JPH11194643A - 低硬度シリコーンゴム定着用ロール - Google Patents

低硬度シリコーンゴム定着用ロール

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JPH11194643A
JPH11194643A JP29005198A JP29005198A JPH11194643A JP H11194643 A JPH11194643 A JP H11194643A JP 29005198 A JP29005198 A JP 29005198A JP 29005198 A JP29005198 A JP 29005198A JP H11194643 A JPH11194643 A JP H11194643A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 円柱状又は円筒状の金属芯金の外周面
に、硬化後のゴム反発弾性率(JIS K6301)が
30%以下である付加反応硬化型液状シリコーンゴム組
成物を硬化して得られるシリコーンゴムを被覆し、その
外周面に低表面エネルギー性の有機樹脂層を設けてなる
ことを特徴とする低硬度シリコーンゴム定着用ロール。 【効果】 本発明の低硬度シリコーンゴム定着用ロール
は、そのシリコーンゴム層の肉厚を薄くした場合におい
ても、低いニップ圧によっても適度なニップ幅を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
ビームプリンター、FAXなどに使用する熱定着用ロー
ルに関し、更に詳しくは、ロール軸の外周にシリコーン
ゴム層を介して低表面エネルギー性の有機樹脂層を設け
てなる低硬度シリコーンゴム定着用ロールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
金属製の芯金の外周面にシリコーンゴム層を介してフッ
素系樹脂層やフッ素系ラテックス層を設けてなる定着用
ロールは、トナーの離型性が優れていることから、複写
機、レーザービームプリンター、FAXなどの機器定着
用ロールとして使用されている。最近、複写機、レーザ
ービームプリンター、FAXなどの機器の高速化に伴
い、定着装置において、定着に要する時間を増加させる
ため、定着幅(ニップ幅)を確保する目的で、ゴム材料
のJIS硬度計にて測定困難な低硬度化が進んでいる
が、ゴムの反発弾性率が高いため、定着用ロールの肉厚
を薄くするにも拘らず、低いニップ圧によっても適度な
ニップ幅を得ることができないという問題点があった。
【0003】一方、JIS硬度計にて測定困難な低硬度
ロールにおいては、硬化条件(一次加硫条件)における
シリコーンゴムの硬度変化が大きいと、例えば、シリコ
ーンゴムの外周面に被覆するフッ素樹脂との接着耐久性
が悪くなるという問題点があった。
【0004】従って、本発明の目的は、定着用ロールの
肉厚を薄くした場合においても、低いニップ圧によって
も適度なニップ幅を得ることができ、シリコーンゴムと
その外周面に被覆するフッ素樹脂層との間の接着耐久性
に優れた低硬度の定着用ロール、即ち定着ロール又は加
圧ロール(バックアップロール)を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、円柱状又は円筒状の金属芯金の外周面をシリコーン
ゴム層で被覆し、更にその外周面に低表面エネルギー性
の有機樹脂層を設けてなる定着用ロールにおいて、上記
シリコーンゴム層として、硬化後のゴム反発弾性率(J
IS K6301)が30%以下であり、好ましくは硬
化条件(一次加硫条件)における硬度変化、即ち、10
0〜200℃にて10〜30分の一次加硫条件において
硬化させた場合の最大硬度と最小硬度との差がアスカー
CSR2にて10度以下である付加反応硬化型の液状シ
リコーンゴム組成物の硬化物にて形成することにより、
定着用ロールの肉厚が薄くても、低いニップ圧によって
適度なニップ幅が得られることを知見した。また、この
場合、この液状シリコーンゴム組成物としては、特に (A)一分子中に珪素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水素基を分子の側鎖のみ に2個以上含有し、該脂肪族不飽和炭化水素基含有シロキサン単位ユニットが0 .05〜5モル%であるオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)下記一般式(1)で表され、一分子中に少なくとも3個以上の珪素原子に 直結した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン (A)成分中の珪素原子に結合した脂肪族不飽和炭化水素基(特にアル ケニル基)1モルに対して(B)成分中の珪素原子に結合した水素原子 (即ちSiH基)が0.1〜3.0モルとなる量 (C)触媒量の白金及び白金系化合物 (D)充填剤 5〜300重量部 を必須成分とするものが好適であることを知見し、本発
明をなすに至ったものである。
【0006】
【化2】 (式中、R1は置換又は非置換の一価炭化水素基であ
り、m,nは1以上の整数である。)
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の低硬度シリコーンゴム定着用ロールは、円
柱状又は円筒状の金属芯金の外周面に、硬化後のゴム反
発弾性率(JIS K6301)が30%以下である付
加反応硬化型液状シリコーンゴム組成物を硬化して得ら
れるシリコーンゴムを被覆し、その外周面に低表面エネ
ルギー性の有機樹脂層を設けてなることを特徴とする。
【0008】ここで、本発明に用いられる定着用ロール
の金属芯金は、鉄、アルミニウム、ステンレスなどのい
