JPH11200148A - ポリウレタン弾性繊維及びそれを使用した弾性布帛 - Google Patents

ポリウレタン弾性繊維及びそれを使用した弾性布帛

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JPH11200148A
JPH11200148A JP9368037A JP36803797A JPH11200148A JP H11200148 A JPH11200148 A JP H11200148A JP 9368037 A JP9368037 A JP 9368037A JP 36803797 A JP36803797 A JP 36803797A JP H11200148 A JPH11200148 A JP H11200148A
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明彦 吉里
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタン弾性繊維の熱成形性を高め、製
品生地のカールや製品形態保持性及び染色性の低さなど
に起因する生地の着用伸縮時の目剥き品位を改善する。
即ち、ポリウレタン弾性繊維の交編、交織生地の熱成
形、染色加工等に際し、ポリウレタン弾性繊維の劣化や
弾性特性を低下させることなく、染色性および染色堅牢
性の良好な製品外観を与えるポリウレタン交編交織生地
を提供する。 【解決手段】 特定のポリマージオールと有機ジイソシ
アネートと鎖伸長剤で反応させたポリウレタン重合体
に、特定のポリビニルピロリドンを有効量添加した組成
物、さらに該組成物に特定の熱可塑性ウレタン樹脂及び
/又は第三級窒素含有ポリウレタンを添加した組成物か
ら成る優れた染色性、熱セット性、弾性特性を有するポ
リウレタン弾性繊維、およびそれからなる布帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン弾性
繊維、及び該繊維からなる弾性布帛に関し、特にポリウ
レタン弾性繊維の熱成形性を高め、製品生地のカールを
解消し、製品の縫製上の作業性を容易にし、同時にポリ
ウレタン弾性繊維の染色性と染色堅牢性を向上して着用
伸縮時の生地の目剥き品位とそれが使用された布帛から
なる衣服やパンティーストッキングに洗濯を行っても形
態保持が良好な高い商品性を有する布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】有機ジイソシアネート、ポリマージオー
ルおよび多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤から得
られるポリウレタン重合体の弾性繊維は一般的にはスパ
ンデックス(登録商標)と呼ばれ、適度のゴム弾性を有
し、優れた特性を有する。そのため、ポリエステル、ポ
リアミド等の各種繊維と、交編、交織され、染色加工さ
れた交編織生地は、各種ストレッチ素材生地として最近
ますます広範に使用されている。しかしながら、一般に
ポリウレタン弾性繊維は、熱成形性が低く、染色加工工
程での生地幅の寸法安定性や製品の形態保持性が悪い。
また、生地がカールして衣料製品への縫製の作業性が困
難になる場合があった。熱成形性の低い生地を長時間高
温に曝すことで熱成形性改良する方法も有るがその場合
には、ポリウレタンの熱劣化が起こり弾性回復性が大き
く低下する弊害があった。
【0003】さらに近年、高温染色でも熱劣化による物
性低下の少ないポリエステル交編交織用高耐熱ポリウレ
タン弾性繊維が開発されているが、その場合、熱成形性
はさらに低下する問題があった。よって、ポリウレタン
重合体自体の染色加工時の高耐熱性は維持しながら、熱
成形性の良い、生地カールの少ないポリウレタン弾性繊
維の出現が強く望まれてる。又、ポリウレタン弾性繊維
は、一般に他の繊維素材に比較して染色され難く、他の
繊維素材と交編、交織され、特に、濃色に染色された生
地は、着用時に生地が伸長された時、交編交織生地中か
ら染色の充分でないポリウレタン弾性繊維が露出して見
えてくる。これが、目剥きと呼ばれる生地表面に白っぽ
い筋状に弾性繊維が見えて、生地の商品性を大きく低下
させる問題として指摘されている。
【0004】従来技術として、ポリウレタン弾性繊維の
この熱成形性及び染色性を改善する試みが行われてい
る。例えば、熱成形性に関して、特開平1−20492
0号公報及び特開平3−97915号公報では、ポリマ
ーの鎖延長剤ジアミンを特定の混合ジアミンを用いるこ
とでポリウレタン重合体を改質し、熱成形性を向上させ
ることを提案している。また、特開平7−150417
号公報にはポリウレタン重合体に特定のアルカリ金属塩
を添加する方法、特開平7−88620号公報には熱可
塑性重合体をポリウレタンにブレンドして熱成形性を向
上させる方法によってポリウレタン弾性繊維の熱成形性
の向上を提案しているが、いずれも未だ充分ではない。
【0005】ポリウレタンの染色性に関しては、特開昭
51−80392号公報には皮革様素材の染色性を改良
する目的で、N−ビニルピロリドン単量体と水不溶性ビ
ニル単量体をポリウレタンエラストマーにグラフト共重
合する方法が開示されている。しかし、このポリマー
は、N−ビニルピロリドン単量体と水不溶性ビニル単量
体とポリウレタンとの三者のグラフト共重合物であるた
め部分的にポリマーが架橋分岐されているために、紡糸
中に紡筒内で糸切れを多発し生産することが極めて困難
であり、繊維に適するものでないことがわかった。加え
てこの方法では、Nービニルピロリドンは数平均分子量
3000以上の重合度及び分子量分布(MWD=MW/
MN)も2.5以下の生成物を得るのは困難であった。
【0006】また、特公昭37−8972号公報には、
1,4ブタンジオールビスクロロ蟻酸エステルとヘキサ
メチレンジアミンから作られたポリウレタンとポリビニ
ルピロリドンとの溶融組成物が開示されているが、この
溶融組成物も、ポリビニルピロリドンがポリウレタンの
耐熱性能を低下させる為、溶融紡糸時に紡筒内での糸切
れが多発して安定した紡糸が困難であり、物性測定に供
するに可能な程度の長い繊維は得られず、衣料用途とし
ての弾性繊維には適していない事がわかった。また、特
公昭47−48895号公報、及び特開昭62−860
47号公報には、第三級アミン窒素を含有するポリウレ
タンと長鎖状合成弾性ポリウレタンとの混合組成物が光
とスモッグによる安定化効果についての開示があるが、
ポリウレタン弾性繊維については示唆されていない。即
ち、ポリウレタン弾性繊維として、熱成形性と染色性に
同時に優れ、且つ同時に衣料用途として充分に安定した
紡糸性、弾性回復性、耐熱性を同時に満足するポリウレ
タン弾性繊維及びその布帛について知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
従来技術の問題点を解決すること、即ち、ポリウレタン
弾性繊維の熱成形性を高め、製品生地のカールを解消
し、製品の縫製上の作業性を容易にし、同時にポリウレ
タン弾性繊維の染色性と染色堅牢性を向上して着用伸縮
時の生地の目剥き品位とそれが使用された布帛からなる
衣服やパンティーストッキングに洗濯を行っても形態保
持が良好な高い商品性を有する布帛を提供することにあ
る。すなわち、本発明に従えば、ポリウレタン弾性繊維
の交編、交織生地の熱成形、染色加工等に際し、ポリウ
レタン弾性繊維の熱劣化による弾性回復特性を低下させ
ることなく、良好な製品外観を与えるポリウレタン交編
交織生地を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、主に衣料
