JPH112046A - 免震構造物の浮き上がり防止装置 - Google Patents
免震構造物の浮き上がり防止装置Info
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- JPH112046A JPH112046A JP15267397A JP15267397A JPH112046A JP H112046 A JPH112046 A JP H112046A JP 15267397 A JP15267397 A JP 15267397A JP 15267397 A JP15267397 A JP 15267397A JP H112046 A JPH112046 A JP H112046A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 上部構造が下部構造から浮き上がることを防
止して、積層ゴムに引張力が加わらないようにすること
により、積層ゴムの耐久性を向上させるとともに、免震
構造物の設計上の制約を減少させるような免震構造物の
浮き上がり防止装置を提供する。 【解決手段】 上部構造5および下部構造3の互いに対
向する面に、第一および第二の鋼製部材9,10をそれ
ぞれ設けた構成とした。さらに、第一の鋼製部材9を、
上部構造5から下方に突出状態に設けられた突出部11
と、突出部11から側方へ延出するように設けられた延
出部12とを備えた構成とし、第二の鋼製部材10に、
上部構造5が上方へ変位した際に、第一の鋼製部材9の
延出部と当接して第二の鋼製部材9の上方への変位を規
制するストッパー部16を形成した。
止して、積層ゴムに引張力が加わらないようにすること
により、積層ゴムの耐久性を向上させるとともに、免震
構造物の設計上の制約を減少させるような免震構造物の
浮き上がり防止装置を提供する。 【解決手段】 上部構造5および下部構造3の互いに対
向する面に、第一および第二の鋼製部材9,10をそれ
ぞれ設けた構成とした。さらに、第一の鋼製部材9を、
上部構造5から下方に突出状態に設けられた突出部11
と、突出部11から側方へ延出するように設けられた延
出部12とを備えた構成とし、第二の鋼製部材10に、
上部構造5が上方へ変位した際に、第一の鋼製部材9の
延出部と当接して第二の鋼製部材9の上方への変位を規
制するストッパー部16を形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下部構造上に積層
ゴムを介して上部構造が支持された免震構造物におい
て、上部構造が下部構造から浮き上がることを防止する
ための、免震構造物の浮き上がり防止装置に関するもの
である。
ゴムを介して上部構造が支持された免震構造物におい
て、上部構造が下部構造から浮き上がることを防止する
ための、免震構造物の浮き上がり防止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周知のように、下部構造上に積層ゴムを
介して上部構造を支持させることによって、固有周期を
長周期化させることによって免震効果を得る免震構造物
が近年実現している。免震構造物に用いられる積層ゴム
としては、鋼板とゴムとを交互に重ねて接着したものが
最も一般的に用いられている。このような積層ゴムは、
圧縮力に対しては、強度、剛性とも非常に大きいが、引
張力に対しては、ゴムにクラックや空隙が生じて強度、
剛性ともに著しく低下する。このため、現在のところ免
震構造物においては、積層ゴムに引張力を生じさせない
ような設計がなされている。
介して上部構造を支持させることによって、固有周期を
長周期化させることによって免震効果を得る免震構造物
が近年実現している。免震構造物に用いられる積層ゴム
としては、鋼板とゴムとを交互に重ねて接着したものが
最も一般的に用いられている。このような積層ゴムは、
圧縮力に対しては、強度、剛性とも非常に大きいが、引
張力に対しては、ゴムにクラックや空隙が生じて強度、
剛性ともに著しく低下する。このため、現在のところ免
震構造物においては、積層ゴムに引張力を生じさせない
ような設計がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように免震構造物
は、積層ゴムに引張力を生じさせないような設計とする
必要があり、これにより、構造物のアスペクト比(塔状
