
【0039】図3は、図2に示した帯電性測定装置によ
り得られた帯電電極への印加電圧と感光体の表面電位と
の関係を示すグラフである。図3に示すように、帯電電
極に直流電源14から0V〜−2000Vの直流電圧を
印加した場合の感光体の表面電位は印加電圧約550V
付近から増加し始め、印加電圧−2000Vでは約−1
450Vに達している。この印加電圧の範囲内では、上
記3種類の帯電電極ともに異常放電の発生は見られなか
った。
【0040】次に、図2に示した帯電性測定装置を用
い、感光体の表面電位の変動を測定した。この測定で
は、パッド状の形状保持部材10_3b(図2参照)と
帯電電極10_2との接触点P3の位置は接触点P1か
ら矢印B方向に90度回転した位置に変更している。図
4は、図2に示した帯電性測定装置を用い、第1の実施
形態の場合の感光体表面電位の変動と、パッド状の形状
保持部材の位置を変更した場合の感光体表面電位の変動
との測定結果を示したグラフである。
【0041】ここで、ケースAとは、第1の実施形態と
同様、接触点P1,P2,P3がそれぞれ回転角120
度の間隔で配置されている場合をいい、ケースBとはパ
ッド状の形状保持部材と帯電電極との接触点P3の位置
を接触点P1から矢印B方向に90度回転した位置に変
更した場合をいう。図4に示すように、ケースAでは、
経時的な電位ムラは約5V程度であるのに対し、ケース
Bでは、帯電電極のバウンドが大きくなって帯電電極の
回転が不安定となり、約20V程度の電位ムラが発生し
ている。また、図4のグラフにおいて、ケースBでは、
帯電電極の回転周期Cに対応した大きな電位のうねりの
ほかに、高周波ノイズのような電位ムラも発生してい
る。一方、ケースAにはそのような電位ムラは認められ
ない。これは、形状保持部材を帯電電極の外周面上に等
間隔で配置することにより帯電電極と形状保持部材との
間に生じる、捻れや撓みによる「びびり」が抑制される
ということを示している。従って、第1の実施形態のよ
うに、形状保持部材を帯電電極の外周面上に等間隔で配
置することは電荷受容体の電位ムラを減少させ、均一な
帯電を得るために好ましい方法であることがわかる。
【0042】次に、図1に示した荷電装置を画像形成装
置に適用した第2の実施形態について説明する。図5
は、図1に示した荷電装置を画像形成装置に適用した第
2の実施形態の概略構成図である。図5には、矢印A方
向に回転する感光体20と、感光体20表面を一様に帯
電する荷電装置10と、一様に帯電された感光体20表
面に像光を照射して静電潜像を形成する露光装置21
と、静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現
像装置22と、トナー像を記録用紙Pに転写する転写装
置25と、転写後の感光体20表面に残留した未転写ト
ナーを清掃するクリーニング装置27と、清掃後の感光
体20表面に残留した電荷を除去する除電ランプ28
と、記録用紙Pを収容する用紙カセット24と、用紙カ
セット24内の記録用紙Pを転写装置25に供給するペ
ーパーガイド29と、記録用紙Pに転写されたトナー像
を定着する定着装置26とを備えた画像形成装置が示さ
れている。
【0043】この画像形成装置に用いられる荷電装置1
0は図1に示した第1の実施形態における荷電装置1と
同一のものである。また、この荷電装置10には約−9
00Vの直流電圧が印加される。なお、この直流電圧の
代わりに−300Vの直流電圧にピーク間電圧1500
Vの交流成分を重畳した電圧を印加してもよい。この荷
電装置10により感光体20表面はほぼ−350Vに一
様に帯電される。
【0044】この画像形成装置を用いてプリント像を形
成することにより、荷電装置10の性能テストを行っ
た。図6は、図5に示す画像形成装置を用いて行った帯
電性能テスト結果を示すグラフである。図6(a)は、
図1に示した本発明の第2の実施形態の画像形成装置を
用いて記録用紙P上に形成されたプリント像の一例であ
り、図6(b)は、図4を参照して説明したケースBの
荷電装置を用いた画像形成装置でプリントを行った場合
の記録用紙P上に形成されたプリント像の一例である。
図6(a)に示すように、第2の実施形態の画像形成装
置を用いた場合は、良好な画質のプリント像が得られて
いるが、形状保持部材が帯電電極の外周面上に等間隔に
配置されていない場合は、図6(b)に示すように、帯
電電極の回転周期Cに対応する周期を持った画像濃度ム
ラやカブリなどの画質欠陥が発生している。
【0045】次に、本発明の荷電装置を、いわゆるクリ
ーナレス画像形成装置の荷電装置として用いた場合の第
3の実施形態について説明する。図7は、本発明の荷電
装置をクリーナレス画像形成装置に適用した第3の実施