用に有用なポリウレタン弾性繊維の熱成型時に熱劣化を
最小限に抑えて熱成形性に優れたポリウレタン弾性繊維
交編交織生地を生産するために、鋭意研究を重ねた結
果、ポリウレタン重合体に特定のポリビニルピロリドン
及びポリビニルピロリドンと特定の熱可塑性ウレタン樹
脂や第三級窒素含有ポリウレタンと組み合わせることに
よって、ポリウレタン弾性繊維の熱成形性を高め、熱成
形性が良く、染色性が良好でかつ衣料用に必要な弾性繊
維として必要な弾性特性を兼ね備えたポリウレタン弾性
繊維を得ることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明は、(a)数平均分子量50
0〜5000の両末端基に水酸基を持つポリマージオー
ルと有機ジイソシアネートと多官能性活性水素原子を有
する鎖延長剤を反応させて得たポリウレタン重合体10
0重量部に対して、(b)数平均分子量5000〜50
万のポリビニルピロリドンが、0.1〜15重量部添加
されたポリウレタン弾性繊維である。
【0010】更に、(a)数平均分子量500〜500
0の両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジ
イソシアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長
剤を反応させて得たポリウレタン重合体100重量部に
対して、(b)数平均分子量5000〜50万のポリビ
ニルピロリドンが、0.1〜15重量部及び(c)炭素
原子数2〜10の直鎖又は分岐したアルキレン基又は2
価の脂環式炭化水素基の両末端に水素基を有する低分子
ジオール(A)と数平均分子量400〜3,000の高
分子ジオール(B)とのモル比(A)/(B)=1〜9
9の混合物と有機ジイソシアネートの反応物であって末
端が水素基でありウレタン基濃度が3ミリ当量/g以上
である数平均分子量10000〜40000の熱可塑性
ウレタン樹脂が1〜15重量部添加されたポリウレタン
弾性繊維である。
【0011】更に、(a)数平均分子量500〜500
0の両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジ
イソシアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長
剤を反応させて得たポリウレタン重合体100重量部に
対して、(b)数平均分子量5000〜50万のポリビ
ニルピロリドンが、0.1〜15重量部及び(d)下記
一般式(1)で表される第三級窒素含有ジオールと有機
ジイソシアネートとから形成される末端が水素基である
還元粘度が0.02〜0.7の第三級窒素含有ポリウレ
タンを0.5〜10重量部添加されたポリウレタン弾性
繊維である。
【0012】
【化3】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ炭素原子数1〜5の直
鎖又は分岐したアルキレン基を示し、R3 は炭素原子数
1〜10の直鎖又は分岐したアルキル基を示す。)
【0013】更に、(a)数平均分子量500〜500
0の両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジ
イソシアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長
剤を反応させて得たポリウレタン重合体100重量部に
対して、(b)数平均分子量5000〜50万のポリビ
ニルピロリドンが、0.1〜15重量部、(c)炭素原
子数2〜10の直鎖、又は分岐したアルキレン基又は、
2価の脂環式炭化水素の両末端に水素基を有する低分子
ジオール(A)と数平均分子量400〜3,000の高
分子ジオール(B)とのモル比(A)/(B)=1〜9
9の混合物と有機ジイソシアネート(C)の反応物であ
って末端が水素基でありウレタン基濃度が3ミリ当量/
g以上である数平均分子量10000〜40000の熱
可塑性ウレタン樹脂が1〜15重量部及び(d)下記一
般式(1)で表される第三級窒素含有ジオールと有機ジ
イソシアネートとから形成される末端が水素基である還
元粘度が0.02〜0.7の第三級窒素含有ポリウレタ
ンを0.5〜10重量部添加されたポリウレタン弾性繊
維である。
【0014】
【化4】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ炭素原子数1〜5の直
鎖又は分岐したアルキレン基を示し、R3 は炭素原子数
1〜10の直鎖又は分岐したアルキル基を示す。)
【0015】更に、本発明のこれらポリウレタン弾性繊
維からなる弾性布帛である。本発明の該弾性繊維は、衣
料用途に適するためには以下の弾性特性の物性を保有し
ていることが好ましい。即ち、破断伸度300%以上、
好ましくは500%以上でかつ、伸度300%における
応力が0.2〜0.8g/デニールで且つ弾性繊維を5
0%伸長下で1時間沸騰水中に浸漬後、乾熱120℃の
雰囲気下に、60秒間暴露した後の弾性繊維の300%
伸長3回繰り返し後の伸度200%の往応力(S)と復
応力(R)の比(R/S)が、0.1〜0.8であるポ
リウレタン弾性繊維である。
【0016】本発明のポリウレタン弾性繊維は、基本的
には実質的に線状の数平均分子量500〜5000であ
る高分子量ジオールと有機ジイソシアネートとからなる
イソシアネート末端プレポリマーに多官能性活性水素原
子を有する鎖伸長剤と単官能性活性水素原子を有する末
端停止剤とを反応させて得たポリウレタン重合体に、本
発明の特定のポリビニルピロリドンを紡糸性に悪影響を
与えない範囲で添加するものであり、その添加はポリウ
レタン重合の途中又は重合後に添加混合することが可能
であるが、重合後に添加する方が好ましい。本発明の弾
性繊維は、乾式紡糸、溶融紡糸、湿式紡糸の通常の方法
にて得ることが出来る。熱成形時にポリマーが熱劣化さ
れ難く、衣料用弾性繊維としての物性を保持する点で、
ポリマー構造中にウレタン基とウレア基同時に有するポ
リウレタンウレア重合体を乾式紡糸して得られるポリウ
レタンウレタ弾性繊維が、特に好ましい。
【0017】本発明のポリウレタン重合体の原料の1つ
である高分子量ジオールとしては、両末端に水酸基を持
つ分子量500〜5000の実質的に線状の高分子体で
あり、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオ
キシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレン
グリコール、ポリオキシペンタメチレングリコール等の
ホモポリエーテルジオール又は炭素原子数2〜6の2種
以上のオキシアルキレンから構成される共重合ポリエー
テルジオール;アジピン酸、セバチン酸、マレイン酸、
イタコン酸、アゼライン酸、マロン酸等の二塩基酸の一
種または二種以上とエチレングリコール、1,2−プロ
ピレングリコール,1,3−プロピレングリコール,
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール,1,4
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ヘキサメ
チレングリコール、
【0018】ジエチレングリコール、1,10−デカン
ジオール、1,3−ジメチロールシクロヘキサン、1,
4−ジメチロールシクロヘキサン等のグリコールの一種
または二種以上とから得られたポリエステルジオール;
又はポリエステルアミドジオール、ポリエステルエーテ
