JPH11194254A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JPH11194254A
JPH11194254A JP9366866A JP36686697A JPH11194254A JP H11194254 A JPH11194254 A JP H11194254A JP 9366866 A JP9366866 A JP 9366866A JP 36686697 A JP36686697 A JP 36686697A JP H11194254 A JPH11194254 A JP H11194254A
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JP
Japan
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lens group
group holding
holding member
zoom
lens
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JP9366866A
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Hitoshi Imanari
均 今成
Kazumitsu Takezawa
和光 竹澤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造の容易化等を図りながら、多数のレンズ
群保持部材を確実かつ高精度に支持するズームレンズ鏡
筒を提供する。 【解決手段】 第4レンズ群保持部材37は、その外周
面に90゜間隔で2組4本の直進キー53,55が形成
されており、これら直進キー53,55が第5レンズ群
保持部材39の内周面に形成された2組4本の直進溝5
7,59に摺動自在に嵌合しているため、第5レンズ群
保持部材39との相対回動が規制される。第3レンズ群
保持部材35と第2レンズ群保持部材33とは、その外
周面に90゜間隔で2組4本の直進キー61,63,7
3,75が形成されており、これら直進キー61,6
3,73,75が第4レンズ群保持部材37の内周面に
形成された2組4本の直進溝65,67にそれぞれ摺動
自在に嵌合しているため、第4レンズ群保持部材37と
の相対回動が規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に装着さ
れるズームレンズ鏡筒に係り、詳しくは、製造の容易化
等を図りながら、多数のレンズ群保持部材を確実かつ高
精度に支持する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラには、単焦点レンズやズームレン
ズを始めとして、種々の形式のレンズ鏡筒が装着され
る。レンズ鏡筒は、一枚あるいは複数枚の光学レンズか
らなるレンズ群を複数有しており、撮影者(あるいは、
カメラ自体)が各レンズ群間の距離を適宜変動させるこ
とにより、フォーカシングやズーミングが行われる。そ
のため、レンズ鏡筒には、各レンズ群の保持に供される
複数の筒状部品や、これら筒状部品を光軸に沿って前後
動させるカム機構等が内蔵されている。また、レンズ鏡
筒は、その外観が一般に円筒形状であるため、外殻やレ
ンズ群を保持するレンズ群保持部材も円状部品あるは環
状部品となることが多い。筒状部品や環状部品の素材と
しては、アルミニウム等の軽金属の他、種々の合成樹脂
が用いられ、一般に、前者はダイカスト成形で製作さ
れ、後者は射出成形で製作される。
【0003】レンズ鏡筒では、被写体を正しく結像させ
るために各レンズ群を正立状態で保持することが重要と
なるが、光軸方向に移動するレンズ群(移動レンズ群)
を保持するレンズ群保持部材を倒れなく移動させること
は容易はでなかった。そこで、実開昭61−99812
号公報には、固定筒の内周面にそれぞれの外周面を摺動
自在に嵌合・摺接させることでレンズ群保持部材の倒れ
を防止し、固定筒の外側に配置されたズームカム環のカ
ム溝に1本または2本のフォロアピンを係合させること
でレンズ群保持部材の駆動を行うものが記載されてい
る。また、レンズ群保持部材に3本のフォロアピンを植
設し、これらフォロアピンをズームカム環のカム溝に係
合させることで、固定筒とレンズ群保持部材とを摺接さ
せることなくレンズ群保持部材を支持する方法(いわゆ
る、3ピン方式)も公知である。更に、特開平8−33
