JPH11170455A - 積層発泡シート - Google Patents
積層発泡シートInfo
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- JPH11170455A JPH11170455A JP33689497A JP33689497A JPH11170455A JP H11170455 A JPH11170455 A JP H11170455A JP 33689497 A JP33689497 A JP 33689497A JP 33689497 A JP33689497 A JP 33689497A JP H11170455 A JPH11170455 A JP H11170455A
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- film
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】成形時のドローダウンを減少し、熱成形性、成
形品の剛性、耐熱性、熱時剛性に関して、バランスの取
れた良好な特性を有する積層発泡シートを得る。 【解決手段】フィルム流れ方向及び該フィルム流れ方向
に対して直角となる方向の、120℃における引張伸度
100%の条件下での熱機械的分析により測定される引
張応力が70〜1000g/5mm、120℃における
引張破断伸度が150%以上であるポリプロピレン系フ
ィルムと、ポリプロピレン系発泡シートとを積層して構
成したことを特徴とする積層発泡シート。
形品の剛性、耐熱性、熱時剛性に関して、バランスの取
れた良好な特性を有する積層発泡シートを得る。 【解決手段】フィルム流れ方向及び該フィルム流れ方向
に対して直角となる方向の、120℃における引張伸度
100%の条件下での熱機械的分析により測定される引
張応力が70〜1000g/5mm、120℃における
引張破断伸度が150%以上であるポリプロピレン系フ
ィルムと、ポリプロピレン系発泡シートとを積層して構
成したことを特徴とする積層発泡シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱成形用途に好適
な、特定のポリプロピレン系フィルムとポリプロピレン
系発泡シートとを積層した積層発泡シートに関する。
な、特定のポリプロピレン系フィルムとポリプロピレン
系発泡シートとを積層した積層発泡シートに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、弁当容器、丼容器等の食品包装容
器、および一般包装容器は、保温、断熱等を目的とし
て、発泡ポリオレフィン製、特に発泡ポリプロピレン製
の容器が幅広く用いられている。そして近年、環境問題
が重要視されるにつれて、これら材料による包装容器の
使用は増加傾向にある。
器、および一般包装容器は、保温、断熱等を目的とし
て、発泡ポリオレフィン製、特に発泡ポリプロピレン製
の容器が幅広く用いられている。そして近年、環境問題
が重要視されるにつれて、これら材料による包装容器の
使用は増加傾向にある。
【0003】また、近年、電子レンジによる加熱に耐え
うる発泡ポリオレフィン製容器の要求が高まっている
が、従来使用されているポリオレフィン系発泡シートで
は、電子レンジ加熱後に剛性が低下し、特に麺類用等の
開口部の広い容器に関しては、電子レンジから取り出す
際に内容物の重みで開口部が湾曲し、内容物がこぼれ易
くなるといった問題を有していた。
うる発泡ポリオレフィン製容器の要求が高まっている
が、従来使用されているポリオレフィン系発泡シートで
は、電子レンジ加熱後に剛性が低下し、特に麺類用等の
開口部の広い容器に関しては、電子レンジから取り出す
際に内容物の重みで開口部が湾曲し、内容物がこぼれ易
くなるといった問題を有していた。
【0004】この様な問題を軽減するために、ポリオレ
フィン系発泡シートにおいては、経済的でないにもかか
わらず樹脂の目付を相当量増量しているのが現状であ
る。
フィン系発泡シートにおいては、経済的でないにもかか
わらず樹脂の目付を相当量増量しているのが現状であ
る。
【0005】一方、上記したこれらの包装容器は、金型
等の製造設備が廉価であり、かつ生産性が良い真空成形
又は圧空成形等の熱成形法により製造されるのが一般的
である。通常、熱成形法は、シートやフィルムを加熱し
た後、機械力、真空、圧空等の外力により、該シートや
フィルムを金型に密着させることにより成形される。
等の製造設備が廉価であり、かつ生産性が良い真空成形
又は圧空成形等の熱成形法により製造されるのが一般的
である。通常、熱成形法は、シートやフィルムを加熱し
た後、機械力、真空、圧空等の外力により、該シートや
フィルムを金型に密着させることにより成形される。
【0006】その際、金型で成形する前の加熱時に、シ
ート等の中央部が垂れ下がる現象(以下、ドローダウン
と記す)が発生する。さらに加熱を続けると、シート中
央部分が熱収縮により成形前の位置に戻る力が働き、そ
して成形は、垂れが成形前の位置に最も戻った時点で行
われる。一般にドローダウンが大きいほど、成形前の位
置に戻りにくくなり、その分、成形品の厚みムラやシワ
が発生しやすくなる。
ート等の中央部が垂れ下がる現象(以下、ドローダウン
と記す)が発生する。さらに加熱を続けると、シート中
央部分が熱収縮により成形前の位置に戻る力が働き、そ
して成形は、垂れが成形前の位置に最も戻った時点で行
われる。一般にドローダウンが大きいほど、成形前の位
置に戻りにくくなり、その分、成形品の厚みムラやシワ
が発生しやすくなる。
【0007】また、発泡シートの場合は、金型で成形す
る前の加熱時に、熱膨張(2次発泡)による波打ち現象
(以下、コルゲートと記す)が発生する。このコルゲー
トは、加熱ムラや成形品のシワ等の発生の原因となる。
る前の加熱時に、熱膨張(2次発泡)による波打ち現象
(以下、コルゲートと記す)が発生する。このコルゲー
トは、加熱ムラや成形品のシワ等の発生の原因となる。
【0008】したがって、熱成形法において、上記ドロ
ーダウンやコルゲートの程度が、重要となる。
ーダウンやコルゲートの程度が、重要となる。
【0009】また、成形精度は、上記したドローダウン
やコルゲートのみならず、加熱したシートの成形時の引
張応力にも左右される。即ち、成形時の引張応力が不足
すると、成形時に金型へ密着させる際、成形品の厚みが
均一にならない偏肉とよばれる現象が発生する。また、
引張応力が過剰だと、成形時に金型への密着が充分行え
ず、望む成型品形状が得られないという問題が発生す
る。
やコルゲートのみならず、加熱したシートの成形時の引
張応力にも左右される。即ち、成形時の引張応力が不足
