JPH11165531A - 車両用換気装置 - Google Patents

車両用換気装置

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JPH11165531A
JPH11165531A JP33609297A JP33609297A JPH11165531A JP H11165531 A JPH11165531 A JP H11165531A JP 33609297 A JP33609297 A JP 33609297A JP 33609297 A JP33609297 A JP 33609297A JP H11165531 A JPH11165531 A JP H11165531A
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俊介 村井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駐車中において、太陽電池の電力により車内
送風装置のブロアファンを駆動して車内温度の上昇を効
果的に抑制する。 【解決手段】 モータにより駆動するブロアファンを備
えた車内送風装置2と、太陽光線を電気エネルギーに変
換する太陽電池18と、太陽電池18の出力によりモータを
駆動するように制御する換気制御手段2とを車両1に設
ける。前記換気制御手段は、モータに接続した太陽電池
18の電圧が、駆動設定電圧以上でモータを駆動すると共
に、駆動設定電圧より低い下方停止設定電圧以下でモー
タを停止する。太陽電池18の電圧が駆動設定電圧より低
い下方停止設定電圧以下でモータを停止することによ
り、ロスの多い低電圧ではモータを駆動しないから、モ
ータの耐久性を損なうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車中における車
内の温度上昇を防止する車両用換気装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のものと
して、特公昭60−9929号公報には、車体に装備さ
れ、太陽光線を電気エネルギーに変換する太陽電池と、
車室内とトランクルーム内とを連通させる連通手段と、
前記太陽電池の出力によって駆動され、車室内の空気を
前記連通手段およびトランクルーム内を通して車外へ排
出する送風手段とを具備する自動車用換気装置が提案さ
れ、この自動車用換気装置では、前記送風手段をトラン
クルーム内に設け、車載蓄電池とは無関係に太陽電池の
出力により送風手段を駆動して、車室内およびトランク
ルーム内の換気を行うことができる。また、送風機はト
ランクルームのトランク蓋の裏面に2個取り付けられた
送風ダクトの内部に取付ステーにより固定され(公報第
5欄第1〜4行)、トランクルーム内に通じる送風口が
車室内の後部側壁に開口(公報第4欄第20〜21行)して
いる。
【0003】しかし、上記特公昭60−9929号公報
の換気装置では、前記送風手段をトランクルーム内に設
けるものであるから、車内送風装置とは別個に、トラン
クに送風手段を設けると共に、送風ダクトを設けるため
にトランクを改造する必要があり、しかも、トランク内
の空間が狭くなる問題がある。
【0004】さらに、上記特公昭60−9929号公報
の自動車用換気装置では、スイッチは、車室内またはト
ランクルーム内に設置され、これらの室内温度が所定温
度まで上昇すると閉成する感温スイッチ(公報第6欄第
3〜5行)を用い、また、太陽光線が強いときほど換気
風量を増加させることができ(公報第7欄第20〜21
行)、前記送風機は太陽の照度が弱い時には送風量が減
少(公報第7欄第7〜8行)することが記載されてい
る。
【0005】このように上記自動車用換気装置では、車
内などに設けた感温スイッチにより、換気装置を駆動す
るため、車内温度が上昇すると、雲などにより一時的に
日が陰るなどしても、送風機のモータの駆動が続けられ
る。しかし、照度が弱い時は太陽電池の出力が低く、こ
のようなに出力の低い状態で無理にモータの回転を続け
ると、効率が悪いばかりでなく耐久性の面からもモータ
に悪影響を与えるという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、駐車中において、車内
換気により車内温度の上昇を抑制することができ、車内
