JPH11199946A - 銅製錬におけるスラッジの処理方法 - Google Patents
銅製錬におけるスラッジの処理方法Info
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Abstract
収することができると共に、銅製錬工程における各炉の
熱バランスを容易にとることができて、エネルギーの有
効利用を図ることができる上に、各炉の円滑で効率的な
操業を行うことができる銅製錬におけるスラッジの処理
方法の提供。 【解決手段】 乾式銅製錬の煙灰処理、あるいは排ガス
洗浄水処理により発生する重金属含有スラッジSの処理
方法であって、上記重金属含有スラッジSを乾燥させた
後、製銅炉3に投入して溶解処理する。
Description
処理、あるいは排ガス洗浄水処理により発生する重金属
含有スラッジ(金属の水酸化物、硫酸化合物、その他金
属塩。ここで、金属としては、金、銀、銅、ヒ素、カル
シウム等を含む)の処理方法に関する。
硫化金属鉱を精錬する場合には、まず、溶錬炉において
銅精鉱を溶融して、硫化銅及び硫化鉄を主成分とするカ
ワと、原料中の脈石や溶剤や酸化鉄等を主成分とするカ
ラミとを生成し、次いで、分離炉においてカラミとカワ
とを分離し、続いて、製銅炉においてカワを酸化させて
粗銅とし、さらに、精製炉において上記粗銅を精製し
て、より銅品位の高い精製銅を生成した後、この精製銅
を鋳造して銅アノード(陽極板)を製造するようにして
いる。ところで、このような銅製錬においては、煙灰、
あるいは排ガスが発生するため、煙灰処理、あるいは排
ガス洗浄水処理を施す必要がある。そして、これらの処
理を施して得られたスラッジ中には、銅、金、銀、カル
シウム等の利用価値のある物質が含まれている。そこ
で、従来、上記スラッジは、銅鉱石、燃料と共に溶錬炉
(溶鉱炉、自溶炉、反射炉、S炉等)に投入して再び溶
解処理している。
来のスラッジの処理方法においては、スラッジを溶解す
るための熱源(石炭、コークス、重油等の燃料)が必要
であると共に、供給酸素量も増やす必要があるため、排
ガス量が増加して、排ガス処理負担が増大し、したがっ
て、溶錬炉での鉱石処理量を圧迫するという問題があっ
た。また、上記スラッジを鉱石と一旦混合して投入する
ため、スラッジだけの投入量を調整することが困難であ
り、溶錬炉内の熱コントロールを行いにくいという問題
があった。さらに、上記スラッジは鉱石と混合した後で
乾燥するため、最適な乾燥処理を行いにくく、過乾燥さ
れ易くて、その分無駄なエネルギーを消費しているとい
う問題があった。そこで、本発明者等が、上記問題を解
決しようとして鋭意検討した結果、製銅炉においては反
応が活発に行われているため、反応熱が余剰な状態であ
り、従来、冷剤を投入して熱バランスをとっていること
に着目して、新規の銅製錬におけるスラッジの処理方法
を開発した。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、スラッジ中に含まれる有
用な金属を確実に回収することができると共に、銅製錬
工程における各炉の熱バランスを容易にとることができ
て、エネルギーの有効利用を図ることができる上に、各
炉の円滑で効率的な操業を行うことができる銅製錬にお
けるスラッジの処理方法を提供することにある。
式銅製錬の煙灰処理、あるいは排ガス洗浄水処理により
発生する重金属含有スラッジの処理方法であって、上記
重金属含有スラッジを乾燥させた後、製銅炉に投入して
溶解処理するものである。これにより、重金属含有スラ
ッジの溶解処理が円滑に行われて、有用な金属の回収が
確実に行われる。この場合、製銅炉においては、反応が
活発に行われており、反応熱が余剰な状態にあるため、
重金属含有スラッジを冷剤の代わりに投入して、炉内温
度を調整することができ、したがって、冷剤量の削減が
図れる一方、カルシウムーフェライト系スラグで操業し
ている場合には、重金属含有スラッジ中に含まれるカル
シウム分を溶剤の代わりとして使用できるから、溶剤
(石灰石)量の削減が可能となる。ここで、乾燥させる
前の重金属含有スラッジは、30〜80%の水分を含ん
でおり、このままの状態で製銅炉内に投入すると、炉内
での水蒸気爆発の恐れがあるため、重金属含有スラッジ
は乾燥させる必要がある。また、本発明の請求項2は、