すると、成形時に金型へ密着させる際、成形品の厚みが
均一にならない偏肉とよばれる現象が発生する。また、
引張応力が過剰だと、成形時に金型への密着が充分行え
ず、望む成型品形状が得られないという問題が発生す
る。
【0010】本出願人は、上記したドローダウンや成形
精度の問題点を解決するため、シート等の厚みやの熱成
形時の引張応力を制御することにより、成形時に金型へ
の密着が充分できる金型密着性と、成形後の成形品厚み
が均一になる均一成形性とを兼ね備え、剛性に優れた積
層シートを提案している(特願平9−103574)。
精度の問題点を解決するため、シート等の厚みやの熱成
形時の引張応力を制御することにより、成形時に金型へ
の密着が充分できる金型密着性と、成形後の成形品厚み
が均一になる均一成形性とを兼ね備え、剛性に優れた積
層シートを提案している(特願平9−103574)。
【0011】また、上記したコルゲートを改良するた
め、特開平8−318602号公報において、ドローダ
ウン性が60m/分以下のプロピレン系樹脂を用いた発
泡シートに、10〜200μmのプロピレン系樹脂延伸
フィルムを積層したプロピレン系樹脂積層発泡シートが
提案されている。
め、特開平8−318602号公報において、ドローダ
ウン性が60m/分以下のプロピレン系樹脂を用いた発
泡シートに、10〜200μmのプロピレン系樹脂延伸
フィルムを積層したプロピレン系樹脂積層発泡シートが
提案されている。
【0012】しかしながら、上記特開平8−31602
号公報に記載の積層シートでは、ドローダウン性、コル
ゲートおよび成形品の剛性は改良できるものの、熱成形
時の引張応力が満足できる範囲にないため、金型に充分
密着することができず、成形精度に関して未だ改良の余
地があった。
号公報に記載の積層シートでは、ドローダウン性、コル
ゲートおよび成形品の剛性は改良できるものの、熱成形
時の引張応力が満足できる範囲にないため、金型に充分
密着することができず、成形精度に関して未だ改良の余
地があった。
【0013】また、特願平9−103574号に記載の
積層シートは、上記したように金型密着性、均一成形性
および成形品の剛性において優れた積層シートである
が、基材シートとして発泡ポリオレフィンシートを用い
た場合、電子レンジ加熱直後の剛性に関しては未だ改良
の余地があった。
積層シートは、上記したように金型密着性、均一成形性
および成形品の剛性において優れた積層シートである
が、基材シートとして発泡ポリオレフィンシートを用い
た場合、電子レンジ加熱直後の剛性に関しては未だ改良
の余地があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ドロ
ーダウン性やコルゲートの改善のみならず、成形時の金
型密着性や均一成形性の熱成形性、および成形品の剛性
に加えて、さらには電子レンジ加熱時の耐熱性が高く、
かつ電子レンジ加熱直後の取り出し時においても開口部
の湾曲の少なく、加熱直後の剛性保持に優れた積層発泡
シートを提供することにある。
ーダウン性やコルゲートの改善のみならず、成形時の金
型密着性や均一成形性の熱成形性、および成形品の剛性
に加えて、さらには電子レンジ加熱時の耐熱性が高く、
かつ電子レンジ加熱直後の取り出し時においても開口部
の湾曲の少なく、加熱直後の剛性保持に優れた積層発泡
シートを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ドローダ
ウンやコルゲートの改善のみならず、金型密着性と均一
成形性を兼ね備え、さらに電子レンジ加熱時の耐熱性と
電子レンジ加熱直後の剛性に優れたシートを開発すべ
く、鋭意研究を重ねてきた。
ウンやコルゲートの改善のみならず、金型密着性と均一
成形性を兼ね備え、さらに電子レンジ加熱時の耐熱性と
電子レンジ加熱直後の剛性に優れたシートを開発すべ
く、鋭意研究を重ねてきた。
【0016】その結果、特定の熱時引張応力と熱時引張
破断伸度を有するポリプロピレン系フィルムと、ポリプ
ロピレン系発泡シートとを積層した積層発泡シートによ
って、上記課題が解決できることを見い出し、本発明を
完成するに至った。
破断伸度を有するポリプロピレン系フィルムと、ポリプ
ロピレン系発泡シートとを積層した積層発泡シートによ
って、上記課題が解決できることを見い出し、本発明を
完成するに至った。
【0017】即ち、本発明は、フィルム流れ方向及び該
フィルム流れ方向に対して直角となる方向の、120℃
における引張伸度100%の条件下での熱機械的分析に
より測定される引張応力が70〜1000g/5mm、
120℃における引張破断伸度が150%以上であるポ
リプロピレン系フィルムと、ポリプロピレン系発泡シー
トとを積層して構成したことを特徴とする積層発泡シー
トである。
フィルム流れ方向に対して直角となる方向の、120℃
における引張伸度100%の条件下での熱機械的分析に
より測定される引張応力が70〜1000g/5mm、
120℃における引張破断伸度が150%以上であるポ
リプロピレン系フィルムと、ポリプロピレン系発泡シー
トとを積層して構成したことを特徴とする積層発泡シー
トである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるポリプロピレ
ン系フィルムの原料としては、従来公知のプロピレン系
重合体が何ら制限なく使用できるが、その中でも、適度
な結晶性を有するものが好ましい。即ち、ポリプロピレ
ン系重合体の結晶化度は、5%以上が好ましく、20%
以上がより好ましく、30%以上がさらに好ましい。結
晶化度が5%より低い場合は、本発明の積層発泡シート
を熱成形して得られる成形品の電子レンジ加熱直後の剛
性が低くなるために好ましくない。
ン系フィルムの原料としては、従来公知のプロピレン系
重合体が何ら制限なく使用できるが、その中でも、適度
な結晶性を有するものが好ましい。即ち、ポリプロピレ
ン系重合体の結晶化度は、5%以上が好ましく、20%
以上がより好ましく、30%以上がさらに好ましい。結
晶化度が5%より低い場合は、本発明の積層発泡シート
を熱成形して得られる成形品の電子レンジ加熱直後の剛
性が低くなるために好ましくない。
【0019】上記プロピレン系重合体を例示すると、プ
ロピレン単独重合体、プロピレンとプロピレン以外のエ
チレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンとのランダ
ムまたはブロック共重合体、さらにこれら重合体の混合
物が挙げられ、その中でも、プロピレン単独重合体、プ
ロピレン−エチレンランダム共重合体、及びポリプロピ
レン成分及びプロピレン−エチレンランダム共重合体成
