JPH11191402A - アルカリ電池用液漏れ防止材料、それを用いたアルカリ電池及びアルカリ電池の液漏れ防止方法 - Google Patents

アルカリ電池用液漏れ防止材料、それを用いたアルカリ電池及びアルカリ電池の液漏れ防止方法

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JPH11191402A
JPH11191402A JP9359493A JP35949397A JPH11191402A JP H11191402 A JPH11191402 A JP H11191402A JP 9359493 A JP9359493 A JP 9359493A JP 35949397 A JP35949397 A JP 35949397A JP H11191402 A JPH11191402 A JP H11191402A
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Japan
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battery
alkaline
alkaline battery
water
film
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JP9359493A
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English (en)
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Toshinori Machida
敏則 町田
Takahiko Uesugi
隆彦 上杉
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Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】万が一アルカリ電解液が漏れた場合でもアルカ
リ電解液を外には漏らさず、且つアルカリ電池内の内圧
が上がらないようにしたアルカリ電池の提供。 【解決手段】非吸水性プラスチックフィルムの少なくと
も片面に、吸水率50〜5000重量%の吸水性材料を含むア
ルカリ電解液吸収層、またはバインダー樹脂と平均粒径
1〜50μmのフィラーとを含むアルカリ電解液吸収層を
有するアルカリ電池用液漏れ防止材料、正極3及び負極
5を内蔵する電池缶体2と、この電池缶体2の一端側の
開口部を封口するとともに貫通孔が形成された円筒部を
備えたシール部材9と、このシール部材9を補強する補
強部材11と、前記シール部材9の前記貫通孔内に圧入
された集電ピン6とを具備するアルカリ電池において、
電池缶体2の開口部下側の内周面とシール部材9の外周
面との間に上記液漏れ防止材料を介在させてなるアルカ
リ電池、およびアルカリ電池の液漏れ防止方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ電池の液
漏れ防止材料、該液漏れ防止材料を用いたアルカリ電
池、ならびにアルカリ電池の液漏れ防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のビデオカメラやヘッドホンステレ
オ等の電子機器の高性能化、小型化には目覚ましいもの
があり、これらの電子機器の電源となる電池において高
容量化への要求が高まってきている。従来、こうした用
途の電池としてはマンガン電池が用いられており、更に
より大きな容量が得られるものとして、水酸化カリウム
等のアルカリ電解液を用いたアルカリ電池が多用される
ようになってきた。ところで、このアルカリ電池は、人
体の皮膚や眼等を冒すおそれのある強アルカリ液を電解
液に用いるため、電解液の漏出を極力抑える必要があ
り、負極、正極,電解液が内蔵された電池缶体の開口部
にナイロンやポリプロピレン等からなるシール部材を載
置して、密封構造をとるようになされている。
【0003】また、電池は、液漏れを完全に防止してし
まった場合、負極から正極への液漏れや逆装填により発
生するガス等により内圧が上がり、破裂することがあ
り、これはまた別の意味で非常に危険である。液漏れを
防止する方法としては種々の提案がなされている。特公
昭51−6846号公報では、金属容器の開口部を中心
部に透孔を設けない合成樹脂、ゴム等の絶縁封口体で封
