JPH11190215A - 油圧ショベルの異物防除ネットおよびその装着方法 - Google Patents

油圧ショベルの異物防除ネットおよびその装着方法

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JPH11190215A
JPH11190215A JP35748497A JP35748497A JPH11190215A JP H11190215 A JPH11190215 A JP H11190215A JP 35748497 A JP35748497 A JP 35748497A JP 35748497 A JP35748497 A JP 35748497A JP H11190215 A JPH11190215 A JP H11190215A
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和弘 大谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーを開けても機械室の開口部の狭い小旋
回型の油圧ショベルの熱交換装置の前面に容易に装着す
ることができる異物防除ネットを提供する。 【解決手段】 オイルクーラ20とラジェータ21のフ
ィン部に進入しようとする浮遊異物を捕捉する異物防除
ネット30を2組のネット分割体30′を並設状態で組
合わせる構成にすれば、第1のネット分割体30′を機
械室の開口部から挿入すると共に、運転室の方向に移動
させてオイルクーラ20の上部の運転室側の雌ねじ20
aに蝶ねじ34を螺着して固定し、次いで他のネット分
割体30′の端面が第1のネット分割体30′の端面に
接する状態で挿入して、オイルクーラ20の上部のカウ
ンターウエイト側の他の雌ねじ20aに蝶ねじ34を螺
着して固定することにより異物防除ネット30が装着さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを冷却す
るファンで発生する冷却風で搬送される浮遊異物が、油
圧ショベルのオイルクーラやラジェータ等の熱交換装置
のフィンに付着するのを防止する油圧ショベルの異物防
除ネットおよび油圧ショベルの異物防除ネットの装着方
法の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械、例えば典型的な油圧ショベル
を、その外観図の図3と、図3のC−C線断面図の図4
とを参照しながら説明すると、図に示す符号1は油圧シ
ョベルであり、この油圧ショベル1はクローラ式の下部
走行体2に上部旋回体3が旋回可能に搭載され、この上
部旋回体3には後述するフロント作業機構4が装着され
ている。このフロント作業機構4は、上部旋回体3に俯
仰作動自在に設けられたブーム5と、このブーム5に上
下方向に回動可能に連結されたアーム6と、このアーム
6の先端に回動可能に装着されたバケット7とから構成
され、ブーム5はブームシリンダ5aにより、アーム6
はアームシリンダ6aにより、バケット7はバケットシ
リンダ7aにより作動されるようになっている。また、
上部旋回体3にはオペレータが搭乗してこの油圧ショベ
ル1の操作を行う運転室8が設けられ、さらに運転室8
の後部には機械室9が配置されている。カバー10によ
り囲繞され、上面に開閉自在なボンネット16が配置さ
れるこの機械室9の空間内には、エンジン11およびこ
のエンジン11で駆動される油圧ポンプ12が設けられ
ている。
【0003】つまり、エンジン11の作動により駆動さ
れる油圧ポンプ12から、下部走行体2に設けた図示し
ない油圧モータに圧油を供給し、上部旋回体3に設けた
図示しない旋回モータに圧油を供給し、また上記各シリ
ンダ5a,6a,7aに圧油を供給することにより、こ
れらを作動させて走行旋回およびフロント作業機構4を
作動させるように構成されている。さらに、上部旋回体
3にはエンジン11を冷却するラジェータ13が、また
各アクチュエータからの戻り油を冷却するオイルクーラ
14が設けられており、これらはエンジン11に設けら
れたファン15で冷却されるようになっている。カバー
10には、空気取り入れ口10aと空気排出口10bと
が設けられており、ファン15の回転により空気が空気
取り入れ口10aから流入し、オイルクーラ14,ラジ
ェータ13を通って、空気排出口10bから排出するよ
うになっている。
【0004】そのため、空気中の浮遊異物、例えば虫、
枯れ葉、ごみ等の浮遊異物が空気取り入れ口10aから
機械室9内に吸込まれ、ラジェータ13、オイルクーラ
14のフィンの間に入り込むことがある。すると、冷却
