JPH11170990A - 車両用制動装置 - Google Patents

車両用制動装置

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JPH11170990A
JPH11170990A JP33894197A JP33894197A JPH11170990A JP H11170990 A JPH11170990 A JP H11170990A JP 33894197 A JP33894197 A JP 33894197A JP 33894197 A JP33894197 A JP 33894197A JP H11170990 A JPH11170990 A JP H11170990A
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JP
Japan
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hydraulic
accumulator
braking
pressure
hydraulic pump
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Application number
JP33894197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ikegami
洋 池上
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Akebono Research and Development Centre Ltd
Original Assignee
Akebono Research and Development Centre Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動力を任意に調節できると共に、車両の減
速時に運動エネルギーを回収して制動動作や加速動作に
活用でき、かつ、アンチロックブレーキシステム等の実
現が容易にできる車両用制動装置を得る。 【解決手段】 車輪に装備した油圧ポンプモータ9をポ
ンプとして作動させることによって制動力を発生させる
場合に、前記油圧ポンプモータ9の吐出圧を第1及び第
2の油圧切換弁15、18とリリーフ弁16とにより任
意に調節可能にすると共に、油圧ポンプモータ9の吐出
圧をアキュムレータ11に蓄圧可能にして制動時の運動
エネルギーをアキュムレータ11に回収し、アキュムレ
ータ11に回収したエネルギーは第1〜第3の油圧切換
弁15、18、17及びリリーフ弁16により油圧ポン
プモータ9または油圧ブレーキユニット7に送給して、
制動動作及び加速動作に再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の減速時に失
われる運動エネルギーを回収して後の制動動作や発進/
加速動作に有効利用することで車両におけるエネルギー
効率を向上させることができ、しかも、ブレーキ機能の
インテリジェント化にも適した車両用制動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近の車両のブレーキ装置は、アンチロ
ックブレーキシステムの装備や、トラクションコントロ
ールシステムの装備など、ブレーキ機能のインテリジェ
ント化が活発に行われている。そして、このようなイン
テリジェント化への対応のため、ブレーキ装置の電動化
が進められている。
【0003】ブレーキ装置の電動化としては、ブレーキ
パッド等の摩擦材をブレーキディスク等の回転体に押圧
する摩擦材駆動機構自体を電動化する方法と、摩擦材を
回転体に押圧する油圧等の発生源となる圧力発生装置を
電動化する方法とに大別することができ、種々のものが
開発・提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電動ブ
レーキ装置は、何れにしても、制動時には、車両に搭載
されたバッテリーから前記摩擦材駆動機構あるいは圧力
発生装置の原動部に電気エネルギーを供給する必要があ
り、ブレーキ装置の電動化により車両における電気エネ
ルギーの消費が増大し、車載バッテリーの高性能化等が
必要になるという問題があった。
【0005】また、従来のブレーキ装置は、一般的に、
車両の減速時には運動エネルギーは全て熱に変換して捨
てており、車両におけるエネルギー効率を低下させる一
因となっていた。そこで、車両の減速時に失う運動エネ