分を含むブロック共重合体が好適である。
ロピレン単独重合体、プロピレンとプロピレン以外のエ
チレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンとのランダ
ムまたはブロック共重合体、さらにこれら重合体の混合
物が挙げられ、その中でも、プロピレン単独重合体、プ
ロピレン−エチレンランダム共重合体、及びポリプロピ
レン成分及びプロピレン−エチレンランダム共重合体成
分を含むブロック共重合体が好適である。
【0020】上記プロピレン系重合体の製造方法は、公
知の方法が何ら制限なく使用でき、例えば、TiCl3
担持型TiCl3、メタロセン系触媒等の公知のポリプロ
ピレン用重合触媒を用いて、上記した単量体を重合する
方法が挙げられる。また、上記触媒を用いて重合した
後、過酸化物などで分解する方法を行っても良い。
知の方法が何ら制限なく使用でき、例えば、TiCl3
担持型TiCl3、メタロセン系触媒等の公知のポリプロ
ピレン用重合触媒を用いて、上記した単量体を重合する
方法が挙げられる。また、上記触媒を用いて重合した
後、過酸化物などで分解する方法を行っても良い。
【0021】上記プロピレン系重合体は、以下の物性を
備えていることが好ましい。即ち、示差走査熱測定(以
下、DSCと記す)におけるピークトップの測定値が、
積層発泡シートの剛性および熱成形性を勘案すると、1
25〜165℃であることが好ましく、140〜165
℃であることがより好ましい。また、プロピレン系重合
体のメルトフローレート(以下、MFRと記す)は、押
出性を勘案すると、1〜15g/10分であることが好
ましく、2〜10g/10分であることがより好まし
い。
備えていることが好ましい。即ち、示差走査熱測定(以
下、DSCと記す)におけるピークトップの測定値が、
積層発泡シートの剛性および熱成形性を勘案すると、1
25〜165℃であることが好ましく、140〜165
℃であることがより好ましい。また、プロピレン系重合
体のメルトフローレート(以下、MFRと記す)は、押
出性を勘案すると、1〜15g/10分であることが好
ましく、2〜10g/10分であることがより好まし
い。
【0022】上記プロピレン系重合体の立体規則性は、
本発明で使用されるポリプロピレン系フィルムを好適に
製造するため、比較的低い方が好ましい。上記プロピレ
ン系重合体の立体規則性の指標となる13C−NMRによ
るmmmmペンタッド分率の値は、0.83〜0.97
であることが好ましく、0.85〜0.96であること
がより好ましい。mmmmペンタッド分率の値を0.9
7以下にすることにより、本発明で使用されるポリプロ
ピレン系フィルムを好適に製造することができ、一方、
mmmmペンタッド分率の値を0.83以上とすること
により、得られる成形体の剛性等を良好にすることがで
きる。
本発明で使用されるポリプロピレン系フィルムを好適に
製造するため、比較的低い方が好ましい。上記プロピレ
ン系重合体の立体規則性の指標となる13C−NMRによ
るmmmmペンタッド分率の値は、0.83〜0.97
であることが好ましく、0.85〜0.96であること
がより好ましい。mmmmペンタッド分率の値を0.9
7以下にすることにより、本発明で使用されるポリプロ
ピレン系フィルムを好適に製造することができ、一方、
mmmmペンタッド分率の値を0.83以上とすること
により、得られる成形体の剛性等を良好にすることがで
きる。
【0023】また、上記プロピレン系重合体には、本発
明の効果を阻害しない範囲で、他の樹脂を混合すること
ができる。混合する樹脂としては、特に制限されない
が、一般的にはエチレン、ブテン等α−オレフィンの単
独重合体および共重合体、ポリオレフィン系ワックス、
ポリオレフィン系エラストマー、または石油樹脂、テル
ペン樹脂等の炭化水素系樹脂、またはこれら2種以上の
混合物を挙げることができる。
明の効果を阻害しない範囲で、他の樹脂を混合すること
ができる。混合する樹脂としては、特に制限されない
が、一般的にはエチレン、ブテン等α−オレフィンの単
独重合体および共重合体、ポリオレフィン系ワックス、
ポリオレフィン系エラストマー、または石油樹脂、テル
ペン樹脂等の炭化水素系樹脂、またはこれら2種以上の
混合物を挙げることができる。
【0024】さらに、上記プロピレン系重合体には、必
要に応じて帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッキング
剤、酸化防止剤、光安定剤、結晶核剤、滑剤、滑り性付
与およびアンチブロッキング性付与を目的とした界面活
性剤、フィラー等の公知の添加剤を配合しても良い。
要に応じて帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッキング
剤、酸化防止剤、光安定剤、結晶核剤、滑剤、滑り性付
与およびアンチブロッキング性付与を目的とした界面活
性剤、フィラー等の公知の添加剤を配合しても良い。
【0025】本発明のポリプロピレン系フィルムの厚み
は、本発明の積層発泡シートにおけるドローダウン性、
金型密着性、均一成形性、剛性等を勘案すると、10〜
100μmであることが好ましく、15〜80μmであ
ることがより好ましい。ポリプロピレン系フィルムの厚
みが10μmより薄い場合は、得られる積層発泡シート
の、ドローダウン性改良効果、常温時の剛性および電子
レンジ加熱直後の剛性が低下するために好ましくない。
一方、ポリプロピレン系フィルムの厚みが100μmよ
り厚い場合は、得られる積層発泡シートの金型密着性、
均一成形性や、成形品の電子レンジ加熱時の耐熱性が低
下するために好ましくない。
は、本発明の積層発泡シートにおけるドローダウン性、
金型密着性、均一成形性、剛性等を勘案すると、10〜
100μmであることが好ましく、15〜80μmであ
ることがより好ましい。ポリプロピレン系フィルムの厚
みが10μmより薄い場合は、得られる積層発泡シート
の、ドローダウン性改良効果、常温時の剛性および電子
レンジ加熱直後の剛性が低下するために好ましくない。
一方、ポリプロピレン系フィルムの厚みが100μmよ
り厚い場合は、得られる積層発泡シートの金型密着性、
均一成形性や、成形品の電子レンジ加熱時の耐熱性が低
下するために好ましくない。
【0026】本発明に使用されるポリプロピレン系フィ
ルムは、単層フィルムであってもよく、積層フィルムで
あっても良い。
ルムは、単層フィルムであってもよく、積層フィルムで
あっても良い。
【0027】さらに、本発明の効果を損なわない範囲
で、接着性、ヒートシール性、ガスバリヤー性等の物性
の付与を目的として他のフィルムを積層することもでき
る。積層する他のフィルムの厚みは、本発明の効果を勘
