JPH11201624A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH11201624A
JPH11201624A JP91998A JP91998A JPH11201624A JP H11201624 A JPH11201624 A JP H11201624A JP 91998 A JP91998 A JP 91998A JP 91998 A JP91998 A JP 91998A JP H11201624 A JPH11201624 A JP H11201624A
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JP
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refrigerator
antibacterial
releasing device
substance
antibacterial agent
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JP91998A
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Hideo Sanpei
秀雄 三瓶
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】少ない量の抗菌剤を用いて長期に亘って抗菌防
カビ機能を発揮させることができ、しかも食品や庫内部
品への臭いの付着を最少限に抑制できる冷蔵庫を提供す
る。 【解決手段】抗菌防カビ効果を有する抗菌剤31を庫内
に間欠的に噴霧又は揮散させる抗菌物質放出装置30を
野菜収容室内に設けている。抗菌物質放出装置30は、
冷蔵庫本体の冷気循環ファンの稼働時に揮散あるいは噴
霧を行わせるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫に係り、特
に庫内収容物が雑菌やカビよって汚染されるのを抑制で
きるようにした冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、冷蔵庫は、食品を低温で
比較的長期間に亘って保存するための容器である。冷凍
庫とは違って冷蔵庫内の温度は通常4℃程度である。こ
のため、冷蔵庫内は想像以上に菌などで汚染されている
場合が多い。特に、野菜収容室などは、時には土の付い
た野菜類も入れるため汚染され易い場所である。
【0003】ところで、最近では衛生志向あるいは健康
志向の高まりに伴って、今までのような単なる保存ある
いは収納に重点を置いた冷蔵庫から、如何にして衛生状
態を保ったままで長期に亘って保存できるかいう点に重
点が移ってきている。特に、菌やカビによって庫内ある
いは食品が汚染されることは、冷蔵庫にとって致命的に
大きな問題である。
【0004】このようなことから、最近では、庫内に揮
発性抗菌剤を連続的に揮散させる方式を採用した冷蔵庫
が提案されている。例えば、特開平9−53876号公
報では、形状記憶樹脂フイルムを有する容器内に揮発性
の防菌防カビ剤を封入し、形状記憶樹脂フイルムのガス
透過性が温度に依存することを利用して防菌防カビ剤の
揮発濃度を調整する技術を開示している。また、特開平
8−261633号公報では、ジブチルヒドロキシトル
エン等の酸化防止剤とイソチオシアン酸エステル等の揮
発性抗菌剤の混合液体を含浸させた液保持材を冷凍室、
冷蔵室または野菜収容室の天井部分に配設し、揮発性抗
菌剤を庫内に連続的に揮散させて抗菌効果を持たせるよ
うにした技術を開示している。
【0005】しかしながら、庫内に揮発性抗菌剤を連続
的に揮散させる方式であると、抗菌剤が短時間に消費さ
れてしまうため、保守が面倒化する問題があった。しか
も、抗菌剤の種類によっては、食品や庫内部品に抗菌剤
特有の臭いを付けるなどの悪影響を与えるものもあり、
長時間に及ぶ抗菌剤の曝露は必ずしもよい結果を招くも
のではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、庫内に抗