ルギーを油圧エネルギーとして回収して、回収した油圧
エネルギーを車両の発進/加速動作時に駆動エネルギー
として活用することで車両におけるエネルギー効率の向
上を図る制動エネルギー回生装置も提案されている(特
許第2503818号参照)。
【0006】しかし、前述の特公昭2503818号に
開示の制動エネルギー回生装置は、エアーブレーキ装置
との組み合わせで使用するもので、空気圧の制御系統
と、回生装置用の油圧制御系統の2系統の制御系が必要
で、構成が複雑になるという問題があった。また、制動
エネルギー回生装置が車両のプロペラシャフトとトラン
スミッションとの間に装備されるため、制動時のエネル
ギー回収や回収したエネルギーの再利用を各車輪毎に独
立に行うことができず、例えば、車輪の制動トルク又は
駆動トルクを各車輪毎に個別に制御することが要求され
るアンチロックブレーキシステムやトラクションコント
ロールシステムなどに有効活用できないという問題があ
った。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて成されたもの
で、制動力を任意に調節できるだけでなく、車両の減速
時に運動エネルギーを回収して回収したエネルギーを制
動動作や発進/加速動作に使用して車両におけるエネル
ギー効率を向上させることができ、しかも、エネルギー
の回収や回収したエネルギーの再利用を車輪毎に独立に
行うことができるため、アンチロックブレーキシステム
やトラクションコントロールシステムなどのブレーキ機
能のインテリジェント化の実現が容易にできると同時
に、ブレーキ装置の電動化によって車両における電気エ
ネルギーの消費が増大することを抑えることもできる車
両用制動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る車両用制動装置は、車輪に装備される制
動エネルギー回生ユニットと、前記制動エネルギー回生
ユニットを制御する制御装置とからなり、前記制動エネ
ルギー回生ユニットは、油圧により前記車輪を制動する
油圧ブレーキユニットと、車輪軸に連結し前記車輪の回
転力で油圧ポンプとして動作すると共に油圧供給により
前記車輪軸を回転駆動する油圧モータとして動作する油
圧ポンプモータと、油圧蓄圧用のアキュムレータと、作
動油を貯留するリザーバと、前記油圧ポンプモータを油
圧ポンプとして作動させる時には前記アキュムレータを
前記油圧ポンプモータの吐出口に接続すると共に前記リ
ザーバを前記油圧ポンプモータの吸込口に接続した第1
の油路接続状態を形成し、又、前記油圧ポンプモータを
油圧モータとして作動させる時には前記アキュムレータ
を前記油圧ポンプモータの吸込口に接続すると共に前記
リザーバを前記油圧ポンプモータの吐出口に接続した第
2の油路接続状態を形成する第1の油圧切換弁と、前記
油圧ポンプモータの吐出口と前記アキュムレータとの間
の油路に装備されると共に前記制御装置からの制御信号
によりチェック圧を変更可能なリリーフ弁と、前記リリ
ーフ弁と前記アキュムレータとの間の油路を開閉する第
2の油圧切換弁と、前記アキュムレータに蓄圧された油
圧を前記油圧ブレーキユニットに供給し、又は前記リザ
ーバに戻す第3の油圧切換弁とを備え、前記制御装置
は、前記第1〜第3の油圧切換弁と前記リリーフ弁とを
制御して所定の制動力または駆動力を車輪に作用させる
ことを特徴とする。
【0009】そして、上記構成によれば、制動時には、
前記油圧ポンプモータを油圧ポンプとして作動させる。
その際、必要とされる制動力に応じてリリーフ弁のチェ
ック圧を制御すると同時に、リリーフ弁のチェック圧が
アキュムレータに蓄圧された油圧よりも低い場合にはア
キュムレータの蓄圧が油圧ポンプモータの吐出口に作用
しないように前記第2の油圧切換弁を作動させ、また、
リリーフ弁のチェック圧がアキュムレータに蓄圧された
油圧よりも高い場合には、前記油圧ポンプモータの出力
する油圧が前記アキュムレータに蓄圧されるように、前
記第2の油圧切換弁を作動させる。このようにすると、
油圧ポンプを回転させる駆動トルク分が車輪に負荷とし
て作用して、車輪の回転を減速する制動力となる。そし
て、油圧ポンプを回転させる駆動トルクはポンプ吐出圧
により決定されるが、上記の構成では、第2の油圧切換
弁によりアキュムレータを油圧ポンプモータの吐出口か
ら切り離すことができるため、アキュムレータの蓄圧に
よりポンプ吐出圧が決定されるという不都合な事態を回
避できる。さらに、前記リリーフ弁によるチェック圧を
加減することで、前記油圧ポンプモータの吐出圧を任意
