JPH11169802A - 電子部品洗浄方法および電子部品洗浄装置 - Google Patents

電子部品洗浄方法および電子部品洗浄装置

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JPH11169802A
JPH11169802A JP33970997A JP33970997A JPH11169802A JP H11169802 A JPH11169802 A JP H11169802A JP 33970997 A JP33970997 A JP 33970997A JP 33970997 A JP33970997 A JP 33970997A JP H11169802 A JPH11169802 A JP H11169802A
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JP
Japan
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cleaning
cleaned
liquid
electronic component
jig
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JP33970997A
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Inventor
Hiroshi Nakajima
弘 中島
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IDEYA KK
Original Assignee
IDEYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品の洗浄および乾燥を効率良く行うこ
とができ、かつ小型でありながら汎用性のある電子部品
洗浄装置を提供する。 【解決手段】 電子部品23に対して洗浄液を噴射する
ことにより電子部品23の洗浄を行う電子部品洗浄装置
であって、洗浄液を噴射する噴射孔21を有してなるノ
ズル20と、噴射孔21の前方を揺動可能に設けられ、
電子部品23を保持した状態で噴射孔21の前方を移動
し、噴射孔21から噴射される洗浄液によって電子部品
23を洗浄する洗浄治具17を有する。洗浄治具17
は、電子部品23を縦向きに収容保持する。噴射孔21
を有するノズル20は洗浄液を収容した洗浄槽12内に
配置され、電子部品23は、洗浄液中にて洗浄液が噴射
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の洗浄方
法ならびに装置に関し、特に、BGA(Ball Grid Arra
y ), CSP(Chip Size Package )等の半導体装置の
洗浄に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチチップ・モジュールの実現
手段として、BGA, CSP等を使用する試みが広く行
われてきている。これらのBGA, CSP等は、フラッ
クスを印刷、転写等したボール等をチップや基板等の上
にマウントし、これを高温中にて半田付けすることによ
って製造される。そして、半田付けの後フラックスの洗
浄が行われ、乾燥工程やテスト工程を経て製品化され
る。
【0003】ここで、フラックスの洗浄方法としては、
従来より、洗浄液中に製品を浸して行う浸漬洗浄や、製
品に洗浄液を噴射するシャワー洗浄などが用いられてい
る。この場合、浸漬洗浄では、治具やバスケットに製品
を収容しそれを洗浄液内で揺り動かし、バッチ処理によ
りフラックスの洗浄を行う。一方、シャワー洗浄では、
製品をベルト搬送して洗浄液のシャワーに潜らせ連続的
にフラックス洗浄を行う。なお、フラックスにはロジン
系のものと水溶性のものとがあり、洗浄の際には、その
種類によって水または各種洗浄剤が適宜選択される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな洗浄方法にあっては、まず、浸漬洗浄の場合には、
いわゆる溜め洗い状態であるため、1回の処理ではフラ
ックスを十分に落とし切れないという問題がある。この
場合、超音波洗浄を併用すれば洗浄効果の改善を図るこ
とが可能であるものの、超音波により配線が断線する場
合があるため恒常的に用いることは難しい。すなわち、
精密な半導体装置の場合、不良発生防止のため超音波洗
浄が禁止されているものもあり、かかる製品では浸漬洗
浄を繰り返してフラックスの除去を行っていた。
【0005】一方、シャワー洗浄の場合には、加圧液流
による処理であるため浸漬洗浄に比して洗浄効率は良い
が、装置が大がかりとなりスペース効率が良くないとい
う問題があった。特に、BGA等のシャワー洗浄は、一
般にプリント基板用の装置を転用して行うことが多く、
この場合、製品の大きさに比べて装置が必要以上に大き
く、洗浄効率の良い小型の専用機の開発が望まれてい
た。
【0006】本発明の目的は、電子部品の洗浄および乾
燥を効率良く行うことができ、かつ小型でありながら汎
用性のある電子部品洗浄装置を提供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0009】すなわち、本発明の電子部品洗浄方法は、
被洗浄物に対して洗浄液を噴射することにより被洗浄物
の洗浄を行う電子部品洗浄方法であって、被洗浄物を洗
浄液が噴射される噴射孔の前方にて揺動させ、揺動状態
にある被洗浄物に対し噴射孔より洗浄液を噴射すること
により被洗浄物を洗浄する洗浄工程を有することを特徴
としている。この場合、被洗浄物を洗浄液中にて洗浄液
を噴射して洗浄しても良く、また、それを空気中によっ
て行っても良い。
【0010】さらに、本発明の電子部品洗浄方法は、被
洗浄物を洗浄液中に浸漬することにより被洗浄物の洗浄
を行う電子部品洗浄方法であって、被洗浄物を洗浄液中
にて揺動させ、揺動状態にある被洗浄物に対し超音波を
付与することにより被洗浄物を洗浄する洗浄工程を有す
ることを特徴としている。
【0011】この場合、前記の各電子部品洗浄方法にお
いて、洗浄工程の際に被洗浄物に付着した洗浄液を遠心
力を利用して取り除く液切工程を加えても良い。さら
に、この液切工程の後に、第2の洗浄工程および第2の
液切工程をさらに加えても良い。
【0012】一方、本発明の電子部品洗浄装置は、被洗
浄物に対して洗浄液を噴射することにより被洗浄物の洗
浄を行う電子部品洗浄装置であって、洗浄液を噴射する
