JPH11204407A - パターンデータ作成方法 - Google Patents

パターンデータ作成方法

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JPH11204407A
JPH11204407A JP650398A JP650398A JPH11204407A JP H11204407 A JPH11204407 A JP H11204407A JP 650398 A JP650398 A JP 650398A JP 650398 A JP650398 A JP 650398A JP H11204407 A JPH11204407 A JP H11204407A
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beam exposure
light exposure
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光露光パターンや電子線露光パターンを太ら
せることなく、光露光と電子線露光の合わせずれに起因
するパターン接続部での精度劣化を防止する。 【解決手段】 光露光と電子線露光を用いて同一感光材
に対するパターン転写を行うに際し、デバイス設計パタ
ーンから光露光と電子線露光のためのパターンデータを
作成するパターンデータ作成方法において、デバイス設
計パターンの輪郭線を第1の量ΔW1だけ内側に移動さ
せる工程P1と、デバイス設計パターンから電子線露光
パターンを抽出する工程P2と、電子線露光パターンの
輪郭線を外側に第2の量ΔW2だけ移動させる工程P3
と、電子線露光パターンを電子線描画装置のデータ形式
に変換する工程P4と、デバイス設計パターンから光露
光パターンを抽出する工程P5と、光露光パターンをマ
スク描画装置のデータ形式に変換する工程P6とを含む
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細パターンを高
精度かつ高スループットで形成するためのパターン形成
方法に係わり、特に同一感光材に対するパターン転写を
光露光と電子線露光を用いて行う際に、デバイス設計パ
ターンから光露光と電子線露光のためのパターンデータ
を作成するパターンデータ作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程における光リソグラフィ
は、そのプロセス簡易性,低コストなどの利点により、
広くデバイス生産に用いられてきた。常に技術革新が続
けられており、近年では短波長化(KrFエキシマレー
ザ光源)により0.25μm以下の素子の微細化が達成
されつつある。さらに微細化を進めようと、より短波長
のArFエキシマレーザ光源やレベンソン型の位相シフ
トマスクの開発が進められており、0.15μmルール
対応の量産リソグラフィツールとして期待されている。
しかし、これを実現するための課題も多く、その開発に
係わる時間が長期化しており、デバイスの微細化のスピ
ードに追いつかなくなることが心配されつつある。
【0003】これに対して、ポスト光リソグラフィの第
一候補である電子線リソグラフィは、細く絞ったビーム
を用いて0.01μmまでの加工ができることは実証済
みである。微細化という観点では、当面問題なさそうで
あるが、デバイス量産ツールとしてはスループットに問
題がある。即ち、細かいパターンを一つ一つ順番に描い
ていくために、描画時間が長くなるのを避けられない。
この描画時間を短縮するために、ULSIパターンの繰
り返し部分を部分的に一括して描画する部分一括露光方
式(セルプロジェクション方式)など幾つかの装置が開
発されている。しかしながら、これらの装置を用いても
光リソグラフィのスループットに追いつくまでには至っ
ていない。
【0004】電子線リソグラフィのスループットを増大
させる方法として、同一レジストに対するパターン転写
を光露光と電子線露光で行い、電子線露光の露光領域を
少なくし、電子線描画装置が一時間当たりに処理できる
ウェハ枚数を増やすこと、いわゆる光と電子線(EB)
との同層のミックスアンドマッチが提案されている。
【0005】しかしながら、この種のミックスアンドマ
ッチの問題点の一つとして、光露光と電子線露光の重ね
合わせずれの問題がある。LSIは、多数のリソグラフ
ィ工程を繰り返して製造されるため、各工程における加
工のばらつきや、層間の重ね合わせ誤差が生じる。これ
らを可能な限り小さく抑え込むように様々な工夫がなさ
れているが、完全に無くすことが不可能である。同様
に、同一レジストに対してパターン転写を光露光と電子
線露光とを用いて行う場合にも重ね合わせ誤差が生じ
る。
【0006】ここで、図3を用いて、この重ね合わせず
れの問題を説明する。単純に寸法を基準にして、設計パ
ターンを光露光パターンAと電子線露光パターンBに分
割すると、光露光パターンAと電子線露光パターンBは
接触した形になるため(図3(a))、先に述べた光露
光と電子線露光の重ね合わせ誤差があると、本来接触し
ていなければならない部分で間隙が生じてしまい(図3
(b))、素子が正常に動作しなくなるという問題があ
る。
【0007】文献“Electron beam/DUV intra-level mi
x-and-match lithography for random logic 0.25 μm
CMOS”(R.Jonckheere et al.,Microelectronic Enginee
ring27 (1995)pp.231-234) では、パターン形成のリソ
グラフィ工程において、同一レジストに対するパターン
転写を Deep-UVステッパを用いた光露光と、ガウシア
ン電子線描画装置を用いた電子線露光とを用いて行う同
層のミックスアンドマッチが開示されており、0.4μ
mを基準にしてパターンを分離し、0.4μm以上のパ
ターンを Deep-UV光で露光し、0.4μm以下のパタ
ーンを電子線でウェハ上に直接描画している。そして、
光露光と電子線露光の重ね合わせ誤差を吸収するため、
光露光パターンと電子線露光パターンが0.1μmだけ
重複するようにして(図3(c))露光する方法が開示
されている。このようにパターンを重複させるようにす
ると、重ね合わせずれがあっても、接続部分でパターン
が途切れるという現象を防止することができる(図3
(d))。
【0008】当該文献では、このような重複パターンを
作成する方法として、光露光パターンの輪郭線をパター
ン外側方向に移動させてパターン寸法を太らせて電子線
露光パターンと重複させる方法(このような処理をサイ
ジング処理或いはリサイズ処理と呼んでいる)と、逆に
電子線露光パターンの輪郭線をパターン外側方向に移動
させてパターン寸法を太らせて光露光パターンと重複さ
せる方法とが示されている。しかしながら、前者の方法
では、光露光パターンを太らせることによりパターン間
の距離が狭まり、デザインルールに違反してしまう問題
がある。また、後者の方法では、重複量だけパターンが
太ってしまい、所望の寸法のパターンが得られないとい
