JPH1120083A - 複合体シートおよびその製造方法 - Google Patents
複合体シートおよびその製造方法Info
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- JPH1120083A JPH1120083A JP18719297A JP18719297A JPH1120083A JP H1120083 A JPH1120083 A JP H1120083A JP 18719297 A JP18719297 A JP 18719297A JP 18719297 A JP18719297 A JP 18719297A JP H1120083 A JPH1120083 A JP H1120083A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転機及び電子電気機器に使用でき、電界緩
和に十分な効果を示し、良好な帯電防止機能を有し、且
つ機械的特性をも改善した複合体シート及びその製造方
法を提供すること。 【解決手段】 シリコーン系ゴムを含有してなるアラミ
ド系シート材であり、体積固有抵抗値が10-2Ωcm以
上、107Ωcm以下であることを特徴とする複合体シー
ト。
和に十分な効果を示し、良好な帯電防止機能を有し、且
つ機械的特性をも改善した複合体シート及びその製造方
法を提供すること。 【解決手段】 シリコーン系ゴムを含有してなるアラミ
ド系シート材であり、体積固有抵抗値が10-2Ωcm以
上、107Ωcm以下であることを特徴とする複合体シー
ト。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転機(発電機、
電動機)、変圧器分野および電気・電子機器の電気絶縁
材料としてのアラミド系シート材を用いた複合体シート
およびその製造方法に関する。特に、回転機のコロナ発
生防止材料、電子電気機器の帯電防止部品や加工組み立
て時の副資材等として好適に利用できる複合体シートお
よびその製造方法に関する。
電動機)、変圧器分野および電気・電子機器の電気絶縁
材料としてのアラミド系シート材を用いた複合体シート
およびその製造方法に関する。特に、回転機のコロナ発
生防止材料、電子電気機器の帯電防止部品や加工組み立
て時の副資材等として好適に利用できる複合体シートお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】大型回転機において、導体であるコイル部
分と絶縁体であるスロット絶縁材の間には、数kV〜10
数kV程度の大きな電圧が殆ど常時付加される。この部位
に部分放電が生じると、電離分子による絶縁損傷が進行
し、回転機の寿命を著しく損なう結果となる。特に近年
の機器の小型化に伴い、絶縁層の厚みを小さくすること
により、電界強度が大きくなるため、このような部分放
電の可能性は高くなる傾向にある。同時に、大容量化に
伴う発生(出力)電圧、電流の上昇も同様に前記の問題
を生じさせる要因と考えられる。したがって、回転機、
特に大型回転機において、コロナ発生を抑制できる絶縁
システムの信頼性を確保するために、コイルと絶縁材間
に生じる電界を緩和できる材料は極めて重要である。
分と絶縁体であるスロット絶縁材の間には、数kV〜10
数kV程度の大きな電圧が殆ど常時付加される。この部位
に部分放電が生じると、電離分子による絶縁損傷が進行
し、回転機の寿命を著しく損なう結果となる。特に近年
の機器の小型化に伴い、絶縁層の厚みを小さくすること
により、電界強度が大きくなるため、このような部分放
電の可能性は高くなる傾向にある。同時に、大容量化に
伴う発生(出力)電圧、電流の上昇も同様に前記の問題
を生じさせる要因と考えられる。したがって、回転機、
特に大型回転機において、コロナ発生を抑制できる絶縁
システムの信頼性を確保するために、コイルと絶縁材間
に生じる電界を緩和できる材料は極めて重要である。
【0003】従来、高電圧が印加される回転機の電界緩
和方法としては、1) 絶縁層最表面に導電塗料を塗布・
含浸する方法、2) 導電性薄葉材料(例えば、紙、フィ
ルム、テープなど)を巻回または挿入する方法、3) 導
電性複合材料(例えば、FRP積層板など)を装着する
方法、4) 導電性エラストマーを装着する方法、あるい
は5) 部分放電監視により大きな放電を検出した部位
に、導電性シリコーンゴムを充填、または導電性塗料を
コイル表面に塗布して修復する方法が適宜採られてい
た。なかでも導電性エラストマーを用いる方法は、回転
に伴うコイルの振動抑制(吸収)の副次的効果もあいま
ってコロナ発生に効果があると認識されている。
和方法としては、1) 絶縁層最表面に導電塗料を塗布・
含浸する方法、2) 導電性薄葉材料(例えば、紙、フィ
ルム、テープなど)を巻回または挿入する方法、3) 導
電性複合材料(例えば、FRP積層板など)を装着する
方法、4) 導電性エラストマーを装着する方法、あるい
は5) 部分放電監視により大きな放電を検出した部位
に、導電性シリコーンゴムを充填、または導電性塗料を
コイル表面に塗布して修復する方法が適宜採られてい
た。なかでも導電性エラストマーを用いる方法は、回転
に伴うコイルの振動抑制(吸収)の副次的効果もあいま
ってコロナ発生に効果があると認識されている。
【0004】ところが上記の導電性塗料を塗布する方法
は、機器の製造工程での作業性が必ずしも良好でなく、
溶剤揮発による作業環境への影響が無視できないこと、
作業に長時間を要すること、加えて導電性(抵抗値)の
再現性の点で問題がある。
は、機器の製造工程での作業性が必ずしも良好でなく、
溶剤揮発による作業環境への影響が無視できないこと、
作業に長時間を要すること、加えて導電性(抵抗値)の
再現性の点で問題がある。
【0005】一方、導電性シリコーンゴムを使用する方
法は、振動吸収性および耐熱性ならびにコロナ発生抑制
効果において優れているが、使用されるシリコーンゴム
の機械的強度が十分でないため機器製造工程での裂けに
起因する破損、およびシリコーンゴム自体柔軟すぎて自
己保持性に欠けるために取り扱いに注意を要する等の問
題がある。そこで、この導電性シリコーンゴムの良好な
特性と力学的強度と良好な取り扱性を兼ね備えた電界緩
和、すなわちコロナ放電を抑制することができる材料
(コロナ抑制材料という)の開発が強く望まれていた。
法は、振動吸収性および耐熱性ならびにコロナ発生抑制
効果において優れているが、使用されるシリコーンゴム