噴射孔を有してなるノズルと、噴射孔の前方を揺動可能
に設けられ、被洗浄物を保持した状態で噴射孔の前方を
移動し、噴射孔から噴射される洗浄液によって被洗浄物
を洗浄する洗浄治具とを有することを特徴としている。
【0013】この場合、前記噴射孔を洗浄液を収容した
洗浄槽内に配置し、被洗浄物に対し洗浄液中にて洗浄液
を噴射するようにしても良く、勿論これを空気中にて行
っても良い。また、洗浄治具に被洗浄物を縦向きに収容
保持するようにしても良く、これにより洗浄液の持ち出
しや持ち込みが減少する。
【0014】さらに、前記洗浄治具にて洗浄を行った被
洗浄物を収容する液切治具を有し、この液切治具を回転
させることにより遠心力によって被洗浄物に付着した洗
浄液を取り除く液切装置をさらに有するようにしても良
い。
【0015】加えて、本発明は、被洗浄物を洗浄液中に
浸漬することにより被洗浄物の洗浄を行う電子部品洗浄
装置であって、被洗浄物を保持した状態で洗浄液中にて
揺動させる洗浄治具と、噴射ノズルまたは超音波発生装
置を交換設置可能に形成され、揺動状態にある被洗浄物
に洗浄液の噴射または超音波の付与を行うことにより被
洗浄物を洗浄する洗浄ユニットとを有することをも特徴
としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1である電子部品洗浄装置(以下、洗浄装置と略
す)の構成を示す説明図であり、当該洗浄装置を横から
見た状態を示す図である。また、図2は、図1の洗浄装
置を上から見た状態を示す説明図である。なお、実施の
形態1では、ロジン系のフラックスを用いた電子部品を
洗浄する際に用いる洗浄装置を例にとって説明する。
【0018】図1の洗浄装置は、大きく分けて次の4つ
の機能部から構成されている。すなわち、半田付け工程
の終わったBGA等の製品を洗浄工程に供給する供給部
1と、製品の洗浄を行う洗浄部2と、洗浄後の製品を乾
燥させる乾燥部3と、洗浄工程を終えた製品を収容する
収納部4および製品を各部に移送する移送装置5とから
構成されている。そして、移送装置5によって、供給部
1から製品を取り出し、洗浄部2、乾燥部3と順に送る
ことにより、フラックスの洗浄除去ならびに乾燥処理が
行われるようになっている。
【0019】ここで、供給部1は、半田付け後の製品を
格納したマガジン10を収容する満杯マガジン供給部1
1aと、製品が取り出されて空になったマガジン10を
収容しておく空マガジン収納部11bとから構成されて
いる。そして、移送装置5により満杯マガジン供給部1
1aから被洗浄製品が取り出され、次の洗浄部2へと運
ばれる。
【0020】洗浄部2は、さらに、前洗浄部6、前洗浄
液切部7、後洗浄部(第2の洗浄工程)8および後洗浄
液切部(第2の液切工程)9とから構成されており、製
品に付着したフラックスや汚れをここで除去している。
この場合、前洗浄部6には、洗浄液(例えば60℃)が
満たされた1個の洗浄槽12に3台の洗浄機13(13
a〜13c)が配置され、洗浄剤を用いた一次洗浄工程
が行われる。また、後洗浄部8は、3個の独立した洗浄
槽14a〜14cから成り、それぞれに洗浄機13(1
3d〜13f)が配置されている。この場合、後洗浄部
8の洗浄槽14aには油水分離のため60℃程度に加温
された純水が、また、洗浄槽14b, 14cには、35
℃の新しい純水が常時供給されており、3段階に亘って
すすぎ工程が行われる。なお、洗浄槽12の洗浄液や洗
浄槽14a〜14cの純水は、図示しないリサイクル装
置によってそれぞれ清浄化されて再使用される。
【0021】一方、前洗浄部6と後洗浄部8との間には
前洗浄液切部7が設けられており、そこには遠心力を利
用した液切装置15が設置されている。また、後洗浄部
8の後段にも同様の液切装置15が設置されており、こ
れらにより、前洗浄部6や後洗浄部8にて付着した液体
を製品から除去・回収している。
【0022】洗浄部2の後段には乾燥部3が設置されて
おり、ここで製品に付着している水滴を完全に蒸発さ
せ、製品の洗浄工程を終了する。そして、乾燥処理の済
んだ製品は収納部4に移送され、マガジン10に格納さ
れる。なお、収納部4も、供給部1と同様に、空マガジ
ン供給部16aと満杯マガジン収納部16bとから構成
されており、洗浄・乾燥処理の終わった製品はマガジン
10に収容された状態で次の工程へと送られる。
【0023】ところで、当該洗浄装置における洗浄機1
3では、従来の浸漬方式やシャワー方式とは異なる揺動
ジェット方式が採用されており、電子部品に付着したフ
ラックスや汚れを効率良く取り除くことができるように
なっている。図3, 4は洗浄槽12に配された洗浄機1
3の概略を示した説明図である。なお、洗浄槽12に
は、図1に示したように洗浄機13が3台設けられてい
るが、図面が煩雑となるため図3では洗浄機13aを1
台のみ記載している。また、後洗浄部8の洗浄槽14a
〜14cに取り付けられた洗浄機13も同様の構成とな
っている。
【0024】図3, 4に示したように、洗浄機13は、
洗浄槽12内を上下方向に昇降可能に取り付けられた洗
浄治具17と、洗浄槽12の底部に配置されたジェット
ノズル(洗浄ユニット)18とから構成されている。こ
の場合、洗浄槽12内には洗浄液が満たされており、図
示しないポンプにより、例えば毎分5リットルの割合で
新しい洗浄液が供給され溢れた洗浄液はドレンパイプ3
1の排水口31aから排出される。
【0025】洗浄治具17には、溝孔19が設けられて
おり、洗浄治具17を下に降ろすとこの溝孔19にジェ
ットノズル(ノズル)18のノズル部20が入り込むよ
うになっている。また、ジェットノズル18のノズル部
20にはジェット噴射孔(噴射孔)21が形成されてお
り、そこから洗浄剤や純水などの洗浄液が噴射される。
さらに、洗浄治具17には保持板22が設けられてお
り、この保持板22に、フレーム32に保持された状態
の電子部品23が縦置きに装着される。そして、洗浄治
具17に電子部品23を装着した状態で下に降ろして洗
浄治具17をジェットノズル18に係合させ、ジェット
噴射孔21から噴射される洗浄液により電子部品23を
洗浄する。
【0026】ここで、ジェットノズル18は、多数のジ
ェット噴射孔21を有する4個のノズル部20と、この
ノズル部20に洗浄剤や純水を供給する供給管24とか
ら構成されている。図5は、ジェットノズル18の構成
を示す説明図であり、図5aはその正面図、図5bは側
面図である。ノズル部20は、中空の角パイプから形成
されており、図5bに示したように、供給管24のノズ
