JPH11196600A - インバータ装置 - Google Patents
インバータ装置Info
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- JPH11196600A JPH11196600A JP9358981A JP35898197A JPH11196600A JP H11196600 A JPH11196600 A JP H11196600A JP 9358981 A JP9358981 A JP 9358981A JP 35898197 A JP35898197 A JP 35898197A JP H11196600 A JPH11196600 A JP H11196600A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な演算に基づきPWM信号を生成するこ
とができ、もって制御精度を向上させることができると
共に、3相交流負荷に対する直流電源の利用率を向上さ
せること。 【解決手段】 このテーブルは、RAMに書き込まれて
いる内容を示したものである。PWM演算回路は、回転
/静止座標変換回路からのVα,Vβを入力してA,
B,Cを演算し、このテーブルを参照してその正負を判
別する。例えば、C>0且つA>0ならば、位相領域が
I であり、電圧基本ベクトルの種類がV1 ,V3 である
ことがわかる。また、この電圧基本ベクトルV1 ,V3
のパルス幅は、A・Tsw/E、C・Tsw/Eであり、ゼ
ロベクトルV0 ,V7 のパルス幅はTaであることがわ
かる。
とができ、もって制御精度を向上させることができると
共に、3相交流負荷に対する直流電源の利用率を向上さ
せること。 【解決手段】 このテーブルは、RAMに書き込まれて
いる内容を示したものである。PWM演算回路は、回転
/静止座標変換回路からのVα,Vβを入力してA,
B,Cを演算し、このテーブルを参照してその正負を判
別する。例えば、C>0且つA>0ならば、位相領域が
I であり、電圧基本ベクトルの種類がV1 ,V3 である
ことがわかる。また、この電圧基本ベクトルV1 ,V3
のパルス幅は、A・Tsw/E、C・Tsw/Eであり、ゼ
ロベクトルV0 ,V7 のパルス幅はTaであることがわ
かる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PWM制御を行う
電圧型の3相用インバータ装置に関するものである。
電圧型の3相用インバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PWM制御方式によりインバータ装置の
出力電圧を調整する場合、通常は、三角波形の変調波と
正弦波形の信号波との間の大小関係を比較し、その比較
に基づいて多数のパルス列すなわちPWM信号を生成す
るようにしている。そして、このPWM信号により、イ
ンバータ装置のインバータ回路を構成するスイッチング
素子のオンオフ制御が行われ、信号波の振幅に応じたパ
ルス幅を有する出力電圧波形を得ることができるように
なっていた。
出力電圧を調整する場合、通常は、三角波形の変調波と
正弦波形の信号波との間の大小関係を比較し、その比較
に基づいて多数のパルス列すなわちPWM信号を生成す
るようにしている。そして、このPWM信号により、イ
ンバータ装置のインバータ回路を構成するスイッチング
素子のオンオフ制御が行われ、信号波の振幅に応じたパ
ルス幅を有する出力電圧波形を得ることができるように
なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
三角波と正弦波との比較に基づきPWM信号を生成する
方式は、三角波と正弦波との交点を求めるための演算が
複雑であり、一定以上の制御精度を得ることが困難であ
った。
三角波と正弦波との比較に基づきPWM信号を生成する
方式は、三角波と正弦波との交点を求めるための演算が
複雑であり、一定以上の制御精度を得ることが困難であ
った。
【0004】また、3相交流モータの速度制御を行う場
合、通常は、相電圧に対して変調を行うため、スター結
線されたモータの場合は、出力線間電圧の振幅が直流電
源の電圧よりもかなり小さくなってしまい(直流電源の
2分のルート3倍となる。)、充分な直流電源の利用率
を得ることができなかった。
合、通常は、相電圧に対して変調を行うため、スター結
線されたモータの場合は、出力線間電圧の振幅が直流電
源の電圧よりもかなり小さくなってしまい(直流電源の
2分のルート3倍となる。)、充分な直流電源の利用率
を得ることができなかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、簡単な演算に基づきPWM信号を生成することが
でき、もって制御精度を向上させることができると共
に、3相交流負荷に対する直流電源の利用率を向上させ
ることができるインバータ装置を提供することを目的と
している。
あり、簡単な演算に基づきPWM信号を生成することが
でき、もって制御精度を向上させることができると共
に、3相交流負荷に対する直流電源の利用率を向上させ
ることができるインバータ装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、インバータ回路
を構成する複数のスイッチング素子G1 〜G6 に対して
PWM信号に基づくスイッチング制御を行うインバータ
制御装置を有する、電圧型の3相用インバータ装置にお
いて、前記インバータ制御装置は、回転座標系における
磁束電流成分及びトルク電流成分についての電圧指令信
号Vm ,Vt を、静止座標系における2つの電圧指令信
号Vα,Vβに変換する回転/静止座標変換回路と、前
記複数のスイッチング素子G1 〜G6 のうち正側アーム
又は負側アームのいずれか一方のアームのスイッチング
素子G1 ,G3 ,G5 のオンオフ状態について所定のパ
ターンを表した8種類の電圧基本ベクトルのうちの4種
類の電圧基本ベクトルの合成に基づき決定された、1サ
ンプリング周期のPWM信号の発生パターンについての
テーブルが記憶されている記憶手段と、前記回転/静止
座標変換回路からの電圧指令信号Vα,Vβと、前記記
憶手段に記憶されている前記PWM信号の発生パターン
と、予め設定してある1サンプリング周期Tswの値と、
から前記PWM信号を生成するPWM演算回路と、を備
えており、しかも、前記8種類の電圧基本ベクトルは、
ベクトル空間座標中に位相が60°づつずれ且つ第1乃
至第6の位相領域を画成する6種類の電圧ベクトルV1
〜V6 と、前記スイッチング素子G1 ,G3 ,G5 の全
