JPH11170958A - 車両用エアバッグ制御装置 - Google Patents

車両用エアバッグ制御装置

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JPH11170958A
JPH11170958A JP9343148A JP34314897A JPH11170958A JP H11170958 A JPH11170958 A JP H11170958A JP 9343148 A JP9343148 A JP 9343148A JP 34314897 A JP34314897 A JP 34314897A JP H11170958 A JPH11170958 A JP H11170958A
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airbag
vehicle
steering angle
deployment
control device
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Toshihiro Ishikawa
敏弘 石川
Takeshi Takagi
毅 高木
Naoki Okano
直樹 岡野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の衝突時等に、操舵状態に適合したエア
バッグの展開制御を実行することにより、乗員を適正に
保護できるようにする。 【解決手段】 車両のステアリングホイールに設置され
たエアバッグを、車両の衝突時に展開させるように制御
するエアバッグ制御手段22を有する車両用エアバッグ
制御装置において、上記ステアリングホイールの操舵角
度を検出する舵角センサ31からなる操舵角度検出手段
を備え、この操舵角度検出手段によって検出された操舵
角度が、予め設定された基準角度よりも大きいことが確
認された場合に、上記エアバッグの展開を規制するよう
に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突時に、
エアバッグを展開させて乗員を保護するように制御する
車両用エアバッグ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平7−277123号
公報に示されるように、エアバッグを展開させるインフ
レータで発生したガスを加熱してガス圧を高めるための
加熱器を設け、シートベルトを着用しない状態で車両の
衝突事故が発生したときに、上記加熱器を作動させてエ
アバッグの展開圧力を高めるように構成することによ
り、乗員がシートベルトを着用していたか否かに応じ、
異なった圧力でエアバッグを展開させるようにした自動
車の搭乗者拘束装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように乗員がシ
ートベルトを着用していない状態における衝突事故の発
生時に、エアバッグの展開圧力を一律に高めるように構
成した場合には、乗員の状態に適合したエアバッグの展
開制御を実行することができないことがあるという問題
があった。すなわち、運転席に着座した乗員がステアリ
ングホイールを操舵した状態で、エアバッグを展開させ
ると、乗員の腕に大きな圧力が付与される場合があり、
乗員によるステアリングホイールの操舵状態に適合した
エアバッグの展開制御を実行することは不可能であっ
た。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、車両の
衝突時等に、操舵状態に適合したエアバッグの展開制御
を実行することにより、乗員を適正に保護することがで
きる車両用エアバッグ制御装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
車両のステアリングホイールに設置されたエアバッグ
を、車両の衝突時に展開させるように制御するエアバッ
グ制御手段を有する車両用エアバッグ制御装置におい
て、上記ステアリングホイールの操舵角度を検出する操
舵角度検出手段を備え、この操舵角度検出手段によって
検出された操舵角度が、予め設定された基準角度よりも
大きいことが確認された場合に、上記エアバッグの展開
を規制するように構成したものである。
【0006】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、上記基準角度よりも大きいことが確認さ
れた場合には、操舵角度が小さい場合に比べてエアバッ
グをゆっくりと展開させる等の規制が行われ、ステアリ
ングホイールを操作している乗員の腕にエアバッグの大
きな押圧力が作用することが防止されることになる。
【0007】請求項2に係る発明は、上記請求項1記載
の車両用エアバッグ制御装置において、上記操舵角度検
出手段によって検出された操舵角度が基準角度よりも大
きいことが確認された場合には、上記操舵角度が基準角
度以下である場合に比べてエアバッグの展開圧力を低く
することにより、エアバッグの展開を規制するように構
成したものである。
【0008】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、上記基準角度よりも大きいことが確認さ
れた場合には、上記エアバッグ制御手段によりエアバッ
グの展開圧力が通常時よりも小さな値に設定されること
により、ステアリングホイールを操作している乗員の腕
にエアバッグの大きな押圧力が作用することが防止され
ることになる。
【0009】請求項3に係る発明は、エアバッグを複数
回に分けて展開できるように構成された請求項1記載の
車両用エアバッグ制御装置において、上記操舵角度検出
