JPH1119959A - ゴム発泡体シ−ル部材及びその製造方法 - Google Patents

ゴム発泡体シ−ル部材及びその製造方法

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JPH1119959A
JPH1119959A JP10033966A JP3396698A JPH1119959A JP H1119959 A JPH1119959 A JP H1119959A JP 10033966 A JP10033966 A JP 10033966A JP 3396698 A JP3396698 A JP 3396698A JP H1119959 A JPH1119959 A JP H1119959A
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芳雄 山岡
Shogo Tomari
泊  省吾
Shuzo Matsuda
修蔵 松田
Shinji Yuzawa
信次 湯澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡体層が緻密、均一で、止水性および耐熱
性、耐候性に優れ、かつ厚さ60mm以上のゴム発泡体
シ−ト部材およびその製造方法を提供する。 【解決手段】ジエン系又は非ジエン系ゴム類を主成分と
するゴム組成物を、金型枠を用いて圧縮成形し加熱を施
し実質上一部スコ−チ状態を生ぜしめる予備処理工程の
1次加熱段階と、次に枠金型による熱プレス若しくはオ
−ブン又は長尺の連続加硫槽のいずれかを用いて発泡、
加硫を施す2次加熱段階により形成する。 【効果】工程結合の処理特性に起因し、発泡組織が緻密
かつ均一でスキン層も極めて薄く、厚さ60mm以上の
嵩高ゴム発泡体シ−ル部材として効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム発泡体シ−ル部材
及びその製造方法に関し、さらに詳しくは止水性および
耐熱性、耐候性等にすぐれ、特に発泡体層が緻密、均一
で、かつ厚さ60mm以上のゴム発泡体シ−ト部材及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から知られたゴム発泡体製品は、そ
の使用目的に応じて数多くの原料ゴムから選び出された
いくつかのゴム原料を混ぜ合わせ、これに配合剤を加
え、加硫工程を経て製造されている、古くは、耐候性、
耐熱老化性、耐油性等に優れたクロロプレンゴム(C
R)、一般用ゴムとして多量に生産、消費されており、
耐老化性、耐熱性、耐磨耗性等に優れたスチレンブタジ
エンゴム(SBR)の他、非ジエン系非極性ゴムの代表
であるエチレンプロピレンジエン共重合体ゴム(EPD
M)は、耐熱性、耐トラッキング性や反発弾性がよい為
一般ゴム製品、工業用ゴム製品、自動車用ゴム製品、建
築用ゴム製品等その用途は極めて広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、土木、建築、或
いは車両等の防水、防風、防塵等のシ−ル部材としては
たとえば成形された連続気泡のポリウレタンにアスファ
ルト等を含浸させた目地材等が用いられており、発泡体
形成法はシ−ト状であり、止水性でも圧縮が必要で、さ
らに含浸したアスファルトが表面に滲出し易く、ポリウ
レタンの耐熱性や耐水性、耐候性等に劣る欠点があっ
た。
【0004】また、一般にゴム発泡体シ−ル部材の製造
としては、練りゴムを押し出し加工しシート状にした物
を常圧にてフリーに発泡させ、同時に熱空気加硫する方
法が行われている。しかしながら、(1)熱空気加硫で
は、気泡が緻密で均一な発泡体を得るには40mmが限
度で嵩高にならない。(2)押し出しゴム生地をそのま