ルジオール、ポリ−ε−カプロラクトンジオール、ポリ
バレロラクトンジオール等のポリラクトンジオール、ポ
リカーボネートジオール等が挙げるられる。好ましく
は、ポリオキシテトラメチレングリコール、共重合ポリ
(テトラメチレン・ネオペンチレン)エーテルジオー
ル、共重合ポリ(テトラメチレン・2−メチルブチレ
ン)エーテルジオールである。
【0019】有機ジイソシアネートとしては、例えば、
脂肪族、脂環族、芳香族のジイソシアネートの中で、反
応条件下で溶解又は液状を示す物全てが適用できる。例
えば、メチレン−ビス(4−フェニルイソシアネー
ト)、メチレン−ビス(3−メチル−4−フェニルイソ
シアネート)、2,4−トリレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、m−及びp−キシ
リレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラ
メチル−キシリレンジイソシアネート、m−及びp−フ
ェニレンジイソシアネート、4,4’−ジメチル−1,
3−キシリレンジイソシアネート、1−アルキルフェニ
レン−2,4及び2,6−ジイソシアネート、3−(α
−イソシアネートエチル)フェニルイソシアネート、
【0020】2,6−ジエチルフェニレン−1,4−ジ
イソシアネート、ジフェニルージメチルメタン−4,4
−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4’−
ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、メチ
レン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、
1,3−及び1,4−シクロヘキシレンジイソシアネー
ト、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシ
アネート等が挙げられる。好ましくは、メチレン−ビス
(4−フェニルイソシアネート)である。
【0021】多官能性活性水素原子を有する鎖伸長剤と
しては、例えば、ヒドラジン、ポリヒドラジン、炭素原
子数2〜10の直鎖または分岐した脂肪族、脂環族、芳
香族の活性水素を有するアミノ基を持つ化合物で例えば
エチレンジアミン、1,2プロピレンジアミン、特開平
5−155841号公報に記載されているウレア基を有
するジアミン類等のジアミン、ヒドロキシルアミン、水
等、また低分子量のグリコール、例えば、エチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロ
ピレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリ
コール、1,10−デカンジオール、1,3−ジメチロ
ールシクロヘキサン、1,4−ジメチロールシクロヘキ
サン等が挙げられる。好ましくは、エチレンジアミン、
1,2プロピレンジアミンである。
【0022】単官能性活性水素原子を有する末端停止剤
としては、例えばジエチルアミンのようなジアルキルア
ミン等が用いられる。これらの鎖伸長剤、末端停止剤
は、単独又は2種以上混合して用いても良い。本発明に
用いられるポリビニルピロリドンは、数平均分子量50
00〜50万で、且つ極性溶媒に溶解されたポリウレタ
ン重合体に混合され紡糸される場合においては、通常ポ
リウレタン重合体の溶剤として用いられるジメチルアセ
トアミド、ジメチルフォルムアミド、ジメチルスルフォ
キシドの何れかの極性溶媒100重量部に対して5重量
部以上溶解するものが好ましい。好ましくは、前記極性
溶媒に8重量部以上溶解するものである。ポリビニルピ
ロリドンの数平均分子量が5000未満の場合は、紡糸
した弾性繊維が黄色に着色する。さらに、染色工程中で
染浴中にポリビニルピロリドンが溶出し、染色性、熱セ
ットの効果が低下するので好ましくない。ポリビニルピ
ロリドンの数平均分子量が50万を越える場合は、紡糸
原液粘度が極めて高くなり、安定な一定の紡糸原液吐出
圧を維持することが困難で、長期にわたる安定性生産が
できない。
【0023】ポリビニルピロリドンの更に好ましい数平
均分子量は8000〜30万である。この範囲をはずれ
ると、通常パンティーストッキング分野に用いられる2
0デニール以下の細いデニールの紡糸が困難で紡筒中で
糸切れが多発する。更に、使用するポリビニルピロリド
ンの分子量分布(MWD)が、2.0より大きいと、ポ
リウレタン弾性繊維の弾性回復性が低下して、それを使
用した布帛は着用したときに、着圧が着用直後と数十分
経時したときで着圧低下の変化を生じる。よって、好ま
しいMWDは2.0以下であることが好ましい。更に好
ましくは、1.8以下、特に好ましくは1.6以下であ
る。弾性繊維の本発明に用いられるポリビニルピロリド
ンの含有量は、ポリウレタン重合体100重量部に対し
て、0.1〜15重量部の範囲である。
【0024】この範囲において、ポリビニルピロリドン
の含有量が多いほど熱成形性は良好になり、通常の温度
より低温での熱成形が可能になる。しかしながら、0.
1重量部未満の添加は、熱成形及び染色性の効果が不充
分であり、また、15重量部より多い場合は、耐熱性が
低下して紡糸中に糸切れを多発したり、弾性繊維の破断
伸度や弾性回復性等の物理的性能に悪影響を及ぼし、交
編交織加工時に糸切れを多発する。又それを使用した生
地の弾性回復特性も低く、生地の商品価値も低下して、
衣料用途の弾性繊維として好ましくない。好ましい添加
量は2〜12重量部であり、さらに好ましくは3〜10
重量部である。
【0025】本発明に用いられるポリビニルピロリドン
は、粉体のまま又は予め前記の極性溶剤に均一に溶解し
て、通常はポリウレタンプレポリマーと鎖伸長剤を反応
せしめたポリウレタン重合体中に添加されることが好ま
しいが、これらの各薬剤中にあらかじめ添加したり、ま
たはポリウレタン重合体と反応しない条件を用いて重合
中に添加することも可能である。本発明のポリウレタン
組成物は、ジメチルアセトアミド、ジメチルフォルムア
ミド、ジメチルスルフォキシドといった極性溶媒に溶解
した紡糸原液の、紡糸工程中での吐出圧の上昇、糸切れ
の発生は見られず、長期にわたって安定した紡糸を行う
ことができる。
【0026】本発明の特定のポリビニルピロリドンを添
加されたポリウレタン弾性繊維は、伴糸としてポリエチ
レンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレンテレフタレート、ジオール成分
としてポリテトラメチレングリコールとエチレングリコ
ールを主成分として含む共重合ポリテレフタレート、及
びそれらのカチオン可染ポリエステル繊維、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミド、アクリル、ポリプロ
ピレン、ポリビニルアルコール等の合成繊維、再生セル
ロース繊維、再生タンパク繊維、半合成繊維、綿、絹、
羊毛等の天然繊維素材と共に、又カバーリング、合撚、
インターレースした複合繊維、丸編み生地、横編み生
地、経編み生地、各種織物として糸切れもなく極めて安
定に生地化が可能である。
【0027】従来のポリウレタン弾性繊維を用いた生地
と比較して染色性に優れ、かつ洗濯、摩擦、汗、水に対
する染色堅牢性も良好である高品位の生地が生産でき
る。更に鋭意検討した結果、驚くべきこととして、染色
性の一層の向上を検討した結果、数平均分子量5000
〜50万のポリビニルピロリドンと、特定の構造を持つ
第三級窒素基含有ウレタンとを併用することによって本
