JPH11178290A - 巻線機 - Google Patents

巻線機

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JPH11178290A
JPH11178290A JP33448297A JP33448297A JPH11178290A JP H11178290 A JPH11178290 A JP H11178290A JP 33448297 A JP33448297 A JP 33448297A JP 33448297 A JP33448297 A JP 33448297A JP H11178290 A JPH11178290 A JP H11178290A
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裕之 秋田
Koji Kawamura
浩司 川村
Yuji Nakahara
裕治 中原
Masaru Matsumoto
勝 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被巻線体の断面長方形状に即した巻線が可能
な巻線を提供する。 【解決手段】 線材を吐出する巻線ノズル54、外周面
に2つの異なる半径の円弧部とこれらを接ぐ曲線部とを
有し回転駆動されるカム48、支点を中心として一端が
カム48の外周面に沿って揺動し他端に連結される巻線
ノズル54を第1の方向(Y方向)に往復移動させるア
ーム47、および一端がカム48の回転に同期して揺動
し他端に連結される巻線ノズル47を第1の方向と同一
平面上で交わる第2の方向(X方向)に往復移動させる
リンク35を備え、第1および第2の移動を合成するこ
とにより巻線ノズル54を被巻線体59の断面長方形状
にほぼ沿った軌道を描いて周回させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電動機の
鉄心等のような被巻線体に、ノズルから供給される線材
を巻回してコイルを形成する巻線機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図13はこの出願と同一の出願人によっ
て出願されている特願平8−218648号に示された
従来の巻線機の構成を示す斜視図、図14は図13にお
ける巻線ヘッドの構成を示す斜視図、図15は図14に
おける巻線ヘッドのカムの形状とスライドプレートの動
きを示す動作説明図、図16は図14におけるスライド
プレートの動きを示す波形図、図17は図14における
スライドプレートとノズルプレートの動きを示す説明図
である。
【0003】図において、1は図14中矢印X、Y、Z
方向に移動可能な3軸ロボット、2はこの3軸ロボット
1に取着されるベース板、3はこのベース板2上に矢印
Z方向に延在して固着された第1の直動ガイド、4はこ
の第1の直動ガイド3に沿って移動可能な第1のスライ
ドプレート、5はベース板2上に矢印X方向に延在して
固着された第2の直動ガイド、6はこの第2の直動ガイ
ド5に沿って摺動可能な第2のスライドプレート、7は
第1のスライドプレート4上に矢印X方向に延在して固
着された第3の直動ガイド、8はこの第3の直動ガイド
7に沿って摺動可能なノズルプレートで、下部に突起部
8aが形成されている。
【0004】9はベース板2に回転可能に支承され図1
5に示すように2つの異なる一定半径の円弧部B、Cを
有し、その間を滑らかな曲線でつないだ形状をしたカム
板、10は第1のスライドプレート4の下端部に支承さ
れカム板9に接する第1のカムフオロア、11は第2の
スライドプレート6の右端部に支承され、カム板9の第
1のカムフオロア10との接点から90度位相のずれた
点に接する第2のカムフオロア、12、13は第2のス
ライドプレート6の左端部に相対向して支承される一対
のローラで、ノズルプレート8の突起部8aを両側から
挟持することにより、ノズルプレート8の矢印X方向の
移動を規制している。14、15は第1および第2のス
ライドプレート4、6を介して第1および第2のカムフ
オロア10、11をカム板9に押し付けるバネ部材であ
り、これら2〜15で巻線ヘッド16を構成している。
【0005】17はノズルプレート8の所定の位置に配
設される複数の巻線ノズル、18は巻線に供される線材
のワイヤ、19はこのワイヤ18が巻回して収納される
ワイヤドラム、20は供給されるワイヤ18に所定の張
力を付与するテンショナ、21は被巻線体としての連結
ステータコア、22はこの連結ステータコア21を保持
して姿勢を変える回転インデックス、23はこの回転イ
ンデックス22で保持される連結ステータコア21の位
置決めを行う位置決め装置である。
【0006】次に、上記のように構成される従来の巻線
機の動作について説明する。まず、連結ステータコア2
1が図13中矢印で示す方向から回転インデックス22
