JPH11195438A - 空気電池 - Google Patents
空気電池Info
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- JPH11195438A JPH11195438A JP113298A JP113298A JPH11195438A JP H11195438 A JPH11195438 A JP H11195438A JP 113298 A JP113298 A JP 113298A JP 113298 A JP113298 A JP 113298A JP H11195438 A JPH11195438 A JP H11195438A
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽負荷放電特性及び重負荷放電特性の双方の
特性に優れた空気電池を提供する。 【解決手段】 少なくとも1以上の空気孔1を有する電
池缶2と空気極3とを備える空気電池において、上記空
気孔1は、空気極3での酸素消費により生じる気圧差に
よって、開口部の大きさが変化する空気孔シャッター機
能を有するフィルム10によって覆われている。
特性に優れた空気電池を提供する。 【解決手段】 少なくとも1以上の空気孔1を有する電
池缶2と空気極3とを備える空気電池において、上記空
気孔1は、空気極3での酸素消費により生じる気圧差に
よって、開口部の大きさが変化する空気孔シャッター機
能を有するフィルム10によって覆われている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の酸素を電
気化学反応に利用する空気極を備える空気電池に関する
ものである。
気化学反応に利用する空気極を備える空気電池に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】空気中の酸素を活物質として用いる空気
電池は、環境への負荷が小さく、エネルギー密度(重量
当たり又は体積当たりの放電容量)が大きいという点で
優れており、携帯用電子機器の電源として最もふさわし
い特徴をもつ1次電池である。
電池は、環境への負荷が小さく、エネルギー密度(重量
当たり又は体積当たりの放電容量)が大きいという点で
優れており、携帯用電子機器の電源として最もふさわし
い特徴をもつ1次電池である。
【0003】この空気電池の電池缶には、空気中の酸素
を電池缶内に取り入れるための空気孔が設けられてい
る。そして、この電池缶内には、空気孔から取り入れた
酸素を正極反応として利用する空気極と、負極活物質及
び電解液からなるゲル状負極合剤とがセパレータを介し
て収納されている。
を電池缶内に取り入れるための空気孔が設けられてい
る。そして、この電池缶内には、空気孔から取り入れた
酸素を正極反応として利用する空気極と、負極活物質及
び電解液からなるゲル状負極合剤とがセパレータを介し
て収納されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、空
気電池を重負荷で放電させる場合には、十分な酸素を流
入させるために、空気孔の開口径を大きくする必要があ
る。しかし、空気孔を大きくしてしまうと、電池内のゲ
ル状負極合剤の水分が蒸発しやすくなり、軽負荷での放
電特性が低下してしまう。
気電池を重負荷で放電させる場合には、十分な酸素を流
入させるために、空気孔の開口径を大きくする必要があ
る。しかし、空気孔を大きくしてしまうと、電池内のゲ
ル状負極合剤の水分が蒸発しやすくなり、軽負荷での放
電特性が低下してしまう。
【0005】一方、従来の空気電池を軽負荷で放電させ
る場合には、電池内のゲル状負極合剤の水分の蒸発を防
ぐために、空気孔の開口径を小さくしなければいけな
い。しかし、空気孔を小さくすると、十分な酸素を取り
入れられず、重負荷での放電特性は低下してしまう。
る場合には、電池内のゲル状負極合剤の水分の蒸発を防
ぐために、空気孔の開口径を小さくしなければいけな
い。しかし、空気孔を小さくすると、十分な酸素を取り
入れられず、重負荷での放電特性は低下してしまう。
【0006】このように、従来の空気電池では、重負荷
での放電特性若しくは軽負荷での放電特性のいずれか一
方を犠牲にしなければならなかった。
での放電特性若しくは軽負荷での放電特性のいずれか一
方を犠牲にしなければならなかった。
【0007】そこで、本発明は、ゲル状負極合剤の水分
の蒸発を防ぎ、軽負荷領域と重負荷領域の双方の特性を
向上させることができる空気電池を提供することを目的
とするものである。
の蒸発を防ぎ、軽負荷領域と重負荷領域の双方の特性を
向上させることができる空気電池を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、本発明に係る空気電池は、空気極と少なくとも1以
上の空気孔を有する電池缶とを備え、上記空気孔が空気
極での酸素消費により生じる気圧差によって、開口部の
大きさが変化する空気孔シャッター機能を有するフィル
ムによって覆われていることを特徴とする。
め、本発明に係る空気電池は、空気極と少なくとも1以
上の空気孔を有する電池缶とを備え、上記空気孔が空気
極での酸素消費により生じる気圧差によって、開口部の
大きさが変化する空気孔シャッター機能を有するフィル
ムによって覆われていることを特徴とする。
【0009】この空気孔シャッター機能は、例えば、そ
れによってできる空孔の投影面積が空気孔の面積より小
とされる切り込みや、空気孔の径より小とされるシャッ
ター孔によって機能する。
れによってできる空孔の投影面積が空気孔の面積より小
とされる切り込みや、空気孔の径より小とされるシャッ
ター孔によって機能する。
【0010】本発明の空気電池は、放電していないとき
には、空気孔シャッター機能により、フィルムが閉じて
おり、外界と電池缶内部との空気の出入りが非常に少な
く、電池内部の負極合剤の水分の蒸発量も少ない。
には、空気孔シャッター機能により、フィルムが閉じて
おり、外界と電池缶内部との空気の出入りが非常に少な
く、電池内部の負極合剤の水分の蒸発量も少ない。
【0011】一方、放電時には、空気極での酸素消費に
より生じる気圧差によって、空気孔に配されたフィルム
は内側に引っ張れて開口する。これにより、空気の出入
りが自由になる。さらに、大電流を流しているときは開
口部が大きく開口し、電流をほとんど流していないとき
は開口部が小さく、電流量に応じて、開口部(空孔)の
大きさを変化させることができる。
より生じる気圧差によって、空気孔に配されたフィルム
