JPH11183601A - レーダ装置の信号処理方法 - Google Patents
レーダ装置の信号処理方法Info
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- JPH11183601A JPH11183601A JP9351407A JP35140797A JPH11183601A JP H11183601 A JPH11183601 A JP H11183601A JP 9351407 A JP9351407 A JP 9351407A JP 35140797 A JP35140797 A JP 35140797A JP H11183601 A JPH11183601 A JP H11183601A
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Abstract
る。 【解決手段】 FM−CW方式のレーダ装置において、
ビート信号を、FFT回路40によって周波数変換す
る。信号処理回路44は、まず、増加期間及び減少期間
毎に、各期間に得られたビート信号の周波数成分を用い
て、周波数および測定角度に対するビート信号の信号レ
ベルの分布を求め、各期間の分布を表す曲面の極大点の
信号レベルLpおよび周波数fpならびに角度範囲の中
心角度θmおよび角度幅Δθaを、極大点のデータの変
数として求める。さらに、両期間の極大点のデータを比
較して、変数の差が基準値未満である極大点の組合わせ
を求め、その極大点のデータに基づいて、目標物とレー
ダ装置との相対距離および相対速度、ならびに目標物の
位置および大きさを求める。これによって、送信波のビ
ーム幅を狭くすることなく、目標物の位置および大きさ
を求めることができる。
Description
検出するために好適に用いられるレーダ装置の信号処理
方法に関する。
先行して走行する先行車両等の目標物を検出するため
に、目標物と車両との相対距離および相対速度を求める
レーダ装置が備えられる。
ナ1および受信アンテナ2は、図13に示すように、た
とえば車両3のフロントグリル内に設置される。送信ア
ンテナ1から、指向性のある予め定める波長の電磁波
が、送信波5として、その放射方向を時間経過に伴って
水平方向6に角変位させつつ放射される。この送信波5
のビーム幅は、たとえば、2〜3度である。送信波5
は、目標物7で反射されて、反射波として戻り、受信ア
ンテナ2によって受信される。レーダ装置は、まず、測
定角度を変数とした反射波の受信電界強度の分布を求め
る。測定角度は、送信波の放射方向と車両の車軸に垂直
でかつ地表に平行な予め定める前方方向との成す角度で
ある。次いでその分布の極大点の測定角度を求め、目標
物と車両との相対距離と前記極大点の測定角度とに基づ
いて、車両に対する目標物の位置を算出する。
おいて、測定角度に対する反射波の受信電界強度の分布
を表すグラフである。このグラフでは、実際に測定され
た反射波の受信電界強度を太実線で表し、この受信電界
強度から推測される分布を曲線9によって表す。送信波
のビーム幅が2〜3度の送信波を用いる場合、送信波が
実際に放射される測定角度の間隔8が比較的大きい。こ
のように、第1の従来技術のレーダ装置では、実際に測
定された反射波の個数が少ないので、目標物の厳密な位
置を求めることが困難だった。
として、ビーム幅が0.1〜0.9度の送信波を放射す
るレーダ装置が用いられている。このレーダ装置は、図
15に表すように、送信アンテナ11および受信アンテ
ナ12の設置位置ならびに送信波の放射および反射波の
受信の挙動は、第1の従来技術のレーダ装置と等しく、
アンテナ11,12の構造およびビーム幅だけが異な
る。
おいて、測定角度に対する送信波15の反射波の受信電
界強度の分布を表すグラフである。ビーム幅が0.1〜
0.9度の送信波を用いる場合、実際に放射される測定
角度の間隔18が、第1の従来技術のレーダ装置の前記
間隔8よりも小さい。このために、車両が存在する角度
範囲内に複数回送信波が放射されることになり、角度範
囲の内外で明確に反射波の受信電界強度が変化する。し
たがって、受信電界強度が或る閾値を越えるような範囲
19に基づいて、目標物の大きさおよび位置を定める。
しかしながら、ビーム幅を狭くするためには、送信アン
テナの開口面積を大きくする必要があるので、レーダ装
置の小型化が困難だった。
ム幅に拘わらず、目標物の大きさおよび位置を厳密に求
めることができるレーダ装置の信号処理方法を提供する
ことである。
って周波数が増加および減少する電磁波である送信波
を、放射方向を角変位させつつ送信し、送信波が目標物
によって反射された反射波を受信し、送信波と反射波と
を混合した混合信号に基づいて目標物の位置に関する情
報を求めるレーダ装置の信号処理方法において、送信波
の周波数が増加する増加期間および送信波の周波数が減
少する減少期間毎に、周波数および予め定める基準方向
と送信波の放射方向との成す角度に対する混合信号の信
号レベルの分布を求め、増加期間および減少期間の分布
を表す曲線を比較して、極大点を含む予め定める範囲の
曲線形状が類似する極大点を求め、求められた増加期間
および減少期間の極大点の周波数に基づいて、目標物と
レーダ装置との相対距離および相対速度を求め、該極大
点を含む前記範囲の分布に基づいて、目標物の位置およ
び大きさを求めることを特徴とするレーダ装置の信号処
理方法である。
法では、上述のように、まず周波数と角度とに対する混
合信号の信号レベルの分布を作成し、この分布に基づい
て、目標物の位置および大きさならびに目標物とレーダ
装置との相対距離および相対速度を算出する。送信波の
電界強度が一定である場合、混合信号の信号レベルは、
反射波の受信電界強度が増減するのに伴って増減する。
ゆえに、上述のように混合信号の信号レベルに基づいて
処理を行うことは、反射波の受信電界強度に基づいて処
理を行うことと等しい。これによって、送信波のビーム
幅に拘わりなく、目標物の位置および大きさを精密に算
出することができる。また、送信波のビーム幅が限定さ
れないので、ビーム幅を第2の従来技術のレーダ装置よ
りも広げることができる。これによって、レーダ装置を
容易に小型化することができる。
組合わせを前記分布を用いて求めるので、組合わせを求
めるために送信波の放射角度と基準角度との成す角度を
参照することができる。これによって、異なる目標物か
らの反射波を表す極大点を組合わせることを未然に防止
することができるので、相対距離および相対速度の計算
誤りを防止することができる。したがって、相対距離お
よび相対速度の計算精度を向上させることができる。
数が等しい信号レベルの分布毎に、分布の極大点の角度
を含み、極大点の信号レベルよりも予め定める基準レベ
ルだけ信号レベルが小さい第1および第2角度であって
極大点の角度から第1および第2角度に近付くに伴って
信号レベルが減少する第1および第2角度を両端とする
角度範囲を求め、増加期間および減少期間の分布の極大
点の周波数と信号レベルと角度範囲とを比較して、信号
レベルと角度範囲と周波数とが等しい極大点の組合わせ
を、曲線形状が類似する極大点とすることを特徴とす
る。
法では、曲線形状が類似する極大点を求めるために、両
期間の極大点の信号レベルおよび周波数ならびに該極大
点を含む角度範囲をそれぞれ比較する。これによって、
数値の比較によって、前記類似する極大点を求めること
ができる。したがって、演算処理を容易にすることがで
きる。
数が等しい信号レベルの分布に極大点が複数ある場合、
各極大点毎に角度範囲を求め、複数の極大点のうちで信
号レベルが最大である極大点の角度範囲に基づいて、目
標物の位置および大きさを求めることを特徴とする。
法では、或る周波数の分布の極大点が複数あるとき、そ
の信号レベルが最大の極大点に基づいて、目標物の大き
さおよび位置を求める。これによって、たとえば反射波
に多数の雑音成分が混入しており、かつ目標物からの反
射波の受信電界強度が雑音成分の受信電界強度に近い場
合にも、目標物の大きさおよび位置を確実に求めること
ができる。
数が等しい信号レベルの分布に極大点が複数ある場合、
各極大点毎に角度範囲を求め、各極大点の角度範囲のう
ちで相互に重複する角度範囲に基づいて、単一の目標物
の位置および大きさを求めることを特徴とする。
法では、或る周波数の分布の極大点が複数あり、かつ各
極大点の角度範囲が相互に重複するとき、重複した角度
範囲の曲線全体が、或る目標物からの反射波を表すもの