う問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来実施
されていた光と電子線との同層のミックスアンドマッチ
では、光露光と電子線露光の合わせずれにより、光露光
パターンと電子線露光パターンの接続部分でパターン形
成精度が劣化するという問題点があった。また、これを
回避しようとすると、所望のパターンサイズが得られな
いという問題があった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、光露光パターン
や電子線露光パターンを太らせることなく、光露光と電
子線露光の合わせずれに起因する各々のパターンの接続
部分でのパターン形成精度劣化を防止することができる
パターンデータ作成方法を提供することにある。
【0011】そしてこれにより、電子線露光の持つ光を
越える優れた解像力と、高精度なパターン形成精度とを
有し、かつ光ステッパと同等のスループットを兼ね備え
た光リソグラフィ以降の量産にも対応可能なリソグラフ
ィシステムを実現することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は、次のような構成を採用している。
即ち、本発明(請求項1)は、光露光と電子線露光を用
いて同一感光材に対するパターン転写を行うに際し、デ
バイス設計パターンから光露光と電子線露光のためのパ
ターンデータを作成するパターンデータ作成方法におい
て、前記デバイス設計パターンの輪郭線を第1の量だけ
内側に移動させる工程と、前記輪郭線を移動させたデバ
イス設計パターンから電子線露光パターンを抽出する工
程と、前記抽出した電子線露光パターンの輪郭線を外側
に第2の量だけ移動させる工程と、前記輪郭線を移動さ
せた電子線露光パターンを電子線描画装置のデータ形式
に変換する工程と、前記デバイス設計パターンから光露
光パターンを抽出する工程と、前記光露光パターンをマ
スク描画装置のデータ形式に変換する工程とを含むこと
を特徴とする。
【0013】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) 第1の輪郭線移動量と第2の輪郭線移動量との絶対
値が等しいこと。 (2) 第1の輪郭線移動量と第2の輪郭線移動量との絶対
値が異なること。
【0014】(3) 同一感光材に対する光露光と電子線露
光の位置合わせ誤差、電子線描画装置の電子線の寸法精
度、レジストプロセスの変換差、及びエッチングの変換
差を考慮して、第1及び第2の輪郭線移動量を決めるこ
と。
【0015】(4) 電子線露光パターンの抽出は、ある基
準寸法よりも小さい寸法のパターンを抜き出すことによ
って行うこと。 (5) 光露光と電子線露光との境界寸法を定め、これを第
1の輪郭線移動量によって補正した値を基準寸法とし、
この基準寸法よりも小さい寸法のパターンを電子線露光
パターンとして抜き出すこと。
【0016】(6) 電子線露光パターンを電子線描画装置
のデータ形式に変換する工程の前に、抽出された電子線
露光パターンの短辺若しくは長辺の少なくとも一方につ
いて、これと垂直な方向に辺の位置を移動させる工程を
含むこと。 (7) 電子線露光パターンを電子線描画装置のデータ形式
に変換する工程の前に、抽出電子線露光パターンのうち
で光露光パターンと接触している辺について、これと垂
直な方向にその位置を移動させる工程を含むこと。
【0017】また、本発明(請求項2)は、光露光と電
子線露光を用いて同一感光材に対するパターン転写を行
うに際し、デバイス設計パターンから光露光と電子線露
光のためのパターンデータを作成するパターンデータ作
成方法において、前記デバイス設計パターンの輪郭線を
第1の量だけ内側に移動させる工程と、前記輪郭線を移
動させたデバイス設計パターンを光露光パターンと電子
線露光パターンに分離する工程と、前記光露光パターン
の輪郭線を外側に第2の量だけ移動させる工程と、前記
電子線露光パターンの輪郭線を外側に第3の量だけ移動
させる工程と、前記輪郭線を移動させた光露光パターン
をマスク描画装置のデータ形式に変換する工程と、前記
輪郭線を移動させた電子線露光パターンを電子線描画装
置のデータ形式に変換する工程とを含むことを特徴とす
る。
【0018】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (1) 第1,第2,第3の輪郭線移動量の絶対値がそれぞ
れ等しいこと。 (2) 第1,第2,第3の輪郭線移動量の絶対値がそれぞ
れ異なること。
【0019】(3) 同一感光材に対する光露光と電子線露
光の位置合わせ誤差、電子線描画装置の電子線の寸法精
度、レジストプロセスの変換差、及びエッチングの変換
差を考慮して、第1,第2,第3の輪郭線移動量を決め
ること。
【0020】(4) 光露光と電子線露光との境界寸法を定
め、その境界寸法よりも小さいパターンを電子線露光パ
ターンに、境界寸法よりも大きいパターンを光露光パタ
ーンに振り分けること。 (5) 光露光と電子線露光との境界寸法を定め、これを第
1の輪郭線移動量によって補正した値を基準寸法とし、
この基準寸法よりも大きいパターンを光露光パターン
に、基準寸法よりも小さいパターンを電子線露光パター
ンに振り分けること。
【0021】(6) 電子線露光パターンを電子線描画装置
のデータ形式に変換する工程の前に、分離された電子線
露光パターンの短辺若しくは長辺の少なくとも一方につ
いて、これと垂直な方向に辺の位置を移動させる工程を
含むこと。 (7) 電子線露光パターンを電子線描画装置のデータ形式
に変換する工程の前に、分離された電子線露光パターン
のうちで光露光パターンと接触している辺について、こ
れと垂直な方向にその位置を移動させる工程を含むこ
と。
【0022】また、本発明(請求項10)は、メモリ素
子とロジック素子を混載した半導体装置を製造するため
に、光露光と電子線露光を用いて同一感光材に対するパ
ターン転写を行うパターン形成方法において、前記請求
項1又は2に記載のパターンデータ作成方法によって得
られたパターンデータに基づいてロジック素子のパター
ンを形成し、部分一括露光方式電子線露光方法又は光露
光方法によってメモリ素子のパターンを形成することを
特徴とする。
【0023】また本発明は、デバイス設計パターンから
光露光と電子線露光のためのパターンデータを作成する
プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であって、デバイス設計パターンの輪郭線を第1の
量だけ内側に移動させ、輪郭線を移動させたデバイス設
計パターンから電子線露光パターンを抽出し、抽出した
電子線露光パターンの輪郭線を外側に第2の量だけ移動
させ、輪郭線を移動させた電子線露光パターンを電子線
描画装置のデータ形式に変換し、デバイス設計パターン
から光露光パターンを抽出し、光露光パターンをマスク
描画装置のデータ形式に変換するようにコンピュータを
制御するためのプログラムを格納したことを特徴とす
る。
【0024】また本発明は、デバイス設計パターンから
