JPH112048A - 単層からなる大空間構造物の制振装置 - Google Patents
単層からなる大空間構造物の制振装置Info
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- JPH112048A JPH112048A JP15342297A JP15342297A JPH112048A JP H112048 A JPH112048 A JP H112048A JP 15342297 A JP15342297 A JP 15342297A JP 15342297 A JP15342297 A JP 15342297A JP H112048 A JPH112048 A JP H112048A
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 単層トラスに生じる面外方向の振動をTMD
を用いて有効に吸収減衰させることができる単層からな
る大空間構造物の制振装置を提供する。 【解決手段】 TMDユニット14は平面トラス4A中
央のほぼ図心位置に配されて面外方向に鉛直に沿って延
び、その両端はそれぞれ平面トラス4Aの各節点6に延
びる4本のトラス斜材16によって当該平面トラス4A
に支持される。各トラス斜材16は平面トラス4Aの節
点6にピン結合され、また各トラス斜材16とTMDユ
ニット14との接続も節点6aでのピン結合とされる。
TMDユニット14が組み込まれる平面トラス4Aは架
構の所要部位に配され、トラス斜材16が接合されてい
ることで矩形立体構造のユニットとなっているが、トラ
スの架構全体としては、平面トラス4,4Aによって形
成される一層の骨組による構面を有するだけであり、基
本的に単層トラスのままである。
を用いて有効に吸収減衰させることができる単層からな
る大空間構造物の制振装置を提供する。 【解決手段】 TMDユニット14は平面トラス4A中
央のほぼ図心位置に配されて面外方向に鉛直に沿って延
び、その両端はそれぞれ平面トラス4Aの各節点6に延
びる4本のトラス斜材16によって当該平面トラス4A
に支持される。各トラス斜材16は平面トラス4Aの節
点6にピン結合され、また各トラス斜材16とTMDユ
ニット14との接続も節点6aでのピン結合とされる。
TMDユニット14が組み込まれる平面トラス4Aは架
構の所要部位に配され、トラス斜材16が接合されてい
ることで矩形立体構造のユニットとなっているが、トラ
スの架構全体としては、平面トラス4,4Aによって形
成される一層の骨組による構面を有するだけであり、基
本的に単層トラスのままである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本要素となる最
小単位の平面トラスを多数網の目状に骨組して、全体と
して構面が一層の所望形態の架構に形成した単層トラス
に生じる面外方向の振動を、チューンド・マス・ダンパ
ユニットを用いて吸収減衰させるようにした単層からな
る大空間構造物の制振装置に関する。
小単位の平面トラスを多数網の目状に骨組して、全体と
して構面が一層の所望形態の架構に形成した単層トラス
に生じる面外方向の振動を、チューンド・マス・ダンパ
ユニットを用いて吸収減衰させるようにした単層からな
る大空間構造物の制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、大空間構造物の屋根等に複層
トラスが多く採用されている。この複層トラスは、基本
要素をなす最小単位の立体トラスを多数網の目状に組み
立てて作る架構の骨組構造を言い、その架構の構面を形
成する骨組が2層以上で構成されている。
トラスが多く採用されている。この複層トラスは、基本
要素をなす最小単位の立体トラスを多数網の目状に組み
立てて作る架構の骨組構造を言い、その架構の構面を形
成する骨組が2層以上で構成されている。
【0003】この立体トラスを最小単位として2層以上
の構面を有する複層トラスは、個々のトラス部材におけ
る力の伝達は2方向であり、架構全体に荷重が伝達され
るので、大きな集中荷重や非対称荷重に対して有利であ
り、軽量で大きな面内剛性が得られる。また、不静定次
数が高いので、一部に大きなダメージが生じても構造全
体の崩壊に至ることがなく、その構造信頼性が高い。
の構面を有する複層トラスは、個々のトラス部材におけ
る力の伝達は2方向であり、架構全体に荷重が伝達され
るので、大きな集中荷重や非対称荷重に対して有利であ
