JPH1119558A - 階調再現式塗装システム並びに該システムを用いた塗装方法及び被塗物 - Google Patents
階調再現式塗装システム並びに該システムを用いた塗装方法及び被塗物Info
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- JPH1119558A JPH1119558A JP17558497A JP17558497A JPH1119558A JP H1119558 A JPH1119558 A JP H1119558A JP 17558497 A JP17558497 A JP 17558497A JP 17558497 A JP17558497 A JP 17558497A JP H1119558 A JPH1119558 A JP H1119558A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロールコーターを用いて、凹凸形状を有する
基材の表面に、中間調を有する画質の良好な画像を容易
に塗装することができる塗装システムを提供する。 【解決手段】 ロールコーター8を備えた塗装システム
においては、画像データベース1内に格納されている濃
淡原画像データを用いて、フィルム原稿作成装置2によ
ってフィルム原稿データが作成され、このフィルム原稿
データに対して、ドットゲインを減殺するための補正処
理が施される。そして、補正処理が施されたフィルム原
稿データは、イメージコントローラ4によって網点法を
用いて2値化され、階調再現画像データが作成される。
この階調再現画像データに基づいて、ロールコーター8
によって、中間調を有する画質の良好な塗装が基材に施
される。
基材の表面に、中間調を有する画質の良好な画像を容易
に塗装することができる塗装システムを提供する。 【解決手段】 ロールコーター8を備えた塗装システム
においては、画像データベース1内に格納されている濃
淡原画像データを用いて、フィルム原稿作成装置2によ
ってフィルム原稿データが作成され、このフィルム原稿
データに対して、ドットゲインを減殺するための補正処
理が施される。そして、補正処理が施されたフィルム原
稿データは、イメージコントローラ4によって網点法を
用いて2値化され、階調再現画像データが作成される。
この階調再現画像データに基づいて、ロールコーター8
によって、中間調を有する画質の良好な塗装が基材に施
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階調再現式塗装シ
ステム並びに該塗装システムを用いた塗装方法及び被塗
物に関するものである。より詳しくは、意匠性を有する
濃淡原画像を網点法(AMスクリーン法)を用いて2値
化処理することにより作成された階調再現画像に基づい
て、とくに凹凸面を有する基材に、意匠性のある中間調
の塗膜を高精度でかつ容易に塗装することができる塗装
システムと、該塗装システムを用いた塗装方法及び被塗
物とに関するものである。
ステム並びに該塗装システムを用いた塗装方法及び被塗
物に関するものである。より詳しくは、意匠性を有する
濃淡原画像を網点法(AMスクリーン法)を用いて2値
化処理することにより作成された階調再現画像に基づい
て、とくに凹凸面を有する基材に、意匠性のある中間調
の塗膜を高精度でかつ容易に塗装することができる塗装
システムと、該塗装システムを用いた塗装方法及び被塗
物とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、窯業、金属サイジング(冷間プ
レス)等により製造された、凹凸面を有する壁材、外装
用建材、内装用建材、金属建材等(以下、これらを「基
材」と総称する)には、ロールコーター、スクリーン印
刷機、スプレー塗装機等の塗装装置を用いて塗料が塗装
されることが多い。そして、これらの塗装装置のうち、
スプレー塗装機は、基材の表面全体に一様な塗装を施す
のには適しているものの、基材表面の一部に意匠性のあ
る塗装を施すのには不向きである。また、スクリーン印
刷機は、基材表面の一部に意匠性のある塗装を施すのに
は適しているものの、基材の表面全体に一様な塗装を施
すのには不向きである。
レス)等により製造された、凹凸面を有する壁材、外装
用建材、内装用建材、金属建材等(以下、これらを「基
材」と総称する)には、ロールコーター、スクリーン印
刷機、スプレー塗装機等の塗装装置を用いて塗料が塗装
されることが多い。そして、これらの塗装装置のうち、
スプレー塗装機は、基材の表面全体に一様な塗装を施す
のには適しているものの、基材表面の一部に意匠性のあ
る塗装を施すのには不向きである。また、スクリーン印
刷機は、基材表面の一部に意匠性のある塗装を施すのに
は適しているものの、基材の表面全体に一様な塗装を施
すのには不向きである。
【0003】これに対して、ロールコーターは、その転
写ロールの円周面を平滑にすれば、スプレー塗装機と同
様に基材の表面全体に一様な塗装を施すことができ、他
方その転写ロールの円周面に意匠性を付与するための凹
凸形状を形成すれば、該転写ロールの円周面の凸部によ
ってスクリーン印刷機と同様に基材表面に意匠性のある
塗膜を塗装することができ、したがって全面塗装及び意
匠性のある塗装のいずれにも臨機応変に対応することが
できるので、上記のような凹凸面を有する基材の塗装に
広く用いられている。
写ロールの円周面を平滑にすれば、スプレー塗装機と同
様に基材の表面全体に一様な塗装を施すことができ、他
方その転写ロールの円周面に意匠性を付与するための凹
凸形状を形成すれば、該転写ロールの円周面の凸部によ
ってスクリーン印刷機と同様に基材表面に意匠性のある
塗膜を塗装することができ、したがって全面塗装及び意
匠性のある塗装のいずれにも臨機応変に対応することが
できるので、上記のような凹凸面を有する基材の塗装に
広く用いられている。
【0004】このようなロールコーターを用いて基材に
意匠性のある塗装を施す場合は、まず転写ロールの表面
に、意匠性を有する原画像に対応する凹凸形状が形成さ
れる。そして、転写ロールの表面に塗料が塗布され、次
に転写ロールの表面の凸部に付着している塗料が基材の
表面に転写され、これにより基材表面に原画像に対応す
る意匠性のある塗膜が形成される。
意匠性のある塗装を施す場合は、まず転写ロールの表面
に、意匠性を有する原画像に対応する凹凸形状が形成さ
れる。そして、転写ロールの表面に塗料が塗布され、次
に転写ロールの表面の凸部に付着している塗料が基材の
表面に転写され、これにより基材表面に原画像に対応す
る意匠性のある塗膜が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ロールコーターを用いた塗装において、原画像が濃淡に
よる中間調で表現されていることがあるが、ロールコー
ターを用いた従来の塗装システムでは、かかる原画像に
対応する中間調で表現された画像を基材に塗装するのが
困難であるといった問題がある。すなわち、一般に一種
類の塗料を用いて基材に濃淡のある中間調の塗装を施す
場合は、例えば塗膜の厚さの大小によって濃淡を表現す
るといった手法が用いられる。つまり、濃い部分は塗膜
を厚くし、淡い部分は塗膜を薄くして濃淡により中間調
を表現するわけである。しかしながら、ロールコーター
による塗装においては、転写ロールの表面の凸部に付着
する塗料の厚さはほぼ一定であるので、基材に転写され
た塗膜の厚さもほぼ一定である。このため、ロールコー
ターでは基材に中間調の画像を塗装するのが困難であ
る。
ロールコーターを用いた塗装において、原画像が濃淡に
よる中間調で表現されていることがあるが、ロールコー
ターを用いた従来の塗装システムでは、かかる原画像に
対応する中間調で表現された画像を基材に塗装するのが
困難であるといった問題がある。すなわち、一般に一種
類の塗料を用いて基材に濃淡のある中間調の塗装を施す
場合は、例えば塗膜の厚さの大小によって濃淡を表現す
るといった手法が用いられる。つまり、濃い部分は塗膜
を厚くし、淡い部分は塗膜を薄くして濃淡により中間調
を表現するわけである。しかしながら、ロールコーター
による塗装においては、転写ロールの表面の凸部に付着
する塗料の厚さはほぼ一定であるので、基材に転写され
た塗膜の厚さもほぼ一定である。このため、ロールコー
ターでは基材に中間調の画像を塗装するのが困難であ
る。
【0006】なお、印刷の技術分野においては、従来よ
り、濃淡による中間調で表現された濃淡原画像を網点分
解法等により2値化し、印刷面へのインキの着肉面積の
大小により中間調を表現するといった手法が用いられて
いるが、このような印刷の技術分野における手法は塗装
の技術分野に単純に転用できるものではなく、したがっ
てロールコーターを用いる塗装においては、基材に対し
て容易かつ高精細に中間調の塗装を施すことができる塗
装システムないしは塗装方法の開発が求められている。
り、濃淡による中間調で表現された濃淡原画像を網点分
解法等により2値化し、印刷面へのインキの着肉面積の
大小により中間調を表現するといった手法が用いられて
いるが、このような印刷の技術分野における手法は塗装
の技術分野に単純に転用できるものではなく、したがっ
てロールコーターを用いる塗装においては、基材に対し
て容易かつ高精細に中間調の塗装を施すことができる塗
装システムないしは塗装方法の開発が求められている。
【0007】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、ロールコーターを用いて、凹
凸形状を有する基材の表面に、中間調を有する画質の良
好な画像を容易に塗装することができる塗装システムな
いしは塗装方法及び被塗物を提供することを解決すべき
課題とする。
になされたものであって、ロールコーターを用いて、凹
凸形状を有する基材の表面に、中間調を有する画質の良
好な画像を容易に塗装することができる塗装システムな
いしは塗装方法及び被塗物を提供することを解決すべき
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべく
なされた本発明にかかる階調再現式塗装システムは、
(a)濃淡による中間調で表現された意匠性を有する濃
淡原画像を、網点法(AMスクリーン法)で中間調を表
現するようにした2値化処理により、2値化された階調
再現画像に変換して該階調再現画像に対応する2値化画
像信号を生成する階調再現装置と、(b)階調再現装置
によって生成された2値化画像信号に基づいて第2原図
を作成する第2原図作成装置と、(c)上記第2原図作
成装置によって作成された第2原図を用いて、転写ロー
ルの表面に、上記第2原図に対応する凹凸形状を形成す
る製版装置と、(d)周面に複数の溝部がメッシュ状に
形成され、塗料供給源から供給される塗料を上記溝部に
より上記周面に所定の膜厚で保持するメッシュロールを
備える一方上記転写ロールを装着し、該転写ロールを上
記メッシュロールと接触させて該メッシュロールの周面
に保持された塗料を上記転写ロールの円周面に付着さ
せ、該円周面に付着している塗料を、濃淡原画像に対応
する意匠性を有する塗膜として基材に転写するロールコ
ーターとが設けられていることを特徴とするものであ
る。この塗装システムにおいては、階調再現装置による
2値化処理の前又は後に、所定の補正特性(濃度補正関
数)でもって、網点の大きさが減少する方向(網点のド
ットゲインを減殺する方向)に画像信号を補正(修正)
する階調調子補正装置が設けられているのが好ましい。
なお、階調調子補正装置による画像信号の補正は、2値
化処理の前に行うのが実用的である。また、ロールコー
ターには、(e)その外周面が転写ロールの円周面に圧
接するように配置され、転写位置通過後において転写ロ
ールの円周面に残留している塗料を回収して該円周面の
クリーニングを行うクリーニングロールと、(f)転写
ロールの円周面に接触し、該転写ロールの円周面の凹部
に付着している塗料をクリーニングする洗浄用ロールと
が設けられているのが好ましい。
なされた本発明にかかる階調再現式塗装システムは、
(a)濃淡による中間調で表現された意匠性を有する濃
淡原画像を、網点法(AMスクリーン法)で中間調を表
現するようにした2値化処理により、2値化された階調
再現画像に変換して該階調再現画像に対応する2値化画
像信号を生成する階調再現装置と、(b)階調再現装置
によって生成された2値化画像信号に基づいて第2原図
を作成する第2原図作成装置と、(c)上記第2原図作
成装置によって作成された第2原図を用いて、転写ロー
ルの表面に、上記第2原図に対応する凹凸形状を形成す
る製版装置と、(d)周面に複数の溝部がメッシュ状に
形成され、塗料供給源から供給される塗料を上記溝部に
より上記周面に所定の膜厚で保持するメッシュロールを
備える一方上記転写ロールを装着し、該転写ロールを上
記メッシュロールと接触させて該メッシュロールの周面
に保持された塗料を上記転写ロールの円周面に付着さ
せ、該円周面に付着している塗料を、濃淡原画像に対応
する意匠性を有する塗膜として基材に転写するロールコ
ーターとが設けられていることを特徴とするものであ
る。この塗装システムにおいては、階調再現装置による
2値化処理の前又は後に、所定の補正特性(濃度補正関
数)でもって、網点の大きさが減少する方向(網点のド
ットゲインを減殺する方向)に画像信号を補正(修正)
する階調調子補正装置が設けられているのが好ましい。
なお、階調調子補正装置による画像信号の補正は、2値
化処理の前に行うのが実用的である。また、ロールコー
ターには、(e)その外周面が転写ロールの円周面に圧
接するように配置され、転写位置通過後において転写ロ
ールの円周面に残留している塗料を回収して該円周面の
クリーニングを行うクリーニングロールと、(f)転写
ロールの円周面に接触し、該転写ロールの円周面の凹部
