JPH11180064A - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents

平版印刷版の製版方法

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JPH11180064A
JPH11180064A JP34882097A JP34882097A JPH11180064A JP H11180064 A JPH11180064 A JP H11180064A JP 34882097 A JP34882097 A JP 34882097A JP 34882097 A JP34882097 A JP 34882097A JP H11180064 A JPH11180064 A JP H11180064A
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JP
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lithographic printing
silver
plate
solution
printing plate
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JP34882097A
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English (en)
Inventor
Toshiro Kondo
敏郎 近藤
Hajime Fujioka
肇 藤岡
Yukinao Kawamata
幸直 川真田
Yoshito Ohashi
由人 大橋
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミニウム銀塩印刷版の製版方法において、
安定的に高いインキ受理性及び高い耐刷力が得られる。
また水洗液の白濁が防止でき、また環境的に問題のない
製版方法を提供する。 【解決手段】アルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層
の間に物理現像核を有する平版印刷材料を銀画像の親油
化剤を含有する処理液を用いて製版する方法において、
現像後の少なくとも1つの処理液に水溶性沃化物を含有
することを特徴とする平版印刷版の製版方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム板を
支持体とする銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版の
製版方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた
平版印刷版については、フォーカル・プレス、ロンドン
ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット
及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィック・シル
バー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」、第
101頁〜第130頁に幾つかの例が記載されている。
【0003】その中で述べられているように、DTR法
を用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々に
したツーシートタイプ、あるいはそれらを一枚の支持体
上に設けたモノシートタイプの二方式が知られている。
ツーシートタイプの平版印刷版については、特開昭57
−158844号公報に詳しく記載されている。又、モ
ノシートタイプについては、特公昭48−30562
号、同51−15765号、特開昭51−111103
号、同52−150105号などの各公報に詳しく記載
されている。
【0004】アルミニウム板を支持体とした銀錯塩拡散
転写法を利用したモノシートタイプの平版印刷版(以
降、アルミニウム平版印刷版と称す)は、特開昭57−
118244号、同57−158844号、同63−2
60491号、特開平3−116151号、同4−28
2295号、米国特許第4,567,131号、同第
5,427,889号等の公報に詳しく記載されてい
る。
【0005】前記アルミニウム平版印刷版は、粗面化さ
れ陽極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を
担持し、更にその上にハロゲン化銀乳剤層を設けた構成
に成っている。この平版印刷版の一般的な製版方法は、
露光後、現像処理、水洗処理(ウォッシュ・オフ:ハロ
ゲン化銀乳剤層の除去)、仕上げ処理の工程から成って
いる。
【0006】詳細には、現像処理によって物理現像核上
に金属銀画像部が形成され、次の水洗処理によってハロ