の機械的強度が十分でないため機器製造工程での裂けに
起因する破損、およびシリコーンゴム自体柔軟すぎて自
己保持性に欠けるために取り扱いに注意を要する等の問
題がある。そこで、この導電性シリコーンゴムの良好な
特性と力学的強度と良好な取り扱性を兼ね備えた電界緩
和、すなわちコロナ放電を抑制することができる材料
(コロナ抑制材料という)の開発が強く望まれていた。
【0006】本発明の目的は、回転機のコロナ抑制材料
や、さらに電子電気機器の帯電防止部品およびこれらの
加工組み立て時の副資材として良好に使用できる電界緩
和機能、帯電防止機能を持つ複合体シートおよびその製
造方法を提供するものである。本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討した結果、アラミド系シート材に
シリコーン系ゴムを含有してなり、その複合体シート材
の体積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、107Ωcm以下で
あるようにすることによって、電界緩和に十分な効果を
示し、良好な帯電防止機能と改善された機械的特性を有
することにより、上記の課題を解決できることを見出
し、本発明に到達した。
や、さらに電子電気機器の帯電防止部品およびこれらの
加工組み立て時の副資材として良好に使用できる電界緩
和機能、帯電防止機能を持つ複合体シートおよびその製
造方法を提供するものである。本発明者は、上記課題を
解決するため鋭意検討した結果、アラミド系シート材に
シリコーン系ゴムを含有してなり、その複合体シート材
の体積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、107Ωcm以下で
あるようにすることによって、電界緩和に十分な効果を
示し、良好な帯電防止機能と改善された機械的特性を有
することにより、上記の課題を解決できることを見出
し、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本願の第1の発明に従う複合体
シートは、シリコーン系ゴムを含有してなるアラミド系
シート材であり、体積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、1
07Ωcm以下であることを特徴とする。本願の第2の発
明に従う複合体シートは、上述の第1の発明に従う複合
体シートにおいて、シリコーン系ゴム層とアラミド系シ
ート材とを積層した少なくとも2層以上の層構造をなし
ていることを特徴とする。本願の第3の発明に従う複合
体シートは、上述の第1または第2の発明に従う複合体
シートにおいて、前記アラミド系シート材がアラミドフ
ァイブリッドとアラミドフロックからなることを特徴と
する。
シートは、シリコーン系ゴムを含有してなるアラミド系
シート材であり、体積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、1
07Ωcm以下であることを特徴とする。本願の第2の発
明に従う複合体シートは、上述の第1の発明に従う複合
体シートにおいて、シリコーン系ゴム層とアラミド系シ
ート材とを積層した少なくとも2層以上の層構造をなし
ていることを特徴とする。本願の第3の発明に従う複合
体シートは、上述の第1または第2の発明に従う複合体
シートにおいて、前記アラミド系シート材がアラミドフ
ァイブリッドとアラミドフロックからなることを特徴と
する。
【0008】本願の第4の発明に従う複合体シートは、
上述の第3の発明に従う複合体シートにおいて、アラミ
ドファイブリッドとアラミドフロックからなるアラミド
系シート材であり、更に炭素繊維を含有し、体積固有抵
抗値が10-2Ωcm以上、107Ωcm以下であることを特
徴とする。本願の第5の発明に従う複合体シートは、上
述の第1〜第4の発明のいずれかに記載のアラミド系シ
ート材に含有されるシリコーン系ゴムの体積固有抵抗値
が10-2Ωcm以上、107Ωcm以下であることを特徴と
する。本願の第6の発明に従う複合体シートは、上述の
第1〜第5の発明のいずれかに記載のアラミド系シート
を構成するアラミドがポリメタフェニレンイソフタルア
ミドであることを特徴とする。
上述の第3の発明に従う複合体シートにおいて、アラミ
ドファイブリッドとアラミドフロックからなるアラミド
系シート材であり、更に炭素繊維を含有し、体積固有抵
抗値が10-2Ωcm以上、107Ωcm以下であることを特
徴とする。本願の第5の発明に従う複合体シートは、上
述の第1〜第4の発明のいずれかに記載のアラミド系シ
ート材に含有されるシリコーン系ゴムの体積固有抵抗値
が10-2Ωcm以上、107Ωcm以下であることを特徴と
する。本願の第6の発明に従う複合体シートは、上述の
第1〜第5の発明のいずれかに記載のアラミド系シート
を構成するアラミドがポリメタフェニレンイソフタルア
ミドであることを特徴とする。
【0009】本願の第7の発明に従う複合体シートの製
造方法は、上述の第1〜第6の発明のいずれかに従う複
合体シートを製造する複合体シートの製造方法であっ
て、シリコーン系ゴム層とアラミド系シート材層とを一
体化的に積層することを特徴とする。本願の第8の発明
に従う複合体シートの製造方法は、上述の第1〜第6の
発明のいずれかに従う複合体シートを製造する複合体シ
ートの製造方法であって、アラミド系シート材層および
シリコーン系ゴム層のそれぞれを少なくとも1層以上を
積層することを特徴とする。本願の第9の発明に従う複
合体シートの製造方法は、上述の第7または第8の発明
の複合体シートを製造する複合体シートの製造方法であ
って、アラミド系シートを構成するアラミドがポリメタ
フェニレンイソフタルアミドであることを特徴とする。
造方法は、上述の第1〜第6の発明のいずれかに従う複
合体シートを製造する複合体シートの製造方法であっ
て、シリコーン系ゴム層とアラミド系シート材層とを一
体化的に積層することを特徴とする。本願の第8の発明
に従う複合体シートの製造方法は、上述の第1〜第6の
発明のいずれかに従う複合体シートを製造する複合体シ
ートの製造方法であって、アラミド系シート材層および
シリコーン系ゴム層のそれぞれを少なくとも1層以上を
積層することを特徴とする。本願の第9の発明に従う複
合体シートの製造方法は、上述の第7または第8の発明
の複合体シートを製造する複合体シートの製造方法であ
って、アラミド系シートを構成するアラミドがポリメタ
フェニレンイソフタルアミドであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において「体積固有抵抗
値」とは、材料の内部を流れる電流の方向と平行方向の
電位の傾きをその電流密度で割った値である(単位はΩc
m)。本発明において「導電性」とは、体積固有抵抗値が
107Ωcm以下であることと定義する。
値」とは、材料の内部を流れる電流の方向と平行方向の
電位の傾きをその電流密度で割った値である(単位はΩc
m)。本発明において「導電性」とは、体積固有抵抗値が
107Ωcm以下であることと定義する。
【0011】(a) シリコーン系ゴム 本発明におけるシリコーン系ゴムとは、主鎖骨格が主と
してシロキサン結合で連結されたゴム弾性を示す架橋高
分子化合物である。ポリジメチルシロキサンを主成分と
するものが代表的なシリコーン系ゴムとして例示できる
が、これに限定されるものではない。このようなシリコ
ーン系ゴムは、ミラブルゴム加硫物、液状ゴム硬化物、
ゴムディスパージョン硬化物などに分類できる。シリコ
ーン系ゴム自体は、本来大きな体積固有抵抗値を有し、
むしろ絶縁体に分類される。従って、その絶縁体のシリ
コーン系ゴムに導電性を付与するため、カーボンブラッ
ク、グラファイト、金属粉、金属繊維、導電性高分子、
セラミックスなどを添加することが出来る。また色調、
機械強度、硬度、耐久性、耐酸化性などの特性を改善す
る目的で充填材、化学薬品などの添加剤を加えることも
できる。さらにゴム特性を改善するため複数種のシリコ
ーン系ゴムをブレンドしても差し支えない。本発明では
このようなさまざまな添加物を含有するシリコーン系ゴ
ムをシート状に成形したものをシリコーン系ゴムシート
と称する。
してシロキサン結合で連結されたゴム弾性を示す架橋高
分子化合物である。ポリジメチルシロキサンを主成分と
するものが代表的なシリコーン系ゴムとして例示できる
が、これに限定されるものではない。このようなシリコ
ーン系ゴムは、ミラブルゴム加硫物、液状ゴム硬化物、
ゴムディスパージョン硬化物などに分類できる。シリコ
ーン系ゴム自体は、本来大きな体積固有抵抗値を有し、
むしろ絶縁体に分類される。従って、その絶縁体のシリ
コーン系ゴムに導電性を付与するため、カーボンブラッ
ク、グラファイト、金属粉、金属繊維、導電性高分子、
セラミックスなどを添加することが出来る。また色調、
機械強度、硬度、耐久性、耐酸化性などの特性を改善す
る目的で充填材、化学薬品などの添加剤を加えることも
できる。さらにゴム特性を改善するため複数種のシリコ
ーン系ゴムをブレンドしても差し支えない。本発明では
このようなさまざまな添加物を含有するシリコーン系ゴ
ムをシート状に成形したものをシリコーン系ゴムシート
と称する。
【0012】シリコーン系ゴムシートの体積固有抵抗値
は、特に制約はないが10-2Ωcm以上、107Ωcm以下
が好ましい。この範囲よりも小さい体積固有抵抗値で
は、金属の体積固有抵抗値の領域、例えば、銅の体積固
有抵抗値が1.7×10-6Ωcm、アルミニウムの場合2.
7×10-6Ωcm(20℃のもとで)などに近づき本来の
電界緩和効果が期待しにくい。また前記の範囲よりも大
きな体積固有抵抗値では、電圧降下が小さく、やはり電
界緩和効果が十分でない。すなわち、コロナ抑制材料
は、絶縁材と導体のそれぞれの体積固有抵抗値の中間的
な領域の体積固有抵抗値を有することが必須である。シ
リコーン系ゴムベースにしたシートにおいてこのような
抵抗値を実現するには、上述の通りカーボンブラック、
金属粉体、金属繊維などの導体フィラーを添加する方法
が簡便でかつ効果が高く実用的である。
は、特に制約はないが10-2Ωcm以上、107Ωcm以下
が好ましい。この範囲よりも小さい体積固有抵抗値で
は、金属の体積固有抵抗値の領域、例えば、銅の体積固
有抵抗値が1.7×10-6Ωcm、アルミニウムの場合2.
7×10-6Ωcm(20℃のもとで)などに近づき本来の
電界緩和効果が期待しにくい。また前記の範囲よりも大
きな体積固有抵抗値では、電圧降下が小さく、やはり電
界緩和効果が十分でない。すなわち、コロナ抑制材料
は、絶縁材と導体のそれぞれの体積固有抵抗値の中間的
な領域の体積固有抵抗値を有することが必須である。シ
リコーン系ゴムベースにしたシートにおいてこのような
抵抗値を実現するには、上述の通りカーボンブラック、
金属粉体、金属繊維などの導体フィラーを添加する方法
が簡便でかつ効果が高く実用的である。
【0013】(b) アラミド アラミドとは、全芳香族ポリアミドを意味する。化学構
造的には、ベンゼン環を連結する結合の60モル%以上
がアミド基であることを特徴とする線状合成高分子と定
義する。アラミドは、ベンゼン環へのアミド基の置換位
置によって、パラアラミド、メタアラミド、およびこれ
らの共重合体に分類される。パラアラミドとしては、ポ
リパラフェニレンテレフタルアミドおよびその共重合
体、ポリ(パラフェニレン)−コポリ(3,4ジフェニ
ルエーテル)テレフタルアミドなどが例示できる。メタ
アラミドとしては、ポリメタフェニレンイソフタルアミ
ドおよびその共重合体などが例示できる。本発明ではメ
タアラミドが好ましく用いられる。メタアラミドは、汎
用アミド溶剤に可溶であること、ポリマー溶液を出発原
料として湿式成形が可能であること、熱融着性に優れる
こと、耐熱性や難燃性が良好であること等の特長があ
る。メタアラミドは、一般的にメタフェニレンジアミン
とイソフタル酸二塩化物との縮合反応による溶液重合
法、2段階界面重合法などにより工業的に製造できる。
なお、メタアラミドの特性を損なわない範囲で他成分を
共重合してもなんら差し支えない。
造的には、ベンゼン環を連結する結合の60モル%以上
がアミド基であることを特徴とする線状合成高分子と定
義する。アラミドは、ベンゼン環へのアミド基の置換位
置によって、パラアラミド、メタアラミド、およびこれ
らの共重合体に分類される。パラアラミドとしては、ポ
リパラフェニレンテレフタルアミドおよびその共重合
体、ポリ(パラフェニレン)−コポリ(3,4ジフェニ
ルエーテル)テレフタルアミドなどが例示できる。メタ
アラミドとしては、ポリメタフェニレンイソフタルアミ
ドおよびその共重合体などが例示できる。本発明ではメ
タアラミドが好ましく用いられる。メタアラミドは、汎
用アミド溶剤に可溶であること、ポリマー溶液を出発原
料として湿式成形が可能であること、熱融着性に優れる
こと、耐熱性や難燃性が良好であること等の特長があ