ずれの材質のものでもよい。また、プライマー処理をし
た金属芯金を使用してもよい。
【0009】上記金属芯金の外周面に被覆、形成するシ
リコーンゴム層は、上述したように、硬化後のゴム反発
弾性率(JIS K6301)が30%以下、好ましく
は5〜25%、特に好ましくは10〜20%の付加反応
硬化型液状シリコーンゴム組成物を硬化させて得られる
シリコーンゴムにて形成するものである。上記ゴム反発
弾性率30%より大きい付加反応硬化型液状シリコーン
ゴム組成物を使用した場合は、低いニップ圧によっても
十分なニップ幅を得ることができず、高速な定着装置に
おけるロールの特性上好ましくない。なお、このゴム反
発弾性率が5%未満の場合には、ニップ圧により変形し
たロールの形状回復速度が遅いため、高速な定着装置に
おいては、定着画像にむらが生じる場合がある。
【0010】なお、JIS硬度計にて測定困難な低硬度
ロールの硬度を管理するには、日本ゴム協会誌、第6巻
第7号(1996)516頁にて、公開されたアスカー
CSR2硬度計(高分子計器株式会社)にて測定するこ
とが好ましいが、本発明においては、液状シリコーンゴ
ム組成物として、更に硬化条件(一次加硫条件)におけ
る硬度変化がアスカーCSR2にて±5度以下、即ち、
100〜200℃にて10〜30分の一次加硫条件にお
いて硬化させた場合の最大硬度と最小硬度との差がアス
カーCSR2にて10度以下のものを使用することが好
ましい。10度より大きい場合は、所定の硬度が得られ
ず、またフッ素樹脂、フッ素ラテックス等の低表面エネ
ルギー性の有機樹脂層との接着耐久性が低下するおそれ
がある。
【0011】このようなシリコーンゴム層を形成させる
付加反応硬化型液状シリコーンゴム組成物としては、 (A)一分子中に少なくとも2個の珪素原子に結合した脂肪族不飽和炭化水素基 を有するオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)一分子中に少なくとも2個以上の珪素原子に直結した水素原子を有するオ ルガノハイドロジェンポリシロキサン (A)成分中の珪素原子に結合した脂肪族不飽和炭化水素基1モルに対 して(B)成分中の珪素原子に結合した水素原子が0.1〜3.0モル となる量 (C)触媒量の白金及び白金系化合物 (D)充填剤 5〜300重量部 であるものが好ましい。
【0012】ここで、(A)成分の脂肪族不飽和炭化水
素基含有オルガノポリシロキサンは、通常、付加反応硬
化型液状シリコーンゴム組成物の主原料として使用され
ている公知のオルガノポリシロキサンであり、常温(2
5℃)で100〜100,000cpの粘度を有し、下
記平均組成式(2) RaSiO(4-a)/2 (2) (式中、Rは非置換又は置換一価炭化水素基、aは1.
9〜2.4の正数である。)で示されるものを使用する
ことができる。
【0013】式(2)において、Rは好ましくは炭素数
1〜12、より好ましくは1〜8の非置換又は置換一価
炭化水素基であるが、全Rのうち少なくとも2個はアル
ケニル基等の脂肪族不飽和炭化水素基である。なお、こ
の非置換又は置換一価炭化水素基の具体例は後述する。
【0014】この脂肪族不飽和炭化水素基含有オルガノ
ポリシロキサンとしては、下記のものを例示することが
できるが、このオルガノポリシロキサンは直鎖状のもの
に限られず、RSiO3/2単位やSiO4/2単位を含んだ
分岐状のものであってもよい。
【0015】
【化3】 (R は上記と同様の意味を示すが、好ましくは脂肪族不
飽和結合を有さない非置換又は置換一価炭化水素基を示
す。p,qは正の整数を示す。)
【0016】上記オルガノポリシロキサンとしては、特
にゴムの低硬度化の点から、一分子中に珪素原子と結合
する脂肪族不飽和炭化水素基を分子の側鎖のみ(即ち、
ジオルガノシロキサン単位の珪素原子に結合した置換基
としてのみ)に2個以上含有し、該脂肪族不飽和炭化水
素基含有シロキサン単位ユニットが0.05〜5モル%
であるオルガノポリシロキサンを使用することが好まし
い。
【0017】このようなオルガノポリシロキサンとして
は、下記平均分子式(3)で示されるものを好適に使用
することができる。
【0018】
【化4】 (但し、R2は、脂肪族不飽和炭化水素基以外の置換又
は非置換の一価炭化水素基、R3 は一価の脂肪族不飽和
炭化水素基であり、x、yはそれぞれx≧38、y≧
2、40≦x+y≦20,000、好ましくは100≦
x+y≦10,000、0.05≦〔y/(x+y)〕
×100≦5、好ましくは0.1≦〔y/(x+y)〕
×100≦3を満たす整数である。)
【0019】上記式(3)において、R2は好ましくは
炭素数1〜12のもの、より好ましくは1〜8のもので
あり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、デシ
ル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリー
ル基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル
基、これらの基の水素原子の一部又は全部を塩素、臭
素、フッ素などのハロゲン原子やシアノ基で置換したク
ロロメチル基、ブロモエチル基、3,3,3−トリフロ
ロプロピル基、シアノエチル基などが挙げられるが、特
にメチル基、フェニル基、3,3,3−トリフロロプロ
ピル基が好ましい。R3 はビニル基、アリル基、プロペ
ニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル
基、ヘキセニル基等の炭素数2〜6、特に2〜4のアル
ケニル基などの脂肪族不飽和炭化水素基であり、特にビ
ニル基が好ましい。