と見なして、目標物の大きさおよび位置を求める。これ
によって、たとえば目標物が存在する角度範囲よりも送
信波のビーム幅が小さいために反射波に干渉が生じる場
合でも、目標物の大きさおよび位置を確実に求めること
ができる。
の各極大点毎に、周波数の差と角度範囲の中心角度の差
と角度範囲の大きさの差と信号レベルの差とを求め、周
波数の差が予め定める第1基準値未満であり、角度範囲
の中心角度の差が予め定める第2基準値未満であり、角
度範囲の大きさの差が予め定める第3基準値未満であ
り、かつ信号レベルの差が予め定める第4基準値未満で
ある増加期間および減少期間の分布の極大点を、曲線形
状が類似する極大点とすることを特徴とする。
法では、増加期間および減少期間の分布に極大点が複数
あるとき、増加期間の極大点と減少期間の極大点とを組
合わせて、それらの信号レベルの差、中心角度の差、角
度範囲の大きさの差、および周波数の差を求める。これ
ら変数の差を、極大点の組合わせを変更してそれぞれ求
め、各差がそれぞれ基準値未満である極大点の組合わせ
を、曲線形状が類似する極大点の組合わせとする。これ
によって、同じ目標物からの反射波を表す増加期間およ
び減少期間の分布の極大点の各変数に微小な誤差がある
場合も、これら極大点を組合わせて、相対距離および相
対速度ならびに目標物の大きさおよび位置を確実に求め
ることができる。
極大点の組合わせが複数ある場合、周波数の差が最小の
組合わせの極大点を、曲線形状が類似する極大点とする
ことを特徴とする。
期間の極大点とを組合わせて変数の差を求めた場合に、
各変数の差が基準値未満である極大点の組合わせが複数
あるとき、周波数の差が最小である組合わせを、曲線形
状が類似する極大点の組合わせとする。これによって、
上述のときでも、同じ目標物からの反射波を表す可能性
が高い極大点の組合わせを選んで、相対距離および相対
速度ならびに目標物の大きさおよび位置を確実に求める
ことができる。
極大点の組合わせが複数ある場合、信号レベルの差が最
小の組合わせの極大点を、曲線形状が類似する極大点と
することを特徴とする。
期間の極大点とを組合わせて変数の差を求めた場合に、
各変数の差が基準値未満である極大点の組合わせが複数
あるとき、信号レベルの差が最小である組合わせを、曲
線形状が類似する極大点の組合わせとする。これによっ
て、上述のときでも、同じ目標物からの反射波を表す可
能性が高い極大点の組合わせを選んで、相対距離および
相対速度ならびに目標物の大きさおよび位置を確実に求
めることができる。
極大点の組合わせが複数ある場合、角度範囲の中心角度
の差が最小の組合わせの極大点を、曲線形状が類似する
極大点とすることを特徴とする。
期間の極大点とを組合わせて変数の差を求めた場合に、
各変数の差が基準値未満である極大点の組合わせが複数
あるとき、角度範囲の中心角度の差が最小である組合わ
せを、曲線形状が類似する極大点の組合わせとする。こ
れによって、上述のときでも、同じ目標物からの反射波
を表す可能性が高い極大点の組合わせを選んで、相対距
離および相対速度ならびに目標物の大きさおよび位置を
確実に求めることができる。
極大点の組合わせが複数ある場合、角度範囲の大きさの
差が最小の組合わせの極大点を、曲線形状が類似する極
大点とすることを特徴とする。
期間の極大点とを組合わせて変数の差を求めた場合に、
各変数の差が基準値未満である極大点の組合わせが複数
あるとき、角度範囲の大きさの差が最小である組合わせ
を、曲線形状が類似する極大点の組合わせとする。これ
によって、上述のときでも、同じ目標物からの反射波を
表す可能性が高い極大点の組合わせを選んで、相対距離
および相対速度ならびに目標物の大きさおよび位置を確
実に求めることができる。
および減少する電磁波である送信波を放射方向を角変位
させつつ送信し、送信波が目標物によって反射された反
射波を受信し、送信波と反射波とを混合した混合信号に
基づいて目標物の位置に関する情報を求めるレーダ装置
の信号処理方法において、送信波の周波数が増加する増
加期間および送信波の周波数が減少する減少期間の混合
信号の周波数に基づいて、相対距離および相対速度を求
め、相対速度、相対距離、および予め定める基準方向と
送信波の放射方向との成す角度に対する混合信号の信号
レベルの分布を求め、相対速度と相対距離とが等しい混
合信号の信号レベルの角度に対する分布を表す曲線の極
大点を求め、求められた極大点を含む前記範囲の曲線形
状に基づいて、目標物の位置および大きさを求めること
を特徴とするレーダ装置の信号処理方法である。
法では、上述のように、まず相対距離と相対速度とを求
め、次いで相対距離と相対速度と角度とに対する混合信
号の信号レベルの分布を求め、この分布に基づいて目標
物の位置および大きさを求める。送信波の電界強度が一
定である場合、混合信号の信号レベルは、反射波の受信
電界強度が増減するのに伴って増減する。ゆえに、上述
のように混合信号の信号レベルに基づいて処理を行うこ
とは、反射波の受信電界強度に基づいて処理を行うこと
と等しい。前記分布は、たとえば、同じ相対速度の目標
物によって反射された反射波と送信波との混合信号を集
め、相対距離および角度に対するこの混合信号の信号レ
ベルの分布を求めることによって作成される。これによ
って、送信波のビーム幅に拘わりなく、目標物の位置お
よび大きさを精密に算出することができる。また、送信
波のビーム幅が限定されないので、ビーム幅を第2の従
来技術のレーダ装置よりも広げることができる。これに
よって、レーダ装置を容易に小型化することができる。
分布は、相対速度が予め定める範囲内に含まれる目標物
からの反射波と送信波とを混合した混合信号を集めて作
成されることを特徴とする。
分布は、上述のように作成される。これによって、相対
速度に微小な誤差があるときも、同じ目標物からの反射
波を表す極大点の曲線形状に基づいて、目標物の位置お
よび大きさを算出することができる。
あるレーダ装置の信号処理方法を用いたレーダ装置31
の電気的構成を示すブロック図である。レーダ装置31
は、いわゆるFM−CWレーダ装置であり、たとえば車
両に取付けられて、オートクルーズ装置において先行車
両を検出するために用いられる。レーダ装置31は、送
信アンテナ33、受信アンテナ34、発振回路35、局
部発振器36、方向性結合器37、混合回路38、増幅
回路39、FFT回路40、変位装置41、および信号
処理回路44を含む。さらにレーダ装置31に関連し
て、アプリケーション装置45が設けられる。送信およ
び受信アンテナ33,34、発振回路35、局部発振器
36、方向性結合器37、混合回路38、増幅回路39
は、センサ装置46として、単一筺体に収納される。
向性の強いアンテナであり、送信アンテナ33の主ロー
ブのビーム幅θbはたとえば約2度〜3度である。送信
アンテナ33は、たとえば車両の進行方向前方に電磁波
を放射することができる位置に設置される。また受信ア
ンテナ34は、車両の進行方向前方からの電磁波を受信
することができる位置に設置される。このような位置
は、たとえば、車両の車体前方のフロントグリル内であ
る。この送信および受信アンテナ33,34は、単一の
アンテナを共用する構成によって実現されても良い。
数に応じて電圧が増減する発振信号を生成して、局部発
振器36に与える。局部発振器36は、発振信号の電圧
に対応した周波数の局部発振信号を生成する。局部発振
信号は、局部発振器36から方向性結合器37を介して
送信アンテナ33に与えられる。局部発振信号は、たと
えば周波数が経時的に偏移する交流電力信号であり、そ
の強度は常に一定である。送信アンテナ33は、局部発
振信号と同一周波数の電磁波である送信波をビーム状に
放射する。この送信波は、車両の走行方向前方の目標物
によって反射されて、反射波として戻る。反射波は、目
標物とレーダ装置31との相対距離に対応して遅延し、
また目標物とレーダ装置31との相対速度に対応して周
波数が偏移する。
分を含む電磁波を受信して、その電磁波の受信電界強度
を表す受信信号を混合回路38に導出する。受信信号の
信号レベルは、受信電界強度のレベルに比例して増加す
る。混合回路38には、受信信号の他に、局部発振器3
6からの局部発振信号が、方向性結合器37を介して与
えられる。混合回路38は、局部発振信号と受信信号と
を混合して、両信号の混合信号であるビート信号を生成
する。このビート信号は、増幅回路39で増幅された後
に、FFT回路40に与えられる。
開始時刻から、ビート信号の信号レベルを、時間経過に