風の流れが阻害され、冷却効率が低下するので作動油温
度の異常上昇、エンジン冷却水温の異常上昇という不具
合が生じる。このような不具合を解消し得るようにした
油圧ショベルとしては、例えば特開平7−189695
号公報に開示されてなるものが公知である。以下、熱交
換装置の構成を示す斜視図の図5と、熱交換装置の全体
構成を示す説明図の図6とを参照しながら、同明細書に
記載されている同一名称ならびに同一符号を以て説明す
る。但し、油圧ショベルの本体構成については、上記典
型例と同様であるから、その熱交換装置だけの説明に止
める。
【0005】符号20はオイルクーラ、21はラジェー
タ,22はフアン、23はファンガイドである。オイル
クーラ20およびラジェータ21は左右両側の連結板2
4,24により所定間隔を保持し得るように組立てられ
ている。オイルクーラ20とラジェータ21との間の下
部には、オイルクーラ20側にヒンジ25aを介して、
冷却風の流通時の冷却風の流路の圧力低下による負圧で
回動して、先端部がラジェータ21の下部に当接するこ
とによりその間の隙間を閉塞する開閉可能な底板25が
設けられている。符号30は防除ネットで、虫や枯れ
葉、ごみ等の浮遊異物が冷却風に搬送されて、オイルク
ーラ20およびラジェータ21を構成するフィンに付着
するのを防止するものである。
【0006】これは、前部ネット部31と、この前部ネ
ット部31の上端部に直角に連設した上部ネット部32
とから構成されている。これらはフレーム31a,32
aに金網31b,32bを装着したものである。この防
除ネット30は、その前部ネット31がファン22によ
る冷却風の上流側に位置するオイルクーラ20前面部
に、また上部ネット部32はこのオイルクーラ20の上
部から、これとラジェータ21との間の隙間を覆い、そ
の先端がラジェータ21上まで延在させてある。この防
除ネット30は容易に着脱でき、かつ位置ずれしないよ
うに装着されるようになっている。即ち、前部ネット3
1の左右両側のフレーム31aは、オイルクーラ20の
前面に設けた略U字状であって、かつ複数の蝶ねじ34
が螺合されてなるスライドガイド33に挿通されるよう
になっており、蝶ねじ34を締付けることにより、スラ
イドガイド33に挿通された防除ネット30が固定され
るように構成されている。
【0007】従って、上記構成になる防除ネット30に
よれば、ファン22の作動による冷却風により搬送され
る浮遊異物が、オイルクーラ20およびラジェータ21
に入り込もうとしても、これら浮遊異物は防除ネット3
0により確実に捕捉されるので、浮遊異物のオイルクー
ラ20およびラジェータ21への進入が防止される。な
お、この特開平7−189695号公報においては、上
記実施例の他に第2実施例として、オイルクーラの前面
に前部防除ネットをビスで固定すると共に、オイルクー
ラとラジェータとの間の隙間を塞ぐ上部防除ネットをビ
スで固定する構成になるものも開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧ショベ
ルには、その側面図の図7と、その平面図の図8と、図
7のD−D線断面図の図9に示すような、小旋回型ショ
ベルといわれるものがある。以下、これを、上記典型例
と同一のものならびに同一機能を有するものに同一符号
を付して、その相違する点について説明すると、運転室
8の後部には機械室9が配置されている。この機械室9
の平面形状は、上部旋回体3の旋回中心を中心とする所
定半径の円弧の一部で形成されており、そして上にはこ
の円弧の一部に対応する形状の開閉自在なボンネット1
6が設けられている。エンジン11やオイルクーラ20
とラジェータ21とからなる熱交換装置の配置、つまり
エンジン11の回転中心線は、図9に示すように、上部
旋回体3の前後方向の中心線と直交するようになってい
る。機械室9内に収容されているエンジン11や熱交換
装置は、ボンネット16を上方に開いてメインテナンス
するのであるが、ボンネット16を開いてもエンジン1
1や熱交換装置の一部、例えば3/4程度が見えるだけ
であり、残りの部分は運転室8等の下側に隠れている。
【0009】このような小旋回型ショベルでは、市街地
の特に狭い作業現場でも土砂等の掘削作業が行えるよう
に、旋回に際して上部旋回体の後部がクローラ式の下部
走行体2からはみ出すことがないように形成されていて
ボンネット16を開いても開口部が狭く、上記従来例に
係る構成の防除ネットでは開口部から挿入することがで
きないので、この防除ネットを熱交換装置の前面に装着
することができないし、また掃除などのために取外すこ