てがオフ又はオンである状態に対応する2種類のゼロベ
クトルV0 ,V7 とにより構成されるものであり、前記
4種類の電圧基本ベクトルの合成は、電圧指令ベクトル
V*が存在する領域を画成している2種類の電圧ベクト
ルと2種類のゼロベクトルV0 ,V7 とを所定の順序に
基づき行うものである、ことを特徴とする。
の手段として、請求項1記載の発明は、インバータ回路
を構成する複数のスイッチング素子G1 〜G6 に対して
PWM信号に基づくスイッチング制御を行うインバータ
制御装置を有する、電圧型の3相用インバータ装置にお
いて、前記インバータ制御装置は、回転座標系における
磁束電流成分及びトルク電流成分についての電圧指令信
号Vm ,Vt を、静止座標系における2つの電圧指令信
号Vα,Vβに変換する回転/静止座標変換回路と、前
記複数のスイッチング素子G1 〜G6 のうち正側アーム
又は負側アームのいずれか一方のアームのスイッチング
素子G1 ,G3 ,G5 のオンオフ状態について所定のパ
ターンを表した8種類の電圧基本ベクトルのうちの4種
類の電圧基本ベクトルの合成に基づき決定された、1サ
ンプリング周期のPWM信号の発生パターンについての
テーブルが記憶されている記憶手段と、前記回転/静止
座標変換回路からの電圧指令信号Vα,Vβと、前記記
憶手段に記憶されている前記PWM信号の発生パターン
と、予め設定してある1サンプリング周期Tswの値と、
から前記PWM信号を生成するPWM演算回路と、を備
えており、しかも、前記8種類の電圧基本ベクトルは、
ベクトル空間座標中に位相が60°づつずれ且つ第1乃
至第6の位相領域を画成する6種類の電圧ベクトルV1
〜V6 と、前記スイッチング素子G1 ,G3 ,G5 の全
てがオフ又はオンである状態に対応する2種類のゼロベ
クトルV0 ,V7 とにより構成されるものであり、前記
4種類の電圧基本ベクトルの合成は、電圧指令ベクトル
V*が存在する領域を画成している2種類の電圧ベクト
ルと2種類のゼロベクトルV0 ,V7 とを所定の順序に
基づき行うものである、ことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記記憶手段のテーブルに記憶されている
前記4種類の電圧基本ベクトルの合成についての所定の
順序は、前記2種類の電圧ベクトルの一方を第1の電圧
ベクトルとし、他方を第2の電圧ベクトルとした場合
に、ゼロベクトルV0 、第1の電圧ベクトル、第2の電
圧ベクトル、ゼロベクトルV7 、ゼロベクトルV7 、第
2の電圧ベクトル、第1の電圧ベクトル、ゼロベクトル
V0 、を順次加えていく順序である、ことを特徴とす
る。
明において、前記記憶手段のテーブルに記憶されている
前記4種類の電圧基本ベクトルの合成についての所定の
順序は、前記2種類の電圧ベクトルの一方を第1の電圧
ベクトルとし、他方を第2の電圧ベクトルとした場合
に、ゼロベクトルV0 、第1の電圧ベクトル、第2の電
圧ベクトル、ゼロベクトルV7 、ゼロベクトルV7 、第
2の電圧ベクトル、第1の電圧ベクトル、ゼロベクトル
V0 、を順次加えていく順序である、ことを特徴とす
る。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記記憶手段のテーブルには、電圧
指令ベクトルV*が存在する位相領域を判別するための
係数A,B,Cについての正負判別式と、前記判別され
た位相領域を画成する2種類の電圧ベクトルと、前記2
種類の電圧ベクトルのパルス幅、及び前記ゼロベクトル
V0 ,V7 のパルス幅についての所定の演算式とが記憶
されており、前記PWM演算回路は、前記回転/静止座
標変換回路からの電圧指令Vα,Vβの入力に基づき行
った前記係数A,B,Cについての正負判別結果を、前
記記憶手段に記憶されている正負判別式と比較すること
により、電圧指令ベクトルV*が存在する位相領域を判
別し、この判別した位相領域に対応する前記2種類の電
圧ベクトルのパルス幅、及び前記ゼロベクトルV0 ,V
7 のパルス幅を前記所定の演算式を用いて演算するもの
である、ことを特徴とする。
載の発明において、前記記憶手段のテーブルには、電圧
指令ベクトルV*が存在する位相領域を判別するための
係数A,B,Cについての正負判別式と、前記判別され
た位相領域を画成する2種類の電圧ベクトルと、前記2
種類の電圧ベクトルのパルス幅、及び前記ゼロベクトル
V0 ,V7 のパルス幅についての所定の演算式とが記憶
されており、前記PWM演算回路は、前記回転/静止座
標変換回路からの電圧指令Vα,Vβの入力に基づき行
った前記係数A,B,Cについての正負判別結果を、前
記記憶手段に記憶されている正負判別式と比較すること
により、電圧指令ベクトルV*が存在する位相領域を判
別し、この判別した位相領域に対応する前記2種類の電
圧ベクトルのパルス幅、及び前記ゼロベクトルV0 ,V
7 のパルス幅を前記所定の演算式を用いて演算するもの
である、ことを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記係数A,B,Cは下式により表される
ものであり、前記2種類の電圧ベクトルのパルス幅は、
これらの係数A,B,Cを用いて表されると共に、前記
ゼロベクトルのパルス幅は、前記1サンプリング周期T
swからこの2種類の電圧ベクトルのパルス幅を減算した
ものの2分の1として、表されるものである、ことを特
徴とする。
明において、前記係数A,B,Cは下式により表される
ものであり、前記2種類の電圧ベクトルのパルス幅は、
これらの係数A,B,Cを用いて表されると共に、前記
ゼロベクトルのパルス幅は、前記1サンプリング周期T
swからこの2種類の電圧ベクトルのパルス幅を減算した
ものの2分の1として、表されるものである、ことを特
徴とする。
【0010】
【数2】
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明の技術に用いられる
基本原理を図1乃至図6に基づき説明する。図1はベク
トル座標中に位相が60°づつずれた6つの電圧ベクト
ルV1 〜V6を示したものであり、これら6つの電圧ベ
クトルV1 〜V6 により画成される6つの領域をI 〜VI
とする。各電圧ベクトルは括弧内の数値により表される
パターンを有している。これら括弧内の数値は具体的に
は、インバータ回路中の正負いずれか一方のアームを構
成する3つのスイッチング素子についてのオン状態又は
オフ状態を示している。
基本原理を図1乃至図6に基づき説明する。図1はベク