発明のポリウレタン繊維の染色性と染色堅牢性の大幅な
向上をはかることが可能であることを見出した。本発明
に用いることができる染料は、酸性染料、含金染料、媒
染・酸性染料、直接染料、反応染料、塩基性染料、建染
染料、硫化染料、アゾイック染料、分散染料、カチオン
染料などである。特に好ましくは、酸性染料、含金染
料、媒染・酸性染料、直接染料、反応染料である。
【0028】又、弾性回復性を低下させることなく、熱
成形性が良好であり、しかも弾性回復性を低下させずに
生地のカールを抑制することが出来る為、数平均分子量
5000〜50万のポリビニルピロリドンを0.1〜1
5重量部と、炭素原子数2〜10の直鎖又は分岐したア
ルキレン基又は2価の脂環式炭化水素基の両末端に水素
基を有する低分子ジオール(A)と数平均分子量400
〜3,000の高分子ジオール(B)とのモル比(A)
/(B)=1〜99の混合物と有機ジイソシアネート
(C)の反応物であって末端が水素基でありウレタン基
濃度が3ミリ当量/g以上である数平均分子量1000
0〜40000の熱可塑性ウレタン樹脂が1〜15重量
部を本発明のポリウレタン重合体に併用添加することに
よって、熱成形性が著しく向上する相乗効果を有するこ
とを見出した。
【0029】該熱可塑性ウレタン樹脂の添加量が1重量
部未満では、効果が十分でなく、15重量部より多く添
加すると耐熱性が大きく低下して、安定な紡糸が困難に
なるばかりでなく得られた繊維は、弾性回復性が大きく
て低下し衣料用途に適さない事がわかった。ここで、熱
可塑性ウレタン樹脂の低分子ジオール(A)の例とし
て、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、2,3−ブタンジオール、2−メチルー1,3
ープロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、
【0030】2−メチル−1,6−ヘキサンジオール、
1,8−オクタンジオール、2−エチル−1,6−ヘキ
サンジオール、2−メチル−2−ブチル−1,3−プロ
パンジオール、2−エチルー2−ブチル−1,3−プロ
パンジオール、ジエチレングリコール、1,10−デカ
ンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジオール、1,3−ジメチロルシクロ
ヘキサン、1,4−ジメチロルシクロヘキサン、4,
4’−ジシクロヘキサンジメチルメタンジオール等の単
独又はこれら2種の組合せが挙げられる。このうち好ま
しい低分子ジオール(A)としては、1,4−ブタンジ
オール単独、1,4−ブタンジオールと1,3ープロピ
レングリコールの組合せが挙げられる。
【0031】高分子ジオール(B)の例としては、ポリ
オキシテトラメチレングリコール、数平均分子量の異な
った数種のポリオキシテトラメチレングリコールの混合
物、ポリオキシテトラメチレングリコールとポリオキシ
プロピレングリコールの混合物、共重合ポリ(オキシテ
トラメチレン・オキシネオペンチレン)ジオール、共重
合ポリ(オキシテトラメチレン・オキシ−2−メチルブ
チレン)ジオールの単独又は2種以上の混合物が挙げら
れる。有機ジイソシアネート(C)の好適な例として
は、メチレン−ビス(4−フェニルイソシアネート)、
P−キシリレンジイソシアネート、イソフォロンジイソ
シアネートの単独又はその組合せが挙げられる。
【0032】ここで、熱可塑性ウレタン樹脂とは、先に
挙げた1種以上の低分子量ジオール(A)、1種以上の
高分子ジオール(B)、1種以上の有機ジイソシアネー
トとを組み合わせて反応させた熱可塑性ウレタン樹脂及
びそれらを複数種混合してなる熱可塑性ウレタン樹脂で
あり、これらは本発明のポリウレタン重合体とポリビニ
ルピロリドンと共に用いることが出来る。更にまた、下
記一般式(1)で表されるN、N−ビス(ヒドロキシア
ルキレン)アルキルアミンと有機ジイソシアネートとを
反応して得られる末端が水素基である特定の第三級窒素
基含有ウレタン0.5〜10重量部を、本発明で用いら
れるポリビニルピロリドンと併用することで著しい染色
性及び染色堅牢性の向上が見られた。但し、0.5重量
部未満では、染色性向上効果が十分でなく、10重量部
より多く添加すると、繊維の弾性回復性が大きく低下
し、又染色堅牢度も低下して衣料用途に適さないことが
わかった。
【0033】
【化5】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ炭素原子数1〜5の直
鎖又は分岐したアルキレン基を示し、R3 は炭素原子数
1〜10の直鎖又は分岐したアルキル基を示す。)
【0034】R1 、R2 、R3 の炭素原子数が前記以上
の炭素数であると、ポリビニルピロリドンと併用したと
きに染色性能が十分でなくなる。本発明に用いられるジ
オールとして好ましいものは、N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)−メチルアミン、N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)−エチルアミン、N,N−ビス(2−
ヒドロキシエチル)−プロピルアミン、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−イソプロピルアミン、N,
N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−ブチルアミン、
N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−tブチルアミ
ン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−ペンチル
アミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−ヘプ
チルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−
オクチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピ
ル)−メチルアミン、
【0035】N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)
−エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピ
ル)−プロピルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシ
プロピル)−イソプロピルアミン、N,N−ビス(2−
ヒドロキシプロピル)−ブチルアミン、N,N−ビス
(2−ヒドロキシプロピル)−t−ブチルアミン、N,
N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−ペンチルアミ
ン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−tアミル
アミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−t
アミルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピ
ル)−ヘプチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシ
プロピル)−オクチルアミン、N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)−1,1−ジメチルプロピルアミン、
