JPH11172677A - 溝型壁面材を用いた補強盛土壁工法 - Google Patents
溝型壁面材を用いた補強盛土壁工法Info
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- JPH11172677A JPH11172677A JP35404197A JP35404197A JPH11172677A JP H11172677 A JPH11172677 A JP H11172677A JP 35404197 A JP35404197 A JP 35404197A JP 35404197 A JP35404197 A JP 35404197A JP H11172677 A JPH11172677 A JP H11172677A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工が容易であり、種々の植生が可能であ
り、安定した補強盛土壁Wを構築可能な工法を提供す
る。 【解決手段】 プラスチックあるいは鋼材からなる溝型
壁面材1を盛土壁となる部分に配置し、この溝型壁面材
1の背後に敷設した補強材2の端部を溝型壁面材1に連
結し、溝型壁面材1に土3を充填し、溝型壁面材1の背
後に、その高さにほぼ相当する層厚Δhの盛土層を盛り
立て、これらの工程を各段の施工で繰り返すことによっ
て高さhの盛土造成を行う。溝型壁面材1は雛壇状に積
み上げることによって安定した補強盛土壁Wとなり、前
記土3には灌木等の植物4を植生することができる。
り、安定した補強盛土壁Wを構築可能な工法を提供す
る。 【解決手段】 プラスチックあるいは鋼材からなる溝型
壁面材1を盛土壁となる部分に配置し、この溝型壁面材
1の背後に敷設した補強材2の端部を溝型壁面材1に連
結し、溝型壁面材1に土3を充填し、溝型壁面材1の背
後に、その高さにほぼ相当する層厚Δhの盛土層を盛り
立て、これらの工程を各段の施工で繰り返すことによっ
て高さhの盛土造成を行う。溝型壁面材1は雛壇状に積
み上げることによって安定した補強盛土壁Wとなり、前
記土3には灌木等の植物4を植生することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盛土壁を補強して
急勾配の壁面を有する盛土地盤を造成可能とするための
補強盛土壁工法に関する。
急勾配の壁面を有する盛土地盤を造成可能とするための
補強盛土壁工法に関する。
【0002】
【従来の技術】山岳地や都市近郊の道路、河川堤体等の
土工事では、計画地内において切土と盛土の土工バラン
スをとりながら工事が進められるが、盛土地盤の安定性
を確保するには、盛土壁(法面)をある程度緩勾配にす
る必要がある。しかし、勾配を緩くすればそれだけ多く
の用地が必要となり、かつ造成に必要な盛土材の量も多
くなる。したがって、同じ用地面積であっても盛土上面
の利用可能面積をできるだけ増大させ、あるいは所要の
上面面積を有する盛土を造成するための用地面積を節約
するといった土地の有効利用、あるいは盛土材の節約の
ために、近年は、補強材を用いて盛土壁のすべり破壊に
対する強度を増強し、その安定性を向上させることによ
って、盛土壁を急勾配(鉛直面に近い勾配)にする補強
盛土壁工法が適用される例が増加している。そしてこの
ような急勾配の補強盛土壁を形成するための方法として
は、従来、例えば現地発生土により作製された土嚢を盛
土壁に沿って積み上げて補強盛土壁を形成する工法や、
盛土地盤中に埋設されるアンカを有するコンクリート製
ブロックあるいは金属板からなるパネル壁体を盛土壁に
沿って積み上げることによって、鉛直に近い補強盛土壁
を形成する工法等が採用されている。
土工事では、計画地内において切土と盛土の土工バラン
スをとりながら工事が進められるが、盛土地盤の安定性
を確保するには、盛土壁(法面)をある程度緩勾配にす
る必要がある。しかし、勾配を緩くすればそれだけ多く
の用地が必要となり、かつ造成に必要な盛土材の量も多
くなる。したがって、同じ用地面積であっても盛土上面
の利用可能面積をできるだけ増大させ、あるいは所要の
上面面積を有する盛土を造成するための用地面積を節約
するといった土地の有効利用、あるいは盛土材の節約の
ために、近年は、補強材を用いて盛土壁のすべり破壊に
対する強度を増強し、その安定性を向上させることによ
って、盛土壁を急勾配(鉛直面に近い勾配)にする補強
盛土壁工法が適用される例が増加している。そしてこの
ような急勾配の補強盛土壁を形成するための方法として
は、従来、例えば現地発生土により作製された土嚢を盛
土壁に沿って積み上げて補強盛土壁を形成する工法や、
盛土地盤中に埋設されるアンカを有するコンクリート製
ブロックあるいは金属板からなるパネル壁体を盛土壁に
沿って積み上げることによって、鉛直に近い補強盛土壁
を形成する工法等が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
のうち、土嚢を積み上げて壁面材とする補強盛土壁工法
においては、現地発生土等を袋詰めして大量の土嚢を製
作しなければならず、その製作作業や、でき上がった土
嚢を運搬して積み上げる作業に大きな労力を必要とす
る。また、土嚢による壁面材は袋詰めした土材からなる
ため変形しやすく、土嚢の積み上げに際して土嚢内部の
土を十分に締め固めて変形しにくい状態にしないと、盛
土の立ち上げに伴って盛土壁の局部的な変形を起こして
しまい、造成完了後も大きな変形を生じるといった問題
がある。また、土嚢からなる補強盛土壁は草本等の植生
は可能であるが、比較的背の高い灌木類の植生は不可能
であるため、十分な緑化が困難であった。
のうち、土嚢を積み上げて壁面材とする補強盛土壁工法
においては、現地発生土等を袋詰めして大量の土嚢を製
作しなければならず、その製作作業や、でき上がった土
嚢を運搬して積み上げる作業に大きな労力を必要とす
る。また、土嚢による壁面材は袋詰めした土材からなる
ため変形しやすく、土嚢の積み上げに際して土嚢内部の
土を十分に締め固めて変形しにくい状態にしないと、盛
土の立ち上げに伴って盛土壁の局部的な変形を起こして
しまい、造成完了後も大きな変形を生じるといった問題