トル座標中に位相が60°づつずれた6つの電圧ベクト
ルV1 〜V6を示したものであり、これら6つの電圧ベ
クトルV1 〜V6 により画成される6つの領域をI 〜VI
とする。各電圧ベクトルは括弧内の数値により表される
パターンを有している。これら括弧内の数値は具体的に
は、インバータ回路中の正負いずれか一方のアームを構
成する3つのスイッチング素子についてのオン状態又は
オフ状態を示している。
【0012】例えば、図2に示すように、直流電圧Eが
印加され、スター結線された3相交流モータ2に3相交
流電力を供給するものであって、6つのスイッチング素
子(例えばIGBT)G1 〜G6 により構成されるイン
バータ回路1を考えてみる。このインバータ回路1にお
いて、スイッチング素子G1 ,G3 ,G5 が正側アーム
を構成し、スイッチング素子G4 ,G6 ,G2 が負側ア
ームを構成しているが、図1の電圧ベクトルV1 〜V6
の括弧内に示した数値はこの正側アームのスイッチング
素子G1 ,G3 ,G5 のオン・オフ状態を示している。
印加され、スター結線された3相交流モータ2に3相交
流電力を供給するものであって、6つのスイッチング素
子(例えばIGBT)G1 〜G6 により構成されるイン
バータ回路1を考えてみる。このインバータ回路1にお
いて、スイッチング素子G1 ,G3 ,G5 が正側アーム
を構成し、スイッチング素子G4 ,G6 ,G2 が負側ア
ームを構成しているが、図1の電圧ベクトルV1 〜V6
の括弧内に示した数値はこの正側アームのスイッチング
素子G1 ,G3 ,G5 のオン・オフ状態を示している。
【0013】すなわち、電圧ベクトルV1 (100)
は、G1 がオン、G3 ,G5 がオフのパターンであるこ
とを示しており、電圧ベクトルV3 (110)は、G1
,G3がオン、G5 がオフであることを示している。他
の電圧ベクトルV2 ,V4 ,V6 ,V5 も同様の内容を
示している。なお、負側アームを構成するスイッチング
素子G4 ,G6 ,G2 のオン・オフ状態は、正側アーム
を構成するスイッチング素子G1 ,G3 ,G5 とちょう
ど逆の状態となる。
は、G1 がオン、G3 ,G5 がオフのパターンであるこ
とを示しており、電圧ベクトルV3 (110)は、G1
,G3がオン、G5 がオフであることを示している。他
の電圧ベクトルV2 ,V4 ,V6 ,V5 も同様の内容を
示している。なお、負側アームを構成するスイッチング
素子G4 ,G6 ,G2 のオン・オフ状態は、正側アーム
を構成するスイッチング素子G1 ,G3 ,G5 とちょう
ど逆の状態となる。
【0014】そして、図1のベクトル座標中の任意の大
きさ及び方向を有する指令ベクトルV*は、上記の電圧
ベクトルを合成することにより得ることができる。例え
ば、図1に示すような領域I 内の指令ベクトルV*を考
えると、この指令ベクトルV*は、図3に示すように、
電圧ベクトルV1 ,V3 により表すことができる。
きさ及び方向を有する指令ベクトルV*は、上記の電圧
ベクトルを合成することにより得ることができる。例え
ば、図1に示すような領域I 内の指令ベクトルV*を考
えると、この指令ベクトルV*は、図3に示すように、
電圧ベクトルV1 ,V3 により表すことができる。
【0015】しかし、本発明では、これら電圧ベクトル
V1 ,V3 の他にゼロベクトルV0,V7 を電圧基本ベ
クトルとして用いることにより指令ベクトルV*を表す
こととしている。これらゼロベクトルV0 ,V7 のパタ
ーンは(000)、(111)であり、スイッチング素
子G1 ,G3 ,G5 のいずれにも電流が流れなくなるパ
ターンであるためゼロベクトルと呼んでいる。図3で
は、電圧ベクトルV1 の始点及び電圧ベクトルV3 の終
点にそれぞれゼロベクトルV0 を設けると共に、電圧ベ
クトルV1 の終点(又は電圧ベクトルV3 の始点)にゼ
ロベクトルV7 を設けている。
V1 ,V3 の他にゼロベクトルV0,V7 を電圧基本ベ
クトルとして用いることにより指令ベクトルV*を表す
こととしている。これらゼロベクトルV0 ,V7 のパタ
ーンは(000)、(111)であり、スイッチング素
子G1 ,G3 ,G5 のいずれにも電流が流れなくなるパ
ターンであるためゼロベクトルと呼んでいる。図3で
は、電圧ベクトルV1 の始点及び電圧ベクトルV3 の終
点にそれぞれゼロベクトルV0 を設けると共に、電圧ベ
クトルV1 の終点(又は電圧ベクトルV3 の始点)にゼ
ロベクトルV7 を設けている。
【0016】図3に示した指令ベクトルV*は、また、
図4に示す方法により合成することができる。すなわ
ち、ゼロベクトルV0 の次に図3の電圧ベクトルV1 の
2分の1の大きさのV1 を加え、このV1 の次に図3の
電圧ベクトルV3 の2分の1の大きさのV3 を加え、さ
らにその後にゼロベクトルV7 を加えるようにする。こ
の後、ゼロベクトルV7 の次に図3の電圧ベクトルV3
の2分の1のV3 を加え、このV3 の次に図3の電圧ベ
クトルV1 の2分の1の大きさのV1 を加え、さらにそ
の後にゼロベクトルV0 を加えるようにする。図4は、
指令ベクトルV*が図1における領域I に在る場合のベ
クトル合成方法を示したものであるが、ベクトルV*が
その他の領域II〜VIに在る場合も同様の方法により合成
することができる。
図4に示す方法により合成することができる。すなわ
ち、ゼロベクトルV0 の次に図3の電圧ベクトルV1 の
2分の1の大きさのV1 を加え、このV1 の次に図3の
電圧ベクトルV3 の2分の1の大きさのV3 を加え、さ
らにその後にゼロベクトルV7 を加えるようにする。こ
の後、ゼロベクトルV7 の次に図3の電圧ベクトルV3
の2分の1のV3 を加え、このV3 の次に図3の電圧ベ
クトルV1 の2分の1の大きさのV1 を加え、さらにそ
の後にゼロベクトルV0 を加えるようにする。図4は、
指令ベクトルV*が図1における領域I に在る場合のベ
クトル合成方法を示したものであるが、ベクトルV*が
その他の領域II〜VIに在る場合も同様の方法により合成
することができる。
【0017】図5は、上記のような図4に示した指令ベ
クトルV*の合成方法に基づくPWM信号の1サンプリ
ング周期Tswにおけるパターンを示した波形図である。
図5におけるT0 ,T1 ,T3 ,T7 は、各ベクトルV
0 ,V1 ,V3 ,V7 の作用時間すなわちパルス幅を示
している。これらT0 ,T1 ,T3 ,T7 の値を求めれ
ば、U,V,Wの各相のPWM信号を生成することがで
きる。つまり、本発明は、指令ベクトルV*が存在する