比)も3〜3.5程度が上限であるとされていた。しか
しながら、近年、免震建物の地震時の安全性が着目され
てきており、これにより、いままで適用範囲外であった
超高層建物やアスペクト比の非常に大きい建物を免震化
したいというニーズが高まってきている。
は、積層ゴムに引張力を生じさせないような設計とする
必要があり、これにより、構造物のアスペクト比(塔状
比)も3〜3.5程度が上限であるとされていた。しか
しながら、近年、免震建物の地震時の安全性が着目され
てきており、これにより、いままで適用範囲外であった
超高層建物やアスペクト比の非常に大きい建物を免震化
したいというニーズが高まってきている。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み行われたもので
あり、上部構造が下部構造から浮き上がることを防止し
て、積層ゴムに引張力が加わらないようにすることによ
って、積層ゴムの耐久性を向上させるとともに、免震構
造物の設計上の制約を減少させるような免震構造物の浮
き上がり防止装置を提供することをその目的とする。
あり、上部構造が下部構造から浮き上がることを防止し
て、積層ゴムに引張力が加わらないようにすることによ
って、積層ゴムの耐久性を向上させるとともに、免震構
造物の設計上の制約を減少させるような免震構造物の浮
き上がり防止装置を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の免震構造物の浮き上がり防止装置は、下
部構造と、該下部構造上に積層ゴムを介して支持された
上部構造とからなる免震構造物に設置される浮き上がり
防止装置であって、前記上部構造および下部構造の互い
に対向する面にそれぞれ設けられた第一および第二の鋼
製部材を備えてなり、前記第一および第二の鋼製部材の
いずれか一方は、前記上部構造または下部構造から鉛直
方向に突出状態に設けられた突出部と、該突出部から側
方へ延出するように設けられた延出部とを備えて構成さ
れ、前記同他方には、前記上部構造が上方へ変位した際
に、前記一方の延出部と当接して、前記一方の鉛直方向
の変位を規制するストッパー部が形成されていることを
特徴とする。
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の免震構造物の浮き上がり防止装置は、下
部構造と、該下部構造上に積層ゴムを介して支持された
上部構造とからなる免震構造物に設置される浮き上がり
防止装置であって、前記上部構造および下部構造の互い
に対向する面にそれぞれ設けられた第一および第二の鋼
製部材を備えてなり、前記第一および第二の鋼製部材の
いずれか一方は、前記上部構造または下部構造から鉛直
方向に突出状態に設けられた突出部と、該突出部から側
方へ延出するように設けられた延出部とを備えて構成さ
れ、前記同他方には、前記上部構造が上方へ変位した際
に、前記一方の延出部と当接して、前記一方の鉛直方向
の変位を規制するストッパー部が形成されていることを
特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の免震構造物の浮き上
がり防止装置は、請求項1記載の免震構造物の浮き上が
り防止装置であって、前記第一の鋼製部材は、その突出
部が円柱または円筒状に形成されるとともに、その延出
部が、該突出部の先端に設けられた鍔状の鋼板によって
形成され、、前記第二の鋼製部材は、前記下部構造から
上方に突出状態に設けられた鋼管を備えて構成され、な
おかつ、そのストッパー部が、前記第一の鋼製部材の突
出部を挿通する挿通孔を有するとともに、前記鋼管内部
に水平に設置された鋼板からなることを特徴とする。
がり防止装置は、請求項1記載の免震構造物の浮き上が
り防止装置であって、前記第一の鋼製部材は、その突出
部が円柱または円筒状に形成されるとともに、その延出
部が、該突出部の先端に設けられた鍔状の鋼板によって
形成され、、前記第二の鋼製部材は、前記下部構造から
上方に突出状態に設けられた鋼管を備えて構成され、な
おかつ、そのストッパー部が、前記第一の鋼製部材の突
出部を挿通する挿通孔を有するとともに、前記鋼管内部
に水平に設置された鋼板からなることを特徴とする。
【0007】これらの免震構造物の浮き上がり防止装置
によれば、上記のような構成を用いることによって、地
震時に、上部構造が下部構造から浮き上がることを防止
することができる。
