JPH11190711A - ゼータ電位測定方法および装置 - Google Patents
ゼータ電位測定方法および装置Info
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- JPH11190711A JPH11190711A JP36012297A JP36012297A JPH11190711A JP H11190711 A JPH11190711 A JP H11190711A JP 36012297 A JP36012297 A JP 36012297A JP 36012297 A JP36012297 A JP 36012297A JP H11190711 A JPH11190711 A JP H11190711A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の測定方法に比して、より正確なゼータ
電位を求めることのできる方法と、その方法を利用した
測定装置を提供する。 【解決手段】 一対の電極1,2間に挟まれた固−液系
の動電現象の測定値から、所要の解析式を用いてゼータ
電位を算出するに当たり、その解析式中の誘電率の値と
して、一対の電極1,2間に固−液系を介在させた状態
での電気容量を測定することによって求めることによ
り、電極1,2間に形成されている界面電気二重層の誘
電率を考慮した形でのゼータ電位を算出することを可能
とする。
電位を求めることのできる方法と、その方法を利用した
測定装置を提供する。 【解決手段】 一対の電極1,2間に挟まれた固−液系
の動電現象の測定値から、所要の解析式を用いてゼータ
電位を算出するに当たり、その解析式中の誘電率の値と
して、一対の電極1,2間に固−液系を介在させた状態
での電気容量を測定することによって求めることによ
り、電極1,2間に形成されている界面電気二重層の誘
電率を考慮した形でのゼータ電位を算出することを可能
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固−液界面におけ
る荷電状態を表すゼータ電位を測定する方法および装置
に関する。
る荷電状態を表すゼータ電位を測定する方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】固−液界面の電気的状態を表すゼータ電
位は、流動電位や電気泳動といった界面動電現象を測定
し、その測定結果を用いたそれぞれの計算式から間接的
に求められている。
位は、流動電位や電気泳動といった界面動電現象を測定
し、その測定結果を用いたそれぞれの計算式から間接的
に求められている。
【0003】例えば、流動電位を用いた場合には下記の
(1)式によってゼータ電位ζを求める。
(1)式によってゼータ電位ζを求める。
【0004】
【数1】 この(1)式において、ηは液体の粘性率、λは液体の
導電率、ε0 は真空の誘電率、εr は液体の比誘電率、
Eは流動電位であり、Pは流動圧力である。
導電率、ε0 は真空の誘電率、εr は液体の比誘電率、
Eは流動電位であり、Pは流動圧力である。
【0005】この(1)式において誘電率ε(=ε0 ・
εr )は式の導出過程において用いられるヘルムホルツ
の分子容量説に基づくものであり、界面電気二重層の持
つ電荷量を表すために用いられる。正確にはεは界面電
気二重層の誘電率を考慮しなければならないが、通常、
界面電気二重層の誘電率は液体の誘電率に等しいとし
て、純液体の文献値を用いている。
εr )は式の導出過程において用いられるヘルムホルツ
の分子容量説に基づくものであり、界面電気二重層の持
つ電荷量を表すために用いられる。正確にはεは界面電
気二重層の誘電率を考慮しなければならないが、通常、
界面電気二重層の誘電率は液体の誘電率に等しいとし
て、純液体の文献値を用いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば流動
電位法に基づくゼータ電位の計測に際しては、(1)式
におけるEを測定系に設置された一対の電極で測定する
が、このEは原理的にその一対の電極間の誘電率に依存
し、測定系によってEの値は変わる。系内の電荷量とし
ては液体および固体の持つ電荷量を想定しなければなら
ないが、純液体の誘電率を用いてゼータ電位を算出した
場合には、界面電気二重層の持つ誘電率を液体のそれに
等しいとしたことになるため、正確なゼータ電位を求め
る場合には問題となる。
電位法に基づくゼータ電位の計測に際しては、(1)式
におけるEを測定系に設置された一対の電極で測定する
が、このEは原理的にその一対の電極間の誘電率に依存
し、測定系によってEの値は変わる。系内の電荷量とし
