JPH11204406A - 位置決め装置、位置決め方法および露光装置 - Google Patents

位置決め装置、位置決め方法および露光装置

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JPH11204406A
JPH11204406A JP10005845A JP584598A JPH11204406A JP H11204406 A JPH11204406 A JP H11204406A JP 10005845 A JP10005845 A JP 10005845A JP 584598 A JP584598 A JP 584598A JP H11204406 A JPH11204406 A JP H11204406A
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driving
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動ステージの位置決め駆動制御に際し、振
動の影響を低減して移動ステージの位置決めに要する時
間を短縮する。 【解決手段】 ウェハステージ位置決め制御部80は、
ウェハステージWSの位置を検出するウェハステージ干
渉計78からの出力と、ウェハステージを駆動するウェ
ハステージ駆動用モータ76の回転速度を検出するタコ
ジェネレータ74からの出力をもとにウェハステージ駆
動用モータ76を駆動してウェハステージWSの位置決
め制御を行う。ウェハステージ位置決め制御部80はま
た、固定鏡72の固設部近傍に設置され、固定鏡72の
振動を検出する加速度センサ92から出力される信号よ
り固定鏡72近傍で生じる局所的な振動に関する信号を
弁別し、この信号をもとにウェハステージWSの位置決
め制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置決め装置及び
露光装置に係り、更に詳しくは、アクチュエータにより
移動ステージを位置決め駆動する位置決め装置、位置決
め方法および位置決め装置を備える露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステップ・アンド・リピート方式の露光
装置、即ちいわゆるステッパ等の精密機器の高精度化に
伴い、設置床から定盤(除振台)に作用する微振動をマ
イクロGレベルで絶縁する必要が生じている。除振装置
の除振台を支持する除振パッドとしてはダンピング液中
に圧縮コイルバネを入れた機械式ダンパや空気式ダンパ
等、種々のものが使用されている。特に、空気式ダンパ
を備えた空気バネ除振装置はバネ定数を小さく設定で
き、約10Hz以上の振動を絶縁することから、精密機
器の支持に広く用いられている。また、最近では従来の
パッシブ除振装置の限界を打破するために、アクティブ
除振装置が提案されている(例えば、本願と同一出願人
に係る特開平8−166043号等参照)。これは、除
振台の振動をセンサで検出し、このセンサの出力に基づ
いてアクチュエータを駆動することにより振動制御を行
う除振装置であり、低周波制御帯域に共振ピークの無い
理想的な振動絶縁効果を持たせることができるものであ
る。
【0003】上述の除振台は、除振台全体が剛体モー
ド、すなわち除振台やこの除振台の上の設置物が弾性変
形することなく一体に振動することを前提として制御さ
れている。そのため、除振台と、除振台上に載置される
コラム(やぐら状の枠体)等の構造物は、剛性を増すた
めの工夫がなされている。
【0004】以上に説明した除振台の上には精密な位置
決めが可能な移動ステージが設置される。この移動ステ
ージの位置は、干渉計により計測された結果に基づいて
制御される。干渉計は、除振台に固設される被固設部材
に設置される固定鏡と移動ステージに設置される移動鏡
とに向けて可干渉光を出射し、固定鏡、移動鏡で反射さ
れて戻ってきた光により生じる干渉光により、被固設部
材と移動ステージとの間の相対距離を計測する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、移動ステー
ジの位置決め精度の高度化が求められるにつれ、除振台
の上の設置物のローカルな弾性モードでの振動が無視で
きなくなってきた。ここでローカルな弾性モードでの振
動について説明する。ローカルな弾性モードでの振動と
は、除振台の上に設置される機器や構造物がたわんで振
動することによって生じる局所的な振動のことを指す。
【0006】従来の除振台において除振台に設置される
機器は、除振台と一体に、いわば1個の剛体として振動
することを前提としている。つまり、除振台を先述のア
クティブ除振装置によって除振することにより、除振台
およびこの除振台に設置される機器は一体に制振される
ことを前提としている。しかし、上述の「たわみ」によ
り、除振台と機器とが一体に振動せず、両者の間で相対
的な振動が生じることがある。これがローカルな弾性モ
ードでの振動である(以下、ローカルな弾性モードでの
振動を「ローカル弾性振動」と称する)。
【0007】上述したローカル弾性振動が発生すると、
除振台上に設置される移動ステージは以下に説明するよ
うな位置決め誤差を生じる場合がある。ここで図7を参
照して上述のローカル弾性振動により生じる位置決め誤
差について説明する。
【0008】図7は、除振台をICや液晶のガラス基板
などを製造する過程で用いられる投影露光装置に適用し
た例を示すものであり、除振台上に設置される移動ステ
ージおよび移動ステージの位置決め制御系の概略的構成
を示すものである。
【0009】図7において、定盤100は不図示のアク
ティブ除振システムによって除振される。定盤100に
は投影レンズ保持筒104が貫通して固設される。定盤
100に固設される下フレーム102にはモータ108
によって駆動される基板ステージ106が設置され、基
板ステージ106上にはICウェーハなどの基板116
が載置される。投影レンズ保持筒104の上方には、定
盤100に固設されるコラム101を介して照明系12
4が固設される。また、投影レンズ保持筒104の上部
にはマスクステージ103が設置され、マスクステージ
103上にはマスク122が設置される。そして、照明
系124によって照明されるマスク122のパターンが
投影レンズ保持筒104内に配設されるレンズを介して
基板116の表面に縮小投影される。
【0010】このとき、基板ステージ106は移動、停
止を繰り返し、上述の縮小投影は基板ステージ106の
停止中に行われる。ステージ制御回路120は、干渉計
110から出力されるステージ位置情報に基づいてモー
タ108を制御し、これによりステージの移動、位置決
め、そして停止の制御を行う。
【0011】干渉計110の投受光部110aより出射
