JPH11190584A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

Info

Publication number
JPH11190584A
JPH11190584A JP9359954A JP35995497A JPH11190584A JP H11190584 A JPH11190584 A JP H11190584A JP 9359954 A JP9359954 A JP 9359954A JP 35995497 A JP35995497 A JP 35995497A JP H11190584 A JPH11190584 A JP H11190584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidity control
control member
humidity
refrigerator
moisture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9359954A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yoshikawa
浩史 吉川
Takashi Inoue
隆 井上
Shinsuke Amano
真輔 天野
Kayo Takashima
佳世 高島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP9359954A priority Critical patent/JPH11190584A/ja
Publication of JPH11190584A publication Critical patent/JPH11190584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵庫において野菜室内を結露させることな
く高湿度状態に維持して青果物を長期間保存できるよう
にするとともに野菜室内の収納スペースを確保する。 【解決手段】 平均細孔径100オングストローム(5
0〜150オングストローム)の多孔質材料を調湿材料
として用いることによって高湿度領域における吸放湿量
を大きくすることができ、必要な調湿材料の量を削減す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫に関し特に
野菜室の調湿を自動的に行うような冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用冷蔵庫において野菜等の青果物は
一般に専用の野菜室に保存される。青果物は高湿度の雰
囲気下で保存することによって水分の蒸散作用が抑制さ
れ鮮度を保持することができることが知られ、このため
野菜室は密閉状態にして青果物から蒸散される水分によ
って高湿度状態を保持させているが、過湿状態となって
野菜室内に結露が発生しやすくなるという問題がある。
【0003】この問題を解決するために従来から吸放湿
作用を有する高分子吸収体からなる調湿材料を備えた調
湿部材を野菜室内に設置し、野菜室が過湿状態にあると
きに前記調湿材料が過剰な水分を吸湿して結露を防止
し、野菜室内の湿度が低下したときには前記調湿材料が
蓄えた水分を放出して湿度を上昇させるような提案が特
開昭60−36862号公報などに開示されている。
【0004】また、前記調湿材料として吸湿可能な水分
量(以下「吸湿可能量」という)の比較的高い高分子吸
収体と高湿度領域で急激に吸湿可能量が変化するような
平均細孔径が155オングストロームの多孔質のシリカ
ゲル(以下「多孔質シリカ」という)とを組み合わせて
使用した例が特開平5−302781号公報に開示され
ている。
【0005】この開示例によると、ポリメチルメタアク
リレートなどの高分子吸収体は、吸湿可能量は多いが、
相対湿度が例えば80%以上のような高湿度領域におい
て、吸湿可能量の相対湿度に対する変化量が小さく高湿
度領域での湿度変化に対して充分な吸放湿量が得られな
い。このために高分子吸収体に蓄えられた水分を毛細管
現象によって高分子吸収体と近接して配置した多孔質シ
リカに吸収させ、多孔質シリカの吸湿可能量を超える水
分を多孔質シリカから放湿させるようになっている。
【0006】また、冷蔵庫内に揮発性の防菌防カビ剤の
サイクロデキストリン包接化合物を封入した容器を設置
して防菌防カビ剤を除放させて庫内空気を抗菌し、青果
物等の表面に付着した菌による腐敗やカビの発生を抑制
することによって鮮度保持を図る提案が特開平3−16
4681号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭60−36862号公報において述べられているよ
うなスチレンスルホン酸コポリマ等の表面に親水性ある
いはイオン性の基を有する有機高分子粒子を調湿材料と
して使用した場合、単位重量あたりの吸水量が小さく青
