JPH11193211A - 化粧料 - Google Patents
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- JPH11193211A JPH11193211A JP10125385A JP12538598A JPH11193211A JP H11193211 A JPH11193211 A JP H11193211A JP 10125385 A JP10125385 A JP 10125385A JP 12538598 A JP12538598 A JP 12538598A JP H11193211 A JPH11193211 A JP H11193211A
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Abstract
抗チロシナーゼ活性作用のある美白作用と保湿作用に優
れた化粧料を提供する。 【解決手段】 エビネ属植物からの圧搾物及び/又は抽
出物を有効成分として化粧料を構成する。前記エビネ属
植物からの圧搾物や抽出物において、例えばアルコール
抽出物には、用量依存的に抗チロシナーゼ活性作用があ
る。したがって、本発明の化粧料は皮膚に存在するタン
パク質構成アミノ酸の一種であるチロシンのチロシナー
ゼ活性酵素に基づくメラニン色素(黒褐色)の生成を効
果的に抑制することができ、優れた美白効果を有する。
また、本発明の化粧料は、保湿効果にも優れている。こ
のため、本発明の化粧料は、美白剤、クリーム、石鹸等
に広く使用でき、かつ、皮膚を刺激する作用も認められ
ず、安全に使用することができる。
Description
植物からの圧搾物及び/又は抽出物を有効成分とする保
湿作用と美白作用に優れた化粧料に関するものである。
る植物(以下、エビネ属植物という。)からの圧搾物及
び/又は抽出物を有効成分とする保湿作用と美白作用に
優れた天然植物由来の安全性に富んだ化粧料に関するも
のである。
が強く望まれている。前記した化粧料に対する要求特性
のうち、前者の保湿作用については明らかであるために
説明を省略するが、後者の美白作用について、以下に説
明する。
日焼等による色素沈着は、皮膚に存在するタンパク質構
成アミノ酸の一種であるチロシン(tyrosine,
C9H11NO3)がチロシナーゼ(チロシン酸化酵素、t
yrosinase)により酸化されて黒褐色のメラニ
ンとなり、これが皮膚に沈着するために起るものであ
る。このため、化粧料や美白剤などにおいて、前記した
メラニン生成に関与するチロシナーゼを阻害するチロシ
ナーゼ活性阻害作用を有する成分を用いることが行なわ
れている。
を有効成分とするものがあるが、これらはチロシナーゼ
活性阻害作用が強いものの副作用などの安全性に問題が
あるものが多い。このため、近年、前記した合成物質を
使用する代わりに、皮膚に親しく安全で、しかもメラニ
ン色素の生成抑制効果のある天然植物からの抽出物を有
効成分とする美白剤が提案され始めている。
する美白剤として、例えば、カミツレ(特開平7−20
6657号)、カヤツリグサ(特開平6−621760
号)、パンノキ(特開平8−277225号)、ウスベ
ニタチアオイ(特開平8−325132号)などを利用
するもの、あるいは複数の漢方生薬などを組み合わせた
ものを使用するもの(特開平6−128138号、特開
平7−277944号、特開平8−92055号、特開
平8−92056号、特開平8−208451号)、な
どが知られている。
両面で十分に満足し得る天然植物由来の美白剤等に有効
な成分が見い出されていないのが現状である。特に、美
白作用に有効であるとともに化粧料として要求される保
湿効果をも兼備する天然植物由来の成分が見い出されて
いないのが現状である。
界に鑑み、本発明者らは、化粧水や美白剤などの化粧料
の有効成分として天然素材で古くから医療品などに使用
され、かつ安全性の高い薬草類を中国、東南アジア、イ
ンド、アフリカ、南米などに求めて研究開発を進めてい
る。
ネ(Calauthe discolor)が、わが国
において広く分布していること、かつ未利用医薬用素材
であることに注目し、エビネ成分の薬理特性について鋭