によれば、上記のような構成を用いることによって、地
震時に、上部構造が下部構造から浮き上がることを防止
することができる。
【0008】請求項3記載の免震構造物の浮き上がり防
止装置は、請求項1または2記載の免震構造物の浮き上
がり防止装置であって、前記第一の鋼製部材の延出部お
よび前記第二の鋼製部材のストッパー部の相対する面の
少なくとも一方には、これら延出部およびストッパー部
が互いに当接し、なおかつ水平方向に相対変位した場合
に、これら延出部とストッパー部との間に生じる摩擦力
を減じるための滑り材が設けられていることを特徴とす
る。
止装置は、請求項1または2記載の免震構造物の浮き上
がり防止装置であって、前記第一の鋼製部材の延出部お
よび前記第二の鋼製部材のストッパー部の相対する面の
少なくとも一方には、これら延出部およびストッパー部
が互いに当接し、なおかつ水平方向に相対変位した場合
に、これら延出部とストッパー部との間に生じる摩擦力
を減じるための滑り材が設けられていることを特徴とす
る。
【0009】この免震構造物の浮き上がり防止装置は、
地震時において、上部構造が下部構造から浮き上がるこ
とを防止するとともに、積層ゴムが水平方向に変形する
ことにより上部構造と下部構造とが水平方向に相対変位
することを妨げないように作用する。
地震時において、上部構造が下部構造から浮き上がるこ
とを防止するとともに、積層ゴムが水平方向に変形する
ことにより上部構造と下部構造とが水平方向に相対変位
することを妨げないように作用する。
【0010】請求項4記載の免震構造物の浮き上がり防
止装置は、請求項2または3記載の免震構造物の浮き上
がり防止構造であって、前記第一の鋼製部材の突出部の
外周の前記挿通孔に相対する部分には、該突出部と前記
挿通孔の内周とが衝突した際の衝撃を吸収する緩衝材が
設けられていることを特徴とする。
止装置は、請求項2または3記載の免震構造物の浮き上
がり防止構造であって、前記第一の鋼製部材の突出部の
外周の前記挿通孔に相対する部分には、該突出部と前記
挿通孔の内周とが衝突した際の衝撃を吸収する緩衝材が
設けられていることを特徴とする。
【0011】上記のような構成とされるため、この免震
構造物の浮き上がり防止装置においては、地震時に第
一、第二の鋼製部材が破壊される懸念が少ない。
構造物の浮き上がり防止装置においては、地震時に第
一、第二の鋼製部材が破壊される懸念が少ない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を、図面を参照して説明する。図2は、免震構造物1に
対して、本発明による浮き上がり防止装置2を適用した
場合の例である。図中に示すように、免震構造物1は、
下部構造3と、下部構造3上に積層ゴム4を介して支持
された上部構造5とからなるものである。また、浮き上
がり防止装置2は、下部構造3と上部構造5の間に介装
されるとともに、積層ゴム4に近接した別の位置に設置
される。
を、図面を参照して説明する。図2は、免震構造物1に
対して、本発明による浮き上がり防止装置2を適用した
場合の例である。図中に示すように、免震構造物1は、
下部構造3と、下部構造3上に積層ゴム4を介して支持
された上部構造5とからなるものである。また、浮き上
がり防止装置2は、下部構造3と上部構造5の間に介装
されるとともに、積層ゴム4に近接した別の位置に設置
される。
【0013】図1は、図2における浮き上がり防止装置
2近傍の状況を拡大して示した図である。図中に示すよ
うに、浮き上がり防止装置2は、上部構造5の基礎梁7
に設けられた第一の鋼製部材9と、下部構造3に設けら
れた支持台8上に設置された第二の鋼製部材10とを備
えて構成される。
2近傍の状況を拡大して示した図である。図中に示すよ
うに、浮き上がり防止装置2は、上部構造5の基礎梁7
に設けられた第一の鋼製部材9と、下部構造3に設けら
れた支持台8上に設置された第二の鋼製部材10とを備
えて構成される。
【0014】第一の鋼製部材9は、基礎梁7から下方に
突出状態に設けられた鋼管からなる突出部11と、突出
部11の先端に設けられた鍔状の鋼板からなる延出部1
2とを備えて構成される。
突出状態に設けられた鋼管からなる突出部11と、突出
部11の先端に設けられた鍔状の鋼板からなる延出部1
2とを備えて構成される。
【0015】一方、第二の鋼製部材10は、支持台8上
に設置された支持部14と、支持部14上において上方
