JPH11179645A - ワイヤソ−用溝ロ−ラ - Google Patents

ワイヤソ−用溝ロ−ラ

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JPH11179645A
JPH11179645A JP36363597A JP36363597A JPH11179645A JP H11179645 A JPH11179645 A JP H11179645A JP 36363597 A JP36363597 A JP 36363597A JP 36363597 A JP36363597 A JP 36363597A JP H11179645 A JPH11179645 A JP H11179645A
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groove
roller
wire
groove roller
balance weight
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JP36363597A
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Inventor
Tatsunobu Kobayashi
達宜 小林
Yoshiki Kitamura
芳樹 北村
Kazuaki Sugitani
和明 杉谷
Takumi Kiyama
匠 木山
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Mitsubishi Materials Silicon Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作によって溝ローラの動バランス
の調整が行え、これによりウェーハの平坦度の向上や、
インゴット切断時のワイヤ断線の発生率の低減が図れる
ワイヤソー用溝ローラを提供する。 【解決手段】 各溝ローラ12の動バランスの調整を行
う際には、環状ガイド溝51に沿って、一対のバランス
ウエイト50を各スリーブ端板40の端板部40aの外
面上で、時計回りまたは反時計回りに回動させてバラン
スをとるので、簡単な操作により溝ローラ12の動バラ
ンスの調整ができる。これにより、ウェーハの平坦度の
向上やインゴット切断時におけるワイヤ断線の発生率の
低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はワイヤソー用溝ロ
ーラ、詳しくは簡単な操作によって溝ローラの動バラン
スを調整することができ、これによりウェーハの平坦度
の向上やインゴット切断時のワイヤ断線の発生率の低減
が図れるワイヤソー用溝ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは、繰出しボビン(またはリ
ールともいう)から導出されたインゴット切断用のワイ
ヤが、複数本の溝ローラに対してコイル状に巻き架けら
れた後、巻取ボビンに巻き取られる装置構成となってい
る。したがって、例えば単結晶シリコンなどのインゴッ
トの切断時には、ラッピングオイルに遊離砥粒(以下、
単に砥粒という場合がある)を含むスラリー状の砥液を
インゴットに一定量連続供給しながら、往復走行するワ
イヤ列に1本のインゴットを相対的に押し付けて、砥粒
の研削作用により、1本のインゴットを多数枚のウェー
ハに切断することとなる。具体的には、ワイヤ列の往復
走行時に、砥液中の遊離砥粒を各ワイヤによりインゴッ
トの切断溝の底部に押し付けながら削り取って切断す
る。溝ローラは台金を所定厚さのウレタンゴムでライニ
ングし、このウレタンゴム外周面にローラ溝を刻設した
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワイヤソー
の溝ローラは、通常、使用による溝形状の変形や磨耗な
どを考慮し、定期的に、ワイヤソーから取り外して、そ
の外周面を、研削したり切削したりする改削を行い、新
しいローラ溝を刻設している。このローラ溝は、ウレタ
ンゴムライニングの外周面に刻設されている。改削を繰
り返すと、このウレタンゴムの厚さが薄くなり、溝ロー
ラ全体の動バランスがくずれやすくなる。また、所定の
厚さ以下になったときは、台金を生かして、ライニング
のウレタンゴムを取り除き、再ライニングし、テーパ部
などの傷みなどを除去する。この状況を繰り返すと、当