は内側に引っ張れて開口する。これにより、空気の出入
りが自由になる。さらに、大電流を流しているときは開
口部が大きく開口し、電流をほとんど流していないとき
は開口部が小さく、電流量に応じて、開口部(空孔)の
大きさを変化させることができる。
【0012】また、放電が終わると、酸素消費がなくな
るために、空気の拡散によって気圧差がなくなり、また
フィルムが閉じる。
るために、空気の拡散によって気圧差がなくなり、また
フィルムが閉じる。
【0013】本発明の空気電池は、このように、放電し
ていないときはフィルムの開口部を閉じ、放電している
ときはその負荷に応じて開口部の大きさを変化させるこ
とができる。したがって、本発明の空気電池は、重負荷
での放電容量を落とすことなく、軽負荷や間欠放電での
放電容量も向上させることができる。さらに、本発明の
空気電池は、このような空気孔シャッターシステムを電
力を用いずに実現することができる。
ていないときはフィルムの開口部を閉じ、放電している
ときはその負荷に応じて開口部の大きさを変化させるこ
とができる。したがって、本発明の空気電池は、重負荷
での放電容量を落とすことなく、軽負荷や間欠放電での
放電容量も向上させることができる。さらに、本発明の
空気電池は、このような空気孔シャッターシステムを電
力を用いずに実現することができる。
【0014】なお、このようなシャッター機能を有する
フィルムには、0.5以上かつ5000以下の曲げ弾性
率、若しくは0.001以上かつ1000以下のヤング
率を有する材料を用いることが好ましい。
フィルムには、0.5以上かつ5000以下の曲げ弾性
率、若しくは0.001以上かつ1000以下のヤング
率を有する材料を用いることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した空気電池
について、図面を参照しながら詳細に説明する。
について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】本発明を適用した空気電池は、図1に示す
ように、空気孔1を少なくとも1以上有する正極缶2内
に、空気中の酸素を正極反応に利用する空気極3と負極
合剤4とを備える。
ように、空気孔1を少なくとも1以上有する正極缶2内
に、空気中の酸素を正極反応に利用する空気極3と負極
合剤4とを備える。
【0017】上記空気極3は、集電体5に保持された触
媒層6と撥水膜7とから構成される。上記集電体5に
は、導電性を有する金属ネット、エキスパンドメタル、
パンチングメタル等が用いられ、例えば、ステンレス、
ニッケル、或いはステンレスや鉄にニッケルメッキを施
したものが用いられる。上記触媒層6は、酸素還元触媒
能を有する種々の金属酸化物に、活性炭、ポリテトラフ
ルオロエチレン等の分散液を添加した混合物よりなる。
また、撥水膜7には、気体透過能及び撥水性を有するフ
ッ素樹脂多孔膜が用いられる。
媒層6と撥水膜7とから構成される。上記集電体5に
は、導電性を有する金属ネット、エキスパンドメタル、
パンチングメタル等が用いられ、例えば、ステンレス、
ニッケル、或いはステンレスや鉄にニッケルメッキを施
したものが用いられる。上記触媒層6は、酸素還元触媒
能を有する種々の金属酸化物に、活性炭、ポリテトラフ
ルオロエチレン等の分散液を添加した混合物よりなる。
また、撥水膜7には、気体透過能及び撥水性を有するフ
ッ素樹脂多孔膜が用いられる。
【0018】そして、上述した空気極3は、セパレータ
8を介して、負極合剤4とともに正極缶2に収納され
る。なお、正極缶2と撥水膜7との間には、空気拡散紙
9が挿入されている。
8を介して、負極合剤4とともに正極缶2に収納され
る。なお、正極缶2と撥水膜7との間には、空気拡散紙
9が挿入されている。
【0019】本発明は、このように構成される正極缶2
の空気孔1が、気圧差によって開口部の大きさが変化す
る空気孔シャッター機能を有するフィルム10によって
覆われていることを特徴とする。空気電池では、放電
時、空気極での酸素消費により、空気極表面と電池外界
とに気圧差が生じる。空気孔シャッター機能を有するフ
ィルム10の開口部は、この気圧差によって大きさが変
化する。
の空気孔1が、気圧差によって開口部の大きさが変化す
る空気孔シャッター機能を有するフィルム10によって
覆われていることを特徴とする。空気電池では、放電
時、空気極での酸素消費により、空気極表面と電池外界
とに気圧差が生じる。空気孔シャッター機能を有するフ
ィルム10の開口部は、この気圧差によって大きさが変
化する。
【0020】この空気孔シャッター機能を有するフィル
ム10には、例えば、図2に示すように、空気孔1と対
向する位置に十文字状の切り込み11が設けられてい
る。この十文字状の切り込み11は、後述するように放
電の際に切り込みが開口してできる空孔の投影面積が空
気孔1の面積よりも小とされる。
ム10には、例えば、図2に示すように、空気孔1と対
向する位置に十文字状の切り込み11が設けられてい
る。この十文字状の切り込み11は、後述するように放
電の際に切り込みが開口してできる空孔の投影面積が空
気孔1の面積よりも小とされる。
【0021】このフィルム10を有する空気電池は、放
電していない場合、図2に示すように十文字状の切り込
み11が閉じている。そのため、放電していない場合で
は、外気との空気の入れ替えが非常に少なく、負極合剤
4の水分蒸発量も極めて少ない。
電していない場合、図2に示すように十文字状の切り込
み11が閉じている。そのため、放電していない場合で
は、外気との空気の入れ替えが非常に少なく、負極合剤
4の水分蒸発量も極めて少ない。
【0022】一方、放電している場合には、図3及び図
4に示すように、空気極3での酸素消費により生じる気
圧差によって、十文字状の切り込み11が空気極3側へ
引っ張られて開口する。これにより、この十文字状の切
り込み11の開口部より、空気の出入りが可能となる。
4に示すように、空気極3での酸素消費により生じる気
圧差によって、十文字状の切り込み11が空気極3側へ
引っ張られて開口する。これにより、この十文字状の切
り込み11の開口部より、空気の出入りが可能となる。
【0023】十文字状の切り込み11の開き具合は、気
圧差とフィルム10がもつ弾性のバランスによって決ま
る。したがって、このフィルム10の弾性率を適宜設定
することによって、大電流を流している時は十文字状の
切り込み11が大きく開き、電流をほとんど流さない時
は十文字状の切り込み11がほとんど開かず、放電量に
