JPH11180860A - 硬質カプセル - Google Patents

硬質カプセル

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JPH11180860A
JPH11180860A JP36456497A JP36456497A JPH11180860A JP H11180860 A JPH11180860 A JP H11180860A JP 36456497 A JP36456497 A JP 36456497A JP 36456497 A JP36456497 A JP 36456497A JP H11180860 A JPH11180860 A JP H11180860A
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JP
Japan
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cap
diameter
capsule
hard capsule
clearance
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JP36456497A
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English (en)
Inventor
Taizo Yamamoto
泰三 山本
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Qualicaps Co Ltd
Original Assignee
Shionogi Qualicaps Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボディーとキャップとを連結する際の作業性
を効果的に向上させることができ、しかも薬剤等の内容
物を充填する際の作業性を低下させることなく、かつ製
造上の問題を生じるおそれのない硬質カプセルを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 キャップ1の下端開口部を、下方に向か
うに従って漸次拡径した拡径部3としたことを特徴とす
る硬質カプセルを提供する。この場合、キャップ1の下
端内周縁とボディー2の外周面との間に形成されるクリ
アランスAを、キャップ1の外径とボディー2の内径と
の差の3〜9倍、特に5〜7倍、更には6倍前後とし、
かつ該拡径部3の拡径角度θを14゜〜16゜、特に1
5°前後とすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上端が閉塞され下
端が開口した筒状のキャップと下端が閉塞され上端が開
口した筒状のボディーとからなり、上記ボディーに内容
物を充填し、該ボディーの上端部を上記キャップの下端
口から該キャップ内に挿入してキャップとボディーとを
結合させることにより、カプセル充填物を製する硬質カ
プセルに関し、更に詳述すると、ボディーに薬剤等の内
容物を充填した後、該ボディーとキャップとを結合する
際の作業性に優れる硬質カプセルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】医薬製
剤用途に広く用いられている従来の硬質カプセルは、図
3に示したように、上端がドーム状に閉塞され下端が開
口した円筒状のキャップaと、下端がドーム状に閉塞さ
れ上端が開口した円筒状のボディーbとからなり、上記
ボディーbの開口上端部を上記キャップaの開口下端部
に挿入して嵌合連結し、略長楕円球状のカプセルを形成
すると共に、その内空部に薬剤等の内容物を充填するよ
うになっている。
【0003】このような硬質カプセルに薬剤を充填した
カプセル剤は、上記キャップとボディーとを仮結合させ
た状態で供給される空カプセルをキャップaとボディー
bとに一旦分離し、ボディーb内に粉状,顆粒状あるい
は液状等の薬剤を充填した後、このボディーbの開口上
端部を上記キャップaの開口下端部に挿入してキャップ
aの最深部まで圧入し、キャップaとボディーbとを嵌
合連結することにより製造されている。
