JPH11186151A - 近接効果補正方法及びこれに用いられる補正用レチクル - Google Patents
近接効果補正方法及びこれに用いられる補正用レチクルInfo
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- JPH11186151A JPH11186151A JP36421097A JP36421097A JPH11186151A JP H11186151 A JPH11186151 A JP H11186151A JP 36421097 A JP36421097 A JP 36421097A JP 36421097 A JP36421097 A JP 36421097A JP H11186151 A JPH11186151 A JP H11186151A
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 パターン形成用電子ビームの加速電圧を高め
ても、チップ領域の周辺部分においても近接効果を適正
に補正し、微細パターンの描画精度の向上を図る。 【解決手段】 補正用レチクルを介して感光基板18上
に感光基板18を感光させる補正用電子ビームを照射す
ることによって、感光基板18上のチップ領域21内の
領域23へのパターン形成用電子ビームの照射による近
接効果を補正する。チップ領域21内の領域24のみな
らず、感光基板18上におけるチップ領域21の外側の
周辺領域22にも、補正用電子ビームを照射する。
ても、チップ領域の周辺部分においても近接効果を適正
に補正し、微細パターンの描画精度の向上を図る。 【解決手段】 補正用レチクルを介して感光基板18上
に感光基板18を感光させる補正用電子ビームを照射す
ることによって、感光基板18上のチップ領域21内の
領域23へのパターン形成用電子ビームの照射による近
接効果を補正する。チップ領域21内の領域24のみな
らず、感光基板18上におけるチップ領域21の外側の
周辺領域22にも、補正用電子ビームを照射する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子ビー
ム描画あるいは電子ビーム露光を行った感光基板等の試
料で生ずる近接効果を補正するための近接効果補正方
法、及びこれに用いられる補正用レチクルに関するもの
である。
ム描画あるいは電子ビーム露光を行った感光基板等の試
料で生ずる近接効果を補正するための近接効果補正方
法、及びこれに用いられる補正用レチクルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年のLSIデバイスは、微細化傾向が
強まり、近い将来にも0.1μmあるいはそれ以下の寸
法に達したデバイスが現われようとしている。このよう
に微細化されたデバイスパターンを、レジストが塗布さ
れた半導体ウエハ等の感光基板などの試料に電子ビーム
で描画する場合には、入射した電子の試料内での後方散
乱に起因する近接効果の補正がより一層重要なファクタ
ーとなる。
強まり、近い将来にも0.1μmあるいはそれ以下の寸
法に達したデバイスが現われようとしている。このよう
に微細化されたデバイスパターンを、レジストが塗布さ
れた半導体ウエハ等の感光基板などの試料に電子ビーム
で描画する場合には、入射した電子の試料内での後方散
乱に起因する近接効果の補正がより一層重要なファクタ
ーとなる。
【0003】この近接効果の補正方法には、(1)照射
量変動による補正、(2)マルチレイヤーレジストを用
いた補正、(3)リサイズ・リシェイプによる補正、
(4)いわゆるゴースト法を用いた補正、などを挙げる
ことができる。
量変動による補正、(2)マルチレイヤーレジストを用
いた補正、(3)リサイズ・リシェイプによる補正、
(4)いわゆるゴースト法を用いた補正、などを挙げる
ことができる。
【0004】前記(1)の方法は、補正のためのドーズ
変動量を求めるために膨大な計算を行わなければならな
いのに加え、ラスタスキャン方式での適用が困難であ
る。前記(2)の方法は、レジスト塗布、現像のプロセ
スが複雑化するという欠点を有している。前記(3)の
方法は、パターンバイアッシングとも呼ばれる方法であ
るが、パターン寸法の極微細な調整、その調整量の計算
が必要になるという問題を抱える。
変動量を求めるために膨大な計算を行わなければならな
いのに加え、ラスタスキャン方式での適用が困難であ
る。前記(2)の方法は、レジスト塗布、現像のプロセ
スが複雑化するという欠点を有している。前記(3)の
方法は、パターンバイアッシングとも呼ばれる方法であ
るが、パターン寸法の極微細な調整、その調整量の計算
が必要になるという問題を抱える。
【0005】そこで、これらの問題の生じない近接効果
の補正方法として、前記(4)のいわゆるゴースト法に
よる近接効果補正方法が着目されている。これは、後方
散乱電子による試料の露光量(すなわち、試料内のエネ
ルギー蓄積量)が試料全面で均一化されるように、パタ
ーン形成のための電子ビームの照射の前又は後に、補正
用レチクルを介して試料を感光させるエネルギービーム
を照射する近接効果補正方法である。
の補正方法として、前記(4)のいわゆるゴースト法に
よる近接効果補正方法が着目されている。これは、後方
散乱電子による試料の露光量(すなわち、試料内のエネ
ルギー蓄積量)が試料全面で均一化されるように、パタ
ーン形成のための電子ビームの照射の前又は後に、補正
用レチクルを介して試料を感光させるエネルギービーム
を照射する近接効果補正方法である。
【0006】このゴースト法のうち最も基本的な方法で
は、形成しようとするパターン形成予定領域以外の部分
に、該パターン形成のためのビーム照射量よりも少ない
照射量で、入射した電子が試料内で散乱する領域の水平
成分距離だけ、十分にぼかしたエネルギービームを照射
する。
は、形成しようとするパターン形成予定領域以外の部分
に、該パターン形成のためのビーム照射量よりも少ない
照射量で、入射した電子が試料内で散乱する領域の水平
成分距離だけ、十分にぼかしたエネルギービームを照射
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
ゴースト法を用いて補正露光する場合に、印可する加速
電圧が低ければ、入射した電子が試料内で散乱する領域
の水平成分距離も短いため、あまり問題視されなかった
が、加速電圧が高くなると以下のような問題が生じる。
ゴースト法を用いて補正露光する場合に、印可する加速
電圧が低ければ、入射した電子が試料内で散乱する領域
の水平成分距離も短いため、あまり問題視されなかった
が、加速電圧が高くなると以下のような問題が生じる。