案すると、上記ポリプロピレン系フィルム厚みの30%
以下にすることが好ましい。この際、積層する他のフィ
ルムは、ポリオレフィン製フィルムに限定されず、付与
する物性に応じて公知のフィルムを採用することができ
る。例えば、ガスバリヤー性能を付与するために、上記
ポリプロピレン系フィルムの片面にエチレン−ビニルア
ルコール共重合体、例えば、株式会社クラレ製の商品名
「エバール」を接着性樹脂等を介在させて積層すること
もできる。
で、接着性、ヒートシール性、ガスバリヤー性等の物性
の付与を目的として他のフィルムを積層することもでき
る。積層する他のフィルムの厚みは、本発明の効果を勘
案すると、上記ポリプロピレン系フィルム厚みの30%
以下にすることが好ましい。この際、積層する他のフィ
ルムは、ポリオレフィン製フィルムに限定されず、付与
する物性に応じて公知のフィルムを採用することができ
る。例えば、ガスバリヤー性能を付与するために、上記
ポリプロピレン系フィルムの片面にエチレン−ビニルア
ルコール共重合体、例えば、株式会社クラレ製の商品名
「エバール」を接着性樹脂等を介在させて積層すること
もできる。
【0028】本発明において使用されるポリプロピレン
系フィルムは、本発明の効果を得るために、以下の物性
を有していることが必要である。
系フィルムは、本発明の効果を得るために、以下の物性
を有していることが必要である。
【0029】即ち、熱機械的分析における、120℃に
おける引張伸度100%の条件下での引張応力(以下、
熱時引張応力と記す)は、フィルム流れ方向(以下、M
D方向と記す)および該フィルム流れ方向に対して直角
となる方向(以下、TD方向と記す)とも、70〜10
00g/5mmであることが必要であり、100〜80
0g/5mmであることがより好ましく、150〜60
0g/5mmであることがさらに好ましい。
おける引張伸度100%の条件下での引張応力(以下、
熱時引張応力と記す)は、フィルム流れ方向(以下、M
D方向と記す)および該フィルム流れ方向に対して直角
となる方向(以下、TD方向と記す)とも、70〜10
00g/5mmであることが必要であり、100〜80
0g/5mmであることがより好ましく、150〜60
0g/5mmであることがさらに好ましい。
【0030】上記熱時引張応力が70g/5mmより小
さい場合は、得られる積層発泡シートのドローダウンや
コルゲートの改良効果や、成形品の常温時の剛性および
電子レンジ加熱直後の剛性が低下し、熱時引張応力が1
000g/5mmより大きい場合は、得られる積層発泡
シートの金型密着性が低下するために好ましくない。
さい場合は、得られる積層発泡シートのドローダウンや
コルゲートの改良効果や、成形品の常温時の剛性および
電子レンジ加熱直後の剛性が低下し、熱時引張応力が1
000g/5mmより大きい場合は、得られる積層発泡
シートの金型密着性が低下するために好ましくない。
【0031】また、シワや偏肉等の少ない均一成形性を
得るためには、上記熱時引張応力が、MD方向とTD方
向において、等しくなるほど良い。
得るためには、上記熱時引張応力が、MD方向とTD方
向において、等しくなるほど良い。
【0032】120℃における引張伸度は、150%以
上であることが必要であり、200%以上であることが
より好ましい。120℃における引張伸度が150%よ
り小さい場合は、得られる積層発泡シートの金型密着性
が低下するために好ましくない。
上であることが必要であり、200%以上であることが
より好ましい。120℃における引張伸度が150%よ
り小さい場合は、得られる積層発泡シートの金型密着性
が低下するために好ましくない。
【0033】本発明において、上記ポリプロピレン系フ
ィルムの物性を満足させるために、該ポリプロピレン系
フィルムは、二軸延伸されていることが好ましい。
ィルムの物性を満足させるために、該ポリプロピレン系
フィルムは、二軸延伸されていることが好ましい。
【0034】本発明において使用されるポリプロピレン
系フィルムの製造方法としては、特に制限されず、代表
的な方法を例示すれば、前記プロピレン系重合体を溶融
押出した後、延伸する方法が挙げられる。
系フィルムの製造方法としては、特に制限されず、代表
的な方法を例示すれば、前記プロピレン系重合体を溶融
押出した後、延伸する方法が挙げられる。
【0035】上記延伸方法としては、逐次二軸延伸、同
時二軸延伸等が挙げられる。逐次二軸延伸法としては、
以下に挙げる縦一軸延伸法および横一軸延伸法を適宜組
み合わせれば良い。縦一軸延伸法としては、前部の低速
度で回転するロールと後部の高速度で回転するロール間
にフィルムを通し、両ロールの回転速度比によって延伸
する方法が挙げられる。横一軸延伸法としては、テンタ
ー法が挙げられる。また、同時二軸延伸法としては、テ
ンター法、チューブラーインフレーション法を挙げられ
る。
時二軸延伸等が挙げられる。逐次二軸延伸法としては、
以下に挙げる縦一軸延伸法および横一軸延伸法を適宜組
み合わせれば良い。縦一軸延伸法としては、前部の低速
度で回転するロールと後部の高速度で回転するロール間
にフィルムを通し、両ロールの回転速度比によって延伸
する方法が挙げられる。横一軸延伸法としては、テンタ
ー法が挙げられる。また、同時二軸延伸法としては、テ
ンター法、チューブラーインフレーション法を挙げられ
る。
【0036】また、上記ポリプロピレン系フィルムが積
層フィルムの場合の製造方法は、各層を構成する樹脂を
共押出してその後、二軸に延伸する方法、または一層の
樹脂を溶融押出して一軸延伸し、その上に他層の樹脂を
溶融押出して前記一軸延伸の方向と直角方向に延伸する
方法等が挙げられる。さらにポリプロピレン系フィルム
に、押出ラミネート、ドライラミネート等の方法によ
り、他のフィルムと積層することもできる。
層フィルムの場合の製造方法は、各層を構成する樹脂を
共押出してその後、二軸に延伸する方法、または一層の
樹脂を溶融押出して一軸延伸し、その上に他層の樹脂を
溶融押出して前記一軸延伸の方向と直角方向に延伸する
方法等が挙げられる。さらにポリプロピレン系フィルム
に、押出ラミネート、ドライラミネート等の方法によ
り、他のフィルムと積層することもできる。
【0037】上記延伸方法の延伸条件は、特に制限され
ないが、本発明で使用されるポリプロピレン系フィルム
を容易に得るために、以下に示す延伸条件であることが
好ましい。
ないが、本発明で使用されるポリプロピレン系フィルム
を容易に得るために、以下に示す延伸条件であることが
好ましい。
【0038】面積延伸倍率は、4〜30倍であることが
好ましく、6〜26倍であることがより好ましい。面積
延伸倍率が2倍より小さい場合は、得られる積層発泡シ