4665号公報には、一組のレンズ群保持部材間に直進
キーと直進溝とによるガイド機構を設け、このガイド機
構によりレンズ群保持部材を支持するものが記載されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のレンズ
鏡筒では、レンズ群保持部材の製作容易化を図りなが
ら、複数のレンズ群保持部材を確実かつ高精度に支持す
ることが難しかった。例えば、実開昭61−99812
号公報に記載されたレンズ鏡筒では、固定筒レンズ群保
持部材を摺動自在に嵌合・摺接させるため、固定筒の内
周面とレンズ群保持部材の外周面とに高い真円度や平滑
度が要求される。そのため、固定筒とレンズ群保持部材
とが共に金属製である場合等には、成形後に研削加工や
摺り合わせが行われるが、製作工数が増大してコストの
上昇を避けることができなかった。また、固定筒やレン
ズ群保持部材の形状によっては、成形後の研削加工や摺
り合わせ自体が困難である場合もあった。更に、固定筒
とレンズ群保持部材とで素材が異なる(例えば、一方が
金属で、他方が合成樹脂)場合、熱膨張率の相違による
摺動不能を避けるため嵌合をあまりタイトにできず、レ
ンズ群保持部材の倒れが少なからず生じることになる。
【0005】また、3ピン方式の支持方法を採るレンズ
鏡筒では、フォロアピンとカム溝との位置精度を始め、
フォロアピンとカム溝との間のがた、カム溝の傾斜等に
よって、レンズ群保持部材の支持精度が決定される。そ
のため、現在の一般的な加工水準をもってしては、レン
ズ群保持部材の倒れを所定値(5′〜10′程度)以下
にとどめられず、高精度なレンズ鏡筒の製造には適用で
きなかった。
【0006】一方、特開平8−334665号公報に記
載されたレンズ鏡筒では、直進キーと直進溝とによるガ
イド機構によりがたを抑えながらレンズ群保持部材を高
精度で支持しているが、このガイド機構は一組のレンズ
群保持部材間にのみ設けられており、固定筒や他のレン
ズ群保持部材間においては旧来の嵌合・摺接による支持
方法が採られている。すなわち、この公報に記載された
技術には、実開昭61−99812号公報に記載された
レンズ鏡筒と同様の問題があり、3個以上のレンズ群保
持部材を相互に高精度に支持することが困難であった。
本発明は上記状況に鑑みなされたもので、製造の容易化
等を図りながら、多数のレンズ群保持部材を確実かつ高
精度に支持するズームレンズ鏡筒を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、マウントに対して固定される
固定筒と、この固定筒に対して回動自在に係合すると共
に、該固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズー
ム環と、このズーム環と連動して回動すると共に、前記
固定筒に対して光軸方向の移動が規制されるズームカム
環と、このズームカム環の回動に伴って光軸方向の移動
制御をされるレンズ群を含む3個以上のレンズ群保持部
材とを備え、前記各レンズ群保持部材が相互に直進キー
と直進溝とで嵌合すると共に、該各レンズ群保持部材の
一つに形成される直進キーと他の一つに形成される直進
溝とが3箇所以上で嵌合するズームレンズ鏡筒を提案す
る。この発明によれば、ズームレンズ鏡筒内の多数のレ
ンズ群保持部材が互いに倒れることなく支持しあうた
め、各レンズ群が正立しやすくなる。また、直進キーと
直進溝とが3箇所以上で係合するため、レンズ群保持部
材間の支持精度を容易に高めることが可能になると共
に、各レンズ群保持部材での熱膨張量の相違が吸収され
やすくなる。
【0008】また、請求項2の発明では、請求項1のズ
ームレンズ鏡筒において、前記各レンズ群保持部材の少
なくとも一つには、一つのレンズ群保持部材に形成され
た直進キーに嵌合する直進溝と、他の一つのレンズ群保
持部材に形成された直進溝に嵌合する直進キーとを内周
側および外周側に形成したものを提案する。この発明に
よれば、レンズ群保持部材の内周側および外周側に直進
溝と直進キーとがそれぞれ形成されるため、3個以上の
レンズ群保持部材の相互支持が容易に実現される。
【0009】また、請求項3の発明では、請求項1また
は2のズームレンズ鏡筒において、前記各レンズ群保持
部材の少なくとも一つには、前記直進溝と前記直進キー
とが同一部位の内周側と外周側とに形成されたものを提
案する。この発明によれば、レンズ群保持部材の内周側
