JPH11172749A - 排水管路における掃除口の蓋 - Google Patents

排水管路における掃除口の蓋

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JPH11172749A
JPH11172749A JP36206197A JP36206197A JPH11172749A JP H11172749 A JPH11172749 A JP H11172749A JP 36206197 A JP36206197 A JP 36206197A JP 36206197 A JP36206197 A JP 36206197A JP H11172749 A JPH11172749 A JP H11172749A
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Katsuji Takehara
勝司 武原
Mitsuru Iwaura
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Takiron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水管路内が負圧になると、排水が流れ難く
なって排水管路の詰まりが生じやすくなっていた。 【解決手段】 地中に埋設される排水管路に接続され上
方に向けて突設された掃除口24の上部の開口部25に
取付けられる蓋23は、掃除口24の開口部25を覆っ
て着脱自在に装着される本体部材30と、掃除口の内部
1 と外部S2 とを連通させるとともに管上部26が地
面Gよりほぼ垂直方向に所定寸法H立ち上がって本体部
材30に取付けられた連通管31と、連通管31の内部
への雨水及び異物の浸入を防止するように連通管31の
上部開口部32を覆うカバー部材33とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水管路における
掃除口の蓋に係り、例えば、各家庭の排水が流れる排水
管路に設けられた掃除口に取付けるための蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭から排出される雑排水のような排水
は、宅地内の地中に埋設された排水導入管を流れ、合流
地点に設置された排水桝(汚水桝)で合流したのち排水
主管を流れ、宅地内又は宅地外に設置された公共桝を介
して、宅地外の公共下水道に排出される。家庭の流し台
や風呂など排水発生源に前記排水導入管の一端が接続さ
れ、この排水導入管の他端は排水桝に接続され、排水桝
は排水発生源毎に設置されている。排水桝には上方に向
けて掃除口が突設され、この掃除口の上部の開口部は蓋
により密閉されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排水導入管,排水桝,
排水主管等により構成される排水管路は、雨水や地下水
などいわゆる不明水が浸入して排水の量が増加しないよ
うに全体的に密閉構造になっており、また、管内壁には
付着物が付着している場合もあるので、排水管路が負圧
になると排水が流れ難くなって、排水管路の詰まりが生
じやすくなる。また、排水発生源の下部又は排水桝にU
字状のトラップを設けることにより、排水管路内の臭気
の逆流を防止している。家庭から排出される排水には、
食物の残渣,繊維状物質,湯泥など固形物が含まれてい
るので、管路が曲げられているトラップでは、ここに固
形物が次第に溜まって排水の流れのブレーキになり、管
詰まりが生じやすい。
【0004】トラップは排水桝と排水発生源のいずれか
一方のみに設けてあればよいので、排水桝の設置工事の
際には、排水発生源側にトラップが設けられているか否
かを確認した後、トラップ付きの排水桝又はトラップ無
しの排水桝を設置する。しかしながら、排水発生源側に
トラップが設けられているにも拘らず、うっかりトラッ
プ付きの排水桝を設置してしまい、その結果、いわゆる
「二重トラップ」が形成されることがある。
【0005】この場合には、一方のトラップと他方のト
ラップの間の排水導入管が密閉状態になってここに空気
が密封された状態になるので、管路内が負圧になると排
水が流れ難くなり、管詰まりが生じる可能性が高くな
る。そして、排水発生源で水を流すと、密封された排水
導入管の内部は排水の流れにより負圧になり、上流側す
なわち排水発生源側のトラップ内の水が引っ張られてこ
の上流側トラップの水封が壊れる「封水破壊」が生じ
る。この時、大きな音が発生し、また、臭気が上流側ト
