JPH11198811A - 軌道走行車両の走行制御装置 - Google Patents

軌道走行車両の走行制御装置

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JPH11198811A
JPH11198811A JP663598A JP663598A JPH11198811A JP H11198811 A JPH11198811 A JP H11198811A JP 663598 A JP663598 A JP 663598A JP 663598 A JP663598 A JP 663598A JP H11198811 A JPH11198811 A JP H11198811A
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track
wet
rail
traveling
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JP663598A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tagami
吉夫 田上
Tsutomu Takeda
努 武田
Yoshinori Kuwabara
義則 桑原
Masakatsu Maeda
真克 前田
Yoshito Nohara
嘉人 野原
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 降雨・凍結時等の鉄道用レールの湿潤時であ
っても制動距離を短くすることができる軌道走行車両の
走行制御装置を簡単な構成で安価に得る。 【解決手段】 油圧モータMによって鉄輪11を回転駆
動する場合に回転数を可変させることができるようにな
っており、モード切換装置17によって走行制御状態が
湿潤モードに切り換えられているときには、速度規制部
15aにより、油圧モータMによって駆動される鉄輪1
1の許容回転数を予め定められた回転数以下とする規制
を行ってレールR上の走行時の最高速度を、走行制御状
態が通常モードに切り換えられているときの最高速度よ
りも低い速度である湿潤時最高速度で規制するようにし
ている。また、湿潤モードに切り換えられているときに
は、制動力制御部15bによってブレーキ装置13の制
動力を、通常モードに切り換えられているときの通常時
制動力よりも小さい湿潤時制動力に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌陸作業車等の軌
道走行車両の軌道走行時における走行制御を行う軌道走
行車両の走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軌道走行車両の一例である軌陸作業車
は、タイヤ等の道路走行用車輪および鉄輪等の軌道走行
用車輪を有し、軌道走行時には軌道走行用車輪を油圧モ
ータによって駆動するようにして鉄道用レール上を走行
可能な構成としているものがある。このような軌陸作業
車においては、軌道走行時には鉄輪に取り付けられたデ
ィスクブレーキ等のブレーキ装置を用いて制動を行うよ
うにしている。
【0003】このようなブレーキ装置によって鉄輪の制
動を行うように構成した場合、降雨等によってレールが
濡れていたり凍結したりしているレールの湿潤時には、
制動時に鉄輪がロックして回転しなくなり、鉄輪がレー
ル上をスリップして制動距離が長くなる。そこで、制動
時の鉄輪のロックを防止するために、一般の自動車に採
用されているアンチロックブレーキシステム(例えば、
「ABS」と称されるシステム)を採用して、制動距離
を短くするようにしている軌陸作業車もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなアンチロックブレーキシステムは構成が複雑で高価
であるため軌陸作業車の価格の上昇に繋がるばかりか、
このようなシステムを採用して制動時の鉄輪のロックを
防止するようにしても、レールが湿潤状態でない乾燥時
(通常状態)と比べると制動距離は長くなってしまうと
いう問題があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、降雨・凍結時等の鉄道用レールの湿潤時
であっても制動距離を短くすることができる軌道走行車