伴って予め定める回数Nだけサンプリングして、N個の
信号レベル値L1〜LNを得る。このサンプリングは、
予め定める周期で繰返される。上述のサンプリングの回
数Nは、たとえば128回である。次いで、ビート信号
の信号レベル値L1〜LNを周波数変換することによっ
て、観測開始時刻でのビート信号の信号レベルの周波数
成分を、周波数軸上のN点の観測点の周波数f1〜fN
毎に得る。FFT回路40は、たとえば周波数変換の演
算を行う演算回路で実現され、上述のビート信号の周波
数成分は、ビート信号の信号レベル値L1〜LNを用い
たフーリエ変換によって得られる。各周波数の周波数成
分は、信号処理回路42に与えられる。
速度で予め定める走査範囲θsを走査するように、送信
波の放射方向を周期的に角変位させる。送信波は、たと
えば、地表に平行に角変位され、走査範囲θsを周期的
に走査するものとする。走査範囲θsは、たとえば、基
準方向から測定角度が増加する方向および減少する方向
にそれぞれ10度〜15度の範囲であり、全体で20度
〜30度の範囲であるとする。測定角度は、送信波の放
射方向と予め基準方向との成す角度である。
6全体をモータ等を用いて機械的に角変位させることに
よって、送信波の放射方向を角変位させる。また、変位
装置41は、送信および受信アンテナ33,34だけを
機械的に角変位させる構造であっても良い。さらにま
た、送信波の放射方向の角変位は、上述の機械的手法だ
けでなく、電気的手法を用いても良い。電気的手法とし
ては、たとえば、送信アンテナ33としてフェイズドア
レイアンテナを用い、フェイズドアレイアンテナの各ア
ンテナ素子から放射される電磁波の位相差を変更するこ
とによって、放射ビームの方向を変更する手法が挙げら
れる。
ら、ビート信号の信号レベルの各周波数の周波数成分が
与えられ、変位装置41から、送信波の測定角度が与え
られる。本実施形態では、基準方向を、車両の車軸に垂
直であってかつ地表と平行な前方方向であるとする。信
号処理回路44は、測定角度と周波数とに対するビート
信号の信号レベルの分布を求め、その分布に基づいて、
目標物の位置および大きさを算出する。さらに、ビート
信号の周波数に基づいて、目標物と車両との相対距離お
よび相対速度を算出する。
路44から目標物の位置および大きさが与えられ、それ
らに基づいて、車両の挙動を制御する。たとえば、アプ
リケーション装置45は、目標物が車両の走行の妨げに
なるか否かを判定し、妨げになると判定されたとき、車
両の部品を制御して、目標物を回避するための回避動作
を行う。
4の指向性を表すグラフである。このグラフの縦軸は電
界強度(単位dB)であり、横軸は放射方向である。こ
のグラフでは、放射方向を、アンテナの最大放射方向を
0度として、時計まわりに増加するものとする。送信お
よび受信アンテナ33,34は、主ローブ51が副ロー
ブ52の数倍以上に大きくなるような指向特性を有す
る。送信波のビーム幅θbは、主ローブ51を表す曲線
上で、最大放射方向の電界強度Epから3dB低い電界
強度Emに相当する点pb1,pb2間の幅である。
動を説明するために、送信波および反射波ならびにビー
ト信号の挙動を詳細に説明する。図3(1)は、送信波
および反射波の周波数の経時偏移を説明するためのグラ
フである。実線51は送信波の周波数の経時偏移を表
し、実線52は、実線51の送信波が目標物によって反
射されて戻った反射波の周波数の経時偏移を表す。
F0を中心として、予め定める変調幅δfだけ、予め定
める掃引周期W1で周期的に増減するように偏移され
る。この偏移形態としては、三角波スイープ、鋸波スイ
ープ、およびsin波スイープが挙げられる。本実施形
態では、三角波スイープさせている。具体的には、送信
波の周波数は、時刻t0から時刻t2までの増加期間W
2で予め定める最小周波数fminから予め定める最大
周波数fmaxまで時間経過に比例して増加し、時刻t
2から時刻t4までの減少期間W3で最大周波数fma
xから最小周波数fminまで時間経過に比例して減少
する。最大および最小周波数fmax,fminは、そ
れぞれ中心周波数F0から変調幅δfの半分の周波数だ
け増加および減少した周波数である。中心周波数F0は
たとえば60GHzであり、変調幅δfは、たとえば7
5MHzである。このときの送信波の振動周波数はたと
えば750Hzであり、掃引周期W1はたとえば1.3
m秒である。増加および減少期間W2,W3の長さは同
一であって掃引周期W1の半分の時間である。また周波
数の増加および減少の各時間変化率の絶対値は等しい。
射波の受信時刻までの遅延時間W4は、目標物とレーダ
装置31との相対距離に比例して増加する。また、送信
波の最大および最小周波数fmax,fminと、反射
波の最大および最小周波数fmaxa,fminaとの
周波数差δfcwは、目標物とレーダ装置31との相対
速度に比例して増加する。ゆえに、反射波の周波数偏移
の挙動は、周波数の偏移タイミングが遅延時間W4だけ
送信波の周波数の偏移タイミングから遅延する点と、最
大および最小周波数ならびに中心周波数が周波数差δf
cwだけ変化する点が異なり、周波数の時間変化率、変
調幅δf、および掃引周期W1は等しい。ゆえに反射波
は、周波数増加の開始時刻t1から時刻t2を経て減少
開始時刻t3まで時間経過に比例して増加し、減少開始
時刻t3から時刻t4を経て減少終了時刻t5まで時間
経過に比例して減少する。時刻t1,t3,t5は、そ
れぞれ送信波の周波数偏移の時刻t0,t2,t4から
遅延時間W4だけ遅れた時刻である。
よび反射波を混合して生成されるビート信号を表すグラ
フである。ビート信号のビート周波数は、反射波の周波
数増加の開始時刻t1から送信波の周波数減少の開始時
刻t2まで、増加期間W2のビート周波数Fupを保
ち、反射波の周波数減少の開始時刻t3から送信波の周
波数減少の終了時刻t14まで、減少期間W3のビート
周波数Fdnを保つ。増加期間W2に得られるビート信
号をビート信号Bupn、減少期間W3に得られるビー
ト信号をビート信号Bdnnとする。nは、1以上の任
意の整数である。
波数Fup,Fdnは、送信波と反射波とのうなり周波
数であって、目標物とレーダ装置31との相対距離およ
び相対速度が大きいほど大きくなる。また、局部発信信
号の信号レベルは常に予め定めるレベルを保ち、受信信
号の信号レベルは反射波の受信電界強度の経時変化に対
応して変動する。このため、ビート信号は、反射波の受
信電界強度の経時変化に対応して信号レベルが変化する
脈動信号であり、信号レベルの交流成分の振幅の変化
は、反射波の受信電化強度の経時変化に対応する。
加期間のビート信号Bupnの信号レベルの分布を表す
グラフである。このグラフは、相互に直交する3本の軸
線を有し、図面上で横方向の軸が測定角度を表し、奥行
き方向の軸が周波数を表し、縦方向の軸がビート信号の
信号レベルを表す。測定角度を表す軸と周波数を表す軸
とによって規定される基準平面内の或る点から分布を表
す曲面71までの高さが、ビート信号の信号レベルの周
波数成分に相当する。測定角度および周波数に対する減
少期間のビート信号Bdnnの信号レベルの分布は、雑
音およびマルチパス妨害等の影響がなければ、その減少
期間の直前の増加期間のビート信号Bupnの分布とほ
ぼ等しい。
レベルの極大点を含む部分が、目標物によって反射され
た反射波に対応する。この部分を、注目部分75と称す
る。目標物が1つであるときには、図4に示すように注
目部分75は1つであり、目標物が2つであれば、注目
部分75は図5に表すように2つある。すなわち、反射
波に干渉等がない場合、分布を表す曲面には、注目部分
75が、目標物の数と同数だけある。注目部分の角度範
囲内には、レーダ装置31から見て目標物の中心がある
方向と基準方向との成す角度がある。
として受信電界強度の分布を求めると、ビート信号の信
号レベルは、レーダ装置31から目標物の中心に向かう
方向およびビート信号の周波数によって定められる範囲
で局部的に増加する。したがって、この分布を表す曲面
71の注目部分75の位置および形状に基づいて、目標
物の中心の位置および目標物の大きさを求めることがで
きる。
波の放射方向の角変位との関係を説明する。図6は、送
信波の周波数の経時変化を表すグラフである。ビート信
号の周波数に送信波の放射方向の角変位の影響が加わら
ないようにするために、FFT回路40によってサンプ
リングするべきビート信号Bupn,Bdnnを得る
間、送信波の放射方向は固定されていることが好まし
