JPH11188550A - 薄物形鋼用クランプ装置 - Google Patents

薄物形鋼用クランプ装置

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JPH11188550A
JPH11188550A JP35920697A JP35920697A JPH11188550A JP H11188550 A JPH11188550 A JP H11188550A JP 35920697 A JP35920697 A JP 35920697A JP 35920697 A JP35920697 A JP 35920697A JP H11188550 A JPH11188550 A JP H11188550A
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Haruki Uko
春樹 宇高
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部mを有する薄物の形鋼であっても、切
断時における切削抵抗によって材料が曲がったり振動し
たりすることを防止するクランプ装置を提供する。 【解決手段】 被加工材Wを載せるためのバイステーブ
ル11の上面Pに、被加工材Wを両側面から挟持する一
対のバイスジョー1,2を備えるとともに、バイステー
ブル11の上面Pに長孔11aを形成し、その長孔11
a内に、バイステーブル11の上面Pに対して出没自在
の爪12,13を挿入するとともに、その爪12,13
を互いに接近/離隔させるための爪移動機構を備え、開
口部mを有する被加工材Wを、その開口部mをバイステ
ーブル11の上面Pに当接させて載置した状態で、一対
のバイスジョーにより両側面からクランプし、次いで、
爪12,13を相互に離隔させることによって、開口部
mの内側から押し開く向きに被加工剤Wの縁部をクラン
プするように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄物形鋼用のクラ
ンプ装置に関し、例えば各種鋸刃による切断機やドリル
による穿孔機等に用いるのに適した薄物形鋼用クランプ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】丸鋸盤や帯鋸盤、あるいは穿孔機等の形
鋼の加工機においては、一般に、形鋼をクランプした状
態で切断や穿孔等の加工を施すようになっている。
【0003】従来のこの種のクランプ装置は、図7に例
示するように、形鋼をその長手方向に直交する水平方向
に外側から挟着してクランプするバイス機構に基づく方
式が一般的であり、更に加えて垂直方向からもテーブル
上面に対して押圧固定する方式もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な従来のクランプ装置では、被加工物が薄物の形鋼であ
る場合、クランプ状態で鋸刃等によって切断しようとす
ると、図7に示すように、特に鋸刃の厚みが厚く切削抵
抗の大きい丸鋸刃Bによる切断に際しては、図7(A)
にaで示す位置で形鋼の縁部が、切削抵抗に負けて図中
右方向に曲がってしまうことがある。また、その形鋼が
図7(B)に示すようなリップ溝形鋼である場合には、
更に図中bで示す位置で上方に曲がってしまうといった
問題が発生する。
【0005】このような場合、形鋼の縁部は曲げられる
ばかりでなく激しく振動し、それによって鋸刃の刃先が
欠けてしまうといったトラブルにもつながり、そのた
め、切削速度を遅くすることを余儀なくされていた。
【0006】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
もので、薄物の形鋼に関し、切削抵抗による縁部の曲が
りや振動を防ぐことのできるクランプ装置の提供を目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、その実施の形態を表す図1〜図5を参照し
つつ説明すると、本発明の薄物形鋼用クランプ装置は、
被加工材Wを載せるバイステーブル11上に配置された
一対のバイスジョー1,2と、その各バイスジョー1,
2の少なくとも一方を他方に対して接近/離隔させるジ
ョー移動機構と、バイステーブル11の上面Pを貫通す
る長孔11a内に挿入され、当該バイステーブル11の
上面Pに対して出没自在の一対の爪12,13と、その
各爪12,13を出没させる爪出没機構15,16と、
各爪12,13を互いに接近/離隔させる爪移動機構
(移動シリンダ25,26と案内ロッド23,24)を
有し、バイステーブル11上に載置された被加工材W
を、一対のバイスジョー1,2を相互に接近させて外側
からクランプした状態で、一対の爪12,13を相互に
離隔させて内側からクランプし得るよう構成されている
ことによって特徴づけられる。
【0008】また、本発明においては、溝形鋼等とは違
って開口部を有さない他の形鋼、例えば角パイプや平鋼
などを加工する場合のために、図1〜図5に例示したよ
うに、各爪12,13を出没させる爪出没機構15,1
6を設けているが、その機構としては、各爪12,13
を起倒する方式とすることが、装置をコンパクト化する
上で望ましい。
【0009】本発明は、開口部mを有する形鋼Wの縁部