両の走行制御装置を簡単な構成で安価に提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る軌道走行車両の走行制御装置
は、鉄道用レール上の走行が可能な軌道走行用車輪(例
えば、鉄輪)を有して構成された軌道走行車両の鉄道用
レール(以下、単に「レール」と称する)上の走行時の
走行制御を行うものである。この走行制御は、駆動手段
(例えば、実施形態における油圧モータM)によって軌
道走行用車輪を回転駆動する場合に回転数を可変させる
ことによって行う。
【0007】軌道走行車両の走行制御装置においては、
モード切換手段によって軌道走行車両の走行制御状態を
通常モードと湿潤モードとの間で切り換えることができ
るようになっている。そして、モード切換手段によって
走行制御状態が湿潤モードに切り換えられているときに
は、速度規制手段(例えば、実施形態におけるコントロ
ーラ15内に設けられた速度規制部15a)により、駆
動手段によって駆動される軌道走行用車輪の許容回転数
を予め定められた回転数以下とする規制を行って軌道走
行車両の鉄道用レール上の走行時の最高速度を、走行制
御状態が通常モードに切り換えられているときの最高速
度よりも低い速度で予め定められた湿潤時最高速度で規
制するようにしている。
【0008】このように構成された軌道走行車両の走行
制御装置によれば、走行制御状態が通常モードに切り換
えられているときには、軌道走行車両の鉄道用レール上
の走行時の最高速度を高くすることができるため、作業
時の移動を迅速に行うことができる。そして、走行制御
状態が湿潤モードに切り換えられているときには、軌道
走行車両の鉄道用レール走行時の最高速度が低く抑えら
れる。従って、降雨や降雪あるいは凍結等によって鉄道
用レールが湿潤状態にあることにより、鉄道用レールと
軌道走行用車輪との摩擦が小さくなって、制動時に軌道
走行用車輪がロックして鉄道用レール上を滑ることによ
って制動距離が長くなる可能性がある場合には、走行制
御状態を湿潤モードに切り換える。これにより、湿潤時
最高速度で走行している状態から制動を行っても制動距
離が長くなることがない。
【0009】なお、上記の軌道走行車両の走行制御装置
においては、走行制御状態の切り換えを行うモード切換
手段を、鉄道用レールの湿潤状態を検出する湿潤検出手
段を有した構成とし、この湿潤検出手段によって鉄道用
レールが湿潤状態にあることが検出されて信号が発せら
れたときには、この信号により走行制御状態を湿潤モー
ドに切り換えるような構成とすることが好ましい。この
ような構成とすることにより、降雨等によって鉄道用レ
ールが湿潤状態にある場合には、作業者がモード切換手
段の切換操作を行わなくても走行制御状態が湿潤モード
に切り換えられるため、最高速度を湿潤時最高速度とす
ることができる。
【0010】また、上記の軌道走行車両の走行制御装置
においては、軌道走行用車輪制動手段(例えば、例え
ば、実施形態におけるブレーキ装置13)によって軌道
走行用車輪の制動を行うように構成し、走行制御状態が
湿潤モードに切り換えられているときには、制動力制御
手段(例えば、実施形態におけるコントローラ15内に
設けられた制動力制御部15b)によって軌道走行用車
輪制動手段の制動力を通常モードに切り換えられている
ときの通常時制動力よりも小さい湿潤時制動力に制御す
るように構成することが好ましい。
【0011】このように構成された軌道走行車両の走行
制御装置によれば、制動時に軌道走行用車輪がロックし
やすい状態である湿潤状態に鉄道用レールがあるときで
も、制動力が通常よりも小さいため、軌道走行用車輪の
ロックを防止することができる。なお、このように制動
力を小さく設定しても、速度規制手段によって最高速度
が低く規制されているため、最高速度で走行している状
態からの制動距離が長くなることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る
軌道走行車両の走行制御装置を備えた軌陸作業車につい
て図2を参照して説明する。この軌陸作業車30は、道
路上を走行するトラックをベースとして構成されている
ため、車体31の前方には運転キャビン36を有してい
るとともに車体31の前後左右には各々タイヤ32が配
設されている。
【0013】車体31の前後左右には作業時に車体31