初、動バランスがとられていても、徐々にバランスがく
ずれてくるという欠点があった。
【0004】このように、溝ローラにおいては、鋼製の
台金の外周面に所定厚さのウレタンゴムのライニングが
施されるので、その台金の精度向上は配慮されるもの
の、このライニングの厚さムラにより狂いが生じやすい
動バランスについては、ほとんど配慮がなされていなか
った。この結果、各溝ローラの改削を行うたびに、その
回転軸に軸振動が生じることになった。このため、ワイ
ヤソーの運転時には、これらの溝ローラ間でワイヤが局
部的に引っ張られたり、緩められたりする現象が起きて
しまっていた。よって、得られたウェーハの平坦度が劣
化するとともに、ワイヤに過負荷がかかってワイヤ断線
のおそれがあった。しかも、このような現象は、それま
でのワイヤの往復速度が100m/分だった時期に対し
て、500〜1000m/分と高速化した今日において
顕著化している。
【0005】そこで、発明者らは、鋭意研究を重ねた結
果、溝ローラの端面に予め移動可能にバランスウエイト
を取り付けておけば、バランスウエイトを溝ローラの端
面内で所定方向へ移動させるだけで、簡単に溝ローラの
動バランスがとれることを突き止め、この発明を完成さ
せた。
【0006】
【発明の目的】この発明は、簡単な操作によって溝ロー
ラの動バランスの調整が行え、これによりウェーハの平
坦度を向上させ、インゴット切断時のワイヤ断線の発生
率を低減することができるワイヤソー用溝ローラを提供
することを、その目的としている。また、この発明は、
バランス調整がしやすいワイヤソー用溝ローラを提供す
ることを、その目的としている。さらに、この発明は、
細かいバランス調整を簡単に行うことができるワイヤソ
ー用溝ローラを提供することを、その目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、1本のインゴットを多数枚のウェーハに切断するワ
イヤソーにあって、ワイヤがコイル状に巻き架けられる
ワイヤソー用溝ローラにおいて、このワイヤソー用溝ロ
ーラの端面に、バランスウエイト移動手段を介して、バ
ランスウエイトを移動可能に設けたワイヤソー用溝ロー
ラである。
【0008】この発明が適用されるワイヤソーはどのよ
うな種類のものでもよい。例えば、インゴットを動かし
てワイヤ列に押圧、接触させ切断するものでもよく、反
対にワイヤ列を動かしてインゴットに押圧、接触させて
切断するものでもよい。また、ワイヤ列の上部にインゴ
ット下面が当接するものでもよく、また、ワイヤ列の下
部にインゴット上面が押し当てられるものでもよい。ま
た、切断に使用される砥液としては、例えば平均粒径1
0〜50μmのSiCなどの砥粒を含む周知のものを使
用することができる。ワイヤソーにより切断されるイン
ゴットとしては、例えばシリコン単結晶、化合物半導体
単結晶、磁性材料、石英、セラミックスなどが挙げられ
る。
【0009】ここでいうバランスウエイト移動手段と
は、溝ローラの一端面または両端面において、バランス
ウエイトを所定方向へ移動することができる手段であれ
ばよく、限定されない。例えば、この溝ローラの端面に
バランスウエイト移動用のガイド溝やガイド突条を、楕
円配置、多角配置または任意の湾曲形状に配置したもの
でもよい。バランスウエイトは適当な重量を有するもの
であればよく、その形状、大きさなどは任意である。ま
た、この溝ローラの端面の全体に多数のウエイト嵌合部
やウエイト係合部を配設し、そのいずれかにバランスウ
エイトを固定するものでもよい。なお、バランスウエイ
トの移動方法は、作業者の手作業でもよいし、駆動源を
用いた自動化された移動でもよい。
【0010】請求項2の発明は、上記バランスウエイト
移動手段は、上記溝ローラの端面の中心点を中心にして
真円配置された環状スライド溝を有しているとともに、
上記バランスウエイトはこの環状スライド溝に沿って移
動可能に設けられた請求項1に記載のワイヤソー用溝ロ
ーラである。なお、このようなスライド溝の場合、移動
するバランスウエイトが溝ローラの回転により離脱また
は位置ずれしないように、例えば溝形状を断面楔形にし
たり、あり溝としたり、バランスウエイトを位置固定用
のストッパねじなどの各種固定具で固定してもよい。こ
のことは、請求項3の発明にあっても同様である。
【0011】請求項3の発明は、上記バランスウエイト
移動手段は、上記ローラ端面の中心点を中心にして放射
