JPH1120521A - シートスライドレールの摺動ならし装置 - Google Patents

シートスライドレールの摺動ならし装置

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JPH1120521A
JPH1120521A JP9174591A JP17459197A JPH1120521A JP H1120521 A JPH1120521 A JP H1120521A JP 9174591 A JP9174591 A JP 9174591A JP 17459197 A JP17459197 A JP 17459197A JP H1120521 A JPH1120521 A JP H1120521A
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Yuichi Miyashita
祐一 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートスライドレールの摺動抵抗を規格範囲
内に効率よく調整できるようにする。 【解決手段】 シートスライドレール1は固定治具12
によって位置決めされた状態でセットされる。一方、な
らし治具Nはシートスライドレール1をクランプする一
対のクランプシリンダ18を有するとともに、ならし治
具N全体は摺動ならし用シリンダ17の伸縮動作によっ
て移動することにより、ロアレール2をアッパレール3
に沿ってスライドさせることができる。このときの摺動
抵抗はロードセル22によって検出され、判定制御部2
3において規格値との比較がなされ、これに基づいて良
否判定がなされる。規格値を超える場合には、自動的に
所定回数のならし動作が追加される。このように、なら
し工程と摺動抵抗の計測工程とが同一の装置においてな
れるため、シートスライドレールの工程間移動の手間が
省ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のシート
スライドレールの摺動抵抗(摺動荷重)を適正範囲内に
調整するための摺動ならし装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】自動車のシートクッション
の底面には、シートアジャスタ機構の一部として、シー
トスライドレールが設けられている。シートスライドレ
ールはシートクッション側に固定されるアッパレール
と、フロアパネル側に固定されるロアレールとを有し、
これらは長さ方向(自動車の前後方向)に沿ってスライ
ドできるようにロアレールがアッパレールが嵌め込めら
れていて、着座者が両レール同士のスライド位置を調整
することによって座席位置が調整される。
【0003】ところで、上記したシートスライドレール
はシートへの組み付けにあたって、予めアッパ・ロアの
両レール間の摺動抵抗が所定範囲内であることが要求さ
れている。アッパ・ロアの両レール間にはガイドローラ
等を備えたスライド部材が組み込まれるのであるが、単
に組み込んだだけの状態では、これらと両レール間とが
微妙にマッチングしないのが通常であるため、シートス
ライドレールをシートへ組み付ける前に、「摺動なら
し」と呼ばれる工程を経るようにしていた。
【0004】この摺動ならし工程では、アッパ・ロアの
いずれかのレールを固定しておき、他方のレールに対し
て長さ方向に沿って複数回、往復動を繰り返させるよう
なことがなされる。そして、この摺動ならし工程が完了
した後は摺動抵抗が規格範囲内にあるか否かの判定を行
うための計測工程へ移される。判定の結果、規格範囲内
とされた場合には、良品として出荷可能となる。しか
し、規格範囲外と判断された場合には、次のようにして
両レールの組み付け条件に変更が促される。
【0005】すなわち、アッパレール及びロアレールは
金属製の板材をプレス加工によって所定形状に形成した
ものであるため、ロット毎に微妙に加工精度が異なって
いる。したがって、ロットの最初において規格範囲外と
判断された場合には、摺動抵抗が適切になるものにガイ
ドローラのローラ径を選び替えて以後の作業を行うよう
にする。つまり、ローラ径を複数種予め用意しておき、
規格値からのずれ量の大きさに応じ(このことは、ご確
認下さい。)、その中から作業者の勘に基づいて最適と
判断する径のガイドローラを選択するようにしていた。
【0006】ところで、上記のように摺動ならし作業を
行う場合において、最も根元的な問題は摺動ならしを行
う作業場所と、摺動抵抗を測定する場所とが別の場所で
あって、このためにシートスライドレールのセッティン
グが煩わしい、という点である。その結果は、摺動抵抗
のならし回数(レール間の往復動作の繰り返し回数)が
必要以上になされる事態を生じさせる。つまり、ならし