されるレーザ光は、その一部がハーフミラー118を透
過し、移動ステージ106の側面に設けられる対象面
(以下、これを移動鏡と称する)106Rで反射されて
ハーフミラー118を再透過し、投受光部110aに測
定光として再入射する。一方、投受光部110aより出
射されたレーザ光のうち、ハーフミラー118で反射さ
れる光はミラー112で反射されて参照面(以下、これ
を固定鏡と称する)114に導かれる。固定鏡114で
反射された光はミラー112、ハーフミラー118を経
て投受光部110aに参照光として再入射する。干渉計
110は、これらの参照光、測定光により生じる干渉光
によって移動ステージ106の位置を計測する。
【0012】以上に説明したとおり、干渉計110は、
投影レンズ保持筒104に固設される固定鏡114と干
渉計110との間の光路長と、移動鏡106Rと干渉計
110との間の光路長との光路長差により基板ステージ
106の位置を計測する。したがって、下フレーム10
2や投影レンズ保持筒104に上述のローカル弾性振動
が生じた場合、固定鏡114と干渉計110との間の相
対変位を生じる。このため、干渉計110による基板ス
テージ位置の計測値には誤差を生じる。これがローカル
弾性振動により生じる誤差である。この誤差は、上述し
たようにローカル弾性振動によって生じるものであるた
め、アクティブ除振システムで除去するのは困難であ
る。したがって、この振動が十分に小さくなるまでの
間、移動ステージ106の位置決め精度は低下する。精
密な位置決めを行うためには、このローカル弾性振動が
収まるのを待たねばならず、これが投影露光装置のスル
ープットを低下させる原因ともなっていた。
【0013】本発明は、除振台に設置される機器や構造
物あるいは除振台自体などにローカルな弾性モードの振
動が生じても、これによる位置決め性能の低下を抑制
し、位置決め性能に優れた位置決め装置、この位置決め
装置を用いる位置決め方法およびこの位置決め装置を備
えた露光装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図3
に対応付けて本発明を説明する。 (1) 請求項1に記載の発明は、移動ステージWS
と;移動ステージWSを駆動するための駆動手段76
と;移動ステージWSの設置部に固設された被固設部材
46に設けられる参照面72で反射される光と、移動ス
テージWSに設けられる対象面WSrで反射される光と
で生成される干渉光により移動ステージWSの位置を検
出する干渉計位置検出手段78と;参照面72に局所的
に生じる振動を検出する振動検出手段92と;干渉計位
置検出手段78より出力される信号と、振動検手段92
より出力される信号とに基づいて駆動手段76の駆動制
御を行う制御手段80とを有することにより上述した目
的を達成する。 (2) 請求項2に記載の発明は、移動ステージWSの
移動速度を検出する速度検出手段74をさらに有し;制
御手段80は、速度検出手段74から出力される信号
と、干渉計位置検出手段78から出力される信号とをフ
ィードバック信号として用いるとともに振動検出手段9
2から出力される信号をフィードフォワード信号として
用い、駆動手段76の駆動制御を行うものである。 (3) 請求項3に記載の発明において制御手段80
は、振動検出手段92から出力される信号に所定のゲイ
ンを乗じて駆動手段76から発する推力値に変換するも
のである。 (4) 請求項4に記載の発明は、移動ステージWS
と;移動ステージWSを駆動するための駆動手段76
と;移動ステージWSの設置部に固設された被固設部材
46に設けられる参照面72で反射される光と、移動ス
テージWSに設けられる対象面WSrで反射される光と
で生成される干渉光により移動ステージWSの位置を検
出する干渉計位置検出手段78と;参照面72に局所的
に生じる振動を検出する振動検出手段92と;移動ステ
ージの移動速度を検出する速度検出手段74とを有する
位置決め装置の位置決め方法に適用される。そして、干
渉計位置検出手段78および速度検出手段74から出力
される信号に基づいて駆動手段76をフィードバック制
御しつつ、振動検出手段92から出力される信号に所定
のゲインを与えて駆動手段76から発する推力値に変
換、出力して駆動手段76をフィードフォワード制御す
るものである。 (5) 請求項5に記載の発明は、マスクステージRS
に設置されるマスク基板Rに形成されたパターンを、投
影光学系46を介して基板ステージWSに設置される基
板Wに露光する露光装置であって、請求項1〜3のいず
れか1項に記載の位置決め装置を具備するものである。
【0015】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かりやすくす
るために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより
本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図6参照して説明する。なお、以下の実施の
形態の説明においては、 本発明が適用される露光装置の構成 剛体モードでの振動(以下剛体振動と称する)の抑制 ローカル弾性振動の影響を低減させる位置決め方法 について説明する。以下の説明中、のローカル弾性振
動の影響を低減させる位置決め方法が本発明の特徴部分
である。
【0017】露光装置の構成 図1(a)は、本発明が適用される露光装置100の概
略的構成を示す。図1(a)において、床上に長方形板
状の台座10が設置され、この台座10の上にボイスコ
イルモータ(以下VCM)12A〜12D(但し、図1
(a)では紙面奥側のVCM12Dは図示せず)が設置
される。これらのVCM12A〜12Dの上にエアマウ
ント14A〜14D(但し、図1(a)では紙面奥側の
エアマウント14Dは図示せず)が設置され、これらの
上に長方形の定盤20が設置される。ここで、後述する
ように本実施の形態では投影光学系の光軸と平行にZ軸
を取り、Z軸に直交する平面内で定盤20の長手方向に
X軸を、これに直交する方向にY軸を取る。また、それ
ぞれの軸回りの回転方向をZθ、Xθ、Yθ方向と定め
る。なお、以下の説明において、必要に応じ、図1中の
X、Y、Z軸を示す各矢印の示す方向を+X、+Y、+
Z方向、これと反対の方向を−X、−Y、−Z方向と区
別して用いるものとする。
【0018】VCM12A〜12Dとエアマウント14
A〜14Dは、それぞれ定盤20の長方形の底面の4隅
付近に配置される。ここで、図1(b)を参照してこれ
らVCM12A〜12Dおよびエアマウント14A〜1
4Dについて説明する。なお、これらのVCM12A〜
12D、あるいはエアマウント14A〜14Dはいずれ
も同じ構成のものであり、ここではVCM12、エアマ
ウント14として説明をする。
【0019】VCM12は、固定子12aおよび可動子