N,N−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−1,1−ジ
メチルプロピルアミン等が挙げられる。
【0036】特に好ましいN,N−ビス(ヒドロキシア
ルキレン)アルキルアミンは、R3が、エチル基、ブチ
ル基、tブチル基、ペンチル基、tアミル基、R1 、R
2 が2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピルか
ら選ばれるN,N−ビス(ヒドロキシアルキレン)アル
キルアミンである。ここでの有機ジイソシアネートとし
ては、例えば脂肪族、脂環族、芳香族のジイソシアネー
トの中で、例えば、m−及びp−キシリレンジイソシア
ネート、α,α,α’,α’−テトラメチル−キシリレ
ンジイソシアネート、4,4’−ジメチル−1,3−キ
シリレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジ
イソシアネート、メチレン−ビス(4−シクロヘキシル
イソシアネート)、1,3−及び1,4−シクロヘキシ
レンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
【0037】イソフォロンジイソシアネート等が挙げら
れる。好ましくは、イソフォロンジイソシアネート、メ
チレン−ビス(4−シクロヘキサンイソシアネート)の
単独又はそれらの混合物である。N、N−ビス(ヒドロ
キシアルキレン)アルキルアミンと有機ジイソシアネー
トとを触媒、例えばジブチルチンジラウレートの存在下
又は不存在下、溶媒中又はバルクでN,N−ビス(ヒド
ロキシアルキレン)アルキルアミンが有機ジイソシアネ
ートよりも過剰モル比で反応させて得られる末端が水素
基である特定の第三級窒素基含有ウレタンを得ることが
できる。
【0038】この特定の第三級窒素基含有ウレタンは、
温度25℃のジメチルアセトアミド溶液100ml中、
0.5gの濃度で0.02〜0.7の還元粘度に相当す
る分子量を有することが好ましい。ここで、還元粘度は
(ηn −1)/Cによって定義される式から求められ
る。ηn は、ポリマーの希薄溶液の粘度を同じ温度で測
定した溶媒の粘度で割った値であり、Cは、溶液100
mlあたりのポリマーのグラム数で表した濃度である。
還元粘度が低すぎると、染色工程で脱落しやすく、還元
粘度が高すぎると弾性回復性が低下する。特に好ましい
還元粘度の範囲は0.05〜0.4である。
【0039】更に又、数平均分子量5000〜50万の
ポリビニルピロリドンと特定の構造を持つ末端が水素基
である第三級窒素基含有ウレタン及び又は特定の熱可塑
性ウレタン樹脂を特定量併用することで更に一層の染色
性及び染堅牢性色が良好で、弾性回復性を低下させるこ
となく熱成形性が良好であり、しかも弾性回復性が低下
させずに生地のカールを抑制することが出来る衣料用途
分野として最適なポリウレタン弾性繊維を得ることが出
来る。
【0040】本発明の特定のポリビニルピロリドンを添
加されたポリウレタン弾性繊維は、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリテト
ラメチレンテレフタレート、ジオール成分としてポリテ
トラメチレングリコールとエチレングリコールを主成分
として含む共重合ポリテレフタレート、及びそれらのカ
チオン可染ポリエステル繊維、ナイロン6、ナイロン6
6等のポリアミド、ポリアクリル、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリビニルアルコール等の合成繊維、銅
アンモニアレーヨン、ビスコースレーヨン、精製セルロ
ース繊維等の再生セルロース繊維、再生タンパク繊維、
半合成繊維、綿、絹、羊毛等の天然繊維素材と共に、又
カバーリング、コアスパーンヤーン、エアーカバリン
グ、合撚、交撚、インターレースした複合繊維の状態及
び又はその各々繊維そのままで、丸編み生地、横編み生
地、経編み等の交編又は交織され、染色加工された交編
・交織生地に加工され、各種用途に使用される。
【0041】本発明のポリウレタン弾性繊維を使用した
布帛は、優れた染色性および染色堅牢性の良好な製品外
観を与えるポリウレタン交編交織布帛を得ることがで
き、ガードル、ブラジャー、インティメイト商品、肌着
等の各種ストレッチファンデーション、靴下口ゴム、タ
イツ、パンティストッキング、ウエストバンド、ボデイ
スーツ、スパッツ、水着、ストレッチスポーツウエア、
ストレッチ織物、ストレッチアウター、包帯、サポータ
ー、医療用ウエア、ストレッチ裏地、紙おむつ等の用途
に好適である。
【0042】本発明に用いられるポリウレタン組成物に
は、所望により通常用いられる他の化合物、例えばヒン
ダードアミン系、ベンゾトリアゾール系、トリアジン
系、ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤、ヒンダートフェ
ノール系、有機燐系酸化防止剤、防黴剤、セミカルバジ
ド系安定剤、着色剤、酸化チタン艶消し剤、酸化亜鉛、
酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト系無機、亜鉛及
び又はマグネシューム及び又はアルミニュームの2種以
上の酸化物からなる固溶体、無機充填剤等と併用しても
よい。
【0043】
【実施の形態】以下実施例および比較例によって本発明
を更に詳細に説明すが、本発明は、これらの実施例など
により何ら限定されるものではない。実施例で述べられ
ている各種の測定法及び繊維の各種の前処理は、以下に
述べる方法を用いて行った。
【0045】<ポリビニルピロリドンの数平均分子量、
分子量分布の測定法>ゲルパーミエイションクロマトグ
ラフ(GPC)を用いて測定し、標準ポリスチレン検量
線から求める。一例を挙げれば、島津製作所製LC−6
Aでの測定は、分離カラムPolymer Labor
atries社製PLゲル5μmMIXEDーC:溶
媒、ジメチルフォルムアミド(0.01molLiBr
添加):カラム流量1.0ml/min:カラム温度5
0℃:サンプル濃度0.2%(W/V)で、RI検出器
を用いて測定する。分子量分布(MWD)は、次式より
求めた。 MWD=重量平均分子量/数平均分子量
【0046】<破断強伸度の測定法>引っ張り試験機
(オリエンテック(株)製UTM−3−100型)によ
り、20℃、65%RH雰囲気下で測定する。糸試料長
5cm幅で1分間1000%の歪み速度で測定し、破断
時の伸度、および300%伸度時の荷重を測定した。
【0047】<R/S応力比の測定>無緊張かつ直線状
の状態で50mmにマークした弾性糸を75mm長さま
で伸長固定後そのままの状態で沸騰水中に60分間浸漬
し、さらにそのままの状態で120±1℃に調整したテ
ンターを通過させ、テンターボックス通過時間を60秒
とし、直ちに弾性糸を取り出し50mm以下の長さに十
分にリラックスし、室温で16時間放置する。弾性糸の
初期に50mmでマーク部分を引っ張り試験機(オリエ
ンテック(株)製UTM−3−100型)のチャック間
距離50mmに取り付け、20℃、65%RH雰囲気
下、1分間1000%の歪み速度でチャック間距離20
0mm即ち300%伸度まで伸長し、直ちに同速度で回
復させチャック間距離50mm即ち0%伸度まで戻す。
これを3回繰り返し、3回目の伸長時の応力(S)、回
復時の応力を(R)読みとり、R/Sを算出した。
【0048】<紡糸性の評価>1時間紡糸を行い、1時
間以内で糸切れ無しの場合良好と表現した。巻き取りゴ