がある。また、土嚢からなる補強盛土壁は草本等の植生
は可能であるが、比較的背の高い灌木類の植生は不可能
であるため、十分な緑化が困難であった。
【0004】また、コンクリートブロックによる補強盛
土壁の施工においては、コンクリートブロックの重量が
大きいので運搬や現場での積み上げ作業等における取り
扱いに不便である。しかも、造成過程での盛土地盤の圧
密変形に対する追従性が悪く、積み上げたコンクリート
ブロックのずれや傾斜などが目立ち、コンクリートブロ
ックによる補強盛土壁では植生ができないため、周辺環
境との調和が取れず、全体に無機的な視覚的印象を与え
やすいといった問題も指摘される。
土壁の施工においては、コンクリートブロックの重量が
大きいので運搬や現場での積み上げ作業等における取り
扱いに不便である。しかも、造成過程での盛土地盤の圧
密変形に対する追従性が悪く、積み上げたコンクリート
ブロックのずれや傾斜などが目立ち、コンクリートブロ
ックによる補強盛土壁では植生ができないため、周辺環
境との調和が取れず、全体に無機的な視覚的印象を与え
やすいといった問題も指摘される。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、施工が容
易であり、種々の植生が可能であり、安定した補強盛土
壁を構築可能な工法を提供することにある。
れたもので、その技術的課題とするところは、施工が容
易であり、種々の植生が可能であり、安定した補強盛土
壁を構築可能な工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係る溝型壁面
材を用いた補強盛土壁工法は、盛土壁に沿って複数段に
積み上げられた壁面材からなる補強盛土壁の施工におい
て、互いに連続した正面版、背面版及び底版からなる溝
型壁面材を盛土壁となる部分に配置し、前記正面版、背
面版及び底版に囲まれ上端が開放された充填空間に土を
充填し、前記溝型壁面材の背後の盛土地盤造成領域に溝
型壁面材の高さにほぼ相当する層厚の盛土層を盛り立て
るといった一連の工程を、各段の施工で繰り返すもので
ある。すなわち本発明工法によれば、溝型壁面材が互い
に連続した正面版、背面版及び底盤からなる溝型を呈す
るため軽量であり、したがって施工の際の所定位置への
配置(積み上げ)や運搬等の際の取り扱いが容易にな
る。所定位置への配置後は充填空間に土を充填すること
によって重量が増大し、安定した補強盛土壁となる。
効に解決するための手段として、本発明に係る溝型壁面
材を用いた補強盛土壁工法は、盛土壁に沿って複数段に
積み上げられた壁面材からなる補強盛土壁の施工におい
て、互いに連続した正面版、背面版及び底版からなる溝
型壁面材を盛土壁となる部分に配置し、前記正面版、背
面版及び底版に囲まれ上端が開放された充填空間に土を
充填し、前記溝型壁面材の背後の盛土地盤造成領域に溝
型壁面材の高さにほぼ相当する層厚の盛土層を盛り立て
るといった一連の工程を、各段の施工で繰り返すもので
ある。すなわち本発明工法によれば、溝型壁面材が互い
に連続した正面版、背面版及び底盤からなる溝型を呈す
るため軽量であり、したがって施工の際の所定位置への
配置(積み上げ)や運搬等の際の取り扱いが容易にな
る。所定位置への配置後は充填空間に土を充填すること
によって重量が増大し、安定した補強盛土壁となる。
【0007】本発明において付加される一層好ましい構
成としては、溝型壁面材の底版に所要数の通水孔が開設
され、二段目以上の溝型壁面材は、その下段の溝型壁面
材の背面版の上端及びその背後の盛土層の端部上面に跨
がって支持されるように前記下段の溝型壁面材より後退
した位置に配置される。すなわち、この場合は溝型壁面
材は雛壇状に積み上げられるので、安定性が向上する。
またこのようにすることによって、各段の溝型壁面材の
充填空間に充填された土の上面が露出するので、この土
に草類や灌木類等の植物を植生することができる。前記
充填空間の土中の余剰水は、前記底版の通水孔から排出
される。
成としては、溝型壁面材の底版に所要数の通水孔が開設
され、二段目以上の溝型壁面材は、その下段の溝型壁面
材の背面版の上端及びその背後の盛土層の端部上面に跨
がって支持されるように前記下段の溝型壁面材より後退
した位置に配置される。すなわち、この場合は溝型壁面
材は雛壇状に積み上げられるので、安定性が向上する。
またこのようにすることによって、各段の溝型壁面材の
充填空間に充填された土の上面が露出するので、この土
に草類や灌木類等の植物を植生することができる。前記
充填空間の土中の余剰水は、前記底版の通水孔から排出
される。
【0008】本発明において付加される一層好ましい他
の構成としては、溝型壁面材の正面版が多孔状又は格子
状に形成される。このようにすれば、溝型壁面材の正面
からも、その充填空間内の土に植生を行うことができ
る。
の構成としては、溝型壁面材の正面版が多孔状又は格子
状に形成される。このようにすれば、溝型壁面材の正面
からも、その充填空間内の土に植生を行うことができ
る。
【0009】本発明において付加される一層好ましい他
の構成としては、溝型壁面材の背面版が正面版側へ傾斜
した形状に形成される。このようにすれば、溝型壁面材
が一層安定化するばかりでなく、その背後に盛り立てた
盛土材を転圧する時に、溝型壁面材の背面版との境界近
傍まで十分に転圧しやすくなる。
の構成としては、溝型壁面材の背面版が正面版側へ傾斜
した形状に形成される。このようにすれば、溝型壁面材
が一層安定化するばかりでなく、その背後に盛り立てた
盛土材を転圧する時に、溝型壁面材の背面版との境界近
傍まで十分に転圧しやすくなる。
【0010】本発明において付加される一層好ましい他
の構成としては、溝型壁面材が、盛土層に埋設される補
強材の端部に固定される。すなわち補強材は、盛土層に
埋設されて盛土層との大きな摩擦力によって各溝型壁面
材を保持するもので、このため引っ張り強度が大きく地
中で腐食しにくい材質からなるものが好適に採用され
る。具体的には、例えば高分子材料からなるネット状、
格子状のものや、あるいは耐腐食性を有する金属からな
るネット状、多孔板状、棒状のもの等が用いられる。