り、軽量で大きな面内剛性が得られる。また、不静定次
数が高いので、一部に大きなダメージが生じても構造全
体の崩壊に至ることがなく、その構造信頼性が高い。
【0004】基本要素をなす最小単位の立体トラスの形
状としては、三角錐、四角錐等があり、これらの基本要
素を組み上げて形成する架構全体の屋根形状としては、
図8に示すように平板、切妻、方形、寄棟、
部分円筒、球殻状のドーム等の各種形態がある。
状としては、三角錐、四角錐等があり、これらの基本要
素を組み上げて形成する架構全体の屋根形状としては、
図8に示すように平板、切妻、方形、寄棟、
部分円筒、球殻状のドーム等の各種形態がある。
【0005】また、架構の構面を形成する骨組みが一層
でなり、立体的なトラス部材を持たないものとして単層
トラスがある。この単層トラスは、平面的に組んだ最小
単位の平面トラスを基本要素として、これらを単層の網
の目状に多数組み立てて作る架構の骨組構造であり、複
層のものに比べて曲げに対する剛性が低く、個々のトラ
ス部材の座屈耐力が全体座屈耐力に及ぼす影響が大きい
ので、従来あまり採用されていなかったが、複層のもの
よりもさらに軽量化が図れ、かつ複合部の単純化等が可
能であることから、近年注目を集め始めている。
でなり、立体的なトラス部材を持たないものとして単層
トラスがある。この単層トラスは、平面的に組んだ最小
単位の平面トラスを基本要素として、これらを単層の網
の目状に多数組み立てて作る架構の骨組構造であり、複
層のものに比べて曲げに対する剛性が低く、個々のトラ
ス部材の座屈耐力が全体座屈耐力に及ぼす影響が大きい
ので、従来あまり採用されていなかったが、複層のもの
よりもさらに軽量化が図れ、かつ複合部の単純化等が可
能であることから、近年注目を集め始めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大空間構造
物のスパンがより長大化されつつある昨今では、地震や
風などによる振動が単層トラスの面外方向に及ぼす影響
を考慮する必要性が強まってきており、その振動の動的
応答についての検討が数学的解析によってなされてい
る。そして、その検討結果として単層トラスに面外方向
の振動を吸収して減衰させるチューンド・マス・ダンパ
(以後、TMDと略記する)を組み込むことが制振対策
上有効であることが報告されている。
物のスパンがより長大化されつつある昨今では、地震や
風などによる振動が単層トラスの面外方向に及ぼす影響
を考慮する必要性が強まってきており、その振動の動的
応答についての検討が数学的解析によってなされてい
る。そして、その検討結果として単層トラスに面外方向
の振動を吸収して減衰させるチューンド・マス・ダンパ
(以後、TMDと略記する)を組み込むことが制振対策
上有効であることが報告されている。
【0007】ここで、複層トラスに関しては、これにT
MDユニットを組み込んだ制振装置として、例えば特開
平5−332050号公報に示される技術が提案されて
いる。すなわち、この提案には、大空間構造物の屋根に
おいて2層の構面を形成するトラス梁の上弦材と下弦材
とに両端を支持させて、それらの間に面外方向の振動を
吸収して減衰させるTMDユニットを取り付けることが
示されている。
MDユニットを組み込んだ制振装置として、例えば特開
平5−332050号公報に示される技術が提案されて
いる。すなわち、この提案には、大空間構造物の屋根に
おいて2層の構面を形成するトラス梁の上弦材と下弦材
とに両端を支持させて、それらの間に面外方向の振動を
吸収して減衰させるTMDユニットを取り付けることが
示されている。
【0008】しかしながら、構面が1層で上・下弦材を
持たない単層トラスについては、これにTMDユニット
を組み込むための実現性のある具体案が未だ示されてお
らず、複層のものに比べて曲げに対する剛性が低く、個
々のトラス部材の座屈耐力が全体座屈耐力に及ぼす影響
が大きい当該単層トラスでは、その面外方向の制振性の
向上は複層トラス以上に重要な課題となっている。
持たない単層トラスについては、これにTMDユニット
を組み込むための実現性のある具体案が未だ示されてお
らず、複層のものに比べて曲げに対する剛性が低く、個
々のトラス部材の座屈耐力が全体座屈耐力に及ぼす影響
が大きい当該単層トラスでは、その面外方向の制振性の
向上は複層トラス以上に重要な課題となっている。
【0009】本発明は、以上のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、単層トラスに生じる面外