ラップを通って排水発生源側に漏れ出てしまう。このよ
うに、二重トラップは前記封水破壊及び管詰まりのトラ
ブルを引き起こすので、二重トラップが万一形成されて
しまった場合には、これを手直しする必要がある。その
ため、従来は、施工済みのトラップ付き排水桝をトラッ
プの無い排水桝に取り替える工事を行っていた。
【0006】二重トラップに対する他の対策として、特
開平9−125508号公報には、出し入れ自在な仕切
り板を排水桝に取付けてトラップ付き排水桝とした構成
が開示されている。この技術では、二重トラップが形成
された時には、仕切り板を取外すことによりトラップ無
しの排水桝に変更して、二重トラップを解消するように
している。しかしながら、このトラップ付き排水桝で
は、二重トラップが形成されていない正常な配管の場合
に、前記仕切り板のシール部から排水が漏れるとこの排
水桝にトラップが形成されず、臭気が逆流する恐れがあ
った。
【0007】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、排水管路内の排水を流れやすくして排水
管路の詰まりを防止することができる排水管路における
掃除口の蓋を提供することを目的とする。また、本発明
の別の目的は、二重トラップが形成されても、封水破壊
の発生を防止するとともに排水を流れやすくして排水管
路の詰まりを防止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る排水管路における掃除口の蓋は、地中
に埋設される排水管路に接続され上方に向けて突設され
た掃除口の上部の開口部に取付けられる蓋において、前
記掃除口の前記開口部を覆って着脱自在に装着される本
体部材と、前記掃除口の内部と外部とを連通させるとと
もに管上部が地面よりほぼ垂直方向に所定寸法立ち上が
って前記本体部材に取付けられた連通管と、この連通管
の内部への雨水及び異物の浸入を防止するように前記連
通管の上部開口部を覆うカバー部材とを備えている。
【0009】前記連通管を少なくとも二本設けるのが好
ましい。また、前記本体部材には前記掃除口の前記開口
部にねじ込むためのねじ部を形成し、前記連通管と前記
カバー部材をそれぞれ一対設けるとともにこの一対のカ
バー部材の間に溝部を形成し、蓋開閉用の治具をこの溝
部に係合させて前記蓋を回すことにより、前記掃除口の
前記開口部に前記蓋を着脱するのが好ましい。
【0010】前記掃除口の内部の気圧が前記掃除口の外
部の気圧に対して変化した時に自動的に開く弁を、前記
本体部材から下方に突出する前記連通管の管下部に設け
るのが好ましい。また、前記排水管路に二重トラップが
形成された場合に、両方のトラップの間に配置されてい
る前記掃除口の前記開口部に前記蓋を取付けるのが好ま
しい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
の一例を図1ないし図7を参照して説明する。図1及び
図2はそれぞれ排水管路を示す概略説明図及び部分拡大
断面図、図3は前記排水管路に設けられた掃除口の蓋の
平面図、図4は図3のIV−IV線正面断面図、図5は図3
のV−V線側面断面図である。
【0012】図1及び図2に示すように、各家庭の流し
台,洗面台,風呂など排水発生源1から排出される排水
は、排水発生源1に接続された排水導入管2を流れて、
合流地点4で排水主管3に合流する。合流地点4には排
水桝5が排水発生源1毎に設置されている。排水導入管
2,排水桝5,排水主管3及び公共桝(図示せず)など
により、地中に埋設される排水管路6が構成されてい
る。
【0013】本実施形態の排水管路6では、住宅9内に
設置された流し台が排水発生源1であり、排水発生源1
の排出部にはU字状の第1のトラップ7が設けられてい
るにも拘らず、排水桝5にもU字状の第2のトラップ8
を設けてしまった場合を示している。その結果、排水導
入管2の上流側と下流側にそれぞれ第1,第2のトラッ
プ7,8が設置されて、排水管路に二重トラップが形成
されている。第1,第2のトラップ7,8の間に配置さ
れているトラップ用の掃除口24の開口部25には、ト
ラップ用の蓋23が取付けられている。
【0014】掃除口24の開口部25に設けられる蓋
は、密閉式にしないと雨水や土砂などが掃除口24の内
部S1 に浸入するとともに臭気の問題も発生するので、
従来は前記蓋を密閉式の構造にしていた。これに対し
て、本発明では、蓋23に連通管31(図4)を設け、
この連通管31により掃除口24の内部S1 と外部S2