塞し、次いで該絶縁封口体の中心部に金属製陰極集電棒
を押圧にて貫通せしめて陰極集電棒を陰極亜鉛剤中に挿
入することを特徴とするアルカリ電池の製造方法が提案
されている。
【0004】また、特開昭62−128434号公報で
は、電池ケース外側面全周に吸液体を装着したアルカリ
電池が提案されている。また、特開平5−182648
号公報では、電池のシール部材の円筒部に形成される貫
通孔の径が補強部材の接合される部位より小さくして液
漏れを防止する方法が提案されている。さらに、特開平
5−89862号公報では、電池のシール部材の外周面
と前記電池缶体の内周面にそれぞれ係止部が設けられ、
これら係止部を係止することでシール部材と電池缶体と
が固定されているアルカリ電池が提案されている。
【0005】具体的にはアルカリ電池は、円筒状の金属
缶体内に二酸化マンガンとグラファイトからなる正極と
粒状亜鉛と水酸化カリウム水溶液、増粘材等からなるゲ
ル状の負極と、上記負極と正極とを分離する不織布から
なるセパレーターが内蔵されて構成される。上記金属缶
体は、その一端に開口部を有し、この開口部付近の側面
にシール部材を保持するための断面略半円形状のくびれ
部を有している。そしてこのくびれ部にシール部材が載
置され、更に補強部材及び負極端子となるカバーがこの
順に組み込まれて、開口部が覆われるとともに、カバー
がその外周端部を保持されて取り付けらている。
【0006】上記シール部材は、中央部に貫通孔が形成
されており、この貫通孔内に外側から釘状の集電ピンが
圧入されている。補強部材は、その中央孔にシール部材
の円筒部を接合して取り付けられている。これでは漏れ
る場合があるので、電池のシール部材の外周面と前記電
池缶体の内周面にそれぞれ係止部が設け、これら係止部
を係止することでシール部材と電池缶体とが固定され漏
れを防止している。しかし、この場合も予期せぬ製造上
の問題や使用者の使用方法により液漏れする場合があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、予期せぬ製
造上のトラブルや使用者の間違った使用方法により、液
漏れする場合に備え、万が一液漏れした場合でもそのア
ルカリ電解液を吸収し、外には漏らさず、且つアルカリ
電池内の内圧は上がらないようにする液漏れ防止材料、
それを用いたアルカリ電池、及びアルカリ電池の液漏れ
防止方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、非吸水性
プラスチックフィルムの少なくとも片面に、吸水性材料
を含む吸収層、またはバインダー樹脂およびフィラーを
含む吸収層を有するシートが、アルカリ乾電池から漏れ
るアルカリ電解液を吸収することを見出し、本発明に至
った。また、本発明者らは、前記シートをアルカリ電池
の電池缶体の開口部下側の内周面とシール部材の外周面
との間に介在させたアルカリ電池は、液漏れが発生せ
ず、且つ適度に内部圧力が抜けるため破裂の危険性のな
いことを見出した。
【0009】すなわち、本発明は、非吸水性プラスチッ
クフィルムの少なくとも片面に、吸水率50〜5000
重量%の吸水性材料を含むアルカリ電解液吸収層を有す
ることを特徴とするアルカリ電池用液漏れ防止材料に関
する。また、本発明は、非吸水性プラスチックフィルム
の少なくとも片面に、バインダー樹脂と平均粒径1〜5
0μmのフィラーとを含むアルカリ電解液吸収層を有す
ることを特徴とするアルカリ電池用液漏れ防止材料に関
する。
【0010】また、本発明は、正極及び負極を内蔵する
電池缶体と、この電池缶体の一端側の開口部を封口する
とともに貫通孔が形成された円筒部を備えたシール部材
と、このシール部材を補強する補強部材と、前記シール
部材の前記貫通孔内に圧入された集電ピンとを具備する
アルカリ電池において、電池缶体の開口部下側の内周面
とシール部材の外周面との間に上記アルカリ電池用液漏
れ防止材料を介在させてなることを特徴とするアルカリ
電池に関する。さらに、本発明は、電池缶体の開口部下
側の内周面と前記開口部を封口するシール部材の外周面
との間に、上記アルカリ電池用液漏れ防止材料を介在さ
せることを特徴とするアルカリ電池の液漏れ防止方法に
関する。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の構成について、
詳細に説明する。本発明のアルカリ電池用液漏れ防止材