値に調節することができる。
【0010】また、リリーフ弁によるチェック圧がアキ
ュムレータに蓄圧された油圧よりも低い場合には、チェ
ック圧を超える油圧はリザーバに逃がされるが、リリー
フ弁のチェック圧がアキュムレータに蓄圧された油圧よ
りも高い場合には、第2の油圧切換弁により前記油圧ポ
ンプモータの出力する油圧が前記アキュムレータに蓄圧
され、減速時の運動エネルギーの一部(熱として消費さ
れなかった分)が前記アキュムレータに油圧として回収
される。
【0011】そして、必要とする制動力に対して前記蓄
圧による制動力では制動力が不足する場合には、前記ア
キュムレータに蓄圧された油圧により油圧ブレーキユニ
ットを作動させて制動力を補うべく前記第3の油圧切換
弁を作動させる。これにより、十分な制動力を得ること
が可能になる。
【0012】また、発進/加速時には、前記アキュムレ
ータに蓄圧された油圧を前記油圧ポンプモータに供給
し、前記油圧ポンプモータが油圧モータとして作動して
車輪に駆動力を伝えるように、前記第1及び第2の油圧
切換弁を制御する。このように動作制御することで、車
両の減速時に回収したエネルギーを制動動作や発進/加
速動作に有効利用して車両におけるエネルギー効率を向
上させることができる。
【0013】なお、前記アキュムレータへの蓄圧動作時
や、前記油圧ポンプモータを油圧モータとして作動させ
る時には、前記リリーフ弁の最大チェック圧を当該装置
の構成機器や油路の最大許容圧力以下に設定することに
より、過負荷による油圧機器や油路の破損を防止するこ
とができる。
【0014】そして、本発明の車両用制動装置におい
て、車輪に装備される制動エネルギー回生ユニットは、
油圧ブレーキユニットを組み合わせた構成で、車輪毎に
装備することが可能である。従って、各車輪毎に前記制
動エネルギー回生ユニットが装備され、前記制御装置
が、車輪の回転又は車両の状態に応じて前記第1〜第3
の油圧切換弁及びリリーフ弁を制御する構成とすれば、
エネルギーの回収や回収したエネルギーの再利用を車輪
毎に独立に行うことができる。
【0015】また、本発明の車両用制動装置の場合、制
動手段の油圧ブレーキユニットは、車両の減速時にアキ
ュムレータに蓄圧した油圧で作動させるもので、電気エ
ネルギーの消費量が大きな電動モーター等は使用してお
らず、電気エネルギーは第1〜第3の油圧切換弁及びリ
リーフ弁の動作制御に使用する分だけで済む。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る車両用制動装置を詳細に説明する。
この第一実施形態の車両用制動装置10は、図1に示す
ように、車両の車輪毎に装備される制動エネルギー回生
ユニット3と、この制動エネルギー回生ユニット3を制
御する不図示の制御装置とから構成される。前記制御装
置は、エンジン等の動力装置が搭載される車体上で、車
輪から離れた適宜位置に設置されている。
【0017】前記制動エネルギー回生ユニット3は、図
示のように、油圧により前記車輪を制動する油圧ブレー
キユニット7と、車輪軸21に連結し車輪の回転力で油
圧ポンプとして動作すると共に油圧供給により前記車輪
軸21を回転駆動する油圧モータとして動作する油圧ポ
ンプモータ9と、油圧蓄圧用のアキュムレータ11と、
作動油を貯留するリザーバ13と、第1〜第3の油圧切
換弁15、18、17と、リリーフ弁16とを備えてい
る。
【0018】前記第1の油圧切換弁15は、前記油圧ポ
ンプモータ9を油圧ポンプとして作動させる時には、バ
ルブ位置をポジションAに設定し、前記アキュムレータ
11を前記油圧ポンプモータ9の第1ポート(吐出口)
9aに接続すると共に、前記リザーバ13を前記油圧ポ
ンプモータ9の第2ポート(吸込口)9bに接続した第
1の油路接続状態(図1に示した状態)を形成し、又、
前記油圧ポンプモータ9を油圧モータとして作動させる
時には、バルブ位置をポジションBに設定し、前記アキ
ュムレータ11を前記吸込口9bに接続すると共に、前
記リザーバ13を前記吐出口9aに接続した第2の油路
接続状態を形成する。
【0019】前記リリーフ弁16は、前記制御装置から
の制御信号によりチェック圧を変更可能な構成で、前記
油圧ポンプモータ9の吐出口9aと前記アキュムレータ
11との間の油路14に装備されている。チェック圧の
変更は、ステッピングモータやソレノイドを利用した適
宜直動装置16bによってバルブスプリング16aの撓
み量を調節することにより行う。
【0020】前記第2の油圧切換弁18は、前記リリー
