JPH11205980A - 架空送電線用連結金具 - Google Patents

架空送電線用連結金具

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JPH11205980A
JPH11205980A JP9368113A JP36811397A JPH11205980A JP H11205980 A JPH11205980 A JP H11205980A JP 9368113 A JP9368113 A JP 9368113A JP 36811397 A JP36811397 A JP 36811397A JP H11205980 A JPH11205980 A JP H11205980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 架空送電線支持構造における連結部でパルス
ノイズが発生するのを,容易で,かつ,安価に,防止す
ることができ,しかも,保守・点検作業の回数を低減さ
せることもできる架空送電線用連結金具を提供する。 【解決手段】 碍子19と懸垂クランプ18とを連結す
る連結金具21は,両者18,19に連結される可動ジ
ョイント構造の連結部23a,23bを持つ金具本体2
3と,碍子19のフランジ部材27と懸垂クランプ18
との間に配置された圧縮コイルばねであるばね部材24
とからなる。ばね部材24によって付与する荷重によ
り,可動ジョイント構造の連結部23a,23bにおけ
る金属接触面間の接触圧を良好に保って,パルスノイズ
の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,架空送電線支持
構造における部品相互の連結に使用される架空送電線用
連結金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線支持構造としては,例えば,
耐張装置,懸垂装置,ジャンパ装置,相間スペーサなど
種々のものがあり,これらの架空送電線支持構造では,
構成部品相互を適当な連結金具によって結合している。
図6及び図7は,従来の一般的な懸垂装置の構成を示し
たものである。図示のように,この懸垂装置1は,当該
装置を鉄塔に取り付けるための懸垂装置取付金具2,送
電線を懸垂支持する懸垂クランプ3,前記懸垂装置取付
金具2と懸垂クランプ3との間を絶縁する懸垂碍子4な
どの構成部品相互を,複数個の連結金具により連結した
構成を成している。
【0003】例えば,懸垂装置取付金具2と懸垂碍子4
とは,プレート形Uクレビス6,ホーン取付金具7,ボ
ールクレビス8の3個の連結金具を介して連結してい
る。また,懸垂碍子4と懸垂クランプ3とは,平行ソケ
ットクレビス9,2連ヨーク10,直角クレビスリンク
11の3個の連結金具を介して連結している。
【0004】以上の各種の連結金具は,その両端が他の
部品あるいは連結金具との連結を果たす連結部とされて
いると共に,各連結部が連結相手の回動等による姿勢の
変動を許容する可動ジョイント構造に形成されている。
このような可動ジョイント構造の連結部には,通常,送
電線の重量や懸垂装置1の構成部品の重量により,所定
の圧縮荷重または引張り荷重が作用しており,それらの
荷重によって連結部における金属接触面間の接触圧が一
定以上に保たれている場合には,特別問題は生じない。
しかし,風による送電線の振動等によって連結部に作用
する荷重が変動して,連結部における金属接触面間の接
触圧が所定以下に低減すると,電気的接触不良となっ
て,連結部における金属接触面間に電気的接触不良に起
因した放電が発生する。この場合の放電は,パルスノイ
ズとなって,テレビやラジオの受信障害を招く虞があっ
た。
【0005】従来,このようなパルスノイズの発生を防
止する対策として,連結部で接触する金属部品相互をボ
ンド線で電気的に接続して,風の影響等で連結部に作用
する荷重が低減しても連結部における金属接触面間に電
気的接触不良が生じないようにした技術,あるいは,風
の影響等で連結部に作用する荷重が低減しても連結部に
おける金属接触面間の接触圧が常に十分維持されるよう
に,懸垂装置1等に専用の重りを取り付けておく技術な
どが提供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが,送電線は常
に風による振動に晒されており,ボンド線を使用するパ
ルスノイズ対策の場合は,送電線から伝わる振動等によ
