JPH11203996A - 真空バルブ - Google Patents

真空バルブ

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JPH11203996A
JPH11203996A JP508598A JP508598A JPH11203996A JP H11203996 A JPH11203996 A JP H11203996A JP 508598 A JP508598 A JP 508598A JP 508598 A JP508598 A JP 508598A JP H11203996 A JPH11203996 A JP H11203996A
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JP
Japan
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vacuum valve
insulating
material film
insulating cylinder
end plate
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Application number
JP508598A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kamikawaji
徹 上川路
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH11203996A publication Critical patent/JPH11203996A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/60Switches wherein the means for extinguishing or preventing the arc do not include separate means for obtaining or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/66Vacuum switches
    • H01H33/662Housings or protective screens
    • H01H33/66207Specific housing details, e.g. sealing, soldering or brazing
    • H01H2033/66215Details relating to the soldering or brazing of vacuum switch housings

Landscapes

  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 絶縁破壊の起点となる高電界トリプルジャン
クションの形成を回避して、絶縁性能を向上させ、信頼
性を高める。 【解決手段】 絶縁円筒1と誘電率が略同じ絶縁材料膜
13を、絶縁円筒1の端部を覆うようにシールリング3
の内面に形成した。このような構成とすることにより、
真空バルブ内部の沿面絶縁距離が増大するばかりでな
く、絶縁円筒1の端部にはトリプルジャンクションが形
成されず、代わって形成される絶縁材料膜端部13bの
トリプルジャンクションを低電界とすることができるの
で、真空バルブの絶縁性能の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空バルブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、真空遮断器に用いる真空
バルブは、約10-2Pa以下の高真空中で1対の接点を
開離することにより、真空の持つ優れた消弧性、絶縁性
を利用して電流遮断を行うものである。図12にその代
表的な構造を示す真空バルブは、一般にセラミックスよ
りなる絶縁円筒1が中間リング2を介して連結され円筒
容器を形成し、この円筒容器の両端開口がシールリング
3を介して固定側端板4及び可動側端板5でそれぞれ密
封され、気密な容器を構成している。固定側端板4に
は、固定軸6が貫通固定され、この固定軸6は固定電極
7に連結されている。固定電極7と対向して可動電極8
が、図示しない操作機構に連結された可動軸9に連結さ
れている。また、固定電極7と可動電極8が対向する側
には、真空遮断器の用途に応じて種々の合金材料からな
る接点10がそれぞれの電極7,8に貼設されている。
一方、可動軸9と可動側端板5の中央開口部はベローズ
11により気密に連結され、これにより真空バルブ内の
真空を保持しつつ可動軸9を動作させることができるよ
うになっている。また、電流遮断時に接点10及び電極