応じて開口部の大きさを調節することができる。
圧差とフィルム10がもつ弾性のバランスによって決ま
る。したがって、このフィルム10の弾性率を適宜設定
することによって、大電流を流している時は十文字状の
切り込み11が大きく開き、電流をほとんど流さない時
は十文字状の切り込み11がほとんど開かず、放電量に
応じて開口部の大きさを調節することができる。
【0024】また、放電が終わると、酸素消費がなくな
るために、空気の拡散によって気圧差がなくなる。これ
により、図2に示すように、十文字状の切り込み11が
再び閉じる。
るために、空気の拡散によって気圧差がなくなる。これ
により、図2に示すように、十文字状の切り込み11が
再び閉じる。
【0025】このように、空気孔1に対応した十文字状
の切り込み11を有するフィルム10を用いることによ
って、放電時には、放電の大きさに応じて開口し、放電
していない時には閉じている空気孔を作製することがで
きる。さらに、負荷に応じて大きさが変化する空気孔を
作製することができる。
の切り込み11を有するフィルム10を用いることによ
って、放電時には、放電の大きさに応じて開口し、放電
していない時には閉じている空気孔を作製することがで
きる。さらに、負荷に応じて大きさが変化する空気孔を
作製することができる。
【0026】また、この空気孔シャッター機能を有する
フィルム10は、図5に示すように、一文字状の切り込
み12が開けられたフィルム10’でもよい。この一文
字状の切り込み12は、空気孔1と対向する位置に設け
られ、後述するように放電の際に切り込みが開口してで
きる空孔の投影面積が空気孔1の面積よりも小とされ
る。
フィルム10は、図5に示すように、一文字状の切り込
み12が開けられたフィルム10’でもよい。この一文
字状の切り込み12は、空気孔1と対向する位置に設け
られ、後述するように放電の際に切り込みが開口してで
きる空孔の投影面積が空気孔1の面積よりも小とされ
る。
【0027】上述したように、このフィルム10’を有
する空気電池は、放電していない場合、一文字状の切り
込み12が閉じ、電池外界との空気の入れ替えが非常に
少なく、負極合剤4の水分蒸発量も極めて少ない。
する空気電池は、放電していない場合、一文字状の切り
込み12が閉じ、電池外界との空気の入れ替えが非常に
少なく、負極合剤4の水分蒸発量も極めて少ない。
【0028】一方、放電時には、空気極3での酸素消費
により生じる気圧差によって、図3に示すように、一文
字状の切り込み12が空気孔1側へ引っ張られて開口
し、空気の出入りが可能となる。切り込みの開き具合
は、気圧差とフィルム10’がもつ弾性のバランスによ
って決まる。したがって、このフィルム10’の弾性率
を適宜設定することによって、大電流を流している時は
フィルム10’の一文字状の切り込み12が大きく開
き、電流をほとんど流さない時はフィルム10’の一文
字状の切り込み12がほとんど開かず、放電量に応じて
開口部の大きさを調節することができる。
により生じる気圧差によって、図3に示すように、一文
字状の切り込み12が空気孔1側へ引っ張られて開口
し、空気の出入りが可能となる。切り込みの開き具合
は、気圧差とフィルム10’がもつ弾性のバランスによ
って決まる。したがって、このフィルム10’の弾性率
を適宜設定することによって、大電流を流している時は
フィルム10’の一文字状の切り込み12が大きく開
き、電流をほとんど流さない時はフィルム10’の一文
字状の切り込み12がほとんど開かず、放電量に応じて
開口部の大きさを調節することができる。
【0029】また、放電が終わると、酸素消費がなくな
るために、空気の拡散によって気圧差がなくなり、図5
に示すように、一文字状の切り込み12が再び閉じる。
るために、空気の拡散によって気圧差がなくなり、図5
に示すように、一文字状の切り込み12が再び閉じる。
【0030】このように、空気孔1に対応した一文字状
の切り込み12を有するフィルム10’を用いることに
よって、放電時には、放電の大きさに応じて開口し、放
電していない時は閉じている空気孔を作製することがで
きる。さらに、負荷の大きさに応じて大きさが変化する
空気孔を作製することができる。
の切り込み12を有するフィルム10’を用いることに
よって、放電時には、放電の大きさに応じて開口し、放
電していない時は閉じている空気孔を作製することがで
きる。さらに、負荷の大きさに応じて大きさが変化する
空気孔を作製することができる。
【0031】また、これら切り込みは、十文字状及び一
文字状に限定されるものでなく、気圧差によって切り込
みが空気極側へ引っ張られて開口する構造であればよ
い。
文字状に限定されるものでなく、気圧差によって切り込
みが空気極側へ引っ張られて開口する構造であればよ
い。
【0032】さらに、空気孔シャッター機能を有するフ
ィルム10は、図6に示すように、空気孔1より小さい
径を有するシャッター孔13が開けられたフィルム1
0’’であってもよい。
ィルム10は、図6に示すように、空気孔1より小さい
径を有するシャッター孔13が開けられたフィルム1
0’’であってもよい。
【0033】上述したように、放電していない場合に
は、図6に示すように、シャッター孔13の径が小さい
ままで、電池外界との空気の入れ替えが非常に少なく、
負極合剤4の水分蒸発量も極めて少ない。
は、図6に示すように、シャッター孔13の径が小さい
ままで、電池外界との空気の入れ替えが非常に少なく、
負極合剤4の水分蒸発量も極めて少ない。
【0034】一方、放電時には、図7に示すように、空
気極での酸素消費により生じる気圧差によって、シャッ
ター孔13の径が広がり、空気の出入りがスムーズにな
る。シャッター孔13の開き具合は、気圧差とフィルム
10’’がもつ弾性のバランスによって決まる。したが
って、このフィルム10’’のヤング率を適宜設定する
ことによって、大電流を流している時はシャッター孔1
3が大きく広がり、電流をほとんど流さない時は、シャ
ッター孔13がほとんど広がらず、放電量に応じてシャ
ッター孔13の大きさを調節することができる。
気極での酸素消費により生じる気圧差によって、シャッ
ター孔13の径が広がり、空気の出入りがスムーズにな
る。シャッター孔13の開き具合は、気圧差とフィルム
10’’がもつ弾性のバランスによって決まる。したが
って、このフィルム10’’のヤング率を適宜設定する
ことによって、大電流を流している時はシャッター孔1
3が大きく広がり、電流をほとんど流さない時は、シャ
ッター孔13がほとんど広がらず、放電量に応じてシャ