とを積極的に連通させることにより、排水の流れを良好
にするとともに二重トラップのトラブルも防止するよう
にしている。
【0015】排水桝5は、硬質の塩化ビニル樹脂など合
成樹脂により形成されて地中に埋設される。排水桝5
は、排水主管3が一端と他端にそれぞれ接続される桝本
体10と、桝本体10の側方に一体的に突出形成されて
下向きに開口する連結管11と、連結管11の下向きの
開口部に一端が連結されたU字状のトラップ(即ち、第
2のトラップ)8とを備えたトラップ付き排水桝であ
る。桝本体10の両端部にはそれぞれ排水主管3が接続
され、桝本体10から上方に突出する接続筒16には、
主管掃除管12がほぼ垂直方向に接続されている。主管
掃除管12の上端には、地面部に位置する蓋受け枠13
が取付けられ、蓋受け枠13には主管用の蓋14が着脱
自在に取付けられている。この主管用の蓋14は密閉構
造になっている。接続筒16,主管掃除管12,蓋受け
枠13及び蓋14により、主管用の掃除口15が構成さ
れている。
【0016】第2のトラップ8の上方に開口する他端部
にはT字状の分岐管20が接続され、分岐管20の側方
には排水導入管2が接続されている。分岐管20の上方
にはトラップ掃除管21がほぼ垂直方向に接続され、ト
ラップ掃除管21の上端には地面部に位置する蓋受け枠
22が取付けられ、蓋受け枠22には前記蓋23が着脱
自在に取付けられている。分岐管20,トラップ掃除管
21,蓋受け枠22及び蓋23により、トラップ用の掃
除口24が構成されており、この掃除口24は、地中に
埋設される排水管路6に接続され上方に向けて突設され
ている。主管用の蓋14を開けることにより、主管用の
掃除口15を介して桝本体10及び排水主管3の掃除が
でき、トラップ用の蓋23を開けることにより、トラッ
プ用の掃除口24を介して第2のトラップ8の掃除がで
きる。
【0017】かかる構成の排水管路6において、排水発
生源1から排出された排水は、第1のトラップ7を介し
て排水導入管2を流れ、分岐管20から第2のトラップ
8を通って連結管11,桝本体10から排水主管3に流
れ出る。第1,第2のトラップ7,8で常時水封されて
いるので、排水主管3からの臭気が排水発生源1の方に
は逆流しない。
【0018】次に、トラップ用の蓋23について説明す
る。図2ないし図5に示すように、蓋23は、掃除口2
4の開口部25を覆って着脱自在に装着される本体部材
30と、掃除口24の内部S1 と外部S2 とを連通させ
るとともに管上部26が地面Gよりほぼ垂直方向に所定
寸法Hだけ立ち上がって本体部材30に取付けられた連
通管31と、連通管31の内部への雨水及び異物(例え
ば、土砂)の浸入を防止するように連通管31の上部開
口部32を覆うカバー部材33とを備えている。
【0019】本体部材30及びカバー部材33は、硬く
て長持ちするように硬質の塩化ビニル樹脂により形成さ
れている。本体部材30は、円形の第1の板状部34
と、第1の板状部34の外周部近傍から下方に一体的に
突出形成された円筒状部35とを備えている。第1の板
状部34の外周縁36はテーパ状に形成されているの
で、本体部材30は、トラップ用の掃除口24の蓋受け
枠22に対して容易に着脱できる。第1の板状部34の
外周縁36には、切欠部43が一箇所又は複数箇所(例
えば、三箇所)に形成されているので、この切欠部43
にドライバなど治具を挿入することにより、蓋23を蓋
受け枠22から取り外すことができる。
【0020】リブ37が、第1の板状部34及び円筒状
部35に一体的に取付けられており、このリブ37によ
り本体部材30が補強されている。蓋23と蓋受け枠2
2の間は、ポリエチレンなど可撓性の合成樹脂により一
体成形された円環状のシール部材38によりシールされ
ている。シール部材38は、円筒状部35の外周面39
に段状に形成された係止部40に着脱可能に係合すると
ともに、蓋受け枠22の内周面41に密着する。
【0021】本体部材30には、蓋部材44が上方から
嵌込まれて固着されるようになっている。蓋部材44
は、円形状をなし周縁部46aが下方に一体的に折曲さ
れて第1の板状部34の上面45に当接して位置決めさ
れる第2の板状部46と、第2の板状部46にほぼ直角
方向に一体的に形成された前記連通管31と、第2の板
状部46から上方にほぼL字状に一体的に突出形成され
た前記カバー部材33とを備えている。連通管31は一
本でもよいが、本実施形態では、蓋23の中心Cの両側
の対称位置に一対設けられている。一対の連通管31
は、第1の板状部34にほぼ垂直方向に穿設された一対
