JPH11192661A - インフレーションフィルムの製造法とフィルム - Google Patents
インフレーションフィルムの製造法とフィルムInfo
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- JPH11192661A JPH11192661A JP29829198A JP29829198A JPH11192661A JP H11192661 A JPH11192661 A JP H11192661A JP 29829198 A JP29829198 A JP 29829198A JP 29829198 A JP29829198 A JP 29829198A JP H11192661 A JPH11192661 A JP H11192661A
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Abstract
的性質に優れたインフレーションフィルム、及びその製
造法を提供する。 【解決手段】 イオン重合法により製造され、密度が
0.89〜0.96g/cm3、170℃、剪断速度100
rad/secにおける溶融粘度η*[170]が0.0
01×104〜3.5×104poiseであり、かつ冷
キシレン可溶部の重量割合a(重量%)が下記式(1)を
満たすエチレン系重合体または該エチレン系重合体を含
有する樹脂組成物をダイギャップにて170℃以下の溶
融温度で加工することを特徴とするインフレーションフ
ィルムの製造法及びそのフィルム。 a< 4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4 + 0.5 式(1) (上記式(1)において、aはエチレン系重合体の冷キ
シレン可溶部の重量割合(重量%)、dはエチレン系重合
体の密度(g/cm3)である。)
Description
重合体または該エチレン系重合体を含む樹脂組成物を低
温で加工するインフレーションフィルムの製造法、イン
フレーションフィルム及び多層インフレーションフィル
ムに関する。
られている。このようなエチレン系重合体は、例えば剛
性、衝撃強度などの機械的性質が要求される。インフレ
ーション法による包装用フィルムの強度改良の方法とし
ては、例えば特定のダイギャップを用いて、通常のイン
フレーション加工の温度より低温で加工する技術が開示
されている(特公平6−9863号公報、特公平6−9
864号公報)。
が樹脂の粘度上昇を伴い、加工機の負荷や消費電力の上
昇を生ずるため好ましくない。樹脂の溶融粘度を低減さ
せ良好な加工性を得るために、樹脂の分子量を低下させ
て流動性を向上させることが開示されているが、開示さ
れている高圧法低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリ
エチレンでは、分子量の低下により得られるフィルムの
強度が著しく低下してしまい、機械的強度が実用的に満
足できるレベルに達しているとは言いがたい。
の少ないエチレン系重合体、例えばシクロペンタジエン
形アニオン骨格を有する基を有する遷移金属化合物を含
む触媒、すなわちメタロセン系重合触媒により製造され
たエチレン系重合体は、優れた機械的性質を示すことが
知られている。しかし、このようなメタロセン系重合触
媒により製造されたエチレン系重合体は、一般に加工時
のトルクが高く剪断発熱を受け易いため、熱安定性不良
に基づくフィルム成形加工時のフィッシュアイ発生など
の問題点を持っている。
食品用包装材料には、低臭気性、低味覚性などの高品質
性が強く要求されるようになってきた。
加工法で成形して得られたフィルムは、臭気性、味覚性
が十分なレベルにあるとはいいがたい。一般に、エチレ
ン系重合体を使用して製造される包装用フィルムの臭気
や食品に移行する味覚は、インフレーション成形法にて
フィルム成形する場合、溶融したエチレン系重合体が空
気酸化され、また熱分解されるために発生すると考えら
れる。また、臭気や味覚の悪化の原因の一つとして、酸
化防止剤や滑剤などのエチレン系重合体への添加物も挙
げられる。これらの添加剤は、加工時にフィルムに発生
するフィッシュアイやフィルムのブロッキング防止等の
目的に添加しており、従来の技術では、添加が必須のも
のであった。
気性、低味覚移行性、熱安定性及び機械的性質に優れた
インフレーションフィルム、及びその製造法を提供する
ことにある。
系重合体またはそのエチレン系重合体を含有する樹脂組
成物を加工してインフレーションフィルムを製造する方
法について鋭意研究を続けてきた結果、特定のエチレン
系重合体または該エチレン系重合体を含有する樹脂組成
物をダイギャップにて170℃以下の溶融温度で加工す
る方法及びそのフィルムが本発明の目的を達することを
見出し、本発明を完成させるに至った。
製造され、密度が0.89〜0.96g/cm3、170
℃、剪断速度100rad/secにおける溶融粘度η
*[170]が0.001×104〜3.5×104poi
seであり、かつ冷キシレン可溶部の重量割合a(重量