に突出状態に設けられた鋼管15と、鋼管15内に設置
された鋼板からなるストッパー部16とを備えて構成さ
れている。
に設置された支持部14と、支持部14上において上方
に突出状態に設けられた鋼管15と、鋼管15内に設置
された鋼板からなるストッパー部16とを備えて構成さ
れている。
【0016】ストッパー部16は、その中心付近が第一
の鋼製部材9の突出部11を挿通すうための挿通孔17
として形成されている。また、突出部11の外周におけ
る挿通孔17に相対する部分には、天然ゴム、合成ゴ
ム、硬質ウレタン、プラスチックなどの材料によって形
成された緩衝材18が配置されている。
の鋼製部材9の突出部11を挿通すうための挿通孔17
として形成されている。また、突出部11の外周におけ
る挿通孔17に相対する部分には、天然ゴム、合成ゴ
ム、硬質ウレタン、プラスチックなどの材料によって形
成された緩衝材18が配置されている。
【0017】さらに、第一の鋼製部材9の延出部12に
おけるストッパー部16と対向する側の面には、延出部
12とストッパー部16とが互いに当接した際に、これ
らの間に発生する水平方向の摩擦力を減ずるための滑り
材19が配置されている。この滑り材19は、例えば、
四フッ化エチレン樹脂、ステンレス板などの材料や、ボ
ール・ローラーベアリングなどによって形成される。ま
た、延出部12とストッパー部16との間の距離寸法
は、上部構造5の自重による積層ゴム4のゴム部分の変
形量と等しく設定されている。
おけるストッパー部16と対向する側の面には、延出部
12とストッパー部16とが互いに当接した際に、これ
らの間に発生する水平方向の摩擦力を減ずるための滑り
材19が配置されている。この滑り材19は、例えば、
四フッ化エチレン樹脂、ステンレス板などの材料や、ボ
ール・ローラーベアリングなどによって形成される。ま
た、延出部12とストッパー部16との間の距離寸法
は、上部構造5の自重による積層ゴム4のゴム部分の変
形量と等しく設定されている。
【0018】以上が、本実施の形態の主要な構成である
が、次に、浮き上がり防止装置2に係る作用および効果
について説明する。地震発生時には、下部構造3から上
部構造5に対して振動が伝達しようとするが、水平方向
の振動に関しては、積層ゴム4が、水平方向に変形する
ことによって、上部構造5が下部構造3に対して水平方
向に相対変位することを許容するように作用する。した
がって、下部構造3からの水平方向の振動エネルギー
が、上部構造5に直接伝達されることが無くなり、これ
により、水平方向の振動に対する上部構造5の安全性が
保たれることとなる。さらに、地震により鉛直方向の振
動が生じた場合、上部構造5の下方への変位は、積層ゴ
ム4によって規制されるため、ほとんど生じることが無
く、一方、上部構造5の上方への変位は、ストッパー部
16と延出部12とが当接することにより、ストッパー
部16と延出部12との間の距離寸法分のみ生じること
となる。すなわち、上部構造5が上方に変位した場合に
おいても、積層ゴム4に引張力が作用することがない。
が、次に、浮き上がり防止装置2に係る作用および効果
について説明する。地震発生時には、下部構造3から上
部構造5に対して振動が伝達しようとするが、水平方向
の振動に関しては、積層ゴム4が、水平方向に変形する
ことによって、上部構造5が下部構造3に対して水平方
向に相対変位することを許容するように作用する。した
がって、下部構造3からの水平方向の振動エネルギー
が、上部構造5に直接伝達されることが無くなり、これ
により、水平方向の振動に対する上部構造5の安全性が
保たれることとなる。さらに、地震により鉛直方向の振
動が生じた場合、上部構造5の下方への変位は、積層ゴ
ム4によって規制されるため、ほとんど生じることが無
く、一方、上部構造5の上方への変位は、ストッパー部
16と延出部12とが当接することにより、ストッパー
部16と延出部12との間の距離寸法分のみ生じること
となる。すなわち、上部構造5が上方に変位した場合に
おいても、積層ゴム4に引張力が作用することがない。
【0019】このように、浮き上がり防止装置2を免震
構造物1に適用した場合には、上部構造5の下部構造3
からの過度の浮き上がりが防止され、これにより、積層
ゴム4に引張力が作用することが防止される。したがっ
て、地震により積層ゴム4にクラックや空隙が生じるこ