菌剤を連続的に揮散させるようにした従来の冷蔵庫にあ
っては、抗菌剤の消費量が多いばかりか、食品や庫内部
品に抗菌剤特有の臭いが付くなどの問題があった。
【0007】そこで本発明は、少ない量の抗菌剤を用い
て長期に亘って抗菌防カビ機能を発揮させることがで
き、しかも食品や庫内部品への臭いの付着を最少限に抑
制できる冷蔵庫を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る冷蔵庫では、冷蔵庫本体と、抗菌防
カビ効果を有する揮発性物質を密封した複数の密封体で
構成されて前記冷蔵庫本体内に収容されるとともに時間
の経過にしたがって前記密封体が順次開封される抗菌物
質パックとを具備してなることを特徴としている。
【0009】また、上記目的を達成するために、請求項
2に係る冷蔵庫では、冷蔵庫本体と、この冷蔵庫本体内
に配置されて抗菌防カビ効果を有する揮発性物質を庫内
に間欠的に揮散させる抗菌物質放出装置とを具備してな
ることを特徴としている。
【0010】また、上記目的を達成するために、請求項
3に係る冷蔵庫では、冷蔵庫本体と、この冷蔵庫本体内
に配置されて抗菌防カビ効果を有する液状物質を庫内に
間欠的に噴霧する抗菌物質放出装置とを具備してなるこ
とを特徴としている。
【0011】なお、前記抗菌物質放出装置は、冷蔵庫本
体の冷気循環ファンの稼働時に揮散あるいは噴霧を行わ
せるものであってもよいし、冷気循環ファンが稼働した
時の風力で揮発性物質の収容されている容器の蓋を開け
て揮発性物質を揮散させるものであってもよい。
【0012】さらに、前記抗菌物質放出装置は、冷蔵庫
本体の扉あるいは引出式ドアが閉まるのに連動させて閉
まった直後毎に揮散あるいは噴霧を行わせるものであっ
てもよい。この場合、冷蔵庫本体の扉あるいは引出式ド
アが閉まる時の力を用いて揮散あるいは噴霧を行わせる
ものであってもよい。
【0013】さらにまた、前記抗菌物質放出装置は、冷
蔵庫本体の野菜収容室内に配置され、野菜収容室の扉あ
るいは引出式ドアが閉まるのに連動して揮散あるいは噴
霧を行わせるものであってもよい。
【0014】請求項1に係る冷蔵庫では、抗菌防カビ効
果を有する揮発性物質を密封した複数の密封体で構成さ
れている抗菌物質パックを冷蔵庫本体内に収容し、時間
の経過にしたがって密封体を順次開封する方式を採用し
ている。
【0015】したがって、請求項1に係る冷蔵庫では、
1つの密封体に密封されている揮発性の抗菌物質の量を
少なくすることによって、あたかも庫内に抗菌物質を間
欠的に放出する場合と同等になり、抗菌物質の消費量を
抑えた状態で、長期間に亘って抗菌防カビ機能を発揮さ
せることができる。また、一度に多量の抗菌剤を揮散さ
せることがないので、食品や庫内部品に抗菌剤特有の臭
いが付くのを抑制できる。
【0016】請求項2,3に係る冷蔵庫では、抗菌防カ
ビ効果を有する抗菌物質を庫内に間欠的に揮散あるいは
噴霧させる抗菌物質放出装置を備えている。したがっ
て、請求項2,3に係る冷蔵庫では、抗菌物質を庫内に
連続的に揮散あるいは噴霧するものに比べて、抗菌物質
の消費量を大幅に少なくでき、長期間に亘って安定した
抗菌防カビ機能を発揮させることができる。また、一度
に多量の抗菌剤を使用することがないので、食品や庫内
部品に抗菌剤特有の臭いが付くのを抑制することができ
る。
【0017】この場合、冷蔵庫本体の冷気循環ファンの
稼働時に抗菌物質の揮散あるいは噴霧を行わせる構成を
採用すると、循環気流に乗せて抗菌物質を短時間に各部
にいきわたらせることができる。また、冷気循環ファン
が稼働した時の風力で抗菌物質の収容されている容器の
蓋を開けて抗菌物質を揮散させる構成を採用すると、循
環気流に乗せて抗菌物質を短時間に各部にいきわたらせ
ることができるとともに外部から動力を与えることなく
抗菌物質放出装置を動作させることができる。
【0018】さらに、冷蔵庫本体の扉あるいは引出式ド
アが閉まるのに連動させて閉まった直後毎に抗菌物質の
揮散あるいは噴霧を行わせる構成を採用すると、外部か