の貫通孔42にそれぞれ嵌合しており、連通管31の管
下部27は、第1の板状部34の下面52より所定寸法
Bだけ下方に突出している。なお、連通管31は少なく
とも二本設けるのが好ましく、三本以上であってもよ
い。
【0022】カバー部材33は、一対の連通管31を覆
うように中心Cの両側の対称位置に一対設けられ、連通
管31の上部開口部32より上方に所定寸法Iだけ離れ
た位置に配設されているので、連通管31には空気が上
部開口部32から出入り自在になっている。カバー部材
33は、一体的に形成されたリブ54により補強されて
いる。カバー部材33の上面53には、中央部が高く周
辺に行くに従って低くなるような一対のなだらかな傾斜
面51が両側に形成されている。一対のカバー部材33
の間には、両端部47,48側に開放する溝部49が形
成されている。溝部49は、第2の板状部46と、第2
の板状部46からほぼ垂直に立ち上がって対向配置され
た一対の立ち上がり部50とにより形成されて、断面が
ほぼU字状をなしている。なお、溝部49は一方の端部
47(又は48)のみに開放する形状であってもよい。
【0023】蓋部材44には前記溝部49が形成されて
いるので、本体部材30が本実施形態のように蓋受け枠
22に対して上下に動かして着脱する方式や、後述する
ねじ込み式(図6)のいずれの場合であっても、同じ蓋
部材44を兼用することができる。また、本体部材30
の外径寸法が変わっても、第1の板状部34に穿設され
る貫通孔42の寸法及び位置は同一になっている。した
がって、掃除口24のサイズが異なる場合でも、本体部
材30のみをその寸法に対応した外径寸法にし、蓋部材
44は同一のものを使用できるので、蓋部材44の部品
共通化が可能になる。
【0024】蓋部材44を本体部材30に固着する場合
には、連通管31を本体部材30の貫通孔42に挿入す
るとともに、上方にある第2の板状部46の周縁部46
aを、下方にある第1の板状部34の上面45に当接さ
せて位置決めし、連通管31と貫通孔42とを圧入又は
接着剤により固着すればよい。トラップ用の蓋23をト
ラップ用の掃除口24の開口部25に取付ける場合に
は、蓋受け枠22に本体部材30を嵌込んで下方に押し
込む。すると、第1の板状部34の外周縁36と蓋受け
枠22とが密着し、シール部材38により円筒状部35
と蓋受け枠22との間がシールされる。
【0025】一対の連通管31により、掃除口24の内
部S1 と外部S2 とが連通しているので、掃除口24及
び排水導入管2の内部の気圧は、地上の気圧と常にほぼ
同一になる。その結果、第1,第2のトラップ7,8に
より二重トラップが形成された場合でも、第1,第2の
トラップ7,8の間の管路は負圧にならないので、第1
のトラップ7に封水破壊が発生することを防止すること
ができ、また、排水中に固形物などが含まれていても流
れの状態を良好にすることができる。
【0026】連通管31の上部開口部32はカバー部材
33により覆われているので、雨水や土砂など異物が連
通管31を通って排水管路6内に浸入することは殆どな
い。また、連通管31が地面Gより所定寸法Lだけほぼ
直角に立ち上がっているので、風が吹いている時でも、
雨水や土砂等が横方向から連通管31内に浸入すること
も殆どない。連通管31を覆うカバー部材33は比較的
高さが低く、しかもカバー部材33にはなだらかな傾斜
面51が形成されているので、地面Gの位置に蓋23が
あってもそれほど邪魔にならず、人間が蓋23に足を引
っ掛かけてつまずいたりすることが少ない。
【0027】連通管31により掃除口24の内部S1
外部S2 とを連通させたので、排水導入管2の内部が負
圧になることがなくなり、排水導入管2内の排水が流れ
やすくなって排水管路6の詰まりを防止することができ
る。排水が流れると排水管路6の気圧は低下する傾向が
あることから、連通管31により排水管路6の内部と外
部とを連通させても内部の空気が外部に流れ出ることは
少ないので、臭気が外部に漏れ出ることは殆どない。特
に、トラップ用の掃除口24に本発明の蓋23を取付け
た場合には、排水導入管2の内部の臭気は排水主管3の
内部の臭気と比べて弱いので、蓋23を取付けたことに
よる臭気のトラブルは殆どない。
【0028】図6は前記蓋の他の例を示す正面断面図で
図4相当図、図7は前記蓋の更に他の例を示す正面断面
図で図4相当図である。なお、前記実施形態と同一又は
相当部分には同一符号を付してその説明を省略し、異な
る部分のみ説明する。
【0029】図6に示すトラップ用の蓋23aは、ねじ
込み式になっている。即ち、この蓋23aの本体部材3