フ弁16と前記アキュムレータ11との間において前記
油路14の開閉を制御する。前記第3の油圧切換弁17
は、前記アキュムレータ11に蓄圧された油圧を前記油
圧ブレーキユニット7に供給し、又は前記油圧ブレーキ
ユニット7に供給された油圧を保持し、又は油圧ブレー
キユニット7の油圧を前記リザーバ13に戻す。
【0021】前記油圧ブレーキユニット7は、車輪と一
体回転するブレーキディスク22を挟むように配置され
た一対の摩擦材71、72を、キャリパ73のシリンダ
部74に収容保持された油圧ピストン75によりブレー
キディスク22に押し付けて、制動力を発生させる油圧
式ディスクブレーキである。前記アキュムレータ11に
蓄圧された油圧が第3の油圧切換弁17を介してキャリ
パ73のシリンダ部74に供給される。
【0022】前記制御装置は、車載の図示せぬ各種セン
サ・スイッチ類からステアリング角、ブレーキペダル踏
力、車輪速、ヨーレート等の種々の信号を受けて各車輪
の回転状態や車両の走行状態を検知し、入手した各種の
信号に基づいて、各車輪毎に装備された制動エネルギー
回生ユニット3を互いに独立に制御することで、各車輪
に与える制動トルク及び駆動トルクを最適化するべく、
各制動エネルギー回生ユニット3の前記第1〜第3の油
圧切換弁15、18、17と前記リリーフ弁16の直動
装置16bとを制御する。
【0023】具体的には、前記制御装置は、車両の減速
時(制動時)には、前記第1の油圧切換弁15のバルブ
位置をポジションAに設定し、前記油圧ポンプモータ9
を油圧ポンプとして作動させる。その際、ブレーキペダ
ル踏力信号に基づき必要とされる制動力に応じたリリー
フ弁16のチェック圧となるように直動装置16bを制
御する。つまり、油圧ポンプモータ9の吐出圧が、必要
とする制動力に比例するようにリリーフ弁16のチェッ
ク圧を制御することによりブレーキペダル踏力に比例し
た蓄圧による制動力が得られる。なお、リリーフ弁16
のチェック圧がアキュムレータ11に蓄圧された油圧よ
りも低い場合には、アキュムレータ11の蓄圧が油圧ポ
ンプモータ9の吐出口9aに作用しないように、リリー
フ弁16と第2の油圧切換弁18との間の油路14を、
バルブ位置をポジションAに設定した前記第2の油圧切
換弁18により閉じた状態にする。また、リリーフ弁1
6のチェック圧がアキュムレータ11に蓄圧された油圧
よりも高い場合には、前記油圧ポンプモータ9の出力す
る油圧が前記アキュムレータ11に蓄圧されるように、
バルブ位置をポジションBに設定した前記第2の油圧切
換弁18によりリリーフ弁16と第2の油圧切換弁18
との間の油路14を開いた状態にする。
【0024】そして、必要とする制動力に対して前記蓄
圧による制動力では制動力不足を生じる場合には、制御
装置は、前記アキュムレータ11に蓄圧された油圧によ
り油圧ブレーキユニット7を作動させて制動力を補うべ
く、前記第3の油圧切換弁17のバルブ位置をポジショ
ンCに切り換えて、この第3の油圧切換弁17を作動さ
せる。さらに、制御装置は、前記油圧ブレーキユニット
7の制動力を保持状態にする場合には、前記第3の油圧
切換弁17のバルブ位置をポジションBに設定する。な
お、車両のブレーキ解除時には、制御装置は、前記第1
の油圧切換弁15、第2の油圧切換弁18及び第3の油
圧切換弁17のバルブポジションを、図示の位置に設定
する。つまり、前記第1の油圧切換弁15のバルブ位置
をポジションAに設定すると共に、前記第2の油圧切換
弁18のバルブ位置をポジションAに設定して、前記ポ
ンプモータ9より出力される作動油を遮断すると同時
に、前記第3の油圧切換弁17のバルブ位置をポジショ
ンAに設定し、リリーフ弁16のチェック圧を最小値
(略ゼロ)に設定し、前記油圧ブレーキユニット7に供
給された油圧を前記リザーバ13に戻して減圧するよう
にする。
【0025】また、発進/加速時には、制御装置は、前
記第2の油圧切換弁18のバルブ位置をポジションBに
切り換えると共に、前記第1の油圧切換弁15のバルブ
位置をポジションBに設定し、前記アキュムレータ11
に蓄圧された油圧を前記油圧ポンプモータ9の吸込口9
bに供給し、前記油圧ポンプモータ9が油圧モータとし
て作動して車輪に駆動力を伝える。
【0026】さらに、前記アキュムレータ11への蓄圧
動作時や、前記油圧ポンプモータ9を油圧モータとして
最大の出力で作動させる時には、前記リリーフ弁16の
最大チェック圧を当該装置の構成機器や油路の最大許容
圧力以下に設定して、過負荷による油圧機器や油路の破
損を防止する。