料は、非吸水性プラスチックフィルムの少なくとも片面
にアルカリ電解液吸収層を有するものであり、アルカリ
電解液吸収層は、吸水性材料、又はバインダー樹脂とフ
ィラーとを含む。
【0012】非吸水性プラスチックフィルムは、基本的
には強アルカリ性を示すアルカリ電解液による腐食に耐
えうるフィルムであれば限定されない。非吸水性プラス
チックフィルムとして具体的には、軟質ポリ塩化ビニル
系樹脂フィルム,ポリプロピレン系フィルム,ポリエチ
レン系フィルム,ポリスチレン系フィルム,ポリウレタ
ン系フィルム,フッ素系フィルム,ナイロン系フィル
ム,フェノキシ系フィルム,ポリエーテルサルフォンフ
ィルム,アクリロニトリルフィルム,ポリイミドフィル
ム,ポリアリレートフィルム,ポリエーテルエーテルケ
トンフィルム,ポリエーテルイミドフィルム,ポリサル
フォンフィルム,ポリフェニレンサルファイドフィルム
等が挙げられる。
【0013】なかでも、軟質ポリ塩化ビニル系樹脂フィ
ルム,ポリプロピレン系フィルム,ポリエチレン系フィ
ルム,ポリスチレン系フィルム,ポリウレタン系フィル
ム,フッ素系フィルム,ナイロン系フィルム及びフェノ
キシ系フィルムは、耐アルカリ性やアルカリ電解液吸収
層の塗工性の点で好適に用いられる。非吸水性プラスチ
ックフィルムは、未延伸フィルムでも、1軸延伸、2軸
延伸等の延伸フィルムでも構わない。また、非吸水性プ
ラスチックフィルムの表面にはアルカリ電解液吸水層と
の接着を向上させるために、コロナ処理,プラズマ処
理,フレーム処理,電子線照射,UV照射等の乾式処理
や溶媒洗浄等の湿式処理を施しても構わない。
【0014】さらに、非吸水性プラスチックフィルム
は、透明なもの、半透明なもの、不透明化したものでも
よく、発泡させて多孔質構造としたもの、予め着色をさ
せたもの、アルカリ電解液吸水層との密着性を向上させ
るために易接着剤を予めコートしたものでも構わない。
また、フィルムと紙を貼合した貼合紙、合成紙等の紙で
も構わない。非吸水性プラスチックフィルムの厚みは特
に限定されないが、6〜100μmが好ましい。
【0015】アルカリ電解液吸収層は、アルカリ電解液
に不溶で、アルカリ電池から漏れたアルカリ電解液を吸
収又は保持するものであり、電池内のガス圧が抜けるよ
うにガス透過性は良好な方が好ましい。アルカリ電解液
吸収層としては、吸水率50〜5000重量%の吸水性
材料を含むものと、バインダー樹脂と平均粒径1〜50
μmのフィラーとを含むものがある。
【0016】吸水性材料は、吸水率50〜5000重量
%、望ましくは100〜1000重量%の材料であり、
吸水率が50重量%未満の材料は充分にアルカリ電解液
を吸収できず、吸水率が5000重量%を越える材料は
アルカリ電解液を吸収後に非吸水性プラスチックフィル
ムからアルカリ電解液吸収層が剥離してしまうため、本
発明に用いることができない。なお、本発明における吸
水率は、吸水性材料を積層した非吸水性プラスチックフ
ィルムをアルカリ水溶液(水酸化カリウムの40重量%
水溶液)中に24時間浸漬させた後の重量増加であり、
自重と同重量の水分を吸収した場合に吸水率100重量
%となる。
【0017】吸水性材料として具体的には、アクリル系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリウレタンポリウレア系
樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリオキシエチレン
系樹脂、セルロース系樹脂(ビスコース、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース等)等の吸水性樹脂
や、ゼラチン、カゼイン、コラーゲン等のタンパク質が
挙げられる。なかでも、アクリル系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、ポリウレタンポリウレア系樹脂及びポリビニル
アルコール樹脂から選ばれる1種または2種以上の吸水
性樹脂が、アルカリ電解液吸収層の塗工性の点で好適に
用いられる。
【0018】バインダー樹脂としては、上記吸水性樹脂
および吸水率が50重量%未満( 吸水率0〜50重量%
未満) の非吸水性樹脂を用いることができる。バインダ
ー樹脂として具体的には、アクリル系樹脂,スチレン系
樹脂,塩化ビニル系樹脂,酢酸ビニル系樹脂,ポリノル
ボルネン樹脂,ポリウレタン系樹脂,ポリウレタンポリ
