JPH11189777A - 移動床式水素化変換工程と水素化処理工程とを含む石油重留分変換法 - Google Patents

移動床式水素化変換工程と水素化処理工程とを含む石油重留分変換法

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JPH11189777A
JPH11189777A JP10291718A JP29171898A JPH11189777A JP H11189777 A JPH11189777 A JP H11189777A JP 10291718 A JP10291718 A JP 10291718A JP 29171898 A JP29171898 A JP 29171898A JP H11189777 A JPH11189777 A JP H11189777A
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デュエ ディディエ
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】a)水素の存在下で処理セクションにおい
て炭化水素仕込原料を処理する工程;上記セクション
は、担体を有し液体およびガスの上昇流で機能する移動
床式の水素化変換触媒を含む3相反応器を含み、上記反
応器は器外に器底近傍の触媒抜出手段5 と、上記反応器
の頂部近傍の触媒補充手段4 とを含み、b)硫黄含量が
少なく中間蒸留物含量の多い排出液を得ることができる
条件において、担体を有する固定床式水素化処理触媒を
含む反応器を含む水素存在下処理セクションに工程a)
の排出液の少なくとも一部を送る工程と;を含む炭化水
素留分の変換法である。 【効果】 炭化水素仕込原料を、従来の流動床接触分解
ユニットおよび/または二重再生系、再生レベルの触媒
冷却系を含む流動床接触分解ユニットにおいて接触分解
仕込原料として使用できるより重い生成物に変換でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に硫化不純物を
含む炭化水素蒸留物の重質フラクション(留分)の精製
および変換に関する。本発明は、特に、炭化水素仕込原
料(例えば、粗石油の直接蒸留によって得られた真空蒸
留物)を少なくとも部分的に軽質ガソリンフラクション
および高品質の軽油に変換でき且つまた従来の流動床接
触分解ユニット(装置)においておよび/または二重再
生系および場合による再生レベルの触媒冷却系を含む流
動床接触分解(FCC)ユニットにおいて接触分解のた
めの仕込原料として使用できるより重い生成物に変換で
きる方法に関する。本発明は、更に、その特徴点の1つ
において、少なくとも1つの流動床接触分解工程を含む
ガソリンおよび/または軽油調製法に関する。
【0002】本発明の対象の1つは、以下の説明におい
て詳述する炭化水素の若干の特殊なフラクションから、
その部分的変換によって、気化し易いより軽いフラクシ
ョン(例えば、中間蒸留物(発動機燃料:ガソリンおよ
び軽油)およびベースオイル))を調製することにあ
る。
【0003】本発明の枠内において、より軽いフラクシ
ョンへの仕込原料の変換は、通常、10〜75%であ
り、更に、未変換の重質分をリサイクルした場合は10
0%であり、概ね、25〜60%であり、約50%に限
定されることもある。
【0004】本発明の枠内で処理する仕込原料は、直接
蒸留の真空蒸留物;変換プロセス(例えば、コークス化
プロセス)、固定床水素化変換プロセス(例えば、本出
願人の開発に係る重質分処理プロセスHYVAHL(登
録商標、以下同じ)または移動床式重質分水素化処理プ
ロセス(例えば、H−OIL(登録商標、以下同じ)プ
ロセス)から得られた真空蒸留物;溶剤で脱アスファル
ト処理した油(例えば、直接蒸留の残渣またはHYVA
HLまたはH−OILプロセスの真空残渣をプロパン、
ブタンまたはペンタンで脱アスファルト処理して得られ
た油である。仕込原料は、更に、上記各フラクションの
混合物から構成でき、この場合、特に、脱アスファルト
油および真空蒸留物の割合は任意である。仕込原料は、
更に、各種起源の軽質油留分(英語名:LCO(light
cycle oil))、重質油留分(英語名:HCO(heavy c
ycle oil))および一般に蒸留間隔が150℃〜370
℃の接触分解から得られる軽油留分を含むことができ
る。仕込原料は、更に、潤滑油調製の枠内において得ら
れる芳香族抽出物を含むことができる。
【0005】本発明は、必要な設備費を制限するため、
特に、比較的低い圧力条件において、特に、硫黄含量の
低い品質良好な製品の調製を対象とする。この方法によ
って、硫黄含量が3%を越える仕込原料から、硫黄含量
が100ppmよりも少なく、従って、発動機燃料の硫
黄含量に関する厳しい要求を満足するガソリンタイプの
発動機燃料を調製できる。更に、特に重要であるが、硫
黄含量が500ppmよりも少ないディーゼルタイプの
発動機燃料と、初期沸点が、例えば、約370℃であ
り、仕込原料またはその一部として従来の接触分解工程
または残渣の接触分解反応器(例えば、二重再生反応
器、好ましくは、従来の接触分解反応器)に供給できる
残渣とが得られる。触媒移動床を含む反応器における水
素存在下の第1処理工程と、次段の固定床第2水素化処
理工程とを含む、炭化水素の重留分の処理プロセスは、
先行技術、特に、米国特許4344840および米国特
許4457829に記載されている。これらの公報に
は、第1工程の生成物の軽質ガスフラクションを第2工
程の固定床で処理する事例が示してある。さて、本発明
の対象の1つとして、第2工程において、システムのユ
ニットの良好な安定性および中間蒸留物の改善された選
択性を与える好ましい条件において、移動床の第1変換