および外周側に直進溝と直進キーとが同一部位にそれぞ
れ形成されるため、肉厚の部分的な増大あるいは減少が
少なくなり、成型時のひけ等が生じ難くなる。
【0010】また、請求項4の発明では、請求項1〜3
のズームレンズ鏡筒において、前記各レンズ群保持部材
の少なくとも一つには、他の複数のレンズ群保持部材に
形成された複数の直進キーが係合する同一の直進溝が形
成されたものを提案する。この発明によれば、直進溝の
本数が半減するため、レンズ群保持部材の成形型の製作
等が容易となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
ズームレンズ鏡筒の縦断面図であり、図2は図1中のA
−A要部断面図であり、図3は図1中のB−B要部断面
図であり、図4は実施形態に係る主要部品の展開図であ
る。図1において、符号1で示された部材は、カメラ
(図示せず)に装着される段付円筒形状の固定マウント
であり、その外周面には複数個のバヨネットラグ2が形
成されている。固定マウント1の前面には、円筒形状の
固定筒3がねじ締結により固着・一体化されている。ま
た、固定マウント1には、その前端にズーム環5が回動
自在に支持されており、固定マウント1の内周面の一部
に形成された案内突起7がズーム環5の外周面に形成さ
れた案内溝9に係合することで、ズーム環5が所定の角
度範囲で回動可能となっている。図中、符号Lは被写体
からの光の進行中心となる光軸であり、ズーム環5等の
回動部品は光軸Lを中心として回動する。
【0012】固定筒3の内側には円筒形状のズームカム
環11が配設されており、ズーム環5に形成された連結
溝13にズームカム環11に植設された連動ピン15が
係合することで、ズーム環5とズームカム環11とが一
体に回動する。また、ズームカム環11の後端外周面に
は環状突起17が形成されており、この環状突起17が
固定筒3の内周面に形成された前後部係止環19,21
により挟まれることで、ズームカム環11の光軸L方向
への移動が防止される。尚、環状突起17と前部係止環
19とには、それぞれに分解組立用の切欠が形成されて
いるが、煩雑になるため詳細な説明を省略する。
【0013】鏡筒内には、前方から後方に向けて、第1
レンズ群30を保持する第1レンズ群保持部材31と、
第2レンズ群32を保持する第2レンズ群保持部材33
と、第3レンズ群34を保持する第3レンズ群保持部材
35と、第4レンズ群36を保持する第4レンズ群保持
部材37と、第5レンズ群38を保持する第5レンズ群
保持部材39とが配設されている。本実施形態の場合、
各レンズ群30,32,34,36,38のうち、第2
レンズ群32のみが固定レンズ群であり、他は移動レン
ズ群である。
【0014】図2〜図4に示したように、第5レンズ群
保持部材39はズームカム環11の内周側に遊嵌し、第
4レンズ群保持部材37は第5レンズ群保持部材39の
内周側に遊嵌し、更に、第3レンズ群保持部材35は第
4レンズ群保持部材37の内周側に遊嵌している。第5
レンズ群保持部材39は、その外周面に180゜間隔で
2本のフォロアピン41が植設されており、これらフォ
ロアピン41がズームカム環11に形成された第1カム
溝43に係合している。また、第4レンズ群保持部材3
7も、その外周面に180゜間隔で2本のフォロアピン
45が植設されており、これらフォロアピン45がズー
ムカム環11に形成された第2カム溝47に係合してい
る。更に、第3レンズ群保持部材35は、その外周面に
180゜間隔で2本のフォロアピン49が植設されてお
り、これらフォロアピン49がズームカム環11に形成
された第3カム溝51に係合している。
【0015】第5レンズ群保持部材39は、外周面のフ
ォロアピン41が固定筒3に形成された直進案内溝52
に係合しているため、固定筒3との相対回動が規制され
る。また、第4レンズ群保持部材37は、その外周面に
90゜間隔で2組4本の直進キー53,55が形成され
ており、これら直進キー53,55が第5レンズ群保持
部材39の内周面に形成された2組4本の直進溝57,
59に摺動自在に嵌合しているため、第5レンズ群保持
部材39との相対回動が規制される。更に、第3レンズ
群保持部材35は、その外周面に90゜間隔で2組4本
の直進キー61,63が形成されており、これら直進キ
ー61,63が第4レンズ群保持部材37の内周面に形
成された2組4本の直進溝65,67に摺動自在に嵌合
しているため、第4レンズ群保持部材37との相対回動
