JPH11173056A - ケーシングドライバの掘削制御方法、掘削制御装置、周面摩擦トルク測定方法及び周面摩擦トルク測定装置 - Google Patents
ケーシングドライバの掘削制御方法、掘削制御装置、周面摩擦トルク測定方法及び周面摩擦トルク測定装置Info
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- JPH11173056A JPH11173056A JP33895897A JP33895897A JPH11173056A JP H11173056 A JPH11173056 A JP H11173056A JP 33895897 A JP33895897 A JP 33895897A JP 33895897 A JP33895897 A JP 33895897A JP H11173056 A JPH11173056 A JP H11173056A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 掘削時に生じる油圧モータの回転トルクを所
望の掘削条件に適うように適切に制御できるケーシング
ドライバの掘削制御技術を提供する。 【解決手段】 ケーシングドライバ10を用いてケーシ
ングパイプ10で地盤を掘削する際に油圧モータの回転
トルクを適切に制御するため、ケーシング掴みバンド9
で把持したケーシングパイプ10をスラストシリンダ6
で上昇させてカッタビット26を地盤から引き離すとと
もに油圧モータ12で回転させ、こうした状態において
圧力センサ30a,30bで油圧モータ12の駆動圧を
測定してその測定結果から周面摩擦トルクを求め、地盤
の掘削の際、所望の掘削条件に適うように予め設定した
掘削トルクの設定値と周面摩擦トルクの和に対して、油
圧モータ12の駆動圧の測定結果から得られる油圧モー
タ12の回転トルクの実際値を近付けるようにケーシン
グパイプ10をスラストシリンダ6で押し込む。
望の掘削条件に適うように適切に制御できるケーシング
ドライバの掘削制御技術を提供する。 【解決手段】 ケーシングドライバ10を用いてケーシ
ングパイプ10で地盤を掘削する際に油圧モータの回転
トルクを適切に制御するため、ケーシング掴みバンド9
で把持したケーシングパイプ10をスラストシリンダ6
で上昇させてカッタビット26を地盤から引き離すとと
もに油圧モータ12で回転させ、こうした状態において
圧力センサ30a,30bで油圧モータ12の駆動圧を
測定してその測定結果から周面摩擦トルクを求め、地盤
の掘削の際、所望の掘削条件に適うように予め設定した
掘削トルクの設定値と周面摩擦トルクの和に対して、油
圧モータ12の駆動圧の測定結果から得られる油圧モー
タ12の回転トルクの実際値を近付けるようにケーシン
グパイプ10をスラストシリンダ6で押し込む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーシングパイプ
を把持する把持手段とこの把持手段を支持し上昇下降さ
せることができるスラストシリンダと把持手段を回転駆
動する油圧モータとを備えたケーシングドライバについ
て、地盤の掘削時に油圧モータの回転トルクを制御する
掘削制御方法及び掘削制御装置並びに地盤の掘削時に油
圧モータに生じる周面摩擦トルクを測定する周面摩擦ト
ルク測定方法及び周面摩擦トルク測定装置に関する。
を把持する把持手段とこの把持手段を支持し上昇下降さ
せることができるスラストシリンダと把持手段を回転駆
動する油圧モータとを備えたケーシングドライバについ
て、地盤の掘削時に油圧モータの回転トルクを制御する
掘削制御方法及び掘削制御装置並びに地盤の掘削時に油
圧モータに生じる周面摩擦トルクを測定する周面摩擦ト
ルク測定方法及び周面摩擦トルク測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】土木、建築工事に使用する大口径鋼管杭
や鋼管類等のケーシングパイプの圧入や引き抜きを行う
装置として、ケーシングドライバが従来から一般的に知
られている。また、ケーシングパイプの中には、先端に
カッタビットを取り付けたものがある。こうしたケーシ
ングパイプをケーシングドライバで圧入する場合には、
ケーシングドライバにより、ケーシングパイプを把持
し、回転させながら押し込んで地盤を掘削する。本発明
は、こうしたケーシングパイプの圧入工程で地盤を掘削
する場合の掘削制御やその制御に有用な技術を改良し、
又は創出しようとするものである。そこで、従来から一
般的に用いられていたケーシングドライバの例を図9乃
至図11に示し、その技術内容をこれらの図に基づいて
概説する。図9は、従来から一般的に用いられていたケ
ーシングドライバの一例を示す平面図、図10は、図9
の右側面図、図11は、図9の正面図である。
や鋼管類等のケーシングパイプの圧入や引き抜きを行う
装置として、ケーシングドライバが従来から一般的に知
られている。また、ケーシングパイプの中には、先端に
カッタビットを取り付けたものがある。こうしたケーシ
ングパイプをケーシングドライバで圧入する場合には、
ケーシングドライバにより、ケーシングパイプを把持
し、回転させながら押し込んで地盤を掘削する。本発明
は、こうしたケーシングパイプの圧入工程で地盤を掘削
する場合の掘削制御やその制御に有用な技術を改良し、
又は創出しようとするものである。そこで、従来から一
般的に用いられていたケーシングドライバの例を図9乃
至図11に示し、その技術内容をこれらの図に基づいて
概説する。図9は、従来から一般的に用いられていたケ
ーシングドライバの一例を示す平面図、図10は、図9
の右側面図、図11は、図9の正面図である。
【0003】図9乃至図11において、1は雌型継手2
0とこれに嵌着して着脱可能に取り付けられる雄型継手
24とからなる継手着脱装置、2は前記したケーシング
ドライバ、3はこのケーシングドライバ2を地面に設置
する際にこれを支持してその姿勢を水平に調整するため
の水平調整用ジャッキ、4は中央にケーシングパイプ1
0の挿通空間を有しケーシングドライバ2の基部をなす
略正方形の枠状のベースフレーム、4a,4b,4c,
4dはこのベースフレーム4の四隅に立設された縦ガイ
ドフレーム、5は中央にケーシングパイプ10の挿通空
間を有して枠状をなし各縦ガイドフレーム4a,4b,
4c,4dで昇降自在にガイドされる昇降フレーム、6
はこの昇降フレーム5を上昇下降させるように駆動する
スラストシリンダである。8はケーシングパイプ10の
挿通空間を有するようにリング状をなし昇降フレーム6
に図示していないベアリングを介して回転自在に取り付
けられた回転体、9はケーシングパイプ10を把持する
把持手段としてのケーシング掴み用バンド、10は前述
したケーシングパイプ、11はケーシング掴み用バンド
9でケーシングパイプ10を把持したりその把持を解除
したりするための、ケーシング掴み用バンド9の構成要
素をなす油圧式のバンドシリンダ、12は昇降フレーム
5の下部に設置され回転体8を介してケーシング掴み用
バンド9を回転駆動する油圧モータである。
0とこれに嵌着して着脱可能に取り付けられる雄型継手
24とからなる継手着脱装置、2は前記したケーシング
ドライバ、3はこのケーシングドライバ2を地面に設置
する際にこれを支持してその姿勢を水平に調整するため
の水平調整用ジャッキ、4は中央にケーシングパイプ1
0の挿通空間を有しケーシングドライバ2の基部をなす
略正方形の枠状のベースフレーム、4a,4b,4c,
4dはこのベースフレーム4の四隅に立設された縦ガイ
ドフレーム、5は中央にケーシングパイプ10の挿通空
間を有して枠状をなし各縦ガイドフレーム4a,4b,
4c,4dで昇降自在にガイドされる昇降フレーム、6
はこの昇降フレーム5を上昇下降させるように駆動する
スラストシリンダである。8はケーシングパイプ10の
挿通空間を有するようにリング状をなし昇降フレーム6
に図示していないベアリングを介して回転自在に取り付
けられた回転体、9はケーシングパイプ10を把持する
把持手段としてのケーシング掴み用バンド、10は前述
したケーシングパイプ、11はケーシング掴み用バンド
9でケーシングパイプ10を把持したりその把持を解除
したりするための、ケーシング掴み用バンド9の構成要
素をなす油圧式のバンドシリンダ、12は昇降フレーム
5の下部に設置され回転体8を介してケーシング掴み用
バンド9を回転駆動する油圧モータである。
【0004】縦ガイドフレーム4a,4b,4c,4d
は、それぞれ、二つのガイド面a,bをもち、昇降フレ
ーム5をこれら二つのガイド面a,bでガイドする。こ
れらのガイド面a,bのうち、ガイド面aはケーシング
掴み用バンド9を回転駆動してケーシングパイプ10を
回転させた際に生じる回転反力を受ける面であり、回転
体8の回転円の接線方向に対して略直角に配置されてい
る。また、ガイド面bは、昇降フレーム5の水平方向の
ふらつきを押さえ安定的に支持する働きをする面であ
り、回転体8の回転円の接線方向に平行に配置されてい
る。昇降フレーム5には、これらのガイド面a,bにそ
れぞれ対向するように二つの摺動面が形成されている。
スラストシリンダ6は、縦ガイドフレーム4a,4b,
4c,4dと同様、ベースフレーム4の四隅に立設さ
れ、シリンダ部をベースフレーム4に取り付けるととも
にロッド部を昇降フレーム5に取り付けているが、逆に
して取り付けてもよい。縦ガイドフレーム4a,4b,
4c,4d及び4本のスラストシリンダ6は、何れも、
図9でみて上下に隣接するもの同士及び左右に隣接する
もの同士がそれぞれ回転体8の左右の径方向の線及び上
下の径方向の線に対して線対称をなすように配置されて
いる。
は、それぞれ、二つのガイド面a,bをもち、昇降フレ
ーム5をこれら二つのガイド面a,bでガイドする。こ
れらのガイド面a,bのうち、ガイド面aはケーシング
掴み用バンド9を回転駆動してケーシングパイプ10を
回転させた際に生じる回転反力を受ける面であり、回転
体8の回転円の接線方向に対して略直角に配置されてい
る。また、ガイド面bは、昇降フレーム5の水平方向の
ふらつきを押さえ安定的に支持する働きをする面であ
り、回転体8の回転円の接線方向に平行に配置されてい
る。昇降フレーム5には、これらのガイド面a,bにそ
れぞれ対向するように二つの摺動面が形成されている。
スラストシリンダ6は、縦ガイドフレーム4a,4b,
4c,4dと同様、ベースフレーム4の四隅に立設さ
れ、シリンダ部をベースフレーム4に取り付けるととも
にロッド部を昇降フレーム5に取り付けているが、逆に
して取り付けてもよい。縦ガイドフレーム4a,4b,
4c,4d及び4本のスラストシリンダ6は、何れも、
図9でみて上下に隣接するもの同士及び左右に隣接する
もの同士がそれぞれ回転体8の左右の径方向の線及び上
下の径方向の線に対して線対称をなすように配置されて
いる。
【0005】回転体8には、外周に外歯歯車を形成し
て、油圧モータ12で回転駆動される図示していないピ
ニオン(参考のため図1の符号13を参照)を噛み合わ
せており、これにより、油圧モータ12の回転が減速し
て伝達されるようにしている。油圧モータ12は、この
例では昇降フレーム5の左右に配置されている。ケーシ
ング掴み用バンド9は、回転体8の上部に取り付けら
れ、回転体8を介して油圧モータ12で回転駆動される
ようになっている。ケーシングドライバ2は以上のよう
な構造を備えているため、スラストシリンダ6を伸縮す
ると、昇降フレーム5は、縦ガイドフレーム4a,4
b,4c,4dのガイド面a,bでガイドされながら上
昇下降し、その結果、ケーシング掴み用バンド9を、油
圧モータ12や回転体8とともに上昇下降させることが
できる。また、油圧モータ12を駆動することにより、
ピニオンと回転体8とからなる歯車伝動機構を介してケ
ーシング掴み用バンド9を減速して回転駆動することが
できる。
て、油圧モータ12で回転駆動される図示していないピ
ニオン(参考のため図1の符号13を参照)を噛み合わ
せており、これにより、油圧モータ12の回転が減速し
て伝達されるようにしている。油圧モータ12は、この
例では昇降フレーム5の左右に配置されている。ケーシ
ング掴み用バンド9は、回転体8の上部に取り付けら
れ、回転体8を介して油圧モータ12で回転駆動される
ようになっている。ケーシングドライバ2は以上のよう
な構造を備えているため、スラストシリンダ6を伸縮す
ると、昇降フレーム5は、縦ガイドフレーム4a,4
b,4c,4dのガイド面a,bでガイドされながら上
昇下降し、その結果、ケーシング掴み用バンド9を、油
圧モータ12や回転体8とともに上昇下降させることが
できる。また、油圧モータ12を駆動することにより、
ピニオンと回転体8とからなる歯車伝動機構を介してケ
ーシング掴み用バンド9を減速して回転駆動することが
できる。
【0006】次に、このケーシング掴み用バンド9の構
造について説明する。ケーシング掴み用バンド9は、略
半円円弧状の固定バンド9aと、この固定バンド9aの
両端部に一端部を可動バンド枢着用の枢着軸14,15
で回動可能に枢着した略円弧状の一対の可動バンド9
b,9cと、この一対の可動バンド9b,9cの各他端
部にピン16,17で連結したバンドシリンダ11とで
構成されて、中央にケーシングパイプ挿通用空間ができ
るように略リング状に形成されている。固定バンド9a
は、内面がケーシングパイプ10の外面と同じ円弧状に
形成され、回転体8に取り付けられている。可動バンド
9b,9cは、バンドシリンダ11を作動させることに
より各枢着軸14,15を軸心にして回動させることが
できる。こうしたケーシング掴み用バンド9でケーシン
グパイプ10を把持しようとするときは、可動バンド9
b,9cをバンドシリンダ11でケーシングパイプ10
側に回動させることにより、ケーシングパイプ10を可
動バンド9b,9cで固定バンド9aの円弧状内面に押
し当てて位置決めしながら把持する。
造について説明する。ケーシング掴み用バンド9は、略
半円円弧状の固定バンド9aと、この固定バンド9aの
両端部に一端部を可動バンド枢着用の枢着軸14,15
で回動可能に枢着した略円弧状の一対の可動バンド9
b,9cと、この一対の可動バンド9b,9cの各他端
部にピン16,17で連結したバンドシリンダ11とで
構成されて、中央にケーシングパイプ挿通用空間ができ
るように略リング状に形成されている。固定バンド9a
は、内面がケーシングパイプ10の外面と同じ円弧状に
形成され、回転体8に取り付けられている。可動バンド
9b,9cは、バンドシリンダ11を作動させることに
より各枢着軸14,15を軸心にして回動させることが
できる。こうしたケーシング掴み用バンド9でケーシン
グパイプ10を把持しようとするときは、可動バンド9
b,9cをバンドシリンダ11でケーシングパイプ10
側に回動させることにより、ケーシングパイプ10を可
動バンド9b,9cで固定バンド9aの円弧状内面に押
し当てて位置決めしながら把持する。
【0007】18,19は、それぞれバンドシリンダ1
1のシリンダ側(ボトム側)、ロッド側に連通する油圧
管であり、回転体8の外周に適宜の固定具で固定してそ
の全周に近くわたって取り付けている。これらの油圧管
18,19には、それぞれ略120度間隔で3個の雌型
継手20が配設されている。雄型継手24は、切換弁の
切り換えにより給油管と排油管とに選択的に接続可能な
二つの管路にそれぞれ設けており、必要に応じて3個の
雌型継手20の適宜のものに連結することにより、バン
ドシリンダ11のシリンダ側やロッド側に圧油を供給し
たり、供給した圧油を排出することができるようになっ
ている。こうした雌型継手20と雄型継手24からなる
継手着脱装置1は、本発明とは直接関係がないので、そ
の詳細な説明は省略する。
1のシリンダ側(ボトム側)、ロッド側に連通する油圧
管であり、回転体8の外周に適宜の固定具で固定してそ
の全周に近くわたって取り付けている。これらの油圧管
18,19には、それぞれ略120度間隔で3個の雌型
継手20が配設されている。雄型継手24は、切換弁の
切り換えにより給油管と排油管とに選択的に接続可能な
二つの管路にそれぞれ設けており、必要に応じて3個の
雌型継手20の適宜のものに連結することにより、バン
ドシリンダ11のシリンダ側やロッド側に圧油を供給し
たり、供給した圧油を排出することができるようになっ
ている。こうした雌型継手20と雄型継手24からなる
継手着脱装置1は、本発明とは直接関係がないので、そ
の詳細な説明は省略する。
【0008】以上のような構造を備えたケーシングドラ
イバ2でケーシングパイプ10を圧入しようとするとき
には、次に示す工程で行う。
イバ2でケーシングパイプ10を圧入しようとするとき
には、次に示す工程で行う。
【0009】1.スラストシリンダ6を限界まで伸ばし
て昇降フレーム5を上昇させ、かつ、バンドシリンダ1
1を伸ばしてケーシングパイプ挿通用空間を広げた状態
にした後、圧入当初は、カッタビットを有するケーシン
グパイプ10を同挿通用空間に挿通する。 2.バンドシリンダ11を縮めてケーシング掴み用バン
ド9でケーシングパイプ10を把持する。 3.油圧モータ12により、ケーシング掴み用バンド9
を回転体8を介して回転駆動してケーシングパイプ10
を回転させる。 4.こうしてケーシングパイプ10をケーシング掴み用
バンド9で把持し回転させた状態において、スラストシ
リンダ6を縮めて昇降フレーム5を下降させることによ
り、ケーシングパイプ10を押し込んで地盤を掘削し、
ケーシングパイプ10を圧入する。 5.スラストシリンダ6が限界まで縮むと、油圧モータ
12によるケーシング掴み用バンド9の回転駆動やスラ
ストシリンダ6の駆動を停止させる。 6.バンドシリンダ11を伸ばして、ケーシング掴み用
バンド9でのケーシングパイプ10の把持を解除する。 7.ケーシングパイプ10の把持を解除した状態におい
て、再び、スラストシリンダ6を限界まで伸ばして昇降
フレーム5を上昇させる。 8.圧入した前記ケーシングパイプ10に、必要に応じ
てカッタビットをもたない新たなケーシングパイプ10
を継ぎ足す。 9.前記の2乃至8の工程を繰り返して所定の長さケー
シングパイプ10を圧入する。 なお、こうしたケーシングドライバ2でケーシングパイ
プ10の引き抜きも行えるが、説明は省略する。ところ
で、ケーシングドライバ2でケーシングパイプ10を回
転させながら押し込んで地盤を掘削する場合、ケーシン
グパイプ10のカッタビットの損傷を防止したりその掘
削を効率的に行えるようにしたりする等所望の掘削条件
に適う掘削制御を行うためには、油圧モータの回転トル
クを適切な値にするように制御する必要がある。この種
のことを意図する技術として、回転式チュービング装置
の押込み力制御方法と称する技術が特公平7ー1523
3号公報に第3実施例として提案されている。そこで、
この第3実施例として提案されている技術の概要を従来
の技術として説明するが、その場合、本発明との対応関
係が明確になるように、可能な限りこの明細書で用いら
れている用語を用い、最初に用いる用語の後に、この公
報で用いられている用語を括弧内に付記することとす
る。
て昇降フレーム5を上昇させ、かつ、バンドシリンダ1
1を伸ばしてケーシングパイプ挿通用空間を広げた状態
にした後、圧入当初は、カッタビットを有するケーシン
グパイプ10を同挿通用空間に挿通する。 2.バンドシリンダ11を縮めてケーシング掴み用バン
ド9でケーシングパイプ10を把持する。 3.油圧モータ12により、ケーシング掴み用バンド9
を回転体8を介して回転駆動してケーシングパイプ10
を回転させる。 4.こうしてケーシングパイプ10をケーシング掴み用
バンド9で把持し回転させた状態において、スラストシ
リンダ6を縮めて昇降フレーム5を下降させることによ
り、ケーシングパイプ10を押し込んで地盤を掘削し、
ケーシングパイプ10を圧入する。 5.スラストシリンダ6が限界まで縮むと、油圧モータ
12によるケーシング掴み用バンド9の回転駆動やスラ
ストシリンダ6の駆動を停止させる。 6.バンドシリンダ11を伸ばして、ケーシング掴み用
バンド9でのケーシングパイプ10の把持を解除する。 7.ケーシングパイプ10の把持を解除した状態におい
て、再び、スラストシリンダ6を限界まで伸ばして昇降
フレーム5を上昇させる。 8.圧入した前記ケーシングパイプ10に、必要に応じ
てカッタビットをもたない新たなケーシングパイプ10
を継ぎ足す。 9.前記の2乃至8の工程を繰り返して所定の長さケー
シングパイプ10を圧入する。 なお、こうしたケーシングドライバ2でケーシングパイ
プ10の引き抜きも行えるが、説明は省略する。ところ
で、ケーシングドライバ2でケーシングパイプ10を回
転させながら押し込んで地盤を掘削する場合、ケーシン
グパイプ10のカッタビットの損傷を防止したりその掘
削を効率的に行えるようにしたりする等所望の掘削条件
に適う掘削制御を行うためには、油圧モータの回転トル
クを適切な値にするように制御する必要がある。この種
のことを意図する技術として、回転式チュービング装置
の押込み力制御方法と称する技術が特公平7ー1523