に付着している塗料をクリーニングする洗浄用ロールと
が設けられているのが好ましい。
【0009】この塗装システムにおいては、中間調で表
現された濃淡原画像が、網点法を用いた2値化処理によ
り、網点の寸法の大小で中間調が表現された階調再現画
像(擬似中間調表現の画像)に変換され、転写ロール表
面にこの階調再現画像に対応する形状の凹凸形状が形成
される。そして、この転写ロールを装着したロールコー
ターによって、基材上に中間調を有する画質の良好な塗
装が施される。なお、この2値化処理の前又は後に、階
調調子補正装置によって画像信号が網点の寸法が減少す
る方向に補正されれば、ドットゲインが補正ないしは減
殺される。かくして、この塗装システムにおいては、深
彫りする関係上、転写ロール表面(版材)におけるハイ
ライト点(例えば、網点の面積率が5%以下)の残存性
がやや悪くなり、また多色塗装場合は重なり部分が多く
なって彩度がやや低くなるものの、凹凸形状を有する基
材の表面に、ロールコーターで中間調を有する実用上は
十分な画質の画像を容易に塗装することができる。
現された濃淡原画像が、網点法を用いた2値化処理によ
り、網点の寸法の大小で中間調が表現された階調再現画
像(擬似中間調表現の画像)に変換され、転写ロール表
面にこの階調再現画像に対応する形状の凹凸形状が形成
される。そして、この転写ロールを装着したロールコー
ターによって、基材上に中間調を有する画質の良好な塗
装が施される。なお、この2値化処理の前又は後に、階
調調子補正装置によって画像信号が網点の寸法が減少す
る方向に補正されれば、ドットゲインが補正ないしは減
殺される。かくして、この塗装システムにおいては、深
彫りする関係上、転写ロール表面(版材)におけるハイ
ライト点(例えば、網点の面積率が5%以下)の残存性
がやや悪くなり、また多色塗装場合は重なり部分が多く
なって彩度がやや低くなるものの、凹凸形状を有する基
材の表面に、ロールコーターで中間調を有する実用上は
十分な画質の画像を容易に塗装することができる。
【0010】上記階調再現式塗装システムにおいては、
階調再現装置が、網点のスクリーン線数を133ライン
/インチ(lpi)以下に設定するようになっているのが
好ましく、80ライン/インチ以下に設定するようにな
っているのがさらに好ましい。一般論としては、スクリ
ーン線数が多い(スクリーン目が細かい)ときほど、基
材に形成される塗膜の画質ないしは精細度が高められる
はずである。しかしながら、ロールコーターを用いて基
材に塗装を施す場合は、基材にはかなり大きな凹凸があ
るので転写ロールの基材に対する押圧力をかなり高くし
なければならず、このためスクリーン線数が多すぎると
転写ロールの凸部の形状がくずれてしまいかえって画質
ないしは精細度が低下することになる。したがって、ロ
ールコーターによる塗装の場合は、スクリーン線数を1
33ライン/インチ以下、とくに80ライン/インチ以
下に設定するのが好ましい。
階調再現装置が、網点のスクリーン線数を133ライン
/インチ(lpi)以下に設定するようになっているのが
好ましく、80ライン/インチ以下に設定するようにな
っているのがさらに好ましい。一般論としては、スクリ
ーン線数が多い(スクリーン目が細かい)ときほど、基
材に形成される塗膜の画質ないしは精細度が高められる
はずである。しかしながら、ロールコーターを用いて基
材に塗装を施す場合は、基材にはかなり大きな凹凸があ
るので転写ロールの基材に対する押圧力をかなり高くし
なければならず、このためスクリーン線数が多すぎると
転写ロールの凸部の形状がくずれてしまいかえって画質
ないしは精細度が低下することになる。したがって、ロ
ールコーターによる塗装の場合は、スクリーン線数を1
33ライン/インチ以下、とくに80ライン/インチ以
下に設定するのが好ましい。
【0011】上記階調再現式塗装システムにおいては、
転写ロールが、円柱形の硬い軸体と、該軸体に巻き付け
られたゴム製の版材とで構成されているのが好ましい。
この場合、例えば紫外線又はレーザー光線を用いた処理
により、版材(ゴム層)の表面に階調再現画像に対応す
る凹凸形状を形成することができる。このようにすれ
ば、転写ロールを交換しなくても、版材を交換するだけ
で、基材に塗装すべき意匠の種類を自在に切り替えるこ
とができ、塗装作業を能率化することができる。なお、
転写ロールは、ゴム製あるいはスポンジ製の円柱体であ
ってもよい。この場合、軸体上に、ガラス強化プラスチ
ック等からなるスリーブを装着し、この上に上記構造体
を装着するようにしてもよい。このようにすれば、該構
造体の装着及び取り外しが極めて容易となる。
転写ロールが、円柱形の硬い軸体と、該軸体に巻き付け
られたゴム製の版材とで構成されているのが好ましい。
この場合、例えば紫外線又はレーザー光線を用いた処理
により、版材(ゴム層)の表面に階調再現画像に対応す
る凹凸形状を形成することができる。このようにすれ
ば、転写ロールを交換しなくても、版材を交換するだけ
で、基材に塗装すべき意匠の種類を自在に切り替えるこ
とができ、塗装作業を能率化することができる。なお、
転写ロールは、ゴム製あるいはスポンジ製の円柱体であ
ってもよい。この場合、軸体上に、ガラス強化プラスチ
ック等からなるスリーブを装着し、この上に上記構造体
を装着するようにしてもよい。このようにすれば、該構
造体の装着及び取り外しが極めて容易となる。
【0012】上記階調再現式塗装システムにおいては、
ロールコーターが、意匠に応じた酸化チタンと体質顔料
比の異なる白色ベース塗料とを含む塗料を用いるように
なっているのが好ましく、上記塗料が調色用着色顔料
(例えば、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、カーボンブラック
等)を含んでいるのがさらに好ましい。また、上記塗料
は、流動性調整剤(例えば、増粘剤)あるいは骨材を含
んでいるのがより好ましい。さらに、この塗料はエマル
ジョン系塗料であるのがとくに好ましい。このような塗
料は、表面に凹凸形状がある基材の塗装にとくに適して
おり、中間調の表現をさらに容易にかつ精細に行うこと
ができるからである。
ロールコーターが、意匠に応じた酸化チタンと体質顔料
比の異なる白色ベース塗料とを含む塗料を用いるように
なっているのが好ましく、上記塗料が調色用着色顔料
(例えば、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、カーボンブラック
等)を含んでいるのがさらに好ましい。また、上記塗料
は、流動性調整剤(例えば、増粘剤)あるいは骨材を含
んでいるのがより好ましい。さらに、この塗料はエマル
ジョン系塗料であるのがとくに好ましい。このような塗
料は、表面に凹凸形状がある基材の塗装にとくに適して
おり、中間調の表現をさらに容易にかつ精細に行うこと
ができるからである。
【0013】また、本発明によれば、上記の各階調再現
式塗装システムのいずれかを用いて、乾燥膜厚が10μ
m以上の意匠性のある塗膜を基材に塗装することを特徴
とする塗装方法が提供される。この塗装方法によれば、
凹凸形状を有する基材の表面に、ロールコーターで中間
調を有する画質の良好な画像を塗装することができる。
さらに、本発明によれば、上記の各階調再現式塗装シス
テムのいずれかを用いて、基材上に塗膜が塗装された、
乾燥膜厚が10μm以上の意匠性を有する被塗物が提供
される。
式塗装システムのいずれかを用いて、乾燥膜厚が10μ
m以上の意匠性のある塗膜を基材に塗装することを特徴
とする塗装方法が提供される。この塗装方法によれば、
凹凸形状を有する基材の表面に、ロールコーターで中間
調を有する画質の良好な画像を塗装することができる。
さらに、本発明によれば、上記の各階調再現式塗装シス
テムのいずれかを用いて、基材上に塗膜が塗装された、
乾燥膜厚が10μm以上の意匠性を有する被塗物が提供
される。
【0014】本発明で用いられる転写ロールの版材は、
例えば、重合性モノマーの重合物又はクロロプレンゴ
ム、エチレン−クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコ
ーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、多硫化ゴム、天
然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、これらのゴ
ムの発泡体又はこれらのゴム成分と光重合性モノマーと
の反応物等の材料で形成される。
例えば、重合性モノマーの重合物又はクロロプレンゴ
ム、エチレン−クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコ
ーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、多硫化ゴム、天
然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、これらのゴ
ムの発泡体又はこれらのゴム成分と光重合性モノマーと
の反応物等の材料で形成される。
【0015】重合性モノマーの重合物又はゴム、あるい
はゴムの発泡体又はゴム成分と重合性モノマーとの反応
物を、転写ロールの版材の材料として使用すれば、転写
ロールの表面部分に意匠性を付与する凹凸形状を、紫外
線又はレーザー光線によって形成することが容易とな
り、またその耐久性も高められる。とりわけ、ゴム成分
と光重合性モノマーとからなる組成物は、紫外線照射に
よる光重合により版材に意匠性を付与する凹凸形状を施
すのに適している。
はゴムの発泡体又はゴム成分と重合性モノマーとの反応
物を、転写ロールの版材の材料として使用すれば、転写
ロールの表面部分に意匠性を付与する凹凸形状を、紫外
線又はレーザー光線によって形成することが容易とな
り、またその耐久性も高められる。とりわけ、ゴム成分
と光重合性モノマーとからなる組成物は、紫外線照射に
よる光重合により版材に意匠性を付与する凹凸形状を施
すのに適している。
【0016】そして、この意匠性を付与する凹凸形状を
備えた版材は、例えば塗装に先立って転写ロールに巻き
付けられる。また、この版材は、転写ロールの円周が長
大な場合でも、容易に転写ロールに装着又は貼付するこ
とができる。したがって、かかる重合性モノマーの重合
物又はゴム、あるいはゴムの発泡体又はゴム成分と重合
性モノマーとの反応物は、転写ロールの版材の材料とし
て使用するのに非常に適している。
備えた版材は、例えば塗装に先立って転写ロールに巻き
付けられる。また、この版材は、転写ロールの円周が長
大な場合でも、容易に転写ロールに装着又は貼付するこ
とができる。したがって、かかる重合性モノマーの重合
物又はゴム、あるいはゴムの発泡体又はゴム成分と重合
性モノマーとの反応物は、転写ロールの版材の材料とし
て使用するのに非常に適している。
【0017】本発明にかかるロールコーターにより意匠
性のある塗膜が塗装(転写)される基材は、該ロールコ
ーターによる塗料の転写が可能な材料であればどのよう
なものであってもよい。かかる基材としては、例えば窯
業あるいは金属サイジングにかかる壁材、建材等に属す
るものでは、石膏板、繊維セメント板、炭酸マグネシウ
ム板、ケイ酸カルシウム板、石綿板等の無機質板、ある
いは合板、パーティクルボード、ハードボード等の木質
板があげられる。さらには、アルミ板、鉄板等の金属
板、あるいはポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のプラ
スチック板、さらにはタイル、壁紙などがあげられる。
これらの基材は、その表面が平滑な面であっても、また
凹凸面であってもよい。さらには、これらの基材の表面
に、下塗り、防錆処理、接着性向上処理等が施されてい
てもよい。
性のある塗膜が塗装(転写)される基材は、該ロールコ
ーターによる塗料の転写が可能な材料であればどのよう
なものであってもよい。かかる基材としては、例えば窯
業あるいは金属サイジングにかかる壁材、建材等に属す
るものでは、石膏板、繊維セメント板、炭酸マグネシウ
ム板、ケイ酸カルシウム板、石綿板等の無機質板、ある
いは合板、パーティクルボード、ハードボード等の木質
板があげられる。さらには、アルミ板、鉄板等の金属
板、あるいはポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のプラ
スチック板、さらにはタイル、壁紙などがあげられる。
これらの基材は、その表面が平滑な面であっても、また
凹凸面であってもよい。さらには、これらの基材の表面
に、下塗り、防錆処理、接着性向上処理等が施されてい
てもよい。
【0018】本発明で用いられる転写ロールの版材(ゴ
ム層)の表面部分は、表面硬度がJIS C30°〜A
80°のゴムで形成されているのが好ましい。かかる表
面硬度を有する版材を備えた転写ロールを用いれば、該
転写ロールにクリーニングロールを押圧配置することに
より、該転写ロールに残留している塗料を充分に絞り出
すことができ、該塗料を効率よくクリーニングロールに
回収することができる。このように、残留している塗料
が効率良く回収される結果、転写ロールはメッシュロー
ルから一定量で塗料の供給を受けることとなり、安定し
た意匠性のある所望の膜厚の塗膜を転写することができ
る。
ム層)の表面部分は、表面硬度がJIS C30°〜A
80°のゴムで形成されているのが好ましい。かかる表
面硬度を有する版材を備えた転写ロールを用いれば、該
転写ロールにクリーニングロールを押圧配置することに
より、該転写ロールに残留している塗料を充分に絞り出
すことができ、該塗料を効率よくクリーニングロールに
回収することができる。このように、残留している塗料
が効率良く回収される結果、転写ロールはメッシュロー
ルから一定量で塗料の供給を受けることとなり、安定し