ては液体および固体の持つ電荷量を想定しなければなら
ないが、純液体の誘電率を用いてゼータ電位を算出した
場合には、界面電気二重層の持つ誘電率を液体のそれに
等しいとしたことになるため、正確なゼータ電位を求め
る場合には問題となる。
【0007】本発明はこのような問題を解決して、従来
の測定方法に比してより正確なゼータ電位を求めること
のできる方法と、その方法を利用した装置の提供を目的
としている。
の測定方法に比してより正確なゼータ電位を求めること
のできる方法と、その方法を利用した装置の提供を目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のゼータ電位測定方法は、一対の電極間に、
液体中に固体試料を分散させた状態で、もしくは、液体
中に固体試料を充填した状態で、その電極間の動電現象
を測定することによって固体試料のゼータ電位を求める
方法において、ゼータ電位の算出に必要な誘電率を、液
体中に固体試料を分散させた状態、もしくは、充填した
状態で、上記電極間の電気容量を測定することによって
算出することによって特徴づけられる。
め、本発明のゼータ電位測定方法は、一対の電極間に、
液体中に固体試料を分散させた状態で、もしくは、液体
中に固体試料を充填した状態で、その電極間の動電現象
を測定することによって固体試料のゼータ電位を求める
方法において、ゼータ電位の算出に必要な誘電率を、液
体中に固体試料を分散させた状態、もしくは、充填した
状態で、上記電極間の電気容量を測定することによって
算出することによって特徴づけられる。
【0009】また、本発明のゼータ電位測定装置は、上
記の本発明方法を利用した測定装置であって、液体中に
固体試料を分散させた分散層、もしくは、固体試料の充
填層を挟んでその両側に対向配置された一対の電極を備
えた測定セルを備えるとともに、上記測定セル中の分散
層の、もしくは、充填層の動電現象の測定結果を所定の
解析式中に当てはめることによりゼータ電位を算出する
演算手段を備えたゼータ電位測定装置において、上記一
対の電極間の電気容量を測定する電気容量測定手段を有
し、上記演算手段は、その電気容量測定手段により測定
された電気容量から上記解析式中の誘電率を算出して当
該解析式を演算することによって特徴づけられる。
記の本発明方法を利用した測定装置であって、液体中に
固体試料を分散させた分散層、もしくは、固体試料の充
填層を挟んでその両側に対向配置された一対の電極を備
えた測定セルを備えるとともに、上記測定セル中の分散
層の、もしくは、充填層の動電現象の測定結果を所定の
解析式中に当てはめることによりゼータ電位を算出する
演算手段を備えたゼータ電位測定装置において、上記一
対の電極間の電気容量を測定する電気容量測定手段を有
し、上記演算手段は、その電気容量測定手段により測定
された電気容量から上記解析式中の誘電率を算出して当
該解析式を演算することによって特徴づけられる。
【0010】本発明は、以下の理論的考察に基づいてな
されたものである。すなわち、流動電位法を用いてゼー
タ電位を測定する場合を例に挙げると、固体試料を充填
層の形態にして測定セル内に入れ、その充填層の両端に
は一対の電極を配置する。
されたものである。すなわち、流動電位法を用いてゼー
タ電位を測定する場合を例に挙げると、固体試料を充填
層の形態にして測定セル内に入れ、その充填層の両端に
は一対の電極を配置する。
【0011】そして、充填層に対して一方向に液体を流
した場合に電極間に発生する流動電位と、液体を流動さ
せる流動圧力を測定する。その流動電位Eと流動圧力P
を、前記した(1)式に当てはめることにより、ゼータ
電位ζを算出する。
した場合に電極間に発生する流動電位と、液体を流動さ
せる流動圧力を測定する。その流動電位Eと流動圧力P
を、前記した(1)式に当てはめることにより、ゼータ
電位ζを算出する。
【0012】さて、(1)式で示される解析式の導出
は、一本の毛細管(半径r、長さl、電気二重層の厚さ
δ)を考えてヘルムホルツの分子容量説から求められる
(2)式と、流速uで流動している液体の毛細管内での
粘性と圧力が釣り合うとして成立する運動方程式
(3)、および、発生する流動電位と流速の関係式であ
る(4)式の計3個の式を連立して求める。
は、一本の毛細管(半径r、長さl、電気二重層の厚さ
δ)を考えてヘルムホルツの分子容量説から求められる
(2)式と、流速uで流動している液体の毛細管内での
粘性と圧力が釣り合うとして成立する運動方程式
(3)、および、発生する流動電位と流速の関係式であ
る(4)式の計3個の式を連立して求める。
【0013】
【数2】 さて、ヘルムホルツの分子容量説は、界面を一種のコン
デンサと見立てて界面の電荷量を規定している。このと