%)が下記式(1)を満たすエチレン系重合体または該
エチレン系重合体を含有する樹脂組成物をダイギャップ
にて170℃以下の溶融温度で加工することを特徴とす
るインフレーションフィルムの製造法である。 a< 4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4 + 0.5 式(1) (上記式(1)において、aはエチレン系重合体の冷キ
シレン可溶部の重量割合(重量%)、dはエチレン系重合
体の密度(g/cm3)である。) また、本発明は、上記の製造法により得られることを特
徴とするインフレーションフィルムである。さらに、上
記の製造法により得られるインフレーションフィルムの
層を少なくとも一層含むことを特徴とする多層インフレ
ーションフィルムである。以下、本発明を詳細に説明す
る。
合体は、イオン重合法により製造され、密度が0.89
〜0.96g/cm3、170℃、剪断速度100rad/
secにおける溶融粘度η*[170]が0.001×1
04〜3.5×104poiseであり、かつ冷キシレン
可溶部の重量割合a(重量%)が下記式(1)を満たすエ
チレン系重合体である。 a< 4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4 + 0.5 式(1) (上記式(1)において、aはエチレン系重合体の冷キ
シレン可溶部の重量割合(重量%)、dはエチレン系重合
体の密度(g/cm3)である。)
イオン重合法により製造されるエチレンの単独重合体、
エチレンと、少なくとも1種の炭素数3〜20のα−オ
レフィン、または炭素数4〜20のジオレフィンとの共
重合体である。エチレンの単独重合体以外としては、例
えばエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−ジ
オレフィン共重合体及びエチレン−α−オレフィン−ジ
オレフィン共重合体が挙げられる。本発明で用いられる
上記共重合成分としては、例えばプロピレン、ブテン−
1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オク
テン−1、ノネン−1、デセン−1、ヘキサデセン−
1、エイコセン−1、4−メチル−ペンテン−1、4−
メチル−ヘキセン−1、ビニルシクロヘキサン、ビニル
シクロヘキセン、スチレン、ノルボルネン、ブタジエ
ン、1,5−ヘキサジエン、イソプレン等が挙げられ
る。共重合成分の含有量は、通常0.05〜50重量%
である。
る配位重合あるいはアニオン重合やカチオン重合を含む
重合法であり、ラジカル重合は除外される。従って、本
発明でいうエチレン系重合体は、高圧ラジカル重合法に
よって製造される低密度ポリエチレン(高圧法LDP
E)やエチレン−酢酸ビニル共重合体は除外される。高
圧ラジカル重合法によって製造される高圧法LDPE等
は、本発明の製造法を適用しても強度が低いため好まし
くない。イオン重合法としては、配位重合が好ましい。
配位重合に用いる触媒に含まれる金属成分としては、例
えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、
クロム、ニッケル、パラジウム又はランタナイド系列の
遷移金属が挙げられる。
該遷移金属を含む触媒、特にシクロペンタジエン形アニ
オン骨格を有する基を有する遷移金属化合物を含む触媒
の存在下に製造されるものが好ましい。該遷移金属化合
物はいわゆるメタロセン系化合物であり、通常、一般式
MLaXn-a(式中、Mは元素の周期率表の第4族又はラ
ンタナイド系列の遷移金属原子である。Lはシクロペン
タジエン形アニオン骨格を有する基又はヘテロ原子を含
有する基であり、少なくとも一つはシクロペンタジエン
形アニオン骨格を有する基である。複数のLは互いに架
橋していてもよい。Xはハロゲン原子、水素又は炭素数
1〜20の炭化水素基である。nは遷移金属原子の原子
価を表し、aは0<a≦nなる整数である。)で表され、単
独または2種類以上組み合わせて用いることができる。
さらに、該触媒はこのメタロセン系化合物に、アルモキ
サン化合物を含む有機アルミニウム化合物、及び/また
はトリチルボレート、アニリニウムボレート等のイオン
性化合物、及び/またはSiO2、Al2O3等の無機担
体、エチレン、スチレン等のオレフィン重合体等の有機
ポリマー担体を含む粒子状担体を組み合わせて用いても
よい。
密度が0.89〜0.96g/cm3、好ましくは0.89
5〜0.935g/cm3、さらに好ましくは0.895〜
0.930g/cm3である。密度が0.89g/cm3未満の場
合、インフレーションフィルムの成形時におけるバブル
安定性が悪いため好ましくなく、0.96g/cm3より大
きい場合、インフレーションフィルムの衝撃強度が低下
するため好ましくない。本発明でいう密度とは、JIS
K6760−1981に規定された方法により測定さ
れたものをいう。
体は、170℃、剪断速度100rad/secにおけ
る溶融粘度η*[170]が0.001×104〜3.5
×104poise、好ましくは0.05×104〜2.