デットローラー状で糸切れが頻発し巻き取りが不可能で
あった場合は、紡糸不可と表現した。 <湿熱セット率測定法>湿熱セット率は以下の測定およ
び数式にて求めた。無緊張かつ直線状の状態の弾性糸長
さLw0を1.5倍の長さまで伸長固定後そのままの状
態でスチームボックス内に投入密閉し、生蒸気を充満さ
せる。スチームボックス内の温度が120℃に到達した
時点から±1℃を維持しながら60秒後、スチームボッ
クス内の蒸気を排出し、直ちに弾性糸を取り出しLw0
以下の長さに十分にリラックスし、室温で16時間放置
する。再び、弾性糸を無緊張かつ直線状の状態にし、そ
のときの長さLw1としたとき下記の数式でセット率を
定義した。 湿熱セット率(%)=〔(Lw1−Lw0)/Lw0〕
×100
【0049】<乾熱セット率測定法>乾熱セット率は以
下の測定および数式にて求めた。無緊張かつ直線状の状
態の弾性糸長さL0を2.0倍の長さまで伸長固定後そ
のままの状態で180±1℃に調整したテンターを通過
させテンターボックス通過時間を30秒とし、直ちに弾
性糸を取り出しLd0以下の長さに十分にリラックス
し、室温で16時間放置する。再び、弾性糸を無緊張か
つ直線状の状態にし、そのときの長さLd1としたとき
下記の数式でセット率を定義した。 乾熱セット率(%)=〔(Ld1−Ld0)/Ld0〕
×100
【0050】<酸性染料原糸染色性測定>実施例および
比較例記載の酸性染料原糸染色性の測定は以下の方法で
行った。弾性繊維を針本数300本筒編機で編み立て
て、弾性繊維ベア筒編地を得た。ナイロン66(商品
名:旭化成レオナ)16デニール8フィラメントを針本
数300本筒編機で編み立て、ナイロン66ベア筒編地
を得た。これら弾性繊維ベア筒編地とナイロン66ベア
筒編地を同浴で下記条件で染色した。
【0051】染色条件 重量比 弾性繊維ベア筒編地:ナイロン66ベア筒編地
=1:4 浴比 1:20 昇温速度 2℃/分 染色温度×時間 95℃×60分 染料レシピ NYLOSAN GOLDEN YELLOW N4R
L 0.346%owf NYLOSAN RUBIN N5BL 200% 0.0423%owf NYLOSAN BLUE NGFL 167% 0.111%owf 助剤 硫安2g/リットル 水洗 染色後流水水洗5分 乾燥 室温自然乾燥 染色、水洗、乾燥後、染色された弾性繊維ベア筒編地を
分光光度計マクベスMS−2020にて測色し、L値
(明度)を求めた。L値は値の高いものほど淡色で、値
の低いものほど濃色に染色されている事を示す。
【0052】<反応染料原糸染色性測定>実施例および
比較例記載の反応染料原糸染色性の測定は以下の方法で
行った。弾性繊維を針本数300本筒編み機で編み立て
て、弾性繊維ベア筒編地を得た。日本規格協会製JIS
染色堅牢度試験用添付白布 レーヨンタフタ(JISL
0803準拠)を入手した。該弾性繊維ベア筒編地と
レーヨンタフタを同浴で下記条件で染色した。
【0053】 染色条件 重量比 弾性繊維ベア筒編地:レーヨンタフタ=1:4 浴比 1:50 昇温速度 2℃/分 染色温度×時間 60℃×30分 染料レシピ SUMIFIX BRILLIANT BLUE R SPECIAL 1%owf 助剤 芒硝 50g/リットル ソーダ灰 15g/リットル 洗浄 染色後 ソーピング剤(三洋化成株式会社製 グランアップPL) 2g/リットル 80℃×10分 流水水洗5分 乾燥 室温自然乾燥 染色、水洗、乾燥後、染色された弾性繊維ベア筒編地を
分光光度計マクベスMS−2020にて測色し、L値
(明度)を求めた。L値は高いものほど淡色で、低いも
のほど濃色に染色されているといえる。
【0054】<布帛の染色性>実施例および比較例にお
いて布帛の染色性は染色されたパンティーストッキング
レッグ部およびレーヨン交ベア天竺そのものの表面を分
光光度計マクベスMS−2020にて測色し、L値(明
度)を求めた。L値は高いものほど淡色で、低いものほ
ど濃色に染色されているといえる。
【0055】<パンティストッキングのPS幅セット
率、長さセット率の測定>パンティーストッキングを実
施例および比較例記載の方法にて編み立てた後に下記条
件でセットした。 足形形状 大股部最大幅 17.6cm アンクル部最小幅 8.5cm 大腿部幅方向中心点からトウ部先端までの直線距離 80.5cm セット温度 120℃ セット時間 30秒
【0056】仕上がったパンティストッキングを24時
間放置してレッグ部の大腿部最大幅:W1cmとレッグ
部の大腿部幅方向中心からトウ部先端までの直線距離:
L1cmを測定し、下記数式によりPS幅セット率、長
さセット率をそれぞれ算出した。 PS幅セット率(%)=(W1/17.6)×100 長さセット率(%)=(L1/80.5)×100
【0057】<ベア天竺の幅セット率の測定>ベア天竺
を実施例および比較例記載の方法にて編み立てた後に染
色後最終仕上げを下記条件で行った。 テンター設定ピン内幅 185cm テンター設定温度 180℃ テンター通過時間 30秒 仕上がったベア天竺生地を24時間放置してテンターピ
ンの穴のあいた内側の長さWb1cmを測定し、ベア天
竺幅セット率を算出した。 ベア天竺幅セット率(%)=(Wb1/185)×10
【0058】<パンティストッキングの形態安定性>パ
ンティーストッキングをランダムに抽出した女性10名
に着用させ、8時間着用通常洗濯を5回繰り返した。5
回着用洗濯後のパンティーストッキングと未着用のパン
ティーストッキングの形を比較し、下記基準で目視判定
により未着用と比較して級判定を行い、10名の級数を
平均した。 5級:レッグ部の縦方向の収縮率5%未満で、且つ、か
かとの丸みの変化がほとんどないもの。 4級:レッグ部の縦方向の収縮率5%未満で、ややかか
との丸みの減少しているもの。 3級:レッグ部の縦方向の収縮率が5%以上10%未満
で、ややかかとの丸みの減少しているもの。 2級:レッグ部の縦方向の収縮率が5%以上10%未満
で、かなりかかとの丸みの減少しているもの。 1級:レッグ部の縦方向の収縮率が10%以上で、かな
りかかとの丸みの減少しているもの
【0059】<ベア天竺の洗濯収縮率>ベア天竺の洗濯
収縮率はJIS−L−1042G法にて行った。なお、
下記例中の部は重量部を意味し、%はポリウレタン固形
分に対する重量%を意味する。
【0060】
【実施例1】平均分子量1,800のポリテトラメチレ
ングリコール150部および4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート31.2部を、窒素ガス気流中95
℃において90分間攪拌しつつ反応させて、イソシアネ
ート基残有のプレポリマーを得た。ついで、これを室温
まで冷却した後、乾燥ジメチルアセトアミド270部を
加え、溶解してプレポリマー溶液とした。一方、エチレ
ンジアミン2.34部およびジエチルアミン0.37部
を乾燥ジメチルアセトアミド157部に溶解し、これを
前記プレポリマー溶液に室温で添加して、粘度1,90
0ポイズ(30℃)のポリウレタン溶液を得た。
【0061】こうして得られた粘ちょうなポリマー溶液
に、ポリウレタン固形分に対して酸化防止剤としてPー
クレゾールとジシクロペンタジエンとイソブチレンの分
子量約2300の反応生成物1重量%、および滑剤とし
て酸化チタン0.5重量%をジメチルアセトアミド中ホ
モミキサーで分散せしめて加え均一な紡糸原液を得た。
これを紡糸原液Aとする。この紡糸原液Aに更に、ポリ
ウレタン重合体固形物100重量部に対して、ポリビニ
ルピロリドン、熱可塑性ウレタン樹脂、第三級窒素含有
ポリウレタンを各々表1に記載した添加量及び組合せ組