【0004】上記カプセル剤は、工業的には、カプセル
自動充填機を用いて、キャップaとボディーbとを分離
する分離工程、分離したボディーb内に薬剤を充填する
充填工程、薬剤を充填したボディーbを再びキャップa
と結合させる結合工程の一連の工程を自動的に行うこと
により製造されている。また、試験的に少量のカプセル
剤を製造する場合などには、実験室などにおいて、研究
者が手作業により上記各工程を行ってカプセル剤を製造
することも行われている。更に、薬剤をカプセルに充填
した状態ではなく、薬剤とこれを充填するための空カプ
セルとがワンセットになった医薬品も市販されており、
このような医薬品では服用者が自ら手作業によってカプ
セルに薬剤を充填してカプセル剤とした後、服用するこ
とが行われている。
【0005】しかしながら、従来の硬質カプセルは、分
離したボディーb内に薬剤を充填した後、このボディー
bとキャップaとを再び嵌合連結する際に、ボディーb
の開口端部を正確にキャップaの開口部内に挿入するこ
とがむずかしく、キャップa,ボディーbの両開口端が
互いに擦れ合ってキャップa又はボディーbの開口端縁
部がササクレ状に破損したり、場合によってはキャップ
aとボディーbとを結合することができないこともあ
り、種々の結合不良が発生しやすい。
【0006】即ち、このようなキャップaとボディーb
とからなる硬質カプセルは、キャップaとボディーbと
が摩擦的に係合するように高精度に設計され、キャップ
aの内径とこれに嵌入されるボディーbの外径との差は
極わずかであり、このようなキャップaとボディーbと
を正確に位置決めして嵌合させることはかなり高度な作
業であり、自動充填機であれ手作業であれ、その作業に
は相当な精度が要求される。しかしながら、カプセル製
造上の誤差によりキャップaの内径とボディーbの外径
との公差が設定よりも小さくなる場合もあり、このよう
なカプセルを自動充填機に供した場合、キャップaとボ
ディーbとを結合する際にキャップaの開口端縁部とボ
ディーbの開口端縁部とが強くこすれ合ってキャップa
やボディーbの端部にササクレ状の破損が生じたり、キ
ャップa内にボディーbの開口端部を嵌合させることが
できずに、結合不良を生じて場合によっては充填機を停
止せざるを得なくなる場合がある。また、手作業で充填
作業を行う場合には、キャップaとボディーbとを正確
に位置決めして結合することが極めて困難な作業とな
る。
【0007】そこで、従来、図4に示したように、ボデ
ィーbの開口端部に小径のくびれ部cを形成し、キャッ
プaとボディーbとの結合時に、ボディーbの開口端部
をキャップa内に挿入しやすくした硬質カプセルも提案
されている(特公昭63−23172号公報)。
【0008】しかしながら、ボディーbにくびれ部cを
形成したこのカプセルは、当然ボディーbの開口部が小
径になり、ボディーb内に薬剤等を充填する際の作業性
を低下させることとなる。特に、4号,5号といった小
さなカプセルに手作業によって所定量の粉末状薬剤を正
確に充填する場合には、通常のカプセルにもまして困難
な作業となる。
【0009】また、硬質カプセルのキャップやボディー
は、通常、ゼラチン溶液中に成型ピンを一旦浸漬し、こ
れを引き上げて該成型ピンに付着したゼラチン溶液を乾
燥固化させた後、浸漬ピンから抜き取ることにより製造
されるが、図4のくびれ部cを有するボディーbの場
合、このくびれ部cがアンダーカットとなって成型ピン
から抜き取る際に、この部分に破損が生じるおそれもあ
り、製造上の問題を生じる場合もある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ボディーとキャップとを連結する際の作業性を効果
的に向上させることができ、しかも薬剤等の内容物を充
填する際の作業性を低下させることなく、かつ製造上の
問題を生じるおそれのない硬質カプセルを提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、上端が閉塞され下端が開口した筒状のキャ
ップと下端が閉塞され上端が開口した筒状のボディーと
からなり、上記ボディーに内容物を充填し、該ボディー
の上端部を上記キャップの下端口から該キャップ内に挿