りボンド線が早期に疲労破断を起こし易いため,保守・
点検作業が頻繁に要求されるという問題があった。ま
た,接触圧を維持するために専用の重りを装備するパル
スノイズ対策の場合は,装備する重りとして少なくとも
数100kg以上の重量を有するものが必要とされ,か
つ高所での重量物の取付作業が要求されるため,施工困
難で多大の労力が必要とされる問題があった。また,こ
の重りの負荷に耐えられるように,懸垂装置1等を構成
する全ての部品の設計荷重を高めねばならず,部品の設
計荷重の改善や重り自体の製作のために,施工費が高騰
するという問題も生じた。
【0007】本発明は上記事情のもとに提案されたもの
で,施工が容易で,かつ,安価に,架空送電線支持構造
の連結部におけるパルスノイズの発生を防止することが
でき,しかも,良好な効力を長期に渡って持続できて,
パルスノイズ対策に対する保守・点検作業の回数を低減
させることもできる架空送電線用連結金具を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,架空送電線支持構造における部品相互の連結に使
用される架空送電線用連結金具であって,両端が相手方
部品との連結を果たす連結部とされていると共に,これ
らの連結部の内の少なくとも一方が連結した相手方部品
の姿勢の変動を許容する可動ジョイント構造に形成され
ている金具本体と,前記可動ジョイント構造の連結部に
おける金属接触面間の接触圧の変動を防止すべく,前記
可動ジョイント構造の連結部に連結された部品との間に
圧縮荷重または引張り荷重を作用させるばね部材とを備
えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下,本発明の架空送電線用連結
金具の実施の形態を,図1〜図5に示した実施例を参照
して説明する。図1は,本発明に係る架空送電線用連結
金具の第1実施例を示す懸垂装置15の要部の側面図で
ある。この懸垂装置15では,送電線16を懸垂支持し
た懸垂クランプ18と,碍子19とを本発明の第1実施
例の架空送電線用連結金具21により連結している。
【0010】前記連結金具21は,金具本体23と,ば
ね部材24とから構成されている。金具本体23は,所
謂,直角クレビスリンクと呼ばれる構造のもので,その
一端側が,前記碍子19の端部のフランジ19aにボル
ト25及びナット26により固定されたフランジ部材2
7上の吊り耳部27aに回転自在にピン結合される第1
の連結部23aとされ,また他端側が,前記懸垂クラン
プ18に装備された連結部18aに回転自在にピン結合
された第2の連結部23bとされている。
【0011】第1の連結部23aでは連結ピン29の挿
通方向が線路方向であるのに対し,第2の連結部23b
では連結ピン30の挿通方向が線路方向と直交する方向
である。このように,第1の連結部23aと第2の連結
部23bとで,連結ピンの挿通方向が直交する構造のた
めに,碍子19と送電線16は線路方向及び線路に直交
する方向のいずれにも相対揺動可能である。
【0012】前記ばね部材24は,一端を碍子19に固
定されたフランジ部材27に当接させると共に,他端を
懸垂クランプ18の端面に当接させた圧縮コイルばねで
あり,フランジ部材27と懸垂クランプ18との間に数
100kgの引張り荷重を作用させ,ピン結合によって
可動ジョイント構造となっている前述の第1の連結部2
3a及び第2の連結部23bにおける金属接触面間の接
触圧を安定させている。
【0013】上記の連結金具21において,送電線16
や懸垂クランプ18の重量により可動ジョイント構造の
第1及び第2の連結部23a,23bに作用する荷重
は,風による送電線16の振動等の影響で変動する。し
かし,前記第1及び第2の連結部23a,23bにおけ
る金属接触面間では,ばね部材24による荷重によって
接触圧の変動が抑制されて,常時安定した接触圧を得る
ことができ,安定した電気的接触状態を維持することが
できるため,前述の第1及び第2の連結部23a,23
bにおける金属接触面間の電気的接触不良を原因とする
パルスノイズの発生が防止される。
【0014】また,第1及び第2の連結部23a,23
bにおける金属接触面間の接触圧を維持するためのばね
部材24は,連結部に荷重をかける専用の重りを装備す
る従来の対策と比較すると,遥かに軽量かつコンパクト
化することができ,高所作業である施工作業を容易にす
ることができる。さらに,ばね部材24による荷重が作
用する部品は設計荷重をばね部材24の荷重分だけ改善