【0027】以上の本実施形態の車両用制動装置10に
よれば、車両の制動時には、油圧ポンプを回転させる駆
動トルク分が車輪に負荷として作用して、車輪の回転を
減速する制動力となる。そして、油圧ポンプを回転させ
る駆動トルクはポンプ吐出圧により決定されるが、第2
の油圧切換弁18によりアキュムレータ11を油圧ポン
プモータ9の吐出口9aから切り離すことができるた
め、アキュムレータ11の蓄圧によりポンプ吐出圧が決
定されるという不都合な事態を回避できる。さらに、前
記リリーフ弁16のチェック圧を加減することで、前記
油圧ポンプモータ9の吐出圧を任意値に調節することが
できる。
【0028】即ち、制動時のポンプ吐出圧は、リリーフ
弁16におけるチェック圧の調整と、第2の油圧切換弁
18による油路14の開閉により、前記アキュムレータ
11の蓄圧に関係なく、任意に設定することができるた
め、緩やかな制動が要求される場合でも、アキュムレー
タ11の高圧がポンプ負荷として作用することに起因し
たガックン効き等を防止して、良好な制動を行うことが
可能になる。
【0029】また、リリーフ弁16によるチェック圧が
アキュムレータ11に蓄圧された油圧よりも低い場合に
は、チェック圧を超える油圧はリザーバ13に逃がされ
るが、リリーフ弁16のチェック圧がアキュムレータ1
1に蓄圧された油圧よりも高い場合には、第2の油圧切
換弁18により前記油圧ポンプモータ9の出力する油圧
が前記アキュムレータ11に蓄圧されて、減速時の運動
エネルギーの一部(熱として消費されなかった分)が前
記アキュムレータ11に油圧として回収される。そし
て、必要とする制動力に対して前記アキュムレータ11
への蓄圧による制動力では制動力が不足する場合には、
前記アキュムレータ11に蓄圧された油圧により油圧ブ
レーキユニット7を作動させることで制動力を補うた
め、必要十分な制動力を得ることが可能になる。
【0030】また、発進/加速時には、前記油圧ポンプ
モータ9が油圧モータとして作動して車輪に駆動力を伝
えることで、車両の減速時に回収したエネルギーが制動
動作や発進/加速動作に有効利用されるため、車両にお
けるエネルギー効率を向上させることができる。
【0031】そして、本実施形態の車両用制動装置10
では、各車輪毎に前記制動エネルギー回生ユニット3が
装備され、前記制御装置が各制動エネルギー回生ユニッ
ト3を互いに独立に制御可能なため、エネルギーの回収
や回収したエネルギーの再利用を車輪毎に独立に行うこ
とができるため、アンチロックブレーキシステムやトラ
クションコントロールシステムなどのブレーキ機能のイ
ンテリジェント化の実現が容易にできる。つまり、蓄圧
による制動時に車輪のスキッドが検出されると直動装置
16bを制御してリリーフ弁16のチェック圧を下げる
ことで制動力が減少し、また油圧ブレーキユニット7に
よる制動時においては、第3の油圧切換弁17のバルブ
位置をポジションAに設定することで、制動力が減少し
て車輪スキッドを解消することができる。また、発進/
加速時に駆動輪のスリップが検出されると各弁15、1
6、17、18を制御して駆動輪に制動力を付加して、
そのスリップを抑えることができる。
【0032】また、本実施形態の場合、制動手段の油圧
ブレーキユニット7は、車両の減速時にアキュムレータ
11に蓄圧した油圧で作動させる構成で、電気エネルギ
ーの消費量が大きな電動モーター等は使用しておらず、
電気エネルギーは第1〜第3の油圧切換弁15、18、
17やリリーフ弁16の動作制御に使用する分だけで済
むため、ブレーキ装置の電気的制御によって車両におけ
る電気エネルギーの消費が増大することを抑えることも
できる。なお、第1の油圧切換弁15の各バルブポジシ
ョンA、Bにおける上述の作動説明は車両前進時におけ
るものであって、車両後進時においてはポジションBが
蓄圧の制動となり、ポジションAが駆動力補助となる。
【0033】図2は、本発明に係る車両用制動装置の第
2実施形態を示したものである。この第2実施形態の車
両用制動装置25は、前述の第1実施形態の制動エネル
ギー回生ユニット3における油圧ポンプモータ9のポン
プ軸を、クラッチ手段24を介して車輪軸21に係脱可
能に連結したもので、クラッチ手段24を追加した点以
外の構成は、第1実施形態のものと同様であるので説明
を省略する。前記クラッチ手段24は、図示せぬ制御装
置によって動作制御が行える構成のものであればよく、
例えば、電磁クラッチなど、公知のクラッチ装置を利用
することができる。このようにクラッチ手段24を介し