ともできない。そのため、防除ネットを着脱するに際し
ては湾曲形成されてなるカウンターウエイト3a、カバ
ー類等の囲繞部材の着脱作業が必要になるので、防除ネ
ットの着脱に多大な労力を要するという解決すべき課題
が生じる。つまり、上記特開平7−189695号公報
に開示されてなる防除ネットは、機械室のスペースが十
分に広い大型の油圧ショベルに対してのみ適用し得るも
のである。
【0010】従って、本発明の目的とするところは、小
旋回型の油圧ショベルの熱交換装置に対しても、カウン
ターウエイト、カバー類の着脱作業を行うことなく、容
易に着脱することを可能ならしめる油圧ショベルの異物
防除ネットおよびその装着方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る油圧ショベルの異物防除ネ
ットが採用した手段の特徴とするところは、上部旋回体
の内部であってエンジンを冷却するファンの前面に配置
された熱交換装置の前面に装着されて、浮遊異物を捕捉
する油圧ショベルの異物防除ネットにおいて、前記異物
防除ネットが、前記上部旋回体の上面に設けられた開口
部から順次出し入れされ、熱交換装置の前面の幅方向に
並設される複数のネット分割体からなるところにある。
【0012】本発明の請求項2に係る油圧ショベルの異
物防除ネットが採用した手段の特徴とするところは、請
求項1に記載の油圧ショベルの異物防除ネットにおい
て、前記ネット分割体が、枠体と、この枠体に張設され
た網とからなり、前記枠体の幅方向の端部を上下方向に
案内する側部ガイド部を熱交換装置の前面の両側に設け
たところにある。
【0013】本発明の請求項3に係る油圧ショベルの異
物防除ネットが採用した手段の特徴とするところは、請
求項1または2のうちの何れか1つの項に記載の油圧シ
ョベルの異物防除ネットにおいて、前記熱交換装置の前
面の下部に、前記枠体の下端部を左右方向に移動可能に
案内するネット下部支持部材を設けたところにある。
【0014】本発明の請求項4に係る油圧ショベルの異
物防除ネットの装着方法が採用した手段の特徴とすると
ころは、上部旋回体の内部であってエンジンを冷却する
ファンの前面に配置された熱交換装置の前面に装着され
て、浮遊異物を捕捉する油圧ショベルの異物防除ネット
の装着方法において、第1のネット分割体を上部旋回体
の上面の開口部から挿入した後にこの上部旋回体の前方
向に移動させて熱交換装置の前面に装着し、次いで他の
ネット分割体を上部旋回体の上面の開口部から挿入する
と共に、他のネット分割体の端面を第1のネット分割体
の端面に合わせて熱交換装置の前面に装着することによ
り異物防除ネットを形成させるところにある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の異物防除ネットの
装着方法を実現する異物防除ネットを、小旋回型の油圧
ショベルの機械室におけるエンジンおよび熱交換装置の
配置説明図の図1と、熱交換装置の構成を示す斜視図の
図2(a)と、図2(a)のA部拡大図の図2(b)
と、図2(b)のB矢視図の図2(c)とを参照しなが
ら説明する。但し、この小旋回型の油圧ショベルの構成
は、段落番号〔0008〕で説明したものと同一である
から、その主要構成についての説明は省略し、同一のも
のならびに同一機能を有するものに同一符号を付して説
明する。
【0016】油圧ショベルの運転室の後部に設けられて
いる機械室9の空間内には、特開平7−189695号
公報に開示されてなる従来例と同様に、オイルクーラ2
0と、ラジェータ21とが組立てられてなる熱交換装置
と、オイルクーラ20側からラジェータ21方向に冷却
風を流すエンジン冷却用のファン22を有するエンジン
11とが配置されている。勿論、この機械室9の平面形
状は、従来例に係る小旋回型の油圧ショベルの場合と同
様に、円弧の一部で形成されており、上にはこの円弧の
一部に対応する形状の開閉自在なボンネット16(想像
線で示されている。)が設けられている。また、ボンネ
ット16を開いたとしてもエンジン11や熱交換装置の
約3/4程度が見えるだけで、他の残りの部分は運転室
等の下側に隠れるように構成されている。
【0017】オイルクーラ20およびラジェータ21
は、図2(a)に示すように、オイルクーラ20の冷却
風の出側である背面と、ラジェータ21の冷却風の入側
である前面とが接する状態で左右両側の連結板24,2
4により一体的に組立てられている。これら連結板2
4,24のオイルクーラ20の冷却風の入側である前面
からの突出端は相対する方向、かつオイルクーラ20の
前面との間に所定の間隔を持って折曲げられることによ