方向の振動をTMDを用いて有効に吸収減衰させること
ができる単層からなる大空間構造物の制振装置を提供す
ることにある。
れたものであり、その目的は、単層トラスに生じる面外
方向の振動をTMDを用いて有効に吸収減衰させること
ができる単層からなる大空間構造物の制振装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る単層からなる大空間構造物の制振装
置では、基本要素となる最小単位の平面トラスを多数網
の目状に骨組みして、全体として構面が一層の所望形態
の架構に形成する単層トラスにおいて、該単層トラスの
所要部位における前記最小単位の平面トラスの中央部
に、該平面トラスの面外方向の振動を吸収して減衰する
TMDユニットを配し、該TMDユニットを面外に設け
た節点を介してて該最小単位の平面トラスに支持させた
ことを特徴とするものである。
めに、本発明に係る単層からなる大空間構造物の制振装
置では、基本要素となる最小単位の平面トラスを多数網
の目状に骨組みして、全体として構面が一層の所望形態
の架構に形成する単層トラスにおいて、該単層トラスの
所要部位における前記最小単位の平面トラスの中央部
に、該平面トラスの面外方向の振動を吸収して減衰する
TMDユニットを配し、該TMDユニットを面外に設け
た節点を介してて該最小単位の平面トラスに支持させた
ことを特徴とするものである。
【0011】この単層からなる大空間構造物の制振装置
によれば、TMDユニットが組み込まれる平面トラスは
その面外方向に延びるTMDユニットの両端部を面外の
節点で支持することから、矩形立体構造のユニットとな
るが、架構全体としては平面トラスによって形成される
一層の骨組による構面を有するだけで、基本的に単層ト
ラスのままであり、複層トラスのような上弦材と下弦材
とを有していなくとも面外方向の振動を吸収減衰させる
TMDユニットを組み込むことができる。従って、単層
トラスの利点である部品数の少なさやこれによる軽量さ
を阻害するすことなく、当該単層トラスにTMDユニッ
トを組み込んで有効に制振作用を発揮させることがで
き、単層トラスの実用化を促進し得る。
によれば、TMDユニットが組み込まれる平面トラスは
その面外方向に延びるTMDユニットの両端部を面外の
節点で支持することから、矩形立体構造のユニットとな
るが、架構全体としては平面トラスによって形成される
一層の骨組による構面を有するだけで、基本的に単層ト
ラスのままであり、複層トラスのような上弦材と下弦材
とを有していなくとも面外方向の振動を吸収減衰させる
TMDユニットを組み込むことができる。従って、単層
トラスの利点である部品数の少なさやこれによる軽量さ
を阻害するすことなく、当該単層トラスにTMDユニッ
トを組み込んで有効に制振作用を発揮させることがで
き、単層トラスの実用化を促進し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る単層トラス
の制振装置の好適な実施形態について添付図面を参照し
て詳細に説明する。
の制振装置の好適な実施形態について添付図面を参照し
て詳細に説明する。
【0013】図1は本発明に係る制振装置が組み込まれ
た単層トラスによって構築される大空間構造物のドーム
屋根の全体架構を概念的に示す概略斜視図であり、図2
はその単層トラスによる架構の基本要素となる最小単位
の平面トラスを概略的に示す斜視図、図3はその単層ト
ラスにより構築されたドーム屋根の所要部位に配設され
るTMDユニットが組み込まれた平面トラスの概略斜視
図、図4はそのTMDユニットの概略構成を示す側面図
である。
た単層トラスによって構築される大空間構造物のドーム
屋根の全体架構を概念的に示す概略斜視図であり、図2
はその単層トラスによる架構の基本要素となる最小単位
の平面トラスを概略的に示す斜視図、図3はその単層ト
ラスにより構築されたドーム屋根の所要部位に配設され
るTMDユニットが組み込まれた平面トラスの概略斜視
図、図4はそのTMDユニットの概略構成を示す側面図
である。
【0014】図示するように、ドーム屋根2は基本要素
である最小単位の平面トラス4が多数縦横に網の目状に
組み合わされて、全体として構面が一層の湾曲したドー
ム状の架構に形成されている。
である最小単位の平面トラス4が多数縦横に網の目状に
組み合わされて、全体として構面が一層の湾曲したドー
