JPH11172917A - 貫通スリット形成部材 - Google Patents

貫通スリット形成部材

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JPH11172917A
JPH11172917A JP34485597A JP34485597A JPH11172917A JP H11172917 A JPH11172917 A JP H11172917A JP 34485597 A JP34485597 A JP 34485597A JP 34485597 A JP34485597 A JP 34485597A JP H11172917 A JPH11172917 A JP H11172917A
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JP
Japan
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wall
partition plate
hard partition
slit
planning
Prior art date
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Pending
Application number
JP34485597A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yoshimura
武 吉村
Yoshihiro Yabushita
善弘 藪下
Tadayoshi Nakai
唯喜 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート打設に伴う流動圧力を受けても
損傷し難く、且つ、設置後においては、建物構造部と壁
部との間の力の伝達を遮断できるようにする。 【解決手段】 構造計画部3A、及び、壁計画部4Aに
対して、各別に面する状態に配置され、打設コンクリー
トを受け止め可能な一対の硬質仕切板部1を近接離間自
在に設け、構造計画部3A、及び、壁計画部4Aを形成
する型枠2へ一対の硬質仕切板部1どうしの近接を阻止
した状態に仮固定自在な仮固定部5を、硬質仕切板部1
と着脱自在に設け、両硬質仕切板部1どうしの近接離間
移動に対して追従変形可能で、且つ、両硬質仕切板部1
どうし間の隙間6を止水可能な止水介在部材7を、両硬
質仕切板部1にわたって設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートを打
設して建物構造部とする構造計画部と、コンクリートを
打設して前記建物構造部に隣接する壁部とする壁計画部
との間に配置させ、前記建物構造部と前記壁部との緩衝
層となる貫通スリットを形成するための貫通スリット形
成部材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の貫通スリット形成部材とは、例
えば図10あるいは図11に示すごとく、柱(建物構造
部の一例)3と壁(壁部に相当)4との間に設け、前記
柱3と壁4を縁切りしたいわゆるエキスパンションジョ
イントを形成しておき、地震等によって建物に外力が作
用した場合に、当該外力が柱3と壁4とに亘って伝達さ
れるのを遮断して、建物構造物の損傷防止を図る目的で
使用されるものである。従って、貫通スリット形成部材
としては、地震時等の非常時においては、柱3と壁4と
の間の力の伝達を遮断して、柱3等が損傷するのを防止
する必要がある。更には、常時においては柱3と壁4と
の間の止水機能等を発揮することも必要である。この様
な要望を考慮して、従来の貫通スリット形成部材は、珪
酸カルシウム板や発泡ポリスチレン等のようにコンクリ
ートより強度の低い材料で貫通スリット形成部材本体を
形成し、地震時等においては、柱3と壁4とによってこ
れらの部材を塑性変形させることで柱3と壁4とに亘る
力の伝達を遮断していた。従来の貫通スリット形成部材
を用いる場合の、コンクリート型枠5への固定は、例え
ば、壁厚方向Yにおける貫通スリット形成部材の両端部