に4本同時に供給され、位置決め装置23により位置決
めされる。そして、回転インデックス22が回転して位
置決めされた連結ステータコア21は、3軸ロボット1
の図14中矢印X方向への移動により所定の位置に設定
された巻線ヘッド16と向き合う。
【0007】この状態でカム板9が回転駆動されると、
第1および第2のスライドプレート4、6は、それぞれ
第1および第2の直動ガイド3、5に沿って、図16の
波形図に示す二つの停留点(両端)D、Eを持つ往復運
動、すなわち、図14中矢印Z、X方向に往復移動す
る。そして、両スライドプレート4、6は同じカム板9
に、第1および第2のカムフオロア10、11を介し9
0度位相をずらして接しているため、図17(a)、
(b)に示すように90度位相がずれて同じ運動を行
う。
【0008】一方、ノズルプレート8は第1のスライド
プレート4に搭載されているので、第1のスライドプレ
ート4と一緒に図14中矢印Z方向に移動するととも
に、突起部8aが両ローラ12、13により図14中矢
印X方向の移動が規制されているので、第2のスライド
プレート6と一緒に図14中矢印X方向に移動するた
め、図17(c)に示すようにこれらの移動を合成した
四角軌道の運動を行う。そして、ノズルプレート8に配
設された各巻線ノズル17も四角軌道を描いて、連結ス
テータコア21の各磁極テイースの周囲を周回し巻線処
理が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の巻線機は以上の
ように構成されているので、四角軌道の高速巻線は可能
となるが、連結ステータコア21の隣接する磁極テイー
ス同士の干渉を避け、また、整列に巻くためには巻線ノ
ズル17の軌道は磁極テイースの断面形状に即した長方
形であることが望ましい。しかしながら、長、短辺の比
が大きな長方形に応じた動きを得るには、カムによるリ
フト量が大きくなり、カム板9が大形化するとともに、
これを駆動する駆動源が大容量化するという問題点があ
った。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、被巻線体の断面長方形状に即し
た巻線が高速で且つ効率的に行える巻線機を提供するこ
とを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る巻線機は、線材を吐出する巻線ノズル、外周面に2つ
の異なる半径の円弧部とこれらを接ぐ曲線部とを有し回
転駆動されるカム、支点を中心として一端がカムの外周
面に沿って揺動し他端に連結される巻線ノズルを第1の
方向に往復移動させるアーム、および一端がカムの回転
に同期して揺動し他端に連結される巻線ノズルを第1の
方向と同一平面上で交わる第2の方向に往復移動させる
リンクを備え、第1および第2の移動を合成することに
より巻線ノズルを被巻線体の断面長方形状にほぼ沿った
軌道を描いて周回させるようにしたものである。
【0012】又、この発明の請求項2に係る巻線機は、
請求項1において、アームの支点位置を可変にしたもの
である。
【0013】又、この発明の請求項3に係る巻線機は、
請求項1において、リンクの一端は位置が可変な支点を
中心に揺動するようにしたものである。
【0014】又、この発明の請求項4に係る巻線機は、
請求項1または3において、リンクの一端はカムの回転
駆動により揺動するようにしたものである。
【0015】又、この発明の請求項5に係る巻線機は、
請求項1において、巻線ノズルおよび被巻線体の少なく
ともいずれか一方を周回面に対して垂直に移動可能とし
たものである。
【0016】又、この発明の請求項6に係る巻線機は、
請求項1または3において、カムの高停留側の軌道の領
域をリンクの軌道の往動の領域にほぼ一致させたもので
ある。
【0017】さらに又、この発明の請求項7に係る巻線
機は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、巻線ノズ
ルを複数配置したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1における巻線機の巻線ヘッドの構成を示す
斜視図、図2は図1における巻線ヘッドの動作を説明す
るための動作説明図、図3は図1における巻線ヘッドの
リンク、カムおよび巻線ノズルの軌道を比較して示す
図、図4はこの発明の実施の形態1における巻線機の図
1に示すとは異なる構成の巻線ヘッドの動作を示す図で
ある。
【0019】図において、24は取付台、25はこの取
付台24の一方の面に固着されたカム駆動モータ、26
は取付台24の他方の面に配設されカム駆動モータ25
により回転駆動されるカム板、27、28は取付台24
の他方の面に所定の間隔を介して立設される一対の支持
板、29はこれら両支持板27、28間に回転可能に支
承されるネジ棒、30はこのネジ棒29を回転駆動させ
るネジ棒駆動モータ、31はネジ棒29と螺合するネジ