不足によって規格範囲外と判断されれば、再度、ならし
装置にセットしなければならないからであり、こうした
煩わしさを回避するためには、予め余分の回数を設定せ
ざるを得なくなるわけであり、こうしたことは、当然に
生産性の向上の妨げとなる。
【0007】また、上記したように、摺動抵抗が規格範
囲外と判断された場合に、ガイドローラの付け替えが選
択されることもあり、この場合にいかなるローラ径のも
のを選択すべきかは作業者の勘にたよっていたため、不
確実である。この場合にも、付け替えの煩わしさが考慮
されるため、摺動抵抗は規格範囲の低め領域にシフトせ
ざるを得ない状況にあった。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開
発工夫されたものであり、その目的とするところは、シ
ートスライドレールの摺動抵抗を規格範囲内に効率よく
調整できるシートスライドレールの摺動ならし装置を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、車室内のフロア側に固定される
ロアレールと、このロアレール内に摺動可能に嵌め込め
られかつ車両用シート側に固定されるアッパレールとか
らなるシートスライドレールに対し、前記アッパ・ロア
間の摺動動作に対するならし動作を行わせる摺動ならし
装置であって、前記アッパレールあるいはロアレールの
いずれか一方をクランプするクランプ部と、アッパ・ロ
アの両レールを長さ方向へ相対的に摺動させるならし駆
動部と、アッパ・ロアの両レール間の摺動抵抗を計測す
る計測部と、この計測部によって検出された摺動抵抗が
設定範囲内であるか否かを判断する判定制御部とを備え
てなることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
ものにおいて、前記判定制御部は、設定範囲を上回る摺
動抵抗であると判定した場合には、前記ならし駆動部に
対し再度のならし動作を行わせる構成であることを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、ア
ッパ・ロアの両レールのいずれかを、クランプ部によっ
て保持しておく。そして、ならし駆動部を駆動させて両
レールを長さ方向へ相対的に摺動を繰り返す。この過程
で、両レールに対する摺動ならしが行われる。そして、
計測部によって測定された両レール間の摺動抵抗が判定
制御部において設定範囲内のものかどうかが判断され
る。
【0012】このように、請求項1の発明では、摺動な
らしと摺動抵抗の測定が同一の装置においてなされるた
め、シートスライドレールを摺動ならし工程と計測工程
間で移動させる必要がなくなり、これによって生産性の
向上が図れる。
【0013】また、請求項2の発明によれば、判定制御
部において摺動抵抗が設定範囲を上回ると判定された場
合には、自動的にならし駆動部によるならし動作が繰り
返されるようになっているため、ならし不足の事態が回
避できる。また、そのような再度のならしを経てもな
お、摺動抵抗が設定範囲を上回っている場合には、不良
品として排除することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図7に基づいて説明する。まず、図1及び図2によっ
てシートスライドレール1の構造を説明するが、この構
造自体はすでに公知のものであるため、概要を説明する
に止める。
【0015】シートスライドレール1はロアレール2と
アッパレール3とよりなり、さらにアッパレール3は第
1、第2のアッパレールフランジ3A,3Bを長さ方向
に沿って重ね合わせ、これらを等ピッチ間隔でリベット
4によってかしめつけた構造となっている。また、第2
のアッパレールフランジ3Bの両端部にはシートスライ
ドレール1を後述する摺動ならし装置5へ仕掛ける場合
の位置決め孔6が前後に貫通している。
【0016】一方、ロアレール2はその両端部及び上方
が開口する溝型断面をもって形成されており、アッパレ
ール3の下部側を内部に収容可能である。また、上記の
ようにして一体化されたアッパレール3は、その両側に
チャンネル状の溝部が形成されており、ここには4個の
ボール7と1つのローラ8とを備えたローラガイド9が
組み付けられる。各ボール7はロアレール2の内部の上
面に、ローラ8はその底面にそれぞれ摺接可能となって
いる。また、ロアレール2の両端部にはフロアパネルへ
の固定のための取付けブラケット10が溶接等によって
固着され、脚状に張り出している。
【0017】次に、摺動ならし装置5の構成について説
明する。図3において、11は装置全体を支持するため
の架台であり、設置面Sに対して縦向きに固定されてい
る。また、その前方の下部にはシートスライドレール1
を固定しておくための固定治具12が所定の距離を離し
て配されている。固定治具12は立ち壁12Aを備えて