に設けた取付け部20を用いて行っていた。当該取付け
部20としては、図10に示すごとく、型枠5の外側か
ら貫通スリット形成部材に固定用の釘21を直接に打付
ける方式のものや、図11に示すごとく、貫通スリット
形成部材から突出させた支持部材22にセパレータ6を
貫通させ、当該セパレータ6を双方の型枠5に亘らせて
固定する方式をとるものがあった。そして、貫通スリッ
ト形成部材を型枠に固定したのち、柱3および壁4のコ
ンクリートを打設し、コンクリートが硬化した後、型枠
5、及び、固定用の釘21を除去してエキスパンション
ジョイントを完成させていた。尚、「セパレータ」と
は、一般には、鉄筋コンクリート造の梁・壁などに鉄筋
間の間隔、鉄筋と型枠との間隔、または、相対する型枠
の相互間隔を保持するために取付ける支持具をいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の貫通ス
リット形成部材によれば、貫通スリット形成部材本体自
身の強度が不足するため、コンクリート打設時のコンク
リートの流動圧力等によって損傷することがあった。そ
の結果、柱3と壁4との間に縁切り部分が不完全な状態
に形成されたり、逆に柱3と壁4との間に隙間が生じ
て、当該隙間から漏水する危険性があるという問題点が
あった。一方、前記貫通スリット形成部材本体がコンク
リート打設時に損傷しないように硬質の材料で形成する
と、地震時に柱3と壁4とが干渉して力が直接伝達され
るため、壁に比べて弱い方の柱3等が損傷するおそれが
あった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、コンクリート打設に伴う流動圧力を受けても損傷
し難く、且つ、設置後においては、建物構造部と壁部と
の間の力の伝達を遮断可能な貫通スリット形成部材を提
供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は、図3・7・8・9に例示するごとく、コ
ンクリートを打設して建物構造部3とする構造計画部3
Aと、コンクリートを打設して前記建物構造部3に隣接
する壁部4とする壁計画部4Aとの間に配置させ、前記
建物構造部3と前記壁部4との緩衝層となる貫通スリッ
トSを形成するための貫通スリット形成部材において、
前記構造計画部3A、及び、前記壁計画部4Aに対し
て、各別に面する状態に配置され、打設コンクリートを
受け止め可能な一対の硬質仕切板部1を近接離間自在に
設け、前記構造計画部3A、及び、壁計画部4Aを形成
する型枠2へ前記一対の硬質仕切板部1どうしの近接を
阻止した状態に仮固定自在な仮固定部5を、前記硬質仕
切板部1と着脱自在に設け、前記両硬質仕切板部1どう
しの近接離間移動に対して追従変形可能で、且つ、両硬
質仕切板部1どうし間の隙間を止水可能な止水介在部材
7を、両硬質仕切板部1にわたって設けてあるところに
ある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は、図3・7・
8・9に例示するごとく、前記仮固定部5は、対向する
前記型枠2に各別に取付自在な一対の目地棒部材8であ
るところにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は、図7・8に
例示するごとく、前記止水介在部材7は、合成樹脂製の
軟質シート状部材19から構成してあり、前記隙間6で
弛んだ状態に位置させてあるところにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は、図3・9に
例示するごとく、前記止水介在部材7は、前記両硬質仕
切板部1に各別に取り付けた弾性変形自在な合成樹脂製
の一対の軟質シール部材11から構成してあり、前記隙
間6で、両軟質シール部材11どうしが互いに押しつけ
られた状態に位置させてあるところにある。
【0009】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0010】〔作用及び効果〕請求項1の発明の特徴構
成によれば、前記構造計画部、及び、前記壁計画部に対