入してキャップとボディーとを結合させることにより、
カプセル充填物を製する硬質カプセルにおいて、上記キ
ャップの下端部を下方に向かうに従って漸次拡径した拡
径部としたことを特徴とする硬質カプセルを提供する。
【0012】即ち、本発明の硬質カプセルは、キャップ
の下端部に下方に向かうに従って漸次拡径した拡径部を
形成したことにより、キャップ開口端の内周縁とボディ
ー上端の開口端外周縁との間に十分なクリアランスをと
ることができ、これによりボディーに薬剤等の内容物を
充填した後、ボディーの開口端をキャップの開口端に挿
入して嵌合させる際に、容易にボディー開口端をキャッ
プ開口端に挿入することができ、結合作業を容易に行う
ことができるものである。よって、カプセル製造上の誤
差によりキャップの内径とボディーの外径との公差が設
定よりも小さくなってしまっても、良好にキャップとボ
ディーとの結合を行うことができ、カプセル充填機を用
いて自動的にカプセル剤を製する場合でも、キャップや
ボディーの端部にササクレ状の破損を生じたり、結合不
良を生じるようなことがなく、また手作業によってカプ
セル剤を製する場合には非常に作業性よくキャップとボ
ディーとを結合することができるものである。
【0013】しかも、このカプセルによれば、ボディー
bの開口端に小径のくびれ部cを形成した図4の従来カ
プセルのように、ボディーに薬剤等の内容物を充填する
際の作業性が低下するようなこともなく、4号,5号と
いった小さなカプセルに手作業によって所定量の粉末状
薬剤を正確に充填する場合でも通常のカプセルの場合と
同様に良好に充填作業を行うことができる。また、キャ
ップの下端開口部に形成した拡径部は、開口端に向けて
漸次拡径するものであるから、浸漬法によりこのキャッ
プを成形した後成型ピンからこのキャップを抜き取る際
に、この拡径部がアンダーカットとなることもなく、逆
に良好な抜きテーパとなって極めて安定的に抜き取るこ
とができ、製造上の問題を生じることもない。
【0014】ここで、本発明は好適な実施態様として、
キャップとボディーとを結合した際にキャップの下端内
周縁とボディーの外周面との間に形成されるクリアラン
スが、上記拡径部がない場合のキャップの内径とボディ
ーの外径との差の3〜9倍であり、かつ該拡径部の拡径
角度が14゜〜16゜である上記本発明の硬質カプセル
を提供する。
【0015】この実施態様の硬質カプセルは、上記拡径
部の寸法を適正化したものである。上記キャップの開口
端に設けられる拡径部は、大きすぎると服用時に違和感
を生じたり、この部分が引っかかってキャップがボディ
ーからはずれたりする不都合を生じるおそれがあり、ま
た逆に小さすぎると結合作業の向上効果が十分に得られ
ないおそれがあるが、該拡径部を上述の寸法とすること
により、大きな00号カプセルから小さな5号カプセル
まで、拡径部の突出による種々の不都合を生じることな
く、かつ十分な結合作業の向上効果を確実に得ることが
できるものである。
【0016】即ち、キャップの内径とボディーの外径と
の公差は、大きなカプセルほど大きく、小さなカプセル
ほど小さく設定されており、上記拡径部内周縁とボディ
ー外周面との間のクリアランスをこの公差の3〜9倍、
より好ましくは5〜7倍、更に好ましくは6倍前後と
し、かつ拡径角度を14゜〜16゜、より好ましくは1
5°前後とすることにより、良好な結合作業の向上効果
が得られ、かつ拡径部によるキャップ端部の突出量及び
該拡径部の長さがカプセルの大きさに応じて不都合を生
じることのない適度な範囲となるものである。
【0017】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、実施例を示し、
本発明につき更に詳しく説明する。図1,2は、本発明
の一実施例に係る硬質カプセルを示すものであり、上端
がドーム状に閉塞され下端が開口した円筒状のキャップ
1と、下端がドーム状に閉塞され上端が開口した円筒状
のボディー2とからなり、上記ボディー2に薬剤等の内
容物を充填し、該ボディー2の上端部を上記キャップ1
の下端口から該キャップ1内に挿入してキャップ1とボ
ディー2とを結合させることにより、カプセル製剤等の
カプセル充填物を製するものである。