を安定支持するためのアウトリガジャッキ37が設けら
れ、車体31の下部中央には軌陸作業車30自体を持ち
上げるためのセンタジャッキ38が設けられている。車
体31上には旋回自在に旋回台33が設けられ、この旋
回台33には先端に作業台35が配設されて起伏、伸縮
作動が自在なブーム34が設けられている。
【0014】図1にも示すように、車体31の前後のタ
イヤ32の後方には、各々鉄輪11が鉄輪保持フレーム
22に回転自在に保持された状態で配設されている。鉄
輪保持フレーム22は、車体31に固設された支持フレ
ーム23に対して張出および格納自在に枢支されてお
り、昇降シリンダ21の伸縮作動を行うことにより、鉄
輪11がレールR上へ張り出されたりレールR上方へ格
納されたりする。
【0015】このように構成された鉄輪11は、車体3
1の前後左右に配設されるが、前側の(前タイヤの後方
に位置する)左右の鉄輪11にはさらに油圧モータMが
設けられ、鉄輪11を駆動するように構成されている。
油圧モータMは、鉄輪保持フレーム22の外側に取り付
けられ、その回転軸(図示せず)が鉄輪支持軸11aに
固着されており、油圧モータMの回転駆動を行うことに
より鉄輪支持軸11aを回転させて鉄輪11の回転駆動
を行うことができるようになっている。
【0016】このような軌陸作業車30によれば、セン
タジャッキ38の伸長作動を行って車体31を持ち上げ
た状態で昇降シリンダ21の伸長作動を行うことによっ
て鉄輪11をレールR上に張り出した後、センタジャッ
キ38の縮小作動を行って車体31を降ろせば図1に示
すように、鉄輪11,11…のみで車体31を支持させ
ることができる。
【0017】そして、この状態から、車体31に配設さ
れた油圧ポンプ、制御バルブ(共に図示せず)等からな
る油圧制御装置によって油圧モータMへの作動油の給排
制御を行うことにより、鉄輪11を回転駆動させて軌陸
作業車30をレールR上(軌道上)で走行させることが
できる。
【0018】次に、上記のように油圧モータMによって
鉄輪11を回転駆動させるときの軌道走行車両の走行制
御装置10による走行制御について説明する。軌道走行
車両の走行制御装置10は、砂撒装置12と、ブレーキ
装置13と、ロック検出センサ14と、コントローラ1
5と、ブレーキ操作検出スイッチ16と、モード切換装
置17とを有して構成されている。
【0019】砂撒装置12は、砂Sを溜めておくホッパ
12aと、このホッパ12aの下部に配設されて、開作
動を行うことによりホッパ12a内に溜められた砂Sを
下方に排出することができるように構成された開閉弁1
2bとから構成されている。この砂撒装置12は、各鉄
輪11の前方(車体31の前方)における近傍であっ
て、レールRの上方に各々配設されている。そして、開
閉弁12bの開作動を行うことにより、ホッパ12a内
に溜められた砂SをレールR上における鉄輪11の前方
に散布することができるようになっている。
【0020】ブレーキ装置13は、車輪支持軸11aに
固着されたディスクロータ13aと、このディスクロー
タ13aを締め付けるピストンキャリパ13bとから構
成されている。車輪支持軸11aには前記のように鉄輪
11が固着されているため、ピストンキャリパ13bに
よってディスクロータ13aの回転を停止させれば鉄輪
11の回転を停止させて、鉄輪11による軌道走行時の
制動を行うことができる。
【0021】ロック検出センサ14は、車輪支持軸11
aの回転数を検出可能に構成され、車輪支持軸11aに
対して非接触で検出が可能な渦電流式(回転磁石式)セ
ンサや、パルス検出式(周波数式)センサが用いられて
いる。そして、車輪支持軸11aの回転が急に停止した
り(制動操作を行ってから通常鉄輪11の回転が停止す
るまでの時間よりも極端に短い時間で鉄輪11の回転が
停止したり)、他の鉄輪11の車輪支持軸11aが回転
しているにも拘らず当該車輪支持軸11aのみの回転が
停止した場合に、鉄輪11の回転がロックしてレール上
を滑っている(スリップしている)と判断してコントロ
ーラ15にロック信号を送信する。
【0022】モード切換装置17は、湿潤検出センサ1
7aおよびモード切換スイッチ17bから構成されてお
り、コントローラ15に通常モード信号もしくは湿潤モ
ード信号を送信するものである。湿潤検出センサ17a
は、レールRが湿潤状態であるか否かの検出を行うもの