乾燥させた重金属含有スラッジを気送管により製銅炉に
供給するものである。これにより、乾燥処理された重金
属含有スラッジが粉状となって外部に飛散することが防
止され、円滑に製銅炉内に供給される。この場合、炉内
への供給は、炉に設置されているランス等を用いて吹き
込み投入すれば良い。また、気送管を通すことにより、
未乾燥のスラッジ塊が移送中に激しく流動することで容
易に粉砕され、したがって、スラッジの乾燥状態が均一
化されると共に、重金属含有スラッジの炉内への投入量
の調整が速やかにかつ精度良く行える。さらに、本発明
の請求項3は、重金属含有スラッジを付着水分10%以
下に乾燥させるものである。重金属含有スラッジを付着
水分10%以下に乾燥させることにより、重金属含有ス
ラッジの流動性が増し、気送管が閉塞することを未然に
防げる。さらにまた、本発明の請求項4は、製銅炉に投
入する重金属含有スラッジにより銅アノード中の微量成
分組成をコントロールするものである。これにより、製
銅炉の後工程で製造される銅アノード中に必要な微量成
分を効率的に取り入れることができる。また、本発明の
請求項5は、コントロールする銅アノード中の微量成分
組成がヒ素であることを特徴としている。ここで、銅ア
ノード中の微量成分のうちヒ素は、次工程の電解精製を
行う際に、銅の電解精製を妨げる現象である銅の不動態
化を抑制することが知られており、重金属含有スラッジ
を製銅炉に投入することにより、銅アノードへのヒ素の
移行を直接短時間で行えるため、銅アノード中のヒ素濃
度の調整が容易に行える。
実施の形態を説明する。図1は銅精鉱の連続製錬方法を
説明する概略説明図である。図中符号1は溶錬炉(S
炉)であり、この溶錬炉1において銅精鉱を溶融して、
硫化銅及び硫化鉄を主成分とするカワと、原料中の脈石
や溶剤や酸化鉄等を主成分とするカラミとを生成し、次
いで、分離炉(CL炉)2においてカラミとカワとを分
離し、続いて、製銅炉(C炉)においてカワを酸化させ
て粗銅とし、さらに、精製炉4において上記粗銅を精製
して、より銅品位の高い精製銅を生成した後、この精製
銅を鋳造して銅アノード(陽極板)Aを製造し、この銅
アノードAを電解設備5において電解精製して高品位の
電気銅を得るようになっている。一方、上記溶錬炉1あ
るいは製銅炉3において発生した硫黄酸化物を含む排ガ
スGについては、ガス洗浄処理6が行われ、この処理で
生じた洗浄水を排水設備にて排水処理7する。この結
果、銅、カルシウム、ヒ素等を含有したスラッジSが得
られる。このスラッジSは、30〜80%の水分を含ん
でいるから、このままの状態で、製銅炉3中に投入する
と、水蒸気爆発の恐れがあるため、まず、乾燥設備8に
送って水分が10%以下になるまで乾燥させる。乾燥さ
せられたスラッジSは粉状となり、飛散し易いため、気
送管9を用いて製銅炉3まで移送し、製銅炉3に設置さ
れているランスを介して炉内に吹き込み投入する。この
ように、乾燥後のスラッジSを気送管9によって製銅炉
3まで移送しランスから炉内に吹き込むから、粉状のス
ラッジSが粉塵として外部に漏れ出すことがなく、作業
環境の悪化を招くことがないと共に、スラッジSが気送
管9内で激しく流動することにより、たとえ未乾燥のス
ラッジ塊があっても、容易に粉砕され、したがって、ス
ラッジの乾燥状態が均一化されると共に、スラッジSの
炉内への投入量の調整が速やかにかつ精度良く行える。
ここで、上記スラッジSの製銅炉3内への投入量は、製
銅炉3内の炉内温度、カラミ組成、後工程における銅ア
ノードA中の微量成分(ヒ素)の濃度を考慮して、それ
ぞれの目標値に基づいて調整しながら決定される。
ラッジSは、その溶解のために大きな熱量を必要として
いるが、製銅炉3内は反応熱が余剰の状態であるので、
この熱によってスラッジSは円滑に溶解される一方、製
銅炉3内に従来投入されていた炉内温度調整用だけのた
めのムダな冷剤は、その投入量を削減できる。また、ス
ラッジSを製銅炉3内に投入することにより、銅アノー
ドAへの微量成分(ヒ素)の移行が直接短時間で行える
ため、銅アノードA中のヒ素濃度の調整が容易に行え
る。ここで、従来のように、溶錬炉1にスラッジSを投
入した場合には、分離炉2においてスラッジSに含まれ
ていたヒ素の大部分がカラミとして分離されてしまい、