ル支持部24a上面に4個垂直に設置されている。一
方、供給管24は、ノズル支持部24aと、中空の角パ
イプから作られた導入管部24bとからなり、その内部
はノズル部20と連通状態となっている。また、供給管
24の導入管部24bは、洗浄槽12の側壁を乗り越え
るため、ノズル支持部24aから一旦上へと立ち上がっ
て再び下に向かって延びており、その先端には図示しな
いジェットポンプからの配管が接続される。
【0027】さらに、各ノズル部20の上枠20aの側
面には、直径1mmに形成されたジェット噴射孔21が
多数設けられている。従って、図示しないジェットポン
プから供給管24を介して供給された洗浄剤等は、この
ジェット噴射孔21から図5bに矢印にて示したよう
に、各ノズル部20の側方に向かって噴出することにな
る。なお、ジェットノズル18は、導入管部24bに設
けられたブラケット25によって洗浄槽12に固定され
る。なお、ジェットノズル18に代えて超音波洗浄ユニ
ットを取り付けることも可能である。
【0028】図6は洗浄治具17の構成を示した説明図
であり、図6aはその正面図、図6bは平面図である。
また、図7は図6の洗浄治具17において用いられる保
持板22の構成を示した説明図であり、図6aのA矢視
方向の図である。
【0029】図6a, bに示したように、洗浄治具17
は、治具枠26の両端に治具ベース27a, 27bを配
し、その上に4個の電子部品保持部28を形成した構成
となっている。電子部品保持部28は、治具ベース27
a, 27b上に固定された支持枠29と、図7に示した
ような保持板22と、くの字状に曲げられた押え板30
とからなり、支持枠29上に5個の保持板22と2個の
保持板22がそれぞれ取り付けられている。そして、各
支持枠29の間および支持枠29と治具枠26の間に溝
孔19が形成されている。なお、電子部品保持部28の
数や保持板22の個数が前記の数に限定されないのは言
うまでもない。
【0030】この場合、保持板22は、図7に示したよ
うに、その中央に上端が広く開口した溝22aが設けら
れており、この溝22aに電子部品23が挿入される。
また、押え板30は、板ばね状の部材であり上端側が外
側に開いた状態で支持枠29上に取り付けられ、フレー
ム32をその基部30aにて挟み込むようにして位置決
め保持するようになっている。これにより、電子部品2
3は、押え板30の開いた上端部に案内されつつ保持板
22の溝22aに収容され、図6aにて二点鎖線にて示
した状態で洗浄治具17に装着される。また、押え板3
0により位置決めされて保持されるため、収納部4にお
いてもフレーム32を位置ズレすることなくマガジン1
0に収容できる。
【0031】一方、治具枠26にはブラケット67が取
り付けられており、その把手部67aを図示しない治具
昇降装置に取り付けることにより、図3, 4に示したよ
うに洗浄槽12内を昇降するようになっている。そし
て、洗浄治具17を下降させて溝孔19内にジェットノ
ズル18のノズル部20を挿入し、電子部品23をジェ
ット噴射孔21に対向させて洗浄治具17を上下に揺動
させる。このときの様子を示したものが図8である。
【0032】図8に示したように、洗浄治具17に保持
された電子部品23は、ジェット噴射孔21から噴出す
るジェット噴流によって洗浄される。この際、電子部品
23は10mm以下の近接位置からジェット噴流が吹き
かけられ、ボール近傍に付着したフラックスが除去され
る。また、ジェット噴流により電子部品23に加えられ
る力は保持板22によって受け止められるため、フレー
ム32が大きく歪んだり吹き飛ばされたりすることもな
い。
【0033】このように、当該洗浄機13においては、
洗浄治具17を洗浄液を満たした洗浄槽12内で揺動さ
せるのみならず、縦置きにした電子部品23に直接ジェ
ット噴流を噴射するようにしたことにより、従来の浸漬
方式やシャワー方式に比して小さなスペースで効率良く
部品洗浄を行うことが可能となる。
【0034】なお、洗浄槽12に洗浄液を満たさずに、
気中によってジェット洗浄することも可能である。但
し、気中ジェット方式の場合には、液中ジェット方式よ
りもジェット噴流が強くなり洗浄効果も高まるもののジ
ェット噴流が当たらない部分は洗浄されない。その点、
液中ジェット方式では、被洗浄物全体が洗浄剤に浸され
ることになり、ジェット噴流が当たらない部分も洗浄さ
れることになる。
【0035】このような構成からなる前洗浄部6と後洗
浄部8の後段にはそれぞれ液切装置15a, 15b(1
5)が配設されている。図9は、当該洗浄装置において
用いられる液切装置15の構成を示す説明図である。
【0036】従来、この種の洗浄装置には、いわゆるエ
アブローによる吹き飛ばし型の液切装置が用いられてい
たが、このようなタイプの液切装置には次のような問題
点があった。すなわち、まず、有効な液切りを行うため
には大出力のエアブローを用いる必要があるため、エア
消費量が大きいという問題があった。また、その作動音
が非常に大きく作業環境が良くないという問題もあっ
た。さらに、播き散らされた液体により周囲の環境が悪
化するという問題があった。加えて、電子部品に付着し
ている液体が四方八方に飛び散るため、その回収が容易
ではないという問題もあった。
【0037】そこで当該装置では、遠心力を利用して液
切りを行い、さらに、除去した洗浄液を容易に回収でき
るようにしてそのリサイクル化を図ることにより、洗浄
液を節約するとともに、周囲の環境悪化をも防止してい
る。また、後段への洗浄液の持ち込みを減らすことによ
り、後段におけるすすぎや乾燥処理を容易にするととも
に、廃水処理負担の低減をも図っている。
【0038】すなわち、前洗浄部6の後段に設けられる
液切装置15では、洗浄槽12から洗浄槽14への洗浄
液の持ち込みを少なくし、洗浄槽14でのすすぎ工程を
より効率化している。このため、通常ではすすぎ工程の
第1段階に当たる洗浄槽14aの水(純水)は洗浄液の
混入が多く循環使用できないが、本洗浄装置では、この
第1槽目の水もリサイクルすることが可能になってい
る。従って、製造ラインにおける廃水処理負担を減らす
ことができ、廃水処理にかかるコストを削減することが
できる。また、液切装置15にて除去された洗浄液は再
び回収されて再利用されるため、洗浄液を節約すること
ができ装置のランニングコストを削減することも可能と
なる。このように、当該洗浄装置では、この液切装置1
5を活用することにより、より効率良い形でクローズド
システムを形成することができ、洗浄処理にかかるラン
