JPH11179534A - 鋳込取鍋 - Google Patents

鋳込取鍋

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JPH11179534A
JPH11179534A JP35596297A JP35596297A JPH11179534A JP H11179534 A JPH11179534 A JP H11179534A JP 35596297 A JP35596297 A JP 35596297A JP 35596297 A JP35596297 A JP 35596297A JP H11179534 A JPH11179534 A JP H11179534A
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casting
ladle
slag
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Mutsuo Uchida
睦雄 内田
Yasuo Nishiura
康夫 西浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳込取鍋内のスラグなどの異物が鋳型内に混
入することを防止できるようにする。 【解決手段】 溶湯30を貯留可能であるとともに、こ
の溶湯30を注ぎ口22から流出させるようにした鋳込
取鍋である。この鋳込取鍋は、水平軸26から揺動自在
に垂下されるとともに、下端部が溶湯30の表面から溶
湯30の内部に入り込み可能な板状の垢押さえ部材27
と、この垢押さえ部材27と一体回転可能な棹体28に
取り付けられた錘体により構成されて、垢押さえ部材2
7に水平軸26のまわりの回転モーメントを作用させる
バランサ29とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳込取鍋に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造装置の一種として、遠心力鋳造装置
がある。この遠心力鋳造装置は、溶湯を貯留可能である
とともにこの溶湯を注ぎ口から流出させるようにした鋳
込取鍋の傾動によってこの鋳込取鍋から溶湯を流出さ
せ、この流出された溶湯を、シュートを介して、水平方
向の回転鋳型の内部に流し込んで供給するようにしたも
のである。
【0003】この遠心力鋳造装置の鋳込取鍋に貯留され
る溶解した鋳鉄には、一般にスラグが浮遊しており、こ
のスラグを取り除くための除滓を行ったのちに鋳造を行
うのが通例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スラグ
除去作業を行っても、溶鉄に浮遊しているスラグを完全
に取り除くことは非常に困難であり、一部のスラグは溶
湯とともに鋳型内に鋳込まれてしまう。このため、溶湯
が異物を含んだまま凝固してしまい、品質の悪い鉄管が
成形されてしまうという問題点がある。
【0005】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、鋳込取鍋内のスラグなどの異物が鋳型内に混入す
ることを防止できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、溶湯を貯留可能であるとともに、この溶湯を
注ぎ口から流出させるようにした鋳込取鍋が、水平軸か
ら揺動自在に垂下されるとともに、下端部が前記溶湯の
表面から溶湯の内部に入り込み可能な板状の垢押さえ部
材と、この垢押さえ部材と一体回転可能な棹体に取り付
けられた錘体により構成されて、前記垢押さえ部材に前
記水平軸まわりの回転モーメントを作用させるバランサ
とを備えたものである。
【0007】このような構成であると、水平軸から垂下
された垢押さえ部材の下端部が溶湯の表面からその内部
に入り込み可能であるため、溶湯の表面に浮かぶスラグ
がこの垢押さえ部材よりも下流側に到達して注ぎ口から
流出することが阻止される。また、垢押さえ部材は水平
軸から揺動自在に垂下されているため、鋳込みのための
取鍋の傾動にかかわらずその下端部が溶湯に達すること
になる。さらに、バランサによって垢押さえ部材に水平
軸まわりの回転モーメントを作用させるため、この垢押
さえ部材が溶湯の流れに負けて下流側へ開くことが防止
される。このため、スラグの流出が確実に阻止される。
【0008】
【発明の実施の形態】図1において、11は遠心力鋳造
装置で、本発明にもとづく鋳込取鍋13と、この鋳込取
鍋13から注ぎ出される溶湯を図外の回転鋳型に案内す
るためのシュート14とを備えている。
【0009】鋳込取鍋13は、正面視で三角形状となる
枡状体により構成されて、底壁18と、一対の側壁19
と、後壁20とを備えている。その上部には開口21が
形成されている。また鋳込取鍋13は、水平方向の軸心
まわりに回転して傾動されることにより、溶湯を注ぎ口
22からシュート14へ注ぎ出し可能とされている。注
ぎ口22から流出された溶湯は、シュート14により案
内されることで、図外の回転鋳型の内部へ供給されるこ
とになる。
【0010】図1〜図4に示すように、鋳込取鍋13に
おける注ぎ口22の近傍にはブラケット25によって水
平軸26が回転自在に支持されており、この水平軸26
と一体回転可能な矩形板状の耐火物製の垢押さえ部材2
7が、この水平軸26から鋳込取鍋13の内部に向けて
垂下されている。すなわち垢押さえ部材27は、鋳込取
鍋13の傾動状態にかかわらず自重により常に鉛直下向
きの姿勢となるように構成されている。
【0011】水平軸26の端部には、鋳込取鍋13の外
側の位置において水平軸26の径方向に配置された棹体
28の一端部が固定されており、したがってこの棹体2
8は水平軸26と一体に回転可能とされている。そして
棹体28は、水平軸26から垢押さえ部材27とは異な
った方向へ配置されている。