ッター孔13の大きさを調節することができる。
【0035】また、放電が終わると、酸素消費がなくな
るために、空気の拡散によって気圧差がなくなり、図6
に示すように、またシャッター孔13が閉じる。
るために、空気の拡散によって気圧差がなくなり、図6
に示すように、またシャッター孔13が閉じる。
【0036】このように、空気孔1に対応したシャッタ
ー孔13を有するフィルムを用いることによって、放電
時には、放電の大きさに応じて開口径が広がり、放電し
ていない時は開口径が小さい空気孔を作製することがで
きる。さらに、負荷に応じて大きさが変化する空気孔を
作製することができる。
ー孔13を有するフィルムを用いることによって、放電
時には、放電の大きさに応じて開口径が広がり、放電し
ていない時は開口径が小さい空気孔を作製することがで
きる。さらに、負荷に応じて大きさが変化する空気孔を
作製することができる。
【0037】なお、このように、空気孔シャッター機能
を有するフィルム10,10’,10’’(以下、フィ
ルム10と略す。)は、上述したように、放電に伴う酸
素消費によって起こる微小な圧力欠損に反応してスムー
ズに開閉する必要がある。そのためには、上述したよう
な切り込み11,12を設ける場合、曲げ弾性率が0.
5〜5000であり、上述したようなシャッター孔13
を設ける場合、ヤング率を0.001〜1000に制御
することが大切である。
を有するフィルム10,10’,10’’(以下、フィ
ルム10と略す。)は、上述したように、放電に伴う酸
素消費によって起こる微小な圧力欠損に反応してスムー
ズに開閉する必要がある。そのためには、上述したよう
な切り込み11,12を設ける場合、曲げ弾性率が0.
5〜5000であり、上述したようなシャッター孔13
を設ける場合、ヤング率を0.001〜1000に制御
することが大切である。
【0038】具体的に、このフィルム10の材料には、
オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン
等)、エステル系樹脂(ポリエステル等)、シリコーン
樹脂、イミド系樹脂(ポリイミド、ポリアミドイミド
等)、アミド系樹脂(ナイロン6等)、ウレタン系樹脂
(ポリウレタン等)、アクリル系樹脂(ポリアクリロ酸
ニトリル、ポリメタクリル酸メチル等)、スチレン系樹
脂(ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン樹脂等)、ビニル系樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルアルコール等)、アイ
オノマー樹脂、フッ素系樹脂(四フッ化エチレン樹脂、
ポリフッ化ビニリデン等)、セルロース系樹脂(エチル
セルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース
等)、ゴム系樹脂(天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、シリコーンゴム、クロロピレンゴム等)、ポリカー
ボネート、ポリアセタール、及びこれらを含む共重合体
を用いることができる。
オレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン
等)、エステル系樹脂(ポリエステル等)、シリコーン
樹脂、イミド系樹脂(ポリイミド、ポリアミドイミド
等)、アミド系樹脂(ナイロン6等)、ウレタン系樹脂
(ポリウレタン等)、アクリル系樹脂(ポリアクリロ酸
ニトリル、ポリメタクリル酸メチル等)、スチレン系樹
脂(ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン樹脂等)、ビニル系樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルアルコール等)、アイ
オノマー樹脂、フッ素系樹脂(四フッ化エチレン樹脂、
ポリフッ化ビニリデン等)、セルロース系樹脂(エチル
セルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース
等)、ゴム系樹脂(天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、シリコーンゴム、クロロピレンゴム等)、ポリカー
ボネート、ポリアセタール、及びこれらを含む共重合体
を用いることができる。
【0039】また、一般に電池最外殻には、企業名や注
意書き等を印刷したラベルが貼られている。本発明に用
いられるフィルム10は、電池最外殻に貼られるもので
あるため、空気孔シャッター機能以外に、印刷性を持た
せることができる。
意書き等を印刷したラベルが貼られている。本発明に用
いられるフィルム10は、電池最外殻に貼られるもので
あるため、空気孔シャッター機能以外に、印刷性を持た
せることができる。
【0040】このような場合には、印刷後のフィルムの
状態で、引っ張り弾性率又は曲げ弾性率を制御する必要
がある。さらに、原料としても印刷しやすい、表面が平
滑なフィルムを用いることがフィルムを用いることが肝
要である。このようなフィルム10の材料としては、特
に、エステル系樹脂、イミド系樹脂、アミド系樹脂、シ
リコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ス
チレン系樹脂、ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、セル
ロース系樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール、及
びこれらを含む共重合体が好ましく用いられる。
状態で、引っ張り弾性率又は曲げ弾性率を制御する必要
がある。さらに、原料としても印刷しやすい、表面が平
滑なフィルムを用いることがフィルムを用いることが肝
要である。このようなフィルム10の材料としては、特
に、エステル系樹脂、イミド系樹脂、アミド系樹脂、シ
リコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ス
チレン系樹脂、ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、セル
ロース系樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール、及
びこれらを含む共重合体が好ましく用いられる。
【0041】ところで、上述したように、本発明の空気