【0008】すなわち、印可する加速電圧が高くなるに
従って、図6に示すように、入射した電子が試料(レジ
スト及び基板等)内で散乱する領域の水平成分距離も増
加する。図6は、試料を厚さ0.5μmのレジストを塗
布したSi基板とした場合のモンテカルロ・シミュレー
タによる電子散乱軌跡図であり、図6(a)は加速電圧
を30keVとした場合の電子散乱軌跡、図6(b)は
加速電圧を100keVとした場合の電子散乱軌跡を示
す。なお、図6において、横軸は電子ビームの入射位置
を基準とした水平方向(基板と平行な方向)の距離を示
し、縦軸は当該試料の深さを示している。図6からわか
るように、電子散乱領域の水平成分距離は、電子ビーム
を加速電圧30keVで入射した場合に7μm程であっ
たものが、加速電圧50keVでは15〜20μm程度
(図示せず)、加速電圧75keVでは35〜40μm
程度(図示せず)、加速電圧100keVともなると6
5μmを超える程拡がってしまう。したがって、印可す
る加速電圧が高加速化するに従って、試料内のエネルギ
ー蓄積量を正しく均一化するための補正照射領域も、当
然広領域化してくる。
従って、図6に示すように、入射した電子が試料(レジ
スト及び基板等)内で散乱する領域の水平成分距離も増
加する。図6は、試料を厚さ0.5μmのレジストを塗
布したSi基板とした場合のモンテカルロ・シミュレー
タによる電子散乱軌跡図であり、図6(a)は加速電圧
を30keVとした場合の電子散乱軌跡、図6(b)は
加速電圧を100keVとした場合の電子散乱軌跡を示
す。なお、図6において、横軸は電子ビームの入射位置
を基準とした水平方向(基板と平行な方向)の距離を示
し、縦軸は当該試料の深さを示している。図6からわか
るように、電子散乱領域の水平成分距離は、電子ビーム
を加速電圧30keVで入射した場合に7μm程であっ
たものが、加速電圧50keVでは15〜20μm程度
(図示せず)、加速電圧75keVでは35〜40μm
程度(図示せず)、加速電圧100keVともなると6
5μmを超える程拡がってしまう。したがって、印可す
る加速電圧が高加速化するに従って、試料内のエネルギ
ー蓄積量を正しく均一化するための補正照射領域も、当
然広領域化してくる。
【0009】しかしながら、前述したような従来のゴー
スト法による近接効果補正方法では、補正露光のための
照射領域の範囲を特に規定していなかったので、パター
ン形成のために印可する加速電圧を電子散乱領域が数十
μmにも達する程度まで高めると、チップ領域の外側の
周辺領域において、試料内のエネルギー蓄積量を正しく
均一化するための補正照射領域が存在しないことによる
影響が大きくなり、チップ領域の周辺付近において十分
な近接効果補正を行うことができずに試料内のエネルギ
ー蓄積量の不均一化が生じることになる。このため、前
述したような従来のゴースト法では、高加速電圧でパタ
ーンを形成すると、チップ領域の周辺まで及んでいるパ
ターンに関して、当該パターンのチップ領域周辺の部分
が、予定外に太くなったり細くなってしまい、微細化さ
れたパターンを設計寸法通りに精度良く露光することが
困難になってしまう。
スト法による近接効果補正方法では、補正露光のための
照射領域の範囲を特に規定していなかったので、パター
ン形成のために印可する加速電圧を電子散乱領域が数十
μmにも達する程度まで高めると、チップ領域の外側の
周辺領域において、試料内のエネルギー蓄積量を正しく
均一化するための補正照射領域が存在しないことによる
影響が大きくなり、チップ領域の周辺付近において十分
な近接効果補正を行うことができずに試料内のエネルギ
ー蓄積量の不均一化が生じることになる。このため、前
述したような従来のゴースト法では、高加速電圧でパタ
ーンを形成すると、チップ領域の周辺まで及んでいるパ
ターンに関して、当該パターンのチップ領域周辺の部分
が、予定外に太くなったり細くなってしまい、微細化さ
れたパターンを設計寸法通りに精度良く露光することが
困難になってしまう。
【0010】この点について、前述した従来の基本的な
ゴースト法を例として、図4及び図5を参照して説明す
る。
ゴースト法を例として、図4及び図5を参照して説明す
る。
【0011】図4は、前記従来の基本的なゴースト法に
よる、試料としての感光基板(例えば、レジストが塗布
された基板)41の露光領域及びそれにより形成される
パターンを模式的に示す図であり、図4(a)は感光基
板41のある一部分を拡大して示した平面図、図4
(b)は図4(a)中の点A付近の一部を拡大した拡大
図、図4(c)は現像処理後の残存パターン51を示す
もので図4(b)に対応する拡大図である。また、図5
は、本例で用いるパターン形成用レチクル45及び補正
用レチクル46の要部を示す平面図である。なお、本例
では、感光基板41には、ネガレジストが塗布されてい
るものとする。
よる、試料としての感光基板(例えば、レジストが塗布
された基板)41の露光領域及びそれにより形成される
パターンを模式的に示す図であり、図4(a)は感光基
板41のある一部分を拡大して示した平面図、図4
(b)は図4(a)中の点A付近の一部を拡大した拡大
図、図4(c)は現像処理後の残存パターン51を示す
もので図4(b)に対応する拡大図である。また、図5
は、本例で用いるパターン形成用レチクル45及び補正
用レチクル46の要部を示す平面図である。なお、本例
では、感光基板41には、ネガレジストが塗布されてい
るものとする。
【0012】図4(a)において42はチップ領域であ
り、該チップ領域42の範囲内において電子ビームによ
り露光される。チップ領域42は、感光基板41上に所
定間隔をあけて2次元に配置されている。図4(b)に
は、1つのチップ領域42の図中左上隅の点A付近を拡
大したものを示している。図4(b)において、43は
チップ領域42内においてパターン形成用の電子ビーム
が露光されるパターン形成用露光領域(この領域には補
正用電子ビームは露光されない。)であり、44はチッ
プ領域42内において補正用の電子ビームが露光される
補正用露光領域(この領域にはパターン形成用電子ビー
ムは露光されない。)である。
り、該チップ領域42の範囲内において電子ビームによ
り露光される。チップ領域42は、感光基板41上に所
定間隔をあけて2次元に配置されている。図4(b)に
は、1つのチップ領域42の図中左上隅の点A付近を拡
大したものを示している。図4(b)において、43は
チップ領域42内においてパターン形成用の電子ビーム
が露光されるパターン形成用露光領域(この領域には補
正用電子ビームは露光されない。)であり、44はチッ
プ領域42内において補正用の電子ビームが露光される
補正用露光領域(この領域にはパターン形成用電子ビー