ま熱空気加硫する為、気泡の大きさが厚み方向に対して
不均一になる。(3)スキン層、即ち表面の気泡を含ま
ない薄皮がぶ厚くなり発泡体としての収率が悪い。
(4)熱空気の対流によって加熱するので、多段で処理
するとき温度むらを生じ易い。そのため位置によって加
硫不足や過加硫を生じる。(5)局部的な温度むらによ
って、発泡による成型過程での曲がり、反りによる不具
合を生じる。(6)発泡後の成形体角部が丸くなるた
め、定寸法厚みの有効長さが短くなり、収率が悪くな
る。(7)押し出しゴム中に含まれる気泡が発泡体の気
泡むらを生じ易い。(8)気泡の入らない厚み大の押し
出しゴム生地を作ることは難しい。(9)押し出し有効
幅を確保するためには、能力大の大型押し出し機を用い
なければならない。(10)ゴム生地の気泡を抜く為に
は、ベント式(真空引き)押し出し機を用いなければな
らないといった問題点があった。
【0005】また、ゴム発泡体の製造方法において、金
型による圧縮加熱成形は公知であるが、一般に行われる
方法は、加熱後金型から取り出すと同時に、目標とする
発泡度合いの90〜95%に達する発泡体とし、再度一
回り大きい金型に入れて形状を修正しつつ発泡度合い1
00%の発泡体とする手法がとられている。この方法の
場合、厚みの大きなものが出来ないこと、微細な独立気
泡となって、より柔軟性に優れたものが出来ないこと、
発泡倍率の大きいものが出来にくいこと等の問題点があ
った。
【0006】上記のように種々の用途に即応したゴム発
泡体からなる製品が得られ、広く使用されており、これ
らの製品は断熱性、耐熱性、或いは反発弾性並びに緩衝
性等の特徴を有し、一般用又は工業用ゴム製品、建築用
ゴム製品など、その用途はきわめて広く、それぞれに相
応した用途分野の製品を製造し得るが、その発泡体層は
不均一となり易い為に、良好な止水性を期待できない。
さらに、発泡体シ−ル部材の用途で特に要求される止水
性や耐熱性、耐候性、復元性などの諸性能からも、高発
泡倍率の発泡体が取扱上も適当であり、通常成形後のス
キン層を切削されるため肉厚さはさらに減少を余儀なく
される。
【0007】たとえば、特公昭和57−22941号に
は、独立系気泡体に大量の樹脂類を添加せしめた弾性発
泡体目地材の製造方法が提案されているが、50%圧縮
時の復元時間は20℃で2分間であり、厚さ、幅長さ共
に2倍に膨張した全体として8倍発泡体であるが、その
厚さは約20mmの発泡シ−ト体である。また、特公昭
和59−11613号公報には、過剰の軟化物及び樹脂
類を添加し連続気泡が60%以上の高度に柔軟で、耐
熱、耐寒性等がすぐれたゴム系発泡体が提案されている
が、その厚みは20〜43mmの範囲である。
【0008】本発明は少なくともゴムが硫黄架橋される
硫黄供与系の一種又は2種以上から選ばれたジエン系ゴ
ム又は非ジエン系ゴム類を主成分とするゴム組成物を加
硫、発泡して発泡倍率4〜30倍に発泡せしめたゴム発
泡体からなり、金型枠を用いて圧縮成形し加熱を施し、
ゴム生地に含まれている空気、水分を追い出すか或いは
ミクロ拡散させ、実質上1部スコ−チ状態とし、加熱さ
れたゴム生地の形状が金型成形寸法に近いものであり、
薄い表皮以外のゴム生地全体に極微小の発泡核を形成さ
せる予備処理工程の1次加熱段階と、次に少なくとも1
10〜160℃の温度領域で枠金型による熱プレス若し
くはオ−ブン又は長尺の連続加硫槽のいずれかを用いて
発泡並びに加硫を施す処理工程の2次加熱段階により形
成されてなることを特徴とするゴム発泡体シ−ル部材及
びその製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、ゴム類として
は、シ−ル部材としての防水性の他、耐熱性、耐候性、