果物から蒸散した水分を充分に吸湿することができなか
った。
【0008】また、前記特開平5−302781号公報
において調湿部材を不織布に担持させており、この方法
であると調湿部材の厚みが4mm程度となるため野菜室
内のスペースが狭くしていた。これに対して調湿部材を
シート状とする提案がなされているが、具体的な手段に
ついては触れられておらずシート状の調湿部材は実現さ
れていなかった。
【0009】また、調湿材料として述べられている多孔
質シリカは、室温では高湿度領域で急激に吸湿可能量が
変化するが、冷蔵庫内のような低温下においては吸湿速
度が低下し、急激な湿度上昇に対して充分吸湿が行われ
ずに結露することがあることがわかった。このため、充
分な吸湿を行うためには大量の多孔質シリカを必要と
し、さらに野菜室内のスペースを狭くしていた。
【0010】また、前記特開平3−164681号公報
において、揮発性の防菌防カビ剤のサイクロデキストリ
ン包接化合物を封入した容器を冷蔵庫内に設置した場
合、常時防菌防カビ剤が除放されるために冷蔵庫庫内に
青果物などが入っていなくても防菌防カビ剤が除放さ
れ、抗菌効果が持続されないという不具合があった。
【0011】本発明は多孔質材料の細孔径を最適化する
ことで高湿度領域における湿度変化に対して従来の倍以
上の吸放湿量を有することと、低温下において調湿材料
に吸湿される速度が低下する現象を調湿部材をシート状
とすることによって抑制可能であることとを見い出した
ことに基づいてなされたもので、高い吸放湿特性を有す
る調湿部材を設置した冷蔵庫を提供することを目的とす
る。
【0012】また本発明は、調湿部材に防菌防カビ剤を
混在させることによって防菌防カビ剤の除放を制御し、
抗菌効果を長期間持続させるような冷蔵庫を提供するこ
とを目的とする。
【0013】また本発明は、調湿部材の設置位置を最適
化することで調湿部材の吸放湿の効率を向上させた冷蔵
庫を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、吸放湿特性を有する調湿部材を野菜室内
に設置した冷蔵庫において、前記調湿部材は細孔径が5
0乃至150オングストロームの多孔質材料を主な構成
部材としている。
【0015】この構成によると、野菜室に野菜が入れら
れると野菜から蒸散した水分によって野菜室内の湿度が
上昇する。それに伴って多孔質材料の吸湿可能量が上昇
して多孔質材料が吸湿し、過湿状態とならないようにな
っている。また、野菜室内の湿度が低下した際には吸湿
可能量が低下するため多孔質材料内に蓄えられない水分
を放湿して湿度を上昇させる。湿度が上昇すると再び吸
湿可能量が上昇して吸湿し、これを繰り返して平衡状態
を維持するようになる。
【0016】この時、細孔径が50乃至150オングス
トローム(平均細孔径が100オングストローム)であ
るような多孔質材料とすることによって高湿度状態(相
対湿度80%以上)での湿度変化に対する吸放湿量が他
の細孔径の多孔質材料よりも大きく変化するようにな
る。
【0017】また、本発明は、吸放湿特性を有する調湿
部材を野菜室内に設置した冷蔵庫において、前記調湿部
材は樹脂製の結合剤と前記多孔質材料とを混合した調湿
層を有したシート状である。
【0018】この構成によると、野菜室に野菜が入れら
れると野菜から蒸散した水分によって野菜室内の湿度が
上昇する。それに伴って多孔質材料の吸湿可能量が上昇
して多孔質材料が吸湿し、過湿状態とならないようにな
っている。このときに結合剤によって低温下における吸
湿速度が向上し急激な湿度上昇に対しても迅速に吸湿が
行われるようになる。また、野菜室内の湿度が低下した
際には吸湿可能量が低下するため多孔質材料内に蓄えら
れない水分を放湿して湿度を上昇させる。湿度が上昇す
ると吸湿可能量が上昇して吸湿し、平衡状態を維持する
ようになる。
【0019】また、本発明は、吸放湿特性を有する調湿
部材を野菜室内に設置した冷蔵庫において、前記調湿部
材は細孔径が50乃至150オングストロームの多孔質
材料を含んだ調湿層を有したシート状である。
【0020】この構成によると、高湿度状態(相対湿度
80%以上)での湿度変化に対する吸湿可能量が他の細
孔径の多孔質材料よりも大きく変化するようになる。
【0021】また、本発明は、前記調湿層は、樹脂製の
結合剤と前記多孔質材料とを混合して形成されている。
【0022】この構成によると、多孔質材料と結合剤と
が混合されて調湿層を形成することによってシート状に
形成された調湿部材は、結合剤によって低温下における
吸湿速度が向上し急激な湿度上昇に対しても迅速に吸湿
が行われるようになる。
【0023】また、本発明は、前記結合剤は前記多孔質
材料に対して重量比において50%以下である。
【0024】この構成によると、多孔質材料の周囲が結
合剤によって閉じられることなく多孔質材料が外気と接
触することが可能なように調湿部材がシート状に形成さ
れるようになる。
【0025】また、本発明は、前記調湿部材は、前記調