とがなくなり、積層ゴム4の耐久性を向上させて、地震
時および地震後の免震構造物1の安全を守ることができ
る。また、これにより、免震構造物1を、積層ゴム4に
引張力が作用しないような設計とする必要が無くなり、
免震構造物1の設計の自由度が従来と比べ向上する。ま
た、これにより、免震構造物1のアスペクト比(塔状
比)を従来に比較して自由に設定することも可能とな
る。
構造物1に適用した場合には、上部構造5の下部構造3
からの過度の浮き上がりが防止され、これにより、積層
ゴム4に引張力が作用することが防止される。したがっ
て、地震により積層ゴム4にクラックや空隙が生じるこ
とがなくなり、積層ゴム4の耐久性を向上させて、地震
時および地震後の免震構造物1の安全を守ることができ
る。また、これにより、免震構造物1を、積層ゴム4に
引張力が作用しないような設計とする必要が無くなり、
免震構造物1の設計の自由度が従来と比べ向上する。ま
た、これにより、免震構造物1のアスペクト比(塔状
比)を従来に比較して自由に設定することも可能とな
る。
【0020】また、本実施の形態においては、ストッパ
ー部16における延出部12と対向する側の面に、滑り
材19が配置された構成とされている。したがって、地
震時に、上部構造5が下部構造3から浮き上がり、スト
ッパー部16と延出部12とが当接した場合において
も、ストッパー部16と延出部12の間に生じる摩擦力
が、上部構造5の下部構造3に対する水平方向の相対変
位を妨げることがなく、これにより、免震構造物1が、
良好にその機能を発揮することが可能となる。
ー部16における延出部12と対向する側の面に、滑り
材19が配置された構成とされている。したがって、地
震時に、上部構造5が下部構造3から浮き上がり、スト
ッパー部16と延出部12とが当接した場合において
も、ストッパー部16と延出部12の間に生じる摩擦力
が、上部構造5の下部構造3に対する水平方向の相対変
位を妨げることがなく、これにより、免震構造物1が、
良好にその機能を発揮することが可能となる。
【0021】さらに、本実施の形態においては、突出部
11の外周の挿通孔17と対向する部分に緩衝材18が
設けられるため、地震時に上部構造5と下部構造3との
間に水平方向に相対変位が生じ、その結果、突出部11
と挿通孔17の内周とが衝突した場合においても、第
一、第二の鋼製部材9,10に破壊が生ずる懸念を減少
させることができる。
11の外周の挿通孔17と対向する部分に緩衝材18が
設けられるため、地震時に上部構造5と下部構造3との
間に水平方向に相対変位が生じ、その結果、突出部11
と挿通孔17の内周とが衝突した場合においても、第
一、第二の鋼製部材9,10に破壊が生ずる懸念を減少
させることができる。
【0022】なお、上記実施の形態において、本願発明
の主旨を逸脱しない範囲で、免震構造物1または浮き上
がり防止装置2の各部の構造等について、他の構成を採
用するようにしてもよい。
の主旨を逸脱しない範囲で、免震構造物1または浮き上
がり防止装置2の各部の構造等について、他の構成を採
用するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の免震構造
物の浮き上がり防止装置によれば、地震時、免震構造物
に鉛直方向の振動が作用した場合に、第一および第二の
鋼製部材のいずれか一方に設けられた突出部と、同他方
に設けられたストッパー部とが当接することによって、
上部構造が下部構造から浮き上がることが防がれる。し
たがって、地震時に免震構造物の積層ゴムに引張力が作
用することが防がれ、これにより、積層ゴムの耐久性が
向上され、地震時および地震後の免震構造物の安全が守
られることとなる。また、免震構造物を、積層ゴムに引
張力が作用しないような設計とする必要が無くなり、免
震構造物の設計の自由度を従来と比べ向上させることが
できる。また、これにより、免震構造物のアスペクト比
(塔状比)を従来に比較して自由に設定することも可能
となる。また、本発明の免震構造物の浮き上がり防止装
置の第一の鋼製部材の突出部を円柱または円筒状に形成
し、延出部を鍔状の鋼板によって形成する一方、第二の
鋼製部材を、鋼管と、鋼管内部に設けられた挿通孔を有
する鋼板とによって形成し、さらに、この挿通孔に第一
の鋼製部材の突出部を挿通させるようにすれば、本発明
を簡易な構成で良好に実施することができる。また、本
発明の免震構造物の浮き上がり防止装置において、第一