【0020】上記式(3)において、各置換基は異なっ
ていても同一であってもよいが、このオルガノポリシロ
キサンは、分子中の側鎖のみ(即ち、R23 SiO2/2
で示されるジオルガノシロキサン単位の珪素原子に結合
した置換基R3 としてのみ)に2個以上の脂肪族不飽和
炭化水素基を含有し、かつ脂肪族不飽和炭化水素基を含
有するシロキサン単位の量が0.05〜5モル%、好ま
しくは0.1〜3モル%であることが必要である。な
お、この脂肪族不飽和炭化水素基を含有するシロキサン
単位の量(モル%)は、オルガノポリシロキサンの主鎖
を構成するジオルガノシロキサン単位(即ち、R2 2Si
2/2単位とR23 SiO2/2単位の合計)に対する脂肪
族不飽和炭化水素基含有シロキサン単位(即ち、R23
SiO2/2単位)の割合を意味するものである。上記脂
肪族不飽和炭化水素基の含有量が0.05モル%に満た
ないと機械的強度などのゴムとしての物性を保つことが
困難となり、また5モル%を超えると低硬度の硬化物を
得ることが非常に困難となる。
【0021】なお、このオルガノポリシロキサンは、一
般的には主鎖部分が基本的にジオルガノシロキサン単位
(即ち、R2 2SiO2/2単位及びR23 SiO2/2単位)
の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロ
キシ基(即ち、R2 3SiO1/2単位)で封鎖された直鎖
状のジオルガノポリシロキサンであるが、部分的にR2
SiO3/2単位、R3 SiO3/2単位又はSiO4/2単位を
含んだ分岐状や環状であってもよい。
【0022】また、上記式(3)のオルガノポリシロキ
サンの重合度(あるいは分子中の珪素原子の数)は50
〜20,000、特に100〜15,000、とりわけ
500〜10,000程度が好適である。
【0023】次に、(B)成分のオルガノハイドロジェ
ンポリシロキサンは、(A)成分と反応し、架橋剤とし
て作用するものであり、その分子構造に特に制限はな
く、従来製造されている例えば線状、環状、分岐状構造
や三次元網状構造等各種のものが使用可能であるが、一
分子中に少なくとも2個、好ましくは3個以上の珪素原
子に直接結合した水素原子(SiH基)を含むものとす
る必要がある。この化合物の水素以外の珪素原子に結合
する置換基は(A)成分のオルガノポリシロキサンにお
ける置換基と同様である。
【0024】この(B)成分のオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンとしては、下記平均組成式(4)で示さ
れるものが好適に使用される。
【0025】 R1 bcSiO(4-b-c)/2 (4) (R1は炭素数1〜12、好ましくは脂肪族不飽和結合
を除く炭素数1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素
基、b,cはそれぞれ0.7≦b≦2.1、好ましくは
1≦b≦2、0.002≦c≦1、好ましくは0.01
≦c≦0.6、0.8≦b+c≦3、好ましくは1.5
≦b+c≦2.6を満足する正数である。)
【0026】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンにおいて、水素原子以外の珪素原子に結合する置換基
1は(A)成分のオルガノポリシロキサンにおける平
均分子式(3)の置換基R2として例示したものと同様
の炭素数1〜12、好ましくは脂肪族不飽和結合を除く
炭素数1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基であ
る。
【0027】このようなオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンとしては、メチルハイドロジェン環状ポリシロ
キサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイド
ロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基
封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキ
サン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ
基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイド
ロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロ
キサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖
ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン
共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイ
ドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチ
ルシロキサン共重合体、(CH32HSiO1/2単位と
SiO4/2単位とからなる共重合体、(CH32HSi
1/2単位と(CH33SiO1/2単位とSiO4/2単位
とからなる共重合体、(CH32HSiO1/2単位とS
iO4/2単位と(C65)SiO3/2単位とからなる共重
合体などを挙げることができる。
【0028】この(B)成分の添加量は、(A)成分中
の珪素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水素基1モルに
対し、この(B)成分中の珪素原子に結合した水素原子
(SiH基)が0.1〜3.0モル、特に0.3〜2.