ウレア系樹脂,ポリウレア系樹脂,ポリビニルアルコー
ル系樹脂が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、単
独で、または2種以上の共重合体、変性体、混合物、ア
ロイ化物として用いることができる。
【0019】共重合体の具体例としては、酢酸ビニル−
アクリル共重合体,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,
酢酸ビニル−エチレン−アクリル共重合体,アクリル系
樹脂としては、アクリル酸及びそのエステル、アクリル
アミド、アクリロニトリル、メタクリル酸及びそのエス
テル等の重合体及び共重合体が挙げられる。また、変性
体の具体例としては、ポリビニルアルコール系樹脂であ
るシラノール基含有変性ポリビニルアルコールが挙げら
れる。
【0020】フィラーは、親水性を示し、アルカリ電解
液を保持するものであり、その平均粒径は1〜50μm
である。フィラーの平均粒径が1μm未満であると吸水
効果が十分ではなく、また平均粒径が50μmより大き
いと、バインダー樹脂への分散性が悪くなり、非吸水性
プラスチックフィルムへ密着性良く積層できない。な
お、本発明における平均粒径は、レーザー回折法により
測定されたものである。
【0021】フィラーとしては、無機粒子およびデンプ
ンが挙げられる。無機粒子としては、例えば、シリカ,
クレー,タルク,ケイソウ土,雲母,スメクタイト,ベ
ントナイト,炭酸カルシウム,硫酸カルシウム,硫酸バ
リウム,酸化チタン,酸化亜鉛,サチンホワイト,ケイ
酸アルミニウム,リトボン,アルミナ,ゼオライト,球
状ガラスビーズ,コロイダルシリカ、球状シリカなどが
挙げられる。デンプンとしては、甘藷デンプン、馬鈴薯
デンプン、タピオカデンプン、小麦デンプン、コーンス
ターチ、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、
ジアルデヒドデンプン等が挙げられる。
【0022】フィラーは、本発明の効果を損なわない範
囲で、コロナ放電処理、放射線処理、プラズマ処理など
の方法であらかじめ表面を処理してアルカリ電解液吸収
性を改良したり、形状、大きさを任意に変化させ、分散
性を改良したり、あるいはフィラーとバインダー樹脂と
の密着性を向上させることができる。アルカリ電解液吸
収層中のバインダー樹脂とフィラーの配合割合は、バイ
ンダー樹脂(固形分)10重量部に対して、フィラー0
〜35重量部、特に5〜30重量部であることが好まし
い。アルカリ電解液吸収層には必要に応じて、分散剤、
pH調整剤、蛍光増白剤、などの添加剤を加えることが
できる。
【0023】アルカリ電解液吸収層の乾燥膜厚は、1〜
60μmが現実的である。1μm未満であるとアルカリ
電解液を十分に吸収せず、60μmを越える場合は、非
吸水性プラスチックフィルムとの密着性が問題になる。
アルカリ電解液吸収層は、吸水性材料、又はバインダー
樹脂とフィラーとの混合物に必要に応じて添加剤を添加
し、水、有機溶剤等の溶媒に分散した塗工液を塗工した
のち、熱風乾燥炉、熱ドラム等を用いて乾燥することに
より、非吸水性プラスチックフィルムの片面に設けるこ
とができる。
【0024】ただし、溶媒として水を用いた場合は、吸
水性材料及びフィラーが吸水、膨潤し、吸水性材料及び
フィラーのアルカリ電解液吸収能力を低下することにな
るため、十分な乾燥が必要である。アルカリ電解液吸収
層中に水が残留していると、アルカリ電解液吸収性が十
分発揮されない場合がある。有機溶剤としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などのケトン類、メタノール、エタノール、プロパノー
ルなどのアルコール類、四塩化炭素、クロロホルム、ジ
クロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、酢酸エチル、
酢酸メチル、メタアクリル酸メチル、フタル酸ジオクチ
ルなどのエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、メチルセルソルブなどが用いられる。
【0025】塗工液は、サンドグラインダー、ホモミキ
サー、アトライター等の分散機により調製することがで
きる。前記のように調製した塗工液は、非吸水性プラス
チックフィルム上に、バーコーター法、ロールコーター