孔シャッター機能を有するフィルム10は、空気孔1を
有する正極缶2に装着されるが、本発明の正極缶の形状
は、例えば、図8に示す円筒形電池であっても、角筒形
電池であっても、図9に示すボタン形、コイン形電池で
あってもよく、特に限定されるものではない。なお、図
8及び図9中、同一機能を有する部材には同一符号を付
し、その説明を省略する。
孔シャッター機能を有するフィルム10は、空気孔1を
有する正極缶2に装着されるが、本発明の正極缶の形状
は、例えば、図8に示す円筒形電池であっても、角筒形
電池であっても、図9に示すボタン形、コイン形電池で
あってもよく、特に限定されるものではない。なお、図
8及び図9中、同一機能を有する部材には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0042】図8に示す円筒形電池においては、空気孔
1を有し、正極端子を兼ねる円筒形正極缶2に、中空筒
状に形成された空気極3(触媒層6、撥水膜7)が空気
拡散紙9を介して収納されている。この中空円筒状の空
気極3は、その開口両端部が金属封止板21,22によ
り封止され、その内側にセパレータ8を介して負極合剤
4が充填されている。そして、円筒形正極缶2の開口部
には、ガスケット23、及び釘状の負極集電体24が溶
接された負極端子板25が組み込まれる。
1を有し、正極端子を兼ねる円筒形正極缶2に、中空筒
状に形成された空気極3(触媒層6、撥水膜7)が空気
拡散紙9を介して収納されている。この中空円筒状の空
気極3は、その開口両端部が金属封止板21,22によ
り封止され、その内側にセパレータ8を介して負極合剤
4が充填されている。そして、円筒形正極缶2の開口部
には、ガスケット23、及び釘状の負極集電体24が溶
接された負極端子板25が組み込まれる。
【0043】このように構成される円筒形電池において
は、空気孔1と重なる部分に切り込み11、12或いは
シャッター孔13が形成された短冊状のフィルム10を
用意し、円筒形正極缶2の外周に巻き付ければよい。
は、空気孔1と重なる部分に切り込み11、12或いは
シャッター孔13が形成された短冊状のフィルム10を
用意し、円筒形正極缶2の外周に巻き付ければよい。
【0044】また、図9に示すボタン形電池において
は、空気孔31を有し、正極端子を兼ねる正極缶32に
空気拡散紙33、空気極34が収納されている。そし
て、空気極34を有する正極缶32と、負極合剤35が
充填される負極缶36とがセパレータ37を介して積層
され、ガスケット38によりかしめられている。
は、空気孔31を有し、正極端子を兼ねる正極缶32に
空気拡散紙33、空気極34が収納されている。そし
て、空気極34を有する正極缶32と、負極合剤35が
充填される負極缶36とがセパレータ37を介して積層
され、ガスケット38によりかしめられている。
【0045】このように構成されるボタン形電池におい
ては、空気孔31と重なる部分に切り込み39或いはシ
ャッター孔が形成された円形状のフィルム40を用意
し、空気孔31を有する正極缶32の正極端子部に貼り
付ければよい。
ては、空気孔31と重なる部分に切り込み39或いはシ
ャッター孔が形成された円形状のフィルム40を用意
し、空気孔31を有する正極缶32の正極端子部に貼り
付ければよい。
【0046】なお、図8及び図9では、電池の最外殻に
フィルムを装着したが、正極缶2,32の内側に、フィ
ルム10,40が曲がる或いは開口するだけの空間を確
保することにより、正極缶2,32の内側にフィルム1
0,40を設置してもよく、同様の効果を得ることがで
きる。
フィルムを装着したが、正極缶2,32の内側に、フィ
ルム10,40が曲がる或いは開口するだけの空間を確
保することにより、正極缶2,32の内側にフィルム1
0,40を設置してもよく、同様の効果を得ることがで
きる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0048】実施例1 実施例1の円筒形空気電池の構成を図1及び図8に示
す。
す。
【0049】円筒形空気極3は、以下のように作製す
る。
る。
【0050】先ず始めに、酸素還元触媒能を有するマン
ガン酸化物と活性炭、さらに固形分60%のポリテトラ
フルオロエチレンの分散液とカーボンブラックとを各々
の固形分比で35:30:25:10となるように混合
し、ペースト状の触媒層混合物を得る。
ガン酸化物と活性炭、さらに固形分60%のポリテトラ
フルオロエチレンの分散液とカーボンブラックとを各々
の固形分比で35:30:25:10となるように混合
し、ペースト状の触媒層混合物を得る。
【0051】次に、ニッケルメッキを施した中空円筒形
ステンレスネットよりなる金属集電体5を焼結し、この
金属集電体5に、上記触媒層混合物を圧着し、乾燥及び
プレスロール工程を経て厚さが0.4mmの円筒形触媒
層6を作製する。
ステンレスネットよりなる金属集電体5を焼結し、この
金属集電体5に、上記触媒層混合物を圧着し、乾燥及び
プレスロール工程を経て厚さが0.4mmの円筒形触媒
層6を作製する。
【0052】次に、上記触媒層6を、厚さ0.15mm
の円筒状の多孔性ポリテトラフルオロエチレン膜よりな
る撥水膜7の内側に挿入し、プレスロール工程を用いて
撥水膜7と触媒層6を圧着する。
の円筒状の多孔性ポリテトラフルオロエチレン膜よりな
る撥水膜7の内側に挿入し、プレスロール工程を用いて
撥水膜7と触媒層6を圧着する。
【0053】そして、円筒形積層体の下部開口端に断面
コの字状の金属封止板21を配置し、さらにこの金属封
止板21を開口端の円周に沿って圧縮する方向にカシメ
ることで強固に金属封止板21を装着する。次に、上部
開口端を固定するために、下部開口端の封止方法と同様
に、上部開口端に断面コの字状の金属封止板22を配置
し、さらにこの金属封止板22を開口端の円周に沿って
圧縮する方向にカシメることで強固に金属封止板22を
装着する。この時、開口端に現れている金属集電体5
は、金属集電体5の円周部で金属封止板21,22と直
接接触するように配置されている。また、金属封止板2
2,22には、ニッケルメッキを表面に施したステンレ
ス鋼板を用いた。
コの字状の金属封止板21を配置し、さらにこの金属封
止板21を開口端の円周に沿って圧縮する方向にカシメ
ることで強固に金属封止板21を装着する。次に、上部
開口端を固定するために、下部開口端の封止方法と同様
に、上部開口端に断面コの字状の金属封止板22を配置
し、さらにこの金属封止板22を開口端の円周に沿って