成物として添加した紡糸原液組成物を脱泡後、通常の乾
式紡糸を行って、紡筒頭部熱風温度320℃、速度60
0メートル/ 分にて巻き取り、15デニール/2フィラ
メントの弾性繊維として、本発明のポリウレタン弾性繊
維A〜Fを得た。
【0062】得られた弾性繊維A〜Fの弾性特性は、全
て、破断伸度600%以上、伸度300%における応力
が0.2〜0.8g/デニールで且つ弾性繊維を50%
伸長下で1時間沸騰水中に浸漬後、乾熱120℃の雰囲
気下に、60秒間暴露した後の弾性繊維の300%伸長
3回繰り返し後の伸度200%の往応力(S)と復応力
(R)の比(R/S)が、0.1〜0.8であるポリウ
レタン弾性繊維であり、衣料用途に適するポリウレタン
弾性繊維であった。
【0063】得られたポリウレタン弾性繊維の、紡糸性
能及び本明細書に記載した前記各種物性測定(紡糸性・
湿熱セット率・乾熱セット率・酸性染料原糸染色性・反
応染料原糸染色性)を行った結果を表1に示す。但し、
ポリビニルピロリドン(表中:PVPと略す。)は数平
均分子量15000、分子量分布(MWD=1.42)
のものを用いた。熱可塑性ウレタン樹脂(表中:TPU
と略す。)は、1,4−ブタンジオール、数平均分子量
650のポリオキシテトラメチレングリコール(モル比
9:1)とメチレン−ビス(4−フェニルイソシアネー
ト)(モル比0.99:0.11:1.0)とからなる
数平均分子量32000(ウレタン基濃度4、8ミリ当
量/ 1g)のものを用いた。
【0064】第三級窒素含有ポリウレタン(表中:NP
Uと略す。)は、N、N−ビス(2−ヒドロキシプロピ
ル)−t−ブチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)−ブチルアミン(モル比45:55)とイソ
フォロンジイソシアネート(モル比0.495:0.6
05:1.000)をジメチルアセトアミド溶液中でジ
ウブチルチンジラウレート触媒存在下で反応させて得た
還元粘度0.1のものを用いた。
【0065】
【比較例1】実施例1の紡糸原液Aを用いて、本発明の
比較例として表1に記載した添加量及び組合せ組成物と
して添加した紡糸原液を本発明と同様に紡糸してポリウ
レタン弾性繊維a〜gを得て、比較した。但し、表1中
のポリウレタン弾性繊維fは特公昭37−8972号公
報の実施例14に従って得たポリウレタンの溶融物を一
旦50℃まで冷却し、これを28%濃度のジメチルアセ
トアミド溶液にして、実施例1に従って紡糸した結果、
及び表1中のポリウレタン弾性繊維gは特開昭51−8
0392号公報実施例1に記載されたN−ビニルピロリ
ドンと2−ジメチルアミノエチルメタクリレートとグラ
フト共重合したポリウレタンのジメチルフォルムアミド
溶液を本発明と同様の方法で紡糸を行った結果を表1に
併せて記載した。但し、ポリビニルピロリドン、熱可塑
性ウレタン樹脂、第三級窒素含有ポリウレタンは実施例
1と同じ物を用いた。得られたポリウレタン弾性繊維
の、紡糸性能及び本明細書に記載した前記各種物性測定
(紡糸性・湿熱セット率・乾熱セット率・酸性染料染色
性・反応染料染色性)を行った結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】表1に示されるように、本発明の特定のポ
リビニルピロリドンを有効量添加されたポリウレタン弾
性繊維は、紡糸性も良好で、セット性、染色性に優れ
る。さらに、特定の熱可塑性ウレタン樹脂、第三級窒素
含有ポリウレタンと併用することで驚くべき相乗効果が
見られた。一方、従来公知の組成物からなるポリウレタ
ン弾性繊維は、紡糸性が劣るため安定して紡糸出来ず、
破断伸度も300%未満の衣料用途には適さないポリウ
レタン組成物であることがわかった。弾性回復性能につ
いても充分満足できる水準でなかった。
【0068】
【実施例2】テトラメチレングリコールとネオペンチル
グリコールとから製造されたネオペンチレン基共重合比
率10モル%の平均数分子量2,000の共重合ポリエ
ーテルジオール166.7部および4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート31.2部を、窒素ガス気流
中95℃において90分間攪拌しつつ反応させて、イソ
シアネート基残有のプレポリマーを得た。ついで、これ
を室温まで冷却した後に、乾燥ジメチルアセトアミド2
70部を加え、溶解してプレポリマー溶液とした。一
方、エチレンジアミン2.34部およびジエチルアミン
0.37部を乾燥ジメチルアセトアミド157部に溶解
し、これを前記プレポリマー溶液に室温で添加して、粘
度2,300ポイズ(30℃)のポリウレタン溶液を得
た。
【0069】こうして得られた粘調なポリマー溶液に、
ポリウレタン固形分に対して酸化防止剤としてP−クレ
ゾールとジシクロペンタジエンとイソブチレンの分子量
約2300の反応生成物1重量%、および滑剤として酸
化チタン0.5重量%をジメチルアセトアミド中ホモミ
キサーで分散せしめて加え均一な紡糸原液を得た。これ
を紡糸原液Bとする。この紡糸原液Bに更に、ポリウレ
タン重合体固形物100重量部に対して、ポリビニルピ
ロリドン、熱可塑性ウレタン樹脂、第三級窒素含有ポリ
ウレタンを各々表2に記載した添加量及び組合せ組成物
として添加した紡糸原液組成物を、実施例1と同様な方
法で15デニール/2フィラメントの本発明のポリウレ
タン弾性繊維として、ポリウレタン弾性繊維G、Hを得
た。
【0070】但し、ポリビニルピロリドン、熱可塑性ウ
レタン樹脂、第三級窒素含有ポリウレタンは実施例1と
同じものを用いた。得られたポリウレタン弾性繊維の、
紡糸性能及び本明細書に記載した前記各種物性測定(紡
糸性・湿熱セット率・乾熱セット率・酸性染料染色性・
反応染料染色性)を行った結果を表2に示す。
【0071】
【比較例2】比較例として紡糸原液Bを用いて実施例2
の方法に従って弾性繊維h、iを得た。その結果を表2
の比較例2に示す。表2に示されるように、共重合ポリ
エーテルジオールを原料に使用したポリウレタン重合体
に、特定のポリビニルピロリドンを有効量添加された本
発明のポリウレタン弾性繊維は、紡糸性も良好で、セッ
ト性、染色性に優れる。さらに、特定の熱可塑性ウレタ
ン樹脂、第三級窒素含有ポリウレタンと併用することで
驚くべき相乗効果が見られた。一方、従来公知の組成物
からなるポリウレタン弾性繊維は性能が充分満足できる
水準でない。
【0072】
【表2】
【0073】
【実施例3】表1及び表2に示した実施例の弾性繊維
B、F、Hのカバーリング糸をレッグ部全てに用いて下
記条件でゾッキパンティストッキングを得た。 カバーリング条件 弾性繊維ドラフト 2.79倍 撚り数 2318ターン/メートル カバー糸 ナイロン66(商品名:旭化成レオナ) 8デニール/4フィラメント
【0074】編み立て条件 編み機針本数 400本 編み機釜経 3.75インチ 編み機回転数 500rpm レッグ部総コース数 2540コース 給糸口数 4口 レッグ部編み組織 スムース
【0075】染色条件 浴比 1:20 昇温速度 2℃/分 染色温度×時間 95℃×60分 染料レシピ NYLOSAN GOLDEN YELLOW N4R
L 0.346%owf NYLOSAN RUBIN N5BL 200% 0.0423%owf NYLOSAN BLUE NGFL 167% 0.111%owf 助剤 硫安2g/リットル 水洗 染色後流水水洗5分 これらパンティーストッキングの布帛の染色性、PS幅
セット率、長さセット率を表3に示す。実施例は染色性
も高く、PS幅セット率、長さセット率、形態安定性い