法、ブレードコーター法、エアナイフコーター法、ゲー
トロールコーター法、サイズプレスコーター法、シムサ
イザー法、グラビアコーター法、キャストコーター法、
リップコーター法、コンマコート法、ダイコート法等の
公知の方法により塗工することができる。さらに、アル
カリ電解液吸収層の表面を平滑化するため、あるいは表
面の強度を上げるため、スーパーキャレンダー法、グロ
スキャレンダー法等による処理を施しても良い。
【0026】なお、アルカリ電池用液漏れ防止材料の非
吸水性プラスチックフィルムの裏面(アルカリ電解液吸
収層が設けられていない面)には、粘着剤層、例えばア
クリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコン系粘着剤
等の層を10〜200μmの厚さで設けることもでき
る。粘着剤層は、ブレードコーター法、リップコーター
法、コンマコート法、ダイコート法等により設けること
ができる。
【0027】本発明のアルカリ電池は、図1に示すよう
に、上部が閉塞されるとともに下端に開口部を有する円
筒状の電池缶体内に二酸化マンガンとグラファイトから
なる正極と、粒状亜鉛と水酸化カリウム溶液、増粘材等
からなるゲル状の負極とが内蔵されて構成されている。
上記正極と負極とは不織布からなるセパレータにより分
離されている。ここで、上記正極は、複数のリング状に
分割されている。これは、正極を圧縮成型して作る際に
分割すれば、より高密度に圧縮成型でき、正極活性物質
をより多く充填できて好ましいからである。
【0028】上記電池缶体は、円筒外周面が外装ラベル
によって覆われており、上部には凸部として形成された
正極端子を有している。また、上記電池缶体の内周面に
は、断面略半円形状の凹部が電池缶体係止部として設け
られているものもある。この電池缶体係止は、後述シー
ル部材を載置するとともに、確実に電池缶体に固定する
機能を有するものである。また、上記電池缶体の開口部
には、シール部材がこの開口部を封口するために挿入さ
れている。上記シール部材は、図1に示すように、貫通
孔及び段部の形成された、円筒部と電池缶体の内部と外
部を遮断するシール部と電池缶体の内周面に当接する外
周面とをそれぞれ備え、これら円筒部を軸として、「独
楽」のような形状に一体成型されている。
【0029】また、上記シール部材の材料としては電池
缶体との密着性をよくするために、例えば、ナイロンや
ポリプロピレン等の非吸水性プラスチック材等を使用す
ることが好ましい。また、電池缶体との密着性をさらに
よくするために、電池缶体とシール部材のと間にアスフ
ァルトや接着剤のような粘着層を設けても良い。電池缶
体の開口部下側の内周面とシール部材の外周面との間
に、本発明のアルカリ電池用液漏れ防止材料を介在させ
ることにより、アルカリ電池の液漏れが防止される。液
漏れ防止材料を介在させる方法としては、シール部材ま
たは電池缶体下端部のそれぞれ接する面に、予めこのア
ルカリ電池用液漏れ防止材料貼合しておいて、後からは
め込む方法が好ましい。
【0030】このように構成された本発明のアルカリ電
池は、上述の如くシール部材にシール部材係止部が形成
されているので、シール部材は、電池缶体下端部によっ
て固定されるとともに、シール部材係止部が電池缶体係
止部とうまく接して安定に固定されているので、本来内
部の電解液の漏出は起こりにくいが、万が一漏出が起き
た場合でも、このアルカリ電池用液漏れ防止材料がある
ので、電解液の漏出が防止され、安全性が確保されるこ
ととなる。
【0031】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明の
アルカリ電池用液漏れ防止材料及びそれを用いたアルカ
リ電池について詳細に説明するが、本発明はこれらの例
に限定されるものではない。なお、例中に示される部お
よび%は、特に断らない限り重量部および重量%であ
る。
【0032】〔実施例1〕下記処方の原料をボールミル
で24時間分散し、塗工液を調製した。得られた塗工液
を、片面にアクリル系粘着剤層(初期接着力;500g
r/25mm幅)と離型基材を順に積層させた厚さ50
μmの軟質ポリ塩化ビニルフィルムの粘着剤層と反対の
面に、ワイヤーバーを用いて乾燥膜厚30μmに塗工
