JPH11173652A - 空気調和機の風向調節装置 - Google Patents

空気調和機の風向調節装置

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JPH11173652A
JPH11173652A JP34485797A JP34485797A JPH11173652A JP H11173652 A JPH11173652 A JP H11173652A JP 34485797 A JP34485797 A JP 34485797A JP 34485797 A JP34485797 A JP 34485797A JP H11173652 A JPH11173652 A JP H11173652A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右ベーンの吹き出し圧力損失が低く、低騒
音で大風量が提供でき、かつ、気流を左右方向に大きく
偏向できるようにして、任意の方向に部屋の隅々まで吹
き出して、快適性を向上させること。 【解決手段】 室内機本体と、この本体内に形成された
風路の下側に設けられ、吹き出し口を有する吹き出しノ
ズルと、この吹き出しノズルに設けられ、風路を通過し
た吹き出し気流を左右に案内して吹き出し口から吹き出
させ、気流の流れ方向に沿って前後に分割され、それぞ
れが異なった角度に1つの駆動源によりそれぞれの連結
機構にて駆動される複数枚の左右ベーンとを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和装置の
吹き出し口に設けられる風向調節装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図28〜図31は、例えば特開平2ー2
3048号公報に示された従来の空気調和装置の風向調
節装置を示す図である。図に示すように、羽根体102
a、102bは電動モーターMの回転駆動により左右に
自動揺動する。このとき、噛合部108により、一体と
なって動く。自動揺動停止方向は図29の中立位置、す
なわち吹き出し気流の流れ方向と一致させる。
【0003】風向きを変えるため、操作ノブ107を動
かすと、図30の如く上記噛合機構108が外れ、前方
分離体だけが屈曲する。
【0004】図32に従来例の羽根体の流れを示す。図
32(a)のように平板の場合は、羽根体を通過する気
流が渦を形成する。吹き出し口の壁と羽根体の間を通過
する気流はベーンより剥離し、矢印F1の如く直進す
る。剥離は羽根体への入射角α1が大きいために起こ
る。羽根体が流れ方向に長いため渦の径が大きい。羽根
体の間を通過する気流は矢印F2の如く羽根体の圧力面
123により偏向される。この時、渦によって流路が急
に狭くなった後急拡大する。平板の課題は大型の渦と流
路の急縮小、急拡大による圧力損失が大きい点である。
【0005】図32(b)図は、上記特開平2ー230
48号公報の場合である。羽根体102bへの入射角は
0゜、羽根体102aへの入射角α2はα1と等しい。
気流は羽根体102aから剥離し、渦が発生するが羽根
体102aが短いため、渦の径は小さい。
【0006】吹き出し口の壁と羽根体に気流は矢印F3
の如くほぼ直進する。羽根体の間を通過する気流は平板
と同様に圧力面123によって偏向されるが(矢印F4
A)羽根体102aが短いので、矢印F4Bの如く圧力
面に影響されず直進する気流が存在する。吹き出し方向
は矢印F4AとF4Bの合成方向F4となる。
【0007】流路の縮小、拡大は平板に比べて急激では
なく、渦も小さいので圧力損失は平板よりも小さい。し
かし、上記のような理由により気流の偏向角度θ2は平
板のθ1よりも小さい。つまり、上記特開平2ー230
48号公報の場合は、吹き出し圧力損失が少ないので送
風音の発生や風量低下が防止できるが、羽根体による気
流の偏向性能も落ち、気流が曲がらなくなる。
【0008】加えて、平板、上記特開平2ー23048
号公報の場合の双方とも、吹き出し口壁際の羽根体の渦
に室内空気が巻き込まれ、表裏に温度差が生じ、冷房時
は図の位置に結露が起こる。
【0009】図33の如く隣り合う羽根体が反対方向に
傾く場合も上記と同じ理由で羽根体の間を流れる気流は
直進し、渦に室内空気が巻き込まれて図の位置に結露が
起こる。また、この方式では自動揺動で前後の羽根体は
必ず一体となって動いてしまい、手動で操作しないと屈
曲しない。仮に、手動ノブ107をモーターに連結した