手段によって検出された操舵角度が基準角度よりも大き
いことが確認された場合に、第1回目のエアバッグの展
開時期と、第2回目以降のエアバッグの展開時期との間
に一定の時間差を持たせることにより、エアバッグの展
開を規制するものである。
【0010】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、上記基準角度よりも大きいことが確認さ
れた場合には、エアバッグの第1回目の展開後に、一定
の時間差をもって第2回目以降の展開が行われるように
エアバッグの展開動作が制御されることにより、ステア
リングホイールを操舵する乗員の腕にエアバッグの展開
圧力が急激に作用することが防止されることになる。
【0011】請求項4に係る発明は、上記車両用エアバ
ッグ制御装置において、運転席に着座した乗員がシート
ベルトを着用しているか否かを検出する着用状態検出手
段を備えた上記請求項1〜3のいずれかに記載の車両用
エアバッグ制御装置において、上記着用状態検出手段の
検出信号に応じて乗員がシートベルトを着用しているこ
とが確認された場合にのみ、上記エアバッグの展開を規
制する制御を実行するように構成したものである。
【0012】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、上記基準角度よりも大きいことが確認さ
れ、かつ着用状態検出手段の検出信号に応じて上記乗員
がシートベルトを着用していることが確認された場合に
は、ステアリングホイールを操作している乗員の腕にエ
アバッグの押圧力が作用することがないようにエアバッ
グの展開を規制する制御が実行され、かつ上記乗員がシ
ートベルトを着用していないことが確認された場合に
は、エアバッグの展開が規制されることなく、エアバッ
グを迅速に展開させる制御が実行されることになる。
【0013】請求項5に係る発明は、車両のステアリン
グホイールに設置されたエアバッグを、車両の衝突時に
展開させるように制御するエアバッグ制御手段を有する
車両用エアバッグ制御装置において、上記ステアリング
ホイールの操舵角度を検出する操舵角度検出手段と、こ
の操舵角度検出手段によって検出された操舵角度が、予
め設定された基準角度よりも大きいことが確認された場
合に、上記エアバッグの展開に先立ってステアリングホ
イールの近傍にある物体を排除する排除手段とを備えた
ものである。
【0014】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、上記基準角度よりも大きいことが確認さ
れた場合には、まず排除手段が作動してステアリングホ
イールの近傍にある物体、例えば乗員の腕等が排除され
た後、上記エアバッグが展開状態となって乗員が保護さ
れることになる。
【0015】請求項6に係る発明は、エアバッグを複数
回に分けて展開できるように構成された請求項5記載の
車両用エアバッグ制御装置において、上記操舵角度検出
手段によって検出された操舵角度が基準角度よりも大き
いことが確認された場合には、第1回目のエアバッグの
展開時期と、第2回目以降のエアバッグの展開時期との
間に一定の時間差を持たせてエアバッグを展開させ、上
記第1回目のエアバッグの展開によってステアリングホ
イールの近傍にある物体を排除するように構成したもの
である。
【0016】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、上記基準角度よりも大きいことが確認さ
れた場合には、第1回目のエアバッグの展開が行われる
ことにより、ステアリングホイールの近傍にある乗員の
腕等が排除された後、一定の時間差をもって第2回目以
降の展開が行われて展開したエアバッグにより乗員が保
護されることになる。
【0017】請求項7に係る発明は、上記請求項6記載
の車両用エアバッグ制御装置において、ステアリングホ
イールの近傍にある物体を排除する排除手段の作動時期
と、エアバッグの展開時期との時間差を、車両の衝突状
態に応じて変化させるように構成したものである。
【0018】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、上記基準角度よりも大きいことが確認さ
れた場合には、まず排除手段が作動してステアリングホ
イールの近傍にある物体、例えば乗員の腕等が排除され
た後、車両の衝突状態に応じて設定された一定時間が経
過した時点でエアバッグが展開状態となって乗員が保護
されることになる。
【0019】請求項8に係る発明は、上記請求項3、請
求項6または請求項7のいずれかに記載の車両用エアバ
ッグ制御装置において、複数個所に分割されて配設され
た複数のガス発生剤と、各ガス発生剤をそれぞれ個別に
燃焼させる複数のスクイブとを備え、この各スクイブを
一定の時間差をもって作動させることにより、エアバッ
グを複数回に分けて展開させるように構成したものであ
る。
【0020】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、上記基準角度よりも大きいことが確認さ
れた場合には、一つのスクイブが作動状態となって第1
回目のエアバッグの展開が行われた後に、一定の時間差
をもって他のスクイブが作動状態となり、第2回目以降
の展開が行われるように制御されることにより、ステア
リングホイールを操舵する乗員の腕にエアバッグの展開
圧力が急激に作用することが防止された状態で、エアバ
ッグが展開状態となって乗員が保護されることになる。
【0021】請求項9に係る発明は、上記請求項1〜8
のいずれかに記載の車両用エアバッグ制御装置におい
て、ステアリングの操舵角度の判別基準となる基準角度