光露光と電子線露光のためのパターンデータを作成する
プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体であって、デバイス設計パターンの輪郭線を第1の
量だけ内側に移動させ、輪郭線を移動させたデバイス設
計パターンを光露光パターンと電子線露光パターンに分
離し、光露光パターンの輪郭線を外側に第2の量だけ移
動させ、電子線露光パターンの輪郭線を外側に第3の量
だけ移動させ、輪郭線を移動させた光露光パターンをマ
スク描画装置のデータ形式に変換し、輪郭線を移動させ
た電子線露光パターンを電子線描画装置のデータ形式に
変換するようにコンピュータを制御するためのプログラ
ムを格納したことを特徴とする。
【0025】(作用)本発明(請求項1)によれば、設
計パターンの寸法が所望のパターン寸法よりも小さくな
るようにパターン輪郭線を第1の量ΔW1だけ移動させ
てパターン幅を細めた後、電子線露光パターンを抽出
し、抽出した電子線露光パターンの寸法が所望のパター
ン寸法となるようにパターン輪郭線を第2の量ΔW2だ
け移動させてパターン幅を太める処理を行うようにして
いる。これにより、電子線露光パターンと光露光パター
ンとの接続部分において、電子線露光パターンが光露光
パターンに重複するようになる。その重複量は、第1の
輪郭線移動量ΔW1と第2の輪郭線移動量ΔW2の和と
なる。
【0026】また、電子線露光と光露光の重ね合わせ位
置ずれ量を考慮して、パターン重複量(ΔW1+ΔW
2)が重ね合わせ位置ずれ量を上回るようにΔW1とΔ
W2の量を設定することにより、電子線露光パターンと
光露光パターンの接続部分は必ず重複するため、重ね合
わせずれによってパターンが途切れてしまうという現象
を防止することができる。
【0027】また、ΔW1=ΔW2となるように輪郭線
移動量を設定することにより、電子線露光パターンは、
パターン重複量(ΔW1+ΔW2)が得られると同時
に、パターン幅が変化するということを回避することが
できる。従って、当初の設計通りのパターン幅のパター
ンデータが得られることになる。つまり、本発明のパタ
ーンデータ作成方法においては、最終的に得られるパタ
ーンの線幅が変化してしまうという副作用がない。
【0028】また、電子線露光と光露光の重ね合わせ位
置ずれに加えて、描画装置のビームの寸法精度、レジス
トプロセスの変換差、エッチング変換差などを考慮して
パターン輪郭線移動量ΔW1,ΔW2を設定することに
より、これらのパターン寸法精度劣化要因を補正するこ
とができ、更に高精度なパターン形成が可能となる。従
って、電子線と光とを用いて同一感光材に露光してパタ
ーンを形成する、いわゆる同層ミックスアンドマッチ法
において、電子線露光と光露光の接続部分でパターンが
劣化することなく、微細なパターンを精度良く形成する
ことが可能となる。
【0029】また、本発明(請求項2)によれば、設計
パターンの寸法が所望のパターン寸法よりも小さくなる
ようにパターン輪郭線を第1の量ΔW1だけ移動させて
パターン幅を細めた後、電子線露光パターンと光露光パ
ターンとを分離し、抽出した電子線露光パターンの寸法
が所望のパターン寸法となるようにパターン輪郭線を第
2の量ΔW2だけ移動させてパターン幅を太める処理を
行うようにしている。さらに、抽出した光露光パターン
の寸法が所望のパターン寸法となるようにパターン輪郭
線を第3の量ΔW3だけ移動させてパターン幅を太める
処理を行うようにしている。これにより、電子線露光パ
ターンと光露光パターンとの接続部分において、電子線
露光パターンが光露光パターンに重複するようになる。
その重複量は、第2の輪郭線移動量ΔW2と第3の輪郭
線移動量ΔW3の和となる。
【0030】また、電子線露光と光露光の重ね合わせ位
置ずれ量を考慮して、パターン重複量(ΔW2+ΔW
3)が重ね合わせ位置ずれ量を上回るようにΔW2とΔ
W3の量を設定することにより、電子線露光パターンと
光露光パターンの接続部分は必ず重複するため、重ね合
わせずれによってパターンが途切れてしまうという現象
を防止することができる。
【0031】また、電子線露光と光露光の重ね合わせ位
置ずれに加えて、描画装置のビームの寸法精度、レチク
ル製作プロセスの変換差、レジストプロセスの変換差、
エッチング変換差などを考慮してパターン輪郭線移動量
ΔW1,ΔW2,ΔW3を設定することにより、これら
のパターン寸法精度劣化要因を補正することができ、さ
らに高精度なパターン形成が可能となる。
【0032】また、電子線露光パターンの短辺の位置を
任意の量ΔW4だけ移動させることにより、設計パター
ンの最小寸法に制限されることなく、パターン重複量を
任意の大きさに設定することができるようになる。従っ
て、電子線と光とを用いて同一感光材に露光してパター
ンを形成する、いわゆる同層ミックスアンドマッチ法に
おいて、レジストパターン形成だけでなくエッチングま
で含めて、電子線露光と光露光の接続部分でパターンが
劣化することなく、所望の寸法の微細なパターンを精度
良く形成することが可能となる。
【0033】また、本発明(請求項10)によれば、記
憶素子とロジック素子とを混載するデバイスのパターン
形成において、記憶素子領域とロジック素子領域とを分
離し、記憶素子領域のパターンを部分一括露光方式電子
線露光方法或いは光露光技術を用いて形成し、ロジック
素子のパターンを本発明の方法である光露光と電子線露
光とを組み合わせた方法により形成するようにしてい
る。これにより、電子線露光の持つ光を超える優れた解
像力と光ステッパと同等のスループットを兼ね備えた光
リソグラフィ以降の量産システムを提供することが可能
となる。
【0034】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施形態を説明す
る前に、本発明で用いるリソグラフィシステムの例とし
て、本発明者らが既に提案している電子線露光の持つ光
を越える優れた解像力と光ステッパと同等のスループッ
トを兼ね備えた、光と電子線により同一感光材を露光す
るリソグラフィシステムを説明しておく(特願平9−4
6683号)。図1は、そのパターン形成方法及びリソ
グラフィシステムの基本概念を示す図である。同図にお
いて、1はステッパ、例えば deep-UVステッパ、2は
部分一括露光方式の電子線描画装置、3はレジストの塗
布・現像装置、4はレジストをインラインプロセスで処
理するために前記1,2,3の装置間を雰囲気制御され
た環境下で搬送するためのウェハ搬送機構である。
【0035】このように構成されたシステムの作用につ
いて述べる。レジスト塗布・現像装置3でレジストを塗
布されたウェハは、搬送機構4によってステッパ1に運
ばれ、ウェハ上の全面にレチクルのパターンが縮小され
て順次露光される。露光が終了すると、ウェハは搬送機
構4によって電子線描画装置2に運ばれる。光露光され
たウェハに対して電子線露光するべきパターンの位置合
わせが完了した後、電子線によってウェハ全面の各チッ
プに対して露光が順次なされていく。
【0036】この際に電子線露光のスループットを高め