ゲン化銀乳剤層が除去されてアルミニウム支持体上に金
属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が露出する。同時
に陽極酸化されたアルミニウム表面自身が非画像部とし
て露出する。
【0007】露出した銀画像部及び非画像部には、その
保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシ
メチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コ
ロイドを含有する仕上げ液が塗布される、所謂、ガム引
きと云われる処理が施される。この仕上げ液は、銀画像
部を親油性にする化合物(以降、親油化剤と称す)を含
有することも知られている。
【0008】前記アルミニウム平版印刷版の製版方法に
おける問題は、印刷開始時の銀画像部のインキ受理性が
低い、及び耐刷性が不十分であるという問題がある。こ
れは製版処理の機構、とりわけハロゲン化銀乳剤層(ゼ
ラチン)の除去が十分でないことに大きく起因してい
る。上記インキ受理性の問題については、仕上げ液に親
油化剤を含有させることが、特開平4−306660
号、同平7−77805号、米国特許第4,567,1
31号公報等に開示されている。また現像液に親油化剤
を含有させることも上記特許公報等に記載されている。
【0009】親油化剤の使用によって、インキ受理性は
ある程度改良されるが、印刷条件の変更、例えば印刷機
やインキの種類等の変更によっては、インキ受理性は不
十分な場合があり、常に安定した高いインキ受理性は得
られるまでには至っていない。従って、更なる改良が望
まれている。また耐刷性の問題についても、所望する性
能が得られておらず、改良が望まれている。
【0010】アルミニウム平版印刷版の製版方法におけ
る別の問題には、水洗液が白濁するということがある。
この白濁は現像中に生じた銀錯塩(銀イオン)が水洗液
に持ち込まれることによって生じる。アルミニウム平版
印刷版は、実質的に未硬化のハロゲン化銀乳剤層の膨潤
が非常に大きく、従って乳剤層の吸液量が多くなり、物
理現像核にトラップされない銀錯塩の水洗液中への持込
みが多くなっているものと思われる。
【0011】水洗液中に溶解または分散したゼラチンや
化学現像された銀等は濾過フィルターによって水洗液か
ら回収され、濾過フィルターを通過した水洗液は循環し
て再利用されるのが一般的である。しかし、銀錯体は濾
過フィルターでは回収することができない。また更に、
銀錯体を含有した処理液の廃棄については環境上の問題
があり、対策が望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安定
的に高いインキ受理性及び耐刷性が優れたアルミニウム
平版印刷版の製版方法を提供することにある。本発明の
他の目的は、水洗液の白濁を防止し、環境的に問題のな
い製版方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ア
ルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層の間に物理現像
核を有する平版印刷材料を銀画像の親油化剤を含有する
処理液を用いて製版する方法において、現像後の少なく
とも1つの処理液に水溶性沃化物を含有することを特徴
とする平版印刷版の製版方法によって達成された。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる親油化剤は、
好ましくはメルカプト基またはチオン基を有する化合物
であり、例えば特公昭48−29723号、特開昭58
−127928号に記載されているものが好ましく用い
られる。
【0015】本発明に用いられる水溶性沃化物は、リチ
ウム、カリウム、ナトリウム、アンモニウム等の水可溶
性沃化物が挙げられるが、沃化物の有機化合物であって
も良い。
【0016】本発明において親油化剤は、現像液、水洗
液、仕上げ液、さらに必要に応じて設けられる安定化液
(現像後の中和液)あるいは印刷前のエッチ液等の少な
くとも1つの処理液に含有される。また水溶性沃化物
は、現像液以外の処理液、すなわち水洗液、仕上げ液、
さらに必要に応じて設けられる安定化液、エッチ液等の
少なくとも1つの処理液に含有される。親油化剤と水溶
性沃化物を同じ処理液に含有することが好ましく、特に
現像に引き続く処理液に一緒に含有することが好まし
い。
【0017】水洗液に親油化剤と水溶性沃化物を含有し
た場合は、水洗液の白濁を防止し、銀の回収を可能に
し、同時にインキ受理性及び耐刷性を一段と向上させ
る。
【0018】水溶性沃化物の含有量は、処理液1リット
ル当たり0.001〜0.2モル、好ましくは0.005
〜0.1モルである。
【0019】親油化剤としては、メルカプト基またはチ
オン基を有する含窒素複素環化合物が好ましく、下記の