ム状の架構に形成されている。
【0015】ここで、本実施形態の単層トラスにおける
基本要素の平面トラス4は、4本のトラス部材41を節
点6でピン接合した矩形状をその基本形態とし(図2
(a)参照)、この平面トラス4が多数縦横に連結され
て構面が単層の骨組でなる湾曲した架構構造のドーム屋
根2に形成されるが、当該矩形の不安定構造の平面トラ
ス4には、その自己釣り合いがとれてしかも曲げに対す
る剛性を高める得る構造体として、張力安定トラス8が
付加されていて、当該ドーム屋根2はハイブリッド単層
トラス構造とされている。
基本要素の平面トラス4は、4本のトラス部材41を節
点6でピン接合した矩形状をその基本形態とし(図2
(a)参照)、この平面トラス4が多数縦横に連結され
て構面が単層の骨組でなる湾曲した架構構造のドーム屋
根2に形成されるが、当該矩形の不安定構造の平面トラ
ス4には、その自己釣り合いがとれてしかも曲げに対す
る剛性を高める得る構造体として、張力安定トラス8が
付加されていて、当該ドーム屋根2はハイブリッド単層
トラス構造とされている。
【0016】すなわち、この張力安定トラス8は、図2
(b)に示すように、基本形態をなす矩形状の平面トラ
ス4の中央に面外方向両側に延びるポスト部材10を配
し、このポスト部材10をその両端からそれぞれ平面ト
ラス4の4つの節点6に渡したケーブル12でこれに張
力を導入して支持し、かつこのケーブル12に膜(図示
せず)を張設してなるものであり、平面トラス4と複合
して矩形立体構造のユニットを形成する。ただし、ドー
ム屋根2の架構全体としては、平面トラス4によって形
成される一層の骨組による構面を有しているだけであ
り、基本的に単層のトラスとなっている。
(b)に示すように、基本形態をなす矩形状の平面トラ
ス4の中央に面外方向両側に延びるポスト部材10を配
し、このポスト部材10をその両端からそれぞれ平面ト
ラス4の4つの節点6に渡したケーブル12でこれに張
力を導入して支持し、かつこのケーブル12に膜(図示
せず)を張設してなるものであり、平面トラス4と複合
して矩形立体構造のユニットを形成する。ただし、ドー
ム屋根2の架構全体としては、平面トラス4によって形
成される一層の骨組による構面を有しているだけであ
り、基本的に単層のトラスとなっている。
【0017】そして、平面トラス4と張力安定トラス8
とを複合させた上記ユニットでは、ケーブル12及び膜
の張力と、ポスト部材10及びトラス部材41の軸圧縮
力との組み合わせで外力に抵抗し、曲げ抵抗を軸力抵抗
に転換する機能を持っていて、しかも自己釣り合いが完
結されており、面内・外の剛性が大きく、座屈荷重に対
して安定性の高い構造物を構築し得る。
とを複合させた上記ユニットでは、ケーブル12及び膜
の張力と、ポスト部材10及びトラス部材41の軸圧縮
力との組み合わせで外力に抵抗し、曲げ抵抗を軸力抵抗
に転換する機能を持っていて、しかも自己釣り合いが完
結されており、面内・外の剛性が大きく、座屈荷重に対
して安定性の高い構造物を構築し得る。
【0018】ところで、上記ドーム屋根2には地震や風
などに起因して面外方向の振動が生ずるが、その面外方
向の振動を低減させるために所要部位の平面トラス4に
は、上記張力安定トラス8に代えてTMDユニットを組
み込んだものを配設している。このTMDユニットを組
み込んだ平面トラス4Aを図3,4に示す。
などに起因して面外方向の振動が生ずるが、その面外方
向の振動を低減させるために所要部位の平面トラス4に
は、上記張力安定トラス8に代えてTMDユニットを組
み込んだものを配設している。このTMDユニットを組
み込んだ平面トラス4Aを図3,4に示す。
【0019】同図3に示すように、TMDユニット14
は平面トラス4A中央のほぼ図心位置に配されて面外方
向に鉛直に沿って延び、その両端はそれぞれ平面トラス
4Aの各節点6に延びる4本のトラス斜材16,16…
によって当該平面トラス4Aに支持されている。ここ
で、各トラス斜材16,16…は平面トラス4Aの節点
6にピン結合され、また各トラス斜材16,16…とT
MDユニット14との接続も節点6aでのピン結合とさ
れている。すなわち、TMDユニット14は平面トラス
4Aの面外方向両側に設けられた節点6a,6aに連結
されてこれを介して平面トラス4Aに支持される。
は平面トラス4A中央のほぼ図心位置に配されて面外方
向に鉛直に沿って延び、その両端はそれぞれ平面トラス
4Aの各節点6に延びる4本のトラス斜材16,16…