意検討を進めている。この過程で、本発明者らは、エビ
ネ属植物から得られる圧搾汁や抽出エキスが美白作用
(チロシナーゼ活性阻害作用)や保湿作用に極めて優れ
ていることを見い出している。
れたものである。本発明は、植物由来の美白作用や保湿
作用に優れた安全性の高い化粧料を提供することを目的
とする。
前記した説明及び以下の説明から明らかのように、化粧
水、美白剤、化粧石鹸、クリームなど化粧に関する用途
全体を包含するものである、と最広義に解釈されるべき
である。別言すれば、本発明でいう「化粧料」は、基礎
化粧品ということができるものである。
発明は、エビネ属植物、典型的にはラン科に属するエビ
ネ(Calanthe discolor)からの圧搾
物及び/又は抽出物を有効成分とする化粧料に関するも
のである。なお、本発明において、「圧搾物」及び「抽
出物」という用語は、圧搾汁(液)や抽出液のみなら
ず、これらを濃縮したものや精製したものなどを包含す
るものである、と最広義に解釈されるべきである。
ついて詳しく説明する。
シミの発生は、タンパク質構成アミノ酸の一種であるチ
ロシン(tyrosine,C9H11NO3)がチロシナ
ーゼ(チロシン酸化酵素、tyrosinase)によ
り酸化されて黒褐色のメラニンとなり、これが皮膚に沈
着してシミとなるものである。
を念頭に入れ、古い医書や本草書から美白効果を言及も
しくは示唆する情報、あるいは民間伝承の情報を入取す
るとともに、成分検討から含有される類似成分を持つ植
物などを入手し、チロシンからメラニンを合成する酵素
チロシナーゼの阻害活性(以下、抗チロシナーゼ活性と
もいう。)の強さを指標とする研究開発の中から生み出
されたものである。
or、ラン科)は、日本国内においても北海道西南部か
ら九州まで広く分布しているが、国内で薬用とされた例
は無い。一方、中国では九子連環草という名前で、エビ
ネ属植物、例えばC.alismifolia,C.b
revicornu,C.delavayi,C.fi
mbriata,C.hancockii,C.man
nii,C.tricarinata及びC.disc
olorなど多数の基源の異なる植物が生薬として皮膚
疾患や痔病に外用されている。
び根茎部の圧搾物もしくは抽出物を有効成分として構成
されるものである。エネビ類は、変種が多く種々のもの
が知られているが、成分上の研究からこれら変種は美白
効果において同様の効果を奏する。このため、本発明で
いうエビネは、これら変種を含むものであると解される
べきである。また、本発明において、エビネ類の採集時
期は年間を通じて行ない得るものであり、採集時期は、
特段に制約されるものではない。
て、その抗チロシナーゼ活性は、後述の実施例で示され
るようにエビネのアルコール抽出エキス、特にエビネ属
植物からのアルコール抽出エキスを酢酸エチルと水で分
配抽出した後の水相移行部に強くあらわれる。水相移行
部含有物質を分析すると、インドール化合物の一種であ
る下記化1で示されるカラントサイドAの存在が認めら
れる。なお、前記カラントサイドA単独は、抗チロシナ
ーゼ活性が認められる物質である。
なるエビネ属植物、即ち、ラン科のエビネ(Calan
the discolor)としては、次のものを例示
することができる。
scolor)、キエビネ(C.sieboldi
i)、キリシマエビネ(C.aristulifer
a)、アマミエビネ(C.amamiana)、ニオイ
エビネ(C.izu−insularis)、サルメン
エビネ(C.tricarinara)、トクノシマエ
ビネ(C.tokunoshimaensis)、アリ
サンエビネ(C.arisanensis)、ホソバナ
エビネ(C.hraciliflora)、ヒマラヤニ
オイエビネ(C.plantaginea)、クロロン
ウカ(C.chloroleuca)、トガリバエビネ
(C.caudatiiabella)。 (2).スズフリエビネ型:スズフリエビネ(C.li
ukiuensis)、タマザキエビネ(C.dens
iflora)、テルクラ(C.pulchra)。 (3).タガネラン型:タガネラン(C.bungoa
na)、ホワイテアナ(C.whiteana)。 (4).サクラジマエビネ型:サクラジマエビネ(C.
