JPH11199A - 生理活性物質の新規なスクリーニング法 - Google Patents

生理活性物質の新規なスクリーニング法

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JPH11199A
JPH11199A JP16487297A JP16487297A JPH11199A JP H11199 A JPH11199 A JP H11199A JP 16487297 A JP16487297 A JP 16487297A JP 16487297 A JP16487297 A JP 16487297A JP H11199 A JPH11199 A JP H11199A
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follistatin
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mrna encoding
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JP16487297A
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Masashi Ogo
正志 尾郷
Jun Suzuki
順 鈴木
Tadahito Takahashi
唯仁 高橋
Tsutomu Soma
勤 相馬
Toshihiko Hibino
利彦 日比野
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 免疫抑制剤、皮膚疾患治療剤又は脱毛防止剤
の新規なスクリーニング法の提供。 【解決手段】 被験物質の存在下及び非存在下でケラチ
ノサイトを培養し、該培養細胞からRNAを抽出し、ホ
リスタチンをコードするmRNAを検出し、そして被験
物質の存在下と非存在下でホリスタチンをコードするm
RNAの量に差がある場合に、前記被験物質を免疫抑制
剤、皮膚疾患治療剤又は脱毛防止剤の候補として選択す
ることを特徴とする方法。 【効果】 上記の薬剤の候補を選択するための粗スクリ
ーニング法として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生理活性物質の新規
なスクリーニング方法に関し、特に免疫抑制剤、皮膚疾
患治療剤及び脱毛防止剤の候補物質を選択するための粗
スクリーニング法に関する。
【0002】
【従来の技術】サイクロスポリンAが免疫抑制剤として
有効であること(Pediatr. Nephrol.5 (5) :622-629
(1991);Bone Marrow Transplant. 8 (2) :105 ;111
(1991))及び乾鮮(J. Am. Acad. Dermatol. 14 (5 Pt
1):785-791 (1986)) やアトピー性皮膚炎(Br. J. Der
matol. 128 (2):213-216 (1993)) のごとき皮膚疾患の
治療に有効であることはすでに知られている。Nature V
ol. 374, pp.360-363(1995)にはホリスタチン(Fol
listatin)の遺伝子を欠損したマウスにおいて
皮膚、特に毛の異状が生ずることが記載されている。し
かしながら、ケラチノサイトにおけるホリスタチン遺伝
子の転写を利用してサイクロスポリン様生理活性を有す
る物質をスクリーニングする方法は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、ホ
リスタチン遺伝子の転写への影響を検出することにより
免疫抑制剤、皮膚疾患治療剤または脱毛防止剤の候補を
選択するための新規な方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、被験物
質の存在下及び非存在下でケラチノサイトを培養し、該
培養細胞からRNAを抽出し、ホリスタチンをコードす
るmRNAを検出し、そして被験物質の存在下と非存在
下でのホリスタチンをコードするmRNAに差がある場
合に、前記被験物質を免疫抑制剤、乾鮮やアトピー性皮
膚炎などの皮膚疾患の治療剤又は脱毛防止剤の候補とし
て選択することを特徴とする生理活性物質のスクリーニ
ング法を提供する。
【0005】
【作用原理】サイクロスポリンAが免疫抑制剤であるこ
とは周知であり、また乾鮮やアトピー性皮膚炎などの皮
膚疾患の治療剤として有用であることも知られている。
本発明者らは、サイクロスポリンAの存在下及び非存在
下でケラチノサイトを培養し、培養細胞から全RNAを
抽出し、この全RNAから、ホリスタチン遺伝子のPC
R増幅に適するプライマー対を用いてホリスタチン遺伝
子の増幅を用いてホリスタチン遺伝子の転写を検出し、
一定量以上のサイクロスポリンAの存在下でホリスタチ
ン遺伝子の転写(従って発現)が抑制されることを見出
した。
【0006】従って、サイクロスポリンAの代りに被験
物質を用いて同様の実験を行い、サイクロスポリンAと
同様の結果が得られる場合には、該被験物質が、サイク
ロスポリンAと同様のメカニズムにより免疫抑制剤や皮
膚疾患治療剤として有用であることが合理的に推定され
る。また、ホリスタチン遺伝子の欠損により毛の発生が
阻害されるから、ホリスタチン遺伝子の移写を抑制する