状に延びた直線状スライド溝を有しているとともに、上
記バランスウエイトはこの直線状スライド溝に沿って移
動可能に設けられた請求項1に記載のワイヤソー用溝ロ
ーラである。直線状スライド溝の本数は、1本、2本、
3本、4本、5本以上の任意本数でよい。各直線状スラ
イド溝に最低1個のバランスウエイトが配置される。
【0012】請求項4の発明は、上記バランスウエイト
は複数個使用されている請求項1〜請求項3のうちのい
ずれか1項に記載のワイヤソー用溝ローラである。バラ
ンスウエイトの使用個数は、2個、3個、4個、5個以
上の複数個でよい。使用されるバランスウエイトの個数
が増えるほど、微細なバランス調整を行うことができ
る。
【0013】
【作用】この発明によれば、各溝ローラの動バランスを
調整する際は、バランスウエイト移動手段により、バラ
ンスウエイトを溝ローラの端面上で移動させてこの動バ
ランスをとる。このため、簡単な操作によって溝ローラ
の動バランスの調整を行うことができる。この結果、ウ
ェーハの平坦度の向上やインゴット切断中のワイヤ断線
の発生率が低減する。
【0014】特に、請求項2の発明によれば、溝ローラ
のバランス調整時に、バランスウエイトを、ローラ端面
(溝ローラの軸方向の端面で、円筒体または円柱体の底
面)に真円状に配置された環状スライド溝に沿って少し
ずつスライドさせる。そして、その途中、動バランスが
とれた位置で、このバランスウエイトを例えばネジで環
状スライド溝に固定する。
【0015】また、請求項3の発明によれば、溝ローラ
の動バランス調整時に、バランスウエイトを、溝ローラ
の端面の中心点を中心に放射状に延びた直線状スライド
溝に沿って少しずつスライドさせ、途中、動バランスが
とれた位置でこのウエイトを固定する。このように、ス
ライド溝に嵌合、ガイドさせながらバランスウエイトを
移動するので、動バランスの調整が比較的容易になる。
【0016】また、請求項4の発明によれば、バランス
ウエイト移動手段を用いて、複数個のバランスウエイト
を同時に、または個別に移動させて溝ローラの動バラン
スを調整する。このため、細かいバランス調整を比較的
簡単に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。図1はこの発明の第1実施例に係る
ワイヤソー用溝ローラ(以下、単に溝ローラ)が適用さ
れたワイヤソーの要部模式図である。図2は同溝ローラ
の組み付け部周辺の拡大断面図である。図3は同溝ロー
ラの斜視図である。図4は同溝ローラの拡大側面図であ
る。
【0018】図1において、10は第1実施例の溝ロー
ラが適用されたワイヤソーであり、このワイヤソー10
は、CZ法により引き上げられた単結晶シリコン製のイ
ンゴットIを多数枚のウェーハにワイヤ切断する装置で
ある。ワイヤソー10は、多数本のワイヤを横一列に束
ねた形状のワイヤ列11を有している。ワイヤ列11
は、正面視して逆三角形状に配置された3本の溝ローラ
12間で、駆動モータにより往復走行される。上側に配
置された2本の溝ローラ12の中間がインゴットIの切
断位置となっている。この切断位置の両側部の上方に
は、砥液をワイヤ列11上に連続供給する図外の砥液供
給部が例えば一対配設されている。
【0019】ワイヤ11aは、繰出しリール13のボビ
ン20から導出され、これらの溝ローラ12に架け渡さ
れた後、巻取リール15のボビン21に巻き取られてい
る。繰出しリール13および巻取リール15の回転軸
は、駆動モータ16,17の出力軸にそれぞれ連結され
ている。各駆動モータ16,17を駆動、回転すると、
一対の軸受18に軸支された各ボビン20,21が、そ
の軸線を中心として図1における時計回り方向または反
時計回り方向に回転して、ワイヤ11aが往復走行す
る。なお、図1において、19はインゴットIを固定す
るカーボンベッド、19aはインゴットIの昇降台であ
る。次に、図2〜図4を参照しながら、第1実施例に係
る溝ローラ12を詳細に説明する。
【0020】図2に示すように、第1実施例に係る各溝
ローラ12は、それぞれ所定間隔をあけて配置された一
対の軸受30,31間に軸支されている。各軸受30,
31は、連結プレート(アーム)32aを介して、外部
部材に固定された円筒ケーシング32を有している。こ
の円筒ケーシング32には、インナスリーブ33が内嵌
されている。インナスリーブ33の内部には、6個のベ
アリング34を介して、回転軸35,36が周方向へ回