銅アノードAにあまり入らないのに対して、製銅炉3に
おいてスラッジSを投入した場合には、その大部分が銅
アノードAに移行する。したがって、製銅炉3に投入す
るスラッジSの量を調整することにより、銅アノードA
中のヒ素濃度を適正な水準に調整することができ、電解
精製時に不動態化の問題が生じることがなく、高品質の
電気銅を製造することができる。また、スラッジSはそ
の発生形態から(硫黄酸化物固定のため)カルシウム分
を含有しているのがほとんどであるから、カルシウムー
フェライト系スラグで操業している場合には、スラッジ
S中のカルシウム分を利用することができて、カラミ生
成のための溶剤(石灰石)量を削減することができる。
さらに、従来、スラッジSを投入していた溶錬炉1にあ
っては、スラッジSを投入しない分だけ溶解熱補充のた
めの燃料及び使用酸素量を削減できると共に、排ガス量
が削減されるから、それだけ鉱石処理量を増やすことが
できる。
てC炉を用いて説明したが、これに限ることなく、PS
転炉、あるいはフラッシュコンバータ等でも良く、特
に、銅アノードA中の微量成分調整については各種の製
銅炉に適用できる。
スラッジを乾燥させた後、製銅炉に投入して溶解処理す
ることにより、重金属含有スラッジの溶解処理を円滑に
行うことができて、有用な金属の回収を確実に行うこと
ができる。この場合、製銅炉においては、反応が活発に
行われており、反応熱が余剰な状態にあるため、重金属
含有スラッジを温度調整用だけのためのムダな冷剤の代
わりに投入して、炉内温度を調整することができ、した
がって、無意味な冷剤量の削減を図ることができる一
方、溶錬炉においては、燃料及び使用酸素量の削減を図
ることができると共に、排ガス量の削減にともない鉱石
処理量を増やすことができる。また、カルシウムーフェ
ライト系スラグで操業している場合には、重金属含有ス
ラッジ中に含まれるカルシウム分を溶剤の代わりとして
使用できるから、スラグ生成用の溶剤(石灰石)量を削
減することができる。さらに、乾燥させた重金属含有ス
ラッジを製銅炉に投入するから、重金属含有スラッジに
含まれる水分によって、製銅炉内において水蒸気爆発が
発生する恐れがなく、安定した炉の操業を行うことがで
きる。また、本発明の請求項2によれば、乾燥させた重
金属含有スラッジを気送管により製銅炉に供給すること
によって、乾燥処理された重金属含有スラッジが粉状と
なって外部に飛散することを防ぐことができ、作業環境
の悪化を未然に防止することができて、円滑に製銅炉内
に供給することができる。この場合、炉内への供給は、
炉に設置されているランス等を用いて吹き込み投入すれ
ば良く、上記気送管を既存のランスに連結するだけで、
重金属含有スラッジを製銅炉内まで確実に供給すること
ができる。また、気送管を通すことにより、未乾燥のス
ラッジ塊が移送中に激しく流動することで容易に粉砕さ
れ、したがって、スラッジの乾燥状態を容易に均一化す
ることができると共に、重金属含有スラッジの炉内への
投入量の調整を速やかにかつ精度良く行うことができ
る。さらに、本発明の請求項3によれば、重金属含有ス
ラッジを付着水分10%以下に乾燥させることにより、
重金属含有スラッジの流動性を増大させることができ
て、気送管が閉塞することを未然に防止でき、したがっ
て、重金属含有スラッジを製銅炉まで円滑にかつ確実に
移送することができる。さらにまた、本発明の請求項4
によれば、製銅炉に投入する重金属含有スラッジにより
銅アノード中の微量成分組成をコントロールすることに
よって、製銅炉の後工程で製造される銅アノード中に必
要な微量成分を効率的に取り入れることができて、品質
の良好な銅アノードを製造することができる。また、本
発明の請求項5によれば、製銅炉に投入する重金属含有
スラッジにより銅アノード中の微量成分組成のうちヒ素
の量を調整することによって、銅アノードへのヒ素の移
行を直接短時間で行うことができ、銅アノード中のヒ素
濃度の調整を容易に行うことができる。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 乾式銅製錬の煙灰処理、あるいは排ガス
洗浄水処理により発生する重金属含有スラッジの処理方
法であって、上記重金属含有スラッジを乾燥させた後、
製銅炉に投入して溶解処理することを特徴とする銅製錬