領域を画成している2つの電圧ベクトルと2つのゼロベ
クトルとに基づいて1サンプリング周期中のPWM信号
パターンを生成するものである。上記のT0 ,T1 ,T
3 ,T7 の値は次のようにして求めることができる。
クトルV*の合成方法に基づくPWM信号の1サンプリ
ング周期Tswにおけるパターンを示した波形図である。
図5におけるT0 ,T1 ,T3 ,T7 は、各ベクトルV
0 ,V1 ,V3 ,V7 の作用時間すなわちパルス幅を示
している。これらT0 ,T1 ,T3 ,T7 の値を求めれ
ば、U,V,Wの各相のPWM信号を生成することがで
きる。つまり、本発明は、指令ベクトルV*が存在する
領域を画成している2つの電圧ベクトルと2つのゼロベ
クトルとに基づいて1サンプリング周期中のPWM信号
パターンを生成するものである。上記のT0 ,T1 ,T
3 ,T7 の値は次のようにして求めることができる。
【0018】
【数3】 上記のようなPWM信号の生成は、従来の正弦波・三角
波比較方式に比べて演算が簡単であるため制御性を向上
させることが可能である。また、図5からも明らかなよ
うに、このPWM信号のパターンは、中心位置を基準と
して対称となっているため、1サンプリング期間中のス
イッチング素子のオンオフ回数が必要最小限となってお
り、スイッチング損失を低減することが可能になってい
る。また、1サンプリング期間中の最初と終わりには必
ずゼロベクトルV0 のパターンが配されているので、電
圧の正負が変化する際に逆トルクを発生させてしまうこ
とがない。
波比較方式に比べて演算が簡単であるため制御性を向上
させることが可能である。また、図5からも明らかなよ
うに、このPWM信号のパターンは、中心位置を基準と
して対称となっているため、1サンプリング期間中のス
イッチング素子のオンオフ回数が必要最小限となってお
り、スイッチング損失を低減することが可能になってい
る。また、1サンプリング期間中の最初と終わりには必
ずゼロベクトルV0 のパターンが配されているので、電
圧の正負が変化する際に逆トルクを発生させてしまうこ
とがない。
【0019】図6は、図2のインバータ回路1のスイッ
チング素子G1 〜G6 を図5に示したようなPWM信号
によりオンオフ制御した場合の相電圧及び線間電圧を示
したものである。この図に示すように、線間電圧の最大
値は直流電圧Eと等しくなっている。したがって、従来
方式に比べて、電圧利用率についても向上させることが
できる。
チング素子G1 〜G6 を図5に示したようなPWM信号
によりオンオフ制御した場合の相電圧及び線間電圧を示
したものである。この図に示すように、線間電圧の最大
値は直流電圧Eと等しくなっている。したがって、従来
方式に比べて、電圧利用率についても向上させることが
できる。
【0020】次に、上記のような原理を利用している本
発明の実施形態を具体的に説明する。図7は、本実施形
態の要部を示す概略構成図である。この図において、交
流電源3からの3相交流電力が複数のダイオードにより
構成される整流回路4に送られて整流され、整流回路4
からの直流電力が平滑コンデンサ5により平滑化された
後、インバータ回路1に送られるようになっている。イ
ンバータ回路1から、周波数及び電圧が制御された3相
交流電力が交流モータ2のU,V,Wの各相に出力され
るようになっている。
発明の実施形態を具体的に説明する。図7は、本実施形
態の要部を示す概略構成図である。この図において、交
流電源3からの3相交流電力が複数のダイオードにより
構成される整流回路4に送られて整流され、整流回路4
からの直流電力が平滑コンデンサ5により平滑化された
後、インバータ回路1に送られるようになっている。イ
ンバータ回路1から、周波数及び電圧が制御された3相
交流電力が交流モータ2のU,V,Wの各相に出力され
るようになっている。
【0021】インバータ回路1の各スイッチング素子G
1 〜G6 の制御を行うインバータ制御装置6は、回転/
静止座標変換回路7、PWM演算回路8、及び記憶手段
としてのRAM9を有している。回転/静止座標変換回
路7は、回転座標系における磁束電流成分及びトルク電
流成分についての各電圧指令Vm ,Vt を、静止座標系
における2つの電圧指令Vα,Vβに変換するようにな
っている。この変換は下式(4)を用いて行われる。な
お、式中のθ0 は静止座標に対する回転座標の回転角を
示している。
1 〜G6 の制御を行うインバータ制御装置6は、回転/
静止座標変換回路7、PWM演算回路8、及び記憶手段
としてのRAM9を有している。回転/静止座標変換回
路7は、回転座標系における磁束電流成分及びトルク電
流成分についての各電圧指令Vm ,Vt を、静止座標系
における2つの電圧指令Vα,Vβに変換するようにな
っている。この変換は下式(4)を用いて行われる。な
お、式中のθ0 は静止座標に対する回転座標の回転角を
示している。
【0022】
【数4】 RAM9には、図8に示したテーブルの内容が記憶され
ており、PWM演算回路8は、回転/静止座標変換回路
7からのVα,Vβと、予め設定されているTswと、R
AM9に記憶されたテーブルの内容とを用いてPWM信
号を生成し、このPWM信号によりインバータ回路1の
スイッチング素子G1 〜G6 のオンオフ制御を行う。
ており、PWM演算回路8は、回転/静止座標変換回路
7からのVα,Vβと、予め設定されているTswと、R
AM9に記憶されたテーブルの内容とを用いてPWM信
号を生成し、このPWM信号によりインバータ回路1の
スイッチング素子G1 〜G6 のオンオフ制御を行う。
【0023】ここで、図8のテーブルの内容につき説明
しておく。回転/静止座標変換回路7により変換されて
出力されるVα,Vβの座標系をα−β系とした場合
に、このα−β座標系を、L,M,Nの3つの座標軸に
より形成される3つの座標系であるL−M系,L−N
系,M−N系に分解する。図9は、これらの座標系を示
したものであり、図1の場合と同様に、I 〜VIの6つの
領域が画成されている。
しておく。回転/静止座標変換回路7により変換されて
出力されるVα,Vβの座標系をα−β系とした場合
に、このα−β座標系を、L,M,Nの3つの座標軸に
より形成される3つの座標系であるL−M系,L−N
系,M−N系に分解する。図9は、これらの座標系を示
したものであり、図1の場合と同様に、I 〜VIの6つの
領域が画成されている。
【0024】図10は、図9の座標系の一部を拡大して
示した説明図である。いま、Vα,Vβの合成ベクトル
(指令ベクトルV*に相当する)が領域I に在るものと