ートのドローダウンの改良効果や成形後の剛性が低下す
るために好ましくない。一方、面積延伸倍率が30倍よ
り大きい場合は、得られる積層シートの熱成形性が低下
するために好ましくない。
好ましく、6〜26倍であることがより好ましい。面積
延伸倍率が2倍より小さい場合は、得られる積層発泡シ
ートのドローダウンの改良効果や成形後の剛性が低下す
るために好ましくない。一方、面積延伸倍率が30倍よ
り大きい場合は、得られる積層シートの熱成形性が低下
するために好ましくない。
【0039】またMD方向およびTD方向の延伸倍率
は、2〜7倍であることが好ましく、2〜6倍であるこ
とがより好ましい。MD方向およびTD方向の延伸倍率
が、2倍より小さい場合は、得られる積層発泡シートの
ドローダウンの改良効果や成形後の剛性が低下するため
に好ましくない。一方、MD方向およびTD方向の延伸
倍率が7倍より大きい場合は、得られる積層発泡シート
の熱成形性が低下するために好ましくない。
は、2〜7倍であることが好ましく、2〜6倍であるこ
とがより好ましい。MD方向およびTD方向の延伸倍率
が、2倍より小さい場合は、得られる積層発泡シートの
ドローダウンの改良効果や成形後の剛性が低下するため
に好ましくない。一方、MD方向およびTD方向の延伸
倍率が7倍より大きい場合は、得られる積層発泡シート
の熱成形性が低下するために好ましくない。
【0040】本発明において使用されるポリプロピレン
系発泡シートは、公知のものが何等制限なく使用できる
が、本発明の効果を勘案すると以下の性質を有している
ことが好ましい。
系発泡シートは、公知のものが何等制限なく使用できる
が、本発明の効果を勘案すると以下の性質を有している
ことが好ましい。
【0041】ポリプロピレン系発泡シートの原料として
は、プロピレン単独重合体、プロピレン以外のオレフィ
ン、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1等が
20重量%以下とプロピレンが80重量%以上とのラン
ダム、ブロック、グラフト共重合体、さらにはこれら重
合体の混合物等が挙げられる。
は、プロピレン単独重合体、プロピレン以外のオレフィ
ン、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテン−1等が
20重量%以下とプロピレンが80重量%以上とのラン
ダム、ブロック、グラフト共重合体、さらにはこれら重
合体の混合物等が挙げられる。
【0042】また、上記ポリプロピレン系発泡シートの
原料には、フィラーを配合してもよい。上記のフィラー
としては、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、シリカ、ガラス等の公知の充填剤を採用する
ことができる。これらフィラーの充填量は特に制限され
ないが、積層発泡シートの耐熱性付与および機械的強度
向上を勘案すると、5〜50重量%の範囲であることが
好ましい。
原料には、フィラーを配合してもよい。上記のフィラー
としては、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、シリカ、ガラス等の公知の充填剤を採用する
ことができる。これらフィラーの充填量は特に制限され
ないが、積層発泡シートの耐熱性付与および機械的強度
向上を勘案すると、5〜50重量%の範囲であることが
好ましい。
【0043】ポリプロピレン系発泡シートの密度は、成
形体の剛性、断熱性等を勘案すると、0.05〜0.5
g/cm3であることが好ましく、0.1〜0.45g
/cm3であることがより好ましい。密度が0.05g
/cm3より小さい場合は、剛性が低く、密度が0.5
g/cm3より大きい場合は、断熱性が低いために好ま
しくない。
形体の剛性、断熱性等を勘案すると、0.05〜0.5
g/cm3であることが好ましく、0.1〜0.45g
/cm3であることがより好ましい。密度が0.05g
/cm3より小さい場合は、剛性が低く、密度が0.5
g/cm3より大きい場合は、断熱性が低いために好ま
しくない。
【0044】ポリプロピレン系発泡シートの厚みは、5
00〜3000μmであることが好ましく、600〜2
800μmであることが好ましく、800〜2500μ
mであることがさらに好ましい。ポリプロピレン系発泡
シートの厚みが500μmより薄い場合は、得られる積
層発泡シートの断熱性、剛性が低下するために好ましく
なく、3000μmより厚い場合は、熱成形の際の予熱
時間が長くなり、生産性が低下するために好ましくな
い。
00〜3000μmであることが好ましく、600〜2
800μmであることが好ましく、800〜2500μ
mであることがさらに好ましい。ポリプロピレン系発泡
シートの厚みが500μmより薄い場合は、得られる積
層発泡シートの断熱性、剛性が低下するために好ましく
なく、3000μmより厚い場合は、熱成形の際の予熱
時間が長くなり、生産性が低下するために好ましくな
い。
【0045】また、ポリプロピレン系発泡シートとポリ
プロピレン系フィルムとの厚み比(ポリプロピレン系発
泡シートの厚み/ポリプロピレン系フィルムの厚み)
は、15〜80であることが好ましく、20〜70であ
ることがより好ましく、30〜60であることがさらに
好ましい。厚み比が15より小さい場合は、得られる積
層発泡シートの金型密着性および電子レンジ加熱時の耐
熱性が低下するために好ましくなく、厚み比が80より
大きい場合は、得られる積層発泡シートのドローダウン
やコルゲートの改良効果や、成形品の常温時の剛性およ
び電子レンジ加熱直後の剛性が低下するために好ましく
ない。
プロピレン系フィルムとの厚み比(ポリプロピレン系発
泡シートの厚み/ポリプロピレン系フィルムの厚み)
は、15〜80であることが好ましく、20〜70であ
ることがより好ましく、30〜60であることがさらに
好ましい。厚み比が15より小さい場合は、得られる積
層発泡シートの金型密着性および電子レンジ加熱時の耐
熱性が低下するために好ましくなく、厚み比が80より
大きい場合は、得られる積層発泡シートのドローダウン
やコルゲートの改良効果や、成形品の常温時の剛性およ
び電子レンジ加熱直後の剛性が低下するために好ましく
ない。
【0046】上記ポリプロピレン系発泡シートの製造方
法としては、特に制限されないが、上記した原料樹脂と
発泡剤等を押出機内で溶融混練した後、低圧下で押出し
て発泡させる方法が一般的である。
法としては、特に制限されないが、上記した原料樹脂と
発泡剤等を押出機内で溶融混練した後、低圧下で押出し
て発泡させる方法が一般的である。
【0047】上記発泡方法としては、特に制限されず、