12bなどで構成される。固定子12aは固定枠体14
aの内側下部に固設され、可動子12bは可動枠体14
cと連結される。エアマウント14は、固定子14eお
よび可動子14fなどで構成される。エアマウント14
の固定子14eは固定枠体14aの上に固設される一
方、可動子14fは可動枠体14cと連結される。この
ような構成により、VCM12およびエアマウント14
から発生する推力はいずれも可動枠体14cに伝達され
る。VCM12の推力は、制御部200(図3。制御部
200に関しては後で説明)により調節される。エアマ
ウント14へは、エア給気穴14bを経て不図示の空圧
源より圧縮空気が送られる。制御部200(図4)は、
エアマウント14に送り込む空気量を調節することによ
りエアマウント14から発生する推力を調節する。可動
枠体14cの天面にはダボ14dが突設されているが、
これは定盤20の低面に穿設される穴(不図示)と嵌合
して位置決めを行うためのものである。
【0020】定盤20の上面、+Y方向側の端部には、
加速度センサ22および24が固設される。また、定盤
20の上面、−Y方向側の端部には加速度センサ26が
固設され、これらの加速度センサ22、24および26
により定盤20の振動が検出される。さらに、定盤20
の+X方向側の側面の両端近くには変位センサ30およ
び32が固設され、定盤20の−X方向側の側面には変
位センサ28が固設される。台座10には門型形状のフ
レーム16および18が固設され、変位センサ28、3
0および32は、このフレーム16あるいは18と定盤
20との相対変位を検出する。これらのセンサ加速度セ
ンサおよび変位センサはいずれも制御部200(図4)
に接続される。
【0021】ここで図2を参照し、上述の加速度センサ
22、24および26、そして変位センサ28、30お
よび32の振動検出方向あるいは変位検出方向について
説明する。図2は図1に示す露光装置の定盤20および
この定盤20に固設されるセンサを示すものである。加
速度センサ22は±X方向、±Y方向、±Z方向の加速
度をそれぞれ検出する3つの加速度センサで構成され
る。加速度センサ24は±Y方向、±Z方向の加速度を
それぞれ検出する2つの加速度センサで構成される。加
速度センサ26は±Z方向の加速度を検出するセンサで
構成される。同様に変位センサ30は±X方向、±Y方
向、±Z方向の変位をそれぞれ検出する3つの変位セン
サで構成される。変位センサ28は±Y方向、±Z方向
の変位をそれぞれ検出する2つの変位センサで構成され
る。そして変位センサ32は±Z方向の変位を検出する
センサで構成される。なお、以下の説明において必要に
応じ、例えば加速度センサ24を構成する±Y方向、±
Z方向の加速度検出用の加速度センサをそれぞれ加速度
センサ24Y、24Zと表現する。変位センサについて
も同様に変位センサ30X、30Y、30Zなどと表現
する。これらの加速度センサおよび変位センサにより定
盤20の振動および位置ずれを検出する方法については
後で説明する。
【0022】再び図1を参照して露光装置100の構成
について説明する。フレーム18の上部に固設されるY
アクチュエータ34、そしてフレーム16の上部に固設
されるYアクチュエータ38およびXアクチュエータ4
2について説明する。Yアクチュエータ34、38は、
定盤20に対して±Y方向の推力を与えるためのもので
あり、Xアクチュエータ42は定盤20に対して±X方
向の推力を与えるものである。定盤20の上面には、そ
れぞれのアクチュエータと対向するようにブロック3
6、40、および44が固設される。そして、各アクチ
ュエータから発せられる推力は、それぞれのアクチュエ
ータに対向するブロック36、40、44を介して定盤
20に伝えられる。これらのYアクチュエータ34、3
8およびXアクチュエータ42としては、マグネットや
コイルなどで構成される電磁アクチュエータなどが用い
られる。そして、これらのYアクチュエータ34、38
およびXアクチュエータ42は制御部200(図4)と
接続されており、各アクチュエータから発生する推力は
制御部200によって制御される。
【0023】制御部200(図4)によって行われる定
盤20の高さ及び水平レベルの調整について簡単に説明
する。変位センサ28、30および32で検出された定
盤20の±Z方向変位(高さ)信号が制御部200に入
力される。この信号を基に制御部200は、定盤20の
高さを予め設定されている値にするとともに水平レベル
を維持するために、エアマウント14A〜14Dから発
生すべき推力を算出する。その後、制御部200は、算
出された推力がエアマウント14A〜14Dのそれぞれ
から発生するように不図示の空圧源から各エアマウント
に送られる空気の量を調整する。その後も、制御部20
0は、定盤20の高さおよび水平を維持するようにエア
マウント14A〜14Dから発生する推力を制御する。
これにより、定盤20は歪みを生じることがなく、また
レチクルステージRSおよびウエハステージWSの位置
決め精度等が高精度に維持される。
【0024】定盤20上の固設物等について説明する。
定盤20には、この定盤20を貫通して投影レンズ保持
筒46が固設される。投影レンズ保持筒46の上部には
マスクステージが固設される。以下、本実施の形態では
このマスクステージをレチクルステージRSとして説明
する。レチクルステージRSは、後述するレチクルステ
ージ駆動用モータ62(図3)によってXY方向に駆動
される(レチクルステージRSの詳細については後述す
る)。
【0025】定盤20の上には投影レンズ保持筒46を
囲むようにコラム48が植設され、コラム48の上部に
ミラー保持ユニット54を介してミラー52が固設され
る。コラム48の上部にはまた、照明光学系50が固設
される。この照明光学系50には、不図示の光源より露
光用の光が送光される。
【0026】定盤20の下部には下ベース25が吊持さ
れる。下ベース25には、後述するモータによってXY
2次元方向に駆動される基板ステージが載置される。以
下、本実施の形態ではこの基板ステージをウェハステー
ジWSとして説明する。ウエハステージWS上にはZレ
ベリングステージ、θステージおよびウエハホルダ(い
ずれも図示省略)を介してウエハWが吸着保持される。
ウエハWは、Z軸方向の駆動およびZ軸に対する傾斜を
調整できるZレベリングステージと、Z軸回りの微小回
転が可能なθステージ(いずれも不図示)によって3次
元的に位置決めが可能に構成される。
【0027】図3を参照してレチクルステージRS、ウ
ェハステージWSおよびこれらレチクルステージRS、
ウェハステージWS位置決め制御を行う制御部について
説明する。
【0028】−レチクルステージ、レチクルステージ制
御系− 図1(a)に示す露光装置100の要部を概略的に示す