し、これをL−M系のベクトルVM ,VL に分解してみ
る。
示した説明図である。いま、Vα,Vβの合成ベクトル
(指令ベクトルV*に相当する)が領域I に在るものと
し、これをL−M系のベクトルVM ,VL に分解してみ
る。
【0025】
【数5】 そして、本発明では、(5),(6),(7)式におけ
るA,B,Cの正負を判別することにより電圧ベクトル
が属する領域を判別し、この領域の判別に基づいて、電
圧ベクトルの種類及びそのパルス幅を求めるようにして
いる。例えば、図8のテーブルにおいて、C>0、A>
0であれば、電圧ベクトルが属する領域はI であり、そ
の電圧ベクトルの種類はV1 ,V3 であることがわか
る。このことは、図10において、C(VL ),A(V
m )の双方が正の場合の領域はI であることから明らか
である。なお、B>0の判別式には括弧が付されている
が、これは結果的にB>0となっただけであり、領域が
I であることの判別に対しては寄与していない判別式で
あることを表している。
るA,B,Cの正負を判別することにより電圧ベクトル
が属する領域を判別し、この領域の判別に基づいて、電
圧ベクトルの種類及びそのパルス幅を求めるようにして
いる。例えば、図8のテーブルにおいて、C>0、A>
0であれば、電圧ベクトルが属する領域はI であり、そ
の電圧ベクトルの種類はV1 ,V3 であることがわか
る。このことは、図10において、C(VL ),A(V
m )の双方が正の場合の領域はI であることから明らか
である。なお、B>0の判別式には括弧が付されている
が、これは結果的にB>0となっただけであり、領域が
I であることの判別に対しては寄与していない判別式で
あることを表している。
【0026】そして、電圧ベクトルV1 ,V3 のパルス
幅は、上記の領域判別に用いたA,Cにより、A・Tsw
/E,C・Tsw/Eとして表すことができる。これは次
のような関係に基づき導かれる結果である。すなわち、
L−M系におけるベクトルVL ,VM のパルス幅をTL
,TM とすると、これらパルス幅TL ,TM とサンプ
リング周期Tsw及び直流電圧Eとの間には次のような関
係が成り立つ。
幅は、上記の領域判別に用いたA,Cにより、A・Tsw
/E,C・Tsw/Eとして表すことができる。これは次
のような関係に基づき導かれる結果である。すなわち、
L−M系におけるベクトルVL ,VM のパルス幅をTL
,TM とすると、これらパルス幅TL ,TM とサンプ
リング周期Tsw及び直流電圧Eとの間には次のような関
係が成り立つ。
【0027】 Tsw/TL =E/VL 、Tsw/TM =E/VM したがって、TL =VL ・Tsw/E=A・Tsw/Eとな
り、また、TM =VM ・Tsw/E=C・Tsw/Eとな
る。
り、また、TM =VM ・Tsw/E=C・Tsw/Eとな
る。
【0028】このようにして、電圧ベクトルのパルス幅
V1 ,V3 が求まると、前述した(3)式により、ゼロ
ベクトルV0 ,V7 のパルス幅T1 ,T7 を求めること
ができる。図8のテーブルにおいてはこれら各領域のパ
ルス幅T1 ,T7 をTa〜Tfで表している。
V1 ,V3 が求まると、前述した(3)式により、ゼロ
ベクトルV0 ,V7 のパルス幅T1 ,T7 を求めること
ができる。図8のテーブルにおいてはこれら各領域のパ
ルス幅T1 ,T7 をTa〜Tfで表している。
【0029】同様にして、領域II〜VIの判別についても
A,B,Cの正負に基づき判別することができる。な
お、領域II〜VIにおけるパルス幅の値の中にマイナス符
号が付されたものがあるが、これはそれらの場合の判別
式が負となっているので、マイナス符号を付すことによ
りパルス幅の値が正の値になるように補正したものであ
る(電圧ベクトルの作用時間つまりパルス幅がマイナス
であることは考えられない。)。
A,B,Cの正負に基づき判別することができる。な
お、領域II〜VIにおけるパルス幅の値の中にマイナス符
号が付されたものがあるが、これはそれらの場合の判別
式が負となっているので、マイナス符号を付すことによ
りパルス幅の値が正の値になるように補正したものであ
る(電圧ベクトルの作用時間つまりパルス幅がマイナス
であることは考えられない。)。
【0030】次に、上記のように構成される本実施形態
のPWM演算回路8の動作を図11のフローチャートに
基づき説明する。まず、図7における回転/静止座標変
換回路7は、図示を省略してある電流制御回路から電圧
指令信号Vm ,Vt を入力すると、これを前述の(4)
式を用いてVα,Vβに変換する。PWM演算回路8
は、このVα,Vβを入力し(ステップ1)、その後、
(5),(6),(7)式に基づき、L−M系,L−N
系,M−N系の各VL ,VM ,VN を演算し(ステップ
2)、各系のVL ,VM ,VN の値をA,B,Cと置
く。
のPWM演算回路8の動作を図11のフローチャートに
基づき説明する。まず、図7における回転/静止座標変
換回路7は、図示を省略してある電流制御回路から電圧
指令信号Vm ,Vt を入力すると、これを前述の(4)
式を用いてVα,Vβに変換する。PWM演算回路8
は、このVα,Vβを入力し(ステップ1)、その後、
(5),(6),(7)式に基づき、L−M系,L−N
系,M−N系の各VL ,VM ,VN を演算し(ステップ
2)、各系のVL ,VM ,VN の値をA,B,Cと置
く。
【0031】そして、最初にCの正負を判別し(ステッ
プ3)、Cが正であれば次にAの正負を判別する(ステ
ップ4)。Aも正であれば、PWM演算回路8は、RA
M9に記憶されている図8のテーブルの内容を参照する
ことにより、この場合の位相領域がI であること、電圧
ベクトルの種類がV1 ,V3 であること、電圧ベクトル
V1 ,V3 のパルス幅T1 ,T3 及びゼロベクトルV0
,V7 のパルス幅Taを知ることができる。よって、
PWM演算回路8は、電圧ベクトルV1 ,V3 のパルス
幅T1 =A・Tsw/E,T3 =C・Tsw/Eを演算する
と共にゼロベクトルV0 ,V7 のパルス幅Taを演算
し、位相領域がI すなわち0°〜60°であることを示
すフラグをセットする(ステップ5,6)。
プ3)、Cが正であれば次にAの正負を判別する(ステ
ップ4)。Aも正であれば、PWM演算回路8は、RA
M9に記憶されている図8のテーブルの内容を参照する
ことにより、この場合の位相領域がI であること、電圧
ベクトルの種類がV1 ,V3 であること、電圧ベクトル
V1 ,V3 のパルス幅T1 ,T3 及びゼロベクトルV0
,V7 のパルス幅Taを知ることができる。よって、