圧縮する方向にカシメることで強固に金属封止板22を
装着する。この時、開口端に現れている金属集電体5
は、金属集電体5の円周部で金属封止板21,22と直
接接触するように配置されている。また、金属封止板2
2,22には、ニッケルメッキを表面に施したステンレ
ス鋼板を用いた。
【0054】以下、上述した空気極3を用いて空気電池
を組み立てる。
を組み立てる。
【0055】先ず、上述した空気極3の外側に不織布か
らなる空気拡散紙9を巻き付け、側面に空気取り入れ孔
1を有し正極端子を兼ねる正極缶2内に、金属封止板2
2が正極端子側になるように挿入する。そして、空気極
3の内側に天然パルプ材の不織布よりなる有底円筒状の
セパレータ8を触媒層6に当接するように挿入し、さら
に、セパレータ8の内側に粒状亜鉛と水酸化カリウム水
溶液及び増粘材等からなるゲル状負極合剤4を充填す
る。
らなる空気拡散紙9を巻き付け、側面に空気取り入れ孔
1を有し正極端子を兼ねる正極缶2内に、金属封止板2
2が正極端子側になるように挿入する。そして、空気極
3の内側に天然パルプ材の不織布よりなる有底円筒状の
セパレータ8を触媒層6に当接するように挿入し、さら
に、セパレータ8の内側に粒状亜鉛と水酸化カリウム水
溶液及び増粘材等からなるゲル状負極合剤4を充填す
る。
【0056】なお、上記正極缶2には、直径1.2mm
の空気孔1,1・・が6個ずつ縦に4列並んでいる。
の空気孔1,1・・が6個ずつ縦に4列並んでいる。
【0057】次に、この正極缶2の開口部にガスケット
23と釘状の負極集電体24が溶接された負極端子板2
5とを順次組み込み、正極缶2の開口部をカシメ冶具を
用いてカシメ封口する。このとき、金属封止板21,2
2は、正極缶2の内壁面に強く圧接される。これによ
り、正極の集電は、金属集電体5と正極缶2とが金属封
止板21,22を介して接続されることにより確保され
る。また、負極の集電は、針状の負極集電体24がガス
ケット23の中央部に形成された貫通孔に圧入されて負
極合剤4に達することで確保されている。
23と釘状の負極集電体24が溶接された負極端子板2
5とを順次組み込み、正極缶2の開口部をカシメ冶具を
用いてカシメ封口する。このとき、金属封止板21,2
2は、正極缶2の内壁面に強く圧接される。これによ
り、正極の集電は、金属集電体5と正極缶2とが金属封
止板21,22を介して接続されることにより確保され
る。また、負極の集電は、針状の負極集電体24がガス
ケット23の中央部に形成された貫通孔に圧入されて負
極合剤4に達することで確保されている。
【0058】そして、正極缶2の空気孔1と重なる部分
に、十文字状に1mmずつの切り込み11を入れた、曲
げ弾性率0.7,厚み0.01mmのポリカーボネート
フィルム10を正極缶2の側面に貼付する。これによ
り、電池外径14mm、電池総高寸法50mmの単3サ
イズの円筒形電池を完成する。
に、十文字状に1mmずつの切り込み11を入れた、曲
げ弾性率0.7,厚み0.01mmのポリカーボネート
フィルム10を正極缶2の側面に貼付する。これによ
り、電池外径14mm、電池総高寸法50mmの単3サ
イズの円筒形電池を完成する。
【0059】実施例2 本発明の実施例2は、正極缶2の空気孔1と重なる部分
に、一文字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾
性率0.7,厚み0.01mmのポリカーボネートフィ
ルム10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施
例1と同様の構成とする。
に、一文字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾
性率0.7,厚み0.01mmのポリカーボネートフィ
ルム10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施
例1と同様の構成とする。
【0060】実施例3 本発明の実施例3は、正極缶2の空気孔1と重なる部分
に、一文字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾
性率950,厚み0.01mmのポリカーボネートフィ
ルム10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施
例1と同様の構成とする。
に、一文字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾
性率950,厚み0.01mmのポリカーボネートフィ
ルム10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施
例1と同様の構成とする。
【0061】実施例4 本発明の実施例4は、正極缶2の空気孔1と重なる部分
に、一文字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾
性率950,厚み0.005mmのポリカーボネートフ
ィルム10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実
施例1と同様の構成とする。
に、一文字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾
性率950,厚み0.005mmのポリカーボネートフ
ィルム10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実
施例1と同様の構成とする。
【0062】実施例5 本発明の実施例5は、正極缶2の空気孔1と重なる部分
に、直径0.1mmのシャッター孔13を開けた、ヤン
グ率1.4,厚み0.01mmのラバーフィルム10を
正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1と同様
の構成とする。
に、直径0.1mmのシャッター孔13を開けた、ヤン
グ率1.4,厚み0.01mmのラバーフィルム10を
正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1と同様
の構成とする。
【0063】実施例6 本発明の実施例6は、正極缶2の空気孔1と重なる部分
に、直径0.1mmのシャッター孔13を開けた、ヤン
グ率950,厚み0.005mmのラバーフィルム10
を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1と同
様の構成とする。