工程の生成物群または上記工程の液体フラクションを処
理し、第1工程で変換されたガスフラクションを回収で
きるということを確認した。
【0006】
【発明の構成】最も広い形において、本発明は、少なく
とも0.3重量%(通常、少なくとも1重量%、概ね、
少なくとも2重量%)の硫黄を含み、少なくとも300
℃(通常、少なくとも340℃、概ね、少なくとも36
0℃)の初期沸点および少なくとも400℃(通常、少
なくとも450℃であるが、600℃以上、更に、70
0℃以上であってよい)の最終沸点を有する炭化水素留
分の変換法として定義され、この変換法は、下記工程:
即ち、 a)水素の存在下で処理セクションにおいて炭化水素仕
込原料を処理する工程;上記セクションは、少なくとも
部分的に非晶質の無機担体を有し液体およびガスの上昇
流で機能する移動床式の、少なくとも1つの水素化変換
触媒を含む少なくとも1つの3相(triphase)反応器を
含んでいて、上記反応器は、上記反応器外に反応器底の
近傍にある少なくとも1つの触媒抜出手段と、上記反応
器の頂部近傍にあり上記反応器に触媒を補充する少なく
とも1つの手段とを含んでいる、 b)硫黄含量が少なく中間蒸留物含量の多い排出液を得
ることができる条件において、少なくとも部分的に非晶
質の担体を有する少なくとも1つの固定床式水素化処理
触媒を含む少なくとも1つの反応器を含む水素含有処理
セクションに工程a)の排出液の少なくとも一部を送る
工程と;を含むことを特徴とする。
【0007】通常、工程a)の処理セクションは、1〜
3の直列の反応器を含み、工程b)の処理セクション
は、1〜3の直列の反応器を含む。
【0008】本発明の通常の実施例に基き、工程b)の
排出液は、少なくとも一部、概ね全部、蒸留ゾーンに送
られ[工程c)]、上記蒸留ゾーンから、ガスフラクシ
ョン、ガソリンタイプの発動機燃料フラクション、軽油
タイプの発動機燃料フラクションおよび軽油タイプのフ
ラクションよりも重い液体フラクションを回収する。
【0009】変更例に基き、工程c)から得られる水素
化変換された仕込原料のより重い液体フラクションを接
触分解セクション[工程d)]に送り、このセクション
において、ガスフラクション、ガソリンフラクション、
軽油フラクションおよびスラリフラクションを生成でき
る条件で処理する。
【0010】別の変更例に基き、工程c)から得られる
水素化変換された仕込原料のより重い液体フラクション
を、少なくとも部分的に、移動床式水素化変換工程a)
または固定床式水素化処理工程b)または上記工程の各
々に送る。
【0011】工程c)またはd)において得られるガス
フラクションは、通常、基本的に、分子中の炭素原子数
が1〜4の飽和および不飽和の炭化水素(例えば、メタ
ン、エタン、プロパン、ブタン、エチレン、プロピレ
ン、ブチレン)を含む。工程c)において得られるガソ
リンタイプのフラクションは、例えば、少なくとも一
部、好ましくは全部、燃料プールに送られる。工程c)
で得られる軽油タイプのフラクションは、少なくとも一
部、好ましくは全部、燃料プールに送られる。工程d)
で得られるスラリーフラクションは、概ね、少なくとも
一部または全部、一般的にサスペンジョンとして含まれ
る微粒の分離後、精製重油プールに送られる。本発明の
他の実施例に基き、上記スラリーフラクションは、少な
くとも一部または全部、触媒クラッキング工程d)の入
口に送られる。本発明の他の実施例に基き、上記スラリ
ーフラクションの少なくとも一部は、一般的にサスペン
ジョンとして含まれる微粒の分離後、工程a)または工
程b)または上記工程の各々に送ることができる。
【0012】本発明の特殊な実施例は、工程a)と工程
b)との間に、工程a)の生成物を、水素化処理工程
b)に送られる重質液体フラクションと、回収されるよ
り軽いフラクションとに分割する工程a1)を含む。本
発明のこの実施例の場合、上記工程a1)において得ら
れた重質フラクションは、次いで、水素化処理工程b)
に送られる。この実施例の場合、水素化変換工程a)か
ら得られた軽質留分の気化を改善でき、工程b)で処理
すべき生成物の量を制限できる。工程a1)において得
られるこのより軽いフラクションは、蒸留ゾーンに送る
ことができ、この蒸留ゾーンからガスフラクション、ガ
ソリンタイプの発動機燃料フラクション、軽油タイプの
発動機燃料フラクションおよび軽油タイプフラクション
よりも重い液体フラクションを回収できる。この場合、
上記軽油タイプフラクションは、少なくとも部分的に工
程a)に送ることができおよび/または少なくとも部分
的に水素化処理変換工程b)に送ることができる。上記
のより軽いフラクションを分割する蒸留ゾーンは、工程
c)の蒸留ゾーンとは区別されるが、概ね、このより軽
いフラクションは、上記工程c)の蒸留ゾーンに送られ
る。
【0013】工程a)に使用した触媒が工程b)の固定
床反応器の機能を経時的に劣化することになる微粒を形
成する傾向を有する場合に好ましい実施例である特殊な
実施例に基き、水素化処理工程b)に導入する前に、工
程a)または工程a1)の生成物に含まれる微粒を分離
する工程b1)を設けることができる。この分離は、当
業者に公知のすべての手段によって実施できる。例え
ば、少なくとも1つの遠心分離系(例えば、湿式サイク
ロン)または少なくとも1つのフィルタを使用して上記
分離を実施できる。本発明の枠内において、工程a)の
生成物の直接分離を行い、次いで、微粒を除去した生成
物を工程a1)に送ることができるが、工程a1)から
得られた液体フラクションについて分離を行う場合に
は、より多量の生成物を処理する必要がある。この工程
a1)の特殊な実施例に基き、少なくとも2つの並列分
離手段を使用し、1つの手段を分離の実施に使用する間
に、他の手段から、含まれる微粒を排出する。