7,8から飛散する金属蒸気や金属溶融片が絶縁円筒1
の内面に付着し、沿面の絶縁性能が低下するのを防止す
るために、シールド12がシールド取付金具14を介し
て中間リング2に固設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成の真
空バルブの絶縁性能は、絶縁円筒1とシールリング3と
の接合部分の構成により左右される。図13は、この接
合部分Xを拡大して示したものであるが、一般に、セラ
ミックスからなる絶縁円筒1と金属からなるシールリン
グ3を銀ろう付けにより接合するには、予め絶縁円筒1
の端面を金属化処理しておく必要がある。いわゆるメタ
ライズ処理であり、例えばアルミナセラミックスの場合
には、モリブデンとマンガンの微粉末を塗布しておいて
高温加熱し、拡散相を形成させ、その上にニッケルなど
の金属層をメッキにより形成するものである。然して、
絶縁円筒1の端面に形成されたメタライズ層1aの端部
には、金属/絶縁物/絶縁媒体の3つの境界であるいわ
ゆるトリプルジャンクションTが形成される。なお、真
空バルブの場合には絶縁媒体は真空である。真空バルブ
に高電圧が印加されると、トリプルジャンクションTに
おける電界が極めて高くなるため、ここを起点として絶
縁円筒1の内面に沿った絶縁破壊が生ずることがある。
【0004】一方、真空バルブを真空遮断器に搭載する
場合、真空遮断器の接地フレームとの距離を小さくし、
真空遮断器の小型化を図る目的で、図14に真空バルブ
の固定側半分を示すように、両端が異径の絶縁円筒15
を用いて、真空バルブの中央部直径よりも端部直径を小
さくすることがある。同図において、Aは真空バルブ中
央部と接地フレーム16間の距離、Bは真空バルブ端部
と接地フレーム16間の距離である。これは、真空バル
ブの固定側に電圧Va が印加されたとき、浮遊電位にあ
るシールド12の電位は一般に0.4Va 〜0.45V
a 程度になっているため、接地フレーム16との絶縁距
離は、真空バルブ中央部分では短くて済むためである。
しかしながら、このような両端異径の絶縁円筒15を用
いる場合には、真空バルブのコンディショニング処理で
問題が生ずる場合がある。コンディショニング処理と
は、真空バルブの製造工程において、真空バルブに過電
圧を印加し強制的に放電を繰り返すことにより、所期の
絶縁性能を得る処理のことである。しかしながら、この
コンディショニング処理において印加される過電圧によ
り、絶縁円筒15が貫通絶縁破壊を生じ、真空バルブが
リークしてしまうことがある。一般に、セラミックスで
絶縁円筒15を制作する場合には、原料粉末をプレス成
形したものを焼成するが、屈曲部があると均一な密度に
ならずに欠陥部分が形成されやすくなり、その部分での
絶縁破壊が生ずることがある。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
絶縁破壊の起点となる高電界トリプルジャンクションの
形成を回避し、また中央部直径よりも端部直径を小さく
した真空バルブにおいては高電圧コンディショニング処
理を可能として、優れた絶縁性能を有し、信頼性の高い
真空バルブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、絶縁円筒の両端開口にそれ
ぞれ金属製のシールリングを介して端板を接合した真空
容器内に、接離自在の1対の電極を配設した真空バルブ
において、前記絶縁円筒と誘電率が略同じ絶縁材料膜
を、前記絶縁円筒の端部を覆うように前記シールリング
の内面に形成してなることを要旨とする。この構成によ
り、真空バルブ内部の沿面絶縁距離が増大するとともに
絶縁円筒の端部に高電界トリプルジャンクションの形成
が回避される。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の真空バルブにおいて、前記絶縁材料膜の端部は、前記
端板と前記シールリングとの接合部近傍に形成してなる
ことを要旨とする。この構成により、絶縁材料膜の端部
に形成されるトリプルジャンクションの電界が低減され
る。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の真空バルブにおいて、前記シールリングは、前記端板
との接合部近傍において径大部を有し、この径大部内面
に前記絶縁材料膜の端部を形成してなることを要旨とす
る。この構成により、絶縁材料膜の端部に形成されるト
リプルジャンクションの電界を大幅に低減することが可
能となる。
【0009】請求項4記載の発明は、絶縁円筒の両端開
口にそれぞれ金属製のシールリングを介して端板を接合
した真空容器内に、接離自在の1対の電極を配設した真
空バルブにおいて、前記絶縁円筒と誘電率が略同じ絶縁