り、後述する異物防除ネットの端部を上下方向に案内し
得る側部ガイド部33,33が形成されている。
【0018】これら側部ガイド部33,33の下端部で
あって、それらの前面には平板状の下部固定板33aが
水平に固着されており、またこの下部固定板33aのオ
イルクーラ20側の背面側であって、かつその長手方向
には、所定の間隔を持つ3枚のネット下部支持部材33
b,33b,33bが、それらの下端部が、例えばスポ
ット溶接されることにより固着されている。さらに、オ
イルクーラ20の上面には、2つの雌ねじ20a,20
aが螺刻されている。なお、オイルクーラ20とラジェ
ータ21とを接する状態で組立てるのは、図1から良く
理解されるように、機械室9のスペースが狭いからであ
る。また、ネット下部支持部材33bの枚数は1枚であ
っても、また4枚であっても良い。また、図2(a)に
おいて、ラジェータ21の反オイルクーラ側に突設され
てなるものは、内側でファン22が回転するファンガイ
ド23である。
【0019】そして、側部ガイド部33,33のそれぞ
れに幅方向の端部側が嵌込まれ、下端が下部固定板33
aとネット下部支持部材33bとの間に嵌込まれると共
に、雌ねじ20aのそれぞれに螺着される蝶ねじ34に
より、虫や枯れ葉、ごみ等の浮遊異物が冷却風に搬送さ
れて、オイルクーラ20およびラジェータ21を構成す
るフィンに付着するのを防止する後述する構成になる異
物防除ネット30が装着されるようになっている。
【0020】上記異物防除ネット30は、相対する端面
が接触する状態で組合わせられる2組のネット分割体3
0′,30′から構成されている。即ち、それぞれのネ
ット分割体30′は、前部ネット部31と、この前部ネ
ット部31の上端部に直角に折曲げられた上部ネット部
32とから構成されている。より詳しくは、これらは長
方形状の枠体を直角に折り曲げ形成した、その側面形状
がΓ状であって、垂直部と、この垂直部の上端で直角な
上部の水平部とからなる折曲げ枠体30a′と、この折
曲げ枠体30a′の垂直部および水平部に張設される網
からなる前部ネット31aおよび上部ネット32aと、
水平部の幅方向の両側の板部材に端部が固着され、上記
蝶ねじ34が貫通される2個の取付穴30c′が設けら
れてなるネット上部固定用板30b′とから構成されて
いる。なお、折曲げ枠体30a′には、冷却風の通風を
阻害しない範囲内において、その左右の縦部材間に適宜
補強板を配設することができる。
【0021】ところで、この実施の形態に係る異物防除
ネット30では、オイルクーラ20とラジェータ21と
は、上記のとおり、連結板24,24によって、互いに
接する状態で組立てられているので、特開平7−189
695号公報に開示されてなる従来例のように、ネット
分割体31の水平部をラジェータ21の上面まで延在さ
せる必要がない。勿論、オイルクーラ20とラジェータ
21との間に所定の間隔が設けられている場合には、従
来と同様に、ネット分割体31の水平部をラジェータ2
1の上面まで延在させると共に、下部の隙間を閉塞する
開閉可能な底板を設ければ良いものである。
【0022】以下、上記異物防除ネット30をオイルク
ーラ20の前面に装着する仕方を説明すると、先ずボン
ネット16を開けて、第1のネット分割体30′を上部
旋回体3の上面の開口部から挿入すると共に、下端部を
下部固定板33aとネット下部支持部材33bとの間に
嵌込んだ後に、上部旋回体3の前方向、つまり運転室の
方向に移動させ、この第1のネット分割体30′の幅方
向の端部を一方の側部ガイド部33に嵌込め込む。そし
て、蝶ねじ34をネット上部固定板30b′に設けられ
た取付穴30c′に通し、蝶ねじ34をオイルクーラ2
0の上部に設けた雌ねじ20aにねじ込んで、この第1
のネット分割体30′を固定する。
【0023】次いで、他のネット分割体30′を上部旋
回体3の上面の開口部から挿入すると共に、既に装着さ
れている第1のネット分割体30′の端面に接し、かつ
他端を他方の側部ガイド部33に嵌込んだ状態で、下端
部が下部固定板33aとネット下部支持部材33bとの
間に嵌込まれるまで押し下げて、蝶ねじ34をネット上
部固定板30b′に設けられた取付穴30c′に通し、
通した蝶ねじ34をオイルクーラ20の上部に設けた雌
ねじ20aにねじ込めば、この他のネット分割体30′
が固定され、上記第1のネット分割体30′と、この他
のネット分割体30′とにより異物防止ネット30が形
成されることとなる。
【0024】従って、このようにしてオイルクーラ20
の前面に装着された異物防除ネット30によれば、上記