3号公報に第3実施例として提案されている。そこで、
この第3実施例として提案されている技術の概要を従来
の技術として説明するが、その場合、本発明との対応関
係が明確になるように、可能な限りこの明細書で用いら
れている用語を用い、最初に用いる用語の後に、この公
報で用いられている用語を括弧内に付記することとす
る。
【0010】この公報に第3実施例として提案されてい
る技術は、ケーシングパイプ(ケーシングチューブ)を
把持する把持手段としての回転装置と、この回転装置を
昇降フレーム(昇降装置)を介して支持し上昇下降させ
ることができるスラストシリンダ(シリンダ)と、回転
装置を回転駆動する油圧モータと、最大押込み力を発生
させるようにスラストシリンダのロッド側(ヘッド側シ
リンダ室)の圧力を固定的に設定するリリーフ弁と、ス
ラストシリンダのシリンダ側(キャップ側シリンダ室)
の圧力を調整してケーシングパイプの押し込み力を調整
できる電磁比例式リリーフ弁とを設けたケーシングドラ
イバ(回転式チュービング装置)を用いて、先端にカッ
タビット(掘削用ビット)を有するケーシングパイプで
地盤を掘削する際に、油圧モータの回転トルクを制御す
るようにしたものである。そのため、油圧モータの駆動
圧を測定するための油圧モータ用圧力センサとスラスト
シリンダのシリンダ側の圧力を測定するためのスラスト
シリンダ用圧力センサとを設けている。
る技術は、ケーシングパイプ(ケーシングチューブ)を
把持する把持手段としての回転装置と、この回転装置を
昇降フレーム(昇降装置)を介して支持し上昇下降させ
ることができるスラストシリンダ(シリンダ)と、回転
装置を回転駆動する油圧モータと、最大押込み力を発生
させるようにスラストシリンダのロッド側(ヘッド側シ
リンダ室)の圧力を固定的に設定するリリーフ弁と、ス
ラストシリンダのシリンダ側(キャップ側シリンダ室)
の圧力を調整してケーシングパイプの押し込み力を調整
できる電磁比例式リリーフ弁とを設けたケーシングドラ
イバ(回転式チュービング装置)を用いて、先端にカッ
タビット(掘削用ビット)を有するケーシングパイプで
地盤を掘削する際に、油圧モータの回転トルクを制御す
るようにしたものである。そのため、油圧モータの駆動
圧を測定するための油圧モータ用圧力センサとスラスト
シリンダのシリンダ側の圧力を測定するためのスラスト
シリンダ用圧力センサとを設けている。
【0011】この従来の技術に係るケーシングドライバ
は、ケーシングパイプを回転装置を介して油圧モータで
回転させながらスラストシリンダにより一定の押し込み
力で押し込んで地盤を掘削する。こうしてケーシングパ
イプを一定の押し込み力で押し込んで掘削している場合
において、土質によって油圧モータの回転トルクが変化
したときには、スラストシリンダ用圧力センサで測定さ
れるスラストシリンダのシリンダ側の圧力と油圧モータ
用圧力センサでの測定結果から得られる油圧モータの回
転トルクとを比較演算し、電磁比例式リリーフ弁の設定
圧(リリーフセット値)を調整することによりケーシン
グパイプの押し込み力を調整して油圧モータの回転トル
クを所定の値にするように制御する。従来の技術は、こ
うして油圧モータの回転トルクを制御することにより、
効率の良い掘削作業を行うとともにカッタビットの損傷
を防止するようにしている。
は、ケーシングパイプを回転装置を介して油圧モータで
回転させながらスラストシリンダにより一定の押し込み
力で押し込んで地盤を掘削する。こうしてケーシングパ
イプを一定の押し込み力で押し込んで掘削している場合
において、土質によって油圧モータの回転トルクが変化
したときには、スラストシリンダ用圧力センサで測定さ
れるスラストシリンダのシリンダ側の圧力と油圧モータ
用圧力センサでの測定結果から得られる油圧モータの回
転トルクとを比較演算し、電磁比例式リリーフ弁の設定
圧(リリーフセット値)を調整することによりケーシン
グパイプの押し込み力を調整して油圧モータの回転トル
クを所定の値にするように制御する。従来の技術は、こ
うして油圧モータの回転トルクを制御することにより、
効率の良い掘削作業を行うとともにカッタビットの損傷
を防止するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ケーシング
パイプで地盤を掘削する際に生じる油圧モータの回転ト
ルクは、ケーシングパイプのカッタビットで地盤を掘削
するために純粋に消費されるトルクである掘削トルク
と、ケーシングパイプの周面と地盤との摩擦で消費され
るトルクである周面摩擦トルクの二つの成分に分けるこ
とができる。換言すると、油圧モータの回転トルクは、
掘削トルクと周面摩擦トルクの和で表すことができる。
カッタビットの損傷を防止したりカッタビットでの地盤
の掘削を効率的に行えるようにしたりする等希望する掘
削条件に適うよう油圧モータの回転トルクを適切に制御
するには、これら二つの成分のうち、地盤の掘削に直接
関係する掘削トルクそのものが掘削条件に適う適切な値
になるように油圧モータの回転トルクを制御する必要が
ある。そのためには、実際の地盤の掘削時に、油圧モー
タの回転トルク中の掘削トルクの成分を測定するか、又
は他方の成分である周面摩擦トルクを測定することを要
するが、掘削トルクを実測することは実際上不可能であ
るし、周面摩擦トルクを実測することも困難であるとさ
れていて、これを実測する手法もこれまで確立されてい
なかった。こうしたことから、従来は、油圧モータの回
転トルクを制御する場合に、その制御のための設定値
を、圧入した土質、排土状況、掘削深度等の施工条件を
考慮しながら過去の経験から概算で設定しており、掘削
トルクそのものが適切な値になるように設定する手法は
採られていなかった。前述の従来の技術も同様であると
みることができ、こうした従来の制御方法によっては、
油圧モータの回転トルクを所望の掘削条件に適うように
適切に制御することは困難である。
パイプで地盤を掘削する際に生じる油圧モータの回転ト
ルクは、ケーシングパイプのカッタビットで地盤を掘削
するために純粋に消費されるトルクである掘削トルク
と、ケーシングパイプの周面と地盤との摩擦で消費され
るトルクである周面摩擦トルクの二つの成分に分けるこ
とができる。換言すると、油圧モータの回転トルクは、
掘削トルクと周面摩擦トルクの和で表すことができる。
カッタビットの損傷を防止したりカッタビットでの地盤
の掘削を効率的に行えるようにしたりする等希望する掘
削条件に適うよう油圧モータの回転トルクを適切に制御
するには、これら二つの成分のうち、地盤の掘削に直接
関係する掘削トルクそのものが掘削条件に適う適切な値
になるように油圧モータの回転トルクを制御する必要が
ある。そのためには、実際の地盤の掘削時に、油圧モー
タの回転トルク中の掘削トルクの成分を測定するか、又
は他方の成分である周面摩擦トルクを測定することを要
するが、掘削トルクを実測することは実際上不可能であ
るし、周面摩擦トルクを実測することも困難であるとさ
れていて、これを実測する手法もこれまで確立されてい
なかった。こうしたことから、従来は、油圧モータの回
転トルクを制御する場合に、その制御のための設定値
を、圧入した土質、排土状況、掘削深度等の施工条件を
考慮しながら過去の経験から概算で設定しており、掘削
トルクそのものが適切な値になるように設定する手法は
採られていなかった。前述の従来の技術も同様であると
みることができ、こうした従来の制御方法によっては、
油圧モータの回転トルクを所望の掘削条件に適うように
適切に制御することは困難である。
【0013】この出願の各発明は、こうした従来の技術
状況に鑑み創作されたものであり、この出願の発明の第
1の技術課題は、ケーシングパイプでの掘削時に生じる
油圧モータの回転トルクを所望の掘削条件に適うように
適切に制御することができるケーシングドライバの掘削
制御技術を提供することにある。また、この出願の発明
の第2の技術課題は、ケーシングパイプでの掘削時に油
圧モータに生じる周面摩擦トルクを正確に実測すること
ができるケーシングドライバの周面摩擦トルク測定技術
を提供することにある。
状況に鑑み創作されたものであり、この出願の発明の第
1の技術課題は、ケーシングパイプでの掘削時に生じる
油圧モータの回転トルクを所望の掘削条件に適うように
適切に制御することができるケーシングドライバの掘削
制御技術を提供することにある。また、この出願の発明
の第2の技術課題は、ケーシングパイプでの掘削時に油
圧モータに生じる周面摩擦トルクを正確に実測すること
ができるケーシングドライバの周面摩擦トルク測定技術
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】(A)第1の技術課題を
解決するための手段 前記の第1の技術課題は、特許請求の範囲の請求項1に
係るこの出願の第1番目の発明、請求項2に係るこの出
願の第2番目の発明及び請求項6に係るこの出願の第3
番目の発明によりそれぞれ解決される。その技術課題を
解決するためのための手段として、この出願の第1番目
の発明では次の1)の手段、この出願の第2番目の発明
では次の2)の手段、この出願の第3番目の発明では次
の3)の手段をそれぞれ採用した。 1)ケーシングパイプを把持する把持手段とこの把持手
段を支持し上昇下降させることができるスラストシリン
ダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを備えたケー
シングドライバを用いて、先端にカッタビットを有する
ケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油圧モータの
回転トルクを制御するケーシングドライバの掘削制御方
法において、カッタビットを地盤から引き離し得るスト
ロークを残すようにスラストシリンダを伸ばしてケーシ
ングパイプを把持手段で把持する第1の工程と、この把
持手段で把持したケーシングパイプを、カッタビットを
地盤から引き離すようにスラストシリンダを伸ばすこと
により上昇させるとともに油圧モータの駆動により回転
させる第2の工程と、こうしてケーシングパイプを上昇
させるとともに回転させた状態で油圧モータの駆動圧を
測定し、この測定結果に基づいて油圧モータの回転トル
クに関する値を求めて周面摩擦トルクに関する値を測定
する第3の工程と、ケーシングパイプを油圧モータで回
転させながらスラストシリンダで押し込んで地盤を掘削
し、その際、予め設定した掘削トルクに関する設定値と
周面摩擦トルクに関する値の和に対して、油圧モータの
駆動圧に基づいて得られる油圧モータの回転トルクに関
する実際値を近付けるような関係にするようにケーシン
グパイプをスラストシリンダで押し込む第4の工程とに
より、ケーシングパイプで地盤を掘削する際に油圧モー
タの回転トルクを制御するようにした。 2)1)と同様の油圧モータの回転トルクを制御するケ
ーシングドライバの掘削制御方法において、把持手段で
把持したケーシングパイプを、カッタビットを地盤から
引き離すようにスラストシリンダを伸ばすことにより上
昇させるとともに油圧モータの駆動により回転させる第
1の工程と、こうしてケーシングパイプを上昇させると
ともに回転させた状態で油圧モータの駆動圧を測定し、
この測定結果に基づいて油圧モータの回転トルクに関す
る値を求めて周面摩擦トルクに関する値を測定する第2
の工程と、把持手段でのケーシングパイプの把持を解除
した後、ケーシングパイプの押し込みが行えるようにス
ラストシリンダを伸ばしてケーシングパイプを把持手段
で把持する第3の工程と、ケーシングパイプを油圧モー
タで回転させながらスラストシリンダで押し込んで地盤
を掘削し、その際、予め設定した掘削トルクに関する設
定値と周面摩擦トルクに関する値の和に対して、油圧モ
ータの駆動圧に基づいて得られる油圧モータの回転トル
クに関する実際値を近付けるような関係にするようにケ
ーシングパイプをスラストシリンダで押し込む第4の工
程とにより、ケーシングパイプで地盤を掘削する際に油
圧モータの回転トルクを制御するようにした。 3)ケーシングパイプを把持する把持手段とこの把持手
段を支持し上昇下降させることができるスラストシリン
ダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを備えたケー
シングドライバを用いて、先端にカッタビットを有する
ケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油圧モータの
回転トルクを制御するケーシングドライバの掘削制御装
置において、カッタビットが地盤から引き離されている
ことを検出できる検出手段と、油圧モータの駆動圧を測
定する駆動圧測定手段と、この駆動圧測定手段での油圧
モータの駆動圧に関する測定結果が入力されその測定結
果に基づいて油圧モータの回転時における油圧モータの
回転トルクに関する値を演算する回転トルク演算手段
と、カッタビットが地盤から引き離されていることを検
出手段で検出したときに回転トルク演算手段で演算され
る油圧モータの回転トルクに関する値と予め設定された
掘削トルクに関する設定値の和に対して、ケーシングパ
イプでの地盤の掘削時に回転トルク演算手段で演算され
る油圧モータの回転トルクに関する実際値を近付けるよ
うな関係にするようにスラストシリンダの駆動を制御す
るスラストシリンダ制御手段とを設けた。
解決するための手段 前記の第1の技術課題は、特許請求の範囲の請求項1に
係るこの出願の第1番目の発明、請求項2に係るこの出
願の第2番目の発明及び請求項6に係るこの出願の第3
番目の発明によりそれぞれ解決される。その技術課題を
解決するためのための手段として、この出願の第1番目
の発明では次の1)の手段、この出願の第2番目の発明
では次の2)の手段、この出願の第3番目の発明では次
の3)の手段をそれぞれ採用した。 1)ケーシングパイプを把持する把持手段とこの把持手
段を支持し上昇下降させることができるスラストシリン
ダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを備えたケー
シングドライバを用いて、先端にカッタビットを有する
ケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油圧モータの
回転トルクを制御するケーシングドライバの掘削制御方
法において、カッタビットを地盤から引き離し得るスト
ロークを残すようにスラストシリンダを伸ばしてケーシ
ングパイプを把持手段で把持する第1の工程と、この把
持手段で把持したケーシングパイプを、カッタビットを
地盤から引き離すようにスラストシリンダを伸ばすこと
により上昇させるとともに油圧モータの駆動により回転
させる第2の工程と、こうしてケーシングパイプを上昇
させるとともに回転させた状態で油圧モータの駆動圧を
測定し、この測定結果に基づいて油圧モータの回転トル
クに関する値を求めて周面摩擦トルクに関する値を測定
する第3の工程と、ケーシングパイプを油圧モータで回
転させながらスラストシリンダで押し込んで地盤を掘削
し、その際、予め設定した掘削トルクに関する設定値と
周面摩擦トルクに関する値の和に対して、油圧モータの
駆動圧に基づいて得られる油圧モータの回転トルクに関
する実際値を近付けるような関係にするようにケーシン
グパイプをスラストシリンダで押し込む第4の工程とに
より、ケーシングパイプで地盤を掘削する際に油圧モー
タの回転トルクを制御するようにした。 2)1)と同様の油圧モータの回転トルクを制御するケ
ーシングドライバの掘削制御方法において、把持手段で
把持したケーシングパイプを、カッタビットを地盤から
引き離すようにスラストシリンダを伸ばすことにより上
昇させるとともに油圧モータの駆動により回転させる第
1の工程と、こうしてケーシングパイプを上昇させると
ともに回転させた状態で油圧モータの駆動圧を測定し、
この測定結果に基づいて油圧モータの回転トルクに関す
る値を求めて周面摩擦トルクに関する値を測定する第2
の工程と、把持手段でのケーシングパイプの把持を解除
した後、ケーシングパイプの押し込みが行えるようにス
ラストシリンダを伸ばしてケーシングパイプを把持手段
で把持する第3の工程と、ケーシングパイプを油圧モー
タで回転させながらスラストシリンダで押し込んで地盤
を掘削し、その際、予め設定した掘削トルクに関する設
定値と周面摩擦トルクに関する値の和に対して、油圧モ
ータの駆動圧に基づいて得られる油圧モータの回転トル
クに関する実際値を近付けるような関係にするようにケ
ーシングパイプをスラストシリンダで押し込む第4の工
程とにより、ケーシングパイプで地盤を掘削する際に油
圧モータの回転トルクを制御するようにした。 3)ケーシングパイプを把持する把持手段とこの把持手
段を支持し上昇下降させることができるスラストシリン
ダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを備えたケー
シングドライバを用いて、先端にカッタビットを有する
ケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油圧モータの
回転トルクを制御するケーシングドライバの掘削制御装
置において、カッタビットが地盤から引き離されている
ことを検出できる検出手段と、油圧モータの駆動圧を測
定する駆動圧測定手段と、この駆動圧測定手段での油圧
モータの駆動圧に関する測定結果が入力されその測定結
果に基づいて油圧モータの回転時における油圧モータの
回転トルクに関する値を演算する回転トルク演算手段
と、カッタビットが地盤から引き離されていることを検
出手段で検出したときに回転トルク演算手段で演算され
る油圧モータの回転トルクに関する値と予め設定された
掘削トルクに関する設定値の和に対して、ケーシングパ
イプでの地盤の掘削時に回転トルク演算手段で演算され
る油圧モータの回転トルクに関する実際値を近付けるよ
うな関係にするようにスラストシリンダの駆動を制御す
るスラストシリンダ制御手段とを設けた。
【0015】油圧モータの回転トルクは、掘削トルクと
周面摩擦トルクの和であるが、このうち地盤の掘削に直
接関与するトルクは、地盤を掘削するために消費される
掘削トルクであるから、カッタビットの損傷を防止した
り地盤の掘削を効率的に行えるようにしたりする等の所
望の掘削条件を満たすように油圧モータの回転トルクを
制御するには、その掘削条件に応じて掘削トルクを望ま
しい値に設定し、その設定値と周面摩擦トルクとの総和
に油圧モータの回転トルクを近付けるように制御するの
が最も望ましい。こうした制御を実現するには、当該地
盤の掘削時に実際に生じる周面摩擦トルクを把握できな
ければならない。ケーシングドライバの掘削制御方法に
関するこの出願の第1番目の発明及び第2番目の発明で
は、ケーシングパイプを上昇させるとともに回転させた
状態で油圧モータの駆動圧を測定するという工夫をする
ことより、周面摩擦トルクに関する値を実測できるよう
したので、油圧モータの回転トルクを制御する場合に、
希望するの掘削条件を満たすように制御するための設定
値として掘削トルクに関する値を直接的に用いることを
可能にしている。そして、掘削トルクに関する設定値と
周面摩擦トルクに関する値の和に対して、油圧モータの
駆動圧に基づいて得られる油圧モータの回転トルクに関
する実際値を近付けるような関係にするように制御する
ため、ケーシングパイプでの掘削時に生じる油圧モータ
の回転トルクを所望の掘削条件に適うように適切に制御
することができる。
周面摩擦トルクの和であるが、このうち地盤の掘削に直
接関与するトルクは、地盤を掘削するために消費される
掘削トルクであるから、カッタビットの損傷を防止した
り地盤の掘削を効率的に行えるようにしたりする等の所
望の掘削条件を満たすように油圧モータの回転トルクを
制御するには、その掘削条件に応じて掘削トルクを望ま
しい値に設定し、その設定値と周面摩擦トルクとの総和
に油圧モータの回転トルクを近付けるように制御するの
が最も望ましい。こうした制御を実現するには、当該地
盤の掘削時に実際に生じる周面摩擦トルクを把握できな
ければならない。ケーシングドライバの掘削制御方法に
関するこの出願の第1番目の発明及び第2番目の発明で
は、ケーシングパイプを上昇させるとともに回転させた
状態で油圧モータの駆動圧を測定するという工夫をする
ことより、周面摩擦トルクに関する値を実測できるよう
したので、油圧モータの回転トルクを制御する場合に、
希望するの掘削条件を満たすように制御するための設定
値として掘削トルクに関する値を直接的に用いることを
可能にしている。そして、掘削トルクに関する設定値と
周面摩擦トルクに関する値の和に対して、油圧モータの
駆動圧に基づいて得られる油圧モータの回転トルクに関
する実際値を近付けるような関係にするように制御する
ため、ケーシングパイプでの掘削時に生じる油圧モータ
の回転トルクを所望の掘削条件に適うように適切に制御
することができる。
【0016】特に、この出願の第1番目の発明は、スラ
ストシリンダの伸長及びケーシングパイプの把持により
