JPH11199311A - 陶磁器質セラミックスの製造方法及び陶磁器質セラミックス - Google Patents

陶磁器質セラミックスの製造方法及び陶磁器質セラミックス

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JPH11199311A
JPH11199311A JP10008538A JP853898A JPH11199311A JP H11199311 A JPH11199311 A JP H11199311A JP 10008538 A JP10008538 A JP 10008538A JP 853898 A JP853898 A JP 853898A JP H11199311 A JPH11199311 A JP H11199311A
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clay
ceramic
water absorption
glass
firing
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JP10008538A
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Hiroyuki Matsuki
浩之 松木
Kenji Okamoto
健児 岡本
Katsuhiko Akita
勝彦 秋田
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CRYSTAL CLAY KK
Inax Corp
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CRYSTAL CLAY KK
Inax Corp
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    • Y02P40/60Production of ceramic materials or ceramic elements, e.g. substitution of clay or shale by alternative raw materials, e.g. ashes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低収縮率、低吸水率であり、その結果として
閉気孔率が高く、しかも焼成温度や成形体の充填等の製
造条件のばらつきの影響の小さい陶磁器質セラミックス
の製造方法を提供する。 【解決手段】 タルク:40〜65wt%、粘土:5
〜30wt%、ガラス屑:5〜45wt%、長石:0〜
30wt%、珪砂及び/又はシャモット:0〜25wt
%よりなる原料を混合し、成形及び焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイル、食器等の陶
磁器質セラミックスとその製造方法に係り、特に焼成収
縮が小さく、閉気孔率が高く吸水率が小さい陶磁器質セ
ラミックスとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タルクを主原料としたステアタイト系陶
磁器は、吸水率3%以下となるまで焼き締めても、焼成
収縮が小さいことが知られている。このことは、特公昭
60−48268号公報第1欄第19行〜第2欄第1行
に記載されるように、成形時の粒子間隙が焼成後も閉気
孔として残っていることが原因と考えられている。な
お、閉気孔率とは、外形容積中の閉気孔容積の比率であ
り、
【0003】
【数1】
【0004】で算出される。ここで、W1:試料の乾燥
重量、W2:減圧吸水後の試料の水中重量、W3:減圧
吸水後の試料の重量、D:試料の真比重である。なお、
減圧吸水は、ISO10545−3の真空法に準拠して
行う。
【0005】また、ステアタイト系陶磁器の閉気孔の構
造は、特公平2−36543号公報第2図にあるよう
に、空洞孔が微細気孔によつてタイル表面とつながって
いることが知られている。
【0006】ステアタイト系陶磁器の製造方法として
は、特公昭60−48268号公報、特公平2−365
43号公報等があるが、いずれもタルクを主原料とし、
成形助材として粘土、ベントナイトを、フラックスとし
て長石を使用している。このようにステアタイト系陶磁
器では、フラックスとして、長石を用いるのが一般的で
ある。この場合、焼成温度の1100〜1250℃は長
石が溶融を開始する温度領域であるため、まだ、フラッ
クス分の溶融粘性が高く、図1−Aのように、フラック
スによって埋められていない微細気孔が多く存在する。
このような素地の吸水を下げようとする場合、フラック
ス量を増加するか、焼成温度を上昇させることが一般的
であるが、この場合、収縮率が大きくなる難点がある。
この他にも、長石の溶融開始温度付近で焼成するため、
炉内の温度ばらつきや、原料の粉砕粒度、成形圧力のば
らつきに起因する成形体の充填等の微妙な違いで収縮
率、吸水率が変化しやすく、このため寸法や吸水率のば
らつきが大きくなるという問題もある。
【0007】ステアタイト系陶磁器にガラスを使用する
製造方法として、特公昭61−27347号公報には、
タルク35〜50重量部、ろう石17.5〜35重量
