JPH1118498A - サーボモータ制御装置 - Google Patents
サーボモータ制御装置Info
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- JPH1118498A JPH1118498A JP9164736A JP16473697A JPH1118498A JP H1118498 A JPH1118498 A JP H1118498A JP 9164736 A JP9164736 A JP 9164736A JP 16473697 A JP16473697 A JP 16473697A JP H1118498 A JPH1118498 A JP H1118498A
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 6
- 230000004907 flux Effects 0.000 abstract description 9
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 abstract 1
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- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
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- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速回転時、モータの誘起電圧が電源電圧
をこえ、所望の速度に到達しないことがあった。 【解決手段】 本サーボモータ制御装置は、誘起電圧と
等価であるトルク定数を任意に操作することができるよ
うに、電気角算出部からの出力であるモータ電気角に対
して任意の値を加減できる電気角設定部を有し、この電
気角設定部は、算出されたモータの電気角に対し、任意
のズレを生じさせることができるため、このズレによっ
てサーボモータには本来「0」であるはずの無効電流成
分が発生し、この無効電流はサーボモータの永久磁石に
よる界磁磁束に対して変動成分として働くことになり、
この変動を磁束を弱める方向に制御することによってサ
ーボモータの磁束に依存するトルク定数を小さく制御す
ることができ、また滑らかな速度特性を実現できる。
をこえ、所望の速度に到達しないことがあった。 【解決手段】 本サーボモータ制御装置は、誘起電圧と
等価であるトルク定数を任意に操作することができるよ
うに、電気角算出部からの出力であるモータ電気角に対
して任意の値を加減できる電気角設定部を有し、この電
気角設定部は、算出されたモータの電気角に対し、任意
のズレを生じさせることができるため、このズレによっ
てサーボモータには本来「0」であるはずの無効電流成
分が発生し、この無効電流はサーボモータの永久磁石に
よる界磁磁束に対して変動成分として働くことになり、
この変動を磁束を弱める方向に制御することによってサ
ーボモータの磁束に依存するトルク定数を小さく制御す
ることができ、また滑らかな速度特性を実現できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボモータ制御
装置に関し、特に、多相交流サーボモータを制御するサ
ーボモータ制御装置に関する。
装置に関し、特に、多相交流サーボモータを制御するサ
ーボモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のサーボモータ制御装置と
して、図6のサーボモータシステムに適用されたものが
知られている。同図において、速度制御部102は速度
指令発生部101からモータ105の速度指令を入力
し、トルク電流指令Iqcを電流制御部103に出力す
るものであり、このとき、同モータ105の回転位置検
出器であるエンコーダ106が検出した回転位置に基づ
いて速度検出手段110が出力するモータ回転速度をフ
ィードバックし、速度偏差をなくすようにしている。こ
の場合、同速度検出手段110は、モータ105に取り
付けられたエンコーダ106から得られる位置情報を微
分することでモータ回転速度を算出している。
して、図6のサーボモータシステムに適用されたものが
知られている。同図において、速度制御部102は速度
指令発生部101からモータ105の速度指令を入力
し、トルク電流指令Iqcを電流制御部103に出力す
るものであり、このとき、同モータ105の回転位置検
出器であるエンコーダ106が検出した回転位置に基づ
いて速度検出手段110が出力するモータ回転速度をフ
ィードバックし、速度偏差をなくすようにしている。こ