を、90度に設定したことを特徴とするものである。
【0022】上記構成によれば、車両の衝突時に、操舵
角度検出手段の検出信号に応じてステアリングホイール
の操舵角度が、90度よりも大きいことが確認された場
合には、操舵角度が90度以下である場合に比べてエア
バッグをゆっくりと展開させ、あるいはステアリングホ
イールを操作している乗員の腕等が排除手段によって排
除された後にエアバッグを展開させる制御が実行される
ことになる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、乗員を保持する方向にシ
ートベルト1を駆動するプリテンショナー2を有する車
両に搭載された本発明に係る車両用エアバッグ制御装置
の実施形態を示している。このエアバッグ制御装置は、
ステアリングホイール3に設置されたエアバッグ4と、
このエアバッグ4を展開させるインフレータ5と、車体
に作用する加減速度を検出する一対のGセンサ6,7か
らなる加減速度検出手段と、運転席に着座した乗員がシ
ートベルト1を着用しているか否かを判別するベルトセ
ンサ8からなる着用状態検出手段と、ステアリングホイ
ール3の操舵角度を検出する舵角センサ31からなる操
舵角度検出手段と、車両の衝突時に上記プリテンショナ
ー2を作動させるとともに、エアバッグ4を所定のタイ
ミングで展開させるように制御する制御ユニット9とを
有している。
【0024】上記プリテンショナー2は、乗員の肩部を
保持するショルダーベルトを巻き取るように構成された
ものであり、例えば図2に示すように、シートベルト1
のウェビングを所定のばね力で巻き取る巻取リール10
と、この巻取リール10の駆動軸に連結されたピニオン
ギア11と、このピニオンギア11を回転駆動するラッ
クギア12と、このラックギア12を駆動するガス発生
器13とを有している。そして車両の衝突時に、上記制
御ユニット9から出力される制御信号に応じてガス発生
器13が作動し、上記ラックギア12を矢印に示すよう
に下方の待機位置から上方の駆動位置に移動させるガス
圧が発生して上記ピニオンギア11が回転駆動され、シ
ートベルト1のウェビングが上記巻取リール10によっ
て巻き取られるようになっている。
【0025】上記エアバッグ4は、図3に示すように、
ステアリングホイール3の中央部に設けられた収納ケー
ス14内に折り畳み状態で収納され、車両の衝突時に、
上記収納ケース14の表面を覆う保護パッド14aを破
断して膨張することにより、上記ステアリングホイール
3と、運転席に着座した乗員との間において展開するよ
うに構成されている(図1参照)。
【0026】上記インフレータ5は、仕切壁15により
左右に分割されて収容された一対のガス発生剤16,1
7と、このガス発生剤16,17をそれぞれ個別に燃焼
させる一対のスクイブ18,19とを有している。そし
て、車両の衝突時に、上記制御ユニット9から出力され
る制御信号に応じ、上記両スクイブ18,19の一方の
みを所定の作動タイミングT1で作動させることによ
り、図4の実線aに示す特性に基づいて展開させ、また
上記両スクイブ18,19の両方を上記作動タイミング
T1で同時に作動させることにより、図4の破線bに示
す特性に基づいて展開させるようになっている。さら
に、上記両スクイブ18,19の一方を上記作動タイミ
ングT1で作動させた後、所定時間が経過した作動タイ
ミングT2で上記両スクイブ18,19の他方が作動す
ることにより、エアバッグ4が図4の仮想線cに示す特
性に基づいて展開することになる。
【0027】上記Gセンサ6,7は、例えば車体のバン
パーフレームおよびカウル部のクロスメンバ等に設置さ
れ、車体に作用する前後方向の加減速度を検出してこの
検出信号を上記制御ユニット9に出力するように構成さ
れている。この制御ユニット9には、図5に示すよう
に、上記Gセンサ6,7から出力される検出信号等に応
じ、車両の衝突状態を判別する衝突状態判別手段20
と、上記プリテンショナー2を作動させる制御信号を出
力するプリテンショナー制御手段21と、上記インフレ
ータ5を作動させる制御信号を出力してエアバッグ4を
展開させるエアバッグ制御手段22とが設けられてい
る。
【0028】上記衝突状態判別手段20は、Gセンサ
6,7によって検出された加減速度の平均値に基づき、
車両が衝突状態となったか否かを判別するとともに、車
両の衝突時に、上記プリテンショナー2およびインフレ
ータ5を作動させるか否かの判定基準となるしきい値お
よびその作動時期を設定し、かつ衝突前の所定時期から
衝突時までの間における乗員の頭部の移動速度および移
動距離からなる衝突状態を演算によって求めるように構
成されている。
【0029】また、プリテンショナー制御手段21は、
上記ベルトセンサ8および衝突状態判別手段20の出力
信号に応じ、車両が所定の衝突状態にあり、かつ乗員が
シートベルト1を着用していることが確認された場合
に、所定のタイミングでプリテンショナー2を作動させ
る制御信号を出力するように構成されている。
【0030】上記エアバッグ制御手段22は、上記Gセ
ンサ6,7、ベルトセンサ8および衝突状態判別手段2
0の出力信号に応じ、シートベルト1の非着用時に、所
定の減速状態が所定時間に亘って継続された状態で、車
両の衝突事故が発生したことが確認された場合に、上記
両スクイブ18,19の一方のみを作動させることによ
り、上記エアバッグ4を比較的ゆっくりと展開させ、か
つ急減速状態で車両の衝突事故が発生したことが確認さ
れた場合に、エアバッグ4の展開を禁止するように構成
されている。
【0031】また、上記エアバッグ制御手段22は、上
記Gセンサ6,7、ベルトセンサ8、衝突状態判別手段
20および舵角センサ31の検出信号に応じ、シートベ