る。メタアラミドは、一般的にメタフェニレンジアミン
とイソフタル酸二塩化物との縮合反応による溶液重合
法、2段階界面重合法などにより工業的に製造できる。
なお、メタアラミドの特性を損なわない範囲で他成分を
共重合してもなんら差し支えない。
【0014】(c) アラミドファイブリッド アラミドファイブリッドとはアラミドから成るフィルム
状微小粒子で、アラミドパルプと呼称されることもある
(アラミドファイブリッドに関する記述は特公昭35−
11851号、特公昭37−5752号等参照)。ファ
イブリッドは、通常の木材(セルロース)パルプと同じ
ように抄紙性を有するため、水中分散した後、抄紙機に
てシート状に成形することができる。この場合、電気絶
縁性、機械特性などの特性を向上させるため、離解機、
叩解機などの設備を使用してファイブリッド塊を分散さ
せ、かつ個々のファイブリッドのねじれを低減する操作
が適用できる。この操作においてファイブリッドの形態
変化は、日本工業規格P8121に規定の瀘水度試験方
法(フリーネス)でモニターできる。本発明において好
ましい瀘水度は、10〜300ml(カナディアンフリー
ネス)の範囲である。300mlより大きな瀘水度のファ
イブリッドでは、シート成形品の強度、絶縁破壊電圧が
十分でない。一方、10mlよりも小さな瀘水度を得よう
としても、投入する機械動力の利用効率が小さく、また
単位時間当たりの処理量を損なうことが多いため格段の
利点が認められない。
状微小粒子で、アラミドパルプと呼称されることもある
(アラミドファイブリッドに関する記述は特公昭35−
11851号、特公昭37−5752号等参照)。ファ
イブリッドは、通常の木材(セルロース)パルプと同じ
ように抄紙性を有するため、水中分散した後、抄紙機に
てシート状に成形することができる。この場合、電気絶
縁性、機械特性などの特性を向上させるため、離解機、
叩解機などの設備を使用してファイブリッド塊を分散さ
せ、かつ個々のファイブリッドのねじれを低減する操作
が適用できる。この操作においてファイブリッドの形態
変化は、日本工業規格P8121に規定の瀘水度試験方
法(フリーネス)でモニターできる。本発明において好
ましい瀘水度は、10〜300ml(カナディアンフリー
ネス)の範囲である。300mlより大きな瀘水度のファ
イブリッドでは、シート成形品の強度、絶縁破壊電圧が
十分でない。一方、10mlよりも小さな瀘水度を得よう
としても、投入する機械動力の利用効率が小さく、また
単位時間当たりの処理量を損なうことが多いため格段の
利点が認められない。
【0015】(d) アラミドフロック アラミドフロックとは、アラミドから成る短繊維であ
る。このような繊維として帝人(株)の「コーネックス
(登録商標)」、「テクノーラ(登録商標)」、ユニチ
カ(株)の「アピエール(登録商標)」、デュポン社の
「ノーメックス(登録商標)」、「ケブラー(登録商
標)」、アクゾ社の「トワロン(登録商標)」などが例
示できるがこれに限定されるものではない。フロックの
繊度は0.1デニール〜10デニールの範囲が好まし
い。ここでデニールとは繊維9000mあたりの質量
(グラム)で表記した単位である。繊度が0.1デニー
ルよりも小さいと水中での絡み合いが大きくなりシート
品位の低下を招くため好ましくない。一方、繊度が10
デニールを上まわると、フロックの径が大きくなりすぎ
るため、アスペクト比の低下や力学的補強効果の低下お
よびシート内の均一性不良などの不都合が生じる。フロ
ックの長さは、1〜50mmの範囲が適当である。長さが
1mmよりも小さい場合、シートの補強効果が低減し、フ
ロックの長さが50mmを上回る場合、シートを成形する
際にフロックの「からみ」、「結束」が発生しやすく欠
陥の原因となりやすいため好ましくない。なお、収束
性、帯電防止、平滑性、水中分散性などの品質を向上さ
せる目的で、フロックにあらかじめ表面処理剤を付与す
ることもできる。
る。このような繊維として帝人(株)の「コーネックス
(登録商標)」、「テクノーラ(登録商標)」、ユニチ
カ(株)の「アピエール(登録商標)」、デュポン社の
「ノーメックス(登録商標)」、「ケブラー(登録商
標)」、アクゾ社の「トワロン(登録商標)」などが例
示できるがこれに限定されるものではない。フロックの
繊度は0.1デニール〜10デニールの範囲が好まし
い。ここでデニールとは繊維9000mあたりの質量
(グラム)で表記した単位である。繊度が0.1デニー
ルよりも小さいと水中での絡み合いが大きくなりシート
品位の低下を招くため好ましくない。一方、繊度が10
デニールを上まわると、フロックの径が大きくなりすぎ
るため、アスペクト比の低下や力学的補強効果の低下お
よびシート内の均一性不良などの不都合が生じる。フロ
ックの長さは、1〜50mmの範囲が適当である。長さが
1mmよりも小さい場合、シートの補強効果が低減し、フ
ロックの長さが50mmを上回る場合、シートを成形する
際にフロックの「からみ」、「結束」が発生しやすく欠
陥の原因となりやすいため好ましくない。なお、収束
性、帯電防止、平滑性、水中分散性などの品質を向上さ
せる目的で、フロックにあらかじめ表面処理剤を付与す
ることもできる。
【0016】(e) アラミド系シート 本発明のアラミド系シート材とは、前記アラミドファイ
ブリッドおよび/またはアラミドフロックを、乾式法ま
たは湿式法にて製造するシート状の成形体である織布
(クロス)、不織布(乾式および湿式)、紙、フィルム
などが例示できるが、これらに限定されるわけではな
い。この中で、少なくともアラミドファイブリッドとア
ラミドフロックを含有するアラミド紙が好ましく用いら
れる。
ブリッドおよび/またはアラミドフロックを、乾式法ま
たは湿式法にて製造するシート状の成形体である織布
(クロス)、不織布(乾式および湿式)、紙、フィルム
などが例示できるが、これらに限定されるわけではな
い。この中で、少なくともアラミドファイブリッドとア
ラミドフロックを含有するアラミド紙が好ましく用いら
れる。
【0017】(f) アラミド紙の製造方法 本発明において、アラミド紙を製造するには、特に制約
はなく従来公知の湿式抄造法が好ましく適用できる。湿
式抄造法は、少なくともアラミドファイブリッド、アラ
ミドフロックその他の紙料を含有する単一または混合ス
ラリーを、抄紙機に送液し分散した後、脱水、搾水およ
び乾燥操作することによって、シートとして巻き取る方
法である。抄紙機としては長網抄紙機、円網抄紙機、傾