に作用する切削抵抗を、開口部mの内側に当接する爪に
よって受けることで、薄物の形鋼の縁部の曲がりや振動
を防止しようとするものである。
【0010】すなわち、例えばリップ溝形鋼等の形鋼W
は、その開口部mを下に向けた状態でバイステーブル1
1上に載せられ、バイスジョーにより両側面から挟持さ
れ、次いで、開口部mの内側から2つの爪12,13を
押し広げることによって、形鋼Wの縁部、すなわち図7
(A),(B)に示したa,bのいずれの部位もバイス
ジョー1と爪12、およびバイスジョー2と爪13によ
ってそれぞれ確実に固定されるため、縁部が切削抵抗に
負けて曲がったり振動したりすることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の実施の形態
を示す構造の説明図である。
【0012】図1はバイステーブル11上面の長孔11
aより手前側を透視して示す正面図で、図2は平面図で
あり、図3は右側面図である。また、図4は図1のA−
A′矢視拡大図を示し、更に図5は右側の起倒機構15
の拡大正面図である。
【0013】被加工材を載せるバイステーブル11は、
その両端が、上方より見てロ字形の台枠10によって支
えられており、その上面Pに、右に固定側バイスジョー
1、左に移動側バイスジョー2が設けられている。移動
側バイスジョー2は、締付け用シリンダ(図示せず)に
よって固定側バイスジョー1に対して接近/離隔し得る
ようになっている。また、固定側バイスジョー1は、被
加工材Wを定位置にクランプするための基準面PSに沿
って固定される。
【0014】バイステーブル11の上面には、長孔11
aが形成されており、その長孔11a内に互いに対向す
る2つの爪12,13が挿入されている。
【0015】各爪12,13は、それぞれ鋸刃Bを通す
ためのスリットSを有しているとともに、それぞれ起倒
機構15,16に支持され、その起倒機構15,16の
駆動によりバイステーブル上面Pに対して出没し得るよ
うに構成されている。
【0016】起倒機構15,16は、図5に右側の起倒
機構15を代表させて示すように、ロッドの先端が各爪
12(13)の下支承部を揺動自在に支承する起倒シリ
ンダ15a(16a)と、一端が各爪12(13)の上
支承部に対して揺動自在に係合し、他端がブラケット2
1(22)に対して揺動自在に支承されたリンク15b
(16b)を主体として構成され、起倒シリンダ15
a,16aのロッドを伸縮させることによって、爪1
2,13の姿勢が、図5に実線で示すように鉛直を向く
状態から、同図に二点鎖線で示すように所定角度だけ傾
斜した状態にまで変化する。そして、各爪12,13
は、鉛直の姿勢ではそれぞれバイステーブル11の上面
Pよりも上方に突出し、傾斜した姿勢では上面Pの下方
に没した状態となる。
【0017】各起倒シリンダ15a,16aは、リンク
15b,16bと同様にブラケット21,22に取り付
けられており、このブラケット21,22は、台枠10
に設けられた上下2本の案内ロッド23,24に摺動自
在に支承されており、それぞれに装着された移動シリン
ダ25,26の駆動により、案内ロッド23,24に沿
って相互に接近/離隔する方向に移動するようになって
いる。すなわち、各爪12,13は、その起倒機構1
5,16とともに、バイステーブル11の上面Pの長孔
11aに沿って互いに接近/離隔する方向に移動する。
【0018】移動シリンダ25,26のうち、右側のシ
リンダ25のストロークは短く、左側のシリンダ26の
ストロークは長くなっており、材料縁部のクランプ動作
はシリンダ25,26を駆動して、爪12,13を互い
に離隔することによって行われる。右側のシリンダ25
は、被加工材Wが幅寸法に関係なく常に一側面が固定側
バイスジョー1の基準面PSに沿っているので、ストロ
ークはわずかである。
【0019】以上の本発明の実施の形態は、例えば丸鋸
盤のクランプ装置として用いられ、各爪11,12は、
リップ溝形鋼、軽溝形鋼、軽量H形鋼等の、開口部mを
有する被加工材Wの切断時にのみ用いられる。角パイプ
や平鋼等の、開口部mを有さない被加工物Wに対して
は、各爪11,12は没した状態に保たれる。
【0020】さて、開口部mを有する被加工材Wは、図
1のように、開口部mを下に向けてバイステーブル11
上に載せられた状態で、かつ、その一側面が基準面PS
に沿った状態で、例えば定寸装置によって所要寸法だけ
長手方向に搬送される。この搬送時においては、前もっ
て右側の爪12は若干左に寄った位置、左側の爪13は
爪12側に近寄った、それぞれあらかじめ設定された位
置(被加工材Wの縁部に接触しない位置)に位置決めさ
れているとともに、移動側のバイスジョー2はわずかに
開かれ、バイス機構がアンクランプ状態におかれてい
る。
【0021】被加工材Wの搬送後、移動側のバイスジョ
ー2を駆動してクランプした後、右側の爪12と左側の
爪13を互いに離隔する向きに移動する。これにより、
図1に示すように、被加工材Wの2つの縁部は、開口部
mの内側から爪12,13によって押し広げられるよう
にしてバイスジョー1,2との間でそれぞれクランプさ
れることになる。
【0022】このクランプ状態で鋸刃Bにより被加工材
Wを切断する。このクランプ状態では、鋸刃Bによる切