の構成としては、溝型壁面材が、盛土層に埋設される補
強材の端部に固定される。すなわち補強材は、盛土層に
埋設されて盛土層との大きな摩擦力によって各溝型壁面
材を保持するもので、このため引っ張り強度が大きく地
中で腐食しにくい材質からなるものが好適に採用され
る。具体的には、例えば高分子材料からなるネット状、
格子状のものや、あるいは耐腐食性を有する金属からな
るネット状、多孔板状、棒状のもの等が用いられる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る溝型壁面材を
用いた補強盛土壁工法により造成された盛土を示すもの
で、(a)は正面図、(b)は(a)のI−I' 線に沿
って切断した概略的な鉛直断面図である。この図1にお
いて参照符号Bは基礎地盤、Gはこの基礎地盤B上に造
成された盛土地盤を示している。盛土地盤Gは、盛土材
の撒き出し・転圧といった工程によって形成された層厚
Δhの盛土層G1 〜Gn を下から順に盛り立てることに
よって、高さhに造成されたものであって、比較的急勾
配に形成されたその盛土壁には、縦目地がその上又は下
の縦目地間の水平方向中間に位置するように(千鳥状
に)、かつ雛壇状に積み上げた多数の溝型壁面材1から
なる補強盛土壁Wが構築されている。
用いた補強盛土壁工法により造成された盛土を示すもの
で、(a)は正面図、(b)は(a)のI−I' 線に沿
って切断した概略的な鉛直断面図である。この図1にお
いて参照符号Bは基礎地盤、Gはこの基礎地盤B上に造
成された盛土地盤を示している。盛土地盤Gは、盛土材
の撒き出し・転圧といった工程によって形成された層厚
Δhの盛土層G1 〜Gn を下から順に盛り立てることに
よって、高さhに造成されたものであって、比較的急勾
配に形成されたその盛土壁には、縦目地がその上又は下
の縦目地間の水平方向中間に位置するように(千鳥状
に)、かつ雛壇状に積み上げた多数の溝型壁面材1から
なる補強盛土壁Wが構築されている。
【0012】各溝型壁面材1は、後述のように上端が開
放された充填空間1Sを有するものであって、この充填
空間1Sには土3が充填されている。雛壇状に積み上げ
られた各溝型壁面材1の上端に露出した前記土3には、
それぞれ草本類や灌木類等の植物4が適当な間隔で植え
付けられている。盛土地盤Gを構成する層厚Δhの各盛
土層G1 〜Gn 間には補強材2が水平方向所定間隔で埋
設されており、それぞれ各溝型壁面材1に巻き付けられ
た状態に連結されている。この補強材2は、例えば所要
の引っ張り強度を有すると共に地中で腐食しにくい高分
子材料や金属材からなり、盛土材との大きな摩擦力を発
揮させるために、高分子材料の場合はネット状あるいは
格子状とし、金属材の場合は多孔板状、ネット状あるい
は鉄筋棒状とする。
放された充填空間1Sを有するものであって、この充填
空間1Sには土3が充填されている。雛壇状に積み上げ
られた各溝型壁面材1の上端に露出した前記土3には、
それぞれ草本類や灌木類等の植物4が適当な間隔で植え
付けられている。盛土地盤Gを構成する層厚Δhの各盛
土層G1 〜Gn 間には補強材2が水平方向所定間隔で埋
設されており、それぞれ各溝型壁面材1に巻き付けられ
た状態に連結されている。この補強材2は、例えば所要
の引っ張り強度を有すると共に地中で腐食しにくい高分
子材料や金属材からなり、盛土材との大きな摩擦力を発
揮させるために、高分子材料の場合はネット状あるいは
格子状とし、金属材の場合は多孔板状、ネット状あるい
は鉄筋棒状とする。
【0013】盛土地盤Gと基礎地盤Bの間には、周辺の
地山等から侵入する地下水や降雨等による過剰浸透水を
排出するために、排水性の良い砂や砂礫あるいは砕石等
を敷き均した排水層Fが介在されている。また、前記基
礎地盤Bのうち最も下段の溝型壁面材1を敷き並べる部
分には、補強盛土壁Wの重量を受けて沈下しないよう
に、必要に応じて栗石を敷くか、更に捨てコンクリート
を打設するといった基礎処理BGが施されている。
地山等から侵入する地下水や降雨等による過剰浸透水を
排出するために、排水性の良い砂や砂礫あるいは砕石等
を敷き均した排水層Fが介在されている。また、前記基
礎地盤Bのうち最も下段の溝型壁面材1を敷き並べる部
分には、補強盛土壁Wの重量を受けて沈下しないよう
に、必要に応じて栗石を敷くか、更に捨てコンクリート
を打設するといった基礎処理BGが施されている。
【0014】溝型壁面材1は図2に例示するように、互
いに連続した正面版1a、背面版1b及び底版1cから
なる溝型を呈し、耐候性に優れると共に強度の大きいプ
ラスチック、防錆あるいは防食された鋼材等の金属、あ
るいは鉄筋コンクリート等からなる。特に、プラスチッ
クや金属板からなるものは、盛土地盤Gの圧密変形等に
対してある程度追随変形可能であるため、隣接した溝型
壁面材1,1間にずれ等が発生しにくい。壁面安定化及
び植生のための土3は、前記正面版1a、背面版1b及
び底版1cによって囲まれた、上端が開放された充填空
間1Sに充填される。前記底版1cには、前記土3の過
剰浸透水を排出するための所要数の通水孔1dが開設さ
れている。
いに連続した正面版1a、背面版1b及び底版1cから
なる溝型を呈し、耐候性に優れると共に強度の大きいプ
ラスチック、防錆あるいは防食された鋼材等の金属、あ
るいは鉄筋コンクリート等からなる。特に、プラスチッ
クや金属板からなるものは、盛土地盤Gの圧密変形等に
対してある程度追随変形可能であるため、隣接した溝型
壁面材1,1間にずれ等が発生しにくい。壁面安定化及
び植生のための土3は、前記正面版1a、背面版1b及
び底版1cによって囲まれた、上端が開放された充填空
間1Sに充填される。前記底版1cには、前記土3の過
剰浸透水を排出するための所要数の通水孔1dが開設さ
れている。
【0015】図2に例示した溝型壁面材1のうち、
(a)は、正面版1aと背面版1bの上端縁同士が必要
に応じて所定間隔で配置された連結板1eを介して連結
され、これによって変形が防止されている。鉄筋コンク
リート製である場合は、この連結板1eは、正面版1a
と背面版1bの上端縁から露出させた鉄筋の一部からな
るものであっても良く、正面版1aの表面には適切な浮