湿層とフィルム状の透湿性の材料とが積層されている。
【0026】この構成によると、調湿層は透湿性の材料
に挟まれ積層されて所望量の多孔質材料を含んだ調湿部
材を構成することができるようになる。
【0027】また、本発明は、前記調湿部材に天然抗菌
剤の包接化合物が含まれている。
【0028】この構成によると、相対湿度によって除放
速度の変化する揮発性の天然抗菌剤の包接化合物が、野
菜室内に青果物が多く収納されて相対湿度が高いときに
は揮発性の天然抗菌剤の包接化合物が放出され、野菜室
内に青果物が収納されていないときには揮発性の天然抗
菌剤の包接化合物の放出が抑制されるようになる。
【0029】また、本発明は、前記調湿部材は前記野菜
室の上面を含む周面に設置され、前記調湿部材の前記天
然抗菌剤の包接化合物が含まれている部分が前記野菜室
内に面した位置に近い側に配置されている。
【0030】この構成によると、野菜室内の湿度変化に
速やかに対応して揮発性の天然抗菌剤の包接化合物が除
放されるようになる。
【0031】また、本発明は、前記調湿部材は前記野菜
室への冷気の吹き出し口付近に設置されている。
【0032】この構成によると、野菜室内で最も低温と
なり結露が発生しやすい冷気の吹き出し口付近において
調湿部材が余分な水分を吸湿するようになる。
【0033】また、本発明は、前記野菜室の上面を含む
周面の外側に熱伝導率の高い板状の熱拡散部材を設置
し、前記熱拡散部材を設置した位置の前記野菜室側に前
記調湿部材を設置している。
【0034】この構成によると、野菜室内の温度差によ
る低温部分を拡散させて結露発生を抑制し、調湿部材に
よる吸湿の補助としている。
【0035】また、本発明は、前記野菜室内を仕切り、
仕切られた一部の部屋に前記調湿部材を設置している。
【0036】この構成によると、野菜室内の一部の部屋
においては調湿部材によって高湿度に保持されるように
なり、それ以外の部屋においては湿度管理が行われない
ようになる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は吸着作用によって水分を吸
湿するような吸着剤である多孔質シリカ、シリカゲル、
ゼオライトの相対湿度に対する吸湿可能量を示す。横軸
は相対湿度を示し、縦軸は吸湿可能量を調湿材料(吸着
剤)の重量に対する比率で表している。
【0038】同図によると多孔質シリカが相対湿度80
%以上の領域において吸湿可能量が急激に変化してお
り、この範囲での湿度変化に対して吸湿量、放湿量が最
も大きい。
【0039】次に、図2、図3に平均細孔径の異なる多
孔質シリカの吸湿可能量について調べた結果を示す。図
2において、横軸は相対湿度を示し、縦軸は吸湿可能量
を調湿材料の重量に対する比率で表しており、図3にお
いて横軸は平均細孔径を示し、縦軸は相対湿度が95%
の時と80%の時との吸湿可能量の差を示している。調
べた平均細孔径は70,100,150オングストロー
ムであり、多孔質シリカを製造する際のばらつきによっ
て細孔径はおよそプラスマイナス50オングストローム
の分布を有している。
【0040】これらの図によると、平均細孔径によって
吸湿可能量の相対湿度に対する変化量が変わり、平均細
孔径に対して極大値が存在している。平均細孔径が10
0オングストロームの多孔質シリカが相対湿度が80%
から95%の範囲において最も吸湿可能量の変化が大き
く、自重の約64%の水分を吸放湿可能であることがわ
かる。
【0041】なお、吸着剤は一般にその細孔径と表面積
によって吸湿可能量が変わるとともに周辺温度によって
吸着する速度が変わるため図1、図2、図3に示すデー
タはいづれも充分な時間(周辺温度25℃、24時間)
吸湿させた時の吸湿可能量のデータを用い、細孔径の異
なる多孔質シリカは表面積と重量との比が同一の試料を
用いた。
【0042】この多孔質シリカを調湿材料として冷蔵庫
の野菜室内に設置した場合、野菜室内に青果物を入れら
れて相対湿度が上昇する際には余分な水分を吸湿して結
露を防止し、相対湿度が低下した際には蓄えた水分を放
湿して高湿度状態で平衡状態を維持するようになり、調
湿材料として使用することができる。この時に、平均細
孔径が100オングストロームの多孔質シリカを用いる
と、単位重量あたりの吸放湿量が大きいために調湿材料
の量を少なくすることができ野菜室内に広い収納スペー
スを確保することができるようになる。
【0043】調湿材料として、多孔質シリカだけでな
く、珪藻土、アロフェン、アルミナシリカなどの多孔質
材料であれば平均細孔径が100オングストロームとす
ることで高湿度領域における吸湿可能量の相対湿度に対
する変化量が大きくなり、同様の効果を得ることが可能
である。
【0044】また、調湿材料は不織布に担持させて野菜
室内に配置しても良いし、織布などで包んで野菜室内に
配置しても良い。また、調湿材料を含んだシート状の調
湿部材として配置しても良い。
【0045】次に、図4は、調湿材料13を含んだシー