し、アルカリ電池用液漏れ防止材料を得た。 ポリウレタン系樹脂「デスモコール 130」(吸水率20%) 10部 (住友バイエルウレタン社製) 親水性スメクタイト 25部 (コープケミカル社製「ルーセンタイトSWN」、平均粒径30μm) メチルエチルケトン 60部 トルエン 60部 次に常法により、アルカリ電池(LR6型)を作成した
が、その際に、電池缶体の開口部下側の内周面とシール
部材の外周面との間に上記のアルカリ電池用液漏れ防止
材料を貼合した。
【0033】[実施例2]下記処方の原料をボールミル
で24時間分散し、塗工液を調製した。得られた塗工液
を、実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムの粘
着剤層と反対の面に、ワイヤーバーを用いて乾燥膜厚3
0μmに塗工してアルカリ電池用液漏れ防止材料製造
し、実施例1と同様にしてアルカリ電池を作成した。 ポリウレタン系樹脂「デスモコール 130」(吸水率20%) 10部 (住友バイエルウレタン社製) 親水性スメクタイト 25部 (コープケミカル社製「ルーセンタイトSWN」、平均粒径30μm) 蛍光増白剤(チバガイギー社製「UVITEX OB 」) 0.05部 メチルエチルケトン 60部 トルエン 60部
【0034】〔実施例3〕下記処方の原料をボールミル
で24時間分散し、塗工液を調製した。得られた塗工液
を、片面に実施例1と同様の粘着剤層と離型基材を順に
積層させた厚さ25μmのコロナ処理2軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムのコロナ処理面(粘着剤層と反対の面)
に、ワイヤーバーを用いて乾燥膜厚30μmに塗工して
アルカリ電池用液漏れ防止材料を製造し、実施例1と同
様にしてアルカリ電池を作成した。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(吸水率5%)エマルジョン (日信化学工業社製「ビニブラン240 」、固形分45%) 100部 コロイダルシリカ(平均粒径25μm) (日産化学工業社製「スノーテックス-IPA-ST 」、固形分30%) 50部 水 50部
【0035】〔実施例4〕下記処方の原料をボールミル
で24時間分散し、塗工液を調整した。得られた塗工液
を、実施例3と同様の2軸延伸ポリプロピレンフィルム
のコロナ処理面に、ワイヤーバーを用いて乾燥膜厚30
μmに塗工してアルカリ電池用液漏れ防止材料を製造
し、実施例1と同様にしてアルカリ電池を作成した。 シラノール基含有変性ポリビニルアルコール(吸水率40%)6%水溶液 (クラレ社製「R-1130」) 100部 コロイダルシリカ( 平均粒径25μm) (日産化学工業社製「スノーテックス-20L」、固形分30%) 50部
【0036】〔実施例5〕下記組成のポリオール成分と
イソシアネート成分をメチルエチルケトン溶媒中に溶解
し、触媒としてオクチル錫を添加し、85〜90℃で攪
拌しながら3〜4時間反応させ、イソシアネート残量が
所定量に達するまで反応させプレポリマーを合成した。 ポリテトラメチレンエーテルグリコール(Mw3000) 1.3部 ポリエチレングリコール(Mw2000) 51.9部 ジメチロールプロピオン酸 6.4部 イソホロンジイソシアネート 29.6部 プレポリマーを45〜55℃に冷却した後、アミン成分
(イソホロンジアミン)を10.8重量部滴下し、赤外
吸収測定によるイソシアネートのピーク(2250cm
-1) が消失するまで反応させ、ポリウレタンポリウレア
樹脂溶液を得た。ポリウレタンポリウレア樹脂吸水率を
測定した所、400%であった。得られた樹脂溶液を、
実施例3と同様の2軸延伸ポリプロピレンのコロナ処理
面に、ワイヤーバーを用いて乾燥膜厚30μmに塗工し
てアルカリ電池用液漏れ防止材料を製造し、実施例1と
同様にしてアルカリ電池を作成した。
【0037】〔比較例1〕電池缶体の開口部下側の内周
面とシール部材の外周面との間に上記のアルカリ電池用
液漏れ防止材料を貼合せずに、電池缶体の内周面とシー
ル部材の外周面が直接接触するようにした以外は、実施
例1と同様にしてアルカリ電池(LR6)を作成した。
【0038】実施例および比較例で得られたアルカリ電
池について、下記の方法で液漏れ試験を行った。結果を
表1に示す。 〔アルカリ電池液漏れ試験〕アルカリ電池(LR6型)
4個のうち1個を逆装填し、10Ωの外部抵抗を用いて
正常に装填した3個により、逆装填した1個が充電され
るように直列に接続し、電池の液漏れ効果を100組の