るために、繰り返しパターンは部分一括露光方式で露光
する。さらに、ステッパ1のスループットに比べて電子
線露光のスループットは一般的に低いことから、電子線
描画装置2を複数台配置してステッパ1の処理能力が電
子線描画装置の処理能力で律速されないようにシステム
を構成して、ステッパ1から搬出されたウェハを複数の
電子線描画装置2で並列処理できるようにしている。こ
れによって、電子線露光の高い解像性とステッパの高い
スループットが両立される。全てのパターンがウェハ全
面の全チップに対して描画された後、搬送機構4によっ
てウェハは塗布・現像装置3に戻され、現像されてパタ
ーン形成が完了する。
【0037】このようなシステムで使うことができるレ
ジストは、高い解像性と高い感度を有する化学増幅型の
レジスト、例えばUV2HSやUVN−HS(シプレー
社製)である。この種の化学増幅型のレジストは空気中
の様々な化学物質でその性能が簡単に劣化するため、搬
送機構4を設置して各種装置1,2,3内及び各種装置
1,2,3間で環境制御された環境下で取り扱うように
している。これによって、露光前後でのパターン寸法の
変化などを抑えている。
【0038】このようにリソグラフィシステムが構成さ
れたことによって、0.1μmルールの微細パターンを
含むデバイスパターンを高スループットで形成すること
ができる。図2は、このリソグラフィシステムを用いて
0.65μm厚の化学増幅型ネガレジストUVNに形成
した微細パターンの一例である。 deep-UVステッパを
用いて0.25μmまでのパターン形成を行い、0.2
5μm以下のパターンを電子線で露光した。現像液はT
MAH水溶液、現像の条件は0.14規定で60秒であ
った。0.1μmまでのパターンが確実に形成できてお
り、解像力的にはこのリソグラフィシステムが十分な性
能を持つことが分った。下記の(表1)は本リソグラフ
ィシステムのスループットを試算した結果である。
【0039】
【表1】
【0040】スループット試算に使った露光パターン
は、0.15μmルールの256MビットdRAMのゲ
ート層である。このパターンを8インチウェハ全面に1
00チップ並べて露光したときのスループットを試算し
た。レジストの感度は10μC/cm2 とした。試算に使
った電子線描画装置は、日立製作所製のHL−800D
である。この装置の性能は、文献1(Y.Nakayama et a
l.,J.Vac.Sci.Technol.,B8(6),1990,p1836 )、文献2
(Y.Sohda et al.,J.Vac.Sci.Technol.,B9(6),1991,p29
40)、文献3(H.Itoh et al.,J.Vac.Sci.Technol.,B10
(6),1992,p2799)を参照した。なお、この試算ではステ
ッパと電子線描画装置は1台ずつの構成とした。
【0041】部分一括露光方式を使って(セル数:5
個)電子線露光だけで露光した場合のスループットは
0.3枚/時、これに対して0.25μmルール以上の
パターンは deep-UVステッパで露光し、それ以下のパ
ターンをセルフプロジェクションを使って(セル数:5
個)電子線で露光した場合には2.8枚/時と遥かに高
い値を示す。電子線描画装置を3台配置して、ステッパ
からのウェハを並列で処理できるようにすれば十分に量
産ツールとして使えるスループットを確保できると判断
される。従って、このようなリソグラフィシステムによ
れば、電子線露光の持つ光を越える優れた解像力と光ス
テッパと同等のスループットを兼ね備えた光リソグラフ
ィ以降の量産システムを実現することができる。
【0042】以下、本発明の詳細を図示の実施形態によ
って説明する。 (第1の実施形態)図4は、本発明の第1の実施形態に
係わるパターンデータ作成方法におけるデータ作成手順
を示す図である。同図において、入力は設計パターンデ
ータ10であり、出力として電子線直接描画装置駆動用
データ11及びレチクル描画装置駆動用データ12が作
成される。前者は電子線直接描画工程に、後者はレチク
ル製造を経て光露光工程に用いられる。また、この手順
は、例えば磁気ディスク等の記録媒体に記録されたプロ
グラムを読み込み、このプログラムによって動作が制御
されるコンピュータによって実現してもよい。
【0043】電子線直接描画装置駆動用データ11を作
成する工程は、設計パターンの輪郭線をパターン内側方
向に第1の量ΔW1だけ移動させてパターン幅を細める
工程P1と、電子線露光パターンを抽出する工程P2
と、抽出した電子線露光パターンの輪郭線をパターン外
側方向に第2の量ΔW2だけ移動させてパターン幅を太
める工程P3と、電子線直接描画装置駆動用データへ変
換する処理工程P4と、から構成されている。
【0044】また、光露光パターンデータ12の作成工
程は、設計パターンデータ10から光露光パターンを抽
出する工程P5と、抽出された光露光パターンをレチク
ル描画装置駆動用データへ変換する処理工程P6と、か
ら構成されている。なお、本実施形態で用いるリソグラ
フィシステムは、先に説明した図1と同様である。
【0045】次に、図5を用いて、本実施形態のパター
ンデータ作成方法の各工程における作用を説明する。図
5は、MOSFETのゲート電極形成層のパターン2
0,21,22に本発明によるパターンデータ作成方法
を適用することで生じる各処理工程の作用を説明するた
めのパターン図である。
【0046】本実施形態においては、設計パターン10
は、拡大・縮小処理或いはパターン幅太め・細め処理な
どの各種処理を施されて所望のレジストパターン寸法に
調整されているものとし、電子線露光と光露光の境界寸
法をレジストパターンのパターン幅Lとして規定してあ
るものとし、境界寸法L以下の寸法のパターンを電子線
で、境界寸法L以上の寸法のパターンを deep-UV光で
露光し、レジストパターンを形成するものとする。図5
(a)に示したパターン図においては、L以下のパター
ン幅であるゲート電極22を電子線で、配線層との導通
を取るためのパッド20,21を deep-UV光で露光し
て、パターンを形成するものとする。
【0047】まず、P1工程により、設計パターン10
の輪郭線をパターン内側方向にΔW1だけ移動させてパ
ターン幅を細める。その結果、図5(b)に示すよう
に、パターン輪郭線がΔW1だけ内側に移動することに
より、パターン幅は2ΔW1だけ細まると共に、パッド
20,21とゲート電極22の接続位置がパッド側にΔ
W1だけ後退する。
【0048】次に、P2工程により電子線露光パターン
を抽出する。抽出する方法は、例えばパターン幅を基準
にして、この基準パターン幅を下回るパターン幅のパタ
ーンを電子線露光パターンとして抽出する方法がある。
この時、前記のように電子線露光と光露光の境界寸法を
レジストパターンのパターン幅Lとして規定してある場
合には、この境界寸法Lを2ΔW1だけ細めて(L−2
ΔW1)を電子線露光パターンを抽出する基準パターン
幅として用いることにする。その結果、図5(b)に斜
線でハッチングして示してあるゲート電極パターン23
が抽出される。