としても、駆動機構とモーターが2系統必要となる。
【0010】また、平板や上記特開平2ー23048号
公報の場合は、吹き出し気流はほぼ直進する。図34は
壁に据え付けられた本体を天井から見た図である。平板
や上記特開平2ー23048号公報の羽根体を用いた場
合、気流は3方向に分かれ図34の様に流れる。このた
め、送風できない箇所と流速の早い気流が送風される箇
所ができる。これは、冷暖房のムラを生む。また、流速
の早い気流が体にあたるとドラフト感により、体感温度
が下がり不快を招く。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和機の風
向調節装置は以上のように構成されているので、以下の
課題がある。 (1)吹き出し圧力損失が少ない代わりに、気流を大き
く曲げることができない。よって、吹き出し口の前方の
狭い範囲にしか送風できない。 (2)冷房時に羽根体に結露が起こる。 (3)必ず手動で操作しないと、羽根体が屈曲しないの
で、使用者が操作しないと効果が得られない。また、手
の届かない高い位置に吹き出し口がある場合、操作がで
きない。 (4)仮に、手動ノブをモーターに連結したとしても、
駆動機構とモーターが2系統必要となり、高額の生産コ
ストと広い収納スペースが必要となる。
【0012】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、以下に示すことを目的とする。 (1)左右ベーンの吹き出し圧力損失が低く、低騒音で
大風量を提供する。 (2)気流を左右方向に大きく偏向して、任意の方向に
部屋の隅々まで吹き出し、快適性を向上させる。 (3)左右ベーンに気流が沿って流れるようにして、冷
房時の結露を防止する。 (4)2分割した左右ベーンを自動または手動で一つの
駆動源によって操作できるようにして、操作性を向上さ
せ、製造コストを安価にする。 (5)駆動源をリモートコントローラーにより操作する
ことにより、手の届かない高い位置に吹き出し口が存在
する場合も気流の方向を変えられるようにする。 (6)部品点数を削減して、安価にする。 (7)連結棒の数を減らし、連結棒の圧力損失を低減し
て吹き出し風量を増加させる。 (8)吹き出し口に中間支持等が存在する場合でも、吹
き出し口全面の左右ベーンを2分割することができるよ
うにして圧力損失を小さくし、低騒音で大風量を提供す
る。しかも、隣り合う左右ベーンが反対の方向に傾いた
場合でも、冷房時に結露が起こらないようにする。 (9)2分割の左右ベーン同志の連結部品と連結棒を1
部品で構成して、組立行程、部品点数を削減する。 (10)前後の左右ベーンの連動機構部を風路外に配置
し、圧力損失を小さくして、低騒音で大風量を提供す
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
機の風向調節装置は、室内機本体と、この本体内に形成
された風路の下側に設けられ、吹き出し口を有する吹き
出しノズルと、この吹き出しノズルに設けられ、風路を
通過した吹き出し気流を左右に案内して吹き出し口から
吹き出させ、気流の流れ方向に沿って前後に分割され、
それぞれが異なった角度に1つの駆動源によりそれぞれ
の連結機構にて駆動される複数枚の左右ベーンとを備え
たものである。
【0014】また、左右ベーンがヒンジにより前後に分
割されたものである。
【0015】また、左右ベーンを前後に2分割したもの
である。
【0016】また、左右ベーンを前後に3分割したもの
である。
【0017】また、左右ベーンのそれぞれが回転軸をも
ち連動アームによって前後が連結されたものである。
【0018】また、左右ベーンが一系統の連結機構にて
駆動源に連結され、それぞれの回転半径が異なる作用軸
を有するものである。
【0019】また、左右ベーンのそれぞれが回転軸をも
ち歯車によって前後が連動されたものである。
【0020】また、左右ベーンの一方に回転軸を有し、
他方が連結棒により駆動源に連結され、回転軸を有する
一方の左右ベーンの駆動範囲を制限するストッパーを備
えたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図1〜図9に基づいて説明する。図1は
この発明の実施の形態を示す空気調和機の室内機の斜視
図である。図に示すように、本体1の内部に熱交換器が
あり、室外機(図示しない)の圧縮機、熱交換器、キャ
ピラリーチューブ等の減圧器等に冷媒配管により順次接