ムは露光されない。)である。
【0013】このような露光を行うため、パターン形成
用の電子ビームを露光する際には図5(a)に示すよう
なパターン形成用レチクル45を用い、補正用の電子ビ
ームを露光する際には図5(b)に示すような補正用レ
チクル46を用いる。周知のように電子ビームは通常分
割露光されるため、図面には示していないが、チップ領
域42は複数の副視野に分割され、チップ領域42の各
副視野に対応する複数の副視野がレチクル45,46上
に適当間隔をあけて2次元にそれぞれ形成されている。
図5(a)(b)中の点A’は図4(a)〜(c)中の
点Aに対応している。なお、レチクル45,46の各副
視野のパターンは、本来は例えば左右反転したものとな
るが、図5(a)(b)では、理解を容易にするため、
反転させないで記載している。図5(a)には、チップ
領域42の点Aを含む図中左上隅部の副視野に対応する
パターン形成用レチクル45の1つの副視野47の一部
のみを示している。同様に、図5(b)には、チップ領
域42の点Aを含む図中左上隅部の副視野に対応する補
正用レチクル46の1つの副視野48の一部のみを示し
ている。レチクル45の副視野47が対応するチップ領
域42の副視野とレチクル46の副視野48が対応する
チップ領域42の副視野とは、完全に一致している。な
お、本例では、図面には示していないが、レチクル4
5,46として、電子ビームの透過率が高い薄膜上に電
子ビームの散乱角の大きい散乱体が転写すべきパターン
に応じて形成された構成のレチクルが用いられている。
図5(a)において、49は散乱体が形成されていない
領域であり、残りの領域には散乱体が形成されている。
この領域49を透過した電子ビームによって、図4
(b)中のパターン形成用露光領域43が縮小投影によ
り露光されることとなる。同様に、図5(b)におい
て、50は散乱体が形成されていない領域であり、残り
の領域には散乱体が形成されている。この領域50を透
過した電子ビームによって、図4(b)中の補正用露光
領域44が縮小投影により露光されることとなる。な
お、レチクル45,46として、電子ビームを遮断する
基板にパターンに応じた開口を形成した構成のレチクル
を用いてもよいことは、言うまでもない。
用の電子ビームを露光する際には図5(a)に示すよう
なパターン形成用レチクル45を用い、補正用の電子ビ
ームを露光する際には図5(b)に示すような補正用レ
チクル46を用いる。周知のように電子ビームは通常分
割露光されるため、図面には示していないが、チップ領
域42は複数の副視野に分割され、チップ領域42の各
副視野に対応する複数の副視野がレチクル45,46上
に適当間隔をあけて2次元にそれぞれ形成されている。
図5(a)(b)中の点A’は図4(a)〜(c)中の
点Aに対応している。なお、レチクル45,46の各副
視野のパターンは、本来は例えば左右反転したものとな
るが、図5(a)(b)では、理解を容易にするため、
反転させないで記載している。図5(a)には、チップ
領域42の点Aを含む図中左上隅部の副視野に対応する
パターン形成用レチクル45の1つの副視野47の一部
のみを示している。同様に、図5(b)には、チップ領
域42の点Aを含む図中左上隅部の副視野に対応する補
正用レチクル46の1つの副視野48の一部のみを示し
ている。レチクル45の副視野47が対応するチップ領
域42の副視野とレチクル46の副視野48が対応する
チップ領域42の副視野とは、完全に一致している。な
お、本例では、図面には示していないが、レチクル4
5,46として、電子ビームの透過率が高い薄膜上に電
子ビームの散乱角の大きい散乱体が転写すべきパターン
に応じて形成された構成のレチクルが用いられている。
図5(a)において、49は散乱体が形成されていない
領域であり、残りの領域には散乱体が形成されている。
この領域49を透過した電子ビームによって、図4
(b)中のパターン形成用露光領域43が縮小投影によ
り露光されることとなる。同様に、図5(b)におい
て、50は散乱体が形成されていない領域であり、残り
の領域には散乱体が形成されている。この領域50を透
過した電子ビームによって、図4(b)中の補正用露光
領域44が縮小投影により露光されることとなる。な
お、レチクル45,46として、電子ビームを遮断する
基板にパターンに応じた開口を形成した構成のレチクル
を用いてもよいことは、言うまでもない。
【0014】従来の基本的なゴースト法では、レチクル
45を用いて図4(b)中のパターン形成用露光領域4
3を、パターン形成用の電子ビームを照射する前又は後
に、レチクル46を用いて図4(b)中の補正用露光領
域44を補正用の電子ビーム(照射量がパターン形成用
の電子ビームよりも少ない)で露光する。
45を用いて図4(b)中のパターン形成用露光領域4
3を、パターン形成用の電子ビームを照射する前又は後
に、レチクル46を用いて図4(b)中の補正用露光領
域44を補正用の電子ビーム(照射量がパターン形成用
の電子ビームよりも少ない)で露光する。
【0015】この従来の基本的なゴースト法による近接
効果補正方法では、補正露光のための照射領域の範囲を
特に規定していないので、パターン形成のために印可す
る加速電圧を電子散乱領域が数十μmにも達する程度ま
で高めると、チップ領域42の外側の周辺領域におい
て、感光基板41内のエネルギー蓄積量を正しく均一化
するための補正照射領域が存在しないことによる影響が
大きくなり、チップ領域42内の周辺付近において十分
な近接効果補正を行うことができずに感光基板41内の
エネルギー蓄積量の不均一化が生じることになる。この
ため、図4(b)のように露光された感光基板41を現
像すると、図4(c)のように、チップ領域42の周辺
まで及んでいるパターン51に関して、当該パターン5
1のチップ領域周辺の部分が、目的とする描画パターン
よりも細くなってしまう。
効果補正方法では、補正露光のための照射領域の範囲を
特に規定していないので、パターン形成のために印可す
る加速電圧を電子散乱領域が数十μmにも達する程度ま
で高めると、チップ領域42の外側の周辺領域におい
て、感光基板41内のエネルギー蓄積量を正しく均一化
するための補正照射領域が存在しないことによる影響が
大きくなり、チップ領域42内の周辺付近において十分
な近接効果補正を行うことができずに感光基板41内の
エネルギー蓄積量の不均一化が生じることになる。この
ため、図4(b)のように露光された感光基板41を現
像すると、図4(c)のように、チップ領域42の周辺
まで及んでいるパターン51に関して、当該パターン5
1のチップ領域周辺の部分が、目的とする描画パターン
よりも細くなってしまう。