或いは柔軟性等の用途の為、エチレンプロピレンジエン
共重合体ゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエン
共重合体ゴム等が好適に用いられる。
【0010】ゴム組成物で発泡体の発泡基材となる混和
物は、前記ゴム類に、軟化剤、充填剤、補強剤、硫黄
粉、加硫促進剤、加硫助剤ならびに発泡剤、発泡助剤等
の公知の配合剤を常法により混和して作られるが、該混
和物は適当なゴム粘弾性を備えたム−ニ−粘度ML
1 + 4 (100℃)10〜40の粘稠なペ−スト状が好
適に用いられる。
【0011】本発明におけるゴム発泡体は、発泡素材の
ベ−ス材料として従来公知の混和配合剤をそれぞれ適量
添加して前記ゴム類と混合し、発泡素材となるゴム配合
組成物が得られる。混和配合剤としては、たとえば軟化
剤として、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プ
ロセスオイル等のプロセスオイル、流動パラフィン等の
パラフィン、その他ワセリン、ポリブテン、液状ポリブ
チレン等を用いることができる。充填剤としては、たと
えば炭酸カルシウム、タルクのほか、ゴム用ハ−ドクレ
−等が好適に用いられる。発泡剤として、例えばアゾジ
カルボンアミド、ジアゾアミノベンゼン等のごときアゾ
化合物、その他ニトロソ化合物、スルホニル・ヒドラジ
ド系等が用いられる。その他、加硫剤、加硫促進剤、加
硫助剤および発泡助剤等が適量配合添加され発泡素材と
なるゴム組成物が得られる。
【0012】次に、本発明のゴム発泡体シ−ル部材は、
上記ゴム類に対し発泡素材のベ−ス材料を配合したゴム
組成物により製造される。まず、エチレンプロピレンジ
エン共重合体ゴム、或いはクロロプレンゴム、スチレン
ブタジエン共重合体ゴム等の少なくとも一種又は二種以
上より選ばれたゴム類に対し、発泡素材のベ−ス材料と
を配合したゴム組成物を、混練機により混練した後、ゴ
ム用押出機にて未加硫ゴムシ−トを成形する。エチレン
プロピレンジエン共重合体ゴム配合組成物の発泡倍率8
倍の発泡体製造を例にとれば、厚さ40mm、幅500
mm、長さ1000mmの未加硫ゴムシ−トを枠金型に
入れ圧縮成形し、110℃、40分加熱加熱を行う予備
処理工程の1次加熱段階の処理品を取り出し、別途金型
枠を用い、150℃の温度で60分加硫、発泡を施す2
次加熱段階の処理工程により、厚さ75mm、幅100
0mm、長さ2000mm、比重0.10のゴム発泡体
シ−ル部材が得られる。
【0013】上記製造方法では、金型を用いてゴム生地
を、加圧、加熱し、ゴム生地に含まれている空気、水分
を追い出すか或いはミクロ拡散させ、実質上1部スコ−
チ状態とし、加熱されたゴム生地の形状が金型成形寸法
に近いものであり、薄い表皮以外のゴム生地全体に極微
小の発泡核を形成させる予備処理工程の1次加熱段階の
後、別途金型枠を用いて2次加熱段階の処理工程によっ
たが、該別途金型枠に代えて、オ−ブン装置又は長尺の
連続加硫槽のいずれかを用いて加硫、発泡を施すことが
できる。
【0014】また、本発明でのシ−ル部材での用途の広
範性にかんがみ、必要により、本発明における予備処理
工程の1次加熱段階と2次加熱段階での条件設定、或い
は工程結合の適宜組み合わせにより、発泡層が緻密で、
かつ均一な特長を備え、有効厚さ60mm以下の所望の
有効厚さのゴム発泡体を得ることができる。
【0015】
【作用】本発明によれば、金型枠による予備加熱処理工
程を経て、次の加硫、発泡工程が施される工程結合の処
理特性に特徴を有する。即ち予備処理工程の圧縮加熱で
適宜温度及び時間を設定し圧力をかけることにより、未
加硫ゴムを僅かにスコ−チ状態に導き気泡の核を形成し