化1に示される一般式を有するものが挙げられる。
【0020】
【化1】
【0021】(式中のR1、R3は炭素数3以上、好まし
くは3〜12のアルキル基、アルケニル基、アラルキル
基またはアリール基で、R2は水素、アルキル基、 アル
ケニル基、アラルキル基またはアリール基を表す。m、
nは1以上の整数を表すが、R2が炭素数3以上のアル
キル基、アルケニル基、 アラルキル基またはアリール
基の場合は、nは0であってもよい。Zは、式中のN、
Cと共に5ないし6員環を形成するのに必要な結合の残
りの原子団を示す。)
【0022】5ないし6員環の具体的な例としては、イ
ミダゾール、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、
オキサゾール、オキサゾリン、ピラゾリン、トリアゾー
ル、チアジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾー
ル、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ト
リアジン等であり、又これらの環は2個以上の縮合生成
した環であってもよく、ベンゼン環やナフタリン環と縮
合したものであってもよい。また、カルボキシ基、スル
ホ基等の水溶性基は有しない方が好ましい。
【0023】係る化合物の具体例としては、2−メルカ
プト−4−フェニルイミダゾール、2−メルカプト−1
−ベンジルイミダゾール、2−メルカプト−1−ブチル
−ベンズイミダゾール、1,3−ジベンジル−イミダゾ
リジン−2−チオン、2−メルカプト−4−フェニルチ
アゾール、3−ブチル−ベンゾチアゾリン−2−チオ
ン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2−チオン、2
−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサゾール、3−
ペンチル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェ
ニル−3−メチルピラゾリン−5−チオン、3−メルカ
プト−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−ト
リアゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4
−トリアゾール、3−メルカプト−4−アセタミド−5
−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプ
ト−4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4−トリ
アゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4
−チアジアゾール、2−メルカプト−5−n−ヘプチル
−オキサチアゾール、2−メルカプト−5−nヘプチル
−オキサジアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−
1,3,4−オキサジアゾール、2−ヘプタデシル−5
−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5−メル
カプト−1−フェニル−テトラゾール、3−メルカプト
−4−メチル−6−フェニル−ピリダジン、2−メルカ
プト−5,6−ジフェニル−ピラジン、2−メルカプト
−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−
アミノ−4−メルカプト−6−ベンジル−1,3,5−
トリアジン等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0024】上記メルカプト基またはチオン基を有する
化合物の含有量は、処理液1リットル当たり0.01〜
10g程度が適当である。
【0025】インキ受理性及び耐刷性を更に向上させる
ために、前記メルカプト基またはチオン基を有する化合
物は、2以上の処理液に含有させることが好ましい。好
ましくは、現像液、水洗液及び仕上げ液の3つの処理液
に含有させることである。更にメルカプト基またはチオ
ン基を有する化合物は平版印刷材料に含有することもで
きる。
【0026】上記メルカプト基またはチオン基を有する
化合物はアルカリ溶液には溶解するが、中性から弱酸性
の水洗液に溶解しないため、有機溶剤、アミン化合物
(例えばアミノアルコール)、ポリエチレングリコー
ル、第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤等の溶
解助剤を用いて添加することができる。
【0027】本発明において、タンパク質分解酵素を水
洗液及び/又は仕上げ液に含有させることが好ましい。
タンパク質分解酵素(以降、酵素と称す)は、ゼラチン