5×104poise 、より好ましくは0.1×104
〜2.0×104poise 、最も好ましくは0.5×
104〜2.0×104poiseである。上記溶融粘度
が3.5×104より大きい場合、加工機の負荷が増大
するため好ましくなく、0.001×104より小さい
場合は、インフレーションフィルム成形時のバブル安定
性が悪く、また加工フィルムの衝撃強度が低下するため
好ましくない。
ad/secにおける溶融粘度η*[170]とは、下記
の条件で測定して得られた値をいう。 (1)装置:Reometrics社製Reometr
ics Mechanical Spectromet
er RMS−800 (2)ジオメトリー:パラレルプレート、直径25m
m、プレート間隔:1.5〜2mm (3)ストレイン:5% (4)周波数:100rad/sec (5)温度:170℃
合体は、冷キシレン可溶部の重量割合a(重量%)が式
(1)を満たすもの、好ましくは式(2)を満たすも
の、より好ましくは式(3)を満たすものである。冷キ
シレン可溶部の重量割合a(重量%)が式(1)を満たさ
ない場合、インフレーションフィルムの機械強度が低下
し、臭気の低減効果が小さいため好ましくない。 a < 4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4+0.5 式(1) a < 4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4+0.3 式(2) a < 4.8×104×(0.95-d)3 式(3) (上記式(1)において、aはエチレン系重合体の冷キ
シレン可溶部の重量割合(重量%)、dはエチレン系重合
体の密度(g/cm3)である。) 本発明でいう冷キシレン可溶部とは米国のcode of fede
ral regulations, Food and Drugs Administrationの§
175.1520に規定された方法で測定されるものをいう。
体は、該エチレン系重合体と必要に応じて種々のその他
の樹脂を含有する樹脂組成物としてもよい。その他の樹
脂としては、例えば、溶融張力や透明性改良を目的の高
圧法低密度ポリエチレン、剛性を改良するための高密度
ポリエチレン、衝撃強度を改良するための低密度エラス
トマーなどのオレフィン系樹脂等が挙げられ、これらの
成分を1種または2種類以上組み合わせて用いることが
できる。配合比率は、該エチレン系重合体を少なくとも
50重量%、より好ましくは70重量%以上である。
は該エチレン系重合体を含有する樹脂組成物は、溶融体
を環状ダイスから押出し、内部に一定容量の空気を吹き
込んで膨張させ、さらに外側からブロワーを用いて空気
冷却しながら、一定の引取速度で引取巻取機に巻取る、
いわゆるインフレーション加工法によってフィルム成形
される。
チレン系重合体を含有する樹脂組成物をダイギャップで
170℃以下、好ましくは150℃以下、より好ましく
は135℃以下、最も好ましくは125℃以下の溶融温
度で加工することを特徴とする。溶融温度が170℃を
越えると、インフレーションフィルム成形時におけるバ
ブル安定性が悪く、インフレーションフィルムの臭気や
味覚が悪化するため好ましくない。本発明でいうダイギ
ャップでの溶融温度とは、樹脂が押出機から押出されて
ダイス入り口の直前部分から、ダイス出口直後までの間
の少なくとも一点の溶融樹脂の温度をいう。なお、ダイ
ギャップでの溶融温度の下限は、該エチレン系重合体ま
たは該エチレン系重合体を含有する樹脂組成物の固化温
度より高いことが好ましい。ここでいう固化温度とは、
溶融した該エチレン系重合体の一部が結晶化する温度を
いい、冷却条件やせん断条件等によって異なる。固化温
度の指標としては、最高結晶化温度がある。最高結晶化
温度は、パーキンエルマー社製の示差走査型熱量計DS
C−7型装置を用い、試料10mgをアルミパンに詰め
て150℃で2分間保持した後に5℃/分で40℃まで
降温することによって測定される結晶化ピーク温度のう
ち最も高いものをいう。溶融押し出し加工時の固化温度
は、一般に最高結晶化温度よりも数度から十数度低い。
は該エチレン系重合体を含有する樹脂組成物は、加工温
度が低いため酸化防止剤を含有させなくてもよいし、ま
たは酸化防止のために一種以上の酸化防止剤を含有させ
てもよい。本発明では、酸化防止剤を含有させる場合、
従来の含有量に対して含有量を削減することができる。
フィルム加工後の臭気や味覚は、酸化防止剤の含有量が
少ないほど良好であり、酸化防止剤の含有量は好ましく
は0.5重量%以下、より好ましくは0.1重量%以