に、直径0.1mmのシャッター孔13を開けた、ヤン
グ率950,厚み0.005mmのラバーフィルム10
を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1と同
様の構成とする。
【0064】実施例7 本発明の実施例7は、正極缶2の空気孔1と重なる部分
に、直径0.1mmのシャッター孔13を開けた、ヤン
グ率0.1,厚み0.01mmのシリコーン樹脂フィル
ム10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例
1と同様の構成とする。
に、直径0.1mmのシャッター孔13を開けた、ヤン
グ率0.1,厚み0.01mmのシリコーン樹脂フィル
ム10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例
1と同様の構成とする。
【0065】比較例1 比較例1は、正極缶2の側面に何も貼付せず、空気孔1
が露出している状態とする。これ以外は実施例1と同様
の構成とする。
が露出している状態とする。これ以外は実施例1と同様
の構成とする。
【0066】比較例2 比較例2は、正極缶2の側面に、切り込みもシャッター
孔も開いていない不織布を貼付する。これ以外は実施例
1と同様の構成とする。
孔も開いていない不織布を貼付する。これ以外は実施例
1と同様の構成とする。
【0067】比較例3 比較例3は、正極缶2の空気孔1と重なる部分に、一文
字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾性率51
00,厚み0.1mmのエポキシ樹脂成形フィルム10
を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1と同
様の構成とする。
字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾性率51
00,厚み0.1mmのエポキシ樹脂成形フィルム10
を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1と同
様の構成とする。
【0068】比較例4 比較例4は、正極缶2の空気孔1と重なる部分に、一文
字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾性率がほ
ぼ無く、厚み0.01mmのポリカーボネートフィルム
10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1
と同様の構成とする。
字状に1mmの切り込み12を入れた、曲げ弾性率がほ
ぼ無く、厚み0.01mmのポリカーボネートフィルム
10を正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1
と同様の構成とする。
【0069】比較例5 比較例5は、正極缶2の空気孔1と重なる部分に、直径
0.1mmのシャッター孔13を開けた、ヤング率11
50,厚み0.01mmのポリスチレンフィルム10を
正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1と同様
の構成とする。
0.1mmのシャッター孔13を開けた、ヤング率11
50,厚み0.01mmのポリスチレンフィルム10を
正極缶2の側面に貼付する。これ以外は実施例1と同様
の構成とする。
【0070】特性評価 実施例及び比較例の空気電池について、軽負荷の放電と
して5mAの定電流放電、中負荷放電試験として100
mAの定電流放電、さらに間欠放電として100mAの
放電を3時間行い9時間休止させる放電試験を行った。
その結果を表1に示す。
して5mAの定電流放電、中負荷放電試験として100
mAの定電流放電、さらに間欠放電として100mAの
放電を3時間行い9時間休止させる放電試験を行った。
その結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】表1の結果から、気圧差により開口径が変
化するフィルム10により空気孔が覆われた空気電池
(実施例1〜実施例7)では、100mAの中負荷放電
での容量を落とさずに、5mAの軽放電、間欠放電での
容量の向上が認められた。これは、100mAの中負荷
放電では、切り込み11,12及びシャッター孔13の
開口径が大きくなり、一方、5mAの軽負荷放電では、
切り込み11,12及びシャッター孔13の開口径が小
さく、負極合剤4の乾燥を抑制したためである。また、
間欠放電では、電池が放電していない休止時間中の負極
合剤4の蒸発を大幅に削減できることで、放電中の電池
特性の劣化を抑えることができたためである。
化するフィルム10により空気孔が覆われた空気電池
(実施例1〜実施例7)では、100mAの中負荷放電
での容量を落とさずに、5mAの軽放電、間欠放電での
容量の向上が認められた。これは、100mAの中負荷
放電では、切り込み11,12及びシャッター孔13の
開口径が大きくなり、一方、5mAの軽負荷放電では、
切り込み11,12及びシャッター孔13の開口径が小
さく、負極合剤4の乾燥を抑制したためである。また、
間欠放電では、電池が放電していない休止時間中の負極
合剤4の蒸発を大幅に削減できることで、放電中の電池
特性の劣化を抑えることができたためである。
【0073】一方、フィルム10を用いていない空気電
池(比較例1)では、負極合剤4の水分蒸発量が多く、
軽負荷、間欠放電での容量が低下する。
池(比較例1)では、負極合剤4の水分蒸発量が多く、
軽負荷、間欠放電での容量が低下する。
【0074】また、切り込み又は孔の開いていない不織
布を貼付した空気電池(比較例2)、弾性率若しくはヤ
ング率が大きすぎるフィルムを貼付した空気電池(比較
例3、比較例5)では、軽負荷での若干の放電容量の向
上が見られるものの、十分な空気が供給されず中負荷で
の放電容量が低下する。
布を貼付した空気電池(比較例2)、弾性率若しくはヤ
ング率が大きすぎるフィルムを貼付した空気電池(比較
例3、比較例5)では、軽負荷での若干の放電容量の向
上が見られるものの、十分な空気が供給されず中負荷で
の放電容量が低下する。
【0075】また、曲げ弾性率がほぼ無いフィルムを貼
付した空気電池(比較例4)では、実施例1と同様の改
善効果が認められるものの、間欠放電においてはその効
果がみられない。
付した空気電池(比較例4)では、実施例1と同様の改
善効果が認められるものの、間欠放電においてはその効
果がみられない。