PWM演算回路8は、電圧ベクトルV1 ,V3 のパルス
幅T1 =A・Tsw/E,T3 =C・Tsw/Eを演算する
と共にゼロベクトルV0 ,V7 のパルス幅Taを演算
し、位相領域がI すなわち0°〜60°であることを示
すフラグをセットする(ステップ5,6)。
【0032】ステップ4において、Aが負である場合、
PWM演算回路8はさらにBの正負を判別する(ステッ
プ7)。そして、PWM演算回路8は、Bが正であれ
ば、ステップ5,6の場合と同様に、位相領域がIIであ
ること、電圧ベクトルの種類がV3 ,V2 であること、
電圧ベクトルV3 ,V2 のパルス幅T3 ,T2 及びゼロ
ベクトルV0 ,V7 のパルス幅Tbを知ることができ
る。よって、PWM演算回路8は、電圧ベクトルV3 ,
V2 のパルス幅T3 =B・Tsw/E,T2 =−A・Tsw
/Eを演算すると共にゼロベクトルV0 ,V7 のパルス
幅Tbを演算し、位相領域がIIすなわち60°〜120
°であることを示すフラグをセットする(ステップ8,
9)。
PWM演算回路8はさらにBの正負を判別する(ステッ
プ7)。そして、PWM演算回路8は、Bが正であれ
ば、ステップ5,6の場合と同様に、位相領域がIIであ
ること、電圧ベクトルの種類がV3 ,V2 であること、
電圧ベクトルV3 ,V2 のパルス幅T3 ,T2 及びゼロ
ベクトルV0 ,V7 のパルス幅Tbを知ることができ
る。よって、PWM演算回路8は、電圧ベクトルV3 ,
V2 のパルス幅T3 =B・Tsw/E,T2 =−A・Tsw
/Eを演算すると共にゼロベクトルV0 ,V7 のパルス
幅Tbを演算し、位相領域がIIすなわち60°〜120
°であることを示すフラグをセットする(ステップ8,
9)。
【0033】ステップ7において、Bが負である場合、
PWM演算回路8は、位相領域がIII であること、電圧
ベクトルの種類がV2 ,V4 であること、電圧ベクトル
V2,V4 のパルス幅T2 ,T4 及びゼロベクトルV0
,V7 のパルス幅Tcを知ることができる。よって、
PWM演算回路8は、電圧ベクトルV2 ,V4 のパルス
幅T2 =C・Tsw/E,T4 =−B・Tsw/Eを演算
し、位相領域がIII すなわち120°〜180°である
ことを示すフラグをセットする(ステップ10,1
1)。
PWM演算回路8は、位相領域がIII であること、電圧
ベクトルの種類がV2 ,V4 であること、電圧ベクトル
V2,V4 のパルス幅T2 ,T4 及びゼロベクトルV0
,V7 のパルス幅Tcを知ることができる。よって、
PWM演算回路8は、電圧ベクトルV2 ,V4 のパルス
幅T2 =C・Tsw/E,T4 =−B・Tsw/Eを演算
し、位相領域がIII すなわち120°〜180°である
ことを示すフラグをセットする(ステップ10,1
1)。
【0034】ステップ3において、Cが負である場合、
PWM演算回路8はさらにAの正負を判別する(ステッ
プ12)。そして、PWM演算回路8は、Aが負であれ
ば、位相領域がIVであること、電圧ベクトルの種類がV
6 ,V4 であること、電圧ベクトルV6 ,V4 のパルス
幅T6 ,T4 及びゼロベクトルV0 ,V7 のパルス幅T
dを知ることができる。よって、PWM演算回路8は、
電圧ベクトルV6 ,V4 のパルス幅T6 =−A・Tsw/
E,T4 =−C・Tsw/Eを演算すると共にゼロベクト
ルV0 ,V7 のパルス幅Tdを演算し、位相領域がIVす
なわち180°〜240°であることを示すフラグをセ
ットする(ステップ13,14)。
PWM演算回路8はさらにAの正負を判別する(ステッ
プ12)。そして、PWM演算回路8は、Aが負であれ
ば、位相領域がIVであること、電圧ベクトルの種類がV
6 ,V4 であること、電圧ベクトルV6 ,V4 のパルス
幅T6 ,T4 及びゼロベクトルV0 ,V7 のパルス幅T
dを知ることができる。よって、PWM演算回路8は、
電圧ベクトルV6 ,V4 のパルス幅T6 =−A・Tsw/
E,T4 =−C・Tsw/Eを演算すると共にゼロベクト
ルV0 ,V7 のパルス幅Tdを演算し、位相領域がIVす
なわち180°〜240°であることを示すフラグをセ
ットする(ステップ13,14)。
【0035】ステップ12において、Aが正である場
合、PWM演算回路8はさらにBの正負を判別する(ス
テップ15)。そして、PWM演算回路8は、Bが負で
あれば、位相領域がV であること、電圧ベクトルの種類
がV6 ,V5 であること、電圧ベクトルV6 ,V5 のパ
ルス幅T6 ,T5 及びゼロベクトルV0 ,V7 のパルス
幅Teを知ることができる。よって、PWM演算回路8
は、電圧ベクトルV6 ,V5 のパルス幅T6 =−B・T
sw/E,T5 =A・Tsw/Eを演算すると共にゼロベク
トルV0 ,V7 のパルス幅Teを演算し、位相領域がV
すなわち240°〜340°であることを示すフラグを
セットする(ステップ16,17)。
合、PWM演算回路8はさらにBの正負を判別する(ス
テップ15)。そして、PWM演算回路8は、Bが負で
あれば、位相領域がV であること、電圧ベクトルの種類
がV6 ,V5 であること、電圧ベクトルV6 ,V5 のパ
ルス幅T6 ,T5 及びゼロベクトルV0 ,V7 のパルス
幅Teを知ることができる。よって、PWM演算回路8
は、電圧ベクトルV6 ,V5 のパルス幅T6 =−B・T
sw/E,T5 =A・Tsw/Eを演算すると共にゼロベク
トルV0 ,V7 のパルス幅Teを演算し、位相領域がV
すなわち240°〜340°であることを示すフラグを
セットする(ステップ16,17)。
【0036】ステップ15において、Bが正である場
合、PWM演算回路8は、位相領域がVIであること、電
圧ベクトルの種類がV5 ,V1 であること、電圧ベクト
ルV5,V1 のパルス幅T5 ,T1 及びゼロベクトルV0
,V7 のパルス幅Tfを知ることができる。よって、
PWM演算回路8は、電圧ベクトルV5 ,V1 のパルス
幅T5 =−C・Tsw/E,T1 =B・Tsw/Eを演算
し、位相領域がVIすなわち300°〜360°であるこ
とを示すフラグをセットする(ステップ18,19)。
合、PWM演算回路8は、位相領域がVIであること、電
圧ベクトルの種類がV5 ,V1 であること、電圧ベクト
ルV5,V1 のパルス幅T5 ,T1 及びゼロベクトルV0
,V7 のパルス幅Tfを知ることができる。よって、
PWM演算回路8は、電圧ベクトルV5 ,V1 のパルス
幅T5 =−C・Tsw/E,T1 =B・Tsw/Eを演算
