JPH11200285A - 紙用嵩高剤 - Google Patents

紙用嵩高剤

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JPH11200285A
JPH11200285A JP10004878A JP487898A JPH11200285A JP H11200285 A JPH11200285 A JP H11200285A JP 10004878 A JP10004878 A JP 10004878A JP 487898 A JP487898 A JP 487898A JP H11200285 A JPH11200285 A JP H11200285A
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洋一 石橋
Yasushi Ikeda
康司 池田
Takaaki Tadokoro
敬章 田所
広通 ▲高▼橋
Hiromichi Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩高で表面の平滑性に優れたパルプシートを
得る。 【解決手段】 特定のノニオン界面活性剤(a)と特定
のアニオン界面活性剤(b)とを、(a)/(b)=98
/2〜10/90の重量比で含有する紙用嵩高剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルプ原料を抄紙
して得られたシートの嵩高を向上させ、且つ紙の平滑度
を向上させることのできる紙用嵩高剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年高
品質、例えば印刷適性やボリューム感に優れた紙が求め
られるようになっている。この印刷適性やボリューム感
は紙の嵩高さと密接に関係があり従来より種々の嵩高向
上方法が試みられてきた。例えば架橋パルプを用いたり
(特開平4−185792号など)、合成繊維との混抄による
方法(特開平3−269199号など)である。またパルプ繊
維間に無機物等の充填物を満たしたり(特開平3−1248
95号など)、空隙をもたらすなどの方法(特開平5−23
0798号など)もある。一方、機械的な面からの改良で
は、カレンダー処理をソフトにする等のカレンダー処理
に改善を施した方法(特開平4−370298号)も報告され
てきている。
【0003】しかしながら、架橋パルプや合成繊維等の
使用はパルプのリサイクルを不可能にしてしまうし、パ
ルプ繊維間に上記のように単に充填物を満たすことや、
空隙をもたらすことでは著しく紙の平滑度が損なわれ
る。また機械的な処理においては限界があり、未だ満足
のいくものが得られていないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の問題
点に鑑み鋭意検討した結果、特定のノニオン界面活性剤
とアニオン界面活性剤をパルプスラリーに配合すること
で、抄紙して得られたシートの嵩高を向上させ、且つ紙
の平滑度も向上できることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0005】すなわち本発明は、下記(1)〜(5)の
少なくとも一種からなる(a)成分と、下記(i)〜(i
ii) の少なくとも一種からなる(b)成分とを、(a)
/(b)=98/2〜10/90の重量比で含有することを特
徴とする紙用嵩高剤を提供するものである。 〔(a)成分〕 (1);下記一般式(1)で表される化合物 RO(EO)m(PO)nH (1) (式中、R は炭素数6〜22の直鎖もしくは分岐のアルキ
ル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキル
基を有するアルキルアリール基を示し、E はエチレン
基、P はプロピレン基を示し、m, nは平均付加モル数で
あり、0≦m ≦20、0≦n ≦50の範囲の数である。な
お、(EO)m(PO)nは、ブロック又はランダムのいずれでも
よく、EOとPOの何れが先でも良い。) (2);下記一般式(2)で表される化合物 R1COO(EO)m(PO)nR2 (2) (式中、R1は炭素数6〜22の直鎖もしくは分岐のアルキ
ル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキル
基を有するアルキルアリール基を示し、E はエチレン
基、P はプロピレン基を示し、m 、n は平均付加モル数
であり、0≦m ≦20の数であり、0≦n ≦50の数であ
る。なお、(EO)m(PO)nはブロック又はランダムの何れで
も良く、EOとPOの何れが先でも良い。R2はH 又は炭素数
1〜4のアルキル基であるが、m =n =0の場合、R2