【0014】水素存在下の仕込原料処理工程a)の条件
は、通常、炭化水素液体フラクションの移動床式水素化
変換の従来の条件である。通常、2〜35MPa、一般
に、5〜20MPa、概ね、6〜10MPaの絶対圧
力、約300℃〜約550℃、概ね、約350〜約50
0の温度において操作する。時空速度(VVH)および
水素分圧は、被処理物の特性および所望の変換度に依存
して選択する重要な因子である。概ね、VVHは、約
0.1h-1〜約10h-1(好ましくは、約0.5h-1〜
約5h-1)の範囲にある。仕込原料と混合する水素量
は、通常、約50〜約5000標準立方メータ(N
m3 )/液体仕込原料・立方メータ(m3 )、概ね、約
100〜約1000Nm3 /m3 、好ましくは、約30
0〜約500Nm3/m3 である。脱水素機能を有する
少なくとも1つの金属または金属化合物を非晶質担体上
に含む従来の水素化変換顆粒触媒を使用できる。この触
媒は、VIII族金属(例えば、ニッケルおよび/またはコ
バルト)とVIB族の金属(例えば、モリブデンおよび/
またはタングステン)との組合せを含む触媒であってよ
い。例えば、(酸化ニッケルNiOで表して)ニッケル
0.5〜10重量%(好ましくは、1〜5重量%)およ
び(酸化モリブデンMoO3 で表して)モリブデン1〜
30重量%(好ましくは、5〜20重量%)を非晶質無
機担体上に含む触媒を使用できる。この担体は、例え
ば、アルミナ、シリカ、シリカ・アルミナ、マグネシ
ア、粘土および上記材料の少なくとも2つの混合物から
なるグループから選択される。上記担体は、更に、他の
化合物、例えば、ホウ素酸化物、ジルコン、チタン酸化
物、無水リン酸からなるグループから選択した酸化物を
含むことができる。概ね、アルミナ担体、特に、燐およ
び、場合によっては、ホウ素をドーピングしたアルミナ
担体を使用する。無水リン酸P2 O5 の濃度は、通常、
約20重量%以下であり、特に、約10重量%以下であ
る。三酸化ホウ素B2 O3 の濃度は、通常、約0〜約1
0重量%である。使用するアルミナは、通常、γ−アル
ミナまたはη−アルミナである。この触媒は、概ね、押
出加工された形である。VIB族およびVIII族の金属の酸
化物の全含量は、概ね、約5〜約40重量%、一般に、
約7〜約30重量%であり、VIB族の1つまたは複数の
金属とVIII族の1つまたは複数の金属との間の重量比
は、金属酸化物で表して、一般に、約20〜約1、概
ね、約10〜約2である。使用ずみ触媒は、規則的時間
インターバルで、即ち、例えば、間欠的にまたはほぼ連
続的に反応器底部から抜出し反応器頂部から新鮮触媒を
導入することによって新鮮触媒で部分的に置換えられ
る。新鮮触媒による使用ずみ触媒の置換率は、例えば、
仕込原料1立方メータ当り約0.05kg〜約10kg
である。この抜出および置換は、この水素化変換工程の
連続稼働を可能とする装置によって実施する。ユニット
は、通常、反応器頂部から抜出され反応器底部から再投
入される液体の少なくとも一部の連続リサイクルによっ
て移動床触媒を保持できる循環ポンプを含む。更に、反
応器から抜出した使用ずみ触媒を再生ゾーンに送り、再
生ゾーンにおいて、含まれる炭素および硫黄を除去し、
次いで、再生した上記触媒を水素化変換工程a)に送る
ことができる。
【0015】概ね、上記水素化変換工程a)は、例え
ば、Aiche, March 19-23, 1995, HOUSTON, Texas, pape
r number 42dに発表された論文"Heavy Oil Hydroproces
sing"に記載の如きプロセスT−STARの条件で実施
される。上記工程は、更に、例えば、NPRA Annual Meet
ing, March 16-18,1997に発表されたCoylarらの
論文"THE H-OIL PROCESS A WORLDWIDE LEADER IN VACUU
M RESIDUE HYDROPROCESSING"に記載の如きプロセスH−
OILの条件で実施できる。
【0016】上記工程a)の間に得られた生成物は、上
述の変更例に基き[工程a1)]、分離ゾーンに送ら
れ、分離ゾーンから、重質液体フラクションおよびより
軽いフラクションを回収できる。通常、この重質液体フ
ラクションは、約350℃〜約400℃、好ましくは、
約360℃〜約380℃(例えば、約370℃)の沸点
を有する。より軽いフラクションは、通常、分離ゾーン
に送られ、分離ゾーンにおいて、少なくとも部分的に燃
料プールに送られる軽質ガソリンフラクションおよび軽
油フラクションとより重いフラクションとに分離され
る。
【0017】水素化処理工程b)において、通常、従来
の水素化処理触媒、好ましくは、本出願人が記載した触
媒の少なくとも1つ、特に、欧州特許公告公報EP−B
−113297および同EP−B−113284に記載
の少なくとも1つの触媒を使用する。通常、約2.5〜
35MPa、一般に、約5〜20MPa、概ね、約6〜
10MPaの圧力において操作する。この工程b)の温
度は、通常、約300〜約500℃、概ね、約350℃
〜約450℃、特に、約350℃〜約420℃である。
この温度は、通常、所望の水素脱硫レベルに依存して調
節される。時空速度(VVH)および水素分圧は、被処
理物の特性および所望の変換度に依存して選択する重要
な因子である。概ね、VVHは、約0.1h-1〜約5h
-1、好ましくは、約0.5h-1〜約2h-1の範囲にあ
る。仕込原料に混合され水素量は、通常、約100〜約
5000標準立方メータ(Nm3 )/液体仕込原料・立
方メータ(m3 )、概ね、約200〜約1000Nm3
/m3 、好ましくは、約300〜約500Nm3 /m3
である。硫化水素の存在下で操作するのが好ましく、硫
化水素の分圧は、通常、全圧の約0.002倍〜約0.