換気装置のモータを効率よく駆動することができる車両
用換気装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、モー
タにより駆動するブロアファンを備えた車内送風装置
と、太陽光線を電気エネルギーに変換する太陽電池と、
前記太陽電池の出力により前記モータを駆動するように
制御する換気制御手段とを車両に設けた車両用換気装置
であって、前記換気制御手段は、前記モータに接続した
前記太陽電池の電圧が、駆動設定電圧以上で前記モータ
を駆動すると共に、前記駆動設定電圧より低い下方停止
設定電圧以下で前記モータを停止するように制御するも
のである。
【0008】この請求項1の構成によれば、車両の車内
送風装置のブロアファンのモータを、太陽電池の電圧が
駆動設定電圧以上の駆動効率の高い条件で駆動開始する
と共に、駆動設定電圧より低い下方停止設定電圧以下で
停止することにより、効率のよい換気を行い、ロスの多
い低電圧ではモータを駆動しないから、モータの耐久性
を損なうことがない。また、太陽電池は照度の変化によ
り電圧が変化し、例えば雲の移動などにより一時的に電
圧が低下する場合があるが、下方停止設定電圧V2を駆
動設定電圧V1より低く設定することにより、駆動設定
電圧V1付近での電圧変化によるモータの断続運転を防
止できる。
【0009】また、請求項2の発明は、前記駆動設定電
圧より高い上方停止設定電圧以上で前記モータを停止す
るものである。
【0010】この請求項2の構成によれば、太陽電池
は、過度に電圧が上昇すると、電流が急激に減少し、出
力が低下するから、上方停止設定電圧以上でモータを停
止することにより、モータの寿命を向上することができ
る。
【0011】さらに、請求項3の発明は、前記下方停止
設定電圧と上方停止設定電圧を、前記太陽電池の出力ピ
ーク電圧の上下に設定したものである。
【0012】この請求項3の構成によれば、上方駆動設
定電圧と下方駆動設定電圧の間でモータを駆動するか
ら、最適動作電圧の上下範囲でモータを駆動することが
できる。
【0013】
【発明の実施形態】本発明は、車内送風装置2のブロア
ファン10のモータ12に太陽電池18を電気的に接続し、前
記ブロアファン10により外気を車内3に取り込んで換気
を行う。この際、前記太陽電池18の電圧Vが、駆動設定
電圧V1以上で、ブロアファン10のモータ12を駆動し、
駆動後、電圧Vが下方停止設定電圧V2以下、または上
方停止設定電圧V3以上となったら、モータ12を停止
し、前記下方停止設定電圧V2と上方停止設定電圧V3
との間でモータ12を駆動するように制御するものであ
る。
【0014】図1ないし図8は本発明の第1実施例を示
し、本実施例の車両用換気装置が設けられる車両1は、
車内送風装置2を有し、この車内送風装置2は、図1な
いし図3などに示すように、車内3の前部のインストル
メントパネル4に、デフロスタ側吹出口5と、ベンチレ
ータ側吹出口6と、フロア側吹出口7とを設け、各吹出
口5,6,7には、電動式や吹出口切替操作部37により
開閉する開閉部材5A,6A,7Aを設け、さらに、車
内送風装置2の内部には、空気の流れを切替える切替部
材8Aを備えたヒータコア8,冷却用熱交換器9,ブロ
アファン10を設け、このブロアファン10の上流に導入口
11を設け、この導入口10には、電動式や空調モード操作
部36により空調モードを外気導入と内気循環とに切り替
える電動式の切替部材11Aを設けている。また、前記ブ
ロアファン10はモータ12により駆動する。
【0015】車両1のサイドドア13の開口部14には、電
動開閉式のサイドウインドー15が設けられ、そのサイド
ウインドー15の上部には、バイザー16がサイドドア13に
固定して設けられ、前記サイドウインドー15は電動開閉
装置15Aにより開閉する。また、車両1のルーフ17の上
には、アモルファスのソーラセルを用いた太陽電池18が
設けられている。また、この例では太陽電池18の近傍に
照度センサ19を配置している。
【0016】前記車内3には温度センサ20が設けられ、
この温度センサ20を座席21のヘッドレスト22に設けるこ
とにより、前記ルーフ17の近傍に配置している。尚、そ
の温度センサ20はヘッドレスト22の車内中央側に配置す
ることが好ましい。
【0017】前記車内送風装置2,太陽電池18,照度セ
ンサ19,温度センサ20が、マイクロコンピュータなどに