などのタンパク質を加水分解できる植物性または動物性
酵素で公知のものが用いられる。例えば、ペプシン、レ
ンニン、トリプシン、キモトリプシン、カテプシン、パ
パイン、フィシン、トロンビン、レニン、コラゲナー
ゼ、ブロメライン、細菌プロティナーゼ(例えば、長瀬
産業(株)製のビオプラーゼ)等が挙げられる。この中
でも特に、トリプシン、パパイン、フィシン、細菌プロ
ティナーゼが好ましい。水洗液中及び/または仕上げ液
中への酵素の含有量は、0.5〜50g/リットル程度
が適当である。
【0028】本発明において、水洗液にはpHを4〜
8、好ましくは4.5〜7の範囲に緩衝させる緩衝剤、
例えば燐酸塩緩衝剤、クエン酸塩緩衝剤またはそれらの
混合物を含有することができる。また防腐剤を含有させ
てもよい。
【0029】上記水洗液はアルミニウム支持体上のハロ
ゲン化銀乳剤層を完全に除去するために用いるもので、
通常、25〜35℃の水洗液をジェット方式で吹き付け
る方法、または水洗液を吹き付けながらスクラブローラ
で乳剤層を剥離する方法が採用されている。アルミニウ
ム支持体上から剥離された乳剤層は水洗液中に溶解また
は分散されて、一旦水洗液を貯溜するタンクに戻され、
系外に配置された濾過フィルターを通して循環されるこ
とによって、フィルターに回収される。
【0030】アルミニウム平版印刷版において、ハロゲ
ン化銀乳剤層の水洗除去は、銀画像部及びアルミニウム
表面自身で構成する非画像部を完全に露出させるために
極めて重要な工程である。とりわけ、インキを受容する
銀画像部は強い親油性が必要であり、ゼラチン等の親油
性を阻害する物質は完全に排除する必要がある。
【0031】本発明に用いられる現像液には、現像主
薬、例えばポリヒドロキシベンゼン類、3-ピラゾリジノ
ン類、アルカリ性物質、例えば水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、水酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、あ
るいはアミン化合物、保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、粘稠剤、例えばカルボキシメチルセルロース、カブ
リ防止剤、例えば臭化カリウム、現像変成剤、例えばポ
リオキシアルキレン化合物、ハロゲン化銀溶剤、例えば
チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、環状イミド、チオサリチ
ル酸、メソイオン性化合物等の添加剤を含ませることが
できる。現像液のpHは通常10〜14、好ましくは1
2〜14である。
【0032】現像処理及び水洗処理によって露出した銀
画像部及び非画像部は、各々の親油性及び親水性を高め
るため、及び版面の保護のために、仕上げ液による処理
が施される。例えば、非画像部の陽極酸化層の保護及び
親水性向上のために、アラビヤガム、デキストリン、ア
ルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレングリコー
ルエステル、ヒドロキシエチル澱粉、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、ポリスチレンスルホン酸、ポリビニルアル
コール等の保護コロイドを含有することが好ましい。
【0033】本発明が対象とする平版印刷版は、アルミ
ニウム支持体上に物理現像核及びハロゲン化銀乳剤層を
有する。ハロゲン化銀乳剤は、一般に用いられる塩化
銀、臭化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ
臭化銀等から選択されるが、塩化銀主体(塩化銀50モ
ル%以上のものを意味する)が好ましい。また乳剤のタ
イプとしてはネガ型、ポジ型のいずれでもよい。これら
のハロゲン化銀乳剤は必要に応じて化学増感あるいはス
ペクトル増感することができる。
【0034】ハロゲン化銀乳剤層は前記メルカプト基ま
たはチオン基を有する化合物を含有することができる。
ハロゲン化銀乳剤層の親水性コロイドとしてはゼラチン
を用いることがハロゲン化銀粒子を作成する際に好まし
い。ゼラチンには酸処理ゼラチン、アルカリ処理ゼラチ
ン等各種ゼラチンを用いることができる。また、それら
の修飾ゼラチン(例えばフタル化ゼラチン、アミド化ゼ
ラチンなど)、あるいは平均分子量7万以下の低分子量
ゼラチンも用いることができる。また、更にポリビニル
ピロリドン、各種でんぷん、アルブミン、ポリビニルア
ルコール、アラビアガム、ヒドロキシエチルセルロース
等の親水性高分子化合物を含有させることができる。用
いられる親水性コロイドとしては、現像後の剥離性を容
易にするために実質的に硬膜剤を含まない親水性コロイ
ド層を用いることが望ましい。
【0035】本発明に用いられるアルミニウム支持体は
粗面化され陽極酸化されたアルミニウム板であり、例え