削抵抗で図7(A),(B)のaで示す縁部が右方に押
圧されることになるが、この縁部aは爪13によって切
削抵抗に対抗する向きに支持されているため、被加工材
Wが薄物でその強度が低くても、切削抵抗に負けて曲が
ったり振動したりすることはない。また、図7(B)の
bで示す縁部については、鋸刃Bによる切削抵抗で上方
に持ち上げられようとする力が作用するが、この部位b
についても、爪12が当接して固定しているため、切削
抵抗に負けて曲がったり振動したりすることはない。
【0023】ここで、以上の実施の形態では、爪12,
13をバイステーブル11の上面Pに対して出没させる
機構として、起倒機構を採用したが、本発明はこれに限
定されることなく、例えば、爪を上下動させる機構等を
採用してもよいが、起倒機構は簡単な構成のもとに上記
の用益を果たせるので、装置のコンパクト化のために有
効である。
【0024】また、本発明のクランプ装置は、丸鋸盤以
外の切断機、例えば帯鋸刃や砥石を用いた切断機、更に
はドリルを用いた穿孔機等にも適用し得ることは勿論で
ある。
【0025】なお、本発明のクランプ装置は、図6
(A)〜(C)にその対象となる形鋼の一例を示すよう
に、上記実施の形態で例示したリップ溝形鋼(A)のほ
か、軽溝形鋼(B)や軽量H形鋼(C)のように、開口
部mを有する形鋼であれば任意の形鋼をクランプし得る
ことは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一対の
バイスジョーを有してなるバイス機構において、被加工
材を載せるためのバイステーブル上面に対して出没自在
の一対の爪を備えるとともに、その各爪を相互に接近/
離隔するための機構を備え、リップ溝形鋼や軽溝形鋼、
あるいは軽量H形鋼等の開口部を有する形鋼を、両側面
からバイスジョーでクランプするのみならず、その開口
部の内側から押し広げるようにして縁部をクランプする
ように構成されているため、通常のバイス機構等により
両側面から被加工材を挟着するだけの方式、あるいは、
更に上からも押さえつける方式の従来のクランプ装置に
比して、例えば各種鋸刃等による切断やドリルによる穿
孔の際に生じる切削抵抗に対抗するよう薄物形鋼の縁部
を確実にクランプすることができるので、縁部の曲がり
や振動を防止して高能率で高精度の切断や穿孔が可能で
あると同時に、工具の寿命を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の正面図で、バイステーブ
ル11上面の長孔11aよりも手前側を透視して示す図
【図2】本発明の実施の形態の平面図
【図3】本発明の実施の形態の右側面図
【図4】図1におけるA−A′矢視拡大図
【図5】本発明の実施の形態の一方の起倒機構15の拡
大正面図
【図6】本発明により確実にクランプし得る形鋼の一例
の説明図
【図7】バイス機構のみによる従来の形鋼用クランプ装
置の説明図
【符号の説明】
1 固定側バイスジョー 2 移動側バイスジョー 10 台枠 11 バイステーブル 11a 長孔 12,13 爪 15,16 起倒機構 15a,16a 起倒シリンダ 15b,16b リンク 21,22 ブラケット 23,24 案内ロッド 25,26 移動シリンダ P バイステーブル上面 PS 基準面 S スリット W 被加工材 m 開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイステーブル上に配置された一対のバ
    イスジョーと、その各バイスジョーの少なくとも一方を
    他方に対して接近/離隔させるジョー移動機構と、上記
    バイステーブル上面を貫通する長孔内に挿入され、当該
    バイステーブルの上面に対して出没自在の一対の爪と、
    その各爪を出没させる爪出没機構と、上記各爪を互いに
    接近/離隔させる爪移動機構を有し、バイステーブル上
    に載置された被加工材を、上記一対のバイスジョーを接
    近させて外側からクランプした状態で、上記一対の爪を
    相互に離隔させて被加工材内側からクランプし得るよう
    構成されてなる薄物形鋼用クランプ装置。
  2. 【請求項2】 上記爪出没機構が、各爪を起倒する方式
    であることを特徴とする、請求項1に記載の薄物形鋼用
    クランプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101537513B (zh) 2009-04-29 2011-05-18 黄建滨 管材切割机的管材夹持机构
CN107398433A (zh) * 2017-08-30 2017-11-28 机科发展科技股份有限公司 分料装置
CN108818083A (zh) * 2018-08-30 2018-11-16 重庆新久融科技有限公司 一种铝合金条切割用可调节固定机构
CN114043282A (zh) * 2021-12-20 2022-02-15 重庆三峡学院 一种基于物联网的铝槽智能自动化加工夹持装置
CN116833477A (zh) * 2023-07-26 2023-10-03 湖北立晋钢铁集团有限公司 一种槽钢切割装置

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