oblanceolata)、マンニイ(C.mann
i)。 (5).キソエビネ型:キソエビネ(C.shlech
teri)、アルピナ(C.alpina)。 (6).キンセイラン型:キンセイラン(C.nipp
onica)。 (7).ヒロハノカラン型:ヒロハノカラン(C.ja
ponica)。 (8).アサヒエビネ型:アサヒエビネ(C.hatt
orii)。 (9).ナツエビネ型:ナツエビネ(C.reflex
a)。 (10).ツルラン型:ツルラン(C.furcat
a)、オナガエビネ(C.longicalcarat
a)、オキナワエビネ(C.okinawaensi
s)、マスカ(C.masuca)、マダガスカリエン
シス(C.madagascariensis)、ナタ
ンンシス(C.natalensis)。 (11).トクサラン型:トクサラン(C.venus
ta)、シロトクサラン(C.longipes)、ビ
ロバ(C.biloba)。 (12).ベステイタ型:ベステイタ(C.vesti
ta)、ロゼア(C.rosea)、エルメリ(C.e
lmeri)、ルベンス(C.rubens)、カージ
オグロッサ(C.cardioglossa)。
エビネ属植物において、特にジエビネ(Calanth
e discolor Lindl)、キエビネ(C.
sieboldii)、ナツエビネ(C.reflex
a)などが有効である。
(以下、単にエビネというとがある。)から得た圧搾物
及び/又は抽出物を有効成分として構成されるものであ
る。本発明において、前記エビネの花、根、茎、葉など
の全草部及び根茎部が有効利用される。
たエビネを水洗、水切りし、次いで粗切りした後、圧搾
機(例えば、駒形製作所社製M−I型)にけかけて圧搾
汁(液)を得るようにすればよい。前記したプレスによ
り圧縮圧搾する方式により1kgのエビネから約120
mlの圧搾汁(液)を得ることができる。なお、プレス
圧縮圧力は、所望に設定すればよく、例えば500〜
5,000kg/cm2程度に設定すればよい。
溶媒抽出法に従えばよい。抽出溶媒としては、水、含水
アルコール、アルコールなどを使用することができる。
前記アルコールとは、低級アルキルアルコール、特に安
全性の面からエチルアルコールが望ましい。エチルアル
コールとしては純粋のエチルアルコールでもよいが、工
業的には含水エチルアルコールが好適である。また、蒸
留酒のような酒清を用いることもできる。前記した含水
エチルアルコールにおいて、そのアルコール濃度は、特
に限定されないが、約30〜90%、望ましくは約40
〜70%程度が実用的である。
た生の状態あるいは乾燥したエビネを粗切りし、水、含
水アルコール、アルコールなどの溶媒で抽出すればよ
い。
を落とし、全草を水洗する。次いで、カッター、ミキサ
ーなどで粗切して、プレスにより圧縮搾汁する。本発明
は、前記したように、搾汁液そのものを使用することも
できるが、搾汁液に対して20〜90%の含水エチルア
ルコールを約1:1(容量)の割合で混合し、溶媒抽出
する。
洗したエビネの全草をカッターで粗切し、次いでミキサ
ーですりつぶし、搾汁することなしに、タンク内でエビ
ネ約10,000gに対して約20〜90%エチルアル
コール約20,000mlを混合し、7〜10日間冷暗
所において密閉保存した後、固液分離し濾過してもよ
い。前記した方法により得られる抽出液は、約1〜2週
間、冷暗所において密封熟成することによりさらに効果
的になる。
前記したように抗チロシナーゼ活性物質である前記化1
で示されるカラントサイドAを含有するものである。前
記カラントサイドAは、次のようにして単離することが
できる。エビネの根茎を細切りした後、例えば、メタノ
ールで熱時抽出し、メタノール抽出エキスを得る。得ら
れたメタノール抽出エキスを酢酸エチルと水(1:1)
で分配抽出する。次いで、水相移行部を逆相シリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、水、メタノールで順
次溶出し、メタノール溶出部を得る。更に、前記メタノ
ール溶出部を順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー
で分画し、更に順相シリカゲルカラムガスクロマトグラ
フィーで分画する。次に、逆相高速液体クロマトグラフ
ィーを用いて繰り返し分離することにより、カラントサ
イドAを単離することができる。
ロシナーゼ活性が認められる物質であり、本発明の化粧
料における美白作用も前記カラントサイドAに由来する
ものと認められる。なお、本発明のエビネの圧搾物及び
/又は抽出物において、後述する実施例が示すように、
特にアルコール抽出エキスを酢酸エチルと水で分配抽出
した際の水相移行部は、強い抗チロシナーゼ活性を示
す。本発明のエビネの圧搾物及び/又は抽出物は、前記
した美白効果のほかに、保湿効果にも優れており、美白
剤のほか、一般の化粧品、クリーム、乳液、石鹸として
も添加、使用することができるため、基礎化粧料として
特に有用なものである。
び/又は抽出物は、一般に化粧料などに用いられる他の
合成化学物質や植物抽出物質との反応性がなければ、こ
れらを適宜混合して化粧料とすることができるものであ
る。また、本発明の前記エビネ属植物からの圧搾物及び
/又は抽出物を有効成分とする化粧料は、その組成物の
種類に応じて、例えばビタミン類には水溶性のものもあ
れば油溶性のものもあるが、使用動植物油との関係も含
めて、溶媒には水(精製水)、温水、エチルアルコール
またはそれらの混合液を用いることができるものであ
る。
する。なお、以下の実施例の説明は、(1).エビネ属植物
からの圧搾物及び/又は抽出物の有効成分の確認、(2).