ルト1の非着用時に、所定の減速状態または加速状態の
いずれでもない状態で、車両の衝突事故が発生したこと
が確認された場合、あるいはシートベルト1の着用時
に、ステアリングホイール3の操舵角度が、予め設定さ
れた基準角度よりも大きいことが確認された場合に、上
記両スクイブ18,19を一定の時間差をもって作動さ
せることにより、上記エアバッグ4を所定速度で展開さ
せる制御を実行するように構成されている。
【0032】さらに、上記エアバッグ制御手段22は、
上記Gセンサ6,7、ベルトセンサ8、衝突状態判別手
段20および舵角センサ31の出力信号に応じ、シート
ベルト1の非着用時に、車両の加速状態が所定時間に亘
って継続された状態で、車両の衝突事故が発生したこと
が確認された場合、またはシートベルト1の着用時に、
ステアリングホイール3の操舵角度が上記基準角度以下
の状態で、車両の衝突事故が発生したことが確認された
場合に、所定のタイミングでインフレータ5の両スクイ
ブ18,19を同時に作動させることにより、エアバッ
グ4を迅速に展開させるように構成されている。
【0033】上記制御ユニット9において実行される制
御動作を図6および図7に示すフローチャートに基づい
て説明する。上記制御動作がスタートすると、まず上記
各センサの検出値を入力した後(ステップS1)、Gセ
ンサ6,7によって検出された減速度Gが、予め設定さ
れた3g(gは重力加速度)程度の衝突判定値以上とな
った衝突状態にあるか否かを判定し(ステップS2)、
NOと判定された場合には、上記プリテンショナー2の
作動制御およびエアバッグ4の展開制御を実行する必要
がないと判断してリターンする。
【0034】また、上記ステップS2でYESと判定さ
れ、車体に3g以上の減速度Gが作用したこと、つまり
車両の衝突事故が発生したことが確認された場合には、
上記各センサの検出値等に基づき、エアバッグ4を展開
させるか否かの判定基準となるしきい値V1,L1と、
上記プリテンショナー2およびインフレータ5の作動タ
イミングT1とを設定する(ステップS3)。例えば、
予め記憶手段に記憶されたマップのデータと、上記各セ
ンサの検出値とに基づき、乗員の頭部の移動速度に対応
したしきい値V1および同移動距離に対応したしきい値
L1と、上記作動タイミングT1とを読み出して設定す
る。
【0035】次いで、上記減速度Gの検出値に基づき、
乗員の頭部の移動速度Vと同移動距離Lとを演算する
(ステップS4)。すなわち、車両が衝突状態となった
ことが確認された現時点よりも所定時間だけ前(例えば
1秒前)から現時点までの時間内において上記減速度G
の値を積分することにより上記頭部の移動速度V{=∫
Gdt,(t=−1〜0)}を求めるとともに、同時間
内において上記移動速度Vの値を積分することにより上
記頭部の移動距離L{=∫Vdt,(t=−1〜0)}
を求める。
【0036】その後、上記頭部の移動速度Vおよび移動
距離Lの演算値が、ステップS4で設定された上記しき
い値V1,L1以上であるか否かをそれぞれ判定し(ス
テップS5,S6)、この両ステップS5,S6のいず
れかでNOと判定された場合には、乗員に作用する慣性
力が小さいために、上記プリテンショナー2の作動制御
およびエアバッグ4の展開制御を実行する必要がないと
判断してリターンする。
【0037】また、上記ステップS5,S6でそれぞれ
YESと判定された場合には、上記ベルトセンサ8の検
出信号に応じて乗員がシートベルト1を着用しているか
否かを判定し(ステップS7)、YESと判定された場
合には、上記ステップS3で設定された作動タイミング
T1に基づいて上記プリテンショナー2を作動させるこ
とにより(ステップS8)、乗員を保持する方向にシー
トベルト1を巻き取る。
【0038】上記ステップS7でNOと判定され、乗員
がシートベルト1を着用していないことが確認された場
合には、上記Gセンサ6,7によって検出された減速度
が予め設定された1g程度の第1基準減速度以上となっ
た減速状態が、予め1秒程度に設定された第1基準時間
t1だけ前の時点から現時点まで継続した状態で、車両
が衝突状態となったか否かを判定する(ステップS
9)。
【0039】上記ステップS9でYESと判定され、上
記第1基準減速度1g以上の減速状態が、上記第1基準
時間t1以上に亘って継続された状態で、車両の衝突事
故が発生したことが確認された場合には、乗員が運転席
に適正状態で着座していないアウトオブポジションの状
態にあると判断した後(ステップS10)、上記第1基
準減速度1gよりも大きな値(例えば2g)に設定され
た第2基準減速度以上の減速状態が、上記第1基準時間
t1以上に亘って継続されたか否かを判定する(ステッ
プS11)。
【0040】上記ステップS11でNOと判定され、車
両の衝突時に上記第2基準減速度2g以上の減速状態
が、上記第1基準時間t1以上に亘って継続されていな
いことが確認された場合には、上記第1基準減速度1g
以上の減速状態が、上記第1基準時間t1よりも長い時
間、例えば2秒程度に設定された第2基準減速時間t2
以上に亘って継続されたか否かを判定する(ステップS
12)。
【0041】上記ステップS12でNOと判定され、車
両の衝突時に上記第1基準減速度1g以上の減速状態
が、上記第2基準時間t2以上に亘って継続されていな
いことが確認された場合には、上記ステップS3で設定
された作動タイミングT1で、上記インフレータ5を構
成する両スクイブ18,19の一方のみを作動させる制
御信号を出力し、同他方を非作動状態に維持することに
より(ステップS13)、エアバッグ4を比較的ゆっく
りと展開させる。
【0042】また、ステップS11でYESと判定さ