開始されるケーシングパイプの押し込み工程の開始段階
に、周面摩擦トルクに関する値を測定するための各工程
を融合するように合体させていて、周面摩擦トルクの測
定がその押し込み工程を実施する道程に沿って行えるの
で、ケーシングパイプの押し込み作業を効率的に行うこ
とができる。ケーシングドライバの掘削制御装置に関す
るこの出願の第3番目の発明は、以上述べたこの出願の
第1番目の発明および第2番目の発明を実施するための
手段を備えているので、これらの各発明と同様、ケーシ
ングパイプでの掘削時に生じる油圧モータの回転トルク
を所望の掘削条件に適うように適切に制御することがで
きる。
ストシリンダの伸長及びケーシングパイプの把持により
開始されるケーシングパイプの押し込み工程の開始段階
に、周面摩擦トルクに関する値を測定するための各工程
を融合するように合体させていて、周面摩擦トルクの測
定がその押し込み工程を実施する道程に沿って行えるの
で、ケーシングパイプの押し込み作業を効率的に行うこ
とができる。ケーシングドライバの掘削制御装置に関す
るこの出願の第3番目の発明は、以上述べたこの出願の
第1番目の発明および第2番目の発明を実施するための
手段を備えているので、これらの各発明と同様、ケーシ
ングパイプでの掘削時に生じる油圧モータの回転トルク
を所望の掘削条件に適うように適切に制御することがで
きる。
【0017】(B)第2の技術課題を解決するための手
段 前記の第2の技術課題は、特許請求の範囲の請求項10
に係るこの出願の第4番目の発明及び特許請求の範囲の
請求項11に係るこの出願の第5番目の発明によりそれ
ぞれ解決される。その技術課題を解決するためのための
手段として、この出願の第4番目の発明では次の4)の
手段、この出願の第4番目の発明では次の4)の手段、
この出願の第5番目の発明では次の5)の手段をそれぞ
れ採用した。 4)ケーシングパイプを把持する把持手段とこの把持手
段を支持し上昇下降させることができるスラストシリン
ダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを備えたケー
シングドライバを用いて、先端にカッタビットを有する
ケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油圧モータに
生じる周面摩擦トルクを測定するケーシングドライバの
周面摩擦トルク測定方法を、把持手段で把持したケーシ
ングパイプを、カッタビットを地盤から引き離すように
スラストシリンダを伸ばすことにより上昇させるととも
に油圧モータの駆動により回転させ、こうしてケーシン
グパイプを上昇させるとともに回転させた状態で油圧モ
ータの駆動圧を測定し、その測定結果に基づいて油圧モ
ータの回転トルクに関する値を求めて周面摩擦トルクに
関する値を測定するようにして構成した。 5)ケーシングパイプを把持する把持手段とこの把持手
段を支持し上昇下降させることができるスラストシリン
ダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを備えたケー
シングドライバを用いて、先端にカッタビットを有する
ケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油圧モータに
生じる周面摩擦トルクを測定するケーシングドライバの
周面摩擦トルク測定装置を、カッタビットが地盤から引
き離されていることを検出できる検出手段と、油圧モー
タの駆動圧を測定する駆動圧測定手段と、この駆動圧測
定手段での油圧モータの駆動圧に関する測定結果が入力
されその測定結果に基づいて油圧モータの回転時におけ
る油圧モータの回転トルクに関する値を演算する回転ト
ルク演算手段と、カッタビットが地盤から引き離されて
いることを検出手段で検出したときの回転トルク演算手
段での演算結果を記憶させる記憶手段とを設けて構成し
た。
段 前記の第2の技術課題は、特許請求の範囲の請求項10
に係るこの出願の第4番目の発明及び特許請求の範囲の
請求項11に係るこの出願の第5番目の発明によりそれ
ぞれ解決される。その技術課題を解決するためのための
手段として、この出願の第4番目の発明では次の4)の
手段、この出願の第4番目の発明では次の4)の手段、
この出願の第5番目の発明では次の5)の手段をそれぞ
れ採用した。 4)ケーシングパイプを把持する把持手段とこの把持手
段を支持し上昇下降させることができるスラストシリン
ダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを備えたケー
シングドライバを用いて、先端にカッタビットを有する
ケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油圧モータに
生じる周面摩擦トルクを測定するケーシングドライバの
周面摩擦トルク測定方法を、把持手段で把持したケーシ
ングパイプを、カッタビットを地盤から引き離すように
スラストシリンダを伸ばすことにより上昇させるととも
に油圧モータの駆動により回転させ、こうしてケーシン
グパイプを上昇させるとともに回転させた状態で油圧モ
ータの駆動圧を測定し、その測定結果に基づいて油圧モ
ータの回転トルクに関する値を求めて周面摩擦トルクに
関する値を測定するようにして構成した。 5)ケーシングパイプを把持する把持手段とこの把持手
段を支持し上昇下降させることができるスラストシリン
ダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを備えたケー
シングドライバを用いて、先端にカッタビットを有する
ケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油圧モータに
生じる周面摩擦トルクを測定するケーシングドライバの
周面摩擦トルク測定装置を、カッタビットが地盤から引
き離されていることを検出できる検出手段と、油圧モー
タの駆動圧を測定する駆動圧測定手段と、この駆動圧測
定手段での油圧モータの駆動圧に関する測定結果が入力
されその測定結果に基づいて油圧モータの回転時におけ
る油圧モータの回転トルクに関する値を演算する回転ト
ルク演算手段と、カッタビットが地盤から引き離されて
いることを検出手段で検出したときの回転トルク演算手
段での演算結果を記憶させる記憶手段とを設けて構成し
た。
【0018】前述したように、油圧モータの回転トルク
は、掘削トルクと周面摩擦トルクの二つの成分からなる
が、ケーシングドライバの周面摩擦トルク測定方法に関
するこの出願の第4番目の発明では、ケーシングパイプ
を上昇させいてカッタビットを地盤から引き離すととも
に回転させた状態で油圧モータの駆動圧を測定して油圧
モータの回転トルクに関する値を求めるようにしたの
で、こうして求めた油圧モータの回転トルクに関する値
は、カッタビットでの地盤の掘削が不可能な状態の下で
測定された値であって周面摩擦トルクに関する値にほか
ならない。そして、その測定結果は、ケーシングパイプ
で当該地盤を実際に掘削するときの状況を再現した状態
の下で得られたものであるから、本発明を実施すれば、
周面摩擦トルクを正確に実測することができる。ケーシ
ングドライバの周面摩擦トルク測定装置に関するこの出
願の第5番目の発明は、以上述べたこの出願の第4番目
の発明を実施するための手段を備えているので、この第
4番目の発明と同様、周面摩擦トルクを正確に実測する
ことができる。
は、掘削トルクと周面摩擦トルクの二つの成分からなる
が、ケーシングドライバの周面摩擦トルク測定方法に関
するこの出願の第4番目の発明では、ケーシングパイプ
を上昇させいてカッタビットを地盤から引き離すととも
に回転させた状態で油圧モータの駆動圧を測定して油圧
モータの回転トルクに関する値を求めるようにしたの
で、こうして求めた油圧モータの回転トルクに関する値
は、カッタビットでの地盤の掘削が不可能な状態の下で
測定された値であって周面摩擦トルクに関する値にほか
ならない。そして、その測定結果は、ケーシングパイプ
で当該地盤を実際に掘削するときの状況を再現した状態
の下で得られたものであるから、本発明を実施すれば、
周面摩擦トルクを正確に実測することができる。ケーシ
ングドライバの周面摩擦トルク測定装置に関するこの出
願の第5番目の発明は、以上述べたこの出願の第4番目
の発明を実施するための手段を備えているので、この第
4番目の発明と同様、周面摩擦トルクを正確に実測する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、これらのケーシングドライ
バの掘削制御方法、掘削制御装置、周面摩擦トルク測定
方法及び周面摩擦トルク測定装置に関するこの出願の各
発明が実際上どのように具体化されるのかを図1〜図8
に基づいて説明することにより、各発明の実施の形態を
明らかにする。図1は、この出願の各発明を説明するた
めのケーシングドライバの油圧回路の一例を示す油圧回
路図、図2は、この出願の各発明を説明するためのケー
シングドライバの掘削制御方法の一例を示すフロー図、
図3は、この出願の発明のケーシングドライバの掘削制
御方法及び掘削制御装置による図1の油圧回路図での制
御に有用な制御関数を示す図、図4は、図3の制御関数
の意義を説明するためのカッタビットの逃げ角と切削軌
跡の関係を示す概念図、図5は、この出願の各発明を説
明するためのケーシングドライバの掘削制御装置の一例
を示すブロック図、図6は、この出願の各発明を説明す
るためのケーシングドライバの油圧回路の他の一例を示
す油圧回路図、図7は、この出願の発明のケーシングド
ライバの掘削制御方法及び掘削制御装置による図6の油
圧回路図での制御に有用な制御関数を示す図、図8は、
ケーシングドライバでの掘削時にスラストシリンダに作
用する自沈荷重の説明図である。これらの図において図
9乃至図11と同一符号を付けた部分は図9乃至図11
と同等の部分を表す。
バの掘削制御方法、掘削制御装置、周面摩擦トルク測定
方法及び周面摩擦トルク測定装置に関するこの出願の各
発明が実際上どのように具体化されるのかを図1〜図8
に基づいて説明することにより、各発明の実施の形態を
明らかにする。図1は、この出願の各発明を説明するた
めのケーシングドライバの油圧回路の一例を示す油圧回
路図、図2は、この出願の各発明を説明するためのケー
シングドライバの掘削制御方法の一例を示すフロー図、
図3は、この出願の発明のケーシングドライバの掘削制
御方法及び掘削制御装置による図1の油圧回路図での制
御に有用な制御関数を示す図、図4は、図3の制御関数
の意義を説明するためのカッタビットの逃げ角と切削軌
跡の関係を示す概念図、図5は、この出願の各発明を説
明するためのケーシングドライバの掘削制御装置の一例
を示すブロック図、図6は、この出願の各発明を説明す
るためのケーシングドライバの油圧回路の他の一例を示
す油圧回路図、図7は、この出願の発明のケーシングド
ライバの掘削制御方法及び掘削制御装置による図6の油
圧回路図での制御に有用な制御関数を示す図、図8は、
ケーシングドライバでの掘削時にスラストシリンダに作
用する自沈荷重の説明図である。これらの図において図
9乃至図11と同一符号を付けた部分は図9乃至図11
と同等の部分を表す。
【0020】この出願の各発明を具体化する際に用いら
れるケーシングドライバは、ケーシングパイプ10を把
持する把持手段としてのケーシング掴み用バンド9とこ
のケーシング掴み用バンド9を支持し上昇下降させるこ
とができるスラストシリンダ6とケーシング掴み用バン
ド9を回転駆動する油圧モータ12とを備えていて、基
本的な構造は、図9乃至図11に示した従来から一般的
に用いられているケーシングドライバと変わらない。
れるケーシングドライバは、ケーシングパイプ10を把
持する把持手段としてのケーシング掴み用バンド9とこ
のケーシング掴み用バンド9を支持し上昇下降させるこ
とができるスラストシリンダ6とケーシング掴み用バン
ド9を回転駆動する油圧モータ12とを備えていて、基
本的な構造は、図9乃至図11に示した従来から一般的
に用いられているケーシングドライバと変わらない。
【0021】まず、図1の油圧回路について説明する
と、30aは油圧モータ12の正転圧(油圧モータ12
の入口側の圧力)を測定するための圧力センサ、30b
は油圧モータ12の逆転圧(油圧モータ12の出口側の
圧力)を測定するための圧力センサ、31aはスラスト
シリンダ6のシリンダ側(ボトム側)の圧力を測定する
ための圧力センサ、31bはスラストシリンダ6のロッ
ド側の圧力を測定するための圧力センサである。圧力セ
ンサ30aと圧力センサ30bは、油圧モータ12の正
転圧と逆転圧の差圧を測定してその駆動圧を測定するた
めに設けられたもので、油圧モータ12の駆動圧測定手
段をなす。油圧モータ12の逆転圧は、主としてその出
口側の管路抵抗により生じるもので、出口側の管路が著
しく長くない限り0に近い無視できる程度の値になるた
め、駆動圧測定手段を正転力を測定する圧力センサ30
aだけで構成してその測定結果を油圧モータの駆動圧と
みてもよいが、この例では、正確を期すため、逆転側の
圧力を測定する圧力センサ30bも設けている。圧力セ
ンサ31aと圧力センサ31bは、スラストシリンダ6
の非駆動時に働くスラストシリンダ6を縮めるようとす
る外力すなわち自沈荷重を測定するために設けられたも
のである。スラストシリンダ6のロッド側の圧力もその
非駆動時には、油圧モータ12の逆転圧同様、0に近い
値になるため、圧力センサ31bを省略して圧力センサ
31aだけを設けてもよい。
と、30aは油圧モータ12の正転圧(油圧モータ12
の入口側の圧力)を測定するための圧力センサ、30b
は油圧モータ12の逆転圧(油圧モータ12の出口側の
圧力)を測定するための圧力センサ、31aはスラスト
シリンダ6のシリンダ側(ボトム側)の圧力を測定する
ための圧力センサ、31bはスラストシリンダ6のロッ
ド側の圧力を測定するための圧力センサである。圧力セ
ンサ30aと圧力センサ30bは、油圧モータ12の正
転圧と逆転圧の差圧を測定してその駆動圧を測定するた
めに設けられたもので、油圧モータ12の駆動圧測定手
段をなす。油圧モータ12の逆転圧は、主としてその出
口側の管路抵抗により生じるもので、出口側の管路が著
しく長くない限り0に近い無視できる程度の値になるた
め、駆動圧測定手段を正転力を測定する圧力センサ30
aだけで構成してその測定結果を油圧モータの駆動圧と
みてもよいが、この例では、正確を期すため、逆転側の
圧力を測定する圧力センサ30bも設けている。圧力セ
ンサ31aと圧力センサ31bは、スラストシリンダ6
の非駆動時に働くスラストシリンダ6を縮めるようとす
る外力すなわち自沈荷重を測定するために設けられたも
のである。スラストシリンダ6のロッド側の圧力もその
非駆動時には、油圧モータ12の逆転圧同様、0に近い
値になるため、圧力センサ31bを省略して圧力センサ
31aだけを設けてもよい。
【0022】32はパイロット圧の大きさにより設定圧
力を調節することができるパイロット作動形リリーフ
弁、32aはこのパイロット作動形リリーフ弁32の二
次側からタンク44に通じる油路に設けられこの油路を
開閉するための作動油用の電磁式切換弁、32bは電磁
比例リリーフ弁34のバイパス管路に設けられスラスト
シリンダ6のシリンダ側への圧油の供給を許容しスラス
トシリンダ6のシリンダ側からの圧油の排出を阻止する
チェック弁、33はこのパイロット作動形リリーフ弁3
2の信号受け部にパイロット圧を導くためのパイロット
管路を切り換えるパイロット用の電磁式切換弁、34は
パイロット作動形リリーフ弁32の信号受け部に出力す
るパイロット圧の大きさを調整するための電磁比例リリ
ーフ弁、35はスラストシリンダ6を駆動するための油
圧を発生するスラストシリンダ用の油圧ポンプ、36は
この油圧ポンプ35を駆動するための動力源、37は中
立位置からA位置及びB位置に切り換えることによりス
ラストシリンダ6をそれぞれ縮小及び伸長するように圧
油の流れの方向を制御する4ポート3位置の電磁式方向
切換弁、38はスラストシリンダ6のロッド側の油路に
対して方向切換弁37と並列に接続されスラストシリン
ダ6のロッド側への圧油の供給流量を電気信号により調
整することができる電磁比例フロコン、39は油圧回路
保護用のリリーフ弁である。
力を調節することができるパイロット作動形リリーフ
弁、32aはこのパイロット作動形リリーフ弁32の二
次側からタンク44に通じる油路に設けられこの油路を
開閉するための作動油用の電磁式切換弁、32bは電磁
比例リリーフ弁34のバイパス管路に設けられスラスト
シリンダ6のシリンダ側への圧油の供給を許容しスラス
トシリンダ6のシリンダ側からの圧油の排出を阻止する
チェック弁、33はこのパイロット作動形リリーフ弁3
2の信号受け部にパイロット圧を導くためのパイロット
管路を切り換えるパイロット用の電磁式切換弁、34は
パイロット作動形リリーフ弁32の信号受け部に出力す
るパイロット圧の大きさを調整するための電磁比例リリ
ーフ弁、35はスラストシリンダ6を駆動するための油
圧を発生するスラストシリンダ用の油圧ポンプ、36は
この油圧ポンプ35を駆動するための動力源、37は中
立位置からA位置及びB位置に切り換えることによりス
ラストシリンダ6をそれぞれ縮小及び伸長するように圧
油の流れの方向を制御する4ポート3位置の電磁式方向
切換弁、38はスラストシリンダ6のロッド側の油路に
対して方向切換弁37と並列に接続されスラストシリン
ダ6のロッド側への圧油の供給流量を電気信号により調
整することができる電磁比例フロコン、39は油圧回路
保護用のリリーフ弁である。
【0023】作動油用の電磁式切換弁32aは、通常は
図1に示すとおりB位置に切り換えられて閉じており、
判断処理部51から電気信号が出力されたときにだけA
位置に切り換えられて開くことによりパイロット作動形
リリーフ弁32の二次側の圧油をタンク44に逃がす。
パイロット用の電磁式切換弁33は、通常は図1に示す
とおりB位置に切り換えられており、後に詳述する判断
処理部51から電気信号が電磁式切換弁33の信号受け
部へ出力されたときにだけA位置に切り換えられる。電
磁比例リリーフ弁34は、判断処理部51から出力され
る電気信号の出力値に比例して設定圧力の大きさを調節
して一次側の油圧を増減することができる。パイロット
作動形リリーフ弁32は、そのパイロット圧がスラスト
シリンダ6のシリンダ側の油路から導入されて電磁比例
リリーフ弁34で調節される。その結果、パイロット作
動形リリーフ弁32の設定圧力は、パイロット作動形リ
リーフ弁32の設定圧力と同様の値に設定される。
図1に示すとおりB位置に切り換えられて閉じており、
判断処理部51から電気信号が出力されたときにだけA
位置に切り換えられて開くことによりパイロット作動形
リリーフ弁32の二次側の圧油をタンク44に逃がす。
パイロット用の電磁式切換弁33は、通常は図1に示す
とおりB位置に切り換えられており、後に詳述する判断
処理部51から電気信号が電磁式切換弁33の信号受け
部へ出力されたときにだけA位置に切り換えられる。電
磁比例リリーフ弁34は、判断処理部51から出力され
る電気信号の出力値に比例して設定圧力の大きさを調節
して一次側の油圧を増減することができる。パイロット
作動形リリーフ弁32は、そのパイロット圧がスラスト
シリンダ6のシリンダ側の油路から導入されて電磁比例
リリーフ弁34で調節される。その結果、パイロット作
動形リリーフ弁32の設定圧力は、パイロット作動形リ
リーフ弁32の設定圧力と同様の値に設定される。
【0024】方向切換弁37は、中立位置においてスラ
ストシリンダ6の圧油の給排を停止し、A位置へ切り換
えたとき、油圧ポンプ35の圧油をスラストシリンダ6
のロッド側へ供給するとともにスラストシリンダ6のシ
リンダ側の圧油をパイロット作動形リリーフ弁32を通
じて油タンク44に排出し得るように圧油の流れを制御
する。また、B位置へ切り換えたとき、油圧ポンプ35
の圧油をチェック弁32bを通じてスラストシリンダ6
のシリンダ側へ供給するとともにロッド側の圧油を油タ
ンク44に排出し得るように圧油の流れを制御する。し
たがって、A位置へ切り換えると、スラストシリンダ6
を縮小させて昇降フレーム5を下降させ、B位置へ切り
換えると、スラストシリンダ6を伸長させて昇降フレー
ム5を上昇させる。電磁比例フロコン38は、判断処理
部51からの電気信号の出力値に比例して開口量を調節
することができる電磁式可変絞り弁38aと、この絞り
弁38aのバイパス管路に設けられたチェック弁38b
とで構成される。そして、方向切換弁37が中立位置に
切り換えられたときにだけ、判断処理部51の指令によ
り電磁式可変絞り弁38aを開いて開口量を調節し、ス
ラストシリンダ6のロッド側へ供給する圧油の流量を調
節する。図1では、説明の便のため、複数のスラストシ
リンダ6のうちの一つだけをこうした油圧回路により制
御する例しか示されていないが、実際には、他のスラス
トシリンダ6もそれぞれ油圧管路で接続されていて、ス