図3において、撮影レンズ保持筒46の上部には上ベー
ス64が固設される。レチクルステージRSは、この上
ベース64上に固設される。レチクルステージRSはレ
チクルステージ駆動モータ62により±X方向に駆動さ
れ、レチクルステージの移動量はレチクルステージ干渉
計66によって計測される。レチクルステージ干渉計6
6から出射され、ハーフミラー82を透過した光は移動
鏡RSrで反射され、ハーフミラー82を再度透過して
測定光としてレチクルステージ干渉計66に入射する。
レチクルステージ干渉計66より出射され、ハーフミラ
ー82で反射された光はミラー84で反射され、コラム
48の上部に固設される固定鏡70で反射された後、ミ
ラー84、ハーフミラー82で反射されて測定光として
レチクルステージ干渉計66に入射する。
【0029】上述した測定光と参照光とで生じる干渉光
によりレチクルステージ干渉計66はレチクルステージ
RSの±X方向の位置を計測する。固定鏡70の近傍に
は加速度センサ90が固設される。この加速度センサ9
0は、固定鏡70の近傍で生じるX方向の振動を検出す
る。レチクルステージ駆動モータ62にはタコジェネレ
ータ60が接続される。このタコジェネレータ60は、
レチクルステージ駆動モータ62の回転速度、すなわち
レチクルステージRSの移動速度に比例した信号を出力
する。これらタコジェネレータ60、加速度センサ9
0、レチクルステージ干渉計66から出力される信号は
レチクルステージ位置決め制御部68に入力される。
【0030】レチクルステージ位置決め制御部68は、
これらの信号と、後述するウェハステージ位置決め制御
部80から入力される信号とに基づき、レチクルステー
ジ駆動モータ62を駆動し、レチクルステージRSを位
置決め制御する。なお、レチクルステージRSは不図示
の駆動モータにより±Y方向にも駆動され、同じく不図
示の干渉計によって±Y方向のレチクルステージ位置が
検出され、レチクルステージ位置決め制御部68によっ
て位置決め制御されるが、本実施の形態の説明において
は±X方向の位置決め制御についてのみ説明し、±Y方
向の位置決め制御についてはその説明を省略する。
【0031】−ウェハステージ、ウェハステージ制御系
− ウェハステージWSは、下ベース25に固設される。ウ
ェハステージWSはウェハステージ駆動モータ76によ
り±X方向に駆動され、ウェハステージの移動量はウェ
ハステージ干渉計78によって計測される。ウェハステ
ージ干渉計78から出射され、ハーフミラー88を透過
した光は移動鏡WSrに達し、そして反射される。移動
鏡WSrで反射された光は、ハーフミラー88を再度透
過し、測定光としてウェハステージ干渉計78に入射す
る。ウェハステージ干渉計78より出射され、ハーフミ
ラー88で反射された光はミラー86で反射され、投影
レンズ保持筒46の下部に固設される固定鏡72で反射
された後、ミラー86、ハーフミラー88で再度反射さ
れて測定光としてウェハステージ干渉計78に入射す
る。
【0032】上述した測定光と参照光とで生じる干渉光
によりウェハステージ干渉計78はウェハステージWS
の±X方向の位置を計測する。固定鏡72の近傍には加
速度センサ92が固設される。この加速度センサ92
は、固定鏡72近傍におけるX方向の振動を検出する。
ウェハステージ駆動モータ76にはタコジェネレータ7
4が接続される。このタコジェネレータ74は、ウェハ
ステージ駆動モータ76の回転速度、すなわちウェハス
テージWSの移動速度に比例した信号を出力する。これ
らタコジェネレータ74、加速度センサ92、ウェハス
テージ干渉計78から出力される信号はウェハステージ
位置決め制御部80に入力される。
【0033】ウェハステージ位置決め制御部80は、こ
れらの信号に基づき、ウェハステージ駆動モータ76を
駆動し、ウェハステージWSを位置決め制御する。な
お、ウェハステージWSは不図示の駆動モータにより±
Y方向にも駆動され、同じく不図示の干渉計によって±
Y方向のウェハステージ位置が検出され、ウェハステー
ジ位置決め制御部80によって位置決め制御されるが、
本実施の形態の説明においては±X方向の位置決め制御
についてのみ説明し、±Y方向の位置決め制御について
はその説明を省略する。
【0034】以上のように構成される露光装置100に
おいて、主制御装置は光源(いずれも不図示)から照明
光学系50に照明光を送る状態にし、レチクルR及びウ
エハWの相対位置合わせ(アライメント)及び不図示の
焦点検出系によるオートフォーカスを行なう。照明光学
系50から出射される光はミラー52で反射されてレチ
クルRのパターンを照明し、投影レンズ保持筒46の内
部に固設される不図示の投影レンズによってレチクルR
の縮小投影像がウエハWの各ショット領域上に形成され
る。この露光動作とウエハステージWSの移動が繰り返
し行われる。
【0035】剛体振動の抑制 次に、制御部200による露光装置100の剛体振動の
抑制制御について、図4の回路ブロック図を参照して説
明する。制御部200は、コンピュータにより構成さ
れ、変位センサ28、30、32及び加速度センサ2
2、24、26からの出力に基づいて定盤20を含む露
光装置100(図1)の剛体振動を抑制するようにVC
M12A〜12D、Yアクチュエータ34、38、およ
びXアクチュエータ42より発生する推力を制御する。
【0036】制御部200は、図4に示すように第1の
座標変換部80と、6つの減算器82a〜82fと、位
置コントローラXPI、YPI、ZPI、XθPI、Y
θPI、ZθPIと、6つの速度変換ゲイン84a〜8
4fと、第2の座標変換部86と、6つの積分器88a
〜88fと、6つの減算器90a〜90fと、速度コン
トローラVXPI、VYPI、VZPI、VXθPI、
VYθPI、VZθPIと、非干渉化計算部94と、7
つの推力ゲイン96a〜96gとを有する。そして、第
1の座標変換部80は、変位センサ28Y、28Z、3
0X、30Y、30Z、そして32Z(以上、図2)か
らの出力信号を、図示しないA/Dコンバータをそれぞ
れ介して入力し、露光装置100の6自由度方向(X、
Y、Z、Xθ、Yθ、Zθ:図1参照)の変位量(x、
y、z、θx、θy、θz)に変換する。減算器82a
〜82fは、第1の座標変換部80で変換後の6自由度
方向の変位量(x、y、z、θx、θy、θz)を、目
標値出力部210から出力される制御目標値(x0、y
0、z0、θx0 、θy0 、θz0)からそれぞれ減
じて6自由度のそれぞれの方向の位置偏差(Δx=x0
−x、Δy=y0−y、Δz=z0−z、Δθx=θx
0−θx、Δθy=θy0−θy、Δθz=θz0−θ
z)をそれぞれ算出する。位置コントローラXPI、Y
PI、ZPI、XθPI、YθPI、ZθPIは、慣性
主軸座標系における6自由度のそれぞれの方向の位置偏