する必要があるが,改善の必要のある部品はフランジ部
材27と懸垂クランプ18との間に介在する部分,すな
わちフランジ部材27の吊り耳部27a,金具本体2
3,懸垂クランプ18の連結部18a,連結ピン29,
30のみであり,連結部に荷重をかける専用の重りを装
備する従来の対策と比較すると,設計荷重を変更する部
品点数が少なくて済み,施工費や部品の設計変更による
経済的負担を軽減することができる。
【0015】従って,施工が容易で,かつ,安価に,懸
垂装置15の連結部におけるパルスノイズの発生を防止
することができる。また,ばね部材24は,ボンド線を
使用した従来の対策と比較すると,振動等に対する耐久
性が高く,また,各連結部23a,23bに作用する振
動を吸収してこれらの連結部23a,23bや連結ピン
29,30の振動による摩耗等を防止することもできる
ため,各連結部23a,23bにおける金属接触面間の
接触圧を適正に維持するという良好な効力を長期に渡っ
て持続できて,パルスノイズ対策に対する保守・点検作
業の回数を低減させることもできる。
【0016】図2は,本発明の架空送電線用連結金具の
第2実施例を示す碍子装置32の要部側面図である。こ
の碍子装置32は,複数個の碍子33から構成され,碍
子33相互の連結に本発明に係る連結金具35を使用し
たものである。前記連結金具35も,金具本体36とば
ね部材37とから構成される。但し,金具本体36は,
前記碍子33の連結ロッドとして機能するもので,一端
側が一方の碍子33の電気的絶縁部である磁器部33a
内に埋め込み固定されると共に,他端側が他方の碍子3
3のキャップ33bに連結ピン33cを介して回転自在
に連結されている。また,ばね部材37は,第1実施例
と同様に圧縮コイルばねであり,連結する碍子33相互
間に介在して,両碍子33間に適宜の引っ張り荷重を与
え,前記金具本体36のキャップ33bとの連結部にお
ける金属接触面間の接触圧の変動を抑制している。
【0017】図3は本発明の架空送電線用連結金具の第
3実施例を示す耐張装置39の側面図である。この耐張
装置39は,その構成部品である引留クランプ40と碍
子41との連結に本発明に係る連結金具42を使用して
いる。この連結金具42は,両端がピンジョイント構造
の連結部43aとされている金具本体43と,該金具本
体43により連結する引留クランプ40と碍子41との
間に圧縮状態で装備されて前記連結部43aにおける金
属接触面間の接触圧の変動を抑制するばね部材44とを
有した構造である。
【0018】図4は本発明の架空送電線用連結金具の第
4実施例を示す懸垂装置46の側面図である。この懸垂
装置46は,その構成部品である懸垂クランプ47と,
最下段の碍子48にピン結合されたヨーク49との連結
に本発明に係る連結金具50を使用している。前記連結
金具50は,両端がピンジョイント構造の連結部51a
とされている金具本体51と,該金具本体51により連
結する懸垂クランプ47とヨーク49との間に圧縮状態
で装備されて前記連結部51aにおける金属接触面間の
接触圧の変動を抑制するばね部材53とを有した構造で
ある。
【0019】図5は本発明の架空送電線用連結金具の第
5実施例を示す懸垂装置55の側面図である。この懸垂
装置55は,送電線16を懸垂支持した懸垂クランプ5
6と最下段の碍子57にボルトにより締結されたフラン
ジ部材27との連結に本発明に係る連結金具59を使用
している。この連結金具59は,一端側の第1の連結部
61aが前記フランジ部材27の吊り耳部27aにピン
結合されると共に他端側の第2の連結部61bが懸垂ク
ランプ56の連結部56aにピン結合される金具本体6
1と,前記フランジ部材27と懸垂クランプ56との間
に圧縮状態で装備されて,各連結部61a,61bにお
ける金属接触面間の接触圧の変動を抑制するばね部材6
3とから構成されている。
【0020】前記金具本体61は,第1の連結部61a
における連結ピンの挿通方向と第2の連結部61bにお
ける連結ピンの挿通方向とが互いに直交した直交クレビ
スリンクであり,この点は,第1実施例における連結金
具21の金具本体23と共通している。しかし,前記ば
ね部材63には,コイルばねではなく,板ばねが使用さ
れており,この点が先の実施例とは異なっている。
【0021】本発明の連結金具により連結する部品は,
以上の各実施例で示したものに限らず,ジャンパ装置,
相間スペーサその他種々の架空送電線支持構造で使用さ
れる構成部品相互の連結に使用することができる。