き、界面の電荷量を液体の誘電率を用いて求めている
が、界面電気二重層の持つ電気容量が液体の電気容量に
等しいとすることには無理がある。従って、電気界面二
重層の電荷量を求めるに当たっては、液体の誘電率を用
いるのではなく界面電気二重層の誘電率を用いるのがよ
い。
デンサと見立てて界面の電荷量を規定している。このと
き、界面の電荷量を液体の誘電率を用いて求めている
が、界面電気二重層の持つ電気容量が液体の電気容量に
等しいとすることには無理がある。従って、電気界面二
重層の電荷量を求めるに当たっては、液体の誘電率を用
いるのではなく界面電気二重層の誘電率を用いるのがよ
い。
【0014】一方、液体が流れることによって発生する
流動電位は、電極間の電荷量の分布に偏りができること
によって生じるのであり、流動電位が発生する際、電位
検出用の電極間には分極構造が形成されていると見るこ
とができる。従って、発生する流動電位は偏在している
電荷量を電極間の電気容量で除した値として求めること
ができる。電極間に固体試料の充填層を挿入した状態
で、その電極間の電気容量が判れば、電気容量と誘電率
の関係式である下記の(5)式を用いて誘電率を求める
ことができる。
流動電位は、電極間の電荷量の分布に偏りができること
によって生じるのであり、流動電位が発生する際、電位
検出用の電極間には分極構造が形成されていると見るこ
とができる。従って、発生する流動電位は偏在している
電荷量を電極間の電気容量で除した値として求めること
ができる。電極間に固体試料の充填層を挿入した状態
で、その電極間の電気容量が判れば、電気容量と誘電率
の関係式である下記の(5)式を用いて誘電率を求める
ことができる。
【0015】
【数3】 なお、電極間の電気容量の測定は、例えば電極間に交流
電圧を印加してインピーダンスを測定するとうい方法を
挙げることができる。印加電圧を V=V0cosωt ‥(6) とすると、電極間のインピーダンスZは Z=1/jωC ‥(7) で与えられるので、誘電率εが既知の液体のみを電極間
に入れて測定したインピーダンスをZ0 、同じく電気容
量をC0 とし、固体試料を電極間に入れて測定した場合
のインピーダンスをZとすると、下記の(8)式を用い
て、固体試料の充填層を介在させた状態での電極間の電
気容量Cを求めることができる。
電圧を印加してインピーダンスを測定するとうい方法を
挙げることができる。印加電圧を V=V0cosωt ‥(6) とすると、電極間のインピーダンスZは Z=1/jωC ‥(7) で与えられるので、誘電率εが既知の液体のみを電極間
に入れて測定したインピーダンスをZ0 、同じく電気容
量をC0 とし、固体試料を電極間に入れて測定した場合
のインピーダンスをZとすると、下記の(8)式を用い
て、固体試料の充填層を介在させた状態での電極間の電
気容量Cを求めることができる。
【0016】
【数4】 この(8)式によって求められた電気容量Cを前記した
(5)式に当てはめることにより、界面電気二重層の誘
電率ε0 ・εr を求めることができ、このようにして求
められた誘電率の値を(1)式に中におけるε0 ・εr
として用い、実測された流動電位Eと流動圧力Pを
(1)式に代入することにより、正確なゼータ電位ζを
求めることができる。
(5)式に当てはめることにより、界面電気二重層の誘
電率ε0 ・εr を求めることができ、このようにして求
められた誘電率の値を(1)式に中におけるε0 ・εr
として用い、実測された流動電位Eと流動圧力Pを
(1)式に代入することにより、正確なゼータ電位ζを
求めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明を流動電位法に基づ
くゼータ電位測定装置に適用した実施の形態の構成図で
ある。
くゼータ電位測定装置に適用した実施の形態の構成図で
ある。
【0018】全体として略管状で、その内部に一対の電
極1,2が対向配置された流動電位測定セル10は、そ
の一旦側が流動液供給容器11に液供給管11aを介し
て連通しており、また、他端は液受給管12aを介して
流動液受給容器12に連通している。ゼータ電位を測定
すべき固体試料は、セル10内の電極1と2の間に充填
され、そこに充填層3が形成される。
極1,2が対向配置された流動電位測定セル10は、そ
の一旦側が流動液供給容器11に液供給管11aを介し
て連通しており、また、他端は液受給管12aを介して
流動液受給容器12に連通している。ゼータ電位を測定
すべき固体試料は、セル10内の電極1と2の間に充填
され、そこに充填層3が形成される。
【0019】各電極1,2には電位計13が接続されて
おり、この電位計13によって、充填層3を液が流れる