続され、冷凍サイクルを形成し、室内機、室外機の送風
機とともに空気の冷却および加熱を行っている。
【0022】室内の冷暖房は吸い込み口2a,2bから
室内空気を取り込み、吹き出し口3から冷温風を吹き出
す事により行う。吹き出し口3には上下フラップ4a,
4bがあり、これらの角度により吹き出し気流の方向を
制御する。ここでは、上下フラップは2枚であるが、1
枚であっても2枚以上であってもよい。
【0023】空気調和装置はリモートコントローラー5
によって、その運転モード(冷房、暖房、除湿)や吹き
出し風速、送風方向などを使用者が本体にふれることな
く設定できる。このとき、自動を選択することも出来る
し、ある程度の任意設定もできる。室内機、室外機には
必要箇所に温度、圧力などのセンサーがあり、リモート
コントローラの指令とこれらのセンサーの情報により、
送風機、圧縮機、減圧器を制御する制御回路も備えてい
る。
【0024】図2は室内機の断面図である。吸い込み口
2から吸い込まれた室内空気は熱交換器6を経て熱交換
され、送風機7、風路8を通り吹き出し口3から吹き出
される。吸い込み口2と熱交換器6の間にハウスダス
ト、においを除去するために、フィルターや空気清浄フ
ィルター、脱臭フィルター(図示しない)がある。吹き
出し口3には吹き出し気流の左右風向を制御する左右ベ
ーン9a、9bが複数枚連結棒10a、10bによって
連結されている。その風下側には、前述の上下フラップ
4a,4bがある。
【0025】図3は吹き出し口斜視図である。上下フラ
ップ4a,4bは、上下フラップ回転軸11a,11b
が吹き出し口3の両端に設けられた上下フラップ軸受け
20a、20bを介して上下フラップ用モーター12
a,12bに連結されている。ここでは、上下フラップ
4a,4bがそれぞれ別のモーターで駆動する場合につ
いて述べたが、上下フラップ4a,4bは手動でも良
く、モーター駆動であっても1個のモーターにより複数
の上下フラップを動かしても良い。
【0026】上下フラップは、その自重や温度変化によ
る変形を防止するために、中間支持13a,13bと回
転軸11a’,11b’を有している。本実施の形態で
は中間支持13bは、吹き出し口3の上壁の変形を防止
するためのノズルアーム14と一体で形成されている。
【0027】左右ベーン9a,9bは流れ方向に沿って
前後に分割されている。左右ベーン9a,9bは折り曲
げ部16で蝶番の様に連結されている。左右ベーン9
a,9bの回転軸15と折り曲げ部16は同一直線上に
あり、これらを回転中心に左右ベーン9a,9bは回動
する。左右ベーン9a,9bはそれぞれは連結棒10
a,10bによって複数枚連結され、連結棒10a,1
0bの端はクランク17a、17bに連結されてモータ
ーアーム18を介して左右ベーン用モーター19に接続
されている。
【0028】図2のA−A断面を図4に示す。図のよう
に左右ベーン9a,9bの配列は、吹き出し口センター
について軸対称で吹き出し口の左右外側に左右ベーンモ
ーター19がある。ノズルアーム14は吹き出し口の2
箇所にある。ノズルアーム14は、図2のB−B断面で
ある。
【0029】図2、図3より分かるように、左右ベーン
9aの連結棒10aは直線的に形成すると、ノズルアー
ム14と干渉する。そこで図4,5の如く中間支持13
a,13bより内側の左右ベーンは平板で形成し、前後
の分割をしない。そして、図の如く連結棒10aを中間
支持13a,13bと干渉しないように数回折れ曲がっ
た形状として、中間支持13a,13bよりも外側の左
右ベーン9aに連結する。
【0030】この手段は、本実施の形態のように何らか
の理由で2本連結棒が、連通できないときに有効な手段
である。また、吹き出し口センターも連結棒で連結して
しまえば、左右どちらかのモーターで駆動できる。本実
施の形態のように左右をそれぞれ別のモーターで駆動さ
せれば、縮流や拡散吹き出しなど、吹き出し方法の自由
度が増し、部屋の形状、使用条件などに最適な吹き出し
が可能となる。
【0031】次に左右ベーン9a、9bの動作について
説明する。図5はモーターが駆動したときの左右ベーン
回動図、図6は吹き出し口断面図である。前述のよう
に、左右ベーン9bの回転軸15と左右ベーンの折れ曲
げ部16は同軸上にある。この軸を支軸22、左右ベー
ン9a、9bと連結棒10a,10bの連結部をそれぞ
れ作用軸21a、21bと名付ける。左右ベーン用モー
ター19の回動に、モーターアーム18、クランク17