形態の概略構成図である。図7に示す画像形成装置は、
図5に示した第2の画像形成装置に備えられているクリ
ーニング装置27を備えていないほかは、図5に示した
画像形成装置におけると同様、感光体30、荷電装置1
0、露光装置31、現像装置32、転写装置35、除電
ランプ38、用紙カセット34、ペーパーガイド39、
定着装置36を備えている。この画像形成装置による画
像形成プロセスは、図5に示した画像形成装置における
プロセスとほとんど同様であるが、転写装置35により
100%に近い転写率で転写を行うことにより感光体3
0上に残留する未転写トナーを減少させるとともに、感
光体30上に残留した未転写トナーを現像装置32で回
収することにより、クリーニング装置が省略された構成
でも、未転写トナーによる画像への影響をほとんどなく
すことができる。
【0046】しかし、このようなクリーナレス方式の画
像形成装置では、感光体30上には未転写トナーが僅か
ながら残留し、これに紙粉や放電生成物などが加わった
ものが荷電装置の帯電電極を汚すことがある。このよう
な場合は、荷電装置に備えられる形状保持部材を、帯電
電極表面を清掃するクリーニング手段としての機能を併
せ持たせることが好ましい。その場合の形状保持部材
は、スポンジ、フェルト、ブラシ、フォーム、不織布な
どの弾性材料からなるものとすることが好ましい。ま
た、ゴム、ゲル、ブレード、パドル、樹脂、金属などか
らなるブロック体やロールなどの回転体、往復運動部材
などとしてもよい。
【0047】このように、形状保持部材にクリーニング
手段としての機能を合わせ持たせることにより帯電均一
性を損なうことなく、帯電電極の汚れを防止することが
できるだけでなく、独立したクリーニング装置を設ける
のに比べて、より低コスト化と小型化を達成することが
できる。次に、本発明の荷電装置の第4の実施形態につ
いて説明する。
【0048】図8は、本発明の荷電装置の第4の実施形
態の概略構成図である。図8に示すように、この荷電装
置40には、図1に示した荷電装置1とほぼ同様の、矢
印A方向に移動する電荷受容体6に接触点P1で接触し
ながら矢印B方向に回転する、半導電性のフィルム状部
材を筒状体に形成してなる帯電電極42と、帯電電極4
2に帯電用電圧を印加する直流電源44と、帯電電極4
2の形状を所定の形状に保持することにより帯電電極4
2の回転を安定化させるための、接触点P2で帯電電極
42の外周面に接触するブラシ状の形状保持部材43a
および接触点P3で帯電電極42の外周面に接触するパ
ッド状の形状保持部材43bとが備えられている。
【0049】この荷電装置40の荷電装置10との相違
点は、荷電装置10における給電電極5が備えられてお
らず、その代わりにブラシ状の形状保持部材43aが帯
電電極42の形状を保持する機能のほかに、帯電電極4
2に直流電源44からの帯電用電圧を供給する給電電極
としての機能、および帯電電極42表面を清掃するクリ
ーニング機能をも兼ね備えている。従って、荷電装置4
0には給電電極およびクリーニング部材を特に設ける必
要がなくなり、一層の低コスト化と小型化を達成するこ
とができる。
【0050】次に、本発明の荷電装置の第5の実施形態
について説明する。図9は、本発明の荷電装置の第5の
実施形態の概略構成図である。図9に示すように、この
荷電装置50は、図8に示した第4の実施形態の荷電装
置40と同様、矢印A方向に移動する電荷受容体6に接
触点P1で接触しながら矢印B方向に回転する、半導電
性のフィルム状部材を筒状体に形成してなる帯電電極5
2と、帯電電極52に帯電用電圧を印加する直流電源5
4と、帯電電極52の形状を所定の形状に保持すること
により帯電電極52の回転を安定化させるための、接触
点P2で帯電電極52の内周面に接触するロール状の形
状保持部材53a、および接触点P3で帯電電極52の
外周面に接触するロール状の形状保持部材53bと、接
触点P4で帯電電極52の外周面に接触する給電電極5
5とが備えられている。給電電極55は、形状保持部材
53aとの間に帯電電極52を軽く挟みこむように配置
されており、帯電電極52が、図9上の左右方向に変位
するのを防止する作用も有している。電源54は、図1
に示す荷電装置1と同様、−900Vの直流電源を給電
電極55に供給する。
【0051】帯電電極52には第1の実施形態の荷電装
置と同様のものが用いられており、形状保持部材53
a、53bについても、第1の実施形態の荷電装置と同
様の部材を用いることができる。ただし、図9のように
形状保持部材53aが帯電電極52の内周面に接触する
位置に配置されている場合は、形状保持部材53aが電
荷受容体6に近づき過ぎるとリークが発生しやすくなる
ので、形状保持部材53aと電荷受容体6との間に0.