【0018】本発明の硬質カプセルは、図1,2に示さ
れているように、上記キャップ1の下端部を下方に向か
うに従って漸次拡径する拡径部3としたものであり、こ
れにより、キャップ1の下端開口端の内周縁とボディー
2の外周面との間にクリアランスA(図1参照)が形成
され、ボディー2の上端開口部をキャップ1の下端開口
部から該キャップ1内に挿入してキャップ1とボディー
2とを嵌合させる場合に、このクリアランスAによって
容易にボディー2の上端部をキャップ1の下端開口部2
に挿入し得、容易にキャップ1とボディー2とを嵌合,
結合させることができるものである。
【0019】ここで、上記キャップ1の下端部に形成さ
れる拡径部3の寸法は、拡径によるカプセル周壁の膨ら
みによって種々不都合を生じない範囲で、かつボディー
2の上端部をキャップ1の下端開口部内に良好に挿入し
得る大きさであればよく目的とする硬質カプセルの大き
さ等に応じて適宜設定され、特に制限されるものではな
いが、上記キャップ1とボディー2とを結合した際にキ
ャップ1の下端内周縁とボディー2の外周面との間に形
成されるクリアランスAが、上記拡径部3がない場合の
キャップ1の内径とボディー2の外径との差の3〜9
倍、特に5〜7倍、更には6倍前後となるように設定す
ることが好ましく、また該拡径部3の拡径角度θは14
゜〜16゜、特に15゜前後とすることが好ましい。
【0020】この場合、上記クリアランスAが小さすぎ
るとキャップ1とボディー2との結合時の作業性が悪く
なり本発明の目的を達成し得ない場合があり、逆に大き
すぎると上記拡径部3がカプセルの外周面から大きく突
出し、服用時に違和感を生じたり、この部分が引っかか
ってキャップ1がボディ2ーからはずれたりする不都合
を生じるおそれがある。また、上記クリアランスAが適
正であっても拡径部3の拡径角度θが大きすぎると拡径
部3が鋭く突出する突起の如き形状となり、服用時に違
和感を生じる場合があり、逆に拡径角度θが小さすぎる
と拡径部3の長さB(図1参照)が長くなり、キャップ
1とボディー2との間に十分な摩擦的係合力が得られな
くなる場合があり、カプセル剤等のカプセル充填物を製
した後にキャップ1とボディー2とが分離してしまった
り、内容物がキャップ1とボディー2との隙間から漏れ
てしまうような不都合を生じやすくなる。
【0021】そこで、本発明者は、上記拡径部3の寸法
について鋭意検討を行った結果、上記のように、クリア
ランスAを、拡径部3がない場合のキャップ1の内径と
ボディー2の外径との差(公差)の3〜9倍、特に5〜
7倍、更には6倍前後とし、かつ拡径角度θを14゜〜
16゜、特に15゜前後とすることにより、大きな00
号カプセルから小さな5号カプセルまで、拡径部3の突
出による種々の不都合を生じることなく、かつ十分な結
合作業の向上効果が確実に得られることを見い出したも
のである。
【0022】即ち、キャップ1の内径とボディー2の外
径との公差は、大きなカプセルほど大きく、小さなカプ
セルほど小さく設定されており、上記拡径部3内周縁と
ボディー2外周面との間のクリアランスAをこの公差の
3〜9倍、特に5〜7倍、更には6倍前後とすることに
より、上記公差が大きく設定された大きなカプセルで
は、クリアランスAが適度に大きくなり、一方上記公差
が小さく設定された小さなカプセルではクリアランスA
が適度に小さくなる。また、この場合、拡径部3の長さ
Bは、上記クリアランスをA,拡径角度をθとすると、
B=A/sinθで表され、この場合に拡径角度θを1
4゜〜16゜、特に15゜前後とすることにより、上記
公差が大きく設定された大きなカプセルでは上記の通り
クリアランスAが適度に大きくなるので、拡径部3の長
さBも適度に大きくなり、一方上記公差が小さく設定さ
れた小さなカプセルでは上記の通りクリアランスAが適
度に小さくなるので、拡径部3の長さBも適度に小さく
なる。よって、上記クリアランスA及び拡径角度θを上
記の範囲に設定することによって、大きな00号カプセ
ルから小さな5号カプセルまで、良好な結合作業の向上
効果が得られ、かつ拡径部3によるキャップ端部の突出
量及び該拡径部3の長さBがカプセルの大きさに応じて
不都合を生じることのない適度な範囲となるものであ