によって当該平面トラス4Aに支持されている。ここ
で、各トラス斜材16,16…は平面トラス4Aの節点
6にピン結合され、また各トラス斜材16,16…とT
MDユニット14との接続も節点6aでのピン結合とさ
れている。すなわち、TMDユニット14は平面トラス
4Aの面外方向両側に設けられた節点6a,6aに連結
されてこれを介して平面トラス4Aに支持される。
【0020】従って、このTMDユニット14が組み込
まれる平面トラス4Aはトラス斜材16,16…が接合
されることにより矩形立体構造のユニットとなる。ただ
し、上記張力安定トラス8を組み込んだ場合と同様に、
ドーム屋根2の架構全体としては、平面トラス4,4A
によって形成される一層の骨組による構面を有するだけ
であり、基本的に単層トラスのままになっている。
まれる平面トラス4Aはトラス斜材16,16…が接合
されることにより矩形立体構造のユニットとなる。ただ
し、上記張力安定トラス8を組み込んだ場合と同様に、
ドーム屋根2の架構全体としては、平面トラス4,4A
によって形成される一層の骨組による構面を有するだけ
であり、基本的に単層トラスのままになっている。
【0021】上記TMDユニット14は、図4に示すよ
うに、付加質量体18と、この付加質量体18を面外方
向(図4における紙面上下方向)に移動可能に弾性支持
する弾性体20と、この付加質量体18の移動を抑制す
る緩衝部材22とからなり、付加質量体18が平面トラ
ス4Aのほぼ図心位置に配されて、その面外方向の両側
部に接続された2つの弾性体20,20によって面外方
向に振動可能に弾性支持されていて、その振動は弾性体
20,20に並設された緩衝部材22によって吸収・減
衰されるようになっている。
うに、付加質量体18と、この付加質量体18を面外方
向(図4における紙面上下方向)に移動可能に弾性支持
する弾性体20と、この付加質量体18の移動を抑制す
る緩衝部材22とからなり、付加質量体18が平面トラ
ス4Aのほぼ図心位置に配されて、その面外方向の両側
部に接続された2つの弾性体20,20によって面外方
向に振動可能に弾性支持されていて、その振動は弾性体
20,20に並設された緩衝部材22によって吸収・減
衰されるようになっている。
【0022】図5は上記TMDユニット14の具体的な
一構成例を示すものである。図示するように、付加質量
体18の対向する2つの端面にはそれぞれ上記緩衝部材
22を構成する伸縮自在なエアダンパー24を取り付け
ている。このエアダンパー24は空気室26を形成する
シリンダ28と、このシリンダ28に摺動自在に嵌合さ
れるピストンロッド30とからなり、シリンダ28には
空気室28と大気とを連通させるオリフィス32が形成
されている。
一構成例を示すものである。図示するように、付加質量
体18の対向する2つの端面にはそれぞれ上記緩衝部材
22を構成する伸縮自在なエアダンパー24を取り付け
ている。このエアダンパー24は空気室26を形成する
シリンダ28と、このシリンダ28に摺動自在に嵌合さ
れるピストンロッド30とからなり、シリンダ28には
空気室28と大気とを連通させるオリフィス32が形成
されている。
【0023】また、シリンダ28とピストンロッド30
とにはそれぞれスプリングシート34,36が径方向外
方に拡径形成されていて、これらのスプリングシート3
4,36間に挟まれて上記弾性体18を構成するコイル
スプリング38が取り付けられている。そして、付加質
量体18にはピストンロッド30が、当該ピストンロッ
ド30の端部に設けられた上記スプリングシート36を
介して一体的に固設され、シリンダ28はその端部が上
記4本のトラス斜材16,16…の接合点である節点6
aにピン結合されるようになっている。なお、ここでエ
アダンパ24に代えてオイルダンパあるいは摩擦式ダン
パを採用することもできる。
とにはそれぞれスプリングシート34,36が径方向外
方に拡径形成されていて、これらのスプリングシート3
4,36間に挟まれて上記弾性体18を構成するコイル
スプリング38が取り付けられている。そして、付加質
量体18にはピストンロッド30が、当該ピストンロッ
ド30の端部に設けられた上記スプリングシート36を
介して一体的に固設され、シリンダ28はその端部が上
記4本のトラス斜材16,16…の接合点である節点6
aにピン結合されるようになっている。なお、ここでエ
アダンパ24に代えてオイルダンパあるいは摩擦式ダン
パを採用することもできる。