斜型抄紙機およびこれらを組み合わせたコンビネーショ
ン抄紙機などが利用できる。コンビネーション抄紙機で
の製造の場合、複数の紙層からなる抄造であっても差し
支えない。抄造の際に必要に応じて分散性向上剤、消泡
剤、紙力増強剤などの添加剤を使用することができる。
またこれ以外にその他の繊維状成分を添加することも出
来る。
はなく従来公知の湿式抄造法が好ましく適用できる。湿
式抄造法は、少なくともアラミドファイブリッド、アラ
ミドフロックその他の紙料を含有する単一または混合ス
ラリーを、抄紙機に送液し分散した後、脱水、搾水およ
び乾燥操作することによって、シートとして巻き取る方
法である。抄紙機としては長網抄紙機、円網抄紙機、傾
斜型抄紙機およびこれらを組み合わせたコンビネーショ
ン抄紙機などが利用できる。コンビネーション抄紙機で
の製造の場合、複数の紙層からなる抄造であっても差し
支えない。抄造の際に必要に応じて分散性向上剤、消泡
剤、紙力増強剤などの添加剤を使用することができる。
またこれ以外にその他の繊維状成分を添加することも出
来る。
【0018】アラミドファイブリッドは、バインダーと
して優れた特性を有しているためアラミドフロックおよ
び他の添加成分を効率的に補足でき紙料歩留まりが良好
である。湿式抄造法で得られたアラミド紙は、一対の平
板間または金属製ロール間等にて高温高圧で熱圧するこ
とで密度、機械強度を向上することができる。熱圧の条
件は、たとえば金属製ロール使用の場合、温度100〜
350度、線圧50〜300kg/cmが例示できるがこれ
らに限定されるものではない。加熱操作を加えずに常温
で単にプレスだけを行うこともできる。熱圧の際に複数
のシートを積層することもできる。本発明において、上
記アラミド紙に炭素繊維を含有したアラミド混抄紙であ
って、その体積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、107Ωc
m以下である場合、本発明による複合体シートの体積固
有抵抗値が安定して再現されるため好適である。
して優れた特性を有しているためアラミドフロックおよ
び他の添加成分を効率的に補足でき紙料歩留まりが良好
である。湿式抄造法で得られたアラミド紙は、一対の平
板間または金属製ロール間等にて高温高圧で熱圧するこ
とで密度、機械強度を向上することができる。熱圧の条
件は、たとえば金属製ロール使用の場合、温度100〜
350度、線圧50〜300kg/cmが例示できるがこれ
らに限定されるものではない。加熱操作を加えずに常温
で単にプレスだけを行うこともできる。熱圧の際に複数
のシートを積層することもできる。本発明において、上
記アラミド紙に炭素繊維を含有したアラミド混抄紙であ
って、その体積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、107Ωc
m以下である場合、本発明による複合体シートの体積固
有抵抗値が安定して再現されるため好適である。
【0019】(g) 炭素繊維 本発明において、アラミド系シート材に含有される炭素
繊維は、繊維状有機物を不活性雰囲気にて高温焼成して
炭化したものである。一般に炭素繊維は、ポリアクリロ
ニトリル(PAN)繊維を焼成したものと、ピッチを紡
糸後、焼成したものに大別されるが、これ以外にもフェ
ノール樹脂などの樹脂を紡糸後、焼成して製造するもの
もあり、これらも本発明において使用することが出来
る。焼成に先立ち酸素等を使用して酸化架橋処理を行
い、焼成時の繊維の融断を防止することも可能である。
繊維は、繊維状有機物を不活性雰囲気にて高温焼成して
炭化したものである。一般に炭素繊維は、ポリアクリロ
ニトリル(PAN)繊維を焼成したものと、ピッチを紡
糸後、焼成したものに大別されるが、これ以外にもフェ
ノール樹脂などの樹脂を紡糸後、焼成して製造するもの
もあり、これらも本発明において使用することが出来
る。焼成に先立ち酸素等を使用して酸化架橋処理を行
い、焼成時の繊維の融断を防止することも可能である。
【0020】本発明で用いる炭素繊維の繊度は、0.5
〜10デニールの範囲が好ましい。また繊維長は1〜3
0mmの範囲から選ばれる。上記炭素繊維を含有するアラ
ミド混抄紙は、先に記述したアラミド紙の湿式抄造にお
いて、スラリー中に炭素繊維を添加し、混合分散後、同
様の抄紙方法を適用することで簡便に製造できる。アラ
ミド混抄紙中における炭素繊維の必要量は、繊維の繊度
および繊維長で変わり得るが、一般に重量比で1〜90
%の範囲から選択される。これよりも炭素繊維量が少な
いと体積固有抵抗値が大きくなり、これよりも炭素繊維
の量が多いとアラミド混抄紙の強度が十分でなく、シリ
コーン系ゴムの補強効果が十分でなくなる不都合が生じ
る。
〜10デニールの範囲が好ましい。また繊維長は1〜3
0mmの範囲から選ばれる。上記炭素繊維を含有するアラ
ミド混抄紙は、先に記述したアラミド紙の湿式抄造にお
いて、スラリー中に炭素繊維を添加し、混合分散後、同
様の抄紙方法を適用することで簡便に製造できる。アラ
ミド混抄紙中における炭素繊維の必要量は、繊維の繊度
および繊維長で変わり得るが、一般に重量比で1〜90
%の範囲から選択される。これよりも炭素繊維量が少な
いと体積固有抵抗値が大きくなり、これよりも炭素繊維
の量が多いとアラミド混抄紙の強度が十分でなく、シリ
コーン系ゴムの補強効果が十分でなくなる不都合が生じ
る。
【0021】上記のように炭素繊維を含有するアラミド
混抄紙にも熱圧加工が適用できる。この熱圧によって、
アラミドフロック、アラミドファイブリッドおよび炭素
繊維(およびその他の成分)の空間的接触状態が高まる
一方で、炭素繊維の破断が生じる。アラミド混抄紙の体
積固有抵抗値はこれらの現象の相殺の結果で決定され
る。一連の熱圧条件の範囲ではアラミド混抄紙の密度と
体積固有抵抗値の間には明瞭な相関関係が認められる。
本発明による複合体シートは、少なくとも前記シリコー
ン系ゴムと前記アラミド系シート材を構成成分とし、体
積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、107Ωcm以下である
ことを特徴とする。
混抄紙にも熱圧加工が適用できる。この熱圧によって、
アラミドフロック、アラミドファイブリッドおよび炭素
繊維(およびその他の成分)の空間的接触状態が高まる
一方で、炭素繊維の破断が生じる。アラミド混抄紙の体
積固有抵抗値はこれらの現象の相殺の結果で決定され
る。一連の熱圧条件の範囲ではアラミド混抄紙の密度と