1倍、好ましくは、約0.005倍〜約0.05倍であ
る。水素脱硫ゾーンにおいて、理想的触媒は、生成物の
高度の精製を実現し且つ硫黄を著しく低下する強い水素
発生能を有していなければならない。好ましい実施例の
場合、水素化処理ゾーンは、比較的低温で作用し、従っ
て、高度の水素化およびコークス化の制限に役立つ。本
発明の枠内で、水素化処理ゾーンにおいて、同時にまた
は順次に、唯一つの触媒または複数の異なる触媒を使用
できる。通常、この工程b)は、1つまたは複数の液体
下降式反応器において工業的に実施される。
【0018】水素化処理ゾーン[(工程b)]におい
て、少なくとも部分的に非晶質の担体を使用する従来の
水素化処理触媒固定床を使用する。例えば、アルミナ、
シリカ、シリカ・アルミナ、マグネシア、粘土および上
記材料の少なくとも2つの混合物からなるグループから
担体を選択した触媒を使用するのが好ましい。上記担体
は、更に、他の化合物、例えば、ホウ素酸化物、ジルコ
ン、チタン酸化物、無水リン酸からなるグループから選
択した酸化物を含むことができる。概ね、アルミナ担
体、特に、燐および、場合によっては、ホウ素をドーピ
ングしたアルミナ担体を使用する。無水リン酸P2 O5
の濃度は、通常、約20重量%以下であり、特に、約1
0重量%以下である。三酸化ホウ素B2 O3 の濃度は、
通常、約0〜約10重量%である。使用するアルミナ
は、通常、γ−アルミナまたはη−アルミナである。こ
の触媒は、概ね、球の形または押出加工された形であ
る。脱水素機能を有する少なくとも1つの金属または金
属化合物を非晶質担体上に含む従来の水素化変換顆粒触
媒を使用できる。この触媒は、概ね、VIII族金属(例え
ば、ニッケルおよび/またはコバルト)とVIB族の金属
(例えば、モリブデンおよび/またはタングステン)と
の組合せを含む触媒であってよい。例えば、(酸化ニッ
ケルNiOで表して)ニッケル0.5〜10重量%(好
ましくは、1〜5重量%)および(酸化モリブデンMo
O3 で表して)モリブデン1〜30重量%(好ましく
は、5〜20重量%)を非晶質無機担体上に含む触媒を
使用できる。VIB族およびVIII族の金属の酸化物の全含
量は、概ね、約5〜約40重量%、一般に、約7〜約3
0重量%であり、VIB族の1つまたは複数の金属とVIII
族の1つまたは複数の金属との間の重量比は、金属酸化
物で表して、一般に、約20〜約1、概ね、約10〜約
2である。
【0019】工程c)の蒸留ゾーンにおいて、条件は、
一般に、重質仕込原料の分留点が、約350℃〜約40
0℃、好ましくは、約360℃〜約380℃(例えば、
約370℃)であるよう選択する。この蒸留ゾーンにお
いて、更に、最終沸点が、概ね、約150℃のガソリン
フラクションおよび初期沸点が、通常、約150℃で最
終沸点が約370℃の軽油フラクションを回収する。
【0020】更に、接触分解工程d)の上述の変更例に
基き、工程c)で得られる水素化処理された仕込原料の
重質フラクションの少なくとも一部を従来の接触分解ゾ
ーンに送り、このゾーンにおいて、従来の態様で、当業
者に周知の条件において接触分解して、通常は少なくと
も部分的に燃料プールに送られる燃料フラクション(ガ
ソリンフラクションおよび軽油フラクションからなる)
と、例えば、少なくとも一部または全部、重油プールに
送られるか、少なくとも一部または全部、接触分解工程
d)にリサイクルされるスラリーフラクションとを生成
できる。本発明の枠内において、従来の接触分解という
表現には、部分燃焼による少なくとも1つの再生工程、
完全燃焼による少なくとも1つの再生工程および/また
は少なくとも1つの部分燃焼工程および少なくとも1つ
の完全燃焼工程の双方を含む分解プロセスが含まれる。
本発明の特殊な実施例に基き、この工程d)の間に得ら
れる軽油フラクションの一部は、工程a)または工程
b)またはこの接触分解工程d)に導入される仕込原料
と混合して工程d)にリサイクルされる。ここで、軽油
フラクションの一部とは、100%未満のフラクション
を意味する。本発明の枠内において、軽油フラクション
の一部を工程a)にリサイクルし、一部を工程b)にリ
サイクルし、残部を工程d)にリサイクルする。この場
合、これらの部分の合計は、必ずしも、軽油フラクショ
ンの全量を表すものではない。更に、本発明の枠内にお
いて、接触分解によって得られる軽油の全量を工程a)
または工程b)または工程d)にリサイクルでき、ある
いは、一部をこれらの工程の各々にリサイクルできる。
この場合、これらの一部の合計は、工程d)で得られた
軽油フラクションの100%を表す。更に、この接触分
解工程d)において得られるガソリンフラクションの少
なくとも一部を工程d)にリサイクルできる。
【0021】接触分解の総括的記述は、例えば、ULLMAN
S ENCYCLOPEDIA OF INDUSTRIAL CHEMISTRY VOLUME A18,
1991, p61〜64に見いだされる。(因に、接触分解の最
初の工業化は、1936年になされ(HOUDRY
法)、1942年には、流動床触媒が使用された。) 通常、マトリックスと、場合による添加物と、ゼオライ
トとを含む従来の触媒を使用する。ゼオライト量は、可
変であるが、通常、約3〜60重量%、概ね、約6〜5
0重量%、特に、約10〜45重量%である。ゼオライ
トは、通常、マトリックス中に分散される。添加物量
は、通常、約0〜30重量%、概ね、約0〜20重量%
である。マトリックス量は、合計して100重量%にな
る量である。添加物は、一般に、元素の周期表のIIA族
の金属の酸化物(例えば、酸化マグネシウムまたは酸化
カルシウム)、希土類の酸化物およびIIA族の金属のチ
タン酸塩からなるグループから選択される。マトリック
スは、概ね、シリカ、アルミナ、シリカーアルミナ、粘
土またはこれら材料の2つ以上の混合物である。慣用の
ゼオライトは、ゼオライトYである。分解は、実質的に
垂直な反応器において上昇モード(riser)または
下降モード(dropper)で行う。触媒および操作
条件の選択は、例えば、Revue de Institut Francais d
u Petrole nov.-dec. 1975 p969〜1006に発表されたM
ARCILLYの論文(p990〜991)に記載の如
く、処理すべき仕込原料に関連する所望の製品に依存す
る。通常、約450℃〜約600℃の温度および1分以
下(特に、約0.1〜50秒)の滞留時間で操作する。
【0022】更に、接触分解工程d)は、例えば、本出
願人の開発に係るプロセスR2Rに基く流動床接触分解