【0049】続いて、P3工程において抽出したパター
ンの輪郭線をパターン外側方向にΔW2だけ移動させて
パターン幅を太める。その結果、図5(c)に示したよ
うに、ゲート電極パターン23のパターン幅は2ΔW2
だけ太められ、最初の設計パターンと同じ寸法、即ち所
望のレジストパターン寸法に戻されて、電子線露光パタ
ーン24となる。この時、ゲート電極パターン23は、
パッドパターン方向にΔW2だけ伸びる。
【0050】最後のP4工程において、電子線露光パタ
ーン24は電子線直接描画装置駆動用データ11へ変換
される。これを用いて電子線露光を行う。一方、光露光
パターンはP5工程により、設計パターンから電子線露
光と光露光の境界寸法Lを基準にして、Lを上回る寸法
のパッドパターン20,21が抽出される。さらにP6
工程によって、これらのパターンはレチクル描画装置駆
動用データ12に変換される。このレクチル描画装置駆
動用データ12を用いてレチクル描画を行ってレチクル
を製作し、光露光を行う。
【0051】以上詳述したパターン作成手順を設計パタ
ーンデータ20,21,22に作用させた結果、図5
(d)のようなパターンが得られる。P1工程において
パッドとゲート電極の接続位置がパッド側にΔW1だけ
後退し、P2工程において抽出されたゲート電極パター
ン23がP3工程においてさらにΔW2だけパッド側に
伸びたことから、最終的に(ΔW1+ΔW2)だけゲー
ト電極パターンがパッド側に伸びることになる。従っ
て、電子線で露光されるゲート電極パターン24は、光
露光により形成されるパッドパターン20,21上にそ
れぞれ(ΔW1+ΔW2)だけ重複した結果が得られる
ことになる。
【0052】このようにパターンデータ作成方法が構成
されたことによって、電子線露光パターンが光露光パタ
ーン上に(ΔW1+ΔW2)だけ重複する結果が得られ
る。(ΔW1+ΔW2)が電子線露光と光露光の重ね合
わせ位置ずれ量を上回るようにΔW1及びΔW2を設定
するようにすれば、電子線露光パターンと光露光パター
ンの接続部分は必ず重複するため、重ね合わせずれによ
ってパターンが途切れてしまうという現象を防止するこ
とができる。
【0053】また、電子線露光パターンは、P1工程に
おいてパターン幅を2ΔW1だけ細められた後、P3工
程において同じく2ΔW2だけ太められるので、ΔW1
=ΔW2となるように輪郭線移動量を設定すれば最終的
な電子線露光パターンのパターン幅は、当初の設計パタ
ーン通りのパターン幅となっている。一方、光露光パタ
ーンについては、パターン幅を変更する処理は施さない
ため、設計パターン通りのパターン幅となっている。つ
まり、本実施形態のパターンデータ作成方法において
は、最終的に得られるパターンの線幅が変化してしまう
という副作用がない。
【0054】従って、電子線と光とを用いて同一感光材
に露光してパターンを形成する、いわゆる同層ミックス
アンドマッチ法において、電子線露光と光露光の接続部
分でパターンが劣化することなく、微細なパターンを精
度良く形成することが可能となる。
【0055】また、本実施形態においては、電子線露光
と光露光の重ね合わせ位置誤差のみを考慮して各工程の
パターン輪郭線移動量ΔW1,ΔW2を設定する例を示
したが、この他にも描画装置のビームの寸法精度、レジ
ストプロセスの変換差、エッチング変換差などを考慮し
てパターン輪郭線移動量ΔW1,ΔW2を設定すれば、
これらのパターン寸法精度劣化要因を補正することがで
き、さらに高精度なパターン形成が可能となる。
【0056】(第2の実施形態)図6は、本発明の第2
の実施形態に係わるパターンデータ作成方法におけるデ
ータ作成手順を示す図である。同図において、入力は設
計パターンデータ10であり、出力として電子線直接描
画装置駆動用データ11及びレチクル描画装置駆動用デ
ータ12が作成される。前者は電子線直接描画工程に、
後者はレチクル製造を経て光露光工程に用いられる。
【0057】電子線直接描画装置駆動用データ11を作
成する工程は、設計パターンの輪郭線をパターン内側方
向に第1の量ΔW1だけ移動させてパターン幅を細める
工程P11と、電子線露光パターンと光露光パターンと
を分離する工程P12と、P12工程で電子線露光パタ
ーンとして分離されたパターンの輪郭線をパターン外側
方向に第2の量ΔW2だけ移動させてパターン幅を太め
る工程P13と、電子線直接描画装置駆動用データ11
へ変換する処理工程P14と、から構成されている。
【0058】また、光露光用レチクル描画装置駆動用デ
ータ12を作成する工程は、P11,P12の工程に加
え、P12工程で光露光パターンとして分離されたパタ
ーンの輪郭線をパターン外側方向に第2の量ΔW3だけ
移動させてパターン幅を太める工程P15と、P15工
程の結果得られたパターンをレチクル描画装置駆動用デ
ータ12へ変換する処理工程P16と、から構成されて
いる。なお、本実施形態で用いるリソグラフィシステム
も、先に説明した図1と同様である。
【0059】次に、図7を用いて、本実施形態のパター
ンデータ作成方法の各工程における作用を説明する。図
7は、実施形態1と同様にMOSFETのゲート電極形
成層のパターン30,31,32に本発明によるパター
ンデータ作成方法を適用することで生じる各処理工程の
作用を説明するためのパターン図である。
【0060】本実施形態においては、電子線露光と光露
光の境界寸法をレジストパターンのパターン幅Lとして
規定してあるものとし、境界寸法L以下の寸法のパター
ンを電子線で、境界寸法L以上の寸法のパターンを dee
p-UV光で露光してパターンを形成するものとする。図
7(a)に示したパターン図においては、L以下のパタ
ーン幅であるゲート電極32を電子線で、配線層との導
通を取るためのパッド30,31を deep-UV光で露光
して、パターンを形成するものとする。また、パターン
を形成した感光材をマスクとして基板を加工するエッチ
ング工程において、パターン寸法が2ΔWeだけ太ると
仮定し、設計したパターンの寸法よりもレジストパター
ンを2ΔWeだけ細めて形成するものとする。また、電
子線露光パターンと光露光パターンの重複部分の所望の
大きさは2ΔWであるとする。
【0061】まず、P11工程により、設計パターン3
0,31,32の輪郭線をパターン内側方向にΔW1だ
け移動させてパターン幅を細める。この時、ΔW1=Δ
W+ΔWeとする。その結果、図7(b)に示すよう
に、パターン輪郭線がΔW1だけ内側に移動することに
より、パターン幅が2ΔW1だけ細まったパターン3
3,34,35が得られる。その際、パッド33,34
とゲート電極35の接続位置がパッド側にΔW1だけ後
退する。
【0062】次に、P12工程により電子線露光パター
ンと光露光パターンと分離する。ここでは、分離の基準
パターン幅を設け、この基準パターン幅を下回るパター
ン幅のパターンを電子線露光パターンとして抽出する方
法を用いる。この時、前記のように電子線露光と光露光
の境界寸法をレジストパターンのパターン幅Lとして規
定してある場合には、(L−2ΔW1)を電子線露光パ
ターンを抽出する基準パターン幅として用いる。その結