き出し模様や彩色を施すことによって、壁面の美観を向
上させることができる。また(b)は、前記連結板1e
に相当する連結部1fが一体的に形成されている。正面
版1aは格子又は多孔板状に形成されており、これによ
って正面からも植生可能となっている。
(a)は、正面版1aと背面版1bの上端縁同士が必要
に応じて所定間隔で配置された連結板1eを介して連結
され、これによって変形が防止されている。鉄筋コンク
リート製である場合は、この連結板1eは、正面版1a
と背面版1bの上端縁から露出させた鉄筋の一部からな
るものであっても良く、正面版1aの表面には適切な浮
き出し模様や彩色を施すことによって、壁面の美観を向
上させることができる。また(b)は、前記連結板1e
に相当する連結部1fが一体的に形成されている。正面
版1aは格子又は多孔板状に形成されており、これによ
って正面からも植生可能となっている。
【0016】溝型壁面材1としては、盛土壁の勾配に応
じて高さLaと奥行きLbとの比率の異なる種々のもの
が用意されており、例えば図3に示すように、緩勾配の
盛土造成の場合は高さLaに対して奥行きLbが比較的
大きいものが用いられる。但し、図1のような急勾配の
盛土造成の場合も、溝型壁面材1は高さLaに対して奥
行きLbが比較的大きいものを用い、上段と下段の重ね
代を大きくとれば急勾配壁面の安定性の向上に有利であ
る。
じて高さLaと奥行きLbとの比率の異なる種々のもの
が用意されており、例えば図3に示すように、緩勾配の
盛土造成の場合は高さLaに対して奥行きLbが比較的
大きいものが用いられる。但し、図1のような急勾配の
盛土造成の場合も、溝型壁面材1は高さLaに対して奥
行きLbが比較的大きいものを用い、上段と下段の重ね
代を大きくとれば急勾配壁面の安定性の向上に有利であ
る。
【0017】なお、溝型壁面材1がプラスチック製の場
合は軽量であるため横の長さLcを長くできるが、鉄筋
コンクリート製の場合は比重が大きいため、運搬や現場
での積み上げ作業を考慮して横の長さLcをある程度短
くする。
合は軽量であるため横の長さLcを長くできるが、鉄筋
コンクリート製の場合は比重が大きいため、運搬や現場
での積み上げ作業を考慮して横の長さLcをある程度短
くする。
【0018】また図4に示す溝型壁面材1は、正面版1
aがほぼ鉛直であるのに対し、背面版1bが正面版1a
側へ倒れるように傾斜した形状に形成されたものであ
る。このような溝型壁面材1を用いれば、背後に盛り立
てた盛土材を転圧ローラなどで締め固める時に、溝型壁
面材1の背面版1bが転圧の邪魔になりにくく、このた
め背面版1bの近傍まで十分に転圧しやすくなる。ま
た、上端の奥行きよりも底版1cの奥行きが大きいた
め、低重心になり、図5に示すように急勾配であっても
安定した補強盛土壁Wとすることができる。
aがほぼ鉛直であるのに対し、背面版1bが正面版1a
側へ倒れるように傾斜した形状に形成されたものであ
る。このような溝型壁面材1を用いれば、背後に盛り立
てた盛土材を転圧ローラなどで締め固める時に、溝型壁
面材1の背面版1bが転圧の邪魔になりにくく、このた
め背面版1bの近傍まで十分に転圧しやすくなる。ま
た、上端の奥行きよりも底版1cの奥行きが大きいた
め、低重心になり、図5に示すように急勾配であっても
安定した補強盛土壁Wとすることができる。
【0019】以下、図6乃至図15を参照しながら、本
発明に係る溝型壁面材を用いた補強盛土壁工法によって
先の図1に示す補強盛土壁Wを有する盛土地盤Gを造成
する過程を順を追って説明する。
発明に係る溝型壁面材を用いた補強盛土壁工法によって
先の図1に示す補強盛土壁Wを有する盛土地盤Gを造成
する過程を順を追って説明する。
【0020】まず図6に示すように、盛土地盤造成予定
地を整地して略水平な基礎地盤Bを形成し、この基礎地
盤B上に、周辺地盤から流れ込む水を速やかに排水でき
るように、必要に応じて砂、礫あるいは砕石等の排水性
の良い材料を敷設することによって、適当な厚さの排水
層Fを層成する。また、基礎地盤Bのうち、図1に示す
補強盛土壁Wの下端となる部分の堅牢性が不十分である
ような場合は、この部分に栗石を敷き、その上に更に捨
てコンクリートを打設するといった基礎処理BGを施
す。
地を整地して略水平な基礎地盤Bを形成し、この基礎地
盤B上に、周辺地盤から流れ込む水を速やかに排水でき
るように、必要に応じて砂、礫あるいは砕石等の排水性
の良い材料を敷設することによって、適当な厚さの排水
層Fを層成する。また、基礎地盤Bのうち、図1に示す
補強盛土壁Wの下端となる部分の堅牢性が不十分である
ような場合は、この部分に栗石を敷き、その上に更に捨
てコンクリートを打設するといった基礎処理BGを施
す。
【0021】次に図7に示すように、基礎地盤B(排水
層F及び基礎処理BG)上から盛土地盤造成予定地の正
面側の地盤B’上に跨がって、可撓性を有するネット状
あるいは格子状の第一段目の補強材2を敷設する。この
補強材2は、基礎地盤B(排水層F)側の端部2aを、
必要に応じて、基礎地盤Bに所定間隔で打ち込んだアン
カー21により固定する。
層F及び基礎処理BG)上から盛土地盤造成予定地の正
面側の地盤B’上に跨がって、可撓性を有するネット状
あるいは格子状の第一段目の補強材2を敷設する。この
補強材2は、基礎地盤B(排水層F)側の端部2aを、
必要に応じて、基礎地盤Bに所定間隔で打ち込んだアン
カー21により固定する。
【0022】次に図8に示すように、図1の補強盛土壁
Wの下端となる位置に沿って、第一段目の複数の溝型壁
面材1を図の断面と直交する方向へ一列に並べて敷き詰
めるように設置する。すなわち図示の例の場合は、溝型
壁面材1は基礎処理BGの上の補強材2の上に配置され
る。溝型壁面材1は中空溝型を呈するため軽量であり、
特に、プラスチック製のものは著しく軽量であるため、
この設置作業を少ない労力で容易に行うことができる。
Wの下端となる位置に沿って、第一段目の複数の溝型壁
面材1を図の断面と直交する方向へ一列に並べて敷き詰
めるように設置する。すなわち図示の例の場合は、溝型
壁面材1は基礎処理BGの上の補強材2の上に配置され
る。溝型壁面材1は中空溝型を呈するため軽量であり、