て車輪軸21と油圧ポンプモータ9のポンプ軸とを連結
した構成では、非制動時には前記クラッチ手段24によ
り車輪軸21とポンプ軸とを切り離した状態にすること
により、余分な負荷が車輪軸21に作用することを確実
に防止することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の車両用制動装置によれば、制動
時には、前記油圧ポンプモータを油圧ポンプとして作動
させる。その際、必要とされる制動力に応じてリリーフ
弁のチェック圧を制御すると同時に、リリーフ弁のチェ
ック圧がアキュムレータに蓄圧された油圧よりも低い場
合にはアキュムレータの蓄圧が油圧ポンプモータの吐出
口に作用しないように前記第2の油圧切換弁を作動さ
せ、また、リリーフ弁のチェック圧がアキュムレータに
蓄圧された油圧よりも高い場合には、前記油圧ポンプモ
ータの出力する油圧が前記アキュムレータに蓄圧される
ように、前記第2の油圧切換弁を作動させる。
【0035】このようにすると、油圧ポンプを回転させ
る駆動トルク分が車輪に負荷として作用して、車輪の回
転を減速する制動力となる。そして、油圧ポンプを回転
させる駆動トルクはポンプ吐出圧により決定されるが、
上記の構成では、第2の油圧切換弁によりアキュムレー
タを油圧ポンプモータの吐出口から切り離すことができ
るため、アキュムレータの蓄圧によりポンプ吐出圧が決
定されるという不都合な事態を回避できる。さらに、前
記リリーフ弁によるチェック圧を加減することで、前記
油圧ポンプモータの吐出圧を任意値に調節することがで
きる。従って、ポンプ吐出圧は、前記アキュムレータの
蓄圧に関係なく、任意に設定することができて、ガック
ン効き等が生じない良好な制動を行うことが可能にな
る。
【0036】また、リリーフ弁によるチェック圧がアキ
ュムレータに蓄圧された油圧よりも低い場合には、チェ
ック圧を超える油圧はリザーバに逃がされるが、リリー
フ弁のチェック圧がアキュムレータに蓄圧された油圧よ
りも高い場合には、第2の油圧切換弁により前記油圧ポ
ンプモータの出力する油圧が前記アキュムレータに蓄圧
されて、減速時の運動エネルギーの一部(熱として消費
されなかった分)が前記アキュムレータに油圧として回
収される結果となる。
【0037】そして、必要とする制動力に対して前記蓄
圧による制動力では制動力が不足する場合には、前記ア
キュムレータに蓄圧された油圧により油圧ブレーキユニ
ットを作動させて制動力を補うべく前記第3の油圧切換
弁を作動させる。これにより、十分な制動力を得ること
が可能になる。
【0038】また、発進/加速時には、前記アキュムレ
ータに蓄圧された油圧を前記油圧ポンプモータに供給
し、前記油圧ポンプモータが油圧モータとして作動して
車輪に駆動力を伝えるように、前記第1及び第2の油圧
切換弁とリリーフ弁とを制御する。このように動作制御
することで、車両の減速時に回収したエネルギーを制動
動作や発進/加速動作に有効利用して車両におけるエネ
ルギー効率を向上させることができる。
【0039】さらに、前記アキュムレータへの蓄圧動作
時や、前記油圧ポンプモータを油圧モータとして作動さ
せる時には、前記リリーフ弁のチェック圧を当該装置の
構成機器や油路の最大許容圧力以下に設定することによ
り、過負荷による油圧機器や油路の破損を防止すること
ができる。
【0040】そして、本発明の車両用制動装置におい
て、車輪に装備される制動エネルギー回生ユニットは、
油圧ブレーキユニットを組み合わせた構成で、車輪毎に
装備することが可能である。従って、各車輪毎に前記制
動エネルギー回生ユニットが装備され、前記制御装置
が、車輪の回転又は車両の状態に応じて前記第1〜第3
の油圧切換弁及びリリーフ弁を制御する構成とすれば、
エネルギーの回収や回収したエネルギーの再利用を車輪
毎に独立に行うことができるため、アンチロックブレー
キシステムやトラクションコントロールシステムなどの
ブレーキ機能のインテリジェント化の実現が容易にでき
る。
【0041】また、本発明の車両用制動装置の場合、制
動手段の油圧ブレーキユニットは、車両の減速時にアキ
ュムレータに蓄圧した油圧で作動させるもので、電気エ
ネルギーの消費量が大きな電動モーター等は使用してお
らず、電気エネルギーは第1〜第3の油圧切換弁及びリ
リーフ弁の動作制御に使用する分だけで済むため、ブレ
ーキ装置の電気的制御によって車両における電気エネル
ギーの消費が増大することを抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用制動装置の第1実施形態の