ラストシリンダ用の油圧ポンプ35の圧油が分配される
ように複数のスラストシリンダ6が並列接続されてい
る。
ストシリンダ6の圧油の給排を停止し、A位置へ切り換
えたとき、油圧ポンプ35の圧油をスラストシリンダ6
のロッド側へ供給するとともにスラストシリンダ6のシ
リンダ側の圧油をパイロット作動形リリーフ弁32を通
じて油タンク44に排出し得るように圧油の流れを制御
する。また、B位置へ切り換えたとき、油圧ポンプ35
の圧油をチェック弁32bを通じてスラストシリンダ6
のシリンダ側へ供給するとともにロッド側の圧油を油タ
ンク44に排出し得るように圧油の流れを制御する。し
たがって、A位置へ切り換えると、スラストシリンダ6
を縮小させて昇降フレーム5を下降させ、B位置へ切り
換えると、スラストシリンダ6を伸長させて昇降フレー
ム5を上昇させる。電磁比例フロコン38は、判断処理
部51からの電気信号の出力値に比例して開口量を調節
することができる電磁式可変絞り弁38aと、この絞り
弁38aのバイパス管路に設けられたチェック弁38b
とで構成される。そして、方向切換弁37が中立位置に
切り換えられたときにだけ、判断処理部51の指令によ
り電磁式可変絞り弁38aを開いて開口量を調節し、ス
ラストシリンダ6のロッド側へ供給する圧油の流量を調
節する。図1では、説明の便のため、複数のスラストシ
リンダ6のうちの一つだけをこうした油圧回路により制
御する例しか示されていないが、実際には、他のスラス
トシリンダ6もそれぞれ油圧管路で接続されていて、ス
ラストシリンダ用の油圧ポンプ35の圧油が分配される
ように複数のスラストシリンダ6が並列接続されてい
る。
【0025】40は油圧モータ12を駆動するための油
圧を発生する油圧モータ用の油圧ポンプ、41はこの油
圧ポンプ40を駆動するための動力源、42は油圧回路
保護用のリリーフ弁、43は中立位置からA位置及びB
位置に切り換えることにより油圧ポンプ40をそれぞれ
正転及び逆転するように圧油の流れの方向を制御する4
ポート3位置の電磁式方向切換弁、44は作動油を溜め
る油タンク、45はスラストシリンダ6のストロークを
検出するストロークセンサである。方向切換弁43は、
中立位置において油圧モータ12の圧油の給排を停止
し、A位置へ切り換えたとき、油圧ポンプ40の圧油を
油圧モータ12の正転側へ供給するとともにその逆転側
の圧油を油タンク44に排出するように圧油の流れを制
御する。また、B位置へ切り換えたとき、油圧ポンプ4
0の圧油を油圧モータ12の逆転側へ供給するとともに
その正転側の圧油を油タンク44に排出させるように圧
油の流れを制御する。したがって、中立位置からA位置
及びB位置にそれぞれ切り換えると、油圧モータ12を
それぞれ正転駆動及び逆転駆動し、中立位置で停止させ
る。なお、ストロークセンサ45を独立して設ける代わ
りに、ストロークセンサ内蔵型のスラストシリンダを用
いてもよい。
圧を発生する油圧モータ用の油圧ポンプ、41はこの油
圧ポンプ40を駆動するための動力源、42は油圧回路
保護用のリリーフ弁、43は中立位置からA位置及びB
位置に切り換えることにより油圧ポンプ40をそれぞれ
正転及び逆転するように圧油の流れの方向を制御する4
ポート3位置の電磁式方向切換弁、44は作動油を溜め
る油タンク、45はスラストシリンダ6のストロークを
検出するストロークセンサである。方向切換弁43は、
中立位置において油圧モータ12の圧油の給排を停止
し、A位置へ切り換えたとき、油圧ポンプ40の圧油を
油圧モータ12の正転側へ供給するとともにその逆転側
の圧油を油タンク44に排出するように圧油の流れを制
御する。また、B位置へ切り換えたとき、油圧ポンプ4
0の圧油を油圧モータ12の逆転側へ供給するとともに
その正転側の圧油を油タンク44に排出させるように圧
油の流れを制御する。したがって、中立位置からA位置
及びB位置にそれぞれ切り換えると、油圧モータ12を
それぞれ正転駆動及び逆転駆動し、中立位置で停止させ
る。なお、ストロークセンサ45を独立して設ける代わ
りに、ストロークセンサ内蔵型のスラストシリンダを用
いてもよい。
【0026】ところで、スラストシリンダ6には、昇降
フレーム5を始め、これに設置されている回転体8、ケ
ーシング掴み用バンド9、油圧モータ12等ケーシング
ドライバの機器類の種々の重量が作用する。また、ケー
シング掴み用バンド9でケーシングパイプ10を把持し
ているときには、ケーシングパイプ10の重量も作用す
る。そのため、スラストシリンダ6には、ケーシングド
ライバの運転中、ケーシングパイプ10に押し込み力を
付与しないときでも、スラストシリンダ6を縮めようと
する力が不可避的に作用する。スラストシリンダ6に働
くこうした力を本明細書では自沈荷重という。ケーシン
グパイプ10をケーシングドライバで回転させながら押
し込んで地盤を掘削する場合、自沈荷重を支持するよう
な支持力をスラストシリンダ6で加えないと、ケーシン
グパイプ10が逸走してしまい、この自沈荷重がケーシ
ングパイプ10に対する押し込み力となって、ケーシン
グドライバで地盤を掘削する場合の掘削制御が安定した
状態で行えなくなる。
フレーム5を始め、これに設置されている回転体8、ケ
ーシング掴み用バンド9、油圧モータ12等ケーシング
ドライバの機器類の種々の重量が作用する。また、ケー
シング掴み用バンド9でケーシングパイプ10を把持し
ているときには、ケーシングパイプ10の重量も作用す
る。そのため、スラストシリンダ6には、ケーシングド
ライバの運転中、ケーシングパイプ10に押し込み力を
付与しないときでも、スラストシリンダ6を縮めようと
する力が不可避的に作用する。スラストシリンダ6に働
くこうした力を本明細書では自沈荷重という。ケーシン
グパイプ10をケーシングドライバで回転させながら押
し込んで地盤を掘削する場合、自沈荷重を支持するよう
な支持力をスラストシリンダ6で加えないと、ケーシン
グパイプ10が逸走してしまい、この自沈荷重がケーシ
ングパイプ10に対する押し込み力となって、ケーシン
グドライバで地盤を掘削する場合の掘削制御が安定した
状態で行えなくなる。
【0027】本発明のケーシングドライバの掘削制御方
法や掘削制御装置は、周面摩擦トルクを実測可能にする
ことにより、掘削時に生じる油圧モータの回転トルクを
適切に制御できるようにすることを意図するものである
が、ここに示す例では、こうした周面摩擦トルクの実測
過程で自沈荷重も測定して、自沈荷重に起因するケーシ
ングパイプ10の逸走も防げるようにしている。そこ
で、この自沈荷重の実体を、図8を用いて説明する。こ
の図8は、図9乃至図11ですでに説明したケーシング
ドライバを模式的に図示したものであり、これらの図に
図示されていないピニオン13を回転体8の外歯歯車と
噛み合わせて回転体8を減速回転させるようにした点も
模式的に図示している。
法や掘削制御装置は、周面摩擦トルクを実測可能にする
ことにより、掘削時に生じる油圧モータの回転トルクを
適切に制御できるようにすることを意図するものである
が、ここに示す例では、こうした周面摩擦トルクの実測
過程で自沈荷重も測定して、自沈荷重に起因するケーシ
ングパイプ10の逸走も防げるようにしている。そこ
で、この自沈荷重の実体を、図8を用いて説明する。こ
の図8は、図9乃至図11ですでに説明したケーシング
ドライバを模式的に図示したものであり、これらの図に
図示されていないピニオン13を回転体8の外歯歯車と
噛み合わせて回転体8を減速回転させるようにした点も
模式的に図示している。
【0028】いま、図8において、Wcをケーシングパ
イプ10の重量、Wrを昇降フレーム5の重量、Wmを
回転体8やケーシング掴み用バンド9の重量、Wpをケ
ーシングパイプ10での地盤の掘削時にスラストシリン
ダ6に作用する自沈荷重であるとする。自沈荷重Wpと
して作用する重量には、昇降フレーム5上に設置された
ステージ等これら以外の重量も作用するが、説明の便の
ため、ここでは、自沈荷重Wpとして作用する重量が図
8に図示の重量だけであると仮定する。ケーシングパイ
プ10のカッタビット26で地盤を掘削しているときに
は、ケーシングパイプ10の周面と地盤との間に動摩擦
力が作用するが、このケーシングパイプ10周面の動摩
擦力をFmとする。このケーシングパイプ10周面の動
摩擦力Fmは、自沈荷重Wpとして作用する重量を軽減
するように作用する。そうすると、自沈荷重Wpは、次
の数式1で表すことができる。 数式1 Wp=(Wc+Wr+Wm)−Fm この自沈荷重Wpは、スラストシリンダ6に縮小力とし
て常時作用するため、パイロット作動形リリーフ弁32
でスラストシリンダ6のシリンダ側の圧力を調節するこ
とにより、自沈荷重Wpの支持力を付与してケーシング
パイプ10の逸走を防止する。なお、リリーフ弁を用い
たこの種の逸走防止手段は、前述の従来の技術でも設け
られているが、従来の技術では、自沈荷重Wpに相当す
る荷重を定める場合に前記動摩擦力Fmを考慮していな
いため、リリーフ弁の設定圧力が徒に大きくなり、リリ
ーフ弁でのエネルギー損失が増大する難点がある。
イプ10の重量、Wrを昇降フレーム5の重量、Wmを
回転体8やケーシング掴み用バンド9の重量、Wpをケ
ーシングパイプ10での地盤の掘削時にスラストシリン
ダ6に作用する自沈荷重であるとする。自沈荷重Wpと
して作用する重量には、昇降フレーム5上に設置された
ステージ等これら以外の重量も作用するが、説明の便の
ため、ここでは、自沈荷重Wpとして作用する重量が図
8に図示の重量だけであると仮定する。ケーシングパイ
プ10のカッタビット26で地盤を掘削しているときに
は、ケーシングパイプ10の周面と地盤との間に動摩擦
力が作用するが、このケーシングパイプ10周面の動摩
擦力をFmとする。このケーシングパイプ10周面の動
摩擦力Fmは、自沈荷重Wpとして作用する重量を軽減
するように作用する。そうすると、自沈荷重Wpは、次
の数式1で表すことができる。 数式1 Wp=(Wc+Wr+Wm)−Fm この自沈荷重Wpは、スラストシリンダ6に縮小力とし
て常時作用するため、パイロット作動形リリーフ弁32
でスラストシリンダ6のシリンダ側の圧力を調節するこ
とにより、自沈荷重Wpの支持力を付与してケーシング
パイプ10の逸走を防止する。なお、リリーフ弁を用い
たこの種の逸走防止手段は、前述の従来の技術でも設け
られているが、従来の技術では、自沈荷重Wpに相当す
る荷重を定める場合に前記動摩擦力Fmを考慮していな
いため、リリーフ弁の設定圧力が徒に大きくなり、リリ
ーフ弁でのエネルギー損失が増大する難点がある。
【0029】51は、ケーシングドライバの制御機構を
構成する判断処理部であり、図5に示すように、圧力セ
ンサ30a及び圧力センサ30bでの油圧モータ12の
正転側の圧力及び逆転側の圧力に関する測定結果や圧力
センサ31a及び圧力センサ31bでのスラストシリン
ダ6のシリンダ側の圧力及びロッド側の圧力に関する測
定結果、さらにはストロークセンサ45でのスラストシ
リンダ6のストロークに関する測定結果が入力され、こ
れらの測定結果に基づいて種々の演算やその演算結果に
基づく制御を行う。この判断処理部51は、図5に示す
設定部50や図1の油圧回路とともにケーシングドライ
バの制御機構を構成する。設定部50には、ケーシング
パイプ10のケーシングドライバでの圧入工程を自動運
転で実施するか手動運転で実施するかを設定するための
自動・手動の切換スイッチや予め設定される掘削トルク
である設定掘削トルク及び制御関数値をそれぞれ設定す
る操作部等が設けられ、図5に示すように、これらの操
作部での設定結果が入力される。判断処理部51は、こ
うした設定結果に基づいて作動する。
構成する判断処理部であり、図5に示すように、圧力セ
ンサ30a及び圧力センサ30bでの油圧モータ12の
正転側の圧力及び逆転側の圧力に関する測定結果や圧力
センサ31a及び圧力センサ31bでのスラストシリン
ダ6のシリンダ側の圧力及びロッド側の圧力に関する測
定結果、さらにはストロークセンサ45でのスラストシ
リンダ6のストロークに関する測定結果が入力され、こ
れらの測定結果に基づいて種々の演算やその演算結果に
基づく制御を行う。この判断処理部51は、図5に示す
設定部50や図1の油圧回路とともにケーシングドライ
バの制御機構を構成する。設定部50には、ケーシング
パイプ10のケーシングドライバでの圧入工程を自動運
転で実施するか手動運転で実施するかを設定するための
自動・手動の切換スイッチや予め設定される掘削トルク
である設定掘削トルク及び制御関数値をそれぞれ設定す
る操作部等が設けられ、図5に示すように、これらの操
作部での設定結果が入力される。判断処理部51は、こ
うした設定結果に基づいて作動する。
【0030】この判断処理部51には、この出願の各発
明に関連する技術的手段として、後に詳述するように、
スラストシリンダ6をケーシングパイプ10のカッタビ
ット26の高さ分伸ばすように制御する制御手段と、圧
力センサ30a及び圧力センサ30bでそれぞれ測定さ
れた油圧モータ12の正転側の圧力及び逆転側の圧力に
基づいて油圧モータ12の回転トルクに関する値を演算
する回転トルク演算手段と、この回転トルク演算手段で
の演算結果を記憶させる記憶手段と、カッタビット26
が地盤から引き離されていることをストロークセンサ4
5で検出したときに回転トルク演算手段で演算される油
圧モータ12の回転トルク(周面摩擦トルク)に関する
値と予め設定された掘削トルクに関する設定値の和に対
して、ケーシングパイプ10での地盤の掘削時に回転ト
ルク演算手段で演算される油圧モータ12の回転トルク
に関する実際値を近付けるような関係にするようにスラ
ストシリンダ6の駆動を制御するスラストシリンダ制御
手段とを設けている。
明に関連する技術的手段として、後に詳述するように、
スラストシリンダ6をケーシングパイプ10のカッタビ
ット26の高さ分伸ばすように制御する制御手段と、圧
力センサ30a及び圧力センサ30bでそれぞれ測定さ
れた油圧モータ12の正転側の圧力及び逆転側の圧力に
基づいて油圧モータ12の回転トルクに関する値を演算
する回転トルク演算手段と、この回転トルク演算手段で
の演算結果を記憶させる記憶手段と、カッタビット26
が地盤から引き離されていることをストロークセンサ4
5で検出したときに回転トルク演算手段で演算される油
圧モータ12の回転トルク(周面摩擦トルク)に関する
値と予め設定された掘削トルクに関する設定値の和に対
して、ケーシングパイプ10での地盤の掘削時に回転ト
ルク演算手段で演算される油圧モータ12の回転トルク
に関する実際値を近付けるような関係にするようにスラ
ストシリンダ6の駆動を制御するスラストシリンダ制御
手段とを設けている。
【0031】そこで、この判断処理部51で実施される
ケーシングドライバの掘削制御方法を図2のフロー図に
沿って説明する。ケーシングドライバを用いてケーシン
グパイプ10で地盤を掘削しながらこれを圧入する場合
には、通常は、ケーシングパイプ10の回転数すなわち
油圧モータ12の回転数は変えないでケーシングパイプ
10の押し込み速度すなわちスラストシリンダ6の押し
込み速度だけを変えて掘削トルクが適切な値になるよう
にしているので、以下に説明するケーシングドライバの
掘削制御方法においては、少なくとも1回の圧入工程を
終了するまでの間は油圧モータ12の回転数は変えない
ものとする。ケーシングパイプ10をケーシングドライ
バで圧入する工程を手動操作で実施する場合には、ケー
シングドライバの制御機構の設定部50における自動・
手動の切換スイッチを手動に切り換える。そうすると、
判断処理部51では、図1の油圧回路中の切換弁33及
び電磁比例フロコン38に電気信号による指令を発して
これらを次のように作動させる。 a)切換弁33をB位置に切り換えた状態にする。 b)電磁比例フロコン38おける電磁式可変絞り弁38
aを全閉する。
ケーシングドライバの掘削制御方法を図2のフロー図に
沿って説明する。ケーシングドライバを用いてケーシン
グパイプ10で地盤を掘削しながらこれを圧入する場合
には、通常は、ケーシングパイプ10の回転数すなわち
油圧モータ12の回転数は変えないでケーシングパイプ
10の押し込み速度すなわちスラストシリンダ6の押し
込み速度だけを変えて掘削トルクが適切な値になるよう
にしているので、以下に説明するケーシングドライバの
掘削制御方法においては、少なくとも1回の圧入工程を
終了するまでの間は油圧モータ12の回転数は変えない
ものとする。ケーシングパイプ10をケーシングドライ
バで圧入する工程を手動操作で実施する場合には、ケー
シングドライバの制御機構の設定部50における自動・
手動の切換スイッチを手動に切り換える。そうすると、
判断処理部51では、図1の油圧回路中の切換弁33及
び電磁比例フロコン38に電気信号による指令を発して
これらを次のように作動させる。 a)切換弁33をB位置に切り換えた状態にする。 b)電磁比例フロコン38おける電磁式可変絞り弁38
aを全閉する。
【0032】切換弁33がa)のようにB位置に切り換
えられると、パイロット作動形リリーフ弁32のパイロ
ットポートがタンク44に通じるため、このパイロット
作動形リリーフ弁32は、設定圧力が0Kg/cm2 と
なって通過抵抗がなくなる。また、電磁比例フロコン3
8がb)のように閉じると、この電磁比例フロコン38
の油路を通じて圧油がスラストシリンダ6のロッド側へ
流れようとするのは阻止され、その結果、油圧ポンプ3
5の圧油は、方向切換弁37を通じてしかスラストシリ
ンダ6のロッド側へ供給できなくなる。こうした状態に
おいて、オペレータが操作レバー等の操作手段(図示せ
ず。)を手動操作することにより方向切換弁37をA位
置に切り換えると、スラストシリンダ6を縮めることが
でき、B位置に切り換えると、スラストシリンダ6を伸
ばすことができる。こうして、ケーシングパイプ10の
圧入工程を通常の方法により手動操作で実施することが
できる。
えられると、パイロット作動形リリーフ弁32のパイロ
ットポートがタンク44に通じるため、このパイロット
作動形リリーフ弁32は、設定圧力が0Kg/cm2 と
なって通過抵抗がなくなる。また、電磁比例フロコン3
8がb)のように閉じると、この電磁比例フロコン38
の油路を通じて圧油がスラストシリンダ6のロッド側へ
流れようとするのは阻止され、その結果、油圧ポンプ3
5の圧油は、方向切換弁37を通じてしかスラストシリ
ンダ6のロッド側へ供給できなくなる。こうした状態に
おいて、オペレータが操作レバー等の操作手段(図示せ
ず。)を手動操作することにより方向切換弁37をA位
置に切り換えると、スラストシリンダ6を縮めることが
でき、B位置に切り換えると、スラストシリンダ6を伸
ばすことができる。こうして、ケーシングパイプ10の
圧入工程を通常の方法により手動操作で実施することが
できる。
【0033】次に、本発明のケーシングドライバの掘削
制御方法を実施して自動掘削制御を行う方法を説明す
る。自動掘削制御を行う場合、自動・手動の切換スイッ
チを自動に切り換えるとともに、設定掘削トルク及び制
御関数値を設定する操作部を操作して、設定掘削トルク
や制御関数値を、地盤の性状等を考慮しながら掘削条件
に適した値にするように設定する。なお、この例では、
自動掘削制御を行うに当たり、最初のイ)の工程では手
動操作するようにしている。
制御方法を実施して自動掘削制御を行う方法を説明す
る。自動掘削制御を行う場合、自動・手動の切換スイッ
チを自動に切り換えるとともに、設定掘削トルク及び制
御関数値を設定する操作部を操作して、設定掘削トルク
や制御関数値を、地盤の性状等を考慮しながら掘削条件
に適した値にするように設定する。なお、この例では、
自動掘削制御を行うに当たり、最初のイ)の工程では手
動操作するようにしている。
【0034】イ)スラストシリンダの伸長及びケーシン
グパイプ10の把持 まず、手動操作で方向切換弁37をB位置に切り換える
ことにより、スラストシリンダ6をカッタビット16の
高さ分伸ばし得るストロークを残す程度にスラストシリ
ンダ6を伸ばす。すなわち、スラストシリンダ6の最大
ストロークをLoとし、ケーシングパイプ10のカッタ
ビット26の高さをLstとしたとき、スラストシリン
ダ6をLo−Lstだけ伸ばしてから、方向切換弁37
を手動操作で中立位置に切り換える。その場合、スラス
トシリンダ6がLo−Lstだけ伸びたか否かは、オペ
レータがストロークセンサ45の計測結果を表示する計
器を監視することにより確認する。次いで、ケーシング
パイプ10をケーシング掴み用バンド9で把持し、しか
る後、油圧モータ12を駆動することによりケーシング
掴み用バンド9を回転駆動してケーシングパイプ10を
回転させる。
グパイプ10の把持 まず、手動操作で方向切換弁37をB位置に切り換える
ことにより、スラストシリンダ6をカッタビット16の
高さ分伸ばし得るストロークを残す程度にスラストシリ
ンダ6を伸ばす。すなわち、スラストシリンダ6の最大
ストロークをLoとし、ケーシングパイプ10のカッタ
ビット26の高さをLstとしたとき、スラストシリン