材料膜を、前記絶縁円筒の端部を覆うように前記シール
リングの内面から前記端板の内面にわたって形成してな
ることを要旨とする。この構成により、真空バルブ内部
の沿面絶縁距離が大幅に増大するとともに絶縁円筒の端
部に高電界トリプルジャンクションの形成が回避され
る。
【0010】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の真空バルブにおいて、前記端板は固定側端板であり、
前記絶縁材料膜の端部は、前記固定側端板と固定軸との
接合部近傍に形成してなることを要旨とする。この構成
により、絶縁材料膜の端部に形成されるトリプルジャン
クションの電界が緩和される。
【0011】請求項6記載の発明は、上記請求項5記載
の真空バルブにおいて、前記固定軸は、前記固定側端板
近傍で径大部分を有することを要旨とする。この構成に
より、絶縁材料膜の端部に形成されるトリプルジャンク
ションの電界がさらに緩和される。
【0012】請求項7記載の発明は、上記請求項4記載
の真空バルブにおいて、前記端板は可動側端板であり、
この可動側端板と可動軸とを気密に連結するベローズ
は、その径小部で前記可動側端板に接合され、且つ前記
絶縁材料膜の端部径は前記ベローズの外径よりも小径に
形成してなることを要旨とする。この構成により、絶縁
材料膜の端部に形成されるトリプルジャンクションの電
界をほぼゼロにすることが可能となる。
【0013】請求項8記載の発明は、絶縁円筒の両端開
口にそれぞれ金属製のシールリングを介して端板を接合
した真空容器内に、接離自在の1対の電極を配設した真
空バルブにおいて、前記絶縁円筒は、径大の中央部絶縁
円筒と径小の端部絶縁円筒とを接続金具で接合して構成
してなることを要旨とする。この構成により、両端が異
径の絶縁円筒を用いるときのような、コンディショニン
グの際の欠陥部における貫通絶縁破壊を抑制することが
できて、高電圧でコンディショニングを行うことが可能
となる。
【0014】請求項9記載の発明は、上記請求項8記載
の真空バルブにおいて、前記中央部絶縁円筒と前記端部
絶縁円筒とは部分的に重なる構成としてなることを要旨
とする。この構成により、真空バルブ全長を長くするこ
となく、沿面絶縁距離を長くすることが可能となる。
【0015】請求項10記載の発明は、絶縁円筒の両端
開口にそれぞれ接続金具を介して絶縁円板を接合した真
空容器内に、接離自在の1対の電極を配設してなること
を要旨とする。この構成により、沿面絶縁性能を向上さ
せることが可能となる。
【0016】請求項11記載の発明は、上記請求項10
記載の真空バルブにおいて、前記絶縁円板の内側近傍に
シールドを設けてなることを要旨とする。この構成によ
り、絶縁円板が、電極及び接点等から飛散する金属蒸気
による汚損から防止される。
【0017】請求項12記載の発明は、上記請求項8,
9,10又は11記載の真空バルブにおいて、前記接続
金具の内面に前記絶縁円筒と誘電率が略同じ絶縁材料膜
を形成してなることを要旨とする。この構成により、さ
らに優れた絶縁性能を有する真空バルブとすることが可
能となる。
【0018】請求項13記載の発明は、上記請求項12
記載の真空バルブにおいて、前記接続金具は径方向突出
部分を有し、この径方向突出部分において前記絶縁材料
膜を分離してなることを要旨とする。この構成により、
絶縁円筒端部のトリプルジャンクションの形成が無くな
るとともに、絶縁材料膜端部に新しく形成されたトリプ
ルジャンクションは低電界とすることができる。したが
って、沿面分離の効果を保ったまま、高電界トリプルジ
ャンクションの回避と沿面絶縁距離の増大を図ることが
可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
図である。なお、図1及び後述の各実施の形態を示す図
において前記図12乃至図14における部材等と同一な
いし均等のものは、前記と同一符号を以って示し、重複
した説明を省略する。図1は真空バルブの固定側シール
リング近傍について示す縦断面図である。同図におい
て、シールリング3の内面には絶縁円筒1と略同じ誘電
率の絶縁材料膜13が形成されている。絶縁材料膜13
は、絶縁円筒1の端部を完全に被覆するように、その絶
縁材料膜端部13aが絶縁円筒1側にある程度の裕度d
をもって位置するように成膜されている。一方、反対側
の絶縁材料膜端部13bには、金属/絶縁物/真空の境
界であるトリプルジャンクションが形成されるので、で
きるだけ低電界部分に位置するようにした方が絶縁性能
が向上する。したがって、図1においては、シールリン
グ3と固定側端板4との接合部分が最も電界が低いの
で、極力この近傍に絶縁材料膜端部13bが位置するよ
うにするのが望ましい。絶縁材料膜13は、絶縁円筒1