【0012】棹体28には錘体にて構成されたバランサ
29が外ばめされ、このバランサ29は、棹体28の長
さ方向に沿った任意の位置においてこの棹体28に固定
されている。このバランサ29は、その固定手段として
押しねじなどを用いることで、その固定位置を任意に変
更可能とされている。
【0013】上述のようにバランサ29を備えた棹体2
8は、垢押さえ部材27とは異なった方向へ配置されて
いるため、水平軸26から垂下しようとする垢押さえ部
材27に回転モーメントを作用させることが可能であ
る。詳細には、棹体28は、垂下状態の垢押さえ部材2
7よりも注ぎ口22に近づく方向に傾斜されており、し
たがってバランサ29は、垢押さえ部材27を、注ぎ口
22とは反対側となる鋳込取鍋13の奥側へ向けて回転
させる方向にモーメントを作用させるように構成されて
いる。
【0014】このような構成によれば、図2に示すよう
に溶湯30が貯留された鋳込取鍋13を図3に示すよう
に傾動させ、その注ぎ口22から溶湯30を流出させよ
うとすると、水平軸26から垂下した垢押さえ部材27
の下端部が溶湯30の表面からその内部に入り込む。こ
れによって、溶湯30の表面に浮かぶスラグは垢押さえ
部材27によってせき止められ、このスラグを含まない
溶湯30のみが、垢押さえ部材27の下端と鋳込取鍋1
3の底壁18との間を通過して、注ぎ口22から流出さ
れる。
【0015】このとき、垢押さえ部材27は水平軸26
から揺動自在に垂下されているため、鋳込取鍋13の傾
動姿勢にかかわらず常にその下端部を溶湯30に到達さ
せることができる。また、バランサ29によって垢押さ
え部材27に注ぎ口22とは反対側となる鋳込取鍋13
の奥側へ向けて回転させる方向にモーメントを作用させ
るため、この垢押さえ部材27が溶湯30の流れに負け
て下流側へ開くことが防止される。また溶湯30からの
浮力によって垢押さえ部材27がスラグから浮き上がる
ことも防止される。このため、スラグの流出が確実に防
止されることになる。
【0016】棹体28の長さ方向に沿ったバランサ29
の固定位置を変更することで、垢押さえ部材27に作用
するモーメントの大きさを調節することができる。これ
により、垢押さえ部材27によってスラグを適切な力で
押さえることができ、したがって押さえ力が弱過ぎてス
ラグが流出したり、反対に押さえ力が強過ぎて溶湯30
が流出しにくくなったりすることを、確実に防止でき
る。
【0017】図4は鋳込取鍋13内の溶湯がすべて流出
した後の状態を示す。図示のように、この状態で垢押さ
え部材27の下端部と取鍋13の底壁18との間に適当
な隙間31が生じるようにしておくことによっても、図
3に示す垢押さえ状態時の垢押さえ力を適切にすること
に寄与できる。
【0018】このようにして、鋳込取鍋13からのスラ
グの流出を確実に防止でき、このスラグが回転鋳型12
内に流入して製品に混入することを確実に防止できる。
なお、上記においては本発明の鋳込取鍋13を遠心力鋳
造装置に適用する場合について説明したが、これを、遠
心力鋳造を行わない他の鋳造装置などにも適用すること
が可能である。
【0019】
【実施例】図示の構成の垢押さえ部材27を備えた鋳込
取鍋13を使用した。垢押さえ部材27の下端部と取鍋
13の底壁18との間の隙間31の大きさは20mmで
あった。そして、65kgの溶湯を、内径118mm、
全長4mの回転鋳型に2.3秒で鋳込むように取鍋13
を傾動させて遠心力鋳造を行い、管を成形した。そうし
たところ、成形された管には異物の混入が認められなか
った。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によると、水平軸か
ら揺動自在に垂下されるとともに、下端部が前記溶湯の
表面から溶湯の内部に入り込み可能な板状の垢押さえ部
材と、この垢押さえ部材と一体回転可能な棹体に取り付
けられた錘体により構成されて、前記垢押さえ部材に前
記水平軸まわりの回転モーメントを作用させるバランサ
とを備えたため、溶湯の表面に浮かぶスラグがこの垢押
さえ部材よりも下流側に到達して注ぎ口から流出するこ
とを防止でき、また垢押さえ部材は水平軸から揺動自在
に垂下されているため、鋳込みのための取鍋の傾動にか
かわらずその下端部を溶湯に到達させることができ、さ
らにバランサによって垢押さえ部材に水平軸まわりの回
転モーメントを作用させることができるため、この垢押
さえ部材が溶湯の流れに負けて下流側へ開くことを防止
でき、このためスラグの流出を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の鋳込取鍋を備えた遠心力
鋳造装置を示す斜視図である。
【図2】図1における鋳込取鍋の傾動前の状態を示す図
である。
【図3】同鋳込取鍋の傾動中の状態を示す図である。
【図4】同鋳込取鍋の傾動後の状態を示す図である。
【符号の説明】
22 注ぎ口 26 水平軸 27 垢押さえ部材 28 棹体 29 バランサ 30 溶湯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶湯を貯留可能であるとともに、この溶
    湯を注ぎ口から流出させるようにした鋳込取鍋であっ
    て、水平軸から揺動自在に垂下されるとともに、下端部
    が前記溶湯の表面から溶湯の内部に入り込み可能な板状
    の垢押さえ部材と、この垢押さえ部材と一体回転可能な
    棹体に取り付けられた錘体により構成されて、前記垢押
    さえ部材に前記水平軸まわりの回転モーメントを作用さ
    せるバランサとを備えたことを特徴とする鋳込取鍋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100477882B1 (ko) * 2002-10-02 2005-03-18 주식회사 포스코 레이들
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