a,bと連動して、連結棒21a、21bは平行を保ち
ながら移動する。
【0032】このとき、連結棒10a,10bの流れと
垂直方向の移動量Zは等しい。左右ベーン9aは支軸2
2を中心に半径Xで回動する。半径Xは支軸22と作用
軸21aの距離である。また、左右ベーン9bは支軸2
2を中心に半径Yで回動する。半径Yは支軸22と作用
軸12bの距離である(図6)。図5(b)より明らか
なように、Zが等しくY>Xとしてあるので、回動後の
移動角度は左右ベーン9aの方が左右ベーン9bよりも
大きい。図5の(a)の位置からの移動角度比は、何処
で停止してもほぼ一定である。
【0033】左右ベーン用モーター19が図5(b)と
反対方向に回動すれば図5(c)の如く、左右ベーン9
a、9bも反対向きに回動する。この時も、左右ベーン
9aの移動角度のほうが左右ベーン9bの移動角度より
大きい。
【0034】次に効果について述べる。図7は図2のC
−Cで切断した吹き出し口の左右端の流れを示す。図3
2(a),(b)との大きな違いは、入射角α3、α4
が小さいので、気流は左右ベーンに沿って流れる(コア
ンダ効果)。この時渦の発生はほとんどない。壁と左右
ベーンの間の気流は矢印F5の如く壁と左右ベーンに沿
って広がりながらやや左右ベーンの方向に偏向されて流
れる。
【0035】α3:α4=3:2の時、最も圧力損失が
低く偏向角度が大きくなることを実験的に確認した(図
8、図9)。
【0036】左右ベーンの間の気流は、左右ベーンの圧
力面23と負圧面24の両方に導かれて矢印F6の如く
偏向される。この時、圧力面、負圧面偏向されない気流
は少量なので、矢印F6の中の点線矢印で示したよう
に、気流の方向を妨げることなく左右ベーンの方向に流
れる。従って偏向された気流の角度θ3は、図32
(b)のθ2とほぼ等しい。
【0037】上記のように本実施の形態では、左右ベー
ンにより渦が生成されず流路の縮小、拡大がないので、
従来例と比較してもさらに圧力損失が低い。そのため、
風量低下や騒音悪化がない。また、気流を大きく偏向さ
せることが可能であり、広い範囲に送風できる。よっ
て、特に広い部屋に本体が据え付けられた場合、部屋の
隅々まで大風量で確実に気流が届き、快適性が著しく向
上する。また、左右ベーンの表裏に気流が沿って流れ、
室内空気が流入しないので冷房時でも結露が起こらな
い。
【0038】そして、前述のように2分割された左右ベ
ーン9a,9bを1つの左右ベーン用モーター19に接
続したので、リモートコントローラ等を使って遠隔操作
ができ、また、モーターが1つであるので製造コストが
安価である。
【0039】左右ベーン用モーター19を用いず、手動
レバー等で手動操作する場合でも、一つのレバーで左右
ベーン9a,9bの両方が操作でき、操作性に優れてい
る。
【0040】また、左右端から複数枚の左右ベーンだけ
を前後に2分割し、中央は平板としたので、ノズルアー
ム14が連結棒10a,10bと干渉する場合でも、吹
き出し口中央の左右ベーンを連結させて駆動させる事が
出来る。
【0041】実施の形態2.上述の実施の形態では、折
れ曲げ部16が蝶番になっているが、図10の如くヒン
ジでも良い。この場合左右ベーン9a、9bが一部品で
構成でき、製造コストが安価にできる。
【0042】実施の形態3.上述の実施の形態では左右
ベーン9a、9bを2分割しているが、3分割以上する
とより一層圧力損失が低くなる。図11、図12にその
実施の形態を示す。左右ベーンは9a、9b、9cの3
部品で構成される。連結棒も同様10a、10b、10
cの3部品で構成され、それぞれ複数枚の左右ベーン9
aが連結棒10aで、左右ベーン9bが連結棒10b
で、左右ベーン9cが連結棒10cで連結される。左右
ベーン9aは9bと折り曲げ部25を中心に回動し左右
ベーン9bと9cは折り曲げ部16を中心に回動し回転
軸15と同一直線上にある。連結棒10a、10b、1
0cの端はクランク17a、17b、17cに連結され
てモーターアーム18を介して左右ベーン用モーター1
9に接続されている。
【0043】次に左右ベーン9a、9b、9cの動作に
ついて説明する。図13はモーターが駆動したときの左
右ベーン回動図である。前述のように、左右ベーン9c
の回転軸15と左右ベーンの折れ曲げ部16は同軸上に
ある。左右ベーン用モーター19の回動に、モーターア
ーム18、クランク17a,17b,17cと連動し
て、連結棒21a、21b、21cは平行を保ちながら