【0022】また,上述の各実施例では,連結金具に使
用するばね部材として圧縮ばねを使用したが,引っ張り
ばねを使用することも考えられる。例えば,図1におい
て,碍子19および懸垂クランプ18がそれぞれ外側
(図1では上下)から押されて,連結金具21の部分に
圧縮荷重が作用する使用条件の場合には,圧縮コイルば
ねでなく引張りコイルばねを用いる。この引張りコイル
ばねにより,元々圧縮力が作用している連結金具21の
部分にさらに圧縮荷重を付加して,各連結部における金
属接触面間の接触圧の変動を抑制する。
【0023】
【発明の効果】本発明の架空送電線用連結金具によれ
ば,送電線の重量や架空送電線支持構造の構成部品の重
量により可動ジョイント構造の連結部に作用する荷重
は,風による送電線の振動等の影響で変動する。しか
し,前記可動ジョイント構造の連結部における金属接触
面間では,ばね部材による荷重によって接触圧の変動が
抑制されて,常時安定した接触圧を得ることができ,安
定した電気的接触状態を維持することができ,可動ジョ
イント構造の連結部における金属接触面間の電気的接触
不良を原因とするパルスノイズの発生が防止される。ま
た,可動ジョイント構造の連結部における金属接触面間
の接触圧を維持するためのばね部材は,連結部に荷重を
かける専用の重りを装備する従来の対策と比較すると,
遥かに軽量かつコンパクト化することができ,高所作業
である施工作業を容易にすることができる。さらに,ば
ね部材による荷重が作用する部品は,設計荷重をばね部
材の荷重分だけ改善する必要があるが,ばね部材の荷重
が作用する部品は架空送電線支持構造を構成している部
品の一部であり,連結部に荷重をかける専用の重りを装
備する従来の対策と比較すると,設計荷重を変更する部
品点数が少なくて済み,施工費や部品の設計変更による
経済的負担を軽減することができる。従って,施工が容
易で,かつ,安価に,架空送電線支持構造の連結部にお
けるパルスノイズの発生を防止することができる。ま
た,ばね部材は,ボンド線を使用した従来の対策と比較
すると,振動等に対する耐久性が高く,また,連結部に
作用する振動を吸収して連結部の振動による摩耗等を防
止することもできるため,連結部における金属接触面間
の接触圧を適正に維持するという良好な効力を長期に渡
って持続できて,パルスノイズ対策に対する保守・点検
作業の回数を低減させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る架空送電線用連結金具の第1実施
例を示す懸垂装置の側面図である。
【図2】本発明に係る架空送電線用連結金具の第2実施
例を示す碍子装置の側面図である。
【図3】本発明に係る架空送電線用連結金具の第3実施
例を示す耐張装置の側面図である。
【図4】本発明に係る架空送電線用連結金具の第4実施
例を示す懸垂装置の側面図である。
【図5】本発明に係る架空送電線用連結金具の第5実施
例を示す懸垂装置の側面図である。
【図6】従来の架空送電線用の懸垂装置の側面図であ
る。
【図7】図6におけるA矢視図である。
【符号の説明】
15,46,55 懸垂装置 16 送電線 18,47,56 懸垂クランプ 19,33,41,57 碍子 21 連結金具 23,61 金具本体(直角クレビスリンク) 23a,23b 連結部 24,37,44,53 ばね部材 27 フランジ部材 32 碍子装置 35 連結金具(連結ロッド) 39 耐張装置 40 引留クランプ 42,50,59 連結金具 43,51 金具本体 43a,51a,61a 連結部 49 ヨーク 63 ばね部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空送電線支持構造における部品相互の
    連結に使用される架空送電線用連結金具であって,両端
    が相手方部品との連結を果たす連結部とされていると共
    に,これらの連結部の内の少なくとも一方が連結した相
    手方部品の姿勢の変動を許容する可動ジョイント構造に
    形成されている金具本体と,前記可動ジョイント構造の
    連結部における金属接触面間の接触圧の変動を防止すべ
    く,前記可動ジョイント構造の連結部に連結された部品
    との間に圧縮荷重または引張り荷重を作用させるばね部
    材とを備えたことを特徴とする架空送電線用連結金具。
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