5mm以上の間隔をあけて配置するか、もしくは形状保
持部材53aの材質を絶縁性の材料とすることが好まし
い。また、形状保持部材53aの直径が帯電電極52の
内径に近い場合は、両者の接触領域が広がるため、形状
保持部材53aが絶縁性であると、摩擦帯電によって帯
電電極52と形状保持部材53aとが互いに吸着してし
まい、帯電電極52の回転が不安定になる恐れがある。
従って、このような場合には形状保持部材53aを導電
性にするか、もしくは回転駆動するような構成とし摩擦
帯電による電荷が蓄積されないようにすることが必要で
ある。この荷電装置50では、図1に示した第1の実施
形態の荷電装置と同様に、帯電電極52が電荷受容体6
との静電吸引力によって回転し始めると電荷受容体6の
移動方向Aに引っ張られて多少撓んだ形状になる。形状
保持部材53bは帯電電極52の回転に伴い従動回転す
る。また、形状保持部材53aは帯電電極52が必要以
上に撓むのを防止するのと同時に回転を安定させるよう
に帯電電極52を支持する役割も果たしている。従っ
て、帯電電極52の回転はより一層安定し、均一な帯電
電位を得ることができる。なお、帯電電極52の撓みが
大きい場合、電荷受容体6との接触点P1は図9に示し
た位置よりも少し右側にずれることがある。その場合
は、そのずれた接触点からそれぞれ120°になるよう
に、2つの形状保持部材53a、53bを配置すること
が必要である。
【0052】この荷電装置50を用いて図2に示した帯
電性測定装置により帯電性を測定したところ、図1に示
す荷電装置1と同様の良好な結果が得られることが確認
された。また、図5に示した画像形成装置を用いてプリ
ントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のな
い良好な画像が得られることが確認された。また、形状
保持部材53bと帯電電極52との摩擦がほとんどない
ため、帯電電極52の表面を傷付けにくいため、長期間
に渡って安定した帯電電位を得ることができる。
【0053】この荷電装置50は、第1の実施形態の荷
電装置と同様に、図7に示したクリーナレス画像形成装
置にも適用することができる。この場合には、図9に示
した荷電装置50でも十分に機能するが、図8に示した
第4の実施形態と同じように、帯電電極の外周面に接触
するブラシ状の給電電極兼清掃部材を用いて、帯電電極
表面を清掃するように構成することが好ましい。清掃部
材としては、第1の実施形態と同様のものを使用するこ
とができる。このように、給電部材に清掃機能を持たせ
ることにより、帯電均一性を損なうことなく帯電電極の
汚れを防止することが可能となるだけでなく新たな部材
を設けるのに比べ、より低コスト化および小型化を達成
しやすいという利点も生じる。また、給電電極と清掃部
材とを兼用としたくない場合には、形状保持部材53a
もしくは53bを導電性の材料で構成し、給電電極とし
て使用することも可能である。ただし、形状保持部材5
3aを給電電極として使用する場合には、電荷受容体6
へのリークを避けるため、帯電電極52との接触点P1
近傍だけを導電性とするか、もしくは電荷受容体6から
十分離間させるなどの配慮が必要である。
【0054】次に、本発明の荷電装置の第6の実施形態
について説明する。図10は、本発明の荷電装置の第6
の実施形態の概略構成図である。図10に示すように、
この荷電装置60は、図9に示した第5の実施形態の荷
電装置50と類似の構成を有しており、矢印A方向に移
動する電荷受容体6に接触点P1で接触しながら矢印B
方向に回転する、半導電性のフィルム状部材を筒状体に
形成してなる帯電電極62と、帯電電極62に帯電用電
圧を印加する直流電源64と、接触点P4で帯電電極6
2の外周面に接触し直流電源64からの帯電用電圧を帯
電電極62に供給する給電電極65と、帯電電極62の
形状を所定の形状に保持することにより帯電電極62の
回転を安定化させるための、接触点P2で帯電電極62
の内周面に接触するロール状の形状保持部材63a、お
よび接触点P3で帯電電極62の外周面に接触するブレ
ード状の形状保持部材63bとが備えられている。
【0055】この荷電装置60の荷電装置50との相違
点は、荷電装置50におけるロール状の形状保持部材5
3bの代わりにブレード状の形状保持部材63bが用い
られている点と、形状保持部材63aは図示しないモー
タ駆動装置もしくはギア駆動装置によって帯電電極62
とほぼ同速度で回転している点である。このように、こ
の荷電装置60では、形状保持部材63aが帯電電極6
2とほぼ同速度で回転しているので、帯電電極62がス
リップしたり停止することが防止される。これらの効果
により、帯電電極62の回転はより一層安定し、均一な
帯電電位を得ることができる。
【0056】この荷電装置60を用いて図2に示した帯
電性測定装置により帯電性を測定したところ、図1に示
す荷電装置1と同様の良好な結果が得られることが確認
された。また、図5に示した画像形成装置を用いてプリ
ントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のな
い良好な画像が得られることが確認された。また、形状
保持部材63bが帯電電極62をしっかりと押さえつけ
ているため、帯電電極62の回転はより一層安定したも
のとなっている。
【0057】なお、この荷電装置60も、第1の実施形
態の荷電装置と同様に、図7に示したクリーナレス画像
形成装置にも適用することができる。その場合には、図
10に示した荷電装置でも十分に機能するが、図8に示
した第4の実施形態の荷電装置と同じように、帯電電極
の外周面に接触するブラシ状の給電電極兼清掃部材を用
いて、帯電電極表面を清掃するように構成することが好
ましい。清掃部材としては、第1の実施形態の荷電装置
と同様のものを使用することができる。このように、給