【0076】上述した結果からわかるように、空気孔を
空気孔シャッター機能を有するフィルムにより覆うこと
で、中負荷での放電容量を落とすことなく、軽負荷や間
欠放電での放電容量を向上させることができる。
空気孔シャッター機能を有するフィルムにより覆うこと
で、中負荷での放電容量を落とすことなく、軽負荷や間
欠放電での放電容量を向上させることができる。
【0077】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る空気電池によれば、空気孔が気圧差によって開
口部の大きさが変化する空気孔シャッター機能を有する
フィルムによって覆われていることから、軽負荷放電特
性及び重負荷放電特性の双方の特性を向上させることが
できる。
明に係る空気電池によれば、空気孔が気圧差によって開
口部の大きさが変化する空気孔シャッター機能を有する
フィルムによって覆われていることから、軽負荷放電特
性及び重負荷放電特性の双方の特性を向上させることが
できる。
【図1】本発明を適用した空気電池の構成の一部を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】同空気電池の空気孔を覆うフィルムの正面図で
ある。
ある。
【図3】同空気電池の放電時の様子を示す断面図であ
る。
る。
【図4】同空気電池の空気孔を覆うフィルムの放電時の
様子を示す正面図である。
様子を示す正面図である。
【図5】一文字状の切り込みが設けられたフィルムの正
面図である。
面図である。
【図6】シャッター孔が設けられたフィルムの正面図で
ある。
ある。
【図7】図6のフィルムの放電時の様子を示す正面図で
ある。
ある。
【図8】本発明を適用した円筒形空気電池の構成を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
【図9】本発明を適用したボタン形空気電池の構成を示
す一部断面図である。
す一部断面図である。
1 空気孔、2 正極缶、3 空気極、4 負極合剤、
5 集電体、6 触媒層、7 撥水膜、8 セパレー
タ、9 空気拡散紙、10 フィルム、11 十文字状
の切り込み、12 一文字状の切り込み、13 シャッ
ター孔、21 金属封止板、22 金属封止板、23
ガスケット、24 負極集電体、25 負極端子板、3
1 空気孔、32 正極缶、33 空気拡散紙、34
空気極、35負極合剤、36 負極缶、37 セパレー
タ、38 ガスケット、39 切り込み、40 フィル
ム
5 集電体、6 触媒層、7 撥水膜、8 セパレー
タ、9 空気拡散紙、10 フィルム、11 十文字状
の切り込み、12 一文字状の切り込み、13 シャッ
ター孔、21 金属封止板、22 金属封止板、23
ガスケット、24 負極集電体、25 負極端子板、3
1 空気孔、32 正極缶、33 空気拡散紙、34
空気極、35負極合剤、36 負極缶、37 セパレー
タ、38 ガスケット、39 切り込み、40 フィル
ム
Claims (4)
- 【請求項1】 空気極と少なくとも1以上の空気孔を有
する電池缶とを備える空気電池において、 上記空気孔は、空気極での酸素消費により生じる気圧差
によって、開口部の大きさが変化する空気孔シャッター
機能を有するフィルムによって覆われていることを特徴
とする空気電池。 - 【請求項2】 上記空気孔シャッター機能は、それによ
ってできる空孔の投影面積が空気孔の面積よりも小とさ
れる切り込みによることを特徴とする請求項1記載の空
気電池。 - 【請求項3】 上記空気孔シャッター機能は、空気孔の
直径よりも小とされる孔によることを特徴とする請求項
1記載の空気電池。 - 【請求項4】 上記フィルムは、0.5〜5000の曲
げ弾性率、若しくは0.001〜1000のヤング率を
有することを特徴とする請求項1記載の空気電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP113298A JPH11195438A (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 空気電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP113298A JPH11195438A (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 空気電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11195438A true JPH11195438A (ja) | 1999-07-21 |
Family
ID=11492928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP113298A Withdrawn JPH11195438A (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 空気電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11195438A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007501492A (ja) * | 2003-08-01 | 2007-01-25 | ザ ジレット カンパニー | 電池 |
| US8088506B2 (en) | 2003-11-26 | 2012-01-03 | Eveready Battery Company, Inc. | Fluid consuming battery with fluid regulating system |
-
1998
- 1998-01-06 JP JP113298A patent/JPH11195438A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007501492A (ja) * | 2003-08-01 | 2007-01-25 | ザ ジレット カンパニー | 電池 |
| US8088506B2 (en) | 2003-11-26 | 2012-01-03 | Eveready Battery Company, Inc. | Fluid consuming battery with fluid regulating system |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050405 |