移動する。このとき、左右ベーン9b、9cの回動は前
述の説明と同様である。モーターアーム19は支点から
の距離VとWで寸法差があるため図13(b)のように
左右ベーン9aは左右ベーン9bより移動角度が大きく
なる。この結果左右ベーンは9c、9b、9aの順に移
動角度が大きくなる。
【0044】次に効果について述べる。図14は図11
のE−Eで切断した吹き出し口の左右端の流れを示す。
このとき、左右ベーン9a、9b、9cの移動角度の違
いによって発生する入射角α5,α6,α7は前述の2
分割された左右ベーンよりも小さくなるため圧力損失が
低く風量低下や騒音悪化がなく、より一層効果があが
る。左右ベーンを湾曲形状に変形させるのが究極の構成
だがそのためには左右ベーンを弾性のあるゴム等で形成
することになり本体との取付を考えるとゴムと剛性のあ
る材料との同時成形等が必要になりコストが非常に上が
ってしまい効果が半減してしまうので本発明のように分
割構成が望ましい。
【0045】実施の形態4.次に、流れ方向に前後2分
割された左右ベーンの別の駆動機構について説明する。
図15は吹き出し口の断面図、図16は左右ベーン等の
斜視図、図17は左右ベーンの模式図、図18は図15
のFーF断面の左右ベーン回動図である。左右ベーン9
a,9bは流れ方向に前後2分割され、それぞれ回転軸
16a、16bをもつ。左右ベーン9aには作用軸2
1、26があり、作用軸21は連結棒10に連結され隣
の左右ベーンと連動している。作用軸26には連動アー
ム27に回動可能に連結され、連動アームは左右ベーン
9bに固定接続されている。図16ように連結棒10の
端はクランク17を介してモーターアーム18と連結さ
れ左右ベーン用モーター19の回転運動を連結棒に伝え
ている。図16の如くクランクをガイドベーン9aもし
くは9bに連結しても良い。
【0046】次に動作を図17について説明する。連結
棒10が動くと、半径mで左右ベーン9aが回転する。
半径mは左右ベーン9aの回転軸16aと作用軸26の
距離である。この運動は連動アーム27によって左右ベ
ーン9bに伝えられるが、この時の左右ベーン9bは半
径lで回転する。作用軸の流れと垂直方向の移動量nが
一定で、m<lであるので、回転角度は左右ベーン9a
の方が左右ベーン9bよりも大きい。回転角度比は、
l,m,nを変化させることで任意に決められる。
【0047】この方法を用いれば実施の形態1と同様に
吹き出し圧力損失を低減でき、吹き出し風量が増加や低
騒音かが可能となる。また、結露防止にもなる。本実施
の形態では、連結棒が1本なので、連結棒による圧力損
失も低減でき、更に連結棒の接続による左右ベーンの切
り欠きもなく大型化できる。
【0048】さらに、この方法を用いれば、図18の如
くノズルアーム14と干渉しないので、吹き出し口全面
で2分割した左右ベーンを用いることができる。例えば
右半分の左右ベーンは右向きに、左半分は左向きに送風
した場合、気流の入射角が小さいので(前述)気流が左
右ベーンに沿って拡散、減速しながら流れる(図1
9)。図33(a),(b)の如く平板や従来例の場
合、気流は左右ベーンから剥離し、渦に室内空気が巻き
込まれるため、左右ベーンに結露が起きるが、本実施の
形態では結露も防止できる。
【0049】図20は壁に据え付けられた本体を天井か
ら見た図である。平板や従来例を用いた場合、気流は3
方向に分かれ図34の様に流れる。このため、送風でき
ない箇所と流速の早い気流が送風される箇所ができる。
これは、冷暖房のムラを生む。また、流速の早い気流が
体にあたるとドラフト感により、体感温度が下がり不快
を招く。
【0050】本実施の形態を用いれば気流が広範囲まん
べんなくに拡散減速され送風されるので、冷暖房のムラ
が防止できる。また、流速の遅い気流であるため、体に
当たってもドラフト感がない。一般的に流速0.4m/
sec以下の気流はドラフト感を与えないとされてい
る。
【0051】実施の形態5.本実施の形態は、実施の形
態1を連結棒1本で可能とした例である。図21に吹き
出し口断面、図21のG−G断面の左右ベーン回動図を
図22に示す。動作原理は、実施の形態1と同様に支軸
22と作用軸21a、21bの距離x<yによって左右
ベーン9a,9bの移動角度が異なる。この時、左右ベ
ーン9aの移動角度の方が左右ベーン9bより大きい。
【0052】本実施の形態では図22の様にT字型が連
なった形状の連結棒10を用いて、左右ベーン9a,9
bを動かす。中間支持14と連結棒10は干渉しないよ