工程であってよい。この工程は、低分子量の炭化水素製
品の製造に適切な条件において当業者に周知の従来の態
様で実施できる。この工程d)において流動床分解の枠
内で使用できる触媒の機能は、例えば、特許公報米国特
許4695370、EP公告公報−B−184517、
米国特許4959334、EP公告公報−B−3232
97、米国特許4965232、米国特許512069
1、米国特許5344554、米国特許544949
6、EP−A−485259、米国特許528669
0、米国特許5324696およびEP公開公報−A−
699224に記載されている。これらの記述は、本明
細書の主題に組込まれている。
【0023】流動床接触分解反応器は、上昇流または下
降流で機能できる。これは、本発明の好ましい実施例で
はないが、流動床反応器における接触分解の実施を考慮
することもできる。特に好ましい接触分解触媒は、少な
くとも、通常、適切なマトリックス(例えば、アルミ
ナ、シリカ、シリカーアルミナ)との混合物としてのゼ
オライトを含む触媒である。
【0024】処理仕込原料が、粗石油の大気圧蒸留の残
渣の真空蒸留から得られた真空蒸留物である場合、特殊
な実施例に基き、真空蒸留残渣を回収して溶剤による脱
アスファルト工程f)に送り、この工程から、アスファ
ルトフラクションと、脱アスファルト化油とを回収し、
脱アスファルト化油は、例えば、少なくとも部分的に、
真空蒸留物と混合して水素化変換工程a)に送られる。
特殊な実施例の場合、接触分解工程d)で得られるスラ
リーフラクションの一部は、脱アスファルト工程f)の
入口にリサイクルするのが有利である。
【0025】溶剤による脱アスファルト工程f)は、当
業者に周知の従来の条件において実施される。更に、Re
vue de Institut Francais du Petrole, Vol.49, no5,
1994, p495〜507に発表されたBILLONの論文を参
照し、更に、フランス特許公告公報FR−B−2480
773または本出願人のフランス特許公告公報FR−B
−2681871、本出願人の米国特許4715946
の記述(これらの記述は、本明細書の主題に組込まれて
いる)を参照する。脱アスファルトは、通常、場合によ
っては添加物を加えた、炭素原子数が3〜7の少なくと
も1つの炭化水素溶剤を使用して、60〜250℃の温
度において実施する。使用する溶剤および添加物は、上
記文書および特許公報、例えば、米国特許194829
6、米国特許2081473、米国特許258764
3、米国特許2882219、米国特許3278415
および米国特許3331394に詳細に記載されてい
る。更に、適切で臨界プロセスに基き、即ち、超臨界条
件において溶剤を使用することによって、溶剤の回収を
実施できる。このプロセスによって、特に、プロセスの
全体的(グローバル)な経済性を改善できる。この脱ア
スファルトは、混合傾瀉器または抽出カラムにおいて行
うことができる。本発明の枠内において、少なくとも1
つの抽出カラムを使用する技術が好ましい。
【0026】本発明の好ましい実施例に基き、工程f)
で得られる残存アスファルトは、酸化気化セクションに
送り、このセクションにおいて、水素および一酸化炭素
を含むガスに変換される。このガス混合物は、メタノー
ル合成にまたはフィッシャ・トロプシュFischer-Tropsc
h反応による炭化水素合成に使用できる。この混合物
は、本発明の枠内において、蒸気変換セクション(英語
名:shift conversion)に送るのが好ましく、このセク
ションにおいて、水素および二酸化炭素に転換される。
得られた水素は、本発明に係る方法の工程a)、b)に
おいて使用できる。残存アスファルトは、更に、固体燃
料としてまたは溶融後、液体燃料として使用できまたは
ビチューメン組成物に組込むことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1に示した如く、被処理炭化水
素仕込原料は、ライン10を介して真空蒸留ゾーン5に
入り、上記ゾーンの出口において、ライン15を介して
真空蒸留物を回収し、ライン11を介して残渣を回収
し、この残渣を溶剤による脱アスファルトゾーン6に送
り、このゾーンから、ライン12を介してアスファルト
を回収し、ライン14を介して脱アスファルト油を回収
する。この脱アスファルト油は、場合によっては、ライ
ン13を介して、ライン15を介して蒸留ゾーンから出
た真空蒸留物中に入り、蒸留物は、ライン19を介して
導入された水素の存在下の処理セクションに送られる。
触媒の補充は、ライン16を介して行い、触媒の抜出
は、ライン17を介して行う。ゾーン1で処理された排
出液は、ライン19aを介して導入された水素の存在下
の水素化処理セクションにライン18を介して送られ、
処理された排出液の一部は、場合によっては、ライン2
0を介して回収され、一部は、ライン21を介して蒸留
ゾーンに送られ、このゾーンの出口において、ライン2
2を介してガスフラクションを回収し、ライン23を介
してガソリンフラクションを回収し、ライン24を介し
て軽油フラクションを回収し、ライン25を介して軽油
タイプフラクションよりも重い液体フラクションを回収
する。このより重い液体フラクションは、場合によって
は、ライン26を介して水素化処理セクション1に送ら
れ、場合によっては、ライン28を介して接触分解セク
ション4に送られ、上記セクションの出口において、ラ
イン30を介してガスフラクションを回収し、ライン3
1を介してガソリンフラクションを回収し、ライン29
を介して軽油フラクションを回収し、ライン32を介し
てスラリーフラクションを回収する。スラリーフラクシ
ョンの一部は、ライン33を介して重油プールに送ら
れ、他の一部は、場合によっては、ライン34およびラ
イン36を介して接触分解セクション4に送られ、他の
一部は、場合によっては、ライン35およびライン26
を介して水素化処理セクション2に送られる。ガソリン
フラクションの一部は、場合によっては、ライン37お
よびライン36を介して接触分解ゾーン4に送られる。
軽油フラクションの一部は、場合によっては、ライン3
8およびライン36を介して接触分解ゾーン4に送ら
れ、上記フラクションの他の一部は、場合によっては、
ライン39を介して水素化処理セクション1に送られ、
上記フラクションの他の一部は、場合によっては、ライ
ン40を介して水素化処理セクション2に送られる。
【0028】図2に示した本発明の特殊な実施例に基
き、セクション1の処理後にライン18を介して回収さ