0モルの範囲となる割合が好適であり、上記範囲外の場
合、硬化が不十分であったり、圧縮永久歪の特性が悪く
なったりする場合がある。
【0029】このものは当業者にとって公知の製造方法
によって得ることが可能である。ごく一般的な製造方法
を挙げると、オクタメチルシクロテトラシロキサン及び
/又はテトラメチルシクロテトラシロキサンと末端基と
なり得るヘキサメチルジシロキサン或いは1,1’−ジ
ハイドロ−2,2’,3,3’−テトラメチルジシロキ
サン単位を含む化合物とを硫酸、トリフルオロメタンス
ルホン酸、メタンスルホン酸等の触媒の存在下に−10
℃〜+40℃程度の温度で平衡化させることによって容
易に得ることができる。
【0030】このようなオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの中では、上述したゴム反発弾性率(JIS
K6301で30%以下)の点、更には硬化条件(一次
加硫条件)における硬度変化(アスカーCSR2にて±
5度以下)の点からは、下記一般式(1)で示されるオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用することが
好ましい。
【0031】
【化5】 (式中、R1は上記平均組成式(4)におけるR1と同じ
意味を示し、m,nは1以上の整数である。)
【0032】ここで、R1としては、R2と同様の炭素数
1〜12、より好ましくは1〜8、更に好ましくは1〜
4の非置換又は置換一価炭化水素基を挙げることがで
き、特にはメチル基、フェニル基、3,3,3−トリフ
ロロプロピル基が好ましい。
【0033】なお、上記オルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの常温(25℃)における粘度は0.2〜1,
000cp、特に1〜700cpであることが好まし
く、分子中の珪素原子数は200個以下、より好ましく
は2〜150個、特には4〜50個程度であることが好
ましい。
【0034】本発明に使用される(C)成分の白金及び
白金系化合物は、前記した(A)成分と(B)成分との
硬化付加反応(ハイドロサイレーション)を促進させる
ための触媒として使用されるものであるが、これは当業
者において公知とされるものでよい。従って、これには
白金ブラック、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール変
性物、塩化白金酸とオレフィン、アルデヒド、ビニルシ
ロキサン又はアセチレンアルコール類等との錯体などが
例示される。なお、この添加量は希望する硬化速度に応
じて適宜増減すればよいが、通常は(A)成分に対して
白金量で0.1〜1,000ppm、好ましくは1〜2
00ppmの範囲とすればよい。
【0035】(D)成分の充填剤は、付加反応硬化型液
状シリコーンゴム組成物に所定の硬度及び引っ張り強さ
などの物理的強度を付与するものである。用いる充填剤
としては、従来よりシリコーンゴム組成物に通常使用さ
れるものでよい。具体的には、例えばヒュームドシリ
カ、結晶性シリカ(石英粉末)、沈降性シリカ、疎水化
処理したシリカなどのシリカ系充填剤が挙げられ、これ
らは1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。この
ような材料の例示としては、親水性のシリカとしてAe
rosil 130,200,300(日本アエロジル
社、Degussa社製)、Cabosil MS−
5,MS−7(Cabot社製),Rheorosil
QS−102,103(徳山曹達社製),Nipsi
l LP(日本シリカ社製)等が、疎水性のシリカとし
てAerosil R−812,R−812S,R−9
72,R−974(Degussa社製)、Rheor
osil MT−10(徳山曹達社製),Nipsil
SSシリーズ(日本シリカ社製)、結晶性シリカ(石
英粉末)としてクリスタライト((株)龍森社製)、M
inusil(ペンシルバニア・ガラス・サンド社
製),Imisil(イリノイミネラル社製)が挙げら
れる。
【0036】(D)成分の充填剤の配合量は、(A)成
分100重量部に対して5〜300重量部が好ましく、
より好ましくは20〜200重量部である。硬化後のゴ
ム反発弾性率の点からは結晶性シリカを使用することが
好ましい。
【0037】更にこれらの材料を実用に供するため、そ
の他の成分を必要に応じて添加することができる。
【0038】具体的には、炭酸カルシウムのような充填
剤、補強剤となるシリコーン系レジン、カーボンブラッ
ク、導電性亜鉛華、銀、銅、ニッケルなどの金属粉の導
電性付与剤、酸化鉄、酸化セリウムのような耐熱向上
剤、硬化時間の調製を行う必要がある場合には、制御剤
(付加反応抑制剤)としてテトラビニルテトラメチルシ
クロテトラシロキサンのようなビニル基含有オルガノポ
リシロキサン、トリアリルイソシアヌレート、アルキル
マレエート、アセチレンアルコール類及びそのシラン、
シロキサン変性物、ハイドロパーオキサイド、テロラメ
チルエチレンジアミン、ベンゾトリアゾール及びそれら
の混合物からなる群から選ばれる化合物などを使用して
も差し支えない。
【0039】なお、上記液状シリコーンゴム組成物は、
これを硬化させる場合、各成分を混合した後、恒温槽に
おける熱風(オープン)加硫、プレス機、射出成形機等
に型を設置した型(加熱)加硫などの手法により、一次
加硫としては100〜200℃で10〜30分程度処理