ずれも優れたものであった。さらに、これらのパンティ
ーストッキングは、全体が均一な茶色の生地で外観が良
好であった。
【0076】
【比較例3】表1及び表2に示した比較例の弾性繊維
a、e、iを用いる以外は実施例3と全く同じ方法でパ
ンティストッキングを得た。これらパンティーストッキ
ングの布帛の染色性、PS幅セット率、長さセット率を
測定した結果を表3に示す。比較例は染色性も低く、P
S幅セット率、長さセット率、形態安定性いずれも実施
例に比べ劣るものであった。また、これらのパンティー
ストッキングは、茶色の生地の中に、染色されてないポ
リウレタン弾性繊維の目剥きが発生し、白い筋状の斑点
が見えて、外観を損ない生地品位を低下させるものであ
った。
【0077】
【表3】
【0078】
【実施例4】表1及び表2に示した弾性繊維B、F、H
を用いて下記条件でレーヨン交ベア天竺を得た。 編み条件 編み機釜経 30インチ 編み機ゲージ 40ゲージ/インチ 給糸口数 36本 伴糸 レーヨン75デニール 編み組織 スムース 弾性繊維編み立てドラフト 2倍 プレセット条件 テンター設定ピン内幅 185cm テンター設定温度 180℃ テンター通過時間 30秒
【0079】 染色条件 浴比 1:20 昇温速度 2℃/分 染色温度×時間 60℃×30分 染料レシピ SUMIFIX BRILLIANT BLUE R SPECIAL 1%owf 助剤 芒硝 50g/リットル ソーダ灰 15g/リットル 洗浄 染色後 ソーピング剤(三洋化成株式会社製 グランアップPL) 2g/リットル 80℃×10分 流水水洗5分
【0080】仕上げ条件 テンター設定ピン内幅 185cm テンター設定温度 170℃ テンター通過時間 30秒 これらベア天竺の布帛の染色性およびベア天竺幅セット
率を表4に示す。実施例は染色性も高く、ベア天竺幅セ
ット率、洗濯収縮率いずれも優れたものであった。ま
た、これらのベア天竺は全体が均一なブルー色の生地に
染色され良好な外観を示した。
【0081】
【比較例4】表1及び表2に示した比較例のa、e、i
を用いる以外は実施例4と全く同じ方法でベア天竺を得
た。これらベア天竺の布帛の染色性およびベア天竺幅セ
ット率を測定した結果を表4に示す。実施例は染色性が
低く、ベア天竺幅セット率、洗濯収縮率いずれも本発明
の実施例と比較して劣るものであった。また、これらの
ベア天竺は、ブルー色の生地が伸長された場合、生地中
から染色されていないポリウレタン弾性繊維が目立ち、
白い点状の筋が見え目剥きが発生し、外観を損ない生地
品位を低下させた。
【0082】
【表4】
【0083】
【発明の効果】本発明のポリウレタン弾性繊維は、染色
性、洗濯後の染色堅牢性、熱成形性に優れ、該ポリウレ
タン弾性繊維を使用した布帛からなる商品は着用と洗濯
処理によっても型くずれしない優れた保形性と弾性回復
性を示した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)数平均分子量500〜5000の
    両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジイソ
    シアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤を
    反応させて得たポリウレタン重合体100重量部に対し
    て、(b)数平均分子量5000〜50万のポリビニル
    ピロリドンが、0.1〜15重量部添加されたポリウレ
    タン弾性繊維。
  2. 【請求項2】 (a)数平均分子量500〜5000の
    両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジイソ
    シアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤を
    反応させて得たポリウレタン重合体100重量部に対し
    て、(b)数平均分子量5000〜50万のポリビニル
    ピロリドンが、0.1〜15重量部及び(c)炭素原子
    数2〜10の直鎖又は分岐したアルキレン基、又は2価
    の脂環式炭化水素基の両末端に水素基を有する低分子ジ
    オール(A)と数平均分子量400〜3,000の高分
    子ジオール(B)とのモル比(A)/(B)=1〜99
    の混合物と有機ジイソシアネートの反応物であって末端
    が水素基でありウレタン基濃度が3ミリ当量/g以上で
    ある数平均分子量10000〜40000の熱可塑性ウ
    レタン樹脂が1〜15重量部添加されたポリウレタン弾
    性繊維。
  3. 【請求項3】 (a)数平均分子量500〜5000の
    両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジイソ
    シアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤を
    反応させて得たポリウレタン重合体100重量部に対し
    て、(b)数平均分子量5000〜50万のポリビニル
    ピロリドンが、0.1〜15重量部及び(d)下記一般
    式(1)で表される第三級窒素含有ジオールと有機ジイ
    ソシアネートとから形成される末端が水素基である還元
    粘度が0.02〜0.7の第三級窒素含有ポリウレタン
    を0.5〜10重量部添加されたポリウレタン弾性繊
    維。 【化1】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ炭素原子数1〜5の直
    鎖又は分岐したアルキレン基を示し、R3 は炭素原子数
    1〜10の直鎖又は分岐したアルキル基を示す。)
  4. 【請求項4】 (a)数平均分子量500〜5000の
    両末端基に水酸基を持つポリマージオールと有機ジイソ
    シアネートと多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤を
    反応させて得たポリウレタン重合体100重量部に対し
    て、(b)数平均分子量5000〜50万のポリビニル
    ピロリドンが、0.1〜15重量部、(c)炭素原子数
    2〜10の直鎖又は分岐したアルキレン基、又は2価の
    脂環式炭化水素基の両末端に水素基を有する低分子ジオ
    ール(A)と数平均分子量400〜3,000の高分子
    ジオール(B)とのモル比(A)/(B)=1〜99の
    混合物と有機ジイソシアネート(C)の反応物であって
    末端が水素基でありウレタン基濃度が3ミリ当量/g以
    上である数平均分子量10000〜40000の熱可塑
    性ウレタン樹脂が1〜15重量部及び(d)下記一般式
    (1)で表される第三級窒素含有ジオールと有機ジイソ
    シアネートとから形成される末端が水素基である還元粘
    度が0.02〜0.7の第三級窒素含有ポリウレタンを
    0.5〜10重量部添加されたポリウレタン弾性繊維。 【化2】 (式中、R1 及びR2 はそれぞれ炭素原子数1〜5の直
    鎖又は分岐したアルキレン基を示し、R3 は直鎖又は分
    岐した炭素原子数1〜10のアルキル基を示す。)
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のポリウレタン弾性繊維か
    らなること特徴とする弾性布帛。
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