れた排出液は、ゾーン1aに送られ、上記排出液は、こ
のゾーンにおいて、重質液体フラクションと軽質フラク
ションとに分離され、重質液体フラクションは、ライン
18aを介して水素化処理セクション2に送られ、軽質
フラクションは、ライン18cを介して回収され、上記
軽質フラクションの一部は、場合によっては、ライン1
8bを介して蒸留ゾーン3に送られる。
【0029】図3に示した本発明の特殊な実施例に基
き、セクション1の処理後にライン18を介して回収さ
れた排出液は、ライン18dおよび18eを介して微粒
分離ゾーン2a,2bに送られ、上記分離ゾーンから、
排出液を回収してライン18fを介して水素化処理セク
ション2に送る。
【0030】図4に示した本発明の特殊な別の実施例に
基き、セクション1の処理後にライン18を介して回収
された排出液をゾーン1aに送り、このゾーンにおい
て、上記排出液を重質液体フラクションと軽質フラクシ
ョンとに分離する。次いで、重質液体フラクションは、
ライン18d,18eを介して微粒分離ゾーン2a,2
bに送られ、上記ゾーンから、排出液を回収してライン
18fを介して水素化処理セクション2に送り、軽質フ
ラクションは、ライン18cを介して回収され、上記軽
質フラクションの一部は、場合によっては、ライン18
bを介して蒸留ゾーン3に送られる。
【0031】実施例 以下の実施例は、パイロットユニットにおける実験に関
する。
【0032】実施例1(比較) Safaniya起源の重質真空蒸留物(DSV)を処
理した。その特性を表1の欄1に示した。すべての収率
は、DSVを100(重量)として計算した。
【0033】触媒固定床反応器を含むパイロットユニッ
トにおいてSafaniyaのこの真空蒸留物を処理し
た。
【0034】この反応器は、真空蒸留物の工業用固定床
の水素化処理(HDT)ユニットの反応器をシミュレー
トするものである。液体流は、工業ユニットの場合とは
異なりこの反応器内を上昇する。尤も、パイロットユニ
ットのこの作動モードは、下降液体流で作動する工業ユ
ニットの結果と等価の結果を与えるということが実証さ
れている。
【0035】この反応器に、PROCATALYSE社
から記号HR348で市販されている触媒1リットルを
装入した。
【0036】実施した操作条件を以下に示す: −全体的(グローバル)VVH:1.5h-1 −圧力:75bar(7.5MPa) −水素循環量:仕込原料1リットル当り水素400リッ
トル −反応器温度:375℃ 反応器から得られた液体生成物を実験室でガソリンフラ
クション(PI−150℃)、軽油フラクション(15
0〜370℃)および残存フラクション(370+ ℃)
に分留した。
【0037】表2に、得られた製品、即ち、ガソリンお
よび軽油の収率および基本的特性を示した。
【0038】表1の欄2に、残存フラクション370+
℃の特性を示した。この残存フラクションは、ゼオライ
トY20重量%とシリカ−アルミナ・マトリックス80
重量%とを含む触媒を使用する接触分解パイロットユニ
ットに送られる仕込原料をなす。135℃に予熱したこ
の仕込原料を、垂直なパイロット反応器の底面において
パイロット再生装置で加熱再生した触媒と接触させた。
触媒反応器の入口温度は、725℃とした。触媒流量と
仕込原料流量との比は、6.1とした。725℃の触媒
の熱量によって、仕込原料が気化され、吸熱分解反応が
誘起された。反応ゾーン内の触媒の滞留時間は、約3秒
とした。操作圧力は、1.8bar(絶対値)である。
上昇式(riser)流動床反応器の出口で測定した触
媒温度は、515℃である。分解された炭化水素および
触媒は、触媒を除去する抜出ゾーン(strippe
r)に設けたサイクロンによって分離した。反応中に炭
化され除去ゾーンにおいて除去された触媒を、次いで、
再生装置に送った。再生装置入口の固形物のコークス
(δ−コークス)含量は、0.9%であった。再生装置
に空気を噴射してこのコークスを燃焼させた。著しい発
熱燃焼によって、固形物の温度が515℃から725℃
に上昇された。再生した高温の触媒を再生装置から取出
し、反応器底部に送った。
【0039】触媒から分離した炭化水素を抜出ゾーンか
ら拔出し、熱交換器によって冷却し、ガスおよび液体を
分離する安定化カラムに送った。更に、液体(C5+)
を採取し、次いで、他のカラムで分留し、ガソリンフラ
クション、軽油フラクションおよび重油フラクションま
たはスラリー(370+ ℃)を回収した。表3に、得ら
れた製品の収率および基本的特性を示した。
【0040】次いで、排出液の蒸留によって固定床反応
器の出口で回収したガソリンフラクションと、接触分解
の生成物から回収したガソリンフラクションとを混合
し、更に、2つの軽油フラクションについても同様に操
作した。表4に、かくして得られたガソリンおよび軽油
の全体収率およびこれらの製品の基本的特性を示した。
【0041】固定床処理工程および固定床式反応器の出
口で回収された重質フラクション370+ ℃の接触分解
工程のみを含むこのプロセスの場合、ガソリンの収率は
高いが、硫黄含量の高い軽油の収率は低い。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】実施例2(本発明に基く) 実施例1と同一のSafaniya起源の重質真空蒸留
物(DSV)を処理した。その特性を表1bの欄1に示
した。すべての収率は、DSVを100(重量)として
計算した。
【0047】触媒移動床式第1反応器と、触媒固定床式
第2反応器とを含むパイロットユニットにおいて上記の
Safaniya真空蒸留物を処理した。
【0048】第1反応器は、移動床式プロセスT−ST
AR の工業用ユニットをシミュレートし、一方、第2
反応器は、固定床真空蒸留物の工業的水素化処理反応器
をシミュレートする。液体流は、工業ユニットの場合と
は異なり2つの反応器内を上昇する。尤も、パイロット
ユニットのこの作動モードは、下降液体流で作動する工
業用ユニットの結果と等価の結果を与えるということが
実証されている。
【0049】2つの反応器の間に、移動床式第1反応器
内に生じた触媒微粒を除去できる濾過系を設置した。か
くして、固定床式第2反応器における仕込原料ロスが避
けられ、他方、流動床接触分解(FCC)の触媒の急速
な不活性化が避けられる。この濾過系は、2つの並列の
フィルタを含み、1つのフィルタが待機中または再生中
は、他の1つが作動し、作動中のフィルタに仕込原料ロ
スが現れた場合、何れかのフィルタを交互に通過させ
る。