下、さらに好ましくは0.05重量%以下である。この
酸化防止剤は、フェノール骨格を有する一次抗酸化剤と
リン化合物などを含む二次抗酸化剤を組み合わせて用い
ることが好ましい。
ルムは、単層のインフレーションフィルムであってもよ
いし、インフレーションフィルムの製造法により得られ
た層を少なくとも一層含む多層インフレーションフィル
ムとしてもよい。本発明の製造法を多層インフレーショ
ンフィルムに適用する場合、すべての層の製造に適用し
てもよいし、多層フィルム中の最低一層の製造に適用し
てもよい。本発明の製造法を多層フィルム中の最低一層
に適用する場合、スタックダイ等を用いて容易に加工す
ることができる。本発明の製造法を多層フィルムの中の
最低一層に適用する場合、内表面または外表面層に適用
することが好ましいが、表面より内部の層に適用しても
よい。また、こうして製造された単層または多層フィル
ムを、他のポリマーフィルム等の基材に、ドライラミネ
ート加工するためのラミ原反として用いてもよい。
臭気性、低味覚移行性、耐熱性及び特異的に機械的性質
に優れたインフレーションフィルム及び該フィルムの製
造法が提供できる。また、本発明は低温で加工されるた
め酸化防止剤を従来用いる量よりも少ないか、全く用い
ないインフレーションフィルム及びその製造法が提供で
きる。さらに、本発明のインフレーションフィルムは、
上記のような優れた特性を有するために包装材料、特に
食品用包装材料等に好適である。
発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
ダイス出口における溶融樹脂温度を熱電対で測定した。 (2)臭気 試料フィルム(30μm、700cm2)を1リットル
広口ガラス瓶に入れ、80℃で1時間オーブン中で加熱後
冷却し、臭気比較を官能検査で行った。比較例6をブラ
ンクとして、臭気がブランクより強いものを×、同等の
ものを△、弱いものを〇、極めて弱いものを◎とした。 (3)味覚 試料フィルム(30μm、1200cm2)を水500
ccの入った1リットル広口ガラス瓶に浸漬して50℃
で1時間オーブン中で加熱後冷却し、味覚比較を官能検
査で行った。比較例6をブランクとして、味覚がブラン
クより強いものを×、同等のものを△、弱いものを〇と
した。 (4)落錘衝撃強度 ASTM D1709に規定された方法による。 (5)電流値 溶融樹脂を押出すのに要する押出機の電流値を測定し
た。この値が高いことは押出し負荷が高いことを意味
し、実施例1〜3、比較例1〜6で用いた押出機では、
通常50A以下であることが、また、実施例4、比較例
7で用いた押出機では、通常6A以下であることが好ま
しい。 (6)フィッシュアイ 目視にて確認できるフィッシュアイが200cm2当り
5個より多いものを△、5個以下のものを○とした(実
施例4、比較例7)。
備 メタロセン系PE1:日本エボリュー社製気相法メタロ
セン系エチレン−ヘキセン−1共重合体であるスミカセ
ンE FV402(密度=0.915g/cm3、MI=
4g/10分)を用いた。 メタロセン系PE2:日本エボリュー社製気相法メタロ
セン系エチレン−ヘキセン−1共重合体であるスミカセ
ンE FV403(密度=0.919g/cm3、MI=
4g/10分)を用いた。 メタロセン系PE3:日本エボリュー社製気相法メタロ
セン系エチレン−ヘキセン−1共重合体であるスミカセ
ンE FV404(密度=0.928g/cm3、MI=
4g/10分)を用いた。 メタロセン系PE4:700℃で焼成したシリカ粒子に
メチルアルモキサンPMAOをトルエン中で作用させた
後に続けてビス(ノルマルブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリドを作用させて固体触媒成分
を得た。該固体触媒成分とトリイソブチルアルミニウム
にブタン中でエチレンを作用させて予備重合を行い、予
備重合触媒を得た。 連続式流動床気相重合装置でエチレンとブテン−1と水
素の混合ガスにこの予備重合触媒とトリイソブチルアル
ミニウムを作用させ、エチレン−ブテン−1共重合体パ
ウダーを得た。
の準備 チグラーナッタ系PE1:三井石油化学製ネオゼックス
3510を用いた。チグラーナッタ系PE2:多孔質ス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体粒子にテトラブトキ
シチタンとテトラエトキシシランをトルエン中で作用さ
せた後に続けてブチルマグネシウムクロライドを作用さ
せて固体成分を得た。さらに該固体成分にトルエン中で