れ、上記第2基準減速度2g以上の減速状態が、上記第
1基準時間t1以上に亘って継続された急減速状態で車
両が衝突状態となったことが確認された場合、あるいは
ステップS12でYESと判定され、上記第1基準減速
度1g以上の減速状態が、上記第2基準時間t2以上に
亘って継続された急減速状態で車両が衝突状態となった
ことが確認された場合には、上記インフレータ5を作動
させることなく、制御動作を終了することにより、エア
バッグ4の展開を禁止する。
【0043】上記ステップS9でNOと判定された場合
には、上記Gセンサ6,7によって検出された減速度
が、予め設定された−1g程度の基準減速度以下となっ
た状態が、上記第1基準時間t1以上に亘って継続され
た加速状態で、車両の衝突事故が発生したか否かを判定
する(ステップS14)。すなわち、車両の衝突時に、
予め設定された基準加速度1g以上の加速状態が、上記
第1基準時間t1以上に亘って継続されたか否かを判定
する。
【0044】上記ステップS14でNOと判定された場
合には、車両が所定の減速状態または加速状態のいずれ
でもないために、乗員が運転席に適正状態で着座してい
ないアウトオブポジションの状態にあるか否かの判定が
不能であると判断した後(ステップS15)、上記ステ
ップS3で設定された作動タイミングT1で、インフレ
ータ5を構成する両スクイブ18,19の一方を作動さ
せた後(ステップS16)、上記作動タイミングT1か
ら予め設定された所定時間だけ経過した作動タイミング
T2で、上記両スクイブ18,19の他方を作動させる
ことにより(ステップS17)、エアバッグ4を中程度
の速度で展開させる。
【0045】また、上記ステップS14でYESと判定
され、車両の衝突時に、上記基準加速度1g以上の加速
状態が上記第1基準時間t1以上に亘って継続されたこ
とが確認された場合、または上記ステップS8でプリテ
ンショナー2が作動状態となった場合には、乗員がアウ
トオブポジションになく、運転席に適正状態で着座して
いると判断した後(ステップS18)、上記ベルトセン
サ8の検出信号に応じて乗員がシートベルト1を着用し
ているか否かを判定する(ステップS19)。
【0046】上記ステップS19でYESと判定された
場合には、上記舵角センサ31によって検出されたステ
アリングホイール3の操舵角度θが、予め90°程度に
設定された基準舵角よりも大きいか否かを判定し(ステ
ップS20)、YESと判定された場合には、上記ステ
ップS16,S17に移行して上記スクイブ18,19
を所定の時間差をもって作動させ、エアバッグ4を二回
に分けて展開させることにより、その展開速度を中程度
に設定する。
【0047】また、上記ステップS20でNOと判定さ
れ、ステアリングホイール3の操舵角度θが上記基準舵
角90°以下であることが確認された場合には、上記ス
テップS3で設定された作動タイミングT1で、上記イ
ンフレータ5を構成する両スクイブ18,19の両方を
同時に作動させることにより(ステップS21)、エア
バッグ4を迅速に展開させる。なお、上記ステップS1
9でNOと判定され、乗員がシートベルト1を着用して
いないことが確認された場合には、上記操舵角度θの判
定を行うことなく、直接上記ステップS21に移行して
エアバッグ4を迅速に展開させるように制御する。
【0048】上記のように車両の衝突時に、上記舵角セ
ンサ31からなる操舵角度検出手段によって検出された
ステアリングホイール3の操舵角度θが、予め設定され
た基準舵角よりも大きいことが確認された場合に、上記
両スクイブ18,19を所定の時間差をもって作動させ
ることにより、両スクイブ18,19を同時に作動させ
る場合に比べてエアバッグ4の展開を規制するように構
成したため、乗員の腕に大きな押圧力が作用するのを防
止しつつ、上記エアバッグ4によって乗員を適正に保護
することができる。
【0049】すなわち、運転席に着座した乗員が上記ス
テアリングホイール3を大きく操作した車両の旋回時に
は、乗員の腕がステアリングホイール3を覆った状態に
あると考えられ、この状態でエアバッグ4を急激に展開
させると、乗員に腕に大きな押圧力が与えられて乗員が
違和感が受けるため、上記エアバッグ4の展開速度を規
制することにより、乗員が違和感を受けるのを防止する
ようにしている。そして、上記ステアリングホイール3
の操舵角度θが基準舵角以下であることが確認された場
合に、上記両スクイブ18,19を同時に作動させてエ
アバッグ4を迅速に展開させることにより、このエアバ
ッグ4によって乗員を効果的に保護することができる。
【0050】特に、上記実施形態に示すように、複数個
所に分割されて配設された一対のガス発生剤16,17
と、各ガス発生剤16,17をそれぞれ個別に燃焼させ
る一対のスクイブ18,19とによってインフレータ5
を構成し、上記各スクイブ18,19を一定の時間差を
もって作動させ、エアバッグ4を二回に分けて展開させ
ることにより、その展開速度を規制するようにした構成
によると、このエアバッグ4の第1回目における展開時
に、ステアリングホイール3を覆うような状態となった
乗員の腕をステアリングホイール3から離脱させ、ある
いはステアリング3の適正位置に乗員の手を移動させる
ように促すことができる。
【0051】すなわち、上記第1回目にエアバッグ4を
展開させる手段により、ステアリングホイール3の近傍
にある物体を排除する排除手段が構成され、車両の衝突
時に、操舵角度検出手段の検出信号に応じてステアリン
グホイール3の操舵角度が、上記基準角度よりも大きい
ことが確認された場合に、上記エアバッグ4の展開に先
立ってまず上記排除手段が作動してステアリングホイー
ル3の近傍にある物体、例えば乗員の腕等がステアリン