炭素数1〜4のアルキル基である。) (3);油脂系非イオン界面活性剤 (4);糖アルコール系非イオン界面活性剤 (5);糖系非イオン界面活性剤 〔(b)成分〕 (i);炭素数8〜22の高級脂肪酸又はその塩 (ii);炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基を
有する多価カルボン酸又はその塩もしくは無水物 (iii) ;炭素数12〜20の高級不飽和脂肪酸のダイマー酸
もしくはポリマー酸又はこれらの塩もしくは無水物 ここで、紙用嵩高剤とは、同量のパルプ原料を抄紙して
シートを得た際に、その坪量が同じでも紙厚を増すこと
ができる(よりシートをバルキーにできる)剤をいう。
【0006】また、本発明は、抄紙工程のいずれかにお
いて、上記の紙用嵩高剤を添加し、当該紙用嵩高剤の無
添加品に比べて緊度が5%以上低く、且つJIS P 8119に
より測定された平滑度が無添加製造品の110 %以上であ
る高嵩高性パルプシートの製造方法を提供するものであ
る。
【0007】更に、本発明は、上記の紙用嵩高剤とパル
プ紙よりなり、嵩高剤の無添加製造品に比べて緊度が5
%以上低く、且つJIS P 8119により測定された平滑度が
無添加製造品の110 %以上である高嵩高性パルプシート
を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】〔(a)成分〕 (1);一般式(1)の化合物 上記一般式(1)で表される化合物は、C6〜C22 高級ア
ルコールやアルキルフェノール等にエチレンオキサイド
(EO)、プロピレンオキサイド(PO)等のアルキレンオ
キサイドを付加したものであるが、本発明では、特にエ
チレンオキサイドの平均付加モル数m が0≦m ≦20の範
囲にあるものが使用される。平均付加モル数m は好まし
くは0≦m ≦10、更に好ましくは0≦m ≦5の範囲であ
る。m が20を超えると紙に対する嵩高付与効果が低下す
る。また、プロピレンオキサイド(PO)の平均付加モル
数n は0≦n ≦50の範囲にあるものが使用され、好まし
くは0≦n ≦20の範囲である。n が50を超えても、性能
の低下は少ないが、経済的に不利である。
【0009】また、一般式(1)中のR は炭素数6〜22
の直鎖もしくは分岐のアルキル基もしくはアルケニル基
又は炭素数4〜20のアルキル基を有するアルキルアリー
ル基であるが、R としては、炭素数8〜18の直鎖又は分
岐のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。R がアル
キル基もしくはアルケニル基の場合、炭素数が6〜22の
範囲にないと、またアルキルアリール基の場合は炭素数
4〜20のアルキル基を有するアルキルアリール基でない
と、紙に対する嵩高付与効果が低下する。
【0010】また、一般式(1)中のE 及びP はそれぞ
れ、炭素数2、3の直鎖又は分岐のアルキレン基を示
し、具体的にはエチレン、プロピレンが挙げられる。一
般式(1)中の(EO)m(PO)n基がポリオキシエチレンとポ
リオキシプロピレンの混合形態の場合、C2H4O 基とC3H6
O 基の付加形態はランダムでもブロックでもよい。その
場合、好ましくはポリオキシプロピレン基(C3H6O基) を
全平均付加モル数中の50モル%以上、特に好ましくは70
モル%以上含むものが良い。なお、R 基に結合するアル
キレンオキシド基は、EO、POの何れが先であっても良
い。
【0011】一般式(1)の化合物となる原料アルコー
ルとしては、デシルアルコール、ベヘニルアルコール、
ラウリルアルコール、ノニルフェノールが好ましい。
【0012】(2);一般式(2)の化合物 上記一般式(2)で表される化合物は、脂肪酸やそのエ
ステルにエチレンオキサイド(EO)、プロピレンオキサ
イド(PO)等のアルキレンオキサイドを付加したもので
あるが、本発明では、特にエチレンオキサイドの平均付
加モル数m が0≦m ≦20、好ましくは0≦m ≦10、更に
好ましくは0≦m ≦5の範囲のものが使用される。m が
20を超えると紙に対する嵩高付与効果が低下する。ま
た、プロピレンオキサイド(PO)の平均付加モル数n が
0≦n ≦50、好ましくは0≦n ≦20の範囲のものが使
用される。n が50を超えても性能の低下は少ないが、
経済的に不利である。
【0013】また、一般式(2)中のR1は優れた嵩高効
果を得るために炭素数6〜22の直鎖もしくは分岐のアル
キル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキ
ル基を有するアルキルアリール基であるが、好ましくは
炭素数8〜18の直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニ
ル基である。R2はH 又は炭素数1〜4のアルキル基であ
り、好ましくはH 又はメチル基であり、特に好ましくは