エビネ属植物からの圧搾物及び/又は抽出物の美白効果
(チロシナーゼ阻害活性)の評価(その1)、(3).エビ
ネ属植物からの圧搾物及び/又は抽出物の美白効果(チ
ロシナーゼ阻害活性)の評価(その2)、(4).エビネ属
植物からの圧搾物及び/又は抽出物の皮膚一次刺激性試
験、(5).エビネ属植物からの圧搾物及び/又は抽出物由
来の化粧水とその評価、の順で行なうことにする。
エビネの新鮮根茎(7.5kg)を細切りした後、Me
OH(18リットル)で熱時抽出を計3回おこなった。
MeOH抽出液3回分をあわせて減圧下溶媒留去し、M
eOH抽出エキス(330g,4.4%)を得た。この
エビネMeOH抽出エキス(300g)をAcOEt−
H2O(1:1)で分配して、AcOEt相移行部(7
5g,1.0%)、H2O相移行部(225g,3.0
%)を得た。
カゲルカラムクロマトグラフィー[1.0kg,H2O
→MeOH]で糖除去し、MeOH流出部エキス(13
g,1.7%)を得た。このMeOH流出部エキス13
gを順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー{1.0
kg,[CHCl3:MeOH=10:1→3:1→
1:1]→[CHCl3:MeOH:H2O=65:3
5:10(下層)→6:4:1]→MeOH}で分離
し、Fr.1(170mg,0.0023%)、Fr.
2(41mg,0.0005%)、Fr.3(48m
g,0.0006%)、Fr.4(234mg,0.0
031%)、Fr.5(4100mg,0.055
%)、Fr.6(2700mg,0.036%)、F
r.7(2000mg,0.027%)、Fr.8(4
000mg,0.053%)を得た。
057%)を順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー
[40g、CHCl3:MeOH:H2O=7:3:1:
(下層)→6:4:1]で分画し、さらに逆相高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)[カラム:YMC−P
ack R&D ODS−5(250×20m、i.
d.)、溶媒:MeCN−H2O(30:70,v/
v),流速:9.0ml/min]、逆相高速液体クロ
マトグラフィー(HPLC)[カラム:YMC−Pac
k R&D ODS−5(250×20mm i.
d.),溶媒:MeOH−H2O(25:75,v/
v),流速:9.0ml/min]で繰り返し分離精製
し、カラントサイドA(81.9mg,0.0011
%)を得た。
を有する淡黄色粉末のインドール配糖体であり、正の旋
光性を示す。なお、参考までに主な分析結果を示すと、
下記の通りである。 カラントサイドA:非晶粉末 旋光性:[α]D 25+164.0°(c=0.01,M
eOH) 高分解能FAB−MS(m/z) 次式計算値 C20H23NO11(M+H)−:458.1638 実測値 :458.1650
18,1554,1458,1028 UV(c=0.0006,MeOH,nm,log
ε):282(4.7),224(5.1)
δ):4.40(1H,d,J=7.6Hz,1"−
H),4.74(1H,d,J=7.3Hz,1' −
H),6.97(1H,ddd,J=1.3,6.9,
7.9Hz,5−H),7.07(1H,ddd,J=
1.3,6.9,8.3Hz,6−H),7.15(1
H,s,2−H),7.27(1H,dd,J=1.