より構成された換気制御手段31に電気的に接続され、前
記照度センサ19が検出した照度に応じた検出信号と、前
記温度センサが検出した車内温度に応じた検出信号とが
それぞれ前記換気制御手段31に出力される。
【0018】また、本発明の車両用換気装置は、イグニ
ッションスイッチ検出手段23と、太陽電池18の電圧を検
出する電圧検出手段24と、空調モード検出手段25と、マ
ニュアルスイッチ26とを有する。前記イグニッションス
イッチ検出手段23は、エンジンのオン,オフを判断する
ものであり、一般的にはキー操作によるキーシリンダの
スイッチを利用でき、このスイッチのオン,オフに基づ
くイグニッションスイッチ操作信号を前記換気制御手段
31に出力する。また、前記電圧検出手段24は、前記太陽
電池18の電圧を検出し、この電圧に応じた検出信号を前
記換気制御手段31に出力する。さらに、前記空調モード
検出手段25は、車内送風装置2の空調モードと吹出口
5,6,7の開閉を検出し、これら検出信号を前記換気
制御手段31に出力する。
【0019】前記換気制御手段31は、太陽電池18の電圧
Vと、駆動設定電圧V1,下方停止設定電圧V2,上方
停止設定電圧V3(V3>V1>V2)とを比較する電
圧比較手段32と、空調モードを外気導入に変更すると共
に、ベンチレート側吹出口5を開成、デフロスタ側吹出
口5及びフロア側吹出口7を閉成するように制御する空
調モード切替手段33と、温度センサ20に基づく車内温度
Tと駆動,停止設定温度T1,T2とを比較する温度比
較手段34と、照度センサ19に基づく照度Lと設定照度L
1とを比較する照度比較手段35とを備える。そして、前
記換気制御手段31は、前記電圧Vが駆動設定電圧V1以
上であることを条件にして、前記ブロアファン10を駆動
し、前記電圧Vが下方停止設定電圧V2以下又は上方停
止設定電圧V3以上になると、前記ブロアファン10のモ
ータ12を停止するように制御し、また、ブロアファン10
の駆動前に、空調モードを外気導入に切り替えると共
に、前記開閉部材5A,6A,7Aを操作して、ベンチ
レート側吹出口6を開成し、デフロスタ側吹出口5及び
フロア側吹出口7を閉成するように制御を行い、さら
に、照度Lが設定照度L1以上であれば、前記駆動設定
温度T1を低くするように制御する。尚、電圧比較手段
32は、駆動,停止設定電圧V1,V2,V3を任意に設
定可能であると共に設定した値を記憶し、温度比較手段
34は、駆動,停止設定温度T1,T2を任意に設定可能
であると共に設定した値を記憶し、照度比較手段35は、
設定照度L1を任意に設定可能であると共に設定した値
を記憶する。尚、本実施例では、好適な例として、駆
動,停止設定温度T1,T2を35°C,30°C、設
定照度Lを50000ルクスに設定している。
【0020】また、図8は本実施例において、前記太陽
電池18にモータ12を接続し、照度に対する太陽電池18の
電流(アンペア)及び出力(ワット)を縦軸、電圧(ボ
ルト)を横軸に取ったグラフであり、電流I1及び出力
W1は照度25000ルクス、電流I2及び出力W2は
照度30000ルクス、電流I3及び出力W3は照度4
0000ルクス、電流I4及び出力W4は照度5000
0ルクス、電流I5及び出力W5は照度58000ルク
ス、電流I6及び出力W6は照度70000ルクス、電
流I7及び出力W7は照度80000ルクス、電流I8
及び出力W8は照度89000ルクスの場合である。同
グラフに示されるように、各照度において、電圧が12
ボルトから18ボルトの間で出力が最大となり、この間
の電圧がモータ12の最適動作電圧と考えられ、出力ピー
ク時の電圧より電圧が大きくなると電流が急激に減少
し、出力も低下し、また、前記出力ピークより電圧が小
さくなると、出力が電圧にほぼ比例した形で減少するこ
とが認められた。そこで、最適な条件でモータ12を駆動
するため、駆動設定電圧V1,下方停止設定電圧V2,
上方停止設定電圧V3を12ボルト,10ボルト,18
ボルトとした。
【0021】次に、換気制御手段31の動作手順を示した
図4のフローチャートに基づいて、本装置の動作を説明
する。図4のフローチャートにおいて、まず、換気制御
手段31は、マニュアルスイッチ26のオン,オフを判断し
(S・1)、マニュアルスイッチ26がオンであれば、イ
グニッションスイッチ検出手段23からの操作信号に基づ