ことによって電極1,2間に生じる電位差、つまり流動
電位Eが測定される。
おり、この電位計13によって、充填層3を液が流れる
ことによって電極1,2間に生じる電位差、つまり流動
電位Eが測定される。
【0020】流動液供給容器11は耐圧気密構造の容器
によって構成されており、その内部にはセル10中に流
すべき液が収容されている。また、この供給容器11に
は、圧力源(図示せず)からの気体(例えばN2 )を導
入するための気体通路14aが接続されており、これら
によって液を流動させるための圧力を付与する機構を構
成している。また、この供給容器11には、その内部の
圧力を測定するための圧力計15aと、液の温度を測定
するための温度計16が設けられている。
によって構成されており、その内部にはセル10中に流
すべき液が収容されている。また、この供給容器11に
は、圧力源(図示せず)からの気体(例えばN2 )を導
入するための気体通路14aが接続されており、これら
によって液を流動させるための圧力を付与する機構を構
成している。また、この供給容器11には、その内部の
圧力を測定するための圧力計15aと、液の温度を測定
するための温度計16が設けられている。
【0021】気体通路14aには、同通路14aを開閉
して圧力源からの気体を供給容器11内に導入/停止す
るためのガス導入バルブ14bが設けられているととも
に、供給容器11内の圧力を大気圧にするための大気開
放バルブ14cを備えた分岐路14dが設けられてい
る。従って、大気開放バルブ14cを閉じ、ガス導入バ
ルブ14bを開くことによって、供給容器11内に圧力
源からの大気圧よりも圧力の高い気体を導入することが
できる。また、逆にガス導入バルブ14bを閉じて大気
開放バルブ14cを開くことによって、供給容器11内
の圧力を大気圧と等しくすることができるようになって
いる。
して圧力源からの気体を供給容器11内に導入/停止す
るためのガス導入バルブ14bが設けられているととも
に、供給容器11内の圧力を大気圧にするための大気開
放バルブ14cを備えた分岐路14dが設けられてい
る。従って、大気開放バルブ14cを閉じ、ガス導入バ
ルブ14bを開くことによって、供給容器11内に圧力
源からの大気圧よりも圧力の高い気体を導入することが
できる。また、逆にガス導入バルブ14bを閉じて大気
開放バルブ14cを開くことによって、供給容器11内
の圧力を大気圧と等しくすることができるようになって
いる。
【0022】流動液受給容器12は、同じく耐圧気密構
造の容器によって構成されており、その上部には内部の
圧力を測定するための圧力計15bが設けられていると
ともに、受給容器12内の圧力を大気圧にするための大
気開放バルブ17aが配設されている。また、受給容器
12の底部には、同容器12内の液を排出するための液
排出バルブ17bが設けられている。この液排出バルブ
17bと大気開放バルブ17aは、流動電位の測定時に
おいてはいずれも閉じられ、受給容器12は気密状態と
なる。
造の容器によって構成されており、その上部には内部の
圧力を測定するための圧力計15bが設けられていると
ともに、受給容器12内の圧力を大気圧にするための大
気開放バルブ17aが配設されている。また、受給容器
12の底部には、同容器12内の液を排出するための液
排出バルブ17bが設けられている。この液排出バルブ
17bと大気開放バルブ17aは、流動電位の測定時に
おいてはいずれも閉じられ、受給容器12は気密状態と
なる。
【0023】さて、この実施の形態においては、電極
1,2間に交流電圧を印加するための交流電源31が接
続されているとともに、その交流電源31からの交流電
圧の印加時において電極1,2間のインピーダンスを測
定するためのインピーダンス測定回路32が接続されて
いる。
1,2間に交流電圧を印加するための交流電源31が接
続されているとともに、その交流電源31からの交流電
圧の印加時において電極1,2間のインピーダンスを測
定するためのインピーダンス測定回路32が接続されて
いる。
【0024】交流電源31はコンピュータ22からの指
令によって駆動制御される。また、インピーダンス測定
回路32による電極1,2間のインピーダンス測定結果
は、A−D変換器21によってデジタル化された後、コ
ンピュータ22に取り込まれる。更に、前記した電位計
13および各容器11,12内の圧力を測定するための
圧力計15a,15bの出力は、流動電位の測定時にお
いてそれぞれA−D変換器21によってデジタル化され
た後、コンピュータ22に刻々とサンプリングされる。
令によって駆動制御される。また、インピーダンス測定
回路32による電極1,2間のインピーダンス測定結果
は、A−D変換器21によってデジタル化された後、コ