とシールリング3とを銀ろう等により接合した後、プラ
ズマ溶射等により容易に形成できる。
【0021】このような構成とすることにより、真空バ
ルブ内部の沿面絶縁距離が増大するばかりでなく、絶縁
円筒1の端部にはトリプルジャンクションが形成され
ず、代わって形成される絶縁材料膜端部13bのトリプ
ルジャンクションを低電界とすることができるので、真
空バルブの絶縁性能の向上を図ることができる。
【0022】図2には、本発明の第2の実施の形態を示
す。本実施の形態は絶縁材料膜端部に形成されるトリプ
ルジャンクションの電界をさらに低減するようにしたも
のである。図2において、シールリング22は、固定側
端板4との接合部近傍において径大部22aを有してお
り、このシールリング径大部22aの内面に絶縁材料膜
端部23aが位置するように絶縁材料膜23が形成され
ている。
【0023】このような構成とすることにより、シール
リング径大部22aと固定側端板4に囲まれた部分は極
めて電界が低いため、絶縁材料膜端部23aに形成され
るトリプルジャンクションの電界も大幅に抑制され、よ
り一層の絶縁性向上を図ることができる。
【0024】なお、図1の第1の実施の形態及び図2の
第2の実施の形態では、固定側について示しているが、
可動側のシールリング近傍も上記と同様の構成とするこ
とにより、絶縁性能が向上するのは言うまでもない。
【0025】図3には、本発明の第3の実施の形態を示
す。本実施の形態では絶縁材料膜31がシールリング3
の内面から固定側端板4の内面にわたって形成されてい
る。絶縁材料膜31における一方の絶縁材料膜端部31
aの位置は第1の実施の形態で説明した通りであるが、
他方の絶縁材料膜端部31bに形成されるトリプルジャ
ンクションの電界を緩和させるために、他方の絶縁材料
膜端部31bは固定軸6に極力接近させることが望まし
い。
【0026】このような構成とすることにより、シール
リング3だけに絶縁材料膜を形成する場合に比べ、さら
に沿面絶縁距離を長くすることができるばかりでなく、
絶縁円筒1の端部にはトリプルジャンクションが形成さ
れず、代わって形成される絶縁材料膜端部31bのトリ
プルジャンクションを低電界とすることができるので、
真空バルブの絶縁性能の向上を図ることができる。
【0027】図4には、本発明の第4の実施の形態を示
す。本実施の形態は、上記第3の実施の形態における他
方の絶縁材料膜端部31bに形成されるトリプルジャン
クションの電界をさらに低減するようにしたものであ
り、固定軸6における固定側端板4との接合部近傍に径
大部分6aが形成されている。この固定軸径大部分6a
により、固定軸6と固定側端板4の接合部近傍をさらに
低電界とすることができるため、この部分に位置する絶
縁材料膜端部31bに形成されるトリプルジャンクショ
ンの電界を大幅に緩和することができ、絶縁性能をより
一層向上させることができる。
【0028】図5には、本発明の第5の実施の形態を示
す。本実施の形態は、上記第4の実施の形態を可動側に
適用したものであり、ベローズ11はその径小部11a
で可動側端板5と接合され、且つ絶縁材料膜51におけ
る絶縁材料膜端部51aの径はベローズ外径よりも小さ
くなっている。このような構成とすることで、ベローズ
11と可動側端板5で囲まれる無電界部分に絶縁材料膜
端部51aを位置させることができるため、絶縁材料膜
端部51aに形成されるトリプルジャンクションの電界
をゼロにすることができ、真空バルブの絶縁性能が向上
する。
【0029】上記図3の第3の実施の形態、図4の第4
の実施の形態及び図5の第5の実施の形態において、絶
縁材料膜31,51は、絶縁円筒1、シールリング3、
固定側端板4又は可動側端板5とを銀ろう等により接合
した後、プラズマ溶射等により容易に形成できる。
【0030】図6及び図7には、本発明の第6の実施の
形態を示す。図6に示すように、本実施の形態は、真空
容器が径大の中央部絶縁円筒61と径小の端部絶縁円筒
62とを接続金具63を介して接合することにより構成
されている。
【0031】このような構成とすることにより、それぞ
れ一定の径の均質な中央部絶縁円筒61及び端部絶縁円
筒62とを用いることで、前記図14に示したように両
端が異径の絶縁円筒15を用いるときのような、コンデ
ィショニングの際の欠陥部における貫通絶縁破壊を抑制
することができる。このため、コンディショニング電圧
を高くすることができ、絶縁性能に優れた真空バルブと
することができる。なお、真空バルブ全長を不変とする
と、接続金具63の高さLの分だけ沿面絶縁距離が短く
なるが、次に述べる理由により、沿面の絶縁性能は絶縁
円筒が一体構成の場合よりも逆に向上する。即ち、一般
的に真空の絶縁特性として図7に絶縁距離と絶縁破壊電
圧の関係を示すように、絶縁破壊電圧はギャップ(絶縁