物質は脱毛防止に有用であることが推定される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において使用するケチチノ
サイトは、例えば、頭皮をコラーゲナーゼ及びディスパ
ーゼで処理することにより得られる。また、包皮由来の
ケラチノサイトは市販されており、例えばClonetics 社
から購入することができる。
【0008】ケラチノサイトを培養するための培地とし
ては動物細胞培養用の培地であればよいが、例えばClon
etics 社のKGM(Clonetics 社の基礎培地KBM50
0mlに、2mlのウシ脳下垂体抽出液、最終濃度0.1μ
g/mlの上皮成長因子(EGF)、5.0mg/mlのイン
シュリン、0.5mg/mgのヒドロコルチゾン、50mg/
mlのゲンタマイシン及び50μg/mlのアンフォテリシ
ンBを添加したもの)が使用される。
【0009】培養は、動物細胞培養のための常法に従っ
て液体静置培養を約37℃にて行い、およそ50〜80
%のコンフルエントに達成するまで培養を続ける。次
に、ある量の被験物質を培地に加え、さらに例えば約2
4時間インキュベートする。被験物質の量は、被験物質
の活性に異り、0〜100μg/ml程度の範囲にわたっ
て数段階の濃度で行うのがよい。
【0010】次に、インキュベーションが終った後、生
理的食塩水で1度洗浄し、常法に従って、例えばIso
gen(日本ジーン社製)を加えて全RNAを抽出す
る。次に、この全RNAに対するcDNAを常法に従っ
て合成し、ホリスタチン遺伝子を特異的に増幅すること
ができるプライマー対を用いて、前記cDNAを鋳型と
してPCR増幅を行う。
【0011】この場合のプライマーとしては、例えば、
5′−CTCCTGCTGCTGCTGCTCTGC −3′(配列番号:1)
及び5′−TCCTCTTCCTCGGTGTCTTCC −3′(配列番号:
2)のプライマー対を用いることができる。ホリスタチ
ン遺伝子は、スプライシングにより2種類のmRNAに
転写されるので、994bpと1208bpのPCR増
幅されたDNAが期待される。PCR反応生成物を、例
えば1%アガロースゲル電気泳動にかけ、エチジウムブ
ロミド染色後、UV照射により検出することができる。
あるいは、標識したオリゴヌクレオチドプライマーによ
り検出することもできる。
【0012】なお、定量的にホリスタチン遺伝子のmR
NA発現を調べる方法としては、RT−PCR以外に、
ノザンブロット法、RNaseプロテクションアッセイ
法も使用できる。また、抗ホリスタチン抗体を用い、チ
ラチノサイト細胞培養上清に分泌されるホルスタチンを
ELISA法、ウエスタンブロット法などにより定量す
ることも可能である。
【0013】上記の方法において、被験物質添加量ゼロ
(無添加)の場合に比べて被験物質を添加した場合に検
出されるDNAの量が少い場合、すなわちホリスタチン
遺伝子から転写されるmRNAの量が少い場合、被験物
質は、免疫抑制剤、乾鮮やアトピー性皮膚炎等の皮膚疾
患の治療剤、又は脱毛防止剤の候補として選択される。
この方法は上記の薬剤の粗スクリーニング法として有用
であり、この方法により候補とされた被験物質は、さら
に直接的な上記治療剤用の選択試験にかけられる。
【0014】また、被験物質により、被験物質非存在下
におけるよりも増幅されたDNAが多い場合、すなわち
ホリスタチン遺伝子から移写されるmRNAの量が多い
場合、あるいは、これらの量が被験物質の添加量に依存
して逆の傾向を示す場合も、該被験物質は、新たな生理
活性を有するものとして期待される。
【0015】
【実施例】次に、本願発明を実施例によりさらに具体的
に説明する。実施例1. サイクロスポリンAによりモデル実験 ヒトの頭皮から、ケラチノサイトを次のようにして調製
した。頭皮由来表皮細胞は以下に示す通りに行った。手
術副産物として得られたヒト頭皮禿頭部(30歳男性、
頭頂部)の真皮層下半分、毛髪を取り除き、表皮層・真
皮層上半分を5mm幅で短冊状に切り、0.25%try
psin−0.02%EDTA溶液で4℃、18時間処
理した。角層をピンセットで取り除き、PBS中にて真
皮シート上面をピンセットで軽くこすり、表皮基底細胞
を浮遊させ、遠心して細胞を回収した後に、0.5%の
血清を含むK−GM(Keratinocyte Growth Medium, clo
netics)にて1日培養し、以後は血清を含まないK−G
Mにて培養した。以後、2日おきに培地交換を行った。
【0016】増殖した細胞を0.05%trypsin
−0.02%EDTA溶液にて37℃、5分間処理した
のち、等量の0.1%trypsin inhibit
orで反応を止め、遠心して細胞を回収した。細胞を無
血清培地に浮遊させ5,000細胞/cm2 の密度で培養
皿に播種した。上記のようにして調製したケラチノサイ
トを、Clonetics 社製の培地KGM(500mlの基礎培
地(Clonetics 社製KBM培地、組成不明)に2mlのウ
シ脳下垂体抽出液、最終濃度0.1μg/mlのEGF、
5.0mg/mlのインシュリン、0.5mg/mlのヒドロコ
ルチゾン、50mg/mlのゲンタマイシン及び50μg/
mlのアンフォテリシンBを添加したもの)中で、75cm
2 フラスコ内で37℃にてCO2 インキュベーター中で
培養し、約80%のコンフルエントとした。
【0017】次に、上記の培養物に、最終濃度が0.