し、位相領域がVIすなわち300°〜360°であるこ
とを示すフラグをセットする(ステップ18,19)。
【0037】PWM演算回路8は、上記のようにして、
各位相領域毎に電圧基本ベクトルの種類及びパルス幅等
を演算し、この演算に基づいて生成したPWM信号をイ
ンバータ回路1の各スイッチング素子G1 〜G6 に出力
する。そして、このPWMによってスイッチング素子G
1 〜G6 のスイッチング制御が行われ、インバータ回路
1から、図6に示したような相電圧及び線間電圧が出力
される。
各位相領域毎に電圧基本ベクトルの種類及びパルス幅等
を演算し、この演算に基づいて生成したPWM信号をイ
ンバータ回路1の各スイッチング素子G1 〜G6 に出力
する。そして、このPWMによってスイッチング素子G
1 〜G6 のスイッチング制御が行われ、インバータ回路
1から、図6に示したような相電圧及び線間電圧が出力
される。
【0038】上記した本発明の実施形態によるPWM信
号の生成は、従来の正弦波・三角波比較方式に比べて演
算が簡単であるため制御性を向上させることが可能であ
る。また、PWM信号生成のための回路の殆どをマイク
ロコンピュータにより構成してソフトウエア化すること
ができコスト低減に寄与することができる。
号の生成は、従来の正弦波・三角波比較方式に比べて演
算が簡単であるため制御性を向上させることが可能であ
る。また、PWM信号生成のための回路の殆どをマイク
ロコンピュータにより構成してソフトウエア化すること
ができコスト低減に寄与することができる。
【0039】そして、図5において既述したように、P
WM信号のパターンは、中心位置を基準として対称とな
っているため、1サンプリング期間中のスイッチング素
子のオンオフ回数が必要最小限となっており、発熱損な
どのスイッチング損失を低減することが可能になってい
る。さらに、図6において既述したように、線間電圧の
最大値が直流電圧Eと等しくなっているので、従来方式
に比べて、電圧利用率の向上も図られている。
WM信号のパターンは、中心位置を基準として対称とな
っているため、1サンプリング期間中のスイッチング素
子のオンオフ回数が必要最小限となっており、発熱損な
どのスイッチング損失を低減することが可能になってい
る。さらに、図6において既述したように、線間電圧の
最大値が直流電圧Eと等しくなっているので、従来方式
に比べて、電圧利用率の向上も図られている。
【0040】なお、上記実施形態では、3相交流モータ
2がスター結線されたものである場合につき説明した
が、この交流モータ2がデルタ結線されたものである場
合も本発明の技術を適用することが可能である。
2がスター結線されたものである場合につき説明した
が、この交流モータ2がデルタ結線されたものである場
合も本発明の技術を適用することが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ゼロベ
クトルを含む合計8種類の電圧基本ベクトルの所定の組
合せに基づいてPWM信号生成のための演算を行ってい
るので、簡単な演算に基づきPWM信号を生成すること
ができ、もって制御精度を向上させることができると共
に、3相交流負荷に対する直流電源の利用率を向上させ
ることができる。
クトルを含む合計8種類の電圧基本ベクトルの所定の組
合せに基づいてPWM信号生成のための演算を行ってい
るので、簡単な演算に基づきPWM信号を生成すること
ができ、もって制御精度を向上させることができると共
に、3相交流負荷に対する直流電源の利用率を向上させ
ることができる。
【図1】ベクトル座標中に位相が60°づつずれた6つ
の電圧ベクトルV1 〜V6 を示した、本発明の原理につ
いての説明図。
の電圧ベクトルV1 〜V6 を示した、本発明の原理につ
いての説明図。
【図2】スター結線された交流モータ2に3相交流電力
を供給するインバータ回路1の構成を示した、本発明の
原理についての説明図。
を供給するインバータ回路1の構成を示した、本発明の
原理についての説明図。
【図3】指令ベクトルV*が複数の電圧基本ベクトルの
合成により得られることを示した、本発明の原理につい
ての説明図。
合成により得られることを示した、本発明の原理につい
ての説明図。
【図4】図3とは異なる方法により、指令ベクトルV*
が複数の電圧基本ベクトルの合成により得られることを
示した、本発明の原理についての説明図。
が複数の電圧基本ベクトルの合成により得られることを
示した、本発明の原理についての説明図。
【図5】図4における各ベクトルV0 ,V1 ,V3 ,V
7 の作用時間すなわちパルス幅T0 ,T1 ,T3 ,T7
を示した、本発明の原理についての説明図。
7 の作用時間すなわちパルス幅T0 ,T1 ,T3 ,T7
を示した、本発明の原理についての説明図。
【図6】図2のインバータ回路1のスイッチング素子G
1 〜G6 を図5に示したようなPWM信号によりオンオ
フ制御した場合の相電圧及び線間電圧を示した、本発明
の原理についての説明図。
1 〜G6 を図5に示したようなPWM信号によりオンオ
フ制御した場合の相電圧及び線間電圧を示した、本発明
の原理についての説明図。
【図7】本発明の実施形態の要部を示す概略構成図。
【図8】図7のRAM9に記憶されるテーブルの内容を
示す図表。
示す図表。
【図9】図7の回転/静止座標変換回路7から出力され
るVα,Vβのα−β座標系と3つの2相座標系L−
M,L−N,M−Nとの関係を示した説明図。
るVα,Vβのα−β座標系と3つの2相座標系L−
M,L−N,M−Nとの関係を示した説明図。
【図10】図9の座標系の一部を拡大して示した説明
図。
図。
【図11】本発明の実施形態の動作を説明するためのフ
ローチャート。
ローチャート。
V1 〜V6 電圧ベクトル(電圧基本ベクトル) V0 ,V7 ゼロベクトル(電圧基本ベクトル) T0 ,T1 ,T3 ,T7 パルス幅 I 〜VI 位相領域 E 直流電源の電圧 G1 〜G6 スイッチング素子 1 インバータ回路 2 交流モータ 3 交流電源 4 整流回路 5 平滑コンデンサ 6 インバータ制御装置 7 回転/静止座標変換回路 8 PWM演算回路 9 RAM(記憶手段)
Claims (4)
- 【請求項1】インバータ回路を構成する複数のスイッチ
ング素子G1 〜G6 に対してPWM信号に基づくスイッ
チング制御を行うインバータ制御装置を有する、電圧型
の3相用インバータ装置において、 前記インバータ制御装置は、 回転座標系における磁束電流成分及びトルク電流成分に
ついての電圧指令信号Vm ,Vt を、静止座標系におけ
る2つの電圧指令信号Vα,Vβに変換する回転/静止