におけるスラッジの処理方法。 - 【請求項2】 乾燥させた重金属含有スラッジを気送管
により製銅炉に供給することを特徴とする請求項1記載
の銅製錬におけるスラッジの処理方法。 - 【請求項3】 重金属含有スラッジを付着水分10%以
下に乾燥させることを特徴とする請求項2記載の銅製錬
におけるスラッジの処理方法。 - 【請求項4】 製銅炉に投入する重金属含有スラッジに
より銅アノード中の微量成分組成をコントロールするこ
とを特徴とする請求項1、2または3記載の銅製錬にお
けるスラッジの処理方法。 - 【請求項5】 コントロールする銅アノード中の微量成
分組成がヒ素であることを特徴とする請求項4記載の銅
製錬におけるスラッジの処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP702698A JP3555424B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 銅製錬におけるスラッジの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP702698A JP3555424B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 銅製錬におけるスラッジの処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11199946A true JPH11199946A (ja) | 1999-07-27 |
| JP3555424B2 JP3555424B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=11654541
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP702698A Expired - Lifetime JP3555424B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 銅製錬におけるスラッジの処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3555424B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101839488A (zh) * | 2010-03-22 | 2010-09-22 | 昆明理工大学 | 一种可燃固体废物回转窑气化焚烧方法 |
| CN106048252A (zh) * | 2016-07-27 | 2016-10-26 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 铜冶炼设备 |
| CN106048253A (zh) * | 2016-07-27 | 2016-10-26 | 中国恩菲工程技术有限公司 | 铜冶炼设备 |
| JP2017025410A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | パンパシフィック・カッパー株式会社 | スラッジ状の原料を処理する方法 |
| JP2022169284A (ja) * | 2021-04-27 | 2022-11-09 | 住友金属鉱山株式会社 | 銅製錬原料の調製方法 |
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|---|---|---|---|---|
| CN106591592A (zh) * | 2016-12-09 | 2017-04-26 | 浙江富冶集团有限公司 | 一种富冶熔炼炉及处理多金属复杂金铜矿的处理工艺 |
-
1998
- 1998-01-16 JP JP702698A patent/JP3555424B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP2022169284A (ja) * | 2021-04-27 | 2022-11-09 | 住友金属鉱山株式会社 | 銅製錬原料の調製方法 |
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