の場合、同速度検出手段110は、モータ105に取り
付けられたエンコーダ106から得られる位置情報を微
分することでモータ回転速度を算出している。
【0003】電流制御部103は、モータ105の電流
値をフィードバックし、モータ105のトルク電流がI
qcとなるとともに、トルク電流の直交成分が「0」に
なるように電圧指令を出力する。電気角算出部108
は、エンコーダ106の位置信号からモータ105の極
対数に応じた電気角を算出し、dq逆変換部104とd
q変換部109に出力する。dq逆変換部104は、直
交座標系の電圧指令と電気角を入力し、電圧指令を直交
/三相変換して三相電圧指令をモータ105に出力す
る。
値をフィードバックし、モータ105のトルク電流がI
qcとなるとともに、トルク電流の直交成分が「0」に
なるように電圧指令を出力する。電気角算出部108
は、エンコーダ106の位置信号からモータ105の極
対数に応じた電気角を算出し、dq逆変換部104とd
q変換部109に出力する。dq逆変換部104は、直
交座標系の電圧指令と電気角を入力し、電圧指令を直交
/三相変換して三相電圧指令をモータ105に出力す
る。
【0004】電流検出部107は、モータのU相とV相
に流れる電流を検出しA/D変換してdq変換部109
に出力する。dq変換部109はU相とV相の電流値と
電気角を入力し、三相/直交変換してトルク電流Iqf
と無効電流Idfとを出力する。このように、従来のサ
ーボモータ制御装置は、全体としてモータ105に流れ
る電流をトルク成分と無効成分に分けて制御し、速度指
令発生部101の指令どおりにモータを動かすよう制御
している。
に流れる電流を検出しA/D変換してdq変換部109
に出力する。dq変換部109はU相とV相の電流値と
電気角を入力し、三相/直交変換してトルク電流Iqf
と無効電流Idfとを出力する。このように、従来のサ
ーボモータ制御装置は、全体としてモータ105に流れ
る電流をトルク成分と無効成分に分けて制御し、速度指
令発生部101の指令どおりにモータを動かすよう制御
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般にモータが定常回
転しているとき、誘起電圧定数Keとモータ回転速度ω
mとからKe×ωmで定まるモータの誘起電圧と、電圧
指令が等しくなった状態で回転している。さらにモータ
の加速時には、トルク電流に対応する電圧が発生する。
このとき、発生する電圧の最大値はサーボ制御装置に供
給されている電源電圧値である。一部の同期型モータに
おいては、高いトルクを得るために、誘起電圧定数Ke
と等価であるトルク定数Ktが高い値となっているもの
があり、高速回転時、つまりωmが大きいときにモータ
に加速トルクを発生させると、モータの誘起電圧が電源
電圧を超える場合がおこる。この場合、モータの電圧は
電源電圧値でクランプされ、所望の速度に到達しないこ
とがある。また、所望の電流値も発生しないため、速度
制御部および電流制御部内の積分器に誤差が蓄積され過
大な指令が発生し、結果として電流値が発振し、電流過
大の保護機能によってアラームとなるという課題があっ
た。
転しているとき、誘起電圧定数Keとモータ回転速度ω
mとからKe×ωmで定まるモータの誘起電圧と、電圧
指令が等しくなった状態で回転している。さらにモータ
の加速時には、トルク電流に対応する電圧が発生する。
このとき、発生する電圧の最大値はサーボ制御装置に供
給されている電源電圧値である。一部の同期型モータに
おいては、高いトルクを得るために、誘起電圧定数Ke
と等価であるトルク定数Ktが高い値となっているもの
があり、高速回転時、つまりωmが大きいときにモータ
に加速トルクを発生させると、モータの誘起電圧が電源
電圧を超える場合がおこる。この場合、モータの電圧は
電源電圧値でクランプされ、所望の速度に到達しないこ
とがある。また、所望の電流値も発生しないため、速度
制御部および電流制御部内の積分器に誤差が蓄積され過
大な指令が発生し、結果として電流値が発振し、電流過
大の保護機能によってアラームとなるという課題があっ
た。
【0006】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、NC工作機械やロボットなどに使われるサーボ
モータの制御装置であって、サーボモータの高速回転時
に誘起電圧が高く、電源電圧に対して飽和をおこす場合
に、電圧飽和を防止してサーボモータを滑らかに回転さ
せることが可能なサーボモータ制御装置の提供を目的と
する。
もので、NC工作機械やロボットなどに使われるサーボ
モータの制御装置であって、サーボモータの高速回転時
に誘起電圧が高く、電源電圧に対して飽和をおこす場合
に、電圧飽和を防止してサーボモータを滑らかに回転さ