が規制される。したがって、第3〜第5レンズ群保持部
材35,37,39は、いずれも、固定筒3との相対回
動が規制され、光軸Lに沿ってのみ移動する。尚、第4
レンズ群保持部材37では、外周面側の直進キー53,
55と内周面側の直進溝65,67とが同位置に形成さ
れており、該部の肉厚が他の部位と略同等となってい
る。
【0016】さて、第2レンズ群保持部材33は、その
先端部に放射状に3本のフォロアピン69が植設されて
おり、これらフォロアピン69がズームカム環11の先
端側内周面に形成された環状溝71に係合している。ま
た、第2レンズ群保持部材33は、その外周面に90゜
間隔で2組4本の直進キー73,75が形成されてお
り、第3レンズ群保持部材35と同様に、これら直進キ
ー73,75が第4レンズ群保持部材37の直進溝6
5,67に摺動自在に嵌合しているため、第4レンズ群
保持部材37との相対回動が規制される。したがって、
第2レンズ群保持部材33は、ズームカム環11が回動
しても、第4レンズ群保持部材37(すなわち、固定筒
3)と相対回動せず、かつ光軸L方向にも移動しない。
尚、ズームカム環11には、環状溝71に連続するかた
ちで前方が開口した3本の導入溝77が形成されてお
り、組立時においては環状溝71にフォロアピン69を
導入可能であるが、フォロアピン69と導入溝77との
位相はズームカム環11の通常回動範囲内では一致しな
い。
【0017】一方、第5レンズ群保持部材39の先端部
外周面には雄ヘリコイドねじ81が形成される一方、第
1レンズ群保持部材31の内周面には雌ヘリコイドねじ
83が形成されており、これら雄ヘリコイドねじ81と
雌ヘリコイドねじ83とが螺合している。ズーム環5と
第1レンズ群保持部材31との間にはフォーカス駆動環
85が介装されており、フォーカス駆動環85の内周面
に形成された直進溝87に第1レンズ群保持部材31の
外周面に形成された直進キー89が係合することによ
り、フォーカス駆動環85と第1レンズ群保持部材31
とが同時に回転する。フォーカス駆動環85には、その
先端部にマニュアル操作に供されるフォーカス環91が
外嵌すると共に、後端部外周面に図示しない駆動ギヤと
噛み合うセクタギヤ93が形成されている。図中、符号
95はフォーカス駆動環85の後端部内周面に形成され
た環状突起であり、この環状突起95が固定筒3の内周
面に形成された前後部係止環97,99により挟まれる
ことで、フォーカス駆動環85の光軸L方向への移動が
防止される。
【0018】以下、本実施形態の作用を述べる。被写体
に対してズーミングを行う場合、撮影者は、ズーム環5
を適宜回動させる。すると、ズーム環5と一体にズーム
カム環11が回動し、ズームカム環11の第1〜第3カ
ム溝43,47,51にフォロアピン41,45,49
が係合していることにより、第3〜第5レンズ群保持部
材35,37,39が光軸Lに沿って進退する。また、
第1レンズ群保持部材31も、ヘリコイドねじ81,8
3を介して連結されているため、第5レンズ群保持部材
39と一体に進退する。
【0019】ところがこの際、第2レンズ群保持部材3
3は、フォロアピン69がズームカム環11の環状溝7
1に係合していることにより、前述したように、固定筒
3と相対回動せず、かつ光軸L方向にも移動しない。す
なわち、本実施形態では、第2レンズ群保持部材33
は、固定筒3より前方に位置しながら固定筒3との間に
相対移動がなく、第2レンズ群保持部材33に保持され
た第2レンズ群32が固定レンズ群となるのである。
尚、フォロアピン69の外径に対する環状溝71の幅の
余裕を小さくすれば、第2レンズ群保持部材33のがた
つきが少なくなり、第2レンズ群32の確実な支持が可
能となる。
【0020】被写体に対してマニュアルフォーカシング
を行う場合、撮影者は、フォーカス環91を介してフォ
ーカス駆動環85を適宜回動させる。すると、第1レン
ズ群保持部材31は、直進溝87および直進キー89を
介してフォーカス駆動環85と同角度回動し、その雄ヘ
リコイドねじ81が第5レンズ群保持部材39の雌ヘリ
コイドねじ83に対して螺進する。これにより、第1レ
ンズ群保持部材31は、光軸Lに沿って雄ヘリコイドね
じ81の螺進した分だけ進退し、マニュアルフォーカシ
ングが実現される。また、オートフォーカシング時に
は、カメラ側の駆動源に連結した駆動ギヤが回転する
と、フォーカス駆動環85のセクタギヤ93が駆動ギヤ