3,8.3Hz,7−H),7.67(1H,dd,J
=1.3,7.9Hz,4−H).
z,δc): C−1 C−2 112.2, C−3 138.8, C−4 118.6, C−5 119.5, C−6 122.8, C−7 112.4, C−8 135.4, C−9 121.3, C−10 C−1´ 105.4, C−2´ 75.0, C−3´ 77.9, C−4 71.5, C−5´ 77.3, C−6´ 69.9, C−1” 104.7, C−2” 75.1, C−3” 77.9, C−4” 71.5, C−5” 77.9, C−6” 62.7.
S(m/z):480(M+Na)- Negative−mode FAB−MS(m/
z):456(M−H)-
(その1):MasonとPetersonの方法に準
じて、美白効果について以下の通り実験した。 (i).被験液の調製 原料として宮崎県の山野に自生するエビネを使用した。
まず、前記エビネの地下茎などに付着した泥を洗い落
し、全草を水洗した。次いで、ミキサーで破片にした。
この破片10,000gを圧搾機(駒形製作所製M−1
型)により圧縮搾汁し、搾汁液を得た。なお前記圧搾機
(プレス機)の圧力条件は1,000kg/cm2であ
った。次に、被験液として前記圧搾汁をそのまま使用す
るケースと、前記圧搾汁に各種含水アルコールを加え、
冷暗所で10日間熟成して得たアルコール抽出液を使用
するケース、とについて美白効果について調べた。 (ii).美白効果の試験 皮膚のシミ発生は、チロシンからL−ドーパーが合成さ
れ、これがチロシナーゼ(チロシン酸化酵素)の作用を
受けて黒褐色のメラニンとなり、これが皮膚に沈着する
ことにより発生するものである。このため、美白作用の
試験は、40mMリン酸緩衝液(PH6.8)に対して
エビネ圧搾汁及び各種濃度のアルコール抽出物(被験
液)を添加し、これに基質としてL−ドーパー(最終濃
度0.1mg/ml)を含む混合液(1.9ml)に
0.2mg/mlのチロシナーゼを0.1ml添加し
て、25℃で30分間反応させることにより行なった。
反応後、475nmの吸光度(D1)を測定した。別
に、L−ドーパー溶液を添加せずに同様な操作を行な
い、吸光度(D2)を測定するとともに、更に被験液無
添加におけるドーパークロムの生成量としての吸光度
(D3)を測定した。
ドーパークロム生成阻害率(阻害率%)を求め、チロシ
ナーゼが阻害活性の指標とした。 阻害率(%)={[D3−(D1−D2)]/D3}×10
0 結果を下記の表1に示す。
の2):前記と同様にして美白効果について、以下によ
うに実験した。被験液0.5mlにL−ドーパー溶液
(PH6.8,PBS中、0.03%)0.5mlを加
え、25℃、10分間インベキュートし、更にマッシュ
ルーム由来のチロシナーゼ溶液(PH6.8,PBS中
0.2mg/ml)0.5mlを添加し、25℃、5分
間インベキュートした。そして、前記と同様に、D1,
D2,D3を求め、ドーパクロム生成阻害率(阻害率%)
を求めた。
OH抽出エキス(CDM−ext)、同酢酸エチル相移
行部(AcOEt−phase)、同水相移行部(H2
O−phase)、カラントサイドA(CDH2)、及
び対照群として陽性対照薬のコウジ酸(koujic
acid)を用いた。結果を表2及び表3に示す。な
お、表2〜表3において、O.Dは光学的濃度、また
S.E.は標準誤差のことである。
ネ圧搾汁(液)、エビネMeOH抽出エキス、酢酸エチ
ル相移行部、水相移行部は、ともに用量依存的に強い抗
チロシナーゼ活性を示した。陽性対照群のコウジ酸及び
カラントサイドA単体も強い抗チロシナーゼ活性を示し
た。なお、本発明のエビネMeOH抽出エキスを酢酸エ
チルと水で分配抽出したものにおいて、抗チロシナーゼ
活性有効成分は、水相移行部に多く存在することがわか
る。
ネ抽出物の安全性について、モルモットを用いて皮膚刺
激性の試験を行なった。ハートレー系モルモットは雌性
300g前後を6匹一群として用いた。試験前にエーテ
ルで麻酔し背部を広く電気バリカンで剃毛し、更にシェ
ーバーで剃毛した。除毛部を消毒用アルコールでよく拭
き、図1に示すように試料の塗布部位の一方を注射針で
格子状の傷を入れた。検体の抽出10.5mlを2.5
×25cmの濾紙上に吸着させ、しっかりと防水フィル
ム(森下仁丹社製)で固定し、その上を伸縮粘着包帯で