して、各別に面する状態に配置され、打設コンクリート
を受け止め可能な一対の硬質仕切板部を近接離間自在に
設け、前記構造計画部、及び、壁計画部を形成する型枠
へ前記一対の硬質仕切板部どうしの近接を阻止した状態
に仮固定自在な仮固定部を、前記硬質仕切板部と着脱自
在に設け、前記両硬質仕切板部どうしの近接離間移動に
対して追従変形可能で、且つ、両硬質仕切板部どうし間
の隙間を止水可能な止水介在部材を、両硬質仕切板部に
わたって設けてあるから、前記硬質仕切板部と前記仮固
定部との連結状態においては、前記一対の硬質仕切板部
どうしを、それらの相対近接を阻止した状態に、前記仮
固定部によって型枠に仮固定することが可能となる。そ
して、前記硬質仕切板部から仮固定部を取り外した状態
においては、両硬質仕切板部どうしの近接離間移動に前
記止水介在部材が追従しながら両者間の隙間の止水を図
ることが可能となる。即ち、前記構造計画部と壁計画部
との間において、当該貫通スリット形成部材を前記型枠
に取り付けた状態にあっては、前記構造計画部や、壁計
画部に打設されたコンクリートの流動圧力は、前記仮固
定部によって相対近接するのを阻止した状態に仮固定さ
れている前記一対の硬質仕切板部で安定的に受け止める
ことが可能となり、従来のように貫通スリット形成部材
本体がコンクリート打設時に損傷するのを防止し易くな
り、確実に、建築構造部と壁部との間に縁切り部分を確
保することが可能となる。一方、コンクリートの硬化後
に型枠、及び、前記仮固定部を撤去して、建築構造部と
壁部との間に前記両硬質仕切板部及び止水介在部材が埋
設されている状態にあっては、両硬質仕切板部どうし
は、相対近接離間が可能となるから、建築構造部・壁部
間に作用しようとする力を遮断することが可能となる。
そして、コンクリートと硬質仕切板部との密着、及び、
前記止水介在部材による両硬質仕切板部間の止水作用に
よって、漏水しにくい貫通スリットを形成し易くなる。
その結果、貫通スリットの品質向上を、余分な手間を掛
けずに実施できるようになり、建築物の建設効率、及
び、耐震対策性の向上を図ることが可能となる。
【0011】請求項2の発明の特徴構成によれば、請求
項1の発明による作用効果を叶えることができるのに加
えて、前記仮固定部は、対向する前記型枠に各別に取付
自在な一対の目地棒部材であるから、一般的な目地棒部
材が備えた作用である貫通スリット開口目地の確保のみ
ならず、上述のような両硬質仕切板部どうしの相対近接
を規制する役目を、前記目地棒部材で兼用化することが
可能となり、より少ない部品で、上述のような各効果を
叶えることが可能となる。その結果、部品コストの低減
化を図ることが可能となる。また、前述のセパレータ等
によって、簡単に型枠への着脱操作を実施できるから、
貫通スリット形成作業効率をも向上させることが可能と
なる。
【0012】請求項3の発明の特徴構成によれば、請求
項1又は2の発明による作用効果を叶えることができる
のに加えて、前記止水介在部材は、合成樹脂製の軟質シ
ート状部材から構成してあり、前記隙間で弛んだ状態に
位置させてあるから、例えば、コンクリート硬化後に前
記建築構造部と壁部とが異なった方向に相対移動して、
両硬質仕切板部どうしが離間するするような場合に、前
記軟質シート状部材の弛みが少なくなりながらも、両硬
質仕切板部間の隙間を塞いで止水を図ることが可能とな
る。また、コンクリート硬化後に両硬質仕切板部どうし
が近接するような場合は、前記軟質シート上部材の弛み
が大きくなりながらも、両硬質仕切板部間の隙間を塞い
で止水を図ることが可能となる。即ち、建築構造部と壁
部との相対近接離間移動に伴う貫通スリット部分の止水
性の低下を防止し、止水効果の高い貫通スリットを形成
することが可能となる。
【0013】請求項4の発明の特徴構成によれば、請求
項1〜3の何れかの発明による作用効果を叶えることが
できるのに加えて、前記止水介在部材は、前記両硬質仕
切板部に各別に取り付けた弾性変形自在な合成樹脂製の
一対の軟質シール部材から構成してあり、前記隙間で、
両軟質シール部材どうしが互いに押しつけられた状態に