転自在に装着されている。また、インナスリーブ33の
外面で連結プレート(またはアーム)32aとの間には
水冷ジャケットが配設され、これらの加熱を防止してい
る。回転軸35の外側の端部は外部に突出しており、こ
の突出部分にプーリ37が固着されている。プーリ37
には、図外の回転モータからの回転力を伝えるVベルト
が掛け渡されている。しかも、この回転軸35の内側の
端部には、その中心部に短尺で内ねじが切られたボルト
孔35aが形成されている。また、回転軸36の中心部
には、軸線に沿ったボルト孔36aが、この両端面を貫
通して穿孔されている。これらのボルト孔35a,36
aには、溝ローラ12の中心部を通って、長尺ボルト3
8が挿通されている。この際、長尺ボルト38の先端部
の外ねじ部38aが、内ねじが切られたボルト孔35a
にしっかりとねじ込まれることで、溝ローラ12が両側
の回転軸35,36と一体化する。
【0021】溝ローラ12は、鋼製で厚肉な円筒状の台
金12Aを有している。台金12Aの外周面には、ピッ
チの短い平行溝である多数本のワイヤ溝12aが刻設さ
れている(図2の部分拡大図および図3参照)。しか
も、このワイヤ溝12aが刻設されたローラ外周面に
は、ウレタンゴム12cが厚さ5〜20mmでライニン
グされている。ローラ外周面をウレタンゴム12cで被
覆しているのである。また、台金12Aの中央部から両
端部付近にかけては、比較的薄肉なローラ補強筒材39
が内嵌されている。なお、このローラ補強筒材39は必
ずしも必要ではない。さらに、図2〜図4に示すよう
に、この台金12Aの両端部には、スリーブ端板40が
内嵌されている。スリーブ端板40の端板部40aは厚
肉に形成されており、その中心部には長尺ボルト38の
挿通孔40bが穿孔されている。しかも、この端板部4
0aの外縁部の外面には、2つのスリットを挟んで環状
配置された2個の突条部40cが一体的に設けられてい
る。
【0022】各突条部40cは、上記回転軸35,36
の溝ローラ12側の端面に環状配置された2個の凹部3
5b,36bに、それぞれ嵌合されている。換言する
と、回転軸端部の1対の突起が各スリットに嵌合してい
る。これにより、軸受31の回転軸36および溝ローラ
12の両スリーブ端板40を通して、長尺ボルト38の
先端部の外ねじ部38aが、軸受30のボルト孔35a
にねじ込まれることで、これらの3つの部材12,3
5,36が一体的に周方向へ回転する。すなわち、図外
の回転モータによりプーリ37を回転すると、回転軸3
5、溝ローラ12および回転軸36が、一体的に回転す
る。
【0023】なお、図2において、41はプーリ37側
へのベアリング34の外部突出を防止する内蓋リングで
ある。42は内蓋リング41に掛合する外蓋リングであ
る。43は回転軸35に螺着されて、内蓋リング42を
固定する止めリングである。44,45は溝ローラ12
側へのベアリング34の外部突出を防止する蓋リングで
ある。46は軸受31側の円筒ケーシング32に外嵌さ
れて、長尺ボルト38の頭部38bを被う厚肉なキャッ
プである。47はプーリ37中央部に配設されたシール
材である。48はベアリング34の位置決め用の幅広の
リングである。
【0024】次に、図4を参照して、この第1実施例の
溝ローラ12の特長である、両スリーブ端板40の端板
部40aの外面に配設されたバランスウエイト50、お
よび、これを移動可能にしたバランスウエイト移動手段
について説明する。図4に示すように、各スリーブ端板
40の端板部40aの外面には、この外面の中心点を中
心にして真円配置されたバランスウエイト移動手段の一
例である環状スライド溝51が周設されている。各環状
スライド溝51は、奥側へ徐々に広がった断面台形のあ
り溝である。これらの環状スライド溝41に、例えば重
量5〜10gで断面台形の小さな錘であるバランスウエ
イト50がそれぞれ移動可能に2個嵌合、配設されてい
る。各バランスウエイト50は、ビス52を介して位置
固定される。
【0025】次に、この溝ローラ12が配備されたワイ
ヤソー10によるインゴットIの切断方法を説明する。
図1に示すように、ワイヤソー10は、砥液を砥液供給
部から供給しながら、駆動モータ16により繰出しリー
ル13のボビン20を回転させて、ワイヤ11aを導出
する一方、駆動モータ17により巻取リール15のボビ
ン21を回転させてワイヤ11aを巻き取る。そして、