ら侵入した菌が庫内で繁殖する前の時点に抗菌物質を作
用させることができるので、効果的に減菌することがで
きる。この場合、前記冷蔵庫本体の扉あるいは引出式ド
アが閉まる時の力を用いて抗菌物質の揮散あるいは噴霧
を行わせる構成を採用すると、外部から動力を与えるこ
となく抗菌物質放出装置を動作させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施形態を説明する。図1には本発明の第1の実施形態
に係る冷蔵庫、ここには家庭等で使われる電気式の冷凍
冷蔵庫に本発明を適用した例が示されている。
【0020】同図において、1は冷凍冷蔵庫本体を示し
ている。この冷凍冷蔵庫本体1は、冷蔵室2、冷凍室
3、野菜収容室4を備えている。冷蔵室2の開口部には
片開き式の扉5が設けてあり、冷凍室3および野菜収容
室4の開口部には引出式のドア6,7,8が設けられて
いる。
【0021】この冷凍冷蔵庫本体1では冷気を次のよう
にして発生している。まず、コンプレッサ9で圧縮した
冷媒を図示しない凝縮器によって凝縮した後、この凝縮
液を蒸発器10内で蒸発させ、その蒸発熱で蒸発器10
を冷却する。そして、冷気循環用のファン11で気流を
発生させ、この気流を蒸発器10に接触させて得た冷気
を冷蔵室2、冷凍室3および野菜収容室4に分配導入し
ている。
【0022】冷気を庫内に送るファン11の前面付近
で、下側に位置する冷凍室3の天井には、図2に示すよ
うに断面がL字型に形成された支持棚12が下側に突出
するように設けてある。そして、支持棚12の上面には
抗菌物質パック13が選択的に載置される。
【0023】抗菌物質パック13は、図2に示すよう
に、例えば5個の小部屋14を有するプラスチック容器
15と、各小部屋14に収容された抗菌防カビ効果を有
する揮発性の抗菌剤16と、容器15の開口部を密封す
るアルミ箔ラミネート樹脂フィルム17とで構成されて
いる。
【0024】抗菌剤16としては、この例の場合、ゲル
化剤にエチルアルコールとワサビから抽出して得られる
イソチオン酸アリル(エチルアルコールに対して3wt
%混合)を加えてゲル化したものが用いられている。ゲ
ル化している理由は、抗菌剤16の入ったプラスチック
容器15を支持棚12に乗せたり、外したりする際に液
がこぼれるのを防止するためと、液の蒸発を遅延させて
長寿命化を図るためとにある。なお、5個の小部屋14
を密封するようにプラスチック容器15に取り付けられ
たアルミ箔ラミネート樹脂フィルム17には各小部屋1
4毎に独立して開封できるように切れ目18が設けられ
ている。
【0025】このように構成された冷凍冷蔵庫に抗菌防
カビ機能を持たせるには次のようにする。まず、抗菌物
質パック13におけるーつの小部屋14のアルミ箔ラミ
ネー卜樹脂フィルム17を剥す。このようにフイルム1
7を剥がすと、中のエチルアルコールとイソチオン酸ア
リルとが揮散し、この揮散物、つまり抗菌剤がファン1
1から送り出された気流に乗って各部へと流れ、庫内収
容物の表面に付着して抗菌防カビ機能を発揮する。
【0026】この状態でしばらく使用すると、やがて抗
菌剤16が揮散消費されるため庫内の抗菌防カビ効果が
弱くなる。そこで、新たに次の小部屋14のアルミ箔ラ
ミネート樹脂フィルム17を剥離し、再度、中のエチル
アルコールとイソチオン酸アリルとを揮散させる。これ
を図3に示すように繰り返すことにより、長期に渡って
必要レベルの抗菌防カビガスを庫内に充満させることが
可能となる。
【0027】このように、この例に係る冷蔵庫では、あ
たかも庫内に抗菌剤16を間欠的に放出する場合と同等
になり、抗菌剤16の消費量を抑えた状態で、長期間に
亘って抗菌防カビ機能を発揮させることができる。ま
た、一度に多量の抗菌剤16を揮散させることがないの
で、食品や庫内部品に抗菌剤特有の臭いが付くのを抑制
できる。
【0028】なお、上述した例では小部屋14を5つ有
した抗菌物質パック13を用いているが、小部屋14の
数は上記値に限られるものではない。図4には本発明の
第2の実施形態に係る冷蔵庫、ここにも家庭等で使われ
る電気式の冷凍冷蔵庫に本発明を適用した例が示されて