【0024】そして、このTMDユニット14はドーム
屋根2の面外方向の振動によって付加質量体18が移動
して振動し、その振動をエアダンパー24が減衰させて
当該TMDユニット14が組み込まれた部位の平面トラ
ス4Aの面外方向への振動を低減させる。
屋根2の面外方向の振動によって付加質量体18が移動
して振動し、その振動をエアダンパー24が減衰させて
当該TMDユニット14が組み込まれた部位の平面トラ
ス4Aの面外方向への振動を低減させる。
【0025】図6,7はそれぞれ上記TMDユニット1
4を組み込んだ平面トラス4Aの、ドーム屋根2への配
置形態の一例を示すもので、湾曲したドーム屋根2を平
坦に展開して示した平面図である。同図6,7において
紙面に縦横に実線で示される小さな矩形が各々平面トラ
ス4,4Aであり、平面トラス4Aの矩形中に斜めの実
線で示されるのがトラス斜材16で、このトラス斜材1
6の交点に白丸で示されるのがTMDユニット14であ
る。また、平面トラス4の矩形中に斜めの破線で示され
るのが張力安定トラス8のケーブル12で、このケーブ
ル12の交点に黒丸で示されるのがポスト部材である。
4を組み込んだ平面トラス4Aの、ドーム屋根2への配
置形態の一例を示すもので、湾曲したドーム屋根2を平
坦に展開して示した平面図である。同図6,7において
紙面に縦横に実線で示される小さな矩形が各々平面トラ
ス4,4Aであり、平面トラス4Aの矩形中に斜めの実
線で示されるのがトラス斜材16で、このトラス斜材1
6の交点に白丸で示されるのがTMDユニット14であ
る。また、平面トラス4の矩形中に斜めの破線で示され
るのが張力安定トラス8のケーブル12で、このケーブ
ル12の交点に黒丸で示されるのがポスト部材である。
【0026】図6に示す配置形態では、TMDユニット
14が組み込まれた平面トラス4Aと張力安定トラス8
が組み込まれた平面トラス4とをドーム屋根2の全面に
亘って縦横に交互に市松模様状に配設しており、その全
面に亘って制振効果を発揮させるようにしている。
14が組み込まれた平面トラス4Aと張力安定トラス8
が組み込まれた平面トラス4とをドーム屋根2の全面に
亘って縦横に交互に市松模様状に配設しており、その全
面に亘って制振効果を発揮させるようにしている。
【0027】また、図7の配置形態では、ドーム屋根2
全体に生じる面外方向の振動パターンにおいて、その振
動が大きくなる部位の平面トラス4AにTMDユニット
14を組み込むようにしており、この図示例ではドーム
屋根2の中心と、これを取り巻くように環状に配設して
いる。すなわち、このように特に面外方向の振動が大き
くなる部位の平面トラス4AのみにTMDユニット14
を組み込むようにすれば、ドーム屋根2の構成部品点数
やその全体重量の増加を可及的に抑えて、合理的な制振
が行え、建造コストの低減化をより一層図れる。なお、
ここで図7の図示例においては、環状に配されるTMD
ユニット14は連続して設けられているが、これに限ら
れることはなく、適宜必要に応じて間隔をあけて配設す
ることができる。
全体に生じる面外方向の振動パターンにおいて、その振
動が大きくなる部位の平面トラス4AにTMDユニット
14を組み込むようにしており、この図示例ではドーム
屋根2の中心と、これを取り巻くように環状に配設して
いる。すなわち、このように特に面外方向の振動が大き
くなる部位の平面トラス4AのみにTMDユニット14
を組み込むようにすれば、ドーム屋根2の構成部品点数
やその全体重量の増加を可及的に抑えて、合理的な制振
が行え、建造コストの低減化をより一層図れる。なお、
ここで図7の図示例においては、環状に配されるTMD
ユニット14は連続して設けられているが、これに限ら
れることはなく、適宜必要に応じて間隔をあけて配設す
ることができる。
【0028】また、以上の説明では、単層トラスの基本
要素となる最小単位の平面トラスを矩形に形成した場合
を述べたが、その最小単位の平面トラスの形状は三角形
でもあっても又は六角形であっても良く、その形状は任
意の多角形状とすることができる。
要素となる最小単位の平面トラスを矩形に形成した場合
を述べたが、その最小単位の平面トラスの形状は三角形
でもあっても又は六角形であっても良く、その形状は任
意の多角形状とすることができる。
【0029】また、単層トラスで形成する架構形状もド
ームに限らず、図8に示すような平板状、切妻状、方形
状、寄棟状、部分円筒状等の他、トラスで形成し得る任
意の形状とすることができる。