した後、好ましくは二次加硫として150〜200℃で
2〜4時間程度処理するという条件を採用することがで
きる。
【0040】本発明の定着用ロールにおいて、上記シリ
コーンゴム層を被覆する表層の低表面エネルギー性の有
機樹脂層としては、フッ素樹脂とフッ素系ラテックスを
使用することができる。フッ素樹脂としては、ポリテト
ラフルオロエチレン樹脂(PTFE)、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体樹脂(PFA)、フッ化エチレンポリプロピレン共重
合体樹脂(FEP)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PV
DF)、ポリフッ化ビニル樹脂(PVF)などが挙げら
れる。特にフッ素樹脂はテトラフルオロエチレン−パー
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PF
A)が好ましく、シリコーンゴムとの接着面はコロナ放
電処理、ナトリウムナフタレン法、スパッタエッチング
法、液体アンモニア法などにより、シリコーンゴムとの
接着を有利にすることが好ましい。更に接着耐久性を向
上させるためにプライマー処理を行ってもよい。
【0041】フッ素系ラテックスとしては、ポリテトラ
フルオロエチレン樹脂(PTFE)ラテックスやダイエ
ルラテックス(ダイキン工業社製フッ素系ラテックス)
などが挙げられる。
【0042】このフッ素樹脂及びフッ素系ラテックスの
厚さとしては、0.1mm以下であることが好ましく、
特に0.1〜30μmの範囲であることが好ましい。な
お、シリコーンゴム層の厚さとしては、1〜30mmで
あることが好ましい。
【0043】本発明の定着用ロールは以下の工程により
製造することができる。まず、プレス成形又は液状射出
成形により、プライマー処理をした金属芯金の外周面
へ、硬化後のゴム反発弾性率(JIS K6301)が
30%以下、好ましくは5〜25%である付加反応硬化
型液状シリコーンゴム組成物の被覆層を形成する。更に
そのゴム被覆層表面に例えばフッ素系ポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)ラテックスコーティング剤をス
プレー塗布し、高温にてコーティング剤層を焼結させ
る。また、別の製造方法として、予めテトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
樹脂(PFA)チューブ内面にプライマー処理を行い、
次にプライマー処理をした金属芯金とテトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
樹脂(PFA)チューブの間に、未硬化液状シリコーン
ゴム組成物を注入と同時に加熱硬化させてロールを成形
させる方法を採用することができるが、勿論これらに限
定されるものではない。
【0044】
【実施例】以下、調製例、実施例及び比較例を示して本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限
定されるものではない。なお、以下の例において部はい
ずれも重量部である。また、平均粒径の値は、レーザー
光回折法による粒度分布測定装置を用いた重量平均値
(メジアン径)である。
【0045】〔調製例1〕分子鎖両末端がトリメチルシ
ロキシ基で封鎖され、メチルビニルシロキサン単位とし
て側鎖ビニル基を平均約5個含有する直鎖状ジメチルシ
ロキサン−メチルビニルシロキサン共重合体(重合度約
700)100部、平均粒径5μmの結晶性シリカ25
部、酸化鉄2部を均一に混合した後、これに下記式
(i)で表される常温での粘度25℃(以下同様)が約
10センチポイズであるハイドロジェンメチルポリシロ
キサンを1.5部、珪素原子に直結したビニル基〔−S
i(CH3)(CH=CH2)O−〕を5モル%含有する
常温での粘度が1,000センチポイズであるビニルメ
チルポリシロキサンを4部、反応制御剤として1−エチ
ニル−1−シクロヘキサノール0.1部、白金ビニルシ
ロキサン錯体を白金原子として50ppm添加し、均一
になるまでよく混合した。これを液状組成物1とした。
【0046】
【化6】
【0047】〔調製例2〕調製例1で使用した両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサンメチルビニ
ルシロキサン共重合体100部、結晶性シリカ(平均粒
径5μm)25部、酸化鉄2部を均一に混合した後、こ
れに下記式(ii)で表される常温での粘度が約38セ
ンチポイズであるハイドロジェンメチルポリシロキサン
を1.5部、珪素原子に直結したビニル基〔−Si(C
3)(CH=CH2)O−〕を5モル%含有する常温で
の粘度が1,000センチポイズであるビニルメチルポ
リシロキサンを4部、反応制御剤として1−エチニル−
1−シクロヘキサノール0.1部、白金ビニルシロキサ
ン錯体を白金原子として50ppm添加し、均一になる
までよく混合した。これを液状組成物2とした。
【0048】
【化7】
【0049】〔調製例3〕調製例1で使用した両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサンメチルビニ
ルシロキサン共重合体100部、結晶性シリカ(平均粒
径5μm)25部、酸化鉄2部を均一に混合した後、こ
れに下記式(iii)で表される常温での粘度が約10