果、図7(b)のゲート電極パターン35が電子線露光
パターンとして、パッド33,34が光露光パターンと
して分離される。
【0063】続いて、P13工程により、分離した電子
線露光パターン35の輪郭線をパターン外側方向にΔW
2だけ移動させてパターン幅を太める。この時、ΔW2
=ΔWとする。その結果、図7(c)に示したように、
ゲート電極パターン35のパターン幅は2ΔW2だけ太
められ、電子線露光パターン38となる。この時、ゲー
ト電極パターン38は、パッドパターン方向にΔW2だ
け伸びる。
【0064】さらに、P14工程において、電子線露光
パターン38は電子線直接描画装置駆動用データ11へ
変換される。これを用いて電子線露光を行う。一方、P
12工程によって光露光パターンとして分離されたパタ
ーン33,34は、P15工程において、その輪郭線を
パターン外側方向にΔW3だけ移動させてパターン幅を
太められる。この時、ΔW3=ΔWとする。その結果、
図7(c)に示したように、パッドパターン33,34
のパターン幅は2ΔW3だけ太められ、光露光パターン
36,37となる。さらにP16工程によって、これら
のパターン36,37はレチクル描画装置駆動用データ
12に変換される。このレチクル描画装置駆動用データ
12を用いてレチクル描画を行ってレチクルを製作し、
光露光を行う。
【0065】以上詳述したパターン作成手順を設計パタ
ーンデータ30,31,32に作用させた結果、図7
(d)のようなパターンが得られる。P11の工程の結
果、パッドとゲート電極の接続位置がパッド側にΔW1
だけ後退し、さらにP12工程において電子線露光パタ
ーンとして分離されたゲート電極パターンがP13工程
においてさらにΔW2だけパッド側に伸びたことから、
最終的に(ΔW1+ΔW2)だけゲート電極パターンが
パッド側に伸びることになる。一方、光露光パターン
は、P11工程によりΔW1だけ細められ、P15工程
によりΔW3だけ太められる。従って、(−ΔW1+Δ
W3)だけパターン幅が変化したことになる。そのた
め、最終的に得られる電子線露光パターンと光露光パタ
ーンの重複量は、(ΔW1+ΔW2)+(−ΔW1+Δ
W3)=ΔW2+ΔW3=2ΔWとなり、所望の重複量
が得られることが分かる。
【0066】このようにパターンデータ作成方法が構成
されたことによって、電子線露光パターンが光露光パタ
ーン上に2ΔWだけ重複する結果が得られる。2ΔWが
電子線露光と光露光の重ね合わせ位置ずれ量を上回るよ
うにΔWを設定するようにすれば、電子線露光パターン
と光露光パターンの接続部分は必ず重複するため、重ね
合わせずれによってパターンが途切れてしまうという現
象を防止することができる。
【0067】また、電子線露光パターンは、P11工程
においてパターン幅を2ΔW1だけ細められた後、P1
3工程において2ΔW2だけ太められるので、最終的な
電子線露光パターンのパターン幅は、(−2ΔW1+2
ΔW2)=−2ΔWeとなっている。また、光露光パタ
ーンについては、P11工程においてパターン幅を2Δ
W1だけ細められた後、P15工程において2ΔW3だ
け太められるので、最終的な光露光パターンのパターン
幅もまた(−2ΔW1+2ΔW3)=−2ΔWeとなっ
ている。いずれも−2ΔWeだけ細められており、本実
施形態のパターンデータ作成方法を適用することによ
り、エッチング変換差を考慮した所望のレジスト寸法が
得られることが分かる。
【0068】従って、電子線と光とを用いて同一感光材
に露光してパターンを形成する、いわゆる同層ミックス
アンドマッチ法において、レジストパターン形成だけで
なくエッチングまで含めて、電子線露光と光露光の接続
部分でパターンが劣化することなく、所望の寸法の微細
なパターンを精度良く形成することが可能となる。
【0069】また、本実施形態においては、電子線露光
と光露光の重ね合わせ位置誤差とエッチング変換差とを
考慮して各工程のパターン輪郭線移動量ΔW1,ΔW
2,ΔW3を設定する例を示したが、この他にも描画装
置のビームの寸法精度、レチクル製作プロセスの変換
差、レジストプロセスの変換差などを考慮してパターン
輪郭線移動量ΔW1,ΔW2,ΔW3を設定すれば、こ
れらのパターン寸法精度劣化要因を補正することがで
き、さらに高精度なパターン形成が可能となる。
【0070】(実施形態3)図8は、本発明の第3の実
施形態に係わるパターンデータ作成方法におけるデータ
作成手順を示す図である。同図において、入力は設計パ
ターンデータ10であり、出力として電子線直接描画装
置駆動用データ11及びレチクル描画装置駆動用データ
12が作成される。前者は電子線直接描画工程に、後者
はレチクル製造を経て光露光工程に用いられる。
【0071】本実施形態におけるデータを作成工程の構
成は、第2の実施形態で説明した図6の構成とほぼ同様
であるが、電子線露光パターンの輪郭線の短辺をΔW4
だけ移動させる工程P21が追加された構成となってい
る。
【0072】図9は、第2の実施形態で説明した図7と
同様のパターンについて、本実施形態のパターン作成方
法を適用した場合の作用を説明する図である。P12工
程において電子線露光パターンとして分離されたゲート
電極パターン35は、P13工程においてパターン輪郭
線を第2の量ΔW2だけパターン外側方向に移動させら
れてパターン幅を太められてパターン38となってい
る。
【0073】次に、P21工程において、電子線露光パ
ターンの輪郭線の短辺をパターン外側方向にΔW4だけ
移動させる。即ち、図9(a)に示すように、ゲート電
極パターン38は、光で露光されるパッドパターン方向
にΔW4だけ伸びることになる。従って、光露光パター
ンとの重複量がΔW4だけ増加し、結果として光露光パ
ターンと電子線露光パターンとの重複量は、W2+W3
+W4となる。
【0074】前記した第2の実施形態で示したパターン
データ作成方法の場合、P11工程の結果、パッドとゲ
ート電極の接続位置がパッド側にΔW1だけ後退し、さ
らにP12工程において電子線露光パターンとして分離
されたゲート電極パターンがP13工程においてさらに
ΔW2だけパッド側に伸びたことから、最終的に(ΔW
1+ΔW2)だけゲート電極パターンがパッド側に伸び
ることになる。一方、光露光パターンは、P11工程に
よりΔW1だけ細められ、P15工程によりΔW3だけ
太められている。従って、(−ΔW1+ΔW3)だけパ
ターン幅が変化したことになる。そのため、最終的に得
られる電子線露光パターンと光露光パターンの重複量
は、(ΔW1+ΔW2)+(−ΔW1+ΔW3)=ΔW
2+ΔW3となる。
【0075】ここで注意しなければならないのは、パタ
ーン幅太め量2ΔW2及び2ΔW3は、パターン細め量
2ΔW1を越えると、最終的に得られるパターン寸法が
設計パターン寸法よりも太ってしまうという点である。
また、パターン細め量2ΔW1が設計パターンの最小寸
法Wmin を超えると、細めた結果最小寸法パターンは消
滅してしまう。従って、2ΔW1はWmin により制限さ
れる。まとめると、第2の実施形態のパターンデータ作