い。このために、たとえば、掃引周期W1の整数倍の期
間W11内に、変位装置41によって送信波の放射方向
を角変位させ、期間W11終了後の期間W12に、受信
アンテナ34と混合回路38と増幅回路39とによっ
て、ビート信号Bupn,Bdnnを得る。送信波は、
期間W11,W12にわたって連続して放射されていて
もよく、期間W12だけ放射されるようにしてもよい。
2の4倍であり、期間W12は掃引周期W2と等しいと
する。前述のサンプリングの観測開始時刻は、たとえば
期間W12の開始時刻に相当し、観測開始時刻の周期
は、期間W11,W12の和と等しい。期間W11内の
放射方向の角変位量は、たとえば送信波のビーム幅θb
よりも小さく、たとえば0.1度〜1.0度である。送
信波の放射方向を電気的手法によって変更する場合は、
このような手順で送信波の放射方向を変更するとよい。
た機械的手法によって変更する場合、モータを停止させ
るときにモータに負荷がかかる。このため、モータにか
かる負荷を減少させるために、送信波の周波数の偏移に
影響を与えない程度の角速度で、送信波の放射方向を常
に角変位させてもよい。たとえば、送信波の周波数が最
小周波数から最大周波数に至り再び最初周波数に戻るま
での掃引を複数回繰返す間に、送信波の放射方向を前記
角変位量だけ角変位させる。受信アンテナ34と混合回
路38と増幅回路39とは、この複数回の掃引のうちの
いずれか1回において、ビート信号Bupn,Bdnn
を取得する。本実施形態では、掃引の回数をたとえば5
回とする。これによって、モータに負荷をかけることな
く、ビート信号に送信波の放射方向の角変位に起因する
影響が加わることを防止することができる。
説明するためのフローチャートである。レーダ装置31
が起動されると、ステップa1からステップa2に進
む。ステップa2では、まず、変位装置41が、送信波
の放射方向を、基準方向から測定角度θnだけずれた方
向に変更する。nは、0以上の任意の整数である。次い
で、発振回路35と局部発振器36と送信アンテナ33
とによって、送信波を放射させる。ステップa3では、
受信アンテナ34が電磁波を受信して受信信号を生成
し、受信信号を混合回路38に与えて、ビート信号を生
成させる。
ート信号のサンプリング処理および周波数変換処理を行
い、ビート信号の信号レベルの周波数f1〜fNの周波
数成分を求める。周波数変換処理は、サンプリング時刻
を変数とする信号レベルL1〜LNを、周波数を変数と
して並べ直し、分布を求めるための処理である。周波数
変換処理には、具体的には、たとえばN点の高速フーリ
エ変換法が用いられる。フーリエ変換の点数Nは、たと
えば128点である。式1は、測定角度が角度θnであ
る観測開始時刻tamにおける周波数変換処理におい
て、周波数f1〜fNのうちの任意の周波数fnの周波
数成分cn(tam)を得るための高速フーリエ変換法
の変換式である。得られた周波数成分c1(tam)〜
cM(tam)と測定角度θnとは、相互に対応づけら
れて、たとえば信号処理回路44内部のメモリに記憶さ
れる。
動作がN回実行されたか否かを判定する。実行回数がN
回未満であるとき、ステップa5からステップa2に戻
り、変位装置41によって測定角度θnを予め定める前
記角変位量だけ増加させて、ステップa2〜a4の処理
を繰返す。実行回数Nは、たとえば40回である。実行
回数がN回以上であるとき、ステップa5からステップ
a6に進む。ステップa2〜a5の処理動作は、この処
理動作中に目標物が移動したために相対距離を補正しな
ければならなくなることを防止することができる程度の
時間内に実行される。この時間は、たとえば0.1秒で
ある。
4が、ビート信号の信号レベルの分布の極大点を検出す
る手段として動作する。この動作を、図8を用いて説明
する。図8は、図4,5に示す分布を表すグラフを簡略
化して表したものである。まずステップa6で、信号処
理回路44は、増加期間および減少期間のビート信号B
upn,Bdnnそれぞれについて個別に、ステップa
2〜a5の処理によって得られた全ての信号レベルの周
波数成分のうちで、測定角度が等しい周波数成分を用い
て、周波数に対するビート信号の信号レベルの分布を表
す曲線の極大点の周波数を求める。
に垂直で奥行き方向の軸に平行でありかつ横方向の軸上
で測定角度θxを表す点を通る平面によって、分布を表
す曲面71を切取り、その断面を表す曲線72を求め
る。図9は、或る測定角度θxにおける周波数に対する
ビート信号の信号レベルの分布を表すグラフであり、上
述の断面に相当する。次いで、この曲線72の極大点の
信号レベルLpを探す。極大点の信号レベルLpは、た
とえば、予め定める基準レベル以上であって、その信号
レベルに対応する測定角度を中心とした予め定める角度
範囲内の測定角度に対応する信号レベルのうちで最大の
ものであるとする。最後に、得られた信号レベルLpの
点の周波数を、極大点の周波数fpとして取得する。こ
の処理を、たとえば前記角変位量単位で測定角度θxを
増減させて、各測定角度毎に行う。
び減少期間のビート信号Bupn,Bdnnそれぞれに
ついて個別に、ステップa2〜a5の処理によって得ら
れた全ての信号レベルの周波数成分のうちで、ステップ
a6で得られた極大点の周波数fpに対応する周波数成
分を用いて、測定角度に対するビート信号の信号レベル
の分布を表す曲線の極大点の測定角度を求める。この処
理は、模式的には、まず、前記分布を表す曲面71を、
基準平面に垂直で横方向の軸に平行でありかつ奥行き方
向の軸上で極大点の周波数fpを表す点を通る平面で切
取り、その断面を表す曲線73を求める。図10は、極
大点の周波数fpにおける測定角度に対するビート信号
の信号レベルの分布を表すグラフであり、上述の断面に
相当する。次いで、この曲線73上で、信号レベルが前
記信号レベルLpである点を探し、その点の測定角度を
取得する。ステップa7の処理は、極大点が複数得られ
ている場合、各極大点毎に行う。
ビート信号の信号レベルの分布を表す曲面の注目部分を
抽出する手段として動作する。このために信号処理処理
回路44は、目標物が存在する角度範囲を求める。レー
ダ装置31から見て目標物が存在する角度範囲は、レー
ダ装置31と対面する目標物の面の水平方向の一方端部
に送信波が当たったときの測定角度θLと、前記面の水
平方向の他方端部に送信波が当たったときの測定角度θ
Rとを両端とする範囲であるとする。この角度範囲は、
図4,5,8のグラフの注目部分の角度範囲に相当す
る。
増加期間および減少期間のビート信号Bupn,Bdn
nそれぞれについて個別に、ステップa6で得られた極
大点の周波数fpにおける測定角度に対する信号レベル
の分布に基づいて、角度範囲の両端の測定角度θL,θ
Rを探す。この測定角度θL,θRは、具体的には、図
10に示すように、極大点の信号レベルLpよりも予め
定める基準レベルΔLだけ小さい信号レベルLbに対応
する測定角度であるとする。基準レベルΔLは、たとえ
ば10dB〜20dBである。
角度幅Δθaを求める。角度幅Δθaは、たとえば式2
に示すように、測定角度θRから測定角度θLを減算し
た差である。さらに、信号処理回路44は、角度範囲の
中心角度θmを求める。中心角度θmは、たとえば式3
に示すように、測定角度θL,θRの中間の角度であ
る。角度幅Δθaと中心角度θmとは、その算出に用い
られた極大点の信号レベルLpおよび周波数fpに対応
づけられて、メモリに記憶される。ステップa8の処理
は、極大点が複数ある場合、各極大点毎に行う。 Δθa = θR−θL …(2) θm = (θR−θL)/2+θL …(3)
合、角度幅Δθaは、送信アンテナ33のアンテナ特性
に基づいて定められる基準角度幅θcを変数として増減
する値になると考えられる。基準角度幅θcは、図2の
主ローブ51を表す曲線上で、最大放射方向の電界強度
Epから予め定める電界強度ΔLだけ低い電界強度En
に相当する点pb3,pb4間の幅である。実験的に
は、角度幅Δθaは、基準角度幅θcとほぼ等しくなっ
た。
信号処理回路44が判定手段として働き、増加期間およ
び減少期間のビート信号の信号レベルの分布毎に、ステ
ップa8で求められた角度範囲が相互に重複するか否か
を判定する。角度範囲が重複するとき、ステップa9か
らステップa10に進み、重複しないとき、ステップa
9からステップa11に進む。ステップa10では、信
号処理回路44は、重複する複数の角度範囲の極大点に