部、長石またはセリサイト17.5〜37.5重量部、
ベントナイト10重量部を混合、成形及び焼成する方法
が記載されている。なお、同号公報第4欄第18〜23
行には、さらに板ガラス、びんガラス等のカレットを添
加してもよいと記載されているが、このガラスカレット
の具体的な添加量については記載がない。
【0008】特開昭55−113662号公報には、ガ
ラス屑約50wt%、タルク約40wt%、ベントナイ
ト約10wt%を混合、成形、焼成する陶磁器の製造方
法が記載されている。これは600〜1000℃で低温
焼成し寸法精度向上を図るためのものであるが、吸水率
が3%以上の場合ガラスの溶融量が少なく、素地の強度
を出しているエンスタタイトやムライトもこの温度では
ほとんど生成しないため十分な強度が得られない。ま
た、吸水率3%以下に焼き締めた場合、ガラスが多いた
め溶融粘性が低くなり、焼成時に素地が変形するという
問題がある。さらに、タルクは900〜1000℃で脱
水するため、この温度で焼成した場合、ガラス添加量が
50%と多いが、最高温度付近でタイル表面が溶融した
ガラスにおおわれてしまい、脱水した水蒸気がタイル中
から出られなくなり、タイル自体がレンズ状に膨らんで
しまう。また、1000℃以下で焼成する場合、一般に
その温度域で使用可能な釉薬の耐薬品性が悪くなるとい
う難点もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐凍害性を
有し、低収縮率、低吸水率であり、その結果として閉気
孔率が高く、しかも焼成温度や成形体の充填等の製造条
件のばらつきの影響の小さい陶磁器質セラミックスの製
造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の陶磁器質セラミ
ックスの製造方法は、 タルク 40〜65wt% 粘土 5〜30wt% ガラス屑 5〜45wt% 長石 0〜30wt% 珪砂及び/又はシャモット 0〜25wt% よりなる原料を混合し、成形及び焼成することを特徴と
するものである。
【0011】本発明はタルク−粘土系主原料に対しガラ
スを適切量配合することにより、上記目的を達成するこ
とを見いだして完成されたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】まず本発明の原料の配合組成につ
いて説明する。
【0013】本発明では、上記の通り、タルク40〜6
5wt%、粘土5〜30wt%、ガラス屑5〜45wt
%、長石0〜30wt%、珪砂及び/またはシャモット
0〜25wt%という配合を採用する。
【0014】このタルクはステアタイト系素地を形成す
る主原料である。このタルクの割合が40wt%より少
ないと、成形時の充填密度が低くなり、その結果、焼成
収縮が大きくなる。また、タルクが65wt%以上にな
ると、素地が過度に高耐火度のものとなり焼成温度が過
度に高くなる。この場合、焼成温度を1100〜125
0℃とした場合には、焼成が不十分となり、陶磁器の吸
水率が上昇してしまう。タルクの特に好ましい範囲は4
5〜55wt%である。
【0015】粘土は成形助剤として機能するものであ
り、木節粘土、蛙目粘土、ベントナイト等を用いる。粘
土の割合が5wt%未満では成形体の強度が低い。一
方、粘土が30wt%よりも多くなると、溶融粘性が低
くなり、焼成時に素地の変形が大きくなる。粘土の配合
量は7〜25wt%、特に10〜20wt%が好まし
い。
【0016】ガラス屑は焼成温度を低下させるととも
に、収縮率を大きくしないで、焼成体の吸水率を低下さ
せる働きを有するものであるが、45wt%よりも多い
と1100〜1250℃の範囲では、焼成時に素地が溶
融して変形が大きくなる。一方、ガラス屑の添加量が5
wt%よりも少ないとガラス屑添加の効果が不十分とな
る。ガラス屑の特に好ましい配合量は7〜25wt%、
特に10〜20wt%である。
【0017】このガラス屑としては、ガラスが溶融し液
状を示す作業点が1050℃以下であるものが望まし
い。特に板ガラス屑、びんガラス屑等のソーダ石灰ガラ
スが望ましい。
【0018】長石はフラックス成分となるものである。
この長石は任意添加成分であり、添加しなくてもよい。
長石を30wt%以下とし、とくに15wt%以下とす
るのが好ましい。
【0019】珪砂、シャモットは増量剤として用いられ
るものであり、任意添加成分である。珪砂、シャモット
の割合が25wt%よりも大きくなると吸水率が高くな
るので、珪砂、シャモットの量は合量で25wt%以下
とする。
【0020】珪砂、シャモットについては、同じ役割を
するものとして、石英ガラス等のSiO2分の多いガラ
スを用いることも可能である。
【0021】本発明では、これらの原料を、混合した後
成形し、焼成する。混合、焼成の方法は特に制限はな
い。焼成温度は1050〜1250℃、特に1160〜
1230℃が好ましい。
【0022】本発明方法においては、ガラス屑の割合を
5〜45wt%とし、焼成温度を1050〜1250℃
とすることにより、好ましくはガラス屑の割合を5〜3
5wt%として焼成温度を1160〜1230℃とする
ことにより、焼成収縮が飽和吸水率5%のとき2.4%
以下、閉気孔率12%以上、飽和吸水率1%のとき3.