た意匠性のある所望の膜厚の塗膜を転写することができ
る。
【0019】本発明で用いられる転写ロールの版材の表
面部分には、転写される意匠の種類に応じて、凹部深さ
が0.01〜1mmの凹凸形状を設けることができる。
このような深さないしは厚みの凹凸形状を形成すること
により、従来の転写ロールを用いた場合に比べて、転写
された塗膜の膜厚をより均一にすることができ、また高
精細な意匠性のある塗膜を得ることができる。
面部分には、転写される意匠の種類に応じて、凹部深さ
が0.01〜1mmの凹凸形状を設けることができる。
このような深さないしは厚みの凹凸形状を形成すること
により、従来の転写ロールを用いた場合に比べて、転写
された塗膜の膜厚をより均一にすることができ、また高
精細な意匠性のある塗膜を得ることができる。
【0020】本発明で用いられる転写ロールの版材に形
成される意匠性を付与する凹凸形状は、紫外線又はレー
ザー光線により凹部深さが0.01mm以上となるよう
に形成されるのが好ましい。転写ロールの版材の表面に
は、紫外線又はレーザー光線によって意匠性を付与する
凹凸形状を、均一にかつ正確に凹部深さが0.01mm
以上となるように形成することができるので、転写ロー
ルの表面に必要な量だけ塗料を保持することが可能とな
り、その結果意匠性のある塗膜を基材に高精度で転写す
ることができる。
成される意匠性を付与する凹凸形状は、紫外線又はレー
ザー光線により凹部深さが0.01mm以上となるよう
に形成されるのが好ましい。転写ロールの版材の表面に
は、紫外線又はレーザー光線によって意匠性を付与する
凹凸形状を、均一にかつ正確に凹部深さが0.01mm
以上となるように形成することができるので、転写ロー
ルの表面に必要な量だけ塗料を保持することが可能とな
り、その結果意匠性のある塗膜を基材に高精度で転写す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。まず、本発明にかかる階調再現式塗装シ
ステムの概略を説明する。図1に示すように、本発明に
かかる塗装システムは、実質的に、各種画像データを格
納(記憶)する画像データベース1と、該画像データを
用いてフィルム原稿データ(色版データ)を作成するフ
ィルム原稿作成装置2と、該フィルム原稿データに網点
法による2値化処理を施して階調再現画像データを生成
するイメージコントローラ4と、該イメージコントロー
ラ4から出力される階調再現画像データに基づいて自動
的にフィルム7を作成(現像)する自動現像機5と、該
フィルム7を用いて版材21を製作する製版装置6と、
該版材21を用いて基材に塗装を施すロールコーター8
とで構成されている。ここで、イメージコントローラ4
はコンピュータであって、自動現像機5の各種制御も行
うようになっており、イメージコントローラ4及び自動
現像機5からなるシステムは、一般にイメージセッタと
称される。なお、イメージコントローラ4は、ここでは
フィルム原稿データの2値化処理と自動現像機5の各種
制御とを行うために用いられているが、画像補正処理等
の各種画像処理を行う機能も有している。したがって、
このイメージコントローラ4はコンピュータからなるフ
ィルム原稿作成装置2の機能を分担することが可能であ
る。
的に説明する。まず、本発明にかかる階調再現式塗装シ
ステムの概略を説明する。図1に示すように、本発明に
かかる塗装システムは、実質的に、各種画像データを格
納(記憶)する画像データベース1と、該画像データを
用いてフィルム原稿データ(色版データ)を作成するフ
ィルム原稿作成装置2と、該フィルム原稿データに網点
法による2値化処理を施して階調再現画像データを生成
するイメージコントローラ4と、該イメージコントロー
ラ4から出力される階調再現画像データに基づいて自動
的にフィルム7を作成(現像)する自動現像機5と、該
フィルム7を用いて版材21を製作する製版装置6と、
該版材21を用いて基材に塗装を施すロールコーター8
とで構成されている。ここで、イメージコントローラ4
はコンピュータであって、自動現像機5の各種制御も行
うようになっており、イメージコントローラ4及び自動
現像機5からなるシステムは、一般にイメージセッタと
称される。なお、イメージコントローラ4は、ここでは
フィルム原稿データの2値化処理と自動現像機5の各種
制御とを行うために用いられているが、画像補正処理等
の各種画像処理を行う機能も有している。したがって、
このイメージコントローラ4はコンピュータからなるフ
ィルム原稿作成装置2の機能を分担することが可能であ
る。
【0022】この塗装システムにおいて、基材に塗装を
施す際には、まず画像データベース1内に格納されてい
る、濃淡による中間調で表現された意匠性を有する種々
の濃淡原画像の画像データの中から所望の画像データが
選択される。次に、この選択された画像データがフィル
ム原稿作成装置2に入力される。
施す際には、まず画像データベース1内に格納されてい
る、濃淡による中間調で表現された意匠性を有する種々
の濃淡原画像の画像データの中から所望の画像データが
選択される。次に、この選択された画像データがフィル
ム原稿作成装置2に入力される。
【0023】フィルム原稿作成装置2では、まず入力さ
れた画像データに対して、データ変換処理、色分解・画
像分割処理、仕上がりサイズの調整処理等が施される。
次に、この画像データに対して、階調調子の補正処理が
施されてフィルム原稿データ(色版データ)が作成され
る。なお、階調調子の補正処理は、イメージコントロー
ラ4により、後記の2値化処理の後で階調再現画像デー
タに対して施すようにしてもよい。
れた画像データに対して、データ変換処理、色分解・画
像分割処理、仕上がりサイズの調整処理等が施される。
次に、この画像データに対して、階調調子の補正処理が
施されてフィルム原稿データ(色版データ)が作成され
る。なお、階調調子の補正処理は、イメージコントロー
ラ4により、後記の2値化処理の後で階調再現画像デー
タに対して施すようにしてもよい。
【0024】ここで、階調調子の補正処理は、後で説明
するように、所定の補正特性(濃度補正関数ないしはト
ーンカーブ補正パターン)でもって、網点の大きさない
しは寸法が減少する方向、すなわちドットゲインを減殺
ないしは相殺する方向に補正するといった手法で施され
る。すなわち、ロールコーター8により基材に塗装する
際には、基材の表面にかなり大きな凹凸があるので、へ
こみ部(凹部)にも十分に塗膜が形成されるよう、転写
ロール12が基材にかなり強い押圧力で押し付けられ
る。このため、とくに基材の膨出部(凸部)と当接する
部分では版材の凸部に強い押圧力が作用し、該凸部が広
がり、これに伴って基材に転写される着色ドットが拡大
されるといった現象すなわちドットゲインが生じること
になる。そこで、階調調子を網点の大きさないしは寸法
が減少する方向に補正し、このようなドットゲインを減
殺ないしは相殺するようにしている。なお、フィルム原
稿データは、保存する必要がある場合はディスク3に格
納(保存)される。
するように、所定の補正特性(濃度補正関数ないしはト
ーンカーブ補正パターン)でもって、網点の大きさない
しは寸法が減少する方向、すなわちドットゲインを減殺
ないしは相殺する方向に補正するといった手法で施され
る。すなわち、ロールコーター8により基材に塗装する
際には、基材の表面にかなり大きな凹凸があるので、へ
こみ部(凹部)にも十分に塗膜が形成されるよう、転写
ロール12が基材にかなり強い押圧力で押し付けられ
る。このため、とくに基材の膨出部(凸部)と当接する
部分では版材の凸部に強い押圧力が作用し、該凸部が広
がり、これに伴って基材に転写される着色ドットが拡大
されるといった現象すなわちドットゲインが生じること
になる。そこで、階調調子を網点の大きさないしは寸法
が減少する方向に補正し、このようなドットゲインを減
殺ないしは相殺するようにしている。なお、フィルム原
稿データは、保存する必要がある場合はディスク3に格
納(保存)される。
【0025】この後、フィルム原稿データは、イメージ
コントローラ4に入力される。このイメージコントロー
ラ4では、フィルム原稿データに対して、網点法(AM
スクリーン法)を用いた2値化処理が施されて階調再現
画像データが作成される。そして、この階調再現画像デ
ータは、イメージコントローラ4から自動現像機5に入
力される。この自動現像機5では、階調再現画像データ
に基づいて、階調再現画像に対応する画像(ひいては濃
淡原画像に対応する画像)を有するフィルム7(ネガフ
ィルムあるいはポジフィルム)が作成される。
コントローラ4に入力される。このイメージコントロー
ラ4では、フィルム原稿データに対して、網点法(AM
スクリーン法)を用いた2値化処理が施されて階調再現
画像データが作成される。そして、この階調再現画像デ
ータは、イメージコントローラ4から自動現像機5に入
力される。この自動現像機5では、階調再現画像データ
に基づいて、階調再現画像に対応する画像(ひいては濃
淡原画像に対応する画像)を有するフィルム7(ネガフ
ィルムあるいはポジフィルム)が作成される。
【0026】次に、製版装置6で、フィルム7を用いて
該フィルム7に表示された画像(すなわち階調再現画
像)に対応する凹凸形状を有する版材21が製作され
る。具体的には、例えばゴム製の版材21の表面にフィ
ルム7が配置され、この後フィルム7ないしは版材21
に所定時間だけ紫外線が照射される。ここで、フィルム
7の透明部分では、紫外線がフィルム7を透過して版材
21に到達して該版材21を硬化させる。他方、フィル
ム7の不透明部分(黒い部分)では、紫外線が該フィル
ム7に吸収されるので版材21には到達せず、したがっ
て版材21は硬化されないままである。かくして、版材
21のフィルム7の透明部分と当接している部分には凸
部が形成され、フィルム7の不透明部分と当接している
部分には凹部が形成される。このようにして、フィルム
7に表示された画像すなわち階調再現画像に対応する凹
凸形状が版材21上に形成される。
該フィルム7に表示された画像(すなわち階調再現画
像)に対応する凹凸形状を有する版材21が製作され
る。具体的には、例えばゴム製の版材21の表面にフィ
ルム7が配置され、この後フィルム7ないしは版材21
に所定時間だけ紫外線が照射される。ここで、フィルム
7の透明部分では、紫外線がフィルム7を透過して版材
21に到達して該版材21を硬化させる。他方、フィル
ム7の不透明部分(黒い部分)では、紫外線が該フィル
ム7に吸収されるので版材21には到達せず、したがっ
て版材21は硬化されないままである。かくして、版材
21のフィルム7の透明部分と当接している部分には凸
部が形成され、フィルム7の不透明部分と当接している
部分には凹部が形成される。このようにして、フィルム
7に表示された画像すなわち階調再現画像に対応する凹
凸形状が版材21上に形成される。
【0027】このような製版手法に代えて、レーザー光
線(例えば、CO2レーザー)によるレーザー彫刻製版
手法を用いてよい。このレーザー彫刻製版手法において
は、ゴム又はスポンジにレーザー光線が照射されると、
該ゴム又はスポンジが溶融・分解されないしは削られる
といった性質を利用する。かかるレーザー彫刻製版手法
による場合は、およそ次のようなプロセスで凹凸形状を
有する版材21が製作される。すなわち、版材21の任
意の位置にレーザー光線を照射することができるレーザ
ー装置を用いて、該版材21の凹部を形成すべき部分の
みにレーザー光線を照射する。ここで、レーザー装置は
版材21の表面を走査し、その走査中におけるレーザー
装置の照準位置が、版材21に凹部を形成すべき位置で
あればレーザー光線を発射し(オン)、このとき版材2
1のこの部分はゴム又はスポンジが溶融・分解ないしは
削られて除去される。他方、レーザー装置の照準位置が
版材21に凸部を形成すべき位置であればレーザー光線
の発射を停止し(オフ)、このとき版材21のこの部分
のゴム又はスポンジはそのまま残る。かくして、版材2
1の表面には、階調再現画像に対応する凹凸形状が形成
される。ここで、レーザー装置は、コンピュータから直
接入力される階調再現画像データに基づいて走査し、又
は階調再現画像(プリント、ポジフィルム等)を読み取
りつつ、読み取った画像情報に基づいて走査する。した
がって、この場合は、フィルム7の作成は必要とはされ
ない(フィルムレス化)。
線(例えば、CO2レーザー)によるレーザー彫刻製版
手法を用いてよい。このレーザー彫刻製版手法において
は、ゴム又はスポンジにレーザー光線が照射されると、
該ゴム又はスポンジが溶融・分解されないしは削られる
といった性質を利用する。かかるレーザー彫刻製版手法
による場合は、およそ次のようなプロセスで凹凸形状を
有する版材21が製作される。すなわち、版材21の任
意の位置にレーザー光線を照射することができるレーザ
ー装置を用いて、該版材21の凹部を形成すべき部分の
みにレーザー光線を照射する。ここで、レーザー装置は
版材21の表面を走査し、その走査中におけるレーザー
装置の照準位置が、版材21に凹部を形成すべき位置で
あればレーザー光線を発射し(オン)、このとき版材2
1のこの部分はゴム又はスポンジが溶融・分解ないしは
削られて除去される。他方、レーザー装置の照準位置が
版材21に凸部を形成すべき位置であればレーザー光線
の発射を停止し(オフ)、このとき版材21のこの部分
のゴム又はスポンジはそのまま残る。かくして、版材2
1の表面には、階調再現画像に対応する凹凸形状が形成
される。ここで、レーザー装置は、コンピュータから直
接入力される階調再現画像データに基づいて走査し、又
は階調再現画像(プリント、ポジフィルム等)を読み取
りつつ、読み取った画像情報に基づいて走査する。した
がって、この場合は、フィルム7の作成は必要とはされ
ない(フィルムレス化)。