センチポイズであるハイドロジェンメチルポリシロキサ
ンを1.5部、珪素原子に直結したビニル基〔−Si
(CH3)(CH=CH2)O−〕を5モル%含有する常
温での粘度が1,000センチポイズであるビニルメチ
ルポリシロキサンを4部、反応制御剤として1−エチニ
ル−1−シクロヘキサノール0.1部、白金ビニルシロ
キサン錯体を白金原子として50ppm添加し、均一に
なるまでよく混合した。これを液状組成物3とした。
【0050】
【化8】
【0051】〔調製例4〕調製例1で使用した両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサンメチルビニ
ルシロキサン共重合体100部、結晶性シリカ(平均粒
径5μm)25部、酸化鉄2部を均一に混合した後、こ
れに上記式(iii)で表される常温での粘度が約10
センチポイズであるハイドロジェンメチルポリシロキサ
ンを1.0部、下記式(iv)で表される常温での粘度
が約30センチポイズであるハイドロジェンメチルポリ
シロキサンを0.5部、珪素原子に直結したビニル基
〔−Si(CH3)(CH=CH2)O−〕を5モル%含
有する常温での粘度が1,000センチポイズであるビ
ニルメチルポリシロキサンを4部、反応制御剤として1
−エチニル−1−シクロヘキサノール0.1部、白金ビ
ニルシロキサン錯体を白金原子として50ppm添加
し、均一になるまでよく混合した。これを液状組成物4
とした。
【0052】
【化9】
【0053】〔調製例5〕調製例1で使用した両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサンメチルビニ
ルシロキサン共重合体100部、結晶性シリカ(平均粒
径5μm)25部、酸化鉄2部を均一に混合した後、こ
れに上記式(i)で表される常温での粘度が約10セン
チポイズであるハイドロジェンメチルポリシロキサンを
1.0部、下記式(v)で表される常温での粘度が約2
0センチポイズであるハイドロジェンメチルポリシロキ
サンを0.5部、珪素原子に直結したビニル基〔−Si
(CH3)(CH=CH2)O−〕を5モル%含有する常
温での粘度が1,000センチポイズであるビニルメチ
ルポリシロキサンを4部、反応制御剤として1−エチニ
ル−1−シクロヘキサノール0.1部、白金ビニルシロ
キサン錯体を白金原子として50ppm添加し、均一に
なるまでよく混合した。これを液状組成物5とした。
【0054】
【化10】
【0055】〔調製例6〕調製例1で使用した両末端ト
リメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサンメチルビニ
ルシロキサン共重合体100部、結晶性シリカ(平均粒
径5μm)25部、酸化鉄2部を均一に混合した後、こ
れに上記式(i)で表される常温での粘度が約10セン
チポイズであるハイドロジェンメチルポリシロキサンを
1.7部、珪素原子に直結したビニル基〔−Si(CH
3)(CH=CH2)O−〕を5モル%含有する常温での
粘度が1,000センチポイズであるビニルメチルポリ
シロキサンを4部、反応制御剤として1−エチニル−1
−シクロヘキサノール0.1部、白金ビニルシロキサン
錯体を白金原子として50ppm添加し、均一になるま
でよく混合した。これを液状組成物6とした。
【0056】〔実施例1〕液状組成物1を厚み6mmの
型に入れ、120℃,140℃,200℃で10分及び
30分プレス加硫した。テストピースを型から取り出し
た後、室温まで冷却し、アスカーCSR2の硬度計でゴ
ム硬度を測定した。次にJIS K6301に準拠し、
反発弾性率を測定した。硬度はアスカーCSR2で12
0℃−10分にて30、120℃−30分にて31、1
40℃−10分にて32、140℃−30分にて34、
200℃−10分にて34、200℃−30分にて37
であり、反発弾性率は20%であった。
【0057】次に、直径24mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフト上に付加反応型液状シリコーンゴム
用プライマーNO.101A/B(信越化学工業社製)
を塗布した。更にこの上に液状組成物1を塗布し、15
0℃で30分加熱硬化し、更に200℃で4時間ポスト
キュアーした。この硬化物表面にダイエルラテックスと
シリコーンゴム用プライマーGLP−103SR(ダイ
キン社製)を均一に塗布し、80℃/10分加熱し、更
にダイエルラテックスGLS−213を均一にスプレー
塗布し、300℃で1時間加熱焼成し、外径26mm×
長さ250mmのダイエルラテックスコーティング低硬
度シリコーンゴムロールを作製した。
【0058】一方、直径50mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフトの表面にポリテトラフルオロエチレ
ンのラテックスコーティングを施し、300℃で15分
加熱焼成した。このロールと上記ロールを接触させ、2
kgの荷重をかけ、ニップ幅を測定したところ、20m
mであった。
【0059】更に、PPC複写機の定着ロールとして組
み込み、10万枚複写を行ったところ、良好な複写物が
得られた。
【0060】〔実施例2〕直径24mm×長さ300m
mのアルミニウムシャフト上に付加反応型液状シリコー
ンゴム用プライマーNO.101A/B(信越化学工業
社製)を塗布した。内面をプライマー処理した50μm
のPFAチューブとアルミニウムシャフトとの間に液状