グホイール3から離間するように排除されることにな
る。したがって、車両の衝突時に、上記排除手段を作動
させて乗員の腕等をステアリングホイール3の近傍から
排除した後、エアバッグ4を展開状態とすることによ
り、簡単な構成で乗員の腕等にエアバッグ4の大きな押
圧力が作用するのを効果的に防止した状態で、上記エア
バッグ4によって乗員を効果的に保護することができ
る。
【0052】なお、上記ガス発生剤16,17およびス
クイブ18,19の個数は2個に限られず3個以上であ
ってもよい。また、上記第1回目にエアバッグ4を展開
させる手段からる排除手段に代え、ステアリングホイー
ル3の近傍にある腕等の物体を排除する別体のアクチュ
エータ等を設けた構造としてもよい。さらに、上記排除
手段の作動時期と、エアバッグ4の最終的展開時期との
時間差を車両の衝突時に応じて変化させるようにしもよ
く、この場合には上記アクチュエータからなる排除手段
によってステアリングホイール3の近傍にある腕等の物
体を確実に排除した後、適正タイミングでエアバッグ4
を展開状態に移行させて乗員を効果的に保護することが
できる。
【0053】また、車両の衝突時に、上記両スクイブ1
8,19を所定の時間差をもって作動させることによ
り、エアバッグ4の展開を規制するようにした上記実施
形態に代え、例えば、エアバッグ4を低圧展開させるイ
ンフレータと、高圧展開させるインフレータとからなる
複数のインフレータを設け、上記舵角センサ31によっ
て検出されたステアリングホイール3の操舵角度θが、
予め設定された基準舵角よりも大きいことが確認された
場合に、上記低圧展開用のインフレータを選択して作動
させることにより、エアバッグ4の展開を規制し、ある
いは開口面積を調節可能な排気バルブを上記エアバッグ
に設け、この排気バルブの開度を調節することにより、
このエアバッグ4の展開速度を変化させてその展開を規
制するように構成してもよい。
【0054】上記実施形態では、エアバッグ4の展開を
規制するか否かの判断基準となる基準角度を90度に設
定しているが、この基準角度は、90度に限定されるこ
となく、乗員の腕がステアリングホイール3を大きく覆
っていると考えられる範囲内で、種々の角度に変更可能
である。
【0055】また、上記実施形態では、上記ベルトセン
サ8からなる着用状態検出手段の検出信号に応じて乗員
がシートベルト1を着用していることが確認された場合
にのみ、上記エアバッグ4の展開を規制する制御を実行
し、シートベルト1の非着用時に両スクイブ18,19
を同時に作動させることにより、エアバッグ4の展開を
規制することなく、迅速に展開させるように構成したた
め、乗員の着座状態が不安定になり易いシートベルト1
の非着用時に、上記エアバッグ4によって乗員を適正に
保護することができる。
【0056】さらに、上記実施形態では、ベルトセンサ
8からなる着用状態検出手段の検出信号に応じ、乗員が
シートベルト1を着用していないことが確認され、かつ
上記Gセンサ6,7の検出信号に応じ、予め設定された
第1基準減速度1g以上の減速状態が、予め設定された
第1基準時間t1以上に亘って継続された状態で、車両
の衝突事故が発生したことが確認された場合に、上記両
スクイブ18,19の一方のみを作動させるようによう
に構成したため、車両の衝突時等に、上記エアバッグ4
を適正速度で展開させて乗員を効果的に保護することが
できる。
【0057】すなわち、乗員がシートベルト1を着用し
ていない場合において、上記減速状態で衝突事故が発生
すると、この衝突時に作用する慣性力に応じて乗員の体
が車体の前方側に移動したアウトオブポジションの状態
にあると考えられるため、上記インフレータ5を構成す
る両スクイブ18,19の一方のみを作動させてエアバ
ッグ4を比較的ゆっくりと展開させることにより、この
エアバッグ4から乗員に過大な押圧力が与えるのを防止
した状態で、上記エアバッグ4によって乗員を適正に保
護することができる。
【0058】また、上記実施形態に示すように、Gセン
サ6,7からなる加減速度検出手段の検出信号に応じ、
上記第1基準減速度1gよりも大きな値に設定された第
2減速度2g以上の減速状態が、上記第1基準時間t1
以上に亘って継続された状態で、車両の衝突事故が発生
したことが確認された場合に、上記エアバッグ4の展開
を禁止するようにした構成によると、乗員に作用する大
きな慣性力に応じて乗員の体が車室の前端部に近い位置
まで移動していると考えられる急減速状態で、エアバッ
グ4が展開するのを防止できるため、エアバッグ4の押
圧力が上記乗員に作用するのを確実に防ぐことができ
る。この場合には、車両が衝突状態となるまでに車速が
かなりの減速しており、エアバッグ4を展開させなくと
も、乗員に与えられる影響は少ない状態にあると考えら
れる。
【0059】さらに、上記実施形態では、Gセンサ6,
7からなる加減速度検出手段の検出信号に応じ、上記第
1基準減速度1g以上の減速状態が、上記第1基準時間
t1よりも長い時間に設定された第2基準時間t2以上
に亘って継続された状態で、車両の衝突事故が発生した
ことが確認された場合に、上記エアバッグ4の展開を禁
止するように構成したため、車両の衝突時に作用する慣
性力に応じて乗員の体が車室の前端部に近い位置まで移
動し、かつ車速が十分に減速していると考えられる急減
速状態で、上記エアバッグ4が展開するのを防止してそ
の押圧力が乗員に作用するのを確実に防ぐことができ
る。
【0060】なお、上記実施形態では、図7に示す制御
動作のステップS11,S12のいずれかでYESと判
定され、上記第2基準減速度2g以上の減速状態が、上
記第1基準時間t1以上に亘って継続された状態で車両