固定した。貼布後24時間目にパッチをはがし、紅斑や
浮腫の程度を観察した。ブランクはアルコールとした。
その結果、特に皮膚を刺激する反応は認められず、ブラ
ンクの場合と同様であった。
を利用した化粧水の代表的な配合例を示す。
30%含有エタノール抽出液を使用した化粧水の第1配
合例を下記に示す。なお、各成分の配合割合は、重量%
である。 パントテン酸 ……………………………… 0.25(重量%) ニコチン酸アミド ………………………… 0.18 酢酸トコフェロール ……………………… 0.8 塩酸ピリドキシン ………………………… 0.1 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム … 0.08 全草エビネ30%含有エタノール抽出液 …9.0 エタノール ………………………………… 7.85 精製水 ……………………………………… 残量
水の第2配合例を下記に示す。なお、各成分の使用量は
グラム(g)であり、かつ( )内は、当該成分を
溶解するための溶剤とその使用量(ml)を示す。 パントテン酸ナトリウム …… 5.0(糖製水,600ml) ニコチン酸アミド …………… 3.6 胚芽油 ………………………… 8.0(無水エタノール,100ml) 酢酸トコフェロール …………17.0 馬油 ……………………………12.0(無水エタノール,100ml) アスコルビン酸 ………………11.2(糖製水,600ml) グリコール酸 ………………… 2.0 ビタミンB6 ………………… 2.0(糖製水,300ml) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム…0.15(糖製水,300ml) 全草エビネ30%含有エタノール抽出液 …180.0 (注)溶媒合計は、糖製水1800ml、無水アルコール200mlである。
例2)につてい5人に試用してもらい、美白効果及び保
湿効果を中心に聴取した。結果を表4に示す。
続けると、美白効果に加え、毎朝翌朝でも肌がつるつる
して保湿感の持続性に優れ、洗顔後でも一定の保湿性を
維持できる、との感想が寄せられた。
/又は抽出物を有効成分とする化粧料は、強い抗チロシ
ナーゼ活性を示すためメラニンの生成を効果的に抑制す
る優れた美白作用を有する。加えて、本発明の化粧料
は、保湿効果にも優れている。更に、本発明の化粧料
は、天然物利用型であるため、安全性が極めて高い。前
記諸特性に優れる本発明の化粧料は、化粧水をはじめ、
美白剤、乳液、クリーム、化粧石鹸などいろいろな用途
に有用なものであり、別言すれば基礎化粧品として有用
なものである。
ルモットに対する試料の皮膚塗布部位を示す模式図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 エビネ属植物からの圧搾物及び/又は抽
出物を含むことを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】 エビネ属植物からの圧搾物が、エビネ属
植物を圧搾して得た圧搾汁である請求項1に記載の化粧
料。 - 【請求項3】 エビネ属植物からの抽出物が、エビネ属
植物からのアルコール抽出液である請求項1に記載の化
粧料。 - 【請求項4】 エビネ属植物からの抽出物が、エビネ属
植物からのアルコール抽出液を酢酸エチルと水で分配抽
出して得られる酢酸エチル移行部又は水相移行部である
請求項1に記載の化粧料。 - 【請求項5】 エビネ属植物からの圧搾物及び/又は抽
出物が、カラントサイドAを含有している請求項1に記
載の化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12538598A JP3681034B2 (ja) | 1997-05-10 | 1998-04-21 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15566097 | 1997-05-10 | ||
| JP34358597 | 1997-11-08 | ||
| JP9-343585 | 1997-11-08 | ||
| JP9-155660 | 1997-11-08 | ||
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