組成物1を充填し、150℃で30分加熱硬化し、更に
200℃で4時間ポストキュアーし、外径26mm×長
さ250mmのPFA樹脂被覆低硬度シリコーンゴムロ
ールを作製した。
【0061】一方、直径50mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフトの表面にポリテトラフルオロエチレ
ンのラテックスコーティングを施し、300℃で15分
加熱焼成した。このロールと上記ロールを接触させ、2
kgの荷重をかけ、ニップ幅を測定したところ、20m
mであった。
【0062】更に、PPC複写機の定着ロールとして組
み込み、10万枚複写を行ったところ、良好な複写物が
得られた。
【0063】〔実施例3〕液状組成物6を厚み6mmの
型に入れ、120℃,140℃,200℃で10分及び
30分プレス加硫した。テストピースを型から取り出し
た後、室温まで冷却し、アスカーCSR2の硬度計でゴ
ム硬度を測定した。次にJIS K6301に準拠し、
反発弾性率を測定した。硬度はアスカーCSR2で12
0℃にて34(10分)、140℃にて36(10
分)、200℃にて38(10分)及び40(30分)
であり、反発弾性率は25%であった。
【0064】次に、直径24mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフト上に付加反応型液状シリコーンゴム
用プライマーNO.101A/B(信越化学工業社製)
を塗布した。更にこの上に液状組成物1を塗布し、15
0℃で30分加熱硬化し、更に200℃で4時間ポスト
キュアーした。この硬化物表面にダイエルラテックスと
シリコーンゴム用プライマーGLP−103SR(ダイ
キン社製)を均一に塗布し、80℃/10分加熱し、更
にダイエルラテックスGLS−213を均一にスプレー
塗布し、300℃で1時間加熱焼成し、外径26mm×
長さ250mmのラテックスコーティング低硬度シリコ
ーンゴムロールを作製した。
【0065】一方、直径50mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフトの表面にポリテトラフルオロエチレ
ンのラテックスコーティングを施し、300℃で15分
加熱焼成した。このロールと上記ロールを接触させ、2
kgの荷重をかけ、ニップ幅を測定したところ、20m
mであった。
【0066】更に、PPC複写機の定着ロールとして組
み込み、10万枚複写を行ったところ、良好な複写物が
得られた。
【0067】〔比較例1〕液状組成物2を厚み6mmの
型に入れ、120℃,140℃,200℃で10分プレ
ス加硫した。テストピースを型から取り出した後、室温
まで冷却し、アスカーCSR2の硬度計でゴム硬度を測
定した。次にJIS K6301に準拠し、反発弾性率
を測定した。硬度はアスカーCSR2で120℃にて2
0、140℃にて26、200℃にて32であり、反発
弾性率は33%であった。
【0068】次に、直径24mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフト上に付加反応型液状シリコーンゴム
用プライマーNO.101A/B(信越化学工業社製)
を塗布した。内面をプライマー処理した50μmのPF
Aチューブとアルミニウムシャフトとの間に液状組成物
2を充填し、150℃で30分加熱硬化し、更に200
℃で4時間ポストキュアーし、外径26mm×長さ25
0mmのPFA樹脂被覆低硬度シリコーンゴムロールを
作製した。
【0069】一方、直径50mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフトの表面にポリテトラフルオロエチレ
ンのラテックスコーティングを施し、300℃で15分
加熱焼成した。このロールと上記ロールを接触させ、2
kgの荷重をかけ、ニップ幅を測定したところ、17m
mであった。
【0070】更に、PPC複写機の定着ロールとして組
み込み、5千枚複写を行ったところ、PFAチューブと
シリコーンゴム層が剥離し、定着むらのある複写物が得
られた。
【0071】〔比較例2〕液状組成物3を厚み6mmの
型に入れ、120℃,140℃,200℃で10分プレ
ス加硫した。テストピースを型から取り出した後、室温
まで冷却し、アスカーCSR2の硬度計でゴム硬度を測
定した。次にJIS K6301に準拠し、反発弾性率
を測定した。硬度はアスカーCSR2で120℃にて3
0、140℃にて36、200℃にて43であり、反発
弾性率は32%であった。
【0072】次に、直径24mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフト上に付加反応型液状シリコーンゴム
用プライマーNO.101A/B(信越化学工業社製)
を塗布した。内面をプライマー処理した50μmのフッ
素PFAチューブとアルミニウムシャフトとの間に液状
組成物3を充填し、150℃で30分加熱硬化し、更に
200℃で4時間ポストキュアーし、外径26mm×長
さ250mmのPFA樹脂被覆低硬度シリコーンゴムロ
ールを作製した。
【0073】一方、直径50mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフトの表面にポリテトラフルオロエチレ
ンのラテックスコーティングを施し、300℃で15分
加熱焼成した。このロールと上記ロールを接触させ、2
kgの荷重をかけ、ニップ幅を測定したところ、15m