体積固有抵抗値の間には明瞭な相関関係が認められる。
本発明による複合体シートは、少なくとも前記シリコー
ン系ゴムと前記アラミド系シート材を構成成分とし、体
積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、107Ωcm以下である
ことを特徴とする。
【0022】ここで本発明のシリコーン系ゴムとアラミ
ド系シート材からなる複合体シートの構造について特に
制約はない。アラミド系シート内部に前記シリコーン系
ゴムを充填し、シリコーン系ゴムがアラミド系シート内
部で三次元的ネットワークを構成するようにするか、あ
るいはシリコーン系ゴムとアラミド系シート材のそれぞ
れ独立した層を積層した多層構造であっても何ら差し支
えない。アラミド系シートが多孔質構造体であり、シリ
コーン系ゴムが実質的にアラミド系シート内部に浸透し
た状態の構造も本発明の範囲内である。具体的には、シ
リコーン系ゴムシート1層とアラミド系シート1層から
なる2層構造またはアラミド系シートをシリコーン系ゴ
ムシートで挟んだ3層構造、シリコーン系ゴムシートを
アラミド系シートで挟んだ3層構造、あるいは更に層数
を有する構造などが例示できる。本発明の複合体シート
の厚みは、好ましくは使用形態に応じて0.05mm〜1
00mmの範囲から選択できるが、これに限定されるもの
ではない。
ド系シート材からなる複合体シートの構造について特に
制約はない。アラミド系シート内部に前記シリコーン系
ゴムを充填し、シリコーン系ゴムがアラミド系シート内
部で三次元的ネットワークを構成するようにするか、あ
るいはシリコーン系ゴムとアラミド系シート材のそれぞ
れ独立した層を積層した多層構造であっても何ら差し支
えない。アラミド系シートが多孔質構造体であり、シリ
コーン系ゴムが実質的にアラミド系シート内部に浸透し
た状態の構造も本発明の範囲内である。具体的には、シ
リコーン系ゴムシート1層とアラミド系シート1層から
なる2層構造またはアラミド系シートをシリコーン系ゴ
ムシートで挟んだ3層構造、シリコーン系ゴムシートを
アラミド系シートで挟んだ3層構造、あるいは更に層数
を有する構造などが例示できる。本発明の複合体シート
の厚みは、好ましくは使用形態に応じて0.05mm〜1
00mmの範囲から選択できるが、これに限定されるもの
ではない。
【0023】(h) 複合体シートの製造方法 本発明の複合体シートは、前記シリコーン系ゴムシート
とアラミド系シートとを積層する方法、アラミド系シー
トにシリコーン系ゴムシート前駆体を塗布または押出し
て積層する方法等により製造することが出来る。アラミ
ド系シートが導電性でなくとも、シリコーン系ゴムの体
積固有抵抗値が10-2Ωcm以上であり、シリコーン系ゴ
ムがアラミド系シート内部に十分浸透して導電性経路が
形成されれば、電解緩和機能発現に必要な範囲の体積固
有抵抗値が実現できる。アラミド系シートとシリコーン
系ゴムを積層する場合、層間の接着性を改善する目的
で、導電性接着剤塗布、プライマー処理などを施すこと
も可能である。また、前記の通りシリコーン系ゴムをア
ラミド系シートに塗布または含浸させ、少なくともアラ
ミド系シート内の一部に浸透させ一体化を図る方法も適
用できる。
とアラミド系シートとを積層する方法、アラミド系シー
トにシリコーン系ゴムシート前駆体を塗布または押出し
て積層する方法等により製造することが出来る。アラミ
ド系シートが導電性でなくとも、シリコーン系ゴムの体
積固有抵抗値が10-2Ωcm以上であり、シリコーン系ゴ
ムがアラミド系シート内部に十分浸透して導電性経路が
形成されれば、電解緩和機能発現に必要な範囲の体積固
有抵抗値が実現できる。アラミド系シートとシリコーン
系ゴムを積層する場合、層間の接着性を改善する目的
で、導電性接着剤塗布、プライマー処理などを施すこと
も可能である。また、前記の通りシリコーン系ゴムをア
ラミド系シートに塗布または含浸させ、少なくともアラ
ミド系シート内の一部に浸透させ一体化を図る方法も適
用できる。
【0024】アラミド系シートが、アラミドファイブリ
ッドとアラミドフロックおよび炭素繊維を含有するアラ
ミド混抄紙である場合、シリコーン系ゴムの積層および
浸透具合による体積固有抵抗値の変動が少なく品質的に
安定した複合体シートが作成できるという利点がある。
このようにして得られる複合体シートは10-2Ωcm以
上、107Ωcm以下の体積固有抵抗値であり、電界緩和
材料としての効果が得られ、且つ帯電防止機能の効果が
ある。
ッドとアラミドフロックおよび炭素繊維を含有するアラ
ミド混抄紙である場合、シリコーン系ゴムの積層および
浸透具合による体積固有抵抗値の変動が少なく品質的に
安定した複合体シートが作成できるという利点がある。
このようにして得られる複合体シートは10-2Ωcm以
上、107Ωcm以下の体積固有抵抗値であり、電界緩和
材料としての効果が得られ、且つ帯電防止機能の効果が
ある。
【0025】
【発明の効果】このように本発明によって得られる複合
体シートは、耐熱性に優れたアラミド系シート材および
シリコーン系ゴムによって構成され、回転機においてコ
ロナ放電の抑制材料として使用する場合、従来から必要
とされていた高温環境での耐久性を備えている。本発明
による複合体シートは、導電体と絶縁体の中間的な体積
固有抵抗値を持つため、回転機の導電体と絶縁体の間に
装着することによって、電界の集中を緩和でき、部分放
電にともなうコロナ発生を抑制することが出来る。さら
に、シリコーン系ゴムに由来するクッション性を保持し
た上で、従来の欠点であった裂けやすさ、取り扱いの難
しさなどを解決することが出来る。よって、本発明によ
る複合体シートをコロナ発生抑制材として使用した回転
機または帯電防止材と使用した電子電器機器等の長期安
定性、信頼性を達成することが可能である。
体シートは、耐熱性に優れたアラミド系シート材および
シリコーン系ゴムによって構成され、回転機においてコ
ロナ放電の抑制材料として使用する場合、従来から必要
とされていた高温環境での耐久性を備えている。本発明
による複合体シートは、導電体と絶縁体の中間的な体積
固有抵抗値を持つため、回転機の導電体と絶縁体の間に
装着することによって、電界の集中を緩和でき、部分放
電にともなうコロナ発生を抑制することが出来る。さら
に、シリコーン系ゴムに由来するクッション性を保持し
た上で、従来の欠点であった裂けやすさ、取り扱いの難
しさなどを解決することが出来る。よって、本発明によ