位置させてあるから、例えば、前記建築構造部と壁部と
が異なった方向に相対移動して、両硬質仕切板部どうし
が近接や離間するするような場合であっても、両軟質シ
ール部材どうしが押し付けられている状態においては両
者間に隙間ができ難く、両硬質仕切板部間の隙間の止水
を図ることが可能となる。また、両軟質シール部材間
に、例えば、施工途中に前述の固定用セパレータ等の他
部材が介在するような場合であっても、その介在物と軟
質シール部材との間の隙間が復元するので、両硬質仕切
板部間の隙間の止水を図り易いことに変わりがない。従
って、当該貫通スリット形成部材の取り付け方の選択性
が向上し、各種条件の貫通スリットへ採用し易くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の
符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示してい
る。
【0015】図1は、本発明に係る貫通スリット形成部
材の一例品を使用して、柱(建物構造部の一例)3と、
壁(壁部の一例)4との間に、前記柱3と前記壁4との
緩衝層となる縦貫通スリット(以後、単に貫通スリット
という)Sを形成してある状況を示すものである。本実
施例の貫通スリット形成部材(以後、単にスリット部材
という)Kは、図3・4に示すように、コンクリートを
打設することで前記柱3となる柱計画部(構造計画部の
一例)3Aと、前記壁4となる壁計画部4Aとの間に配
置させ、前記柱3と前記壁4との間に、例えば、地震の
発生によって作用する応力が直接的に伝わるのを緩和さ
せるべく前記貫通スリットSを形成するのに使用され
る。
【0016】そして、スリット部材Kは、前記柱計画部
3A、及び、前記壁計画部4Aに対して、各別に面する
状態に配置されて打設コンクリートを受け止め可能な一
対の硬質仕切板部(以後、仕切板部材という)1を近接
離間自在に設け、前記柱計画部3A、及び、壁計画部4
Aを形成する型枠2へ前記一対の仕切板部材1どうしの
近接を阻止した状態に仮固定自在な仮固定部5を、前記
仕切板部材1と着脱自在に設け、前記両仕切板部材1ど
うしの近接離間移動に対して追従変形可能で、且つ、両
仕切板部材1どうし間の隙間6を止水可能な止水介在部
材7を、両仕切板部材1にわたって設けて構成してあ
る。
【0017】前記仮固定部5は、対向する前記型枠2に
各別に取付自在な一対の目地棒部材8で構成してある。
この目地棒部材8は、前記型枠2対向方向(壁厚方向方
向)Yに沿った挿通孔8aを、長手方向に間隔をあけて
複数設けてあり、この挿通孔8aに、例えば、型枠固定
用棒部材(一般的にセパレータと呼ばれるもの)9や、
固定用釘を挿通させて型枠に固定できるように構成して
ある。また、両目地棒部材8どうしの対向面の両縁部に
は、対向方向に突出した突条部8bを全長(又は、ほぼ
全長)にわたり形成してあり、この突条部8bに、前記
仕切板部材1に形成した凹条部1aを嵌合させることに
よって、コンクリート打設前は、一対の仕切板部材1ど
うしの間隔寸法が所定値になる状態に、前記目地棒部材
8と仕切板部材1とを仮固定することが可能となる(図
5参照)。そして、前記各計画部3A・4Aに打設した
コンクリートが硬化した後、前記仕切板部材1との嵌合
を解除して型枠2と共に撤去することで、その残り跡を
目地(軟質の目地充填材を充填して形成した目地)とす
ることが可能となる。この目地棒部材8は、本実施形態
によれば、撤去するときの強度確保と、転用性を考慮し
て金属によって形成してある。但し、木材や、合成樹脂
によって構成することも可能である。
【0018】前記両仕切板部材1は、金属板から構成し
た板本体1Aによってそれぞれ構成してあり、前記貫通
スリットSに沿うように縦長形状の長尺体に形成してあ
る。そして、板本体1Aの外面(一対の板本体1Aどう
しの対向面の裏側面)には、壁面に沿う方向Xに突出し
た突条形状の水返し部10を、全長(又は、ほぼ全長)
にわたって一体的に設けてある。この水返し部10を設
けてあることによって、コンクリートに対するアンカー
効果を期待することが可能となると共に、コンクリート