電部材に清掃機能を持たせることにより、帯電均一性を
損なうことなく帯電電極の汚れを防止することが可能と
なるだけでなく新たな部材を設けるのに比べ、より低コ
スト化および小型化を達成しやすいという利点も生じ
る。また、給電電極と清掃部材とを兼用としたくない場
合には、形状保持部材63aもしくは63bを導電性の
材料で構成し、給電電極として使用することも可能であ
る。ただし、形状保持部材63aを給電電極として使用
する場合には、電荷受容体6へのリークを避けるため、
帯電電極62との接触点P1近傍だけを導電性とする
か、もしくは電荷受容体6から十分離間させるなどの配
慮が必要である。
【0058】図7に示したクリーナレス画像形成装置で
は、電荷受容体(感光体30)の表面上に残留トナーや
外添剤などの微小な粒子が存在しているため、電荷受容
体と帯電電極の間に働く摩擦係数が小さくなる傾向があ
る。また、従来の不定形トナーの代わりに球形トナーを
用いると、より一層その傾向が強くなる。そのため、静
電吸引力による帯電電極の回転力が弱くなってしまい、
帯電電極がスリップし、回転が不安定になりやすいとい
う欠点がある。しかし、図10に示す荷電装置60にお
けるように、自ら回転するロール状の形状保持部材63
aを配備することにより、常に一定した回転力を得るこ
とができるため、このような画像形成装置に最適であ
る。図10に示す荷電装置60では、帯電電極62の内
側に駆動ロール(形状保持部材63a)を内蔵した構成
としているが、この構成に限られるものではなく、図9
に示す荷電装置50の形状保持部材53bを駆動する構
成としても同様の効果が得られる。
【0059】次に、本発明の荷電装置の第7の実施形態
について説明する。図11は、本発明の荷電装置の第7
の実施形態の概略構成図(a)、およびこの荷電装置を
斜め上方からみた図(b)である。図11に示すよう
に、この荷電装置70は、図10に示した第6の実施形
態の荷電装置60とほぼ同様、矢印A方向に移動する電
荷受容体6に接触点P1で接触しながら矢印B方向に回
転する、半導電性のフィルム状部材を筒状体に形成して
なる帯電電極72と、帯電電極72に帯電用電圧を印加
する直流電源74と、接触点P4で帯電電極72の外周
面に接触し直流電源74からの帯電用電圧を帯電電極7
2に供給する給電電極75と、帯電電極72の形状を所
定の形状に保持することにより帯電電極72の回転を安
定化させるための、接触点P2で帯電電極72の内周面
に接触するロール状の形状保持部材73a、および接触
点P3で帯電電極72の外周面に接触するロール状の形
状保持部材73bとが備えられている。
【0060】荷電装置70の荷電装置60との相違点
は、荷電装置60におけるブレード状の形状保持部材6
3bの代わりにロール状の形状保持部材73bを備えて
いる点と、この形状保持部材73bが図11(b)に示
されるように、帯電電極72の回転軸方向に配列された
複数の部分に分割されており、それぞれの部分が帯電電
極72に従動して回転するようになっている点である。
また、給電電極75の配置場所は図10に示した荷電装
置60とは異なり、形状保持部材73aが帯電電極72
の内周面と接触する接触点P2の近傍に配置されてい
る。給電電極75は、形状保持部材73aとの間に帯電
電極72を軽く挟み込むようになっており、帯電電極7
2が図11(a)上の左右方向に変位するのを防止する
作用も有している。
【0061】この荷電装置70では、帯電電極72が電
荷受容体6との静電吸引力によって回転し始めると電荷
受容体6の移動方向Aに引っ張られ多少撓んだ形状にな
る。形状保持部材73bは帯電電極72に押しつけられ
るため、帯電電極72に従動して回転しながら帯電電極
72のばたつきを抑制する。また、形状保持部材73a
は帯電電極72が必要以上に撓むのを防止するのと同時
に、回転が安定するように帯電電極72を支持する役割
も果たしている。これらの効果により、帯電電極72の
回転はより一層安定し、均一な帯電電位を得ることがで
きる。
【0062】この荷電装置70を用いて図2に示した帯
電性測定装置により帯電性を測定したところ、図1に示
す荷電装置1と同様の良好な結果が得られることが確認
された。また、図5に示した画像形成装置を用いてプリ
ントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥のな
い良好な画像が得られることが確認された。また、形状
保持部材73bと帯電電極72との間に働く圧接力を場
所によって変化させることにより、外径精度があまり良
くない帯電電極72を用いた場合でも、十分な均一な帯
電を行うことができる。なお、この荷電装置70も、第
1の実施形態と同様に、図7に示したクリーナレス画像
形成装置にも適用することができる。
【0063】次に、本発明の荷電装置の第8の実施形態
について説明する。図12は、本発明の荷電装置の第8
の実施形態の概略構成図(a)、およびこの荷電装置を
斜め上方からみた図(b)である。図12に示すよう
に、この荷電装置80は、図11に示した第7の実施形
態の荷電装置70とほぼ同様、矢印A方向に移動する電
荷受容体6に接触点P1で接触しながら矢印B方向に回
転する、半導電性のフィルム状部材を筒状体に形成して
なる帯電電極82と、帯電電極82に帯電用電圧を印加
する直流電源84と、帯電電極82の形状を所定の形状
に保持することにより帯電電極82の回転を安定化させ
るための、接触点P2で帯電電極82の内周面に接触す
るロール状の形状保持部材83a、および接触点P3で
帯電電極82の外周面に接触する、給電電極を兼ねたロ
ール状の形状保持部材83bと、−900Vの直流電源
を給電電極85に供給する電源84とが備えられてい
る。
【0064】この荷電装置80の荷電装置70との相違
点は、図12(b)に示されるように、形状保持部材8
3bが、複数の短いロール部分83b_1と複数の導電