いる。
【0029】なお、この図においては図1と同一機能部
分に同一符号が付されている。したがって、重複する部
分の詳しい説明は省略する。この例が先の例と異なる点
は、野菜収容室4内に配置される容器21の奥壁内面に
抗菌物質放出装置22を取り付けたことにある。
【0030】抗菌物質放出装置22は、図5に示すよう
に、抗菌防カビ効果を発揮する揮発性の抗菌剤23を収
容した容器24と、一端側が容器24に回動自在に支持
されて容器24の上開口部を選択的に閉塞する蓋体25
と、この蓋体25に解放力を与えるプランジャ26と、
このプランジャ26を一定時間おきに一定期間付勢して
蓋体25を解放させる図示しないタイマ駆動機構と、電
源となる図示しない電池とで構成されている。
【0031】抗菌剤23としては、エチルアルコールに
ワサビから抽出して得られるイソチオン酸アリルを3w
t%溶解したものが用いられている。このような構成で
あると、プランジャ26が一定時間おきに一定時間付勢
される。したがって、プランジャ26が付勢されている
間、蓋体25が図5中に2点鎖線で示すように回動して
容器24の上開口部を解放する。この結果、容器24の
上部空間に漂っている抗菌剤ガスが容器21内へと流
れ、容器21内の収容物表面に付着して抗菌防カビ機能
を発揮する。以後、上述した動作が間欠的に行われる。
【0032】このように、抗菌防カビ効果を有する抗菌
剤23のガスを庫内に間欠的に揮散させる抗菌物質放出
装置22を設けている。したがって、抗菌剤23を庫内
に連続的に揮散させるものに比べて、抗菌剤23の消費
量を大幅に少なくでき、長期間に亘って安定した抗菌防
カビ機能を発揮させることができる。また、一度に多量
の抗菌剤23を使用することがないので、食品や庫内部
品に抗菌剤特有の臭いが付くのを抑制することができ
る。
【0033】表1には、揮散頻度を基準にし、抗菌剤の
消費速度、抗菌剤の理論保持期間、抗菌効果、臭い移り
評価の実測及び計算結果が従来例(連続的揮散)ととも
に示されている。
【0034】
【表1】
【0035】この表1から判るように、1分間ずつ1日
に10回の頻度で抗菌剤を揮散させた場合には、抗菌剤
を連続的に揮散さる従来例と同等の抗菌効果が得られる
ばかりか、抗菌剤の消費量を約180分の1に減少させ
ることができる。そのうえ、収容物への臭い移りも防止
できる。この結果からも抗菌剤を間欠的に揮散させるこ
とが有効であることが判る。
【0036】図6には本発明の第3の実施形態に係る冷
蔵庫、ここにも家庭等で使われる電気式の冷凍冷蔵庫に
本発明を適用した例が示されている。なお、この図にお
いては図4と同一機能部分に同一符号が付されている。
したがって、重複する部分の詳しい説明は省略する。
【0037】この例が図4に示した例と異なる点は、野
菜収容室4内に配置される容器21の奥壁内面に抗菌物
質放出装置30を取り付け、容器21が奥まで挿入され
たことに連動、つまりドア8が閉じられたことに連動さ
せて抗菌物質放出装置30を一定時間動作させるように
したことにある。
【0038】抗菌物質放出装置30は、図7に示すよう
に、抗菌防カビ効果を発揮する液状の抗菌剤31を収容
した容器32と、霧吹きの要領で抗菌剤31を吸い上げ
て容器21内に噴霧するポンプ33と、容器21が野菜
収容室4の奥まで挿入されたときに野菜収容室4の奥壁
に突き当たってオン動作するスイッチ34と、このスイ
ッチ34がオン動作した時点から一定時間、この例では
5秒間だけポンプ33を作動させる図示しないポンプ駆
動回路と、電源となる図示しない電池とで構成されてい
る。
【0039】抗菌剤31としては、エチルアルコールに
ワサビから抽出して得られるイソチオン酸アリルを3w
t%溶解したものが用いられている。このように構成さ
れた冷蔵庫では、野菜収容室4のドア8を閉めると、ス
イッチ34がオン動作し、ポンプ33が動作して空気を
5秒間噴出させ、その間に通常の霧吹きの要領で容器3
2中の抗菌剤31が噴霧されて抗菌防カビ機能が発揮さ
れる。上述した動作は野菜収容室4のドア8が閉められ
る度に行われる。