と板本体1Aとの境目部分を水が通過するのを抑制して
止水性を高めることが可能となる。また、板本体1Aの
内面(一対の板本体1Aどうしの対向面)には、図3に
示すように、両側縁部に前記止水介在部材7を各別に接
着(一体成形や、嵌合でも可)してある。この止水介在
部材7は、弾性変形自在な合成樹脂製の軟質シール部材
11で形成してあり、この軟質シール部材11の両側縁
部を前記板本体1Aの内面に接着固定(一体成形や、嵌
合でも可)して、図に示すように断面形状が、略筒形状
になるように構成してある。そして、板本体1Aの側縁
側の取付箇所に、板本体1Aと前記軟質シール部材11
とによって前記凹条部1aが形成されている。即ち、こ
の凹条部1aに前記目地棒部材8の突条部8bが填り込
む構造に形成してあるわけである。前記一対の目地棒部
材8と一対の板本体1Aとを、前記凹条部1a・突条部
8bによって嵌合(この状態を、以後、セット状態とい
う)させることによって、一対の板本体1Aどうしの間
隔寸法は、所定寸法になると共に、両板本体1A間の前
記隙間6においては、対応する筒形状の軟質シール部材
11どうしが互いに押しつけられた状態に弾性変形し、
前記隙間6内の漏水の防止を図ることが可能となる。一
方、板本体1Aの内面には、板本体1Aの巾方向の中間
部分で上下方向に沿った一対のリブ12を、前記Y方向
に間隔をあけて一体に設けてある。これらのリブ12
は、前記セット状態において、対向するリブ12どうし
の離間寸法が、前記型枠固定用棒部材9の外形寸法に同
じ(又は、ほぼ同じ)になるように高さ寸法設定してあ
る。従って、前記柱計画部3A・壁計画部4Aにコンク
リートを打設した際に、コンクリートからの圧力に対し
て、このリブ12が型枠固定用棒部材9の外周面に当接
して突っ張ることによって、板本体1Aが大きく変形す
るのを抑制することが可能となり、所定寸法の貫通スリ
ットの形状を確実に保持することが可能となる。勿論、
前記リブ12は、板本体1Aそのものの補強効果をも発
揮することができる。更には、両リブ12間の空間に
は、必要に応じて耐火材(例えば、セラミックスファイ
バーブランケット)13を充填しておき、耐火性能の高
い貫通スリットSを構成することも可能である。
【0019】次に、当該貫通スリットSが形成される手
順の一例について説明する。 [1] 予め、前記一対の目地棒部材8と一対の板本体
1Aとを、前記突条部8bと凹条部1aとで連結してお
くと共に、それらスリット部材Kの中に前記型枠固定用
棒部材9を挿通させておく(図5参照)。但し、こうし
て組み立てられたスリット部材Kは、両型枠2どうしの
間隔寸法に合わせて巾寸法を設計してある。 [2] 型枠2の所定の箇所に、前記型枠固定用棒部材
9を挿通して外側で固定できるように、前記型枠固定用
棒部材9挿通用の穴14を形成しておき、その穴14に
型枠固定用棒部材9が挿通するように、前記組み立てた
スリット部材Kを取り付けて、前記固定用棒部材9の両
端部を固定する(図3参照)。 [3] 前記柱計画部3A、及び、壁計画部4Aにコン
クリートを打設し、養生する。 [4] 前記型枠固定用棒部材9を除去すると共に、型
枠2・目地棒部材8を除去する。そして、前記目地棒部
材8の除去跡に、目地充填材15を充填する(図4参
照)。
【0020】以上の手順によって貫通スリットSが形成
されるが、当該スリット部材Kによれば、コンクリート
打設時の外力は安定的に受けて、大きな変形が生じない
ように出来ながら、コンクリート硬化後に前記目地棒部
材8を撤去することによって、両仕切板部材1どうしの
相対的な近接離間移動を損なうことなく、且つ、両者間
の有害な応力伝達を緩和することが可能となり、且つ、
止水性の高い貫通スリットSを形成することが可能とな
る。
【0021】因みに、柱3と壁4との相対移動に伴う当
該スリット部材Kの作用は、図6に示すとおりである。
例えば、地震の作用によって柱3と壁4とが近接するよ
うな場合、当該貫通スリットSにおいては、図6(イ)
に示すように、両仕切板部材1が、各別に柱3・壁4の
動きに追従するものの、両者の隙間6においては、前記