ダ6をLo−Lstだけ伸ばしてから、方向切換弁37
を手動操作で中立位置に切り換える。その場合、スラス
トシリンダ6がLo−Lstだけ伸びたか否かは、オペ
レータがストロークセンサ45の計測結果を表示する計
器を監視することにより確認する。次いで、ケーシング
パイプ10をケーシング掴み用バンド9で把持し、しか
る後、油圧モータ12を駆動することによりケーシング
掴み用バンド9を回転駆動してケーシングパイプ10を
回転させる。
【0035】ロ)ケーシングパイプの把持後のスラスト
シリンダの再伸長 このイ)工程が終了後、設定部50の自動・手動の切換
スイッチを自動に切り換えると、方向切換弁37は、判
断処理部51からの指令によりB位置に自動的に切り換
えられる。その結果、油圧ポンプ35の圧油がチェック
弁32bを通じてスラストシリンダ6のシリンダ側へ供
給されるとともにロッド側の圧油が方向切換弁37の排
出ポートを通じて油タンク44に排出され、スラストシ
リンダ6は伸長する。こうしてスラストシリンダ6がカ
ッタビット26の高さLstだけ伸びると、判断処理部
51は、ストロークセンサ45から入力されるスラスト
シリンダ6のストローク値によりこのことを判断して、
方向切換弁37を中立位置に戻す。その結果、ケーシン
グパイプ10はLstだけ上昇して、カッタビット26
が地盤から引き離された状態に保持される。その場合、
ケーシングパイプ10は、油圧モータ12で回転駆動さ
れたケーシング掴み用バンド9で把持されて回転してい
る。この例では、このようにケーシングパイプ10を予
め回転させるようにしているが、ケーシングパイプ10
は、Lstだけ上昇させた後に回転させるようにしても
よい。
シリンダの再伸長 このイ)工程が終了後、設定部50の自動・手動の切換
スイッチを自動に切り換えると、方向切換弁37は、判
断処理部51からの指令によりB位置に自動的に切り換
えられる。その結果、油圧ポンプ35の圧油がチェック
弁32bを通じてスラストシリンダ6のシリンダ側へ供
給されるとともにロッド側の圧油が方向切換弁37の排
出ポートを通じて油タンク44に排出され、スラストシ
リンダ6は伸長する。こうしてスラストシリンダ6がカ
ッタビット26の高さLstだけ伸びると、判断処理部
51は、ストロークセンサ45から入力されるスラスト
シリンダ6のストローク値によりこのことを判断して、
方向切換弁37を中立位置に戻す。その結果、ケーシン
グパイプ10はLstだけ上昇して、カッタビット26
が地盤から引き離された状態に保持される。その場合、
ケーシングパイプ10は、油圧モータ12で回転駆動さ
れたケーシング掴み用バンド9で把持されて回転してい
る。この例では、このようにケーシングパイプ10を予
め回転させるようにしているが、ケーシングパイプ10
は、Lstだけ上昇させた後に回転させるようにしても
よい。
【0036】ハ)自沈荷重の演算による測定 こうしてケーシングパイプ10を回転させ、地盤から引
き離すように上昇させた状態において、この例では、本
発明に関連する周面摩擦トルクを後記ニ)の工程で測定
するほか、このハ)の工程で自沈荷重を測定して、自沈
荷重に起因するケーシングパイプ10の逸走も防止でき
るようにしている。すなわち、圧力センサ31a及び圧
力センサ31bでスラストシリンダ6のシリンダ側の圧
力及びロッド側の圧力をそれぞれ測定しているため、判
断処理部51においては、これらの測定結果が送られ、
これらの測定結果に基づいて、次の数式2に従って自沈
荷重を演算する。 数式2 Wp=(Po×So−Pt×St)×N 前式において、 Wpは自沈荷重 Poはスラストシリンダ6のシリンダ側の圧力 Soはスラストシリンダ6のシリンダ側の受圧面積 Ptはスラストシリンダ6のロッド側の圧力 Stはスラストシリンダ6のロッド側の受圧面積 Nは、駆動するスラストシリンダ6の本数 である。
き離すように上昇させた状態において、この例では、本
発明に関連する周面摩擦トルクを後記ニ)の工程で測定
するほか、このハ)の工程で自沈荷重を測定して、自沈
荷重に起因するケーシングパイプ10の逸走も防止でき
るようにしている。すなわち、圧力センサ31a及び圧
力センサ31bでスラストシリンダ6のシリンダ側の圧
力及びロッド側の圧力をそれぞれ測定しているため、判
断処理部51においては、これらの測定結果が送られ、
これらの測定結果に基づいて、次の数式2に従って自沈
荷重を演算する。 数式2 Wp=(Po×So−Pt×St)×N 前式において、 Wpは自沈荷重 Poはスラストシリンダ6のシリンダ側の圧力 Soはスラストシリンダ6のシリンダ側の受圧面積 Ptはスラストシリンダ6のロッド側の圧力 Stはスラストシリンダ6のロッド側の受圧面積 Nは、駆動するスラストシリンダ6の本数 である。
【0037】こうして演算により測定された自沈荷重W
pは、ケーシングパイプ10を地盤から引き離し回転さ
せた状態で測定されたものであるから、地盤によるケー
シングパイプ10の支持力が作用しない状態の下でケー
シングパイプ10の周面と地盤との摩擦を織り込んで測
定したものとなる。そのため、実際にケーシングパイプ
10で地盤を掘削して圧入する際にスラストシリンダ6
に働く自沈荷重を正確に反映したものであるといえる。
この自沈荷重Wpは、記憶装置に記憶させて、表示手段
で表示できるようにする等、必要に応じて出力できるよ
うにすることにより、自沈荷重測定装置を構成する。
pは、ケーシングパイプ10を地盤から引き離し回転さ
せた状態で測定されたものであるから、地盤によるケー
シングパイプ10の支持力が作用しない状態の下でケー
シングパイプ10の周面と地盤との摩擦を織り込んで測
定したものとなる。そのため、実際にケーシングパイプ
10で地盤を掘削して圧入する際にスラストシリンダ6
に働く自沈荷重を正確に反映したものであるといえる。
この自沈荷重Wpは、記憶装置に記憶させて、表示手段
で表示できるようにする等、必要に応じて出力できるよ
うにすることにより、自沈荷重測定装置を構成する。
【0038】ニ)周面摩擦トルクの演算による測定 また、前記ロ)の工程によりケーシングパイプ10を回
転させ、地盤から引き離すように上昇させた状態におい
て、本発明に関連する周面摩擦トルクを測定する。すな
わち、圧力センサ30a及び圧力センサ30bで油圧モ
ータ12の正転圧(油圧モータ12の入口側の圧力)及
び逆転側(同出口側の圧力)をそれぞれ測定しているた
め、判断処理部51においては、これらの測定結果も送
られ、これらの測定結果に基づいて、次の数式3に従っ
て油圧モータ12の回転トルクであるカッタ回転トルク
の実際値T’を演算する。 数式3 T’=β×(Ps−Pg)×(Zg/Zp)×Nm 前式において、 T’は油圧モータ12の回転トルクの実際値であるカッ
タ回転トルク βは油圧モータ出力軸トルク係数 Psは油圧モータ12の正転圧(油圧モータ12の入口
側の圧力) Pgは油圧モータ12の逆転圧(油圧モータ12の出口
側の圧力) Zgは回転体8の外周部に設けられた外歯歯車の歯数 Zpはピニオン13の歯数 Nmは油圧モータ12の台数 である。なお、油圧モータ出力軸トルク係数βは、油圧
モータ12の出力軸トルクに関する理論値に対する実効
値の比率に相当する係数である。
転させ、地盤から引き離すように上昇させた状態におい
て、本発明に関連する周面摩擦トルクを測定する。すな
わち、圧力センサ30a及び圧力センサ30bで油圧モ
ータ12の正転圧(油圧モータ12の入口側の圧力)及
び逆転側(同出口側の圧力)をそれぞれ測定しているた
め、判断処理部51においては、これらの測定結果も送
られ、これらの測定結果に基づいて、次の数式3に従っ
て油圧モータ12の回転トルクであるカッタ回転トルク
の実際値T’を演算する。 数式3 T’=β×(Ps−Pg)×(Zg/Zp)×Nm 前式において、 T’は油圧モータ12の回転トルクの実際値であるカッ
タ回転トルク βは油圧モータ出力軸トルク係数 Psは油圧モータ12の正転圧(油圧モータ12の入口
側の圧力) Pgは油圧モータ12の逆転圧(油圧モータ12の出口
側の圧力) Zgは回転体8の外周部に設けられた外歯歯車の歯数 Zpはピニオン13の歯数 Nmは油圧モータ12の台数 である。なお、油圧モータ出力軸トルク係数βは、油圧
モータ12の出力軸トルクに関する理論値に対する実効
値の比率に相当する係数である。
【0039】すでに述べたように、カッタビット26で
地盤を掘削しながらケーシングパイプ10を圧入する際
に要するカッタ回転トルクT’には、地盤の掘削のため
に純粋に消費されるものとケーシングパイプ10の周面
と地盤との摩擦で消費されるものとがある。いま、カッ
タビット26による地盤の掘削で消費される油圧モータ
12の回転トルクを掘削トルクTcとし、ケーシングパ
イプ10の周面と地盤との摩擦で消費される油圧モータ
12の回転トルクを周面摩擦トルクTmとすると、カッ
タ回転トルクT’は、次の数式4で表すことができる。 数式4 T’=Tc+Tm 周面摩擦トルクTmを測定するときには、前記のように
ケーシングパイプ10を回転かつ上昇させた状態で、カ
ッタ回転トルクT’を数式3で演算することにより測定
する。こうして測定されたカッタ回転トルクT’は、ケ
ーシングパイプ10を上昇させてカッタビット26を地
盤から引き離した状態すなわちカッタビット26での地
盤の掘削が不可能な状態で測定されたものであるから、
地盤の掘削のため消費される油圧モータ12の回転トル
クが生じない状態すなわち数式4中の掘削トルクTc=
0の状態で測定されたものである。したがって、カッタ
回転トルクT’=Tmとなるから、こうして測定された
カッタ回転トルクT’は、実際にケーシングパイプ10
で地盤を掘削して圧入する際に生じる周面摩擦トルクT
mを正確に反映したものであるといえる。このカッタ回
転トルクT’は、記憶装置に記憶させて、表示手段で表
示できるようにする等、必要に応じて出力できるように
することにより、周面摩擦トルク測定装置を構成する。
地盤を掘削しながらケーシングパイプ10を圧入する際
に要するカッタ回転トルクT’には、地盤の掘削のため
に純粋に消費されるものとケーシングパイプ10の周面
と地盤との摩擦で消費されるものとがある。いま、カッ
タビット26による地盤の掘削で消費される油圧モータ
12の回転トルクを掘削トルクTcとし、ケーシングパ
イプ10の周面と地盤との摩擦で消費される油圧モータ
12の回転トルクを周面摩擦トルクTmとすると、カッ
タ回転トルクT’は、次の数式4で表すことができる。 数式4 T’=Tc+Tm 周面摩擦トルクTmを測定するときには、前記のように
ケーシングパイプ10を回転かつ上昇させた状態で、カ
ッタ回転トルクT’を数式3で演算することにより測定
する。こうして測定されたカッタ回転トルクT’は、ケ
ーシングパイプ10を上昇させてカッタビット26を地
盤から引き離した状態すなわちカッタビット26での地
盤の掘削が不可能な状態で測定されたものであるから、
地盤の掘削のため消費される油圧モータ12の回転トル
クが生じない状態すなわち数式4中の掘削トルクTc=
0の状態で測定されたものである。したがって、カッタ
回転トルクT’=Tmとなるから、こうして測定された
カッタ回転トルクT’は、実際にケーシングパイプ10
で地盤を掘削して圧入する際に生じる周面摩擦トルクT
mを正確に反映したものであるといえる。このカッタ回
転トルクT’は、記憶装置に記憶させて、表示手段で表
示できるようにする等、必要に応じて出力できるように
することにより、周面摩擦トルク測定装置を構成する。
【0040】ホ)パイロット作動形リリーフ弁の設定圧
力の設定 ハ)に示した方法により自沈荷重Wpを演算した後、判
断処理部51では、ケーシングパイプ10が逸走するの
を防止するためのパイロット作動形リリーフ弁32の設
定圧力、換言すると、昇降フレーム5が自沈荷重により
降下するのを防止するためのパイロット作動形リリーフ
弁32の設定圧力を自沈荷重Wpに基づいて演算し、リ
リーフ弁制御部52を通じて同弁32のリリーフ圧を設
定する。このパイロット作動形リリーフ弁32の設定圧
力は、電磁比例リリーフ弁34の設定圧力と等しいの
で、パイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力を設定
するには、電磁比例リリーフ弁34の設定圧力を次の数
式5に従って演算する。 数式5 Pr=Wp/(So×N)+A 前式において、 Prは電磁比例リリーフ弁34の設定圧力 Aは余裕値 なお、Wp,So,Nの意味は、数式2と同様である。
電磁比例リリーフ弁の特性は、製品により若干のバラツ
キがあるため、製品ごとに設定圧力に若干の誤差が生じ
る。余裕値Aは、こうした電磁比例リリーフ弁の制御特
性固体差(指令値−電磁比例リリーフ弁の設定圧の制御
特性)を吸収するため加算するものであり、電磁比例リ
リーフ弁34の設定圧力にこうした誤差が生じても、ケ
ーシングパイプ10が逸走するのを防止できるような値
にする。
力の設定 ハ)に示した方法により自沈荷重Wpを演算した後、判
断処理部51では、ケーシングパイプ10が逸走するの
を防止するためのパイロット作動形リリーフ弁32の設
定圧力、換言すると、昇降フレーム5が自沈荷重により
降下するのを防止するためのパイロット作動形リリーフ
弁32の設定圧力を自沈荷重Wpに基づいて演算し、リ
リーフ弁制御部52を通じて同弁32のリリーフ圧を設
定する。このパイロット作動形リリーフ弁32の設定圧
力は、電磁比例リリーフ弁34の設定圧力と等しいの
で、パイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力を設定
するには、電磁比例リリーフ弁34の設定圧力を次の数
式5に従って演算する。 数式5 Pr=Wp/(So×N)+A 前式において、 Prは電磁比例リリーフ弁34の設定圧力 Aは余裕値 なお、Wp,So,Nの意味は、数式2と同様である。
電磁比例リリーフ弁の特性は、製品により若干のバラツ
キがあるため、製品ごとに設定圧力に若干の誤差が生じ
る。余裕値Aは、こうした電磁比例リリーフ弁の制御特
性固体差(指令値−電磁比例リリーフ弁の設定圧の制御
特性)を吸収するため加算するものであり、電磁比例リ
リーフ弁34の設定圧力にこうした誤差が生じても、ケ
ーシングパイプ10が逸走するのを防止できるような値
にする。
【0041】ケーシングパイプ10での地盤の掘削時に
おいてその逸走を防止するには、スラストシリンダ6の
シリンダ側の圧力でケーシング掴み用バンド9を支持す
る支持力すなわちスラストシリンダ6で昇降フレーム5
を支持する支持力が少なくとも自沈荷重Wpと等しくな
るようにパイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力を
設定すればよい。したがって、判断処理部51では、図
8に図示の4本のスラストシリンダ6で協働してケーシ
ング掴み用バンド9を支持する支持力の総和が自沈荷重
Wpと少なくとも等しくなるようにするための電磁比例
リリーフ弁34の設定圧力の設定圧力を算出すればよ
い。この例では、こうした電磁比例リリーフ弁34の設
定圧力Prを定める場合、スラストシリンダ6でケーシ
ング掴み用バンド9を支持する支持力に若干の余裕をも
たせるように余裕値Aを加算してその支持力が自沈荷重
Wpよりも若干大きくなるようにているが、要は、スラ
ストシリンダ6でケーシング掴み用バンド9を支持する
支持力が自沈荷重Wpを下回らない範囲で、パイロット
作動形リリーフ弁32でのエネルギー損失を低減できる
ように設計上適切な値を選定すればよい。
おいてその逸走を防止するには、スラストシリンダ6の
シリンダ側の圧力でケーシング掴み用バンド9を支持す
る支持力すなわちスラストシリンダ6で昇降フレーム5
を支持する支持力が少なくとも自沈荷重Wpと等しくな
るようにパイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力を
設定すればよい。したがって、判断処理部51では、図
8に図示の4本のスラストシリンダ6で協働してケーシ
ング掴み用バンド9を支持する支持力の総和が自沈荷重
Wpと少なくとも等しくなるようにするための電磁比例
リリーフ弁34の設定圧力の設定圧力を算出すればよ
い。この例では、こうした電磁比例リリーフ弁34の設
定圧力Prを定める場合、スラストシリンダ6でケーシ
ング掴み用バンド9を支持する支持力に若干の余裕をも
たせるように余裕値Aを加算してその支持力が自沈荷重
Wpよりも若干大きくなるようにているが、要は、スラ
ストシリンダ6でケーシング掴み用バンド9を支持する
支持力が自沈荷重Wpを下回らない範囲で、パイロット
作動形リリーフ弁32でのエネルギー損失を低減できる
ように設計上適切な値を選定すればよい。
【0042】ヘ)掘削時予定カッタ回転トルクの演算 ニ)に示す方法で周面摩擦トルクTmを演算した後、判
断処理部51では、この周面摩擦トルクTmに基づい
て、カッタビット26の損傷を防止することができカッ
タビット26で効率的な掘削が行えるようにするための
油圧モータ12の回転トルクの設定値である掘削時予定
カッタ回転トルクTを次の数式6に従って演算する。
断処理部51では、この周面摩擦トルクTmに基づい
て、カッタビット26の損傷を防止することができカッ
タビット26で効率的な掘削が行えるようにするための
油圧モータ12の回転トルクの設定値である掘削時予定
カッタ回転トルクTを次の数式6に従って演算する。
【0043】数式6 T=Ts+Tm 前式において、 Tsは掘削トルクTcの設定値である設定掘削トルク である。
【0044】この例では、この設定掘削トルクTsは、
地盤の性状やカッタビット26の規格を考慮しながらカ
ッタビット26の損傷を防止することを最優先に設定
し、その際、効率的な掘削が行えるようにすることにも
配慮する。
地盤の性状やカッタビット26の規格を考慮しながらカ
ッタビット26の損傷を防止することを最優先に設定
し、その際、効率的な掘削が行えるようにすることにも
配慮する。
【0045】カッタビット26の損傷を防止するには、
本来は、油圧モータ12の回転トルクのうち、地盤の掘
削のために純粋に消費される回転トルクである掘削トル
クTcを適切な値に設定することが必要である。しかる
に、従来は、ケーシングドライバの掘削作業時における
周面摩擦トルクTmを実測する手法が確立されていなか
ったため、油圧モータ12の回転トルクのうちの掘削ト
ルクTcと周面摩擦トルクTmとの比率を把握すること
ができず、それゆえ、掘削トルクTcの実際値を正確に
把握することができなかった。そのため、カッタビット
26の損傷を防止するための掘削時予定カッタ回転トル
クTは、土質、排土状況、掘削深度等の施工条件を勘案
しながら経験的に予想して大凡の見当で定めていた。こ
れに対して、このヘ)の方式では、カッタビット26の
損傷防止や効率的な掘削を行う上で最重要のファクタで
ある掘削トルクTcを直接的に設定した上で、その設定
値である設定掘削トルクTsと周面摩擦トルクTmの実
測値とにより掘削時予定カッタ回転トルクTを設定する
ようにしている。そして、カッタビット26の損傷防止
や効率的な掘削を行うのに必要な掘削トルクTcの値
は、これまでの研究や実績からすでに究明されているの
で、本方式を用いれば、掘削時予定カッタ回転トルクT
を、実際の掘削作業に即した適切な値に設定することが
できる。
本来は、油圧モータ12の回転トルクのうち、地盤の掘
削のために純粋に消費される回転トルクである掘削トル
クTcを適切な値に設定することが必要である。しかる
に、従来は、ケーシングドライバの掘削作業時における
周面摩擦トルクTmを実測する手法が確立されていなか
ったため、油圧モータ12の回転トルクのうちの掘削ト
ルクTcと周面摩擦トルクTmとの比率を把握すること
ができず、それゆえ、掘削トルクTcの実際値を正確に
把握することができなかった。そのため、カッタビット
26の損傷を防止するための掘削時予定カッタ回転トル
クTは、土質、排土状況、掘削深度等の施工条件を勘案
しながら経験的に予想して大凡の見当で定めていた。こ
れに対して、このヘ)の方式では、カッタビット26の
損傷防止や効率的な掘削を行う上で最重要のファクタで
ある掘削トルクTcを直接的に設定した上で、その設定
値である設定掘削トルクTsと周面摩擦トルクTmの実
測値とにより掘削時予定カッタ回転トルクTを設定する
ようにしている。そして、カッタビット26の損傷防止
や効率的な掘削を行うのに必要な掘削トルクTcの値
は、これまでの研究や実績からすでに究明されているの
で、本方式を用いれば、掘削時予定カッタ回転トルクT
を、実際の掘削作業に即した適切な値に設定することが
できる。
【0046】ト)スラストシリンダの縮小によるケーシ
ングパイプの地盤への降下 ロ)の工程でスラストシリンダ6を再伸長させてカッタ
ビット26の高さLstだけ上昇させたケーシングパイ
プ10を、スラストシリンダ6のLst分の縮小により
地盤上に降下させる。こうした動作は、判断処理部51
の指令により開始する。この判断処理部51の指令によ
り、作動油用の電磁式切換弁32a及びパイロット用の