差Δx、Δy、Δz、Δθx、Δθy、Δθzを動作信
号として制御動作を行なうPIコントローラから成る。
速度変換ゲイン84a〜84fは、位置コントローラX
PI、YPI、ZPI、XθPI、YθPI、ZθPI
からの出力を速度指令値x0’、y0’、z0’、θx
0’、θy0’、θz0’にそれぞれ変換する。
【0037】第2の座標変換部86は、加速度センサ2
2X、22Y、22Z、24Y、24Z、そして26Z
(以上、図2)からの出力を、図示しないA/Dコンバ
ータをそれぞれ介して入力し、6自由度のそれぞれの方
向の加速度(x”、y”、z”、θx”、θy”、θ
z”)に変換する。6つの積分器88a〜88fは、第
2の座標変換部86で変換後の、6自由度のそれぞれの
方向の加速度成分(x”、y”、z”、θ”x、θ”
y、θ”z)をそれぞれ積分してそれぞれの方向の速度
成分(x’、y’、z’、θ’x、θ’y、θ’z)に
変換する。6つの減算器90a〜90fは、速度指令ゲ
イン84a〜84fより出力される速度指令値(x
0’、y0’、z0’、θ’x0、θ’y0、θ’z
0)から積分器88a〜88fの出力(x’、y’、
z’、θ’x、θ’y、θ’z)をそれぞれ減じて6自
由度のそれぞれの方向の速度偏差(Δx’=x0’−
x’、Δy’=y0’−y’、Δz’=z0’−z’、
Δθ’x=θ’x0−θ’x、Δθ’y=θ’y0−
θ’y、Δθ’z=θ’z0−θ’z)を算出する。速
度コントローラVXPI、VYPI、VZPI、VXθ
PI、VYθPI、VZθPIは、6自由度のそれぞれ
の方向の速度偏差Δx’、Δy’、Δz’、Δθ’x、
Δθ’y、Δθ’zを動作信号として制御動作を行なう
PIコントローラから成り、6自由度のそれぞれの方向
の速度制御をする。非干渉化計算部94は、速度コント
ローラVXPI、VYPI、VZPI、VXθPI、V
YθPI、VZθPIから出力された速度制御量を、各
アクチュエータの位置で発生すべき速度指令値に変換す
るための非干渉化演算を行なう。推力ゲイン96a〜9
6gは、非干渉化計算部94で変換後の各アクチュエー
タの位置で発生すべき速度指令値を各アクチュエータで
発生すべき推力値にそれぞれ変換する。
【0038】以上のように、制御部200による剛体振
動抑制のための制御系は、変位センサ、位置コントロー
ラ等を含んで構成される位置制御ループの内側に、その
内部ループとして加速度センサ、積分器、速度コントロ
ーラ等を含んで構成される速度制御ループを有する多重
ループ制御系となっている。この制御系によれば、定盤
20を6自由度方向に駆動するように複数のアクチュエ
ータの駆動力配分を決めて制御することにより、位置制
御ループのゲインを高くしたり、サーボ剛性を高めたり
することなく外界からの振動を効果的に遮断して剛体振
動を抑制することができる。
【0039】ローカル弾性振動の影響を低減させる位
置決め方法 図3、図5および図6を参照し、ローカル弾性振動の影
響を低減させながらレチクルステージRSおよびウェハ
ステージWSの位置決め制御を行う方法について説明す
る。図5は、図3に示すレチクルステージ位置決め制御
部68およびウェハステージ位置決め制御部80の内部
構成を示すブロック図である。レチクルステージ位置決
め制御部68とウェハステージ位置決め制御部80と
は、判定部167を介して接続される。これらレチクル
ステージ位置決め制御部68、ウェハステージ位置決め
制御部80、判定部167は、いずれもコンピュータに
より構成され、以下に説明するようにレチクルステージ
RSおよびウェハステージWSの位置決め制御を行う。
ウェハステージ位置決め制御部80にはまた、露光装置
100の全体動作を制御する主制御装置500が接続さ
れる。
【0040】−ウェハステージ位置決め制御部− ウェハステージ位置決め制御部80について説明する。
ウェハステージ位置決め制御部80は、アンプ152
と、バンドパスフィルタ154と、目標値設定部166
と、減算器164、160と、位置アンプ162と、速
度アンプ158と、加算器156とを有する。ウェハス
テージ位置決め制御部80は、加速度センサ92で検出
される固定鏡72の振動に関する信号と、タコジェネレ
ータ74から出力されるウェハステージ駆動モータ76
の回転速度に関する信号と、ウェハステージ干渉計78
で検出されるウェハステージの位置に関する信号とに基
づいてウェハステージ駆動モータ76の回転方向および
回転速度を制御する。
【0041】ウェハステージ位置決め制御部80の上記
構成要素について説明する。加速度センサ92から出力
される信号は、アンプ152で所定のゲインが与えられ
る。バンドパスフィルタ154は、加速度センサ92か
ら出力される信号のうち、固定鏡72の近傍で生じるロ
ーカル弾性振動に関する信号のみを弁別するためのもの
である。目標値設定部166は、主制御装置500から
出力されるウェハステージWSの移動位置に関する情報
を入力し、制御目標値を減算器164に出力する。減算
器164は、目標値設定部166から出力されるウェハ
ステージ位置制御目標値とウェハステージ干渉計78か
ら出力されるウェハステージ位置に関する情報とに基づ
き、ウェハステージWSの位置偏差を求める。位置アン
プ162は、減算器164で求められた位置偏差に所定
のゲインを与える。減算器160は、位置アンプ162
から出力される信号と、タコジェネレータ74から出力
される信号との差を求める。速度アンプ158は、この
信号に対して所定のゲインを与え、速度指令値に変換す
る。加算器156は、バンドパスフィルタ154から出
力される信号と速度アンプ158から出力される信号と
を加算する。ウェハステージ駆動モータ76は、加算器
156から出力される信号のレベルに応じた回転方向お
よび回転速度で回転し、ウェハステージWSを駆動す
る。
【0042】以上のように、ウェハステージ位置決め制
御部80は、ウェハステージ干渉計78、位置アンプ1
62等を含んで構成される位置制御フィードバックルー
プの中にタコジェネレータ74、速度アンプ158等を
含んで構成される速度フィードバックループを有する多
重ループ系になっている。さらに、加速度センサ92、
アンプ152、そしてバンドパスフィルタ154によっ
て検出、増幅、弁別されたローカル弾性振動に関する信
号がフィードフォワード入力される。
【0043】以上に説明したように、ウェハステージ位
置決め制御部80は固定鏡72の取付部近傍で発生する
ローカル弾性振動の検出結果に基づいてレチクルステー
ジ駆動モータ62をフィードフォワード制御する。この
ため、ローカル弾性振動の影響によりウェハステージ干
渉計78で検出されるレチクルステージ位置に誤差が乗
ることによるウェハステージ整定時間の悪化を防止する
ことができる。このとき、加速度センサ92より出力さ
れる信号はアンプ152でウェハステージ駆動モータ7