適宜、各ボビン20,21の回転方向を変えることで、
ワイヤ11aを往復走行させる。このとき、図外の回転
モータによって各溝ローラ12用のプーリ37を回転さ
せ、これにより軸受30,31間で溝ローラ12を回転
させる(図2および図3参照)。これにより、3本の溝
ローラ12間でもワイヤ列11が往復走行し、このワイ
ヤ列11の往復走行時に、上方からインゴットIをワイ
ヤ列11へ押し付ける。これにより、1本のインゴット
Iが何枚ものウェーハに切断される。すなわち、ワイヤ
列11の往復走行時に、砥液中の遊離砥粒がワイヤ列1
1のワイヤ11aにより切断溝の底部に擦りつけられる
ことにより、その底部が徐々に削り取られ、最終的に多
数枚の薄いウェーハが切断される。
【0026】ところで、この第1実施例において、ワイ
ヤソー10の3本の溝ローラ12は、その外周面のワイ
ヤ溝12aを改削した後において、得られたウェーハの
平坦度の向上や、インゴットIの切断時のワイヤ11a
の断線発生率の低減を図るために、動バランスの調整が
行われる。すなわち、ライニングされたウレタンゴム1
2cの溝を研削または切削し直したりする場合には、そ
の後に、動バランスの調整が行われる。なお、このウレ
タンゴム12cが薄くなりすぎたときには、このウレタ
ンゴム12c自体を剥がして、作製し直す。この実施例
では、このような改削等により、溝ローラ12の動バラ
ンスがくずれた場合には、図4に示すように、両スリー
ブ端板40の端板部40aの外面において、それぞれ2
個配置された各バランスウエイト50の位置固定用のビ
ス52を緩める。その後、バランスウエイト50を、環
状スライド溝51に沿って、図4の時計回りまたは反時
計回り方向に少しずつ回動させる。途中で動バランスが
とれたら、その位置で各ビス52をねじ込み、バランス
ウエイト50を固定する。
【0027】動バランスのとり方としては、例えば各溝
ローラ12のそれぞれの外周に反射シールを取り付け、
ファイバセンサなどによって回転中の反射シールを監視
することで、回転数と角度原点を検出する。一方、各溝
ローラ12の上方に加速度センサを配置し、これらの加
速度センサによりそれぞれの振動変位を求め、この振動
変位、振動変位の計測位置および回転数などから各溝ロ
ーラ12のアンバランス量を求める。その外、一般的な
振動計を用いて各溝ローラ12の振動数を検出し、これ
に基づき各溝ローラ12のアンバランス量を求める。そ
して、このアンバランス量が所定の範囲を超えていた場
合には、バランス調整を行う。
【0028】このように、各溝ローラ12の両端部に内
嵌されたスリーブ端板40の外面上でバランスウエイト
50を移動させてバランスをとるようにしたので、従
来、ウレタンゴム12cのライニングを伴うローラ溝1
2aの改削を行う際に問題となっていた動バランスが、
比較的簡単な操作でとれる。これにより、ウレタンゴム
12cのライニングを行うたび、溝ローラ12の回転軸
に軸振動が生じて、これらの溝ローラ12間において、
ワイヤ11aが局部的に引っ張られたり、緩められたり
する現象が起きていたことが解消される。この結果、ウ
ェーハの平坦度の向上や、インゴット切断時のワイヤ断
線の発生率の低減が図れる。しかも、このように環状ス
ライド溝51に嵌合、ガイドされながらバランスウエイ
ト50を移動するので、動バランスの調整がさらに簡単
になる。また、1つの環状スライド溝51に2個のバラ
ンスウエイト50を取り付けたので、これらのバランス
ウエイト50の移動量を適宜加減することで、微細な動
バランスの調整が比較的容易になる。
【0029】次に、図5に基づいて、この発明の第2実
施例に係るワイヤソー用溝ローラを説明する。図5はこ
の発明の第2実施例に係るワイヤソー用溝ローラの拡大
側面図である。図5に示すように、第2実施例の溝ロー
ラ60は、その台金12Aの両端に内嵌された両スリー
ブ端板61の端板部61aの外面において、第1実施例
の環状スライド溝51に代えて、バランスウエイト移動
手段の他の例である直線状スライド溝62を設けた例で
ある。直線状スライド溝62は、端板部61aの外面の
中心点を中心に放射状に対向配置された2本の溝(半径
方向に延びる溝)であって、それぞれの断面形状は、環
状スライド溝41と同様に、奥側へ徐々に広がった断面
台形のあり溝である。なお、図5において、61bはボ
ルト孔であり、61cは端板部61aの外縁部の外面
に、一定ピッチで環状配置された多数個の突条部であ