せることが可能なサーボモータ制御装置の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、多相交流サーボモータに
対する駆動電力を出力する駆動電力出力手段と、上記多
相交流サーボモータの回転速度を検出する速度検出手段
と、この速度検出手段にて検出された回転速度が大きい
ときに上記駆動電力出力手段での無効電流成分を大きく
させる無効電流制御手段とを具備する構成としてある。
め、請求項1にかかる発明は、多相交流サーボモータに
対する駆動電力を出力する駆動電力出力手段と、上記多
相交流サーボモータの回転速度を検出する速度検出手段
と、この速度検出手段にて検出された回転速度が大きい
ときに上記駆動電力出力手段での無効電流成分を大きく
させる無効電流制御手段とを具備する構成としてある。
【0008】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、駆動電力出力手段が多相交流サーボモー
タに対する駆動電力を出力するにあたり、速度検出手段
が上記多相交流サーボモータの回転速度を検出するとと
もに、無効電流制御手段はこの速度検出手段にて検出さ
れた回転速度が大きいときに上記駆動電力出力手段での
無効電流成分を大きくさせる。駆動電力出力手段での無
効電流成分が大きくなるとトルク定数が低下するため、
高速回転時でも、誘起電圧が高くなって電源電圧を超え
ることが無くなる。
明においては、駆動電力出力手段が多相交流サーボモー
タに対する駆動電力を出力するにあたり、速度検出手段
が上記多相交流サーボモータの回転速度を検出するとと
もに、無効電流制御手段はこの速度検出手段にて検出さ
れた回転速度が大きいときに上記駆動電力出力手段での
無効電流成分を大きくさせる。駆動電力出力手段での無
効電流成分が大きくなるとトルク定数が低下するため、
高速回転時でも、誘起電圧が高くなって電源電圧を超え
ることが無くなる。
【0009】上記駆動電力出力手段と上記無効電流制御
手段は各種の構成で実現可能であるが、その一例とし
て、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のサーボ
モータ制御装置において、上記駆動電力出力手段は、上
記多相交流サーボモータの電気角を計測する電気角算出
手段と、上記電気角に基づいて直交座標系の電圧を多相
交流座標系の電圧に変換して上記多相交流サーボモータ
に出力する電圧指令出力手段と、上記電気角に基づいて
上記多相交流サーボモータに流れる多相交流座標系の電
流を直交座標系の電流に変換する電流フィードバック手
段と、速度指令に応じた電流を入力するとともに上記直
交座標系の電流に基づいてフィードバック制御すること
により無効電流成分が小さくなるように上記多相交流サ
ーボモータに対する上記直交座標系の電圧を出力する電
流制御手段とを有し、上記無効電流制御手段は、上記回
転速度が大きくなったときに上記電気角を変化させて無
効電流成分を生じさせる電気角設定手段を有する構成と
してある。
手段は各種の構成で実現可能であるが、その一例とし
て、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のサーボ
モータ制御装置において、上記駆動電力出力手段は、上
記多相交流サーボモータの電気角を計測する電気角算出
手段と、上記電気角に基づいて直交座標系の電圧を多相
交流座標系の電圧に変換して上記多相交流サーボモータ
に出力する電圧指令出力手段と、上記電気角に基づいて
上記多相交流サーボモータに流れる多相交流座標系の電
流を直交座標系の電流に変換する電流フィードバック手
段と、速度指令に応じた電流を入力するとともに上記直
交座標系の電流に基づいてフィードバック制御すること
により無効電流成分が小さくなるように上記多相交流サ
ーボモータに対する上記直交座標系の電圧を出力する電
流制御手段とを有し、上記無効電流制御手段は、上記回
転速度が大きくなったときに上記電気角を変化させて無
効電流成分を生じさせる電気角設定手段を有する構成と
してある。
【0010】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、電気角算出手段が上記多相交流サーボモ
ータの電気角を計測しており、上記駆動電力出力手段の
電流制御手段が速度指令に応じた電流を入力して上記多
相交流サーボモータに対する上記直交座標系の電圧を出
力する。すると、電圧指令出力手段は上記電気角に基づ
いて直交座標系の電圧を多相交流座標系の電圧に変換し
て上記多相交流サーボモータに出力するし、電流フィー
ドバック手段は上記電気角に基づいて上記多相交流サー
ボモータに流れる多相交流座標系の電流を直交座標系の