発泡剤分解法、溶剤気散法等を挙げることができる。発
泡時に公知の発泡助剤、架橋剤、安定剤等を使用しても
よい。
発泡剤分解法、溶剤気散法等を挙げることができる。発
泡時に公知の発泡助剤、架橋剤、安定剤等を使用しても
よい。
【0048】また、ポリプロピレン系発泡シートは、無
架橋発泡シートと架橋発泡シートに大別されるが、これ
らの中で、本発明の効果を勘案すると、無架橋ポリプロ
ピレン系発泡シートが好ましい。
架橋発泡シートと架橋発泡シートに大別されるが、これ
らの中で、本発明の効果を勘案すると、無架橋ポリプロ
ピレン系発泡シートが好ましい。
【0049】本発明において、ポリプロピレン系フィル
ムとポリプロピレン系発泡シートとの積層方法は、特に
制限されず、押し出しラミネート法、ドライラミネート
法等の公知の方法が使用される。
ムとポリプロピレン系発泡シートとの積層方法は、特に
制限されず、押し出しラミネート法、ドライラミネート
法等の公知の方法が使用される。
【0050】本発明の積層発泡シートは、ポリプロピレ
ン系フィルムとポリプロピレン系発泡シートとが積層さ
れて構成されていることが必要であるが、必要に応じて
他の樹脂層を含んでいても良い。他の樹脂としては、本
発明の効果を阻害しない限り特に制限されないが、リサ
イクル等を勘案するとポリオレフィン系樹脂が好まし
い。具体的な層構成を例示すれば、ポリプロピレン系発
泡シート/フィラー入りポリプロピレン系シート/ポリ
プロピレン系延伸フィルム、透明ポリプロピレン系シー
ト/ポリプロピレン系発泡シート/ポリプロピレン系フ
ィルム等の構成が挙げられる。
ン系フィルムとポリプロピレン系発泡シートとが積層さ
れて構成されていることが必要であるが、必要に応じて
他の樹脂層を含んでいても良い。他の樹脂としては、本
発明の効果を阻害しない限り特に制限されないが、リサ
イクル等を勘案するとポリオレフィン系樹脂が好まし
い。具体的な層構成を例示すれば、ポリプロピレン系発
泡シート/フィラー入りポリプロピレン系シート/ポリ
プロピレン系延伸フィルム、透明ポリプロピレン系シー
ト/ポリプロピレン系発泡シート/ポリプロピレン系フ
ィルム等の構成が挙げられる。
【0051】本発明の積層発泡シートの用途は、特に制
限されないが、本発明の効果を勘案すると、弁当容器、
トレー、麺類等の丼容器等の食品容器に好適に使用され
る。
限されないが、本発明の効果を勘案すると、弁当容器、
トレー、麺類等の丼容器等の食品容器に好適に使用され
る。
【0052】また、これらの用途のための成形方法も特
に制限されないが、熱成形法が好適に使用できる。一般
的には、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、マッチド
モールド成形等の、加熱後金型等の型枠内にて賦形した
後冷却される方法等を挙げることができる。
に制限されないが、熱成形法が好適に使用できる。一般
的には、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、マッチド
モールド成形等の、加熱後金型等の型枠内にて賦形した
後冷却される方法等を挙げることができる。
【0053】上記した熱成形法の条件は、特に制限され
ないが、金型で成形する前の加熱時に、ポリプロピレン
系フィルムが、熱による完全な配向緩和と溶融が生じな
いように行うことが好ましい。金型で成形する前の加熱
時に、ポリプロピレン系フィルムが熱による完全な配向
緩和と溶融が生じた場合、剛性の低下を生じるために好
ましくなく、さらに表面光沢の低下をも生じるため、表
面光沢が必要な用途において使用できなくなるので好ま
しくない。
ないが、金型で成形する前の加熱時に、ポリプロピレン
系フィルムが、熱による完全な配向緩和と溶融が生じな
いように行うことが好ましい。金型で成形する前の加熱
時に、ポリプロピレン系フィルムが熱による完全な配向
緩和と溶融が生じた場合、剛性の低下を生じるために好
ましくなく、さらに表面光沢の低下をも生じるため、表
面光沢が必要な用途において使用できなくなるので好ま
しくない。
【0054】
【発明の効果】本発明の積層発泡シートは、ドローダウ
ンが小さく、剛性、熱成形性に関して、バランスの取れ
た良好な特性を有する。さらに、得られた成形品は、電
子レンジ加熱時の耐熱性および電子レンジ加熱後の剛性
においても優れたものとなる。
ンが小さく、剛性、熱成形性に関して、バランスの取れ
た良好な特性を有する。さらに、得られた成形品は、電
子レンジ加熱時の耐熱性および電子レンジ加熱後の剛性
においても優れたものとなる。
【0055】したがって本発明の積層発泡シートは、食
品包装分野および一般包装分野において好適に使用する
ことができる。
品包装分野および一般包装分野において好適に使用する
ことができる。
【0056】
【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するために実
施例および比較例を掲げるが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。なお、以下の実施例および比
較例において、フィルム原料として使用したポリプロピ
レン系樹脂は表1に、ポリプロピレン発泡シートおよび
その原料は表2に示すものである。
施例および比較例を掲げるが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。なお、以下の実施例および比
較例において、フィルム原料として使用したポリプロピ
レン系樹脂は表1に、ポリプロピレン発泡シートおよび
その原料は表2に示すものである。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】また、以下の実施例及び比較例において用
いた測定方法は次の方法により実施した。
いた測定方法は次の方法により実施した。
【0060】(1)ペンタッド分率(mmmm値)およ
び共重合組成 日本電子社製のJNM−GSX−270(13C−核共鳴
周波数67.8MHz)を用い、次の条件で測定した。
び共重合組成 日本電子社製のJNM−GSX−270(13C−核共鳴
周波数67.8MHz)を用い、次の条件で測定した。
【0061】 測定モード: 1H−完全デカップリング パルス幅 : 7.0マイクロ秒(C45度) パルス繰り返し時間: 3秒 積算回数 : 10000回 溶媒 : オルトジクロルベンゼン/重ベンゼンの
混合溶媒(90/10容量%) 試料濃度 : 120mg/2.5ml溶媒 測定温度 : 120℃ この場合、mmmmペンタッド分率は、13C−NMRス
ペクトルのメチル基領域における分裂ピークの測定によ
り求めた。また、メチル基領域のピークの帰属は、A.