基づいて、角度範囲を再設定し、前記複数の角度範囲を
1つにする。再設定後、ステップa10からステップa
11に進む。
加期間および減少期間のビート信号それぞれについて、
該ビート信号の分布の極大点のデータの変数として、極
大点の周波数fpおよび信号レベルLpならびに該極大
点を含む角度範囲の角度幅Δθaおよび中心角度θmが
得られる。この極大点のデータは、その極大点を含む注
目部分を極大点を通り角度を表す軸に平行に切取った断
面を表す曲線形状を表すものである。表1は、増加期間
および減少期間のビート信号の極大点Pup1〜Pup
3,Pdn1〜Pdn3のデータの一例を表す。
は、同じ目標物からの反射波を表す増加および減少期間
の分布の注目部分を組合わせる。このために信号処理回
路44は、増加期間のビート信号Bupnの各極大点P
upiのデータと、減少期間のビート信号Bdnnの各
極大点Pdniのデータとを比較して、基準平面上でほ
ぼ同じ位置にありかつ形状がほぼ等しい注目部分の極大
点のデータの組合わせを、同じ目標物から反射波を表す
注目部分の極大点のデータとして選ぶ。iは任意の自然
数である。
Pupiを選択し、その周波数fpの差、信号レベルL
pの差、角度範囲の中心角度θmの差、および角度幅Δ
θaの差をそれぞれ求める。次いで、周波数fpの差が
予め定める第1基準値未満であるか否か、信号レベルL
pの差が予め定める第2基準値未満であるか否か、角度
範囲の中心角度θmの差が予め定める第3基準値未満で
あるか否か、および角度幅Δθaの差が予め定める第4
基準値未満であるか否かをそれぞれ調べる。
大点Pupi,Pdniを個別に含む2つの注目部分の
形状が類似しているとみなし、それら注目部分が同じ目
標物からの反射波を表するものであると判定する。いず
れか1つの差がその基準値以上であるとき、極大点Pu
pi,Pdniを個別に含む2つの注目部分の形状が異
なると見なし、それら注目部分が同じ目標物からの反射
波を表していないと判定する。
pの差が予め定める値未満である極大点Pupi,Pd
niの全ての組合わせを網羅するように、極大点Pup
i,Pdniの組合わせを変えて繰返し、その注目部分
が同じ目標物からの反射波を表すと判定された極大点P
upi,Pdniのデータをメモリに記憶させる。ま
た、これら両極大点Pupi,Pdniの各変数の値を
平均値を求め、その平均値も併せて記憶させるようにし
てもよい。
その基準値未満である組合わせが複数得られた場合、こ
れら組合わせのうちで、周波数fmの差が最小である組
合わせの極大点Pupi,Pdniを、同じ目標物から
の反射波に対応するものとして選択する。またこの選択
の基準は、信号レベルのLpの差、中心角度θmの差、
または角度幅Δθaの差を用いても良く、これら4種類
の差のうちの2つ以上のものが最小であるものを選択す
るようにしてもよい。また、注目部分の形状および位置
を比較することができる変数であれば、他の変数を用い
ても良い。
dn1を組合わせた場合と、極大点Pup2,Pdn1
を組合わせた場合とを考えると、前者の方がデータの各
変数の差が小さい。ゆえに、前者の組合わせを選択す
る。極大点Pup1,Pup2は、その中心角度と角度
幅とから、角度範囲が重複していることが分かる。ゆえ
に、この極大点Pup1,Pup2を個別に含む2つの
注目部分は、たとえば反射波の干渉によって単一の目標
物からの反射波の信号レベルが局所的に減少したため
に、本来単一の注目部分になる筈のものが分割されたも
のであると考えられる。ゆえに、この組合わせ処理によ
って、上述の理由で複数に分割された注目部分を1つの
注目部分と考え、その極大点を以後の処理に用いること
ができる。
n2を組合わせた場合と、極大点Pup3,Pdn3を
組合わせた場合とを考えると、両者のデータの各変数の
差がほぼ等しい。極大点Pdn2,Pdn3を比較する
と、その極大点の周波数および信号レベルがほぼ一致
し、角度範囲も重複していることが分かる。このため、
この2つの極大点を個別に含む2つの注目部分も、本来
単一の注目部分になる筈のものが分割されたものである
と考えられる。この場合、信号処理回路44は、極大点
Pdn2,Pdn3の各変数の値に基づいて、新たに極
大点のデータを作成し、この極大点のデータと極大点P
up3のデータとを組合わせて、以後の処理に用いる。
新たな極大点のデータの各変数の値は、たとえば極大点
Pdn2,Pdn3の各値の平均値であり、表1の例で
は、周波数が75Hz、中心角度が4.1度、角度幅が
3.8度である。この組合わせ処理によっても、上述の
理由で複数に分割された注目部分を1つの注目部分と考
え、その極大点を以後の処理に用いることができる。
は、信号処理回路44は、目標物の相対距離および相対
速度を算出する手段として動作する。具体的には、信号
処理回路44は、ステップa11で組合わせられた極大
点のデータのうちの周波数を式4および式5に代入し
て、レーダ装置11と目標物との相対距離Rおよび相対
速度vを算出する。相対距離Rは、車両61のレーダ装
置31のアンテナと、目標物の送信波を反射する面とを
両端とし、基準方向65に平行な線分の長さであるとす
る。相対速度vは、レーダ装置11に目標物が近付く方
向への速度を正の値で表し、遠ざかる方向への速度を負
の値で表す。
間のビート信号Bupnの極大点Pupiの周波数fp
であり、「fdn」は、減少期間のビート信号Bdnn
の極大点Pdniの周波数fpである。係数Krは、式
6で示すように、送信波の中心周波数F0と変調幅δf
とを変数とする予め定める関数F()によって求められ
る。また、係数Kvは、式7に示すように規定される。
cは光速度である。
合わせるときに角度範囲の中心角度θmおよび角度幅Δ
θaを参照している。これによって、極大点を含む注目
部分の形状を比較していることになるので、異なる目標
物に対応する増加および減少期間の分布の注目部分の極
大点を組合わせることを未然に防止することができる。
したがって、ステップa11で組合わされたデータを用
いて相対距離Rおよび相対速度vを算出する場合、その
精度を従来技術のレーダ装置によって算出された相対距
離および相対速度よりも向上させることができる。
は、注目部分の位置および形状に基づいて、目標物の中
心位置を算出する手段として働く。概略的には、該回路
44は、基準方向と成す角度が前記中心角度θmになる
方向に目標物の中心があると見なして、目標物の中心位
置を、ステップa12で求められた相対距離Rと、ステ
ップa11で組合わせられた極大点のデータのうちの角
度幅Δθaおよび中心角度θmとに基づいて算出する。
次式で「(θR−θL)/2+θL」は、目標物の中心
がある方向と基準方向とのなす角度を表す。
基準方向と平行であり、y座標軸が基準方向に垂直でか
つ地表に平行であり、原点がレーダ装置31と一致する
と仮定すると、目標物の中心の位置のx座標は相対距離
Rと等しい値になり、y座標は以下の式によって求めら
れる。これによって、送信波のビーム幅を狭くすること
なく、目標物の中心の位置を求めることができる。ま
た、分布を表す曲線の極大点をそのまま中心の位置のy
座標とするときよりも、目標物の中心位置を正確に求め
ることができる。 中心位置 = R×tan{(θR−θL)/2+θL} = R×tan{Δθa/2+θL} …(8)
判定手段として働き、相対距離Rが予め定める基準距離
Rthを越えるか否かを判定する。相対距離Rが基準距
離Rthを越えるとき、ステップa15に進み、相対距
離Rが基準距離Rth以下であるとき、ステップa16
に進む。ステップa15,a16では、信号処理回路4
4は、注目部分の位置および形状に基づいて、目標物の
走査方向に平行な方向の幅を算出する手段として働く。
具体的には、ステップa15では、前記幅が角度幅Δθ
aを変数として増減するものと考えて、前記幅を、相対
距離Rとステップa11で組合わせられた極大点のデー
タの角度範囲の測定角度θR,θLとに基づいて、式9
によって算出する。ステップa16では、前記幅は角度
幅Δθaとビーム幅θbとの差分を変数として増減する
ものと考えて、相対距離Rと前記測定角度θR,θLと
に基づいて、式10によって算出する。 幅 = R×tanθR−R×tanθL …(9) 幅 = R×tan(θR−θb/2)−R×tan(θL−θb/2) …(10)
のは、以下の理由からである。角度幅Δθaは、目標物
がレーダ装置から遠ざかるほど小さくなる。ゆえに、或
る相対距離だけレーダ装置31から離れた目標物が存在