の鋼製部材の延出部および第二の鋼製部材のストッパー
部の相対する面の少なくとも一方に滑り材を設けるよう
にすれば、これら延出部およびストッパー部が当接した
場合にも、延出部とストッパー部との間に生じる摩擦を
減じて、免震構造物が良好にその機能を発揮するように
することができる。さらに、本発明の免震構造物の浮き
上がり防止装置において、第二の鋼製部材の突出部の外
周における挿通孔に相対する部分に、緩衝材を設けるよ
うにすれば、突出部と挿通孔の内周とが衝突した際に
も、装置の安全を確保することが可能となる。
物の浮き上がり防止装置によれば、地震時、免震構造物
に鉛直方向の振動が作用した場合に、第一および第二の
鋼製部材のいずれか一方に設けられた突出部と、同他方
に設けられたストッパー部とが当接することによって、
上部構造が下部構造から浮き上がることが防がれる。し
たがって、地震時に免震構造物の積層ゴムに引張力が作
用することが防がれ、これにより、積層ゴムの耐久性が
向上され、地震時および地震後の免震構造物の安全が守
られることとなる。また、免震構造物を、積層ゴムに引
張力が作用しないような設計とする必要が無くなり、免
震構造物の設計の自由度を従来と比べ向上させることが
できる。また、これにより、免震構造物のアスペクト比
(塔状比)を従来に比較して自由に設定することも可能
となる。また、本発明の免震構造物の浮き上がり防止装
置の第一の鋼製部材の突出部を円柱または円筒状に形成
し、延出部を鍔状の鋼板によって形成する一方、第二の
鋼製部材を、鋼管と、鋼管内部に設けられた挿通孔を有
する鋼板とによって形成し、さらに、この挿通孔に第一
の鋼製部材の突出部を挿通させるようにすれば、本発明
を簡易な構成で良好に実施することができる。また、本
発明の免震構造物の浮き上がり防止装置において、第一
の鋼製部材の延出部および第二の鋼製部材のストッパー
部の相対する面の少なくとも一方に滑り材を設けるよう
にすれば、これら延出部およびストッパー部が当接した
場合にも、延出部とストッパー部との間に生じる摩擦を
減じて、免震構造物が良好にその機能を発揮するように
することができる。さらに、本発明の免震構造物の浮き
上がり防止装置において、第二の鋼製部材の突出部の外
周における挿通孔に相対する部分に、緩衝材を設けるよ
うにすれば、突出部と挿通孔の内周とが衝突した際に
も、装置の安全を確保することが可能となる。
【図1】 本発明の一実施の形態を模式的に示す浮き上
がり防止装置の断面図である。
がり防止装置の断面図である。
【図2】 図1に示した浮き上がり防止装置が適用され
た免震構造物の一部を示す断面図である。
た免震構造物の一部を示す断面図である。
1 免震構造物 2 浮き上がり防止装置 3 下部構造 4 積層ゴム 5 上部構造 9 第一の鋼製部材 10 第二の鋼製部材 11 突出部 12 延出部 14 支持部 15 鋼管 16 ストッパー部 17 挿通孔 18 緩衝材 19 滑り材
Claims (4)
- 【請求項1】 下部構造と、該下部構造上に積層ゴムを
介して支持された上部構造とからなる免震構造物に設置
される浮き上がり防止装置であって、前記上部構造およ
び下部構造の互いに対向する面にそれぞれ設けられた第
一および第二の鋼製部材を備えてなり、 前記第一および第二の鋼製部材のいずれか一方は、前記
上部構造または下部構造から鉛直方向に突出状態に設け
られた突出部と、該突出部から側方へ延出するように設
けられた延出部とを備えて構成され、 前記同他方には、前記上部構造が上方へ変位した際に、
前記一方の延出部と当接して、前記一方の鉛直方向の変
位を規制するストッパー部が形成されていることを特徴
とする免震構造物の浮き上がり防止装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の免震構造物の浮き上がり
防止装置であって、 前記第一の鋼製部材は、その突出部が円柱または円筒状
に形成されるとともに、その延出部が、該突出部の先端
に設けられた鍔状の鋼板によって形成され、、 前記第二の鋼製部材は、前記下部構造から上方に突出状
態に設けられた鋼管を備えて構成され、なおかつ、その
ストッパー部が、前記第一の鋼製部材の突出部を挿通す
る挿通孔を有するとともに、前記鋼管内部に水平に設置
された鋼板からなることを特徴とする免震構造物の浮き