【0028】さらに、前記の各製版手法のほか、次のよ
うなレーザー光線(例えば、YAGレーザー光線)と紫
外線とを用いる製版手法を用いてもよい。この製版手法
による場合は、およそ次のような手順で凹凸形状を有す
る版材21が製作される。なお、この場合は、版材材料
として感光性樹脂(フォトポリマー)を用いるのが好ま
しい。この製版手法においては、版材21の上にレーザ
ー感光性の薄い黒色マスクが配置される。そして、版材
21上の黒色マスクの任意の位置にレーザー光線を照射
することができるレーザー装置を用いて、版材21の凸
部を形成すべき部分に対応する位置においてのみ黒色マ
スクにレーザー光線を照射する。ここで、レーザー装置
は、版材21上の黒色マスクの表面を走査し、その走査
中におけるレーザー装置の照準位置が、版材21に凸部
を形成すべき位置であればレーザー光線を発射し(オ
ン)、このとき黒色マスクのこの部分は溶融・除去され
又は透明化される。他方、レーザー装置の照準位置が、
版材21に凹部を形成すべき位置であればレーザー光線
の発射を停止し(オフ)、このとき版材21上の黒色マ
スクのこの部分は黒色のまま残留する。ここで、レーザ
ー装置は、コンピュータから直接入力される階調再現画
像データに基づいて走査し、又は階調再現画像(プリン
ト、ポジフィルム等)を読み取りつつ、読み取った画像
情報に基づいて走査する。したがって、この場合も、フ
ィルム7の作成は必要とはされない(フィルムレス
化)。次に、黒色マスク側から版材21に紫外線が照射
される。この場合、黒色マスクが溶融・除去ないしは透
明化された部分では紫外線によって版材21が硬化させ
られ、この部分は凸部となる。他方、黒色マスクが残留
している部分では、紫外線が黒色マスクに吸収されるの
で、版材21は硬化されないままであり、この部分は凹
部となる。かくして、版材21の表面には、階調再現画
像に対応する凹凸形状が形成される。
うなレーザー光線(例えば、YAGレーザー光線)と紫
外線とを用いる製版手法を用いてもよい。この製版手法
による場合は、およそ次のような手順で凹凸形状を有す
る版材21が製作される。なお、この場合は、版材材料
として感光性樹脂(フォトポリマー)を用いるのが好ま
しい。この製版手法においては、版材21の上にレーザ
ー感光性の薄い黒色マスクが配置される。そして、版材
21上の黒色マスクの任意の位置にレーザー光線を照射
することができるレーザー装置を用いて、版材21の凸
部を形成すべき部分に対応する位置においてのみ黒色マ
スクにレーザー光線を照射する。ここで、レーザー装置
は、版材21上の黒色マスクの表面を走査し、その走査
中におけるレーザー装置の照準位置が、版材21に凸部
を形成すべき位置であればレーザー光線を発射し(オ
ン)、このとき黒色マスクのこの部分は溶融・除去され
又は透明化される。他方、レーザー装置の照準位置が、
版材21に凹部を形成すべき位置であればレーザー光線
の発射を停止し(オフ)、このとき版材21上の黒色マ
スクのこの部分は黒色のまま残留する。ここで、レーザ
ー装置は、コンピュータから直接入力される階調再現画
像データに基づいて走査し、又は階調再現画像(プリン
ト、ポジフィルム等)を読み取りつつ、読み取った画像
情報に基づいて走査する。したがって、この場合も、フ
ィルム7の作成は必要とはされない(フィルムレス
化)。次に、黒色マスク側から版材21に紫外線が照射
される。この場合、黒色マスクが溶融・除去ないしは透
明化された部分では紫外線によって版材21が硬化させ
られ、この部分は凸部となる。他方、黒色マスクが残留
している部分では、紫外線が黒色マスクに吸収されるの
で、版材21は硬化されないままであり、この部分は凹
部となる。かくして、版材21の表面には、階調再現画
像に対応する凹凸形状が形成される。
【0029】そして、ロールコーター8では、この版材
21を用いて基材の表面に塗装が施され、濃淡原画像に
対応する意匠性を有する塗膜が形成される。このロール
コーター8には、周面に複数の溝部がメッシュ状に形成
され、塗料供給源から供給される塗料を該溝部により周
面に所定の膜厚で保持するメッシュロール11と、その
円周面に前記の版材21を巻き付けた転写ロール12と
が設けられている。そして、ロールコーター8は、転写
ロール12をメッシュロール11と接触させて該メッシ
ュロール11の周面に保持された塗料を転写ロール12
の円周面に付着させ、さらにこの円周面に付着している
塗料を、濃淡原画像に対応する意匠性を有する塗膜とし
て基材に転写する。
21を用いて基材の表面に塗装が施され、濃淡原画像に
対応する意匠性を有する塗膜が形成される。このロール
コーター8には、周面に複数の溝部がメッシュ状に形成
され、塗料供給源から供給される塗料を該溝部により周
面に所定の膜厚で保持するメッシュロール11と、その
円周面に前記の版材21を巻き付けた転写ロール12と
が設けられている。そして、ロールコーター8は、転写
ロール12をメッシュロール11と接触させて該メッシ
ュロール11の周面に保持された塗料を転写ロール12
の円周面に付着させ、さらにこの円周面に付着している
塗料を、濃淡原画像に対応する意匠性を有する塗膜とし
て基材に転写する。
【0030】以下、この塗装システムにおける、フィル
ム原稿作成装置2による階調調子補正処理と、イメージ
コントローラ4による2値化処理と、ロールコーター8
による塗装処理とについてさらに詳しく説明する。な
お、2値化処理を階調調子補正処理とともにフィルム原
稿作成装置2で行うようにしてもよい。また逆に、階調
調子補正処理を2値化処理とともにイメージコントロー
ラ4で行うようにしてもよい。これらの場合、階調調子
補正処理は、2値化処理の前でも後でもよいが、2値化
処理の前に行うのが実用的である。
ム原稿作成装置2による階調調子補正処理と、イメージ
コントローラ4による2値化処理と、ロールコーター8
による塗装処理とについてさらに詳しく説明する。な
お、2値化処理を階調調子補正処理とともにフィルム原
稿作成装置2で行うようにしてもよい。また逆に、階調
調子補正処理を2値化処理とともにイメージコントロー
ラ4で行うようにしてもよい。これらの場合、階調調子
補正処理は、2値化処理の前でも後でもよいが、2値化
処理の前に行うのが実用的である。
【0031】まず、フィルム原稿作成装置2による階調
調子補正処理について説明する。前記のとおり、この塗
装システムでは、まず濃淡原画像データからフィルム原
稿データが作成され、このフィルム原稿データに基づい
て2値化処理により階調再現画像データが作成され、次
に階調再現画像データからフィルムが作成され、この後
フィルムから版材が製作されるが、この階調調子補正処
理は、ドットゲインを補正ないしは減殺(相殺)するた
めに、2値化処理前の原画像データに対して施される。
一般に、ロールコーター8を用いた塗装システムにおい
ては、たとえ濃淡原画像の中間調が網点法によりフィル
ム上に正しく再現されていたとしても、版材21への焼
き付け、塗料の特性、転写ロール押圧力等の塗装条件に
よって、基材上に形成されるドット(網点)の大きさが
変化するといった現象が生じる。このような現象の中
で、塗装の際にドット(網点)がつぶれる(太る)現象
がドットゲインであるが、このようなドットゲインの影
響が大きい場合、設定ないしは指定された濃度と実際に
塗装された濃度との間にずれが生じる。
調子補正処理について説明する。前記のとおり、この塗
装システムでは、まず濃淡原画像データからフィルム原
稿データが作成され、このフィルム原稿データに基づい
て2値化処理により階調再現画像データが作成され、次
に階調再現画像データからフィルムが作成され、この後
フィルムから版材が製作されるが、この階調調子補正処
理は、ドットゲインを補正ないしは減殺(相殺)するた
めに、2値化処理前の原画像データに対して施される。
一般に、ロールコーター8を用いた塗装システムにおい
ては、たとえ濃淡原画像の中間調が網点法によりフィル
ム上に正しく再現されていたとしても、版材21への焼
き付け、塗料の特性、転写ロール押圧力等の塗装条件に
よって、基材上に形成されるドット(網点)の大きさが
変化するといった現象が生じる。このような現象の中
で、塗装の際にドット(網点)がつぶれる(太る)現象
がドットゲインであるが、このようなドットゲインの影
響が大きい場合、設定ないしは指定された濃度と実際に
塗装された濃度との間にずれが生じる。
【0032】すなわち、ロールコーター8を用いた塗装
において、画像データに対して階調調子補正処理を施さ
ない場合は、例えば図5(a)に模式的に示すようなト
ーンカーブ、すなわちフィルム(ネガ)の濃度(入力濃
度)に対する塗膜(印刷物)の濃度(出力濃度)のずれ
ないしは偏寄が生じる。なお、図5(a)に示す例では
とくに入力濃度が50%付近の中間調のドットゲインが
大きくなっている。
において、画像データに対して階調調子補正処理を施さ
ない場合は、例えば図5(a)に模式的に示すようなト
ーンカーブ、すなわちフィルム(ネガ)の濃度(入力濃
度)に対する塗膜(印刷物)の濃度(出力濃度)のずれ
ないしは偏寄が生じる。なお、図5(a)に示す例では
とくに入力濃度が50%付近の中間調のドットゲインが
大きくなっている。
【0033】そこで、このフィルム原稿作成装置2で
は、2値化処理前の画像データに対して、所定の濃度補
正関数(トーンカーブ補正パターン)でもって補正処理
を施し、ドットゲインを補正ないしは減殺して、設定な
いしは指定した意匠柄を忠実に再現できるようにしてい
る。この補正処理における濃度補正関数は、基本的に
は、トーンカーブの逆関数であり、例えば図5(a)に
示すようなトーンカーブの塗装系に対しては、図5
(b)に示すようにドットゲインを減殺ないしは相殺す
るような特性に設定される。
は、2値化処理前の画像データに対して、所定の濃度補
正関数(トーンカーブ補正パターン)でもって補正処理
を施し、ドットゲインを補正ないしは減殺して、設定な
いしは指定した意匠柄を忠実に再現できるようにしてい
る。この補正処理における濃度補正関数は、基本的に
は、トーンカーブの逆関数であり、例えば図5(a)に
示すようなトーンカーブの塗装系に対しては、図5
(b)に示すようにドットゲインを減殺ないしは相殺す
るような特性に設定される。
【0034】以下、トーンカーブないしは濃度補正関数
についてさらに具体的に説明する。例えば、図6に示す
ような画像データ(オリジナル画像)に対して濃度補正
処理を施さずに用いた場合における、オフセット印刷、
フレキソ印刷及びこの塗装システム(意匠塗料システ
ム)によるトーンカーブ及び印刷画像ないしは塗装画像
(シミュレーション画像)を、それぞれ、図7、図8及
び図9に示す。図7〜図9から明らかなとおり、オフセ
ット印刷の場合はドットゲインは非常に小さいが(図
7)、フレキソ印刷の場合はドットゲインがかなり大き
くなり、入力濃度がおよそ70%のところで飽和してい
る(図8)。すなわち、フレキソ印刷の場合は、入力濃
度がおよそ75%以上ではすべて黒となり、したがって
入力濃度がおよそ75%以上の階調は表現することがで
きないことになる。
についてさらに具体的に説明する。例えば、図6に示す
ような画像データ(オリジナル画像)に対して濃度補正
処理を施さずに用いた場合における、オフセット印刷、
フレキソ印刷及びこの塗装システム(意匠塗料システ
ム)によるトーンカーブ及び印刷画像ないしは塗装画像
(シミュレーション画像)を、それぞれ、図7、図8及
び図9に示す。図7〜図9から明らかなとおり、オフセ
ット印刷の場合はドットゲインは非常に小さいが(図
7)、フレキソ印刷の場合はドットゲインがかなり大き
くなり、入力濃度がおよそ70%のところで飽和してい
る(図8)。すなわち、フレキソ印刷の場合は、入力濃
度がおよそ75%以上ではすべて黒となり、したがって
入力濃度がおよそ75%以上の階調は表現することがで
きないことになる。
【0035】また、図9から明らかなとおり、ロールコ
ーター8を用いたこの塗装システムでは、ドットゲイン
は非常に大きくなり、入力濃度がおよそ35%のところ
で飽和している。したがって、この塗装システムでは、
階調再現画像データに濃度補正処理を施さない場合は、
入力濃度がおよそ35%以上の階調は表現することがで
きないことになる。つまり、図9中のシミュレーション
画像からもわかるように、この場合の塗装画面は、大半
は白領域と黒領域とで構成され、中間調で表現されてい
る領域は非常に少ない。
ーター8を用いたこの塗装システムでは、ドットゲイン
は非常に大きくなり、入力濃度がおよそ35%のところ
で飽和している。したがって、この塗装システムでは、
階調再現画像データに濃度補正処理を施さない場合は、
入力濃度がおよそ35%以上の階調は表現することがで
きないことになる。つまり、図9中のシミュレーション
画像からもわかるように、この場合の塗装画面は、大半
は白領域と黒領域とで構成され、中間調で表現されてい
る領域は非常に少ない。
【0036】ここで、例えば図10中に示すような濃度
補正関数1(トーンカーブ補正パターン1)を用いて補
正処理が施された階調再現画像が図10の左半部に示さ
れている。そして、図10に示す階調再現画像に基づい
てフィルム7及び版材21を作成し、この版材21を用
いて塗装を行った場合の塗装画像(シミュレーション画
像)を図11に示す。なお、この濃度補正関数1では、
ドットゲイン減少方向への補正の度合いは比較的小さく
設定され、出力濃度を100%に設定することも可能な
特性となっている。この場合の塗装画面(図11)は、
図9の場合に比べて、中間調の領域がかなり増加してい
るものの、図6に示すオリジナル画像とはまだかなりの
隔たりがある。
補正関数1(トーンカーブ補正パターン1)を用いて補
正処理が施された階調再現画像が図10の左半部に示さ