ト状の調湿部材20の構造を示している。調湿材料13
を結合剤14とともに透湿性の透湿材料12で挟むよう
に積層して調湿層16を形成しており、粉体状の多孔質
シリカからなる調湿材料13を液状のアクリル樹脂エマ
ルジョンからなる結合剤14に混合し、シート状にした
透湿材料12上に塗布した後、上から同様の透湿材料1
2を重ねて加圧して厚みを薄くし、結合剤14が硬化す
ることによってシート状の調湿部材20得ることができ
る。
【0046】このようにして得られたシート状の調湿部
材20の重量や厚みなどを表1に示す。厚みを0.28
mmとしたときの調湿部材20が1m2に含まれる多孔
質シリカの量は結合剤14との混合比が4:1の時には
98.4gで、混合比が2:1の時には82gとなっ
た。多孔質シリカの平均細孔径は約100オングストロ
ームで、平均粒径は約50μmである。
【0047】
【表1】
【0048】このような調湿部材20の高湿度領域にお
ける吸湿量を調べた結果を図5に示す。同図において、
調湿部材20が上述した製造方法によるシート状の場合
と調湿材料13が粉体状の場合について、雰囲気温度が
5℃と25℃において24時間放置したときの吸湿量を
調べており、横軸は相対湿度を示し、縦軸は吸湿量を調
湿材料の重量に対する比で表している。
【0049】また同図において、25℃の雰囲気で24
時間放置するとほぼ吸湿可能量に達しており、(A)と
(B)との差は実験のばらつきである。(C)及び
(D)は雰囲気温度が低いと水分を吸湿する速度が低下
するため24時間の放置で吸湿可能量に達していない状
態を示しており、より長時間放置すると(A)または
(B)と同程度に水分を吸湿することができる。
【0050】同図によると、雰囲気温度が5℃で調湿材
料13が粉体状のときには、図中(C)に示すように相
対湿度95%において、調湿材料13が100g当たり
25gの吸湿量を有し、これは吸湿可能量の約33%を
24時間で吸湿していることになる。調湿部材20の吸
湿速度が低下すると急激に湿度が上昇した時に余分な水
分を迅速に吸着できないため結露を防止するためには多
量の調湿材料13が必要となる。
【0051】しかし、図4のような構造を有したシート
状の調湿部材20は結合剤14によって熱伝導性が向上
し、水分の吸着によって発生する吸着熱を伝え易くなる
ため雰囲気温度が5℃場合(D)に示すように、水分を
吸着する速度の低下を抑制することができ、相対湿度9
5%において、調湿材料13が100g当たり52gの
吸湿量を有し、これは吸湿可能量の約68%を24時間
で吸湿していることになる。
【0052】このように調湿部材20を結合剤14を有
したシート状とすると急激な湿度上昇において、迅速に
吸湿を行い結露を抑制することが可能となる。
【0053】なお、湿度低下の際には、調湿材料13は
蓄えている水分を保持できなくなるので低温下でも放湿
速度に変化はなく、そのときの相対湿度における吸湿可
能量(例えば相対湿度85%の時は図5におけるa1)
になるまで放湿する。このため急激に湿度が低下しても
青果物からの蒸散を抑制することが可能である。
【0054】結合剤14にはアクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、シリコーン樹脂などを使用することができ、透
湿材料12には不織布や織布、高分子フィルムなどを使
用することができる。結合剤14の量は多孔質材料と結
合剤14との重量比が4:1及び2:1のいづれの試料
も多孔質材料が粉体状の時と同等の吸湿可能量を示し
た。結合剤が増加すると多孔質材料の周囲を塞いで有効
な表面積を減少させ吸湿特性を低下させるので、多孔質
材料に対して重量比が50%以下であることが望まし
い。
【0055】また、調湿材料13は、前述の多孔質シリ
カ、珪藻土、アロフェン、アルミナシリカなどの多孔質
の吸着剤を使用することができ、それらの平均細孔径は
100オングストローム以外でもシート状とすることで
低温下における吸湿速度を向上させることができるが、
約100オングストロームであると高湿度領域の湿度変
化に対して単位重量あたり大きな吸放湿量を得ることが
できるので効率が良く望ましい。
【0056】また、多孔質シリカの平均粒径を12μm
としても吸放湿量に大差なく同様の厚みのシートを形成
することができた。このため多孔質材料の粒径は60μ
m以下(平均粒径50オングストロームに対してばらつ
きがプラスマイナス20%)であれば同様の効果を得る
ことが可能である。
【0057】また、図6に示すように透湿材料12の織
布の網目や高分子フィルムの透湿孔径を調湿材料13の
粒子径よりも小さくし、透湿材料12周辺部分12aを
溶着してもシート状の調湿部材20を構成することがで
きる。この場合、吸湿する速度が低いため、調湿材料1
3間の空隙15を熱伝導率の高い結合剤で充填すること
で吸放湿速度を向上させるようにすることが可能であ
る。
【0058】調湿材料13の必要量は野菜室の容積に応