ームに限らず、図8に示すような平板状、切妻状、方形
状、寄棟状、部分円筒状等の他、トラスで形成し得る任
意の形状とすることができる。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
る単層からなる大空間構造物の制振装置によれば、TM
Dユニットが組み込まれる平面トラスはその面外方向に
延びるTMDユニットの両端部を面外の節点を介して支
持することから、矩形立体構造のユニットとなるが、架
構全体としては平面トラスによって形成される一層の骨
組による構面を有するだけで、基本的に単層トラスのま
まであり、複層トラスのような上弦材と下弦材とを有し
ていなくとも面外方向の振動を吸収減衰させるTMDユ
ニットを組み込むことができる。従って、単層トラスの
利点である構成部品数の少なさやこれによる軽量さを可
及的に阻害することなく、当該単層トラスにTMDユニ
ットを組み込んで有効に制振作用を発揮させることがで
き、単層トラスの実用化を促進し得る。
る単層からなる大空間構造物の制振装置によれば、TM
Dユニットが組み込まれる平面トラスはその面外方向に
延びるTMDユニットの両端部を面外の節点を介して支
持することから、矩形立体構造のユニットとなるが、架
構全体としては平面トラスによって形成される一層の骨
組による構面を有するだけで、基本的に単層トラスのま
まであり、複層トラスのような上弦材と下弦材とを有し
ていなくとも面外方向の振動を吸収減衰させるTMDユ
ニットを組み込むことができる。従って、単層トラスの
利点である構成部品数の少なさやこれによる軽量さを可
及的に阻害することなく、当該単層トラスにTMDユニ
ットを組み込んで有効に制振作用を発揮させることがで
き、単層トラスの実用化を促進し得る。
【図1】本発明に係る制振装置が組み込まれた単層トラ
スによって形成されたドーム屋根の全体架構を概念的に
示す概略斜視図である。
スによって形成されたドーム屋根の全体架構を概念的に
示す概略斜視図である。
【図2】(a)は上記単層からなる大空間架構の基本要
素となる最小単位の平面トラスを概略的に示す斜視図で
あり、(b)はその平面トラスに張力安定トラスを付加
した複合ユニットを示す斜視図である。
素となる最小単位の平面トラスを概略的に示す斜視図で
あり、(b)はその平面トラスに張力安定トラスを付加
した複合ユニットを示す斜視図である。
【図3】上記単層トラスによるドーム屋根の所要部位に
配設されるTMDユニットが組み込まれた平面トラスを
概略的に示す斜視図である。
配設されるTMDユニットが組み込まれた平面トラスを
概略的に示す斜視図である。
【図4】TMDユニットの概略構成を示す側面図であ
る。
る。
【図5】TMDユニットの具体的な構成例を示す側断面
図である。
図である。
【図6】TMDユニットを組み込んだ平面トラスの配置
態様の一例を示す平面図である。
態様の一例を示す平面図である。
【図7】TMDユニットを組み込んだ平面トラスの配置
態様の他の例を示す平面図である。
態様の他の例を示す平面図である。
【図8】従来の大空間構造物の屋根の形態を概略的に示
す斜視図である。
す斜視図である。
2 ドーム屋根 4,4A 平面トラス 6,6a 節点 8 張力安定トラス 10 ポスト部材 12 ケーブル 14 TMDユニット 16 トラス斜材 18 付加質量 20 弾性体 22 緩衝部材 24 エアダンパ 38 コイルスプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 基本要素となる最小単位の平面トラスを
多数網の目状に骨組みして、全体として構面が一層の所
望形態の架構に形成する単層トラスにおいて、 該単層トラスの所要部位における前記最小単位の平面ト
ラスの中央部に、該平面トラスの面外方向の振動を吸収
して減衰するチューンド・マス・ダンパユニットを配
し、該チューンド・マス・ダンパユニットを面外に設け
た節点を介して該最小単位の平面トラスに支持させたこ