全体がL字型をなしており、その内面側には前後にセッ
トピン13が突出し、アッパレール3の両位置決め孔6
に嵌合させることでシートスライドレール1全体を位置
決めした状態でセットすることができる。また、架台1
1の前面には次述するならし治具を摺動可能に支持する
ための二条のレール部材14が、上下にかつ長さ方向に
沿って平行な状態で取り付けられている。また、これに
対応してならし治具Nのベースプレート15には、架台
11との対向面に両レール部材14とスライド可能に嵌
まり合うガイド部材16が上下に平行に設けられてい
る。さらに、架台11の前面であって上記した両レール
部材14間には摺動ならし用シリンダ17(電動モータ
付きのサーボシリンダ)が横向きに固定されており、そ
のロッド端はベースプレート15の対向面に取り付けら
れたブラケット17Aに接続されている。このことによ
って、摺動ならし用シリンダ17の伸縮動作によってベ
ースプレート15、つまりならし治具N全体が架台11
に沿って往復可能となる。
【0018】また、ベースプレート15の前面(固定治
具12と対向する側の面)には、上下に一対のクランプ
シリンダ18が横向き姿勢で取り付けられている。両ク
ランプシリンダ18は相互に反対向きに、つまりロッド
端が外側を向くように装着され、かつそれぞれの両端部
をブラケットを介してベースプレート15に固定してい
る。また、両クランプシリンダ18のロッド端には長さ
の異なる接続板20A,20Bがそれぞれ縦向きに取り
付けられている。さらに、両接続板20A,20Bの先
端部にはクランプブロック21が取り付けられるととも
に、両クランプブロック21はロアレール2の両端面を
クランプ可能となっている。但し、一方のクランプブロ
ック21には接続板20A,20Bとの間にアッパ・ロ
アの両レール間の摺動抵抗を検出するためのロードセル
22(本発明の計測部に相当する)が介在されている。
このロードセル22は隣接するクランプブロック21か
ら作用する圧縮力を受けて電気信号を出力するものであ
り、マイクロコンピュータによって構成される判定制御
部23に接続されている(図7参照)。
【0019】判定制御部23には、予めシートスライド
レール1の摺動抵抗の規格値、つまりは許容できる摺動
抵抗値の上限値・下限値が記憶されている。そして、判
定制御部23では実測値が規格範囲内であるか否かの判
断を行い、その判断に基づき判定制御部23に接続され
た良否表示部24を動作させるようになっている。具体
的には、良否表示部24は図示しないブザーとランプと
からなっており、良品と判断された場合には良品表示の
ランプが点灯する。しかし、最初の測定において測定値
が上限値を上回る場合には判定制御部23は摺動ならし
用シリンダ17に対して再度のならし動作を行わせるよ
うな信号を出力するようになっている。これに基づい
て、摺動ならし用シリンダ17は設定された回数だけ往
復動作が繰り返され、そのもとで改めて摺動抵抗の計測
を行い、上記と同じ要領で良否の判定が下される。な
お、再度のならしを経ても摺動抵抗が規格範囲外である
場合には、不良表示のランプが点灯するとともに、不良
品警告ブザーが鳴動するようになっている。そして、次
のシートスライドレール1からは径を異にしたローラ8
等への組み替えがなされる。
【0020】但し、上記したマイクロコンピュータによ
る制御装置及び良否表示部24は、図3に示すようなコ
ントロールボックス25内に組み込まれている。
【0021】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用効果を具体的に説明する。まず、アッパ・ロアの
両レールをローラガイド9等を介在させた状態で、摺動
可能に組み付ける。こうした製造されたシートスライド
レール1のうち、アッパレール3の両位置決め孔6に固
定治具12のセットピン13をそれぞれ差し込んで、シ
ートスライドレール1全体を固定治具12に固定してお
く。
【0022】そうした後、両クランプシリンダ18を収
縮作動させて両クランプブロック21をロアレール2の
左右両端面に当てて挟み付ける。次に、摺動ならし用シ
リンダ17を伸縮動作させると、ベースプレート15が
両レール部材14に案内されながら前後方向に予め設定
された回数(従来の回数よりは少ない回数)だけ往復動
がなされる。この間、両クランプシリンダ18がロアレ
ール2をクランプしたまま往復動を行うため、ロアレー
ル2がアッパレール3に対して往復のスライド動作が繰
り返される。そして、ロアレール2のスライド動作に伴
い両クランプブロック21にはクランプシリンダ18か
らのクランプ力に加えて摺動抵抗が付加される。このよ
うな摺動抵抗が付加されることにより、ロードセル22
はその摺動抵抗の大きさに応じた電気信号を判定制御部