れている。そして、図10に示す階調再現画像に基づい
てフィルム7及び版材21を作成し、この版材21を用
いて塗装を行った場合の塗装画像(シミュレーション画
像)を図11に示す。なお、この濃度補正関数1では、
ドットゲイン減少方向への補正の度合いは比較的小さく
設定され、出力濃度を100%に設定することも可能な
特性となっている。この場合の塗装画面(図11)は、
図9の場合に比べて、中間調の領域がかなり増加してい
るものの、図6に示すオリジナル画像とはまだかなりの
隔たりがある。
【0037】また、図12中に示すような濃度補正関数
2(トーンカーブ補正パターン2)を用いて補正処理が
施された階調再現画像が図12の左半部に示されてい
る。そして、図12に示す階調再現画像に基づいてフィ
ルム7及び版材21を作成し、この版材21を用いて塗
装を行った場合の塗装画像(シミュレーション画像)を
図13に示す。この濃度補正関数2では、ドットゲイン
減少方向への補正の度合いは濃度補正関数1の場合に比
べてかなり大きく設定され、75%以上の出力濃度の設
定は禁止されている。この場合の塗装画面(図13)
は、図6に示すオリジナル画像にかなり接近しており、
実用上は問題なく使用しうるものである。
2(トーンカーブ補正パターン2)を用いて補正処理が
施された階調再現画像が図12の左半部に示されてい
る。そして、図12に示す階調再現画像に基づいてフィ
ルム7及び版材21を作成し、この版材21を用いて塗
装を行った場合の塗装画像(シミュレーション画像)を
図13に示す。この濃度補正関数2では、ドットゲイン
減少方向への補正の度合いは濃度補正関数1の場合に比
べてかなり大きく設定され、75%以上の出力濃度の設
定は禁止されている。この場合の塗装画面(図13)
は、図6に示すオリジナル画像にかなり接近しており、
実用上は問題なく使用しうるものである。
【0038】さらに、図14中に示すような濃度補正関
数3(トーンカーブ補正パターン3)を用いて補正処理
が施された階調再現画像が図14の左半部に示されてい
る。そして、図14に示す階調再現画像に基づいてフィ
ルム7及び版材21を作成し、この版材21を用いて塗
装を行った場合の塗装画像(シミュレーション画像)を
図15に示す。この補正関数3では、ドットゲイン減少
方向への補正の度合いは濃度補正関数2の場合よりもさ
らに大きく設定され、50%以上の出力濃度の設定は禁
止されている。この場合の塗装画面(図15)も、図6
に示すオリジナル画像にかなり接近しており、実用上は
問題なく使用しうるものである。
数3(トーンカーブ補正パターン3)を用いて補正処理
が施された階調再現画像が図14の左半部に示されてい
る。そして、図14に示す階調再現画像に基づいてフィ
ルム7及び版材21を作成し、この版材21を用いて塗
装を行った場合の塗装画像(シミュレーション画像)を
図15に示す。この補正関数3では、ドットゲイン減少
方向への補正の度合いは濃度補正関数2の場合よりもさ
らに大きく設定され、50%以上の出力濃度の設定は禁
止されている。この場合の塗装画面(図15)も、図6
に示すオリジナル画像にかなり接近しており、実用上は
問題なく使用しうるものである。
【0039】次に、イメージコントローラ4による2値
化処理について説明する。このイメージコントローラ4
においては、網点法により濃淡のフィルム原稿データを
2値化処理して、2値化された階調再現画像データ(擬
似中間調表現画像)を作成するようにしている。
化処理について説明する。このイメージコントローラ4
においては、網点法により濃淡のフィルム原稿データを
2値化処理して、2値化された階調再現画像データ(擬
似中間調表現画像)を作成するようにしている。
【0040】網点法は、濃淡原画像の1つの画素の濃度
レベルに対して表示画素として所定の大きさの画素を割
り当て、濃淡原画像の濃度レベルに比例するように、表
示画素中の黒の占有部分を増加させることにより、擬似
的な中間調を作成するといった手法であり、主として印
刷の技術分野で用いられている2値化処理手法である。
つまり、網点法においては、規則的に配列された網点の
縮小率で中間調ないしは濃淡が表現される。なお、ロー
ルコーター8を用いたこの塗装システムにおいては、前
記のとおり、ドットゲインを抑制するために、網点のス
クリーン線数を133ライン/インチ(lpi)以下、と
くに80ライン/インチ以下に設定するのが好ましい。
レベルに対して表示画素として所定の大きさの画素を割
り当て、濃淡原画像の濃度レベルに比例するように、表
示画素中の黒の占有部分を増加させることにより、擬似
的な中間調を作成するといった手法であり、主として印
刷の技術分野で用いられている2値化処理手法である。
つまり、網点法においては、規則的に配列された網点の
縮小率で中間調ないしは濃淡が表現される。なお、ロー
ルコーター8を用いたこの塗装システムにおいては、前
記のとおり、ドットゲインを抑制するために、網点のス
クリーン線数を133ライン/インチ(lpi)以下、と
くに80ライン/インチ以下に設定するのが好ましい。
【0041】図2に、網点法による濃淡表現を模式的に
示す。なお、図2において、左側の図は濃淡原画像を示
し、右側の図は該原画像の一部を網点法で2値化処理し
て得られる階調再現画像を拡大して示している。また、
図3(a)、(b)に示す濃淡原画像を、網点法により
2値化処理して得られた階調再現画像を、それぞれ、図
4(a)、(b)に示す。ここで、図3(a)、(b)に
示す濃淡原画像は、いずれもグレー濃淡256階調で表
現されたものであり、図4(a)、(b)に示す階調再
現画像は、スクリーン線数が30ライン/インチのモノ
クロ2階調で表現されたものである。図4(a)、
(b)から明らかなとおり、網点法による2値化処理で
得られた階調再現画像では、画質が良好な中間調(擬似
中間調)が得られている。
示す。なお、図2において、左側の図は濃淡原画像を示
し、右側の図は該原画像の一部を網点法で2値化処理し
て得られる階調再現画像を拡大して示している。また、
図3(a)、(b)に示す濃淡原画像を、網点法により
2値化処理して得られた階調再現画像を、それぞれ、図
4(a)、(b)に示す。ここで、図3(a)、(b)に
示す濃淡原画像は、いずれもグレー濃淡256階調で表
現されたものであり、図4(a)、(b)に示す階調再
現画像は、スクリーン線数が30ライン/インチのモノ
クロ2階調で表現されたものである。図4(a)、
(b)から明らかなとおり、網点法による2値化処理で
得られた階調再現画像では、画質が良好な中間調(擬似
中間調)が得られている。
【0042】以下、ロールコーター8による塗装処理に
ついて説明する。まず、塗装工程の概略を説明する。図
20は、レンガを積み重ねたような外観を呈する塗装が
施された基材Bの斜視図である。図20に示すように、
この基材Bには、凹凸面を有するベース材35の凸部に
レンガのような外観を呈する塗装が施されてなるレンガ
部36と、凹部に各レンガ部36のつなぎ目のような外
観を呈する塗装が施されてなる目地部37とが形成され
ている。さらに、レンガ部36の表面には、レンガとし
てリアルな外観を表現するための意匠性のある塗装が施
されてなる意匠部38(図柄部、模様部)が形成されて
いる。
ついて説明する。まず、塗装工程の概略を説明する。図
20は、レンガを積み重ねたような外観を呈する塗装が
施された基材Bの斜視図である。図20に示すように、
この基材Bには、凹凸面を有するベース材35の凸部に
レンガのような外観を呈する塗装が施されてなるレンガ
部36と、凹部に各レンガ部36のつなぎ目のような外
観を呈する塗装が施されてなる目地部37とが形成され
ている。さらに、レンガ部36の表面には、レンガとし
てリアルな外観を表現するための意匠性のある塗装が施
されてなる意匠部38(図柄部、模様部)が形成されて
いる。
【0043】そして、図20に示す基材Bには、一般
に、例えば図21に示すような手順で塗装が施される。
すなわち、図21に示すように、この塗装においては、
まずベース材35を準備し(ステップS1)、このベー
ス材35に対して、目地部37に相応する色彩(例え
ば、灰色)の第1色目の塗料をベース材35の表面全体
にスプレー塗装機等を用いて吹き付け、第1塗膜40を
形成する(ステップS2)。次に、連続乾燥炉等を用い
て第1塗膜40を乾燥させる(ステップS3)。
に、例えば図21に示すような手順で塗装が施される。
すなわち、図21に示すように、この塗装においては、
まずベース材35を準備し(ステップS1)、このベー
ス材35に対して、目地部37に相応する色彩(例え
ば、灰色)の第1色目の塗料をベース材35の表面全体
にスプレー塗装機等を用いて吹き付け、第1塗膜40を
形成する(ステップS2)。次に、連続乾燥炉等を用い
て第1塗膜40を乾燥させる(ステップS3)。
【0044】続いて、平滑な円周面(円筒表面)を有す
る転写ロールを備えたロールコーター8(図16参照)
を用いて、ベース材35の凸部の表面に、レンガ部36
に相応する色彩(例えば、茶色)の第2色目の塗料を塗
り重ね、第2塗膜41を形成する(ステップS4)。次
に、第2塗膜41を、第1塗膜40の乾燥の場合と同様
に、連続乾燥炉等を用いて乾燥させる(ステップS
5)。かくして、ベース材35の表面に、レンガ部36
と目地部37とが形成される(図20参照)。
る転写ロールを備えたロールコーター8(図16参照)
を用いて、ベース材35の凸部の表面に、レンガ部36
に相応する色彩(例えば、茶色)の第2色目の塗料を塗
り重ね、第2塗膜41を形成する(ステップS4)。次
に、第2塗膜41を、第1塗膜40の乾燥の場合と同様
に、連続乾燥炉等を用いて乾燥させる(ステップS
5)。かくして、ベース材35の表面に、レンガ部36
と目地部37とが形成される(図20参照)。
【0045】さらに、基材Bの意匠性を高めるために、
骨材や色相の異なる混合物を表現する、意匠部38に相
応する色彩の第3色目の塗料を、凸部(レンガ部36)
の所定の部分に塗装し、第3塗膜42を形成する(ステ
ップS6)。この第3塗膜42の塗装は、円周面に所定
の形状の凹凸を有する転写ロールを備えたロールコータ
ーを用いて、レンガ部36の表面に塗料を塗り重ねるこ
とにより施される。この後、連続乾燥炉等を用いて、第
3塗膜42を乾燥させる(ステップS7)。かくして、
図20に示すような基材Bが得られる。このように、塗
装装置を使い分けて塗料を塗り重ねることにより、所望
の意匠性のある塗膜の連続塗装が可能となる。
骨材や色相の異なる混合物を表現する、意匠部38に相
応する色彩の第3色目の塗料を、凸部(レンガ部36)
の所定の部分に塗装し、第3塗膜42を形成する(ステ
ップS6)。この第3塗膜42の塗装は、円周面に所定
の形状の凹凸を有する転写ロールを備えたロールコータ
ーを用いて、レンガ部36の表面に塗料を塗り重ねるこ
とにより施される。この後、連続乾燥炉等を用いて、第
3塗膜42を乾燥させる(ステップS7)。かくして、
図20に示すような基材Bが得られる。このように、塗
装装置を使い分けて塗料を塗り重ねることにより、所望
の意匠性のある塗膜の連続塗装が可能となる。
【0046】以下、ロールコーター8の具体的な構造及
び機能を説明する。なお、この実施の形態では、第1の
塗膜と第2の塗膜とが塗装された基材において、第2塗
膜の上に意匠性を有する塗膜を塗装するようにしている
が、本発明はこのような形態に限定されるものではな
く、他の形態、例えば第1の塗膜の上に意匠性を有する
塗膜を塗装する形態なども含むことはもちろんである。
び機能を説明する。なお、この実施の形態では、第1の
塗膜と第2の塗膜とが塗装された基材において、第2塗
膜の上に意匠性を有する塗膜を塗装するようにしている
が、本発明はこのような形態に限定されるものではな
く、他の形態、例えば第1の塗膜の上に意匠性を有する
塗膜を塗装する形態なども含むことはもちろんである。
【0047】図16は、凹凸面を有する基材Bに意匠性
のある塗膜42(第3塗膜)を塗装するための、本発明
にかかるロールコーター8を模式的に示す立面断面図で
ある。なお、図16に示された基材Bは、例えば図20
に示すような、レンガを積み重ねたような外観を呈する
塗装が施された、凹凸面を有する窯業関連の建設材料で
ある壁材等である。そして、この基材Bには、例えば図
21に示すような塗装工程のステップS1〜S5を経
て、目地部37を形成するための第1塗膜40と、レン
ガ部36を形成するための第2塗膜41とがすでに塗装
されている。
のある塗膜42(第3塗膜)を塗装するための、本発明
にかかるロールコーター8を模式的に示す立面断面図で
ある。なお、図16に示された基材Bは、例えば図20
に示すような、レンガを積み重ねたような外観を呈する
塗装が施された、凹凸面を有する窯業関連の建設材料で
ある壁材等である。そして、この基材Bには、例えば図
21に示すような塗装工程のステップS1〜S5を経
て、目地部37を形成するための第1塗膜40と、レン
ガ部36を形成するための第2塗膜41とがすでに塗装
されている。
【0048】ここで用いられる塗料においては、ビヒク
ルワニスとしては、酢酸ビニル・酢酸ビニルエチレン、
酢酸ビニル・アクリル酸エステル、酢酸ビニル・フロピ
オン酸ビニル、スチレン・ブタジエン、アクリル酸系モ
ノマー等からなる共重合物又は単独重合物等の無機ポリ
マー等の一般に塗料で使用されるものを使用することが
できる。顔料としては、ベース色用として、酸化チタン
を用いるのが好ましい。体質顔料としては、塗膜機械的
性質を向上させるため、沈降性炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、タルク、クレー、ホワイトカーボン等を用いる
のが好ましい。ベース色顔料と体質顔料の比を100/
0〜0.1/99.9の範囲に設定することにより、隠蔽