部(図示せず)を有し、ネジ棒29の回転により直動ガ
イド32に沿って摺動する支点位置調整部材である。
【0020】33はこの支点位置調整部材31上に配設
される支点部材、34はカム板26の回転軸を中心に所
定の半径で回動可能な回動部材、35は一端から長手方
向に直動ガイド36が延在して配置されるリンクで、支
点部材33および回動部材34はこの直動ガイド36に
沿って摺動可能に連結されている。37はリンク35の
他端側に連結ピン38を介して連結され、直動ガイド3
9に沿って図中矢印X方向に摺動可能なX方向摺動部
材、40、41は取付台24の他方の面の一対の支持板
27、28とは90度異なる方向に、所定の間隔を介し
て立設される一対の支持板である。
【0021】42はこれら両支持板40、41間に回転
可能に支承されるネジ棒、43はこのネジ棒42を回転
駆動させるネジ棒駆動モータ、44はネジ棒42と螺合
するネジ部(図示せず)を有し、ネジ棒42の回転によ
り直動ガイド45に沿って摺動する支点位置調整部材、
46はこの支点位置調整部材44上に配設される支点部
材、47は一端にカム板26のカム面と接するカムフオ
ロア48が固着され、支点部材46と対向する面の長手
方向に直動ガイド49が配設されたアームで、支点部材
46は直動ガイド49に沿って摺動可能となっている。
【0022】50は一端が取付台24上に立設されるピ
ン部材51に、他端がアーム47の他端にそれぞれ張架
される引っ張りバネで、アーム47を介してカムフオロ
ア48をカム板26のカム面に所定の力で押圧してい
る。52はX方向摺動部材上に配設され直動ガイド53
に沿って図中矢印Y方向に摺動可能なノズルプレート、
54はこのノズルプレート52の所定の位置に配設され
る複数の巻線ノズル、55は一端がアーム47の他端に
連結され、直動ガイド56に沿って摺動可能な第1の連
結部材、57は一端が第1の連結部材55の他端に連結
され、他端が直動ガイド58を介してノズルプレート5
2に連結される第2の連結部材で、直動ガイド58に沿
って図中矢印X方向に摺動可能になっている。59は被
巻線体としての連結ステータコアである。
【0023】次に、上記のように構成された巻線ヘッド
の動作について説明する。まず、両ネジ棒駆動モータ3
0、43を駆動させて、両支点調整部材31、44を移
動させ、各支点部材33、46をリンク35およびアー
ム47の所定の位置に設定する。次いで、カム駆動モー
タ25を回転駆動させるとカム板26が回転し、これに
伴ってリンク35の一端側に連結された回動部材34が
所定の半径で回動を開始する。すると、リンク35の他
端側は回動半径に応じて支点部材33を中心に揺動を繰
り返し、連結ピン38を介して連結されたX方向摺動部
材37を、直動ガイド39に沿って図1中矢印Xで示す
方向に、図3中曲線Aで示すような軌道で往復移動させ
る。
【0024】一方、カム板26の回転に伴って、一端が
カムフオロア48を介してカム板26に接するアーム4
7は、カム板26のカム面に沿った揺動を繰り返し、他
端側に連結された第1の連結部材55を、直動ガイド5
6に沿って図3中曲線Bで示すような軌道で往復移動さ
せる。すると、この往復移動により第2の連結部材57
を介して連結されたノズルプレート52は、X方向摺動
部材37と共に図1中矢印Xで示す方向に移動しながら
図1中矢印Yで示す方向にも移動し、ノズルプレート5
2に搭載された巻線ノズル54は、これらX、Y方向の
移動を合成した図3中曲線Cで示すような軌道、すなわ
ち、連結ステータコア59の磁極テイースの断面長方形
状に沿った軌道を描いて周回する。
【0025】次いで、図3中曲線Cで示す軌道が形成さ
れる過程を図2に基づいて詳しく説明する。まず、図2
(A)に示すように巻線ノズル54が曲線Cの点aの位
置に在る状態で、カム板26が図中矢印で示す時計方向
に回転駆動されると、回動部材34が所定の半径で回動
するとともに、カムフオロア48がカム面に沿って移動
するため、リンク35およびアーム47が揺動を開始
し、これらに直結されたX方向摺動部材37および第1
の連結部材55は、図中下方向(X方向)および図中左
方向(Y方向)にそれぞれ移動するので、ノズルプレー
ト52はこれらの移動を合成した軌道に沿って移動し、
カム板26が90度回転する間に、巻線ノズル54は図
2(B)に示すように曲線Cの軌道上を点bの位置まで
移動する。
【0026】次いで、カム板26が90度から180度
まで回転すると、X方向摺動部材37はさらに図中下方
向に、又、第1の連結部材55はそのままの状態を維持
した後、上記とは逆に図中右方向にそれぞれ移動し、巻
線ノズル54は図2(C)に示すように曲線Cの軌道上
を点Cの位置まで移動する。さらに、カム板26が18
0度から270度まで回転すると、X方向摺動部材37
は上記とは逆に図中上方向に移動するとともに、第1の