じて変化するが、必要量が多い場合には、調湿部材20
の面積を大きくしても良いし、図7に示すように、先に
述べた図4に示す調湿部材20を複数枚重ねるようにし
ても良い。この時の吸湿量を調べた結果を図8に示す。
同図において縦軸は一定時間吸湿したときの単位面積当
たりの吸湿量を示し、横軸は調湿部材20の枚数を示し
ている。
【0059】同図によると、3枚の調湿部材20を重ね
ると、面積を3倍にした場合(1枚の吸湿量の3倍)に
比して20%程度吸湿量が低下するが、調湿部材20を
設置する面積を確保できない場合などにスペースを有効
に利用することができる。
【0060】また、図9に示すように調湿層16と透湿
材料12とを交互に積層することで調湿部材20の体積
を削減することが可能である。
【0061】次に、野菜室に青果物が全く入っていない
場合、蒸散が行われないので野菜室内は扉の開閉によっ
てほぼ外気の湿度と同等となる。この場合、調湿材料は
吸湿量は少ないが乾燥剤として機能し、野菜室内の湿度
を可能な限り低下させるようになる。
【0062】図10に、揮発性の天然抗菌剤のサイクロ
デキストリン包接化合物を含んだ抗菌層17が形成され
た調湿部材20の構造を示す。一般に相対湿度が低い時
には天然抗菌剤は除放による減少速度が低下するため、
上記のように野菜室内に青果物が無い場合には調湿部材
20によってより乾燥させて天然抗菌剤の除放を抑制す
ることができ、抗菌効果の持続性を向上させるとともに
野菜室内のスペースを有効に利用することができるよう
になる。
【0063】また、調湿部材20を図11に示すように
抗菌層17が端部に位置するように形成し、抗菌層17
が野菜室内側に面するように設置すると青果物が入れら
れて湿度が上昇した際に迅速に天然抗菌剤の除放が行わ
れるので望ましい。
【0064】抗菌層17は、揮発性の天然抗菌剤のサイ
クロデキストリン包接化合物と結合剤14とを混合して
形成するかあるいは調湿層16に揮発性の天然抗菌剤の
サイクロデキストリン包接化合物を含有することで形成
することができる。また、天然抗菌剤として、ワサビ抽
出成分であるアリルイソチオシアネート、メントール、
ヒキチオール、リモネン等およびこれらの組み合わせを
使用することができ、サイクロデキストリンはα型、β
型、γ型のいずれかあるいはこれらの組み合わせを使用
することができる。
【0065】次に図12乃至図19に野菜室内における
調湿部材20の配置について説明する。図12は野菜室
1の背面1aに設けられた冷気吹き出し口1b近傍に調
湿部材20を設置した状態を示している。野菜室1内は
温度にばらつきがあり、矢印J方向から流入する冷気に
よって冷気吹き出し口1b付近は野菜室1内で最も低温
で結露が発生しやすい。従って冷気吹き出し口1b付近
に調湿部材20を設置することによって効率良く吸湿す
ることができるようになる。
【0066】また、野菜室内を高湿度に保つために密閉
性を向上させようとすると空気が循環しにくく野菜室1
内の温度ばらつきがより大きくなる。実際に試験すると
野菜室1の中心部分の温度が6℃の時に冷気吹き出し口
1bの野菜室側部分の温度は1℃であった。この状態で
約600gのほうれん草を入れた場合多量の結露が発生
する。
【0067】この結露する水分を調湿部材20によって
吸湿しても良いが調湿材料が多量に必要である。図13
に野菜室1の背面1aの断面図を示すようにステンレス
製の板等の熱拡散部材4を冷気吹き出し口1b付近の野
菜室1の外側に設置したところ結露が減少した。さらに
図14に示すように冷気吹き出し口1b付近の野菜室1
側に調湿部材20を設置すると全く結露は発生しなくな
った。
【0068】このように、野菜室1の外周をなす壁面に
ステンレス製だけでなく熱伝導率の高い金属などの板に
よる熱拡散部材4を設置することによって野菜室1内の
低温部分を拡散し、結露を減少させて調湿部材20の量
を最小限とすることができるようになる。また、この熱
拡散部材4は、最も低温となりやすい冷気吹き出し口1
b付近の野菜室外側に設けるのが望ましい。
【0069】また、図15、図16に示すように上記と
同様に野菜室1の蓋5部分に調湿部材20及び熱拡散部
材4を設置すると、上記と同様の効果を得ることができ
るとともに蓋5の重量が大きくなり野菜室内の密閉製を
向上させることができるようになる。
【0070】この時図17、図18に示すように調湿部
材20及び熱拡散部材4とを一体化した積層板8を野菜
室1の蓋5にはめ込むような構造とすることもできる。
【0071】また、野菜室1内を仕切って複数の部屋に
分割し、一部の部屋にのみ調湿部材20を設置するよう
にしても良い。根菜類や高湿度を必要としないものは調
湿部材20を設置していない部屋に入れ、葉物野菜など
の蒸散量の多いものは調湿部材20を設置した部屋に入
れるようにすることができるようになり、調湿部材20
を効率良く設置することができ、保存する青果物に応じ
た使用ができるようになる。この時に図19に示すよう