フタル酸ジイソブチルを作用させて得られた固体成分
に、さらにブチルエーテルと四塩化チタンを作用させて
固体触媒成分を得た。該固体触媒成分とトリエチルアル
ミニウムにブタン中でエチレンを作用させて予備重合を
行い予備重合触媒を得た。連続式流動床気相重合装置で
エチレンとヘキセン−1の混合ガスにこの予備重合触媒
とトリエチルアルミニウムを作用させ、エチレン−ヘキ
セン−1共重合体を得た。エチレン−ヘキセン−1共重
合体の密度は、エチレンとヘキセン−1の濃度比によっ
て調整し、分子量は導入する水素濃度によって調整し、
表1に示すチグラーナッタ系触媒のエチレン系重合体を
それぞれ得た。こうして得た重合体にチバ・スペシャル
ティ・ケミカルズ(株)製イルガノックス1076 6
20ppm、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)
製イルガフォス168 1000ppm、ステアリン酸
カルシウム1000ppmを添加し、溶融押し出しを行
い、水冷後カッティングしてペレット化した。高圧法LDPE 高圧ラジカル重合法によって製造された住友化学工業
(株)製スミカセンL716Hを使用した。
記に示す加工条件下で、インフレーションフィルムを製
造した。 (1)装置:プラコー社製K−40Rインフレ加工機 (2)設定温度:押出しシリンダーおよびダイスを表1
の加工温度の欄に示した温度に設定した。 (3)ダイ:125mmφ、ギャップ:2mm (4)押出し量:23kg/hr (5)フィルム厚み:30μm (6)ブローアップ比:1.8 得られたフィルムを評価した結果を表1に併せて示す。
記に示す加工条件下で、インフレーションフィルムを製
造した。 (1)装置: 田辺プラスチックス機械(株)製VS2
0インフレ加工機 (2)設定温度:押出しシリンダーおよびダイスを表2
の設定温度の欄に示した温度に設定した。 (3)ダイ:30mmφ、ギャップ:2mm (4)押出し量:360g/hr (5)フィルム厚み:20μm (6)ブローアップ比:1.8 得られたフィルムを評価した結果を表2に併せて示す。
った。溶融粘度η*[170]が1.6×104poise、密度0.91
5および0.919g/cm3で冷キシレン可溶部の重量割合が1.0
wt%、密度0.928g/cm3で冷キシレン可溶部の重量割合が
0.8wt%のエチレン系重合体を、120℃、130℃の加
工温度でフィルム加工した場合(実施例1〜3)、これ
らのフィルム加工時の押出しトルクに問題はなく、臭気
および味覚が低くかつ衝撃強度が著しく高いフィルムが
得られた。一方、同じ樹脂をダイギャップでの溶融温度
が170℃を超える温度で加工した場合(比較例1、
2)、臭気・味覚のレベルは悪化した。
触媒で重合したエチレン系重合体を用いて170℃以上
のダイギャップでの溶融温度でフィルム加工した場合
(比較例3)、臭気および味覚が悪く、衝撃強度の低い
フィルムが得られた。また、冷キシレン可溶部の重量割
合が8wt%を越えるチーグラーナッタ触媒で重合した
エチレン系重合体を用いて170℃以上のダイギャップ
での溶融温度でフィルム加工した場合(比較例4)、臭
気および味覚が悪く、衝撃強度の低いフィルムが得られ
た。分子量を高くすることによって、ある程度の衝撃強
度の向上が望めるが、この場合、加工時の溶融粘度の上
昇のためさら加工機の負荷がさらに大きくなって好まし
くない。式(1)を満足しない高圧法LDPEを170
℃以上のダイギャップでの溶融温度でフィルム加工した
場合(比較例5)、臭気および味覚が悪く、衝撃強度の
低いフィルムが得られた。高圧法LDPEを120℃の
加工温度でフィルム加工した場合(比較例6)、臭気お
よび味覚は一部改良されたがほぼ同じ密度のチグラーナ
ッタ触媒やメタロセン触媒系のポリエチレンにくらべ衝
撃強度が低いフィルムが得られた。
0.919g/cm3で冷キシレン可溶部の重量割合が0.5wt%のエ
チレン系重合体を、酸化防止剤を全く添加せずに200
℃の加工温度でフィルム加工した場合(比較例7)、フ
ィッシュアイが多く発生し、さらに臭気および味覚のレ
ベルは極めて悪いものであった。一方、同じ樹脂を15
0℃の加工温度でフィルム加工した場合(実施例4)、
フィッシュアイは発生せず、かつ臭気および味覚は良好
であった。
Claims (5)
- 【請求項1】イオン重合法により製造され、密度が0.
89〜0.96g/cm3、170℃、剪断速度100ra
d/secにおける溶融粘度η*[170]が0.001
×104〜3.5×104poiseであり、かつ冷キシ
レン可溶部の重量割合a(重量%)が下記式(1)を満た