きエンジン停止を判断し(S・2)、エンジンが停止し
ていれば、換気制御手段31の電圧比較手段32により、太
陽電池18の電圧Vと駆動設定電圧V1とを比較し(S・
3)、太陽電池18の電圧Vが駆動電圧V1(12ボル
ト)以上であれば、次に、換気制御手段31は、空調モー
ド検出手段25からの検出信号により、車内送風装置2が
空調モードと各吹出口5,6,7の開閉状態を検出し、
これらを外気導入、ベンチレイト側吹出口6が開成、他
の吹出口5,7が閉成の状態と比較し(S・4)、換気
制御手段31の空調モード切替手段33が、空調モードを外
気導入、ベンチレイト側吹出口6を開成、他の吹出口
5,7を閉成のモードに変更する(S・5)。次に、換
気制御手段31の照度比較手段35が照度センサ19の検出信
号に基づき、照度Lが設定照度L1(50000ルク
ス)以上であるか否かを比較する(S・7)。続いて、
換気制御手段31は、照度Lが50000ルクス以上であ
れば、駆動設定温度T1を低く設定し(S・7)、照度
Lが50000ルクス未満であれば、駆動設定温度T1
を予め設定した35°Cとする(S・8)。すなわちこ
の例では、低くする温度Δt=2°Cであるから、照度
Lが50000ルクス以上の場合は、駆動設定温度T1
が35°Cから2°C低くなり33°Cとなる。次に、
換気制御手段31の温度比較手段34は、温度センサ20の検
出信号に基づく車内温度Tが、駆動設定温度T1以上で
あるか否かを比較し(S・6)、その駆動設定温度T1
に達していれば、ブロアファン10が駆動しているか否か
を判断(S・10)した後、初期にはブロアファン10が停
止しているから、太陽電池18の出力により該ブロアファ
ン10のモータ12を駆動する(S・11)。尚、前記Δt
は、前記駆動設定温度T1と停止駆動温度T2の差より
小さい温度とする。
【0022】そして、ブロアファン10の駆動により、外
気がベンチレート側吹出口6から車内3のルーフ17下部
領域に向かって吹き出し、ここに空気の流れが発生し、
高温となる車内上部空間の換気が効率良く行われる。さ
らに、照度Lが高いと、ブロアファン10を駆動する駆動
設定温度T1が低くなるように制御するから、照度Lが
大きな場合は、一般的に車内温度Tの上昇が早いから、
換気開始を早く行うことにより、効率良く車内の熱を排
出することができる。
【0023】次に、ブロアファン10の駆動後、換気制御
手段31の温度比較手段34は、車内温度Tと停止設定温度
T2とを比較し(S・12)、車内温度Tが停止設定温度
T2を越えている場合は、エンジンが停止しているか否
かを判断し(S・13)、エンジンが停止していれば、太
陽電池18の電圧Vと下方停止設定電圧V2(10ボル
ト)とを比較すると共に、電圧Vと上方停止設定電圧V
3(18ボルト)とを比較し(S・14)、電圧Vが、下
方停止設定電圧V2を越え、かつ上方停止電圧V3未満
である間は、(S・10)の前に戻り、ブロアファン10の
モータ12の駆動が継続する。
【0024】一方、太陽電池18の電圧Vと下方停止設定
電圧V2(10ボルト)及び上方停止設定電圧V3(1
8ボルト)との比較(S・14)により、電圧Vが下方停
止設定電圧V2以下又は上方停止設定電圧V3以上であ
る場合は、ブロアファン10のモータ12を停止し(S・1
5)、比較(S・12)の前に戻る。
【0025】このように、ブロアファン10のモータ12の
下方停止設定電圧V2を駆動設定電圧V1より低く設定
することにより、駆動設定電圧V1付近での電圧変化に
よるモータ12の断続運転を防止し、例えば、雲の移動な
どにより日が陰っても、一時的であれば、その都度モー
タ12が停止することがなく、モータ12の耐久性を損うこ
とがない。また、出力ピーク電圧よりやや高い上方停止
設定電圧V3以上でモータ12を停止することにより、太
陽電池18の特性である出力ピーク電圧より上方で急激に
低下する出力条件においてモータ12の駆動を停止するこ
とができる。
【0026】さらに、ブロアファン10が停止(S・15)
した場合でも、車内温度Tが停止設定温度T2を越え
(S・12)、エンジンが停止(S・13)していれば、比
較(S・14)により、電圧Vが、下方停止設定電圧V2
を越え、かつ上方停止設定電圧V3未満であれば、再び
ブロアファン10が駆動(S・11)する。
【0027】また、ブロアファン10の駆動後、換気制御