【0016】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、パターン形成用電子ビームの加速電圧を高め
ても、チップ領域の周辺部分においても近接効果を適正
に補正することができ、微細パターンの描画精度の向上
を図ることができる近接効果補正方法及びこれに用いら
れる補正用レチクルを提供することを目的とする。
たもので、パターン形成用電子ビームの加速電圧を高め
ても、チップ領域の周辺部分においても近接効果を適正
に補正することができ、微細パターンの描画精度の向上
を図ることができる近接効果補正方法及びこれに用いら
れる補正用レチクルを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による近接効果補正方法は、補
正用レチクルを介して試料上に該試料を感光させるエネ
ルギービームを照射することによって、前記試料内での
電子の後方散乱による近接効果を補正する近接効果補正
方法において、前記試料上におけるチップ領域の外側の
周辺領域の全部又は一部にも前記エネルギービームを照
射するものである。なお、前記エネルギービームとして
は、電子ビームの他、X線ビームや光等であってもよ
い。
め、本発明の第1の態様による近接効果補正方法は、補
正用レチクルを介して試料上に該試料を感光させるエネ
ルギービームを照射することによって、前記試料内での
電子の後方散乱による近接効果を補正する近接効果補正
方法において、前記試料上におけるチップ領域の外側の
周辺領域の全部又は一部にも前記エネルギービームを照
射するものである。なお、前記エネルギービームとして
は、電子ビームの他、X線ビームや光等であってもよ
い。
【0018】この第1の態様は、補正用レチクルを介し
て試料上に該試料を感光させるエネルギービームを照射
することによって、前記試料内での電子の後方散乱によ
る近接効果を補正する近接効果補正方法であるので、従
来の種々のゴースト法と同様の原理に従って、試料上で
の電子ビームの照射による近接効果を補正することがで
きる。
て試料上に該試料を感光させるエネルギービームを照射
することによって、前記試料内での電子の後方散乱によ
る近接効果を補正する近接効果補正方法であるので、従
来の種々のゴースト法と同様の原理に従って、試料上で
の電子ビームの照射による近接効果を補正することがで
きる。
【0019】そして、前記第1の態様によれば、試料上
におけるチップ領域内のみならず、チップ領域の外側の
周辺領域の全部又は一部にも補正用のエネルギービーム
が照射されるので、パターン形成用電子ビームの加速電
圧を高めても、チップ領域の周辺部分においても近接効
果を適正に補正することができて試料内のエネルギー蓄
積量を均一化することができ、微細パターンの描画精度
の向上を図ることができる。
におけるチップ領域内のみならず、チップ領域の外側の
周辺領域の全部又は一部にも補正用のエネルギービーム
が照射されるので、パターン形成用電子ビームの加速電
圧を高めても、チップ領域の周辺部分においても近接効
果を適正に補正することができて試料内のエネルギー蓄
積量を均一化することができ、微細パターンの描画精度
の向上を図ることができる。
【0020】なお、前記第1の態様では、チップ領域の
外側の周辺領域の全部に補正用のエネルギービームを照
射してもよいが、通常はチップ領域の全周に沿ってパタ
ーンが形成されるわけではないので、チップ領域の外側
の周辺領域のうち、チップ領域の周辺に至るパターンに
応じた部分にのみ補正用のエネルギービームを照射して
もよい。
外側の周辺領域の全部に補正用のエネルギービームを照
射してもよいが、通常はチップ領域の全周に沿ってパタ
ーンが形成されるわけではないので、チップ領域の外側
の周辺領域のうち、チップ領域の周辺に至るパターンに
応じた部分にのみ補正用のエネルギービームを照射して
もよい。
【0021】本発明の第2の態様による近接効果補正方
法は、前記第1の態様による近接効果補正方法におい
て、前記周辺領域の幅が、前記電子ビームの加速電圧に
応じて定められたものである。
法は、前記第1の態様による近接効果補正方法におい
て、前記周辺領域の幅が、前記電子ビームの加速電圧に
応じて定められたものである。
【0022】この第2の態様のように、補正用のエネル
ギービームを照射すべき周辺領域の幅を、パターン形成
用の電子ビームの加速電圧に応じて定めると、チップ領
域の周辺部分における試料内のエネルギー蓄積量を均一
化する上で一層好ましい。
ギービームを照射すべき周辺領域の幅を、パターン形成
用の電子ビームの加速電圧に応じて定めると、チップ領
域の周辺部分における試料内のエネルギー蓄積量を均一
化する上で一層好ましい。
【0023】本発明の第3の態様による補正用レチクル
は、試料内での電子の後方散乱による近接効果を補正す
るために前記試料上に照射され該試料を感光させるエネ
ルギービームをマスクする補正用レチクルにおいて、前
記試料上のチップ領域の外側の周辺領域の全部又は一部
に対応する部分であって、前記エネルギービームを前記
試料に向かうように通過させる部分を有するものであ
る。
は、試料内での電子の後方散乱による近接効果を補正す
るために前記試料上に照射され該試料を感光させるエネ
ルギービームをマスクする補正用レチクルにおいて、前
記試料上のチップ領域の外側の周辺領域の全部又は一部
に対応する部分であって、前記エネルギービームを前記
試料に向かうように通過させる部分を有するものであ
る。
【0024】本発明の第4の態様による補正用レチクル
は、前記第3の態様による補正用レチクルにおいて、前
記周辺領域の幅が、前記電子ビームの加速電圧に応じて
定められたものである。
は、前記第3の態様による補正用レチクルにおいて、前
記周辺領域の幅が、前記電子ビームの加速電圧に応じて
定められたものである。
【0025】前記第3及び第4の態様による補正用レチ
クルを用いることにより、前記第1及び第2の態様によ
る近接効果補正方法を行うことができる。
クルを用いることにより、前記第1及び第2の態様によ
る近接効果補正方法を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る近接効果補正方法及び補正用レチクルについて、図面
を参照して説明する。
る近接効果補正方法及び補正用レチクルについて、図面
を参照して説明する。
【0027】図1は、本実施の形態による近接効果補正
方法が使用される電子ビーム露光装置の一例を示す概略
構成図である。電子銃10から放出された電子ビームE
Bは、コンデンサレンズ11で平行ビームとされ、視野
選択偏向器12によりX−Y平面(X軸及びY軸と平行