とを特徴とする単層からなる大空間構造物の制振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15342297A JPH112048A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 単層からなる大空間構造物の制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15342297A JPH112048A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 単層からなる大空間構造物の制振装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH112048A true JPH112048A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15562169
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15342297A Pending JPH112048A (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 単層からなる大空間構造物の制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH112048A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002349093A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-04 | Kenichi Kawaguchi | 大空間を有する構造物の制震構造 |
| KR20030068595A (ko) * | 2002-02-15 | 2003-08-25 | 주식회사 케이.알 | 동조질량감쇠장치 |
| KR100634083B1 (ko) | 2004-12-29 | 2006-10-16 | 한국전기연구원 | 균일성을 갖는 제진 구조물 |
| JP2010095889A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Shimizu Corp | 張弦梁構造 |
| CN109440959A (zh) * | 2018-12-22 | 2019-03-08 | 中国地震局工程力学研究所 | 震后可修复的菱形钢桁架耗能保险丝 |
| CN115198950A (zh) * | 2022-07-08 | 2022-10-18 | 山西一建集团有限公司 | 一种防水效果好且方便安装的坡屋顶结构 |
| JP2023083922A (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-16 | 株式会社竹中工務店 | 制振システム |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15342297A patent/JPH112048A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002349093A (ja) * | 2001-05-29 | 2002-12-04 | Kenichi Kawaguchi | 大空間を有する構造物の制震構造 |
| KR20030068595A (ko) * | 2002-02-15 | 2003-08-25 | 주식회사 케이.알 | 동조질량감쇠장치 |
| KR100634083B1 (ko) | 2004-12-29 | 2006-10-16 | 한국전기연구원 | 균일성을 갖는 제진 구조물 |
| JP2010095889A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Shimizu Corp | 張弦梁構造 |
| CN109440959A (zh) * | 2018-12-22 | 2019-03-08 | 中国地震局工程力学研究所 | 震后可修复的菱形钢桁架耗能保险丝 |
| CN109440959B (zh) * | 2018-12-22 | 2023-07-07 | 中国地震局工程力学研究所 | 震后可修复的菱形钢桁架耗能保险丝 |
| JP2023083922A (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-16 | 株式会社竹中工務店 | 制振システム |
| CN115198950A (zh) * | 2022-07-08 | 2022-10-18 | 山西一建集团有限公司 | 一种防水效果好且方便安装的坡屋顶结构 |
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