する角度幅Δθaとビーム幅θbとが等しい場合でも、
その目標物がレーダ装置31から或る相対距離以上に遠
ざかれば、角度幅Δθaがビーム幅θb未満になり、目
標物がレーダ装置31に或る相対距離未満まで近付け
ば、角度幅Δθaがビーム幅θbを越える。このため、
角度幅Δθaと相対距離Rと目標物の大きさとの関係
が、相対距離Rに応じて変化する。上述の目標物の走査
方向の幅を式9によって求める場合、角度幅Δθaがビ
ーム幅θbを越えるである場合には誤差が少ないが、角
度幅Δθaがビーム幅以下である場合には誤差がでるこ
とがある。この誤差を少なくするために、本実施形態の
レーダ装置31では、相対距離Rと基準距離Rthとの
大小関係に応じて、幅を算出するための式を変更する。
これによって、幅の誤差を小さくすることができる。ス
テップa15,a16にいずれかで幅を算出すると、信
号処理回路44の処理動作を終了して、ステップa17
に進む。
置45が判定手段として働き、ステップa6〜a16の
処理によって求められた目標物の中心位置および幅に基
づいて、目標物が車両の走行を妨げる可能性があるか否
かを判定する。目標物が車両の走行の妨げになる場合
は、ステップa17からステップa18に進む。妨げに
ならない場合は、ステップa17からステップa19に
進み、信号処理動作を終了する。
は、たとえば、車両の中心を通り前方方向に平行な仮想
軸線を考え、まず、その仮想軸線と目標物の中心位置と
の位置関係を調べる。目標物の中心の位置が仮想軸線上
にあれば、その目標物は車両の走行を妨げる可能性があ
ると見なす。目標物の中心の位置が仮想軸線から離れた
位置にある場合、次いで、その目標物の幅に基づいて、
目標物の端部が仮想軸線上に至るか否かを調べる。たと
えば、目標物の中心の位置が仮想軸線に極めて近い位置
にある場合でも、目標物の幅が中心の位置と仮想軸線と
の距離未満であれば、その目標物は、車両の走行を妨げ
ない。逆に、目標物の中心の位置が仮想軸線から遠ざか
った位置にある場合でも、目標物の幅が中心の位置と仮
想軸線との距離以上である場合、目標物の端部が仮想軸
線上にくるので、その目標物は車両の走行を妨げる恐れ
があるとみなす。このように、本実施形態のレーダ装置
31では、目標物の正確な位置と大きさとが分かってい
るので、目標物が車両の走行の妨げになるか否かを確実
に求めることができる。
置関係だけでなく、車両の走行状態、および車両の走行
している道路の交通状態を加味して行っても良い。車両
の走行状態は、たとえば、車速センサ、ヨーレイトセン
サおよびステアリングセンサを含む各種のセンサによっ
て計測された情報に基づいて、求められる。道路の交通
状態は、ナビゲーション装置およびそれに備えられたセ
ンサによって計測された情報に基づいて、求められる。
置45は、車両の部品を制御して、目標物を回避するた
めの回避動作を行わせる。たとえば、車両に警報機を取
付ておき、車両の走行を妨げる目標物があるときは、警
報機によって警告音を発生させる。これによって、車両
の運転者が車両の走行の妨げとなる目標物があることを
認識することができ、車両の走行方向を変更することが
できる。したがって、車両が目標物に接近する前に、目
標物を避けることができる。また、ハンドルのシャフト
に電気的に制御可能な動力源を取付け、車両の走行を妨
げる目標物があるときには、動力源によってハンドルが
回転されて、車両の進行方向を目標物を避けることがで
きる方向に変化させるようにしてもよい。これによっ
て、目標物に車両が接近する前に、目標物を避けること
ができる。
御可能な動力源を取付け、車両の走行を妨げる目標物が
あるときには、動力源によってブレーキを作動させて、
車両の走行速度を減少させる。これによって、車両の走
行の妨げとなる目標物に車両が急接近することを未然に
防止することができる。さらにまた、車両のスロットル
弁に電気的に制御可能な動力源を取付け、車両の走行を
妨げる目標物があるときには、動力源によってスロット
ル弁の弁開度を減少させて、車両の走行速度を減少させ
る。これによっても、車両の走行の妨げとなる目標物に
車両が接近することを未然に防止することができる。ま
た、これらの回避動作では、車両が停止する程度まで車
両の走行速度を減少させてもよく、また目標物との相対
距離が縮まらない程度の速度で目標物を追尾させてもよ
い。これら4種類の回避動作は例示であり、他の回避動
作を行っても良い。また、これらの回避動作は、個別に
実行してもよく、一部の動作を組合わせて実行してもよ
く、すべての動作を同時に実行してもよい。
9で信号処理動作を終了する。この一連の動作によっ
て、レーダ装置31では、送信波のビーム幅に拘わりな
く、目標物の位置および大きさを精密に算出することが
できる。また、送信波のビーム幅が限定されないので、
ビーム幅を第2の従来技術のレーダ装置よりも広げるこ
とによって、従来のレーダ装置と同等の精度で目標物の
位置および大きさを算出することができレーダ装置を、
容易に小型化することができる。
第2の理由のために行われる。第1の理由は、以下の通
りである。反射波の受信電界強度が受信アンテナ34に
よって受信される雑音成分に近い場合、雑音成分が増加
したことに起因して信号レベルが増加したために生じた
前記極大点を含む部分を、注目部分であると誤認して、
その角度範囲を求めていることがある。このために、信
号処理回路44は、重複する角度範囲のうちから目標物
の反射波を表す注目部分の角度範囲だけを選択する。
表面の送信波を反射する面に凹凸等があり複雑である
と、この面内の複数の箇所からの反射波が干渉し、その
受信電界強度が低下することがある。このために、目標
物からの反射波の受信電界強度は、本来送信波が反射す
る面のどこに当たってもほぼ同一の値になる筈にも拘わ
らず、局部的に低下することがある。また、反射する面
の複数の箇所で反射率が異なることがあり、この場合に
も、反射波の受信電界強度が局部的に低下することがあ
る。このことは、たとえば、送信波のビーム幅が目標物
が存在する角度範囲未満であるときに良く起こる。この
とき、目標物が1つであるにも拘わらず、分布を表す曲
面に注目部分が複数できる。したがって、この場合、信
号処理回路44は、ステップa11で、複数の注目部分
を1つの目標物を表すものとして統合し、統合された注
目部分に基づいて角度範囲を再設定する。
て説明する。図11は、目標物が1つだけ存在する場合
の極大点の周波数fpにおける測定角度に対するビート
信号の信号レベルの分布を表すグラフである。分布を表
す曲線80の極大点のうち、信号レベルが基準レベルの
極大点81,82の角度範囲が重複している。極大点8
1,82の角度範囲の角度幅を、角度幅Δθa1、Δθ
a2とする。角度範囲の再設定手法は、2種類ある。
範囲が重複する極大点81,82のうちから信号レベル
が最大である極大点81を選択し、その極大点81の角
度範囲だけを採用して、残余の極大点82の角度範囲を
以後の処理に用いないようにする。角度幅と中心角度と
は、極大点81の角度範囲に基づいて算出する。この手
法を用いた場合、第1の理由によって角度範囲が重複し
ていたときに、雑音成分に起因する角度範囲を以後の処
理に用いないようにすることができる。
ず、角度範囲が重複する極大点81,82のうちから信
号レベルが最大である極大点81を選択する。次いで、
重複する角度範囲全体の信号レベルの分布のうちで、選
択された極大点81の信号レベルよりも予め定めるレベ
ルΔLだけ信号レベルが小さい点を検出する。図11の
例では、点83〜88が検出される。最後に、検出され
た点のうちで最も外側の2点の角度を、測定角度θR,
θLとして取得する。図11の例では、測定角度が最小
の点83と測定角度が最大の点88とが選択され、これ
ら2点83,88の測定角度が、測定角度θR,θLと
して取得される。これらの測定角度θR,θLを用い
て、式2,3によって角度幅Δθaと中心角度θmとを
求め、その角度幅Δθaと中心角度θmとを、選択され
た極大点81の信号レベルおよび周波数に対応付けてメ
モリに記憶させる。
複数の極大点81,82の包絡線を求め、この包絡線上
で受信電界強度が極大点の受信電界強度よりも電界強度
ΔLだけ受信強度が小さい点を検出し、これら点に対応
する角度を測定角度θR,θLとしてもよい。この手法
を用いた場合、第2の理由によって角度範囲が重複して
いたときに、それら角度範囲をまとめて、1つの目標物
に対応する角度範囲を得ることができる。また、重複す