であり、湿潤状態でないとき(乾燥時)には通常モード
信号を送信し、湿潤状態であることが検出されたときに
は湿潤モード信号を送信する。また、モード切換スイッ
チ17bは、作業者が任意にコントローラ15に通常モ
ード信号もしくは湿潤モード信号を送信することができ
るようになっている。
【0023】なお、降湿潤検出センサ17aとしては種
々の構成が考えられるが、例えば、一般の自動車に設け
られている自動ワイパ作動装置の降雨検出センサと同一
構成とし、センサに雨が当たった時の音を検出する等し
て雨が降っていることを検出したときに、雨によってレ
ールRおよび鉄輪11が湿潤状態であると判断してコン
トローラ15に湿潤モード信号を送信するように構成し
たり、軌陸作業車30のワイパーを作動させるためのワ
イパースイッチが作動状態にあるときに雨が降っている
と判断して湿潤モード信号を送信するように構成すれば
よい。
【0024】さらに、レールRや鉄輪11の近傍に配設
したり、直接当接させるように配設したりすることによ
り、レールRや鉄輪11が湿潤状態にあるか否かの検出
が可能な水分検出センサを降湿潤検出センサ17aとし
て設けるように構成してもよい。このようなセンサを用
いることにより、雨上がりの状態等、雨は降っていなく
てもレールRや鉄輪11が湿潤状態であれば湿潤モード
信号を送信することができる。
【0025】コントローラ15は、軌陸作業車30がレ
ールR上を走行するときの最高速度を制御する速度規制
部15aと、ブレーキ装置13を作動させて鉄輪の作動
制御を行うとともにこの制動力(ピストンキャリパ13
bの締付力)の調整が可能に構成された制動力制御部1
5bと、砂撒装置12の砂撒作動制御を行う砂撒制御部
15cと、モード切換装置17から通常モード信号およ
び湿潤モード信号のいずれのモード信号が送信されてい
るかの表示を表示ランプ18において行わせるモード表
示切換部15dとを有して構成されている。
【0026】速度規制部15aは、軌道走行時の最高速
度を、レールRおよび鉄輪11が乾燥しているときの通
常モードと、レールRおよび鉄輪11が湿潤状態にある
ときの湿潤モードとで切り換えることができるように構
成され、モード切換装置17から通常モード信号が送信
されているときには通常モードに切り換わり、湿潤モー
ド信号が送信されているときには湿潤モードに切り換わ
るようになっている。
【0027】通常モードは、運転キャビン36に設けら
れたアクセルもしくは作業台35に設けられた操作装置
の操作に応じて、油圧制御装置による油圧モータMへの
作動油の給排制御を何等規制することなく行うことによ
り油圧モータMの回転駆動を行って軌陸作業車30を走
行させるモードである。従って、この通常モードにおい
ては、軌道上において軌陸作業車30を最高速度で走行
させることができる。
【0028】湿潤モードは、運転キャビン36に設けら
れたアクセルもしくは作業台35に設けられた操作装置
の操作に応じて油圧モータMの回転駆動を行う場合、軌
陸作業車30の軌道上での走行速度が予め定められた速
度である湿潤時最高速度以上の速度とならないように制
御するモードである。ここで、湿潤時最高速度とは、レ
ールRおよび鉄輪11が湿潤状態にあるときに、予め定
められた制動距離で軌陸作業車30を停車させることが
できる速度をいう。なお、この降雨時最高速度の制御
は、油圧制御装置によって油圧モータMへの作動油の給
排を規制することにより、鉄輪11の許容回転数を予め
定められた回転数以下とする規制を行うことによってな
される。
【0029】制動力制御部15bは、ブレーキ装置13
による鉄輪11の制動力を、レールRおよび鉄輪11が
乾燥しているときの通常モードと、レールRおよび鉄輪
11が湿潤状態にあるときの湿潤モードとで切り換える
ことができるように構成され、モード切換装置17から
通常モード信号が送信されているときには通常モードに
切り換わり、湿潤モード信号が送信されているときには
湿潤モードに切り換わるようになっている。
【0030】すなわち、レールRおよび鉄輪11が湿潤
状態にあるときには、レールRと鉄輪11との摩擦が小
さくなるため、レールRおよび鉄輪11が乾燥している
ときと同じ制動力を加えると鉄輪11がロックしやすく
なる。このため、モード切換装置17から湿潤モード信