電磁式切換弁33は、何れもA位置に切り換えられ、そ
の結果、ホ)で設定された電磁比例リリーフ弁34の設
定圧力Prのパイロット圧がパイロット用の電磁式切換
弁33を通じてパイロット作動形リリーフ弁32の信号
受け部に作用し、これにより、パイロット作動形リリー
フ弁32の設定圧力は、電磁比例リリーフ弁34の設定
圧力と同様の値に設定される。また、本工程では、電磁
比例フロコン38も作動し、判断処理部51からの電気
信号の出力値に比例して開口量が調整されてスラストシ
リンダ6のケーシングパイプ10の押し込み速度を調整
する。その場合、このト)の段階では、その押し込み速
度が最低になるような指令が判断処理部51から発せら
れる。このとき、方向切換弁37は中立位置〔先のロ)
の工程で最終的に操作されたままの位置〕にある。
ングパイプの地盤への降下 ロ)の工程でスラストシリンダ6を再伸長させてカッタ
ビット26の高さLstだけ上昇させたケーシングパイ
プ10を、スラストシリンダ6のLst分の縮小により
地盤上に降下させる。こうした動作は、判断処理部51
の指令により開始する。この判断処理部51の指令によ
り、作動油用の電磁式切換弁32a及びパイロット用の
電磁式切換弁33は、何れもA位置に切り換えられ、そ
の結果、ホ)で設定された電磁比例リリーフ弁34の設
定圧力Prのパイロット圧がパイロット用の電磁式切換
弁33を通じてパイロット作動形リリーフ弁32の信号
受け部に作用し、これにより、パイロット作動形リリー
フ弁32の設定圧力は、電磁比例リリーフ弁34の設定
圧力と同様の値に設定される。また、本工程では、電磁
比例フロコン38も作動し、判断処理部51からの電気
信号の出力値に比例して開口量が調整されてスラストシ
リンダ6のケーシングパイプ10の押し込み速度を調整
する。その場合、このト)の段階では、その押し込み速
度が最低になるような指令が判断処理部51から発せら
れる。このとき、方向切換弁37は中立位置〔先のロ)
の工程で最終的に操作されたままの位置〕にある。
【0047】そうすると、スラストシリンダ用の油圧ポ
ンプ35の圧油は、電磁比例フロコン38で最小流量に
調整されてスラストシリンダ6のロッド側に供給される
とともに、そのシリンダ側の圧油は、パイロット作動形
リリーフ弁32により設定圧力Prに保持されながら作
動油用の電磁式切換弁32aを通じてタンク44に排出
される。その結果、スラストシリンダ6は、電磁比例フ
ロコン38の圧油の通過流量に応じた速度で縮小してケ
ーシングパイプ10を最低速度で地盤上に降下させる。
このようにケーシングパイプ10を低速で降下させる理
由は、ケーシングパイプ10が地盤に接する際にカッタ
ビット26に急激な負荷が加わって、カッタビット26
が万一損傷するのを防ぐためである。こうしてケーシン
グパイプ10がスラストシリンダ6のLst分の縮小に
より地盤上に降下すると、判断処理部51は、ストロー
クセンサ45から入力されるスラストシリンダ6のスト
ローク値によりこのことを検知する。
ンプ35の圧油は、電磁比例フロコン38で最小流量に
調整されてスラストシリンダ6のロッド側に供給される
とともに、そのシリンダ側の圧油は、パイロット作動形
リリーフ弁32により設定圧力Prに保持されながら作
動油用の電磁式切換弁32aを通じてタンク44に排出
される。その結果、スラストシリンダ6は、電磁比例フ
ロコン38の圧油の通過流量に応じた速度で縮小してケ
ーシングパイプ10を最低速度で地盤上に降下させる。
このようにケーシングパイプ10を低速で降下させる理
由は、ケーシングパイプ10が地盤に接する際にカッタ
ビット26に急激な負荷が加わって、カッタビット26
が万一損傷するのを防ぐためである。こうしてケーシン
グパイプ10がスラストシリンダ6のLst分の縮小に
より地盤上に降下すると、判断処理部51は、ストロー
クセンサ45から入力されるスラストシリンダ6のスト
ローク値によりこのことを検知する。
【0048】チ)掘削時のカッタ回転トルクの演算 ケーシングパイプ10が地盤上に降下した後、引き続
き、カッタビット26による地盤の掘削が進められると
ともに、判断処理部51では、掘削時のカッタ回転トル
クT’の演算を開始する。この掘削時のカッタ回転トル
クT’は、ニ)で周面摩擦トルクTmを演算した場合と
同様、数式3に従って行う。掘削時のカッタ回転トルク
T’は、カッタビット26で地盤を掘削しているときに
要する油圧モータ12の回転トルクの実際値であるか
ら、数式3により演算された掘削時のカッタ回転トルク
T’中には、こうした周面摩擦トルクTmのほか、地盤
の掘削で消費される油圧モータ12の回転トルクである
掘削トルクTcも当然含まれている。
き、カッタビット26による地盤の掘削が進められると
ともに、判断処理部51では、掘削時のカッタ回転トル
クT’の演算を開始する。この掘削時のカッタ回転トル
クT’は、ニ)で周面摩擦トルクTmを演算した場合と
同様、数式3に従って行う。掘削時のカッタ回転トルク
T’は、カッタビット26で地盤を掘削しているときに
要する油圧モータ12の回転トルクの実際値であるか
ら、数式3により演算された掘削時のカッタ回転トルク
T’中には、こうした周面摩擦トルクTmのほか、地盤
の掘削で消費される油圧モータ12の回転トルクである
掘削トルクTcも当然含まれている。
【0049】リ)ケーシングパイプの押し込み速度の制
御 判断処理部51では、こうした掘削時のカッタ回転トル
クT’の演算をカッタビット26での地盤の掘削時に継
続的に行い、さらに、その演算結果を用いて、ヘ)で演
算された設定値としての掘削時予定カッタ回転トルクT
と実際値としての掘削時のカッタ回転トルクT’との偏
差ΔT(ΔT=T−T’)を演算する。そして、この偏
差ΔTに基づき、偏差ΔTと電磁比例フロコン指令値と
の関係を定めた図3の制御関数に従って電磁比例フロコ
ン38に指令値を出力してその開口量を制御することに
より、スラストシリンダ6のロッド側への供給流量を制
御してケーシングパイプ10の押し込み速度を制御す
る。この点について具体的に述べると、図3には、3本
の異なる勾配のグラフが図示されているが、これは、地
盤の硬さ等地盤の性状を考慮して定められた偏差ΔTと
電磁比例フロコン指令値との制御関数である。こうした
制御関数は、ケーシングドライバの設計者が過去のノウ
ハウをもとに設計上適宜定めればよい。この例では、使
用するカッタビットが特定されているため、地盤の性状
だけを考慮しているが、使用するカッタビットが特定さ
れていないときには、カッタビットの性能も考慮する。
御 判断処理部51では、こうした掘削時のカッタ回転トル
クT’の演算をカッタビット26での地盤の掘削時に継
続的に行い、さらに、その演算結果を用いて、ヘ)で演
算された設定値としての掘削時予定カッタ回転トルクT
と実際値としての掘削時のカッタ回転トルクT’との偏
差ΔT(ΔT=T−T’)を演算する。そして、この偏
差ΔTに基づき、偏差ΔTと電磁比例フロコン指令値と
の関係を定めた図3の制御関数に従って電磁比例フロコ
ン38に指令値を出力してその開口量を制御することに
より、スラストシリンダ6のロッド側への供給流量を制
御してケーシングパイプ10の押し込み速度を制御す
る。この点について具体的に述べると、図3には、3本
の異なる勾配のグラフが図示されているが、これは、地
盤の硬さ等地盤の性状を考慮して定められた偏差ΔTと
電磁比例フロコン指令値との制御関数である。こうした
制御関数は、ケーシングドライバの設計者が過去のノウ
ハウをもとに設計上適宜定めればよい。この例では、使
用するカッタビットが特定されているため、地盤の性状
だけを考慮しているが、使用するカッタビットが特定さ
れていないときには、カッタビットの性能も考慮する。
【0050】この例により自動掘削制御を行う場合、図
3の制御関数のうちから地盤の性状に適った適切のもの
が選択され、設定部50を通じて予め設定されている。
そして、地山の掘削時に、偏差ΔTがマイナスになった
ときには、カッタビット26が過負荷であることから、
電磁比例フロコン38への指令値をゼロにしてスラスト
シリンダ6によるケーシングパイプ10の押し込みを停
止させる。逆に、偏差ΔTがプラスになったときには、
カッタビット26が未だ軽負荷であるので、電磁比例フ
ロコン38への指令値を、予め設定された制御関数に従
って決定することにより、ケーシングパイプ10の押し
込み速度を相対的に増加させる。その結果、ケーシング
パイプ10は、実際値としての掘削時のカッタ回転トル
クT’を設定値としての掘削時予定カッタ回転トルクT
に近付けるような関係にするようにスラストシリンダ6
で押し込まれて常に適切な掘削トルクTcで回転駆動さ
れることとなり、カッタビット26の損傷を防止するこ
とができる。判断処理部51で決定された指令値により
行う電磁比例フロコン38の操作は、フロコン制御部5
3(図5参照)を通じて行う。
3の制御関数のうちから地盤の性状に適った適切のもの
が選択され、設定部50を通じて予め設定されている。
そして、地山の掘削時に、偏差ΔTがマイナスになった
ときには、カッタビット26が過負荷であることから、
電磁比例フロコン38への指令値をゼロにしてスラスト
シリンダ6によるケーシングパイプ10の押し込みを停
止させる。逆に、偏差ΔTがプラスになったときには、
カッタビット26が未だ軽負荷であるので、電磁比例フ
ロコン38への指令値を、予め設定された制御関数に従
って決定することにより、ケーシングパイプ10の押し
込み速度を相対的に増加させる。その結果、ケーシング
パイプ10は、実際値としての掘削時のカッタ回転トル
クT’を設定値としての掘削時予定カッタ回転トルクT
に近付けるような関係にするようにスラストシリンダ6
で押し込まれて常に適切な掘削トルクTcで回転駆動さ
れることとなり、カッタビット26の損傷を防止するこ
とができる。判断処理部51で決定された指令値により
行う電磁比例フロコン38の操作は、フロコン制御部5
3(図5参照)を通じて行う。
【0051】こうした自動掘削制御を行うことにより、
カッタビット26が損傷するような事態は大幅に改善さ
れるが、この例では、カッタビット26の背面が異状摩
耗するのを防止する工夫も施しているので、図3及び図
4を用いて、この点についても言及する。偏差ΔTがプ
ラスのときにケーシングパイプ10の押し込み速度を増
加させる場合、その押し込み速度を上げ過ぎると、図4
において、掘削地盤がカッタビット26のチップ26a
の先端部で急速に掘り下げられるため、その先端部以外
の部分すなわちカッタビット26の逃げ角部分26bの
背面が未掘削の掘削地盤に押し当てられて異状摩耗する
恐れがある。こうしたことから、この例では、偏差ΔT
がプラスの場合においてケーシングパイプ10の押し込
み速度を増加させるとき、電磁比例フロコン38への判
断処理部51の指令値である電磁比例フロコン指令値に
上限値を設けることにより、ケーシングパイプ10の押
し込み速度を制限するようにしている。
カッタビット26が損傷するような事態は大幅に改善さ
れるが、この例では、カッタビット26の背面が異状摩
耗するのを防止する工夫も施しているので、図3及び図
4を用いて、この点についても言及する。偏差ΔTがプ
ラスのときにケーシングパイプ10の押し込み速度を増
加させる場合、その押し込み速度を上げ過ぎると、図4
において、掘削地盤がカッタビット26のチップ26a
の先端部で急速に掘り下げられるため、その先端部以外
の部分すなわちカッタビット26の逃げ角部分26bの
背面が未掘削の掘削地盤に押し当てられて異状摩耗する
恐れがある。こうしたことから、この例では、偏差ΔT
がプラスの場合においてケーシングパイプ10の押し込
み速度を増加させるとき、電磁比例フロコン38への判
断処理部51の指令値である電磁比例フロコン指令値に
上限値を設けることにより、ケーシングパイプ10の押
し込み速度を制限するようにしている。
【0052】いま、ケーシングパイプ10に直径100
0mmのものを用いてその先端の円周上にカッタビット
26を取り付け、ケーシングパイプ10を1r.p.m
の回転速度で回転させているものとし、このときのケー
シングパイプ10の押し込み速度がV(mm/min)
であるとする。そうすると、ケーシングパイプ10が1
回転する間に、チップ26aの先端部は、1000π
(mm)の長さの線を描いて旋回しながら地盤を切削す
るとともにV(mm)の距離だけ下方に押し進められる
こととなる。換言すると、カッタビット26で地盤を掘
削する場合におけるチップ26aの先端部の切削軌跡の
勾配はV/1000πといえる。こうしたチップ先端部
の切削軌跡の勾配を規定する角度を、ここではカッタビ
ット切削軌跡の角度と称してこれをθ1 とする。いま、
V=500(mm/min)であると仮定すると、この
場合のカッタビット切削軌跡の角度θ1 は、次式により
求めることができる。 θ1 =tan~1(500/1000π)=9.04〔d
eg(度)〕 カッタビットの逃げ角θは、一般的には15degであ
るから、この場合にはカッタビット26の逃げ角部分2
6bの背面が未掘削の掘削地盤に押し当てられて異状摩
耗するようなことはない。
0mmのものを用いてその先端の円周上にカッタビット
26を取り付け、ケーシングパイプ10を1r.p.m
の回転速度で回転させているものとし、このときのケー
シングパイプ10の押し込み速度がV(mm/min)
であるとする。そうすると、ケーシングパイプ10が1
回転する間に、チップ26aの先端部は、1000π
(mm)の長さの線を描いて旋回しながら地盤を切削す
るとともにV(mm)の距離だけ下方に押し進められる
こととなる。換言すると、カッタビット26で地盤を掘
削する場合におけるチップ26aの先端部の切削軌跡の
勾配はV/1000πといえる。こうしたチップ先端部
の切削軌跡の勾配を規定する角度を、ここではカッタビ
ット切削軌跡の角度と称してこれをθ1 とする。いま、
V=500(mm/min)であると仮定すると、この
場合のカッタビット切削軌跡の角度θ1 は、次式により
求めることができる。 θ1 =tan~1(500/1000π)=9.04〔d
eg(度)〕 カッタビットの逃げ角θは、一般的には15degであ
るから、この場合にはカッタビット26の逃げ角部分2
6bの背面が未掘削の掘削地盤に押し当てられて異状摩
耗するようなことはない。
【0053】しかしながら、カッタビット切削軌跡の角
度θ1 がカッタビットの逃げ角θより大きくなると、カ
ッタビット26の逃げ角部分26bが地盤に接してその
摩耗が進行する。こうしたことを考えて、カッタビット
の逃げ角θが15degである場合のケーシングパイプ
10の押し込み速度Vを求めると、次の数式7により求
めることができる。 数式7 V=tan(15)×1000π=872(mm/mi
n) したがって、ケーシングパイプ10の押し込み速度Vが
872(mm/min)を超えないようにすれば、カッ
タビット26の逃げ角部分26bが背面摩耗することは
なく、それゆえ、電磁比例フロコン指令値の上限値は、
スラストシリンダ6の縮小速度が872(mm/mi
n)になる点に設定する。この電磁比例フロコン指令値
の上限値は、図3のプラス側の座標面に点線とこれに連
なる実線とで図示している。
度θ1 がカッタビットの逃げ角θより大きくなると、カ
ッタビット26の逃げ角部分26bが地盤に接してその
摩耗が進行する。こうしたことを考えて、カッタビット
の逃げ角θが15degである場合のケーシングパイプ
10の押し込み速度Vを求めると、次の数式7により求
めることができる。 数式7 V=tan(15)×1000π=872(mm/mi
n) したがって、ケーシングパイプ10の押し込み速度Vが
872(mm/min)を超えないようにすれば、カッ
タビット26の逃げ角部分26bが背面摩耗することは
なく、それゆえ、電磁比例フロコン指令値の上限値は、
スラストシリンダ6の縮小速度が872(mm/mi
n)になる点に設定する。この電磁比例フロコン指令値
の上限値は、図3のプラス側の座標面に点線とこれに連
なる実線とで図示している。
【0054】この例では、ケーシングパイプ10の回転
速度を固定値(1r.p.m)とした上で電磁比例フロ
コン指令値の上限値を演算するようにしているが、電磁
比例フロコン指令値の上限値を演算するための演算式を
判断処理部51に記憶させるとともにケーシングパイプ
10の回転速度を測定する手段を設けて、その回転速度
の実際値を判断処理部51に入力することにより、電磁
比例フロコン指令値の上限値をその演算式で逐一演算す
るようにしてもよい。掘削地盤が転石層である場合や障
害物が出現する恐れのある地盤である場合には、カッタ
ビット26で地盤を掘削しているときにカッタ回転トル
クT’が激しく変動して、カッタビット26に急激な負
荷が加わる恐れがある。こうした場合に備えて、この例
では、図3の制御関数のグラフの勾配を任意に変更でき
るようにしている。そして、カッタビット26に急激な
負荷が加わる恐れがある場合には、図3の制御関数のグ
ラフの勾配を小さくすることにより、カッタ回転トルク
T’に対してケーシングパイプ10の押し込み速度Vの
反応を鈍くさせて、カッタビット26に急激な負荷が加
わるのを防止できるようにしている。
速度を固定値(1r.p.m)とした上で電磁比例フロ
コン指令値の上限値を演算するようにしているが、電磁
比例フロコン指令値の上限値を演算するための演算式を
判断処理部51に記憶させるとともにケーシングパイプ
10の回転速度を測定する手段を設けて、その回転速度
の実際値を判断処理部51に入力することにより、電磁
比例フロコン指令値の上限値をその演算式で逐一演算す
るようにしてもよい。掘削地盤が転石層である場合や障
害物が出現する恐れのある地盤である場合には、カッタ
ビット26で地盤を掘削しているときにカッタ回転トル
クT’が激しく変動して、カッタビット26に急激な負
荷が加わる恐れがある。こうした場合に備えて、この例
では、図3の制御関数のグラフの勾配を任意に変更でき
るようにしている。そして、カッタビット26に急激な
負荷が加わる恐れがある場合には、図3の制御関数のグ
ラフの勾配を小さくすることにより、カッタ回転トルク
T’に対してケーシングパイプ10の押し込み速度Vの
反応を鈍くさせて、カッタビット26に急激な負荷が加
わるのを防止できるようにしている。
【0055】ヌ)スラストシリンダの縮小停止 スラストシリンダ6が限界まで縮むと、判断処理部51
は、ストロークセンサ45からのスラストシリンダ6の
ストローク値によりこのことを検知し、電磁比例フロコ
ン38の指令値をゼロにしてスラストシリンダの縮小を
停止するとともに、油圧モータ12の回転を停止させ
る。次いで、ケーシング掴み用バンド9でのケーシング
パイプ10の把持を解除した後、再び、手動操作でスラ
ストシリンダ6をLo−Lstだけ伸ばすイ)操作に移
行して、以後、以上述べたイ)乃至ヌ)の操作を繰り返
す。また、必要に応じて、圧入した前記ケーシングパイ
プ10に、カッタビット26をもたない新たなケーシン
グパイプ10を継ぎ足す。こうして1回の圧入工程を終
了する都度、ケーシングパイプ10の圧入の進展に応じ
て増加するケーシングパイプ10の周面の動摩擦力や周
面摩擦トルクTmが織り込まれ、自沈荷重Wpに基づく
電磁比例リリーフ弁34の設定圧力や掘削時予定カッタ
回転トルクTが見直されて再設定されるため、ケーシン
グパイプ10のの逸走を防止するためのパイロット作動
形リリーフ弁32の設定圧力や掘削作業を適正に行うた
めの油圧モータ12の回転トルクの設定値がケーシング
パイプ10の圧入の進展に応じて常に適切な値に設定さ
れる。その結果、パイロット作動形リリーフ弁32での
エネルギー損失を確実に低減させつつケーシングパイプ
の逸走を防止できるとともに、ケーシングドライバでの
掘削作業を常に適正に行うことができる。
は、ストロークセンサ45からのスラストシリンダ6の
ストローク値によりこのことを検知し、電磁比例フロコ
ン38の指令値をゼロにしてスラストシリンダの縮小を
停止するとともに、油圧モータ12の回転を停止させ
る。次いで、ケーシング掴み用バンド9でのケーシング
パイプ10の把持を解除した後、再び、手動操作でスラ
ストシリンダ6をLo−Lstだけ伸ばすイ)操作に移
行して、以後、以上述べたイ)乃至ヌ)の操作を繰り返
す。また、必要に応じて、圧入した前記ケーシングパイ
プ10に、カッタビット26をもたない新たなケーシン
グパイプ10を継ぎ足す。こうして1回の圧入工程を終
了する都度、ケーシングパイプ10の圧入の進展に応じ
て増加するケーシングパイプ10の周面の動摩擦力や周
面摩擦トルクTmが織り込まれ、自沈荷重Wpに基づく
電磁比例リリーフ弁34の設定圧力や掘削時予定カッタ
回転トルクTが見直されて再設定されるため、ケーシン
グパイプ10のの逸走を防止するためのパイロット作動
形リリーフ弁32の設定圧力や掘削作業を適正に行うた
めの油圧モータ12の回転トルクの設定値がケーシング
パイプ10の圧入の進展に応じて常に適切な値に設定さ
れる。その結果、パイロット作動形リリーフ弁32での