な平面)内で偏向されてレチクル(マスク)13の副視
野に導かれる。レチクル13は、レチクルステージ14
内にX−Y平面と平行に取り付けられている。レチクル
13を通過した電子ビームEBは、偏向器15によりあ
る量だけ偏向され、レンズ16,17により試料として
の感光基板18上のある位置に任意の縮小率(例えば1
/4)で結像され、感光基板18を露光する。また、感
光基板18は、感光基板台19の可動ステージ20上
に、X−Y平面と平行に取り付けられている。なお、図
1において、X軸方向は紙面と直交する方向である。
方法が使用される電子ビーム露光装置の一例を示す概略
構成図である。電子銃10から放出された電子ビームE
Bは、コンデンサレンズ11で平行ビームとされ、視野
選択偏向器12によりX−Y平面(X軸及びY軸と平行
な平面)内で偏向されてレチクル(マスク)13の副視
野に導かれる。レチクル13は、レチクルステージ14
内にX−Y平面と平行に取り付けられている。レチクル
13を通過した電子ビームEBは、偏向器15によりあ
る量だけ偏向され、レンズ16,17により試料として
の感光基板18上のある位置に任意の縮小率(例えば1
/4)で結像され、感光基板18を露光する。また、感
光基板18は、感光基板台19の可動ステージ20上
に、X−Y平面と平行に取り付けられている。なお、図
1において、X軸方向は紙面と直交する方向である。
【0028】本実施の形態では、前記電子ビームEB
は、補正露光時には、パターン形成ののための露光時に
比べて少ないビーム照射量となるように設定されるとと
もに、入射した電子が感光基板18内で散乱する領域の
水平成分距離だけ十分にぼけるように設定される。ま
た、本実施の形態では、前記感光基板18は、例えば、
レジストが塗布されたSi(シリコン)ウエハで構成さ
れている。本実施の形態では、感光基板18には、ネガ
レジストが塗布されているものとする。勿論、感光基板
18には、ポジレジストが塗布されていてもよい。
は、補正露光時には、パターン形成ののための露光時に
比べて少ないビーム照射量となるように設定されるとと
もに、入射した電子が感光基板18内で散乱する領域の
水平成分距離だけ十分にぼけるように設定される。ま
た、本実施の形態では、前記感光基板18は、例えば、
レジストが塗布されたSi(シリコン)ウエハで構成さ
れている。本実施の形態では、感光基板18には、ネガ
レジストが塗布されているものとする。勿論、感光基板
18には、ポジレジストが塗布されていてもよい。
【0029】次に、本実施の形態による近接効果補正方
法及び前記レチクル13として用いるパターン形成用レ
チクル13A及び補正用レチクル13Bについて、図2
乃至図3を参照して説明する。
法及び前記レチクル13として用いるパターン形成用レ
チクル13A及び補正用レチクル13Bについて、図2
乃至図3を参照して説明する。
【0030】図2は、前記感光基板18の露光領域及び
それにより形成されるパターンを模式的に示す図であ
り、図2(a)は感光基板18のある一部分を拡大して
示した平面図、図2(b)は図2(a)中の点A付近の
一部を拡大した拡大図、図2(c)は現像処理後の残存
パターン30を示すもので図2(b)に対応する拡大図
である。また、図3は、前記レチクル13として、本実
施の形態で用いるパターン形成用レチクル13A及び補
正用レチクル13Bの要部を示す平面図である。
それにより形成されるパターンを模式的に示す図であ
り、図2(a)は感光基板18のある一部分を拡大して
示した平面図、図2(b)は図2(a)中の点A付近の
一部を拡大した拡大図、図2(c)は現像処理後の残存
パターン30を示すもので図2(b)に対応する拡大図
である。また、図3は、前記レチクル13として、本実
施の形態で用いるパターン形成用レチクル13A及び補
正用レチクル13Bの要部を示す平面図である。
【0031】図2(a)において、21はチップ領域、
22は該チップ領域21の外側の周辺領域である。本実
施の形態では、図4及び図5を参照して説明した従来の
ゴースト法と異なり、チップ領域21の範囲内のみなら
ず、近接効果補正時には周辺領域22の全体も、電子ビ
ームEBにより露光される。すなわち、周辺領域22
は、補正露光用の電子ビームが露光される補正用露光領
域(本実施の形態では、この領域にはパターン形成用電
子ビームは露光されない。)となっている。この周辺領
域22の幅δdは、パターン形成のための電子ビームの
加速電圧に応じて定められ、感光基板18内における電
子散乱領域水平成分距離より大きくなるように定めるこ
とが好ましい。例えば、パターン形成のための電子ビー
ムの加速電圧を100keVとした場合において感光基
板18のモンテカルロ・シミュレータによる電子散乱軌
跡図が前述した図6(b)に示すようになる場合には、
周辺領域22の幅δdは、65μmより大きくなるよう
に定めることが好ましい。チップ領域21は、感光基板
18上に所定間隔をあけて2次元に配置されている。こ
れらの位置は、前記可動ステージ20の位置や偏向器1
5の偏向量によって決定される。
22は該チップ領域21の外側の周辺領域である。本実
施の形態では、図4及び図5を参照して説明した従来の
ゴースト法と異なり、チップ領域21の範囲内のみなら
ず、近接効果補正時には周辺領域22の全体も、電子ビ
ームEBにより露光される。すなわち、周辺領域22
は、補正露光用の電子ビームが露光される補正用露光領
域(本実施の形態では、この領域にはパターン形成用電
子ビームは露光されない。)となっている。この周辺領
域22の幅δdは、パターン形成のための電子ビームの
加速電圧に応じて定められ、感光基板18内における電
子散乱領域水平成分距離より大きくなるように定めるこ
とが好ましい。例えば、パターン形成のための電子ビー
ムの加速電圧を100keVとした場合において感光基
板18のモンテカルロ・シミュレータによる電子散乱軌
跡図が前述した図6(b)に示すようになる場合には、
周辺領域22の幅δdは、65μmより大きくなるよう
に定めることが好ましい。チップ領域21は、感光基板
18上に所定間隔をあけて2次元に配置されている。こ
れらの位置は、前記可動ステージ20の位置や偏向器1
5の偏向量によって決定される。
【0032】図2(b)には、1つのチップ領域21の
図中左上隅の点A付近を拡大したものを示している。図
2(b)において、23はチップ領域21内においてパ
ターン形成用の電子ビームが露光されるパターン形成用
露光領域(本実施の形態では、この領域には補正用電子
ビームは露光されない。)であり、24はチップ領域2
1内において補正用の電子ビームが露光される補正用露
光領域(本実施の形態では、この領域にはパターン形成