うな形状とした。これによって、実施の形態1、2で述
べた効果は同様に得られる。実施の形態1よりも、連結
棒、クランクが1本で良いことから生産コストが安価
で、圧力損失も低い。吹き出し口全面に2分割の左右ベ
ーンを配せるので、実施の形態2で述べた吹き出し口の
左の左右ベーンを左に右のベーンを右に傾けたときの結
露防止や快適性向上の効果が得られる。
【0053】実施の形態2と比較すると連動アームが必
要ないので、製造コストが安価で、連動アームによる圧
力損失が低減できる。しかし、図21と図2の左右ベー
ン9aを比較すれば明確であるが、左右ベーン9aが小
型化してしまうという難点がある。つまり、同一の左右
ベーンの角度では、気流は実施の形態2の方が本実施の
形態よりも大きく偏向される。
【0054】実施の形態6.上述の実施の形態5では、
折れ曲げ部16が蝶番になっているが、図23の如くヒ
ンジでも良い。この場合左右ベーン9a、9bが一部品
で構成できる。
【0055】実施の形態7.次に、流れ方向に前後2分
割された左右ベーンの別の駆動機構について説明する。
図24は本実施の形態の吹き出し口断面、図25は左右
ベーンの斜視図である。左右ベーン9a,9bは流れ方
向に前後2分割され、それぞれ回転軸16a、16bを
もつ。左右ベーン9aには作用軸21があり、作用軸2
1は連結棒10に連結され隣の左右ベーンと連動してい
る。回転軸16a、16bに固定される歯車27a、2
7bとそれらをつなぐ歯車27cの3つの歯車があり、
歯車27aは歯車27bより歯数が小さい。図25のよ
うに連結棒10の端はクランク17を介してモーターア
ーム18と連結され左右ベーン用モーター19の回転運
動を連結棒10に伝えている。
【0056】次に、左右ベーン9a,9bの動作につい
て説明する。連結棒10が動くと左右ベーン9aが回転
し歯車27aが歯車27cを介して歯車27bに回転を
伝える。このとき歯車27aは歯車27bより歯数が小
さいため回転軸16aは回転軸16bより回転角度が大
きくなり、左右ベーン9a、9bは実施の形態2同様の
動作をする。回転角度比は歯車27a、27bの歯数を
変化させることで任意に決められる。
【0057】この方法を用いれば実施の形態4と同様に
吹き出し圧力損失を低減でき、吹き出し風量の増加や低
騒音化が可能となる。さらに、左右ベーン9aと左右ベ
ーン9bを連結する部分が風路内にないためより一層の
効果が出る。
【0058】実施の形態8.次に、流れ方向に前後2分
割された左右ベーンの別の駆動機構について説明する。
図26は本実施の形態の吹き出し口の斜視図で、左右ベ
ーン9a,9bは流れ方向に前後2分割され、回転軸1
6をもつ。左右ベーン9aには作用軸21があり、作用
軸21は連結棒10により連結され隣の左右ベーンと連
動している。左右ベーン9bに回転軸15を設け、風路
上面からこれに対応する回転軸29にはストッパー30
がある。回転軸15は図のようにC字型の軸受け28が
ある。左右ベーン9bは折れ曲げ部16で蝶番式に左右
ベーン9aと連結されている。回転軸16の軸線上には
弾性を有したバネ部31が左右ベーン9aに一体で設け
られている。連結棒10は、他の実施の形態と同様にク
ランク17、ベーンアーム18によりモーター19の連
結され、その回転運動が伝達される。
【0059】図27は左右ベーンの回動図である。流れ
方向に平行な状態の図27(a)から、連結棒10が矢
印の方向に動くとベーンは回動する。軸受け28がスト
ッパー30に接触するまではバネ部31によって左右ベ
ーン9a,9bはほぼ一直線となって回動する。軸受け
28がストッパー30に接触すると、左右ベーン9bの
回動は止まり、さらに連結棒10が動くとバネ部31が
変形しながら左右ベーン9aだけが図27(c)の様に
回動し、左右ベーンが折れ曲がる。この時の左右ベーン
の動きはストッパー30、軸受け28、連結棒10と左
右ベーン9aの連結位置、クランク17、ベーンアーム
18の設定により、任意に設定できる。
【0060】この方法を用いれば、他の実施の形態で述
べた全ての効果が得られる。図27の様に左右ベーン9
bの移動角度が小さいときは平板となるが、前述の入射
角が小さいので、気流の剥離がほとんどなく圧力損失の
悪化はほとんどない。しかも、他の実施の形態よりも部
品の連結部分が少ないので組立行程が少ないという利点
がある。ただし、左右ベーン9a,9bの角度比が左右
ベーンが最も左もしくは右に傾いた時しか設定できな
い。
【0061】