特に、プラスチック製のものは著しく軽量であるため、
この設置作業を少ない労力で容易に行うことができる。
【0023】設置された各溝型壁面材1の充填空間1S
には、図9に示すように現地発生土等の土3を充填す
る。これによって重量の大きな壁面体となり、設置状態
が安定する。前記土3は植生にも使用するものであるた
め、現地発生土が植生に適さない土質である場合は、必
要に応じて腐葉土等の植生に適した客土を充填するか、
又はこれを現地発生土に混合して充填する。
には、図9に示すように現地発生土等の土3を充填す
る。これによって重量の大きな壁面体となり、設置状態
が安定する。前記土3は植生にも使用するものであるた
め、現地発生土が植生に適さない土質である場合は、必
要に応じて腐葉土等の植生に適した客土を充填するか、
又はこれを現地発生土に混合して充填する。
【0024】各溝型壁面材1の充填空間1Sへの土3の
充填が完了したら、盛土地盤造成予定地の正面側の地盤
B’上にある補強材2の端部2bを、図10に示すよう
に、溝型壁面材1に上から巻き込むようにして折り返
し、前記補強材2における基礎地盤B(排水層F)上の
部分に重ねて、その重なった部分を基礎地盤Bに所定間
隔で打ち込んだ所要数のアンカー22により固定する。
充填が完了したら、盛土地盤造成予定地の正面側の地盤
B’上にある補強材2の端部2bを、図10に示すよう
に、溝型壁面材1に上から巻き込むようにして折り返
し、前記補強材2における基礎地盤B(排水層F)上の
部分に重ねて、その重なった部分を基礎地盤Bに所定間
隔で打ち込んだ所要数のアンカー22により固定する。
【0025】次に図11に示すように、溝型壁面材1の
背面側の領域(図示の例においては排水層F上)に、例
えば30cm程度の適当な撒き出し厚さで盛土材G’を撒き
出し、ブルドーザ等で敷き均してから振動ローラ等の転
圧機械によって転圧を行う。そしてこのような盛土材
G’の撒き出し・敷き均し・締め固め作業を所要回数繰
り返すことによって、図12に示すように、ほぼ第一段
目の溝型壁面材1の上端高さに達する層厚Δhの最下層
の盛土層G1 を形成する。またこれによって、補強材2
が基礎地盤B(排水層F)と盛土層G1 の間で埋設状態
になり、摩擦力を与えられる。
背面側の領域(図示の例においては排水層F上)に、例
えば30cm程度の適当な撒き出し厚さで盛土材G’を撒き
出し、ブルドーザ等で敷き均してから振動ローラ等の転
圧機械によって転圧を行う。そしてこのような盛土材
G’の撒き出し・敷き均し・締め固め作業を所要回数繰
り返すことによって、図12に示すように、ほぼ第一段
目の溝型壁面材1の上端高さに達する層厚Δhの最下層
の盛土層G1 を形成する。またこれによって、補強材2
が基礎地盤B(排水層F)と盛土層G1 の間で埋設状態
になり、摩擦力を与えられる。
【0026】上述のようにして最下層の盛土造成が終了
したら第二層目の盛土造成に移行する。この第二層目の
施工においては、まず図13に示すように、盛土層G1
上に第二段目の補強材2を敷設する。この補強材2の一
方の端部2aは、必要に応じて、盛土層G1 に所定間隔
で打ち込んだアンカー21により固定し、他方の端部2
bは、第一段目の溝型壁面材1上からその正面側の地盤
B’上に垂らすようにする。
したら第二層目の盛土造成に移行する。この第二層目の
施工においては、まず図13に示すように、盛土層G1
上に第二段目の補強材2を敷設する。この補強材2の一
方の端部2aは、必要に応じて、盛土層G1 に所定間隔
で打ち込んだアンカー21により固定し、他方の端部2
bは、第一段目の溝型壁面材1上からその正面側の地盤
B’上に垂らすようにする。
【0027】補強材2の敷設後は、図14に示すよう
に、第一段目の複数の溝型壁面材1の上に第二段目の複
数の溝型壁面材1を一列に並べて積み上げる。先の説明
のとおり、土3を充填する前の溝型壁面材1は軽量であ
るため、この積み上げ設置作業も少ない労力で容易に行
うことができる。
に、第一段目の複数の溝型壁面材1の上に第二段目の複
数の溝型壁面材1を一列に並べて積み上げる。先の説明
のとおり、土3を充填する前の溝型壁面材1は軽量であ
るため、この積み上げ設置作業も少ない労力で容易に行
うことができる。
【0028】第二段目の溝型壁面材1は、その底版1c
が第一段目の溝型壁面材1の背面版1bの上端とその背
後の盛土層G1 の端部上面とに跨がって支持されるよう
に、第一段目の溝型壁面材1より後退した位置に配置さ
れる。すなわち、第二段目の溝型壁面材1は第一段目の
溝型壁面材1上に雛壇状に積み上げられるので、第一段
目の溝型壁面材1に充填された土3の上面が第二段目の
溝型壁面材1の正面下部に露出される。また、盛土壁の
変形が局部的に集中するのを避けるために、第二段目の
各溝型壁面材1,1間に形成される縦目地が第一段目の
溝型壁面材1,1間の縦目地の間隔の中間位置となるよ
うに積み上げるのが望ましい。
が第一段目の溝型壁面材1の背面版1bの上端とその背
後の盛土層G1 の端部上面とに跨がって支持されるよう
に、第一段目の溝型壁面材1より後退した位置に配置さ
れる。すなわち、第二段目の溝型壁面材1は第一段目の
溝型壁面材1上に雛壇状に積み上げられるので、第一段
目の溝型壁面材1に充填された土3の上面が第二段目の
溝型壁面材1の正面下部に露出される。また、盛土壁の
変形が局部的に集中するのを避けるために、第二段目の
各溝型壁面材1,1間に形成される縦目地が第一段目の
溝型壁面材1,1間の縦目地の間隔の中間位置となるよ
うに積み上げるのが望ましい。
【0029】次に図15に示すように、第二段目の各溝
型壁面材1の充填空間1Sに土3を充填し、第一段目の
溝型壁面材1の上から垂れていた補強材2の端部2b
を、第二段目の溝型壁面材1を巻き込むようにして折り
返し、前記補強材2における盛土層G1 上の敷設部分に
重ねて、その重なった部分を、盛土層G1 に所定間隔で
打ち込んだ所要数のアンカー22により固定する。その
後の工程については図示しないが、第二段目の各溝型壁
面材1の背面側の、盛土層G1 上に適当な撒き出し厚さ
で盛土材を撒き出し敷き均して転圧する作業を所要回数
繰り返すことによって、層厚Δhの第二層目の盛土層G