号が送信されているときには、レールRおよび鉄輪11
が湿潤状態にあると判断し、ブレーキ装置13における
制動力を小さくして鉄輪11がロックしないようにして
いる。
【0031】具体的には、鉄輪11の駆動および制動制
御を行うために設けられている運転キャビン36内のブ
レーキペダル(詳細は後述する)を踏み込むことによる
ブレーキ操作時には、踏み込み量が最大量である場合に
もブレーキ装置13における制動力が最大にならないよ
うにピストンキャリパ13bの締付力が制御され、作業
台35の操作装置によるブレーキ操作時には、操作レバ
ーを中立位置に戻してもブレーキ装置13における制動
力が最大にならないようにピストンキャリパ13bの締
付力が制御される。
【0032】砂撒制御部15cは、モード切換装置17
から湿潤モード信号が送信されている状態であって、か
つ、ロック検出センサ14から送信されるロック信号を
受信したときに、開閉弁12bの開作動を行ってホッパ
12a内に溜められた砂SをレールR上に撒くようにな
っている。なお、開閉弁12bの開作動は、ロック信号
を受信したときから予め定められた時間だけ行われるよ
うにしたり、ロック信号を受信している間は連続して行
われるようにしたりされる。
【0033】モード表示切換部15dは、モード切換装
置17から通常モード信号が送信されているときには表
示ランプ18にレールRおよび鉄輪11が通常状態(乾
燥状態)である旨の表示を行わせ、湿潤モード信号が送
信されているときには表示ランプ18にレールRおよび
鉄輪11が湿潤状態である旨の表示を行わせる。表示ラ
ンプ18は、運転キャビン36内および作業台35内に
配設されており、軌陸作業車30の運転操作を行う作業
者が確認することができるようになっている。
【0034】このように構成された軌道走行車両の走行
制御装置10を備えた軌陸作業車30によれば、モード
切換装置17から通常モード信号が送信されているとき
には、鉄輪11を駆動させてレールR上を走行している
状態で軌陸作業車30を停車させるためにブレーキ操作
を行った場合、ブレーキ操作に応じた制動力でブレーキ
装置13が作動して鉄輪11の制動がなされる。なお、
鉄輪11の駆動および制動制御は、運転キャビン36に
設けられたアクセルおよびブレーキの操作によって行わ
れるのみならず、作業台35に設けられた操作装置(図
示せず)によっても行うことができる。
【0035】運転キャビン36内からブレーキ操作を行
う場合には、通常の道路走行時に用いられるブレーキペ
ダル(図示せず)を踏み込むことによってなされ、ブレ
ーキ装置13における制動力はこのブレーキペダルの踏
み込み量に応じて変化する。また、作業台35の操作装
置が前後方向に揺動自在な操作レバーによって構成され
たレバー式の操作装置である場合には、操作レバーを中
立位置に戻すことによってブレーキ操作がなされる。
【0036】降雨時には、湿潤検出センサ17aによっ
てレールRが湿潤状態にあるを検出したり、作業者がモ
ード切換スイッチ17bの切換操作を行うことによって
モード切換装置17からコントローラ5に湿潤モード信
号が送信される。これにより、速度規制部15aにおけ
る設定モードおよび制動制御部15bおける設定モード
が湿潤モードに切り換えられるとともに、その旨が表示
ランプ18に表示される。この状態においては、運転キ
ャビン36に設けられたアクセルもしくは作業台35に
設けられた操作装置の操作に応じて、湿潤時最高速度以
下の速度で軌陸作業車30の軌道走行が許容される。
【0037】そして、軌陸作業車30の制動を行うため
に運転キャビン36もしくは作業台35からブレーキ操
作を行った場合には、ブレーキ装置13における最大制
動力が、通常モード時における最大制動力よりも小さい
制動力で鉄輪11の制動作動がなされる。
【0038】このとき、レールRと鉄輪11との間の摩
擦係数がより小さくて鉄輪11がロックして回転しなく
なった場合には、前記のようにロック検出センサ14か
らコントローラ15にロック信号が送信されてレールR
上に砂が撒かれるため、レールRと鉄輪11との摩擦が
大きくなる。これにより、レールR上を鉄輪11が回転
しないで滑ってしまうことがなくなるため、短い制動距
離で軌陸作業車30を停車させることができる。
【0039】このように、軌陸作業車30においては、
レールRおよび鉄輪11が湿潤状態にあるときには表示