が衝突状態となったことが確認された場合、あるいは上
記第1基準減速度1g以上の減速状態が、上記第2基準
時間t2以上に亘って継続された状態で車両が衝突状態
となったことが確認された場合に、エアバッグ4の展開
を禁止するように構成した例について説明したが、この
構成に代え、上記第2減速度2g以上の減速状態が、上
記第2基準時間t2以上に亘って継続された状態で、車
両の衝突事故が発生したことが確認された場合に、上記
エアバッグ4の展開を禁止するように構成してもよい。
【0061】すなわち、図8に示すように、ステップS
9でYESと判定されて上記第1基準減速度1g以上の
減速状態が、上記第1基準時間t1以上に亘って継続さ
れた状態で車両の衝突事故が発生したことが確認された
場合に、上記第1基準減速度1gよりも大きな値に設定
された第2減速度2g以上の減速状態が、上記第1基準
時間t1よりも長い時間に設定された第2基準時間t2
以上に亘って継続されたか否かを判定するようにしても
よい(ステップS31)。そして、このステップS31
でYESと判定された場合に、そのままリターンして上
記エアバッグ4の展開を禁止し、かつ上記ステップS3
1でNOと判定された場合に、ステップS13に移行し
てエアバッグ4を通常時よりも低い圧力で展開させるよ
うに構成してもよい。
【0062】また、上記実施形態では、上記ベルトセン
サ8からなる着用状態検出手段の検出信号に応じ、ステ
ップS7,S19において乗員がシートベルトを着用し
ていないことが確認され、かつ上記Gセンサ6,7から
なる加減速度検出手段の検出信号に応じ、ステップS1
4において予め設定された基準加速度1g以上の加速状
態が、基準時間t1以上に亘って継続された状態で、車
両の衝突事故が発生したことが確認された場合に、上記
両スクイブ18,19を同時に作動させることにより、
エアバッグ4の展開速度を、両スクイブ18,19を所
定の時間差をもって展開させる場合よりも早くしたた
め、車両の衝突時に、上記エアバッグ4を迅速に展開さ
せて乗員を効果的に保護することができる。
【0063】すなわち、上記加速状態で衝突事故が発生
すると、乗員がシートベルト1を着用していない場合に
おいても、慣性力に応じて乗員の体が車体の後方側に移
動し、乗員が運転席に適正状態で着座してエアバッグ4
による押圧力を受けにくい状態にあると考えられるた
め、上記インフレータ5を構成する両スクイブ18,1
9の両方を同時に作動させてエアバッグ4の展開速度を
速くすることにより、上記エアバッグ4を迅速に展開さ
せて乗員を適正に保護することができる。
【0064】そして、上記ステップS7,S9,S14
においてそれぞれNOと判定され、乗員がシートベルト
を着用していない状態で、上記第1基準減速度1G以上
の減速状態、または上記基準加速度1g以上の加速状態
が、上記基準時間t1以上に亘って継続されていない状
態で、車両の衝突事故が発生し、乗員が運転席に適正状
態で着座しているか否かが不明であると判断された場合
には、上記ステップS16に移行して両スクイブ18,
19を所定の時間差をもって作動させるように構成した
ため、車両の衝突時に、乗員に過度の押圧力が与えられ
るのを防止しつつ、上記エアバッグ4を適正速度で展開
させて乗員を保護することができる。
【0065】さらに上記実施形態に示すように、車両に
3g以上の減速度が作用するとともに、乗員の頭部の移
動速度Vおよび移動距離Lがそれぞれ所定のしきい値V
1,L1よりも大きくなって車両が衝突したことが確認
された場合に、上記プリテンショナー2を作動させてシ
ートベルト1を巻き取るようにした構成によると、衝突
時の慣性力等に応じて車体の前方側に移動した乗員の体
を、シートベルト1により後方に引き戻して運転席に適
正に着座させることができるため、上記プリテンショナ
ー2を作動させることによる乗員の保護効果と、上記エ
アバッグ4を展開させることによる乗員の保護効果との
相乗効果によって乗員を適正に保護することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、車両の
ステアリングホイールに設置されたエアバッグを、車両
の衝突時に展開させるように制御するエアバッグ制御手
段を有する車両用エアバッグ制御装置において、上記ス
テアリングホイールの操舵角度を検出する操舵角度検出
手段を備え、この操舵角度検出手段によって検出された
操舵角度が、予め設定された基準角度よりも大きいこと
が確認された場合に、上記エアバッグの展開を規制する
ように構成したため、ステアリングホイールが大きく操
作された状態で、車両の衝突事故が発生した場合に、乗
員の腕に大きな押圧力が作用するのを防止しつつ、上記
エアバッグによって乗員を適正に保護できるという利点
がある。
【0067】また、本発明は、車両のステアリングホイ
ールに設置されたエアバッグを、車両の衝突時に展開さ
せるように制御するエアバッグ制御手段を有する車両用
エアバッグ制御装置において、上記ステアリングホイー
ルの操舵角度を検出する操舵角度検出手段と、この操舵
角度検出手段によって検出された操舵角度が、予め設定
された基準角度よりも大きいことが確認された場合に、
上記エアバッグの展開に先立ってステアリングホイール
の近傍にある物体を排除する排除手段とを設けたため、
この排除手段によって乗員の腕等からなる物体をステア
リングホイールから離間させるように排除することによ
り、この物体にエアバッグの大きな押圧力が作用するの
を効果的に防止した状態で、上記エアバッグを展開させ
ることによって乗員を効果的に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用エアバッグ制御装置の実施