用電子ビームは露光されない。)である。前述したよう
に、前記周辺部22も、補正用露光領域である。
図中左上隅の点A付近を拡大したものを示している。図
2(b)において、23はチップ領域21内においてパ
ターン形成用の電子ビームが露光されるパターン形成用
露光領域(本実施の形態では、この領域には補正用電子
ビームは露光されない。)であり、24はチップ領域2
1内において補正用の電子ビームが露光される補正用露
光領域(本実施の形態では、この領域にはパターン形成
用電子ビームは露光されない。)である。前述したよう
に、前記周辺部22も、補正用露光領域である。
【0033】このような露光を行うため、前記レチクル
13として、パターン形成用の電子ビームを露光する際
には図3(a)に示すようなパターン形成用レチクル1
3Aを用い、補正用の電子ビームを露光する際には図3
(b)に示すような補正用レチクル13Bを用いる。周
知のように電子ビームは通常分割露光されるため、図面
には示していないが、チップ領域21は複数の副視野に
分割され、チップ領域21の各副視野に対応する複数の
副視野がパターン形成用レチクル13A上に適当間隔を
あけて2次元にそれぞれ形成されている。また、本実施
の形態では、チップ領域21及び周辺領域22の全体を
1つの領域してこれが複数の副視野に分割され、これら
の各副視野に対応する複数の副視野が補正用レチクル1
3B上に適当間隔をあけて2次元にそれぞれ形成されて
いる。したがって、本実施の形態では、パターン形成用
レチクル13A上の副視野に対応する感光基板18上の
副視野と補正用レチクル13B上の副視野に対応する感
光基板18上の副視野とでは、少なくとも周辺領域22
に沿った副視野に関しては異なることとなる。図3
(a)(b)中の点A’は図2(a)〜(c)中の点A
に対応している。なお、レチクル13A,13Bの各副
視野のパターンは、本来は例えば左右反転したものとな
るが、図3(a)(b)では、理解を容易にするため、
反転させないで記載している。図3(a)には、感光基
板18上の点Aを含む図中左上隅部の副視野に対応する
パターン形成用レチクル13Aの1つの副視野25の一
部のみを示している。同様に、図3(b)には、感光基
板18上の点Aを含む図中左上隅部の副視野に対応する
補正用レチクル13Bの1つの副視野26の一部のみを
示している。図3からわかるように、レチクル13Aの
副視野25が対応する感光基板18上の副視野とレチク
ル13Bの副視野26が対応する感光基板18上の副視
野とは、一致していない。なお、本実施の形態では、図
面には示していないが、レチクル13A,13Bとし
て、電子ビームの透過率が高い薄膜上に電子ビームの散
乱角の大きい散乱体が転写すべきパターンに応じて形成
された構成のレチクルが用いられている。図3(a)に
おいて、27は散乱体が形成されていない領域であり、
残りの領域には散乱体が形成されている。この領域27
を透過した電子ビームによって、図2(b)中のパター
ン形成用露光領域23が縮小投影により露光されること
となる。同様に、図3(b)において、28,29は散
乱体が形成されていない領域であり、残りの領域には散
乱体が形成されている。この領域28,29を透過した
電子ビームによって、図2(b)中の補正用露光領域2
4及び周辺領域22が縮小投影により露光されることと
なる。レチクル13B上の領域28,29はそれぞれ感
光基板18上の領域22,24に対応しており、レチク
ル13B上の領域29が、感光基板18上の周辺領域2
2に対応する部分であって、補正用の電子ビームを感光
基板18に向かうように通過させる部分となっている。
なお、レチクル13A,13Bとして、電子ビームを遮
断する基板にパターンに応じた開口を形成した構成のレ
チクルを用いてもよいことは、言うまでもない。
13として、パターン形成用の電子ビームを露光する際
には図3(a)に示すようなパターン形成用レチクル1
3Aを用い、補正用の電子ビームを露光する際には図3
(b)に示すような補正用レチクル13Bを用いる。周
知のように電子ビームは通常分割露光されるため、図面
には示していないが、チップ領域21は複数の副視野に
分割され、チップ領域21の各副視野に対応する複数の
副視野がパターン形成用レチクル13A上に適当間隔を
あけて2次元にそれぞれ形成されている。また、本実施
の形態では、チップ領域21及び周辺領域22の全体を
1つの領域してこれが複数の副視野に分割され、これら
の各副視野に対応する複数の副視野が補正用レチクル1
3B上に適当間隔をあけて2次元にそれぞれ形成されて
いる。したがって、本実施の形態では、パターン形成用
レチクル13A上の副視野に対応する感光基板18上の
副視野と補正用レチクル13B上の副視野に対応する感
光基板18上の副視野とでは、少なくとも周辺領域22
に沿った副視野に関しては異なることとなる。図3
(a)(b)中の点A’は図2(a)〜(c)中の点A
に対応している。なお、レチクル13A,13Bの各副
視野のパターンは、本来は例えば左右反転したものとな
るが、図3(a)(b)では、理解を容易にするため、
反転させないで記載している。図3(a)には、感光基
板18上の点Aを含む図中左上隅部の副視野に対応する
パターン形成用レチクル13Aの1つの副視野25の一
部のみを示している。同様に、図3(b)には、感光基
板18上の点Aを含む図中左上隅部の副視野に対応する
補正用レチクル13Bの1つの副視野26の一部のみを
示している。図3からわかるように、レチクル13Aの
副視野25が対応する感光基板18上の副視野とレチク
ル13Bの副視野26が対応する感光基板18上の副視
野とは、一致していない。なお、本実施の形態では、図
面には示していないが、レチクル13A,13Bとし
て、電子ビームの透過率が高い薄膜上に電子ビームの散
乱角の大きい散乱体が転写すべきパターンに応じて形成
された構成のレチクルが用いられている。図3(a)に
おいて、27は散乱体が形成されていない領域であり、
残りの領域には散乱体が形成されている。この領域27
を透過した電子ビームによって、図2(b)中のパター
ン形成用露光領域23が縮小投影により露光されること
となる。同様に、図3(b)において、28,29は散
乱体が形成されていない領域であり、残りの領域には散
乱体が形成されている。この領域28,29を透過した
電子ビームによって、図2(b)中の補正用露光領域2
4及び周辺領域22が縮小投影により露光されることと
なる。レチクル13B上の領域28,29はそれぞれ感
光基板18上の領域22,24に対応しており、レチク
ル13B上の領域29が、感光基板18上の周辺領域2
2に対応する部分であって、補正用の電子ビームを感光