ニングコストをトータルで削減できるようになってい
る。
【0039】また、後洗浄部8の後段の液切装置15で
は、乾燥部3への洗浄水の持ち込みを減らして乾燥効率
を上げ乾燥時間の短縮化を図るとともに、ウォーターマ
ークの付着の防止を図っている。この場合、特に高密度
ICなどを対象とした精密洗浄においては、空気中の不
純物の付着による作動不良を防止するため、水滴の跡で
あるウォーターマークが残っているものは洗浄不良とさ
れる。そこで、高品質の電子部品を提供すべく、本洗浄
装置では、乾燥前に如何に水を切るかという観点から、
後洗浄部8の後段にも液切装置15を設けている。
【0040】そこで、当該洗浄装置における液切装置1
5の構成について説明すると、この液切装置15は、図
9に示したように、カバー37を備えフレーム32を収
容保持する液切治具33と、液切治具33を高速回転さ
せる回転駆動部34と、カバー37を駆動するカバー駆
動部35とから構成されている。ここで、液切治具33
には、図6, 7の洗浄治具17と同様に、保持板22と
押え板30が4組設けられており、そこにフレーム32
を保持できるようになっている。また、液切治具33
は、ベアリング38, 39にて支持された回転軸36に
固着されており、回転軸36を中心に回動自在に支持さ
れている。さらに、液切治具33は、仕切板45にて隔
離された液切室46内に設けられており、液切室46の
下部には排液口47が取り付けられている。従って、液
切治具33の回転により飛び散った洗浄液はこの液切室
46内に集められ、排液口47を介して回収され図示し
ない洗浄剤用のタンクに送られる。
【0041】回転駆動部34は、サーボモータ(以下、
モータと略す)40と、モータ40の出力軸40aに取
り付けられた駆動プーリ41と、回転軸36の図中右端
側に取り付けられ駆動プーリ41とベルト42を介して
連結された従動プーリ43とから構成されている。
【0042】液切治具33にはまた、カバー37が設け
られており、液切治具33が高速回転している際に洗浄
液が装置外に飛び散らないようになっている。このカバ
ー37は、軸受体48, 49に固定されたカバー取付板
50に取り付けられており、液切治具33の外側に回動
自在に支持されている。そして、通常は図9に示したよ
うに液切治具33の下側に格納されており、フレーム3
2の出し入れの邪魔にならないようになっている。
【0043】このカバー37は、カバー駆動部35によ
って駆動され、液切治具33の回転時には、図9におい
て一点鎖線にて示した位置に移動し、液切治具33と共
に回転する。カバー駆動部35は、回転角度が制御可能
なロータリアクチュエータ51と、ロータリアクチュエ
ータ51の出力軸51aに取り付けられた駆動プーリ5
2と、軸受体48の図中左端側に取り付けられ駆動プー
リ52とベルト53を介して連結された従動プーリ54
とから構成されている。なお、当該液切装置15では、
前記の駆動プーリ41、従動プーリ43も含めプーリに
はタイミングプーリが使用され、ベルト42およびベル
ト53にはタイミングベルトが使用されている。
【0044】そして、液切治具33にフレーム32を載
置し、カバー37を閉じて液切治具33を高速回転させ
る。この際、液切装置15における処理条件は、取り除
かれる液体の性質(液の粘度、広がり率等)によって異
なる。図10〜図13は、液切装置15を用いて実際に
液切りを行った場合のデータである。図10は純水と洗
浄剤との液切り効果の違いを示した表であり、図11は
図10の結果をグラフとして表したものである。図1
0, 11からわかるように、純水の場合は水滴状に多く
の量が付着するものの液切し易い。これに対し洗浄液の
場合には広がって付着するため、純水よりも付着量は少
ないが液切りしにくいことがわかる。
【0045】一方、図12は各種液切り方式による液切
り効果を比較した表であり、図13は図12のデータの
うち回転速度と水分残量との関係を示したグラフであ
る。図12からわかるように、電子部品を垂直にした方
が水平においた場合よりも水分付着量は少ない。また、
エアブローよりも遠心力を利用した液切りの方が効果が
高いことがわかる。さらに、遠心液切りでも、回転数が
高い方が効果があることもわかる。
【0046】次に、このような液切装置15の後段に
は、図1, 2に示したように、乾燥部3の乾燥装置66
が設けられており、ここですすぎ洗浄の終わった電子部
品を熱風乾燥して洗浄工程の仕上げを行っている。図1
4は、この乾燥装置66の構成を示した説明図である。
乾燥装置66は、図14に示したように、乾燥槽55
に、乾燥治具56と、シロッコファン57およびヒータ
58を配した構成となっており、シロッコファン57か
らヒータ58を介して送られて来る熱風によって、乾燥
治具56に保持した電子部品23を乾燥するようしてい
る。乾燥治具56には、この場合も図6, 7の洗浄治具
17と同様に、保持板22と押え板30が設けられてお
り、そこにフレーム32を保持できるようになってい
る。なお、乾燥治具56は、図2に示されているよう
に、図14の紙面と垂直方向に沿って多数平行に配設さ
れている。
【0047】この場合、液切装置15を用いて液切りし
た後に乾燥させた場合と、液切りを行わずに乾燥させた
場合では乾燥時間に差が生じる。図15は、それらの両
者を比較したテスト結果であり、図中Aは液切装置15
にて液切りをした場合のデータであり、Bはティッシュ
により表面の水滴を拭き取った場合のデータである。図
15からも明らかなように、液切装置15を用いたもの
では120秒後には水分残量が0となるが、ティッシュ
拭き取りのものでは水分残量が0となるまでに150を
要している。なお、テスト後にAのサンプルを2個蓋を
剥がして隙間の水分残量を目視でチェックしたが、内部
に水分は残っていなかった。
【0048】また、液切装置15における回転数と乾燥
時間との関係を図16, 17に示す。図16は、回転数
が1000RPMの場合と2000RPMの場合で乾燥
時間を比較したものであり、図17はその結果をグラフ
化したものである。これらの結果からわかるように、回
転数を上げればその分水分残量が少なくなるため、当然
に乾燥時間も短縮される。従って、図10, 11, 13
などのデータも合わせて、液切り時間と乾燥時間を最も
短縮化できる条件を製品に応じて設定すれば、従来の洗
浄装置に比して大幅に作業効率を向上することが可能と
なる。
【0049】ところで当該洗浄装置では、従来の他の洗