電流に変換する。このように変換された直交座標系の電
流は上記電流制御手段に入力され、無効電流成分が小さ
くなるようにフィードバック制御されている。一方、本
来であれば、このようにして無効電流成分が無くなるよ
うにフィードバック制御されるのであるが、無効電流制
御手段の電気角設定手段は、上記回転速度が大きくなっ
たときに上記電気角を変化させるため、フィードバック
される電気角がずれ、フィードバック制御するにも関わ
らず所定量の無効電流成分が生じる。
明においては、電気角算出手段が上記多相交流サーボモ
ータの電気角を計測しており、上記駆動電力出力手段の
電流制御手段が速度指令に応じた電流を入力して上記多
相交流サーボモータに対する上記直交座標系の電圧を出
力する。すると、電圧指令出力手段は上記電気角に基づ
いて直交座標系の電圧を多相交流座標系の電圧に変換し
て上記多相交流サーボモータに出力するし、電流フィー
ドバック手段は上記電気角に基づいて上記多相交流サー
ボモータに流れる多相交流座標系の電流を直交座標系の
電流に変換する。このように変換された直交座標系の電
流は上記電流制御手段に入力され、無効電流成分が小さ
くなるようにフィードバック制御されている。一方、本
来であれば、このようにして無効電流成分が無くなるよ
うにフィードバック制御されるのであるが、無効電流制
御手段の電気角設定手段は、上記回転速度が大きくなっ
たときに上記電気角を変化させるため、フィードバック
される電気角がずれ、フィードバック制御するにも関わ
らず所定量の無効電流成分が生じる。
【0011】このような電気角設定手段の好適な一例と
して、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のサー
ボモータ制御装置において、上記電気角設定手段は、上
記電気角算出手段で算出した電気角に対して上記回転速
度に所定係数を乗算したずれ角を発生させた電気角を設
定する構成としてある。上記のように構成した請求項3
にかかる発明においては、電気角設定手段が電気角算出
手段で算出した電気角に対して上記回転速度に所定係数
を乗算したずれ角を発生させた電気角を設定する。
して、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のサー
ボモータ制御装置において、上記電気角設定手段は、上
記電気角算出手段で算出した電気角に対して上記回転速
度に所定係数を乗算したずれ角を発生させた電気角を設
定する構成としてある。上記のように構成した請求項3
にかかる発明においては、電気角設定手段が電気角算出
手段で算出した電気角に対して上記回転速度に所定係数
を乗算したずれ角を発生させた電気角を設定する。
【0012】すなわち、回転速度が大きいほど大きなず
れ角が発生され、かかるずれ角を伴う電気角を設定する
ことによって無効電流成分も大きくなる。この結果、ト
ルク定数も大きく低下して、高速回転時でも、誘起電圧
が高くなって電源電圧を超えることが無くなるさらに、
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載のサーボモー
タ制御装置において、上記電気角設定手段は、上記多相
交流サーボモータの回転角度位置の変化量に基づいて上
記回転速度を算出する構成としてある。
れ角が発生され、かかるずれ角を伴う電気角を設定する
ことによって無効電流成分も大きくなる。この結果、ト
ルク定数も大きく低下して、高速回転時でも、誘起電圧
が高くなって電源電圧を超えることが無くなるさらに、
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載のサーボモー
タ制御装置において、上記電気角設定手段は、上記多相
交流サーボモータの回転角度位置の変化量に基づいて上
記回転速度を算出する構成としてある。
【0013】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、電気角設定手段が多相交流サーボモータ
の回転角度位置を入力し、その変化量から回転速度を算
出する。
明においては、電気角設定手段が多相交流サーボモータ
の回転角度位置を入力し、その変化量から回転速度を算
出する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるサーボモータ制御装置を適用したサーボシステムを
ブロック図により示している。同図において、速度制御
部12は速度指令発生部11よりモータ15の速度指令
を入力し、モータの回転位置検出器であるエンコーダ1
6からの回転位置を、速度検出手段20よりモータ回転
速度としてフィードバックし、速度偏差をなくすように
トルク電流指令Iqcを電流制御部13に出力する。こ