ンピュータ22に取り込まれる。更に、前記した電位計
13および各容器11,12内の圧力を測定するための
圧力計15a,15bの出力は、流動電位の測定時にお
いてそれぞれA−D変換器21によってデジタル化され
た後、コンピュータ22に刻々とサンプリングされる。
【0025】コンピュータ22では、以下に示すような
手順のもとに測定される各データを用いて、最終的に前
記した(1)式の演算を行ってゼータ電位を算出する
が、この式中に表れる誘電率は、後述するように電極
1,2間の電気容量の実測値を基に算出される。
手順のもとに測定される各データを用いて、最終的に前
記した(1)式の演算を行ってゼータ電位を算出する
が、この式中に表れる誘電率は、後述するように電極
1,2間の電気容量の実測値を基に算出される。
【0026】図2は以上の構成からなる本発明の実施の
形態による測定手順を示すフローチャートである。
形態による測定手順を示すフローチャートである。
【0027】電極1,2間に固体試料を充填する前に、
まず、流動液供給容器11内に所定量の、誘電率が既知
である流動液を収容し、液のみを流動電位測定セル10
内に供給した状態で、電極1,2間に交流電源31から
の交流電圧が印加されるとともに、その状態における電
極1,2間のインピーダンスZ0 が測定されてコンピュ
ータ22に格納される。
まず、流動液供給容器11内に所定量の、誘電率が既知
である流動液を収容し、液のみを流動電位測定セル10
内に供給した状態で、電極1,2間に交流電源31から
の交流電圧が印加されるとともに、その状態における電
極1,2間のインピーダンスZ0 が測定されてコンピュ
ータ22に格納される。
【0028】次に、流動電位測定セル10内の電極1,
2間に固体試料が充填されて充填層3を形成した後、そ
こに液を流動させた状態で、電極1,2間に再び交流電
源31からの交流電圧が印加され、そのときの電極1,
2間のインピーダンスZが測定されてコンピュータ22
に格納される。
2間に固体試料が充填されて充填層3を形成した後、そ
こに液を流動させた状態で、電極1,2間に再び交流電
源31からの交流電圧が印加され、そのときの電極1,
2間のインピーダンスZが測定されてコンピュータ22
に格納される。
【0029】コンピュータ22では、前記した(8)式
によって、誘電率εが既知の液のみを電極1,2間に介
在させた状態でのインピーダンスZ0 と容量C0 、およ
び固体試料の充填層3を介在させて液を流動させた状態
でのインピーダンスZから、充填層3を介在させて液を
流動させた状態での電気容量Cを算出し、更に前記
(6)式から、充填層3を介在させて液を流動させた状
態での電極1,2間の誘電率ε0 ・εr を算出して記憶
する。
によって、誘電率εが既知の液のみを電極1,2間に介
在させた状態でのインピーダンスZ0 と容量C0 、およ
び固体試料の充填層3を介在させて液を流動させた状態
でのインピーダンスZから、充填層3を介在させて液を
流動させた状態での電気容量Cを算出し、更に前記
(6)式から、充填層3を介在させて液を流動させた状
態での電極1,2間の誘電率ε0 ・εr を算出して記憶
する。
【0030】 その後、電極1,2間への交流電圧の印加
を停止した状態で、流動電位Eおよび流動圧力Pの測定
動作に移行する。
を停止した状態で、流動電位Eおよび流動圧力Pの測定
動作に移行する。
【0031】流動電位Eおよび流動圧力Pの測定は、ま
ず、流動液受給容器12内の液を空にした状態で、その
流動液受給容器12の大気開放バルブ17aを一旦開い
て同容器12内の気圧を大気圧とした後、流動容器受給
容器12の大気開放バルブ1aと液排出バルブ17bを
閉じ、ガス導入バルブ14bを開くことによって、供給
容器11の内部に大気圧よりも高い一定の圧力PP を付
与する。この状態では、供給容器11、流動電位測定セ
ル10、および受給容器12が相互に気密状態で連通
し、かつ、供給容器11と受給容器12の間に差圧が生
じた状態となり、供給容器11内の液はセル10に向け
て流動し、電極1,2間に挟まれた充填層3を通過して
受給容器12内に流れ込む。この液の流動により充填層
3に発生する流動電位Eは電極1,2を介して電位計1
3で測定され、そのデジタル変換データが前記したよう
にコンピュータ22に取り込まれていく。
ず、流動液受給容器12内の液を空にした状態で、その
流動液受給容器12の大気開放バルブ17aを一旦開い
て同容器12内の気圧を大気圧とした後、流動容器受給
容器12の大気開放バルブ1aと液排出バルブ17bを
閉じ、ガス導入バルブ14bを開くことによって、供給
容器11の内部に大気圧よりも高い一定の圧力PP を付