エネルギー損失を確実に低減させつつケーシングパイプ
の逸走を防止できるとともに、ケーシングドライバでの
掘削作業を常に適正に行うことができる。
【0056】以上述べたケーシングドライバの掘削制御
方法のイ)乃至ヌ)の工程中、スラストシリンダ6の伸
長及びケーシングパイプ10の把持を行うイ)の工程
は、ケーシングパイプ10の押し込み作業を開始する段
階であり、そのスラストシリンダ6の伸長を行う際にカ
ッタビット26の高さ分伸ばし得るストロークを残した
点は、パイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力の設
定や掘削時予定カッタ回転トルクTの演算を行えるよう
にするための操作である。したがって、この例では、ケ
ーシングパイプ10の押し込み工程の開始段階に、パイ
ロット作動形リリーフ弁32の設定圧力の設定や掘削時
予定カッタ回転トルクの演算を行うためのイ)乃至ヘ)
の工程を融合するように合体させていて、ケーシングパ
イプ10の押し込み工程を実施する道程に沿ってパイロ
ット作動形リリーフ弁32の設定圧力の設定や掘削時予
定カッタ回転トルクの演算も併せて行えるから、ケーシ
ングパイプの押し込み作業を効率的に行うことができ
る。
方法のイ)乃至ヌ)の工程中、スラストシリンダ6の伸
長及びケーシングパイプ10の把持を行うイ)の工程
は、ケーシングパイプ10の押し込み作業を開始する段
階であり、そのスラストシリンダ6の伸長を行う際にカ
ッタビット26の高さ分伸ばし得るストロークを残した
点は、パイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力の設
定や掘削時予定カッタ回転トルクTの演算を行えるよう
にするための操作である。したがって、この例では、ケ
ーシングパイプ10の押し込み工程の開始段階に、パイ
ロット作動形リリーフ弁32の設定圧力の設定や掘削時
予定カッタ回転トルクの演算を行うためのイ)乃至ヘ)
の工程を融合するように合体させていて、ケーシングパ
イプ10の押し込み工程を実施する道程に沿ってパイロ
ット作動形リリーフ弁32の設定圧力の設定や掘削時予
定カッタ回転トルクの演算も併せて行えるから、ケーシ
ングパイプの押し込み作業を効率的に行うことができ
る。
【0057】この例では、このようにケーシングパイプ
10の押し込み工程中にパイロット作動形リリーフ弁3
2の設定圧力の設定等を行う工程を合体させているが、
こうした工程をケーシングパイプ10の押し込み工程中
に合体させないようにすることもできる。その場合は、
まず最初に、ケーシング掴み用バンド9で把持したケー
シングパイプ10を、カッタビット26を地盤から引き
離すようにスラストシリンダ6を伸ばすことにより上昇
させるとともに油圧モータ12の駆動により回転させ
る。次いで、こうしてケーシングパイプ10を上昇、回
転させた状態でスラストシリンダ6のシリンダ側の圧力
Poとロッド側の圧力Ptを測定して、その測定結果に
基づいて自沈荷重Wpを演算し、この演算結果に基づい
てパイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力を設定す
るとともに、同じく、ケーシングパイプ10を上昇、回
転させた状態で油圧モータ12の正転圧Ps及び逆転圧
Pgを測定し、この測定結果に基づいて得られる油圧モ
ータ12の回転トルクすなわち周面摩擦トルクTmに関
する値と掘削トルクに関する設定値すなわち設定掘削ト
ルクTsとに基づいて油圧モータ12の回転トルクに関
する設定値である掘削時予定カッタ回転トルクTを設定
する。しかる後、前記のト)の工程と同様の方法で、ス
ラストシリンダ6を縮めることによりケーシングパイプ
10を地盤上に降下させてケーシング掴み用バンド9で
のケーシングパイプ10の把持を解除する。なお、その
場合、最初の工程でカッタビット26を地盤から僅かし
か引き離していないときには、スラストシリンダ6を縮
める段階を省略して、ケーシングパイプ10の把持を解
除する段階に直ちに移行するようにしてもよい。こうし
てパイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力の設定等
を行う工程を終了した後、ケーシングパイプ10の押し
込み工程を開始することとし、そのため、ケーシングパ
イプの押し込みが行えるようにスラストシリンダ6を伸
ばしてケーシングパイプを把持手段で把持し、しかる
後、前記のチ)乃至ヌ)の工程によりケーシングパイプ
10の押し込み作業を行う。
10の押し込み工程中にパイロット作動形リリーフ弁3
2の設定圧力の設定等を行う工程を合体させているが、
こうした工程をケーシングパイプ10の押し込み工程中
に合体させないようにすることもできる。その場合は、
まず最初に、ケーシング掴み用バンド9で把持したケー
シングパイプ10を、カッタビット26を地盤から引き
離すようにスラストシリンダ6を伸ばすことにより上昇
させるとともに油圧モータ12の駆動により回転させ
る。次いで、こうしてケーシングパイプ10を上昇、回
転させた状態でスラストシリンダ6のシリンダ側の圧力
Poとロッド側の圧力Ptを測定して、その測定結果に
基づいて自沈荷重Wpを演算し、この演算結果に基づい
てパイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力を設定す
るとともに、同じく、ケーシングパイプ10を上昇、回
転させた状態で油圧モータ12の正転圧Ps及び逆転圧
Pgを測定し、この測定結果に基づいて得られる油圧モ
ータ12の回転トルクすなわち周面摩擦トルクTmに関
する値と掘削トルクに関する設定値すなわち設定掘削ト
ルクTsとに基づいて油圧モータ12の回転トルクに関
する設定値である掘削時予定カッタ回転トルクTを設定
する。しかる後、前記のト)の工程と同様の方法で、ス
ラストシリンダ6を縮めることによりケーシングパイプ
10を地盤上に降下させてケーシング掴み用バンド9で
のケーシングパイプ10の把持を解除する。なお、その
場合、最初の工程でカッタビット26を地盤から僅かし
か引き離していないときには、スラストシリンダ6を縮
める段階を省略して、ケーシングパイプ10の把持を解
除する段階に直ちに移行するようにしてもよい。こうし
てパイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力の設定等
を行う工程を終了した後、ケーシングパイプ10の押し
込み工程を開始することとし、そのため、ケーシングパ
イプの押し込みが行えるようにスラストシリンダ6を伸
ばしてケーシングパイプを把持手段で把持し、しかる
後、前記のチ)乃至ヌ)の工程によりケーシングパイプ
10の押し込み作業を行う。
【0058】この出願の各発明を実施するためのケーシ
ングドライバの油圧回路の他の例を図6に基づいて説明
する。この図6の油圧回路は、図1の油圧回路と比べ
て、スラストシリンダ6のロッド側への圧油の供給流量
を調整する方式が異なるだけであり、その他の点では図
1のものと基本的に変わらない。すなわち、スラストシ
リンダ6のロッド側への圧油の供給流量を調整する場
合、図1の油圧回路では、スラストシリンダ6のロッド
側へ供給する圧油の流量を電磁比例フロコン38により
直接的に調整するようにしているが、この図6の油圧回
路では、スラストシリンダ6のロッド側へ供給する圧油
の一部をタンク44に逃がすようにし、その逃がす圧油
の流量を調節することにより間接的に調整するようにし
ている。
ングドライバの油圧回路の他の例を図6に基づいて説明
する。この図6の油圧回路は、図1の油圧回路と比べ
て、スラストシリンダ6のロッド側への圧油の供給流量
を調整する方式が異なるだけであり、その他の点では図
1のものと基本的に変わらない。すなわち、スラストシ
リンダ6のロッド側への圧油の供給流量を調整する場
合、図1の油圧回路では、スラストシリンダ6のロッド
側へ供給する圧油の流量を電磁比例フロコン38により
直接的に調整するようにしているが、この図6の油圧回
路では、スラストシリンダ6のロッド側へ供給する圧油
の一部をタンク44に逃がすようにし、その逃がす圧油
の流量を調節することにより間接的に調整するようにし
ている。
【0059】そこで、図1の油圧回路と異なる点の回路
の構造を具体的に述べる。図6の油圧回路は、図1の油
圧回路中、方向切換弁37と並列に設けられ電磁比例フ
ロコン38を設けた油路と作動油用の電磁式切換弁32
aを設けた油路とをなくす代わりに、油圧ポンプ35か
ら方向切換弁37へ送られる圧油の一部をタンク44に
逃がすための油路を設けて、この油路に電磁比例フロコ
ン38を設けるようにしている。この図6の油圧回路に
より、スラストシリンダ6を縮めてケーシングパイプ1
0の圧入工程を実施する場合には、自動運転で実施する
ときも手動運転で実施するときと同様、方向切換弁37
をA位置に切り換えて、スラストシリンダ6のロッド側
へ圧油を供給する。その場合、この電磁比例フロコン3
8は、判断処理部51の指令により、方向切換弁37へ
送られる圧油の一部をタンク44に逃がす流量を調節し
て、スラストシリンダ6のロッド側へ供給する圧油の流
量を調整する。この図6の例では、掘削時予定カッタ回
転トルクTと掘削時のカッタ回転トルクT’との偏差Δ
T(ΔT=T−T’)と電磁比例フロコン指令値との関
係を規定する制御関数は、図7に示すようになる。した
がって、図6の例では、偏差ΔTに基づき、図7の制御
関数に従って電磁比例フロコン38に指令値を出力して
その開口量を制御することにより、前記リ)で述べた制
御方法と同様、スラストシリンダ6のロッド側への供給
流量を制御して、掘削時のカッタ回転トルクT’を掘削
時予定カッタ回転トルクTに近付けるような関係にする
ようにケーシングパイプ10の押し込み速度を制御する
こととなる。
の構造を具体的に述べる。図6の油圧回路は、図1の油
圧回路中、方向切換弁37と並列に設けられ電磁比例フ
ロコン38を設けた油路と作動油用の電磁式切換弁32
aを設けた油路とをなくす代わりに、油圧ポンプ35か
ら方向切換弁37へ送られる圧油の一部をタンク44に
逃がすための油路を設けて、この油路に電磁比例フロコ
ン38を設けるようにしている。この図6の油圧回路に
より、スラストシリンダ6を縮めてケーシングパイプ1
0の圧入工程を実施する場合には、自動運転で実施する
ときも手動運転で実施するときと同様、方向切換弁37
をA位置に切り換えて、スラストシリンダ6のロッド側
へ圧油を供給する。その場合、この電磁比例フロコン3
8は、判断処理部51の指令により、方向切換弁37へ
送られる圧油の一部をタンク44に逃がす流量を調節し
て、スラストシリンダ6のロッド側へ供給する圧油の流
量を調整する。この図6の例では、掘削時予定カッタ回
転トルクTと掘削時のカッタ回転トルクT’との偏差Δ
T(ΔT=T−T’)と電磁比例フロコン指令値との関
係を規定する制御関数は、図7に示すようになる。した
がって、図6の例では、偏差ΔTに基づき、図7の制御
関数に従って電磁比例フロコン38に指令値を出力して
その開口量を制御することにより、前記リ)で述べた制
御方法と同様、スラストシリンダ6のロッド側への供給
流量を制御して、掘削時のカッタ回転トルクT’を掘削
時予定カッタ回転トルクTに近付けるような関係にする
ようにケーシングパイプ10の押し込み速度を制御する
こととなる。
【0060】このように設定値としての掘削時予定カッ
タ回転トルクTに対し、掘削時のカッタ回転トルクT’
を設定値を近付けるような関係にするようにケーシング
パイプをスラストシリンダで押し込む場合に、以上述べ
た例では、スラストシリンダ6のロッド側の流量を調整
してケーシングパイプ10の押し込み速度を制御するよ
うにしているが、スラストシリンダ6のロッド側の圧力
を調整してケーシングパイプ10の押し込み力を制御す
るようにしてもよい。その場合には、例えば、図6にお
いて電磁比例フロコン38をなくす代わりに、設定圧力
を多段階に変えることのできるリリーフ弁を方向切換弁
37の二次側に設ければよい。
タ回転トルクTに対し、掘削時のカッタ回転トルクT’
を設定値を近付けるような関係にするようにケーシング
パイプをスラストシリンダで押し込む場合に、以上述べ
た例では、スラストシリンダ6のロッド側の流量を調整
してケーシングパイプ10の押し込み速度を制御するよ
うにしているが、スラストシリンダ6のロッド側の圧力
を調整してケーシングパイプ10の押し込み力を制御す
るようにしてもよい。その場合には、例えば、図6にお
いて電磁比例フロコン38をなくす代わりに、設定圧力
を多段階に変えることのできるリリーフ弁を方向切換弁
37の二次側に設ければよい。
【0061】しかしながら、図1及び図6に示した例の
ようにスラストシリンダ6のロッド側の流量を調整して
ケーシングパイプ10の押し込み速度を制御するように
すれば、ケーシングパイプ10をスラストシリンダ6で
押し込む場合の制御がより正確に行える。この点につい
て述べると、ケーシングパイプ10の押し込み速度Vと
掘削トルクTcとの関係は、次の数式7で表すことがで
きる。
ようにスラストシリンダ6のロッド側の流量を調整して
ケーシングパイプ10の押し込み速度を制御するように
すれば、ケーシングパイプ10をスラストシリンダ6で
押し込む場合の制御がより正確に行える。この点につい
て述べると、ケーシングパイプ10の押し込み速度Vと
掘削トルクTcとの関係は、次の数式7で表すことがで
きる。
【0062】数式7 Tc=α×(σ×B×V/R)×D/2 前式において、αは切削抵抗係数、σは掘削地盤の一軸
圧縮強度、Bはカッタ幅、Rはケーシングパイプ10の
回転数、Dは掘削径であるから、ケーシングパイプ10
の回転数を一定にしてケーシングドライバの掘削制御を
行った場合には、これらのファクタは何れも定数となっ
て、ケーシングパイプ10の押し込み速度Vと掘削トル
クTcとは比例関係にある。こうしたことから、スラス
トシリンダ6のロッド側の流量を調整してケーシングパ
イプ10の押し込み速度を制御するようにすれば、カッ
タビットの損傷を防止したりカッタビットでの地盤の掘
削を効率的に行えるようにしたりする等、掘削トルクT
cが希望する掘削条件に適う値になるようにケーシング
パイプ10をスラストシリンダ6で押し込むための制御
がより正確に行えて、カッタビット26の損傷防止や効
率的な掘削等を行うためのケーシングドライバの掘削制
御がより確実に達成できる。
圧縮強度、Bはカッタ幅、Rはケーシングパイプ10の
回転数、Dは掘削径であるから、ケーシングパイプ10
の回転数を一定にしてケーシングドライバの掘削制御を
行った場合には、これらのファクタは何れも定数となっ
て、ケーシングパイプ10の押し込み速度Vと掘削トル
クTcとは比例関係にある。こうしたことから、スラス
トシリンダ6のロッド側の流量を調整してケーシングパ
イプ10の押し込み速度を制御するようにすれば、カッ
タビットの損傷を防止したりカッタビットでの地盤の掘
削を効率的に行えるようにしたりする等、掘削トルクT
cが希望する掘削条件に適う値になるようにケーシング
パイプ10をスラストシリンダ6で押し込むための制御
がより正確に行えて、カッタビット26の損傷防止や効
率的な掘削等を行うためのケーシングドライバの掘削制
御がより確実に達成できる。
【0063】スラストシリンダ6の駆動を制御する場
合、図2のフロー図に示した例では、設定掘削トルクT
sに周面摩擦トルクTmを加算して得られた掘削時予定
カッタ回転トルクTを設定値にして、実際値としてのカ
ッタ回転トルクT’をその設定値に近付けるように制御
しているが、設定掘削トルクTsを設定値にして、カッ
タ回転トルクT’から周面摩擦トルクTmを控除した値
をその設定値に近付けるように制御してもよく、要は、
設定掘削トルクTsに関する値と周面摩擦トルクTmに
関する値の和に対して油圧モータの回転トルクに関する
実際値が近付くような関係になるように結果的に制御さ
れていればよい。ケーシングパイプ10が逸走するのを
防止するためのパイロット作動形リリーフ弁32の設定
圧力を設定する場合、図2のフロー図に示した例では、
自沈荷重Wpを数式2に従って演算する前記ハ)の工程
と、この自沈荷重Wpに基づいて電磁比例リリーフ弁3
4の設定圧力Prを数式5に従って演算することにより
パイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力を設定する
ホ)の工程とに分けて設定するようにしているが、電磁
比例リリーフ弁34の設定圧力Prは、スラストシリン
ダ6のシリンダ側の圧力Poとスラストシリンダ6のロ
ッド側の圧力Ptとが定まれば一義的に定まるので、前
記ハ)の工程を経ることなく直接的に設定することがで
きる。
合、図2のフロー図に示した例では、設定掘削トルクT
sに周面摩擦トルクTmを加算して得られた掘削時予定
カッタ回転トルクTを設定値にして、実際値としてのカ
ッタ回転トルクT’をその設定値に近付けるように制御
しているが、設定掘削トルクTsを設定値にして、カッ
タ回転トルクT’から周面摩擦トルクTmを控除した値
をその設定値に近付けるように制御してもよく、要は、
設定掘削トルクTsに関する値と周面摩擦トルクTmに
関する値の和に対して油圧モータの回転トルクに関する
実際値が近付くような関係になるように結果的に制御さ
れていればよい。ケーシングパイプ10が逸走するのを
防止するためのパイロット作動形リリーフ弁32の設定
圧力を設定する場合、図2のフロー図に示した例では、
自沈荷重Wpを数式2に従って演算する前記ハ)の工程
と、この自沈荷重Wpに基づいて電磁比例リリーフ弁3
4の設定圧力Prを数式5に従って演算することにより
パイロット作動形リリーフ弁32の設定圧力を設定する
ホ)の工程とに分けて設定するようにしているが、電磁
比例リリーフ弁34の設定圧力Prは、スラストシリン
ダ6のシリンダ側の圧力Poとスラストシリンダ6のロ
ッド側の圧力Ptとが定まれば一義的に定まるので、前
記ハ)の工程を経ることなく直接的に設定することがで
きる。
【0064】以上述べた例では、油圧モータの正転圧P
sと逆転圧Pgとの差圧である油圧モータの駆動圧を測
定するため、油圧モータ12の正転圧Ps及び逆転圧P
gの双方を測定しているが、油圧モータ12の逆転圧P
gは、通常0に近い小さな値になるため、油圧モータ1
2の正転圧Psだけを測定するとともに、油圧モータ1
2の逆転圧Pgを0又は0に近い定数として取り扱って
油圧モータの駆動圧を測定するようにしてもよい。ま
た、スラストシリンダ6のシリンダ側の圧力Poやロッ
ド側の圧力Ptの双方を測定しているが、これらシリン
ダ側の圧力Poやロッド側の圧力Ptは、スラストシリ
ンダ6の非駆動時においてスラストシリンダ6を縮める
ようとする外力である自沈荷重Wpを求めるために測定
されるものであり、スラストシリンダ6のロッド側の圧
力Ptは、その非駆動時には0に近い値になるため、ス
ラストシリンダ6のシリンダ側の圧力Poだけを測定す
るとともに、スラストシリンダ6のロッド側の圧力Pt
を0又は0に近い定数として取り扱って自沈荷重Wpを
求めるようにしてもよい。
sと逆転圧Pgとの差圧である油圧モータの駆動圧を測
定するため、油圧モータ12の正転圧Ps及び逆転圧P
gの双方を測定しているが、油圧モータ12の逆転圧P
gは、通常0に近い小さな値になるため、油圧モータ1
2の正転圧Psだけを測定するとともに、油圧モータ1
2の逆転圧Pgを0又は0に近い定数として取り扱って
油圧モータの駆動圧を測定するようにしてもよい。ま
た、スラストシリンダ6のシリンダ側の圧力Poやロッ
ド側の圧力Ptの双方を測定しているが、これらシリン
ダ側の圧力Poやロッド側の圧力Ptは、スラストシリ
ンダ6の非駆動時においてスラストシリンダ6を縮める
ようとする外力である自沈荷重Wpを求めるために測定
されるものであり、スラストシリンダ6のロッド側の圧
力Ptは、その非駆動時には0に近い値になるため、ス
ラストシリンダ6のシリンダ側の圧力Poだけを測定す
るとともに、スラストシリンダ6のロッド側の圧力Pt
を0又は0に近い定数として取り扱って自沈荷重Wpを
求めるようにしてもよい。
【0065】以上述べた例では、周面摩擦トルクほか自
沈荷重を測定して、自沈荷重に起因するケーシングパイ
プ10の逸走を防止する手段を設けた例を示したが、こ
うした手段は、「発明が解決しようとする課題」の項に
示した技術課題を達成する上で不可欠の事項ではない。
以上述べた例では、ケーシングパイプ10を把持する把
持手段にケーシング掴み用バンド9を用いた例を示した
が、この把持手段には、リング状の回転体とこれに挿通
したケーシングとの間の間隙に楔状のチャック部材を嵌
入して、楔作用でケーシングを把持するようにしたチャ
ック装置もあり、このチャック装置は、ケーシング掴み
用バンド9と同等の機能を果たすものであるから、把持
手段にこうしたチャック装置を用いてもよく、本発明に
用いる把持手段の種類は問わない。また、スラストシリ
ンダ6の押し込み速度を変更する手段として電磁比例フ