に仕切り板11の一方の面に調湿部材20を設置しても
良い。
【0072】
【発明の効果】請求項1の発明によると、野菜室内の高
湿度維持と結露防止を行い、高湿度領域での湿度変化に
対して調湿材料の単位重量あたりの吸放湿量が大きくな
るために調湿材料の量を少なくすることができ野菜室内
に広い収納スペースを確保することができるようにな
る。
【0073】請求項2の発明によると、調湿部材を野菜
室の内壁等に配置することができ野菜室内の占有スペー
スを削減することができるようになるとともに低温下に
おける吸湿速度を向上させることができ急激な湿度上昇
に対して迅速に吸湿し結露を抑制することが可能とな
る。
【0074】請求項3の発明によると、高湿度領域の湿
度変化に対して単位重量あたり大きな吸放湿量を得るこ
とができるので効率が良くなる。
【0075】請求項4、請求項5の発明によると、調湿
部材を結合剤を有したシート状とすると低温下の急激な
湿度上昇において、迅速に吸湿を行い結露を抑制するこ
とが可能となる。
【0076】請求項6の発明によると、シート状の調湿
部材を簡単に構成することができる。
【0077】請求項7の発明によると、野菜室内を抗菌
するとともに抗菌効果を長期間維持できるようになる。
【0078】請求項8の発明によると、青果物が入れら
れて湿度が上昇した際に迅速に天然抗菌剤の除放が行わ
れるようになる。
【0079】請求項9の発明によると、野菜室内で最も
低温となりやすく結露が発生しやすい部分において調湿
部材が吸湿するので効率良く吸湿できるようになる。
【0080】請求項10の発明によると、熱拡散部材に
よって野菜室内の低温部分を熱拡散し結露を発生しにく
くした上で調湿部材によって吸湿が行われることになり
調湿部材の量を削減することができる。
【0081】請求項11の発明によると、調湿部材を効
率良く設置することができるとともに保存する青果物に
応じた使用ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 各種の吸着剤の吸湿可能量を示す図であ
る。
【図2】 多孔質材料の平均細孔径の違いによる吸
湿可能量を比較した図である。
【図3】 多孔質材料の平均細孔径の違いによる高
湿度領域での吸湿可能量の変化量を比較した図である。
【図4】 シート状調湿部材の構成図である。
【図5】 雰囲気温度および調湿材料の状態による
吸湿可能量を比較する図である。
【図6】 シート状調湿部材の構成図である。
【図7】 シート状調湿部材を重ね合わせた構成図
である。
【図8】 シート状調湿部材を重ね合わせた時の吸
湿量を示す図である。
【図9】 シート状調湿部材の構成図である。
【図10】 抗菌層を含むシート状調湿部材の構成図
である。
【図11】 抗菌層を含むシート状調湿部材の構成図
である。
【図12】 野菜室内における調湿部材の配置を示す
図である。
【図13】 野菜室内における熱拡散部材の配置を示
す図である。
【図14】 野菜室内における調湿部材の配置を示す
図である。
【図15】 野菜室内における調湿部材の配置を示す
図である。
【図16】 野菜室内における調湿部材の配置を示す
図である。
【図17】 調湿部材と熱拡散部材とを積層した図で
ある。
【図18】 野菜室内における調湿部材の配置を示す
図である。
【図19】 野菜室内における調湿部材の配置を示す
図である。
【符号の説明】
1 野菜室 12 透湿材料 13 調湿材料 14 結合剤 16 調湿層 17 抗菌層 20 調湿部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高島 佳世 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸放湿特性を有する調湿部材を野菜室内
    に設置した冷蔵庫において、前記調湿部材は、細孔径が
    50乃至150オングストロームである多孔質材料を主
    な構成部材とすることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 吸放湿特性を有する調湿部材を野菜室内
    に設置した冷蔵庫において、前記調湿部材は樹脂製の結
    合剤と多孔質材料とを混合した調湿層を有したシート状
    であることを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 吸放湿特性を有する調湿部材を野菜室内
    に設置した冷蔵庫において、前記調湿部材は細孔径が5
    0乃至150オングストロームの多孔質材料を含んだ調
    湿層を有したシート状であることを特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記調湿層は、樹脂製の結合剤と前記多
    孔質材料とを混合して形成されていることを特徴とする
    請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記結合剤は前記多孔質材料に対して重