浄装置のようにトレイやバスケットをハンドリングして
洗浄処理を行うのではなく、フレーム32を移送装置5
によって搬送して洗浄処理を行っている。このため、本
装置では従来の装置に比して洗浄液を槽外に持ち出した
り、他の槽に持ち込んだりする量が少なく、この点にお
いても液の節約や液の疲労低減が図られている。
【0050】そこで、改めて図1, 2を参照すると、移
送装置5は、洗浄装置の長手方向に沿って設けられたガ
イドレール59と、ガイドレール59上を図示しない駆
動手段によりガイドレール59に沿って移動自在に配設
された2台のチャックユニット60a, 60b(60)
とから構成されている。図18は移送装置5に用いられ
るチャックユニット60の構成を示す説明図であり、
(a)はフレーム32を保持していない状態、(b)は
フレーム32を保持する場合の状態を示す図である。ま
た、図19は、チャックユニット60を側面方向から見
た説明図である。
【0051】チャックユニット60は、開閉ビーム6
1, 62を作動させて可動爪63を開閉することにより
フレーム32をハンドリングして所望の位置に持ち運び
できるようになっている。この場合、可動爪63は、そ
の先端が図18において右を向いている可動爪63aが
開閉ビーム61に、先端が図18において左に向いてい
る可動爪63bが開閉ビーム62にそれぞれ取り付けら
れている。また、可動爪63は、図19に示されている
ように、図18の紙面とは垂直な方向に複数個設けられ
ており、その爪先は図20のように配置されている。図
20は、可動爪63の爪先の配置を示す説明図であり、
可動爪63aと可動爪63bの爪先は図20に示したよ
うに、互いに干渉することなく重なり合うように形成さ
れている。これにより、開閉ビーム61, 62を内側方
向(図18aの矢印方向)に移動させると、図18
(b)のように可動爪63aと可動爪63bが近接し、
両者の間にフレーム32を抱え込むことができることに
なる。
【0052】なお、可動爪63の基部にはパッド64が
設けられており、可動爪63aと可動爪63bとの間に
所定の空間を確保するようにしている。従って、可動爪
同士が必要以上に近接して、それらの間に収容されたフ
レーム32を傷めることはない。また、開閉ビーム6
1, 62は、チャックユニット60の上部に設けられた
モータ65によって行われる。
【0053】次に、このような構成からなる当該洗浄装
置における電子部品の洗浄作業について説明する。ま
ず、図18に示した移送装置5のチャックユニット60
aを供給部1の満マガジン供給部11aに移動させ、マ
ガジン10から洗浄を要する電子部品を搭載したフレー
ム32を取り出す。このとき、チャックユニット60a
では、開閉ビーム61, 62を内側方向に移動させ可動
爪63を閉じ、可動爪63aと可動爪63bの間にフレ
ーム32を抱え込む。なお、当該洗浄装置では、1回の
動作にて最大4枚のフレーム32を移動させて洗浄処理
を行うことができるが、その数は各装置の設定によって
適宜変更でき、これに限定されるものではない。
【0054】フレーム32を取得した移送装置5は、こ
のフレームを洗浄部2へ移送し、洗浄槽12の最も手前
の洗浄機13aにフレーム32を載置する。このとき、
洗浄機13aでは、洗浄治具17が洗浄槽12の液面の
上に待機しており、チャックユニット60aは、その電
子部品保持部28にフレーム32を収容保持させた状態
で可動爪63を開き洗浄機13aから離れる。
【0055】洗浄機13aでは、洗浄治具17を下降さ
せてジェットノズル18のノズル部20に重ね合わせ
る。ジェットノズル18では、ジェット噴射孔21から
洗浄治具17に保持された電子部品23に向かって洗浄
液を噴射する。また、洗浄治具17は同時に上昇と下降
を繰り返し、電子部品23にジェット噴流がまんべんな
く当たるようにする。これにより、電子部品23に付着
したフラックスが、洗浄治具17の揺動作用とジェット
噴流により効果的に取り除かれる。
【0056】このような動作を所定時間(例えば30
秒)行った後、当該洗浄装置では、すすぎ工程の前に液
切りを行う。すなわち、洗浄治具17を上昇させ移送装
置5によりフレーム32を液切装置15aに搬送する。
液切装置15aでは、その液切治具33にフレーム32
が載置され、カバー37が閉じられる。そして、所定条
件(例えば2000rpm、5秒間)にて液切治具33
を回転させ、遠心力により電子部品に付着した洗浄液を
取り除く。
【0057】このようにして洗浄液をふるい落とした
後、今度は洗浄液のすすぎを行う。すなわち、洗浄治具
17を上昇させて移送装置5によりフレーム32を後洗
浄部8の洗浄槽14aに搬送する。このとき、当該洗浄
装置では、移送装置5のチャックユニット60bにより
この移送動作を行う。洗浄槽14aでは、洗浄機13d
の洗浄治具17が洗浄槽12の液面の上に待機してお
り、チャックユニット60bはそこにフレーム32を置
き洗浄機13dから離れる。洗浄機13dは、前述の洗
浄機13aと同様に洗浄治具17の揺動作用とジェット
噴流により電子部品23のすすぎを行う。
【0058】洗浄槽14aでの第1回目のすすぎを所定
時間(例えば30秒)行った後、洗浄槽14bに移送し
第2回目のすすぎを行い、続いて洗浄槽14cに移り第
3回目のすすぎを行う。そして、第3回目のすすぎを終
えた後、液切装置15bに搬送しすすぎの際に電子部品
23に付着した洗浄水を取り除く。なお、液切装置15
における処理条件は、前記のように取り除かれる液体の
性質(液の粘度、広がり率等)によって異なる。
【0059】すすぎ、液切りを終えた後、最後に乾燥を
行う。すなわち、チャックユニット60bによりフレー
ム32を乾燥装置66に搬送する。乾燥装置66では、
その乾燥治具56にフレーム32が載置され、シロッコ
ファン57からヒータ58を介して送られて来る熱風に
よって電子部品23を乾燥させる。この乾燥処理の後、
乾燥処理の済んだ電子部品23を収容したフレーム32
は、チャックユニット60bにより乾燥装置66から取
り出され収納部4に移送されマガジン10に格納され
る。そして、マガジン10が一杯になったところでその
マガジン10は満マガジン供給部16aに搬送され次の
工程へと送られる。
【0060】ところで、このような洗浄処理を行うに際
し、フレーム32をひとつひとつ処理していたのでは、
待機時間が生じ処理効率が悪くなる。そこで、当該洗浄
装置では、洗浄槽12に3台の洗浄機13を配置してそ
れぞれに時間差をもって洗浄動作を行わせ無駄な待機時
間が生じないようにしている。図21は、その処理パタ