ロコン38を用いてスラストシリンダ6のロッド側へ供
給する圧油の流量を調整するようにしたが、こうした手
段に変えてサーボ弁や可変容量油圧ポンプを用いてその
圧油の流量を調整するようにしてもよい。
沈荷重を測定して、自沈荷重に起因するケーシングパイ
プ10の逸走を防止する手段を設けた例を示したが、こ
うした手段は、「発明が解決しようとする課題」の項に
示した技術課題を達成する上で不可欠の事項ではない。
以上述べた例では、ケーシングパイプ10を把持する把
持手段にケーシング掴み用バンド9を用いた例を示した
が、この把持手段には、リング状の回転体とこれに挿通
したケーシングとの間の間隙に楔状のチャック部材を嵌
入して、楔作用でケーシングを把持するようにしたチャ
ック装置もあり、このチャック装置は、ケーシング掴み
用バンド9と同等の機能を果たすものであるから、把持
手段にこうしたチャック装置を用いてもよく、本発明に
用いる把持手段の種類は問わない。また、スラストシリ
ンダ6の押し込み速度を変更する手段として電磁比例フ
ロコン38を用いてスラストシリンダ6のロッド側へ供
給する圧油の流量を調整するようにしたが、こうした手
段に変えてサーボ弁や可変容量油圧ポンプを用いてその
圧油の流量を調整するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この出
願の第1番目の発明乃至この出願の第3番目の発明は、
それぞれ「課題を解決するための手段」の項に示した
1)乃至3)の手段をそれぞれ採用しているので、これ
らの各発明によれば、ケーシングパイプでの掘削時に生
じる油圧モータの回転トルクを所望の掘削条件に適うよ
うに適切に制御することができるケーシングドライバの
掘削制御技術が得られる。その場合、特に、この出願の
第1番目の発明では、スラストシリンダの伸長及びケー
シングパイプの把持により開始されるケーシングパイプ
の押し込み工程の開始段階に、周面摩擦トルクに関する
値を測定する工程を融合するように合体させていて、周
面摩擦トルクの測定が押し込み工程を実施する道程に沿
って行えるので、ケーシングパイプの押し込み作業を効
率的に行うことができる。
願の第1番目の発明乃至この出願の第3番目の発明は、
それぞれ「課題を解決するための手段」の項に示した
1)乃至3)の手段をそれぞれ採用しているので、これ
らの各発明によれば、ケーシングパイプでの掘削時に生
じる油圧モータの回転トルクを所望の掘削条件に適うよ
うに適切に制御することができるケーシングドライバの
掘削制御技術が得られる。その場合、特に、この出願の
第1番目の発明では、スラストシリンダの伸長及びケー
シングパイプの把持により開始されるケーシングパイプ
の押し込み工程の開始段階に、周面摩擦トルクに関する
値を測定する工程を融合するように合体させていて、周
面摩擦トルクの測定が押し込み工程を実施する道程に沿
って行えるので、ケーシングパイプの押し込み作業を効
率的に行うことができる。
【0067】この出願の第1番目の発明又はこの出願の
第2番目の発明を具体化する場合、特に、特許請求範囲
の請求項3に記載のように具体化すれば、カッタビット
の逃げ角部分の背面が未掘削の地盤に押し当てられて摩
耗するのを防止することができる。この出願の第3番目
の発明を具体化する場合、特許請求範囲の請求項7に記
載のように具体化したときも同様である。この出願の第
1番目の発明又はこの出願の第2番目の発明を具体化す
る場合、特に、特許請求範囲の請求項4に記載のように
具体化すれば、掘削トルクが所望の掘削条件に適う値に
なるようにケーシングパイプをスラストシリンダで押し
込むための制御がより正確に行える。この出願の第3番
目の発明を具体化する場合、特許請求範囲の請求項8に
記載のように具体化したときも同様である。この出願の
第4番目の発明及びこの出願の第5番目の発明は、それ
ぞれ課題を解決するための手段の項に示した4)及び
5)の手段を採用しているので、これらの発明によれ
ば、ケーシングパイプでの掘削時に油圧モータに生じる
周面摩擦トルクを正確に実測することができるケーシン
グドライバの周面摩擦トルク測定技術が得られる。
第2番目の発明を具体化する場合、特に、特許請求範囲
の請求項3に記載のように具体化すれば、カッタビット
の逃げ角部分の背面が未掘削の地盤に押し当てられて摩
耗するのを防止することができる。この出願の第3番目
の発明を具体化する場合、特許請求範囲の請求項7に記
載のように具体化したときも同様である。この出願の第
1番目の発明又はこの出願の第2番目の発明を具体化す
る場合、特に、特許請求範囲の請求項4に記載のように
具体化すれば、掘削トルクが所望の掘削条件に適う値に
なるようにケーシングパイプをスラストシリンダで押し
込むための制御がより正確に行える。この出願の第3番
目の発明を具体化する場合、特許請求範囲の請求項8に
記載のように具体化したときも同様である。この出願の
第4番目の発明及びこの出願の第5番目の発明は、それ
ぞれ課題を解決するための手段の項に示した4)及び
5)の手段を採用しているので、これらの発明によれ
ば、ケーシングパイプでの掘削時に油圧モータに生じる
周面摩擦トルクを正確に実測することができるケーシン
グドライバの周面摩擦トルク測定技術が得られる。
【図1】この出願の各発明を説明するためのケーシング
ドライバの油圧回路の一例を示す油圧回路図である。
ドライバの油圧回路の一例を示す油圧回路図である。
【図2】この出願の各発明を説明するためのケーシング
ドライバの掘削制御方法の一例を示すフロー図である。
ドライバの掘削制御方法の一例を示すフロー図である。
【図3】この出願の発明のケーシングドライバの掘削制
御方法及び掘削制御装置による図1の油圧回路図での制
御に有用な制御関数を示す図である。
御方法及び掘削制御装置による図1の油圧回路図での制
御に有用な制御関数を示す図である。
【図4】図3の制御関数の意義を説明するためのカッタ
ビットの逃げ角と切削軌跡の関係を示す概念図である。
ビットの逃げ角と切削軌跡の関係を示す概念図である。
【図5】この出願の各発明を説明するためのケーシング
ドライバの掘削制御装置の一例を示すブロック図であ
る。
ドライバの掘削制御装置の一例を示すブロック図であ
る。
【図6】この出願の各発明を説明するためのケーシング
ドライバの油圧回路の他の一例を示す油圧回路図であ
る。
ドライバの油圧回路の他の一例を示す油圧回路図であ
る。
【図7】この出願の発明のケーシングドライバの掘削制
御方法及び掘削制御装置による図6の油圧回路図での制
御に有用な制御関数を示す図である。
御方法及び掘削制御装置による図6の油圧回路図での制
御に有用な制御関数を示す図である。
【図8】ケーシングドライバでの掘削時にスラストシリ
ンダに作用する自沈荷重の説明図である。
ンダに作用する自沈荷重の説明図である。
【図9】従来から一般的に用いられていたケーシングド
ライバの一例を示す平面図である。
ライバの一例を示す平面図である。
【図10】図9の右側面図である。
【図11】図9の正面図である。
4 ベースフレーム 5 昇降フレーム 6 スラストシリンダ 8 回転体 9 ケーシング掴み用バンド 10 ケーシング 11 バンドシリンダ 12 油圧モータ 13 ピニオン 26 カッタビット 26a カッタビット26のチップ 26b カッタビット26の逃げ角部分 30a,30b 油圧モータ用の圧力センサ 31a,31b スラストシリンダ用の圧力センサ 32 パイロット作動形リリーフ弁 32a 作動油用の電磁式切換弁 33 パイロット用の電磁式切換弁 34 電磁比例リリーフ弁 35 スラストシリンダ用の油圧ポンプ 36 動力源(スラストシリンダ用) 37 電磁式方向切換弁 38 電磁比例フロコン 38a 電磁式可変絞り弁38a 40 油圧モータ用の油圧ポンプ 41 動力源(油圧モータ用) 43 電磁式方向切換弁 44 油タンク 45 ストロークセンサ 50 設定部 51 判断処理部 52 リリーフ弁制御部 53 電磁比例フロコン制御部
フロントページの続き (72)発明者 久住 宏 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 小澤 肇 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 石井 俊久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 広瀬 佳明 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 竹内 裕樹 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内
Claims (11)
- 【請求項1】 ケーシングパイプを把持する把持手段と
この把持手段を支持し上昇下降させることができるスラ
ストシリンダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを
備えたケーシングドライバを用いて、先端にカッタビッ
トを有するケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油
圧モータの回転トルクを制御するケーシングドライバの
掘削制御方法において、カッタビットを地盤から引き離
し得るストロークを残すようにスラストシリンダを伸ば
してケーシングパイプを把持手段で把持する第1の工程
と、この把持手段で把持したケーシングパイプを、カッ
タビットを地盤から引き離すようにスラストシリンダを
伸ばすことにより上昇させるとともに油圧モータの駆動
により回転させる第2の工程と、こうしてケーシングパ
イプを上昇させるとともに回転させた状態で油圧モータ
の駆動圧を測定し、この測定結果に基づいて油圧モータ
の回転トルクに関する値を求めて周面摩擦トルクに関す
る値を測定する第3の工程と、ケーシングパイプを油圧
モータで回転させながらスラストシリンダで押し込んで
地盤を掘削し、その際、予め設定した掘削トルクに関す
る設定値と周面摩擦トルクに関する値の和に対して、油
圧モータの駆動圧に基づいて得られる油圧モータの回転
トルクに関する実際値を近付けるような関係にするよう
にケーシングパイプをスラストシリンダで押し込む第4
の工程とにより、ケーシングパイプで地盤を掘削する際
に油圧モータの回転トルクを制御するようにしたことを
特徴とするケーシングドライバの掘削制御方法。 - 【請求項2】 ケーシングパイプを把持する把持手段と
この把持手段を支持し上昇下降させることができるスラ
ストシリンダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを
備えたケーシングドライバを用いて、先端にカッタビッ
トを有するケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油
圧モータの回転トルクを制御するケーシングドライバの
掘削制御方法において、把持手段で把持したケーシング
パイプを、カッタビットを地盤から引き離すようにスラ
ストシリンダを伸ばすことにより上昇させるとともに油
圧モータの駆動により回転させる第1の工程と、こうし
てケーシングパイプを上昇させるとともに回転させた状
態で油圧モータの駆動圧を測定し、この測定結果に基づ
いて油圧モータの回転トルクに関する値を求めて周面摩
擦トルクに関する値を測定する第2の工程と、把持手段
でのケーシングパイプの把持を解除した後、ケーシング
パイプの押し込みが行えるようにスラストシリンダを伸
ばしてケーシングパイプを把持手段で把持する第3の工
程と、ケーシングパイプを油圧モータで回転させながら
スラストシリンダで押し込んで地盤を掘削し、その際、
予め設定した掘削トルクに関する設定値と周面摩擦トル
クに関する値の和に対して、油圧モータの駆動圧に基づ
いて得られる油圧モータの回転トルクに関する実際値を
近付けるような関係にするようにケーシングパイプをス
ラストシリンダで押し込む第4の工程とにより、ケーシ
ングパイプで地盤を掘削する際に油圧モータの回転トル
クを制御するようにしたことを特徴とするケーシングド
ライバの掘削制御方法。 - 【請求項3】 第4の工程でケーシングパイプをスラス
トシリンダで押し込む場合に、カッタビットの切削軌跡
の角度がカッタビットの逃げ角よりも大きくならないよ
うな押し込み速度でケーシングパイプを押し込むように
したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のケー
シングドライバの掘削制御方法。 - 【請求項4】 第4の工程でケーシングパイプをスラス
トシリンダで押し込む場合に、スラストシリンダのロッ
ド側の流量を調整してケーシングパイプの押し込み速度
を制御するようにしたことを特徴とする請求項1又は請
求項2記載のケーシングドライバの掘削制御方法。 - 【請求項5】 第4の工程でケーシングパイプをスラス
トシリンダで押し込む場合に、スラストシリンダのロッ
ド側の圧力を調整してケーシングパイプの押し込み力を
制御するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求
項2記載のケーシングドライバの掘削制御方法。 - 【請求項6】 ケーシングパイプを把持する把持手段と
この把持手段を支持し上昇下降させることができるスラ
ストシリンダと把持手段を回転駆動する油圧モータとを
備えたケーシングドライバを用いて、先端にカッタビッ
トを有するケーシングパイプで地盤を掘削する際に、油
圧モータの回転トルクを制御するケーシングドライバの
掘削制御装置において、カッタビットが地盤から引き離
されていることを検出できる検出手段と、油圧モータの
駆動圧を測定する駆動圧測定手段と、この駆動圧測定手
段での油圧モータの駆動圧に関する測定結果が入力され
その測定結果に基づいて油圧モータの回転時における油
圧モータの回転トルクに関する値を演算する回転トルク
演算手段と、カッタビットが地盤から引き離されている
ことを検出手段で検出したときに回転トルク演算手段で
演算される油圧モータの回転トルクに関する値と予め設
定された掘削トルクに関する設定値の和に対して、ケー
シングパイプでの地盤の掘削時に回転トルク演算手段で
演算される油圧モータの回転トルクに関する実際値を近
付けるような関係にするようにスラストシリンダの駆動
を制御するスラストシリンダ制御手段とを設けたことを
特徴とするケーシングドライバの掘削制御装置。 - 【請求項7】 スラストシリンダ制御手段でスラストシ
リンダの駆動を制御する場合に、カッタビットの切削軌
跡の角度がカッタビットの逃げ角よりも大きくならない
ような押し込み速度でケーシングパイプを押し込むよう
にしたことを特徴とする請求項6記載のケーシングドラ
イバの掘削制御装置。 - 【請求項8】 スラストシリンダ制御手段でスラストシ
リンダの駆動を制御する場合に、スラストシリンダのロ
ッド側の流量を調整してケーシングパイプの押し込み速
度を制御するようにしたことを特徴とする請求項6記載
のケーシングドライバの掘削制御装置。 - 【請求項9】 スラストシリンダ制御手段でスラストシ
リンダの駆動を制御する場合に、スラストシリンダのロ
ッド側の圧力を調整してケーシングパイプの押し込み力
を制御するようにしたことを特徴とする請求項6記載の
ケーシングドライバの掘削制御装置。 - 【請求項10】 ケーシングパイプを把持する把持手段
とこの把持手段を支持し上昇下降させることができるス
ラストシリンダと把持手段を回転駆動する油圧モータと
を備えたケーシングドライバを用いて、先端にカッタビ
ットを有するケーシングパイプで地盤を掘削する際に、
油圧モータに生じる周面摩擦トルクを測定するケーシン
グドライバの周面摩擦トルク測定方法であって、把持手
段で把持したケーシングパイプを、カッタビットを地盤
から引き離すようにスラストシリンダを伸ばすことによ
り上昇させるとともに油圧モータの駆動により回転さ
せ、こうしてケーシングパイプを上昇させるとともに回
転させた状態で油圧モータの駆動圧を測定し、その測定
結果に基づいて油圧モータの回転トルクに関する値を求
めて周面摩擦トルクに関する値を測定するようにしたこ
とを特徴とするケーシングドライバの周面摩擦トルク測
定方法。 - 【請求項11】 ケーシングパイプを把持する把持手段
とこの把持手段を支持し上昇下降させることができるス
ラストシリンダと把持手段を回転駆動する油圧モータと
を備えたケーシングドライバを用いて、先端にカッタビ
ットを有するケーシングパイプで地盤を掘削する際に、
油圧モータに生じる周面摩擦トルクを測定するケーシン
グドライバの周面摩擦トルク測定装置であって、カッタ
ビットが地盤から引き離されていることを検出できる検
出手段と、油圧モータの駆動圧を測定する駆動圧測定手
段と、この駆動圧測定手段での油圧モータの駆動圧に関
する測定結果が入力されその測定結果に基づいて油圧モ
ータの回転時における油圧モータの回転トルクに関する
値を演算する回転トルク演算手段と、カッタビットが地
盤から引き離されていることを検出手段で検出したとき
の回転トルク演算手段での演算結果を記憶させる記憶手
段とを設けて構成したことを特徴とするケーシングドラ
イバの周面摩擦トルク測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33895897A JP3441947B2 (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | ケーシングドライバの掘削制御方法、掘削制御装置、周面摩擦トルク測定方法及び周面摩擦トルク測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33895897A JP3441947B2 (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | ケーシングドライバの掘削制御方法、掘削制御装置、周面摩擦トルク測定方法及び周面摩擦トルク測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11173056A true JPH11173056A (ja) | 1999-06-29 |
| JP3441947B2 JP3441947B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=18322943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33895897A Expired - Fee Related JP3441947B2 (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | ケーシングドライバの掘削制御方法、掘削制御装置、周面摩擦トルク測定方法及び周面摩擦トルク測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3441947B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006232211A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | East Japan Railway Co | 列車長算出方法及び列車制御システム |
| JP2011069140A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Ybm Co Ltd | 地盤施工機およびその工具駆動制御方法 |
| KR102115007B1 (ko) * | 2019-11-14 | 2020-05-26 | 사단법인 한국콘크리트학회 | 콘크리트 펌핑시 피크 이상 압력 검출 시스템 |
-
1997
- 1997-12-09 JP JP33895897A patent/JP3441947B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006232211A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | East Japan Railway Co | 列車長算出方法及び列車制御システム |
| JP2011069140A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Ybm Co Ltd | 地盤施工機およびその工具駆動制御方法 |
| KR102115007B1 (ko) * | 2019-11-14 | 2020-05-26 | 사단법인 한국콘크리트학회 | 콘크리트 펌핑시 피크 이상 압력 검출 시스템 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3441947B2 (ja) | 2003-09-02 |
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