る角度範囲全体をそのまま1つの角度範囲としてもよ
い。
装置の信号処理方法を用いたレーダ装置について説明す
る。第2の実施形態のレーダ装置の電気的構造は、第1
の実施形態のレーダ装置31と比較して、FFT回路4
0が削除され、増幅回路39からの出力が直接信号処理
回路44に与えられる点が異なり、他は等しい。また、
信号処理回路44の信号処理動作が変更されている。同
一の構造および挙動の構成部品には同一の符号を付し、
説明は省略する。
号処理動作を説明するためのフローチャートである。こ
のフローチャートは図7のフローチャートと類似の動作
を行うステップを含み、そのステップの詳細な説明は省
略する。レーダ装置が起動されると、ステップa1から
ステップa2に進む。ステップb2〜b5の処理動作
は、ステップb4の処理動作以外は、ステップa2〜a
5と等しい。
対距離および相対速度を算出する手段として動作する。
具体的には、まず、測定角度θnが等しい増加期間およ
び減少期間のビート信号Bupn,Bdnn毎に、その
ビート信号Bupn,Bdnnのビート周波数fup,
fdnを求め、このビート周波数を極大点の周波数fp
に代わって式4,5に代入して、相対距離Rおよび相対
速度vを算出する。このとき、測定角度θnが等しいビ
ート信号Bupn,Bdnnが複数あるとき、たとえ
ば、ビート周波数の差が最小のビート信号の組合わせ、
または信号レベルの差が最小のビート信号の組合わせを
選択して、上述の算出処理を行う。この相対距離Rおよ
び相対速度vは、前記ビート信号Bupn,Bdnnの
信号レベルおよび測定角度θnと対応づけられて記憶さ
れる。また、両ビート信号Bupn,Bdnnの信号レ
ベルが異なる場合、両ビート信号Bupn,Bdnnの
信号レベルの平均値、または両ビート信号Bupn,B
dnnのうちで高い方のレベルを、対応付けておく。
定を行い、ステップb2〜b4の動作の実行回数がN回
未満であるとき、ステップb5からステップb2に戻
り、変位装置41によって測定角度θnを前記角変位量
だけ増加させて、ステップb2〜b4の処理を繰返す。
実行回数がN回以上であるとき、ステップb5からステ
ップb6に進む。
4が、ビート信号の信号レベルの分布の極大点を検出す
る手段として動作する。まずステップa6で、信号処理
回路44は、予め定める複数の相対速度それぞれについ
て、その相対速度を含み予め定める範囲の相対速度に対
応づけられたビート信号の信号レベルの測定角度および
相対距離に対する分布を求める。この分布を表すグラフ
は、図4,5のグラフの奥行き方向の軸が表す変数を、
周波数から相対距離に置換えたものである。またこのグ
ラフは、複数の相対速度それぞれについて作成される。
また、予め定める範囲は、たとえば、FFT処理の分解
能と同程度とする。
4は、ステップb6で作成された分布の注目部分の抽出
およびその形状を表すデータの算出を行うための手段と
して動作する。具体的には、ステップb7では、信号処
理回路44は、或る相対速度について作成された分布に
基づいて、相対距離が等しい信号レベル毎に、測定角度
に対するそれら信号レベルの分布を表す曲線の極大点の
測定角度および相対距離を求める。この処理の具体的な
手法は、ステップa7の処理と比較して、ステップa6
で求められた極大点の周波数だけについて行う処理を、
予め定める複数の測定角度θnに対して行う点が異な
り、他は等しい。ステップb8では、信号処理回路44
が、目標物が存在する角度範囲を求める手段として動作
し、ステップa8と同様の処理によって、角度範囲の中
心角度θmおよび角度幅Δθaを求める。角度幅Δθa
と中心角度θmとは、その算出に用いられた極大点の信
号レベルLpおよび相対距離に対応づけられて、メモリ
に記憶される。
定手段として働き、前記相対速度について作成された分
布に基づいて、ステッb8で求められた角度範囲が相互
に重複するか否かを判定する。角度範囲が重複すると
き、ステップb9からステップb10に進み、角度範囲
の再設定処理を行い、ステップa11に進む。重複しな
いとき、ステップb9からそのままステップb11に進
む。ステップb9,b10の処理は、ステップa9,a
10の処理と等しい。
は、注目部分の位置および形状に基づいて目標物の中心
位置を算出する手段として働く。ステップb12では、
信号処理回路44は判定手段として働き、相対距離Rが
予め定める基準距離Rthを越えるか否かを判定する。
相対距離Rが基準距離Rthを越えるとき、ステップb
13に進み、相対距離Rが基準距離Rth以下であると
き、ステップb14に進む。ステップb13,b14で
は、信号処理回路44は、注目部分の位置および形状に
基づいて目標物の走査方向に平行な方向の幅を算出する
手段として働く。ステップb11〜b14の処理動作
は、ステップa13〜a16の処理動作と比較して、ス
テップa11の組合わせ処理によって得られた角度範囲
に代わって、ステップb8で得られた角度範囲を用いる
点が異なり、他は等しい。ステップb13,b14のい
ずれかで幅を算出すると、信号処理回路44の処理動作
を終了して、ステップb15に進む。
判定手段として動作し、ステップb6で作成した全ての
相対速度についての分布に対して、ステップb7〜b1
4の処理が行われたか否かを判定する。処理が行われて
いないものがあるときには、ステップb15からステッ
プb7に戻り、処理が行われていないものに対して、上
述の処理を行う。全てのものに対して処理が行われたと
判定されたときは、ステップb15からステップb16
に進む。
様に、アプリケーション装置45が判定手段として働
き、ステップb7〜b14の処理によって求められた目
標物の位置および幅に基づいて、目標物が車両の走行を
妨げる可能性がある位置にいるか否かを判定する。目標
物が車両の走行の妨げになる場合は、ステップb16か
らステップb17に進み、目標物の回避処理を行った
後、ステップb18で信号処理動作を終了する。また、
妨げにならない場合は、ステップb16から直接ステッ
プb18に進み、信号処理動作を終了する。ステップb
16,b17の詳細な動作は、ステップa17,a18
と等しい。
レーダ装置では、送信波のビーム幅に拘わりなく、目標
物の位置および大きさを精密に算出することができる。
また、送信波のビーム幅が限定されないので、ビーム幅
を第2の従来技術のレーダ装置よりも広げることによっ
て、従来のレーダ装置と同等の精度で目標物の位置およ
び大きさを算出することができるレーダ装置を、容易に
小型化することができる。
り、第1および第2実施形態のレーダ装置の信号処理動
作は、図7,12のフローチャートで説明した動作の一
部分だけを実行するようにしてもよい。たとえば、ステ
ップa9,10;b9,b10を省略してもよい。ま
た、ステップa14,b12を削除して、ステップa1
3、b11終了後は、ステップa15,16;b13,
b14のいずれか一方の動作を実行するようにしてもよ
い。また、ステップa4,b4の処理は、ステップa
5,b5の後でまとめて実行するようにしてもよい。
処理は、上述の回避動作に限らず、他の動作であっても
よい。また、レーダ装置31は、アプリケーション装置
の動作に応答して、目標物の位置または大きさだけを算
出するようにしてもよい。また、上述のレーダ装置で
は、ステップa6〜a18;b6〜b17の処理を、信
号処理回路44およびアプリケーション装置45の演算
処理によって行っているが、各ステップの処理動作だけ
を行う手段を個別に準備して、それらによって個別に行
ってもよい。
発明のレーダ装置の信号処理方法のの例示であり、主要
な動作が等しければ、他の様々な形で実施することがで
きる。特に各回路および装置の詳細な動作は、その目的
が達成されれば、これに限らず他の動作によって実現さ
れてもよい。また、このレーダ装置の信号処理方法は、
FM−CW方式のレーダ装置以外のレーダ装置に用いら
れても良い。さらにまた、レーダ装置の信号処理方法
は、コンピュータの記憶媒体に上述の信号処理方法を実
行するためのソフトウエアに記憶させ、このソフトウエ
アをレーダ装置の制御を行うコンピュータにインストー
ルすることによって実現してもよい。この記憶媒体に
は、CD−ROMおよびフロッピーディスクが挙げられ
る。
置の信号処理方法では、上述のように、まず周波数と角
度とに対するビート信号の信号レベルの分布を作成し、
この分布に基づいて、目標物の位置および大きさならび
に目標物とレーダ装置との相対距離および相対速度を算
出する。これによって、送信波のビーム幅に拘わりな