    量比において50%以下であることを特徴とする請求項
    2または請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 前記調湿部材は、前記調湿層とフィルム
    状の透湿性の材料とが積層されていることを特徴とする
    請求項2乃至請求項5のいづれかに記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 前記調湿部材に天然抗菌剤の包接化合物
    が含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項6
    のいづれかに記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 前記調湿部材は前記野菜室の上面を含む
    周面に設置され、前記調湿部材の前記天然抗菌剤の包接
    化合物が含まれている部分が前記野菜室内に面した位置
    に近い側に配置されていることを特徴とする請求項7に
    記載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 前記調湿部材は前記野菜室の吹き出し口
    付近に設置されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項8のいづれかに記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 前記野菜室の上面を含む周面の外側に
    熱伝導率の高い板状の熱拡散部材を設置し、前記熱拡散
    部材を設置した位置の前記野菜室側に前記調湿部材を設
    置することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいづれ
    かに記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 前記野菜室内を仕切り、仕切られた一
    部の部屋に前記調湿部材を設置することを特徴とする請
    求項1乃至請求項8のいづれかに記載の冷蔵庫。
JP9359954A 1997-12-26 1997-12-26 冷蔵庫 Pending JPH11190584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9359954A JPH11190584A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9359954A JPH11190584A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11190584A true JPH11190584A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18467153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9359954A Pending JPH11190584A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11190584A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1591733A1 (en) * 2004-04-29 2005-11-02 Electrolux Home Products Corporation N.V. Food container having odour filtering means
JP2009022924A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Asahi Kasei Fibers Corp 吸湿・消臭シート
JP2012132591A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
JP2015124964A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
JP2016044872A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
CN106732341A (zh) * 2016-12-02 2017-05-31 中国矿业大学(北京) 一种硅藻土/白炭黑复合调湿材料及其制备方法
JP2018112401A (ja) * 2018-04-20 2018-07-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
US10030907B2 (en) 2013-05-09 2018-07-24 Arcelik Anonim Sirketi Refrigerator comprising a humidity-controlled crisper