2 を形成する。これによって、第二段目の補強材2は盛
土層G1 とG2 の間で埋設状態になり、摩擦力を与えら
れる。
型壁面材1の充填空間1Sに土3を充填し、第一段目の
溝型壁面材1の上から垂れていた補強材2の端部2b
を、第二段目の溝型壁面材1を巻き込むようにして折り
返し、前記補強材2における盛土層G1 上の敷設部分に
重ねて、その重なった部分を、盛土層G1 に所定間隔で
打ち込んだ所要数のアンカー22により固定する。その
後の工程については図示しないが、第二段目の各溝型壁
面材1の背面側の、盛土層G1 上に適当な撒き出し厚さ
で盛土材を撒き出し敷き均して転圧する作業を所要回数
繰り返すことによって、層厚Δhの第二層目の盛土層G
2 を形成する。これによって、第二段目の補強材2は盛
土層G1 とG2 の間で埋設状態になり、摩擦力を与えら
れる。
【0030】上述のようにして、補強材2の敷設→溝型
壁面材1の積み上げ設置→土3の充填→補強材2と溝型
壁面材1の連結→盛土層の盛り立てといった一連の工程
を第三段目以上の施工でも同様に繰り返して行くことに
よって、図1に示すような雛壇状の補強盛土壁Wを有す
る高さhの盛土地盤Gが造成される。
壁面材1の積み上げ設置→土3の充填→補強材2と溝型
壁面材1の連結→盛土層の盛り立てといった一連の工程
を第三段目以上の施工でも同様に繰り返して行くことに
よって、図1に示すような雛壇状の補強盛土壁Wを有す
る高さhの盛土地盤Gが造成される。
【0031】最後に、補強盛土壁Wの各段の溝型壁面材
1の上面に露出した土3に、植物4を適当な間隔で植え
付ける。この場合の植物4には、例えばツツジ等のよう
な灌木を選定することができ、このため周辺の自然環境
と調和した緑化壁面を構築することができる。
1の上面に露出した土3に、植物4を適当な間隔で植え
付ける。この場合の植物4には、例えばツツジ等のよう
な灌木を選定することができ、このため周辺の自然環境
と調和した緑化壁面を構築することができる。
【0032】上述の工法においては、補強材2に可撓性
を有するネット状あるいは格子状のものを用いた場合に
ついて説明したが、補強材2として例えば帯状金属板か
らなるものを用いる場合は、図16乃至図19に示すよ
うな工法となる。
を有するネット状あるいは格子状のものを用いた場合に
ついて説明したが、補強材2として例えば帯状金属板か
らなるものを用いる場合は、図16乃至図19に示すよ
うな工法となる。
【0033】この場合、先に説明した図7に対応する補
強材敷設工程において、図16に示すように、帯状金属
板からなる所要数の補強材2を、溝型壁面材1を敷き並
べる方向に対して一定の間隔ΔLcで、かつ前記溝型壁
面材1の背面版1bと直交する方向(図示の断面と平行
な方向)へ延在するように、排水層F(第二段目以上の
施工においては盛土層)の上に敷設する。このとき、連
結孔2cを有する各補強材2の端部が、基礎処理BG上
における溝型壁面材設置予定部分に位置するように敷設
する。なお、前記敷設間隔ΔLcは、例えば図2に示す
溝型壁面材1の横の長さLcの1/n(nは整数)に相
当するものである。したがってこの場合は、一個の溝型
壁面材1についてそれぞれn本の補強材2が敷設される
ことになる。
強材敷設工程において、図16に示すように、帯状金属
板からなる所要数の補強材2を、溝型壁面材1を敷き並
べる方向に対して一定の間隔ΔLcで、かつ前記溝型壁
面材1の背面版1bと直交する方向(図示の断面と平行
な方向)へ延在するように、排水層F(第二段目以上の
施工においては盛土層)の上に敷設する。このとき、連
結孔2cを有する各補強材2の端部が、基礎処理BG上
における溝型壁面材設置予定部分に位置するように敷設
する。なお、前記敷設間隔ΔLcは、例えば図2に示す
溝型壁面材1の横の長さLcの1/n(nは整数)に相
当するものである。したがってこの場合は、一個の溝型
壁面材1についてそれぞれn本の補強材2が敷設される
ことになる。
【0034】次に図17に示すように、基礎処理BG上
における複数の補強材2の端部上に跨がるように、第一
段目の複数の溝型壁面材1を図の断面と直交する方向へ
一列に並べて敷き詰めるように設置する。そして、前記
各溝型壁面材1の底版13に開設された通水孔1d又は
図示されていない連結孔から各補強材2の端部の連結孔
2cに連結ボルト23を通し、この連結ボルト23を介
して前記溝型壁面材1と補強材2とを連結する。
における複数の補強材2の端部上に跨がるように、第一
段目の複数の溝型壁面材1を図の断面と直交する方向へ
一列に並べて敷き詰めるように設置する。そして、前記
各溝型壁面材1の底版13に開設された通水孔1d又は
図示されていない連結孔から各補強材2の端部の連結孔
2cに連結ボルト23を通し、この連結ボルト23を介
して前記溝型壁面材1と補強材2とを連結する。
【0035】次に図18に示すように、各溝型壁面材1
の充填空間1Sに土3を充填し、更に図19に示すよう
に、溝型壁面材1の背面側に盛土材G’を撒き出し敷き
均してから転圧するといった作業を所要回数繰り返すこ
とによって、層厚Δhの最下層の盛土層G1 を形成す
る。第二段目以上の造成も同様の工程で行われる。
の充填空間1Sに土3を充填し、更に図19に示すよう
に、溝型壁面材1の背面側に盛土材G’を撒き出し敷き
均してから転圧するといった作業を所要回数繰り返すこ
とによって、層厚Δhの最下層の盛土層G1 を形成す
る。第二段目以上の造成も同様の工程で行われる。
【0036】また、図20に示すように、高さLaが高
い溝型壁面材1を用いる場合は、図20に示すように、
溝型壁面材1の背面版1bの下端部のほか、中間高さに
も補強材2を連結することが望ましい。この場合は、設
置した溝型壁面材1の背面版1bの下端部に連結ボルト
24で下側の補強材2L を取り付けた後、溝型壁面材1
の背面側に盛土材を撒き出し敷き均してから転圧する作
業を所要回数行うことによって溝型壁面材1の中間高さ
に相当する層厚の盛土層GL を形成し、この盛土層GL
の上面に上側の補強材2H を敷設してそれぞれ連結ボル
ト25で前記背面版1bの中間高さに取り付け、その後
再び盛土材の撒き出し・締め固め作業を行って溝型壁面