【発明の効果】この発明に係る空気調和機の風向調節装
置は、室内機本体と、この本体内に形成された風路の下
側に設けられ、吹き出し口を有する吹き出しノズルと、
この吹き出しノズルに設けられ、風路を通過した吹き出
し気流を左右に案内して吹き出し口から吹き出させ、気
流の流れ方向に沿って前後に分割され、それぞれが異な
った角度に1つの駆動源によりそれぞれの連結機構にて
駆動される複数枚の左右ベーンとを備えた構成にしたの
で、左右ベーンの吹き出し圧力損失が低く、低騒音で大
風量が提供できる。かつ、気流を左右方向に大きく偏向
できるので、任意の方向に部屋の隅々まで吹き出すこと
が可能となり、快適性が著しく向上する。また、左右ベ
ーンに気流が沿って流れるので冷房時の結露が防止でき
る。また、分割した左右ベーンが自動または手動で一つ
の駆動源によって操作できるので、操作性が向上する。
また、駆動源が一つで良いので製造コストが安価であ
る。駆動源をリモートコントローラーにより操作するこ
とも可能となり、手の届かない高い位置に吹き出し口が
存在する場合も気流の方向が変えられる。
【0062】また、左右ベーンがヒンジにより前後に分
割されたことにより、部品点数の削減ができ、安価にで
きる。
【0063】また、左右ベーンのそれぞれが回転軸をも
ち連動アームによって前後が連結された構成にしたの
で、圧力損失が低減でき吹き出し風量が増加する。ま
た、組立行程、部品点数が削減でき安価となる。そし
て、吹き出し口に中間支持等が存在する場合でも、吹き
出し口全面の左右ベーンを分割する事ができるので圧力
損失が小さくなり、低騒音で大風量を提供できる。しか
も、隣り合う左右ベーンが反対の方向に傾いた場合で
も、冷房時に結露が起こらない。
【0064】また、左右ベーンが一系統の連結機構にて
駆動源に連結され、それぞれの回転半径が異なる作用軸
を有する構成にしたので、圧力損失が低減でき吹き出し
風量が増加する。また、組立行程、部品点数が削減でき
安価となる。そして、吹き出し口に中間支持等が存在す
る場合でも、吹き出し口全面の左右ベーンを分割する事
ができるので圧力損失が小さくなり、低騒音で大風量を
提供できる。しかも、隣り合う左右ベーンが反対の方向
に傾いた場合でも、冷房時に結露が起こらない。
【0065】また、左右ベーンのそれぞれが回転軸をも
ち歯車によって前後が連動された構成にしたので、圧力
損失が小さくなり、低騒音で大風量を提供できる。
【0066】また、左右ベーンの一方に回転軸を有し、
他方が連結棒により駆動源に連結され、回転軸を有する
一方の左右ベーンの駆動範囲を制限するストッパーを備
えた構成にしたので、部品の連結部分が少ないので組立
行程が少ないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の空気調和機の室内機
の斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態の空気調和機の室内機
の断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の吹き出し口斜視図
である。
【図4】 この発明の実施の形態1の吹き出し口断面図
である。
【図5】 この発明の実施の形態1の左右ベーン回動図
である。
【図6】 この発明の実施の形態1の吹き出し口断面図
である。
【図7】 この発明の実施の形態の吹き出し口左右端の
流れ図である。
【図8】 入射角の比率と圧力損失の関係を示すグラフ
図である。
【図9】 左右ベーンの大きさとピッチの比率と、圧力
損失の関係を示すグラフ図である。
【図10】 この発明の実施の形態2の左右ベーンの斜
視図である。
【図11】 この発明の実施の形態3の吹き出し口断面
図である。
【図12】 この発明の実施の形態3の吹き出し口斜視
図である
【図13】 この発明の実施の形態3の左右ベーン回動
図である。
【図14】 この発明の実施の形態3の流れ図である。
【図15】 この発明の実施の形態4の吹き出し口断面
図である。
【図16】 この発明の実施の形態4の左右ベーン斜視
図である。
【図17】 この発明の実施の形態4の左右ベーン模式
図である。
【図18】 この発明の実施の形態4の左右ベーン回動
図である。
【図19】 この発明の実施の形態の吹き出し口中央の
流れ図である。
【図20】 この発明の実施の形態の吹き出し口を用い
た室内流れ図である。
【図21】 この発明の実施の形態5の吹き出し口断面
図である。