Zambelli et al[Macromolec
ules 13,267(1980)]に従って行っ
た。
混合溶媒(90/10容量%) 試料濃度 : 120mg/2.5ml溶媒 測定温度 : 120℃ この場合、mmmmペンタッド分率は、13C−NMRス
ペクトルのメチル基領域における分裂ピークの測定によ
り求めた。また、メチル基領域のピークの帰属は、A.
Zambelli et al[Macromolec
ules 13,267(1980)]に従って行っ
た。
【0062】(2)熱時引張応力 セイコー電子工業(株)社製TMA/SS150C装置
を用い、幅2mmの試料を120℃に設定した熱媒に浸
せきし、試料温度が120±1℃となった時点で測定を
開始した。引張スピード5mm/分、チャック間距離
4.5mmの条件で、MD方向およびTD方向の引張伸
度100%における引張応力を測定した。
を用い、幅2mmの試料を120℃に設定した熱媒に浸
せきし、試料温度が120±1℃となった時点で測定を
開始した。引張スピード5mm/分、チャック間距離
4.5mmの条件で、MD方向およびTD方向の引張伸
度100%における引張応力を測定した。
【0063】(3)引張伸度(引張破断伸度) 試料を10mm幅の短冊状に切断し、測定長を40mm
として120℃に設定した引張試験機に試料を装着し、
5分後に引張速度300mm/分、チャート速度300
mm/分でチャート紙に記録した。破断点の伸度(%)
を読み取った。
として120℃に設定した引張試験機に試料を装着し、
5分後に引張速度300mm/分、チャート速度300
mm/分でチャート紙に記録した。破断点の伸度(%)
を読み取った。
【0064】(4)ドローダウン性 クランプ枠(500mm×500mm)に積層シートを
挟んで、遠赤外線ヒーターを300℃に設定し、積層シ
ートを上下から加熱した。シート中央部の加熱前の位置
から、垂れ下がり最下点までの長さを測定し、表3に従
って評価した。
挟んで、遠赤外線ヒーターを300℃に設定し、積層シ
ートを上下から加熱した。シート中央部の加熱前の位置
から、垂れ下がり最下点までの長さを測定し、表3に従
って評価した。
【0065】
【表3】
【0066】(5)成形性(成形精度、シワの発生) トレー(縦200mm、横250mm、高さ30mm)
を真空圧空成形(真空度70mmHg、圧空度3kg/
cm2)した際の容器の間仕切り部分(上端幅6mm、
高さ25mm)の高さ25mmを100%とし、各条件
の成形品の間仕切り部分の高さから、成形精度を評価し
た。評価は表4に示すように4段階とした。また、真空
圧空成形を20回繰り返した際の、シワの発生の有無に
関しても併せて評価した。
を真空圧空成形(真空度70mmHg、圧空度3kg/
cm2)した際の容器の間仕切り部分(上端幅6mm、
高さ25mm)の高さ25mmを100%とし、各条件
の成形品の間仕切り部分の高さから、成形精度を評価し
た。評価は表4に示すように4段階とした。また、真空
圧空成形を20回繰り返した際の、シワの発生の有無に
関しても併せて評価した。
【0067】
【表4】
【0068】(6)表面光沢(グロス) JIS K7105に準拠して測定した。
【0069】(7)DSCによる主ピークの測定 約5〜6mgの試料を評量後、アルミパンに封入し、示
差熱量計にて20ml/minの窒素気流中で室温から
235℃まで昇温し、この温度で10分間保持し、次い
で10℃/minで室温まで冷却する。この後、昇温速
度10℃/minで得られる融解曲線により、主ピーク
の温度を測定した。
差熱量計にて20ml/minの窒素気流中で室温から
235℃まで昇温し、この温度で10分間保持し、次い
で10℃/minで室温まで冷却する。この後、昇温速
度10℃/minで得られる融解曲線により、主ピーク
の温度を測定した。
【0070】(8)結晶化度 パウダーもしくはペレット状の樹脂を230℃で5分間
加熱し、間隙1mm、厚さ1mmのガラス板間でシート
状にプレスし、そのままの状態で23℃で48時間放置
した。得られたシートを20mm×20mmに切り出
し、透過法回転試料台に装着し、シート面に垂直な軸を
中心に高速で回転させながら、シート面に垂直な方向よ
りX線を入射させて回折強度を測定した。得られたX線
回折強度曲線を非晶質ピークと各結晶質ピークに分離を
行い、各ピークのピーク面積より下記式により結晶化度
を求めた。ピーク分離は、回折角(2θ)9〜31°範
囲で空気散乱等によるバックグラウンドを除いた後、ガ
ウス関数とローレンツ関数を用いた一般的なピーク分離
法によって分離した。
加熱し、間隙1mm、厚さ1mmのガラス板間でシート
状にプレスし、そのままの状態で23℃で48時間放置
した。得られたシートを20mm×20mmに切り出
し、透過法回転試料台に装着し、シート面に垂直な軸を
中心に高速で回転させながら、シート面に垂直な方向よ
りX線を入射させて回折強度を測定した。得られたX線
回折強度曲線を非晶質ピークと各結晶質ピークに分離を
行い、各ピークのピーク面積より下記式により結晶化度
を求めた。ピーク分離は、回折角(2θ)9〜31°範
囲で空気散乱等によるバックグラウンドを除いた後、ガ
ウス関数とローレンツ関数を用いた一般的なピーク分離
法によって分離した。
【0071】
【0072】結晶化度の測定には、日本電子社製のX線
回折装置JDX−3500を用い、次の条件で測定し
た。
回折装置JDX−3500を用い、次の条件で測定し
た。
【0073】ターゲット :銅(Cu−Kα線) 管電圧−管電圧:40Kv−400mA X線入射法 :垂直ビーム透過法 単色化 :グラファイトモノクロメーター 発色スリット :0.2mm 受光スリット :0.4mm 検出器 :シンチレーションカウンター 測定角度範囲 :9.0〜31.0° ステップ角度 :0.04° 計数時間 :4.0秒 試料回転数 :120回転/分 (9)加熱後の口開き強度(熱時剛性) 真空圧空成形により得られた丼容器(開口部135×1
35mm、底部90×90mm、高さ55mm、間仕切
りなし)を、110℃雰囲気で5分間放置後そのままの