0,1.0、及び10μg/mlとなるようにサイクロス
ポリンAを加え、CO2 インキュベーター中で37℃に
て24時間インキュベートした。次に、細胞を生理食塩
水にて1回洗浄した後、3mlのIsogen(日本ジー
ン社製)を加えて全RNAを抽出した。次に、この全R
NAに基き、常法に従ってcDNAを合成した。このc
DNAを鋳型とし、ホリスタチン増幅用プライマー対配
列番号:1及び配列番号:2を用いて常法に従ってPC
R増幅を行った。
【0018】この増幅生成物を1.0%アガロースゲル
電気泳動にかけて増幅されたDNAを分離した後、エチ
ジウムブロミド染色及びUV照射により増幅されたDN
Aを検出した。この結果を図1に示す。この図から明ら
かな通り、サイクロスポリンAを10μg/ml添加した
場合、ホリスタチン遺伝子の転写が抑制された。
【0019】実施例2. コンフルエントの程度の影響 実施例1の方法を反復したが、サイクロスポリンAを無
添加とし、ケラチノサイト培養における細胞増殖の程度
を、50%コンフルエント、80%コンフルエント、1
00%コンフルエント、及び100%コンフルエント後
さらに2日間培養の4種類とした。
【0020】この結果を図2に示す。この図から明らか
な通り、50%コンフルエント及び80%コンフルエン
トではサイクロスポリンAの非存在下でホリスタチン遺
伝子の転写が認められたが、100%コンフルエントに
達して細胞増殖が停止した後はホリスタチン遺伝子の転
写は減少し、100%コンフルエント後さらに2日間培
養した場合には、ホリスタチン遺伝子の転写は生じなか
った。
【0021】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:synDNA 配列 CTCCTGCTGC TGCTGCTCTG C 21
【0022】配列番号:2 配列の長さ:21 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:synDNA 配列 TCCTCTTCCT CGGTGTCTTC C 21
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ケラチノサイトにおけるホリスタチン
遺伝子の転写をサイクロスポリンAが量依存的に阻害す
ることを示す図であり、電気泳動図を示す図面代用写真
である。
【図2】図2は、ケラチノサイトにおけるホリスタチン
遺伝子の転写が該細胞のコンフルエントの程度により異
ることを示す図であり、電気泳動の結果を示す図面代用
写真である。
フロントページの続き (72)発明者 相馬 勤 神奈川県横浜市金沢区福浦2−12−1 株 式会社資生堂第二リサーチセンター内 (72)発明者 日比野 利彦 神奈川県横浜市金沢区福浦2−12−1 株 式会社資生堂第二リサーチセンター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験物質の存在下及び非存在下でケラチ
    ノサイトを培養し、該培養細胞からRNAを抽出し、ホ
    リスタチンをコードするmRNAを検出し、そして被験
    物質の存在下と非存在下でホリスタチンをコードするm
    RNAの量に差がある場合に、前記被験物質を免疫抑制
    剤、皮膚疾患の治療剤又は脱毛防止剤の候補として選択
    することを特徴とする生理活性物質のスクリーニング
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の手順において、被験物質の非
    存在下よりも存在下においてホリスタチンをコードする
    mRNAが少い場合に該被験物質を候補として選択す
    る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ホリスタチンをコードするmRNAの検
    出を、プライマー対CTCCTGCTGCTGCTCTGC(配列番号:
    1)及びTCCTCTTCCTCGGTGTCTTCC (配列番号:2)を用
    いるPCR増幅法により行う、請求項1又は2に記載の
    方法。
JP16487297A 1997-06-09 1997-06-09 生理活性物質の新規なスクリーニング法 Withdrawn JPH11199A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1302546A3 (en) * 2001-10-10 2003-11-26 Tosoh Corporation Method of evaluating drug efficacy and toxicity
JP2014518099A (ja) * 2011-05-30 2014-07-28 ロレアル 再構成頭皮モデルおよび活性分子のスクリーニング方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1302546A3 (en) * 2001-10-10 2003-11-26 Tosoh Corporation Method of evaluating drug efficacy and toxicity
JP2014518099A (ja) * 2011-05-30 2014-07-28 ロレアル 再構成頭皮モデルおよび活性分子のスクリーニング方法
JP2017113030A (ja) * 2011-05-30 2017-06-29 ロレアル 再構成頭皮モデルおよび活性分子のスクリーニング方法

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Effective date: 20040907