こで、速度検出手段20は、モータに取り付けられたエ
ンコーダ16から得られる位置情報を微分して算出して
いる。
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にか
かるサーボモータ制御装置を適用したサーボシステムを
ブロック図により示している。同図において、速度制御
部12は速度指令発生部11よりモータ15の速度指令
を入力し、モータの回転位置検出器であるエンコーダ1
6からの回転位置を、速度検出手段20よりモータ回転
速度としてフィードバックし、速度偏差をなくすように
トルク電流指令Iqcを電流制御部13に出力する。こ
こで、速度検出手段20は、モータに取り付けられたエ
ンコーダ16から得られる位置情報を微分して算出して
いる。
【0015】電流制御部13は、モータ15の電流値を
フィードバックして、同モータ15のトルク電流がIq
cとなるとともに、トルク電流の直交成分が「0」にな
るように電圧指令を出力する。電気角算出部18は、エ
ンコーダ16の位置信号からモータ15の極対数に応じ
た電気角を算出し電気角設定部21に出力する。電気角
設定部21は、電気角算出部18により算出された電気
角に対し任意の値を設定して、dq逆変換部14とdq
変換部19に出力する。
フィードバックして、同モータ15のトルク電流がIq
cとなるとともに、トルク電流の直交成分が「0」にな
るように電圧指令を出力する。電気角算出部18は、エ
ンコーダ16の位置信号からモータ15の極対数に応じ
た電気角を算出し電気角設定部21に出力する。電気角
設定部21は、電気角算出部18により算出された電気
角に対し任意の値を設定して、dq逆変換部14とdq
変換部19に出力する。
【0016】dq逆変換部14は、直交座標系の電圧指
令と電気角を入力し、電圧指令を直交/三相変換して三
相電圧指令をモータ15に出力する。電流検出部17
は、モータのU相とV相に流れる電流を検出しA/D変
換してdq変換部19に出力する。dq変換部19はU
相とV相の電流値と電気角を入力し、三相/直交変換し
てトルク電流Iqfと無効電流Idfとを出力する。
令と電気角を入力し、電圧指令を直交/三相変換して三
相電圧指令をモータ15に出力する。電流検出部17
は、モータのU相とV相に流れる電流を検出しA/D変
換してdq変換部19に出力する。dq変換部19はU
相とV相の電流値と電気角を入力し、三相/直交変換し
てトルク電流Iqfと無効電流Idfとを出力する。
【0017】図2は、従来の同期型サーボモータの電流
制御のベクトル図を示している。同期型モータの磁束制
御においては、d軸が界磁磁束の向きと一致するように
制御をおこなっている。従って、Idc=0とし、d軸
電流が0となるように制御すれば、d軸に直交するq軸
の電流はすべてトルク成分として制御することができ
る。モータのトルク定数をKt、q軸の電流指令をIq
cとすると、モータに発生するトルクTは、 T=Kt×Iqc となる。
制御のベクトル図を示している。同期型モータの磁束制
御においては、d軸が界磁磁束の向きと一致するように
制御をおこなっている。従って、Idc=0とし、d軸
電流が0となるように制御すれば、d軸に直交するq軸
の電流はすべてトルク成分として制御することができ
る。モータのトルク定数をKt、q軸の電流指令をIq
cとすると、モータに発生するトルクTは、 T=Kt×Iqc となる。
【0018】図3は、図1に示すサーボモータ制御装置
によって電気角をずらして設定した場合の電流制御ベク
トル図を示している。同図で、θrは制御で用いる電気
角と実際のモータ電気角とのずれ量を表している。また
dq変換部19とdq逆変換部14で用いているdq座
標をd’軸、q’軸で表している。このとき、Idc’
=0とし、モータにIqc’のトルク電流指令を与えた
場合、実際のモータへの電流指令は、 Idc=−Iqc’×sinθr Iqc= Iqc’×cosθr となる。
によって電気角をずらして設定した場合の電流制御ベク
トル図を示している。同図で、θrは制御で用いる電気
角と実際のモータ電気角とのずれ量を表している。また
dq変換部19とdq逆変換部14で用いているdq座
標をd’軸、q’軸で表している。このとき、Idc’
=0とし、モータにIqc’のトルク電流指令を与えた
場合、実際のモータへの電流指令は、 Idc=−Iqc’×sinθr Iqc= Iqc’×cosθr となる。
【0019】ここで流れるd軸成分は、界磁磁束に対し
て一次の関係で近似できるので、IdcとKtの変換係
数をβとすると、トルクTは、 T=Kt(1+β×Idc)×Iqc =Kt(1+β×Iqc’×sinθr)×Iqc’×
cosθr となる。従って、電気角をずらした場合のトルク定数K