手段31の温度比較手段34は、車内温度Tと停止設定温度
T2とを比較し(S・12)、車内温度Tが停止設定温度
T2以下になれば、換気制御手段31は、ブロアファン10
を停止(S・16)する。また、ブロアファン10の駆動
後、換気制御手段31は、車内温度Tが停止設定温度T2
を越えている場合は、エンジンの停止を判断し(S・1
3)、エンジンが停止していない場合は、ブロアファン1
0を停止し(S・16)する。そして、エンジンを駆動し
た場合とは、運転者が駐車中の車両1に戻って、エンジ
ンを始動した場合などである。
【0028】以上の図4に示すフローチャートは、マニ
ュアルスイッチ26がオンで、エンジンが停止している
間、反復して繰り返される。
【0029】また、車内送風装置2の空調モードと吹出
口5,6,7の開閉を検出するには、図5に示すよう
に、インストルメントパネル4の前面にある操作レバ
ー,摘み,スイッチなどの空調モード操作部36と吹出口
切替操作部37を用いることができ、前記空調モード操作
部36は前記切替部材11Aを駆動して外気導入と内気循環
とを切替え、前記吹出口切替操作部37は前記開閉部材5
A,6A,7Aを駆動して吹出口5,6,7の開閉を切
替えるものである。そして、それら空調モード操作部36
及び吹出口切替操作部37のモードを、空調モード検出手
段25により検出し、空調モード切替手段33の制御によ
り、それら空調モード操作部36及び吹出口切替操作部37
を操作して、外気導入及びベンチレート側吹出口6のみ
からの送風に切替えるようにしてもよい。
【0030】次に、図6及び図7により、本発明の車内
換気に付いて説明する。図6に示すように、車内3のル
ーフ17の近傍位置C点と、フロアー近傍位置F点と、ほ
ぼ高さ方向中央のS点で温度測定を行い、炎天下で駐車
した車両1において、前記冷却手段9を用いてエアコン
冷房運転を行った場合の温度と時間の関係を示すグラフ
が図7である。同グラフに示すように、一般的に、炎天
下などに車両1を駐車した場合、ルーフ17の近傍位置C
点の温度が最大となる。これに対して、図6に示すよう
に、ベンチレート側吹出口6から外気を吹出すことによ
り、ルーフ17の下部に空気の流れが生じ、C点付近にお
ける温度上昇を効率良く抑制することができる。また、
ルーフ17の温度上昇を抑制できるから、温度上昇による
太陽電池18の出力低下をも抑制できる。
【0031】このように本実施例では、請求項1に対応
して、モータ12により駆動するブロアファン10を備えた
車内送風装置2と、太陽光線を電気エネルギーに変換す
る太陽電池18と、太陽電池18の出力によりモータ12を駆
動するように制御する換気制御手段31とを車両1に設け
た車両用換気装置であって、換気制御手段31は、モータ
12に接続した太陽電池18の電圧Vが、駆動設定電圧以上
V1でモータ12を駆動すると共に、駆動設定電圧V1よ
り低い下方停止設定電圧V2以下でモータ12を停止する
ように制御するものであるから、車両1の車内送風装置
2のブロアファン10のモータ12が、太陽電池18の電圧V
が駆動設定電圧V1以上の駆動効率の高い条件で駆動開
始すると共に、駆動設定電圧V1より低い下方停止設定
電圧V2以下で停止することにより、効率のよい換気を
行うことができ、ロスの多い低電圧ではモータ12を駆動
しないから、モータ12の耐久性を損なうことがない。ま
た、太陽電池18は照度Lの変化により電圧Vが変化し、
例えば雲の移動などにより一時的に電圧Vが低下する場
合があるが、下方停止設定電圧V2を駆動設定電圧V1
より低く設定することにより、駆動設定電圧V1付近で
の電圧変化によるモータ12の断続運転を防止でき、モー
タ12の耐久性を損なうことがない。
【0032】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、駆動設定電圧Vより高い上方停止設定電圧
V3以上でモータ12を停止するものであるから、太陽電
池18は、過度に電圧が上昇すると、電流が急激に減少し
て出力が低下するから、上方停止設定電圧V3以上でモ
ータ12を停止することにより、モータ12の寿命を向上す
ることができる。
【0033】さらに、このように本実施例では、請求項
3に対応して、下方停止設定電圧V2と上方停止設定電
圧V3を、太陽電池18の出力ピーク電圧の上下に設定し
たから、上方駆動設定電圧V3と下方駆動設定電圧V2