5%以下、閉気孔率19.0%以上のきわめて低い収縮
率の陶磁器を製造することが可能となる。なお、飽和吸
水率はISO 10545−3の煮沸法に準拠する。
【0023】この理由としては以下のようである。陶磁
器の寸法精度を上げる一つの方法として、前述したよう
に、焼成後の素地中の閉気孔を増やすことにより、かさ
密度を下げる方法がある。タルクを用いた素地には、特
公平2−36543号公報第2図にあるように、素地中
に空洞孔と微細気孔を持つことが知られている。今回使
用しているガラスは、焼成温度の1100℃以上での溶
融粘性が低いため、長石と比べ微細気孔を埋めやすい。
このため、図1に示すように、長石を使用した場合に、
微細気孔を介して外部とつながっている内部気孔が、ガ
ラスを用いた場合閉気孔となる。このため、閉気孔率が
増加し、かさ密度が下がるため、低収縮となり、寸法精
度が上がっているのである。また、1050℃以上の温
度で焼成しているためエンスタタイトが生成され、ま
た、1160℃以上で焼成する場合には、ムライトも生
成されるため、十分な強度が得られる。
【0024】
【実施例】実施例1、比較例1〜4 タルク、ベントナイト、粘土、珪砂、ガラス屑、長石、
蝋石を表1の割合で配合した。ここで、比較例1,2及
び比較例3,4はそれぞれ、特公昭60−48468号
公報、特公昭61−27347号公報に記載されたもの
である。これをボールミルで4hr粉砕、混合後、乾
燥、含水、造粒し、プレス成形(面圧30MPa)し、
100×100×5mmの成形体とした。これを迅速焼
成炉で1100℃、30分の条件で素焼きを行い、施釉
後、1200℃、50分で迅速焼成した。この焼成に伴
う収縮量を測定して収縮率を計算するとともに、飽和吸
水率、閉気孔率を測定した。結果を表1に示す。
【0025】実施例2、比較例5 タルク、木節粘土、板ガラス屑、長石及び珪砂を表2の
割合で配合し、実施例1、比較例1〜4と同様の方法で
粉砕から素焼きを行い、施釉後、1170,1190,
または1210℃、50分で迅速焼成した。この焼成に
伴う収縮率、飽和吸水率を測定した。結果を表2に示
す。また、相関関係を図2にまとめた。
【0026】実施例3、比較例6 タルク、木節粘土、板ガラス屑、長石、珪砂を表3の割
合で配合し、ボールミルで平均粒径(D50)が12ミ
クロンになるまで粉砕し、乾燥、含水、造粒後、プレス
成形(面圧28,30,32MPa)し、100×10
0×5mmの成形体とした。これを迅速焼成炉で110
0℃、30分の条件で仮焼(素焼き)を行い、施釉後、
1200℃、50分で迅速焼成した。この焼成に伴う収
縮率と煮沸吸水率、閉気孔率を表3に示す。
【0027】実施例4〜6 タルク、木節粘土、板ガラス屑、シャモットを表4の割
合で配合し、ボールミルで4H粉砕し、乾燥、含水、造
粒後、プレス成形(面圧30MPa)し、100×10
0×8.5mmの成形体とした。これを施釉後、迅速焼
成炉でそれぞれの試料の飽和吸水率がほぼ、5%,1%
となる条件で焼成した。この焼成に伴う収縮率と煮沸吸
水率、閉気孔率を表4に示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例1は比較例1〜4と比較して閉気孔
率が高い。比較例1,2は低収縮だが飽和吸水率が高
く、その結果として閉気孔率が低い。比較例3,4と実
施例1はほぼ同じ飽和吸水率であるが、実施例1が最も
低収縮である。このことが閉気孔率の差に反映されてい
る。
【0030】
【表2】
【0031】実施例2と比較例5との対比から明らかな
とおり、ガラス屑を添加することにより収縮率及び飽和
吸水率がいずれも顕著に低下する。また、焼成温度が1
170〜1210℃の間で変えても変動幅が小さいこと
が認められる。また、どの温度水準でもガラス屑を用い
た方が閉気孔率が高い。
【0032】
【表3】
【0033】実施例3と比較例4の対比から明らかなよ
うに、ガラスを用いた場合、長石を用いた時よりも圧
力、すなわち、成形体の充填の変化に対して収縮率、煮
沸吸水率の変化が小さいことがわかる。
【0034】
【表4】
【0035】実施例4〜6にあるように、ガラス量を増
やすことによって耐火度が下がり、より低い温度で飽和
吸水率を下げることが可能である。このことから、ガラ
ス添加量によって焼成温度をかえることにより、目的の
吸水をもった試料が得られることが分かる。
【0036】
【発明の効果】以上の通り、本発明の陶磁器質セラミッ
クスの製造方法によると、低収縮率、低吸水率であり、
しかも焼成温度や素地の充填等の変化の影響が小さい陶
磁器を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】長石、ガラスをフラックスとして用いた際の焼
成後の素地の概念を示した図である。
【図2】実施例2、比較例5の測定結果を示すグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 健児 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 秋田 勝彦 東京都板橋区双葉町12−4

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タルク 40〜65wt% 粘土 5〜30wt% ガラス屑 5〜45wt% 長石 0〜30wt% 珪砂及び/又はシャモット 0〜25wt% よりなる原料を混合し、成形及び焼成することを特徴と
    する陶磁器質セラミックスの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、焼成温度が1050
    〜1250℃であることを特徴とする陶磁器質セラミッ
    クスの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、仮焼後、1050〜
    1250℃で本焼成することを特徴とする陶磁器質セラ
    ミックスの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、ガラス屑の割合が5〜35wt%であり、焼成温度
    が1160〜1230℃であることを特徴とする陶磁器
    質セラミックスの製造方法。
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