シール部材11どうしが押し当たりながら弾性変形し、
相互間に大きな応力の伝達のない状態のまま、隙間6を
塞ぐことが可能となる。また、柱3と壁4とが離間する
ような場合、図6(ロ)に示すように、両仕切板部材1
が各別に柱3・壁4の動きに追従するものの、両者の隙
間6においては、前記シール部材11どうしも離間する
方向に動きながら弾性復元力で両者の接当状態を維持
し、相互間に大きな応力の伝達のない状態のまま隙間6
を塞ぐことが可能となる。
【0022】また、当該実施形態における壁4と床(下
階の梁)15との間の水平目地部については、図2に示
すように、貫通スリットの表裏端部は、目地棒部材8を
予め設けておくと共に、貫通スリット中間部について
は、緩衝層のポリスチレンフォーム製のクッション部材
16を埋設してある。目地棒部材8を撤去した跡の目地
処理については、前述の縦目地の場合と同様である。
尚、風雨に対する防水性を向上させるために、室外側に
面する目地棒部材8は、室内側の目地棒部材8よりも少
し低い位置に設置してあり、室外からの水が、貫通スリ
ットSを通して室内へ入り難いように構成してある。そ
して、前記床15には、上方へ突出した鉄筋17が埋設
してあり、その鉄筋には、スポンジ製等の軟質カバー筒
18を被せてあり、前記壁4と当該床15との相対移動
時に、前記カバー筒18で両者の動きを許容しながら両
者間に大きな力が伝達され難いように構成してある。
【0023】〔別実施形態〕 〈1〉 前記止水介在部材7は、先の実施形態で説明し
たように一対の硬質仕切板部材1に各別に設けた軟質シ
ール部材11で構成してあるものに限るものではなく、
例えば、図7・8に示すように、合成樹脂製の軟質シー
ト状部材19を、両硬質仕切板部材1にわたって、前記
隙間6で弛んだ状態に一体的に設けてあるものであって
もよい。この実施形態の場合は、建物構造部と壁部とが
予定以上に離間するような相対移動が生じるような場合
であっても、前記隙間6を塞いでおくことが可能とな
る。そして、前記合成樹脂製とは、一般的なプラスチッ
クや、ゴムも含むものである。また、止水介在部材7
は、前記硬質仕切板部材1と一体化を図ってあるもの以
外に、別体に構成してあってもよい。例えば、前記両硬
質仕切板部材1間にゴムやウレタン等で形成した塊状の
止水介在部材を充填して介装しておくだけでも、地震時
などにおいて、前記両硬質仕切板部材1どうしが近接離
間する際に、止水介在部材が変形することで両硬質仕切
板部材1の緩衝を図ることが可能となり、更には、雨水
などの侵入を阻止して、止水機能を向上させることも可
能となる。 〈2〉 前記一対の硬質仕切板部材は、先の実施形態で
説明したようにそれぞれ一部品によって構成してあるも
のに限るものではなく、例えば、図7・8に示すよう
に、平板部材20と、その平板部材20と仮固定部5と
を着脱自在に連結する連結部材21とに分割構成するも
のであってもよく、この実施形態によれば、平板部材2
0は簡単な構造のものとなるので、既製品を使用した
り、製造するにしても安価に提供することが可能とな
り、貫通スリット形成部材全体としたコストダウンを図
ることが可能となる。更には、各部材20・21を異な
った材質(又は、強度や物性)のものどうしを自由に組
み合わせることが可能となり、より各機能を追求した貫
通スリット形成部材とすることが可能となる。例えば、
平板部材20は、特に強度の高い金属で形成し、連結部
材21は、加工性のよい合成樹脂で形成するような場
合、強度、コスト、取扱性の面で優れたものとすること
が可能となる。 〈3〉 前記建物構造部は、先の実施形態で説明したよ
うに柱に限るものではなく、例えば、梁や床や壁そのも
のであってもよい。即ち、当該貫通スリット形成部材
は、縦目地部以外にも、横目地に相当する部分に設置す
ることも可能である。特に、横目地に相当する部分の貫
通スリットに当該貫通スリット形成部材を設置する場合
には、図9に示すように、カギ状に構成して止水用立ち
上がりを設けることで、貫通スリット部分における止水
機能を向上させることが可能となる。勿論、この構成