力を所望の値に調整することができ、コントラスト、陰
影階調の意匠性の付与が可能となる。また、色調調整を
行うために、各種着色顔料も使用することができる。例
えば、亜鉛華、黄鉛、黄色酸化鉄、ホーカー、チタンイ
エロー、ハイザンエロー、パーマネントイエロー、モリ
ブデントオレンジ、ホスタパームオレンジ、ベンガラ、
レーキレッド、紫ベンガラ、キナクリドンバイオレッ
ト、紺青、群青、銅フタロシアニン、クロムグリーン、
臭素化銅フタロシアニン、カーボンブラック、鉄黒等の
無機又は有機着色顔料を使用することができる。ワニ
ス、ベース色顔料、体質顔料、着色顔料の比は、結果と
して得られる意匠の内容・色調により、適宜決定され
る。さらに、塗料の粘性等の特性を調整するために、乾
燥促進剤、界面活性物質の顔料分散性改良剤、カルボキ
シメチルセルロース、コロイダルシリカ、ひまし油等の
増粘剤、チキソトロピック剤、たれ防止剤、シリコン
油、ポリエーテルポリアクリル酸エステル共重合物等の
レベリング剤、泡消し剤、はじき防止剤、その他添加剤
を添加することができる。
ルワニスとしては、酢酸ビニル・酢酸ビニルエチレン、
酢酸ビニル・アクリル酸エステル、酢酸ビニル・フロピ
オン酸ビニル、スチレン・ブタジエン、アクリル酸系モ
ノマー等からなる共重合物又は単独重合物等の無機ポリ
マー等の一般に塗料で使用されるものを使用することが
できる。顔料としては、ベース色用として、酸化チタン
を用いるのが好ましい。体質顔料としては、塗膜機械的
性質を向上させるため、沈降性炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、タルク、クレー、ホワイトカーボン等を用いる
のが好ましい。ベース色顔料と体質顔料の比を100/
0〜0.1/99.9の範囲に設定することにより、隠蔽
力を所望の値に調整することができ、コントラスト、陰
影階調の意匠性の付与が可能となる。また、色調調整を
行うために、各種着色顔料も使用することができる。例
えば、亜鉛華、黄鉛、黄色酸化鉄、ホーカー、チタンイ
エロー、ハイザンエロー、パーマネントイエロー、モリ
ブデントオレンジ、ホスタパームオレンジ、ベンガラ、
レーキレッド、紫ベンガラ、キナクリドンバイオレッ
ト、紺青、群青、銅フタロシアニン、クロムグリーン、
臭素化銅フタロシアニン、カーボンブラック、鉄黒等の
無機又は有機着色顔料を使用することができる。ワニ
ス、ベース色顔料、体質顔料、着色顔料の比は、結果と
して得られる意匠の内容・色調により、適宜決定され
る。さらに、塗料の粘性等の特性を調整するために、乾
燥促進剤、界面活性物質の顔料分散性改良剤、カルボキ
シメチルセルロース、コロイダルシリカ、ひまし油等の
増粘剤、チキソトロピック剤、たれ防止剤、シリコン
油、ポリエーテルポリアクリル酸エステル共重合物等の
レベリング剤、泡消し剤、はじき防止剤、その他添加剤
を添加することができる。
【0049】図16に示すように、基材Bは、搬送機構
(図示せず)によって矢印Y方向に搬送されるようにな
っている。そして、ロールコーター8には、矢印X1方
向に回転するメッシュロール11と、矢印X2方向に回
転する転写ロール12と、矢印X3方向に回転するクリ
ーニングロール13と、矢印X4方向に回転する洗浄用
ロール14とが設けられている。なお、洗浄用ロール1
4は、両矢印Z1Z2方向に移動して、転写ロール12に
当接ないしは圧接し、又はこれから離反することができ
るようになっている。
(図示せず)によって矢印Y方向に搬送されるようにな
っている。そして、ロールコーター8には、矢印X1方
向に回転するメッシュロール11と、矢印X2方向に回
転する転写ロール12と、矢印X3方向に回転するクリ
ーニングロール13と、矢印X4方向に回転する洗浄用
ロール14とが設けられている。なお、洗浄用ロール1
4は、両矢印Z1Z2方向に移動して、転写ロール12に
当接ないしは圧接し、又はこれから離反することができ
るようになっている。
【0050】メッシュロール11は、転写ロール12に
所定の膜厚の塗料を供給するためのものであり、転写ロ
ール12と所望の圧力で接触するようになっている。そ
して、メッシュロール11へは塗料タンク等の塗料供給
源(図示せず)から塗料が供給されるようになってい
る。メッシュロール11の周面に対して所定の間隔を隔
ててドクターブレード17が配置されている。このドク
ターブレード17は、塗料をメッシュロール11上に保
持するとともに、メッシュロール11とドクターブレー
ド17との間隔に応じた膜厚(例えば、250μm程
度)で塗料をメッシュロール11上に供給するようにな
っている。なお、メッシュロール11の下方には、該メ
ッシュロール11から落下する塗料を受け止めて収容す
る開放型の塗料容器18(パン)が配置されている。
所定の膜厚の塗料を供給するためのものであり、転写ロ
ール12と所望の圧力で接触するようになっている。そ
して、メッシュロール11へは塗料タンク等の塗料供給
源(図示せず)から塗料が供給されるようになってい
る。メッシュロール11の周面に対して所定の間隔を隔
ててドクターブレード17が配置されている。このドク
ターブレード17は、塗料をメッシュロール11上に保
持するとともに、メッシュロール11とドクターブレー
ド17との間隔に応じた膜厚(例えば、250μm程
度)で塗料をメッシュロール11上に供給するようにな
っている。なお、メッシュロール11の下方には、該メ
ッシュロール11から落下する塗料を受け止めて収容す
る開放型の塗料容器18(パン)が配置されている。
【0051】図18に示すように、円柱形のメッシュロ
ール11は回転軸15に同軸に取り付けられ、その周面
にはメッシュ状に形成された複数の溝部16(例えば、
深さ30〜400μm程度の格子型の溝)が形成されて
いる。このメッシュ状の溝部16は、周面上に塗料を適
切な厚さで確実に保持させるとともに、該メッシュロー
ル11の回転に起因する遠心力によって塗料が偏った
り、塗料だれが生じるのを防止する機能を有している。
ール11は回転軸15に同軸に取り付けられ、その周面
にはメッシュ状に形成された複数の溝部16(例えば、
深さ30〜400μm程度の格子型の溝)が形成されて
いる。このメッシュ状の溝部16は、周面上に塗料を適
切な厚さで確実に保持させるとともに、該メッシュロー
ル11の回転に起因する遠心力によって塗料が偏った
り、塗料だれが生じるのを防止する機能を有している。
【0052】転写ロール12は、基材Bの表面に接触可
能に配置されている。そして、この転写ロール12にお
いては、図19(a)に示すように、メッシュロール1
1が該転写ロール12と所望の圧力で接触することがで
きるよう、アルミニウム等の金属で形成された円柱形の
軸体20の外周部にゴム製の版材21が巻き付けられた
構造、あるいは軸体20にゴム製の版材21が貼付され
た構造とされている。なお、転写ロール12は、シャフ
ト19に同軸に取り付けられている。そして、版材21
の外表部には複数の凸部22が形成され、各凸部22内
に微小な凹部23が形成されている。
能に配置されている。そして、この転写ロール12にお
いては、図19(a)に示すように、メッシュロール1
1が該転写ロール12と所望の圧力で接触することがで
きるよう、アルミニウム等の金属で形成された円柱形の
軸体20の外周部にゴム製の版材21が巻き付けられた
構造、あるいは軸体20にゴム製の版材21が貼付され
た構造とされている。なお、転写ロール12は、シャフ
ト19に同軸に取り付けられている。そして、版材21
の外表部には複数の凸部22が形成され、各凸部22内
に微小な凹部23が形成されている。
【0053】このように、転写ロール12の版材21の
表面には、所望の意匠性を付与する凹凸形状(骨材や色
相の異なる混合物の塊や苔等を表現した模様)が、紫外
線又はレーザー光線を用いて、例えば0.01mm以
上、より好ましくは0.05〜2mmの厚さないしは深
さで形成される。紫外線又はレーザー光線を用いれば、
版材21に対して、意匠性を付与する凹凸形状を均一の
厚さないしは深さで、輪郭を明瞭に保って形成すること
ができる。かかる紫外線又はレーザー光線による加工に
適した版材21の材料としては、例えば、ブタジエン/
メタクリル酸/ジビニルベンゼン/メタクリル酸メチル
からなる部分架橋共重合体、スチレン/イソプレン/ス
チレン共重合体、マレイン酸モノエステル変性イソプレ
ン重合体、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリル
アミド、メタクリル酸ラウリル及び2−エチレンアント
ラキノンからなる水現像型ゴム成形体(例えば商品名
「フレキシードD−123」、硬化後硬度 JIS A4
0°、3.1mm:日本ペイント社製)、スチレン/イソ
プレン/スチレン共重合体を主成分とする溶剤現像型ゴ
ム成形体(例えば商品名「サイレルTDR」、「サイレ
ルDPSフレキソプレート」:Du Pont社製)などが
あげられる。
表面には、所望の意匠性を付与する凹凸形状(骨材や色
相の異なる混合物の塊や苔等を表現した模様)が、紫外
線又はレーザー光線を用いて、例えば0.01mm以
上、より好ましくは0.05〜2mmの厚さないしは深
さで形成される。紫外線又はレーザー光線を用いれば、
版材21に対して、意匠性を付与する凹凸形状を均一の
厚さないしは深さで、輪郭を明瞭に保って形成すること
ができる。かかる紫外線又はレーザー光線による加工に
適した版材21の材料としては、例えば、ブタジエン/
メタクリル酸/ジビニルベンゼン/メタクリル酸メチル
からなる部分架橋共重合体、スチレン/イソプレン/ス
チレン共重合体、マレイン酸モノエステル変性イソプレ
ン重合体、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリル
アミド、メタクリル酸ラウリル及び2−エチレンアント
ラキノンからなる水現像型ゴム成形体(例えば商品名
「フレキシードD−123」、硬化後硬度 JIS A4
0°、3.1mm:日本ペイント社製)、スチレン/イソ
プレン/スチレン共重合体を主成分とする溶剤現像型ゴ
ム成形体(例えば商品名「サイレルTDR」、「サイレ
ルDPSフレキソプレート」:Du Pont社製)などが
あげられる。
【0054】これらのゴム成形体に、意匠性を付与しう
る模様(階調)、形状、あるいはこれらの組み合わせを
施した銀塩フィルムを真空密着させ、これに紫外線を照
射した後、あるいはレーザーによって直接書き込みして
光重合させた後、水やパークロルエチレン等を用いて非
露光部を現像・乾燥することにより、意匠性を付与する
凹凸形状を有するゴム成形体(版材21)が得られる。
紫外線やレーザーによって意匠性を付与する凹凸形状を
有するゴム成形体(版材21)を得るには、コンピュー
タグラフィック等を用いて、意匠性のある模様、形状、
これらの組み合わせを、これらに対応する電気的な信号
に変換して版材21に凹凸形状を形成するといった手法
も有効である。この他、アクリル系液状注型用のゴム成
形体(商品名「APR」:旭化成工業社製)も使用する
ことができる。
る模様(階調)、形状、あるいはこれらの組み合わせを
施した銀塩フィルムを真空密着させ、これに紫外線を照
射した後、あるいはレーザーによって直接書き込みして
光重合させた後、水やパークロルエチレン等を用いて非
露光部を現像・乾燥することにより、意匠性を付与する
凹凸形状を有するゴム成形体(版材21)が得られる。
紫外線やレーザーによって意匠性を付与する凹凸形状を
有するゴム成形体(版材21)を得るには、コンピュー
タグラフィック等を用いて、意匠性のある模様、形状、
これらの組み合わせを、これらに対応する電気的な信号
に変換して版材21に凹凸形状を形成するといった手法
も有効である。この他、アクリル系液状注型用のゴム成
形体(商品名「APR」:旭化成工業社製)も使用する
ことができる。
【0055】なお、図19(b)に示すように、円柱形
の金属製軸体20と版材21との間に、発泡体層24を
介設した転写ロール12’を用いてもよい。このよう
に、発泡体層24を設ければ、該発泡体層24の弾力性
により、平滑でない壁材等の基材に対しても意匠性のあ
る塗膜を効率的に転写することが可能となる。かかる発
泡体層24の材料は、復起弾性に富み、かつ残留応力の
少ない弾力性のあるものであればよく、例えば密度が1
〜500kg/m3(好ましくは、100〜300kg
/m3)のポリウレタンなどがあげられるが、とくに接
着性の観点からはスキン面を有する材料が好ましいとい
える。発泡体層24の厚さは、基材が平滑面であるか凹
凸面であるかなどといった事情を考慮して所望の値に設
定することができるが、通常は1〜30mmであり、好
ましくは5〜20mmである。なお、転写ロール2’を
構成する各層間には、各層間にずれが生じるのを防止す
るための接着層あるいはテープを設けてもよい。また、
図19(c)に示すように、円柱形の金属製軸体20の
外周にスポンジロール25を外嵌してなる転写ロール1
2”を用いてもよい。この場合は、スポンジロール25
の外周部に、意匠部を形成するための凸部26及び微小
な凹部27が形成される。さらに、軸体20上にガラス
強化プラスチック等からなるスリーブを装着し、このス
リーブの上に上記構成体を装着するようにしてもよい。
の金属製軸体20と版材21との間に、発泡体層24を
介設した転写ロール12’を用いてもよい。このよう
に、発泡体層24を設ければ、該発泡体層24の弾力性
により、平滑でない壁材等の基材に対しても意匠性のあ
る塗膜を効率的に転写することが可能となる。かかる発
泡体層24の材料は、復起弾性に富み、かつ残留応力の
少ない弾力性のあるものであればよく、例えば密度が1
〜500kg/m3(好ましくは、100〜300kg
/m3)のポリウレタンなどがあげられるが、とくに接