t’は、 Kt=T/Ipc’=Kt(1+β×Iqc’×sin
θr)×cosθr となる。ここでKt’は、電気角をずらさない場合のK
tに対して、 Kt’/Kt=(1+β×Iqc’×sinθr)×c
osθr である。
て一次の関係で近似できるので、IdcとKtの変換係
数をβとすると、トルクTは、 T=Kt(1+β×Idc)×Iqc =Kt(1+β×Iqc’×sinθr)×Iqc’×
cosθr となる。従って、電気角をずらした場合のトルク定数K
t’は、 Kt=T/Ipc’=Kt(1+β×Iqc’×sin
θr)×cosθr となる。ここでKt’は、電気角をずらさない場合のK
tに対して、 Kt’/Kt=(1+β×Iqc’×sinθr)×c
osθr である。
【0020】上記式の結果から明らかなように、θrを
0〜90°の間で設定することにより、トルク定数を低
下させ、誘起電圧を下げることが可能となるために、電
圧飽和を防止することができる。また、θrを係数αと
モータ速度ωmを用いて θr=α×ωm とすることにより、問題とならない低回転領域では従来
の制御に対する影響を少なくし、解決すべき課題である
高回転領域でのみ効果を発揮できるようにすることが可
能である。モータ速度ωmは電気角の単位時間当たりの
変化量Δθに比例するので、上式は θr=α’×Δθ と表すことができる。
0〜90°の間で設定することにより、トルク定数を低
下させ、誘起電圧を下げることが可能となるために、電
圧飽和を防止することができる。また、θrを係数αと
モータ速度ωmを用いて θr=α×ωm とすることにより、問題とならない低回転領域では従来
の制御に対する影響を少なくし、解決すべき課題である
高回転領域でのみ効果を発揮できるようにすることが可
能である。モータ速度ωmは電気角の単位時間当たりの
変化量Δθに比例するので、上式は θr=α’×Δθ と表すことができる。
【0021】このときの電気角設定部21の実施例を図
4に具体的に示す。モータ15の電気角θを入力とし、
微分手段22により微分し、乗算手段23により定数
α’を乗じて電気角ずれ量θrを算出する。このずれ量
を加算手段24により電気角θに加えて出力θ’を算出
し、dq逆変換部およびdq変換部に出力する。
4に具体的に示す。モータ15の電気角θを入力とし、
微分手段22により微分し、乗算手段23により定数
α’を乗じて電気角ずれ量θrを算出する。このずれ量
を加算手段24により電気角θに加えて出力θ’を算出
し、dq逆変換部およびdq変換部に出力する。
【0022】図5は、図4に示した電気角設定部を備え
た本発明の具体的効果を示す図である。ここでωmはモ
ータ速度、ωmaxはモータの最高回転数、Tはモータ
の出力トルクを表す。グラフAは従来制御時、Bは本発
明による場合の電圧飽和をおこすことなくモータが発生
しうる最大トルク値をそれぞれ表している。ここで、出
力トルクがモータ速度に依らず一定となっている範囲
は、モータの巻線に流しうる電流値が制限されているこ
とに起因している。
た本発明の具体的効果を示す図である。ここでωmはモ
ータ速度、ωmaxはモータの最高回転数、Tはモータ
の出力トルクを表す。グラフAは従来制御時、Bは本発
明による場合の電圧飽和をおこすことなくモータが発生
しうる最大トルク値をそれぞれ表している。ここで、出
力トルクがモータ速度に依らず一定となっている範囲
は、モータの巻線に流しうる電流値が制限されているこ
とに起因している。
【0023】図5を参照すると明らかなように、本発明
による場合Bにおいては、従来技術による場合Aと比較
して、高速領域で電圧飽和をおこすことなくより大きな
トルクを発生することが可能であることがわかる。従っ
てBにおいては、電流の発振をおこす限界トルクが大き
くなっているため、Aと比較してより滑らかでかつ高速
のモータ速度制御が可能である。
による場合Bにおいては、従来技術による場合Aと比較
して、高速領域で電圧飽和をおこすことなくより大きな
トルクを発生することが可能であることがわかる。従っ
てBにおいては、電流の発振をおこす限界トルクが大き
くなっているため、Aと比較してより滑らかでかつ高速
のモータ速度制御が可能である。
【0024】このように、本サーボモータ制御装置は、
誘起電圧と等価であるトルク定数を任意に操作すること
ができるように、電気角算出部からの出力であるモータ
電気角に対して任意の値を加減できる電気角設定部を有
し、この電気角設定部は、算出されたモータの電気角に
対し、任意のずれを生じさせることができるため、この
ずれによってサーボモータには本来「0」であるはずの
無効電流成分が発生し、この無効電流はサーボモータの
永久磁石による界磁磁束に対して変動成分として働くこ
とになり、この変動を磁束を弱める方向に制御すること