mであった。
【0074】更に、PPC複写機の定着ロールとして組
み込み、5千枚複写を行ったところ、PFAチューブと
シリコーンゴム層が剥離した。
【0075】〔比較例3〕液状組成物4を厚み6mmの
型に入れ、120℃,140℃,200℃で10分プレ
ス加硫した。テストピースを型から取り出した後、室温
まで冷却し、アスカーCSR2の硬度計でゴム硬度を測
定した。次にJIS K6301に準拠し、反発弾性率
を測定した。硬度はアスカーCSR2で120℃にて3
2、140℃にて37、200℃にて43であり、反発
弾性率は35%であった。
【0076】次に、直径24mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフト上に付加反応型液状シリコーンゴム
用プライマーNO.101A/B(信越化学工業社製)
を塗布した。内面をプライマー処理した50μmのPF
Aチューブとアルミニウムシャフトとの間に液状組成物
3を充填し、150℃で30分加熱硬化し、更に200
℃で4時間ポストキュアーし、外径26mm×長さ25
0mmのPFA樹脂被覆低硬度シリコーンゴムロールを
作製した。
【0077】一方、直径50mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフトの表面にポリテトラフルオロエチレ
ンのラテックスコーティングを施し、300℃で15分
加熱焼成した。このロールと上記ロールを接触させ、2
kgの荷重をかけ、ニップ幅を測定したところ、14m
mであった。
【0078】更に、PPC複写機の定着ロールとして組
み込み、5千枚複写を行ったところ、定着むらのある複
写物が得られた。
【0079】〔比較例4〕液状組成物5を厚み6mmの
型に入れ、120℃,140℃,200℃で10分プレ
ス加硫した。テストピースを型から取り出した後、室温
まで冷却し、アスカーCSR2の硬度計でゴム硬度を測
定した。次にJIS K6301に準拠し、反発弾性率
を測定した。硬度はアスカーCSR2で120℃にて4
1、140℃にて47、200℃にて54であり、反発
弾性率は37%であった。
【0080】次に、直径24mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフト上に付加反応型液状シリコーンゴム
用プライマーNO.101A/B(信越化学工業社製)
を塗布した。内面をプライマー処理した50μmのPF
Aチューブとアルミニウムシャフトとの間に液状組成物
3を充填し、150℃で30分加熱硬化し、更に200
℃で4時間ポストキュアーし、外径26mm×長さ25
0mmのPFA樹脂被覆低硬度シリコーンゴムロールを
作製した。
【0081】一方、直径50mm×長さ300mmのア
ルミニウムシャフトの表面にポリテトラフルオロエチレ
ンのラテックスコーティングを施し、300℃で15分
加熱焼成した。このロールと上記ロールを接触させ、2
kgの荷重をかけ、ニップ幅を測定したところ、12m
mであった。
【0082】更に、PPC複写機の定着ロールとして組
み込み、5千枚複写を行ったところ、定着むらのある複
写物が得られた。
【0083】
【発明の効果】本発明の低硬度シリコーンゴム定着用ロ
ールは、そのシリコーンゴム層の肉厚を薄くした場合に
おいても、低いニップ圧によっても適度なニップ幅を得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富澤 伸匡 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状又は円筒状の金属芯金の外周面
    に、硬化後のゴム反発弾性率(JIS K6301)が
    30%以下である付加反応硬化型液状シリコーンゴム組
    成物を硬化して得られるシリコーンゴムを被覆し、その
    外周面に低表面エネルギー性の有機樹脂層を設けてなる
    ことを特徴とする低硬度シリコーンゴム定着用ロール。
  2. 【請求項2】 上記液状シリコーンゴム組成物が、10
    0〜200℃にて10〜30分の一次加硫条件において
    硬化させた場合の最大硬度と最小硬度との差がアスカー
    CSR2にて10度以下のものである請求項1記載の定
    着用ロール。
  3. 【請求項3】 上記液状シリコーンゴム組成物が、 (A)一分子中に珪素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水素基を分子の側鎖のみ に2個以上含有し、該脂肪族不飽和炭化水素基含有シロキサン単位ユニットが0 .05〜5モル%であるオルガノポリシロキサン 100重量部 (B)下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は置換又は非置換の一価炭化水素基であり、m,nは1以上の整数 である。) で表され、一分子中に少なくとも3個以上の珪素原子に直結した水素原子を有す るオルガノハイドロジェンポリシロキサン (A)成分中の珪素原子に結合した脂肪族不飽和炭化水素基1モルに対 して(B)成分中の珪素原子に結合した水素原子が0.1〜3.0モル となる量 (C)触媒量の白金及び白金系化合物 (D)充填剤 5〜300重量部 を必須成分とするものである請求項1又は2記載の定着
    用ロール。
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