の間でモータ12を駆動することにより、最適動作電圧の
上下範囲でモータ12を駆動することができ、モータ12を
太陽電池18により効率よく駆動できる。
【0034】図9ないし図12は本発明の第2実施例を
示し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、前記
換気制御手段31は、照度Lが設定照度L1未満であれ
ば、サイドウインドー15を所定量H1だけ開き、照度L
が設定照度L1以上であれば、サイドウインドー15を前
記所定量H1より大きい所定量H2だけ開閉するように
制御する。また、前記車両1のピラー41などには、サイ
ドウインドー15の開閉箇所への侵入を検出する光センサ
などの侵入検出センサ42を設け、この侵入検出センサ42
の検出信号により、警報制御手段43が警報手段44を駆動
し、警報音による報知が行われ、さらに、警報制御手段
43の制御により電動開閉装置15Aが駆動してサイドウイ
ンドー15を閉成する。例えば前記警報手段44を車両1の
クラクションとすれば、警報音による報知が行われ、警
報手段44を車両1のライトとすれば、点灯や点滅による
報知が行われる。また、前記バイザー16の内面などに
は、雨滴センサ45が設けられており、雨がサイドウイン
ドー15の開口箇所に侵入する場合は、雨滴センサ45によ
る検出信号により前記換気制御手段31が電動開閉装置15
Aを駆動してサイドウインドー15を閉成するように制御
する。そして、雨滴センサ45の取付け位置は、バイザー
16の内面に限定されるものではないが、バイザー16の内
面の雨滴センサ45が雨を検出するのは、風などを伴う状
況であるから、その検出によりサイドウインドー15を閉
めることにより、車内3への雨の侵入を防止できる。ま
た、バイザー16を他の場所に設けた場合には、実験等に
より、バイザー16の内側に雨が侵入する所定値以上の降
雨を検出した場合に、サイドウインドー15を閉成するよ
うにすればよい。
【0035】次に、本実施例の換気制御手段31の動作手
順を示した図12のフローチャートに基づいて、本装置
の動作を説明する。図12のフローチャートにおいて、
まず、換気制御手段31は、マニュアルスイッチ26のオ
ン,オフを判断し(S・1)、マニュアルスイッチ26が
オンであれば、イグニッションスイッチ検出手段23から
の操作信号に基づきエンジン停止を判断し(S・2)、
エンジンが停止していれば、換気制御手段31の電圧比較
手段32により、太陽電池18の電圧Vと駆動設定電圧V1
とを比較し(S・3)、太陽電池18の電圧Vが駆動電圧
V1(12ボルト)以上であれば、次に、換気制御手段
31は、空調モード検出手段25からの検出信号により、車
内送風装置2が空調モードと各吹出口5,6,7の開閉
状態を検出し、これらを外気導入、ベンチレイト側吹出
口6が開成、他の吹出口5,7が閉成の状態と比較し
(S・4)、換気制御手段31の空調モード切替手段33
が、空調モードを外気導入、ベンチレイト側吹出口6を
開成、他の吹出口5,7を閉成のモードに変更する(S
・5)。次に、換気制御手段31の温度比較手段34は、温
度センサ20の検出信号に基づく車内温度Tが、駆動設定
温度T1(35°C)以上であるか否かを比較し(S・
6)、その駆動設定温度T1に達していれば、換気制御
手段31の照度比較手段35が照度センサ19の検出信号に基
づき、照度Lが設定照度L1(50000ルクス)以上
であるか否かを比較する(S・7)。換気制御手段31
は、照度Lが50000ルクス以上であれば、電動開閉
装置15Aを駆動してサイドウインドー15をH2(50ミ
リ)開き(S・8)、照度Lが50000ルクス未満で
あればサイドウインドー15をH1(20ミリ)開き、続
いて、ブロアファン10が駆動しているか否かを判断(S
・10)した後、初期にはブロアファン10が停止している
から、太陽電池18の出力により該ブロアファン10のモー
タ12を駆動する(S・11)。
【0036】そして、ブロアファン10の駆動により、外
気がベンチレート側吹出口6から車内3に吹き出し、左
右両側のサイドウインドー15,15の開口箇所から外部に
排出され、車内3の換気が行われる。この場合、照度L
の大小に基いて、サイドウインドー15を開く所定量H
1,H2を調整し、照度Lが大きな場合は、一般的に車