形態を示す説明図である。
【図2】プリテンショナーの具体的構成を示す断面図で
ある。
【図3】エアバッグの具体的構成を示す断面図である。
【図4】エアバッグの展開特性を示すタイムチャートで
ある。
【図5】エアバッグ制御装置の具体的構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】エアバッグ展開制御動作の第1行程を示すフロ
ーチャートである。
【図7】エアバッグ展開制御動作の第2行程を示すフロ
ーチャートである。
【図8】エアバッグ展開制御動作の第2行程の別の例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 シートベルト 3 ステアリングホイール 4 エアバッグ 8 ベルトセンサ(着用状態検出手段) 16,17 ガス発生装置 18,19 スクイブ 22 エアバッグ制御手段 31 舵角センサ(操舵角度検出手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のステアリングホイールに設置され
    たエアバッグを、車両の衝突時に展開させるように制御
    するエアバッグ制御手段を有する車両用エアバッグ制御
    装置において、上記ステアリングホイールの操舵角度を
    検出する操舵角度検出手段を備え、この操舵角度検出手
    段によって検出された操舵角度が、予め設定された基準
    角度よりも大きいことが確認された場合に、上記エアバ
    ッグの展開を規制するように構成したことを特徴とする
    車両用エアバッグ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記操舵角度検出手段によって検出され
    た操舵角度が基準角度よりも大きいことが確認された場
    合には、上記操舵角度が基準角度以下である場合に比べ
    てエアバッグの展開圧力を低くすることにより、エアバ
    ッグの展開を規制するように構成したことを特徴とする
    請求項1記載の車両用エアバッグ制御装置。
  3. 【請求項3】 エアバッグを複数回に分けて展開できる
    ように構成された請求項1記載の車両用エアバッグ制御
    装置において、上記操舵角度検出手段によって検出され
    た操舵角度が基準角度よりも大きいことが確認された場
    合には、第1回目のエアバッグの展開時期と、第2回目
    以降のエアバッグの展開時期との間に一定の時間差を持
    たせることにより、エアバッグの展開を規制するように
    構成したことを特徴とする車両用エアバッグ制御装置。
  4. 【請求項4】 運転席に着座した乗員がシートベルトを
    着用しているか否かを検出する着用状態検出手段を備え
    た上記請求項1〜3のいずれかに記載の車両用エアバッ
    グ制御装置において、上記着用状態検出手段の検出信号
    に応じて乗員がシートベルトを着用していることが確認
    された場合にのみ、上記エアバッグの展開を規制する制
    御を実行するように構成したことを特徴とする車両用エ
    アバッグ制御装置。
  5. 【請求項5】 車両のステアリングホイールに設置され
    たエアバッグを、車両の衝突時に展開させるように制御
    するエアバッグ制御手段を有する車両用エアバッグ制御
    装置において、上記ステアリングホイールの操舵角度を
    検出する操舵角度検出手段と、この操舵角度検出手段に
    よって検出された操舵角度が、予め設定された基準角度
    よりも大きいことが確認された場合に、上記エアバッグ
    の展開に先立ってステアリングホイールの近傍にある物
    体を排除する排除手段とを備えた特徴とする車両用エア
    バッグ制御装置。
  6. 【請求項6】 エアバッグを複数回に分けて展開できる
    ように構成された請求項5記載の車両用エアバッグ制御
    装置において、上記操舵角度検出手段によって検出され
    た操舵角度が基準角度よりも大きいことが確認された場
    合には、第1回目のエアバッグの展開時期と、第2回目
    以降のエアバッグの展開時期との間に一定の時間差を持
    たせてエアバッグを展開させ、上記第1回目のエアバッ
    グの展開によってステアリングホイールの近傍にある物
    体を排除するように構成したことを特徴とする車両用エ
    アバッグ制御装置。
  7. 【請求項7】 ステアリングホイールの近傍にある物体
    を排除する排除手段の作動時期と、エアバッグの展開時
    期との時間差を、車両の衝突状態に応じて変化させるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項6記載の車両用エ
    アバッグ制御装置。
  8. 【請求項8】 複数個所に分割されて配設された複数の
    ガス発生剤と、各ガス発生剤をそれぞれ個別に燃焼させ
    る複数のスクイブとを備え、この各スクイブを一定の時
    間差をもって作動させることにより、エアバッグを複数
    回に分けて展開させるように構成したことを特徴とする
    請求項3、請求項6または請求項7のいずれかに記載の
    車両用エアバッグ制御装置。
  9. 【請求項9】 ステアリングの操舵角度の判別基準とな
    る基準角度を、90度に設定したことを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかに記載の車両用エアバッグ制御装
    置。
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