基板18に向かうように通過させる部分となっている。
なお、レチクル13A,13Bとして、電子ビームを遮
断する基板にパターンに応じた開口を形成した構成のレ
チクルを用いてもよいことは、言うまでもない。
【0034】なお、パターン形成のための露光時と補正
用の露光時とで、パターン形成用レチクル13Aと補正
用レチクル13Bとが図示しないレチクルローダにより
交換されて所定の露光位置に位置決めされる。前記パタ
ーン形成用レチクル13Aの各副視野と補正用レチクル
13Bの各副視野とを同一のレチクル上に形成してお
き、両者を1つのレチクルで兼用することも可能であ
る。
用の露光時とで、パターン形成用レチクル13Aと補正
用レチクル13Bとが図示しないレチクルローダにより
交換されて所定の露光位置に位置決めされる。前記パタ
ーン形成用レチクル13Aの各副視野と補正用レチクル
13Bの各副視野とを同一のレチクル上に形成してお
き、両者を1つのレチクルで兼用することも可能であ
る。
【0035】本実施の形態では、前述した図1に示す電
子ビーム露光装置を用い、前記レチクル13Aを用いて
図2(b)中のパターン形成用露光領域23をパターン
形成用の電子ビームを照射する前又は後に、前記レチク
ル13Bを用いて図2(b)中の補正用露光領域24及
び周辺領域22を補正用の電子ビーム(照射量がパター
ン形成用の電子ビームよりも少ない)で露光する。
子ビーム露光装置を用い、前記レチクル13Aを用いて
図2(b)中のパターン形成用露光領域23をパターン
形成用の電子ビームを照射する前又は後に、前記レチク
ル13Bを用いて図2(b)中の補正用露光領域24及
び周辺領域22を補正用の電子ビーム(照射量がパター
ン形成用の電子ビームよりも少ない)で露光する。
【0036】この本実施の形態による近接効果補正方法
によれば、図4及び図5を参照して説明した従来のゴー
スト法による近接効果補正方法と同様に、補正用の電子
ビームによって図2(b)中の補正露光領域24を露光
するので、感光基板18上でのパターン形成用の電子ビ
ームの照射による近接効果を補正することができる。
によれば、図4及び図5を参照して説明した従来のゴー
スト法による近接効果補正方法と同様に、補正用の電子
ビームによって図2(b)中の補正露光領域24を露光
するので、感光基板18上でのパターン形成用の電子ビ
ームの照射による近接効果を補正することができる。
【0037】そして、本実施の形態では、前記従来のゴ
ースト法による近接効果補正方法と異なり、感光基板1
8上におけるチップ領域21内の補正露光領域24のみ
ならず、チップ領域21の外側の周辺領域22にも補正
用の電子ビームが照射されるので、パターン形成用電子
ビームの加速電圧を高めても、チップ領域21の周辺部
分においても近接効果を適正に補正することができて感
光基板18内のエネルギー蓄積量を均一化することがで
きる。このため、図2(b)のように露光された感光基
板18を現像すると、図2(c)のように、チップ領域
21の周辺まで及んでいるパターン30に関しても、目
的とする描画パターンよりも細くなったり太くなったり
するようなことがない。
ースト法による近接効果補正方法と異なり、感光基板1
8上におけるチップ領域21内の補正露光領域24のみ
ならず、チップ領域21の外側の周辺領域22にも補正
用の電子ビームが照射されるので、パターン形成用電子
ビームの加速電圧を高めても、チップ領域21の周辺部
分においても近接効果を適正に補正することができて感
光基板18内のエネルギー蓄積量を均一化することがで
きる。このため、図2(b)のように露光された感光基
板18を現像すると、図2(c)のように、チップ領域
21の周辺まで及んでいるパターン30に関しても、目
的とする描画パターンよりも細くなったり太くなったり
するようなことがない。
【0038】このように、本実施の形態によれば、チッ
プ領域21の外側の周辺領域22にも補正用のエネルギ
ービームが照射されるので、パターン形成用電子ビーム
の加速電圧を高めても、チップ領域21の周辺部分にお
いても近接効果を適正に補正することができて感光基板
18内のエネルギー蓄積量を均一化することができ、微
細パターンの描画精度の向上を図ることができる。
プ領域21の外側の周辺領域22にも補正用のエネルギ
ービームが照射されるので、パターン形成用電子ビーム
の加速電圧を高めても、チップ領域21の周辺部分にお
いても近接効果を適正に補正することができて感光基板
18内のエネルギー蓄積量を均一化することができ、微
細パターンの描画精度の向上を図ることができる。
【0039】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものでは
ない。
したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0040】例えば、本実施の形態では、補正用の電子
ビームを前記周辺領域22の全部に照射していたが、周
辺領域22の全部ではなく一部に補正用の電子ビームを
露光するようにしてもよい。この場合、例えば、図2
(b)において、周辺領域22のうちのパターン形成用
露光領域23に隣接する部分に補正用の電子ビームを照
射し、周辺領域22のうちの補正用露光領域には補正用
の電子ビームを照射しなくてもよい。その際には、例え
ば、図3中の領域29の対応部分が、散乱体が形成され
る領域とされる。
ビームを前記周辺領域22の全部に照射していたが、周
辺領域22の全部ではなく一部に補正用の電子ビームを
露光するようにしてもよい。この場合、例えば、図2
(b)において、周辺領域22のうちのパターン形成用
露光領域23に隣接する部分に補正用の電子ビームを照
射し、周辺領域22のうちの補正用露光領域には補正用
の電子ビームを照射しなくてもよい。その際には、例え
ば、図3中の領域29の対応部分が、散乱体が形成され
る領域とされる。
【0041】また、本実施の形態では、補正用のエネル
ギービームとして電子ビームが用いられていたが、レジ
ストを感光させるものであればよく、例えばX線、光等
を用いてもよい。
ギービームとして電子ビームが用いられていたが、レジ
ストを感光させるものであればよく、例えばX線、光等
を用いてもよい。
【0042】さらに、本実施の形態では、パターン形成
用の電子ビームによる露光も補正用のエネルギービーム
による露光も同一の装置で行われていたが、両者を別の
装置で行うようにしてもよい。
用の電子ビームによる露光も補正用のエネルギービーム
による露光も同一の装置で行われていたが、両者を別の
装置で行うようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パターン形成用電子ビームの加速電圧を高めても、チッ