材1の上端高さまでの盛土層GH を形成する。このよう
にすれば溝型壁面材1がその中間高さでも補強材2H に
より支持されるので、安定した壁面体となる。
い溝型壁面材1を用いる場合は、図20に示すように、
溝型壁面材1の背面版1bの下端部のほか、中間高さに
も補強材2を連結することが望ましい。この場合は、設
置した溝型壁面材1の背面版1bの下端部に連結ボルト
24で下側の補強材2L を取り付けた後、溝型壁面材1
の背面側に盛土材を撒き出し敷き均してから転圧する作
業を所要回数行うことによって溝型壁面材1の中間高さ
に相当する層厚の盛土層GL を形成し、この盛土層GL
の上面に上側の補強材2H を敷設してそれぞれ連結ボル
ト25で前記背面版1bの中間高さに取り付け、その後
再び盛土材の撒き出し・締め固め作業を行って溝型壁面
材1の上端高さまでの盛土層GH を形成する。このよう
にすれば溝型壁面材1がその中間高さでも補強材2H に
より支持されるので、安定した壁面体となる。
【0037】なお、本発明は図示の実施形態に限定され
るものではない。例えば図2あるいは図4に示す溝型壁
面材1は、連結板1eあるいは連結部1fに代えて、正
面版1aと背面版1bを、充填空間1Sを縦に仕切るよ
うに形成した仕切壁で連結した構造としても良い。
るものではない。例えば図2あるいは図4に示す溝型壁
面材1は、連結板1eあるいは連結部1fに代えて、正
面版1aと背面版1bを、充填空間1Sを縦に仕切るよ
うに形成した仕切壁で連結した構造としても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) 大量の土嚢の作成・運搬・積み上げといった作業が
不要になる。 (2) 積み上げる溝型壁面材の選定によって、壁面勾配の
緩急度に拘らず安定した補強盛土壁とすることができ
る。 (3) 溝型壁面材は軽量であるので、その運搬や現場での
積み上げが容易であり、積み上げ後に土を充填するの
で、安定した補強盛土壁とすることができる。 (4) 土嚢による盛土壁に比較して強度が大きく、変形を
抑えることができる。 (5) 溝型壁面材に充填した土には灌木類等を植生できる
ので、周辺の自然環境と調和した壁面を構築することが
できる。特に、溝型壁面材の正面側にも植生できるよう
にすることによって緑化を密にすることができる。 (6) プラスチック製あるいは鋼板製の溝型壁面材を使用
することによって、ある程度の変形に追従できるので、
コンクリートブロックによる壁面のような大きなずれが
発生しない。 (7) 溝型壁面材は大量生産が可能であるため、コストを
低減できる。
される。 (1) 大量の土嚢の作成・運搬・積み上げといった作業が
不要になる。 (2) 積み上げる溝型壁面材の選定によって、壁面勾配の
緩急度に拘らず安定した補強盛土壁とすることができ
る。 (3) 溝型壁面材は軽量であるので、その運搬や現場での
積み上げが容易であり、積み上げ後に土を充填するの
で、安定した補強盛土壁とすることができる。 (4) 土嚢による盛土壁に比較して強度が大きく、変形を
抑えることができる。 (5) 溝型壁面材に充填した土には灌木類等を植生できる
ので、周辺の自然環境と調和した壁面を構築することが
できる。特に、溝型壁面材の正面側にも植生できるよう
にすることによって緑化を密にすることができる。 (6) プラスチック製あるいは鋼板製の溝型壁面材を使用
することによって、ある程度の変形に追従できるので、
コンクリートブロックによる壁面のような大きなずれが
発生しない。 (7) 溝型壁面材は大量生産が可能であるため、コストを
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工法による急勾配の補強盛土壁の施工
完了状態を示すもので、(a)は部分正面図、(b)は
(a)におけるI−I’位置で切断した鉛直断面図であ
る。
完了状態を示すもので、(a)は部分正面図、(b)は
(a)におけるI−I’位置で切断した鉛直断面図であ
る。
【図2】本発明の工法で使用される溝型壁面材の例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】本発明の工法による緩勾配の補強盛土壁の施工
完了状態を示す鉛直断面図である。
完了状態を示す鉛直断面図である。
【図4】本発明の工法で使用される溝型壁面材の他の例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】図4の溝型壁面材を用いた急勾配の補強盛土壁
の施工完了状態を示す斜視図である。
の施工完了状態を示す斜視図である。
【図6】図1に示す盛土を施工するための本発明工法の
第一の実施形態において、盛土地盤造成予定地を整地し
て基礎地盤を形成する工程を示す説明図である。
第一の実施形態において、盛土地盤造成予定地を整地し
て基礎地盤を形成する工程を示す説明図である。
【図7】上記第一の実施形態において、第一段目の補強
材を敷設する工程を示す説明図である。
材を敷設する工程を示す説明図である。
【図8】上記第一の実施形態において、第一段目の溝型
壁面材を設置する工程を示す説明図である。
壁面材を設置する工程を示す説明図である。
【図9】上記第一の実施形態において、第一段目の溝型
壁面材に土を充填する工程を示す説明図である。
壁面材に土を充填する工程を示す説明図である。
【図10】上記第一の実施形態において、溝型壁面材に
補強材を連結する工程を示す説明図である。
補強材を連結する工程を示す説明図である。
【図11】上記第一の実施形態において、第一段目の盛
土層の造成過程を示す説明図である。
土層の造成過程を示す説明図である。
【図12】上記第一の実施形態において、第一段目の盛
土層の造成完了状態を示す説明図である。
土層の造成完了状態を示す説明図である。
【図13】上記第一の実施形態において、第二段目の補
強材を敷設した状態を示す説明図である。
強材を敷設した状態を示す説明図である。
【図14】上記第一の実施形態において、第二段目の溝
型壁面材を積み上げた状態を示す説明図である。
型壁面材を積み上げた状態を示す説明図である。
【図15】上記第一の実施形態において、第二段目の溝