23に出力する。
【0023】判定制御部23では前述したように、実際
に測定された摺動抵抗が設定された規格範囲のものか否
かの判定がなされる。範囲内であると判定された場合に
は、良品表示のランプが点灯する。したがって、シート
スライドレール1は固定治具12から取り外された後、
合格品として出荷される。
【0024】ところが、規格範囲外(上限値を上回る場
合)であると判断された場合には、改めて摺動ならし用
シリンダ17に対して所定回数の往復動作が直ちに追加
される。そして、この追加のならしが終了すれば、改め
て摺動抵抗の測定と良否判定がなされる。その結果、良
品と判断されれば、上記と同様に合格品として出荷さ
れ、依然として規格範囲外であった場合には、不良表示
のランプが点灯すると共に、不良品警告ブザーが鳴る。
かくして、作業者はそのシートスライドレール1が不良
品であることを知り、次回からは新たな径のローラ8が
選択されるなど、組み付け条件の変更がなされる。
【0025】以上のように、本実施形態の摺動ならし装
置5では、摺動ならしの工程と摺動抵抗を測定するため
の工程とが同一の装置によって行われる。したがって、
従来ではシートスライドレール1を摺動ならし工程・計
測工程間で移動させる煩わしさから逃れるために、シー
トスライドレール1に対するならし回数は予め多めに設
定されていたが、本実施形態ではこのような工程間移動
の煩わしさがなく、また万一ならし不足に起因して摺動
抵抗が規格範囲を超えて過大となっていた場合にも直ち
に追加のならしが行われるため、当初のならし回数は必
要最小限の回数ですむ。このため、ならしに要する時間
の短縮によって生産性の向上が図れる。
【0026】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0027】摺動抵抗の測定は本実施形態のように、
クランプブロック21に作用する圧力を検出するものに
代えて、摺動ならし用シリンダ17に作用する荷重を計
測するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートスライドレールの分解斜視図
【図2】シートスライドレールの断面図
【図3】摺動ならし装置全体を示す斜視図
【図4】摺動ならし用シリンダの収縮状態を示す正面図
【図5】同じく伸長状態を示す正面図
【図6】摺動ならし装置の側面図
【図7】摺動抵抗の判定制御動作を示すブロック図
【符号の説明】
1…シートスライドレール 2…ロアレール 3…アッパレール 5…摺動ならし装置 17…摺動ならし用シリンダ 18…クランプシリンダ 22…ロードセル(計測部) 23…判定制御部 N…ならし治具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内のフロア側に固定されるロアレー
    ルと、このロアレール内に摺動可能に嵌め込めまれかつ
    車両用シート側に固定されるアッパレールとからなるシ
    ートスライドレールに対し、前記アッパ・ロア間の摺動
    動作に対するならし動作を行わせる摺動ならし装置であ
    って、 前記アッパレールあるいはロアレールのいずれか一方を
    クランプするクランプ部と、アッパ・ロアの両レールを
    長さ方向へ相対的に摺動させるならし駆動部と、アッパ
    ・ロアの両レール間の摺動抵抗を計測する計測部と、こ
    の計測部によって検出された摺動抵抗が設定範囲内であ
    るか否かを判断する判定制御部とを備えてなることを特
    徴とするシートスライドレールの摺動ならし装置。
  2. 【請求項2】 前記判定制御部は、設定範囲を上回る摺
    動抵抗であると判定した場合には、前記ならし駆動部に
    対し再度のならし動作を行わせる構成であることを特徴
    とする請求項1記載のシートスライドレールの摺動なら
    し装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009035415A (ja) * 2007-08-06 2009-02-19 Daifuku Co Ltd スラットコンベヤにおける物品横押し体の摺動抵抗検出装置および監視装置
CN109187192A (zh) * 2018-10-15 2019-01-11 上海秦耀航空试验技术有限公司 一种飞机地板滑轨试验装置及使用方法
CN117245507A (zh) * 2023-10-31 2023-12-19 襄阳寒桦精机有限公司 一种汽车座椅滑轨半自动生产线的磨合机
CN118617219A (zh) * 2024-07-25 2024-09-10 乐清市三环精密机械有限公司 一种直线导轨副滑块自动清洗磨合设备

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