H である。なおm =n=0の場合、R2は炭素数1〜4の
アルキル基である。
【0014】また、一般式(2)中のE 及びP はそれぞ
れ炭素数2、3の直鎖又は分岐のアルキレン基を示し、
具体的にはエチレン、プロピレンが挙げられる。一般式
(1)中の(EO)m(PO)n基がポリオキシエチレンとポリオ
キシプロピレンの混合形態の場合、C2H4O 基とC3H6O 基
の付加形態はランダムでもブロックでもよい。その場
合、好ましくはポリオキシプロピレン基(C3H6O基) を全
平均付加モル数中の50モル%以上、特に好ましくは70モ
ル%以上含むものが良い。なお、EOとPOの付加順序は問
わず、何れが先でも良い。
【0015】一般式(2)の化合物となる脂肪酸として
は、ステアリン酸、牛脂脂肪酸、オレイン酸、ミリスチ
ン酸やこれらのエステルが好ましい。
【0016】(3);油脂系非イオン界面活性剤 油脂系非イオン界面活性剤(3)としては、例えば特開
平4−352891号公報に記載されるような油脂又は
該油脂を予めグリセリンと反応させた生成物と、1価〜
14価のアルコールとの混合物に、アルキレンオキサイド
(AO)を付加したものが挙げられる。好ましくは油脂
と多価アルコールの混合物にAOを付加したものであ
る。ここで、AOとしては、エチレンオキサイド(E
O)とプロピレンオキサイド(PO)であり、各々の平
均付加モル数がEOは0〜100 モル、POは0〜100 モ
ルである。付加形態はランダムでもブロックでもよい。
【0017】このタイプの非イオン界面活性剤に用いら
れる油脂としては、陸産動物油、水産動物油及びこれら
の硬化油、半硬化油、更にはこれら油脂の精製工程で得
られる回収油等が挙げられる。好ましくはヤシ油、牛
脂、魚油、アマニ油、菜種油、ヒマシ油が挙げられる。
また、これらの油脂とグリセリンを予め反応させる場合
の割合は、油脂/グリセリン=1/0.05〜1/1が好ま
しい。
【0018】また、このタイプの非イオン界面活性剤に
用いられる1〜14価のアルコールのうち、1価アルコー
ルとしては、炭素数1〜24の直鎖又は分岐の飽和又は不
飽和のアルコール、環状アルコールが挙げられ、炭素数
4〜12の直鎖又は分岐の飽和アルコールが好ましい。2
価アルコールとしては、炭素数2〜32のα,ω−グリコ
ール、1,2−ジオール、対称α−グリコール、環状
1,2−ジオールが挙げられ、炭素数2〜6のα,ω−
グリコールが好ましい。3価以上のアルコールとして
は、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、スタキ
オースなどの炭素数3〜24までのいずれかよりなるもの
を挙げることができる。
【0019】(4);糖アルコール系非イオン界面活性
剤 糖アルコール系非イオン界面活性剤(4)としては、糖
アルコールのAO付加物、糖アルコールAO付加物の脂
肪酸エステル、糖アルコールの脂肪酸エステルが挙げら
れる。ここで、多価アルコール型の非イオン界面活性剤
を構成する糖アルコールとは、炭素数3〜6の単糖類の
アルデヒド基、ケトン基を還元して得られるアルコール
であり、具体的には、グリセリン、エリトリット、アラ
ビット、ソルビット、マンニット等が挙げられる。特に
ソルビットが好ましい。糖アルコールのAO付加物の脂
肪酸エステルを構成する脂肪酸は、炭素数1〜24、好ま
しくは炭素数12〜18までの飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸ど
ちらでもよく、更にはオレイン酸が好ましい。また、糖
アルコールのエステル置換度は0から全ての−OHが置
換されたものまでのどれでもよいが、1〜3が好まし
い。なお、AOの種類や平均付加モル数は(3)と同様
である。
【0020】(5);糖系非イオン界面活性剤 糖系の非イオン界面活性剤(5)としては、糖のAO付
加物、糖のAO付加物の脂肪酸エステル、糖脂肪酸エス
テルが挙げられる。糖としては、上記糖アルコールで述
べたような単糖類の他、ショ糖などの多糖類を用いるこ
とができ、グルコース、ショ糖が好ましい。なお、AO
の種類や平均付加モル数は(3)と同様である。糖系の
非イオン界面活性剤(5)としては、特に糖のAO付加
物が好ましく、中でもショ糖のPO付加物が好ましい。
【0021】〔(b)成分〕 (i);炭素数8〜22の高級脂肪酸又はその塩 炭素数8〜22の高級脂肪酸としては、具体的には、それ
ぞれの炭素数の高級脂肪酸をはじめ、ロジン酸、牛脂脂
肪酸、トール油脂肪酸、なたね油脂肪酸、ヤシ油脂肪
酸、魚油脂肪酸、或いはこれらの半硬化乃至硬化された
脂肪酸、及びこれら全ての脂肪酸の塩を挙げる事ができ
る。中でも、ステアリン酸、オレイン酸、カプリン酸、
ラウリン酸、パルミチン酸、ヤシ油脂肪酸、魚油脂肪酸
が好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、
アンモニウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等を挙
げる事ができる。
【0022】(ii);炭素数8〜22のアルキル基又はア
ルケニル基を有する多価カルボン酸又はその塩もしくは
無水物 炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基を有する多
価カルボン酸又はその塩又はその酸無水物は、例えば炭
素数4〜12の2〜4価の多価カルボン酸に、炭素数8〜
22のアルキル基又はアルケニル基が置換したものが挙げ
られる。これらは、例えば炭素数8〜22のα−オレフィ
ンと無水多価カルボン酸とを重合させて得ることができ
る。塩としては(i)で述べたものが挙げられる。好ま
しくは、アルキル又はアルケニルコハク酸、アルキル又
はアルケニルシュウ酸、これらの無水物である。
【0023】(iii) ;炭素数12〜20の高級不飽和脂肪酸
のダイマー酸もしくはポリマー酸又はこれらの塩もしく
は無水物 ダイマー酸及び/又はポリマー酸(iii) としては、高級
脂肪酸モノエン酸又はジエン酸などの多量化により得ら
れる。例えばオレイン酸、リノール酸、リノレン酸など
の不飽和脂肪酸単量体を熱重合、又はその他の方法によ
り得られるものが挙げられるが、現在一般に市販され入
手し易いものはオレイン酸とリノール酸の熱重合による
炭素数36のダイマー酸及び炭素数54のトリマー酸、又は
これらの混合物である。その分子構造は明確でなく、種
々の異性体の混合物として工業的に提供されており、ト
ール油脂肪酸の重合又は大豆油脂肪酸の重合により得ら
れるものが好適例である。本発明は少量のモノマーの混
入を制限するものではない。塩としては(i)で述べた
ものが挙げられる。
【0024】本発明の紙用嵩高剤は、上記(a)成分と
(b)成分とを、(a)/(b)=98/2〜10/90、好
ましくは90/10〜15/85の重量比で含有する。両者の重
量比がこの範囲を外れると、嵩高で平滑性に優れたパル
プシートが得られない。本発明の作用機構については未
だ明らかではないが、次のように説明できる。すなわ
ち、(a)成分がパルプの中のセルロースと相互作用を
起こし、セルロース間に空隙を作ることによって嵩高に
なる。一方、(b)成分はパルプ表面に配向し、抄紙工
程中でプレス及びドライヤー工程において紙の表面状態
を平滑化させることによって平滑度を向上させる。平滑
度が向上することによって紙の印刷適正は大幅に向上す
る。
【0025】本発明の嵩高剤を適用できるパルプ原料と
しては、機械パルプ、化学パルプなどのヴァージンパル
プから、各種古紙パルプに至るものまで広くパルプ一般
に適用できるものである。また、本発明の嵩高剤の添加
場所としては特に限定するものではないが、例えばヘッ
ドボックスで添加するなど均一にパルプスラリーにブレ
ンドできる場所が望ましい。なお、本発明の嵩高剤はパ
ルプスラリーに添加後、そのまま抄紙され紙上に残存す
る。本発明の紙用嵩高剤の添加量は、パルプに対して0.
01〜10重量%、好ましくは0.1 〜5重量%である。
【0026】本発明の紙用嵩高剤を用いて得られたパル
プシートは、無添加製造品に比べて緊度(測定方法は、
後述の実施例記載の方法による)が5%以上、好ましく
は7%以上低く、且つJIS P 8119により測定された平滑
度が無添加製造品の110 %以上、好ましくは120 %以上
であることがより好ましい。
【0027】
【発明の効果】本発明の嵩高剤を添加して抄紙すること
で、紙力を損なうことなく、平滑度の向上したシートを
得ることができる。
【0028】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、例中の部及び%は特記しない限り重量基
準である。
【0029】実施例1〜15及び比較例1〜9 〔パルプ原料〕パルプ原料としては下記に示される古紙
パルプ及びヴァージンパルプを用いた。 <古紙パルプ>古紙パルプは市中回収された原料古紙
(新聞紙/チラシ=70/30%)に温水及び水酸化ナトリ
ウム(対原料)1%、珪酸ソーダ(対原料)3%、30%
過酸化水素水(対原料)3%、脱墨剤として、牛脂/グ
リセリン(1:1)EO70モルPO10モルブロック付加物
(平均付加モル数) 0.3%(対原料)を加え、離解後フ
ロテーション処理、水洗、濃度調整を行い得た1%の脱
墨パルプ(DIP )スラリーを用いた。このときのDIP の
フリーネスは 220mlであった。 <ヴァージンパルプ>ヴァージンパルプはLBKP(広
葉樹晒パルプ)を、室温下叩解機にて離解、叩解して1
%のLBKPスラリーとしたものを用いた。この時のL
BKPのフリーネスは420ml であった。
【0030】〔抄紙方法〕1%のパルプスラリーを抄紙