距離)長の0.4〜0.6乗に比例する。仮に絶縁距離
1 の絶縁円筒の破壊電圧がV1であるとすると、この
絶縁円筒を2段積み重ねると2×V1 の破壊電圧とな
る。一方、絶縁距離2×L1 の一体構成の絶縁円筒では
2 の絶縁破壊電圧となる。V2 <2×V1 であるた
め、同一絶縁距離では分割されていた方が絶縁性能は高
くなる。以上のことより、本実施の形態において接続金
具63の高さLの分だけ沿面絶縁距離が短くなっても、
それを上回る分割の効果により全体としての絶縁性能は
向上する。
【0032】図8には、本発明の第7の実施の形態を示
す。本実施の形態は、上記第6の実施の形態の絶縁性能
をさらに向上させたものであり、径大の中央部絶縁円筒
61と径小の端部絶縁円筒62とが部分的に重なるよう
にしたものである。真空バルブ全長を長くすることな
く、上記第6の実施の形態の構成よりも沿面絶縁距離を
長くできるばかりでなく、両絶縁円筒61,62のオー
バーラップ部Sにより、単一の両端異径の絶縁円筒を用
いるよりも絶縁距離を長くすることができる。このた
め、極めて絶縁性能が高い真空バルブとすることができ
る。
【0033】図9には、本発明の第8の実施の形態を示
す。絶縁円筒分割構成による真空バルブの沿面絶縁性能
の向上と、真空バルブの端部径縮小による真空遮断器の
小型化を達成する方法としては、図8に示した上記第7
の実施の形態のように径の異なる2つの絶縁円筒を用い
るものに限らない。本実施の形態では、絶縁円筒91と
絶縁円板92を接続金具93を介して接続し真空容器を
構成したものを、シールプレート94により固定軸6と
接合している。
【0034】このような構成とすることにより、絶縁円
筒分割構成による真空バルブの沿面絶縁性能の向上と、
真空バルブと接地フレームとの絶縁距離短縮による真空
遮断器の小型化を達成することができる。なお、本実施
の形態の構成を真空バルブの可動側に適用する場合に
は、シールプレート94の内径とベローズを接合すれば
よい。
【0035】図10には、本発明の第9の実施の形態を
示す。上述のような第8の実施の形態の構成で電流を遮
断すると、絶縁円板92は電極及び接点から飛散する金
属蒸気によって汚損されやすい位置にあるため、遮断電
流の大きさや開閉頻度によっては絶縁性能が低下するお
それがある。そこで、第9の実施の形態では、端部シー
ルド101を固定軸6に固設している。
【0036】このような構成とすることで、端部シール
ド101により金属蒸気からの絶縁円板92の汚損が抑
制される。この結果、大電流遮断や多頻度遮断を行って
も絶縁性能の低下しない信頼性の高い真空バルブとする
ことができる。本実施の形態の構成を可動側に適用する
場合には、シールプレート94の内径とベローズ11と
を接合する際に、端部シールド101も同時に接合すれ
ばよい。
【0037】図11には、本発明の第10の実施の形態
を示す。前記図6の第6の実施の形態、図8の第7の実
施の形態及び図9の第8の実施の形態において、中央部
絶縁円筒61,91と端部絶縁円筒62又は絶縁円板9
2を連結する接続金具63,83,93の内面に、絶縁
円筒及び絶縁円板と誘電率が略同じ絶縁材料膜を形成す
ることにより、さらに絶縁性能を向上させることができ
る。ただし、接続金具が図8の第7の実施の形態及び図
9の第8の実施の形態に示す形状では、接続金具83,
93は屈曲し、低電界の袋状部分を有するので、その内
面全体に絶縁材料膜を被覆しても問題はない。これは、
絶縁材料膜により2つの絶縁物が材料的に連結されてい
ても、低電界部の存在により電気的には分離されている
のと同じであるからである。一方、図6の第6の実施の
形態において径大絶縁円筒と径小絶縁円筒との径の差が
比較的小さく、接続金具63の形状が比較的単純な円筒
形状に近い場合には工夫が必要である。即ち、比較的単
純な円筒形状の接続金具の場合、その内面に絶縁材料膜
を被覆すると低電界部分が形成されないため、絶縁円筒
が一体で構成された場合と同じとなり、上述したような
絶縁距離分割の効果がなくなるからである。そこで、第
10の実施の形態では、中央部絶縁円筒61と端部絶縁
円筒62とを接続する接続金具111が径方向突出部分
111aを有し、この径方向突出部分111aにおいて
絶縁材料膜112が分離されている。
【0038】このような構成とすることにより、絶縁円
筒62の端部のトリプルジャンクションの形成がなくな
るとともに、絶縁材料膜端部112aに新しく形成され
たトリプルジャンクションは低電界とすることができる
ので、沿面分離の効果を保ったまま、高電界トリプルジ
ャンクションの回避と沿面絶縁距離の増大を図ることが
でき、絶縁性能が向上する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、絶縁円筒と誘電率が略同じ絶縁材料膜を、