る。これらの突条部61cは、第1実施例の場合と同様
に、対応する回転軸35,36の凹部35b,36bに
嵌合される。
【0030】第2実施例の溝ローラ60の使用にあって
は、溝ローラ60の動バランスの調整時に、バランスウ
エイト50を、端板部61aの外面上で半径方向へ延び
た直線状スライド溝62に沿って、互いに離反する方向
または近接する方向へ少しずつスライドさせ、途中、動
バランスがとれた位置で、位置固定用のビス52により
バランスウエイト50を固定する。その他の構成、作用
および効果は、第1実施例と同様であるので、説明を省
略する。なお、バランスウエイトの取付方としては、上
記実施例の他にも例えば錘を両面テープにより取り付け
る方法、磁力により取り付ける方法なども考えられる。
いずれもきわめて簡単に調整を行うことができるという
利点を有している。また、上記実施例では、ウオータジ
ャケットにより軸受け部を冷却するように構成したた
め、温度上昇による溝ローラの伸長(20〜30μm)
に起因するウェーハのワープ(反り)発生を効果的に防
止することができる。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、溝ローラのローラ溝
を改削した後など、この溝ローラの動バランス調整時に
おいて、バランスウエイト移動手段によって、バランス
ウエイトを溝ローラの端面上で移動させて動バランスを
とれるように構成したので、簡単な操作によって、短時
間で溝ローラの動バランスの調整が行える。これにより
ウェーハの平坦度を向上させることができる。また、イ
ンゴット切断時のワイヤ断線の発生率を低下させること
ができる。
【0032】特に、請求項2,請求項3の発明によれ
ば、バランスウエイトを、環状スライド溝や直線状スラ
イド溝に沿ってスライドさせるので、溝ローラのバラン
ス調整がしやすい。
【0033】また、請求項4の発明によれば、バランス
ウエイト移動手段により、複数個のバランスウエイトを
移動させて溝ローラの動バランスを調整するようにした
ので、細かいバランス調整を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るワイヤソー用溝ロ
ーラが適用されたワイヤソーの要部模式図である。
【図2】この発明の第1実施例に係る溝ローラの組み付
け部周辺の拡大断面図である。
【図3】この発明の第1実施例に係る溝ローラの拡大斜
視図である。
【図4】この発明の第1実施例に係る溝ローラの拡大側
面図である。
【図5】この発明の第2実施例に係るワイヤソー用溝ロ
ーラの拡大側面図である。
【符号の説明】
10,60 ワイヤソー、 11a ワイヤ、 12,61 溝ローラ(ワイヤソー用溝ローラ)、 51 環状スライド溝(バランスウエイト移動手段)、 50 バランスウエイト、 62 直線状スライド溝(バランスウエイト移動手
段)、 I インゴット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木山 匠 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本のインゴットを多数枚のウェーハに
    切断するワイヤソーにあって、ワイヤがコイル状に巻き
    架けられるワイヤソー用溝ローラにおいて、 このワイヤソー用溝ローラの端面に、バランスウエイト
    移動手段を介して、バランスウエイトを移動可能に設け
    たワイヤソー用溝ローラ。
  2. 【請求項2】 上記バランスウエイト移動手段は、上記
    溝ローラの端面の中心点を中心にして真円配置された環
    状スライド溝を有しているとともに、 上記バランスウエイトはこの環状スライド溝に沿って移
    動可能に設けられた請求項1に記載のワイヤソー用溝ロ
    ーラ。
  3. 【請求項3】 上記バランスウエイト移動手段は、上記
    ローラ端面の中心点を中心にして放射状に延びた直線状
    スライド溝を有しているとともに、 上記バランスウエイトはこの直線状スライド溝に沿って
    移動可能に設けられた請求項1に記載のワイヤソー用溝
    ローラ。
  4. 【請求項4】 上記バランスウエイトは複数個使用され
    ている請求項1〜請求項3のうちのいずれか1項に記載
    のワイヤソー用溝ローラ。
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