電池を用いて試験した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明のアルカリ電池用液漏れ防止材料
はアルカリ電解液を吸収するため、電池缶体の開口部下
側の内周面とシール部材の外周面との間に本発明のアル
カリ電池用液漏れ防止材料を介在させることにより、万
が一アルカリ電池用液の漏出が起きた場合でも、電解液
の外部への漏出が防止され、安全性が確保される。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルカリ電池の断面図。
【符号の説明】
1:外装ラベル 2:電池缶体 3:正極 4:セパレ
ータ 5:負極 6:集電ピン 7:電池缶体係止部 8:アルカリ電
池用液漏れ防止材料 9:シール部材 10:カバー 11:補強部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非吸水性プラスチックフィルムの少なくと
    も片面に、吸水率50〜5000重量%の吸水性材料を
    含むアルカリ電解液吸収層を有することを特徴とするア
    ルカリ電池用液漏れ防止材料。
  2. 【請求項2】吸水性材料が、アクリル系樹脂,ポリウレ
    タン系樹脂,ポリウレタンポリウレア系樹脂及びポリビ
    ニルアルコール樹脂から選ばれる1種または2種以上の
    吸水性樹脂であることを特徴とする請求項1記載のアル
    カリ電池用液漏れ防止材料。
  3. 【請求項3】非吸水性プラスチックフィルムの少なくと
    も片面に、バインダー樹脂と平均粒径1〜50μmのフ
    ィラーとを含むアルカリ電解液吸収層を有することを特
    徴とするアルカリ電池用液漏れ防止材料。
  4. 【請求項4】バインダー樹脂が、アクリル系樹脂,スチ
    レン系樹脂,塩化ビニル系樹脂,酢酸ビニル系樹脂,ポ
    リノルボルネン樹脂,ポリウレタン系樹脂,ポリウレタ
    ンポリウレア系樹脂,ポリウレア系樹脂及びポリビニル
    アルコール系樹脂から選ばれる1種または2種以上であ
    ることを特徴とする請求項3記載のアルカリ電池用液漏
    れ防止材料。
  5. 【請求項5】非吸水性プラスチックフィルムが、軟質ポ
    リ塩化ビニル系樹脂フィルム,ポリプロピレン系フィル
    ム,ポリエチレン系フィルム,ポリスチレン系フィル
    ム,ポリウレタン系フィルム,フッ素系フィルム,ナイ
    ロン系フィルム及びフェノキシ系フィルムから選ばれる
    1種であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか
    1項に記載のアルカリ電池用液漏れ防止材料。
  6. 【請求項6】フィラーが無機粒子であることを特徴とす
    る請求項3ないし5いずれか1項に記載のアルカリ電池
    用液漏れ防止材料。
  7. 【請求項7】正極及び負極を内蔵する電池缶体と、この
    電池缶体の一端側の開口部を封口するとともに貫通孔が
    形成された円筒部を備えたシール部材と、このシール部
    材を補強する補強部材と、前記シール部材の前記貫通孔
    内に圧入された集電ピンとを具備するアルカリ電池にお
    いて、電池缶体の開口部下側の内周面とシール部材の外
    周面との間に請求項1ないし6いずれか1項に記載のア
    ルカリ電池用液漏れ防止材料を介在させてなることを特
    徴とするアルカリ電池。
  8. 【請求項8】電池缶体の開口部下側の内周面と前記開口
    部を封口するシール部材の外周面との間に、請求項1な
    いし6いずれか1項に記載のアルカリ電池用液漏れ防止
    材料を介在させることを特徴とするアルカリ電池の液漏
    れ防止方法。
JP9359493A 1997-12-26 1997-12-26 アルカリ電池用液漏れ防止材料、それを用いたアルカリ電池及びアルカリ電池の液漏れ防止方法 Pending JPH11191402A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019075292A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 セイコーインスツル株式会社 電気化学セル

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