雰囲気で、開口部の縦横中心間を、島津製作所社製オー
トグラフを用いて、50mm/分の引張速度で引張り1
0%歪み時の強度を測定し、加熱後の口開き強度とし
た。口開き強度80kgf以上を合格とした。
35mm、底部90×90mm、高さ55mm、間仕切
りなし)を、110℃雰囲気で5分間放置後そのままの
雰囲気で、開口部の縦横中心間を、島津製作所社製オー
トグラフを用いて、50mm/分の引張速度で引張り1
0%歪み時の強度を測定し、加熱後の口開き強度とし
た。口開き強度80kgf以上を合格とした。
【0074】(10)耐熱温度(耐熱性) 真空圧空成形により得られた丼容器(開口部135×1
35mm、底部90×90mm、高さ55mm、間仕切
りなし)を用い、100gの食品用サラダ油を入れ、電
子レンジで加熱した。加熱直後のサラダ油の温度を測定
し、熱変形が生じた温度を測定し、耐熱温度とした。
35mm、底部90×90mm、高さ55mm、間仕切
りなし)を用い、100gの食品用サラダ油を入れ、電
子レンジで加熱した。加熱直後のサラダ油の温度を測定
し、熱変形が生じた温度を測定し、耐熱温度とした。
【0075】実施例1〜5 表1、5に示す樹脂を、Tダイ押出し機を用いて、28
0℃で加熱溶融下シート状に押出し、チルロール上で冷
却固化した後、加熱ロール延伸機により延伸し、続いて
テンター横延伸機で延伸し、ポリプロピレン系フィルム
を得た。延伸倍率を表5に示した。得られたポリプロピ
レン系フィルムと表2に示したポリプロピレン系発泡シ
ートとを、巻出し方向(MD方向)を合わせて、ドライ
ラミネートにより積層し、積層発泡シートを得た。得ら
れた積層発泡シートを真空圧空成形した。得られたフィ
ルムの厚みおよびフィルム物性、得られた積層発泡シー
トのドローダウン性、成形性、耐熱性、熱時剛性および
成形品中央部の表面光沢を測定し、結果を表5に示し
た。
0℃で加熱溶融下シート状に押出し、チルロール上で冷
却固化した後、加熱ロール延伸機により延伸し、続いて
テンター横延伸機で延伸し、ポリプロピレン系フィルム
を得た。延伸倍率を表5に示した。得られたポリプロピ
レン系フィルムと表2に示したポリプロピレン系発泡シ
ートとを、巻出し方向(MD方向)を合わせて、ドライ
ラミネートにより積層し、積層発泡シートを得た。得ら
れた積層発泡シートを真空圧空成形した。得られたフィ
ルムの厚みおよびフィルム物性、得られた積層発泡シー
トのドローダウン性、成形性、耐熱性、熱時剛性および
成形品中央部の表面光沢を測定し、結果を表5に示し
た。
【0076】比較例1〜3 表1、5に示す樹脂、フィルム、及びシートを用いるこ
と、あるいはフィルムを積層しないこと以外は実施例1
と全く同様にして積層発泡シートを得、評価を行った。
結果を表5に示した。
と、あるいはフィルムを積層しないこと以外は実施例1
と全く同様にして積層発泡シートを得、評価を行った。
結果を表5に示した。
【0077】
【表5】
Claims (3)
- 【請求項1】フィルム流れ方向および該フィルム流れ方
向に対して直角となる方向の、120℃における引張伸
度100%の条件下での熱機械的分析により測定される
引張応力が70〜1000g/5mm、120℃におけ
る引張破断伸度が150%以上であるポリプロピレン系
フィルムと、ポリプロピレン系発泡シートとを積層して
構成したことを特徴とする積層発泡シート。 - 【請求項2】ポリプロピレン系発泡シートとポリプロピ
レン系フィルムとの厚み比(ポリプロピレン系発泡シー
トの厚み/ポリプロピレン系フィルムの厚み)が15〜
80である請求項1記載の積層発泡シート。 - 【請求項3】ポリプロピレン系フィルムが、面積延伸倍
率が4〜30倍、フィルム流れ方法および該フィルム流
れ方向に対して直角となる方向の延伸倍率が2〜7倍の
二軸延伸ポリプロピレン系フィルムである請求項1記載
の積層発泡シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33689497A JPH11170455A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 積層発泡シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33689497A JPH11170455A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 積層発泡シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11170455A true JPH11170455A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18303637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33689497A Pending JPH11170455A (ja) | 1997-12-08 | 1997-12-08 | 積層発泡シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11170455A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001220459A (ja) * | 1999-12-01 | 2001-08-14 | Denki Kagaku Kogyo Kk | ポリプロピレン系樹脂発泡シート及びその製造方法 |
| JP2006248030A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Sekisui Plastics Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂積層発泡体及びその成形品 |
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1997
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