ば米国特許第5,427,889号公報に記載されてい
るものが用いられる。
【0036】本発明で用いられる物理現像核層の物理現
像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に用いられるも
のでよく、例えば金、銀等のコロイド、パラジウム、亜
鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫化物などが使
用できる。保護コロイドとして各種親水性コロイドを用
いることもできる。これらの詳細及び製法については、
例えば、フォーカル・プレス、ロンドン ニューヨーク
(1972年)発行、アンドレ ロット及びエディス
ワイデ著、「フォトグラフィック・シルバー・ハライド
・ディヒュージョン・プロセシズ」を参照し得る。
【0037】本発明において、物理現像核層とハロゲン
化銀乳剤層の間に、特開平3−116151号、同4−
282295号、同8−234437号公報記載の水膨
潤性中間層を設けてもよい。
【0038】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明する。
【0039】実施例1 アルミニウム支持体の電解粗面化処理及び陽極酸化は米
国特許第5,427,889号公報に記載の方法に従っ
て、平均直径約5μmのプラトー上に直径0.03〜
0.30μmのピットを100μm2当たり約5,600
個有し、かつこれらのピットの平均直径が0.08μm
である厚さ0.30mmのアルミニウム板を得た。この
アルミ板は粗面化処理後に陽極酸化したものであり、平
均粗さ(Ra)は0.5〜0.6μmであった。
【0040】このアルミニウム支持体にカレー・リー
(Carey Lea)法により作成された銀ゾルからなる物理
現像核液を塗布し、その後乾燥した。物理現像核層に含
まれる銀量は、3mg/m2であった。
【0041】ハロゲン化銀乳剤として、保護コロイドと
して、アルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.2μmの、ヘキサクロロイ
リジウム(IV)酸カリウムを銀1モル当り0.006m
molドープさせた塩沃臭化銀乳剤(AgBr10モル
%、AgI0.4モル%)を作成した。更に、この乳剤
に硫黄金増感を施し、赤色LD用の増感色素を用いて分
光増感した。
【0042】このようにして作成したハロゲン化銀乳剤
に界面活性剤を加え、前記物理現像核が塗布されたアル
ミニウム支持体上に銀量が2g/m2になるように塗布、
乾燥して平版印刷材料を得た。
【0043】上記平版印刷材料を633nmの赤色LD
レーザーを光源とする出力機で画像出力し、次に製版用
プロセッサー(デュポン社製SLT−N自動現像機)で
処理して平版印刷版を作成した。製版用プロセッサー
は、現像処理工程(21℃、30秒間浸漬)、水洗処理
工程(33℃の水洗液を10秒間勢いよくシャワー噴射
しながらスクラブローラで乳剤層を剥離する)、仕上げ
処理工程(21℃、5秒間シャワー)及び乾燥工程から
構成されている。
【0044】水洗工程は水洗液を30リットル貯溜する
タンクと、タンクからポンプを介して平版印刷材料に供
給し乳剤層を剥離除去するユニットと、タンクから系外
に配置された濾過フィルターを通して水洗水を循環させ
るユニットで構成されている。濾過フィルターは円筒型
の5μmのフィルターを用いた。
【0045】下記に示す現像液、水洗液及び仕上げ液を
用いて100m2処理した時の水洗液の白濁の状態を観
察した。
【0046】 <現像液A> エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 5g 水酸化ナトリウム 20g ハイドロキノン 20g 1−フェニル−3ピラゾリジノン 2g 無水亜硫酸ナトリウム 80g モノメチルエタノールアミン 10g 無水チオ硫酸ナトリウム 6g ポリエチレングリコール(平均分子量400) 10g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは13.0に調整した。
【0047】 <水洗液A> 重亜硫酸ナトリウム 10g 第1燐酸カリウム 40g 沃化カリウム 3g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは6.0に調整した。
【0048】 <水洗液B> 2−メルカプト−5−n−ヘプチル−オキサジアゾール 0.5g トリエタノールアミン 13g 重亜硫酸ナトリウム 10g 第1燐酸カリウム 40g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは6.0に調整した。
【0049】 <水洗液C> 2−メルカプト−5−n−ヘプチル−オキサジアゾール 0.5g トリエタノールアミン 13g 重亜硫酸ナトリウム 10g 第1燐酸カリウム 40g 沃化カリウム 3g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは6.0に調整した。