つつ、表面は僅かな加硫状態つまり一部加硫状態にな
り、外観は未加硫状態で金型枠より取り出すが、このよ
うなゴムマトリックス生地の加硫前の予備圧縮加熱処理
は、ゴム生地に含まれる微小空気及び微小水分を除去、
拡散し、ゴムを流動させ金型に充満させ、熱伝導性をよ
くし、温度及び時間の組み合せにより次の発泡、加硫処
理工程で気泡の大きさをコントロ−ルできるように働
く。また、この加熱条件下では、発泡剤のごく一部分が
分解し、以後の2次加熱段階での発泡時の気泡生成の核
的存在となっいるものと推察され、これによって緻密
で、かつ均一で、スキン層もきわめて薄く、特に有効厚
さ60mm以上の嵩高ゴム発泡体を得ることができるよ
うに働く。さらに、本発明のゴム発泡体は、ゴム類を主
成分として発泡素材を混和して形成される加硫、発泡体
である為、ゴムの属性である耐熱性、耐水性、耐候性等
のすぐれた特性を維持、発揮し得ると共に、建築、土
木、車両、電気機器類等に生じる空隙に充填されるのに
適した防水材料等のシ−ル部材、或いは目地材としてそ
の機能を発揮するように働く。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0017】実施例1:ゴムマトリックスとして、EP
DMゴム,商品名エスプレン501A,住友化学工業社
製.を用い、下記配合により添加配合したEPDMゴム
を主成分とするゴム組成物を、加圧型ニ−ダ−を使用
し、60〜120℃、20分間、常法により混練した
後、ゴム用押し出し機,厚さ10mm,幅500mmの
シ−ト状に成形し、5枚重ねで1組の構成とした。 ゴム組成物配合 (重量部) エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム 100 軟化剤(パラフィン系プロセスオイル) 42 充填剤(炭酸カルシウム) 50 補強剤(カ−ボンブラック) 15 硫黄粉 2 加硫促進剤(チアゾ−ル系,チウラム系) 3 加硫助剤(亜鉛華,ステアリン酸) 6 発泡剤(アゾジカルボンアミド系) 9 発泡助剤(尿素系) 1
【0018】次に、前記未加硫シ−トを、1次加熱段階
の予備処理工程で、金型枠に入れ、温度110℃、40
分のプレス条件で圧縮成形し加熱した。次いで、上記1
次加熱段階の予備処理工程を経た未加硫処理品を取り出
し、2次加熱段階の処理工程では、別途の金型枠を使用
し、110〜160℃の温度領域で加熱し、加硫、発泡
を行なった。
【0019】上記により得られたEPDMゴム発泡体
は、耐熱性、耐候性などをを有し、特に厚みは従来品と
は格段に相違する厚さ75mmの嵩高のゴム発泡体であ
った。幅1000mm、長さ2000mm、比重0.1
0で、スキン層も比較的薄い表層の嵩高ゴム発泡体であ
った。このため、このような特性が要求される土木、建
築用、車両用或いは電気機器類のシ−ル部材ないし目地
材としてのゴム発泡体の用途に特に適当である。
【0020】上記実施例1で得られたゴム発泡体は、こ
れまでせいぜい40mm程度の発泡シ−ト体が通常であ
ったのに比し、格別嵩高で、しかも発泡組織が緻密で、
かつ均一である従来期待できない効果を有するものであ
った。この1次加熱段階では、ゴムマトリックスを主成
分とするゴム組成物を、金型枠に入れ、100%以上充
填してバリを出し、プレス条件,110〜120℃、2
0〜40分の押圧状態で温度をかけるが、この1次加熱
段階では、該ゴムマトリックスの2次加熱段階での加
硫、発泡の処理に先立つ予備処理工程は、金型枠内の流
動をよくし、2次加熱段階での加硫時間の短縮につなが
る。
【0021】また、発泡状態からみても、例えば気泡の
核を形成しつつ、僅かにスコ−チを起こさせる状態、即
ち外観視認上は未加硫状態で、当然完全には加硫されて