に噛み合っていることから、フォーカス駆動環85が正
逆いずれかの方向に回転する。これにより、マニュアル
フォーカシング時と同様に、第1レンズ群保持部材31
が光軸Lに沿って進退し、オートフォーカシングが実現
される。
【0021】次に、第2〜第5レンズ群保持部材33,
35,37,39間における支持形態とその作用につい
て述べる。本実施形態では、これらレンズ群保持部材3
3,35,37,39間の支持は、内側のレンズ群保持
部材の外周面に形成された直進キー(例えば、第4レン
ズ群保持部材37側の直進キー53,55)と、外側の
レンズ群保持部材の内周面に形成された直進溝(例え
ば、第5レンズ群保持部材39側の直進溝57,59)
とが摺動自在に嵌合することでなされ、他の部位におい
ては各レンズ群保持部材どうしが遊嵌している。したが
って、各レンズ群保持部材の支持状態は、直進キーと直
進溝との嵌合状態(両者間の間隙)のみに依存すること
になり、比較的容易に高い支持精度を得ることが可能に
なる他、支持精度を向上させるべく行う金型の修正等も
比較的容易になる。
【0022】一方、各レンズ群保持部材33,35,3
7,39は必ずしも同一の素材から製造されないため、
例えば、合成樹脂射出成型品のレンズ群保持部材(ここ
では、第3レンズ群保持部材35とする)がアルミ合金
ダイカスト成型品のレンズ群保持部材(ここでは、第4
レンズ群保持部材37とする)の内側に位置することも
あり、素材の熱膨張率の相違により、外気温の上昇する
夏期等においては、第3レンズ群保持部材35の外径増
大量が第4レンズ群保持部材37の内径増大量より大き
くなる。そのため、レンズ群保持部材どうしを摺動自在
に嵌合させた従来装置では、嵌合寸法に相対摺動を阻害
しないだけのマージンを設ける必要があり、これが支持
精度を低下させる要因となっていた。
【0023】ところが、本実施形態では、このような状
況に至っても、両レンズ群保持部材35,37が遊嵌し
ているため、第3レンズ群保持部材35の外周面と第4
レンズ群保持部材37の内周面とは当接しない。この場
合、図5に示したように、第3レンズ群保持部材35側
の直進キー61,63が第4レンズ群保持部材37側の
直進溝65,67内に若干侵入することになるが、直進
溝65,67の深さ寸法に所定のマージンがとられてい
るため、両レンズ群保持部材35,37間の相対摺動に
は影響がない。
【0024】以上述べたように、本実施形態のズームレ
ンズ鏡筒では、ズームカム環11を介して第2レンズ群
保持部材33を保持するようにしたため、第2レンズ群
32を鏡筒の前方に配置しながら、固定筒3を徒に延設
する必要がなくなると共に、固定筒3や他のレンズ群保
持部材35,37,39等の形状を簡素なものとするこ
とができた。また、レンズ群保持部材33,35,3
7,39間の支持を、内側のレンズ群保持部材の外周面
に形成された直進キーと、外側のレンズ群保持部材の内
周面に形成された直進溝とを嵌合させることにより行わ
せるようにしたため、レンズ群保持部材の製造が容易に
なると同時に、各レンズ群保持部材35,37,39の
支持精度も向上させることができた。
【0025】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、上記実施形態では、各レン
ズ群保持部材33,35,37,39間の支持に供され
る直進キーと直進溝とを各々4本としたが、3本あるい
は5本以上としてもよい。また、上記実施形態では、レ
ンズ群保持部材の外周面に直進キーを形成し、内周面に
直進溝を形成するようにしたが、外周面に直進溝を形成
し、内周面に直進キーを形成するようにしてもよい。ま
た、上記実施形態は、本発明を5群のレンズ群から構成
されたズームレンズ鏡筒に適用したものであるが、4群
以下あるいは6群以上のレンズ群から構成されるズーム
レンズ鏡筒に適用してもよい。更に、ズーム機構やフォ
ーカス機構の具体的構成等についても、上記実施形態で
の例示に限られるものではなく、設計上の都合等により
適宜変更可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明のズームレンズ鏡筒によれば、マ
ウントに対して固定される固定筒と、この固定筒に対し
て回動自在に係合すると共に、該固定筒に対して光軸方
向の移動が規制されるズーム環と、このズーム環と連動
して回動すると共に、前記固定筒に対して光軸方向の移
動が規制されるズームカム環と、このズームカム環の回