内温度Tの上昇が早いから、サイドウインドー15を広く
開くことにより、車内換気を早く行うことができる。
尚、図2に示すようなサイドウインドー15を前後に備え
た車両1では、後部のサイドウインドー15を開くように
制御することが、空気の流れの上から好ましいが、全て
のサイドウインドー15を開くようにしても良いが、少な
くとも右側1箇所、左側1箇所のサイドウインドー15を
開くようにする。
【0037】次に、ブロアファン10の駆動後、換気制御
手段31の温度比較手段34は、車内温度Tと停止設定温度
T2とを比較し(S・12)、車内温度Tが停止設定温度
T2を越えているの場合は、エンジンが停止しているか
否かを判断し(S・13)、エンジンが停止していれば、
太陽電池18の電圧Vと停止設定電圧V2(10ボルト)
とを比較すると共に、電圧Vと上方停止設定電圧V3
(18ボルト)とを比較し(S・14)、電圧Vが、下方
停止設定電圧V2を越え、かつ上方停止電圧V3未満で
ある間は、(S・7)の前に戻って、照度Lに基いてサ
イドウインドー15の開口量を調整し、以下同一の制御が
行われる。
【0038】一方、太陽電池18の電圧Vと下方停止設定
電圧V2(10ボルト)及び上方停止設定電圧V3(1
8ボルト)との比較(S・14)により、電圧Vが下方停
止設定電圧V2以下又は上方停止設定電圧V3以上であ
る場合は、ブロアファン10を停止し(S・15)、比較
(S・12)の前に戻る。また、ブロアファン10が停止
(S・15)した場合でも、車内温度Tが停止設定温度T
2以上(S・12)で、エンジンが停止(S・13)してい
れば、比較(S・14)により、電圧Vが停止設定電圧V
2を越え、かつ上方停止設定電圧V3未満であれば、照
度Lに係わる判断(S・7)が行われた後、再びブロア
ファン10が駆動(S・11)する。
【0039】また、ブロアファン10の駆動後、換気制御
手段31の温度比較手段34は、車内温度Tと停止設定温度
T2とを比較し(S・12)、車内温度Tが停止設定温度
T2以下になれば、換気制御手段31は、ブロアファン10
を停止し(S・16)、続いて、電動開閉装置15Aを駆動
してサイドウインドー15を閉める(S・17)。
【0040】このように本実施例でも、太陽電池18の電
圧Vが、駆動設定電圧V1以上で、ブロアファン10のモ
ータ12を駆動し、駆動後、電圧Vが下方停止設定電圧V
2以下、または上方停止電圧V3以上となったら、モー
タ12を停止し、下方停止設定電圧V2と上方停止電圧V
3との間でモータ12を駆動するように制御するものもの
であるから、請求項1ないし3に対応して、上記第1実
施例と同様な作用,効果を奏する。
【0041】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、電圧V1,V2,V3
は、使用する太陽電池とこの太陽電池に接続するモータ
との組み合わせにより、本発明の要旨の範囲で適宜設定
できる。また、照度センサの取付位置は適宜選定可能で
ある。さらに、第2の設定照度L2(L2<L1)を用
いて、照度Lが第2の設定照度L2以下の場合は、設定
温度をT1+Δtとするように制御してもよい。また、
温度センサは車内に限らず、車外に設けるようにしても
よい。さらに、大中小の設定照度と照度Lとを比較し
て、サイドウインドーの開度を大中小にするように制御
してもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明は、モータにより駆動す
るブロアファンを備えた車内送風装置と、太陽光線を電
気エネルギーに変換する太陽電池と、前記太陽電池の出
力により前記モータを駆動するように制御する換気制御
手段とを車両に設けた車両用換気装置であって、前記換
気制御手段は、前記モータに接続した前記太陽電池の電
圧が、駆動設定電圧以上で前記モータを駆動すると共
に、前記駆動設定電圧より低い下方停止設定電圧以下で
前記モータを停止するように制御するものであり、駐車
中において、車内換気により車内温度の上昇を抑制する
ことができ、車内換気装置のモータを効率よく駆動する
ことができる車両用換気装置を提供することができる。
【0043】また、請求項2の発明は、前記駆動設定電
圧より高い上方停止設定電圧以上で前記モータを停止す
るものであり、駐車中において、車内換気により車内温
度の上昇を抑制することができ、車内換気装置のモータ