いない状態で金型枠より取り出すが、表面はわずかに加
硫状態を示し、実質的に一部スコ−チ状態を生ぜしめ、
これにより発泡組織構造からみても均一で微細な発泡形
態とする前段予備処理の条件を充足し、次の2次加熱段
階で、温度および時間の組合わせにより2次加熱段階で
の気泡の大きさ、発生率等をコントロ−ルできる要因と
みられる。
【0022】実施例2:実施例1と同様に、ゴムマトリ
ックスとして、EPDMゴム,商品名エスプレン501
A,住友化学工業社製を用い、下記配合により添加配合
したEPDMゴムを主成分とするゴム組成物を加圧型ニ
−ダ−を使用し、60〜120℃、20分間、常法によ
り混練した後、ゴム用押し出し機にて、厚さ10mm,
幅500mmのシ−ト状に成形し、実施例1と同じく5
枚重ねで1組の構成とした。 ゴム組成物配合 (重量部) エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム 100 軟化剤(パラフィン系プロセスオイル) 52 充填剤(炭酸カルシウム) 80 (酸化チタン) 20 硫黄粉 2 加硫促進剤(チアゾ−ル系,チウラム系) 3 加硫助剤 (亜鉛華,ステアリン酸) 6 発泡剤 (アゾジカルボンアミド系) 9 発泡助剤(尿素系)
【0023】次に、前記未加硫シ−トを、実施例1と同
様に予備処理工程の1次加熱段階で金型枠に入れ、温度
110℃、40分のプレス条件で圧縮成形し加熱した。
次いで、上記1次加熱段階を経た未加硫処理品を取り出
し、実施例1と同じく2次加熱段階の工程では、別途の
金型枠を使用し、少なくとも110〜160℃の温度領
域で加熱し、加硫、発泡を行なった。
【0024】上記により得られたEPDMゴム発泡体
は、耐熱性、耐候性を有すると共に、特に厚みは従来品
とは格段に異なった厚さ65mmの嵩高で、外観視認上
も発泡組織は緻密かつ均一であり、幅1000mm、長
さ2000mm、比重0.10でスキン層もきわめて薄
くボリュ−ム感のある白色嵩高発泡体であった。したが
って、このような特性が要求される土木、建築用、車両
用或いは電気機器類のシ−ル部材ないし目地材としての
発泡部材の用途に特に有効である。
【0025】実施例3:実施例1と同様に、ゴムマトリ
ックスとして、クロロプレンゴム、商品名デンカクロロ
プレンEM−40.電気化学工業社製を用い、下記配合
により添加配合したクロロプレンゴムを主成分とするゴ
ム組成物を、加圧型ニ−ダ−を使用し、50〜80℃、
20分間、常法により混練した後、ゴム用押し出し機、
厚さ10mm、幅500mmのシ−ト状に成形し、実施
例1と同じく5枚重ねで1組の構成とした。 ゴム組成物配合 (重量部) クロロプレンゴム 100 補強剤 (カ−ボンブラック) 15 ワセリン 20 軟化剤 (ナフテン系プロセスオイル) 30 老化防止剤(スチレンフェノ−ル) 1 充填剤 (ゴム用ハ−ドクレ−) 10 ステアリン酸 2 酸化マグネシウム 4 酸化亜鉛 5 発泡剤 (アゾジカルボンアミド系) 10 発泡助剤 (尿素系)
【0026】次に、前記未加硫シ−トを、1次加熱段階
の処理工程では、金型枠を用いて、120℃、30分間
のプレス条件で圧縮成形し加熱した。次いで、上記1次
加熱段階の工程を経た未加硫処理品を取り出し、実施例
1と同じく2次加熱段階の工程では、別途の枠金型を使
用し、170℃、40分間加熱し、加硫、発泡を行なっ
た。
【0027】上記により得られたクロロプレンゴム発泡
体は、耐水性(80℃、48時間浸漬にて体積変化率5
%)を有し、耐熱性、耐候性と共に、特に発泡体の厚み
は従来品とは格段に異なった厚さ70mmの嵩高で、幅
1000mm、長さ2000mm、比重0.15でスキ