連結部材55は図中右方向に一旦移動した後そのままの
状態を維持し、巻線ノズル54は図2(D)に示すよう
に曲線Cの軌道上を点dの位置まで移動する。
【0027】そして最後に、カム板26が270度から
360度まで回転すると、X方向摺動部材37はさらに
図中上方向に、又、第1の連結部材55はそのままの状
態を維持した後図中左方向にそれぞれ移動し、巻線ノズ
ル54は図2(A)に示すように曲線Cの軌道上を元の
点aの位置まで移動する。以下、上記の動作を繰り返す
ことにより、巻線ノズル54は連結ステータコア59の
磁極テイースの周囲を周回し、図示はしないが巻線ノズ
ル54を介して供給されるワイヤが磁極テイースに巻回
されコイルが形成される。
【0028】このように上記実施の形態1によれば、一
端がカムフオロア48を介してカム板26のカム面に沿
って揺動するアーム47の他端側でノズルプレート52
を移動させることにより、巻線ノズル54を図1中矢印
Yで示す方向(断面長方形状の短辺の長さ方向)に、
又、一端側にカム板26の回転により回動する回動部材
34の回動に伴って揺動するリンク35の他端側でノズ
ルプレート52を移動させることにより、巻線ノズル5
4を図1中矢印Xで示す方向(断面長方形状の長辺の長
さ方向)にそれぞれ動作させ、これら両動作を合成させ
ることにより巻線ノズル54を、連結ステータコア59
の磁極テイースの周囲にほぼ断面長方形状に沿った軌道
を描いて周回させ巻線を行うようにしたので、長辺の運
動にはリンク35を用いて停留しないが大きなストロー
クを取り出し、短辺の運動にはカム板26を用いて長い
停留領域を取り出すことができ、カム板26を大形化す
ることなく、被巻線体の断面長方形状に即した巻線を高
速で且つ効率的に行うことが可能になる。
【0029】なお、上記構成ではリンク35を支点部材
33を中心に揺動させるようにしているが、図4にその
動作を示すように、支点部材33を省いてリンク60を
回動部材34と連結ピン38との間に直結、すなわち、
リンク60の一端をカム板26の回転駆動により直接揺
動して、X方向摺動部材37を移動させるようにしても
良く、上記と同様の効果を得ることができることは勿論
のこと、図1における支点部材33等が不要となるた
め、構成的に簡略化することができる。
【0030】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2における巻線機の巻線ヘッドのX方向移動の動作原
理を説明するための動作原理説明図、図6はこの発明の
実施の形態2における巻線機の巻線ヘッドのY方向移動
の動作原理を説明するための動作原理説明図、図7は被
巻線体としての連結ステータコアに巻線を施す工程を示
す正面図、図8は図7における工程で巻線が施された連
結ステータコアを環状に成形して構成されるステータを
示す正面図である。なお、本実施の形態2における巻線
ヘッドの各構成部材は、上記実施の形態1におけると同
様なので、同一符号を付して説明を行う。
【0031】まず、図1におけるネジ棒駆動モータ30
を駆動させて、支点調整部材31を移動させることによ
り、支点部材33を直動ガイド36に沿って摺動させ、
図5(A)、(B)、(C)に示すように、リンク35
上の回動部材34から支点部材33までの長さl1と、
支点部材33から連結ピン38までの長さl2との比
が、6:4、1:1、4:6となるように支点部材33
の位置をそれぞれ設定し、駆動モータ25を駆動させて
カム板26を回転させると、回動部材34の回動半径を
1とした場合、ノズルプレート52はX方向摺動部材3
7と共に上記両長さl1、l2の比に比例してそれぞれ
0.67、1、1.5の長さだけX方向に移動し、これに
搭載された巻線ノズル54も同じ長さの軌道を描く。
【0032】次に、図1におけるネジ棒駆動モータ43
を駆動させて、支点調整部材44を移動させることによ
り、支点部材46を直動ガイド49に沿って移動させ、
図6(A)、(B)、(C)に示すように、アーム47
上のカムフオロア48から支点部材46までの長さl1
と、支点部材46からアーム47の他端と第1の連結部
材55の連結部までの長さl2との比が6:4、1:
1、4:6となるように支点部材46の位置を設定し、
駆動モータ25を駆動させてカム板26を回転させる
と、回動部材34の回転半径を1とした場合、ノズルプ
レート52は第1の連結部材55と共に上記長さl1
2の比に比例してそれぞれ0.67、1、1.5だけY
方向に移動し、これに搭載された巻線ノズル54も同じ
長さの軌道を描く。
【0033】このように上記実施の形態2によれば、両
ネジ棒駆動モータ30、43でリンク35およびアーム
47の各支点部材33、46の位置を変えることによ
り、巻線ノズル54のXおよびY方向の移動ストローク
を調整するようにしているので、例えば図7に示すよう
に、巻線ノズル54により連結ステータコア59に巻線