ーンを示す説明図である。
【0061】ここでは、図21(a)のように、チャッ
クユニット60aを用いてまず洗浄機13aにフレーム
32aを入れる。次に、図21(b)のように、洗浄機
13bにフレーム32bを入れる。そして、その後、図
21(c)のように、洗浄機13cにフレーム32cを
入れる。このように洗浄機13cにフレーム32cを入
れた後、図21(d)のように、それまでの間洗浄作業
を行っていた洗浄機13aからフレーム32aをチャッ
クユニット60bを用いて取り出し、洗浄槽14aの洗
浄機13dに移送する。また、それと前後してチャック
ユニット60aを用いて新しいフレーム32dを洗浄機
13aに入れる。
【0062】洗浄機13dにおけるフレーム32aの第
1回目のすすぎが終わると、チャックユニット60bに
よりフレーム32aを洗浄槽14bの洗浄機13eに移
し、その後、洗浄機13bからフレーム32bを取り出
し洗浄機13dに移す。それと前後してチャックユニッ
ト60aを用いて新しいフレーム32eを洗浄機13b
に入れる。そいて、このような時間差動作を繰り返し行
うことにより、洗浄槽12における洗浄作業の時間を有
効に利用し無駄のない洗浄作業が可能となる。
【0063】このように、本発明による洗浄装置によれ
ば、揺動ジェット方式を採用して電子部品の洗浄を行う
ため、従来の方式に比して効率良くフラックスや汚れ等
を取り除くことが可能となる。また、揺動ジェットを電
子部品を縦置きして行っているため、ベルト搬送による
シャワー洗浄装置のように大きなスペースを必要とせ
ず、コンパクトな洗浄装置を提供することが可能とな
る。
【0064】図22に、本発明による洗浄方式(揺動ジ
ェット方式)を用いた場合と、単に揺動浸漬した場合の
洗浄テストの結果を示す。また、図22には、ジェット
ノズル18に代えて超音波洗浄ユニットを取り付けた場
合の洗浄テストの結果も併せて示す。なお、図22のテ
ストにおいては、すすぎは2回実施し、第3回目のすす
ぎは省略した。
【0065】図22からわかるように、洗浄効果として
は、「揺動浸漬+超音波」の場合が最も高く、「揺動浸
漬+液中ジェット」はそれに次ぐ結果となった。しかし
ながら、単なる揺動浸漬に比して揺動ジェット方式が相
当に有効であることも確認でき、超音波洗浄を行えない
電子部品の洗浄には有効であることがわかった。
【0066】なお、前記の種々のテスト条件は、あくま
でも一例でありその条件に本発明による洗浄装置が限定
されるものではない。また、前記の例では、液中ジェッ
トによる方式を示したが、前述のように液中のみならず
気中ジェットによる方式も可能であり、さらに、洗浄槽
によって方式を異ならせ、これらを適宜組み合わせて用
いるようにすることも可能である。加えて、洗浄方式は
ジェット方式のみならず、ユニット交換により超音波洗
浄方式を容易に採用できる。さらにこの場合、例えば、
洗浄槽12では超音波方式、洗浄槽14ではジェット方
式など、槽ごとに異なる洗浄方式を用いても良い。
【0067】一方、当該洗浄装置では、洗浄槽の使用形
態を適宜切り換えることにより、水溶性、ロジン系何れ
のフラックスにも柔軟に対応することができる。すなわ
ち、洗浄槽14は必ずしもすすぎ専用に用いる必要はな
く、洗浄槽14aにも洗浄槽12とは異なる洗浄剤を入
れるなど、槽によって適宜内容物を異ならせるようにし
ても良い。また、図22のテストのように、洗浄剤との
関係によってすすぎを1回省くなど、すすぎの数も3回
には限られない。特に、水溶性フラックスを用いた場合
には、前洗浄工程を省略して、例えば温水3回出洗浄す
るようにしても良く、この場合には洗浄槽12をスキッ
プして当初から洗浄槽14にて洗浄作業を行うようにで
きる。
【0068】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2である洗浄装置について説明する。実施の形態2の
洗浄装置は、実施の形態1においてはフレーム32に保
持して電子部品を洗浄したところを、単品で取り扱って
洗浄するようにしたものである。この場合、実施の形態
2と実施の形態1とは、移送装置5、洗浄機13、液切
装置15、乾燥装置66などにおける電子部品23を保
持するための構成が異なっており、他の構成については
実施の形態1の洗浄装置と同様である。なお、実施の形
態1と同様の装置、部材については同一の符号を付しそ
の詳細は省略する。
【0069】図23は、実施の形態2の移送装置5にて
用いられるチャックユニット70の構成を示す説明図で
あり、図23aはその正面図、図23bは側面図であ
る。このチャックユニット70は、電子部品23の固片
71を、押えパッド72によって真空吸引して水平に保
持しつつ可動爪73によって抱え込んで搬送するもので
ある。可動爪73は、図23bに示したように、開閉ビ
ーム74に取り付けられており、図中の左右方向に移動
するようになっている。押えパッド72は、押えピン7
5の先端に取り付けられ、図示しない真空ポンプと接続
されており、その下面に固片71を吸着できるようにな
っている。また、押えピン75にはスプリング76が嵌
装されており、押えパッド72に所定の押圧力を付与し
ている。
【0070】さらに、チャックユニット70には、規制
ピン77が押えパッド72と一列をなして設けられてい
る。この規制ピン77は、先端がテーパ状になった小径
部77aによって固片71の位置決めを行うものであ
る。これにより、固片71は、図23aにおいて左右方
向の位置決めがなされてチャックユニット70に保持さ
れる。
【0071】次に、実施の形態2の洗浄機13で用いら
れる洗浄治具80について説明する。図24はその構成
を示す説明図であり、図24aはその平面図、図24b
は正面図である。洗浄治具80は、チャックユニット7
0を有する移送装置5により搬送されてきた電子部品2
3の固片71を水平保持して洗浄する専用治具である。
この場合、固片71は基台82に取り付けられた下側治
具83上に載せられ、押さえプレート84により上側か
ら押さえ込まれる。下側治具83上には位置決めブロッ
ク85が設けられており、位置決めブロック85によっ
て画定された空間内に固片71は載置される。
【0072】また、押さえプレート84は、支持部84
aにより下側治具83に対して回動自在に取り付けられ
ており、下側治具83上に固片71を載置する際に自動
的に開かれ、洗浄位置では自重により閉じるようになっ
ている。図25は、押さえプレート84の開閉機構の構
成を示した説明図である。図25に示したように、洗浄