ン層もきわめて薄くボリュ−ム感のある嵩高ゴム発泡体
であった。したがって、このような特性が要求される土
木、建築用、車両用等のシ−ル部材或いは目地材のごと
き発泡部材の用途に有効である。
【0028】実施例4 ゴムマトリックスとして、EPDMゴム、商品名エスプ
レン501A,住友化学工業社製を用い、下記配合によ
り添加配合したEPDMゴムを主成分とするゴム組成物
を、加圧型ニ−ダ−を使用し、60〜120℃、20分
間、常法により混練した後、ゴム用押し出し機を用い、
厚さ10mm、幅500mmのシート状に成型し、5枚
重ねで1組の構成とした。 ゴム組成物配合 (重量部) エチレンープロピレンージエン共重合体ゴム 100 軟化剤 (パラフィン系プロセスオイル) 42 充填剤 (炭酸カルシウム) 50 補強剤 (カーボンブラック) 15 保型性付与剤(石油系樹脂) 5 硫黄粉 2 加硫促進剤 (チアゾ−ル系,チウラム系) 3 加硫助剤 (亜鉛華、ステアリン酸) 6 発泡剤 (アゾジカルボンアミド系) 9 発泡助剤 (尿素系) 1
【0029】次に、前記未加硫シートを、予備処理工程
の1次加熱段階で、金型枠に入れ、温度110℃、40
分のプレス条件で圧縮成形し加熱した。次いで、上記1
次加熱段階を経た未加硫処理品を取り出し、第2階段で
は、金型枠を使用せず、少なくとも120〜140℃の
温度領域を持つオーブン装置中で、60〜90分加熱処
理を施し、発泡剤が活性化される加硫、発泡を行った。
【0030】上記により得られたEPDMゴム発泡体
は、実施例1、2、3と同様に耐水性(80℃、48時
間浸漬にて体積変化率5%)を有し、特に発泡体の厚み
は、従来品とは格段に異なった厚さ65mmの嵩高で、
幅1000mm、長さ2000mmで、比重0.10で
スキン層もきわめて薄くボリューム感のある嵩高ゴム発
泡体であった。したがって、このような特性が要求され
る建築土木用、電気機器類用、住宅設備機器類用等のシ
−ル部材或いは目地材のごとき発泡ゴム部材として有効
に使用できる。
【0031】実施例5 ゴムマトリックスとして、EPDMゴム、商品名エスプ
レン501A,住友化学工業製、を用い、下記配合によ
り添加配合したEPDMゴムを主成分とするゴム組成物
を、加圧型ニ−ダ−を使用し、60〜120℃、20分
間、常法により混練した後、ゴム用押出機で厚さ45m
m、幅500mmの長尺未加硫ゴムシ−トを成形した。
ゴム組成物配合は、上記実施例1に記載と同じ配合とす
る。次に、長尺プレスを用い、1次加熱段階の予備処理
工程で金型両端に内側に向かって加熱温度になる温度勾
配の付いた冷却ゾ−ンを設け端に枠が無く両端が開放さ
れている金型に前記未加硫ゴムシ−トを仕込んだ後、1
10℃、40分のプレス条件で圧縮成形、加熱を施し、
ゴム生地を加圧、加熱し、ゴム生地に含まれている空
気、水分を追い出すかミクロ拡散させ、実質上一部スコ
−チ状態を生じさせる1次加熱段階の予備処理を施した
後、前記金型より取り出し、弛みのとれるハンガ−装置
に引き取り、次の未加硫ゴムシ−トの仕込みに際して、
先の加熱ゴムの後方冷却ゾ−ンを、前方冷却ゾ−ンの端
に合わせて金型に仕込むようにする。これにより冷却ゾ
−ン部分の熱履歴を同一にすることが出来て、各部分は
均一加熱となる。ハンガ−装置に引き取られた1次加熱
処理済ゴムは、110〜160℃の温度領域を持つ2次
加熱段階の長尺加熱槽に一定速度で連続的に送り込まれ
て加熱され、加硫、発泡を行った。1次加熱処理済みの
ゴムシ−トは切断することなく連続して準備され、2次
加熱段階の長尺加熱槽を通過するため、幅1000m
m、厚さ80mmの嵩高で任意の長さに裁断することが
できる連続長尺のゴム発泡体が得られた。上記で得られ
たEPDMゴム発泡体は、実施例4と同等の特長を有し