0aには、トラップ用の掃除口24の開口部25にねじ
込むためのねじ部である雄ねじ部60が形成されてい
る。雄ねじ部60は、本体部材30aを構成する第1の
板状部34aの外周縁36aに形成されている。蓋受け
枠22aには雌ねじ部64が形成され、この雌ねじ部6
4に雄ねじ部60をねじ込むことにより蓋23aが取付
けられる。
【0030】蓋部材44は前記実施形態の蓋部材と同一
の構成であるので、溝部49に蓋開閉用の治具としての
ハンドル61を係合させて蓋23aを回すことにより、
掃除口24の開口部25に蓋23aを着脱するようにし
ている。この蓋23aによれば、長いハンドル61を使
用して大きなモーメントで蓋23aを回すことができ
る。したがって、蓋23aの直径が大きい場合であって
も、小さな力で蓋23aを蓋受け枠22aに容易に着脱
することができる。蓋部材44の一対の連通管31が、
本体部材30aの一対の貫通孔42に係合しているの
で、ハンドル61を回せば本体部材30aと蓋部材44
は一体的に回転することになり、一対の連通管31が、
本体部材30aに対する蓋部材44の回り止めの機能も
有している。したがって、ハンドル61を回すことによ
り、本体部材30aにも回転力が伝達されて回転するの
で、蓋23aの着脱を容易に行うことができる。
【0031】図7に示すトラップ用の蓋23bでは、ト
ラップ用の掃除口24の内部S1 の気圧が掃除口24の
外部S2 の気圧に対して変化した時に自動的に開く排気
用の弁62及び吸気用の弁63が、本体部材30から下
方に突出する一対の連通管31の管下部27にそれぞれ
設けられている。弁62,63は天然ゴム製又は合成ゴ
ム製であり、掃除口24の内部S1 と外部S2 の気圧が
ほぼ同じ時には内部S1 と外部S2 を遮蔽し、気圧が変
化した時には一方向にのみ空気を流すような逆止弁の機
能をそれぞれ有している。弁62,63は同一の構造を
有しており、連通管31への取付け方向が上下逆方向に
なっている。
【0032】弁62,63にはゴム製の弁体64がそれ
ぞれ一体的に設けられ、気圧の変動により弁体64が自
動的に開閉するようになっている。一方の連通管31に
設けられた排気用の弁62は、掃除口24の内部S1
気圧が高い時に、矢印Dに示すように内部S1 の空気を
外部S2 に排出させる。この時、他方の弁63は閉じた
状態になっている。他方の連通管31に設けられた吸気
用の弁63は、掃除口24の気圧が低い時に、矢印Eに
示すように、外部S2 の空気を掃除口24の内部S1
吸引するようになっており、このとき一方の弁62は閉
じている。
【0033】弁62,63の上述の動作により、掃除口
24の内部S1 と外部S2 の気圧は常時ほぼ同じになる
ので、排水導入管2内の排水が流れやすくなる。このよ
うに、弁62,63を設けることにとより、掃除口24
の内部S1 と外部S2 を遮蔽するとともに、必要な時に
のみ弁62,63が開いて空気を流すので、掃除口24
内の気圧が負圧になることがなく、排水が流れやすくな
る。
【0034】弁62,63を設けることにより、従来の
密閉構造の蓋と同じように、掃除口24の内部S1 と外
部S2 をほぼ遮蔽することができるので、臭気が外部S
2 に漏れ出るのを殆ど防止することができる。なお、排
気用の弁62と吸気用の弁63を別個に設けた場合を示
したが、連通管31を一つにして、吸排気ができる一つ
の弁をこの連通管に取付けてもよい。蓋23bは、上述
の蓋23又は23aに弁62,63を取付ければよいの
で、本体部材30(及び30a)と蓋部材44を兼用す
ることができ、部品を共通化することができる。
【0035】近年の排水管路は、塩化ビニル樹脂など合
成樹脂の材料が使用され、接続部は接着剤で固着されて
いるので、シール性が良好である。その結果、管路の内
部は負圧になる傾向にあるので、排水の流れが悪くなり
がちである。そこで、排水管路の途中にほぼ垂直方向に
設けられた掃除口に、本発明に係る蓋23,23a,2
3bを取付ければ、排水管路内の排水の流れが良好にな
って排水管路の詰まりを防止することができる。
【0036】蓋23,23a,23bは、主管用の掃除
口15の上部の開口部、及びトラップ用の掃除口24の
上部の開口部25の何れにも取付けることができるが、
本実施形態では、図1に示すような二重トラップが形成
されてしまった場合の、トラップ用の掃除口24の開口
部25に蓋23,23a,23bを取付けることによ
り、排水を流れやすくして排水管路の詰まりを防止する
とともに、二重トラップに特有のトラブル例えば封水破