【0050】 <仕上げ液A> アラビアゴム 10g 第1燐酸ナトリウム 10g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pH6.0に調整した。
【0051】上記処理の結果、水洗液Aは白濁が著し
く、水洗液Bは僅かに白濁したのに対し、水洗液Cは全
く白濁していなかった。また、上記記載の方法で作成さ
れた平版印刷版について、経験的に得られた比較的イン
キ受理性の悪い印刷条件、即ち印刷機ハイデルベルグT
OK(Heidelberg社製オフセット印刷機の商標)、イン
キ(大日本インキ株製のニューチャンピオン墨H)及び
市販のPS版用給湿液を用いて印刷を行い、印刷開始時
のインキ受理性(インキ乗り)を評価した。インキ受理
性は印刷開始後、画像の濃度の変化の起きなくなる迄の
枚数で評価した。
【0052】その結果、水洗液Aを用いて処理した平版
印刷版は50枚印刷してもインキは乗らず、水洗液Bで
処理した平版印刷版は印刷開始から40枚のインキ受理
性を示したのに対して、本発明の水洗液Cで処理した平
版印刷版は印刷開始から20枚でインキが安定的に乗っ
た。
【0053】実施例2 実施例1に用いた現像液Aに2−メルカプト−5−n−
ヘプチル−オキサジアゾールを0.5g加えた現像液B
を用いる以外は実施例1に従って処理した。その結果、
水洗液Bを用いて処理した平版印刷版は30枚のインキ
受理性を示した。それに対して、水洗液Aで処理した平
版印刷版は印刷開始から20枚、水洗液Cで処理した平
版印刷版は印刷開始から15枚でインキが安定的に乗っ
た。
【0054】実施例3 実施例1の水洗液Cの2−メルカプト−5−nヘプチル
−オキサジアゾールの代わりに、3−メルカプト−5−
ノニル−1,2,4−トリアゾールを添加した水洗液
D、及び3−ペンチルベンゾオキサゾリン−2−チオン
を添加した水洗液Eを用いる以外は実施例1と同様に試
験した。その結果、水洗液D及びEの白濁は全く認めら
れなかった。また、インキ受理性も水洗液Cと同様の結
果が得られた。
【0055】実施例4 実施例1に用いた仕上げ液Aに2−メルカプト−5−n
−ヘプチル−オキサジアゾールを1gとトリエタノール
アミンを26g加えた仕上げ液Bおよび実施例2の現像
液Bを用い、実施例1に従って処理した。
【0056】上記記載の方法で作成された平版印刷版に
ついて、実施例1の方法に準じてインキ受理性と耐刷力
を評価した。耐刷力は、微小網点画像部の欠落が生じ印
刷が不可能となったときの印刷枚数で評価した。その結
果、水洗液Bを用いて処理した平版印刷版は10万枚以
下の耐刷力で、インキ受理性は25枚であった。それに
対し、水洗液Aで処理した平版印刷版は10万枚以上の
耐刷力で印刷開始から15枚でインキが乗り、さらに水
洗液Cで処理した平版印刷版は10万枚以上の耐刷力で
印刷開始から10枚でインキが安定的に乗った。
【0057】実施例5 実施例4の仕上げ液Bにタンパク質分解酵素として、ビ
オプラーゼAL−15(細菌プロティナーゼ、長瀬産業
(株)製)を2g加えた仕上げ液Cを作成した。前記の
現像液B、水洗液C及び仕上げ液Cを用いて処理した。
その結果、耐刷力は10万枚以上で、インキ受理性は6
枚であった。
【0058】実施例6 実施例4の仕上げ液Aに沃化カリウム4gを加えた仕上
げ液Dを作成した。実施例4の現像液B、水洗液Bおよ
び仕上げ液Dを用いて処理した。その結果、10万枚以
上の耐刷力で、インキ受理性は15枚であった。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、安定的に高いインキ受
理性及び高い耐刷力が得られる。また更に水洗液の白濁
が防止でき、また環境的に問題のない製版方法を提供で
きる。
フロントページの続き (72)発明者 大橋 由人 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号三菱 製紙株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤
    層の間に物理現像核を有する平版印刷材料を銀画像の親
    油化剤を含有する処理液を用いて製版する方法におい
    て、現像後の少なくとも1つの処理液に水溶性沃化物を
    含有することを特徴とする平版印刷版の製版方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つの処理液に銀画像の親油
    化剤を含有する請求項1記載の製版方法。
  3. 【請求項3】 水溶性沃化物と親油化剤とが併用された
    処理液である請求項1または2記載の製版方法。
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