6より発生すべき推力に変換されるため、制御遅れを最
小化させることができる。
【0044】−レチクルステージ位置決め制御部− レチクルステージ位置決め制御部68について説明す
る。レチクルステージ位置決め制御部68は、アンプ1
51と、バンドパスフィルタ153と、アンプ165
と、減算器163、159と、位置アンプ161と、速
度アンプ157と、加算器155とを有する。レチクル
ステージ位置決め制御部68は、加速度センサ90で検
出される固定鏡70の振動に関する信号と、タコジェネ
レータ60から出力されるレチクルステージ駆動モータ
62の回転速度に関する信号と、レチクルステージ干渉
計66で検出されるレチクルステージの位置に関する信
号とに基づいてレチクルステージ駆動モータ62の回転
方向および回転速度を制御する。
【0045】レチクルステージ位置決め制御部68の上
記構成要素について説明する。加速度センサ90から出
力される信号は、アンプ151で所定のゲインが与えら
れる。バンドパスフィルタ153は、固定鏡70の近傍
で生じるローカル弾性振動に関する信号のみを弁別する
ためのものである。アンプ165は、後述する判定部1
67から出力されるウェハステージWSの位置偏差量に
投影レンズの縮小投影倍率βを乗じて制御目標値を減算
器163に出力する。減算器163は、アンプ165か
ら出力されるレチクルステージ位置制御目標値とレチク
ルステージ干渉計66から出力されるレチクルステージ
位置に関する情報とに基づき、レチクルステージRSの
位置偏差を求める。位置アンプ161は、減算器163
で求められた位置偏差に所定のゲインを与える。減算器
159は、位置アンプ161から出力される信号と、タ
コジェネレータ60から出力される信号との差を求め
る。速度アンプ157は、この信号に対して所定のゲイ
ンを与え、速度指令値に変換する。加算器155は、バ
ンドパスフィルタ153から出力される信号と速度アン
プ157から出力される信号とを加算する。レチクルス
テージ駆動モータ62は、加算器155から出力される
信号のレベルに応じた回転方向および回転速度で回転
し、レチクルステージRSを駆動する。
【0046】以上のように、レチクルステージ位置決め
制御部68は、レチクルステージ干渉計66、位置アン
プ161等を含んで構成される位置制御フィードバック
ループの中にタコジェネレータ60、速度アンプ157
等を含んで構成される速度フィードバックループを有す
る多重ループ系になっている。さらに、加速度センサ9
0、アンプ151、そしてバンドパスフィルタ153に
よって検出、増幅、弁別されたローカル弾性振動に関す
る信号はフィードフォワード入力される。
【0047】以上に説明したように、レチクルステージ
位置決め制御部68は、ウェハステージ位置決め制御部
80と同様にして固定鏡70の取付部近傍で発生するロ
ーカル弾性振動の検出結果に基づいてレチクルステージ
駆動モータ60をフィードフォワード制御する。このた
め、ローカル弾性振動の影響によりレチクルステージ干
渉計66で検出されるレチクルステージ位置に誤差が乗
ることによるレチクルステージ整定時間の悪化を防止す
ることができる。このとき、加速度センサ90より出力
される信号はアンプ151でレチクルステージ駆動モー
タ62より発生すべき推力に変換されるため、制御遅れ
を最小化させることが可能である。
【0048】−判定部− 判定部167について説明する前に、ウェハステージW
S、レチクルステージRSの相対位置決め方法について
説明する。露光装置100は、1回の露光を終えるとウ
ェハステージWSを駆動して次の露光領域を露光位置に
設定する。このとき、ウェハステージは移動、停止を繰
り返すことになるが、ウェハW上に形成される回路パタ
ーンが微細になるにつれてウェハステージWSの要求位
置決め精度は高くなる。その一方で、露光装置のスルー
プット向上のため、ウェハステージWSの移動、位置決
めに際しての所要時間を短縮することが望まれている。
この問題を解決するための露光装置が本出願人による特
開平7−220998号公報に開示されている。これ
は、以下のような点に着目したものである。 1) レチクルステージの移動量はもともと少なくてよ
く、したがってレチクルステージは小型化可能である。
このため、移動、停止に際しての応答速度はウェハステ
ージの応答速度よりも高くできる。 2) 縮小投影型の露光装置において、レチクルステー
ジの位置決め誤差には、たとえば0.25倍といった縮
小投影倍率が掛け合わされるので、レチクルステージの
位置決め分解能および誤差はウェハステージで許容され
る位置決め分解能および誤差ほど少なくはない。
【0049】上述した1)、2)に着目し、上記露光装
置では先ずウェハステージの移動制御を行い、ウェハス
テージの位置が所定誤差内に収まった時点でレチクルス
テージを駆動し、投影光学系によって形成されるレチク
ル像とウェハ上の露光領域との相対位置合わせを行う。
つまり、動作応答性に優れ、位置決め分解能および誤差
の許容値の大きいレチクルステージがウェハステージを
出迎えるようにして微調整を行う。
【0050】図5の判定部167は、ウェハステージW
Sの位置決め誤差を減算器164より入力し、この誤差
が所定値に収まっていることを判定するとアンプ165
に対してこの誤差を出力する。そして、アンプ165に
より縮小投影倍率βが乗じられてレチクルステージRS
側での位置決め制御目標値が減算器163に入力され
る。判定部167はまた、減算器163よりレチクルス
テージの位置決め誤差を入力し、レチクルステージR
S、ウェハステージWSの相対位置決め誤差量が露光可
能な許容誤差内に整定したことを判定し、照明光学系5
0(図3)の制御回路(不図示)に対して露光動作開始
信号を発する。
【0051】以上に説明したウェハステージ位置決め制
御部80、レチクルステージ位置決め制御部68および
判定部167により、ウェハステージWSおよびレチク
ルステージRSの位置決め制御が行われる様子を図6
(a)、(b)に示す。図6(a)はウェハステージW
S、レチクルステージRSが位置決めのために移動する
様子を示し、図6(b)はウェハステージWSの位置決
め誤差、すなわち図5のレチクルステージ位置決め制御
部68のブロック図内のA点における信号の時間変化を
示す。また、図6(c)には、加速度センサ90あるい
は92で検出されるローカル弾性振動に基づくフィード
フォワード制御を行わない場合の位置決め誤差を示す。
図6(a)〜(c)に示すグラフは、いずれも横軸に時
間tをとる。
【0052】図6を参照してウェハステージ位置決め制
御部80、レチクルステージ位置決め制御部68および
判定部167によるウェハステージWS、レチクルステ
ージRSの位置決め制御について説明する。主制御装置
500からのステージ移動指令に基づいてウェハステー