を効率よく駆動することができる車両用換気装置を提供
することができる。
【0044】さらに、請求項3の発明は、前記下方停止
設定電圧と上方停止設定電圧を、前記太陽電池の出力ピ
ーク電圧の上下に設定したものであり、駐車中におい
て、車内換気により車内温度の上昇を抑制することがで
き、車内換気装置のモータを効率よく駆動することがで
きる車両用換気装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す換気制御手段のブロ
ック図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す車両の側面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例を示す車内送風装置の断面
図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す換気制御手段の動作
を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例を示す空調モード操作部及
び吹出口切替操作部に係わるブロック図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す車両の断面図であ
る。
【図7】本発明の第1実施例を示す車内温度とエアコン
冷房時間との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の第1実施例を示す太陽電池の電流及び
出力を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施例を示す換気制御手段のブロ
ック図である。
【図10】本発明の第2実施例を示すサイドドアの断面
図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す警報制御手段のブ
ロック図である。
【図12】本発明の第2実施例を示す換気制御手段の動
作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両 2 車内送風装置 3 車内 10 ブロアファン 12 モータ 18 太陽電池 31 換気制御手段 V 電圧 V1 駆動設定電圧 V2 下方停止設定電圧 V3 上方停止設定電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより駆動するブロアファンを備
    えた車内送風装置と、太陽光線を電気エネルギーに変換
    する太陽電池と、前記太陽電池の出力により前記モータ
    を駆動するように制御する換気制御手段とを車両に設け
    た車両用換気装置であって、前記換気制御手段は、前記
    モータに接続した前記太陽電池の電圧が、駆動設定電圧
    以上で前記モータを駆動すると共に、前記駆動設定電圧
    より低い下方停止設定電圧以下で前記モータを停止する
    ように制御することを特徴とする車両用換気装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動設定電圧より高い上方停止設定
    電圧以上で前記モータを停止することを特徴とする請求
    項1記載の車両用換気装置。
  3. 【請求項3】 前記下方停止設定電圧と上方停止設定電
    圧を、前記太陽電池の出力ピーク電圧の上下に設定した
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用換気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274572A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Toyota Motor Corp 換気装置
JP2010095226A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Denso Corp 車両用空調装置
KR101462490B1 (ko) * 2012-01-17 2014-11-17 베.에.테. 오토모티브 시스템스(차이나) 리미티드 팬 제어 방법

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