与する。この状態では、供給容器11、流動電位測定セ
ル10、および受給容器12が相互に気密状態で連通
し、かつ、供給容器11と受給容器12の間に差圧が生
じた状態となり、供給容器11内の液はセル10に向け
て流動し、電極1,2間に挟まれた充填層3を通過して
受給容器12内に流れ込む。この液の流動により充填層
3に発生する流動電位Eは電極1,2を介して電位計1
3で測定され、そのデジタル変換データが前記したよう
にコンピュータ22に取り込まれていく。
【0032】同時に、このような液の流動により、受給
容器12内の液量は液の流速に応じた速度で増加してい
くことになる。この受給容器12内の圧力PC は、同容
器12内の液量の増加分だけ上昇していく。従って、供
給容器11内の圧力PP を一定に保っていても、セル1
0の両端における差圧P(=PP −PC )は、充填層3
中を流れる液の流速の変化に応じて受動的に変化し、刻
々の差圧Pと流動電位Eとの間にずれを生じることがな
い。
容器12内の液量は液の流速に応じた速度で増加してい
くことになる。この受給容器12内の圧力PC は、同容
器12内の液量の増加分だけ上昇していく。従って、供
給容器11内の圧力PP を一定に保っていても、セル1
0の両端における差圧P(=PP −PC )は、充填層3
中を流れる液の流速の変化に応じて受動的に変化し、刻
々の差圧Pと流動電位Eとの間にずれを生じることがな
い。
【0033】さて、コンピュータ22では、このように
して測定された複数の流動電位Eと流動圧力Pのデータ
を、前記(1)式に代入してゼータ電位ζを算出するの
であるが、この算出に当たっては、(1)式中の誘電率
ε0 ・εr の値として、EおよびPに先立って測定され
たインピーダンスZ0 およびZから算出された値を用い
る。
して測定された複数の流動電位Eと流動圧力Pのデータ
を、前記(1)式に代入してゼータ電位ζを算出するの
であるが、この算出に当たっては、(1)式中の誘電率
ε0 ・εr の値として、EおよびPに先立って測定され
たインピーダンスZ0 およびZから算出された値を用い
る。
【0034】以上のような計算により求められたゼータ
電位ζは、電極1,2間の誘電率として、この間に形成
されている界面電気二重層の誘電率ε0 ・εr を用いて
いるため、液の誘電率を用いた従来の計算により得られ
る値に比して、より正確な値となる。
電位ζは、電極1,2間の誘電率として、この間に形成
されている界面電気二重層の誘電率ε0 ・εr を用いて
いるため、液の誘電率を用いた従来の計算により得られ
る値に比して、より正確な値となる。
【0035】なお、以上の実施の形態では、本発明を流
動電位法に基づくゼータ電位の測定装置に適用した例を
示したが、本発明はこれに限定されることなく、電気泳
動法に基づくゼータ電位の測定装置に対しても、そのゼ
ータ電位の算出に当たって用いる電極間の誘電率とし
て、上記した実施の形態に準じて、その電極間に固体試
料の分散層を介在させた状態で、電極間の電気容量を実
測して求めた値を用いることにより、本発明を等しく適
用することができる。
動電位法に基づくゼータ電位の測定装置に適用した例を
示したが、本発明はこれに限定されることなく、電気泳
動法に基づくゼータ電位の測定装置に対しても、そのゼ
ータ電位の算出に当たって用いる電極間の誘電率とし
て、上記した実施の形態に準じて、その電極間に固体試
料の分散層を介在させた状態で、電極間の電気容量を実
測して求めた値を用いることにより、本発明を等しく適
用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、固−液
界面の動電現象の実測値を用いてゼータ電位を算出する
に当たって必要な電極間の誘電率として、液のみの誘電
率を用いるのではなく、電極間に実際に固体試料を介在
させた状態で実測した電気容量を基に算出した値を用い
るから、界面電気二重層の誘電率を考慮した形でゼータ
電位を求めることが可能となる。
界面の動電現象の実測値を用いてゼータ電位を算出する
に当たって必要な電極間の誘電率として、液のみの誘電
率を用いるのではなく、電極間に実際に固体試料を介在
させた状態で実測した電気容量を基に算出した値を用い
るから、界面電気二重層の誘電率を考慮した形でゼータ
電位を求めることが可能となる。
【0037】また、本発明により求められる系の誘電率
は、それ自体が界面の状態を示すパラメータとなり得る
ので、それを測定すること自体が界面に対して新しい情
報を与えるものと期待される。
は、それ自体が界面の状態を示すパラメータとなり得る
ので、それを測定すること自体が界面に対して新しい情
報を与えるものと期待される。
【図1】本発明の実施の形態の構成図