特開平7−189695号公報に開示されてなる従来例
と同様に、ファン22の吸引作用で生じる冷却風により
搬送されて吸込まれる浮遊異物がオイルクーラ20およ
びラジェータ21に入り込もうとしても、これら浮遊異
物は防除ネット30により確実に捕捉されるので、浮遊
異物のオイルクーラ20およびラジェータ21への進入
が防止される。
【0025】勿論、それぞれのネット分割体30′の幅
方向の一方側の端部は側部ガイド部33によって、また
下端部がネット下部支持部材33bによって支えられて
いるので、掘削作業に際して小旋回型の油圧ショベルが
振動したとしても、これらネット分割体30′の端面と
端面との間に大きな隙間が生じるようなことがない。な
お、幅が狭い小型のネット分割体30′の場合には、必
ずしも下端部を支えるネット下部支持部材33bを設け
る必要がないものである。
【0026】このように、この実施の形態に係る異物防
除ネット30によれば、この異物防除ネット30は特開
平7−189695号公報に開示されてなる従来例のよ
うに一体型でなく、左右方向に2分割された構成である
から、狭い開口部でも容易に挿入することができ、カウ
ンターウエイト3a、カバー類を取り外すまでもなく、
オイルクーラ20の前面に装着することができ、異物防
除ネット30の着脱作業労力の軽減が可能になるという
優れた効果がある。
【0027】一方、捕捉された浮遊異物の除去掃除のた
めに、オイルクーラ20の前面に装着されている異物防
除ネット30を取外すときには、ボンネット16を開い
た後にカウンターウエイト3a側の蝶ねじ34を取外し
て、開口部からカウンターウエイト3a側のネット分割
体30′を取出す。次いで、運転室側の蝶ねじ34を取
外して、運転室側のネット分割体30′をカウンターウ
エイト3a側に移動させると共に、この移動させたネッ
ト分割体30′を開口部から取出すという手順によれば
良いものである。
【0028】以上では、本発明に係る技術的思想を、冷
却風の上流側にオイルクーラ20が、このオイルクーラ
20の下流側にラジェータ21が配置されてなる熱交換
装置に対して適用した場合を説明したが、これとは逆に
冷却風の上流側にラジェータ21が、このラジェータ2
1の下流側にオイルクーラ20が配置されてなる熱交換
装置に対しても適用することができるので、上記実施の
形態によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるも
のではない。また、以上では、異物防除ネット30が、
2つのネット分割体30′の組合わせからなる場合を説
明したが、これは開口寸法から2分割すれば十分であっ
たからに過ぎず、例えば3分割構成であっても良い。勿
論、異物防除ネット30が3分割構成である場合には、
少なくとも中央位置に装着されるネット分割体の下端部
を支えるネット下部支持部材を設ければ良いものであ
る。なお、以上では、ファンにより吸引される浮遊異物
を捕捉する異物防除ネットとしたが、逆にファンにより
排出される浮遊異物を捕捉して良いのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明は、小旋回型の油圧ショベルのようにボンネットの開
口部が狭い場合においても、カウンターウエィト、カバ
ー等の取外し作業を必要とせず、ボンネットの開口部か
ら異物防除ネットの着脱作業を容易に行うことができる
という効果を奏することができる。
【0030】また、請求項2に記載された発明において
は、側部ガイド部を設けることによって、ショベル作業
中の振動によって異物防除ネットが振動するのを防ぎ、
ショベル作業を静音化することができる。さらに、異物
防除ネットを固定する蝶ねじが作業中に外れた場合にお
いても、異物防除ネットの脱落を防ぐことができる。
【0031】また、請求項3に記載された発明は、ネッ
ト下部支持部材によって異物防除ネット装着の際に位置
決めの案内ができるのは勿論のこと、ショベル作業中の
振動によって異物防除ネットが振動するのを防ぎ、ショ
ベル作業を静音化することができる。
【0032】さらに、請求項3に記載された発明は、小
旋回型の油圧ショベルのようにボンネットの開口部が狭
い場合においても、カウンターウエィト、カバー等の取
外し作業を必要とせず、ボンネットの開口部から異物防
除ネットの着脱作業を容易に行うことができる。これに
より、鋼管に要する時間と手間の短縮を計ることがで
き、作業労力の軽減につながるという極めて優れた効果
を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異物防除ネットの装着方法を実現する