を施してコイル61を形成した後、図8に示すように連
結ステータコア59を環状に折曲させてステータ62を
構成するような場合、機種により連結ステータコア59
の大きさ、すなわち巻回寸法が変化しても、機種毎に専
用の巻線機を用意したり、治具の交換を必要とすること
なく対応することができるようになり、生産コストの低
減が可能になる。
【0034】実施の形態3.上記実施の形態1において
は、図9(A)に示すように回動部材34と連結ピン3
8との間をリンク60で直接連結し駆動する場合と、図
10(A)に示すように回動部材34と連結ピン38と
の間を、支点部材33の位置を支点とするリンク35で
連結し駆動する場合について示した。
【0035】しかしながら、直接リンク60で連結する
場合は、図9(B)に示すようにリンク60による軌道
の往、復道の領域が等しいため、巻線ノズル54の軌道
は図3中曲線Cで示すように問題はないが、支点部材3
3の位置を支点とするリンク35の場合、実際には図1
0(B)に示すようにリンク35による軌道の往、復道
の領域が等しくなくなり、例えば図11中曲線Aで示す
ように、往道の領域が17度から163度と狭くなるに
もかかわらず、カムの軌道は図11中曲線Bで示すよう
に、高停留部と低停留部の領域が等しく形成されている
ため、巻線ノズル54の軌道は図3中曲線Cで示すよう
にはならず、実際には図11中曲線Cで示すように偏っ
たものとなるため、巻線中にワイヤに緩みが生じて整列
化が困難になるという問題が生じる。
【0036】したがって、この発明の実施の形態3にお
いては、図12中曲線Bで示すように、カムの高停留側
の軌道の領域を図12中曲線Aに示すリンク35の軌道
の往道の領域、すなわち、17度から163度の間にほ
ぼ一致させることにより、巻線ノズル54の軌道は図1
2中Cで示すように修正され、巻線中にワイヤの緩みが
生じることもなく整列比が可能になる。
【0037】尚、上記実施の形態1においては説明しな
かったが、図1に示すように巻線ノズル54を複数とす
ることにより、一度に複数の連結ステータコア59に巻
線を施すこともでき、生産性の向上を図ることが可能に
なり、又、図示はしないが、巻線ヘッドまたは被巻線体
としての連結ステータコア59の少なくともいずれか一
方を、巻線の周回面に対して垂直方向に移動できるよう
に構成しておくことにより、整列巻が可能になり、体積
あたりの巻線密度を増加させることができるため、製品
の磁気特性を向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、線材を吐出する巻線ノズル、外周面に2つの異な
る半径の円弧部とこれらを接ぐ曲線部とを有し回転駆動
されるカム、支点を中心として一端がカムの外周面に沿
って揺動し他端に連結される巻線ノズルを第1の方向に
往復移動させるアーム、および一端がカムの回転に同期
して揺動し他端に連結される巻線ノズルを第1の方向と
同一平面上で交わる第2の方向に往復移動させるリンク
を備え、第1および第2の移動を合成することにより巻
線ノズルを被巻線体の断面長方形状にほぼ沿った軌道を
描いて周回させるようにしたので、被巻線体の断面長方
形状に即した巻線が高速で且つ効率的に行える巻線機を
提供することができる。
【0039】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、アームの支点位置を可変にしたので、被巻
線体の断面長方形状に即した巻線が可能であることは勿
論のこと、被巻線体のY方向寸法の変化に対応可能な巻
線機を提供することができる。
【0040】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1において、リンクの一端は位置が可変な支点を中心に
揺動するようにしたので、被巻線体の断面長方形状に即
した巻線が可能であることは勿論のこと、被巻線体のX
方向寸法の変化に対応可能な巻線機を提供することがで
きる。
【0041】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1または3において、リンクの一端はカムの回転駆動に
より揺動するようにしたので、構成的に簡略化された巻
線機を提供することができる。
【0042】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1において、巻線ノズルおよび被巻線体の少なくともい
ずれか一方を周回面に対して垂直に移動可能としたの
で、被巻線体の断面長方形状に即した巻線が可能である
ことは勿論のこと、整列巻を可能として製品の磁気特性
を向上させることが可能な巻線機を提供することができ
る。
【0043】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1または3において、カムの高停留側の軌道の領域をリ
ンクの軌道の往動の領域にほぼ一致させたので、ワイヤ