位置(下側)では、押さえプレート84はその自重によ
り下側治具83上に重なって閉じた状態となっている。
これに対して固片搭載位置(上側)に洗浄治具80が上
昇して行くと、ローラ86が洗浄槽12内に設けられた
係合片88に当接する。そして、なおも洗浄治具80が
上昇するとローラ86が取り付けられているアーム89
が作動し、押さえプレート84が上側に跳ね上げられ
る。これにより、固片搭載位置に至ると押さえプレート
84は図25の上側の図に示した状態に保持され固片搭
載が可能となる。
【0073】一方、固片を搭載して洗浄位置に降りる
と、押さえプレート84は次第にその自重により閉じ始
め、ローラ86が係合片88から外れると、押さえプレ
ート84は下側治具83上に重なる。これにより、下側
治具83上に載置された固片71は押さえプレート84
により押さえ込まれることになる。
【0074】このように、本発明による洗浄装置は、フ
レーム32を用いて電子部品23を洗浄することができ
るのみならず、フレーム32を用いることなく固片71
を直接ハンドリングして洗浄を行うこともできる。な
お、下側治具83および押さえプレート84の大きさ
は、固片71のサイズにより適宜変更できるようになっ
ている。
【0075】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0076】例えば、実施の形態1ではフレーム32に
4個の電子部品23を搭載した例、実施の形態2では固
片71を8個一度に洗浄できる例を示したが、電子部品
23の搭載個数はこれに限定されない。
【0077】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野であるCSP等の半導体装
置の洗浄に適用した場合について説明したが、これに限
定されるものではなく、たとえば、プリント基板や他の
電子素子の洗浄にも適用できる。
【0078】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0079】(1). 電子部品を噴射孔の前方にて揺動
させて洗浄するようにしたことにより、従来の方式に比
して効率良くフラックスや汚れ等を取り除くことが可能
となる。
【0080】(2). 電子部品を縦置きして洗浄してい
るため、ベルト搬送によるシャワー洗浄装置のように大
きなスペースを必要とせず、コンパクトな洗浄装置を提
供することが可能となる。また、次段への洗浄液の持ち
込みも少ない。
【0081】(3). 遠心力を利用した液切りを行うこ
とにより、洗浄液を節約することができる。また、後段
への洗浄液の持ち込みを減らすことができるため、後段
におけるすすぎや乾燥処理が容易となり、廃水処理負担
も低減される。さらに、除去した洗浄液を容易に回収可
能とすることにより、洗浄液のリサイクル化を図ること
ができる。従って、洗浄液のコストやすすぎ、乾燥工程
の時間削減等により、ランニングコストを削減すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である電子部品洗浄装置
の構成を示す説明図である。
【図2】図1の洗浄装置を上から見た状態を示す説明図
である。
【図3】図1の洗浄装置に用いられる洗浄機の概略を示
した説明図である。
【図4】図1の洗浄装置に用いられる洗浄機の概略を示
した説明図である。
【図5a】ジェットノズルの構成を示す説明図であり、
ジェットノズルの正面図である。
【図5b】ジェットノズルの構成を示す説明図であり、
ジェットノズルの側面図である。
【図6a】洗浄治具の構成を示した説明図であり、洗浄
治具の正面図である。
【図6b】洗浄治具の構成を示した説明図であり、洗浄
治具の平面図である。
【図7】図6a, bの洗浄治具で用いられる保持板の構
成を示す説明図であり、図6aにおけるA矢視方向の図
である。
【図8】洗浄治具に保持された電子部品が、ジェット噴
射口から噴出するジェット噴流によって洗浄される様子
を示した説明図である。
【図9】図1の洗浄装置において用いられる液切装置の
構成を示す説明図である。
【図10】図9の液切り装置を用いて実際に液切りを行
った場合のデータを示した表である。
【図11】図10の結果を表したグラフである。
【図12】各種液切り方式による液切り効果を比較した
表である。
【図13】図12のデータのうち回転速度と水分残量と
の関係を示したグラフである。
【図14】図1の洗浄装置において用いられる乾燥装置
の構成を示した説明図である。
【図15】液切り装置にて液切りをした場合の水分残量
とティッシュにより表面の水滴を拭き取った場合の水分
残量とを比較したデータを示す表である。
【図16】回転数が1000RPMの場合と2000R
PMの場合で乾燥時間を比較したデータを示す表であ
る。
【図17】図16の結果を示すグラフである。
【図18】移送装置に用いられるチャックユニットの構
成を示す説明図であり、(a)はフレームを保持してい
ない状態(開状態)、(b)はフレームを保持する場合
の状態(閉状態)を示す図である。
【図19】チャックユニットを側面方向から見た説明図
である。
【図20】可動爪の爪先の配置を示す説明図である。
【図21】洗浄処理パターンを示す説明図である。
【図22】本発明による揺動ジェット方式と他の洗浄方
式の場合の洗浄テストの結果を示す表である。
【図23a】本発明の実施の形態2である洗浄装置に用
いられる移送装置にて使用されるチャックユニットの構
成を示す説明図であり、チャックユニットの正面図であ
る。
【図23b】本発明の実施の形態2である洗浄装置に用
いられる移送装置にて使用されるチャックユニットの構
成を示す説明図であり、チャックユニットの側面図であ
る。
【図24a】本発明の実施の形態2である洗浄装置に用
いられる洗浄機にて使用される洗浄治具の構成を示す説
明図であり、洗浄治具の平面図である。
【図24b】本発明の実施の形態2である洗浄装置に用
いられる洗浄機にて使用される洗浄治具の構成を示す説
明図であり、洗浄治具の正面図である。
【図25】押さえプレートの開閉機構の構成を示した説
明図である。
【符号の説明】