成方法によって得られる電子線露光パターンと光露光パ
ターンの重複量(ΔW2+ΔW3)は、Wmin を超える
ことはできない。即ち、所望のパターン重複量2ΔWが
設計パターンの最小寸法Wmin よりも大きい場合には、
期待する効果が得られないことになる。
【0076】これに対し本実施形態のパターンデータ作
成方法では、任意の寸法ΔW4だけパターン重複量を増
やすことができるため、所望のパターン重複量を必ず得
ることができる。従って、電子線と光とを用いて同一感
光材に露光してパターンを形成する、いわゆる同層ミッ
クスアンドマッチ法において、レジストパターン形成だ
けでなくエッチングまで含めて、電子線露光と光露光の
接続部分でパターンが劣化することなく、所望の寸法の
微細なパターンを精度良く形成することが可能となる。
【0077】(第4の実施形態)図10は、本発明の第
4の実施形態に係わるパターン作成方法を説明するため
の図で、記憶装置とロジック回路とを混載した半導体デ
バイスのゲート層パターンの作成に適用した例である。
同図において、入力はロジック回路−記憶装置混載デバ
イスの設計パターンデータ10であり、出力として電子
線直接描画装置駆動用データ11及びレチクル描画装置
駆動用データ12が作成される。前者は電子線直接描画
工程に、後者はレチクル製造を経て光露光工程に用いら
れる。
【0078】本実施形態は、記憶装置領域とロジック回
路領域を分離する工程(P30)と、記憶装置領域のパ
ターンを部分一括露光方式電子線露光用の描画データに
変換する工程(P31)と、ロジック回路領域のパター
ンを第1〜第3の実施形態で述べた方法により電子線露
光パターンと光露光パターンに分離する工程と、記憶装
置パターンとロジック回路領域の電子線露光パターンと
を融合して電子線露光装置駆動用データに変換する工程
(P32)と、から構成されている。
【0079】次に、このように構成されたパターンデー
タ作成方法の作用を説明する。記憶装置とロジック回路
とを混載した半導体デバイスのゲート層パターンは、P
30工程により記憶装置領域とロジック回路領域とに分
離される。記憶装置領域のパターンは、P31工程にお
いて部分一括露光方式電子線露光用の描画データに変換
される。ロジック回路領域のパターンは、第1〜第3の
実施形態で述べた方法により電子線露光パターンと光露
光パターンとに分離される。光露光パターンは、光露光
用レチクル作成のためにレチクル描画装置駆動用データ
に変換される。電子線露光パターンは、P32工程にお
いて、P31工程で作成された部分一括露光方式電子線
露光用描画データと融合され、電子線露光装置駆動用描
画データに変換される。
【0080】このように光露光と電子線露光が露光パタ
ーンを分担するように構成されたことによって、光では
形成困難な0.15μmルールの微細パターンを含むデ
バイスパターンを高スループットで形成することができ
る。下記の(表2)は本パターン形成方法のスループッ
トを試算した結果である。
【0081】
【表2】
【0082】スループット試算に使った露光パターン
は、0.15μmルールの64ビットRISCプロセッ
サのゲート層である。このパターンを8インチウェハ全
面に80チップ並べて露光したときのスループットを試
算した。レジストの感度は10μC/cm2 とした。試算
に使った電子線描画装置は日立製のHL−800Dであ
る。この装置の性能は、前記文献1〜3を参照した。な
お、この試算ではステッパと電子線露光装置は1台づつ
の構成とした。
【0083】部分一括露光方式と可変矩形ビーム方式を
組み合わせて電子線露光だけで露光した場合のスループ
ットは0.7枚/h、これに対してキャッシュメモリ部
は部分一括露光方式、ロジック回路部はゲート電極パタ
ーンのみを電子線で露光し、それ以外のパターンを Dee
p-UVステッパで露光した場合には、2.9枚/時とな
り、スループットは実に4倍以上になる。電子線露光装
置を4台配置して、ステッパからのウェハを並列で処理
できるようにすれば十分に量産ツールとして使えるスル
ープットを確保できると判断される。
【0084】このように本実施形態によれば、電子線露
光の持つ光を越える優れた解像力と光ステッパと同等の
スループットを兼ね備えた光リソグラフィ以降の量産シ
ステムを提供することができる。
【0085】なお、本実施形態では、キャッシュメモリ
領域を部分一括露光方式の電子線描画装置で露光を行っ
たが、光露光でもパターン解像が可能であれば、この領
域をdeep-UV光で露光するようにしてもよい。その場
合、電子線露光パターン数が減少して描画スループット
は更に向上するので、より高スループットな同層のミッ
クスアンドマッチ式リソグラフィシステムを構築するこ
とが可能となる。
【0086】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸
脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿
論である。実施形態では、ゲート電極形成層を例に説明
したが、半導体素子の製造過程におけるその他のパター
ン層においても本発明のパターンデータ作成方法を適用
することができ、同様の効果が得られることは言うまで
もない。さらに、本実施形態では、基準寸法を設けて電
子線露光パターン或いは光露光パターンを抽出する方法
を例として用いたが、その他の方法を用いてパターンを
抽出する場合でも、同様の効果が得られることを付記し
ておく。
【0087】また、実施形態において記載した手法は、
コンピュータに実行させることのできるプログラムとし
て、例えば磁気ディスク(フロッピーディスク,ハード
ディスク等)、光ディスク(CD−ROM,DVD
等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装
置に適用したり、通信媒体により伝送して各種装置に適
用することも可能である。本装置を実現するコンピュー
タは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、こ
のプログラムによって動作が制御されることにより、上
述した処理を実行する。
【0088】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
バイス設計パターンを所定の寸法だけ細めた後、電子線
露光パターンを取り出しこの電子線露光パターンを所定
の寸法だけ太めることにより、光露光パターンや電子線
露光パターンを太らせることなく、光露光と電子線露光
の合わせずれに起因する各々のパターンの接続部分での
パターン形成精度劣化を防止することができる。従っ
て、電子線露光の持つ光を越える優れた解像力と、高精
度なパターン形成精度とを有し、かつ光ステッパと同等
のスループットを兼ね備えた光リソグラフィ以降の量産
にも対応可能なリソグラフィシステムを実現することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に用いたリソグラフィシス
テムの基本概念を示す図。