る。
【0023】ここで、日本エランコ社製の00号カプセ
ルから5号カプセルに、上記クリアランスAをキャップ
1の内径とボディー2の外径との差(公差)の6倍、上
記拡径角度θを15゜とした拡径部3を設けた場合の寸
法を、表1に例示する。なお、表中クリアランスA、拡
径角度θ、拡径部長さBは、図1の通りである。
【0024】
【表1】 *1 外,内径公差:キャップ内径とボディー外径との
差(公差) *2 拡径部長さB:sin15°=0.2588とし
て算出した
【0025】表1に示されているように、キャップ1の
内径とボディー2の外径との公差は、大きなカプセルほ
ど大きく小さなカプセルほど小さく設定されており、こ
の公差を基準にクリアランスAを設定し(本例では公差
の6倍)、拡径角度θを15゜とすることにより、大き
なカプセルではクリアランスAが適度に大きく、拡径部
3の長さBも適度に大きくなり、一方小さなカプセルで
はクリアランスAが適度に小さく、拡径部3の長さBも
適度に小さくなる。
【0026】本発明の硬質カプセルは、特に制限される
ものではないが、通常図1に示されているように、上記
キャップ1内にボディー2を浅く挿入した仮結合状態で
充填工程に供され、キャップ1とボディー2とを分離し
てボディー2内に薬剤等の内容物を充填した後、図2に
示されているように、ボディー2の開口端部をキャップ
1の奥まで圧入して、キャップ1とボディー2とを嵌
合,結合させ、カプセル剤等のカプセル充填物を製する
ものであるが、この場合特に制限されるものではない
が、図1に示したように、キャップ1の上部内周面に周
方向に沿ってリング状に小さな凸部4を形成すると共
に、ボディー2の上端部外周面に周方向に沿ってリング
状に小さな凹部5を形成し、図2に示されているよう
に、ボディー2の開口端部をキャップ1の奥まで圧入し
た際に上記凸部4と凹部5とが係合するように構成して
もよい。
【0027】本発明の硬質カプセルは、従来から公知の
材料を用いて製造することができ、例えばカプセルの材
料として一般的なゼラチンや近年注目されているヒドロ
キシプロピルメチルセルロース(HPMC)等の水溶性
セルロースなどを用いて上記キャップ1及びボディー2
を製造することができる。
【0028】また、上記キャップ1及びボディー2の成
形方法にも特に制限はなく、従来から公知の方法で成形
することができ、具体的には、ゼラチン溶液や水溶性セ
ルロース溶液中に成型ピンを浸漬してこれらを成型ピン
に付着させ、これを乾燥固化させた後、成型ピンから抜
き取ると共に開口端部をカットしてキャップ1やボディ
ー2を形成する、所謂浸漬法が好適に採用される。
【0029】この場合、本発明の硬質カプセルを構成す
るキャップ1の開口端部には、上述のように、拡径部3
が設けられているが、この拡径部3は、キャップ1の開
口端に向けて漸次拡径するものであるから、成型ピンを
浸漬液に浸漬してこのキャップ1を形成した後成型ピン
からこのキャップ1を抜き取る際に、従来のカプセルボ
ディーbに設けられたくびれ部c(図4参照)のように
拡径部3がアンダーカットとなることもなく、逆にこの
拡径部3が良好な抜きテーパとなって極めて安定的に抜
き取ることができ、製造上の問題を生じることはない。
【0030】以上のように、本発明の硬質カプセルは、
キャップ1の下端開口部に下方に向かうに従って漸次拡
径した拡径部3を形成したことにより、キャップ1開口
端の内周縁とボディー2上端の開口端外周縁との間に十
分なクリアランスをとることができ、これによりボディ
ー2に薬剤等の内容物を充填した後、ボディー2の開口
端をキャップ1の開口端に挿入して嵌合させる際に、容
易にボディー2開口端をキャップ1開口端に挿入するこ
とができ、結合作業を容易に行うことができるものであ
る。よって、カプセル製造上の誤差によりキャップ1の
内径とボディー2の外径との公差が設定よりも小さくな
ってしまっても、良好にキャップ1とボディー2との結
合を行うことができ、カプセル充填機を用いて自動的に
カプセル剤を製する場合でも、キャップ1とボディー2
の端縁同士が擦れ合ってキャップ1の端部にササクレ状
の破損を生じたり、結合不良を生じるようなことがな