1 供給部 2 洗浄部 3 乾燥部 4 収納部 5 移送装置 6 前洗浄部 7 前洗浄液切部 8 後洗浄部 9 後洗浄液切部 10 マガジン 11a 満杯マガジン供給部 11b 空マガジン収納部 12 洗浄槽 13 洗浄機 13a 洗浄機 13b 洗浄機 13c 洗浄機 13d 洗浄機 13e 洗浄機 13f 洗浄機 14 洗浄槽 14a 洗浄槽 14b 洗浄槽 14c 洗浄槽 15 液切装置 15a 液切装置 15b 液切装置 16a 空マガジン供給部 16b 満杯マガジン収納部 17 洗浄治具 18 ジェットノズル 19 溝孔 20 ノズル部 20a 上枠 21 ジェット噴射孔 22 保持板 22a 溝 23 電子部品 24 供給管 24a ノズル支持部 24b 導入管部 25 ブラケット 26 治具枠 27a 治具ベース 27b 治具ベース 28 電子部品保持部 29 支持枠 30 押え板 30a 基部 31 ドレンパイプ 31a 排水口 32 フレーム 32a フレーム 32b フレーム 32c フレーム 32d フレーム 32e フレーム 33 液切治具 34 回転駆動部 35 カバー駆動部 36 回転軸 37 カバー 38 ベアリング 39 ベアリング 40 フレーム 40 モータ 40a 出力軸 41 駆動プーリ 42 ベルト 43 従動プーリ 45 仕切板 46 液切室 47 排液口 48 軸受体 49 軸受体 50 カバー取付板 51 ロータリアクチュエータ 51a 出力軸 52 駆動プーリ 53 ベルト 54 従動プーリ 55 乾燥槽 56 乾燥治具 57 シロッコファン 58 ヒータ 59 ガイドレール 60 チャックユニット 60a チャックユニット 60b チャックユニット 61 開閉ビーム 62 開閉ビーム 63 可動爪 63a 可動爪 63b 可動爪 64 パッド 65 モータ 66 乾燥装置 67 ブラケット 67a 把手部 70 チャックユニット 71 固片 72 押えパッド 73 可動爪 74 開閉ビーム 75 押えピン 76 スプリング 77 規制ピン 77a 小径部 80 洗浄治具 82 基台 83 下側治具 84 プレート 84a 支持部 85 位置決めブロック 86 ローラ 88 係合片 89 アーム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物に対して洗浄液を噴射すること
    により前記被洗浄物の洗浄を行う電子部品洗浄方法であ
    って、 前記被洗浄物を前記洗浄液が噴射される噴射孔の前方に
    て揺動させ、揺動状態にある前記被洗浄物に対し前記噴
    射孔より洗浄液を噴射することにより前記被洗浄物を洗
    浄する洗浄工程を有することを特徴とする電子部品洗浄
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子部品洗浄方法であっ
    て、前記被洗浄物に対し洗浄液中にて洗浄液を噴射する
    ことを特徴とする電子部品洗浄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子部品洗浄方法であっ
    て、前記被洗浄物に対し空気中にて洗浄液を噴射するこ
    とを特徴とする電子部品洗浄方法。
  4. 【請求項4】 被洗浄物を洗浄液中に浸漬することによ
    り前記被洗浄物の洗浄を行う電子部品洗浄方法であっ
    て、 前記被洗浄物を前記洗浄液中にて揺動させ、揺動状態に
    ある前記被洗浄物に対し超音波を付与することにより前
    記被洗浄物を洗浄する洗浄工程を有することを特徴とす
    る電子部品洗浄方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電
    子部品洗浄方法であって、前記洗浄工程の際に前記被洗
    浄物に付着した洗浄液を遠心力を利用して取り除く液切
    工程を有することを特徴とする電子部品洗浄方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電子部品洗浄方法であっ
    て、前記液切工程の後に、第2の洗浄工程および第2の
    液切工程をさらに有することを特徴とする電子部品洗浄
    方法。
  7. 【請求項7】 被洗浄物に対して洗浄液を噴射すること
    により前記被洗浄物の洗浄を行う電子部品洗浄装置であ
    って、 前記洗浄液を噴射する噴射孔を有してなるノズルと、 前記噴射孔の前方を揺動可能に設けられ、前記被洗浄物
    を保持した状態で前記噴射孔の前方を移動し、前記噴射
    孔から噴射される洗浄液によって前記被洗浄物を洗浄す
    る洗浄治具とを有することを特徴とする電子部品洗浄装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電子部品洗浄装置であっ
    て、前記洗浄治具は、前記被洗浄物を縦向きに収容保持
    することを特徴とする電子部品洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の電子部品洗浄装置であっ
    て、前記噴射孔を前記洗浄液を収容した洗浄槽内に配置
    し、被洗浄物に対し洗浄液中にて洗浄液を噴射すること
    を特徴とする電子部品洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか1項に記載の
    電子部品洗浄装置であって、前記洗浄治具にて洗浄を行
    った前記被洗浄物を収容する液切治具を有し、前記液切
    治具を回転させることにより遠心力によって前記被洗浄
    物に付着した洗浄液を取り除く液切装置をさらに有する
    ことを特徴とする電子部品洗浄装置。
  11. 【請求項11】 被洗浄物を洗浄液中に浸漬することに
    より前記被洗浄物の洗浄を行う電子部品洗浄装置であっ
    て、 前記被洗浄物を保持した状態で前記洗浄液中にて揺動さ
    せる洗浄治具と、 噴射ノズルまたは超音波発生装置を交換設置可能に形成
    され、前記揺動状態にある前記被洗浄物に洗浄液の噴射
    または超音波の付与を行うことにより前記被洗浄物を洗
    浄する洗浄ユニットとを有することを特徴とする電子部
    品洗浄装置。
JP33970997A 1997-12-10 1997-12-10 電子部品洗浄方法および電子部品洗浄装置 Pending JPH11169802A (ja)

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JP33970997A JPH11169802A (ja) 1997-12-10 1997-12-10 電子部品洗浄方法および電子部品洗浄装置

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