座標変換回路と、 前記複数のスイッチング素子G1 〜G6 のうち正側アー
ム又は負側アームのいずれか一方のアームのスイッチン
グ素子G1 ,G3 ,G5 のオンオフ状態について所定の
パターンを表した8種類の電圧基本ベクトルのうちの4
種類の電圧基本ベクトルの合成に基づき決定された、1
サンプリング周期のPWM信号の発生パターンについて
のテーブルが記憶されている記憶手段と、 前記回転/静止座標変換回路からの電圧指令信号Vα,
Vβと、前記記憶手段に記憶されている前記PWM信号
の発生パターンと、予め設定してある1サンプリング周
期Tswの値と、から前記PWM信号を生成するPWM演
算回路と、 を備えており、しかも、前記8種類の電圧基本ベクトル
は、ベクトル空間座標中に位相が60°づつずれ且つ第
1乃至第6の位相領域を画成する6種類の電圧ベクトル
V1 〜V6 と、前記スイッチング素子G1 ,G3 ,G5
の全てがオフ又はオンである状態に対応する2種類のゼ
ロベクトルV0 ,V7 とにより構成されるものであり、
前記4種類の電圧基本ベクトルの合成は、電圧指令ベク
トルV*が存在する領域を画成している2種類の電圧ベ
クトルと2種類のゼロベクトルV0 ,V7 とを所定の順
序に基づき行うものである、 ことを特徴とするインバータ装置。 - 【請求項2】前記記憶手段のテーブルに記憶されている
前記4種類の電圧基本ベクトルの合成についての所定の
順序は、 前記2種類の電圧ベクトルの一方を第1の電圧ベクトル
とし、他方を第2の電圧ベクトルとした場合に、 ゼロベクトルV0 、第1の電圧ベクトル、第2の電圧ベ
クトル、ゼロベクトルV7 、ゼロベクトルV7 、第2の
電圧ベクトル、第1の電圧ベクトル、ゼロベクトルV0
、を順次加えていく順序である、 ことを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。 - 【請求項3】前記記憶手段のテーブルには、電圧指令ベ
クトルV*が存在する位相領域を判別するための係数
A,B,Cについての正負判別式と、前記判別された位
相領域を画成する2種類の電圧ベクトルと、前記2種類
の電圧ベクトルのパルス幅、及び前記ゼロベクトルV0
,V7 のパルス幅についての所定の演算式とが記憶さ
れており、 前記PWM演算回路は、前記回転/静止座標変換回路か
らの電圧指令Vα,Vβの入力に基づき行った前記係数
A,B,Cについての正負判別結果を、前記記憶手段に
記憶されている正負判別式と比較することにより、電圧
指令ベクトルV*が存在する位相領域を判別し、この判
別した位相領域に対応する前記2種類の電圧ベクトルの
パルス幅、及び前記ゼロベクトルV0 ,V7 のパルス幅
を前記所定の演算式を用いて演算するものである、 ことを特徴とする請求項1又は2記載のインバータ装
置。 - 【請求項4】前記係数A,B,Cは下式により表される
ものであり、 前記2種類の電圧ベクトルのパルス幅は、これらの係数
A,B,Cを用いて表されると共に、前記ゼロベクトル
のパルス幅は、前記1サンプリング周期Tswからこの2
種類の電圧ベクトルのパルス幅を減算したものの2分の
1として、表されるものである、 ことを特徴とする請求項3記載のインバータ装置。 【数1】
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| CN98126027A CN1221245A (zh) | 1997-12-26 | 1998-12-24 | 逆变器装置 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35898197A JP3155238B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | インバータ装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11196600A true JPH11196600A (ja) | 1999-07-21 |
| JP3155238B2 JP3155238B2 (ja) | 2001-04-09 |
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ID=18462121
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35898197A Expired - Fee Related JP3155238B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | インバータ装置 |
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| CN (1) | CN1221245A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007159348A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Honda Motor Co Ltd | 電動機の制御装置 |
| JP2019024308A (ja) * | 2015-12-09 | 2019-02-14 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置の制御方法 |
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|---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-12-26 JP JP35898197A patent/JP3155238B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-12-24 CN CN98126027A patent/CN1221245A/zh active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007159348A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Honda Motor Co Ltd | 電動機の制御装置 |
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Also Published As
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