すエチレン系重合体または該エチレン系重合体を含有す
る樹脂組成物をダイギャップにて170℃以下の溶融温
度で加工することを特徴とするインフレーションフィル
ムの製造法。 a< 4.8×104×(0.95-d)3+106×(0.95-d)4 + 0.5 式(1) (上記式(1)において、aはエチレン系重合体の冷キ
シレン可溶部の重量割合(重量%)、dはエチレン系重合
体の密度(g/cm3)である。) - 【請求項2】エチレン系重合体または該エチレン系重合
体を含有する樹脂組成物が酸化防止剤を含有していない
請求項1記載のインフレーションフィルムの製造法。 - 【請求項3】エチレン系重合体が、シクロペンタジエン
形アニオン骨格を有する基を有する遷移金属化合物を含
む触媒の存在下に製造されるものである請求項1記載の
インフレーションフィルムの製造法。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の製造法に
より得られることを特徴とするインフレーションフィル
ム。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の製造法に
より得られるインフレーションフィルムの層を少なくと
も一層含むことを特徴とする多層インフレーションフィ
ルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29829198A JPH11192661A (ja) | 1997-10-21 | 1998-10-20 | インフレーションフィルムの製造法とフィルム |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28837197 | 1997-10-21 | ||
| JP9-288371 | 1997-10-21 | ||
| JP29829198A JPH11192661A (ja) | 1997-10-21 | 1998-10-20 | インフレーションフィルムの製造法とフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11192661A true JPH11192661A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=26557150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29829198A Pending JPH11192661A (ja) | 1997-10-21 | 1998-10-20 | インフレーションフィルムの製造法とフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11192661A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007217712A (ja) * | 2000-12-27 | 2007-08-30 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
| JP2009502476A (ja) * | 2005-07-29 | 2009-01-29 | ユニベーション・テクノロジーズ・エルエルシー | 担持メタロセン−アルキル触媒組成物 |
| DE10162974B4 (de) * | 2000-12-25 | 2014-02-20 | Sumitomo Chemical Co. Ltd. | Blasfolie |
-
1998
- 1998-10-20 JP JP29829198A patent/JPH11192661A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10162974B4 (de) * | 2000-12-25 | 2014-02-20 | Sumitomo Chemical Co. Ltd. | Blasfolie |
| JP2007217712A (ja) * | 2000-12-27 | 2007-08-30 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン系樹脂組成物 |
| JP2009502476A (ja) * | 2005-07-29 | 2009-01-29 | ユニベーション・テクノロジーズ・エルエルシー | 担持メタロセン−アルキル触媒組成物 |
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