ランプ18においてその旨の表示がなされるため、軌陸
作業車30の運転者は制動距離が長くなる状況であると
の判断を容易に行うことができ、制動時には早めにブレ
ーキ操作を行う等の軌陸作業車30を安全に運転するた
めの操作を行うことができる。
【0040】そして、降雨等によってモード切換装置1
7から湿潤モード信号が送信されている場合には、通常
の制動力より小さい制動力である湿潤モードの制動力で
あっても制動距離を短くすることができるように最高速
度が低く抑えられた状態で走行するため、ブレーキ操作
を行った場合でも短い制動距離で軌陸作業車30を停車
させることができる。
【0041】そして、上記のような湿潤モードにおける
ブレーキ操作時に鉄輪11がロックした場合には、砂撒
装置12による砂撒作動がなされるため、レールRと鉄
輪11との摩擦を大きくすることができ、鉄輪11のロ
ックを解除させてレールR上での鉄輪11のスリップを
防止することができる。
【0042】なお、上記の軌陸作業車30においては、
速度規制部15aにおける設定モードおよび制動力制御
部15bおける設定モードを通常モードと湿潤モードと
の2つのモードでの切り換えが可能に構成した場合につ
いて説明したが、本発明はこのような構成に限られるも
のではない。例えば、通常モード以外のモードとして、
湿潤モードの他に降雪モードや凍結モードを設け、これ
らのモード時には最高速度をより低くなるように制御す
るとともに制動力をより小さく抑えるようにしてもよ
い。
【0043】このような降雪モードや凍結モードを設け
るように構成した場合には、レールRや鉄輪11に付着
した水分が凍結しているか否かの判断を行うために、レ
ールRや鉄輪11の温度検出を行う温度センサを設け、
検出温度が所定温度以下のときにレールRや鉄輪11に
付着した水分が凍結していると判断するように構成して
もよい。
【0044】さらに、制動制御部15bにおいて設定さ
れる制動力のモードとして湿潤モードよりも制動力の小
さい第二湿潤モードを設け、湿潤モードにおける制動時
に鉄輪11がロックしてしまった場合には、このロック
を解除すべく制動力を湿潤モードから第二湿潤モードに
切り換える(いわゆる、「ブレーキを緩める」)ように
してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の軌道走行
車両の走行制御装置は、軌道走行車両の走行制御状態が
湿潤モードに切り換えられているときには、速度規制手
段により、駆動手段によって駆動される軌道走行用車輪
の許容回転数を予め定められた回転数以下とする規制を
行って軌道走行車両のレール上の走行時の最高速度を、
走行制御状態が通常モードに切り換えられているときの
最高速度よりも低い速度である湿潤時最高速度で規制す
るようにしている。このため、レールが湿潤状態にあっ
て軌道走行用車輪との摩擦が小さい状態でも、簡単な構
成で、且つ安価に制動距離を短くすることができ、軌道
走行車両を安全に停車させることができる。
【0046】なお、上記の軌道走行車両の走行制御装置
においては、モード切換手段として湿潤検出手段を有し
た構成とし、この湿潤検出手段によって鉄道用レールが
湿潤状態にあることが検出されたときに走行制御状態を
湿潤モードに切り換えるような構成とすることが好まし
い。このような構成とすることにより、降雨等によって
鉄道用レールが湿潤状態にある場合には、作業者がモー
ド切換手段の切換操作を行わなくても走行制御状態が湿
潤モードに切り換えられるため、最高速度を低く抑える
ことができる。
【0047】また、上記の軌道走行車両の走行制御装置
においては、軌道走行用車輪制動手段によって軌道走行
用車輪の制動を行うように構成し、走行制御状態が湿潤
モードに切り換えられているときには、制動力制御手段
によって軌道走行用車輪制動手段の制動力を通常モード
に切り換えられているときの通常時制動力よりも小さい
湿潤時制動力に制御するように構成することが好まし
い。
【0048】このような構成とすることにより、レール
が、制動時に軌道走行用車輪がロックしやすい状態であ
る湿潤状態にあるときでも、制動力が通常よりも小さい
ため、軌道走行用車輪のロックを防止することができ
る。なお、このように制動力を小さく設定しても、速度
規制手段によって最高速度が低く規制されているため、