壊の発生も防止している。したがって、 施工済みのト
ラップ付き排水桝を、トラップの無い排水桝に取り替え
る煩雑な工事が不要になる。
【0037】また、二重トラップが形成されていない正
常な配管の場合に、トラップ用の掃除口24の開口部2
5には本発明の蓋の代わりに密閉式の蓋を取付ければよ
い。したがって、前記特開平9−125508号公報に
記載の排水桝のように、着脱自在な仕切り板のシール部
から排水が漏れて排水桝にトラップが形成されず臭気が
逆流してしまうという不具合が生じることはない。な
お、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0038】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、排
水管路内の排水を流れやすくして排水管路の詰まりを防
止することができる。また、二重トラップが形成された
場合に、施工済みのトラップ付き排水桝をトラップの無
い排水桝に取り替える工事を行わなくても、封水破壊等
の発生を防止するとともに排水を流れやすくして排水管
路の詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の一実施形態を示す図
で、図1は排水管路を示す概略説明図である。
【図2】前記排水管路の部分拡大断面図である。
【図3】前記排水管路に設けられた掃除口の蓋の平面図
である。
【図4】図3のIV−IV線正面断面図である。
【図5】図3のV−V線側面断面図である。
【図6】前記蓋の他の例を示す正面断面図で図4相当図
である。
【図7】前記蓋の更に他の例を示す正面断面図で図4相
当図である。
【符号の説明】
6 排水管路 7 第1のトラップ(トラップ) 8 第2のトラップ(トラップ) 15 主管用の掃除口(掃除口) 23,23a,23b 蓋 24 トラップ用の掃除口(掃除口) 25 開口部 26 連通管の管上部 27 連通管の管下部 30,30a 本体部材 31 連通管 32 上部開口部 33 カバー部材 49 溝部 60 雄ねじ部(ねじ部) 61 ハンドル(蓋開閉用の治具) 62 排気用の弁(弁) 63 吸気用の弁(弁) G 地面 H 所定寸法 S1 掃除口の内部 S2 掃除口の外部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設される排水管路に接続され上
    方に向けて突設された掃除口の上部の開口部に取付けら
    れる蓋において、 前記掃除口の前記開口部を覆って着脱自在に装着される
    本体部材と、 前記掃除口の内部と外部とを連通させるとともに管上部
    が地面よりほぼ垂直方向に所定寸法立ち上がって前記本
    体部材に取付けられた連通管と、 この連通管の内部への雨水及び異物の浸入を防止するよ
    うに前記連通管の上部開口部を覆うカバー部材とを備え
    たことを特徴とする排水管路における掃除口の蓋。
  2. 【請求項2】 前記連通管を少なくとも二本設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の排水管路における掃除口
    の蓋。
  3. 【請求項3】 前記本体部材には前記掃除口の前記開口
    部にねじ込むためのねじ部を形成し、 前記連通管と前記カバー部材をそれぞれ一対設けるとと
    もにこの一対のカバー部材の間に溝部を形成し、 蓋開閉用の治具をこの溝部に係合させて前記蓋を回すこ
    とにより、前記掃除口の前記開口部に前記蓋を着脱する
    ようにしたことを特徴とする請求項2に記載の排水管路
    における掃除口の蓋。
  4. 【請求項4】 前記掃除口の内部の気圧が前記掃除口の
    外部の気圧に対して変化した時に自動的に開く弁を、前
    記本体部材から下方に突出する前記連通管の管下部に設
    けたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の排水
    管路における掃除口の蓋。
  5. 【請求項5】 前記排水管路に二重トラップが形成され
    た場合に、両方のトラップの間に配置されている前記掃
    除口の前記開口部に前記蓋を取付けたことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかの項に記載の排水管路にお
    ける掃除口の蓋。
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