く、また手作業によってカプセル剤を製する場合には非
常に作業性よくキャップ1とボディー2とを結合するこ
とができるものである。
【0031】しかも、このカプセルによれば、ボディー
bの開口端に小径のくびれ部cを形成した図4の従来カ
プセルのように、ボディーに薬剤等の内容物を充填する
際の作業性が低下するようなこともなく、4号,5号と
いった小さなカプセルに手作業によって所定量の粉末状
薬剤を正確に充填する場合でも通常のカプセルの場合と
同様に良好に充填作業を行うことができる。また、上述
のように、キャップ1の下端開口部に形成した拡径部3
は、開口端に向けて漸次拡径するものであるから、浸漬
法によりこのキャップ1を成形した後成型ピンからこの
キャップ1を抜き取る際に、この拡径部3がアンダーカ
ットとなることもなく、逆に良好な抜きテーパとなって
極めて安定的に抜き取ることができ、製造上の問題を生
じることもない。
【0032】更に、上述のように、上記キャップ1の拡
径部3下端内周縁とボディー2外周面との間のクリアラ
ンスAを、該拡径部3がない場合のキャップ1の内径と
ボディー2の外径との差の3〜9倍、特に5〜7倍、更
には6倍前後とし、かつ拡径角度θを14゜〜16゜、
特に15゜前後とすることにより、良好な結合作業の向
上効果を確実に得ることができ、かつ拡径部3によるキ
ャップ1端部の突出量及び該拡径部3の長さBをカプセ
ルの大きさに応じて不都合を生じることのない適度な範
囲とすることができるものである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の硬質カプ
セルは、ボディーとキャップとを結合させる際の作業性
を効果的に向上させることができ、しかも薬剤等の内容
物を充填する際の作業性を低下させることなく、かつ製
造上の問題を生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬質カプセル(キャップとボディーと
を仮結合させた状態)を示す断面図である。
【図2】同硬質カプセル(キャップとボディーとを完全
に結合させた状態)を示す断面図である。
【図3】従来の硬質カプセルを示す断面図である。
【図4】従来の他の硬質カプセルを示す断面図である。
【符号の説明】 1 キャップ 2 ボディー 3 拡径部 4 リング状の凸部 5 リング状の凹部 A クリアランス B 拡径部の長さ θ 拡径角度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端が閉塞され下端が開口した筒状のキ
    ャップと下端が閉塞され上端が開口した筒状のボディー
    とからなり、上記ボディーに内容物を充填し、該ボディ
    ーの上端部を上記キャップの下端口から該キャップ内に
    挿入してキャップとボディーとを結合させることによ
    り、カプセル充填物を製する硬質カプセルにおいて、上
    記キャップの下端部を下方に向かうに従って漸次拡径し
    た拡径部としたことを特徴とする硬質カプセル。
  2. 【請求項2】 上記キャップとボディーとを結合した際
    にキャップの下端内周縁とボディーの外周面との間に形
    成されるクリアランスが、上記拡径部がない場合のキャ
    ップの内径とボディーの外径との差の3〜9倍であり、
    かつ該拡径部の拡径角度が14゜〜16゜である請求項
    1記載の硬質カプセル。
JP36456497A 1997-12-18 1997-12-18 硬質カプセル Pending JPH11180860A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN119174704A (zh) * 2024-11-26 2024-12-24 宁波佳康生物科技有限公司 一种胶囊智能生产设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN119174704A (zh) * 2024-11-26 2024-12-24 宁波佳康生物科技有限公司 一种胶囊智能生产设备

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