後のシートの秤量が60g/m2になるように、上記のパル
プを量り取ってからpHを硫酸バンドで 4.5に調整し
た。それから表1に示す種々の嵩高向上剤を対パルプ3
%添加し、角型タッピ抄紙機にて80メッシュワイヤーで
抄紙しシートを得た。抄紙後のシートは、3.5 kg/cm2
で2分間プレス機にてプレスし、鏡面ドライヤーを用い
105 ℃で1分間乾燥した。乾燥されたシートは20℃、湿
度65%の条件で1日間調湿してから紙の嵩高性として紙
の緊度を測定し、また紙の平滑度を測定した。測定値は
10回の平均値である。平滑度は紙の表裏両面について測
定した。結果を表2に示す。
【0031】<評価項目・方法> ・嵩高性(緊度) 調湿されたシートの秤量(g/m2)と厚み(mm)を測定
し、計算値より緊度(g/cm3 )を求めた。 計算式:嵩高性(緊度)=(秤量)/(厚み)×0.001 緊度は絶対値が小さいほど嵩が高く、また緊度の0.02の
差は有意差として十分に認識されるものである。 ・平滑度 調湿されたシートをJIS P 8119(紙及び板紙のベック試
験器による平滑度試験方法)に基づいて測定した。平滑
度はベック平滑度として示し、秒数が大きいほど平滑性
が高く、また平滑度7秒の差は有意差として十分に認識
されるものである。
【0032】
【表1】
【0033】(注)表中、EOはエチレンオキサイド、PO
はプロピレンオキサイドであり、これに続く数字は平均
付加モル数である。また、実施例4の「ドバノール」は
三菱化学製のアルコールである。また、実施例7の「ポ
リマー酸」はトリマー酸である。
【0034】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼橋 広通 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)〜(5)の少なくとも一種か
    らなる(a)成分と、下記(i)〜(iii) の少なくとも
    一種からなる(b)成分とを、(a)/(b)=98/2
    〜10/90の重量比で含有することを特徴とする紙用嵩高
    剤。 〔(a)成分〕 (1);下記一般式(1)で表される化合物 RO(EO)m(PO)nH (1) (式中、R は炭素数6〜22の直鎖もしくは分岐のアルキ
    ル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキル
    基を有するアルキルアリール基を示し、E はエチレン
    基、P はプロピレン基を示し、m, nは平均付加モル数で
    あり、0≦m ≦20、0≦n ≦50の範囲の数である。な
    お、(EO)m(PO)nは、ブロック又はランダムのいずれでも
    よく、EOとPOの何れが先でも良い。) (2);下記一般式(2)で表される化合物 R1COO(EO)m(PO)nR2 (2) (式中、R1は炭素数6〜22の直鎖もしくは分岐のアルキ
    ル基もしくはアルケニル基又は炭素数4〜20のアルキル
    基を有するアルキルアリール基を示し、E はエチレン
    基、P はプロピレン基を示し、m 、n は平均付加モル数
    であり、0≦m ≦20の数であり、0≦n ≦50の数であ
    る。なお、(EO)m(PO)nはブロック又はランダムの何れで
    も良く、EOとPOの何れが先でも良い。R2はH 又は炭素数
    1〜4のアルキル基であるが、m =n =0の場合、R2
    炭素数1〜4のアルキル基である。) (3);油脂系非イオン界面活性剤 (4);糖アルコール系非イオン界面活性剤 (5);糖系非イオン界面活性剤 〔(b)成分〕 (i);炭素数8〜22の高級脂肪酸又はその塩 (ii);炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基を
    有する多価カルボン酸又はその塩もしくは無水物 (iii) ;炭素数12〜20の高級不飽和脂肪酸のダイマー酸
    もしくはポリマー酸又はこれらの塩もしくは無水物
  2. 【請求項2】 抄紙工程のいずれかにおいて、請求項1
    記載の紙用嵩高剤を添加し、当該紙用嵩高剤の無添加品
    に比べて緊度が5%以上低く、且つJIS P 8119により測
    定された平滑度が無添加製造品の110 %以上である高嵩
    高性パルプシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の紙用嵩高剤とパルプ紙よ
    りなり、嵩高剤の無添加製造品に比べて緊度が5%以上
    低く、且つJIS P 8119により測定された平滑度が無添加
    製造品の110 %以上である高嵩高性パルプシート。
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