プ領域の周辺部分における近接効果を適正に補正するこ
とができ、微細パターンの描画精度の向上を図ることが
できる。
パターン形成用電子ビームの加速電圧を高めても、チッ
プ領域の周辺部分における近接効果を適正に補正するこ
とができ、微細パターンの描画精度の向上を図ることが
できる。
【図1】本発明の一実施の形態による近接効果補正方法
が使用される電子ビーム露光装置の一例を示す概略構成
図である。
が使用される電子ビーム露光装置の一例を示す概略構成
図である。
【図2】本発明の前記実施の形態による近接効果補正方
法における、感光基板の露光領域及びそれにより形成さ
れるパターンを模式的に示す図である。
法における、感光基板の露光領域及びそれにより形成さ
れるパターンを模式的に示す図である。
【図3】本発明の前記実施の形態で用いるパターン形成
用レチクル及び補正用レチクルの要部を示す平面図であ
る。
用レチクル及び補正用レチクルの要部を示す平面図であ
る。
【図4】従来の基本的なゴースト法による、感光基板の
露光領域及びそれにより形成されるパターンを模式的に
示す図である。
露光領域及びそれにより形成されるパターンを模式的に
示す図である。
【図5】従来の基本的なゴースト法で用いるパターン形
成用レチクル及び補正用レチクルの要部を示す平面図で
ある。
成用レチクル及び補正用レチクルの要部を示す平面図で
ある。
【図6】モンテカルロ・シミュレータによる電子散乱軌
跡図である。
跡図である。
10 電子銃 11 コンデンサレンズ 12 視野選択偏向器 13A パターン形成用レチクル 13B 補正用レチクル 14 レチクルステージ 15 偏向器 16,17 レンズ 18 感光基板 19 感光基板台 20 可動ステージ 21 チップ領域 22 周辺領域 23 パターン形成用露光領域 24 補正用露光領域 25 パターン形成用レチクル上の副視野 26 補正用レチクル上の副視野 27,28,29 散乱体が形成されていない領域 30 現像処理後の残存パターン
Claims (4)
- 【請求項1】 補正用レチクルを介して試料上に該試料
を感光させるエネルギービームを照射することによっ
て、前記試料内での電子の後方散乱による近接効果を補
正する近接効果補正方法において、 前記試料上におけるチップ領域の外側の周辺領域の全部
又は一部にも前記エネルギービームを照射することを特
徴とする近接効果補正方法。 - 【請求項2】 前記周辺領域の幅が、前記電子ビームの
加速電圧に応じて定められたことを特徴とする請求項1
記載の近接効果補正方法。 - 【請求項3】 試料内での電子の後方散乱による近接効
果を補正するために前記試料上に照射され該試料を感光
させるエネルギービームをマスクする補正用レチクルに
おいて、前記試料上のチップ領域の外側の周辺領域の全
部又は一部に対応する部分であって、前記エネルギービ
ームを前記試料に向かうように通過させる部分を有する
ことを特徴とする補正用レチクル。 - 【請求項4】 前記周辺領域の幅が、前記電子ビームの
加速電圧に応じて定められたことを特徴とする請求項3
記載の補正用レチクル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36421097A JPH11186151A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 近接効果補正方法及びこれに用いられる補正用レチクル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36421097A JPH11186151A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 近接効果補正方法及びこれに用いられる補正用レチクル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11186151A true JPH11186151A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18481253
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36421097A Pending JPH11186151A (ja) | 1997-12-16 | 1997-12-16 | 近接効果補正方法及びこれに用いられる補正用レチクル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11186151A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010051732A (ko) * | 1999-11-17 | 2001-06-25 | 가네꼬 히사시 | 전자선 노광방법, 및 이것에 이용하는 마스크 및 전자선노광장치 |
| JP2013527983A (ja) * | 2010-04-15 | 2013-07-04 | コミシリア ア レネルジ アトミック エ オ エナジーズ オルタネティヴズ | 大きなメッシュの部分一括露光方式電子線リソグラフィ方法 |
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1997
- 1997-12-16 JP JP36421097A patent/JPH11186151A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010051732A (ko) * | 1999-11-17 | 2001-06-25 | 가네꼬 히사시 | 전자선 노광방법, 및 이것에 이용하는 마스크 및 전자선노광장치 |
| US6597001B1 (en) | 1999-11-17 | 2003-07-22 | Nec Electronics Corporation | Method of electron-beam exposure and mask and electron-beam exposure system used therein |
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| JP2016171309A (ja) * | 2010-04-15 | 2016-09-23 | コミシリア ア レネルジ アトミック エ オ エナジーズ オルタネティヴズ | 大きなメッシュの部分一括露光方式電子線リソグラフィ方法 |
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