【図2】その測定手順を表すフローチャート
1,2 電極 10 流動電位測定セル 11 流動液供給容器 12 流動液受給容器 13 電位計 15a,15b 圧力計 21 A−D変換器 22 コンピュータ 31 交流電源 32 インピーダンス測定回路
Claims (2)
- 【請求項1】 一対の電極間に、液体中に固体試料を分
散させた状態で、もしくは、液体中に固体試料を充填し
た状態で、その電極間の動電現象を測定することによっ
て固体試料のゼータ電位を求める方法において、ゼータ
電位の算出に必要な誘電率を、液体中に固体試料を分散
させた状態、もしくは、充填した状態で、上記電極間の
電気容量を測定することによって算出することを特徴と
するゼータ電位測定方法。 - 【請求項2】 液体中に固体試料を分散させた分散層、
もしくは、固体試料の充填層を挟んでその両側に対向配
置された一対の電極を備えた測定セルを備えるととも
に、上記測定セル中の分散層の、もしくは、充填層の動
電現象の測定結果を所定の解析式中に当てはめることに
よりゼータ電位を算出する演算手段を備えたゼータ電位
測定装置において、 上記一対の電極間の電気容量を測定する電気容量測定手
段を有し、上記演算手段は、その電気容量測定手段によ
り測定された電気容量から上記解析式中の誘電率を算出
して当該解析式を演算することを特徴とするゼータ電位
測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36012297A JPH11190711A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ゼータ電位測定方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36012297A JPH11190711A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ゼータ電位測定方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11190711A true JPH11190711A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18468001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36012297A Pending JPH11190711A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | ゼータ電位測定方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11190711A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100390768B1 (ko) * | 2001-05-08 | 2003-07-12 | 한국과학기술연구원 | 중공사 멤브레인의 계면동전기 특성치를 정량적으로산출하기 위한 벌크 흐름전위의 측정장치와 측정방법 |
| US9933377B2 (en) | 2014-05-13 | 2018-04-03 | Anton Paar Gmbh | System for determining the zeta potential for characterizing a solid/liquid interface with controlled profile pressure loading |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36012297A patent/JPH11190711A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100390768B1 (ko) * | 2001-05-08 | 2003-07-12 | 한국과학기술연구원 | 중공사 멤브레인의 계면동전기 특성치를 정량적으로산출하기 위한 벌크 흐름전위의 측정장치와 측정방법 |
| US9933377B2 (en) | 2014-05-13 | 2018-04-03 | Anton Paar Gmbh | System for determining the zeta potential for characterizing a solid/liquid interface with controlled profile pressure loading |
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