ており、さらに継目のない長尺発泡ゴム部材として有効
に使用できる。
【0032】比較例:実施例1と同じEPDMゴムを主
成分とするゴム組成物を、実施例1と同様に混練し、ゴ
ム用押し出し機で発泡押し出し、厚さ15mm、幅50
0mmのシ−ト状に成形した。この未加硫シ−トを、オ
−ブンに入れ、120〜140℃、70〜100分の条
件で処理し、加硫、発泡させて得られた発泡ブロック体
を比較例とした。上記により得られた発泡ブロック体の
有効厚みは、40mmが限度であり、幅1000mm、
長さ2000mm、比重は0.10、全体としてカマボ
コ型の形状であった。
【0033】上記の実施例1〜5ならびに比較例につい
て、特に建築土木用、車両用或いは電気機類や住宅設備
機器類等の用途で要求される圧縮硬さ、及び止水性につ
いて比較対比を行った結果は、表1及び表2のおりであ
る。
【0034】(1)圧縮硬さ試験 JIS K 6401 クッション用軟質ウレタンフォ
−ム 5.試験方法 5.4硬さ試験に準ずる。単位kg/
cm2 本発明に係る嵩高ゴム発泡体は、上記表1の対比からも
明らかなように、圧縮硬さでも、特に50%圧縮時では
比較例と格差がみられ、柔軟性においてもすぐれている
ことが判った。
【0035】
【表1】
【0036】(2)止水性試験 試験方法.U字型に打ち抜いた発泡体を80%まで圧縮
し、底部から水深100mmになるまで水を注ぎ、静置
する。試料は透明アクリル板で挟む。評価は、1時間静
置後の漏水の有無を確認したが、その結果は、経過時間
毎の数字で表わした表2のとおりであり、比較例に比し
実施例1〜5はいずれも格段にすぐれていることが判っ
た。
【0037】
【表2】
【0038】以上のように本発明の一実施例を示した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない変更等は、本発明の範囲に含ま
れる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、金型枠による予備加熱
処理工程を経て、次の加硫、発泡工程が施される工程結
合の処理特性に起因し、発泡組織も緻密、かつ均一で、
スキン層もきわめて薄く、特にゴム発泡体の有効厚みは
従来の熱空気加硫では40mmが限度であるところ60
mm以上の嵩高ゴム発泡体を達成することができる。ま
た、ゴム類の耐熱性、耐候性等の属性と共に、発泡倍率
4〜30倍で、すぐれた止水性、圧縮変形後の回復性を
有する為、建築土木、車両又は電気機器類等の用途分野
のシ−ル部材或いは目地材として優れた効果を奏する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 3/10 C09K 3/10 C F16J 15/10 F16J 15/10 Y // B29K 21:00 105:04 105:24 (72)発明者 湯澤 信次 兵庫県神戸市西区宮下1丁目21番1号 世 界長株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともゴムが硫黄架橋される硫黄供
    与系の一種又は2種以上から選ばれたジエン系ゴム又は
    非ジエン系ゴム類を主成分とするゴム組成物を加硫、発
    泡して発泡倍率4〜30倍に発泡せしめたゴム発泡体か
    らなり、金型を用いてゴム生地を加圧、加熱し、実質上
    1部スコ−チ状態とし、薄い表皮以外のゴム生地全体に
    極微小の発泡核を形成させる予備処理工程の1次加熱段
    階と、次に少なくとも110〜160℃の温度領域で、
    枠金型による熱プレスにより発泡、加硫を施す処理工程
    の2次加熱段階により形成されてなることを特徴とする