前記絶縁円筒の端部を覆うようにシールリングの内面に
形成したため、真空バルブ内部の沿面絶縁距離が増大す
るとともに絶縁円筒の端部に高電界トリプルジャンクシ
ョンの形成が回避されて、絶縁性能が向上し、信頼性を
高めることができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、前記絶縁材
料膜の端部は、前記端板と前記シールリングとの接合部
近傍に形成したため、絶縁材料膜の端部に形成されるト
リプルジャンクションの電界が低減されて、絶縁性能を
向上させることができる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、前記シール
リングは、前記端板との接合部近傍において径大部を有
し、この径大部内面に前記絶縁材料膜の端部を形成した
ため、絶縁材料膜の端部に形成されるトリプルジャンク
ションの電界を大幅に低減することができて、絶縁性能
をより一層向上させることができる。
【0042】請求項4記載の発明によれば、絶縁円筒と
誘電率が略同じ絶縁材料膜を、前記絶縁円筒の端部を覆
うようにシールリングの内面から端板の内面にわたって
形成したため、真空バルブ内部の沿面絶縁距離が大幅に
増大するとともに絶縁円筒の端部に高電界トリプルジャ
ンクションの形成が回避されて、絶縁性能が一層向上
し、さらに信頼性を高めることができる。
【0043】請求項5記載の発明によれば、前記端板は
固定側端板であり、前記絶縁材料膜の端部は、前記固定
側端板と固定軸との接合部近傍に形成したため、絶縁材
料膜の端部に形成されるトリプルジャンクションの電界
が緩和されて、さらに優れた絶縁性能を有する真空バル
ブとすることができる。
【0044】請求項6記載の発明によれば、前記固定軸
は、前記固定側端板近傍で径大部分を有するため、絶縁
材料膜の端部に形成されるトリプルジャンクションの電
界がさらに緩和されて、極めて優れた絶縁性能を有する
真空バルブとすることができる。
【0045】請求項7記載の発明によれば、前記端板は
可動側端板であり、この可動側端板と可動軸とを気密に
連結するベローズは、その径小部で前記可動側端板に接
合され、且つ前記絶縁材料膜の端部径は前記ベローズの
外径よりも小径に形成したため、絶縁材料膜の端部に形
成されるトリプルジャンクションの電界をほぼゼロにす
ることができて、極めて優れた絶縁性能を有する真空バ
ルブとすることができる。
【0046】請求項8記載の発明によれば、絶縁円筒
は、径大の中央部絶縁円筒と径小の端部絶縁円筒とを接
続金具で接合して構成したため、両端が異径の絶縁円筒
を用いるときのような、高電圧でコンディショニングを
行うことができて、絶縁性能に優れ、貫通絶縁破壊によ
るリークのおそれの無い信頼性の高い真空バルブとする
ことができる。
【0047】請求項9記載の発明によれば、前記中央部
絶縁円筒と前記端部絶縁円筒とは部分的に重なる構成と
したため、沿面絶縁距離を長くすることができて、さら
に優れた絶縁性能を有する真空バルブとすることができ
る。
【0048】請求項10記載の発明によれば、絶縁円筒
の両端開口にそれぞれ接続金具を介して絶縁円板を接合
した真空容器内に、接離自在の1対の電極を配設したた
め、沿面絶縁性能を向上させることができるとともに、
真空バルブと接地フレームとの絶縁距離短縮による真空
遮断器の小型化を達成することができる。
【0049】請求項11記載の発明によれば、前記絶縁
円板の内側近傍にシールドを設けたため、絶縁円板が、
電極及び接点等から飛散する金属蒸気による汚損から防
止されて、大電流遮断や多頻度遮断を行っても絶縁性能
の低下しない信頼性の高い真空バルブとすることができ
る。
【0050】請求項12記載の発明によれば、前記接続
金具の内面に前記絶縁円筒と誘電率が略同じ絶縁材料膜
を形成したため、さらに優れた絶縁性能を有する真空バ
ルブとすることができる。
【0051】請求項13記載の発明によれば、前記接続
金具は径方向突出部分を有し、この径方向突出部分にお
いて前記絶縁材料膜を分離したため、沿面分離の効果を
保ったまま、高電界トリプルジャンクションの回避と沿
面絶縁距離の増大を図ることができて、絶縁性能を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空バルブの第1の実施の形態を
示す要部縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図6】本発明の第6の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図7】上記第6の実施の形態の効果を説明するための