【図22】 この発明の実施の形態5の左右ベーン回動
図である。
【図23】 この発明の実施の形態6の左右ベーン斜視
図である。
【図24】 この発明の実施の形態7の吹き出し口断面
図である。
【図25】 この発明の実施の形態7の左右ベーン斜視
図である。
【図26】 この発明の実施の形態8の左右ベーン斜視
図である。
【図27】 この発明の実施の形態8の左右ベーン回動
図である。
【図28】 従来の空気調和機の室内機の左右ベーン
(羽根体)の構造図である。
【図29】 従来の空気調和機の室内機の左右ベーン
(羽根体)が自動揺動停止方向にある時の断面図であ
る。
【図30】 従来の空気調和機の室内機の左右ベーン
(羽根体)が屈曲したときの断面図である。
【図31】 従来の空気調和機の室内機の吹き出し口斜
視図である。
【図32】 従来の空気調和機の室内機の吹き出し口左
右端の流れ図である。
【図33】 従来の空気調和機の室内機の吹き出し口中
央の流れ図である。
【図34】 従来の空気調和機の室内機の吹き出し口を
用いた室内流れ図である。
【符号の説明】
1 本体、2a,2b 吸い込み口、3 吹き出し口、
4a,4b 上下フラップ、5 リモートコントローラ
ー、6 熱交換器、7 送風機、8 風路、9a,9
b,9c 左右ベーン、10a,10b,10c 連結
棒、11a,11b 上下フラップ回転軸、12a,1
2b 上下フラップ用モーター、13a,13b 上下
フラップ用中間支持、14 ノズルアーム、15 左右
ベーン回転軸、16 折れ曲げ部、17a,17b ク
ランク、18 モーターアーム、19 左右ベーン用モ
ーター、20a,20b 上下フラップ軸受け、21
a,21b 作用軸、22 支軸、23 圧力面、24
負圧面、25 折り曲げ部、26 作用軸、27a,
27b,27c 歯車、28 軸受け、29 回転軸、
30 ストッパー、31 バネ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古藤 悟 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石川 博章 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機本体と、 この本体内に形成された風路の下側に設けられ、吹き出
    し口を有する吹き出しノズルと、 この吹き出しノズルに設けられ、前記風路を通過した吹
    き出し気流を左右に案内して前記吹き出し口から吹き出
    させ、前記気流の流れ方向に沿って前後に分割され、そ
    れぞれが異なった角度に1つの駆動源によりそれぞれの
    連結機構にて駆動される複数枚の左右ベーンと、を備え
    たことを特徴とする空気調和機の風向調節装置。
  2. 【請求項2】 前記左右ベーンが一体のヒンジにより前
    後に分割されたことを特徴とする請求項1記載の空気調
    和機の風向調節装置。
  3. 【請求項3】 前記左右ベーンを前後に2分割したこと
    を特徴とする請求項1記載の空気調和機の風向調節装
    置。
  4. 【請求項4】 前記左右ベーンを前後に3分割したこと
    を特徴とする請求項1記載の空気調和機の風向調節装
    置。
  5. 【請求項5】 前記左右ベーンのそれぞれが回転軸をも
    ち連動アームによって前後が連結されたことを特徴とす
    る請求項1項記載の空気調和機の風向調節装置。
  6. 【請求項6】 前記左右ベーンが一系統の連結機構にて
    駆動源に連結され、それぞれの回転半径が異なる作用軸
    を有することを特徴とする請求項1項記載の空気調和機
    の風向調節装置。
  7. 【請求項7】 前記左右ベーンが一体のヒンジにより前
    後に分割されたことを特徴とする請求項6記載の空気調
    和機の風向調節装置。
  8. 【請求項8】 前記左右ベーンのそれぞれが回転軸をも
    ち歯車によって前後が連動されたことを特徴とする請求
    項1項記載の空気調和機の風向調節装置。
  9. 【請求項9】 前記左右ベーンの一方に回転軸を有し、
    他方が連結棒により駆動源に連結され、前記回転軸を有
    する一方の左右ベーンの駆動範囲を制限するストッパー
    を備えたことを特徴とする請求項3項記載の空気調和機
    の風向調節装置。
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