着性の観点からはスキン面を有する材料が好ましいとい
える。発泡体層24の厚さは、基材が平滑面であるか凹
凸面であるかなどといった事情を考慮して所望の値に設
定することができるが、通常は1〜30mmであり、好
ましくは5〜20mmである。なお、転写ロール2’を
構成する各層間には、各層間にずれが生じるのを防止す
るための接着層あるいはテープを設けてもよい。また、
図19(c)に示すように、円柱形の金属製軸体20の
外周にスポンジロール25を外嵌してなる転写ロール1
2”を用いてもよい。この場合は、スポンジロール25
の外周部に、意匠部を形成するための凸部26及び微小
な凹部27が形成される。さらに、軸体20上にガラス
強化プラスチック等からなるスリーブを装着し、このス
リーブの上に上記構成体を装着するようにしてもよい。
【0056】再び、図16に示すように、クリーニング
ロール13は、塗料転写位置を通過した転写ロール12
の表面に付着している塗料を回収して、転写ロール12
の表面のクリーニングを行う。このクリーニングロール
13には、好ましくは、クリーニングロール13上の塗
料をかき取るドクターブレード28と、オープン型の塗
料受け29(パン)とが付設されているが、これらは省
略してもよい。
ロール13は、塗料転写位置を通過した転写ロール12
の表面に付着している塗料を回収して、転写ロール12
の表面のクリーニングを行う。このクリーニングロール
13には、好ましくは、クリーニングロール13上の塗
料をかき取るドクターブレード28と、オープン型の塗
料受け29(パン)とが付設されているが、これらは省
略してもよい。
【0057】図16から明らかなとおり、クリーニング
ロール13は、転写ロール回転方向(矢印X2方向)に
みて、ゴム転写ロール12が基材Bに接触する転写位置
のトレーリング側(後側)の所定の位置に配置されてい
る。このクリーニングロール13は、転写位置を通過し
たゴム転写ロール12の表面に付着している塗料を回収
するために、ゴム転写ロール12の表面に押圧されてい
る。このクリーニングロール13においては、転写ロー
ル12からクリーニングロール13に転写された塗料
が、ドクターブレード28により擦り落とされて塗料受
け29に収容される。ここで、塗料受け29内に溜まっ
た塗料は、適宜、塗料タンク等(図示せず)へ戻され
る。なお、ドクターブレード28に替えて洗浄用のロー
ルを装着し、塗料受け29内に洗浄用溶剤を入れておけ
ば、クリーニングロール13に付着している塗料は洗浄
溶剤によって洗浄されて塗料受け29に捕捉される。
ロール13は、転写ロール回転方向(矢印X2方向)に
みて、ゴム転写ロール12が基材Bに接触する転写位置
のトレーリング側(後側)の所定の位置に配置されてい
る。このクリーニングロール13は、転写位置を通過し
たゴム転写ロール12の表面に付着している塗料を回収
するために、ゴム転写ロール12の表面に押圧されてい
る。このクリーニングロール13においては、転写ロー
ル12からクリーニングロール13に転写された塗料
が、ドクターブレード28により擦り落とされて塗料受
け29に収容される。ここで、塗料受け29内に溜まっ
た塗料は、適宜、塗料タンク等(図示せず)へ戻され
る。なお、ドクターブレード28に替えて洗浄用のロー
ルを装着し、塗料受け29内に洗浄用溶剤を入れておけ
ば、クリーニングロール13に付着している塗料は洗浄
溶剤によって洗浄されて塗料受け29に捕捉される。
【0058】このように、基材Bに意匠性のある塗膜4
2を塗装した後において転写ロール12に残留している
塗料が、クリーニングロール13により回収されるの
で、転写ロール12の表面を余分な塗料が残留しない状
態にすることができ、ひいてはメッシュロール11から
転写ロール12に供給された塗料を、基材Bに対して適
切な膜厚に保持することが可能となる。このため、基本
的には、ある程度ないしはかなり安定した塗装を行うこ
とができる。
2を塗装した後において転写ロール12に残留している
塗料が、クリーニングロール13により回収されるの
で、転写ロール12の表面を余分な塗料が残留しない状
態にすることができ、ひいてはメッシュロール11から
転写ロール12に供給された塗料を、基材Bに対して適
切な膜厚に保持することが可能となる。このため、基本
的には、ある程度ないしはかなり安定した塗装を行うこ
とができる。
【0059】しかしながら、このようなクリーニングロ
ール13のみでは、転写ロール12の円周面(表面)に
供給されている塗料の粘度が高い場合、あるいは転写ロ
ール12の円周面に付着している塗料が硬化した場合に
は、転写ロール12に付着している塗料は十分には除去
されないことがある。そして、このような場合、細かい
装飾柄等の転写を行おうとすれば、転写ロール12の柄
の掘り込み部である凹部23に塗料が詰まるなどして、
装飾柄の輪郭が崩れることがある。また、塗装の厚みを
大きくしたい場合、あるいはかなりの凹凸がある基材に
塗装を施す場合は、転写ロール12の転写圧をかなり高
くする必要があるが、その際転写圧を過度に高めてしま
うことがあり、このような場合には転写ロール12の凹
部23に塗料が堆積し、上記不具合が著しくなる。
ール13のみでは、転写ロール12の円周面(表面)に
供給されている塗料の粘度が高い場合、あるいは転写ロ
ール12の円周面に付着している塗料が硬化した場合に
は、転写ロール12に付着している塗料は十分には除去
されないことがある。そして、このような場合、細かい
装飾柄等の転写を行おうとすれば、転写ロール12の柄
の掘り込み部である凹部23に塗料が詰まるなどして、
装飾柄の輪郭が崩れることがある。また、塗装の厚みを
大きくしたい場合、あるいはかなりの凹凸がある基材に
塗装を施す場合は、転写ロール12の転写圧をかなり高
くする必要があるが、その際転写圧を過度に高めてしま
うことがあり、このような場合には転写ロール12の凹
部23に塗料が堆積し、上記不具合が著しくなる。
【0060】そこで、このロールコーター8には、転写
ロール12(版材21)の円周面に接触し、該転写ロー
ル12の円周面の凹部23に付着している塗料をクリー
ニングする洗浄用ロール14が設けられている。この洗
浄用ロール14は、転写ロール回転方向(矢印X2方
向)にみて、クリーニングロール13よりもトレーリン
グ側(後側)であり、かつメッシュロール11よりリー
ディング側(前側)の所定の位置に配置されている。な
お、洗浄用ロール14をクリーニングロール13よりも
リーディング側(前側)に配置してもよい。
ロール12(版材21)の円周面に接触し、該転写ロー
ル12の円周面の凹部23に付着している塗料をクリー
ニングする洗浄用ロール14が設けられている。この洗
浄用ロール14は、転写ロール回転方向(矢印X2方
向)にみて、クリーニングロール13よりもトレーリン
グ側(後側)であり、かつメッシュロール11よりリー
ディング側(前側)の所定の位置に配置されている。な
お、洗浄用ロール14をクリーニングロール13よりも
リーディング側(前側)に配置してもよい。
【0061】この洗浄用ロール14には、矢印X4方向
に回転する円柱体30と、該円柱体30の円周部に取り
付けられ転写ロール12の円周面と接触ないしは圧接す
るブラシ31とが設けられている。ここで、ブラシ31
は、例えばナイロン等を用いたプラスチック製ブラシ、
あるいは豚毛等を用いた動物製ブラシとされる。そし
て、ブラシ31は、転写ロール12の円周面と接触し
て、該転写ロールの凹部23に溜まっているあるいは付
着している塗料を効果的に除去する。さらに、この洗浄
用ロール14のやや下方には、塗料の親溶媒である水、
有機溶剤等が入ったオープン型のパン32(受け皿)が
設けられている。そして、ブラシ31の一部は、このパ
ン32内の親溶媒に浸されており、したがってブラシ3
1は該親溶媒の作用でもって凹部23内の塗料を効果的
に除去することができる。なお、転写ロール12の回転
方向にみて、洗浄用ロール14のトレーリング側(後
側)に、転写ロール12の円周面に付着している上記親
溶媒をふき取る溶媒除去装置を設けてもよい。
に回転する円柱体30と、該円柱体30の円周部に取り
付けられ転写ロール12の円周面と接触ないしは圧接す
るブラシ31とが設けられている。ここで、ブラシ31
は、例えばナイロン等を用いたプラスチック製ブラシ、
あるいは豚毛等を用いた動物製ブラシとされる。そし
て、ブラシ31は、転写ロール12の円周面と接触し
て、該転写ロールの凹部23に溜まっているあるいは付
着している塗料を効果的に除去する。さらに、この洗浄
用ロール14のやや下方には、塗料の親溶媒である水、
有機溶剤等が入ったオープン型のパン32(受け皿)が
設けられている。そして、ブラシ31の一部は、このパ
ン32内の親溶媒に浸されており、したがってブラシ3
1は該親溶媒の作用でもって凹部23内の塗料を効果的
に除去することができる。なお、転写ロール12の回転
方向にみて、洗浄用ロール14のトレーリング側(後
側)に、転写ロール12の円周面に付着している上記親
溶媒をふき取る溶媒除去装置を設けてもよい。
【0062】洗浄用ロール14は、両矢印Z1Z2方向に
移動できるようになっている。したがって、必要に応じ
て適宜、転写ロール12の円周面の凹部23のクリーニ
ングを行うことができるので、不必要なクリーニングを
回避することができる。さらに、洗浄用ロール14は、
押圧できる金属あるいはプラスチック等のロールを併用
することにより、塗料の回収効率を高めることが可能で
ある。
移動できるようになっている。したがって、必要に応じ
て適宜、転写ロール12の円周面の凹部23のクリーニ
ングを行うことができるので、不必要なクリーニングを
回避することができる。さらに、洗浄用ロール14は、
押圧できる金属あるいはプラスチック等のロールを併用
することにより、塗料の回収効率を高めることが可能で
ある。
【0063】この洗浄用ロール14は、基本的には、転
写ロール12の円周面の凹部23にたまった塗料を、吸
い取りあるいはこすり取るなどして除去できるものであ
れば、どのようなものでも使用することができる。例え
ば、ナイロン等を用いたプラスチック製ブラシや、豚毛
等を用いた動物製ブラシをロール表面に装着したものを
用いることができる。また、CR,NBR,ウレタン等
のフォーム、PVAフォーム等の吸水性ないしは吸油性
のあるスポンジロール等も用いることができ、硬度とし
てはJISC10°〜80°、厚みは1〜30mmが好
ましく、またブラシロールとフォームロールの組合わせ
や、これらを複数配置することも可能である。
写ロール12の円周面の凹部23にたまった塗料を、吸
い取りあるいはこすり取るなどして除去できるものであ
れば、どのようなものでも使用することができる。例え
ば、ナイロン等を用いたプラスチック製ブラシや、豚毛
等を用いた動物製ブラシをロール表面に装着したものを
用いることができる。また、CR,NBR,ウレタン等
のフォーム、PVAフォーム等の吸水性ないしは吸油性
のあるスポンジロール等も用いることができ、硬度とし
てはJISC10°〜80°、厚みは1〜30mmが好
ましく、またブラシロールとフォームロールの組合わせ
や、これらを複数配置することも可能である。
【0064】また、図16に示すような実質的に円柱体
30とブラシ31とで構成される洗浄用ロール14に替
えて、図17に示すような、ウレタンフォーム、PVA
フォーム等からなる吸水性ないしは吸油性のあるフォー
ムロール33(ないしは、スポンジロール)を備えた洗
浄用ロール14’を設け、転写ロール12の円周面の凹
部23に溜まった塗料を吸い取るようにしてもよい。こ
の場合は、フォームロール33が保持している塗料を絞
り出してパン32に落下させるために、該フォームロー
ル33に圧接する金属製又はプラスチック製の圧接ロー
ル34を設置するのが好ましい。
30とブラシ31とで構成される洗浄用ロール14に替
えて、図17に示すような、ウレタンフォーム、PVA
フォーム等からなる吸水性ないしは吸油性のあるフォー
ムロール33(ないしは、スポンジロール)を備えた洗
浄用ロール14’を設け、転写ロール12の円周面の凹
部23に溜まった塗料を吸い取るようにしてもよい。こ
の場合は、フォームロール33が保持している塗料を絞
り出してパン32に落下させるために、該フォームロー
ル33に圧接する金属製又はプラスチック製の圧接ロー
ル34を設置するのが好ましい。
【0065】かくして、ロールコーター8においては、
洗浄用ロール14によって転写ロール12の版材21の
凹部23に付着ないしは堆積している塗料が効果的に除
去(回収)されるので、基材B上の意匠部以外の部分に
塗料が転写されるなどといった問題が生じない。また、
転写ロール12の円周面上で塗料が固化して該円周面の
硬度が高くなったり、あるいは該円周面の凹部23が目
詰まりを起こすなどといった不具合が生じない。このた
め、意匠性の高い高精細な塗膜42を、安価でかつ容易
に基材Bに塗装することができる。つまり、高精細な意
匠を基材Bに形成することができ、また工程を一時的に
停止させて転写ロール12を洗浄する必要がなくなり、
生産効率が高められる。
洗浄用ロール14によって転写ロール12の版材21の
凹部23に付着ないしは堆積している塗料が効果的に除
去(回収)されるので、基材B上の意匠部以外の部分に
塗料が転写されるなどといった問題が生じない。また、
転写ロール12の円周面上で塗料が固化して該円周面の
硬度が高くなったり、あるいは該円周面の凹部23が目
詰まりを起こすなどといった不具合が生じない。このた
め、意匠性の高い高精細な塗膜42を、安価でかつ容易
に基材Bに塗装することができる。つまり、高精細な意
匠を基材Bに形成することができ、また工程を一時的に
停止させて転写ロール12を洗浄する必要がなくなり、
生産効率が高められる。
【図1】 本発明にかかる塗装システムの模式図であ
る。