性のブラシ状部分83b_2とからなる点である。ロー
ル部分83b_1はそれぞれ帯電電極82の回転に従動
して回転するようになっており、また、ブラシ状部分8
3b_2はそれぞれが電源84に接続され、給電電極を
兼用する構成となっている。
【0065】このような荷電装置を用いて図2に示され
る帯電性測定装置により帯電性を測定したところ、図1
に示す荷電装置1と同様の良好な結果が得られることが
確認された。また、図5に示した画像形成装置を用いて
プリントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥
のない良好な画像が得られることが確認された。また、
この荷電装置80は、形状保持部材83bと帯電電極8
2との間に働く圧力を場所によって変化させることによ
り、外径精度があまり良くない帯電電極82を用いた場
合でも、十分な均一性を得ることができるという効果も
有している。さらに、この荷電装置80は、専用の給電
電極を設けずに形状保持部材83bに給電電極の機能を
持たせているので、荷電装置をさらに小型化することが
できる。なお、上記荷電装置80を、図7に示したクリ
ーナレス画像形成装置にも適用することができる。
【0066】次に、本発明の荷電装置の第9の実施形態
について説明する。図13は、本発明の荷電装置の第9
の実施形態の概略構成図(a)、およびこの荷電装置を
上方からみた図(b)である。図13に示すように、こ
の荷電装置90は、図11に示した第7の実施形態の荷
電装置70とほぼ同様、矢印A方向に移動する電荷受容
体6に接触点P1で接触しながら矢印B方向に回転す
る、半導電性のフィルム状部材を筒状体に形成してなる
帯電電極92と、帯電電極92に帯電用電圧を印加する
直流電源94と、接触点P4で帯電電極92の外周面に
接触し直流電源94からの帯電用電圧を帯電電極92に
供給する給電電極95と、帯電電極92の形状を所定の
形状に保持することにより帯電電極92の回転を安定化
させるための、接触点P2で帯電電極92の内周面に接
触するロール状の形状保持部材93a、および接触点P
3で帯電電極92の外周面に接触するロール状の形状保
持部材93bとが備えられている。
【0067】この荷電装置90の荷電装置70との第1
の相違点は、図13(b)に示されるように、形状保持
部材93bが、荷電装置70におけるように複数の部分
に分割されておらず、一本のロールからなる点である。
また、この荷電装置90は、形状保持部材93aが、円
弧の一部が切り取られたようなかまぼこ状の断面形状を
有しており、円弧の部分が帯電電極92の内周面に接触
するよう固定されている。
【0068】また、第2の相違点は、ロール状の形状保
持部材93bの軸方向の両端部にフランジ93b_2が
形成されており、両端部以外の円筒部分93b_1が、
帯電電極92の外周面に接触し、帯電電極92の回転に
伴って従動回転するように構成されている。形状保持部
材93bの軸方向の両端部に形成されたフランジ93b
_2は、図13(b)に示すように、帯電電極92が回
転軸方向に蛇行する、いわゆるウオーク現象を防止す
る。
【0069】この実施形態におけるフランジ93b_2
は、本発明にいうウオーク防止手段に相当するものであ
る。なお、ウオーク防止手段は上記のフランジのみに限
られるものではなく、本発明にいう筒状体の回転軸方向
への移動を防止することのできるものであればよい。こ
の荷電装置90を用いて図2に示した帯電性測定装置に
より帯電性を測定したところ、図1に示す荷電装置1と
同様の良好な結果が得られることが確認された。また、
図5に示した画像形成装置を用いてプリントテストを行
ったところ、かぶりなどの画質欠陥のない良好な画像が
得られることが確認された。
【0070】また、形状保持部材93bと帯電電極92
との間の摩擦がほとんどないため、形状保持部材93b
が帯電電極92の表面を傷つけにくく、長期間に渡って
安定した帯電電位を得ることができる。さらに、形状保
持部材93bの軸方向の両端部に設置されたフランジ9
3b_2によって帯電電極92のウオーク現象が抑制さ
れるため、帯電電極92の端部が磨耗することもなく、
経時的に安定した荷電装置を構成することができる。ま
た、形状保持部材93aの断面形状をかまぼこ状にカッ
トしたことにより、電荷受容体6へのリークの懸念がな
くなるため、設置の自由度が広がり、帯電電極92と同
径に近い形状保持部材93aを用いることも可能とな
り、より安定した帯電特性を得ることができる。なお、
この荷電装置90も、図7に示したクリーナレス画像形
成装置に適用することができる。
【0071】次に、本発明の荷電装置の第10の実施形
態について説明する。図14は、本発明の荷電装置の第
10の実施形態の概略構成図である。図14に示すよう
に、この荷電装置100は、図12に示した第8の実施
形態の荷電装置80と類似の、矢印A方向に移動する電
荷受容体6に接触点P1で接触しながら矢印B方向に回
転する、半導電性のフィルム状部材を筒状体に形成して
なる帯電電極102と、帯電電極102に帯電用電圧を
印加する直流電源104と、接触点P4で帯電電極10
2の外周面に接触し直流電源104からの帯電用電圧を
帯電電極102に供給する給電電極105と、帯電電極
102の形状を所定の形状に保持することにより帯電電
極102の回転を安定化させるための、帯電電極102
の回転を安定化させるための、接触点P2で帯電電極1
02の内周面に接触するロール状の形状保持部材103
a、および接触点P3で帯電電極102の外周面に接触
するロール状の形状保持部材103bとが備えられてい
る。
【0072】この荷電装置100の荷電装置80との第
1の相違点は、形状保持部材103bが、荷電装置80
におけるように帯電電極の回転軸方向に配列された複数
の部分に分割されてはおらず、単一の筒状体とした点で