る複合体シートをコロナ発生抑制材として使用した回転
機または帯電防止材と使用した電子電器機器等の長期安
定性、信頼性を達成することが可能である。
【0026】
【実施例】以下実施例を示し本発明を詳しく説明する。
なおこれらの例は本発明の趣旨を説明し補足するもので
本発明を何ら制限するものではない。 (測定方法)尚、測定値は以下の方法で評価した。 (1) シートの坪量、厚みの測定 JIS C2111に準じて実施した。 (2) 絶縁破壊電圧 ASTM D−149に基づいて実施した。 (3) 引張り強さ、伸び ASTM D−828に基づいて実施した。 (4) 体積固有抵抗率 直流9ボルトを5×5cmサイズの本願発明に従う複合体
シートのサンプルに印加し、30秒後の電流値から抵抗
値R(Ω)をテスターで測定した。体積固有抵抗値rは次
式から算出した。 r=25R/(サンプル厚み:cm) (5) 引き裂き強さ ASTM D1004に基づいて測定した。
なおこれらの例は本発明の趣旨を説明し補足するもので
本発明を何ら制限するものではない。 (測定方法)尚、測定値は以下の方法で評価した。 (1) シートの坪量、厚みの測定 JIS C2111に準じて実施した。 (2) 絶縁破壊電圧 ASTM D−149に基づいて実施した。 (3) 引張り強さ、伸び ASTM D−828に基づいて実施した。 (4) 体積固有抵抗率 直流9ボルトを5×5cmサイズの本願発明に従う複合体
シートのサンプルに印加し、30秒後の電流値から抵抗
値R(Ω)をテスターで測定した。体積固有抵抗値rは次
式から算出した。 r=25R/(サンプル厚み:cm) (5) 引き裂き強さ ASTM D1004に基づいて測定した。
【0027】(原材料の調製)(参考例) 特公昭52−151624号に記載のステーターとロー
ターの組み合わせで構成される湿式沈殿機を用いる方法
によって、ポリメタフェニレンイソフタルアミドのファ
イブリッドを製造した。これを叩解機で処理してカナダ
標準瀘水度(CSF)を105mlに調節した。一方、デュ
ポン株式会社製メタアラミド繊維「ノーメックス(登録
商標)」を長さ6mmに切断し抄紙原料(フロック)を得
た。このフロックの繊度(デニール)は2であった。参
考例1では、このようにして製造したファイブリッドと
フロックを湿式抄造法にてシート状のアラミド紙を製造
した。
ターの組み合わせで構成される湿式沈殿機を用いる方法
によって、ポリメタフェニレンイソフタルアミドのファ
イブリッドを製造した。これを叩解機で処理してカナダ
標準瀘水度(CSF)を105mlに調節した。一方、デュ
ポン株式会社製メタアラミド繊維「ノーメックス(登録
商標)」を長さ6mmに切断し抄紙原料(フロック)を得
た。このフロックの繊度(デニール)は2であった。参
考例1では、このようにして製造したファイブリッドと
フロックを湿式抄造法にてシート状のアラミド紙を製造
した。
【0028】また参考例2では、上述のファイブリッド
とフロックのスラリーに東レ(株)製炭素繊維「トレカ
(登録商標)」チョップドファイバー(繊維長6mm、繊
度2デニール)を加えて混合スラリーを作成し湿式抄造
によりシート状のアラミド混抄紙を成形した。参考例
1、2において得られたシートを1組の加熱ロール間に
通し熱圧を施した。このようにして得られたアラミド紙
およびアラミド混抄紙の主要特性値を表1に示す。
とフロックのスラリーに東レ(株)製炭素繊維「トレカ
(登録商標)」チョップドファイバー(繊維長6mm、繊
度2デニール)を加えて混合スラリーを作成し湿式抄造
によりシート状のアラミド混抄紙を成形した。参考例
1、2において得られたシートを1組の加熱ロール間に
通し熱圧を施した。このようにして得られたアラミド紙
およびアラミド混抄紙の主要特性値を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】(実施例)参考例1、2のアラミド系シー
ト試料の表面にダウコーニング(株)製「シラスコン(登
録商標)」XA−2869プライマーを塗布した。さら
に、カーボンブラックを加えた導電性シリコーン系ゴム
(未架橋)をシート状(厚さ0.3mm)に成形した後、
前記アラミド紙の片側から合わせ、120℃、0.98G
Pa(10kgf/cm2)の圧力にてプレスし2層構造の複合
体シートを作成した。この場合、実施例1では、アラミ
ド紙内部にまで上記シリコーン系ゴムを含浸・浸透させ
た。一方、実施例2では、シリコーン系ゴム層と上述の
アラミド混抄紙からなるアラミド系シート層の2層構造
が形成されていた。これら複合体シートの主要特性を表
2に記載する。
ト試料の表面にダウコーニング(株)製「シラスコン(登
録商標)」XA−2869プライマーを塗布した。さら
に、カーボンブラックを加えた導電性シリコーン系ゴム
(未架橋)をシート状(厚さ0.3mm)に成形した後、
前記アラミド紙の片側から合わせ、120℃、0.98G
Pa(10kgf/cm2)の圧力にてプレスし2層構造の複合
体シートを作成した。この場合、実施例1では、アラミ
ド紙内部にまで上記シリコーン系ゴムを含浸・浸透させ
た。一方、実施例2では、シリコーン系ゴム層と上述の
アラミド混抄紙からなるアラミド系シート層の2層構造
が形成されていた。これら複合体シートの主要特性を表
2に記載する。
【0031】(比較例)従来から高電圧が印加される回
転機において、電界緩和を目的としてコイル表面に塗布
されている導電性シリコーン系ゴムシート材単体の特性
を比較例として表2に示した。
転機において、電界緩和を目的としてコイル表面に塗布
されている導電性シリコーン系ゴムシート材単体の特性
を比較例として表2に示した。
【0032】
【表2】
【0033】実施例1および2のいずれかにおいても、
シリコーン系ゴムシート材とアラミド紙またはアラミド
混抄紙からなるアラミド系シートとを複合化することに
よって、引き裂き強さが改善されることが示され、さら
に、その複合体シートの体積固有抵抗値が、導電体と絶
縁体の中間的な範囲に維持されることが示され、よって
電界緩和材料として適していることが判明した。
シリコーン系ゴムシート材とアラミド紙またはアラミド
混抄紙からなるアラミド系シートとを複合化することに
よって、引き裂き強さが改善されることが示され、さら
に、その複合体シートの体積固有抵抗値が、導電体と絶
縁体の中間的な範囲に維持されることが示され、よって
電界緩和材料として適していることが判明した。
Claims (9)