【0040】なお、噴霧時間は、収納されている野菜類
の量や収納物の種類(例えばビール瓶を入れる場合など
もある)によっても変わるので、可変にするのが好まし
い。また、抗菌剤31の噴霧が繰り返えされると、容器
32内の抗菌剤31が消費され、ついには無くなるが、
この場合には図示しない液補充口を介して補充すること
になる。
【0041】このように、抗菌防カビ効果を有する抗菌
剤31を庫内に間欠的に噴霧する抗菌物質放出装置30
を設けている。したがって、抗菌剤31を庫内に連続的
に揮散あるいは噴霧するのに比べて、抗菌剤31の消費
量を大幅に少なくでき、長期間に亘って安定した抗菌防
カビ機能を発揮させることができる。また、一度に多量
の抗菌剤31を使用することがないので、食品や庫内部
品に抗菌剤特有の臭いが付くのを抑制することができ
る。
【0042】このようにして抗菌剤31を噴霧した場合
と、通常の何もしない場合との野菜に付着していた一般
細菌数を比較したところ表2に示す結果が得られた。こ
の結果から、噴霧によって細菌類が大幅に減少し、極め
て衛生的に保存できることが判る。
【0043】
【表2】
【0044】なお、この例では野菜収容室4のドア8を
閉めた直後に抗菌剤31を一定時間噴霧しており、この
ような噴霧タイミングであると、外部から侵入した菌が
庫内で繁殖する前の時点で抗菌剤31を作用させること
ができるので、効果的に減菌することができる。すなわ
ち、表3には野菜収容室4のドア8を閉めた直後に抗菌
剤31を噴霧した場合と、野菜収容室4のドア8を閉め
た時点から12時間経過した時点で抗菌剤31を噴霧し
た場合の減菌率を調べた結果が示されている。
【0045】
【表3】
【0046】この表3から明かなように、ドア8を閉め
た直後に抗菌剤31を噴霧した場合は、12時間後に噴
霧した場合より滅菌率が高<、抗菌効果が優れている。
これは噴霧時期が遅くなると野菜収容室4の中で細菌類
が多少繁殖するためと考えられる。したがって、抗菌剤
31の噴霧時期は、ドアを閉めた直後が適している。
【0047】なお、上述した例では、扉やドアが閉じた
ことをスイッチ34の動作で検出し、ポンプ33を一定
時間動作させて抗菌剤31を噴霧するようにしている
が、ポンプを使わずに、ドアを閉めた時の力でピストン
を動作させて空気を噴出させ、この空気を使って通常の
霧吹きの原理で抗菌剤を噴霧するようにしてもよい。
【0048】図8には上述した原理で抗菌剤31を噴霧
するようにした抗菌物質放出装置40が示されている。
なお、この図では図7と同一機能部分が同一符号で示さ
れている。
【0049】この抗菌物質放出装置40は、抗菌防カビ
効果を発揮する液状の抗菌剤31を収容した容器32
と、シリンダ41と、容器21が野菜収容室4の奥まで
挿入されたときに野菜収容室4の奥壁に突き当たってシ
リンダ41とで空気を圧縮するピストン42と、圧縮さ
れた空気を噴き出して通常の霧吹きの要領で抗菌剤31
を吸い上げて噴霧する噴出口43と、ピストン42に復
帰力を与えるバネ44と、ピストン42に設けられて圧
縮時には閉じ、復帰時には解放状態となる逆止弁45と
で構成されている。
【0050】なお、この例においても抗菌剤31とし
て、エチルアルコールにワサビから抽出して得られるイ
ソチオン酸アリルを3wt%溶解したものが用いられて
いる。このような構成であると、野菜収容室のドアを閉
めると、ピストン42が野菜収容室の奥壁内面にぶつか
り、押されてシリンダ41内を移動する。この結果、シ
リンダ41内の空気が圧縮されて噴出口43から勢いよ
く噴出する。この結果、通常の霧吹きの原理で容器32
内の抗菌剤31が吸い上げられ、霧状となって野菜収容
室に噴霧される。
【0051】このような構造であると、前記例と同様の
効果が期待できるとともに、電動ポンプのような動力を
使わずに噴霧できるので、省エネルギ化を図れるととも
に故障し難い構造にできる。
【0052】図9には本発明の第4の実施形態に係る冷
蔵庫、ここにも家庭等で使われる電気式の冷凍冷蔵庫に
本発明を適用した例が示されている。なお、この図にお