ある。ただし、形状保持部材103bの軸方向の両端部
には、ばね106が取り付けられている。このばね10
6を図14に矢印Cで示した方向に動かすことにより、
帯電電極102に対する形状保持部材103bの加圧力
を自在に調整することができるようになっている。
【0073】この実施形態におけるばね106は、本発
明にいう弾性部材に相当するものであり、この弾性部材
としては、金属製のコイルスプリングのほかに、板ば
ね、皿ばねなどを用いることができる。また、ゴムなど
の弾性体を用いることも可能であり、形状保持部材93
bを帯電電極に押し戻す力を与えることができる材料お
よび構造であれば、ばねに限られるものではない。
【0074】この荷電装置100では、帯電電極102
が静電吸引力によって回転し始めると電荷受容体6の移
動方向Aに引っ張られ多少撓んだ形状になる。形状保持
部材103bは帯電電極102の回転に伴い従動回転す
る。さらに、帯電電極102の外径精度の関係などか
ら、回転ムラが発生しても、回転安定部材103bに取
り付けられたばね106により回転ムラは柔軟に吸収さ
れる。従って、帯電電極102の回転がより一層安定
し、均一な帯電電位を得ることができる。
【0075】この荷電装置100を用いて図2に示され
る帯電性測定装置により帯電性を測定したところ、図1
に示す荷電装置1と同様の良好な結果が得られることが
確認された。また、図5に示した画像形成装置を用いて
プリントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥
のない良好な画像が得られることが確認された。また、
ばね106が帯電電極102の回転に伴って発生する余
分な振動などを吸収するため、さらに安定した帯電特性
を得ることができる。なお、この荷電装置100も、図
7に示したクリーナレス画像形成装置に適用することが
できる。
【0076】次に、本発明の荷電装置の第11の実施形
態について説明する。図15は、本発明の荷電装置の第
11の実施形態の概略構成図である。図15に示すよう
に、この荷電装置110は、図9に示した第5の実施形
態の荷電装置50と類似の構成を有しており、矢印A方
向に移動する電荷受容体6に接触点P1で接触しながら
矢印B方向に回転する、半導電性のフィルム状部材を筒
状体に形成してなる帯電電極112と、帯電電極112
に帯電用電圧を印加する直流電源114と、接触点P4
で帯電電極112の外周面に接触し直流電源114から
の帯電用電圧を帯電電極112に供給する給電電極11
5と、帯電電極112の形状を所定の形状に保持するこ
とにより帯電電極112の回転を安定化させるための、
帯電電極112の回転を安定化させるための、接触点P
2で帯電電極112の内周面に接触するロール状の形状
保持部材113a、および接触点P3で帯電電極112
の外周面に接触するロール状の形状保持部材113bと
が備えられている。
【0077】この荷電装置110の荷電装置50との相
違点は、帯電電極112が荷電装置50における帯電電
極よりも可撓性の大きい材料を用いて形成されているこ
とである。また、形状保持部材113bが帯電電極11
2を強く押し付けるように構成されているため、帯電電
極112は大きく撓んだ状態で回転するようになってい
る。電源114からの電圧が給電電極115により帯電
電極112に印加されると、帯電電極112は静電吸着
力により電荷受容体6に接触しながら矢印B方向に回転
する。形状保持部材113a、113bについては、荷
電装置50におけると同様の材料を用いることができ
る。
【0078】この荷電装置110では、形状保持部材1
13aが、帯電電極112が必要以上に撓むのを防止す
るとともに、帯電電極112の回転を安定させるように
帯電電極112を支持する役割も果たしている。このと
き、形状保持部材113bは、図15において接触点P
1から接触点P2までの帯電電極112の周長のほぼ中
心位置P3において帯電電極112に接触するように設
置され、帯電電極112の回転安定性を向上させる。
【0079】この荷電装置110を用いて図2に示した
帯電性測定装置により帯電性を測定したところ、図1に
示す荷電装置1と同様の良好な結果が得られることが確
認された。また、図5に示した画像形成装置を用いてプ
リントテストを行ったところ、かぶりなどの画質欠陥の
ない良好な画像が得られることが確認された。また、こ
の荷電装置110では、形状保持部材113bが釣合い
の取れた位置P3に配置されているため、柔らかい材質
の帯電電極や厚さの薄い帯電電極を用いた場合でも、均
一な帯電電位を得ることができる。なお、この荷電装置
110も、図7に示したクリーナレス画像形成装置に適
用することができる。
【0080】図16は、本発明の荷電装置をタンデム型
のカラー画像形成装置に適用した第12の実施形態の概
略構成図である。図16には、イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの4色に対応する画像形成ユニット12
0a,120b,120c,120dを備えたタンデム
型のカラー画像形成装置が示されている。これらの各画
像形成ユニット120a,120b,120c,120
dは、図5に示した画像形成装置とほぼ同様の構成とな
っているが、各画像形成ユニットの現像器123a,1
23b,123c,123dにはそれぞれイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックのトナーが収容されている。
【0081】また、この画像形成装置には、各画像形成
ユニットで形成された各色のトナー像の転写を受ける被
転写体として中間転写ベルト127が備えられている。
中間転写ベルト127はロール128により張架され、
矢印A方向に循環移動する。各画像形成ユニットからの
中間転写ベルト127への転写用として転写器125