上がり防止装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の免震構造物の浮
き上がり防止装置であって、前記第一の鋼製部材の延出
部および前記第二の鋼製部材のストッパー部の相対する
面の少なくとも一方には、これら延出部およびストッパ
ー部が互いに当接し、なおかつ水平方向に相対変位した
場合に、これら延出部とストッパー部との間に生じる摩
擦力を減じるための滑り材が設けられていることを特徴
とする免震構造物の浮き上がり防止装置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の免震構造物の浮
き上がり防止構造であって、前記第一の鋼製部材の突出
部の外周の前記挿通孔に相対する部分には、該突出部と
前記挿通孔の内周とが衝突した際の衝撃を吸収する緩衝
材が設けられていることを特徴とする免震構造物の浮き
上がり防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15267397A JPH112046A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 免震構造物の浮き上がり防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15267397A JPH112046A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 免震構造物の浮き上がり防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH112046A true JPH112046A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15545613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15267397A Pending JPH112046A (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 免震構造物の浮き上がり防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH112046A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001349093A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-21 | Kawaguchi Metal Industries Co Ltd | 引抜き防止機構付きストッパー装置 |
| JP2002097817A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Kawaguchi Metal Industries Co Ltd | 引き抜き防止機構付きストッパー装置 |
| CN111889038A (zh) * | 2020-06-23 | 2020-11-06 | 洛阳双瑞万基钛业有限公司 | 一种大型沸腾反应釜侧装式可拆卸减震装置 |
-
1997
- 1997-06-10 JP JP15267397A patent/JPH112046A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001349093A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-21 | Kawaguchi Metal Industries Co Ltd | 引抜き防止機構付きストッパー装置 |
| JP2002097817A (ja) * | 2000-09-25 | 2002-04-05 | Kawaguchi Metal Industries Co Ltd | 引き抜き防止機構付きストッパー装置 |
| CN111889038A (zh) * | 2020-06-23 | 2020-11-06 | 洛阳双瑞万基钛业有限公司 | 一种大型沸腾反应釜侧装式可拆卸减震装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050114 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050531 |