に緩みが生じることなく被巻線体の断面長方形状に即し
た巻線が可能な巻線機を提供することができる。
【0044】又、この発明の請求項7によれば、請求項
1ないし6のいずれかにおいて、巻線ノズルを複数配置
したので、生産性の向上を図ることが可能な巻線機を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における巻線機の巻
線ヘッドの構成を示す斜視図である。
【図2】 図1における巻線ヘッドの動作を説明するた
めの動作説明図である。
【図3】 図1における巻線ヘッドのリンク、カムおよ
び巻線ノズルの軌道を比較して示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における巻線機の図
1に示すとは異なる構成の巻線ヘッドの動作を示す図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態2における巻線機の巻
線ヘッドのX方向移動の動作原理を説明するための動作
原理説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における巻線機の巻
線ヘッドのY方向移動の動作原理を説明するための動作
原理説明図である。
【図7】 被巻線体としての連結ステータコアに巻線を
施す工程を示す正面図である。
【図8】 図7における工程で巻線が施された連結ステ
ータコアを環状に成形して構成されるステータを示す正
面図である。
【図9】 図4における巻線ヘッドのリンクによる軌道
の往、復道の領域を説明するための図である。
【図10】 図1における巻線ヘッドのリンクによる軌
道の往、復道の領域を説明するための図である。
【図11】 図1における巻線ヘッドのリンク、カムお
よび巻線ノズルの軌道を比較して示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態3における巻線ヘッ
ドのリンク、カムおよび巻線ノズルの軌道を比較して示
す図である。
【図13】 従来の巻線機の構成を示す斜視図である。
【図14】 図13における巻線ヘッドの構成を示す斜
視図である。
【図15】 図14における巻線ヘッドのカムの形状と
スライドプレートの動きを示す動作説明図である。
【図16】 図14におけるスライドプレートの動きを
示す波形図である。
【図17】 図14におけるスライドプレートとノズル
プレートの動きを示す説明図である。
【符号の説明】
26 カム板、33,46 支点部材、34 回動部
材、35,60 リンク、37 X方向摺動部材、38
連結ピン、47 アーム、52 ノズルプレート、5
4 巻線ノズル、55 第1の連結部材、59 連結ス
テータコア(被巻線体)、61 コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 勝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を吐出する巻線ノズル、外周面に2
    つの異なる半径の円弧部とこれらを接ぐ曲線部とを有し
    回転駆動されるカム、支点を中心として一端が上記カム
    の外周面に沿って揺動し他端に連結される上記巻線ノズ
    ルを第1の方向に往復移動させるアーム、および一端が
    上記カムの回転に同期して揺動し他端に連結される上記
    巻線ノズルを上記第1の方向と同一平面上で交わる第2
    の方向に往復移動させるリンクを備え、上記第1および
    第2の移動を合成することにより上記巻線ノズルを被巻
    線体の断面長方形状にほぼ沿った軌道を描いて周回させ
    るようにしたことを特徴とする巻線機。
  2. 【請求項2】 アームの支点位置を可変にしたことを特
    徴とする請求項1記載の巻線機。
  3. 【請求項3】 リンクの一端は位置が可変な支点を中心
    に揺動することを特徴とする請求項1記載の巻線機。
  4. 【請求項4】 リンクの一端はカムの回転駆動により揺
    動することを特徴とする請求項1または3記載の巻線
    機。
  5. 【請求項5】 巻線ノズルおよび被巻線体の少なくとも
    いずれか一方を周回面に対して垂直に移動可能としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の巻線機。
  6. 【請求項6】 カムの高停留側の軌道の領域をリンクの
    軌道の往動の領域にほぼ一致させたことを特徴とする請
    求項1または3記載の巻線機。
  7. 【請求項7】 巻線ノズルを複数配置したことを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれかに記載の巻線機。
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