a,125b,125c,125dが備えられている。
【0082】この画像形成装置の4台の各画像形成ユニ
ット120a,120b,120c,120dの感光体
121a,121b,121c,121dには、本発明
の荷電装置による除電器122a,122b,122
c,122dがそれぞれ設けられており、また、この画
像形成装置の中間転写ベルト127には、本発明の荷電
装置による除電器122eが備えられている。なお、感
光体121a,121b,121c,121dの一次帯
電用としては、別の方式の荷電装置が備えられている。
【0083】この画像形成装置では、矢印A方向に移動
する中間転写ベルト127上に、各色のトナー像が順次
重ね合わさるように一次転写され、中間転写ベルト12
7に一次転写された多色トナー像は、二次転写ロール1
25eにより記録用紙P上に一括して二次転写されるよ
うになっている。記録用紙Pは、用紙パス124に沿っ
て移動し、定着装置126で定着され、プリント像が完
成する。
【0084】一方、トナー像を転写した後の感光体12
1a,121b,121c,121d上に残留した残留
トナーは、図示しないクリーニング装置によって除電さ
れ、次いで、感光体121a,121b,121c,1
21d上に残留した残留電荷は、本発明の荷電装置によ
る除電器122a,122b,122c,122dによ
って除電され、一次帯電器への進入電位は0Vに均一化
される。荷電装置122a,122b,122c,12
2dには、図示しない電源から+550V〜+600V
程度の電圧が印加されている。また、二次転写後の中間
転写体127は、画像形成ユニット121aに進入する
前に、本発明の荷電装置による除電器122eによって
残留電荷が除電される。除電器121eには、図示しな
い電源から−550V〜−600V程度の電圧が印加さ
れている。
【0085】中間転写ベルト127は、ポリイミド、ポ
リカーボネート、PVdFなどの高分子フィルムや、シ
リコンゴム、フッ素ゴムなどの合成ゴムにカーボンブラ
ックなどの導電性フィラーを添加して導電化したものな
どが用いられる。一次転写ロール125a,125b,
125c,125dは、シリコンゴム、EPDM、ウレ
タンゴムなどの合成ゴムにカーボンブラックなどの導電
性フィラーを添加して導電化したもので形成されてお
り、その直径は10〜30mm程度である。一次転写ロ
ール125a,125b,125c,125dには、図
示しない電源から+0.5kV〜1.5kV程度の電圧
が印加されており、画像形成ユニット120a,120
b,120c,120dで形成されたトナー像が静電気
力で中間転写ベルト127に一次転写されるようになっ
ている。一方、中間転写ベルト127上の多色トナー像
を記録用紙Pに転写する二次転写ロール125eには、
図示しない電源から+1.5〜3.0kV程度の電圧が
印加されており、中間転写ベルト127から多重のトナ
ー像が、静電気力で記録用紙Pに一括して転写されるよ
うになっている。画像形成ユニット120a,120
b,120c,120dのその他の部分の構造や材質は
第1の実施形態の画像形成装置におけると同様である。
【0086】一般に、画像形成装置の荷電装置に直流電
圧が印加されている場合は、進入電位のパターンによっ
て帯電電位が変動しやすくなり、ゴーストという画像欠
陥が発生しやすくなるという問題がある。また、中間転
写ベルトは、絶縁性材料もしくは高抵抗の材料によって
形成されるため、何回も転写を繰り返すうちに残留電位
が大きくなり、転写不良が発生しやすいという問題があ
る。従って、本発明の荷電装置を除電器として用いるこ
とにより、簡単な構成で効率的に除電することが可能に
なる。
【0087】図16の画像形成装置を用いて図2に示さ
れる帯電性測定装置により帯電性を測定したところ、荷
電装置への進入電位がほぼ均一に0Vとなり、イレーズ
ランプと同等の結果が得られることが確認された。ま
た、図16の画像形成装置を用いてプリントテストを行
ったところ、かぶりなどの画質欠陥のない良好なカラー
画像が得られることが確認された。
【0088】以上の結果から、本発明の荷電装置が感光
体および中間転写ベルトの除電器としても非常に有効で
あることが明らかである。また、この画像形成装置は、
図7に示したクリーナレス画像形成装置にも適用するこ
とができる。その場合には、前述の各実施形態と同様
に、帯電電極表面を清掃するクリーニング手段を備える
ことが好ましい。そのためのクリーニング部材として
は、第1の実施形態と同様のものを使用することができ
る。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の荷電装置
によれば、回転する筒状体の帯電電極の外周面もしくは
内周面に接触して帯電電極の形状を保持する、少なくと
も2つの形状保持部材を備えたことにより、帯電電極の
回転ムラや振動を低減することができる。さらに、これ
らを等角度もしくは等間隔に設置することにより、一層
均一性を上昇させることができる。これにより、帯電電
極を安定して電荷受容体に接触させることが可能となり
均一な帯電電位を得ることができる。さらに、電荷受容
体に対して接触圧力が極めて小さくなるように構成する
ことができるため、電荷受容体に傷を付けたりすること
がなく、また、クリーナレス画像形成装置、カラー画像
形成装置、高画質の画像形成装置などにも好適に用いる
ことのできる荷電装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷電装置の第1の実施形態の概略構成
図である。
【図2】本発明の荷電装置の帯電性能を測定する帯電性
測定装置の概略構成図である。
【図3】図2に示した帯電性測定装置により得られた帯
電電極への印加電圧と感光体の表面電位との関係を示す
グラフである。
【図4】図2に示した帯電性測定装置を用い、第1の実