- 【請求項1】 シリコーン系ゴムを含有してなるアラミ
ド系シート材であり、体積固有抵抗値が10-2Ωcm以
上、107Ωcm以下であることを特徴とする複合体シー
ト。 - 【請求項2】 シリコーン系ゴム層とアラミド系シート
材層とを積層した少なくとも2層以上の層構造をなして
いることを特徴とする請求項1に記載の複合体シート。 - 【請求項3】 アラミド系シート材がアラミドファイブ
リッドとアラミドフロックからなることを特徴とする請
求項1または2に記載の複合体シート。 - 【請求項4】 アラミドファイブリッドとアラミドフロ
ックからなるアラミド系シート材であり、更に炭素繊維
を含有し、体積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、107Ωc
m以下であることを特徴とする請求項3に記載の複合体
シート。 - 【請求項5】 アラミド系シート材に含有されるシリコ
ーン系ゴムの体積固有抵抗値が10-2Ωcm以上、107
Ωcm以下であることを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれかに記載の複合体シート。 - 【請求項6】 アラミド系シート材を構成するアラミド
がポリメタフェニレンイソフタルアミドであることを特
徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の複合体シ
ート。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の複
合体シートを構造する方法であって、シリコーン系ゴム
層とアラミド系シート材層とを一体化的に積層すること
を特徴とする複合体シートの製造方法。 - 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかに記載の複
合体シートを製造する方法であって、アラミド系シート
材層およびシリコーン系ゴム層のそれぞれを少なくとも
1層以上積層することを特徴とする複合体シートの製造
方法。 - 【請求項9】 アラミド系シート材を構成するアラミド
がポリメタフェニレンイソフタルアミドであることを特
徴とする請求項7または8に記載の複合体シートの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18719297A JPH1120083A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 複合体シートおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18719297A JPH1120083A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 複合体シートおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1120083A true JPH1120083A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16201721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18719297A Pending JPH1120083A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 複合体シートおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1120083A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100845019B1 (ko) | 2007-02-21 | 2008-07-08 | 이스켐주식회사 | 이형 복합시트의 제조방법 및 제조장치 |
| KR101052142B1 (ko) | 2010-11-01 | 2011-07-26 | 이경재 | 케브라 벨로즈 원단 연속 제조방법 |
| KR101281471B1 (ko) * | 2011-11-08 | 2013-07-03 | 유한회사 한국 타코닉 | 도장공정용 제진시트 및 이를 이용한 도장공정실의 제진방법 |
| US8747614B2 (en) | 2011-04-07 | 2014-06-10 | Dupont Teijin Advanced Papers (Japan), Ltd. | Conductive aramid paper and method for producing same |
| WO2018105369A1 (ja) * | 2016-12-08 | 2018-06-14 | デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 | 電磁波抑制シート |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP18719297A patent/JPH1120083A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100845019B1 (ko) | 2007-02-21 | 2008-07-08 | 이스켐주식회사 | 이형 복합시트의 제조방법 및 제조장치 |
| KR101052142B1 (ko) | 2010-11-01 | 2011-07-26 | 이경재 | 케브라 벨로즈 원단 연속 제조방법 |
| US8747614B2 (en) | 2011-04-07 | 2014-06-10 | Dupont Teijin Advanced Papers (Japan), Ltd. | Conductive aramid paper and method for producing same |
| KR101281471B1 (ko) * | 2011-11-08 | 2013-07-03 | 유한회사 한국 타코닉 | 도장공정용 제진시트 및 이를 이용한 도장공정실의 제진방법 |
| WO2018105369A1 (ja) * | 2016-12-08 | 2018-06-14 | デュポン帝人アドバンスドペーパー株式会社 | 電磁波抑制シート |
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