を、縦目地部分に相当する貫通スリットに設置すること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】貫通スリットの変形作用を説明する建物要部正
面図
【図2】水平目地部(施工時)を示す断面図
【図3】貫通スリット形成部材の仮組状態を示す平面視
断面図
【図4】貫通スリット形成部材の仕上がり使用状態を示
す平面視断面図
【図5】貫通スリット形成部材の使用状態を示す分解斜
視図
【図6】貫通スリット形成部材の作用を示す仕上がり状
態での平面視断面図
【図7】別実施形態の貫通スリット形成部材の仮組状態
を示す平面視断面図
【図8】別実施形態の貫通スリット形成部材の仕上がり
使用状態を示す平面視断面図
【図9】別実施形態の貫通スリット形成部材の施工仮組
状態を示す平面視断面図
【図10】従来の貫通スリット形成部材の施工状態を示
す平面視断面図
【図11】従来の貫通スリット形成部材の施工状態を示
す平面視断面図
【符号の説明】
1 硬質仕切板部 2 型枠 3 建物構造部 3A 構造計画部 4 壁部 4A 壁計画部 5 仮固定部 6 隙間 7 止水介在部材 8 目地棒部材 11 軟質シール部材 19 軟質シート状部材 S 貫通スリット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートを打設して建物構造部とす
    る構造計画部と、コンクリートを打設して前記建物構造
    部に隣接する壁部とする壁計画部との間に配置させ、前
    記建物構造部と前記壁部との緩衝層となる貫通スリット
    を形成するための貫通スリット形成部材であって、 前記構造計画部、及び、前記壁計画部に対して、各別に
    面する状態に配置され、打設コンクリートを受け止め可
    能な一対の硬質仕切板部を近接離間自在に設け、前記構
    造計画部、及び、壁計画部を形成する型枠へ前記一対の
    硬質仕切板部どうしの近接を阻止した状態に仮固定自在
    な仮固定部を、前記硬質仕切板部と着脱自在に設け、前
    記両硬質仕切板部どうしの近接離間移動に対して追従変
    形可能で、且つ、両硬質仕切板部どうし間の隙間を止水
    可能な止水介在部材を、両硬質仕切板部にわたって設け
    てある貫通スリット形成部材。
  2. 【請求項2】 前記仮固定部は、対向する前記型枠に各
    別に取付自在な一対の目地棒部材である請求項1に記載
    の貫通スリット形成部材。
  3. 【請求項3】 前記止水介在部材は、合成樹脂製の軟質
    シート状部材から構成してあり、前記隙間で弛んだ状態
    に位置させてある請求項1〜2の何れか一項に記載の貫
    通スリット形成部材。
  4. 【請求項4】 前記止水介在部材は、前記両硬質仕切板
    部に各別に取り付けた弾性変形自在な合成樹脂製の一対
    の軟質シール部材から構成してあり、前記隙間で、両軟
    質シール部材どうしが互いに押しつけられた状態に位置
    させてある請求項1〜2の何れか一項に記載の貫通スリ
    ット形成部材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006028980A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Hiroyasu Ooka 後施工耐震スリット材
JP2009019416A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Akushisu Kk 打継埋め込み部材および打継部の構造
JP2017061802A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 鹿島建設株式会社 鉄筋コンクリート造壁の振れ止め材保持用縁切り材及びその取付構造
CN107724678A (zh) * 2017-10-24 2018-02-23 中国建筑第八工程局有限公司 保温预制板连接节点构造及保温预制板连接节点施工方法

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