異物防除ネットが装着された小旋回型の油圧ショベルの
機械室におけるエンジンおよび熱交換装置の配置説明図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係り、2(a)は熱交換
装置の構成を示す斜視図、図2(b)は図2(a)のA
部拡大図、図2(c)は図2(b)のB矢視図である。
【図3】典型的な油圧ショベルの外観図である。明斜視
図である。
【図4】図3のC−C線断面図である。
【図5】従来例(特開平7−189695号公報)に係
る油圧ショベルの熱交換装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図6】従来例(特開平7−189695号公報)に係
る油圧ショベルの熱交換装置の全体構成を示す説明図で
ある。
【図7】他の従来例に係り、小旋回型の油圧ショベルの
側面図である。
【図8】他の従来例に係り、小旋回型の油圧ショベルの
平面図である。
【図9】図7のD−D線断面図である。
【符号の説明】
3…上部旋回体,3a…カウンターウエイト,9…機械
室,11…エンジン,20…オイルクーラ,20a…雌
ねじ,21…ラジエータ,22…ファン,23…ファン
ガイド,24…連結板,30…異物防止ネット,30′
…ネット分割体,30a′…折曲げ枠体,30b′…ネ
ット上部固定板,30c′…取付穴,31…前部ネット
部,31a…前部ネット,32…上部ネット部,32a
…上部ネット,33…側部ガイド部,33a…下部固定
板,33b…ネット下部支持部材,34…蝶ねじ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体の内部であってエンジンを冷
    却するファンの前面に配置された熱交換装置の前面に装
    着されて、浮遊異物を捕捉する油圧ショベルの異物防除
    ネットにおいて、前記異物防除ネットが、前記上部旋回
    体の上面に設けられた開口部から順次出し入れされ、熱
    交換装置の前面の幅方向に並設される複数のネット分割
    体からなることを特徴とする油圧ショベルの異物防除ネ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記ネット分割体が、枠体と、この枠体
    に張設された網とからなり、前記枠体の幅方向の端部を
    上下方向に案内する側部ガイド部を熱交換装置の前面の
    両側に設けたことを特徴とする請求項1に記載の油圧シ
    ョベルの異物防除ネット。
  3. 【請求項3】 前記熱交換装置の前面の下部に、前記枠
    体の下端部を左右方向に移動可能に案内するネット下部
    支持部材を設けたことを特徴とする請求項1または2の
    うちの何れか1つの項に記載の油圧ショベルの異物防除
    ネット。
  4. 【請求項4】 上部旋回体の内部であってエンジンを冷
    却するファンの前面に配置された熱交換装置の前面に装
    着されて、浮遊異物を捕捉する油圧ショベルの異物防除
    ネットの装着方法において、第1のネット分割体を上部
    旋回体の上面の開口部から挿入した後にこの上部旋回体
    の前方向に移動させて熱交換装置の前面に装着し、次い
    で他のネット分割体を上部旋回体の上面の開口部から挿
    入すると共に、他のネット分割体の端面を第1のネット
    分割体の端面に合わせて熱交換装置の前面に装着するこ
    とにより異物防除ネットを形成させることを特徴とする
    油圧ショベルの異物防除ネットの装着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009110508A1 (ja) 2008-03-06 2009-09-11 日立建機株式会社 建設機械の熱交換装置
JP2011052463A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Komatsu Ltd 作業車両
JP2013064257A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械の防護ネット取付構造
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KR20180095284A (ko) * 2017-02-17 2018-08-27 엘에스엠트론 주식회사 라디에이터 방진 장치 및 이를 포함하는 차량

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