最高速度で走行している状態からの制動距離を短くする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軌道走行車両の走行制御装置の構
成を示す概念図であり、側面を(A)に示し、後面を
(B)に示す。
【図2】上記軌道走行車両の走行制御装置を設けた軌陸
作業車の側面図である。
【符号の説明】
10 軌道走行車両の走行制御装置 11 鉄輪(軌道走行用車輪) 12 砂撒装置 13 ブレーキ装置(軌道走行用車輪制動手段) 14 ロック検出手段 15 コントローラ 15a 速度規制部 15b 制動力制御部 15c 砂撒制御部 15d モード表示切換部 30 軌陸作業車(軌道走行車両) R レール S 砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 義則 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 前田 真克 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内 (72)発明者 野原 嘉人 群馬県利根郡新治村大字東峰須川414−1 株式会社アイチコーポレーション新治工 場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道用レール上の走行が可能な軌道走行
    用車輪を駆動することによって鉄道用レール上の走行が
    可能に構成された軌道走行車両の走行制御装置におい
    て、 前記軌道走行用車輪の回転数を可変させて駆動させるこ
    とができる駆動手段と、 前記軌道走行車両の走行制御状態を通常モードと湿潤モ
    ードとの間で切り換えるモード切換手段と、 このモード切換手段によって前記湿潤モードに切り換え
    られているときに、前記駆動手段によって駆動される前
    記軌道走行用車輪の許容回転数を予め定められた回転数
    以下とする規制を行って前記軌道走行車両の前記鉄道用
    レール上の走行時の最高速度を予め定められた湿潤時最
    高速度で規制する速度規制手段とからなることを特徴と
    する軌道走行車両の走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前記モード切換手段が、前記鉄道用レー
    ルの湿潤状態を検出する湿潤検出手段を有して構成さ
    れ、 この湿潤検出手段からの信号により前記走行制御状態を
    前記湿潤モードに切り換えるようになっていることを特
    徴とする請求項1に記載の軌道走行車両の走行制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記軌道走行用車輪の制動を行う軌道走
    行用車輪制動手段と、 前記走行制御状態が前記湿潤モードに切り換えられてい
    るときには前記軌道走行用車輪制動手段の制動力を前記
    通常モードに切り換えられているときの通常時制動力よ
    りも小さい湿潤時制動力に制御する制動力制御手段とか
    らなることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記
    載の軌道走行車両の走行制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210445A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Railway Technical Res Inst 移動体の規制速度評価システム
JP2014530138A (ja) * 2011-09-09 2014-11-17 クノル−ブレムゼ ジステーメ フューア シーネンファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKnorr−Bremse Systeme fuer Schienenfahrzeuge GmbH レール車両のための改善された制動
CN112977534A (zh) * 2021-04-08 2021-06-18 西安华诺克斯机电设备有限公司 一种矿用井下新能源环保型机车

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