【図2】従来のパターン形成方法で形成したレジストパ
ターンの一例を示す図。
【図3】従来例における光露光と電子線露光との重ね合
わせ誤差に起因するパターン形状劣化を説明するための
図。
【図4】第1の実施形態に係わるパターンデータ作成方
法におけるデータ作成手順を示す図。
【図5】第1の実施形態に係わるパターンデータ作成方
法の各工程における作用を説明するための図。
【図6】第2の実施形態に係わるパターンデータ作成方
法におけるデータ作成手順を示す図。
【図7】第2の実施形態に係わるパターンデータ作成方
法の各工程における作用を説明するための図。
【図8】第3の実施形態に係わるパターンデータ作成方
法におけるデータ作成手順を示す図。
【図9】第3の実施形態に係わるパターンデータ作成方
法の各工程における作用を説明するための図。
【図10】第4の実施形態に係わるパターンデータ作成
方法の各工程における作用を説明するための図。
【符号の説明】
1… deep-UVステッパ 2…電子線描画装置 3…レジスト塗布・現像装置 4…ウェハ搬送機構 10…設計パターンデータ 11…電子線直接描画装置駆動用データ 12…レチクル描画装置駆動用データ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光露光と電子線露光を用いて同一感光材に
    対するパターン転写を行うに際し、デバイス設計パター
    ンから光露光と電子線露光のためのパターンデータを作
    成するパターンデータ作成方法において、 前記デバイス設計パターンの輪郭線を第1の量だけ内側
    に移動させる工程と、前記輪郭線を移動させたデバイス
    設計パターンから電子線露光パターンを抽出する工程
    と、前記抽出した電子線露光パターンの輪郭線を外側に
    第2の量だけ移動させる工程と、前記輪郭線を移動させ
    た電子線露光パターンを電子線描画装置のデータ形式に
    変換する工程と、前記デバイス設計パターンから光露光
    パターンを抽出する工程と、前記光露光パターンをマス
    ク描画装置のデータ形式に変換する工程とを含むことを
    特徴とするパターンデータ作成方法。
  2. 【請求項2】光露光と電子線露光を用いて同一感光材に
    対するパターン転写を行うに際し、デバイス設計パター
    ンから光露光と電子線露光のためのパターンデータを作
    成するパターンデータ作成方法において、 前記デバイス設計パターンの輪郭線を第1の量だけ内側
    に移動させる工程と、前記輪郭線を移動させたデバイス
    設計パターンを光露光パターンと電子線露光パターンに
    分離する工程と、前記光露光パターンの輪郭線を外側に
    第2の量だけ移動させる工程と、前記電子線露光パター
    ンの輪郭線を外側に第3の量だけ移動させる工程と、前
    記輪郭線を移動させた光露光パターンをマスク描画装置
    のデータ形式に変換する工程と、前記輪郭線を移動させ
    た電子線露光パターンを電子線描画装置のデータ形式に
    変換する工程とを含むことを特徴とするパターンデータ
    作成方法。
  3. 【請求項3】第1の輪郭線移動量と第2の輪郭線移動量
    との絶対値が等しい、又は第1,第2,第3の輪郭線移
    動量の絶対値がそれぞれ等しいことを特徴とする請求項
    1又は2記載のパターンデータ作成方法。
  4. 【請求項4】第1の輪郭線移動量と第2の輪郭線移動量
    の絶対値が異なる、又は第1,第2,第3の輪郭線移動
    量の絶対値がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1
    又は2記載のパターンデータ作成方法。
  5. 【請求項5】同一感光材に対する光露光と電子線露光の
    位置合わせ誤差、電子線描画装置の電子線の寸法精度、
    レジストプロセスの変換差、及びエッチングの変換差を
    考慮して、各輪郭線移動量を決めることを特徴とする請
    求項1又は2記載のパターンデータ作成方法。
  6. 【請求項6】光露光と電子線露光との境界寸法を定め、
    この境界寸法に基づいて電子線露光パターンの抽出、又
    は光露光パターンと電子線露光パターンとの分離を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のパターンデータ
    作成方法。
  7. 【請求項7】前記境界寸法を第1の輪郭線移動量によっ
    て補正した値を基準寸法とし、この基準寸法に基づいて
    電子線露光パターンの抽出、又は光露光パターンと電子
    線露光パターンとの分離を行うことを特徴とする請求項
    6記載のパターンデータ作成方法。
  8. 【請求項8】前記電子線露光パターンを電子線描画装置
    のデータ形式に変換する工程の前に、前記抽出又は分離
    された電子線露光パターンの短辺若しくは長辺の少なく
    とも一方について、これと垂直な方向に辺の位置を移動
    させる工程を含むことを特徴とする請求項1又は2記載
    のパターンデータ作成方法。
  9. 【請求項9】前記電子線露光パターンを電子線描画装置
    のデータ形式に変換する工程の前に、前記抽出又は分離
    された電子線露光パターンのうちで前記光露光パターン
    と接触している辺について、これと垂直な方向にその位
    置を移動させる工程を含むことを特徴とする請求項1又
    は2記載のパターンデータ作成方法。
  10. 【請求項10】メモリ素子とロジック素子を混載した半
    導体装置を製造するために、光露光と電子線露光を用い
    て同一感光材に対するパターン転写を行うパターン形成
    方法において、 前記請求項1〜9のいずれかに記載のパターンデータ作
    成方法によって得られたパターンデータに基づいてロジ
    ック素子のパターンを形成し、部分一括露光方式電子線
    露光方法又は光露光方法によってメモリ素子のパターン
    を形成することを特徴とするパターン形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004361507A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Renesas Technology Corp フォトマスクの製造方法およびフォトマスク描画システム
JP2005101405A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Semiconductor Leading Edge Technologies Inc ダミーパターン情報生成装置、パターン情報生成装置、マスク、露光装置、マスク作成方法、ダミーパターン情報生成方法、プログラム及び上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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