ジ位置決め制御部80がウェハステージ駆動モータ76
を制御し、ウェハステージWSが位置決め目標位置に対
して所定距離dにまで接近する(時刻t1)。この時刻
t1において判定部167はレチクルステージ位置決め
制御部68に対してウェハステージ位置決め誤差信号を
出力する。レチクルステージ位置決め制御部68は、こ
の信号を受けてウェハステージWSとレチクルステージ
RSとの相対位置決め誤差を減じるようにレチクルステ
ージ駆動モータ62を制御する。つまり、ウェハステー
ジWSの位置に追従するようにレチクルステージの位置
を制御し、相対位置決め誤差を減じる。なお、図6
(a)のグラフにおいてレチクルステージ位置は、実際
の位置に投影レンズの縮小投影倍率を乗じたものをプロ
ットしている。つまり、ウェハ上に投影されるレチクル
像の位置に相当する。
【0053】図6(b)に示されるように、ウェハステ
ージWSの相対位置決め誤差は時刻t4にてほぼ0に収
束し、判定部167は照明光学系50の制御回路(不図
示)に対して投影露光開始信号を発する。これに対し、
加速度センサ90、92で検出される振動に基づいてウ
ェハステージWS、レチクルステージRSをフィードフ
ォワード制御しない場合は、図6(c)に示すように相
対位置決め誤差の収束時間が伸びる。これは、既に説明
したとおり、コラム48や投影レンズ保持筒46などの
ように、固定鏡70および72が固設される部材のロー
カル弾性振動の影響を受け、ウェハステージ位置決め制
御部およびレチクルステージ位置決め制御部がウェハス
テージWS、レチクルステージRSを加振してしまうか
らである。図6(c)に示す位置決め誤差が所定値内に
収まるまでの間、露光動作を開始することはできないの
でスループットが低下する。
【0054】以上に説明したように、本実施の形態に係
る露光装置によれば、レチクルステージ干渉計66、ウ
ェハステージ干渉計78より出力される信号と、加速度
センサ90、92より出力される固定鏡70、72の固
設部分の振動とに基づいてレチクルステージRSおよび
ウェハステージWSの位置決め制御を行う(以上、図
5)。これにより、図6(b)に示すようにウェハステ
ージWSの位置決め誤差を速やかに収束することが可能
で、露光装置のスループットを向上することができる。
このとき、レチクルステージ干渉計66、ウェハステー
ジ干渉計78から出力される信号をフィードバック信号
として用い、加速度センサ90、92から出力される信
号をフィードフォワード信号として用いることにより、
レチクルステージRS、ウェハステージWSの位置制御
安定性に優れ、かつレチクルステージ干渉計66、ウェ
ハステージ干渉計78で検出されるステージ位置信号に
上述した振動による誤差が重畳することによる悪影響を
除去できる。さらに、加速度センサ90、92から出力
される信号に、アンプ151、152によって所定のゲ
インを乗じ、レチクルステージ駆動モータ62、ウェハ
ステージ駆動モータ76から発する推力値に変換するの
で優れた制御応答性を得ることができる。これにより、
ウェハステージWSの速やかな位置決め制御が可能で、
露光装置のスループット向上が可能となる。
【0055】以上の実施の形態の説明において、加速度
センサ90、92はコラム48や投影レンズ保持筒46
に設置されるものであったが、固定鏡70、72の設置
部分で生じるローカル弾性振動が検出可能であれば定盤
20等、その他の場所に設置するものであってもよい。
また、図3においてX方向の振動を検出する加速度セン
サ90、92が設置される例についてのみ示している
が、加速度センサによる振動検出方向はこの方向だけに
限られるものではない。つまり、図3のY方向やZ方向
等に位置決めが可能で、これらの方向のステージ位置を
計測する干渉計が設置される場合、その方向に対応した
振動を検出可能な加速度センサを設ければよい。
【0056】また、加速度センサ90、92で検出され
る振動のうち、ローカル弾性振動に関与する信号のみを
弁別するためにバンドパスフィルタ153、154を用
いる例について説明したが、これに代えて定盤20等に
剛体振動を検出可能な別の加速度センサを設置し、この
剛体振動検出用の加速度センサから出力される信号を加
速度センサ90、92から出力される信号からそれぞれ
減じてローカル弾性振動を検出するものであってもよ
い。
【0057】上記実施の形態では本発明に係る位置決め
装置がステップ・アンド・リピート方式の走査露光型の
露光装置に適用される場合を例示したが、本発明の除振
装置はステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置
であっても定盤上をステージが移動するものであるから
好適に適用できる。
【0058】さらに本実施の形態に係る位置決め装置
は、上記実施の形態で説明した光学式の露光装置のみな
らず、荷電粒子線露光装置などにも適用可能である。
【0059】以上の実施の形態では、位置決め装置を露
光装置に適用した例について説明したが、本発明は精密
な位置決めを要する移動ステージ等の位置決め装置にも
適用可能である。
【0060】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、レチクルステージRSおよびウェハステージ
WSが移動ステージを、レチクルステージ駆動モータ6
2およびウェハステージ駆動モータ76が駆動手段を、
移動鏡RSr、WSrが対象面を、定盤20が移動ステ
ージの設置部を、レチクルステージ干渉計66およびウ
ェハステージ干渉計78が干渉計位置検出手段を、コラ
ム48および投影レンズ保持筒46が被固設部材を、固
定鏡70、72が参照面を、加速度センサ90、92が
振動検出手段を、レチクルステージ位置決め制御部およ
びウェハステージ位置決め制御部および判定部167が
制御手段を、タコジェネレータ60、74が速度検出手
段を、レチクルステージRSがマスクステージを、ウェ
ハステージWSが基板ステージをそれぞれ構成する。
【0061】
【発明の効果】以上に説明したように、 (1) 請求項1に記載の発明によれば、干渉計位置検
出より出力される信号と、振動検出手段より出力される
信号とに基づいて駆動手段の駆動制御を行うので、ロー
カル弾性振動の影響によって干渉計位置検出手段による
移動ステージの位置検出結果に生じる誤差の影響を低減
することが可能である。これにより、ウェハステージの
位置決めを速やかに行い、露光装置のスループットを向
上することができる。 (2) 請求項2または4に記載の発明によれば、速度
検出手段から出力される信号と、干渉計位置検出手段か
ら出力される信号とをフィードバック信号として用い、
振動検出手段から出力される信号をフィードフォワード
信号として用いることにより、移動ステージの位置制御