いては図1と同一機能部分に同一符号が付されている。
したがって、重複する部分の詳しい説明は省略する。
【0053】この例に係る冷凍冷蔵庫が図1に示すもの
と異なる点は、冷気循環用のファン11の前面近傍、こ
の例では支持棚12の上に図5に示すように形成された
抗菌物質放出装置22あるいは図7に示すように構成
(但しスイッチ34は含まず)された抗菌物質放出装置
30を配置し、ファン11が稼働(回転開始)する毎に
に例えば5秒間だけプランジャ26あるいはポンプ33
を駆動している。
【0054】このような構成であると、前述した各例と
同様の効果を期待できるとともに、ファン11が発生す
る循環気流に乗せて抗菌物質を短時間に各部にいきわた
らせることができる。すなわち、揮散あるいは噴霧され
た抗菌物質の拡散速度を評価したところ、ファン11と
連動しない時には庫内の一番上の棚に抗菌物質が拡散到
達するのに5〜7分かかったが、ファン11と連動させ
たときには数秒で拡散到達することが確認された。な
お、このガス濃度測定にはガスクロマトグラフィーを用
いた。
【0055】このように、ファン11と連動させ、ファ
ン11の回転開始に同期させて抗菌物質の揮散あるいは
噴霧を間欠的に行わせると、極めて速やかに抗菌物質ガ
スを庫内に均一に拡散させることができるため、均等か
つ速やかに抗菌防カビ効果を付与することができる。
【0056】上述した例では、ファン11の回転開始に
同期させてプランジャあるいはポンプを動作させること
によって、抗菌物質の揮散あるいは噴霧を行わせるよう
にしているが、ファン11が送り出す風の力で揮発性の
抗菌剤を収容している容器の蓋を開けさせ、これによっ
て抗菌剤を揮散放出させるようにした抗菌物質放出装置
を設けてもよい。
【0057】図10(a)には上述した機能を発揮する
抗菌物質放出装置50が示されている。この抗菌物質放
出装置50は、揮発性の抗菌剤51を収容した容器52
と、中間部分53が容器52の縁部に回動自在に支持さ
れ、中間部分53を境にして一方側が容器52の上部開
口を選択的に閉塞する蓋体53に供され、他方側がファ
ン11から送り出された風を受けて蓋体53に中間部分
53を支点とする回動力を与える受風板55に供される
板材56と、蓋体54で容器52の上部開口を閉塞させ
る向きの力を板材56に常に与えるバネ57とで構成さ
れている。
【0058】このように構成された抗菌物質放出装置5
0は、ファン11の前面付近に配設されて使用される。
上記構成の抗菌物質放出装置50では、ファン11の回
転に伴って図10(b)に示すように、風58が受風板
55に当たると、板材56が中間部分53を支点にして
図中時計回り方向に回動する。この結果、容器52から
蓋体54が離れ、中の抗菌剤51が揮散することにな
る。
【0059】このようにフアン11の風力で蓋を開かせ
て中の抗菌剤を間欠的に揮散させる方式であると、先の
例と同様の効果を発揮させることができるとともに、省
エネルギ化を図れ、また構造が単純なため故障を少なく
できるなどの利点がある。
【0060】なお、上述した各例は、本発明を家庭用の
冷凍冷蔵庫に適用した例であるが、本発明は冷蔵庫全般
に適用できることは勿論である。また、抗菌剤の種類も
上述した例に限られるものではない。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、抗菌剤
の消費量を抑えた状態で長期に亘って抗菌防カビ機能を
発揮させることができ、しかも庫内収容物に抗菌剤特有
の臭いが付着するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る冷凍冷蔵庫の概
略縦断面図
【図2】同冷蔵庫内に収容された抗菌物質パックの縦断
面図
【図3】同冷蔵庫の使用例を説明するための図
【図4】本発明の第2の実施形態に係る冷凍冷蔵庫の概
略縦断面図
【図5】同冷蔵庫内に設けられた抗菌物質放出装置の概
略縦断面図
【図6】本発明の第3の実施形態に係る冷凍冷蔵庫の概
略縦断面図
【図7】同冷蔵庫内に設けられた抗菌物質放出装置の概
略縦断面図