WO2025258211A1 (ja) * 2024-06-11 2025-12-18 シャープ株式会社 調湿部材

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1591733A1 (en) * 2004-04-29 2005-11-02 Electrolux Home Products Corporation N.V. Food container having odour filtering means
JP2009022924A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Asahi Kasei Fibers Corp 吸湿・消臭シート
JP2012132591A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Mitsubishi Electric Corp 冷蔵庫
US10030907B2 (en) 2013-05-09 2018-07-24 Arcelik Anonim Sirketi Refrigerator comprising a humidity-controlled crisper
JP2015124964A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
JP2016044872A (ja) * 2014-08-22 2016-04-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
CN106732341A (zh) * 2016-12-02 2017-05-31 中国矿业大学(北京) 一种硅藻土/白炭黑复合调湿材料及其制备方法
CN106732341B (zh) * 2016-12-02 2019-02-01 中国矿业大学(北京) 一种硅藻土/白炭黑复合调湿材料及其制备方法
JP2018112401A (ja) * 2018-04-20 2018-07-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
WO2025258211A1 (ja) * 2024-06-11 2025-12-18 シャープ株式会社 調湿部材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6688132B2 (en) Cooling device and temperature-controlled shipping container using same
US6584797B1 (en) Temperature-controlled shipping container and method for using same
US6474100B1 (en) Evacuated sorbent assembly and cooling device
JPH11190584A (ja) 冷蔵庫
DE102007057748A1 (de) Sorptions-Kühlelement mit Regelorgan und zusätzlicher Wärmequelle
EP1967799B1 (de) Sorptions-Kühlelement mit Regelorgan und zusätzlicher Wärmequelle
JP2008528263A (ja) 湿気及び/又は熱交換装置
CN107110588A (zh) 吸附剂、以及包括其的真空绝热材料和制冷机
CN115193228B (zh) 一种吸湿组件的制备方法
EP0335670A2 (en) Humidity conditioner
US20040224144A1 (en) Humidity control with solid support
JP2019107576A (ja) 吸湿材料、吸湿部材および除湿装置
WO2020022127A1 (ja) 除湿ヒータ、及び、それを用いた冷凍機器
JP7783911B2 (ja) 鮮度保持シート及び保冷庫
JP3563286B2 (ja) 冷蔵庫
JPH09324979A (ja) 保存庫
JP3582636B2 (ja) 冷蔵庫
WO2007127961A2 (en) Freezer frost abatement device
JP2000039251A (ja) 冷蔵庫
JP4613557B2 (ja) 真空断熱材、および真空断熱材を具備する冷蔵庫
JP4449630B2 (ja) 真空断熱材、及び真空断熱材を具備する冷蔵庫
JP2001091145A (ja) 冷蔵庫
JP2003299721A (ja) 揮散性薬剤徐放装置とその装置を備えた自動車の送風回路
JPH05317636A (ja) 食品保存庫
JP3743361B2 (ja) 揮散性薬剤徐放部材とそれを用いた空気調和機