施形態の場合の感光体表面電位の変動と、パッド状の形
状保持部材の位置を変更した場合の感光体表面電位の変
動との測定結果を示したグラフである。
【図5】図1に示した荷電装置を画像形成装置に適用し
た第2の実施形態の概略構成図である。
【図6】図5に示す画像形成装置を用いて行った帯電性
能テスト結果を示すグラフである。
【図7】本発明の荷電装置をクリーナレス画像形成装置
に適用した第3の実施形態の概略構成図である。
【図8】本発明の荷電装置の第4の実施形態の概略構成
図である。
【図9】本発明の荷電装置の第5の実施形態の概略構成
図である。
【図10】本発明の荷電装置の第6の実施形態の概略構
成図である。
【図11】本発明の荷電装置の第7の実施形態の概略構
成図(a)、およびこの荷電装置を斜め上方からみた図
(b)である。
【図12】本発明の荷電装置の第8の実施形態の概略構
成図(a)、およびこの荷電装置を斜め上方からみた図
(b)である。
【図13】本発明の荷電装置の第9の実施形態の概略構
成図(a)、およびこの荷電装置を上方からみた図
(b)である。
【図14】本発明の荷電装置の第10の実施形態の概略
構成図である。
【図15】本発明の荷電装置の第11の実施形態の概略
構成図である。
【図16】本発明の荷電装置をタンデム型のカラー画像
形成装置に適用した第12の実施形態の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 荷電装置 2 帯電電極 3a,3b 形状保持部材 4 直流電源 5 給電電極 6 電荷受容体 6a 光導電層 6b 導体基板 10 荷電装置 10_2 帯電電極 10_3a,10_3b 形状保持部材 10_5 給電電極 11 表面電位センサ 12 表面電位計 13 除電ランプ 14 直流電源 16 感光体ドラム 20 感光体 21 露光装置 22 現像装置 24 用紙カセット 25 転写装置 26 定着装置 27 クリーニング装置 28 除電ランプ 29 ペーパーガイド 30 感光体 31 露光装置 32 現像装置 34 用紙カセット 35 転写装置 36 定着装置 38 除電ランプ 39 ペーパーガイド 40,50,60,70,80,90,100,110
荷電装置 42,52,62,72,82,92,102,112
帯電電極 43a,43b,53a,53b,63a,63b,7
3a,73b,83a,83b,93a,93b103
a,103b,113a,113b 形状保持部材 44,54,64,74,84,94,104,114
直流電源 55,65,75,85,95,105,115 給
電電極 106 ばね 120a,120b,120c,120d 画像形成
ユニット 121a,121b,121c,121d 感光体 122a,122b,122c,122d,122e
除電器 123a,123b,123c,123d 現像器 125a,125b,125c,125d 転写器 125e 二次転写ロール 127 中間転写ベルト 128 ロール

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の方向に移動する電荷受容体に接触
    するように支持され、該電荷受容体を帯電する筒状体
    と、該筒状体に電圧を印加する電圧印加手段とを備えた
    荷電装置において、 前記筒状体の回転方向に関する、該筒状体の、該筒状体
    が前記電荷受容体と接触する部位以外の少なくとも2つ
    の部位それぞれにおいて、該筒状体の外周面もしくは内
    周面に接触して該筒状体の形状を保持する、少なくとも
    2つの形状保持部材を備えたことを特徴とする荷電装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の形状保持部材と、前記筒状体
    が前記電荷受容体と接触する部位が、前記筒状体の回転
    方向に関し、略等間隔に配置されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の荷電装置。
  3. 【請求項3】 前記形状保持部材のうちの少なくとも1
    つが、ブラシ状の部材であることを特徴とする請求項1
    記載の荷電装置。
  4. 【請求項4】 前記形状保持部材のうちの少なくとも1
    つが、前記筒状体の回転に従動し、あるいは前記筒状体
    の回転とは独立に駆動される部材であることを特徴とす
    る請求項1記載の荷電装置。
  5. 【請求項5】 前記形状保持部材のうちの少なくとも1
    つが、前記筒状体の回転軸方向への移動を防止するウオ
    ーク防止手段を有するものであることを特徴とする請求
    項1記載の荷電装置。
  6. 【請求項6】 前記形状保持部材のうちの少なくとも1
    つが、前記筒状体に対する加圧力を制御する機構を有す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の荷電装
    置。
  7. 【請求項7】 前記形状保持部材のうちの少なくとも1
    つが、前記筒状体の回転軸方向に配列された複数の部分
    に分割されてなるものであることを特徴とする請求項1
    記載の荷電装置。
  8. 【請求項8】 前記形状保持部材のうちの少なくとも1
    つが、導電性を有し前記電圧印加手段からの電圧を前記
    筒状体に印加する電極としても作用するものであること
    を特徴とする請求項1記載の荷電装置。
  9. 【請求項9】 前記形状保持部材のうちの少なくとも1
    つが、前記筒状体表面を清掃するクリーニング手段とし
    ても作用するものであることを特徴とする請求項1記載
    の荷電装置。
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