【図8】抗菌物質放出装置の変形例を示す概略縦断面図
【図9】本発明の第4の実施形態に係る冷凍冷蔵庫の概
略縦断面図
【図10】(a)は抗菌物質放出装置の別の例の概略縦
断面図で、(b)はその動作を説明するための図
【符号の説明】
1…冷凍冷蔵庫本体 2…冷蔵室 3…冷凍室 4…野菜収容室 5…片開き式の扉 6,7,8…引出式のドア 9…コンプレッサ 10…蒸発器 11…冷気循環用のファン 12…支持棚 13…抗菌物質パック 14…抗菌剤を密封する密封体を構成する小部屋 16、23、51…揮発性の抗菌剤 22,30,40,50…抗菌物質放出装置 24,32,52…容器 25,54…蓋体 31…液状の抗菌物質 26…プランジャ 33…ポンプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷蔵庫本体と、抗菌防カビ効果を有する揮
    発性物質を密封した複数の密封体で構成されて前記冷蔵
    庫本体内に収容されるとともに時間の経過にしたがって
    前記密封体が順次開封される抗菌物質パックとを具備し
    てなることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】冷蔵庫本体と、この冷蔵庫本体内に配置さ
    れて抗菌防カビ効果を有する揮発性物質を庫内に間欠的
    に揮散させる抗菌物質放出装置とを具備してなることを
    特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】冷蔵庫本体と、この冷蔵庫本体内に配置さ
    れて抗菌防カビ効果を有する液状物質を庫内に間欠的に
    噴霧する抗菌物質放出装置とを具備してなることを特徴
    とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】前記抗菌物質放出装置は、前記冷蔵庫本体
    の冷気循環ファンの稼働時に前記揮散あるいは噴霧を行
    わせるものであることを特徴とする請求項2または3に
    記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】前記抗菌物質放出装置は、前記冷蔵庫本体
    の冷気循環ファンが稼働した時の風力で前記揮発性物質
    の収容されている容器の蓋を開けて前記揮発性物質を揮
    散させるものであることを特徴とする請求項4に記載の
    冷蔵庫。
  6. 【請求項6】前記抗菌物質放出装置は、前記冷蔵庫本体
    の扉あるいは引出式ドアが閉まるのに連動させて閉まっ
    た直後毎に前記揮散あるいは噴霧を行わせるものである
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】前記抗菌物質放出装置は、前記冷蔵庫本体
    の扉あるいは引出式ドアが閉まる時の力を用いて前記揮
    散あるいは噴霧を行わせるものであることを特徴とする
    請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】前記抗菌物質放出装置は、前記冷蔵庫本体
    の野菜収容室内に配置され、前記野菜収容室の扉あるい
    は引出式ドアが閉まるのに連動して前記揮散あるいは噴
    霧を行わせるものであることを特徴とする請求項6また
    は7に記載の冷蔵庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7971634B2 (en) * 2003-07-24 2011-07-05 Valeo Climatisation Air conditioner and antibacterial case
JP2014018214A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Haier Asia International Co Ltd 抗菌ユニット及び抗菌ユニットを内蔵した冷蔵庫

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