によってサーボモータの磁束に依存するトルク定数を小
さく制御することができ、また滑らかな速度特性を実現
できる。
誘起電圧と等価であるトルク定数を任意に操作すること
ができるように、電気角算出部からの出力であるモータ
電気角に対して任意の値を加減できる電気角設定部を有
し、この電気角設定部は、算出されたモータの電気角に
対し、任意のずれを生じさせることができるため、この
ずれによってサーボモータには本来「0」であるはずの
無効電流成分が発生し、この無効電流はサーボモータの
永久磁石による界磁磁束に対して変動成分として働くこ
とになり、この変動を磁束を弱める方向に制御すること
によってサーボモータの磁束に依存するトルク定数を小
さく制御することができ、また滑らかな速度特性を実現
できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、高速回転
時の誘起電圧定数を下げることにより電圧飽和を防止す
ることが可能なサーボモータ制御装置を提供することが
できる。また、請求項2にかかる発明によれば、電気角
に基づいて形成されるフィードバック制御系で電気角を
設定することにより所望の無効電流を発生させることが
可能となる。すなわち、サーボモータの電気角に任意の
値を設定して電流制御を行う手段を有することにより、
サーボモータの高速回転時の電圧飽和を防止し、滑らか
な速度制御を行うことができる。
時の誘起電圧定数を下げることにより電圧飽和を防止す
ることが可能なサーボモータ制御装置を提供することが
できる。また、請求項2にかかる発明によれば、電気角
に基づいて形成されるフィードバック制御系で電気角を
設定することにより所望の無効電流を発生させることが
可能となる。すなわち、サーボモータの電気角に任意の
値を設定して電流制御を行う手段を有することにより、
サーボモータの高速回転時の電圧飽和を防止し、滑らか
な速度制御を行うことができる。
【0026】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
回転速度が大きくなるにつれて無効電流成分の割合が大
きくなるようにしたため、回転速度が低い間は無効電流
成分が発生しても大きな影響を与えないようにすること
ができる。さらに、請求項4にかかる発明によれば、入
力されるのが回転角度位置であっても回転速度を算出可
能となる。
回転速度が大きくなるにつれて無効電流成分の割合が大
きくなるようにしたため、回転速度が低い間は無効電流
成分が発生しても大きな影響を与えないようにすること
ができる。さらに、請求項4にかかる発明によれば、入
力されるのが回転角度位置であっても回転速度を算出可
能となる。
【図1】本発明に係るサーボモータの制御装置の実施例
を示すブロック構成図である。
を示すブロック構成図である。
【図2】従来のモータの電流制御のベクトル図である。
【図3】本発明に係るモータの電流制御のベクトル図で
ある。
ある。
【図4】電気角設定部の具体的構成例を示すブロック図
である。
である。
【図5】本発明に係るサーボモータの制御装置の効果を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図6】従来例を示すブロック図である。
11 速度指令発生部 12 速度制御部 13 電流制御部 14 dq逆変換部 15 モータ 16 エンコーダ 17 電流検出部 18 電気角算出部 19 dq変換部 20 速度検出手段 21 電気角設定部 22 微分手段 23 乗算手段 24 加算手段
Claims (4)
- 【請求項1】 多相交流サーボモータに対する駆動電力
を出力する駆動電力出力手段と、 上記多相交流サーボモータの回転速度を検出する速度検
出手段と、 この速度検出手段にて検出された回転速度が大きいとき
に上記駆動電力出力手段での無効電流成分を大きくさせ
る無効電流制御手段とを具備することを特徴とするサー
ボモータ制御装置。 - 【請求項2】 上記請求項1に記載のサーボモータ制御
装置において、 上記駆動電力出力手段は、 上記多相交流サーボモータの電気角を計測する電気角算
出手段と、 上記電気角に基づいて直交座標系の電圧を多相交流座標
系の電圧に変換して上記多相交流サーボモータに出力す
る電圧指令出力手段と、 上記電気角に基づいて上記多相交流サーボモータに流れ
る多相交流座標系の電流を直交座標系の電流に変換する
電流フィードバック手段と、 速度指令に応じた電流を入力するとともに上記直交座標
系の電流に基づいてフィードバック制御することにより
無効電流成分が小さくなるように上記多相交流サーボモ
ータに対する上記直交座標系の電圧を出力する電流制御
手段とを有し、 上記無効電流制御手段は、 上記回転速度が大きくなったときに上記電気角を変化さ