動に伴って光軸方向の移動制御をされるレンズ群を含む
3個以上のレンズ群保持部材とを備え、前記各レンズ群
保持部材が相互に直進キーと直進溝とで嵌合すると共
に、該各レンズ群保持部材の一つに形成される直進キー
と他の一つに形成される直進溝とが3箇所以上で嵌合す
るものとしたため、鏡筒内の多数のレンズ群保持部材が
互いに倒れることなく支持しあうため、各レンズ群が正
立しやすくなる。また、直進キーと直進溝とが3箇所以
上で係合するため、レンズ群保持部材間の支持精度を容
易に高めることが可能になると共に、各レンズ群保持部
材での熱膨張量の相違が吸収されやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るズームレンズ鏡筒の
縦断面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中のB−B断面図である。
【図4】実施形態に係る主要部品の展開図である。
【図5】実施形態の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
3‥‥固定筒 5‥‥ズーム環 11‥‥ズームカム環 31‥‥第1レンズ群保持部材 33‥‥第2レンズ群保持部材 35‥‥第3レンズ群保持部材 37‥‥第4レンズ群保持部材 39‥‥第5レンズ群保持部材 41‥‥フォロアピン 43‥‥第1カム溝43 45‥‥フォロアピン 47‥‥第2カム溝 49‥‥フォロアピン 51‥‥第3カム溝51 52‥‥直進案内溝 53,55‥‥直進キー 57,59‥‥直進溝 61,63‥‥直進キー 65,67‥‥直進溝 69‥‥フォロアピン 71‥‥環状溝 73,75‥‥直進溝 L‥‥光軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マウントに対して固定される固定筒と、 この固定筒に対して回動自在に係合すると共に、該固定
    筒に対して光軸方向の移動が規制されるズーム環と、 このズーム環と連動して回動すると共に、前記固定筒に
    対して光軸方向の移動が規制されるズームカム環と、 このズームカム環の回動に伴って光軸方向の移動制御を
    されるレンズ群を含む3個以上のレンズ群保持部材とを
    備え、 前記各レンズ群保持部材が相互に直進キーと直進溝とで
    嵌合すると共に、該各レンズ群保持部材の一つに形成さ
    れる直進キーと他の一つに形成される直進溝とが3箇所
    以上で嵌合することを特徴とするズームレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】前記各レンズ群保持部材の少なくとも一つ
    には、一つのレンズ群保持部材に形成された直進キーに
    嵌合する直進溝と、他の一つのレンズ群保持部材に形成
    された直進溝に嵌合する直進キーとを内周側および外周
    側に形成したことを特徴とする、請求項1記載のズーム
    レンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】前記各レンズ群保持部材の少なくとも一つ
    には、前記直進溝と前記直進キーとが同一部位の内周側
    と外周側とに形成されたことを特徴とする、請求項1ま
    たは2記載のズームレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】前記各レンズ群保持部材の少なくとも一つ
    には、他の複数のレンズ群保持部材に形成された複数の
    直進キーが係合する同一の直進溝が形成されたことを特
    徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のズーム
    レンズ鏡筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046482A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Fujinon Corp レンズ装置

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JP2008046482A (ja) * 2006-08-18 2008-02-28 Fujinon Corp レンズ装置

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