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る車両用制動装置の第2実施形態の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 制動エネルギー回生ユニット 7 油圧ブレーキユニット 9 油圧ポンプモータ 10 車両用制動装置 11 アキュムレータ 13 リザーバ 15 第1の油圧切換弁 16 リリーフ弁 17 第3の油圧切換弁 18 第2の油圧切換弁 21 車輪軸 22 ブレーキディスク 75 油圧ピストン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪に装備される制動エネルギー回生ユ
    ニットと、前記制動エネルギー回生ユニットを制御する
    制御装置とからなり、 前記制動エネルギー回生ユニットは、油圧により前記車
    輪を制動する油圧ブレーキユニットと、車輪軸に連結し
    前記車輪の回転力で油圧ポンプとして動作すると共に油
    圧供給により前記車輪軸を回転駆動する油圧モータとし
    て動作する油圧ポンプモータと、油圧蓄圧用のアキュム
    レータと、作動油を貯留するリザーバと、前記油圧ポン
    プモータを油圧ポンプとして作動させる時には前記アキ
    ュムレータを前記油圧ポンプモータの第1ポートに接続
    すると共に前記リザーバを前記油圧ポンプモータの第2
    ポートに接続した第1の油路接続状態を形成し、又、前
    記油圧ポンプモータを油圧モータとして作動させる時に
    は前記アキュムレータを前記油圧ポンプモータの第2ポ
    ートに接続すると共に前記リザーバを前記油圧ポンプモ
    ータの第1ポートに接続した第2の油路接続状態を形成
    する第1の油圧切換弁と、前記油圧ポンプモータの第1
    ポートと前記アキュムレータとの間の油路に装備される
    と共に前記制御装置からの制御信号によりチェック圧を
    変更可能なリリーフ弁と、前記リリーフ弁と前記アキュ
    ムレータとの間の油路を開閉する第2の油圧切換弁と、
    前記アキュムレータに蓄圧された油圧を前記油圧ブレー
    キユニットに供給し、又は前記リザーバに戻す第3の油
    圧切換弁とを備え、 前記制御装置は、前記第1〜第3の油圧切換弁と前記リ
    リーフ弁とを制御して所定の制動力または駆動力を車輪
    に作用させることを特徴とする車両用制動装置。
  2. 【請求項2】 制動時には、前記油圧ポンプモータを油
    圧ポンプとして作動させ、前記リリーフ弁のチェック圧
    の変更によりポンプの吐出圧を調整すると共に、適時前
    記第2の油圧切換弁により前記油圧ポンプモータの出力
    する油圧を前記アキュムレータに蓄圧することにより制
    動力を発生させ、必要とする制動力に対して前記蓄圧に
    よる制動力では制動力が不足する場合には、前記アキュ
    ムレータに蓄圧された油圧により前記油圧ブレーキユニ
    ットを作動させて制動力を補うべく前記第3の油圧切換
    弁を作動させるように前記制御装置が作動することを特
    徴とする請求項1に記載の車両用制動装置。
  3. 【請求項3】 加速時には、前記アキュムレータに蓄圧
    された油圧を前記油圧ポンプモータに供給し、前記油圧
    ポンプモータが油圧モータとして作動して車輪へ駆動力
    を伝えるように、前記第1及び第2の油圧切換弁を制御
    することを特徴とする請求項1に記載の車両用制動装
    置。
JP33894197A 1997-12-09 1997-12-09 車両用制動装置 Pending JPH11170990A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2410476A (en) * 2004-01-31 2005-08-03 John Richard Banks Regenerative hydraulic braking
CN101913348A (zh) * 2010-08-13 2010-12-15 清华大学 轮边驱动式车轮制动装置
JP2021524895A (ja) * 2017-09-25 2021-09-16 シャピロ,ベンジャミン 回収エネルギー・ホイールのためのリホイール方法および装置

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