安定性に優れ、かつ干渉計位置検出手段から出力される
信号に、ローカル弾性振動による誤差が重畳することに
よる移動ステージ位置決め性能の低下を抑制できる。 (3) 請求項3に記載の発明によれば、振動検出手段
から出力される信号に所定のゲインを乗じて駆動手段か
ら発する推力値に変換することにより、優れた制御応答
性を得ることができる。これによりローカル弾性振動に
よる影響を減じ、移動ステージの位置決めに要する時間
の短縮が可能である。 (4) 請求項5に記載の発明によれば、露光装置で発
生するローカル弾性振動の影響を低減してマスクステー
ジおよび基板ステージの位置決めに要する時間を短くす
ることができる。これにより、スループットの高い露光
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置決め装置を露光装置に適用し
た例を示す図。
【図2】図1に示す露光装置の一部を示す図であり、定
盤および定盤に設置されるセンサを説明する図。
【図3】図1に示す露光装置の一部を示す図であり、レ
チクルステージおよびウェハステージの概略的構成を説
明する図。
【図4】剛体振動を抑制するための制御系を説明するブ
ロック図。
【図5】レチクルステージおよびウェハステージの位置
決め制御部を説明するブロック図。
【図6】レチクルステージ位置決め制御部およびウェハ
ステージ位置決め制御部によりレチクルステージおよび
ウェハステージが位置決め制御される様子を示す図であ
り、(a)はウェハステージおよびレチクルステージが
駆動される様子を、(b)はウェハステージの位置決め
誤差が減少する様子を、(c)は従来の技術に係るステ
ージ位置決め制御部がローカル弾性振動の影響を受ける
様子を説明する図である。
【図7】従来の技術に係るステージ位置決め装置を有す
る露光装置の要部を説明する図。
【符号の説明】 20 定盤 46 投影レンズ保持筒 48 コラム 60、74 タコジェネレータ 62 レチクルステージ駆動モータ 66 レチクルステージ干渉計 68 レチクルステージ位置決め制御
部 70、72 固定鏡 76 ウェハステージ駆動モータ 78 ウェハステージ干渉計 80 ウェハステージ位置決め制御部 90、92 加速度センサ WS ウェハステージ RS レチクルステージ RSr、WSr 移動鏡

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動ステージと、 前記移動ステージを駆動するための駆動手段と、 前記移動ステージの設置部に固設された被固設部材に設
    けられる参照面で反射される光と、前記移動ステージに
    設けられる対象面で反射される光とで生成される干渉光
    により前記移動ステージの位置を検出する干渉計位置検
    出手段と、 前記参照面に局所的に生じる振動を検出する振動検出手
    段と、 前記干渉計位置検出手段より出力される信号と、前記振
    動検手段より出力される信号とに基づいて前記駆動手段
    の駆動制御を行う制御手段と、 を有することを特徴とする位置決め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位置決め装置におい
    て、 前記移動ステージの移動速度を検出する速度検出手段を
    さらに有し、 前記制御手段は、前記速度検出手段から出力される信号
    と、前記干渉計位置検出手段から出力される信号とをフ
    ィードバック信号として用いるとともに前記振動検出手
    段から出力される信号をフィードフォワード信号として
    用い、前記駆動手段の駆動制御を行うことを特徴とする
    位置決め装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の位置決め装置におい
    て、 前記制御手段は、前記振動検出手段から出力される信号
    に所定のゲインを乗じて前記駆動手段から発する推力値
    に変換することを特徴とする位置決め装置。
  4. 【請求項4】 移動ステージと、 前記移動ステージを駆動するための駆動手段と、 前記移動ステージの設置部に固設された被固設部材に設
    けられる参照面で反射される光と、前記移動ステージに
    設けられる対象面で反射される光とで生成される干渉光
    により前記移動ステージの位置を検出する干渉計位置検
    出手段と、 前記参照面に局所的に生じる振動を検出する振動検出手
    段と、 前記移動ステージの移動速度を検出する速度検出手段と
    を有する位置決め装置の位置決め方法において、 前記干渉計位置検出手段および前記速度検出手段から出
    力される信号に基づいて前記駆動手段をフィードバック
    制御しつつ、前記振動検出手段から出力される信号に所
    定のゲインを与えて前記駆動手段から発する推力値に変
    換、出力して前記駆動手段をフィードフォワード制御す
    ることを特徴とする位置決め装置の位置決め方法。
  5. 【請求項5】 マスクステージに設置されるマスク基板
    に形成されたパターンを、投影光学系を介して基板ステ
    ージに設置される基板に露光する露光装置であって、 請求項1〜3のいずれか1項に記載の位置決め装置を具
    備することを特徴とする露光装置。
JP10005845A 1998-01-14 1998-01-14 位置決め装置、位置決め方法および露光装置 Withdrawn JPH11204406A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203113A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Nikon Corp ステージ装置、ステージ制御方法、露光装置及び方法、並びにデバイス製造方法
KR100690882B1 (ko) 2005-03-21 2007-03-09 삼성전자주식회사 반도체 소자 제조용 노광 장비, 진동 감지 및 위치 측정방법, 반도체 소자 제조 방법
JP2009141283A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Nikon Corp ステージ装置、露光装置、およびステージ装置の制御方法
JP2009188421A (ja) * 2004-12-02 2009-08-20 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置及びデバイス製造方法
WO2014071780A1 (zh) * 2012-11-12 2014-05-15 上海微电子装备有限公司 工件台与掩模台公用的平衡质量系统及光刻机

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