絶縁特性を示す図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図9】本発明の第8の実施の形態を示す要部縦断面図
である。
【図10】本発明の第9の実施の形態を示す要部縦断面
図である。
【図11】本発明の第10の実施の形態を示す要部縦断
面図である。
【図12】従来の真空バルブの縦断面図である。
【図13】図12のX部分の拡大断面図である。
【図14】他の従来の真空バルブの部分断面図である。
【符号の説明】
1,91 絶縁円筒 3,22 シールリング 4 固定側端板 5 可動側端板 6 固定軸 6a 固定軸の径大部分 7 固定電極 9 可動軸 11 ベローズ 11a ベローズの径小部 13,23,31,51,112 絶縁材料膜 13a,13b,23a,31a,31b,51a,1
12a 絶縁材料膜の端部 22a シールリング径大部 61 中央部絶縁円筒 62 端部絶縁円筒 63,83,93,111 接続金具 92 絶縁円板 101 端部シールド 111a 接続金具の径方向突出部分

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁円筒の両端開口にそれぞれ金属製の
    シールリングを介して端板を接合した真空容器内に、接
    離自在の1対の電極を配設した真空バルブにおいて、前
    記絶縁円筒と誘電率が略同じ絶縁材料膜を、前記絶縁円
    筒の端部を覆うように前記シールリングの内面に形成し
    てなることを特徴とする真空バルブ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁材料膜の端部は、前記端板と前
    記シールリングとの接合部近傍に形成してなることを特
    徴とする請求項1記載の真空バルブ。
  3. 【請求項3】 前記シールリングは、前記端板との接合
    部近傍において径大部を有し、この径大部内面に前記絶
    縁材料膜の端部を形成してなることを特徴とする請求項
    2記載の真空バルブ。
  4. 【請求項4】 絶縁円筒の両端開口にそれぞれ金属製の
    シールリングを介して端板を接合した真空容器内に、接
    離自在の1対の電極を配設した真空バルブにおいて、前
    記絶縁円筒と誘電率が略同じ絶縁材料膜を、前記絶縁円
    筒の端部を覆うように前記シールリングの内面から前記
    端板の内面にわたって形成してなることを特徴とする真
    空バルブ。
  5. 【請求項5】 前記端板は固定側端板であり、前記絶縁
    材料膜の端部は、前記固定側端板と固定軸との接合部近
    傍に形成してなることを特徴とする請求項4記載の真空
    バルブ。
  6. 【請求項6】 前記固定軸は、前記固定側端板近傍で径
    大部分を有することを特徴とする請求項5記載の真空バ
    ルブ。
  7. 【請求項7】 前記端板は可動側端板であり、この可動
    側端板と可動軸とを気密に連結するベローズは、その径
    小部で前記可動側端板に接合され、且つ前記絶縁材料膜
    の端部径は前記ベローズの外径よりも小径に形成してな
    ることを特徴とする請求項4記載の真空バルブ。
  8. 【請求項8】 絶縁円筒の両端開口にそれぞれ金属製の
    シールリングを介して端板を接合した真空容器内に、接
    離自在の1対の電極を配設した真空バルブにおいて、前
    記絶縁円筒は、径大の中央部絶縁円筒と径小の端部絶縁
    円筒とを接続金具で接合して構成してなることを特徴と
    する真空バルブ。
  9. 【請求項9】 前記中央部絶縁円筒と前記端部絶縁円筒
    とは部分的に重なる構成としてなることを特徴とする請
    求項8記載の真空バルブ。
  10. 【請求項10】 絶縁円筒の両端開口にそれぞれ接続金
    具を介して絶縁円板を接合した真空容器内に、接離自在
    の1対の電極を配設してなることを特徴とする真空バル
    ブ。
  11. 【請求項11】 前記絶縁円板の内側近傍にシールドを
    設けてなることを特徴とする請求項10記載の真空バル
    ブ。
  12. 【請求項12】 前記接続金具の内面に前記絶縁円筒と
    誘電率が略同じ絶縁材料膜を形成してなることを特徴と
    する請求項8,9,10又は11記載の真空バルブ。
  13. 【請求項13】 前記接続金具は径方向突出部分を有
    し、この径方向突出部分において前記絶縁材料膜を分離
    してなることを特徴とする請求項12記載の真空バル
    ブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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