る。
【図2】 網点法による階調再現特性を模式的に示す、
ディスプレイ上に表示された中間調画像の写真である。
ディスプレイ上に表示された中間調画像の写真である。
【図3】 (a)、(b)は、それぞれ、階調再現に用
いられる濃淡原画像を示す、ディスプレイ上に表示され
た中間調画像の写真である。
いられる濃淡原画像を示す、ディスプレイ上に表示され
た中間調画像の写真である。
【図4】 (a)、(b)は、それぞれ、図3(a)、
(b)に示す濃淡原画像から網点法により階調再現され
てディスプレイ上に表示された中間調画像の写真であ
る。
(b)に示す濃淡原画像から網点法により階調再現され
てディスプレイ上に表示された中間調画像の写真であ
る。
【図5】 (a)は塗装におけるトーンカーブの一例を
示す図であり、(b)は該トーンカーブを補正するため
の濃度補正関数(トーンカーブ補正パターン)の一例を
示す図である。
示す図であり、(b)は該トーンカーブを補正するため
の濃度補正関数(トーンカーブ補正パターン)の一例を
示す図である。
【図6】 濃度補正関数の設定に用いられる濃淡原画像
(オリジナル画像)及びそのトーンカーブを示す、ディ
スプレイ上に表示された中間調画像の写真である。
(オリジナル画像)及びそのトーンカーブを示す、ディ
スプレイ上に表示された中間調画像の写真である。
【図7】 オフセット印刷における印刷画像及びそのト
ーンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中間調
画像の写真である。
ーンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中間調
画像の写真である。
【図8】 フレキソ印刷における印刷画像及びそのトー
ンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中間調画
像の写真である。
ンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中間調画
像の写真である。
【図9】 補正処理を行わない場合における、本発明に
かかる塗装システムの塗装画像及びそのトーンカーブを
示す、ディスプレイ上に表示された中間調画像の写真で
ある。
かかる塗装システムの塗装画像及びそのトーンカーブを
示す、ディスプレイ上に表示された中間調画像の写真で
ある。
【図10】 濃度補正関数1及び該濃度補正関数1を用
いて作成された階調再現画像の、ディスプレイ上に表示
された中間調画像の写真である。
いて作成された階調再現画像の、ディスプレイ上に表示
された中間調画像の写真である。
【図11】 図10に示す階調再現画像を用いた場合に
おける、本発明にかかる塗装システムの塗装画像及びそ
のトーンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中
間調画像の写真である。
おける、本発明にかかる塗装システムの塗装画像及びそ
のトーンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中
間調画像の写真である。
【図12】 濃度補正関数2及び該濃度補正関数2を用
いて作成された階調再現画像の、ディスプレイ上に表示
された中間調画像の写真である。
いて作成された階調再現画像の、ディスプレイ上に表示
された中間調画像の写真である。
【図13】 図12に示す階調再現画像を用いた場合に
おける、本発明にかかる塗装システムの塗装画像及びそ
のトーンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中
間調画像の写真である。
おける、本発明にかかる塗装システムの塗装画像及びそ
のトーンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中
間調画像の写真である。
【図14】 濃度補正関数3及び該濃度補正関数3を用
いて作成された階調再現画像の、ディスプレイ上に表示
された中間調画像の写真である。
いて作成された階調再現画像の、ディスプレイ上に表示
された中間調画像の写真である。
【図15】 図14に示す階調再現画像を用いた場合に
おける、本発明にかかる塗装システムの塗装画像及びそ
のトーンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中
間調画像の写真である。
おける、本発明にかかる塗装システムの塗装画像及びそ
のトーンカーブを示す、ディスプレイ上に表示された中
間調画像の写真である。
【図16】 本発明にかかる塗装システムで用いられる
ロールコーターの立面断面構造を模式的に示す概略図で
ある。
ロールコーターの立面断面構造を模式的に示す概略図で
ある。
【図17】 図16に示すロールコーターの変形例の立
面断面構造を模式的に示す概略図である。
面断面構造を模式的に示す概略図である。
【図18】 図16又は図17に示すロールコーターで
用いられるメッシュロールの外観斜視図である。
用いられるメッシュロールの外観斜視図である。
【図19】 (a)は図16又は図17に示すロールコ
ーターで用いられる転写ロールの一部が破断された外観
斜視図であり、(b)及び(c)はそれぞれ転写ロール
の変形例を示す一部が破断された外観斜視図である。
ーターで用いられる転写ロールの一部が破断された外観
斜視図であり、(b)及び(c)はそれぞれ転写ロール
の変形例を示す一部が破断された外観斜視図である。
【図20】 レンガを積み重ねたような外観を呈する塗
装が施された窯業関連の建設材料の斜視図である。
装が施された窯業関連の建設材料の斜視図である。
【図21】 窯業、金属サイジング関連の基材の塗装工
程を示すフローチャートである。
程を示すフローチャートである。
B…基材、1…画像データベース、2…フィルム原稿作
成装置、3…ディスク、4…イメージコントローラ、5
…自動現像機、6…製版装置、7…フィルム、8…ロー
ルコーター、11…メッシュロール、12…転写ロー
ル、12’…転写ロール(変形例)、12”…転写ロー
ル(変形例)、13…クリーニングロール、14…洗浄
用ロール、14’…洗浄用ロール(変形例)、15…回
転軸、16…溝部、17…ドクターブレード、18…塗
料容器(パン)、19…シャフト、20…軸体、21…
版材、22…凸部、23…凹部、24…発泡体層、25
…スポンジロール、26…凸部、27…凹部、28…ド
クターブレード、29…塗料受け(パン)、30…円柱
体、31…ブラシ、32…パン、33…フォームロー
ル、34…圧接ロール、35…ベース材、36…レンガ
部、37…目地部、38…意匠部、40…第1塗膜、4
1…第2塗膜、42…第3塗膜。
成装置、3…ディスク、4…イメージコントローラ、5
…自動現像機、6…製版装置、7…フィルム、8…ロー
ルコーター、11…メッシュロール、12…転写ロー
ル、12’…転写ロール(変形例)、12”…転写ロー
ル(変形例)、13…クリーニングロール、14…洗浄
用ロール、14’…洗浄用ロール(変形例)、15…回
転軸、16…溝部、17…ドクターブレード、18…塗
料容器(パン)、19…シャフト、20…軸体、21…
版材、22…凸部、23…凹部、24…発泡体層、25
…スポンジロール、26…凸部、27…凹部、28…ド
クターブレード、29…塗料受け(パン)、30…円柱
体、31…ブラシ、32…パン、33…フォームロー
ル、34…圧接ロール、35…ベース材、36…レンガ
部、37…目地部、38…意匠部、40…第1塗膜、4
1…第2塗膜、42…第3塗膜。
Claims (15)
- 【請求項1】 濃淡による中間調で表現された意匠性を
有する濃淡原画像を、網点法で中間調を表現するように
した2値化処理により、2値化された階調再現画像に変
換して該階調再現画像に対応する2値化画像信号を生成
する階調再現装置と、 上記階調再現装置によって生成された2値化画像信号に
基づいて第2原図を作成する第2原図作成装置と、 上記第2原図作成装置によって作成された第2原図を用
いて、転写ロールの表面に、上記第2原図に対応する凹
凸形状を形成する製版装置と、 周面に複数の溝部がメッシュ状に形成され、塗料供給源
から供給される塗料を上記溝部により上記周面に所定の
膜厚で保持するメッシュロールを備える一方上記転写ロ
ールを装着し、該転写ロールを上記メッシュロールと接
触させて該メッシュロールの周面に保持された塗料を上
記転写ロールの円周面に付着させ、該円周面に付着して
いる塗料を、濃淡原画像に対応する意匠性を有する塗膜
として基材に転写するロールコーターとが設けられてい
ることを特徴とする階調再現式塗装システム。 - 【請求項2】 上記階調再現装置による2値化処理の前
又は後に、所定の補正特性でもって、網点の大きさが減
少する方向に画像信号を補正する階調調子補正装置が設
けられていることを特徴とする、請求項1に記載された
階調再現式塗装システム。 - 【請求項3】 上記階調調子補正装置が、上記2値化処
理の前に画像信号を補正するようになっていることを特
徴とする、請求項2に記載された階調再現式塗装システ
ム。 - 【請求項4】 上記ロールコーターに、 その外周面が上記転写ロールの円周面に圧接するように
配置され、転写位置通過後において上記転写ロールの円
周面に残留している塗料を回収して該円周面のクリーニ
ングを行うクリーニングロールと、 上記転写ロールの円周面に接触し、該転写ロールの円周
面の凹部に付着している塗料をクリーニングする洗浄用
ロールとが設けられていることを特徴とする、請求項1
〜3のいずれか1つに記載された階調再現式塗装システ
ム。 - 【請求項5】 上記階調再現装置が、網点のスクリーン
線数を133ライン/インチ以下に設定するようになっ
ていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つ
に記載された階調再現式塗装システム。 - 【請求項6】 上記階調再現装置が、網点のスクリーン
線数を80ライン/インチ以下に設定するようになって
いることを特徴とする、請求項5に記載された階調再現
式塗装システム。 - 【請求項7】 上記転写ロールが、円柱形の硬い軸体
と、該軸体に巻き付けられたゴム製の版材とで構成され
ていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つ
に記載された階調再現式塗装システム。 - 【請求項8】 上記転写ロールが、スポンジ製の円柱体
であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つ
に記載された階調再現式塗装システム。 - 【請求項9】 上記ロールコーターが、意匠に応じた酸
化チタンと体質顔料比の異なる白色ベース塗料とを含む
塗料を用いるようになっていることを特徴とする、請求
項1〜8のいずれか1つに記載された階調再現式塗装シ
ステム。 - 【請求項10】 上記塗料が調色用着色顔料を含んでい
ることを特徴とする、請求項9に記載された階調再現式
塗装システム。 - 【請求項11】 上記塗料が流動性調整剤を含んでいる
ことを特徴とする、請求項10に記載された階調再現式
塗装システム。 - 【請求項12】 上記塗料が骨材を含んでいることを特
徴とする、請求項11に記載された階調再現式塗装シス
テム。 - 【請求項13】 上記塗料がエマルジョン系塗料である
ことを特徴とする、請求項9〜12のいずれか1つに記
載された階調再現式塗装システム。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1つに記載
された階調再現式塗装システムを用いて、乾燥膜厚が1
0μm以上の意匠性のある塗膜を基材に塗装することを
特徴とする塗装方法。 - 【請求項15】 請求項1〜13のいずれか1つに記載
された階調再現式塗装システムを用いて基材上に塗膜が
塗装された、乾燥膜厚が10μm以上の被塗物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17558497A JPH1119558A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 階調再現式塗装システム並びに該システムを用いた塗装方法及び被塗物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17558497A JPH1119558A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 階調再現式塗装システム並びに該システムを用いた塗装方法及び被塗物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1119558A true JPH1119558A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=15998647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17558497A Pending JPH1119558A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 階調再現式塗装システム並びに該システムを用いた塗装方法及び被塗物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1119558A (ja) |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP17558497A patent/JPH1119558A/ja active Pending
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