【0050】第1反応器は、PROCATALYSE社
において記号HTS358で製造されているT−STA
R用特殊フィルタ1リットルを含む。固定床式第2反応
器には、PROCATALYSE社から記号HR348
として市販されている触媒1リットルが装入されてい
る。
【0051】実施した操作条件を以下に示す: −全体的VVH:0.7h-1 −圧力:75bar(7.5MPa) −水素循環量:仕込原料1リットル当り水素400リッ
トル −第1反応器温度:425℃ −第2反応器温度:380℃ 第2反応器から得られた液体生成物を実験室でガソリン
フラクション(PI−150℃)、軽油フラクション
(150〜370℃)および残存フラクション(370
+ ℃)に分留した。 表2bに、得られた製品、即ち、
ガソリンおよび軽油の収率および基本的特性を示した。
【0052】表1bの欄2に、ゼオライトY20重量%
とシリカ−アルミナ・マトリックス80重量%とを含む
触媒を使用する接触分解パイロットユニットに送られる
仕込原料をなす残存フラクション370+ ℃の特性を示
した。135℃に予熱したこの仕込原料を、垂直なパイ
ロット反応器の底面においてパイロット再生装置で加熱
再生した触媒と接触させた。触媒反応器の入口温度は、
720℃とした。触媒流量と仕込原料流量との比は、
6.0とした。720℃の触媒の熱量によって、仕込原
料が気化され、吸熱分解反応が誘起された。反応ゾーン
内の触媒の滞留時間は、約3秒とした。操作圧力は、
1.8bar(絶対値)とした。上昇式(riser)
流動床反応器の出口で測定した触媒温度は、525℃で
あった。分解された炭化水素および触媒は、触媒を除去
する抜出ゾーン(stripper)に設けたサイクロ
ンによって分離した。反応中に炭化され除去ゾーンにお
いて除去された触媒を、次いで、再生装置に送った。再
生装置入口の固形物のコークス(δ−コークス)含量
は、0.85%であった。再生装置に空気を噴射してこ
のコークスを燃焼させた。著しい発熱燃焼によって、固
形物の温度が525℃から720℃に上昇された。再生
した高温の触媒を再生装置から取出し、反応器底部に送
った。
【0053】触媒から分離した炭化水素を抜出ゾーンか
ら拔出し、熱交換器によって冷却し、ガスおよび液体を
分離する安定化カラムに送った。更に、液体(C5+)
を採取し、次いで、他のカラムで分留し、ガソリンフラ
クション、軽油フラクションおよび重油フラクションま
たはスラリー(370+ ℃)を回収した。表3に、得ら
れた製品の収率および基本的特性を示した。
【0054】次いで、排出液の蒸留によって第2反応器
の出口で回収したガソリンフラクションと、接触分解の
生成物から回収したガソリンフラクションとを混合し、
更に、2つの軽油フラクションについても同様に操作し
た。表4bに、かくして得られたガソリンおよび軽油の
全体収率およびこれらの製品の基本的特性を示した。
【0055】実施例1に比して、移動床式処理工程と、
移動床式反応器から出た全排出液の固定床式処理工程
と、固定床式第2反応器の出口で回収された重質フラク
ション370+℃の接触分解工程とのシリースを含む本
発明の方法(実施例2)によって得られる軽油の収率は
高く、製品の品質は良好である。
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法を実施すための基本的実施例
のフローシートである。
【図2】本発明に係る方法を実施すための基本的実施例
のフローシートである。
【図3】本発明に係る方法を実施すための基本的実施例
のフローシートである。
【図4】本発明に係る方法を実施すための基本的実施例
のフローシートである。
【符号の説明】
1 水素化処理ゾーン 2 水素化処理セクション 4 接触分解セクション 5 抜出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピエール アンリ ビジャール フランス国 ヴィエンヌ シュマン ドゥ シュラヴァル ラ スリーズレ (番地 なし) (72)発明者 ステファン クレスマン フランス国 スルザン デュ ローヌ リ ュ デ フレール 86 (72)発明者 ディディエ デュエ フランス国 エラニー リュ デ フォン ブルー 28 (72)発明者 ジャン リュック デュプラン フランス国 イリニー リュ デュ 11 ノーヴァンブル 37

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも0.3%の硫黄を含み少なく
    とも300℃の初期沸点および少なくとも400℃の最
    終沸点を有する炭化水素留分の変換法において、下記工
    程:即ち、 a)水素の存在下で処理セクションにおいて炭化水素仕
    込原料を処理する工程;上記セクションは、少なくとも
    部分的に非晶質の無機担体を有し液体およびガスの上昇
    流で機能する移動床式の、少なくとも1つの水素化変換
    触媒を含む少なくとも1つの3相反応器を含んでいて、
    上記反応器は、上記反応器外に反応器底の近傍にある少
    なくとも1つの触媒抜出手段(5)と、上記反応器の頂
    部近傍にあり上記反応器に触媒を補充する少なくとも1
    つの手段(4)とを含んでいる、 b)硫黄含量が少なく中間蒸留物含量の多い排出液を得
    ることができる条件において、少なくとも部分的に非晶
    質の担体を有する少なくとも1つの固定床式水素化処理
    触媒を含む少なくとも1つの反応器を含む水素存在下処
    理セクションに工程a)の排出液の少なくとも一部を送
    る工程と;を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 工程b)の排出液の一部を蒸留ゾーンに
    送り[工程c)]、上記蒸留ゾーンから、ガスフラクシ
    ョン、ガソリンタイプの発動機燃料フラクション、軽油
    タイプの発動機燃料フラクションおよび軽油タイプのフ
    ラクションよりも重い液体フラクションを回収すること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 工程c)で得られた軽油タイプフラクシ
    ョンより重い液体フラクションを接触分解セクション
    [工程d)]に送り、このセクションにおいて、ガスフ
    ラクション、ガソリンフラクション、軽油フラクション
    およびスラリーフラクションを生成できる条件で処理す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 接触分解工程d)から回収した軽油フラ