型壁面材に土を充填した状態を示す説明図である。
型壁面材に土を充填した状態を示す説明図である。
【図16】帯状金属板からなる補強材を用いる第二の実
施形態において、第一段目の補強材を敷設する工程を示
す説明図である。
施形態において、第一段目の補強材を敷設する工程を示
す説明図である。
【図17】上記第二の実施形態において、第一段目の溝
型壁面材を設置して補強材と連結した状態を示す説明図
である。
型壁面材を設置して補強材と連結した状態を示す説明図
である。
【図18】上記第二の実施形態において、第一段目の溝
型壁面材に土を充填した状態を示す説明図である。
型壁面材に土を充填した状態を示す説明図である。
【図19】上記第二の実施形態において、第一段目の盛
土層を形成した状態を示す説明図である。
土層を形成した状態を示す説明図である。
【図20】上記第二の実施形態において、背の高い溝型
壁面材を用いた場合の補強材との連結構造を示す説明図
である。
壁面材を用いた場合の補強材との連結構造を示す説明図
である。
1 溝型壁面材 1a 正面版 1b 背面版 1c 底版 1d 通水孔 2 補強材 3 土 4 植物 B 基礎地盤 G 盛土地盤 G1 〜Gn 盛土層 W 補強盛土壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 浩之 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 福島 伸二 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 (72)発明者 北島 明 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内
Claims (5)
- 【請求項1】 盛土壁に沿って複数段に積み上げられた
壁面材からなる補強盛土壁の施工において、 互いに連続した正面版、背面版及び底版からなる溝型壁
面材を盛土壁となる部分に配置する工程と、 前記正面版、背面版及び底版に囲まれ上端が開放された
充填空間に土を充填する工程と、 前記溝型壁面材の背後の盛土地盤造成領域に溝型壁面材
の高さにほぼ相当する層厚の盛土層を盛り立てる工程と
を、各段の施工で繰り返すことを特徴とする溝型壁面材
を用いた補強盛土壁工法。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、 溝型壁面材の底版に所要数の通水孔が開設され、 二段目以上の溝型壁面材は、その下段の溝型壁面材の背
面版の上端及びその背後の盛土層の端部上面に跨がって
支持されるように前記下段の溝型壁面材より後退した位
置に積み上げられることを特徴とする溝型壁面材を用い
た補強盛土壁工法。 - 【請求項3】 請求項1又は2の記載において、 溝型壁面材の正面版が多孔状又は格子状に形成されるこ
とを特徴とする溝型壁面材を用いた補強盛土壁工法。 - 【請求項4】 請求項1又は2の記載において、 溝型壁面材の背面版が正面版側へ傾斜した形状に形成さ
れることを特徴とする溝型壁面材を用いた補強盛土壁工
法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかの記載におい
て、 溝型壁面材が、盛土層に埋設される補強材の端部に固定
されることを特徴とする溝型壁面材を用いた補強盛土壁
工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35404197A JPH11172677A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 溝型壁面材を用いた補強盛土壁工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35404197A JPH11172677A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 溝型壁面材を用いた補強盛土壁工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11172677A true JPH11172677A (ja) | 1999-06-29 |
Family
ID=18434924
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35404197A Withdrawn JPH11172677A (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 溝型壁面材を用いた補強盛土壁工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11172677A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016156188A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 矢作建設工業株式会社 | 抗土圧構造物及び抗土圧構造物の構築方法 |
| CN116180802A (zh) * | 2022-12-07 | 2023-05-30 | 国网福建省电力有限公司经济技术研究院 | 输变电工程塔基施工弃土拦挡的模块化堡坎建造方法 |
-
1997
- 1997-12-09 JP JP35404197A patent/JPH11172677A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016156188A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 矢作建設工業株式会社 | 抗土圧構造物及び抗土圧構造物の構築方法 |
| CN116180802A (zh) * | 2022-12-07 | 2023-05-30 | 国网福建省电力有限公司经济技术研究院 | 输变电工程塔基施工弃土拦挡的模块化堡坎建造方法 |
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