せて無効電流成分を生じさせる電気角設定手段を有する
ことを特徴とするサーボモータ制御装置。 - 【請求項3】 上記請求項2に記載のサーボモータ制御
装置において、 上記電気角設定手段は、上記電気角算出手段で算出した
電気角に対して上記回転速度に所定係数を乗算したずれ
角を発生させた電気角を設定することを特徴とするサー
ボモータ制御装置。 - 【請求項4】 上記請求項3に記載のサーボモータ制御
装置において、 上記電気角設定手段は、上記多相交流サーボモータの回
転角度位置の変化量に基づいて上記回転速度を算出する
ことを特徴とするサーボモータ制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9164736A JPH1118498A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | サーボモータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9164736A JPH1118498A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | サーボモータ制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1118498A true JPH1118498A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15798934
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9164736A Pending JPH1118498A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | サーボモータ制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1118498A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007151294A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Toshiba Mach Co Ltd | サーボモータにおける電流制御方法,電流制御プログラム,記録媒体,サーボモータ |
| US7235947B2 (en) | 2004-11-25 | 2007-06-26 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Synchronous motor control method and synchronous motor control system |
| JP2015154503A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-24 | 日本電産サーボ株式会社 | モータ装置 |
| JP2020161437A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | シチズン千葉精密株式会社 | 制御装置 |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP9164736A patent/JPH1118498A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7235947B2 (en) | 2004-11-25 | 2007-06-26 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Synchronous motor control method and synchronous motor control system |
| JP2007151294A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Toshiba Mach Co Ltd | サーボモータにおける電流制御方法,電流制御プログラム,記録媒体,サーボモータ |
| JP2015154503A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-24 | 日本電産サーボ株式会社 | モータ装置 |
| JP2020161437A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | シチズン千葉精密株式会社 | 制御装置 |
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