    クションの少なくとも一部を工程a)および/または工
    程b)にリサイクルすることを特徴とする請求項3の方
    法。
  5. 【請求項5】 少なくとも部分的に燃料プールに送られ
    るガソリンフラクション、少なくとも部分的に軽油プー
    ルに送られる軽油フラクションおよび少なくとも部分的
    に重油プールに送られるスラリーフラクションを生成で
    きる条件において接触分解工程d)を実施することを特
    徴とする請求項3または4記載の方法。
  6. 【請求項6】 接触分解工程d)から得られる軽油フラ
    クションおよび/またはガソリンフラクションを上記工
    程d)の入口にリサイクルすることを特徴とする請求項
    3〜5の1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 接触分解工程d)で得られたスラリーフ
    ラクションの少なくとも一部を上記工程d)の入口にリ
    サイクルすることを特徴とする請求項3〜6の1つに記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 工程c)で得られた軽油タイプフラクシ
    ョンを少なくとも部分的に水素化変換工程a)または水
    素化処理工程b)または上記工程の各々に送ることを特
    徴とする請求項2〜7の1つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記スラリーフラクションの少なくとも
    一部を水素化変換工程a)または水素化処理工程b)ま
    たは上記工程の各々に送ることを特徴とする請求項3〜
    8の1つに記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程a)と工程b)との間に、工程
    a)の生成物を、水素化処理工程b)に送られる重質液
    体フラクションと、回収されるより軽いフラクションと
    に分割する工程a1)を含むことを特徴とする請求項1
    〜9の1つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 回収したより軽い液体フラクションを
    蒸留ゾーンに送り、蒸留ゾーンからガスフラクション、
    ガソリンタイプの発動機燃料フラクション、軽油タイプ
    の発動機燃料フラクションおよび軽油タイプフラクショ
    ンよりも重い液体フラクションを回収することを特徴と
    する請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 軽油タイプフラクションを少なくとも
    部分的に工程a)および/または工程b)に送ることを
    特徴とする請求項10または11記載の方法。
  13. 【請求項13】 より軽い液体フラクションを工程c)
    の蒸留ゾーンに送ることを特徴とする請求項10〜12
    の1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 工程a1)または工程b)に導入する
    前に、工程a)または工程a1)の生成物に含まれる微
    粒を少なくとも部分的に分離する工程b1)を含むこと
    を特徴とする請求項1〜13の1つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 分離工程が、2つの並列分離手段を含
    み、1つの手段が、分離の実施に使用される間に、他の
    手段から、含まれる微粒を排出することを特徴とする請
    求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 工程a)の間、2〜35MPaの絶対
    圧力、約300℃〜550℃の温度および約0.1〜1
    0h-1の時空速度において水素の存在下で処理を行い、
    仕込原料と混合する水素量を約50〜5000Nm3 /
    m3 とすることを特徴とする請求項1〜15の1つに記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 2.5〜35MPaの絶対圧力、約3
    00℃〜500℃の温度および約0.1〜5h-1の時空
    速度において水素化処理工程b)を実施し、仕込原料と
    混合する水素量を約100〜5000Nm3 /m3 とす
    ることを特徴とする請求項1〜16の1つに記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 処理ずみ仕込原料が、粗石油の大気圧
    蒸留残渣の真空蒸留から得られる真空蒸留物であり、真
    空蒸留残渣を脱アスファルト工程f)に送り、この工程
    から、脱アスファルト油およびアスファルトを回収し、
    上記脱アスファルト油を少なくとも部分的に工程a)に
    送ることを特徴とする請求項1〜17の1つに記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 炭素原子数が3〜7の少なくとも1つ
    の炭化水素系溶剤を使用して60〜250℃の温度にお
    いて脱アスファルト操作を実施することを特徴とする請
    求項1〜17の1つに記載の方法。
  20. 【請求項20】 接触分解工程d)において得られるス
    ラリーを脱アスファルト工程f)の入口にリサイクルす
    ることを特徴とする請求項17または18記載の方法。
  21. 【請求項21】 工程c)において得られる水素化処理
    ずみ仕込原料のより重い液体フラクションの少なくとも
    一部を重油プールにリサイクルすることを特徴とする請
    求項2〜20の1つに記載の方法。
  22. 【請求項22】 工程c)において得られたガソリンタ
    イプの発動機燃料フラクションおよび軽油タイプの発動
    機燃料フラクションを少なくとも部分的に各燃料プール
    に送ることを特徴とする請求項2〜21の1つに記載の
    方法。
JP10291718A 1997-10-14 1998-10-14 移動床式水素化変換工程と水素化処理工程とを含む石油重留分変換法 Pending JPH11189777A (ja)

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