く、目標物の位置および大きさを精密に算出することが
できる。また、レーダ装置を容易に小型化することがで
きる。さらに、相対距離および相対速度の計算精度を向
上させることができる。
理方法では、曲線形状が類似する極大点を求めるため
に、その極大点の信号レベルおよび角度と該極大点を含
む角度範囲とを比較する。これによって、演算処理を容
易にすることができる。
信号処理方法では、或る周波数の分布の極大点が複数あ
るとき、その信号レベルが最大の極大点に基づいて、目
標物の大きさおよび位置を求める。また本発明によれ
ば、レーダ装置の信号処理方法では、或る周波数の分布
の極大点が複数あり、かつ各極大点の角度範囲が相互に
重複するとき、重複した角度範囲の曲線全体の曲線形状
に基づいて、目標物の大きさおよび位置を求める。これ
らのことによって、目標物の大きさおよび位置を確実に
求めることができる。
信号処理方法では、増加期間および減少期間の分布に極
大点が複数あるとき、両期間の極大点のデータの変数の
差を求め、それら変数の差がそれぞれ基準値未満である
極大点の組合わせを、曲線形状が類似する極大点の組合
わせとする。これによって、相対距離および相対速度な
らびに目標物の大きさおよび位置を確実に求めることが
できる。
期間の極大点を組合わせて変数の差を求めた場合に、各
変数の差が基準値未満である極大点の組合わせが複数あ
るとき、変数のうちのいずれか1つの差が最小である組
合わせを、曲線形状が類似する極大点の組合わせとす
る。これによって、上述のときでも、相対距離および相
対速度ならびに目標物の大きさおよび位置を確実に求め
ることができる。
では、まず相対距離と相対速度とを求め、次いで相対距
離と相対速度と角度とに対するビート信号の信号レベル
の分布を求め、この分布に基づいて目標物の位置および
大きさを求める。これによって、送信波のビーム幅に拘
わりなく、目標物の位置および大きさを精密に算出する
ことができる。また、レーダ装置を容易に小型化するこ
とができる。さらに、相対距離および相対速度の計算精
度を向上させることができる。
ベルの分布は、或る範囲の相対速度に対応する信号レベ
ルを集めて作成される。これによって、相対速度に微小
な誤差があるときも、目標物の位置および大きさを確実
に算出することができる。
処理方法を用いたレーダ装置31の電気的構成を表すブ
ロック図である。
特性を表すグラフである。
波形図、およびビート信号Bupn,Bdnnを表す波
形図である。
pnの信号レベルの分布を表すグラフである。
pnの信号レベルの分布を表すグラフである。
偏移との関係を説明するための送信波の周波数の経時変
化を表す波形図である。
のフローチャートである。
pnの信号レベルの分布を表すグラフを簡略化して表す
模式図である。
信号Bupnの信号レベルの分布を表すグラフである。
ト信号Bupnの信号レベルの分布を表すグラフであ
る。
る、測定角度に対するビート信号Bupnの信号レベル
の分布を表すグラフである。
説明するためのフローチャートである。
3と目標物7との位置関係を表すグラフである。
れた反射波の受信電界強度の分布を表すグラフである。
3と目標物7との位置関係を表すグラフである。
れた反射波の受信電界強度の分布を表すグラフである。
Claims (11)
- 【請求項1】 時間経過に伴って周波数が増加および減
少する電磁波である送信波を、放射方向を角変位させつ
つ送信し、送信波が目標物によって反射された反射波を
受信し、送信波と反射波とを混合した混合信号に基づい
て目標物の位置に関する情報を求めるレーダ装置の信号
処理方法において、 送信波の周波数が増加する増加期間および送信波の周波
数が減少する減少期間毎に、周波数および予め定める基
準方向と送信波の放射方向との成す角度に対する混合信
号の信号レベルの分布を求め、 増加期間および減少期間の分布を表す曲線を比較して、
極大点を含む予め定める範囲の曲線形状が類似する極大
点を求め、 求められた増加期間および減少期間の極大点の周波数に
基づいて、目標物とレーダ装置との相対距離および相対
速度を求め、該極大点を含む前記範囲の分布に基づい
て、目標物の位置および大きさを求めることを特徴とす
るレーダ装置の信号処理方法。 - 【請求項2】 増加期間および減少期間の周波数が等し
い信号レベルの分布毎に、分布の極大点の角度を含み、
極大点の信号レベルよりも予め定める基準レベルだけ信
号レベルが小さい第1および第2角度であって極大点の
角度から第1および第2角度に近付くに伴って信号レベ
ルが減少する第1および第2角度を両端とする角度範囲
を求め、 増加期間および減少期間の分布の極大点の周波数と信号
レベルと角度範囲とを比較して、信号レベルと角度範囲
と周波数とが等しい極大点の組合わせを、曲線形状が類
似する極大点とすることを特徴とする請求項1記載のレ
ーダ装置の信号処理方法。 - 【請求項3】 増加期間および減少期間の周波数が等し
い信号レベルの分布に極大点が複数ある場合、各極大点
毎に角度範囲を求め、 複数の極大点のうちで信号レベルが最大である極大点の
角度範囲に基づいて、目標物の位置および大きさを求め
ることを特徴とする請求項2記載のレーダ装置の信号処
理方法。 - 【請求項4】 増加期間および減少期間の周波数が等し
い信号レベルの分布に極大点が複数ある場合、各極大点
毎に角度範囲を求め、 各極大点の角度範囲のうちで相互に重複する角度範囲に
基づいて、単一の目標物の位置および大きさを求めるこ
とを特徴とする請求項2記載のレーダ装置の信号処理方
法。 - 【請求項5】 増加期間および減少期間の分布の各極大
点毎に、周波数の差と角度範囲の中心角度の差と角度範
囲の大きさの差と信号レベルの差とを求め、 周波数の差が予め定める第1基準値未満であり、角度範
囲の中心角度の差が予め定める第2基準値未満であり、
角度範囲の大きさの差が予め定める第3基準値未満であ
り、かつ信号レベルの差が予め定める第4基準値未満で
ある増加期間および減少期間の分布の極大点を、曲線形
状が類似する極大点とすることを特徴とする請求項2記
載のレーダ装置の信号処理方法。 - 【請求項6】 前記各差が各基準値未満である極大点の
組合わせが複数ある場合、周波数の差が最小の組合わせ
の極大点を、曲線形状が類似する極大点とすることを特
徴とする請求項5記載のレーダ装置の信号処理方法。 - 【請求項7】 前記各差が各基準値未満である極大点の
組合わせが複数ある場合、信号レベルの差が最小の組合
わせの極大点を、曲線形状が類似する極大点とすること
を特徴とする請求項5記載のレーダ装置の信号処理方
法。 - 【請求項8】 前記各差が各基準値未満である極大点の
組合わせが複数ある場合、角度範囲の中心角度の差が最
小の組合わせの極大点を、曲線形状が類似する極大点と
することを特徴とする請求項5記載のレーダ装置の信号
処理方法。 - 【請求項9】 前記各差が各基準値未満である極大点の
組合わせが複数ある場合、角度範囲の大きさの差が最小
の組合わせの極大点を、曲線形状が類似する極大点とす
ることを特徴とする請求項5記載のレーダ装置の信号処
理方法。 - 【請求項10】 時間経過に伴って周波数が増加および
減少する電磁波である送信波を放射方向を角変位させつ
つ送信し、送信波が目標物によって反射された反射波を
受信し、送信波と反射波とを混合した混合信号に基づい
て目標物の位置に関する情報を求めるレーダ装置の信号
処理方法において、送信波の周波数が増加する増加期間
および送信波の周波数が減少する減少期間の混合信号の
周波数に基づいて、相対距離および相対速度を求め、 相対速度、相対距離、および予め定める基準方向と送信
波の放射方向との成す角度に対する混合信号の信号レベ
ルの分布を求め、 相対速度と相対距離とが等しい混合信号の信号レベルの
角度に対する分布を表す曲線の極大点を求め、求められ
た極大点を含む前記範囲の曲線形状に基づいて、目標物
の位置および大きさを求めることを特徴とするレーダ装
置の信号処理方法。 - 【請求項11】 前記混合信号の受信電界強度の分布
は、相対速度が予め定める範囲内に含まれる目標物から
の反射波と送信波とを混合した混合信号を集めて作成さ
れることを特徴とする請求項10記載のレーダ装置の信
号処理方法。
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|---|---|---|---|
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