    ゴム発泡体シ−ル部材。
  2. 【請求項2】 前記予備処理工程の1次加熱段階と、次
    に少なくとも110〜160℃の温度領域でオ−ブンを
    用いて発泡、加硫を施す処理工程の2次加熱段階により
    形成されてなる請求項1記載のゴム発泡体シ−ル部材。
  3. 【請求項3】 前記予備処理工程の1次加熱段階と、次
    に少なくとも110〜160℃の温度領域で長尺の連続
    加硫槽により発泡、加硫を施す処理工程の2次加熱段階
    により形成されてなる請求項1記載のゴム発泡体シ−ル
    部材。
  4. 【請求項4】 前記発泡体シ−ル部材の平均肉厚が少な
    くとも厚さ60mm以上である請求項1ないし3記載の
    ゴム発泡体シ−ル部材。
  5. 【請求項5】 前記ゴム類がクロロプレンゴムである請
    求項1ないし4記載のゴム発泡体シ−ル部材。
  6. 【請求項6】 少なくともゴムが硫黄架橋される硫黄供
    与系の一種又は2種以上から選ばれたジエン系ゴム又は
    非ジエン系ゴム類を主成分とするゴム組成物を加硫、発
    泡してなるゴム発泡体シ−ル部材の製造方法において、
    前記ゴム類と軟化剤、充填剤、補強剤及び硫黄粉、加硫
    促進剤、加硫助剤、発泡剤、発泡助剤等からなるゴム組
    成物を混練機で混練し、押し出し機にてシ−ト状に成形
    した未加硫シ−トを、金型枠内で60℃〜120℃で圧
    縮成形し加熱を施し、ゴム生地を加圧、加熱し、実質上
    一部スコ−チ状態を生ぜしめる1次加熱段階の予備処理
    を施した後、次いで前記金型枠より取り出し、別途発泡
    倍率に合わせた大型の金型枠内で、少なくとも110〜
    160℃の温度領域で発泡ならびに加硫を施す処理工程
    の2次加熱段階により製造することを特徴とするゴム発
    泡体シ−ル部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記1次加熱段階の予備処理を施した
    後、次いで前記金型枠より取り出し、発泡倍率に合わせ
    た大型の棚を有するオ−ブン装置を用い、少なくとも1
    10〜160℃の温度領域で発泡ならびに加硫を施す処
    理工程の2次加熱段階により製造してなる請求項6記載
    のゴム発泡体シ−ル部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 少なくともゴムが硫黄架橋される硫黄供
    与体の1種又は2種以上から選ばれたジエン系ゴム又は
    非ジエン系ゴム類を主成分とするゴム組成物を、加硫、
    発泡してなるゴム発泡体シ−ル部材の製造方法におい
    て、前記ゴム類と軟化剤、充填剤、補強剤及び硫黄粉、
    加硫促進剤、加硫助剤、発泡剤、発泡助剤等からなるゴ
    ム組成物を混練機で混練し、押出機にてシ−ト状に成形
    した未加硫ゴムシ−トを、長尺プレスに設置された金型
    において、両端が枠なしで開放状態であり、端部に冷却
    ゾ−ンを設けたものを用い、金型内で60〜120℃の
    温度で圧縮成形加熱を施し、実質上一部スコ−チ状態と
    し、薄い表皮以外のゴム生地全体に極微小の発泡核を形
    成させる1次加熱段階の予備処理を施した後、次いで前
    記金型より取出し、送り速度に追随して上下に連動する
    ハンガ−装置に乗せた後、長尺加熱槽を通して発泡なら
    びに加硫を施す処理工程の2次加熱段階により、連続し
    て製造することを特徴とするゴム発泡体シ−ル部材の製
    造方法。
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